
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえ著『望郷 (文春文庫)』(文藝春秋) 2016.1発行 2017.9.10読了 故郷をテーマにした6つの短編集なのだが、語られる故郷はどちらかというと陰鬱で閉塞感が漂うものばかり。一番気持ちをよく理解できたのは「みかんの花」の美香子の地元から出て行きたいという気持ち。作品全体としては、子ども時代を過ごした故郷に、大人になってから訪れ、過去と和解する、というのが大きな枠組みとなっているが、私はまだそこまで向き合えないな……。故郷がある人は良いなあ。羨ましい。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/026985229
0投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ島に生まれた人たちの島へと愛と憎しみが生む謎をかいた、短編集。 かつては栄えていたが、時代もとに衰退する島に何を思うのか。 島に生まれた人たちの思いを上手くかいていると思った。そしてそれを様々な人の目線からえがき、ひとつのミステリーのようになっていた。
0投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログみかんの花、海の星、雲の糸、石の十字架、光の航路、どの話も父親がいない話。自分が知らずと守られていたりして切ない。
0投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ瀬戸内海のある島を舞台にした、短編集。短編なのにしっかり湊かなえ。普通に話を読み進めていくと、「えっ?!」っていう展開に最後はしっかり驚かされる。解説にあったけど、謎が用意されて最初に謎が提示されてそれを解いていくのがミステリーなんだけど、湊かなえの作品は、読んでいたらそんなところに謎があったのか!と驚かされるミステリー。それが面白い。 夢の国とかすごく嫌だったな終わり方としては。。こわい。ちゃんと前向いて終われるやつもあってちょっと感動した。 おもしろくてどんどん読んでしまう、数時間で読み切った。どんどん読んでしまう&感想にあんまりネタバレ書きにくいので湊かなえの作品てけっこう忘れちゃって、何回読んでもおもしろいんですよね。
0投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ六篇からなる短編集。 著者の出身地を思わせる、瀬戸内海に浮かぶ島で暮らす各登場人物を描く。 解説にも書かれているけど、分かりやすく謎が提示されてそれが解き明かされる「ザ・ミステリー」という感じではなく、湊かなえさんとしては珍しいタイプの本だと思った。普通に物語として読んでいて、最後の最後で「そうだったんだ!」と気付きを与えるような作品群だった。
9投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ海の星が1番好き、本で泣いたのはなかなかないけど、感動しました 全部ミステリーっぽくはない話だけど、伏線がちゃんとあって面白かったです
0投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ私も島出身なので、共感することばかりだった。 特に「雲の糸」。私も島に帰ると、あぁ、だから帰ってきたくなかったんだよなーって毎回思う。湊さんにもこんな気もちがあるのかなぁ。 最後色んな真相が分かった時は嗚咽するほど泣いた
0投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ小さな島での、一つ一つの物語に心が静まった。ゆっくりと低いところを船で進むような読み心地。『海の星』の受賞理由も言葉で表せないけどよく分かる。 ずっと本棚で眠らせてたけど、読んで良かった一冊。
0投稿日: 2022.08.12
powered by ブクログ同じ島を舞台とした異なる物語が詰まった短編集です。 大きな事件が起きるわけではないですが、登場人物それぞれにとって人生の分岐点になるような出来事がそれぞれ語られ、最後には新たな真実が明らかになる、ある種のミステリー形式。 読みやすく、楽しませていただきました!
0投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログ湊かなえさん作品を読むのは初めて。 面白いんだけど全体的にどよよ〜んと重い雰囲気。 好き嫌いがあるかもしれない。★の数は完全に好みです。 瀬戸内の島の村社会ならぬ島社会の閉塞感が息苦しい。 一見物静かで気が弱そうな人がふとした瞬間に見せる頑固さや意志の強さを知り、その意外さに驚いたという経験が何度もあるけど、この本を読みながらそれと同じような感覚になった。 人の内に秘めた陰(闇?)の感情を描くのが上手い作家さんだと思う。
2投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ全体的に不穏な空気が漂うような雰囲気の作品だった。 しかし、やはりこのようなミステリーの匂いがするものはドキドキとしながらページを捲り、いつもより速いテンポで読み進めていくから堪らない。 この島に生まれてしまった不遇。この家庭で女として生まれてしまった不遇。親の罪を背負って生きていかねばならない不遇。そしてそれは運命でもある。 運命から思うよう逃れることのできないやるせなさ、呪いの様にいつまでも追いかけてくる恐怖、実にくだらない人間関係への嫌悪、様々な感情が湧いてくる物語だった。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ瀬戸内トリエンナーレに行く前の日に購入。 道中〜1ヶ月後に読み終わった。 島に期待を抱いて旅に行った身からすると、島の閉塞感、どろどろした面を見ることになり、このタイミングで読まなくても良かったかも。笑 お気に入りの話は「海の星」
0投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品は、湊かなえさんの出身地の島をモデルにしているが、どの章も誰かしらがモヤモヤした気持ちを抱えており、失踪やいじめなど暗いストーリーが多かった。これまで読んだ湊かなえさんの作品よりは、まさか!や嘘でしょと衝撃を受ける場面が少なく物足りないと感じてしまっていたが、読み終わった後の解説を読んでこれは緻密に構成されたミステリーなのだと知り、自分の読書力の低さを恨んだ。 また、忘れた頃に読み返してみたいと思った
0投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログ瀬戸内の島で生まれ育った人々をえがいた短編集。生まれてから一度も島から出ていない人、出た人、残された人、残した人あらゆる人をえがく。雲の糸がお気に入りだが、昔さんざん馬鹿にしてきた人たちが成功によって手のひらを返してきても変わらず接することができるのか。家族と同じ土地に住んでいたら、家族に会いに帰るのか、それとも避けるように帰らないのか。母の息子を思う切実な思いに胸を打たれた。
