
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思ったより硬派な文体で読みやすい。アレルギーの原因について清潔すぎて発症するとかも聞いたことある。「寄生虫」とか「ウィルス」とか「バグ」とか虫に絡ませて物語を作ってるのは上手いなぁ。「そんな…」な終わりを思わせる終わり方…2021年映画公開作品とのこと。
11投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ恋という感情に対しての考え方が、また一つ深まった気がした。 専門知識が長々と説明されるので、少し読みづらいと思う人もいるかもしれませんが、ぜひ手に取って読んでもらいたい一冊です。 特に好きな人がいる人や、好きかもしれない人がいる人には。
0投稿日: 2021.01.06
powered by ブクログ自分の恋愛感情が特殊な「寄生虫」のせいなのではないか、ともがく男女の話。彼らはずっと、「恋の定義」についてずっと考え、向き合っていたんだと思う。読んでいる間、精神的な欠如を持つ二人が恋路を歩み、やがて「虫」の真実と直面するシーンは、読者としては「いや、もう虫なんてどうでもいいから」と思ってしまったが、きっとそれこそが全てだったのかもしれない。内なる原因よりも、向き合った相手に会って証明されるものこそ、「恋」なんだという話だったと思う。
0投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログ寄生虫で繋がる男女の恋の物語。 好きなフレーズ 『人は頭だけで恋をしない。目で恋をしたり、耳で恋をしたり、指先で恋をしたりする。それならば、僕が〈虫〉で恋をしたって、何もおかしくはない。』
0投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
寄生虫に関する知識量が半端なく、その部分は面白かった。 物語もいい感じなのだけど、主人公の「潔癖症」という設定が揺らいでいる箇所が数箇所(見知らぬ人に平然とスマホを貸すとか)あって、多少のザラツキを感じたり「あれ?」っと思う部分はある。ただそれがキャラの説得力を崩壊させるほどかというと、そうでもなく、気にならない人は気にならんのではないかと思う。 全体的には人にお勧めできる水準の面白い小説だった。
2投稿日: 2020.11.27
powered by ブクログ綺麗な恋愛小説だった。ドロドロとした人間の汚い部分がない。精神的な潔癖症な私でもスイスイ読める。ハッピーエンドではないけれど、ハッピーなところで終わらせているのもいい。でもコンテナの中で心中出来たら尚よかったのにねとは思う。幸せはいつまでも続かない。それなら幸せの頂点で生を切ってしまえばいい。ハッピーエンド万歳。 追記:医者と元自衛官のおじさんは落ち込む前に主人公に謝れとは思う。
0投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログ潔癖症の青年・高坂は、人と視線を合わせられない少女と出会う。 反発しあっていた2人は惹かれ合うようになるが、少女は秘密を抱えていた。 寄生虫にコンピュータウイルス、2人の感情や取り巻く環境が次々に物語の様相を変えていく。 思いもかけないお話を読ませてもらった。 和泉さんとおじいさんが、つらい。これから、どう生きていくのかな。
2投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ三秋縋さん読むの5冊目でした もうこの人の本はハッピーエンドじゃないと分かっててもワクワクして読んでしまう 絶対自分にはありえない事なのに、物語に入り込めるから、凄いと思う。自分の頭の中に主人公の部屋とか服とか全部思い浮かぶからどんどん進んでしまう
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ※ネタバレ注意 なんていうか基本的に主人公である高坂、男性の視点で描かれているから高坂に感情移入しがちなんですが、私は根本的な病みを抱えてる佐薙に感情移入してしまいました。 彼女の選択は鬱病特有の根拠の無い諦観なんかではなく、考えに考え抜いた末に出される結論のように思え、手前味噌ですが凄い共感できました。 キャラクターから技法に着眼点を移行します。素晴らしいと思った。読み進めれば読み進めるほどに「このシーンはあのシーンに繋がるのか……」と感動を覚えざるを得なかった。そして寄生虫の設定がSFじみているんだけどそれを「おかしい」とさせない勢い、圧倒的知識による説得力が素晴らしい思いました。 でも、なによりも凄いと思ったのは「恋する気持ちが虫によって作られたものであること」「しかしそれは欲求を調整しただけで最終的に選択するのは本人であること」で哲学的なフェーズで考えさせてくるところだと思いました。 最後に、私は佐薙の自殺を尊重したいと思う。 作中で高坂もしていたけど「幸せの絶頂で死にたい」といったような同じような考えは私もよくする、そしてそれは手前味噌だが自分が識者寄りの人間だから、「無根拠」に言ってるわけではないと思うんだ。 だから一言に佐薙の死が間違っていたとは私は思わない、悲しいとは思うけど、彼女はキスをして虫を貰っていても、どの道死んでいたと思う。それこそ高坂を巻き込んで、高坂を殺す形になって。
