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伊藤くんA to E
伊藤くんA to E
柚木麻子/幻冬舎
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総合評価

115件)
3.6
14
36
48
2
1
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    どうしようもない伊藤くんは脇役で、主役は5人の女性たち。 女性の内面をかなり深くエグく描いている、怖い。麻布競馬場の女性版みたいな感じかな。 読みたくないけど、もっと読みたくなる中毒性があるw

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    女性陣よりクズケンが1番好きだった。 全力でぶつかって走り続けるクズケン、カッコいいぜ!伊藤くんは普通にクズすぎて嫌いだけど、意外とちゃんと信念を持って冷笑して逃げ続けてるんだって思うと、なんか善悪とか良い悪いとかって本当に人によって違うし絶対はないんだなあと思った。生きるための防御のはずが、傷つかないことが生きる目的になってる、みたいな表現が印象的。 あと、女子も、SATCが好きな女子と好きじゃない女子で二分しててリアルでよかった。わたしは好きじゃない派。笑

    3
    投稿日: 2026.01.15
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    くずけんが出て来たあたりから面白くスイスイ読めました それまでは女性の見た目について詳細に書きすぎだな〜という感想が先行してしまった

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    最終話まで読んで余計に伊藤くんが好かれたり嫌われたりする理由が分からなくなって、ずっと伊藤くんに振り回される。EのあとAを読み直すと不思議。

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    「ニート・童貞・イケメン(フェミニン系)・自分勝手・地主の息子」である伊藤くんと関わった、5人の女性視点で展開されるストーリー。 伊藤はもちろん、5人の女含め全員嫌いで「おもしろイライラ」という初めての感情を抱いた。 伊藤の、実家が太いからか世の中、周りの人に甘え続けてるくせにプライドが高い感じが受け付けなさすぎるし、そんな伊藤に惚れてる女たちもおかしいだろという感想。(読者はみんな同じ感想だと思う) 最後の解説で、 伊藤くんは小説の中では鏡として扱われていて、伊藤くんを通した女たちが内省し、成長していくのがこの本の本筋だというようなニュアンスのことが書かれていて、たしかになーと思った。 クズケンだけ唯一好き。女兄弟居そうな感じ。モテそう

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    初めて読む作家さん。内容も全くわからないまま、図書館で借りました。 恋愛小説のような、群像劇のような。 読みやすく、どんどん読んでいけました。 伊藤くんがヤな奴すぎて、毎回ヤダなーと思って読んでた。。 最後の伊藤くんE編の、モンスターぷりに怖く感じました。 1番なんとなくわかるかもなと思ったのは伊藤くんCの聡子。 皆がんばれー、私もがんばる!

    0
    投稿日: 2025.12.16
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    後半になるほど、伊藤くんの、モンスターっぷりが際立つ。(A to E を筆頭とする)登場人物を見ていると、男女問わず、自分を欺き、人を侮った時に、人は伊藤くん化する気がする。クズケンは、表向きのキャラとは裏腹に、伊藤くんとは逆のベクトルの人間であるが、それでも人生が下降局面であるところが、なかなかリアルに感じた。

    7
    投稿日: 2025.10.03
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    きっとみんな伊藤くんだ。 自分とも、伊藤くんとも 適切な距離を保ち 楽しく暮らしていけばいいのかも。

    6
    投稿日: 2025.08.14
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    終始伊藤くんの性格、行動にプチイラ!あとその周りの女性にも少しプチイラ!けどどんどん読み進めちゃって、このイラっときちゃう感情だったりが、この本にのめり込んでるんだなって思ったー! けどちょっと性的?というかそういうシーン多すぎて、そこまで入れなくてよくない?って思ってた^_^

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    伊藤くん最低すぎる笑 でもこういう男いる 自分はイケメンでモテると勘違いしてる男 クズケンかっこよかった というか普通にいい男だー 内面が✩

    0
    投稿日: 2024.11.16
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    伊藤くん、どこか憎めないみたいな人かと思ったら一ミリも好きなところなくて最高。女性陣も完全勝利できるわけでもないし、どっか心にトゲが残る。 安全圏から好き勝手いう人ってやっぱり嫌われて当然なのかも。でも安全圏に居たいよね… 文庫版の表紙の伊藤くんはとっても素敵だったので中身のクズさとのギャップがすごかった。

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    昭和の文豪松本清張氏の『花氷』では肉食獣のようなゲス野郎が主役であるが時代は変わり本作ではイケメンで実家が金持ちなのに行動で不快感を与えるという伊藤くんを5人の女性の視点から描いた作品である。有名脚本家クズケンもなかなか屈折しており大抵の話だとこっちが主役になりそうだが伊東くんを主役にしているところに意図を感じる。 女性側の方もB編以外は同情し難い恋愛模様であるが最終編のEで実は恋愛話ではなく根幹というかアイデンティティに関わるので意外性もある。それにしても皆様直ぐにご性交という流れになっており凡夫以下な我が身からすると羨ましい限り。

    0
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤くん……!! クズなのに、モテる伊藤くんの様をAでみて その魅力を知りたくてBに進むとまた違う伊藤くんの姿があって、どんどん伊藤くんが知りたくなってページを読み進めてしまった。結局は伊藤くんはクズだし、周りの女も割と捻くれている。柚木麻子さんの小説3作目だけど、女同士の友情が儚くて悲しい

    1
    投稿日: 2024.07.16
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    軽いタッチの恋愛もの…と思いきや、最後は読み手の心をえぐっていく深い話でした!セックス・アンド・ザ・シティがドンピシャ世代の私には特に刺さりました!

    1
    投稿日: 2024.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アッコさんシリーズとはまた違うテイストの柚木麻子さんの本でした。 もうこれはホラーですね。 AからDまでの女の子から見た伊藤くんもそれなりにグズで最低だったけど、Eはもうホラー。 関わらない方がいい。 親友の男を寝取る意味がよくわからなかった…

    1
    投稿日: 2024.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼氏の苗字が伊藤なので読み始めたが、伊藤くんが予想外に残念で面白かった。 「恋愛だけ」じゃない感じがよかった。 一番最初の子(智美さん)が好きだな。

    2
    投稿日: 2024.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤誠二郎 代々木の大手予備校の国語のアルバイト講師。有名なシナリオライターや作家の主催する講演会や講座やワークショップにバイト代のすべてをつぎ込む。シナリオの技術や物語の作り方にはほとんど興味はなく、お金を払ってそこそこの有名人に会い、視線を合わせることだけが目的。二十七歳。代々木の本校をクビになりそうだったのを、戸越銀座の塾長が引き受けた。千葉の大地主の一族。 伊藤くんA 島原智美 伊藤とは合コンで出会い、五年が経つ。二十七歳。デパート勤務。伊藤に粗末に扱われ続ける 三芳 智美の後輩。大阪出身。 うだちん 智美の親友。洋菓子メーカーの開発室に勤務している。 矢崎莉桜 そこそこ名前の知られた若手脚本家。伊藤の先輩。 宮田真樹 マッキー。最近独立したスタイリスト。 シュウ 伊藤が働いている塾の受付。マッキーのルームメイト。伊藤が片思いしているが、シュウは移動を嫌っている。 伊藤くんB 野瀬修子 学習塾の臨時受付スタッフ。新卒で三年働いた品川の美術館がつぶれた。 伊藤からストーカーまがいの好意を持たれてブチ切れる、バイトに身の入らないフリーター。 マッキー 修子のルームメイトで美大時代からの親友。有名スタイリストのアシスタントを卒業し、独り立ちを果たした。 瑞穂 修子が働く塾の四歳年下のギャルで先輩。 ノリコ マッキーが目標としている四十代のベテランスタイリスト。矢崎莉桜が脚本を書いてるドラマの衣装を担当している。 大森玲奈 中学二年生。塾の生徒。 伊藤くんC 相田聡子 中堅洋菓子メーカーに就職し、デパ地下のケーキ店の副店長として働いている。実は甘党ではない。伊藤の童貞を奪う。 神保実希 聡子の親友。聡子が働く洋菓子メーカーのチェリータルトが大好物。大学のサークルOBで六歳年上の伊藤に三年も片思いしている。 一橋 ケーキ店のアルバイト。大学二年生。 鈴原 ケーキ店の店長。 山村ミヨ 聡子の高校の同級生。合コンの幹事を快く引き受ける種類の人間。 江頭加奈子 一橋の彼女。 伊藤くんD 神保実希 処女を理由に伊藤に振られる。父が教授を務める女子大で教務課の職員として働き始めた。友人のクズケンを初体験の相手に選ぶ。 クズケン 久住健太郎。学生時代に売れっ子放送作家になっていた。 相田聡子 実希の親友。 矢崎莉桜 サークルのOGでシナリオライター。 伊藤くんE 矢崎莉桜 伊藤が熱心に勉強会に通う、すでに売れなくなった33歳の脚本家。 川北直子 莉桜がかつて所属していた「ドラマ研究会」通称「ドラ研」のメンバー。大学一年生。 杉原瑛太 「ドラ研」のメンバー。大学二年生。 安藤良二 「ドラ研」のメンバー。大学二年生。 久田史朗 「ドラ研」のメンバー。大学三年生。 戸川重之 「ドラ研」のメンバー。大学四年生。 久住健太郎 若手脚本家。 田村伸也 四十代後半の売れっ子プロデューサー。

