
総合評価
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powered by ブクログ重松清、やっぱり好きだな。 どの本も、ものすっごくリアル。 それぞれ、登場人物のストーリーがあり、多方面から問題を見ることができる。 そうすることによって、一方向では見えなかったいろいろな側面が見えてくる。 それぞれの悩みや、問題、心の闇・・・。 それを知ったからと言って許されないこともあるのだけど、きちんとそれらに向き合ったり、知ることは大切だと思った。 重松清の本は、読了後あたたかな気持ちになる。 人に対して優しくなれる気がします。
1投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ自分の居場所が欲しいから、守るため… 誰かをいじめるとか、仲間外れにするとか 絶対に許されたことじゃない。 どんな理由があっても人として最低だし許されないし、理由じゃなくて言い訳にしかならない。 いじめって、いじめている側はいじめている感覚ないのかもしれない。 よく?いじめられる側も悪いみたいなことを聞くけど、そうも思わない。 でも、許されないしもちろん反対だけど。 温度は違えど、いじめまでいかなくても 大人になったって反面教師みたいな人はたくさんいる。 世の中には色んな人がいる。 いい人も悪い人も。 だからこそ、自分が大切にしたい&信じている感覚や感性って大事にしたい。 意地とか頑固じゃなく、やわらかく柔軟を持ちつつ、芯はしっかりと。 当たり前なんだけど「人には心があるから、感情がある」って言葉が印象的。
1投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログおお、泣きそうでした。 重松清さんの作品って実はちゃんと読んだ事なかったけど、すごくよかった。お母さんに関わる連作。いろんなお母さんがいていろんなお母さんの存在がある。親孝行したくなる。
1投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ「世界中のすべてのひと。あらゆる時代の、あらゆるひと。 例外などない。 生まれてきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合も、母親なのだ」 自分の感じてる事を素直に言葉に出来ない中学生の子どもたちと、分かっているつもりでも子どもの事を分かりきれないことに悩む母親たちの、「いじめ」をひとつの軸にした物語。 重松さんは本当にいじめる側、いじめられる側の子どもたちの気持ち、その子どもたちの親の気持ちの描写が上手い。 親の気持ちは分からないけど、子どもたちの気持ちはリアルに伝わる。 だからもどかしいし、辛いし、痛いけど、優しくもなれる。 子育てって大変だけど、でも母親になるって本当に素敵な事で。 「お母さんみたいなお母さんになる」っていう夢は、やっぱり叶えたいなと思わせてくれる一冊でした。 …うん、お母さんに電話しよう。笑
1投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログ部分的にはよかったし、あらゆる人物が自然につながっていく点はさすがだなと思ったが、心理描写や細かい会話の表現が、重松氏としてはやや雑な仕上げかも、という印象。 母と子の関係に重点をおいて考えてみても、どこか表面的で、リアリティにかける気がした。 母子関係がテーマなのかと思いきや、母子とは関係ない人間同士の「ゆるす/ゆるされる」が目立ってきて、やや期待していた内容とはちがっていた。 重松作品は大好きで愛読してきただけに、少し残念な感がある。
1投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ色々なお母さんの話で「きみの友だち」のようにオムニバスだけど繋がってる話。この形式大好き!! 身内の事故を自分の人生全てを使って償う母には苦しくなったし、絶対に自分には出来ないし、本当に母親は強いなぁと染々感動した。 償うことを忘れないという信念、罪を一生背負うという大切さを学んだけど、それがどれだけの覚悟がいることなんだろう、笑わないでいる、幸せにならずにいるってことはどんな思いがするんだろう。本当にすごい覚悟。 重松さんの作品は本当にやさしいなぁ。
1投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ様々な母と子。ゆるさない/ゆるされない、ゆるす/ゆるされる、色々な関係性。父子、友情、少年の成長、を描くと絶品な著者が描く母と子。 穏やかな精神状態の夏にビーチで、パラソルの下なんかでビール飲みながら読みたい。
1投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログ母の気持ち、子の気持ち。 しかも、ダメな母、悲しい母、悩む子、投げ出す子、 身につまされる、母と子、成長の物語。
1投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ザ・重松清。まんまと泣かされてしまったなーという感じ。 それが好きなんですが。 最初から最後まで涙腺ゆるみっぱなし。 「どんなに時代が変わっても、お母さんっていうのは働き者なのよ」 そうだなーと思える私は幸せものだ。 実家の母に会いたくなった。
