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ヒポクラテスの悔恨
ヒポクラテスの悔恨
中山七里/祥伝社
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総合評価

112件)
3.7
18
48
35
5
0
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    面白かった〜〜〜!!! 最後の犯人明かしでは、予想もできない展開で一気に読んでしまいました。 散りばめられた伏線が回収されるのは気持ちがいいです。著者の作品は本当に外れがない。 法医学と警察の事件究明を絡めた、面白いストーリーだと思います。おすすめです。

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    安定の面白さ。 だが、どこか社会問題やこの日本での現状がリアルに組み込まれてて考えさせられた。 真琴と古手川の夫婦漫才は相変わらずテンポよくて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    法医学の光崎藤次郎、助教授栂野真琴のシリーズ。 5つの短編で、一人の犯人を追う。 ヒポクラテスシリーズ得意の自然死に見える犯罪。 安定の面白さ

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヒポクラテスシリーズ4作目。 テレビ出演した光崎教授が、「解剖が十分に行われないのは死体の声を聞こうとしない警察と検屍官、そしてカネがないのが問題」と発言したことから、「一人だけ人を殺す、自然死にしか見えない状況で。死体の声とやらを聞いてみるがいい」という犯行予告がされる。コレクター事件で苦い思いをしている埼玉県警だが、この事態にどうするのか。 1、老人の声 老衰死と判断された老人。古手川の勘だけが老衰でない、と告げていた。なんとか解剖までこぎつけたが… 2、異邦人の死 ベトナム人技能実習生の死。鋳鉄をしている工場で腹を押さえて倒れたベトナム人。解剖することなく、CT検査から肝臓がんでの死亡、とされたが、古手川は納得しない。死んだ日の朝、死んだ実習生が中国人技能実習生に囲まれていたのも見られていた。川口市は外国人が多く、一部の外国人が事件を起こし、それを快く思っていない人間がいる(警察内部でも)。しかし新法解剖を盾に解剖をすることに… 3、息子の声 改造バイクを乗り回していたイチゴ農家の長男がバイクの自損事故で死亡。交通捜査の小山内は事故多発地点のため、カーブを曲がりきれなかった事故と結論づけたが、古手川がこの事故に疑義を挟む… 4、妊婦の声 フィリピンパブで働いていた女性が死亡。嘔吐とアスファルトに小さな血だまりが出来るほどの出血にもかかわらず、熱中症で死亡とされる。生理の出血だと言われたと言う古手川。真琴とキャサリンが異議を申し立てる… 5、子供の声 浦和医大、産科教授吉住の初めての子、真矢が生後5日で死亡。SIDS(乳幼児突然死症候群)とされるが、吉住教授は光崎と因縁のある人間だった… 今回も大変面白かった。川口の事件が少し多めか(外国人のお話が多かったためか)。クルド人でないのが、ちょっと前に書かれた話なんだろうなあ、と思える。光崎教授も万能ではなく、解剖をしたくても出来なかったこともあり、矢面に立たされたこともある、という巻だった。著者のレイシズムへの憎悪がよく分かる話。レイシズムが取り沙汰されるのは現在もだけれど、やはり実際に迷惑を受けている人、何かに対して狡いと感じている人(健康保険とか生活保護とか)がいることから沸き起こってくるものもあると思う。カネの問題というのは多分その通りで、例えば健康保険などは保険料を払う人よりサービスを受給する人が爆発的に増えているように感じるから危機感を覚えるのだろう。それでぼんやりと思い出すのは友人の従兄弟の話。アメリカに住んでいたが、グリーンカードがやっと手に入れられた、と思ったら、湾岸戦争への出征が決まった、という話だった。日本にはそういうことがないが、この先どうなっていくんだろう、という不安は自国民にはあるだろう。そう簡単に解決策はないだろうけれど、今のままでは駄目ではないかとは思ってしまう。 真琴が捜査協力に近いことをしているのが気がかり。なんか責任負わされるようなことはないのか。時津風部屋の暴行死の話が掲載されていて、解剖がしっかり出来ないことの弊害を実感する。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    色々なことがわかるのね。ならば、予算がなどと言わず、必要なこととして実施すべきでは? と思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    ヒポクラテスシリーズ第4弾。 このシリーズを読む時に、楽しみにしている事があります。 まず、最初の目次。 今回は 「1、老人の声」 から始まり、5話まで全て、〜の声、とつけられていた。 もうこれだけで、面白い!と気持ちを持って行かれてしまいます。 シリーズ2作目からの楽しみ。 次に会話。 登場人物に合わせた可愛げのないセリフの数々。 減らず口同志の会話は、毒もあるけど、茶目っけもあるので、毎回苦笑いしながら読んでます。 実際の会話なら、そりゃ酷いしクドイので、これは小説の醍醐味ですね。 その毒吐き代表の光崎先生が、今回なりを潜めているなぁと思ったら、渡瀬班長と共に最後に全部持って行ってしまった。古手川さんが不貞腐れるのも当然です。 2人共カッコよしおさんすぎるでしょ。