0投稿日: 2020.09.24
powered by ブクログ世界から切り離されたように暮らす2人の、恋と寄生虫のお話。 なぜこの人に惹かれるんだろう。 今がこんなに生きにくいのは、自分の何が悪いんだろう。 生きている上で大切なのに、自分のことなのに説明できないことがある。環境か、体質か、運命か、いくら考えても答えがあるとは限らない。 人が知り得ることなんか少ししかない。 やる気がない、だらしない、怒りっぽい、とか自分の性格ゆえの欠点だと思ったら病気や障害のせいだったとか、芸術の才能に秀でていたり、細かい作業をずっと続ける職人タイプの人も「脳のつくり」が関係していたりすることもある。 日々ホルモンバランスに振り回されたりね。 肉体のもたらす条件から完全に解き放たれた自分は何者かなんて、誰にもわからないんだから、この2人が辛さや、苦しさの中に見出した幸せが確かに本当なら、それだけで充分だったんだと思う。
0投稿日: 2020.07.29
powered by ブクログ切ない。が、良かった。 こういう男女がなにかしらの劣等を抱えながら、何でもない日常を過ごしていく描写がある作品は好きなので、高坂と佐薙のふたりは好き。こちらに委ねてくるラストも良かった。
0投稿日: 2020.07.25
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濃すぎる恋。本当良かった。 小説は妄想の言語化だと僕は思ってるから この先のストーリーは僕の想像にしときます。
0投稿日: 2020.07.24
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重度の潔癖症の青年と視線恐怖症の少女を中心に動く物語。 様々な困難に苦しみ、葛藤を抱えながらも惹かれあい進む様は引き込まれました。 きっと幸せだったんでしょうね。
4投稿日: 2020.07.21
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(2021年映画化!!) 第1章 蟲毒 第2章 コンピュータ・ワーム 第3章 虫愛ずる姫君 第4章 This Wormy World 第5章 冬虫夏草 第6章 虫が良い話 第7章 疳の虫 第8章 寄生虫なき病 第9章 恋する寄生虫
3投稿日: 2020.06.28
powered by ブクログそれが美しいのかい? 私はそうは思わない。 それならケダモノになってしまった方がマシだ。 それが美しいと感じられてしまうこと、満足してしまうことが、虫の影響そのもの。 本来そんなの大嫌いだけど、こればかりは、獣になってしまえよと思う。 彼の性格的に難しいだろうけど。 後の彼は多分勝てないよ。
2投稿日: 2020.06.23
powered by ブクログ失業中の潔癖性の青年と、不登校の視線恐怖症の少女。二人は出逢い心惹かれていく。しかしそれは全て自分の意志ではなかったのか。 何とも不器用で理屈っぽい二人の恋の行方。理由で糊塗しなければ、自分の気持ちを出せない。操り人形の恋。 そんな二人の姿が愛おしい。
1投稿日: 2020.05.23
powered by ブクログ重度の潔癖症でお釣りのやり取りですらままならない高坂と視線恐怖症で人との関係に恐怖を持つ佐薙の恋を描いた物語。全く面識のなかった二人だが、高坂がある人物と出会ったことで二人は知り合うことになります。じつは二人の精神的疾患には共通の要因があると分かり…。 設定は非常に興味深いものでした。ヒロインが重病を抱えているパターンは結構多いですが男女ペアでというのは初めて。共通の要因、要因解決への動きとそれにより生じる副作用、そして高坂、佐薙の葛藤と最後のどんでん返しは読んでいて臨場感に溢れていました。面白い設定でした。ただ少しご都合主義感があったのと文章に所々違和感がありました。文章を細かく区切りすぎなように感じましたがこんなものなのでしょうか。そこだけが惜しかったです。
0投稿日: 2020.05.06
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展開のテンポが良く、一気読みしてしまった。頭の中に寄生虫がいただけで、二人の恋は偽物だったという予想外の展開に驚いた。そして、だんだんと縮まる、ひじりと高坂の距離感も甘酸っぱかったからこそ真実は辛く切なかった。 唯一問題があるのはラスト。このままひじりと高坂が結ばれてほしいと思っていたが、かなり中途半端だった気がする。ひじりの自殺までを描くか、ハッピーエンドにするかの方が良かったと思う。 全体的に、読みやすい作品であり、とても面白かった。
