
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは、評価が分かれる作品だなぁと思う。主人公は、私に言わせればただの甲斐性のない根性なしで、逃げているだけに思えた。子供すぎて、好きにはなれなかった。 事故で妻をなくした人間たちの再生を描いており、彼やの心情がとても細やかに伝わってくる。それこそが作品の醍醐味であるけど、生きてる間の妻への態度、酷すぎないか。。 愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない。その通りだ。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ妻を事故で亡くすことから、人生が変化していく小説家の物語。 幸夫の考えに共感することが多く、心がチクチクしながら読みました。 亡くなった妻に対する感情の変化がとても生々しい。 もう戻らない、大事なことに気付くまでの物語だと感じました。
0投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログ後悔しないように生きようと思わせてくれる作品。様々な登場人物目線の描写があり、おもしろい。お気に入りの一作になりました。
0投稿日: 2020.10.28
powered by ブクログ持つべきものは家族。途中、何度も胸が熱くなった。大宮ではなく津村側になってしまっている現実の自分の姿に置き換え、後悔しながら読んだ。もはや手遅れかとは思うが、我々はまだ二人とも生きている。作者の他の作品も読んでみようと思う。
9投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ自分の心を大切に、他人の心も大切に 言い訳めいた男の話は共感できるところもあり面白かった。 近しい人が亡くなった時自分はちゃんと悲しめるのか、もし悲しめなくても他を否定してはいけない。 自分の感情を受け入れ、かつ他人の感情に寄り添えていけたらいいと思う
2投稿日: 2020.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
咀嚼に時間がかかる本だ。 視点がどんどん変わりながら進んでいくのと、 冷めた現実から始まるため前半は、 なかなか没頭できなかったが、 妻を亡くした主人公(衣笠幸夫)が、 同じく妻を亡くした大宮陽一と出会ってからの展開は引きずり込まれる内容だった。 心温まるシーンもありながら、 それだけでは終わらせてくれない葛藤があり。 今は亡き人は、何を想っていたのか分からないまま。(読後、現実世界でも当然だなと改めて感じる。) 何かを大切にできてないと感じたときに また読むと考えさせられる作品かもしれない。 『永い言い訳』 タイトルと内容を浮かべ反芻する。 この気持ちを咀嚼するのには、 きっと永い時間が必要だと思う。
0投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ読み終わったときに変わった不思議な気持ちになる 小説を読んだ後の現実離れ感が深い作品だと思う。 この気持ち自分にもある、、、 あるのが嫌だ、と思ってしまう本。
0投稿日: 2020.09.01
powered by ブクログ歪んだ自意識のもと事故で妻を失っても泣けない作家の男の話。妻の親友の子供と触れ合ううちに、居場所を見つけ依存していくように愛を深まらせる男と、しらじらしいと非難する関係者の心情の描写の対比にひりひりとした緊張感がつのる。背立する二者の見方はそれぞれ正しいようでどこかに矛盾や傲慢さが宿り、筆舌に尽くしがたい。憎む言葉で取り繕いながらも、心の底では妻を愛していたことに気づき、妻との日々を回顧し言い訳を続ける男のこれからは、切なくも純粋な愛に満ちた愛おしい日々なのかもしれない。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ複数の視点で語られ文章は読みやすく、結構好き。『ゆれる』も良かったから相性はいいみたい。映像化もされていてキャスティングも頭に入れて読んだからスラスラと読了。子役がキーになるお話だから映像でも確認したくなった。突然妻に先立たれた状況の幸夫の心情が何故か少し理解できる自分がいる。憎めない。読了後に何とも言えない余韻が残る。
0投稿日: 2020.04.18
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幸夫くんの語りが柔らかくて、入ってきやすい。 幸夫くんの髪をいじれるのは夏子だけだった。夏子は、理解のあるフリ?フリかな?で、幸夫とうまくやってきた、はずだった。 壊れ始めたら、再生するのは難しい。でも、お互いに「その人」だったんだろうな。 幸夫のように、「僕がいないとだめなんだから」と、依存されているようで自分が依存してしまうこと、ある。初めて愛を知った(らしい)から、余計に執着したりなんかして。遅かれ早かれ壊れていたのかもしれないけど、壊して、またなんとか再生を試みて。甘美さは麻薬。 幸夫と真平の、対等であろうとする関係が好きだった。幸夫が、友人の作家に選択肢を聞くところも。カッコつけてない幸夫がいいよ。 これからも、冷や汗かきながら君に言い訳をするんだ、という題名。
0投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログ最初なかなか読み進められなかったけど後半面白かった。幸夫のながいいいわけ。でもそれが自己陶酔でもよいのかとおもった。
0投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ夫は突然の事故で20年連れ添った妻を亡くしたが、全く泣けなかったほど、夫婦関係は冷めていた。 妻を亡くしてから妻を愛し始めた、ラブストーリーとの解説だったけど、ラブストーリーとは思えませんでした。。 同じ事故で妻をなくした友人家族と接する中で子供のいる家庭の温かさを知った主人公。 そちらの出来事が殆どをしめていて、どちらかと言うと、妻を亡くした夫同士、子供を通じて育んだ友情の物語、ではないかと思います。 ラブストーリーを期待していたので微妙な感じです。
0投稿日: 2020.01.31
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妻が死んでも泣けなかった男が大宮家との出会いを通して心情が変化していく。その様子が丁寧に描かれています。 幸夫も陽一も不器用だなぁ…と思いつつ、 でもそこに人間味が感じられて物語に温かみが増しているような気がします。 自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。ぼくみたいに、愛していい人が、誰も居ない人生になる。 真平へのセリフですが、幸夫自身への戒めでもあり、私もハッとさせられました。
8投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログ本屋大賞入賞と、何度かオススメされているのを見かけたから入手。結構下衆な主人公で、同性から見てもなかなかに共感し難いキャラなんだけど、まともな子供たちの存在もあり、どうにか読み進められる。極端にお涙に走らないエンディングも良い。