    2
    投稿日: 2024.03.14
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    自由気ままのお調子者、思うがままに生きる伊藤くんと、彼に惹かれる女性5人のお話。 絵に描いたようなダメ男。 なのに何故か人を惹きつける不思議な魅力。 拭えぬ存在感は圧倒的。 居そう!居そう!こんな人! 思わずそんな言葉が出るような彼のキャラクターにはいつの間にか親近感すら感じるほど。 女の子も皆んな一生懸命で。 見事に振り回されてはいるけれど そんな姿さえ愛おしい。恋する乙女は魅力的だー! 登場人物皆んなのひたむきさや懸命さ、 ある種の欲望に忠実に 全力で進む姿はどこか輝いて見える。 ハッピーエンドではないけれど、 いざこざだってあるけれど、 何だかパリっとする様な、じわじわエネルギッシュな読了感。

    1
    投稿日: 2024.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5人の女性から見た伊藤くんの話。 伊藤くんがひたすらクズに見えていたが、最後の方にヒーローではなく白馬の王子様を待ち続けるヒロインだという文言で、なるほどなと腑に落ちた。伊藤くんがクズには変わりないんだけど、メンタルだけで言えば心当たりがある人は男女問わず少なからず居そう。ただクズを笑うだけじゃない、最後は読者にもちょっぴり苦さを残すところがおもしろい作品だった。 あとクズケンにはどうにか幸せになって欲しい。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    いろんな伊藤くんの話かと思いきや、1人の伊藤くんを周りの色んな女性の視点で描いたお話でした。どの話からもクズで無気力でどうしようもない人物だと分かるのが面白い。柚木先生の小説はゆるく読めて好きです。

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    もうちょいコメディよりかと思ってたら…なんだかずっと重くて嫌な面突き付けられて気持ちが沈みがちな本だった笑 A・Bぐらいまでは明るく読み終えられたかな。 そして唯一圧倒的な良い人、クズケン。え、え、絶対クズケンと付き合いたいんだが。イチャイチャパート最高だったのにな。

    4
    投稿日: 2023.09.27
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    伊藤くんを5人の女性の視点から見る物語。。 伊藤君と向き合うことで自分の足りなさとかをみんな見つけてて、それが自分に投影される、、、伊藤くんも◯ソだけど、それぞれの女性たちも◯ソだな、と。そしてわたしもそういう面あるなと、感じさせられる。さすが柚木麻子さんででてくる女性たちが立体になって浮き出てくる感じ。

    0
    投稿日: 2023.09.24
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     この小説は伊藤くんやそのまわりの女を通して、わたしの嫌なところ、隠したいところ、恥ずかしいところ、気付かないふりをしておきたいところをすべて突きつけてくる。「お前が上手くいかないのは、その性格のせいだよ」と言われているような気がする。ひどく共感しながら、傷付いて、自分を見つめ直して、それでもまた同じことを繰り返す。そんな現実をすこしでも変えたいなら、この小説を何度だって読むべきだとおもった。

    0
    投稿日: 2023.08.29
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    自分がめっちゃ伊藤くんの思考回路を備えてる!と気付き、泣きたくなった。 自分を傷つけない生き方を選んできたよな・・・失敗してる人を笑ってきたよな・・・

    0
    投稿日: 2023.07.31
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    伊藤くんのように自覚した上でそう生きているわけではないけど、自分だけは傷つきたくない、与えられるのをひたすら待つ姿勢は正直自分にも多分になる気がして辛くなった。周りから自分を見たらこんな風に言語化できるのかと勉強にもなった気がする(?) 伊藤くんみたいにテコでも動かないぞ、という決意はないからこそ、結局どうしたらいいんだろうという戸惑いの中にいる。また読み返して咀嚼したい。

    0
    投稿日: 2023.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、なぜこんな男に、魅力的な女の子達が惹かれるのだろう、そして、何故こんなにもこの男は嫌な奴なんだろうと、不思議を通り越して嫌悪感を感じていた。 しかし、最後の"E"を読んで、すべての謎が解けた。 伊藤は、傷つくことから逃げるため、何も生み出さず、どこにも踏み出さない生き方を選んでいた。 そして、伊藤という男を描くという目的以外に、 全ての短編に共通するテーマがあることに気づく。 この連作は、プライド、傷つくこと、そしてそれらから目を背けることを一貫して描いていた。 それを表現したセリフの中でも、特に印象に残ったのは、修子の親友、マッキーの一言だ。 「世の中なんて嘘ばっかだよ。でも、プロってそういうものなんだよ。(中略)それが大人ってことなんじゃないの」 そして、伊藤は私だ、ということにも気づかざるを得ない。 しかも、それを自覚して一歩を踏み出そうとする莉桜ですらない。それが私だった。 私は、傷つかないための生き方を変えるつもりはなくて、 いつしか救われることを待っている。耳が痛かった。

    1
    投稿日: 2023.07.01
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    柚木麻子さんの作品を久しぶりに読んだ。前回のは正直記憶にないんだけど、この方の人間の感情の表し方の巧みさがすごく好きだー!って思った。 この作品は1人の人間に翻弄される人物を各々の角度で綴られたもので、読んでいて点と点が繋がっていって面白かった。伊藤くんの"ヤバさ"を正確に理解できた気はしていないけど、作品として面白かったからよし

    0
    投稿日: 2023.05.17
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    どの女性も近くにいそうな感じが親近感が持てた。伊藤くんみたいな人も、実際にいる気がしてならなかったし、そういう人って頭の中で何考えてるんだろう、とか考えたりもした。 登場人物全員がリアルな作品は世界観に入りやすくて好き。

    0
    投稿日: 2023.05.03
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    再読。 イケメンで実家がお金持ち、だけどプライドが高く何者にもなれない男、伊藤くんと関わる5人の女性の短編物語で構成される作品。 どの物語をとっても最低の人物としか思えない伊藤くんに振り回されながらも、それぞれの物語の主人公たちが自分自身と向き合い前に進む姿は読んでいて応援したくなる。

    3
    投稿日: 2023.04.17
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    初めての作家。好きなタイプの話の構成(短い話が集合している形)で読みやすかった。他の作品も読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2023.02.19
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    最初はイケメンクズ男に振り回される、伊藤くん周りの女たちの物語…だと思ってたけど。間違ってはいないけど。でも最後まで読んだ時に、伊藤くんの本性というか底が見えて、ひっくり返された感じ。ホラーとかミステリーじゃないのに(ミステリーなのか!?)恐怖でドキドキした。 聡子の話はずっとイヤ〜〜な感じがしてて、でもどこか既視感。実際に、親友といってる女の子たちの中にもこういう関係はありそうだなぁと思った。嫉妬と僻みって怖い。優劣つけない、つけられない世界にいきたい…。 最後の莉桜の話が強烈だった。現実では分かっているのに、これを辞めたらつなぎ止めている何かが壊れるから辞められない、みたいなものってあるよね。 伊藤くん…こんな人が実在してたら、絶対出会いたくないなぁ…。でもめちゃくちゃ面白かった。