1投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログ夫が起こした交通事故で夫と夫の会社の同僚がなくなった。 事故で夫を亡くした被害者であるにも関わらず、 夫の会社の同僚の家族からは加害者として責められる。 その罪の意識を背負い、“幸せになってはいけない”と “幸せ”と少しでも感じられることは拒否し、笑顔も捨てて生きる“かあちゃん”。 そんな“かあちゃん”の姿を見て、影響を受け成長する子どもたち。。。 テーマは深刻、全体的に決して明るい雰囲気ではないけれど、 どこか救われるのが重松清。勿論、この作品も例外ではない。 意外と(?)仕事や恋愛や色々引きずる人間としては “忘れない”ことの重さはよく分かる気がする。 それでもきっと忘れてしまっていることはあるんだろうな… そして私は覚えているけれど、相手は忘れてしまっていることも あるんだろうな…
1投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログ自分が後悔してもし切れない失敗とか、取り返しのつかない出来事とか、背負って苦しんで生きてくのはつらいけど、でもそのことが他人を救うきっかけになったりする。そう思うとどんなことにも、自分が生きてることにも意味はあると思った。大切なのは忘れないこと。そんなことをこの本が教えてくれました!
1投稿日: 2012.07.06
powered by ブクログ重松さんの作品はこれで二つ目。 話の内容がどこにでもありそうで、数多く登場する人物の一人に自分を重ねることが出来るので、どんどんと物語に吸い込まれていく。 ご老人から中学生に赤ちゃんまで、読み進めるうちに、これは本当にフィクションなのか?どこかの町のどこかで起こっていた実話なのでは?っと思えるほど、リアルに感じ取れました。 また、こうした人の話を垣間見れるような話は、人間の好奇心をくすぐるなと思います。他人のプライバシーなんて気にしていないようで、結構気にしている事を改めて気づかされました。 また、物語のテーマ自体はとても重いものです。 償い・イジメ・後悔・・・。中学生もこの話に登場してしますが、イジメという 現象が起こりうる理由がとても分かりやすく描写されていると思いました。 皆、自分を守ろうとしているのだと、中学生という小さな社会の中で、自分の居場所・安心できる相手を探して戦っているんだなと・・・ 大人になるとイジメとは違う大変さがあるが、社会の範囲が大きい分イジメは起こりにくいのかな。はたまた、学校機関のような範囲が決められていると大人でもイジメが起こっているのかもしれません。 人間の心の中を、本当に上手く表現されているなと、つくづく思いました。
1投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログ子供の受験の手伝いをしているうちにはまってしまった重松清著の文庫化、えげつない推理小説ばかり続いた後で読むと、なんともいえない読後感、ノスタルジックな名著、泣けますよー。
1投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログ田舎に残したかあちゃんの一代記かな、「とんび」のかあちゃんバージョンかな、と思いましたが、連作短編でした。 いじめられた中学生の父、母。 いじめた中学生の父、母。 クールな中学生の父、母。 マザコン教師の母。 反対に仕事バリバリ女性教師の母。 女性教師自身も母。 それぞれの思い、抱えた悩み、背負ったもの、赦す、赦さない、謝罪、償い。 田舎のかあちゃんの20数年間償い続けた人生が中学生たちに何かを考えさせる。 年老いたっていっても、このかあちゃんまだ還暦だよ。 きちっとした結末はないけど、重松清らしい読後感。 千葉ちゃんがいい味出してる。 男子が好きなのはこういうタイプだな。
2投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんな「かあちゃん」と子供のお話です。 そして、「許す」「許さない」がテーマです。 どの「かあちゃん」にも共感します。 そして、子供の反応もとてもリアルです。 自分が母になってみて、初めて分かったことがたくさんあります。 そして、母になったから見失ってしまうこともあります。 自分の子供時代を思い出して、今の子供の立場にたって考えることができる本でした。 どの立場の子供も、それぞれの悩みがあり、苦労があり、もがいているのだと改めて、今では忘れてしまっていた子供の苦悩を思い出しました。
1投稿日: 2012.06.15
powered by ブクログかあちゃんってすごいよな。。 ひさびさに重松さんの作品を読んだ。やっぱ、いい。 この人の書く人物がともかくあったかいんだなぁ~
2投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんな家族の、母と子のきずなを描いた物語。 とにかく泣いた。重松清は中学生ぐらいの年齢の子供の心理描写に長けていると思う。 大好きだけど、素直に認められない。 いつでも会えるって思って、つい後回しにして甘えが出る。 なんでもわかってくれるはずって思うから、いらだったりする。 お母さんの味って、あるんだと思う。自分もそんな味を伝えられるようになるかな。
1投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログやはり重松さんはいいですね。短編がいくつかあり全体的につながっている仕組み。いろいろな母親とのつながり、涙...