0投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログ失敗できないと思うから、緊張し恐れ、逃げ出してしまったりする。 見なくてはいけないものは目の前にあるのに、きちんと見ることができない。 人生に必要なのは、言い訳ではなくて、ごめんなさいと手伝ってなのかもしれないです。 (以下抜粋) ○こいつの「まだ」には、「ついに」が来るのか。それとも永久に「まだ」と言って痛いだけなのか。(P.19) ○高速道路でハンドルから手を話してしまおうかと思う瞬間がある。 それをかろうじて踏み留まらせるのは、愛しい我が子、真平と灯の存在です! そんなもんでは、ない。 あいつらが居るから、怖いのだ。余計にアクセルを踏み切りたくなるのだ。 残されたのが自分ひとりなら、生きて行くことなんて、何でもなかった。(P.100) ○何かを選べば、何かを失うんだ。開成に女が居るか?君は女子の胸がデカくなって行く過程を観察するチャンスを生涯失う。昨日まで真っ平らだったワイシャツの背中に、ある日突然一筋のブラジャーの線が出現する、その日の感動を知らずに大人になる(P.167) ○どうせ大したもんじゃねえだろ、って見くびることさ。見えない世界を見ようとしているうちに、見えてるはずの世界を見失ってしまうの。世界の進化なんかより、見えてるものをちゃんと見るほうが、ほんとむつかしいんだよ(P.167) ○もう一度だけ、ぼくにチャンスを。(P.308)
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色々な登場人物の一人称やら二人称で各章が展開されているので、主人公の衣笠幸夫や亡くなった妻である夏への評価が様々な角度からされてて面白かった。 特に今回、夏さんは(冷え切った夫婦関係において)完全なる被害者なのかなと思っていたけど、幸夫さん意外にも、人によっては「苦手」って言ってたりする。案外この夫婦の関係の悪さって幸夫だけの責任じゃないのかもしれない。人って、個人の性格っていうより、2人の関係性が大事なんじゃないかなと思った。 この小説は大泣きする!と聞いていたけど、人生経験不足であまり感情移入できなかったためか、泣けなかった。 でも、もし相手が死んでしまったら本当にもう何も伝わらないし伝えられない、という当たり前の事実を再認識。嫌いあっても平行線だし、誤解であってもそれが解けることはない。生きているうちに伝えなきゃ後悔する。
0投稿日: 2019.11.07
powered by ブクログきれいごと抜きで、心の揺れを丁寧に描き出す物語。 主人公の作家の二流ぶりや、夫婦のすれ違いっぷりが、自分のもののように思われます(笑)。 ほんとの気持ちなんて、本人も含め誰にも分らないものかも知れないけれど、回り道をしながらでも、歩いて行けるたらいいと思う。
0投稿日: 2019.10.19
powered by ブクログ「自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。そうしないと、愛していいひとが、誰も居ない人生になる。簡単に離れるわけないと思ってても、離れる時は一瞬だ。」 「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくはない。別の人を代わりにまた愛せばいいというわけでもない。色んな人の出会いや共生は、喪失を癒し、用事を増やし、新たな希望や、再生への力を与えてくれる。」 今の私に突き刺さる言葉でした。 特に2つめ。 やはり、今目の前にある愛を、大事にしないとなと。 今日完読したのもある意味、意味があるのかも。 お誕生日おめでとう。
0投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ永い言い訳のタイトルについて、解説で「人は他人を、そして誰よりも自分自身を納得させようもして、自分について言い訳を並べ続ける。それが長いではなく永いのは、その営みが永久に終わらないことを暗示している」 なるほど腹オチのする解釈です。
0投稿日: 2019.09.20
powered by ブクログ★2.5だがおまけで。 率直に言って少々期待外れ。この映画作家、語らないことからくる何とも言えぬ不安感がその持ち味で、日本の映画作家でも屈指の存在と思っています。 ただ本作、並ではないとは思いますが、この作家の力量からすれば、説明過多で揺れる感覚がほとんど無い感じで、正直落ちるのではという気がします。 いつも思うのですが、説明・描写の匙加減というのは脚本の肝では?というのが程度は低いと言いつつも当方の考えでして、この観点からするとキャラクターにしゃべらせすぎかな、と。 実はこの映画見てないんですが、映画では小説から受ける感覚とは違うものがあること、期待しております。
0投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男の弱さ、女の弱さ、すれ違い。時間の不可逆的な残酷さ。それでもなんだかんだ捨てたものではない人間の強さと優しさ。人には少なくど、無条件に受け入れてくれる場や人が必要ということか。 「あのひとが居るから、くじけるわけにはいかんのだ、と思える「あのひと」が誰にとっても必要だ。生きて行くために、想うことのできる存在が。つくづく思うよ。他者の無いところに人生なんて存在しないんだって。人生は、他者だ。ぼくにとって、死んだ君が今の今になって、「あのひと」になりつつあるような気もするよ。遅いかあー。」
0投稿日: 2019.06.02
powered by ブクログとても人間くさくて、気付かされることが沢山あった作品でした。 あまり考えないようにしている自分の弱さやずるさ、誰にも話せないこととか… そういう事を今すぐに改善しなくては、 とは思いませんが、1度自分を見つめ直すきっかけになればって思います。
0投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログゆれるがよかったので、こちらも。 人間が、たまらなく良い。 幸夫くんの語りが、また良い。 家族ごっこや、陽一のバカなかんじも、たまらん。
1投稿日: 2019.03.17
powered by ブクログ最初の出だしが私好みじゃなかったので、どうかな?と思いながら読みましたが、読んで良かった! 主人公の幸夫くん、いけ好かないヤツかと思ったけど、ちょっと拗らせた所のある、可愛い人でした。 最後の手紙に涙。
0投稿日: 2019.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
**愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない** 思ったより最高に良かった(笑)不慮の事故で亡くなった夏子風にレビューを書くと(凄い勝手な想像) 「あっ!気付いた?私が居なくなってから気付いちゃった?如何に自分が私と向き合わずに、人として最低だったか・・・。 空の上から見てて笑っちゃったわよ!一緒に死んだ親友ゆきの残された家族と家族ごっこしてるんだもん! 私とさえ、家族として向き合わなかったくせに。子供達と接する時間を積み重ねちゃって、あんなに非情な人間が!子供達の為に泣いちゃって!