    1
    投稿日: 2023.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画にもなったと聞き、ミーハー心が疼いて読破。 伊藤くんダメ男だなー!と思って読んでいたら、伊藤くんEで印象がガラッと変わったのが面白かった。 軟弱軽薄と思っていたら、人として深さが見えたような。 人生で大切なことは、誰からも傷つけられないこと。 傷つくことを恐れず立ち向かえるのは、ほんの一部の強者だけ。だから、みんなが夢を諦める。 恥をかかないために、捨てる。 安全な場所から誰かを笑い続け、自分を主役にした人生を回す。だから、関わった人が勝手に傷付き、倒されていく。 そんな自分をいつか誰かが救い上げてくれる、僅かな可能性を信じるお姫さま。 でも、そんな人でも、自分を見てくれるからと再起する人もいる。 伊藤くんは自分を映す鏡、という解説は難しかったので置いときますー

    0
    投稿日: 2022.12.30
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    「カラフル」森絵都作→「伊藤くん A to E」 愛されて、憎まれて。 きちんと言語化できる程の伊藤くんの腹の括りっぷりは、自分にはない信念の強さを感じました。見習えないほどの。 伊藤くんに同性の友人がいないことは容易に想像できるけど、ここまで振り切れてたら、声をかけてしまうかも。食いつかれたら、逃げるけど。そんなゲスい野次馬根性が、モンスターにエネルギーを与えているのかも! 皆さんの感想を読んで、色んな考え方に触れることができて、2度楽しめる作品でした。 カラフルより、ある意味カラフル!

    10
    投稿日: 2022.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤くんがクズすぎてイライラするし、こんな男にこだわる女も意味が分かない。 「誰にも傷付けられない」を信条に人を傷付けまくる伊藤くん。 傷付けられたくない気持ちはすごく分かる。 私も無神経に自分の事だけを考えて生きれたら、伊藤くんみたいなクズになりきれたら楽に生きられるのだろうか…… 莉桜と同じで、私も親友が欲しい...

    1
    投稿日: 2022.12.14
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    こんな男無理ーと思いながら読んでいたが、読み終えて、人はどんな立場にいてもどんな性格でも誰でも悩みをかかえて壁に当たりながら生きてるんだというのがこの本のテーマなのだとわかった。そして人から傷つかれないように生きている、というところは私も同じだ。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    もっとポップな内容かと勝手に思い込んでいた。雰囲気としてはラブコメっぽいところもあるけれど、なかなかに深く抉ってくるお話。 5人の女性が、伊藤誠一郎という1人の男について語る形式。「伊藤くんA」「伊藤くんD」という感じで描かれる短編連作なので、A to Eというわけだ。 こういう手法は使い尽くされている。ということを皮肉っぽく取り上げる巧さがある。そしてシンプルに面白い。 伊藤くん、マジでクズなのよ。笑 でも何だろう…こういう要素を持った人身近にもいるよな…と思ったりも。 口だけ達者で一見深いものをもっているように見せかけつつ、ボンボン的バックグラウンドを持ち、実は臆病で何も出来ない薄っぺらい男。しかも目を見張るほどのイケメン。 5人のうちの数人は伊藤くんに恋をしているのだけど、彼に振り回されながら、どうしてこの人を好きなのだろうと自問自答する。 何でよ?と思いつつ好きをやめることができないところが恋心の厄介さ。 だけど女は基本男より、潔く過去をばっさり断ち切って前へ進む性質を持つ。という部分を伺わせる描写もある。 自分が好きな女には粘着に近い執着心を見せるけれど、自分を好きでいる女のこと雑に扱う。だけど後者が離れていくと、今度は変に執着する。 臆病で自信がないのに、プライドだけは人一倍。そんな伊藤くん。 伊藤くんに関わる女性たちもなかなかだけど。笑 最終章だけ雰囲気がちょっと違って、伊藤くんのこともその他の登場人物のことも抉って抉ってズタズタにしていく。 その他の章もそういう要素はあって、だけど全章通して前向き感があるので読後は悪くない。 だけど伊藤くん、このまま変わらないで生きていくんだろうなぁ、と思うと、そこだけは痛々しくちょっと切ない。 周りの人間たちは、何かしらの気づきを得ているのだけどね。

    1
    投稿日: 2022.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤くんと女たち。 伊藤くんはある意味最強になった。安全なところからずっと何者にもなれず何かを目指している現状維持をし、傷つかないように生き続けたら。

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    想像していたのは、伊藤くんをめぐる様々な女の生き様や心情を描く小説。それが、伊藤くんEの章で完全に覆った。女同士の複雑な嫉妬や憧れを絶妙に表現する軸はそもそも秀逸。加えて、生きる中で傷つけられることが何よりも恐ろしいものだとぶちまけ、そうやって傷つけられることを恐れて、自分自身で蓋をしている部分がどこかにあるのでは、と自分の内面を振り返らせてくれる良書。

    1
    投稿日: 2022.11.03
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    面白かった! 成長も前進もせずただすり減るだけの付き合いの末にほんの少し光が見える不思議。 伊藤くんに出会わないほうが心は平和だけど、出会ったことで心は強くなっている。 伊藤くんを肯定するのはしゃくだけど、彼の存在が確実に何かをもたらしているのが面白い。 何かになりたいともがいても無駄なようで全然違う角度で無駄ではなかったりする。人生ってこんな感じだよなーと思いながら読んでいた。

    1
    投稿日: 2022.09.06
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    どの章も主人公はボロボロになった後、再起して終わるので、読後感は良かった。最終章で、伊藤くんが狂人なりの正論を述べるところ(結局はいつもの強がりだったと判明する)で、読者をグラっと揺るがせに来るが、これに負けるわけにはいかない、てのが人間の生きる道ですよね。最後、脚本家によって人間のクズ的なものの象徴にまで祀り上げられる伊藤くん、滑稽でヒサンだな~。 あと同性愛とか、肉体関係とかがないまぜになった、友情に関する描写が特に新鮮で何度か涙ぐんだ。

    3
    投稿日: 2022.06.05
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    昔ドラマで見た作品。同じ人を色々な角度から見て、どれが真実か探すけどどれも真実ではなく、ただ色んな人から見た伊藤くんという事実、でもそれが面白い。

    1
    投稿日: 2022.05.22
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    最初は顔はいい伊藤くんに対して「伊藤くんさぁ…」と思いながら読んでいましたが、読み進めていくと、荒々しさはないけれど、駆け巡るような展開にページを捲る手が止まらず一気読みしました。 「伊藤くんに振り回された女性の話」かと思っていたら、出てくる女性たちがどの人も濃くて、しかもそれぞれが伊藤くんに対して良い印象を抱いてはいないのに、どこか見放すことが出来ず、むしろどこか自分と重なる部分を見つけたりして。きっと読んでる側も、ハッとさせられる瞬間があり、出てくる人の誰かに「分かる」という感情を抱くんじゃないかなと思いました。 人間性の描写が上手く、身体の内側のそれも底側を描いているのに、どろりとした中に爽快感というか、清涼感がきちんとあり、読了後に読んでよかった、と感じることが出来ました。

    3
    投稿日: 2022.05.14
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    容姿と家柄に恵まれるも幼稚で無神経な男、伊藤くんとそれに振り回される女の人たちの話 女性特有の心理描写(もちろん皆に当てはまるわけではない)が十分すぎるくらい描かれているので男性が読むとどう感じるのか気になる 私は他人に振り回されることが多分人より苦手なので(小中学生の時に懲りた)登場人物たちには全く共感できなかった。振り回されそうになったら無意識にシャットアウトしてしまうなあ。 恋愛でも振り回されることに耐えられる人と耐えられない人がはっきり別れるのは不思議(女子は前者が多い印象) 解説で反感や嫌悪は自分にとって触れられたくない、隠しておきたいものの在処を知らしめてくれるとあったが、必ずしもそうとは言えないよな〜 それらの感情は、自分の弱い部分を見透かされた時に自己防衛で沸き起こることもあれば、自分が大切に築き上げてきた信念(私の場合は"人を傷つけない""自の機嫌は自分で取る"など)と相反する状況で沸き起こることもあると思う 嫌悪を覚えたからと言ってそれをどうするわけでもなくシャットアウトしてしまうのだけど。。良くないなあ ✏圧倒的な経験不足と想像力の欠如があなたを傲慢にしている

