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刑事と怪物―ヴィクトリア朝臓器奇譚―
刑事と怪物―ヴィクトリア朝臓器奇譚―
佐野しなの/KADOKAWA
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総合評価

8件)
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    もうちょいグロかったりするのかなと思ったけど思ったよりライトでポップな印象だった。 バディもの……というかバディものにこれからなる一歩手前の話。異能力者スナークを捕まえる若手熱血刑事さんと飄々とした男のドタバタ(九割刑事さんが一人でバタバタしている)ファンタジー事件ものといった趣。 主人公の刑事さんが熱血空回り気味で、でもめちゃくちゃピュアだった。なんかすごく良いやつ。 ゆるーく読むにはとても楽しいけれど、肝心の事件がちょい弱いかなという気もした。臓器移植で異能力が身に付くった設定ならもうちょいグロくいっても楽しい気がする。 でも一巻目でまだバディにもなりきってないのでこんなものなのかな。ロンドン舞台なので色々登場人物膨らませられそうで良い。

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    投稿日: 2018.11.13
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    犯罪者の臓器を移植されると、異能の力が手に入る。 そうなってしまった人達を、スナーク、と呼んでいる。 そんな彼らを取り締まる部署に配属となった主人公。 しかも配属確定させるには、どこかにいる パートナーを捕まえる、という試験付き。 いやもう主人公の猪突猛進型が面白いw 父親にまったくの愛情をかけられずに生きてきたわりに 結構純粋にできてます。 それ故に、なのかも知れませんが。 手、手、目、手、という、手のが多かったです。 同じ場所でも、犯罪者がどう使っていたか、によって まったく違う事が出来るので、そりゃナンバリングが 必要だな~と。 それを全部覚えている相棒もすごいですが。 本当にあった話を下地に、という2話目。 という事は、あちらも自分で雇って こちらも自分で?? どうやら負ける算段だったようですが、どうやって 負けるつもりだったのでしょう?

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    投稿日: 2018.06.11
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    アッシュの素直で真っ直ぐ、熱い性格に疲れてしまった・・でも面白い。 ジジも文句を言っているけど街のことを色々教えたり助けたり、何だかんだアッシュを気にかけているのが好き。 アッシュも嫌っていたスナーク達と関りを持つことで彼らに対する印象が変わっていくっていうのがアッシュの素直さ爆発してる。可愛い そして・・お父さん、やっぱりそういうこと。 キングさんが色々訳アリ隠し事アリでどうなるのか。 最後で関係がちょっとだけ変わったジジとアッシュが次からどう動くのかすごく気になる

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    投稿日: 2018.04.26
  • ジャケ買いしてはいけない。イメージと恐らく違うよ

    副題に臓器とあったので、スプラッタかなと思いきやそうでも無かった。表紙から陰惨な、または陰欝なイメージが沸きましたが、真逆と言っても良い。勿論続編が出たらどうなるか分かりませんが。 キャラのテンションが高め。イメージは子犬が何にでもキャンキャン吠える感じ? 表紙の白っぽい青年が新米刑事のアッシュ、黒っぽいのが怪物(スナーク)のジジ。 天才だけど発想がイカレている外科医ブラッドが死刑にあった犯罪者からその犯罪者の象徴的な臓器や体の一部を取り、移植した結果、ブラッドが切り取った臓器を移植された者だけその犯罪者縁の特殊能力が発現。それを悪用したスナークを取り締まる部署にいるアッシュ&協力者のジジが捕まえるファンタジー系の刑事物。ミステリー物や本格的な事件物ではない。 目次とアッシュ&ジジの言動を見た結果、黒い大型犬に首根っこを捕まれた子犬のイメージが。バリバリの刑事物、陰惨な事件とかを見たい人は向かないかと。キャラ重視です。 そのためキャラクターの掛け合い&アッシュのテンションについて来られるかが、好き嫌いの分かれ目になるかな? 私は意外と好きでした。

    0
    投稿日: 2016.11.06
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    異能奇譚なんていうからもっと重たい印象で読み始めたんだけど、思っていたよりも軽ーい感じだった。 アッシュが(ナヨナヨではないが) 啖呵切ってる割には中途半端でなー…応援しづらい。 というか、キャラ的に嫌いなタイプ…ムズムズする(笑) ジジは、まぁ異能枠だからあんな感じでいいかな。 我が道を行く人なら、それを操る主人公であってほしかったっていうのが率直な気持ち。 章分けしてあるのはどうも内容が薄いというか、序盤から軽い感じで入ると、物語の確信をつかずでそのままだし、どうして?が多くて、この話も終盤に謎(真実の経緯?)として少し挟むけど弱いんだよな。 もっと説明足して!って思ってしまう。 著者さんは、続刊を望んでいるようだけど…どうなのかね、これ。

    1
    投稿日: 2016.08.28
  • 凸凹コンビ、テンション高め。

    19世紀の倫敦。犯罪者の臓器を移植され、異能を手にしてしまった怪物”スナーク”と呼ばれる人々の存在する世界。そんな倫敦で、新米刑事アッシュは、スナークとコンビを組む事に。最初は「怪物となんて…」と思っていたアッシュだったけれど、同じく最初は非協力的だったスナーク・ジジと行動を共にするうちに、次第に考えを改めていく。擦れた大人なジジに揶揄われながらもアッシュが清廉潔白、真っ直ぐすぎて…逆にアホの子か!っていう。表紙から陰惨な雰囲気を想像していたのに良い意味で裏切られました。声を出して笑ってしまった。 アッシュの父親は…そういうオチなんじゃないかなーと予想はしてても、もう不器用な父親の愛とかいう言葉で片づけられるレベルじゃないし、キングの気持ちもわかる。そういうのは自己愛っていうんだよ。アッシュにはジジの方が不良パパ(お兄ちゃん?)って感じで人生に良い影響を与えてくれそう。大馬鹿野郎な親父なんか見限っちまえよ。ところで個人的に一番興味があるのは狂人・喪服の外科医ブラッド・ロングローゾです。彼の若い頃のエピソードとかもっと読みたいですなあ。

    7
    投稿日: 2016.08.04
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    最初は反目しあうバディ物。付き合っていくうちにお互い理解しあえるようになるパターン良くありますが、19世紀のロンドン・相方が犯罪者の臓器を移植された異能者・犯罪絡みでも軽妙な会話、とかいった味付けで飽きは来ないです。アッシュの父親の不器用すぎる愛情をアッシュが誤解したままなのは、アッシュが可哀そうなので早めに誤解が解けるといいな。

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    投稿日: 2016.07.12
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    【熱血新人刑事×クールな異能者。事件は霧の街『倫敦』にて起こる!】  19世紀の倫敦(ロンドン)では、怪物(スナーク)たちが起こす奇妙な事件が巷を賑わせていた。スナーク――それは犯罪者の臓器を移植され、身体能力が拡張し、異能を手にしてしまった人間のことだ。  熱血だけが取り柄の新人刑事アッシュは、配属初日、あるスナークとコンビを組むよう命令される。「怪物と組むなんて」反発するアッシュの前に現れたのは、冷めた性格の根無し草な男ジジ。彼は自らの異能を明かそうとせず、捜査にも非協力的だった。 「不真面目な怪物」「甘いお坊ちゃん」互いが気に食わない二人は、衝突を繰り返すことに。  凸凹コンビが霧の街を駆ける、倫敦異能奇譚開幕!

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    投稿日: 2016.05.31