1投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくはない。人間の内面の醜さを暴き出しながらも、すぐ側にある幸福に目を向けさせてくれる心温まる一冊。
0投稿日: 2019.01.06
powered by ブクログ映画も良かったが小説も良い。人の死に向き合うこと、人を愛すること、罪の意識、いろんなことを考えさせられた。幸夫があまりにもひねくれていて不快な部分もあったが、人間の生々しい感情が感じられてよかった。
0投稿日: 2019.01.01
powered by ブクログディア・ドクターの監督の西川美和さんの作品。 相変わらず、ココロを揺さぶらせてくれる内容でした。 対照的な二人の家族のカタチ。相互の交流。
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログいい話だった。 「当たり前と思っている大事なものは一瞬で失う」っていう、普通誰もが知っているけれども、ちゃんと認識して日々を過ごしているかとうと絶対そんなことない教訓を得た。教訓を得たなんていうと、硬いけど。こういう気付きがあるのが、本を読んでいて良かったことだなーと思う。私も家族を大事にしようと思う。感謝の気持ちをいつも表そう。ニコニコ過ごそう。 その他感想 ・子どもたちの描き方とそれに対するサチオ君の感じ方が、すごくピッタリ描かれているなーと感心した。特に、真ちゃんと灯がいきなりケンカして、「ほとんど知らない他人に対して、きょうだいの関係性をもろにだせるのはなぜだろう。大人になると反対に関係性は人にはなるべく見せないようにするのに」というくだりがよく覚えている。 ・なんの前提知識もなく、作者のことも知らずに読み始めた。映画になりそうだな、と思って読んだら、本当に映画になってるそうだ。見てみたい気もする。 ・ただし、出だしは良くない。どうしてエロい描写から始めるんだろう(結局出だしの描写でエロさは感じないんだけど)。
0投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
脆い男性の心の内を繊細に描いた作品でした。 小説家の主人公は自分でも「女性に甘え続けた人生」と自覚しているクズで、妻と気持ちを分かち合う努力をしなかった。妻が急死してからも、その亡き妻との関係を心から考えようとしなかった。 同じ境遇にいた家族との交流、子どもたちとの触れ合いから少しずつ絆の意味を模索し始め、言い訳を重ねながらも妻と向き合う過程はなるほどしんみりと胸に迫ります。 ただ、亡くなった妻がただただ悲しい。生きている間にできなかったことは、つまり永遠に彼女の幸福には繋がらないのだから。
0投稿日: 2018.09.05
powered by ブクログ20180901 不思議な読後感。軽快に読んでいると急に突き飛ばされる。本音と建前どっちも本当なら気持ちの良い方が良い。そのままの話だったら面白く無いのだと思うがその駆け引きに慣れた頃、綺麗に終わらせるのが作者の力量なのだろう。続けて別の本を読もうという気にはなれないがそれもつまらないからではなく自分の体力の問題。
0投稿日: 2018.09.02
powered by ブクログ妻が友達との旅行先で事故死した小説家。一方、その友達側の残された家族。 あるきっかけで交流が生まれ、家族のようになって行く。 小説家は生前の妻とは気持ちがすれ違いうまく行っていなかったが、彼らとの交流で妻への自分の気持ちを見直し、その気持ちに気付くまでいろいろあるが、やっと自分の気持ちを認めることができたことで前に進む。
0投稿日: 2018.08.21
powered by ブクログ原作を読んで映画を見て。 逆に映画を観て原作を読んで、ということをたまにするが、両方が面白かったということがあまりない。 だけどこの本は両方面白かった。 映画「ゆれる」をかなり昔に見たが、こちらも良かった。 今度は原作を読もうと思う。 きっと原作も面白いのだと思う。
0投稿日: 2018.07.17
powered by ブクログ映画も観たし小説も何度か読み直した。いやー、どちらも面白い。『ゆれる』もそうだが、この人の作品は小説も映画も両方それぞれに楽しめるというところがすごい。説明しすぎない心理描写。人間のずるさ、心境の微妙な変化が絶妙に描かれていて、読み終わった後、観終わった後にしばしぼんやりしてしまった。
1投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログ号泣。久しぶりに好きな作家ができました。 でも、私が号泣したのは私が女性だからなんだろうな。直木賞評で男性作家が厳しい評価つけてたのもわかる。愛していなかった女性のことをずっと考える男性ってほんとはいないだろうから。
0投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ読み始めの印書とは違う方向へ話が流れていき あっという間に読み終わってしまいました。 幸夫と子どもの関わり具合が引きつけられました。
0投稿日: 2018.05.18
powered by ブクログ作家の衣笠幸雄の妻夏子が旅行中に交通事故に遭い、突然帰らぬ人となる。同じ事故で亡くなった妻の友人の夫とその子供たちとの交流の中で、自分と妻夏子との関係、人生に変化が生まれていく
0投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログ【いちぶん】 あのひとが居るから、くじけるわけにはいかんのだ、と思える「あのひと」が、誰にとっても必要だ。生きて行くために、想うことが出来る存在が。つくづく思うよ。他者の無いところに人生なんて存在しないんだって。人生は、他者だ。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログ西川美和の人間のとらえかた、世界のとらえかたって、残酷なほど冷静で、ほとんど突き放しているかのようで、それでいながら妙な温かみをもっているような気がします。正直なところ、物語の構図はすこし安直かなあと思いましたが、著者の人間へのまなざしが心地よくて、最後まで楽しく読みました。(2017年10月28日読了)
1投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ本屋大賞2016年4位。不慮の事故で妻を亡くした作家と同時に亡くなった妻の親友の家族が事故後に交流するお話。事故後のそれぞれの家族の生活および心の動きを丹念になぞっていく。個々人の異なる考え方や視点の違い、同一人物でもちょっとしたきっかけでものの見方が変化する様が高い洞察力と表現力とで見事に描き分けられている。価値観、善悪や幸福の多様性をすんなり受け止めることができる。文章は平易で読みやすく物語の展開も飽きさせない。圧倒的な感動や盛り上がりはないが一気読みできる良い作品。