0投稿日: 2020.04.26
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最後の終わり方だけ納得できない。 ヒロインの最後は無理に付け足したような、 無くてもよかったような気がする。 作者の好みなのだろうが、私はハッピーエンドが好きなので、こういう評価にさせていただきました。
0投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログ林遣都さんと小松菜奈さんで主演映画化! 彼らは知らずにいた。二人の恋が、“虫”によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを―。
1投稿日: 2020.04.08
powered by ブクログそうか蟲なのか… 人を好きになることの原理の全く新しい切り口の発想にびっくり。続きはハッピーであって欲しいけど。 作者の本は全て読んでる。いつもワクワクとドキドキとナルホドが詰まってる。
0投稿日: 2020.04.04
powered by ブクログ展開が全く読めず、二人の恋の行き先を知ろうとあっという間に読み終わってしまいました。寄生虫の豆知識も面白くて、誰かに話したくなります。 『恋する寄生虫』という面白いタイトルと、素敵な表紙に惹かれて購入に至りました。読み終わってから、そのタイトルも表紙の絵も物語とぴったりと合っていて、益々素敵な作品だなぁと思いました。 「恋する寄生虫」によって操られた、まるで雪景色のように好きな人一色で埋め尽くされた幸福な世界。 自ら操られた幸せに身を任せることを選んだのなら、それは自分の意思と呼べるのか。それは、明確な答えを出すことは出来ないと思います。でも大体の人間は、主人公と同じように自分の幸せは自分の意思で選ばなければならないと思っていて、私もそのひとりです。ヒロイン佐薙の考え方には共感は出来ないけれど、動物のように一瞬を生きていく生き方に憧れる佐薙は伸び伸びしていて、とても魅力的に思いました。
0投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
寄生虫が体から居なくなっても、恋した気持ちは消えず、それでも、死に向かってしまうヒロインの最後が非常に哀しく、とても切なくなる。
0投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ人間の脳や記憶、心は解明されてない事がまだ沢山ある。 恋や愛を情として見るのは簡単だけれど何がどうしてそうなるのかはわからない。だからかこの話の恋の仕方は現実にあってもおかしくないと思う。 人間は世界の全てをわかった気でいる。けれどどういうメカニズムで恋をするのかなんてわからない。それに虫は人間にかなり必要なのだと思う。直接でなく間接的に。 それに三秋縋作品の現代的な文章が私は好きなので尚更面白く感じた。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ恋する寄生虫…。フタゴムシは出会った瞬間に恋に落ち、その瞬間目を失う。2匹は一緒を共にし、決して離れることは無い。恋は盲目というが、この言葉はフタゴムシにはぴったりである。失業中の高坂賢吾と不良の少女、佐薙ひじり。強迫性障害の高坂と視線恐怖のひじりが社会復帰に向けてリハビリをしていく中で2人は恋に落ちる。しかしそれは〈虫〉によってもたらされた運命であった。 はじめは統合失調症のふたりの物語だと思っていたが、途中から強迫性障害、視線恐怖の原因が〈虫〉にあると知り、運命の歯車はまわり始める。 とてもいい話だった。 2017/07/06 12:00
0投稿日: 2020.01.10
powered by ブクログ「蠱毒」 彼が潔癖症になったのは。 誰だって知らぬ内に異常な空間で育てられて、突然普通で無い事を理解したら何処かしらに異常をきたすのは当たり前ではないだろうか。 「コンピュータ・ワーム」 彼に与えられた仕事内容。 相手は自分の事を知っているのに、自分に与えられた情報はあれっぽっちだと不安になるだろうし不快な気持ちにもなるだろうな。 「虫愛づる姫君」 助けを求めた理由は。 彼女も彼もある意味、人と関わる事を極端に避ける事で自分を守り壊れないように必死に生きているのだろうが簡単に治らないからこそ辛いよな。 「This Wormy World」 彼女と出かけた場所。 何故このタイミングであの場を訪れたのか分からないが、彼の話を聞いて何か思い当たる節があったからこそ遠回しにでも伝えようとしたのかもしれないな。 