0投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログ湊かなえさんにしか描けない小説だと思います。 島で生まれ育ったからあの様な感情が湧き上がって来るのでしょうか…。 6編のそれぞれの主人公の言葉に迫力があり考えさせられます。親想いの 特に母親想いのとても良い子ばかり…。
0投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ『望郷』湊かなえ 著 1.湊かなえさんの作品 この書籍は、親戚からいただいた一冊です。 湊かなえさんの本を読み始めるとき、緊張をともないます。 なぜならば悲哀が押し寄せ、ときには読み進めることが困難になるからです。 2.「望郷」 短編集でもあったため、悲哀が長く続くことはなかったです。 人間の心の奥底に流れている、自己への欲求と逃避の狭間での葛藤が見えてくる作品でした。 舞台は、四国に浮かぶ島です。 3.読みおえて 島を離れたかった人、またその理由。 島に戻りなくなかったが、戻らなくてはいけない事情。 一つひとつの短編で丁寧に描かれています。 誰もに存在する生まれた土地、それが故郷です。 故郷を望む気持ちは持ちつつも、それを決して声には出せない事情、生き方は実際に存在するはずです。 自分と他者。 今の土地と故郷。 どこに折り合いをつけて、心の拠り所にするのか、、、 それを探し続けることは、まして一人で探すことは、決して易しくないと理解できます。
27投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログ図書館で借りて読んだ。 さすが湊かなえだな。文句なく面白い。それぞれの章が、伏線をもって滑らかにつながる。読みやすいのに、深い。
0投稿日: 2022.03.28
powered by ブクログ白綱島を舞台にした6つの短編集。 どの話も良かったんだけど…長く長く引っ張られて衝撃展開!みたいなのが好みなので、⭐︎2つで。
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ「みかんの花」と「雲の糸」が心に残った。 多分恨んでる相手が違かったストーリーが好きなんだと思う。一方で田舎暮らしを経験したことがないからか、夢の国はよく分からなかった。 短編より長編が好きだが、この本は楽しむことが出来たと思う。
0投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログ口コミが良かったので購入。 あまりミステリーは読まないけれども、これは物語として良かった。 人の光の部分と闇の部分が描かれている。 人の弱い部分が丁寧に書かれている。 短編集で話は以外な結末を迎える。 本の表紙にもなっていますが、海の星と呼ばれている夜光虫を見てみたいです。
12投稿日: 2022.03.11
powered by ブクログ因島出身の湊かなえだから書ける、白綱島を舞台とした6つの短編。ドリームランドは未来にも出てきたな。いじめられていた経験があるのか、いじめやいじめられる者の心情の描き方がリアルだしいじめの捉え方にとても納得させられる。 みかんの花では、駆け落ちしたと思った姉が、実は殺人犯かと思ったら実は母が、という話。海の星は、母に惚れていると思っていたおっさんが実は父の死を知っていて、プロポーズではなくそれを伝えに来ていたと、だからそれに気づいた母は泣いていたという話。夢の国は圧制的な婆さんを見殺しにしていた話。雲の糸は、母が父を殺したから苦労したとどこかで思っていたアーティストが、あとで実は自分を守るために母が父を殺したと知る話。石の十字架は、いじめられていた2人が山で見つけた十字架と一見うまくいかなかった友情の話。光の航路はいじめと向き合う教師たちの話。
1投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログそんなところ出ていけばいいのに は無責任な言葉だ。 故郷というのは憎くもあり、愛しくもあるものなのか。 湊かなえさんの作品にはよく田舎の閉塞感が描かれているなぁと思う。 東京育ちの私には経験したことのないような 酷さを感じるけど、 ただ憎しみが描かれているだけじゃなくて その土地に救われる人の物語もあって 短編集だけど長い物語を読んでる感じがした。 読みながら映像が浮かぶなぁと思ったら 数年前にドラマ化されてた ドラマで見たのか、と思い出しました
0投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ共通の舞台で繰り広げられる5つの短編 そんな場所は知らないし過ごした憶えも無いけれど、どこか懐かしい故郷の景色 一見穏やかに見える島で描かれる人間のどうしようもない悪意と善意 後半に物語の視点が様変わりする仕掛けに驚く どの話も基本暗い 人間の嫌な部分ばかり見せられて読んでいて辛いが、それでも最後には一筋の光を見出す事が出来る
1投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログ図書館で借りて読んだ。 短編小説が6話 どれも家族愛や人間関係を考えさせられる。 大切にされていることに気付けない、むず痒さを感じるものが多かった。 辛いときの自分を思い出す。
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログある島にまつわる連作短篇。 島という閉ざされた町(村)の人達の思い。 島でずっと生活している人、出て行った人、また戻ってきた人。 故郷に対する思いは人それぞれではあります。 でもなぜか、故郷、生まれたところには特別な感情が芽生えます。 染みました。
1投稿日: 2022.02.03
powered by ブクログ湊さんの短編6作品が掲載されており、登場人物達が交差する事は無いものの、“白綱島“という架空の離島がいわゆる“望郷”、主人公それぞれの物語の舞台となっています。 山に囲まれた場所に比べれば、海があり視界が開け、雪に閉ざされることもなく冬でも黄色い実がなる瀬戸内の島々は、私からすればとても開放的で魅力的なイメージだったのですが、見えない閉塞感、逃れられない人間関係など読んでいると島に生まれ暮らす事のマイナス面ばかりがクローズアップされ心に残ります。 それでも小説ですから、最後は皆何かしらの希望や光を見出し終わりますが、現実だったら…?? 尚、湊さん自身も実際島のご出身らしいので自身の島に対しての思うところが少なからず反映されているのかな?などとも思いましたが、 今回は分かりやすく舞台が島であったと言うだけで、環境が変わっても人間関係の本質の部分はそんな感じだと言うことかもしれません。 作品は短編ながらどれも面白かったです。
1投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ白綱島での物語 何気ない伏線に気づかず、ついつい前のページを見返してしまった。 人の心の部分にスポットライトを当てたミステリーという感じ。初の湊かなえさんの作品、色々読んでみたい!