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画のほうは、まだ未観なのですが、この小説版、ちょっともう、困っちゃうほど面白いです。本当にもう、困っちゃうほどに。なにが困っちゃうかというと、もしかして、後日、映画版を観たとして、その映画版より、こっちの小説のほうが、おもろいなあ、とかいう感想を抱いちゃったら、本当に困ってしまいます。 誰が困るかといいますと、それは紛れもなく自分一人だけであり、困っちゃうのは自分だけの問題であり、他には誰にも迷惑をかけることはないので、困る、なんて言葉を使う必然性は何一つないはずなのですが、それでも、まあ、困っちゃうのです、自分は。 で、困っちゃう、というのは、ある意味、嬉しすぎて困っちゃう、という、これまた何とも困った心情なのですよね。困り喜び。なんじゃそら、というなんともマゾ的な思いだよなあ、本当になあ。 西川美和さん、本業は映画監督のはずなのに、なんでもう、これほどに小説も見事なのか。驚愕。おっそろしいほどの才能ですね。映画監督としても、小説家としても、どっちも超一流かい、っていうね。とんでもねえです、ホンマ。 で、どっちも超一流なんだろうなあ、と思ってしまうくらいに、自分は、西川さんの映画がホンマに好きですし、この小説も、めちゃんこ好きなのです。ただ単に、自分の価値観に、びっくりするほどハマった、という、それだけなのかもしれませんが。でも、間違いなく、そんな自分の価値観のなかで、西川美和、という人は、あまりに素晴らしい映画監督であり、あまりに素晴らしい小説家なのだ、と、この小説を読んで、完全に、完璧に、実感してしまったのです、うんうん。 主人公、津村啓こと衣笠幸夫、ええキャラですよねえ。自意識過剰系男前ダメ人間、優男タイプ。 映画「ゆれる」も、めっちゃんこ大好きなのですが、あちらの主人公、早川猛(たける)は、自意識過剰系?男前ダメ人間、オラオラタイプ?か?西川監督、こういう男、描かせたら、上手いですよねえ~。うむ?どういう男だ?とも思いますが、やっぱ、男前は得だよなあ。西川監督、男前、好きなんだろうなあ。そらそうだよなあ。男前が好きじゃない女性はいない。でしょうし、美人が好きじゃない男はいない、でしょうし。そらそうだよなあ。 津村啓こと衣笠幸夫を演じるは、本木雅弘。もっくん、どんな演技してるんだろうなあ。ああ、映画観たいな、観たいなあ。観るの、楽しみだよなあ。ちょっと話ずれるけど、西川監督、またいつか、オダギリジョー主演で、映画一本撮って欲しいよなあ。映画「ゆれる」のオダギリジョーは、本当に本当に、最高のハマり役だったもんなあ、、、ちなみに、「永い言い訳」映画版の、大宮陽一役の竹原ピストルも、すっげえ興味あります。どんな演技してるんやろ?気になりまくりですね。なんせ、あの野狐禅の、竹原ピストルです。弾き語り系ロックンローラーに興味あるなら、なら憧れないはずはないぜ、の、あの竹原ピストル。が、演技を、しているらしい?気になりまくりやで。 それにしても、凄いですよね。全然愛していなかった妻の事故死、という衝撃的なプロローグから、これほどまでにお見事な、ぐうの音も出ないほどにお見事な、人間の清濁全て表したような、とんでもねえ物語を、生み出すとは。西川さんの「表現したい欲求」の凄さと、その、「何かを表現するときのレベルの高さ」の凄さ、恐ろしいことですよ。もう、何故にこれほどに見事な物語を、これほどにうまく、作品としてパッケージングして、誰かに伝えることができるのかしらね?凄いですもう。すごいんだなあ。 物語の最終盤、とある大事件が起こった後、津村(衣笠)が、真平と灯(あかり)の元へ行こう!って、家を飛び出すシーンがあるやないですか。文庫本309ページのところです。あっこって、もうまんま、太宰治の「走れメロス」やないですか。うっへえ!そこで太宰!そこでメロス!もうね、その西川さんの、そこでそれもってくる!みたいな、あのセンス。あの絶妙感。これしかねえ!って感じ。めちゃんこ素晴らしい。大好きです、あっこの描写。 あと、この小説の展開。様々な登場人物のそれぞれの主観目線で話が進んでいく章と、いわゆる第三者的目線で話が進んでいく章と、交互に織り交ぜられながら進んでいく展開なのですが、誰かの主観目線の章では、章の最初に、その人物の名前が書いてあります。そうでない、第三者的ナレーター的目線の章の最初に書かれている、なんだかよくわからない筆記体の文字、みたいなやつ。一文字っぽい、あれ。あれ、一体、何を意味しているのでしょう?そこが読んでて、最後まで分からなくって、なんだかちょっと、悔しかったです。あれ絶対、なんらかの意味があると思うのですが、、、西川さん、自分には、分かりませんでした。悔しかったです。むう。
2投稿日: 2018.02.04
powered by ブクログいやー面白かった。なんなんだろうな、内容自体は明るいものではないのに、するする読める。 欠落していったもの。剥落し続けているもの。それを埋めるもの。 作中、一息に色が変わる瞬間がある。閉塞感から、開放感へ。でもそれって、本当に? 綺麗事と笑う人もいるであろうラストを、私は嫌いじゃないと思った。
0投稿日: 2017.12.13
powered by ブクログ自制心の奴隷 恐怖に抗って 箴言しんげん 襟を正して 衣笠祥雄 得心のしようがあったのに 陥落した 燻んだ諦観と現実主義とを履修する場所 長襦袢ながじゅばん 鯉こく 蛮獣 着丈きたけ 献花や弔電ちょうでん 義妹ぎまい 悼むいたむ 却ってかえって疑心暗鬼になり 安穏あんのん過ぎる日常の退屈しのぎとして? 承服 被害甚大 情婦が嵩にかかって攻め入ろうとしている 胡錦濤こきんとうみたいな七・三になった 水引みずひき 股引ももひき ロシア料理のビーフストロガノフにはサワークリームが入っている 大江戸線の麻布十番の駅 アナフィラキーショックを起こした患者 火垂るの墓 野坂昭如あきゆき 御三家(開成、麻布、武蔵) 三々五々さんさんごご 日頃近しい間柄の僕ですら ご容赦たまわ賜りたいなと 日光東照宮の眠り猫のファンシーなキーホルダー 人生のど度し難さに制圧されたような 庇護欲と使命感と 身幅みはば かん癇の強い質 入江の浅瀬で水遊びしただけで、すぐに海を語る。 く酌んでくれた 疎んじ方 最高な大義名分とともに 宵の明星 少年らしい憧憬どうけい 根腐れを表層的に誤魔化す空々しさに耐えられなかったのだ 謀略 謹啓 じご爾後如何お過ごしでしょうか ご交誼こうぎ賜ってきた間柄故に抱く超個人的な感慨に過ぎません 弁舌 平易かつ高邁なお言葉 至極健康な 眉目秀麗びもくしゅうれい 啜り込み 愉楽 東奔西走していられるのも さて次は飴を放るかもう一鞭くれてやるべきか 弔意を伝えた 追慕なぞ断ち切れ 年相応のたおやかさなど微塵も感じさせないものだった 他人からの毀誉褒貶 唯一完全に欠落していたパズルの一ピースが埋められた気がしていた 国道を走る車の音に凌がれて 誰彼構わず無節操に頼みしやがって 天衣無縫な爆弾 亭主の子種こだね 堪えられないものがこみ上げて来た 痒くて 不細工な肢体したい 宵の口から さいな苛まれつつも 先だっては 度量 諫めてくれ 歯痛しつう 悔恨と背徳の念に支配され続けるだろう およそ凡そひどい写真 百日紅さるすべり 複数の視点が入れ替わり立ち替わり現れる形で語られる 語り騙り 肯定的懐疑的 窺える 醒めた知的快感 按配 自分について言い訳を並べ続ける より誠実な言い訳を目指し続けるなら 晩夏 主語がすり替わる
0投稿日: 2017.12.01
powered by ブクログ冷え切った夫婦仲だった妻を交通事故で突然失った男。生前の妻を大切に愛してこなかったが、同じ事故で家族を失った家族と過ごしているうちに、失ったものの大きさに徐々に気づいていく。「だれにとっても必要だ。生きていくために、想うことの出来る存在が」。大切に想う家族がいつも側にいて、自分を必要としてくれて、同じ時間を生きていること、実は当たり前のようで当たり前じゃないんだよな。悲しい話のはずなのに心がじんわりと温かくなった。
0投稿日: 2017.11.22
powered by ブクログ読んでいて疲れた。 妻を事故で突然亡くした夫の心の動きを描いている。 家族との関係や妻に対する想いなど。 幸夫と陽一、対照的な二人でありながら、どちらも苦しい。 隣にいると当たり前で、お互いとのことを考えることをしないが、いなくなると初めて考えること。 どうしたらよいのかが、分からず、どっと疲れた。
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ再生の物語というのはどうしてこんなに切なくて辛くて苦しくて、あたたかいんだろう 構成が脚本家さんぽくてよい。情景豊かである。