1投稿日: 2012.06.05
powered by ブクログ【ストーリー】 同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、 生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。 亡くなった同僚の娘はもちろんおふくろを憎んでいたが、 そのことを知って長い時を経て、憎む気持ちは消えていた。 その娘の子供はいじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみをうまく伝えられない。 でも、おふくろのそんな姿に出会い、心機一転。今までの弱い自分と別れ、いじめにも立ち向か得るように。 そしていじめられていた友達に再会し忘れないことを誓う。 精一杯「母ちゃん」を生きる女性たちと、 言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。 さまざまな姿の家族像をそれぞれの立場から描く、『母と子』の物語。 とくにはらはらする場面があるわけでもなく、結構淡々と話は続いていくのだが、読了後の気分は壮快。 親子って、家族っていいな、って気分になれる。
1投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ相互に関連する短編小説集のようなもの。 ゆるすこと,ゆるさないことをテーマに,いろんな母子が出てくる。 「分かる分かる,その気持ち!俺もそうやった!」的な部分がよく出てくる。重松先生の小説には本当にハズレがないな。
1投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログ「母は、わたしとあなたのお母さんを会わせなかったんです。わたしにひどいことを言わせなかったんです。あなたのお母さんというより、わたしを守ってくれたんだと思うんです」 友恵さんは啓太くんを振り向き、「最近わかったの」とわずかに笑って言った。啓太くんは黙って目をそらしたが、友恵さんはそのまま私に続けた。 「立場が逆転にならないとわからないことってありますよね。あのときあなたのお母さんに言わないで良かった、母に止めてもらって良かった…」(50p) 語り手が章ごとに代わる連作方式。一章ごとに様々な立場の母と子の関係、許し、許される、或いは、許さず、許されない、関係が描かれる。 「とんび」の父子関係でもしこたま泣かされたが、コレにはそれ以上ヤられた。特に最後の7、8 章は要注意である。決して人前で読んではいけない。 内容と全く関係ないが、母のことを思い出した。 私の母親は、死んだ一、二年間 は望んでも夢で出てくる事はなかったが、それ以降は当たり前のように元気な姿で出てくる。登場回数は多分私の周りで一番高いと思う。決して怒らない人だった。唯一怒ったのが、私が六歳のとき、わが家の建て前で大工さんや親戚一同が飲んでいる時に、兄ちゃんと一緒に残ったグリコのキャラメルの箱の「おまけ」を全部開けた時である。残り物だから、開けてもいいさ、と兄ちゃんが言うから私は嬉しくなったのだ。どんなものが出てきたか、私は全然記憶が無い。ともかく、気がつくと私と兄は母親の前でずいぶん長い間正座させられ、ずっとベソをかいていた。母親は生涯で多分一番怒った。ずっと泣きながら、怒った。「こんな情けない子に育てた覚えはありません」ずっとそんなことを言っていた。あの時ほど、母親が怖く、そして悲しかった事は無い。でも、あの時の事は、未だ夢ではかすりもしない。 さて、ここでは、26年間夫の巻き添えで死んで仕舞った同僚の家族のために笑顔を封印し働きづくめに年取った母親が出てくる。頑固である。相手側から非難される事は、一切無いけど、決して許されると思っていなかったのだろう。そして、イジメに加担した友恵さんの息子も同じようにある「覚悟」する事になる。頑固になる。イジメをし、自殺未遂に追い込んだことを決して忘れない。それを肯定的に描いたのがこの小説だ。 これは、著者重松清本人も同様だ。彼の場合はイジメられた側かもしれない。ずっと彼の文庫本を買っているが、何があったか知らないが、初期のあるときから、彼は文庫本の解説を一切拒否するように なった。もう既に20年近くになるのではないか。彼の作風や言動からは、窺えない「何か」がある。それが、おそらく人間ということで、面白い。