1投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ因島がモデルのミステリー 閉塞的な島で起こる出来事 田舎の島は平和なんだろうなぁと漠然と思って過ごしてるけど、どんな土地でも日常があって、 楽園なんてないんだな、と思いました
1投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ衝撃な結末だったり伏線が色々あって面白い。どんどん読み進んでいける本。短編小説なので本当にあっという間に読み終えてしまった
2投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ親を失くし真に相談できる人がいない生活環境は、子供にとって人生で味合う悔しさ、辛さが身に染みる思いだ。特に学生時代の「いじめ」と大人の「いじめ」共に誹謗中傷、窃盗、暴力、行き過ぎた行為など子供も大人も変わらない。「いじめ」という言葉が罪のある「虐め・苛め」で加害者の認識が変わることを信じたい。
2投稿日: 2021.12.16
powered by ブクログ白綱島を舞台した6つの物語り。 ・みかんの花 ・海の星 ・夢の国 ・雲の糸 ・石の十字架 ・光の航路 ん?これはミステリー???と読み進めてくと…途中でフワッと謎が解けていく感じです。 島に残る人・島を出た人・島に帰る人… それぞれの心理がよく読み取れました。 じんわり…時にはゾワっと、そして驚きもある作品です。
1投稿日: 2021.12.13
powered by ブクログ望郷は湊かなえさんの故郷である因島がモデルです。白綱島で産まれ育った有名作家になった姉の話や、幼い頃、主人公の父か失踪してしまった後に母の前に現れたおっさんの話、故郷を背景に、それぞれの生活環境を綴った短編小説で結末がよめない展開を楽しめた。家族の中でさえ、一人一人歩んできた時間は違うから、人間絡み合っていくのを感じた。こんなに偶然だったり環境とか出来事が実際あったらこわいな…と思った。 海の星、光の航路の話しは映像が浮かんできそうで ゆっくり読み返したい。
5投稿日: 2021.12.02
powered by ブクログただただ、人の悪意に心がザラザラした。悪意を向けられた側はどうすればいいんだろうな。結局、耐えるか逃げるかの2択のまま大人になるしかないのかなって暗い気持ちになってしまった。楽しめなくて残念。
1投稿日: 2021.11.04
powered by ブクログイヤミスの名手、湊さんの短編集。 どれも、白綱島という島(湊さんの故郷、因島がモデルとなっているらしい)が舞台となっている。 「夢の国」これもまた某ランドがモデルとなり、島民から見た当時の憧れと、大人になって実際に行ってからの印象が、時代を行き来しながら閉塞的な島での生活と共に描かれている。 子どもの頃に友達から聞いたりテレビで見たりして興味を持っても、自分が届かないもの、体験できないものは、とことん想像が膨らみ美化されているのだろう。 島と本土をつなぐ橋が度々出てくるが、それは物理的だけではなく精神的、社会的にも大きな意味を持つものである。島々が多い日本では、共感できる人はきっと多くいる。
4投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ6つの物語からなる短編ミステリー集。 共通点は1つの「島」が舞台となっていることです。 様々な背景をもって生きる人の気持ちを想いながら読めるのが小説の醍醐味の1つだと改めて感じました。 またミステリーといっても重く(難しく)なく、ミステリー初心者の方には読みやすいのではないかと思います。 登場人物それぞれの感情に共感したり心苦しくなったりしましたが、最後に「そうゆうことだったのか」と心が軽く、温かくなる作品でした。 物語の中にさりげなく伏線が張られていて読み終わるころに気づきました。笑 大都市とは別に故郷がある人にはより共感できる物語かもしれません。
9投稿日: 2021.10.13
powered by ブクログ一年ほど積読状態だった。 ある島の短編集。 連作感はなくほぼ独立した6つの話。 特別面白かったわけじゃないけど、どの話も最後はほっこりできる。 少しの幸せを感じたいならいいかも。 海の星と雲の糸が好き
1投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ島を舞台にした6つの短編集。島に生活してるからこその閉塞感がよく表れてる。同郷なので舞台は朧げながらわかる。が、其々のふくらまし方が秀逸。島から出る=逃げる この気持ちが痛い様にわかる。この感情に訴えた作品。
2投稿日: 2021.09.27
powered by ブクログ海の星が切なく悲しく、どうしようもない人間の無情さが心に響きました。 本当にいいお話を書かれるなと思います。
1投稿日: 2021.09.21
powered by ブクログ島を舞台に展開される全6編。湊かなえさんらしい視点で見方や考え方が自分とは異なることに面白さがある。島を舞台にする事で、閉鎖的な印象を持つが、陸続きであっても故郷との何らかの隔たりはある。島にする事でより一層隔たりが演出されていると感じた。ミステリーに分類されるかどうか悩ましいが、そもそもジャンルはひとつの目安だと思う。事件を解決していくというものではなくても、ミステリーだと思う。それは人の心の闇というか奥底は計り知れないものであり、それこそがミステリーだと思うのである。
7投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ悲しいし苦しくもなる短編6作品なのに一冊として捉えると美しさが感じられる。 ひとつの島を通じて出てゆく者、そこに住み続ける者さまざま。想い思い出も出てゆくもの、居座り続けるものさまざま。ある意味では難解なミステリー小説であった。 みかんの花 海の星 夢の国 雲の糸 石の十字架 光の航路
3投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ瀬戸内海の離島を舞台にしたミステリー短編集。「みかんの花」「海の星」「夢の国」「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」の6つのお話が収録されています。 島という良くも悪くも閉塞的な環境で生まれ育った登場人物たち。そんな彼らが感じている悩みや葛藤を垣間見ることができる物語でした。また、解説にも書かれていましたが、島の人にとって「橋」は希望という夢を与えてくれる一方で、それは残酷な存在でもあることを物語を通じて感じました。 個人的には「海の星」お話が、一番感動的で良かったです。
3投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログミステリーの話もあれば、人と人との心温まるストーリーもある。結末が予想できないところが湊かなえさんの作品の良い部分であると思います。 私も離島が好きなので、その情景を思い浮かべながら、楽しく読めました。