「冬虫夏草」 二人が引き合った訳は。 彼女は自分に寄生する虫について詳しく調べていたからこそ、彼に惹かれる理由も寄生虫が関連していると思ったのだろうが騙すという言葉はどういう意味なのだろうか。 「虫が良い話」 残酷だが紛れも無い真実。 彼は寄生虫に侵され心中した娘を見てきたというのに彼の行動を監視した末に選んだのであれば、何故彼が寄生されている可能性を考え無かったのだろうか。 「疳の虫」 彼女が寄生虫に執着するのは。 確かに今までと変わらない日々が待っているかもしれないが、虫が全てを彼女に与えたわけではないと分かっているだろうが精神はもう限界だったのだろうな。 「寄生虫なき病」 虫を駆除した者の末路。 確かに人に害は無く共存している寄生虫は居るが、害があると判断した虫を駆除した末路にこの様な事が起きるだなんて誰も想像出来なかったろうな。 「恋する寄生虫」 彼女に残された時間は。 一度希望を抱き再び出会えた喜びに満ち溢れた彼に対して本当の事を告げないのは、あまりにも残酷であり裏切りな気がしてならないな。
0投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログひどい潔癖症から人と関われなくなった失業中の青年・高坂賢吾。ふとしたことから、不登校少女・佐薙ひじりと出会い、互いの社会復帰のため二人三脚でリハビリをはじめる 互いにだけ惹かれていくとか、精神的欠陥で二人でないと成長できないだとか、二人だけで完結した世界であるとか、冒頭のフタゴムシの説明どおりのロマンチストな作品
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ伏線とはまた違くて、何気ない文が後半のこの部分に繋げているっていうシーンが静かに心にくる。 心から恋した人、愛しあった人たちのそれは『運命』では無い…物語にある非常に哀しい結果であったと思う。 通常は高坂目線だが、ラストのひじり目線で語られた彼女の思いにはとてもと言えない感情が自分の心を埋めました。
2投稿日: 2019.12.17
powered by ブクログちょっと気持ち悪くなっちゃった.... 寄生虫に引かれ合わされるなんて嫌だっ 最後まで虫に操られているようで素直に読めなかったなぁ~ 寄生虫っていうのが耐えられないいぃ
0投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログ現実的には信じられないような話。だけど、私たちにも共通する部分が少なからずあり、共感できる。 予想を裏切るような展開のオンパレードで、読んでいて飽きなかった。 話の時間軸が前後したり交錯する表現が多々あったが、先の話のネタバレまではいかず、伏線のようになっていて「早く先に進みたい」「読むのを中断したくない」と思わせてくれた。 また、あとがきにある作者の考えが私はすき。
2投稿日: 2019.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
潔癖症でプログラマーの高坂、目線恐怖症で登校拒否の佐薙が寄生虫を通して恋をする話。 寄生虫がなくなっても佐薙は恋をしていた。そして結末の別れも良かった
0投稿日: 2019.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
皆さんは、「恋」って何だと思いますか? それって、本当に自分の意思ですか?何か他のものに動かされているのではありませんか? でも、それってダメなことですか? こんなことを読みながら考えました。 皆さんもこの本を読んで、これらの答えを考えてみてください。
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い。三秋先生の他の作品にも言えることだが、情景描写が素晴らしかった。自分がそこにいるかの様に引き込まれる。しかしラストは否定することも賛成することも出来なかった。呑み込むにはもう少し死生観、幸福について考える必要がある。自分が評価するには少しレベルが高かったので現時点で星4。良い作品だと思う。もう一度読み直してみたい。
0投稿日: 2019.02.24
powered by ブクログWhy she'll be suicide? 'cos hasn't been true love, him too.
0投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログこの作家さんの作品を読むのは、これが初めて。出版されているレーベルからいうと、ラノベになるのかもしれない。その内容はSFといっても差し支えないだろう。作中に描かれている女の子は、読んでいてとてもかわいいと感じた。作者は男性だよな?