    3
    投稿日: 2022.05.12
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    カラフルな感じの表紙とは裏腹に、生々しい表現のところもあってちょっと読後は気持ちが悪かった。私には早かったかもしれない。 しかし、私の生活にも伊藤くんのような人と関わったことがある。 そういう人って偉そうに振る舞うくせに能力もあってこちらからしたら厄介というか憎いと感じてしまうけど、そういう人たちに振りまわされる私も私だなぁと思ってしまう。 伊藤くんは他人を傷つけることに鈍感で、自分が傷つけられることに敏感。だったら私は、自分が傷つけられることに鈍感でありたい。 あ、私だって嫌味な伊藤くんから学びを引き出そうとしてる。伊藤くんのように周りを見下して自分の地位を確立しようとする人が、この世の中で生き残れる人なのかもしれない。なんだかこの世界って不平等だなぁ。

    2
    投稿日: 2022.04.16
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    それぞれの登場人物の性格、考え心情が上手く表現されていて、複雑な人間関係を描いている。どの人にも悪いところがあり、それを少しずつ変えていくストーリー。

    1
    投稿日: 2022.03.28
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    伊藤くんって何者? その彼と付き合った女性の話だけど 色んなタイプのいい女とばかり付き合っては 別れてばかりの伊藤くん お金持ちの息子みたいだけど いい加減な男みたい その彼のだらしなさを書いたのか その彼と付き合った女性方の良さを書いたのかわからないままに 読み終えた。

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    伊藤くんの生き方は軽いようで重いなって感じた。 だからこそ周りの女の子たちも 惹かれるところがあるのだろう。 個人的にクズケンが好きです笑

    0
    投稿日: 2022.03.15
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    2017年夏にTBS系で放送された連ドラの原作。見なかったドラマだけど、見なくて良かったわ。なんか、伊藤君もだけど、各ストーリーに出てくる女性たちがみんな好きじゃないわ・・・ 唯一クズケンだけやな、いい人だと思うのは。映画化もされてたんだ。それは知らなかった

    0
    投稿日: 2022.03.06
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    美人で聡明な人ほど伊藤に惹かれてしまうのはなぜ? 最後の伊藤のとち狂い加減に爆笑してしまった。 クズケンいい人。

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    投稿日: 2022.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤くんの嫌われよう、、すごいですが 伊藤くんみたいな中身空っぽ、自信がないけどプライドは高くて自己中、平気で人を傷つける男を好きになって振り回されている女でした。 伊藤くんみたいな男を現実的な視点でダメな男とわかっていながらも、連絡が来るとそんな気持ちすぐ忘れて会いに行ってしまう。 だからこそ 恋をすると周りが見えなくなって空回りする、伊藤くんと自分は似ていると気づくところや、自分の気持ちを誰かにぶつけることで前に進んでいく登場人物の成長が読んでいて気持ちよかった。 結局好きになる人は自分の写鏡だし、 自分が成長しないとぞんざいに扱われる女になってしまうんだなー。 あと女同士の嫉妬が紛れた友情?を描くのもすごい上手くて面白かった。

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    投稿日: 2022.01.20
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    最初ドラマ版を観てからハマり、本も続いて読むことにした。 5人の女性から見た伊藤くんという男性の話がオムニバス形式となっている。恋愛ものだが、かなり毒っ気がある話が多い。主人公となる女性達それぞれが個性的で魅力があって共感できる部分も多く読みやすかった。伊藤くんの屑キャラもまたこの物語の面白いところだ。怖いのは読んでいて誰もが伊藤くんをイケメンナルシストで意識高い系なのに中身空っぽという評価でみるのに読んでいて、場面によってあれ?これって自分にも当てはまるんじゃないか?と我にかえる瞬間があることだ。そして伊藤くんの行動を馬鹿にする主人公達も彼が自分の写鏡なのだと次第に気づく場面がとても印象的だった。

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    投稿日: 2021.12.28
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    もっと軽くてポップな話かと思ってたら、Eの話がちょっと重々しくて、後味だけで言ったら柚木さんのButterに近い。 伊藤くんほんとクズ!クズだけどこういう人いそうだし、AtoEの彼女たちもいそう。柚木さんは普通の人の生活を物語にするのがうまいなぁと改めてと思った。 恋愛って難しいですね

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    投稿日: 2021.09.21
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    伊藤くんにそんなに魅了されてるのはなんで?って思いながら読み進めたら最後狂気感じた。AからEの女の子たち、リアルに感じて面白かった。踏み出さなきゃ何も始まらないから負けなんてないなんてそんなに保守的に、堂々としてる伊藤くんに感心した

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    投稿日: 2021.09.11
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    ダメ男に引っかかった女の子たちが目を覚ます、モチベになる話だと思ったら だんだん不穏になっていて最後のほうとか狂気だった。 幸せになってほしいなと思うのが最初の二人しかいない。 伊藤君の気持ちもわかるけど、いやいやそれでもこいつはおかしい。 ただの顔のいいダメ男とかじゃなくて、今はやりの無敵の人だわ。こわ。 こういう考えの人たちいっぱいいるんだろうな。

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    投稿日: 2021.08.14
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    2021.05.22 シトロエンDS5 ドライブ後 ドラマからの映画からの 気になったので読んでみた 伊藤くんA 百貨店のバック屋さん 伊藤に固執する虚しい美人 伊藤くんB 伊藤に好かれる塾受付 理想ばかり追いかけ 必死になることを恥じる女 伊藤くんC 伊藤くんの後輩 伊藤を愛する真っ直ぐ女子 伊藤くんD モテるけれど大事にされない かわいそうな女 伊藤くんE 矢崎莉緒 漢字これだったかな?はて ※AからEは曖昧 記憶のまま クズケンがさいくーーーう! 結局話題にされてるだけ 伊藤くんって魅力的な人なんだろうなと 魅力0なら、そもそも 話題にすらならないもんね。 皆自分の奥深くに眠る 闇とか嫉妬とか優越感とか そういうのと上手く付き合って 生きているんだなー。 傷つきたくない 何もしないでいられる伊藤くんが 無敵なのはわかる。 でも切ないね

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    投稿日: 2021.05.22
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    お金持ちのボンボン、イケメンで服装のセンスもバッチリ けれど、いかんせん「こんな男のどこがいいんだ!」と終始感じる性格の悪さ 自分が傷つく事には敏感なのに他人は容赦なく傷つけます。 どんなにお金持ちで顔が良くても自分は絶対好きになれないし 友達にもなれないタイプです。 そして伊藤くんと言うダメ男に惹かれる女性達にもうんざりしつつ読了しました。 5人の女性達も自己中な人が多くて、共感は出来なかったけど 登場人物それぞれが何かを求めて飢えている感情はヒリヒリと感じました。

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    投稿日: 2021.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐藤優氏の著書で知り、読みました。 ドラマや映画になっていたんですね。 伊藤くん(♂)ですが、読んでいて鼻につくし幼稚だし、面倒くさくて関わりたくない人物です。悲しいことに、傷付くのが嫌なこと、傷付けられる前に相手を傷付けて防御する辺り、自分も似たようなものなので、伊藤くんのことをとやかく言えたものではないのですが。 伊藤くんを取り巻く?5人の女性のうち、気になるのはDの女性、実希。それからDとEに出てくるクズケン。 実希ちゃんよ、痛い経験だったけど、まだメラニーが残っている。良かったね。伊藤先輩にまだ心が残るかもしれないけれど、そこに幸せがないのは分かったからには、スカーレットではないけれど、クズケンを取り戻す方法を考えよう! クズケンよ、酷い目に遭ったね。何年も抱えていた想いは無惨に打ち砕かれ、莉桜さんに痛いところを抉られ、読んでいて堪らなかった。 で、酷い目に遭ってから半年、黄砂が飛ぶ季節になってもぐずぐず引きずっていたようで。恋愛路線の脚本は実希ちゃんをモチーフにしたか?あ、まだ、ムリだろうね。でも、プロならいつか書くだろうね。 実希ちゃんがホテルに忘れて行ったDVDはどうした。まだ、相手は心を残しているよ。あなたが今まで女性(つまみ食いも含め)を複数相手にしてきたことが、幸か不幸か実希ちゃんに「誰でもいい」と言いつつ選ばれた理由の1つでしょう。まだまともに気持ちを伝えていないんだから、プライドは脇に置いて、忘れ物のDVDを実希ちゃんに渡そう。そして、(いつだか分からんけど)自分に誕生日プレゼントを下さいと実希ちゃんにお願いするのだ。ねだるものは言うまでもあるまい。