3投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ花の鎖、が面白かったので、こちらを手にして読むことにしました。短編集だったのですね。ミステリー性もある本かもと思い、あまり中身を確認してなたったからですし、短編らしきことは表紙や裏表紙などからも読み取れなかった。長編が読みたいと思いますので、次の機会を楽しみにしたいと思います。
3投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どっちかが正しければ、どっちかが間違っているわけじゃないと思う。 ナイフになる「がんばれ」と、ナイフにならない「がんばれ」なんて、最初から区別できるわけがない。
7投稿日: 2021.07.16
powered by ブクログ短編集なのでということも相まってスラスラと読めました。 イヤミスが根本にあるのでしょうが 心が温まる物語だったように感じます。
2投稿日: 2021.07.14
powered by ブクログ重大な事件が起こるわけではないが、でも現実ではないな?みたいなミステリーが詰まった短編集。 私的には「夢の国」と「石の十字架」が好きだった。 普段短編は読まないけれど、たまにはいいなと思える作品だった。
4投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログ『瀬戸内、白綱島に囚われた人達の6つの物語』 本土と隔離された白綱島を舞台に、そこに暮らす人達のそれぞれの想いを描いた短編集。島に残る者、去る者、戻ってくる者、それぞれの心情を緻密に描く中で、物語の終盤に、ミステリーが進行していたことに気付かされる。
4投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ白綱島で生まれ育った主人公たちが成長して、それぞれの生い立ちや、島での生活で抱えてきた、謎や不満や後悔等々を、再び白綱島に関わることで解決したり、納得したり、思い直したり…。 23区内出身の友達は、実家のある生まれ育った所を「故郷」とは言わないから、生まれ育った所が田舎だから「故郷」というキレイな言葉が当てはまるのかもしれない。 あの田舎ならではのモヤモヤを私も主人公たちのように抱いていて、なんだかどの短編も共感出来た。
11投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ同じ島を舞台にした短編集で、登場人物は被ったりしなかったです。 島を出て家族と疎遠になった人、一度外に出て島に帰ってきた人、島に残された人……色んな視点で家族の形や心中に秘めた思いが語られます。人の死が話題にあがる以外は、なんとなくノスタルジックな気分になる小説でした。
3投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ白綱島という架空の島に生きる人々を描いた短編集。作者の故郷である因島がモデルだとか。なかでも『雲の糸』が個人的に印象深い。
2投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログどんどん呼吸が浅く、息苦しさを感じる本。 押し付けられる善意の言葉や行動。 他人に強要する無意味なしがらみ。 とにかく読みながら息の仕方を忘れるようなしんどさがありました。 そんな話を6話も書き連ねられる湊かなえさんはほんまにすごい。
3投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もうすぐ地元を去る自分にとって、小さかった頃の記憶などを思い起こさせるノスタルジックな作品だった。著者の湊かなえが同郷ということもあり、瀬戸内の田舎のシーンが特に鮮明に浮かぶし、心に響いた。 ミステリーっぽくないミステリーで、こういう作風もあるのだなぁと思った。
3投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログ短編集。 ひとつひとつ読んでる間は嫌な気分がすることが多かったが、最終的にはそれぞれきれいにまとまっていて、読後感はどの話もよかった。
1投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ白綱島が広島県尾道市の「因島」という島がモデルになっていると知った。恥ずかしながら、小説を読んで初めてこの島の存在を知った。機会があれば実際に行ってみたい。この小説の中で、島に住む登場人物の気持ちに思いを馳せたり、キリシタンの史跡を尋ねたりしてみたいと思った。
3投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
瀬戸内海に浮かぶ白綱島を舞台とした短編集 短い話ながらもその中にうねりがあって引き込まれる 島から出て行った人、戻ってきた人、出たくても出られなかった人、様々な人たちの物語 雲の糸が一番心にキた…断れずにどんどん流されてストレスだけ溜めてく主人公にもやもやもやもやとしてたけど、希望のある締め方をしてくれて良かった 解説より これはミステリーか!確かに!しかも、 「ミステリーでは一般的にまず謎が提示されてそれが解決されるが、物語の中に謎が存在すると読者に思わせず、普通の小説のように話を進めて、終盤に至って『ここに謎があったのだ』と判明するようなミステリー小説」 確かにまさに!海の星は第六十五回日本推理作家協会賞受賞したみたいだけど、確かに思いもかけない終わり方だった!ストーリーとしても普通に楽しめる話なのに、まさか真相がこうだったとは…!という こういうのもミステリーなのか 『湊かなえの作品は「闘う女たち」の物語が多い。 勝って終わりというものだはなく、負けないための闘い、日々、普段に行われ続ける闘い 「闘う女たち」に対して「闘わない男たち」が配置されている。その中には「あえて闘わないという闘い方を選んだ男たち」もいて、その姿は闘う女たちとはまた別の強さを体現するもの 湊さんの作品は、女性たちが「それでも生きていく」物語』
3投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く* さすが湊かなえ小説。 短編なのに、一話の中に様々な感情がぎっしりみっちり詰まっている。特に、島の閉塞感に対する息苦しさと言ったら…!本当に巧いです。 湊さんらしいエグさも盛り込みつつ、全体的には柔らかい明るさで包み込まれる短編集。
3投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログイヤミス女王なんて 言われてるから ラストずどーんと 凹まないように身構えて 読んだけど この1冊は どれも染みる。 湊かなえ 読みたいけど 手が出ない方には 短編だし 読みやすいので オススメです