0投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログ主人公の葛藤と パーソナルスペースに入る周り。 バランスに現実味があって、 すっと話が入ってくる。 脚本家の方が書かれているそうですが、 情景が目に浮かんで、読みやすかったです
0投稿日: 2017.09.26
powered by ブクログ読んでいて映像が浮かぶのは映画監督の作品だからか。 映画になったはずだけど主人公はどの俳優さんだったのだろう。 妻の死を悲しむことのできない小説家の主人公は同じ事故の被害者一家と一緒にいるうちに妻が死んだということを考える。 「ゆれる」という映画は見てとても好きだなと思った。内容的にも「ゆれる」のほうがおもいろいかも
0投稿日: 2017.08.31
powered by ブクログ衣笠幸夫、その人の堕落に最初は距離を置いて見ていた。なんなら少し見下しながら。 ただ、読み進めるうちに、幸夫の醜さは全部自分の中に密かに棲んでいるものたちで、 わたしはいつも、その感情を見ないようにしてきたのだ、と気づく。 愛すべきひとを、愛すべきときに、愛せなかった代償は大きい。 どこまでやれば良い、という合格ラインなどないのだろうけれど。 たとえば陽一のようにがむしゃらに真っ直ぐに、真平のように静かに強く、幸夫のように不格好に。 この今、そのひとを大切にし、共にときを生きる。生きるとは、愛すること。そして、永遠は、ない。だからこそ。 幸夫の、終わることのない永い言い訳は続く。それが幸夫が生きるという意味だし、愛するということだ。 幸夫が「ぼくには聞こえない」と諦めていた、夏子の声が、 ほんとうは聞こえてきている、そして無意識に他愛もない会話をかわしている、 そんな描写が、とても印象的だった。
0投稿日: 2017.08.30
powered by ブクログ先生の夫婦関係の崩れがどんな風にできあがっていったかが 現実的でとても怖かった。。。 人間は細かく重なって形を少しずつ変えて 匂っていくのだな。。。 それぞれの焦りとか息つまる感じも良かった。
0投稿日: 2017.08.28
powered by ブクログ永い言い訳。 言い訳…というか自分事と考えられないというか…。 日々当たり前じゃなく、感情とともに生きていくことの大切さ、尊さみたいなものを感じれる1冊。 人それぞれ大切な生を生きている。
0投稿日: 2017.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長くて永い言い訳だった。 長年連れ添った妻が不慮の事故で亡くなった。 何故か涙の出ない夫。 初めは女々しくて自分勝手な言い分に呆れた。 でも亡き妻の親友の子供達とのままごとのような家族ごっこから徐々に他者との程よい距離の置き方が分かってきた彼が憎めなくなってきた。 最後の彼の涙には泣けた。
2投稿日: 2017.08.18
powered by ブクログ妻を失った悲しみと、悲しくても泣けない事情の中で翻弄する主人公のメンタルの弱さ。 人間の心は揺れ動くものであり、ずっと同じではない。 生きていく中で、昨日まであった世界が今日は全く別のものになるかもしれない。 妻を亡くしてから一度も泣いていなかった幸夫が最後に泣いた場面で心が揺さぶられ涙が出そうになってしまった。 家族を失うこと、残された者の思いなどとても考えさせられる内容だった。
0投稿日: 2017.08.05
powered by ブクログ小説としては短編集の「きのうの神さま」の方が好き。 少しくどく感じられるのは幸夫の性格のせいか、はたまた彼の職業のせいか。西川監督の特徴といっていいのか、淡々としていて白黒はっきりつけない感じは嫌いじゃない。 自分はまだ結婚して1年ほどだし、いま相手がいなくなってしまったらと想像するとそれだけで怖い。事故の描写はつらかった。だから、幸夫の気持ちが分からない。いずれ分かるようになるのかどうかも分からない。ただこのお話は、そんなことを想像させるために書かれたのではないんだろう。読み終わってもどこか落ち着かないのは、それが正解じゃないと感じているからではないか。もちろん正解なんてないんだろうけど、もっともっといろんなことを感じられる余地のあるお話だと思う。なんだか気持ち悪いのでまた年月を経て読み直してみよう。 それより本木雅弘、あてがきじゃなかったのか。 信じられないくらいピッタリ。 映画もこれから見る。楽しみ。
0投稿日: 2017.07.29
powered by ブクログ確かに永い言い訳 冷めていた夫婦でも、亡くすととっても大切な事を次々と思い出させると言う事が伝わってきました。 小さい子供を置いて死んでしまうことの切なさ 無念さ これは言葉にできない 生かされている事に、改めて感謝できた本でした。 映画も観たいと思いました。
0投稿日: 2017.07.17
powered by ブクログ永い、永い言い訳だ。 タイトルがこれだけ中身にフィットしている本は久々でした。 ※フィットしてないと感じる本が続いてたからだとは思いますが。 (個人反省) 本屋さんで見てからずっとずっと読みたかった本。 映画化された表紙カバーに爽やかな内容を想像して早半年。思い込みと内容のギャップとはこのことかと戒めの一冊となりました。
0投稿日: 2017.07.08
powered by ブクログ映画も好きだったけど、 あらすじを知っているのに、 意図せぬところで泣けてきた。 理由が自分でもわからない。
0投稿日: 2017.07.06
powered by ブクログ読むのは2度目と思えるが、読了感は前回よりもずっといい気がします 主人公の作家 津村啓 本名 衣笠幸夫のキャラクターがとても愛しい。 同じように主役の大宮一家 陽一君真平君灯ちゃん一人一人が光ってます。 サチオの妻 夏子がどんな日々を送っていたのかもう少し知りたかったかな
0投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログいったいなにがどうなれば 人は満足するのだろうか。 当たり前を失ったとき、 当たり前の愛しさに気がつき、 また当たり前が生まれては失う。 どうしたっていつかはなくなる。 失うことへの怯えを忘れたとき 高を括ったとき その孤独は容赦なくあらわれるのかもしれない。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログじわじわとくる悲しみ、喪失感。大切な人を亡くした時、どんな風に悲しむ“べき”なのか、、自然に悲しめる人は考えないだろうことに行き当たる人もきっといる。 どれだけ愛情があっても、なくても、喪失感はある。 妻を失った男性の悲哀、、女性より男性の方が日常生活もままならなくなる分辛いかな。 この本は主人公も読者も子どもたちに癒される。
0投稿日: 2017.05.24
powered by ブクログ身近な人ほど失ってから 大事さに気づくっていうことを つくづく思い知らされる本 近くにいて甘えれる関係だと 言いたいこと言っちゃったり 突き放してみたり…ぞんざいに扱いガチ… 大事にしないとね…
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ■もう一度、ボクは妻を愛する。 冷めた関係をつづける夫婦と、愛する子どもたちと和やかに暮らす夫婦。高校の同級生だった互いの妻たちはある日、バス事故に遭う。「僕は妻を愛していたのか?」その疑問がやがて家族のカタチを変えていく。 冷めきった妻との関係、歪みはじめた父子関係、子どもの内側からの叫びに気づけない父親、失った愛を得ようとする男、母を失ったのに泣けない息子ーー。登場人物たちの視点が交錯しながら、ふと浮かびあがる心の機微の描き方がすばらしい。 人間は、どうしようもなく弱い生き物だ。抱えきれない感情に真正面から向き合えるほど、強くはない。だから無理して、ごまかして、笑う。何かにすがるように献身することだってある。「男にとって、子育ては免罪符だ」というセリフにあるように、結婚してもそれは変わらないのかもしれない。でも、それが人間らしさだと私は思う。 新婚のまま、一生を終える家族はいない。誰かを愛すること、愛する人と一緒に生涯を共にすること。たとえ夫婦のかたちを失っても、どこかで想いあえている夫婦に、私はなりたい。