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    投稿日: 2021.02.06
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     伊藤くんをめぐる、5人の女性の物語。  5人それぞれから見た伊藤くんは、全く別の人のよう。自己中なところは変わらないけど、女を適当に邪険に扱うと思ったら、ストーカーのように執着するといった感じで、気持ち悪い。  5人の女性も、伊藤くんに関わる時と、そうではない時では、全く印象が違う。  ひどい人だと分かっていても、どうしても好きになってしまうことってある。相手にしてもらえないのに、すがってみじめな思いをすることも。  恋だけではなく人生も全く同じで、うまくいかないけど、どうしても進路変更することができなくて、泥沼にはまったようにもがくこともあるかもしれない。  でも、もがききって、吹っ切れた時の人って、なんだか素敵だなって思った。ふと出てくるセリフに勇気をもらえる、いいお話だった。

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    投稿日: 2021.01.16
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    伊藤くんという一人の人物も いろんな角度で見て、 いろんなストーリーが生まれる話。 どんな人にも多かれ少なかれ 相手によって見せる表情が違うもんなぁ。 おもしろかった

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    投稿日: 2020.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊藤くんと彼に関わる5人の女の物語。 シナリオライターを目指していると自称するも、実際は何もなさずにダラダラと暮らしているだけの伊藤くんに対して激しい嫌悪感を抱いたと同時に、それを浮世的と捉える視点に新鮮さを感じた。 何も果たさずに与えられることを待っているご都合主義的な生き方が努力して何かをなそうと必死な生き方より優れているという考え方は気持ち悪いと感じた。

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    投稿日: 2020.11.28
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    『四人それぞれの視点で一人の男を描くのって斬新だし面白いそうじゃないですか?』 この小説の主人公はどんな人だろう。小説を読み始めて主人公が登場するまでのドキドキ感は読書の醍醐味のひとつでもあります。作家の皆さんも当然そんなことはよくわかっていらっしゃいます。その時できる最高の演出をもって、その小説を引っ張っていく主人公の登場を描いていきます。主人公が登場するまでの物語、それはオペラの前奏曲のようなものかもしれません。そして、ここに柚木麻子さんの「伊藤くん A to E」という作品があります。そうか、主人公の名前は伊藤君。どんな人だろうと思ってその登場を待つまでの時間。そしてようやくその名前が登場した時に感じる不思議感。『今夜は久しぶりに伊藤君に会う。少しでもいいから進展させたい』という伊藤君のことを思う女性視点で綴られるその物語。そう、この作品は『伊藤誠二郎』という男性に関わった五人の女性が、彼との出会いを通して自分自身を見つめていく、そんな五人の女性が主人公の物語です。 『どうして人気ないのかしらねー、このコ』と もう一年近く『ウインドウに飾られている牛革の鞄』を柔らかな布で拭くのは主人公の島原智美。『社長直々の依頼で作られたなんと二十万円の商品』というその鞄に『当たり前ですよ、島原さん。うちみたいなマイナーな国内ブランドで二十万円を使うなら、プラダ行きますって』と言う後輩の三芳ちゃん。『このコ、私みたいだよね』と小さく呟く智美は『社会人になりたての頃に合コンで出会い、もう五年が経とうとしている』伊藤君のことを思い浮かべます。『代々木の大手予備校の国語教師だが、本当はシナリオライターを目指している』という伊藤君。『二カ月に一度連絡がくればいい方』とあまり会うことのない二人ですが『今夜は久しぶりに伊藤君に会う』というまさに当日。『少しでもいいから進展させたい。逆らえない大きな流れを作って、そこに彼も自分も巻き込んでしまえばいい』と考える智美。『待ち合わせの場所は、渋谷の大型書店の地下一階だった』という書店で『伊藤君の姿を探してフロアをぶらつく』智美は『ヒロインみたいな恋しよう! 』という本を手にします。『恋愛の主役になるには、美貌なんて必要ない。ちょっとしたテクニックで、自分主導の恋愛ができる』という内容を読んでいると『なんだ、お前。なんて本を読んでいるんだよ』と『意地悪そうに、にやにや笑って』伊藤君が立っていました。『今日店に来たどの男性客よりお洒落だ。歌舞伎の女形になったらぴったりであろう色白の瓜実顔』と智美が感じる伊藤君。『矢崎莉桜ねえ。ふーん。まさかお前が矢崎ファンだとはねえ』と本の著者と知り合いであることを匂わす伊藤君はとっとと書店を出ていきます。慌てて後を追う智美。そして『二カ月ぶりのデートなのに』ラーメン屋に連れてこられた智美は『普段ラーメン食べないから、むしろ嬉しい』と作り笑いを浮かべます。『智美にはなんの興味も湧かない話ばかり』する伊藤君。『彼の才能とか能力に惹かれているわけではない。では、一体自分は外見以外で、伊藤君のどこが好きなのだろう』と考えこむ智美に『今日はお前に話したいことがあるんだ』と唐突に話しかける伊藤君。『なあに』と聞く智美に『うん、おれ好きな女ができてさ。それで相談に乗ってもらいたくて』という伊藤君。『どおん、と遠くで音がした気がする』という智美の内面。そんな智美が受けた衝撃と、それでも伊藤君にこだわる智美のそれからが描かれていきます。 〈伊藤くんA〉から〈伊藤くんE〉までの五つの短編から構成される連作短編の形式をとるこの作品。それぞれの短編で主人公となる女性が変わっていきます。そんな中でもA と B、C と Dでそれぞれ主人公となる女性の物語は対になる、二つでワンセットのような内容。それらと独立してEの主人公の物語が存在する、そんな構成です。しかし、登場人物は五つの短編とも入り乱れて登場するため、あの短編で、このように見られていた人が、実はこんな人だった、とか、あのインパクトのあるシーンは、違う人の立ち位置からは、こんな深い意味のあるシーンだったんだ、というように複雑に絡み合って物語は展開していきます。まさに連作短編の醍醐味を存分に味わえる、そんな巧みな構成が読者を全く飽きさせません。そしてもう一点、ある意味で読者を飽きさせない工夫がされています。それが書名に君臨する『伊藤くん』のキャラです。最初から最後まで、ある時は主人公の前に堂々と登場して物語を引っ張り、ある時は主人公と友人の会話の中に登場して話題を引っ張り、そしてある時には主人公の友人とホテルに赴いてしまうという感じであらゆる場面に登場しまくります。そんな『伊藤くん』に対して読者が抱くイメージは『クズ』と言い切っていいでしょう。そんな『クズ』が五人の女性の前で繰り広げるあまりの『クズ』っぷりは、読者を相当に苛立たせます。こんなとんでもないダメ男をどうして好きになってしまうのか?『人を好きになると周りが見えなくなり、行動が空回りしてしまう。頑張れば頑張るほど相手に疎まれる』という女性の心理。この感情が内面で渦を巻き、抜け出したくても抜け出せない感情の中に陥ってしまうその時『もはや彼に対する感情が「好き」なのか「憎い」なのか自分自身にはよくわからない』とすっかり錯乱されてしまう女性の内面。こうなると、もう落ちるところまで落ちてしまわないと立ち直ることさえ難しい、人はそんな状況に陥ることがあるのだと思います。小説を離れて現実世界のニュースでも、どうしてそんなダメ男を好きになって、自らの子供を不幸にしてしまったのか?というような記事を目にします。決して小説の中の空想世界の話ではないこの複雑な女性の感情。柚木さんは、この『クズ』っぷりを存分に発揮する伊藤君を影の主人公にして物語を描くことで、その女性の内面に鋭く迫っていきます。 五人の女性が主人公をそれぞれ務める各短編ですが、各話に伊藤君が登場することで、もう一つクローズアップされることがあります。それは、『伊藤君と自分は似ている』というそれぞれの主人公の気づきです。それは『自分のことで頭がいっぱいで周りが見えないところ』だったり、『知らず知らずのうちに人を傷つけるところ』だったりと、それぞれの主人公は自分でも気づいているけど治せない、そんな自分の負の側面に起因する事ごとが伊藤君に投影されていることに気づきます。人は自分によく似た人物を嫌う傾向があります。それは恐らくその人に自分が持っている嫌な部分が投影されていると感じるからなのだと思います。『これほど彼が苦手なのは、近親憎悪のせいなのだろうか』というその感情が問いかける先にいるのは他の誰でもない自分自身。そして、色んなタイプの主人公たちがそれぞれに感じる『伊藤君と自分は似ている』という感覚の先に、読者も、ふと感じてしまう『伊藤君と自分は似ている』なんてことはないよね?というまさかの衝撃。いや、こんな『クズ』と自分が似ているはずがない、そう全力で否定する気持ちを抱えながらの読書。もしかして、この作品から感じる嫌悪感の理由の一つはそんなところにあるのかもしれない、そんな風にも感じました。この作品について、柚木さんは『彼を反面教師にして、トンネルを抜けていく女性たちの話になっている』と語ります。また、さらに『「なんでこんなにイライラするのかな」と自分に矢印を向けてみると、意外と悩みから脱するきっかけをつかめたり、つらい仕事が楽しくなったりすることもあるのではないでしょうか』と語ります。そう、この作品は日常に何かしらのイライラを抱える私たちへ、そんなイライラとサヨナラする方法を教えてくれる、自分と向き合ってみることの大切さを教えてくれる、そんな作品なのかもしれません。 『四人(実際には五人)それぞれの視点で一人の男を描くのって斬新だし面白いそうじゃないですか?』という発想で描かれたこの作品。人はいつも”自分の物語”の中では主人公であり続けます。では、そんな自分に関わる人たちの視点から自分を見たとしたら自分はどのように見えるのか、そのそれぞれの人たちの物語の中で自分はどのように描かれているのだろうか、そんな視点で描かれたのがこの作品。そして、影の主人公である伊藤君は、それぞれの短編の主人公たちを映す鏡でもありました。そんな伊藤君との関わりを経て前を向いていく主人公たちに明日を感じることのできたこの作品。五人の主人公たちに幸あれと、エールを送りたくなる、そんな作品でした。