3投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ短編なので読みやすかった。 どの話もひどい生い立ちや環境がベースだったので心が抉られるようだった。 一番好きなのは「海の星」 おじさんに星を見せてもらったときのわくわく感が伝わってきた。結局わたしは暗い話は好きではないのだなと思った。
3投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ白綱で舞台とした6つの短編集 それぞれの登場人物らに想いや憎悪が背景にありドロドロとした人間関係を繰り広げます。1つの短編を読み終える度に心の中に鉛が入った感じで重い気分になります 私は湊かなえさんの作品は今作で初なのですが中盤までは謎あるのかな?って読み進めていたのですけど、最後にあ〜あそこに伏線張ってたのか!と気づかさせる技巧さに圧巻しました 短編集の中で1番心に響いたのは「光の航路」でした いじめを題材に物語が進むのですが、主人公の教師という仕事の悩みや葛藤。いじめの加害者、被害者の心理描写を細く書かれており、胸が苦しくなるのですが、本当の教育とは何か気付かされました ここまで読んで下さりありがとうございます
3投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
離島、田舎のムラ思考というか独特の世界観の中に住む人々のもとに起こる短編物語集。成長とともにモノ、コトの見方も変わるものの、根源的な思考とのジレンマみたいなものが妙に艶めかしく感じられる。 作者の境遇にそういうものがあったとは言い切れないが、なんとも言えない重たいものを感じた気がする。 「海の星」に見られる、登場人物それぞれの根底にある捨てきれない思いと受け入れなければならない現実の非情さは物語とはいえ胸につまされるものがある。 #長編小説 #湊かなえ
4投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ架空の島「白綱島」を舞台にした連作短編集です。 「みかんの花」「海の星」「夢の国」 「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」 の6つの短編が収録されています。 湊さんの著書は全て読ませて頂いていますが、今までの作品とは全くタイプが違い、登場人物も実際に存在しているのかと思わせる様な巧みな描写でかなり感情移入して読めました。 どの短編もそれぞれ趣があって楽しめます。 今までは長編のイメージしかありませんでしたが、短編も面白く読めました。
3投稿日: 2021.01.26
powered by ブクログ湊かなえさん特有の登場人物の薄暗い部分に読んでいて久しぶりに苦しくなった。苦しくなったけど「あーなんか、わかる…」と思う点が多くて、なんて暗い気持ちを書くのが上手いんだろうと思った。 どの話も最後は割とスッキリする終わり方だったけど途中が苦しさの方が強かったと感じた。 海の星が個人的には一番好き。光の航路は色々考えさせられた。先生って大変なんだな…。
6投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
瀬戸内海の架空の島、白綱島を舞台にした6つの作品を収録した短編集です。なかでも、「海の星」は日本推理作家協会賞受賞作。しかし推理小説といえども、これまでほとんどミステリーを読んでこなかった僕の、ミステリーに対するイメージ(いささかコテコテのイメージなのでしょうが)に合う作品はひとつもありませんでした。これがミステリーに分類されるのか、と驚くくらいの「普通の小説の顔」をした6編です。強いて言えば、最後に謎が明かされて、見えてきたものがひっくり返ってしまうところがミステリーです。 伏線など、知的な操作はもちろんなされているわけですけども、感情に訴えてくるテーマは「よくぞ現実から抽出してくれました」と義憤が心に湧きたち胸が熱くなるようなものばかり。それだけではなく、涙がこみ上げてくるものもありました。 スタートを切る作品、「みかんの花」こそ、なんとなく序盤と終盤での文体の印象に重さと軽さの大きな差を感じもしました。ですが、実は今回、湊かなえ作品とのファーストコンタクト、そしてファーストインプレッションでしたので、こっちが構えてしまい神経を使い過ぎたきらいがあります。それからの5作品は、文体も文章も巧みだしバランス感覚がある書き手だなあと、書く勉強をさせてもらう気持ちを重ねつつ、読んでいきました。そうやって読んでも、とってもおもしろかった。 白綱島は人口2万人の田舎なんです。モデルは作者の出身地である因島だそうです。閉鎖的な田舎の窮屈さが描かれているいっぽうで、反対にそれほど窮屈ではない部分も書かれている。都会人からみれば、田舎はさぞや不便で暮らしにくいところであっても、暮らしている人からすると暮らしにくい田舎という意識はあまりなく、また劣等感を持つこともない。田舎人は都会と四六時中比較することなんてしませんから、従属する意識は無いし、下位であるという意識も無い。逆に、従属や下位の意識を持つものだろうと先入観を持つ都会人のほうが実は卑しいのではないか、とあべこべに浮き彫りになってくる。 登場人物たちの背負っているもの、背景が、ずーんと響きました。殺人を犯した母を持つ負い目と恨みの意識、束縛されて島から出ていけなかった悔しさ、いじめにあった苦しみ。そういった境遇が、重すぎず、どろどろせず、でもきちんとそのまま伝わる書き方がされているんです。このあたり、僕にとっては特に作家の文章表現能力の高さを感じたところでした。 湊かなえさんといえば、僕は映画化された『告白』を映画館で見て呆然とするほどおもしろく観たんですが、あまりに強烈なインパクトだったため小説作品は敬遠していたのです。「イヤミスの女王」なんて呼び名も見かけましたし、それで余計に遠ざかってしまいました。ただ、乃木坂46の高山一実さん、彼女自身、長編のヒット小説を書いていますが、彼女が湊かなえさんを愛読していると知り、それじゃちょっと読んでみようか、と積読にしていたのです。いやあ、映画『告白』で敬遠した僕のようなタイプのひとは、どこかで彼女の本来の小説作品にふれたほうがたぶんいい、と今回、『望郷』を読んで思いました。他人に勧めたくなるような『望郷』を手に取った僕のチョイスもよかったのだと思います。きっとまた、湊さんの違う作品も味わおうと思います。
6投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白綱島を舞台にした短編集。 イヤミスエンドのストーリーが詰まってて面白かった! でも、「みかんの花」は切なかったなー。 お姉ちゃんは、決して自分勝手な人ではなかったんだね。 「石の十字架」が1番理解できなかったかも。
4投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログ・12/10 読了.さすが、この人の女性を描く物語はある種の迫力が感じられて結末で思わず身構えてしまう.今回はどれほど強烈なインパクトのあるミステリーじゃなかったので、平穏に楽しめた.短編すべてが瀬戸内海にある島が舞台だけど、作者が因島出身だったとは知らなった.