1投稿日: 2018.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
他人を愛せない、 他人から愛されない。 そんな2人が出逢った時。 2人の隙間が少しずつ近づいていく その感覚がじわじわと読み手に伝わる。 三秋先生の幸せはいつも儚くて だからこそ大切にしたくて だからこそ守りたい。 素敵な1冊でした。
0投稿日: 2018.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
職を転々とする潔癖症の高坂。ある日和泉と名乗る男から「佐薙ひじりの友だちになれば大金をやる」と持ちかけられる。不登校の少女佐薙と高坂は徐々に心を通わせていく。
3投稿日: 2018.07.31
powered by ブクログタイトルのインパクトと表紙で選んだ一冊。 内容は潔癖症で失業中の青年と視覚恐怖症の不登校JKの恋路。そこに寄生虫を絡ました、なかなかパンチのある小説。 怖いもの見たさで、実際にある目黒の寄生虫博物館行ってみたい...。
0投稿日: 2018.04.21
powered by ブクログよくも悪くも『寄生虫』が密接に関係する話なので、虫嫌いには好まれないだろうし、読み手を選ぶ作品。好みがあると思われる。 私的には、「こういうこともあるかもなぁ」とじんわり腑に落ちた。
0投稿日: 2018.04.01
powered by ブクログなかなか個性的な内容ではあるけれど、登場人物がどういった人物なのかなど詳しく書かれているので想像しやすい そしてやっぱりとても純粋
0投稿日: 2018.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
潔癖症の高坂と視線恐怖症の佐薙。お互いの強迫観念を治すリハビリとして少しずつ距離を縮めていくふたりはやがて人生で初めての恋に落ちる。しかしふたりの恋は寄生虫が惹かれた結果で。 宿主の意思にまで干渉する寄生虫こわい。自分の気持ちが、自分の決断が〈虫〉によるものだと認めるのは辛いだろうなあ。三秋作品では安易なハッピーエンドにはならなそう、と思っていても、佐薙が救われて高坂と共に歩む未来があればよかったのに、と思ってしまった。安いけど。 不器用な高坂が自分のできる範囲でがんばって佐薙に接していたのにぐっときた。
3投稿日: 2018.02.05
powered by ブクログおもしろかったわ〜。 三秋さん作品2冊目。 全体的に静かなストーリーで冬に読むのにピッタリだった。
0投稿日: 2018.01.11
powered by ブクログ表紙と内容の世界観に惹かれてしまい即購入。その日に読了しました。 ラノベの定義は曖昧らしいのですが、私の中では「読者が主人公や表面的な内容を、読む前から予めイメージできるもの」だと考えています。(異論反論は受け付けます。) 現実に疲れた時、非日常を味わいたい時に、ラノベを手にとってみてはいかがでしょうか。 当該小説の「あとがき」に書かれてある三秋先生の言葉 『引き算の幸せ、とでも言うのでしょうか。僕はこうした価値観の倒錯を、人間のもっとも美しいハグのひとつだと思っています。』がとても印象的です。
7投稿日: 2017.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
精神的欠陥を持った二人のお話 二人だけの閉じられた世界観がスゴイ 他人に理解されるものではないけど二人の中にはちゃんと答えがあるような… ただ長続きしないんだろうな…… 「幸福な最期」 ひじりにとってはもう決まっていたんだと思います
4投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログ何から何までまともではなくて、しかし、 紛れもなくそれは恋だった。 寄生虫によってもたらされた恋。 アイデアが素敵だな。 中に出てくる、色々な種類の寄生虫の話が面白かった。 あとがきに こうした価値観の倒錯は人間のもっとも美しいバグのひとつ という言葉があって それもすごく素敵。 バグかぁ、なるほどな。 全部バグかもね。 正解なんて分からないし 信じていたものが、実は虫の仕業だったってこともありえるかも。 何にも分からない、っていうのが正解なのかも。 表紙が気になって 本屋さんで冒頭だけ読んで どうしても買って最後まで読みたくなった本でした。
4投稿日: 2017.08.22
powered by ブクログあとがきにあるように、「前作が肉体的欠陥の物語とすれば、今作は精神的欠陥な物語」。日常からあるひとつの事象を変えただけで三秋さんらしいおだやかな幸せを作りだすことができています。結末には賛否両論あるようですが、わたしは2人に訪れる結末として順当な答えと思え、三秋さんの作品では最も好きな作品になりました。