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    投稿日: 2020.09.11
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    伊藤くんを通して自分の内面と向き合う物語。相対する人がいる事で、自分の弱い部分を知る事ができる。周りの人達とのかかわりの中で新しい自分を見つける事も実はできる。ただ、人とどう向き合うかはその人次第。自分の弱い部分を知った時に、何を考え、どのように行動するのか。自分と他の人では考え方が違うから、思い通りに行かないことなんて、よくある事だと思う。でも、気持ちがのっている物事ほど成功させたい。当然だと思う。その為には、苦しくても自分と向き合わなきゃいけない。 恋は人を成長させるんだな。

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    投稿日: 2020.08.08
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    うわーーーーーーーーーーーッてなる。 相変わらずしんどい。いやこれは特にしんどい。しんどMax。 美形でボンボンで博識だけど自意識過剰で幼稚で無神経な男、伊東誠二郎をめぐる連作短編集。 シナリオライターを目指してふらふらする伊藤くんに振り回され傷ついた女の子たちが目を覚まし、成長し、立ち上がる短編集。 最終話がすごい。恐ろしい。 それまでのメインはあくまで女の子たちだったけど、最終話ではついに伊藤くんとの直接対決。 それまでただ嘲笑の対象としていた伊藤くんが、牙を剥く。伊藤くんの清々しいまでにみじめな生き方、それを滔々と述べる姿に、恐怖を覚える。 だけど、伊藤くんに嫌悪を覚えるのは、きっとその中に自分の姿をうつしているからだ。 とってもダークだけど、前向きなお話だった。 全体的には伊藤くんCがすき。 男に依存しても、友達に依存しても、自分の根本的なところが満たされない限りうまくいかないのだ。ぐるぐるもどかしい寂しさばかり募っていく。 例えば温かいほうじ茶を水筒で持ち歩くような自分だけのルールが、自分を満たしていく。

    2
    投稿日: 2020.08.05
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    伊藤くん。のような人には会ったことはないけれど、伊藤くんに振り回される女性のような人は結構いるように思う。伊藤くんもそこかしこに潜んでいるのかも。伊藤くんに振り回されて、そこから抜け出して、何かを失ったり一人になっても、なったからこそ、軽やかに前に進んでいく女性の姿に励まされる。抜け出すには、自分から動くこと。

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    投稿日: 2020.07.26
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    この本を伊藤くん腹立つで片付ける人とは分かち合えない そう思うくらい私は柚木さんらしい深みのある本だなと思いました。 この本は内容こそどうもドラマのようなテンポで進んでいくありきたりのように思えるけれど、深みのある小説だと考えます。 男に翻弄される女はやっぱみっともない って客観視します。 でもスカッとした気持ちで読み終えられたのは5人の女の子の根のたくましさだ。 恋に溺れ感情に流されそうになるも、理性的な判断ができる女性たち。かっこいい。 柚木麻子さんの書く小説の女性はそんな女性ばかりだから好き。こうあるべきだなといい意味で影響を受けます。 男に溺れていく女を書くバッドな物語にするのでなく、男性より強くある女性を描く柚木さん、素晴らしい! 実際こうできる女性はどれほどなのか…。 今の「メンヘラ文化」納得できない私はこういう本が好きです。メンヘラが唱えられるようになった現在、それを肯定する風潮が私は気に食わないのでこういう本に好感を持ちます。 解説にあった「男性神話」と「女性神話」のお話はとても興味深かったです。そして柚木さんの本は「女性神話」であるということ。この二分化があることと、私の好きなタイプはこれかとの気づきがあり、とても興味を持ちました。 これからもこういう本を柚木さんには期待するばかりです。 「ご都合主義ドラマ」に対する考えが共感できた。私はハッピー!友情最高!みたいなドラマがウケるこの世の中がしっくりこなかった。皮肉もあるのかもしれない。けれど、脚本家による反感を買わないための守り姿勢がそれを生み出して、実際策略通りに世に受けているのだと分かった。 この部分は攻めることを恐れるなという柚木さんの社会やエンタメ、放送業界などに対する訴えのように感じた。では柚木さんが攻めの作家かというとそうではないと思う。けれどそうは感じているんだろうなと感じた。 あと、莉桜の人間らしさにとても共感。 自分のことを「性格の悪い」と述べているけど人間らしいだけだと思う。「青臭い理想論や誰かの受け売りに違いない映画や本の知識、ぼんやりしたプロット、見通しの甘い夢を聞いているたびに、歪んだ興奮に満ちてくる」この感情を何度も味わっているか。それが自分の好きなところでもあり、嫌いなところでもある。客観視して物事を冷静に見れる自分である反面、保守的で嘲笑してばかりいる自分に嫌気が差す。けれどその両面性を感じている限りこれは自分に根強くあり続けるだろう。 これは映画化されているみたいだけど、この本質は映画じゃ伝えられないと思う。私も小説でなく映画で観ていたら「伊藤くん腹立つ」の一言だったかと思う。映画に限界があるのか、映画は小説にある深みを持たせられない気がしてやっぱり私は映画より小説派。  

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    投稿日: 2020.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私たちが感じる普段の何気ない感情をうまく言葉にしてくれていて、とても面白かった。私が言いたかったのはそれだったんだ!などと共感しながら読めた。 ダメンズ伊藤くんにふりまわされる可哀想な女の子5人の話かと思っていたら、最後の最後でそれだけの話ではないことに気付いた。 普段綺麗事で埋もれてしまっているが、私たちが人生で一番欲しいものを伊藤くんに気づかされた気がした。

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    投稿日: 2020.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあと、なんかへこんだ。 伊藤君は間違いなくクソヤローだと思うし、 近くにいたらめんどくさいので相手にしない。 そんな伊藤君に振り回される女性たちに 感情移入して読んでいたつもりだったのだが、 なんだろう、僕は伊藤君に共感しているのか? 伊藤君に共感するからへこむのか? もしかしたら伊藤君は僕自身なのだろうか。 なんか胸が苦しくなりました。 僕は伊藤君みたいに人を傷つける事はしないが、 それでも伊藤君の方が人に愛されるのもへこむ。

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    投稿日: 2020.03.22
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    最後が良かったな。何歳でもいつでも自分の在りたい姿に向かう勇気は持てるよねぇ。 不安そうな女の子に対し、女の先輩が言うのも良かった。 「あなたみたいな女の子は自分だけの小さなルールを少しずつ作るといいのかもね。」