1投稿日: 2020.12.11
powered by ブクログ白綱島を舞台にした様々な登場人物の人生を描いた短編集。 湊かなえは暗い作品が多いイメージを持っていたけれど、この作品は人々の思いや、苦悩の先に希望が見えるものばかりだった。人は、人にどう思われるかなんて関係ないと思っていても、やっぱり人との関係の中で社会の中で生きている。だからこそ生きづらいし苦しいけれど、人に支えられて、人とのつながりや思いやりによって生かされることもある。 学校や島の閉塞的社会の中の、小さな人間関係にスポットを当て、人とのつながりや人間の精神の醜い部分を描き出している。
5投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ島が舞台となった6つの短編集。 著者の柔らかい方の思考で描かれた作品といった印象で、どのストーリーも結末が美しくて、美し過ぎて、私には少々物足りなかったが、「海の星」の話は久々に琴線にふれた物語であった。
40投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログなんとも美しいお話。ただ、勝手に連作短編集かと思っており「みかんの花」でのサスペン臭を起承転結の「起」だと、壮絶な勘違いをしていた。 受賞作「海の星」は読み終えてからの表紙とのリンクに柄にもなくロマンチックな気持ちになった。 暗黒書物大好きマンには少々、綺麗過ぎる気がするが、たまにはグレーに荒んだこの心を0綺麗にしなくてはいけない。
39投稿日: 2020.11.24
powered by ブクログ作者の出身地、因島を舞台とした6つの短編集。 短編でも心理描写とオチの作り方はさすが。 この中では「海の星」が読後感も良くて一番ですね。
4投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログ田舎の島に地理的にも精神的にも縛られた人たちの短編集。 湊かなえの作品は『告白』以来で、イヤミスになることを警戒していたが、読後感は割とすっきりするするものが多かった。 ただ、あくまで「割と」。 「みかんの花」 田舎を出られない人と故郷を捨てた人との間にあるわだかまり。 当事者ではない人が外からあれこれ言うことに対する嫌悪感というのは何事においてもある。 瓢箪から駒な唐突な展開に驚いた。 解説でも触れられているが、本短編集は謎を謎と悟らせないままに伏線を敷いて、急に真実を明かす形が多い。 「海の星」 一番面白かった。 短編でありながら、青春物の長編に変えたとしても成立しそうなほど隅から隅までしっかりと確かに作られている。 自販機でジュースを買うシーンのような、自分を犠牲にする親の姿は切ない。 どうしても感情移入してしまうのでずるい。 母は真実を知っていたのだろうか。 そうでなければ少し不憫だが、田舎のしがらみとか胸に残るような気分の悪い展開もなくいい終わり方だった。 「夢の国」 北海道出身の私にも都会やディズニーランドへのあこがれはあった。 北海道を出て旅行に行く場合多くは飛行機に乗らなければならず、そうそう頻繁に出かけられるものではないからだ。 北海道の外に出たのは中学の修学旅行で青函トンネルを通って東北へ行ったのが初めてで、飛行機に乗ったのは高校の修学旅行が初めてだった。 ディズニーランドに至ってはいまだに行ったことがない。 外の世界に出てみたくて大学は道外へ進学し、東京で就職活動もしてみた。 そういった経験を経て、都会が思ったほど大したものではないと気づいた。 私の「都会は行くほどのところではない」というのと主人公の「都会はいつでも行ける」という考えは根本的なところは同じはずだ。 主人公は田舎に縛られているように感じていたが、田舎と都会というものにたいした隔たりはなかった。 ……そう読むと悪くない話のように思えるが、主人公は過去にとんでもないことをしでかしているし、つらい現状にいることは変わりないのではないかと思ってしまい すっきりしなかった。 「雲の糸」 ラストの主人公にとってはこれまでの苦境はどうでもいいことになっているのだが、度量の小さい私には田舎住民がしてきたことが忘れられない。 映画のドラえもんでジャイアンがいい奴になるが、「でも君普段のびたのこといじめてるじゃん」と考えてしまうタイプ。 「石の十字架」 洪水が起きて水が家屋内に迫ってきている現在のシーンで過去を回想する形なので、どんな衝撃的な出来事が語られるのかと思ったが、この作品集の中にあるとインパクトは薄かった。 「光の航路」 主人公の知らない父親の教師としての一面について。 「もしも父が生きていたら、僕は今回の問題を、父に相談しただろうか。父は何と答えてくれただろうか。」という問いに図らずも答えてくれた形。 いい家族小説だが、放火の真相は蛇足だったように思う。
1投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログ瀬戸内の島が舞台の短編集。1話目のお話が感動したような気がするが、読了から2ヶ月経ってしまって、どの話も思い出せない。
1投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【内容】 暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。 【感想】 島に生まれた人たちを巡る短編集。 島というと、 緑や小高い丘がたくさんあり、 吸い込まれそうな海と空の色に囲まれ、 個人的には観光スポットの淡路島や、 自転車で駆け巡った犬島なんかを思い浮かべるが、 閉塞感、 その土地から離れられない思い込みのようなもの、 いったん染み付いたら変えられないイデオロギーのようなものがあったりと、 柵(しがらみ)を感じてしまう人も居るのは分かる気がする。 著者自身が舞台となる白綱島のモデルともいえる島の出身だから、 すごくリアリティがある中で、 話の本筋を辿れるのでスムーズに読める。 適度に感情移入出来て、面白かった。
2投稿日: 2020.09.26
powered by ブクログよくテレビで田舎暮らしの特集をしていて、ゲストの芸能人が「羨ましい!私も住みたい」などといっているが、閉鎖的で迷信深いという負の面があることを知っているのだろうか⁈ そんな裏の顔を作者の故郷、因島(白綱島)を舞台に書き綴った短編集。 あまり好みの作家ではないといままで感じていたが、この一冊は心に響いた。辛い状況に陥っている人に勧めたい傑作だと思う。
24投稿日: 2020.09.24
powered by ブクログ以前読んだ本だが湊かなえさんの作品にしては珍しくほとんど記憶に残ってない。『告白』などのように衝撃はなかったように思う。
1投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