2投稿日: 2017.08.05寄生虫の仕業で惹かれ合うっと。
発想がすごく面白かったです。寄生虫がいると生きづらい。寄生虫がいないと深刻な事態に。終わり方には賛否両論あるでしょうが、私はこれで最高だと思います。佐薙の時は止まり、高坂は充足を得ることのないまま、元の生活に戻っていくのでしょう。
1投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログラノベって基本読まないのだけど、なんだか気になって予約待ちしてた一冊。 不器用で人間嫌いな、少女と青年が恋に落ちるまでのストーリー。 小説の核として寄生虫がモチーフにされているのがとても良かった。 二人の恋は寄生虫によってもたらされた、操られた、錯覚の恋。 そんな恋を運命だと信じてしまうことは、なんて滑稽で哀しいことなんだろう。 でも現実にもそんなのよくあることかな。たいていどんな恋だって都合のいい思い込みなんだ。 だからこそと言うか、佐薙ひじりの精一杯の反論と切実さはかなり私の胸に響いた。 操り糸の存在を知った上であえて身を任せることはたしかに自分の意志だ。 運命ってのはなんなんだろうとぐるぐる考えさせられました。 そして、結局抗えないラスト。切なくなるけど、でも二人はこれで良かったのだとも思える。 あとがき素敵でした。 引き算の幸せね。作者が美しいバグだと述べる、価値観の倒錯。 本人たちにはきっとかけがえのない何かだと私も知ってる。
12投稿日: 2017.04.28
powered by ブクログこの作者は『三日間の幸福』以来に読んだがやはり素晴らしい。文章が洒落ているし、清廉に感じる。 本作は題材が寄生虫ということで、興味のないものであったがそれでも可笑しく読めて、読後には清々しさを感じた。
2投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログ寄生虫が人間の思考を支配する、地味に有り得そうな設定。 もし、思考が操られているのだとしたら、それは本心なのかどうか? 感染者には、それさえも疑えない。そして、寄生虫は同じ寄生虫を引き寄せる。 お互い感染を知らずに惹かれ合い、そのままでいたのならば、 それは実を言うと幸福だったのかもしれない。 知らなければ、”ただの恋”のままであって、知らされたからこそ”恋をさせられている”と思い込まされてしまう。 この時点で、自分の感情が本心なのか、寄生虫によってそう思わされているのかという判別をすることは、難しい。 終わり方が何とも言えず、個人的にはハッピーエンドだと思っているが、 体内の寄生虫が死滅した佐薙が自害を考え初めているあたり、 バッドエンドなのかもしれない
2投稿日: 2017.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
その結末が幸福なものであれ。 三秋縋が著書を通して読者に発信したいのは、総じてこのメッセージではないかと私は思う。たとえどんなに悲哀に塗れていようが、今作のヒロインである佐薙ひじりは幸福な最期を迎えられた。後に残されるであろう主人公が不憫だという意見もあるかもしれない。だが佐薙と過ごした幸福な日々を高坂は忘れることはないであろう。心臓の鼓動が止まるその時まで。 三秋作品初の三人称小説ということで、新鮮な気持ちで読むことができた。氏の特徴である、自然と頭に浮かび上がってくるような風景描写も健在だった。前作よりも目に見えて文章のクオリティが高くなっているのがわかり、今後の作品にも期待が高まる。
2投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ潔癖症の男と不登校の少女の恋。 その二人を繋ぐものは〈虫〉という 独特な世界観に惹きつけられた。 寄生虫によってもたらされる恋。 それは「操り人形の恋」であったが、 きっとこれが二人にとって「運命の恋」 私には、そう思えてならないのだ。
2投稿日: 2017.03.23
powered by ブクログフタゴムシの話が面白かった。 天使の囀りとか読んでたらなんとなくストーリーのオチは読めると言うか。
1投稿日: 2017.03.20
powered by ブクログまさか寄生虫が作中であんなに大きな意味を持つとは思わなかった。 恋愛小説が苦手な私でも楽しめた本。 この世界で上手く生きていけない者同士で一緒にいられることがいかに安堵することか、羨ましい。 最後には二人とも死んでしまうのだろうか。 例えそれが仮初の恋であったとしても、trueendが真に幸福なものであればいいのに。 それにしても作者の寄生虫に関する知識がすごい。 とても寄生虫についての素人が書いている作品だとは思えない。 余談だが、高坂のプログラミング技術と佐薙の論文が読めるくらいの英語力が羨ましい。