4投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログそれぞれ抱える事情、人生、心情。 共感、理解出来るし 自分と重ねてせつなくなる。自分勝手になりがちな最近の言動。 母と上手くいかないことが多い自分が あらためてきづくことかがおおかった。どれも涙が出てきた。大切なことを大切にしたい。
1投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログ助手席の同僚を巻き込んだ交通事故で死んだ夫。同僚の遺族との関わり方や自分のその後の生き方をどうするのか。こうと決めたかあちゃんはぶれない。その生き様を貫いて行く。 それを知った、虐め 虐められ 見ていただけ の中学生たちは変わっていく。大人への階段を一歩ずつ踏みしめながら。 自ら決めたことを貫いて行くことはとても難しい。なんだかんだと自分に言い訳をして手を抜いていくような気がする。 かあちゃん あんたっていう人は ほんとに もう …… そんな大人の生き方をして来ただろうか、私は
1投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ母と子の物語。あとがきにも書いてあるように「許す・許さない」についてすごく考えさせられた。忘れないってなかなか難しいよね。 重松清は通勤電車で読んじゃイカンですね。涙腺崩壊します。
1投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ「誰もが、誰かの子供である」 「この世に生を受けるのには、全ての人に母と言う存在が居る」 個人差はあるでしょうが、産まれてきた子供が一番最初に触れるのは、母の温もりなのではないでしょうか。 でも、生きていく日々の中で人は段々と その温もりを忘れて行き、身勝手に周りを傷つけ、自分自身を傷つけていく。そんな世界に対して重松氏らしい表現で強いメッセージを送っている一冊だと思います。 「借りた方は忘れるが、貸した方は覚えている」と言う表現は、金銭の貸し借りに対して よく使われる表現です。また、誰かを傷つけた際に「加害者は忘れるが、被害者は忘れない」とも言われたりもします。 生きていく中で陳謝する場面は、大なり小なり必ずあるもの。その中で(きっと良くないのに)「もう良いよ」と赦される言葉を受け取ることも珍しくは無いでしょう。でも、その様な言葉を貰ったとしても「忘れないでいること」が何よりの贖罪であり、自分で自分自身に罰を与える事になる。人を傷つけるのは、それくらい大きな事。そんなことを、改めて心に留める一冊になりました。
4投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログ「ゆるす」ということ 「ゆるされる」ということ・・・ とても深い。 「ゆるさない」ことや 「ゆるされない」こと・・・ やはり深い。 どちらであっても大切なのは 「忘れない」ということ・・・ しっかりと 向き合っていくこと。
1投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ許しの連作短篇集。 短篇集なのか? 小説ならではの綺麗事かもしれないが、 それでいいじゃないか。 まずはここから、と思える作品。 母と子っていうのはなんとなくぼけてるような、そうでないような…。
1投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ事故で亡くなった夫の罪を償うため、笑うこと、幸せになることをやめた母。 この本にはたくさんの『かあちゃん』が登場します。強いけど、弱い。悩んで迷って、それでも自分が守るべき存在には途方もなく優しい。 罪を償い続けた「かあちゃん」を中心に、少しだけ前に進むことができた中学生たち。彼らの罪は許されたわけではなく、決して消えることはありません。何が正解なのかわからない中で彼らが選んだ答えは「忘れないこと」。 一人一人がどこかで繋がっていて、誰かにそっと背中をおされている。読後、不思議とすがすがしい気分にさせてくれる物語です。 母の日にこの本を読み終えることができて本当によかったと思います。