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    投稿日: 2019.10.10
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    自分を振りかえって、こころがえぐられるタイプの話。 はじめ4つは人の恋愛を垣間見ている感じだけど、最後だけ毛色が違う。 最後がちょっとグダグダしていたけど、旅行のお供に読むにはちょうどいい連作短編だった。

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    投稿日: 2019.08.27
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    伊藤くんを巡る、女子たちのエピソードが章毎に主人公を変えて展開。面白く読めたが、結局、伊藤くんって人は?口先ばかり、格好つけてばかり、プライドが先に立って、傷つくのを恐れて、中身の無い、、、そんな人間になってはならない⁈との助言かなー。

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    投稿日: 2019.08.17
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    中身スッカスカのイケメン伊藤くんと、関係しする5人の女性達視点のお話 伊藤くん、とんだクソ野郎だな(笑) あと、出てくる女性も皆バカだな 世の中、口だけの人は結構いて(まぁ僕もそうなんだけど)実行しないくせにやたらと自己顕示欲が強かったりする いや、ホントに面倒な輩だよね 伊藤くんの場合はイケメンという属性も加わり、それに引っかかる女性たちの独特の価値観もあってこんな展開になってるんだろうね 最後のアレまでは、「伊藤くん、自分のことわかってなくて、夢見がちすぎ」と思ってたけど、実は自分の事をとても良くわかってた模様 ただ、夢見がちというところはまったく変わらないけどね このあたりの展開がエンターテイメントではなくとても文学寄りのストーリーにしてると思う いやホント途中までは「伊藤くんもその周りの女もクソだな」とか思って読んでたけど、最後まで読んだら「まぁ、人生なんてそんなもんだよね」と思ってしまった

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    投稿日: 2019.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名にもなっている伊藤くん自身は成長しないけれど、その伊藤くんに振り回される過程で少しだけ成長する4人の女性の物語が良かった! 女性ならではの友達関係や男女関係に共感したり、自分が今まで感じた事がある説明が出来なかった感情と、小説の中の女性たちの心の葛藤が重なったりして、あの時の気持ちの原因はこれだったのか!と新しい発見も出来た。 きっと女性ならこういう感情を持った事ある、と感じる場面のオンパレードなので、丁度この作品に出てくる登場人物の年代20〜30代の女性に読んでほしい作品。 伊藤くんをはじめ、出てくる人物が未熟で弱くて読んでいてイライラする箇所もあるけれど、そこが人間のリアルさを感じれる所でもあって、よりこの物語の世界に感情移入する事が出来た。

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    投稿日: 2019.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    意識が高いというかなんというか 絶対相容れない存在だけど 伊藤くんEの「誰からも傷つけられない」という言葉には ぶわっと鳥肌がたった。 誰からも傷つけられないために、誰も好きにならないし何かを完成させることもない。 きっとその感情は誰にでもあって、そうなればいいと思ってしまうこともあるけど そうならないからこそ人間なんだと改めて感じた。

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    投稿日: 2019.05.31
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    伊藤くんがクズすぎて、はじめなんじゃこいつ!とおもった。けど、いろんな女の子を通して、話ひとつひとつは面白かった。

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    投稿日: 2019.05.17
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    面白かった。映像化されている作品は、キャストが誰なのかを確認しながら読むのが好きなのですが、伊藤くん、智美はすごく合ってるなぁーというかんじがした。

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    投稿日: 2019.05.15
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    2019.4.15 21 面白かった。柚木麻子。 ドロドロな心情、人間のダークな部分を描いている。グサッグサ突き刺さる。 途中で蟹の描写があったが、蟹というのは、グロテスクな存在だと思った。 どう生きるか、どんな人生を選択するか、グサッグサだった。

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    投稿日: 2019.04.15
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    誠二郎の自分本位なキャラクターは浮世離れしているが、 登場人物、そして読者の中にある傷つきたく無い感情だとか、都合のいい淡い期待だとかを映し出す存在として見ると、不思議と憎めなくなる。 千葉と東京の間だけでなく、誰の心の隙間にも誠二郎は偏在しているのかも 学芸員志望のキャラが出てくるということで読んでみたが、学芸員を志望する若者の甘さがチクリと指摘するような描写も生々しかった(リオの物語ほどでは無いが…)

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    投稿日: 2019.03.09
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    「結局…、伊藤先輩から目を逸らさない時点で、俺たちの負けなんですね」(久住) 再読。あいかわらず伊藤くんのクズっぷり。 吉田大助の解説で書いてあった「共感よりも反感のほうが、ずっと心に残るし揺さぶられるし、よっぽど自分の身の程を知ることができる」にすごく納得してしまった。

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    投稿日: 2018.10.17
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    佐藤優がオススメしていて、読んだ。 最近の若者。時代が変わり、インターネットやスマホ、SNSが身の回りに当たり前のようにある時代に、人間は昔と変わらずにいられるだろうか。いや、変わって当然だと思う。そうした象徴的な人格が伊藤くんだろうか。これはこれで昔からいるタイプにも思えるが、一言で言うなら、勝たなくても良いから負けたくない、プライドが高いというだけのタイプ。失敗を怖がり、挑戦しない。打たれ弱く、綺麗に綺麗に生きようとする。嫉妬なんて、まるでしないかのように、振る舞うスキルを身につけて生きるような。高学歴や大企業には、そういうタイプが多い。一見、少女漫画のような雰囲気のこの小説も、そんな現代の様々な登場人物の人格を見せながら、伊藤くんの本質を抉る。 誰かにオススメされないと手には取らなかっただろうが、それだけに、面白みがあった。

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    投稿日: 2018.07.28
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    イケメンだけど自意識過剰で打たれ弱い伊藤くんを女性五人の視点から描いた連作短編集。解説にもあるように、彼女たちにとって伊藤の存在は合わせ鏡で、彼というフィルターを通して醜い自分と向き合わざるを得なくなる。心理学にも『他人は自分を映す鏡』という言葉があるように、他人の嫌な部分は、自分の中に全く同じ性質が存在する。[E]では莉桜の鬱屈さやクズケンとの罵り合いに古傷を抉られる様な居た堪れなさを感じ、伊藤の潔すぎる開き直りを結構羨ましく思う自分に気付く。装幀や映画のポップなイメージとは裏腹な毒が仕込まれている…。

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    投稿日: 2018.06.20
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    伊藤くんは嫌なやつだ。 伊藤くんは痛いやつだ。 いつだって自分は特別で、人から認められるべき、普通の人とは違う自分はすごいはずだ、と思っている。 私だったら絶対こんな男は好きにならない。 まあ、伊藤くんは私のような、めんどくさくて、意識高い系で、自分に自信があるような女のところには来ないと思うけれど。 本書はその伊藤くんと、周囲の女性たちの物語だ。 Aの智美は、美人でスタイルも良く、性格だって悪くない。 女から見たら憧れるような人なのに、なんだって、好きと言わずにキープされている状態を良しとするのだ! でも、その彼女も目を覚ます。 自分のために、生き始めるのだ。 Bの修子伊藤くんが片思いしていた女の子。 いや、片思い、すらしていないのかも。 修子はいつも夢見て地に足がついていない。 そんな彼女もやはり目を覚ますのだ。 「そうやって先延ばしにしているから、変われないんだよ。必要だと思うなら、なんでもすぐ手に入れなよ。ちょっとは伊藤を見習いなって。」(106頁) この言葉は友人からのもの。 あれ、もしかして、伊藤くん、女性たちを良い方に変えていく良い男? 痛いけれど、しょーもない奴だけど、彼がいることで女性たちはステップアップしているようだ。 なんとも不思議な、伊藤くん......。

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    投稿日: 2018.06.03
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    もう、伊藤のクズさ加減が痛くて痛くて! Dまでは 何故こんな男に構うんだ、と思っていたけど、Eを読んでまた印象がガラッと変わって。 それぞれの女の子がリアルで面白かった。 今までの柚木さん作品とはいい意味でギャップのあるお話だった。