1投稿日: 2017.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画で見ました。夫の不倫中に、妻が事故死。その後、一緒に亡くなった妻の友人の家族の子供の面倒を見る。もっくん主演の映画。もっくん、なかなか、上手でした。妻が亡くなってもあまり悲しいと感じなかった自分だけど、妻の携帯に夫を愛していないと書かれていたのを見て、ショックを受ける。人間てみんな自分勝手。
0投稿日: 2017.04.01
powered by ブクログ映画も見てみようと思う。 が、恐らくはこの文の表現力は超えられないだろうな。 心の機微がエグいくらいに文に落とし込まれていて、文字相手にこっそり喜怒哀楽してしまいながら精読で読了。 夏子さんがどう思っていたのか、読めば読むほどわからなくなる。そういう気持ちが、幸夫の思いとドンドンとリンクしてく。 洋一家族との関わりが鮮やかさを増せば増すほど、夏子との後悔が確実に濃くなっていく様がつらく、そしてそれが彼の人生だったのだなぁと。読めてよかった。 --- (映画を見たので追記) 原作にしかない表現、映画にしかない表現の両方があり楽しめた。小説を読み、かつ映画もみたのは実はこれが初めてで、本当に新しい経験でした。小説が先でストーリーはもう知っているだけに、個々の思いがどんどんと伝わってくる。監督が原作者ということもあるのか、違和感が全くない。奥さんが携帯に下書きしていたあのメッセージが、徐々に愛をわかり始めた幸生とのコントラストを引き立たせてる。海辺のシーンで号泣。
0投稿日: 2017.03.26
powered by ブクログ2017/3/21読了。 確かになんとも言い訳がましい主人公。 そしてその周りの、どうにも不器用な男たち。 夫婦の形は本当にそれぞれ。 主人公は亡くなって初めて、奥さんの存在を追い、理解し、焦がれたんだろうな、と。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ妻が死んだあとの家族をめぐる、2人の男性の話。みんなの本音が語られるけど、その折り合いのつかない実感と今後の将来と、そして後悔が折り重なっていて良かった。
0投稿日: 2017.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クリープハイプの尾崎くんがこの本の書評の中で言った「居場所が無いという事は悲しくて辛い。」という表現に惹かれたのと、作者であり映画監督でもある西川美和さんによって映画化されるので読んでみました。 不倫をしていて妻が死んだ時にはその女の人といた自己愛の強い幸夫 。 妻を疎ましく思い、関心も持たず、彼女がどんな生活を送っていたのか全く知らず、自分のことしか興味がない…そんな幸夫は私から見たら最悪の男。 そんな幸夫が最後に妻に向けた「永い言い訳」を読んで病院の待合室で涙を堪えました。 映画を観るのが楽しみです。
0投稿日: 2017.03.06
powered by ブクログ最近忙しくて、昼休みに読む時間が取れなかった。 クライマックスになって急展開。歯医者の待ち時間とめったに読まない休日の昼下がりに一気に読了。 昨夜知らずに日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見た。 「永い言い訳」ってずっと福山雅治さんが衣笠幸夫を演じたんだと勝手に思い込んでた。本木雅弘さんだったんだと大方読んでしまって知った。 結局映画を見に行く間がないままだったから、私の頭の中は福山雅治さんで読み進めてしまってた。 ちょっとイメージの塗り替えに手間取りそう… 夏子さんが残した(?)メッセージだけがまだ未だに気がかり。
0投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログ2017年3月8日読了。今年10冊目。ストーリーは面白いと思うが、展開が長い。心理描写とか、心境変化は納得できる部分も多いけれど、ややくどい。もっとテンポ良く、3分の2くらいの長さだったら面白いけど。不必要な描写が多い。好みによりますけど…
0投稿日: 2017.02.23
powered by ブクログある日突然妻が死んだ。 親友と旅行中バスの事故で突然妻が死んでしまうが、そのとき夫は愛人といた。 冷めきった愛のない夫婦。 愛する妻を失い悲しみに更ける夫を演じる作家のぼくは、ともに亡くなった妻の親友家族とひょんなことから一緒に過ごすようになる。 妻夏子と親友ゆきの死について、それぞれの視点で語られるが、言うことがまったく食い違っていて、それがとてもリアルで面白かった。 妻はぼくのことを一体どう思っていたのか、周りの人たちの話を聞くと、「夏子さんはいつも幸夫くん、幸夫くんって言ってましたよ」的な、いいことばかりだったので、実は妻はぼくを愛していたのか?とも思ったが、ある日妻の遺品の携帯の未送信メールを見て愕然とする。 《もう愛してない。ひとかけらも。》 私はここで、不覚にも笑ってしまった。 現実はいつも厳しい(笑) クールで冷めた関係しかつくれない人や、相手の心の中にズカズカ入りこんで相手にもとことん自分を知ってもらいたい人。相手がいないとなにもできない依存型の関係... 当たり前だけどいろんな人がいる。 この物語は、読み手によっても感想が全然違うんだろうな。 いつか、真平くんとか、灯ちゃんとかの語りでスピンオフ小説とか書いてくれたらいいな。 その時幸夫が、どうなってるのかも知りたいし(相変わらず滑稽なダメおじいさんでいてほしい)笑
5投稿日: 2017.02.23
powered by ブクログ曖昧模糊とした人の心の揺れ。主人公が情けない男である分、突き放して観察するように読める。陽一の遺された者としての辛さには共感できる。
0投稿日: 2017.02.12
powered by ブクログ映画のほうを観たあとに、小説へ。 愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は、小さくはない。 正しさを諭すわけでもなく、愚かさを許すでもない。 それは優しさなのか、それとも厳しさなのか。 愚かさは愚かさのまま。そこにあるまま。 長い、ではなく永い言い訳。 ずっと、永遠に。のほう 聞いてくれるひとのもういない言い訳。 自分自身にも言い訳して目を背けようとしているほど、奥底の暗く冷たい感情にスッと手を差し込まれた気分。 かき乱され暴かれる恐怖。と、安堵。
0投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もう愛してない。ひとかけらも。 自分もこうだったかなと思う。愛してなくても一緒に暮らせるもの。 喪ってから見えてきた日々は、戻ることのできない時間への思慕というよりは全てを受け入れて凪のように落ち着いているように見える。
0投稿日: 2017.01.24
powered by ブクログ連合いと死別することがどういうことか、これまでも考えてきたと勘違いしていたかもしれない。 小説を読み進めながら現実的に自身に置き換えての場面を想像すると、エッセイや心理学的な解説、ドキュメントとは違った実感に迫ってくるものがあり、これまでにない感情を覚えた。
0投稿日: 2017.01.22