故郷に望むものは何か?それは故郷で生きた日々に対し、現在、自身がどのように生きて決着をつけたかによるのだ。全6話の短編集、瀬戸内に浮かぶ島の閉塞感は、島外に出た者しか分からない。その閉塞感が安心感、密着感、さらには愛着をも感じる。しかし、それは自身が成長し客観的に島を観ることができて初めてそれを味わうことができるのだ。家族が自分を海に送り出した瞬間からすべての航路に寄り添うことはできない。その先導となるのが島に残した家族であり、友人であり、教師である。例え彼らが閉塞感が漂う島で生きていようとも。
7投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログ白綱島という島に住む人の物語が6作品、短編集の形で描かれています。 ミステリー感が良い意味であまりない作品でした。 伏線が周到で気づかなかったです。
1投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
閉鎖された島で暮らす人たちの生活を描いた短編集。ゾッとするような話や胸が詰まりそうになる話、よく出来てるな…と感心してしまう話など、今自分のいる世界とは別の島暮らしをリアルに想像することができるくらい心の描写が上手だと思う。 どれも色んな角度で面白いけれど、私は海の星が好きだった。
1投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ島を舞台にした短編集。 島を出た人間と、ずっとそこで生活する人間。 両親が亡くなった今、田舎と呼べる場所は無いけれど、自分は狭い街を出て行きたくてたまらなったから共感できた部分もあった。
4投稿日: 2020.07.13
powered by ブクログいじめ問題の表現がとても巧く、幼少期にタイムスリップした時のような気持ちで読み終えました。島だと穏やかな時間が流れて穏やかな性格になれる、と言う勝手な妄想。それが打ち砕かれるような内容でした。島にいようが都会にいようが起こることは起こるんだという事。親が親なら子も子だな、というのには同感です。
3投稿日: 2020.07.06
powered by ブクログ「長い航海を助けてやることはできないけれど、嵐や孤独に耐えられなくなったときには、祝福されて送り出されたことを思い出してほしい。だから僕は、大切な時間を僕に使ってくれた恩を、先生の言葉を1人でも多くの子供たちに使えることで返していきたい」
1投稿日: 2020.05.21
powered by ブクログ物語全体を覆う何とも言えない空気感がとても気持ちが悪かった 同時にこんな思いを読者に感じさせる著者の力量は素晴らしいものだと思う どの話も読んでいて苦しく感じる ただ何かしらの救いや気付きがある 人間は何故自分の中に汚い部分を作ってしまうのだろう 嫉妬、見栄、恐怖または退屈などから他人に対して、負の感情をぶつけてしまうのだろう これをなくすことはできないのか
3投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえ12作目! 短編集は、『往復書簡』以来。 短編集のため、イヤな気分になってスッキリするという感情の起伏が何回もあって心の中がかなり忙しかった。 田舎の島が故郷である人は、外の世界に対して良い意味でも悪い意味でもバイアスがかかっているのだとすごく感じさせられた。 その島で育った高齢者は外の世界に悪いイメージを持ち、子どもは外の世界に明るいイメージを持ってる人が比較的多く、学生の立場である僕からすると高齢者の方々の考えにすごくイヤな気持ちになった。 また、イジメや家族の死など、さまざまな苦い経験を持つ登場人物たちの考えもそれぞれ違っていて、自分では気づかぬうちに相手にとってナイフになっている言葉を放っているのかもしれないと考えるようになり、人間関係の難しさのようなものを感じた。 そして、それを文章で描写する湊さんの想像力には今回も圧巻でした。
1投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ島にまつわる短編集。 「海の星」が印象に残った。 父を愛した母の思い。 母を思ったおっさんの気持ち いじめの問題を題材にした 「光の航路」。 素敵な表現が並んでいて、心に響いた。
1投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログそれぞれのお話に共感できる田舎ならではのグッとくる言葉があった。非常にいい!やっぱり自分からの目線だけでは、一方向では分からないことばかり。いろんな視点でいろんな考えで見ることが大切。だからこそ本を読み、知識をつけようと思えた。
1投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ湊かなえっぽい感じ。 みかんの花と海の星が好きだった。田舎町の長閑な雰囲気が文字からひしひしと伝わってきて良かった。
1投稿日: 2020.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一つの島を舞台にした短編集。 ストーリー毎に話のつながりはない。 好きだったのは、前半三つ。 みかんの花。 最初は、姉の態度にイライラしたけど、最後のオチで、彼女の背負ったものの大きさにぐったりした。 人の罪を背負うことは簡単じゃないから。 それが身内であれ、妹は何も知らずに幸せだったのかもしれない。 海の星は一番好きかな。 悲しい話なんだけど、最後に大事な登場人物が死んでないことがわかって、安心したので。 なぜ、このタイトルになったのか、海が光る理由は私は導き出せなかったけど、ストーリーはとてもおもしろい。 下心があるとばかり思ってたなぁ。。 申し訳ない。
1投稿日: 2020.04.06
powered by ブクログとある島に生まれ育った主人公たちが、それぞれの悲しい過去を背負いながら故郷を振り返る短編集。 それぞれ、辛い家族の宿命を背負う。 小さいからこそ、すぐに噂は拡散される。いじめや迫害に遭いながらも必死に生きていく様を描く。 苦しいんだけど、救われるところもある。短編集にギュッと濃い物語を凝縮させたところはさすがです。 ちなみに、いやミスではなかった。
4投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ瀬戸内海の1つの島での短編集。 評価が高いだけあって読みやすくさらさらと読み終えた印象。 狭いコミュニティだからこそ感じる閉塞感や息苦しさが随所に感じられ、その中に家族や友人、いじめなどの問題提起が散りばめられていた。
1投稿日: 2020.01.30
powered by ブクログ第二章の「海の星」は素晴らしかった。 賞を受賞するだけの重たさと人間描写がある。 故郷を想う気持は人それぞれ。 「海の星」の衝撃のラストは、予想だにしない結末が。 良かった。
2投稿日: 2020.01.14
powered by ブクログ白綱島を舞台として紡がれていく物語。 それぞれの人たちが それぞれの思いを抱いて、前進していく姿や決意が、よく表現されているなあ と思います。 故郷に嫌なイメージを抱いている人たちが多く見られました。それでも そんな故郷をきっかけに、その人たちが変わっていく、そんな変化も楽しめました。