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    投稿日: 2018.04.25
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    反感しか湧かない男だ。伊藤くんは。 容姿端麗なボンボンの伊藤くんは、自分が「傷つく」ことにひどく敏感だ。傷つかないために人を本気で好きにならない。好きでいてもらうこと、気を遣ってもらうこと、丁寧に扱ってもらうこと、いつか光の当たる場所に連れて行ってもらうこと…。起こりうる幸せを、ただただ何もせずに待っている。 自分からは何も差し出さない。批判されるのが怖いから。 軽蔑すべき男だが、なぜか彼が気になってしまう5人の女性たちがいる。 それぞれに美しく人間味がある。 彼女たち一人ひとりの視点から、伊藤くんのことが描かれ(けなされ)、同時に彼女たちのことがあぶり出されている。 女性の面倒さや幼稚さを浮き上がらせてくれる人だ。伊藤くんは。

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    投稿日: 2018.03.28
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    美形でボンボンで博識だけど、自己中心的なダメ男伊藤誠二郎に振り回される女性たち。傷ついても立ち上がる不屈の姿が共感を呼ぶ連作短編集。 なぜこんな男がモテるのかと思ってしまう伊藤くんだが、その要素は誰も持っていないピュアさだ。思ったら言葉にする行動する、そして他人に遠慮はしない。恋愛とは少なからず自分にはないものを求めがち。悲劇を乗り越えていくから女性は逞しくなる。

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    投稿日: 2018.03.17
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    顔はいいけど自意識過剰で幼稚な伊藤くんの回りの女性の物語。読んでてイライラするくらいに伊藤くんは自分のことしか考えてないし、なんでモテるか分からない。それでも女性が自分を認めて歩んでいく姿に少し安心できるし、無意識で誰かを傷つけるのと自分を守ると決めて誰かを傷つけるのは違うけど、近い部分もあるんだよなぁっと思った。でもあの他力本願具合は現実でいたら本気でムリ。

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    投稿日: 2018.03.15
  • うん、岡田将生だ。

    映画未視聴、ドラマ視聴済み。 矢崎莉桜 役に木村文乃を持ってきている時点で、原作を破綻させているわけですが、この「伊藤くん」本当に「岡田将生」でピッタリ。珍しく小説を読むのに、ドラマキャストを思い描いて読んでました。 前半は自己中の権化である「伊藤くん」に恋したり、恋されたり、ふったり、ふられたりと様々な女性との恋模様が描かれる。一人の「伊藤くん」を縦軸に物語が織りなされるので、当然、それぞれの女性達にもちょっぴり接点が生まれる。絡み合う物語。基本ライトで読みやすい。 しかし最後の「E」ラスボスである、ダメっぷりの見事な脚本家で師匠の矢崎莉桜、この人が出てきたとたんに難しくなる。突然に内面的な表現と展開が守勢を占め、内容は別の本であるかのよう。完全にA~Dまでは前座、前振り扱い。 「恋」こそしていないが「伊藤くん」にいろいろな意味で関わりあってしまっている「矢崎莉桜」が主役であることは間違いないだろう。そして「伊藤くん」に一番、振り回された人間だろう。 「伊藤くん」と言う最強モンスターを作り上げたつもりの魔王「矢崎莉桜」は、「伊藤くん」こそが真の魔王であり、無敗の存在だと知るのだ。 そしてエンディング。彼女にも希望の光がさす。 少なくともドラマ版では最後の「希望の光」はちゃんと昇華されていなかったように見えた。 映画やドラマを見た人も、小説はぜひ読んでみて欲しい。

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    投稿日: 2018.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本編とは関係ないけどクズケンみたいな好意を悟られないように押し隠して読者にも悟らせないキャラクターすごく好き。

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    投稿日: 2018.03.02
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    ドラマ化されるので読んだ感じ。 個人的には、こんな軽い感じの本は好きだ。 誰かの気持ちに入り込むところまではいかなかったけど、なんか、理解できる。 これまで費やした時間を無駄にしたくない、いわゆるサンクコストって、恋愛でも同じなんだな。 あと、批判されたくないっていうのもわかる。でも、批判されないと、きっと成長はしないんだろうな。

    2
    投稿日: 2018.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーーーん。 ずーっと伊藤くん嫌なやつという思いで読み進めちゃった。 伊藤くんをとりまく5人の女性からみた伊藤くん。共通していえるのは、どうしようもないクズな伊藤くんっていうこと。 5人の女性はそれぞれ性格は違っているけども、女性らしい心理的部分は誰にでも共感を覚えるんじゃないかな。妬み嫉妬孤独甘え承認欲求、、、 最後まであんまりいい気分じゃなかったのは、リバーサルミラーのように自分に跳ね返ってくるからなのかもなあ、、、

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    投稿日: 2018.01.11
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    映画になるのは知らなかったけど、 前々から読もうと思いつつ気が進まず 後回しにしていた作品。 安定の柚木作品! どの作品も登場人物が面白い。 そして最近の時代には伊藤くんは普通なのかもと 思えてきた(笑)私は苦手だけど・・・ 帰りの新幹線で一気に!

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    投稿日: 2018.01.07
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    最初は、あー伊藤って痛いなあ。と思って読んでいたけど 読み進めるうちにこれは何か夢とかある人に向けても言えることが沢山あって。 伊藤は凄く勇気がある奴だと思う。人に嫌われることを恐れていない。逆に自分を持ちすぎだ。 でも何かを始めるには刺激になるかも。

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    投稿日: 2017.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画のニュースを見て、コミカルな話なのかと思って買ってみたらら、コミカルとは真逆でこれはどんな風に映画にするのかと思った。 登場人物は皆、コンプレックスを抱えてもがいているが、伊藤くんと関わる事によって、一歩前に進んで行くところが読んでいてホッとした。

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    投稿日: 2017.12.05
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    うわー伊藤うざい!最初から最後まで嫌悪感は消えることがなかった。 女の子たちは色んなタイプの子がいて、伊藤との出会いによって何かに気づかされて成長していく各エピソードが面白かった。

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    投稿日: 2017.11.23
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    生っぽい感じというか、人が生きている様を、活字に表すと、当たり前のことだけれど、確かにと改めて感じなおすことがあった。

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    投稿日: 2017.10.19
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    伊藤くん、大っ嫌い!こんなやつ、プライドをズタズタにされて千葉で引きこもりでもやってればいいんだ!町に出てくんな!

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    投稿日: 2017.10.10
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    ざっくり言うと、伊藤に振り回されている女たちの話(振り回されてないのもいるかな)。5話入ってるんだけど、全てが絶妙に繋がっていて、そして最終話だけガラッと雰囲気が変わったのもおもしろかった。伊藤くん、なんだか憎めないやつというか。設定も面白い。 柚木麻子さん初めて読んだけど、いい!他の本も読んでみたくなった。

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    投稿日: 2017.09.20
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    2017/08/24読了 まーなんとおどろおどろしい話たち。 伊藤くんというイケメンクズ男とそれに関わった5人の女の人のお話。 Aの女の人が一番すてきな女性だなぁ。 すごく素材のいい持ち物を大切にしてるでしょ。でも。そんな高いもの買って、大事にできる自信も、手入れできる気力も俺にはないんだよ… .って評価が伊藤くんから出たことにびっくり。 伊藤くんは人として最低だしまじでこのプライドの高さなに!?って思うけどきちんと言葉で説明できたり、底知れない男、というか全く反響のない男で、読んでるだけで恐ろしさを感じる、、、 Eはもう読むのがしんどい重たさをもっててトラウマになりそう(笑) 柚木麻子の女どうしのタダでは済まない歪んだ友情の破局と再構築の過程、さすがです!

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    投稿日: 2017.08.24
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    クズな伊藤くんに振り回される女たち、と思いきや、一体誰の方がクズなのか。あっさり軽いストーリーでは無かった。

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    投稿日: 2017.08.09
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    伊藤くんほんとにクズだと思うけど、 それでもあそこまでの覚悟を 見せられると何も言えない。 出てくる人みんなが強烈。 不思議とまた読み返したくなる本だった。

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    投稿日: 2017.08.04
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    い、伊藤君、めんどくせー…。 と、何度思ったことか。 ポップで軽いお話かと思ったけれど、恋故の、強がり故の、見栄っ張り故の人間のちょっぴり浅はかな、汚い部分も見れてちょっぴり面白かった。 でも、なんか皆、面倒くさい人ばっかり(笑)

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    投稿日: 2017.07.08