powered by ブクログ本作の設定には新鮮なものを感じました。大切な人の喪失をテーマにした作品は世に溢れていますが、大切ではなかった人の喪失を描いた作品はありそうでなかった気がします。あとこの文体も結構好きです。精緻であって力強く、時にはコミカルに、そしてどこか突き放した筆致は上手さもさることながら、作品のテーマとすごく合っているように思えました。 ただいちエンタメとしてみると首を捻らざるをえない点がいくつかあり、最たるものとしては終盤に進むにつれての主人公の心情の変化が今ひとつ分からないことが挙げられると思います。あえて書かないからそこは読み手のほうで察してよ、という作者の意図だと理解しましたが、少なくとも私には主人公が死んだ妻を愛し始めた理由がよく分かりませんでした。
0投稿日: 2017.01.22
powered by ブクログ読み始めてすぐに、西川美和のトーンだなと思った。 いい話系なのか?彼女の作品にしては意外だけど…とあらすじ見て思っていたけど、別にそういう訳でもなく。 解説にあるように、良い悪いのレッテルを貼らずただそこにあるように描くのが、彼女の凄みだと思う。 人間くささ。 ただ個人的に幸夫くんが嫌いで、というか痛くて許せなくて、辛い。経験上。身に覚えがありすぎる。 それだけリアルということなのだろうな。
0投稿日: 2017.01.21
powered by ブクログ家族やパートナーには、欠点が無ければ無いほど良いことだと思っていた。相手が完璧な人であればあるほど、自分も幸せだと思っていた。 けど、この話の中に出てくる「この人は自分がいないと生きていけない、自分は相手にとって欠くことの出来ない存在だと感じられる度に満たされる。生きてる意味が感じられる。」という内容に、確かにそれもあるかもしれないと思った。 ただ、自分の子供に対して同じことを強く想い過ぎるのは少し危険だとも思った。 夫婦関係について、夫目線で語られることが多くて良かった。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログ人間なんてそんな立派なもんじゃない。 不倫して嘘をついてみたり 相手を見下したり、わざと意地悪なことを相手に言ってみたり・・・ 主人公だけじゃない、私たちだって山ほどそんなことを繰り返しながら、でもすました顔で生きているのだ。 そんな人たちのことを、作者は決して裁かない。責めもしないし悪意さえ持たずに ただただ冷静な目でとことん観察しているのです。 (それが監督としての眼ということなのだろうか・・・) 人間のダメっぷりを、感情移入せず俯瞰で眺めて描いた結果どうなったか・・・ 物語に浮かび上がってきたのは、とてつもなく愛おしい人間の存在でした。 妻が死んで悲しみもしない男も、悲しみ引きずってメソメソしている父親も ユーモアさえ漂わせ人間臭さ全開でそこに佇んでいるのです。 そんなダメなやつらに、何度も泣かされそうになりながら1ページ1ページ読み進め読後には幸福感までついてくるという とても素敵な小説でした。
1投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ友達2人でスキー旅行に行った際に、巻き込まれたバスの転落事故で命を落とした。 妻を失った二人の男。 子供はおらず、冷めた夫婦関係だった男と、愛妻家で2人の子のシングルファザーになったしまった男。 対照的な二人の交流。
0投稿日: 2017.01.13
powered by ブクログ面白い!んんん、面白いか? と頭の中の自分が突っ込みながら進んだ。 最後、あんな終わり方だったから、まぁいっか(いい意味で)と思った。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016年後半で1番良かった。テンポ感のいい文章と独り言っぽい表現が上手い。幸夫と陽一の関係が何故かホッとする。
0投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すでに取り返しのつかなくなった夫婦が、本当に取り返しのつかない状況に陥る。妻が死ぬ。愛のなさがゆえに悲しみを抱くことすらできない、という後悔すら意味をなさない状況で、残された夫たる《ぼく》は、縁あってかつての同級生だったという大宮陽一の家に通い、留守をつとめ、大宮家の二人の子と心を通わせることになる。 けれど《ぼく》が取り戻すのはまっとうな幸福ではない。遅すぎた妻への愛情などでは決してない。 物語の始めから終わりまで《ぼく》は醜い言い訳を、繰り返す。けれどその言葉の質は少しずつ変わっていくのだ。ただ言い逃れしようのない《愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償》のなかで、この先も永遠に続くであろう言い訳が、いつか真摯に、誠実に語られる日が来ることを願う。 クズな僕たちはそんなふうにして生きていくほかないのかもしれない。
2投稿日: 2016.12.22
powered by ブクログとても胸にくるものがありました。今読んでしまったというものもあったと思いますが、泣いてしまいました。わたしも毎日、もっとこうすればよかった、という思いで過ごしています。自分は薄情なやつだと、これから、永い言い訳をしながらわたしも生きていくのでしょう。幸夫くんを始め、登場人物たちの心情が、決して押し付けがましくなく伝わってきました。映画も観たいです。泣いてしまうかもしれないのでもうしばらくしたら。
0投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログ最初は入り込めたけど、途中からとたんに嘘くさく思えて最後までは楽しめなかった。お兄ちゃんの方があまりにでき過ぎた小学生で、現実感がなかったからかも。
0投稿日: 2016.12.12
powered by ブクログ2016/12/04 いいなぁ。すごくいい。 家族ごっこでうれしくなっちゃうのもわかるし、それを冷ややかな目で見ちゃうのもわかる。 西川美和のこういう人の心の描き方のうまさはさすが。 映画絶対観る。
0投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログどうして人は、愛されることに慣れて、倦んでしまうのだろう? 慣れって怖い。それが当たり前だと思ってしまう。 当たり前のことなど、この世にひとつもないのを知っていながら、当然のように受け取ってしまう甘え。 崩壊からの再生。 ゆがみきっていたものに与えられた光。 誰もが身に覚えのある、身につまされる、忘れられない物語。
1投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ優しさの成分が九十パーセントは嘘だとすれば、あの某頭痛薬の四十五パーセントは嘘でできていることになってしまうのか…とか、物語と全然関係なく考えた。
0投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ映画が素晴らしかったので、本も読んでみようと思い購入。映画とはところどころ違いはあるものの、読み物としても素晴らしい。愛していなかった妻を喪失した作家の妻を愛するまでの過程の中で、無関心、関心、愛情、愛へと感情が移っていくまでの、憎悪、妬み、自己嫌悪、等の感情も書ききるところが人間を書いていると思わせる。
0投稿日: 2016.12.02
powered by ブクログすごい。まるで明治の文豪のような堂々たる筆致。人間の本質を上から下から斜めから抉るまなざしの鋭さ。そして最後に用意された、少し肌寒い初春の陽射しのような、ほの明るく凜とした結末。圧倒的な文学。純文学がある。
1投稿日: 2016.11.30