1投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログ閉鎖的な島を舞台にした短編集。 島を捨てた人、島を出ていった人、島から広い世界へ羽ばたいていった人。生まれた町から離れたことひとつとっても、言い方一つで印象もガラリと変わる。 一つの視点からでは見えないことがいかに多いか、一つの出来事でも立場が違えば捉え方は全く異なるということを改めて感じさせられた一冊。 一話目 みかんの花 二話目 海の星 三話目 夢の国 四話目 雲の糸 五話目 石の十字架 六話目 光の航路
1投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログ湊さんはいやなミステリを書く人といわれている。「告白」でつまずいて以来読んでなかったが勧められて買って来た。これで考えを改めた。いい作品だった。 短編6編を集めたこの「望郷」はとても読みやすい、分かりやすい、そして共感する部分が多い。言葉がストレート伝わってくる、そんな作風に素直に向き合えると、自分で納得できて気持がいい。 6編すべて結末になってそうだったのかという部分がうまく織り込まれて、ストーリーの感動とともに、そこに意外な事実が隠されている、得意のミステリ風味かな。 暗い話が多いが、明るい未来が拓ける(た)結末が多く、読後感もほっとするところがいい。 題名のように湊さんの出身地である島が舞台で、そこから抜け出ようとする人たちの、様々な家族や人間関係、環境が綴られている。 島だけに限らず、昔の風習が残る地域では、閉塞感というのは若い世代にとって身近なものだろう。 窮屈な思いはどこにでも転がっている、環境を島にしたところに実感があり重みを感じる。 中の「海の星」が日本推理作家協会賞を受賞している。 * みかんの花 都会に出て行き、25年間便りもなかった姉が、作家になり島の行事に招かれて帰ってくる。冷たい姉に隠された過去。 * 海の星 父は失踪していまだに行方が分からない。母は待ち続けているが、そこに親切なおじさんが訪ねてくるようになる。おじさんは貧しい家庭を見て、海で取れた魚や時にはクッキーなども持ってくる。釣りを教えてもらったとき、海で青い星のような光を見せてくれた。 ある日正装したおじさんが母の前に手をついた。 * 夢の国 子供の頃、東京ドリームランドがオープンした。行きたかったが封建的で世間体を気にする祖母や母が反対してついに機会がなかった。 東京に住むようになり、娘を連れ夫婦で東京ドリームランドへ行った。過去が思い出される。 人魚姫、白雪姫、シンデレラ姫、私は子供時代が遠くなったのかオーロラ姫がすぐに浮かばなかったので調べてみた。眠れる森の美女、眠り姫のことだった。 夢の国、東京ドリームランドにはお姫様は沢山いるようだ、一度も行ったことがないけれど。 6篇で一番心に残った。 * 蜘蛛の糸 飛行機雲を見上げて、この島から連れ出してくれる、空から下がるひと筋の綿のような糸を連想した。 島を出てついに歌手になって、島の行事に招待される。貧しかった子供時代に戻りたくなかったのに。 * 石の十字架 目立たない不遇らしい同級生と友達になった。彼女は博識でいろんなことを教えてくれたが、島を離れてから疎遠になっていた。娘を連れて島に帰って来た、台風で家が浸水したとき助けてくれた人がいた。十字架にまつわる暖かい話。 * 光の航路 教師になって島に戻ってきて、はじめて担当したクラスに苛めがあることを知った。解決法に悩んでいたら、怪我をして入院した。亡くなった父も教師だった、子供のころ、造船業で栄えた島に陰りが見えはじめ、最後の進水式にいった。一緒に行こうと約束した父は私でなく痩せた生徒を連れて別の場所からその式を見ていた。 病室に見慣れない見舞い客があった。父が連れていた痩せた生徒だという。 いい話。
3投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ重い閉塞感。濃密過ぎる人間関係。「島」という地形には独特のものがあるのだろうか。 事件はどの作品でも起こる。しかし読後感はスッキリ。 これはイヤミスではない。 「イヤミスの女王」の作品と思っていると肩透かしを食らう。 それでも、これはこれで面白い。
7投稿日: 2019.12.25
powered by ブクログ閉塞感と郷愁。 うさぎおいしかのやま。 入り乱れるミステリ短編集。 地元、を持たないので、感覚的にだけど 刷り込まれる。 閉塞感と郷愁。 4歳の息子が、返却された本棚から、 はいこれ、って渡してきた一冊。 表紙は好み
1投稿日: 2019.12.23
powered by ブクログ短編集なので通勤中でも気軽に サクサクっと読めました。 橋ができたことで生まれる、 差別や島外への憧れや イジメ 人が当たり前にもつ感情(嫉妬や自己防衛、攻撃的や自身の正当化等)を 表面的では、分からない、心の内に秘めたる 色んな人の心や感情を表現してくれる。 著者は、名人であるなと度々感じます。 意地悪の延長を気軽に呼べる イジメ。 たった3文字 この3文字で 苦しめられる人がいる。 大人になったら、 名誉毀損や 暴行事件となるのに、 子どもだから、 イジメで片付けられる。 そんなことがあってはならないが、 なくならないのも事実なんだよな〜 と感じました。
4投稿日: 2019.10.24
powered by ブクログ読むのは苦痛ではなかったけど、ミステリーなのかな?ってくらい、淡々とストーリーが進んでいって、イマイチだったかなあ。 もっと大どんでん返しを期待してたから、ちょっとつまらなかったかな。
2投稿日: 2019.10.19
powered by ブクログなんていうんですかね。湊さん特有の、ハッピーエンドとは言い切れない後味の悪さっていうのが正しいのでしょうか。あまり明るい気持ちになれないまま終わってしまいました。好きな人は好きなんだろうなって思います。私に理解できないだけかもしれませんので、あまり私の感想を参考にするのはお勧めしません。
1投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ読みはじめてドラマ化していたと思い出した 良いドラマだった記憶がある。 1話目「みかんの花」出ていった人と残った人の間にある望郷の溝のくだり、私も故郷を離れた身としてグッとくる。どちらの感情も間違いでは無いような。事件は起きているからミステリーであり犯人もいるのだけれど、そこは糾弾する話ではなく、あくまでも「望郷」に徹しているのが良い。
8投稿日: 2019.10.07
powered by ブクログ最後の話はちょっと胸くそ悪く、、 なんか明るくない話ばかりで、あんまり楽しく読めなかった。読書初心者としては読みやすい。
1投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログ日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集 島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。(e-honより)
2投稿日: 2019.07.29