1投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログ聖夜に発動し、あらゆる甘い通信をシャットダウンするウイルスSilentNight。クラウドファンディングでお金が集まる気がする。これだけ呪いの声が集まってる昨今なら、何か力になる気がする。 恋する寄生虫ってことでラブポーションの原材料を見た。
0投稿日: 2016.12.29
powered by ブクログとにかくラストが好みだった。 とあるふたりのとある日々を恋を読みながら見守る。ただそれだけでなにかを感じたとか残ったとかはないのだけれど、ただ、読んでる間読書を楽しめた。そっと二人を覗き見してるような感じかなぁ…… 感想うまく言えないけどとりあえず楽しく読めました! クリスマスのウイルスが意外にもあっさりしてたなぁ。
1投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログハッピーエンドがいいな、やっぱり。高坂の今後の人生は幸せなのかな。生涯忘れることのない佐薙との思い出は、この先の高坂の人生の支えになるのかもしれない。オイラは過去の幸せよりもいま幸せでありたいと思う。いまの幸せを汚さないで綺麗な思い出のままで死にたいって考えはオイラにはないな。佐薙には彼女にしかわからない過去があるのだと思うが、生きる力の無さが残念でしかたない。オイラはどんな理由があっても死を選ぶ人を好きななることはないと思うし、きっと許せない。幸せのカタチは変わるものだと思うし、パートナーとずっと同じ価値観であるとも限らない。それでも一緒に時を重ねていけるのが幸せだと思うし、そんな出会いが生涯のパートナーだと思う。
0投稿日: 2016.11.29
powered by ブクログ今まで読んできた中でも結構上位に上がった感。 言葉の使い方とか結構好きだと思った。 こういう風に言葉使えるの羨ましい…。 もっと語彙力を養いたい。 お話もとても興味惹かれる内容で 読みながら寄生虫について調べちゃいました。
4投稿日: 2016.11.29
powered by ブクログ私たちが恋をしているのではなく、私たちの体内の虫が恋をしている。 実際に、ある種の寄生虫が動物の行動傾向を変化させるという話はあるが、寄生虫によってもたらされた恋、という面白い発想の本だった。
0投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログ東京で初雪。11月の観測は54年ぶり、という今日にぴったりの表紙w この表紙のイラストにまずガツーンとヤラれましたね! なにこの美しさっっ!!!女の子の表情!ヤバいしっ!! んで、タイトルね。「恋する寄生虫」って!モロ好みやん♡ ・・・ん?つーかどっかで聞いたことあるような?・・・パクリやんっっ!www ってーわけで、本屋でもラノベ棚には近寄らない私が、つい読んじゃいました!w 何から何までまともではなくて、 しかし、紛れもなくそれは恋だった。 失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、“虫”によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを―。 読むっしょ!、これは読まずにはいられないっしょ!! ヾ( ̄▽ ̄*)ノ・ ・.ヒャッホーイ♡
0投稿日: 2016.11.24
powered by ブクログ極度な潔癖症故に世間に馴染めず孤立していたプログラマの青年が、不登校の高校生の女の子の世話を頼まれる。 2人の心の交流は、不器用でいて、ゆっくりと距離が縮まったようでいて… その中で、徐々に見えてくる「彼女の真相」とは。 「セカチュー」的な基本構造に加えて、ミステリてしても捉えられる徐々に真相が見えてくる部分、生物学的な知識の深みと「寄生虫」という生々しさから来るホラーめいた部分、虫が騒ぐ、虫が悪いといった慣用句から着想を得たんだろうなという発想、後半部の人間ドラマ、などとにかく様々な要素を取り入れたんだなという読み応えがある一冊。 書きようによっては、鈴木光司系の完全ホラーものになっていたのかもしれない。 潔癖性、寄生虫、対人恐怖、といった、一般的には背筋がゾワゾワしそうな内容が散りばめられているのにトータルで、ものすごーくピュアで独特の美しさを持った仕上がり(寄生虫が画として出てくるのが、ピアスとしてデザインされる美しい形である部分くらいにしかないからかも)なのが凄い。