powered by ブクログ綿飴が口の中ですうっと溶けて、気付いたときには輪郭のないほのかなしあわせが残っている、そのような終わり方だった。「愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない」「自分を大切に思ってくれる人を簡単に手放しちゃいけない。見くびったり貶めたりしてはいけない。」難しくないこと、しかし全然簡単なことではないと思った。幸夫と陽一、どちらの考え方もわかる、どちらの生き方もわかる。心を光に透かして、決して透明ではないことを認めること。沈殿物を取り除くのではなく、引っ掻き回して濁らせてこれが人間なのだとすべてを愛すること。愛は、言いようがないくらい深いものであることを知った。
0投稿日: 2016.11.17
powered by ブクログ妻が亡くなって泣けない夫なんてどういうことなんだろう?と疑問を持って読んでみた。 そういうことか、と夫婦、親子の在り方を考えさせられる1冊。 繰り返される日常に幸せは転がっているよなぁ、確かに。。。と思う気持ち、大切に忘れずにいたい。
0投稿日: 2016.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を見終わって、同僚からお借りした。 2日間で読了。期待通り、映画とは少し違った「満足感」があった。主人公に肩入れは出来ないものの、共感はできるという意味で、自分にとっては印象に残る作品。原作本は、筆者の文章のうまさに引き込まれた。原作本も映画も同じ方が描いているということもあり、もう1回、映画を見るともう少し共感が深まる気がした。映画との違いはいくつかあったが、陽一の事故はデリヘルの方が好きかな。あと、映画でも原作本でも、主人公が毒を吐く鍋を囲むシーンがあるが、あのせりふは子供には聞かせたくないと思った。 原作本で、ちゃぷちゃぷローリーのストーリーが分って少し得をした?気分になった。 ・・・やっぱ、原作本がいいかな。
0投稿日: 2016.11.11
powered by ブクログ本のあらすじや、本の帯で書かれている内容は、清々しいようなイメージだったけど、そんな爽やかな本じゃないと思う 笑 重くて、ちょっと、光がある感じ。 あ、でも、映画は爽やかだった。 妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。 妻が亡くなっても、涙を流すこともない。 同じ事故で母親を失った大宮家と出会うことで、少しずつ変化が生まれてくる。 突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。 はぁー。西川美和作品は、読了後の疲れがすごい。 人の内面を書くのが本当に、本当に、上手。 ドラマを見たりや小説を読んでいる感じではなく、誰かの人生を見てる感じ。 キラキラした内面じゃなくて、ドロドロしていて、自分の内面と重なる部分も多々あった。 そうそう、人間って、そんなキレイなもんじゃないよねって思わされる作品。 ストーリーは全く異なるけど、「夢売るふたり」と同じような感覚。 不幸の中に少しだけ光があって、その小さな光でも生き続けることができるんだって感じられる作品です。 最後の方は、自分がなんで泣いているのかわからず、涙を流してた。 家で読んで良かった笑 映画は、池松壮亮が良かった。 本と映画だと、印象が異なると思う。 本を先に読んだからか、本の方が丁寧に描かれている気がしました。 映画でも、ビーフシチューの件やってほしかったな。 ★自分が意識しているより、ずっと早く、ずっと遠くへ、過去は飛び去って行く。手の届かない、遥か彼方に。
2投稿日: 2016.11.10
powered by ブクログ登場人物の誰もが幸せじゃないなぁ、 あ、なんだハッピーな展開になるのか。 いや違ったー! でも最後はちょびっとほっとして終わる。 というのが一冊呼んでいた私の心の声でした。 幸雄も真平も陽一もみーんな不満があってそれぞれの不満のポイントが違う。 のにどれもうまく描かれています。 その後解説で、筆者は「『不幸な家族』の『それぞれの不幸の形』を描いてきた」と書かれていることに、西川作品が初めての私ですが、妙に納得できました。
0投稿日: 2016.11.06
powered by ブクログ失ってからはじめてわかる、残酷さ。 失った時間はどうやって埋めていけばよいのだろうか。 失った心はどうやって繕えばよいのだろうか。 完全な喪失は無限の苦しみだ。 「生きている時間」を完全に舐めているわたしは、過ちに早く気づくべきだ。
0投稿日: 2016.11.05
powered by ブクログ機微描写がすごい!自分の中で言葉にならなくても感じていることが、ここではちゃんと言葉なっている。他の作品も読んでみようと思う。
1投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・「そう思うだろ。でも、ずっとあとになって、自分が望んで手に入れたものの価値さえぼやけてきた頃に、分かって来るの」 「何が」 「自分が高を括っていたものの中に、実は大いなる世界があったんだってことが」 「たかをくくるって?」 「どうせ大したもんじゃねえだろ、って、見くびることさ。見えない世界を見ようとしているうちに見えてるはずの世界を見失ってしまうの。世界の進化なんかより、見えてるものをちゃんと見るほうが、ほんとはむつかしいんだよ」 ・愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくはない。別の人を代わりにまた愛せばいいというわけでもない。色んな人との出会いや共生は、喪失を癒し、用事を増やし、新たな希望や、再生への力を与えてくれる。喪失の克服はしかし、多忙さや、笑いのうちには決して完遂されない。これからも俺の人生は、ずっと君への悔恨と背徳の念に支配され続けるだろう。こころのうちで謝ったって、それを赦してくれる君のことばは聞こえて来ない。そっちでたとえ君がどんなに俺をののしろうが同情しようが、あいにくそれも、俺には届かないよ。人間死んだら、それまでさ。俺たちは二人とも、生きている時間というものを舐めてたね。
0投稿日: 2016.11.01
powered by ブクログ映画が封切られるの知って、手に取った本書。 大学時代の友人だった夏子と結婚した主人公。しかし、ある日突然、妻はバス事故で亡くなってしまう。バスに一緒に同乗していた妻の女友達も、夫と2人の子供を残し、亡き人に。こうしたなかで、ストーリーは展開していく。 「妻が死んだ。これっぽちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。」と流れる映画のCM。 映画も見に行きたいと思います。
0投稿日: 2016.10.29
powered by ブクログバス事故で妻を亡くした主人公と、同じく事故で亡くなった妻の親友の家族。不思議な交流を経て自分を取り戻していく…みたいな話かと思いきや、そんな単純な話ではなく。 壊れ切った関係、吹っ切れない思いなどなど、タイトルの通り、人は一生何かしらの言い訳を続けるものなのだと思いました。 救いようのない部分も淡々と描いていますが、その分最後の幸夫の手紙は泣けます。
0投稿日: 2016.10.28
powered by ブクログアブダビの、ほとんど砂漠みたいなところに立ち並ぶホテルのロビーで、空港までのピックアップをまつ間に読了。 さきに映画を観ていたけど、映画ってホントにすごいとあらためて思った。月並みだけど。だって小説読んでもここまでわからない。わからないというか,拾いきれないもの.感情を. もちろんさちおくんと自分を重ねて読む/観るところはある。そこは自分の傷口をいじられるような痛みを感じる。でもそれよりも何よりも子供たちだ。特に真ちゃん。 僕はこの作品を真ちゃんの目を通して観ていたし、真ちゃんの気持ちを考えると涙がとまらなくなってしまった。 死んだ父と自分との関係、自分と子供たちの関係、ヨメとの関係。全部この映画に、小説に入ってる。
1投稿日: 2016.10.26