1投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログ章ごとに前の章の関係者を主人公にしながら、母と子を描いた連作短編風の長編です。 “著者が初めて描く「母と子」の物語。”と解説にあります。確かに重松さんは「父と子」の話は多いですが、母を描くのは珍しい。 しかし内容的には何時もの重松節です。父と母の違いは有れど、親から子への想い、子の親への想い、いじめ、再生。マンネリと言えばそれまで。とはいえ、重松さんの作品には、いつも心に触れるものがあるのは確かです。 これだけ多くの作品を書きながら、ある程度の水準を確保し続けるのが重松さんの凄い所でしょう。
1投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログゆるす/ゆるさない の人間関係を描いた本。その二者択一ではなく、忘れない ことで人を繋ぐことができることを知った。 夫の事故を機に全てを抱え込むかあちゃんの話から始まり、たくさんのかあちゃんが登場するが、それらが絶妙につながって全体を構成している。 どれもどの家庭にもありそうな身近な題材だけに心に響くものがあった。 さすが、重松さん!
1投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログこの人だけには誰も敵わない。ここには沢山の『かあちゃん』が登場します。そして同じ数だけその子供も。親の前だと安心でいられる小さな子供、親の期待と失望を体験し成長していく子供、自身が子を持つ親になりわかる親である事の重み。様々な環境の親子を通して、やはり『かあちゃんには敵わね~』と思える一冊でした。
1投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログまぁ,よく泣いた。 基本的には短編小説?だと思うけど,各章で主人公は変わっていくけれども,全体の物語の中でもそれぞれの役割を担っている形で物語が作られている。 全部で8章構成。 個人的に好きだったのは,学校でのいじめと家庭内での母子関係を描いた第2章の「リセット」。いじめられっ子が親に抱く,「助けて欲しいような,気づいて欲しいような,だけどもやっぱり,なんとか自分で解決したい」みたいな子どもの心情がすごくうまく表現されている。また,母親もそういう子どもの心情に触れたいような,だけども恐ろしいような,という微妙な距離感で表現されていて,妙にリアル。 第3章(「リピート」)の認知症の祖母と母親,そして娘の関係を描いた物語も良かった。第4章(「ジャンプ」)は,偉大な教師だった母親に憧れて教師になった息子の物語。 あとがきで著者が述べていたように,「ゆるし」のプロセスを描いた物語だと思う。それが,母子関係間だけの「ゆるし」を描いているわけではないところがまた,いい。
1投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連続短編集。それぞれの「かあちゃん」とその子どもの話。 子どもに対しての愛情はそれぞれ。子どもを思わない親はいない、ってことなんだろうな。
1投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ本作を読みながら、重松清さん作の「カシオペアの丘」を思い出しました。 許されない過ちをおかしてしまったとき、人はどう生きていけばいいのだろう。 正解はわからないけれど、そんなことを考えさせてくれる1冊。 母の存在は大きい。
1投稿日: 2012.04.28
powered by ブクログよかった。家族ものを書かせたら、本当にすごいな、重松さんは。 いろいろな母ちゃんを読んで、母ちゃんに正解はなし、と思った。そしてどの母ちゃんも、誰よりも子どもを愛しているということが、改めてわかたた。 お母さんでも、ママでもない、母ちゃんというのがこの本にはピッタリだったと思う。
4投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ重松清さんの本。家族のこと書かせたら天下一品ですね。今回も涙なしには、読めませんでした。母、そしてイジメ、『ゆるす、ゆるされる関係』がテーマとなってましたが、すごく考えさせられました。
1投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログ天才重松清読了。この人ホント家族もん書かせると天才だよね。 重松清ランキングの中ではそんな上位には入らんけど、良き本でした。
2投稿日: 2012.04.23