0投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログ超絶的に面白い。この人の小説の舞台は、現実世界をベースとしながらも少しだけフィクションを含んだ世界なのだけれど、今作はこのフィクションの部分の設定をうまく利用した伏線が強烈で、恋の行方のみならず主人公やヒロインの人生まで左右する展開に読者は圧倒され続け、伏線が明かされるたびに「そうきたか・・・」と頭を抱えて唸ることになるだろう。 ラストの終わり方は、主人公たちにとって幸せなのか、という点も含め、人によって意見がわかれるだろうが、自分は単純な終わり方よりも、ラストについて考えさせる余地があることで物語の余韻が感じられてとても気に入っている。 主人公が強烈なコンプレックスを持っていることも手伝って、万人向けとは言えないが、はまる人は本当にはまるだろう。
0投稿日: 2016.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ロイコクロリディウム、って何かというとカタツムリを宿主とする寄生虫のこと。 わざと鳥に食べられやすいように、よく見えるところに移動する。 もしくはトキソプラズマ。 ネズミに感染すると、猫を怖がらずに逆に近づいていく。 寄生虫が宿主の行動をも支配する、それは動物に限った話ではない。 人間にとっても、その行動を変えうる。 過剰なまでに潔癖症の高坂は、その症状ゆえに社会から隔絶した生活を送っていた。 プログラマーだったころの経験から、コンピュータウィルスをプログラミングしてばらまき、鬱屈した自己主張を続けていた。 ある日、インターホンが鳴る。 玄関先に立っていた男は、高坂の悪行をネタに、あることを強要する。 それは、不登校の少女と友達になり、その理由を聞き出すこと。 その少女、佐薙ひじりは病的なまでに他人の視線を恐怖と感じていた。 潔癖症と、視線恐怖症。そんな二人が社会復帰を目指していくうちに、恋に落ちていた。 しかし、その恋は。 虫の居所が悪い、虫の知らせというように、人間の性格、行動を「虫」に例える言葉がある。 虫が行動や性格を捻じ曲げているとしたら。 それでも人の感情は根源に残っているのだろうか。
0投稿日: 2016.10.26
powered by ブクログ私の頭の中にはどんな「虫」がいるのだろうか、そう考えさせられる作品でした。 私たちが生きている現代、特にスマホの普及によって誰もがインターネットに接続できるようになったここ数年は人と人との繋がりが変わりつつあると思います。そんな中、人嫌いというかたちで高坂と佐薙は、そんな社会と距離を置いています。人はつながりを求め、つながりの中に身を置くことで自分の価値を見出す生き物です。その性質から離れた2人はある意味、人らしくないと言えます。そんな2人(もしかしたら佐薙は違うかもしれませんが)は、社会復帰をして人らしい生活をしようとします。しかし、そんな2人こそが私には人間らしく思えました。社会復帰を目指して行動していく中で、心の深いところで繋がっていく2人は、現代の上部だけの人間関係を気づいている人々よりも、よっぽど人らしいと思います。 私には2人が羨ましく思えます。上部だけの人間関係、それから離れて1人になれたら、どれだけ幸せでしょう。しかも、そんな状況下で何も変えがたい大切なものを見つけられたら、どれだけ幸せでしょう。しかし、そんなことはできない。2人のように1人になる理由もなければ、私たちは繋がりが消えることが怖い。そんな風に、2人の物語を読みながら、自分自身のつながりについて考えていました。難しい問題でしょうし、答えなんてどこにもないことは分かっていながら。 私の中の「虫」は捻じ曲がっているに違いありません。でも、「虫」と生きる以外に道はないのでしょう。
0投稿日: 2016.10.17
powered by ブクログ寄生虫というキーワードから、よくここまで恋バナに持って行けるもんだと思う。少し強い強迫観念を持ってる方にはちょっとキツイ小説かも。 寄生虫が魚や動物を操ることは知識としては知ってるけど、そうなると人も例外ではないよね。そう考えるとちょっと怖い。ちなみに寄生虫がテーマではありますが、虫そのものが大きく登場するわけではないので、虫がダメでも大丈夫だと思う。
1投稿日: 2016.10.05
powered by ブクログもし頭の中に寄生が住んでいて、君は操り人形だったとたら…なにを思うだろうか?ぼくは恋ぐらいは自分の意思としておきたいと思えるような作品でした。
0投稿日: 2016.09.27
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心の底から辛い……… 辛い…………最近某青春映画に甘やかされてたから余計に辛い………… 最後誰の心情を考えても「辛い」にしかたどり着かない………… 久しぶりに心にズドーンと刺さった…………… もう三点リーダしか打てない………… !!!とか?!?!とか絶対無理……… 無理…………好き…………… なんなん………………… 偉そうなこと言うけど三秋さんほんと文章上手になったね…………… サイン本買う……………
0投稿日: 2016.09.25