    20
    投稿日: 2025.06.05
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    自然死に見せた殺人をするって宣言怖すぎです。 自然死に見せたからこそ遺族の解剖の許可がとれずに四苦八苦します。 真実を明らかにするために古手川さんが無茶をして、真琴先生がアクセルを踏みつつ、キャシー先生が後押しする…良いチームですね。…ですよね?? 私は好きです。 光崎教授はいつもの調子かと思いきやラストで意外な行動をしますが、私はちょっと安心しました。 ひたすら自分の使命のために突き進むだけではない、感情が垣間見れたような気がしました。

    18
    投稿日: 2025.05.29
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    光崎教授相変わらずかっこいい。 いくつかの事件描写の短編集のようだけれど芯にひとつ大きな事件が関わっている展開が良い! 淡々としているけれどスリリングで大好きなシリーズ。

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズを読むと毎回思うんだけど、世の中色んなところにお金足りなさすぎません? 殺人だけじゃなく、場合によっては死因も違う場合があるわけじゃないですか。お金が理由で解剖がされず、本当のことを知れぬままお別れするのは…悲しいですよね。なんだか。 解剖に至るまで毎回とても大変すぎて、真琴先生頑張れ。と思いながら読んでました。 久々の津久場教授もお元気そうでよかった。 次はどうなるやら。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    ヒポクラテスの悔恨 著者:中山七里 ナレーター:石田嘉代 光崎教授のテレビ出演がきっかけで犯人の書き込みが…「一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」光崎教授の過去と犯人との接点が明らかに! 今回は比較的わかりやすかったが犯人の選んだ被害者はとても許せるものでもなく、光崎教授の最後の言葉は納得せざるを得なかった。 ------------- サマリー(あらすじ): 「一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授への脅迫文がネットに書き込まれた。日本の解剖率の低さを訴えるテレビ番組での、問題の九割はカネで解決できるという彼の発言が発端だった。 挑発などなかったかのように、いつもの冷静さで解剖する光崎。一方、助教の真琴は光崎の過去に手がかりを求めると、ある因縁が浮上し……。 ------------- 読了日:2025/04/21

    4
    投稿日: 2025.05.17
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    ヒポクラテスの悔恨 著者:中山七里 **あらすじ**: 「これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで――」。斯界の権威・光崎に届いた謎の犯行予告。死者の声なき声を聞く法医学の現場で、悪意の影に潜む因縁が明らかになっていく。シリーズ第4弾にして、慟哭の展開を迎える本格法医学ミステリー。 **感想**: シリーズ4作目となり、主要キャラクターたちの成長がはっきりと感じられました。真琴の冷静さと誠実さは健在ですが、特に古手川刑事の判断力と行動力の増加には目を見張るものがあります。その無鉄砲とも言える突進力と、それを裏付ける鋭い直感には、「これが刑事の勘なのか」と唸らされる場面が多々ありました。 経験に基づく直感が、単なる知識よりも遥かに実践的で理にかなっていることを、本作を通じて改めて感じました。特に、知識では割り切れない人間の感情や動機に迫る描写は、シリーズならではの魅力です。 犯人やその犯行は非常に不快で胸をえぐるようなものばかりですが、真実を解き明かしていく過程の緊張感と、キャラクター同士の掛け合いがその不快感をうまく中和してくれます。特に解剖という過程を通じて、被害者の「声なき声」を拾い上げるシーンは胸を打ち、法医学というテーマの重みを改めて感じさせてくれました。 シリーズはまだ続きがあるようなので、真琴や古手川刑事たちの今後の活躍を楽しみにしています。重いテーマを扱いながらも、読後に妙な爽快感が残るのは、このシリーズならではの醍醐味です。

    21
    投稿日: 2025.05.15
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    村田沙耶香さんの『世界99』の後に読んだせいか、やたらホッとしたことを覚えている。 それを差し引いても、おなじみのメンバーがそろうシリーズものは読んでいてホッとする。 光崎教授って強いよね。

    14
    投稿日: 2025.04.14
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     続けて「ヒポクラテス」シリーズ第4弾。やっぱ面白いっ!!だんだん、解剖するシーンが楽しくなってきた(って、キャシー准教授のようになってきましたね、私も…!)。そして、そこまで持っていく無茶ぶり加減にも慣れてきたかも。それでもやっぱり好きですね、このシリーズ!  テレビ出演した浦和医大法医学教室光崎教授の発言を受けて、「これから一人だけ誰かを殺す、自然死にしか見えないかたちで―」という犯行予告がテレビ局に届く。埼玉県警の古手川刑事とともに浦和医大法医学教室助教授の栂野真琴は、管内の死亡案件(老人の声、異邦人の声、息子の声、妊婦の声、子供のの声)について調査した上で遺族に解剖をすすめることに…。また、光崎教授のいつもと異なる一面に違和感が広がる…。  この「ヒポクラテス」シリーズの最新作は既読なので、未読は次の第5弾のみですね!というか、このレビューを投稿する前に、第7弾の最新作が出たりなんかしないかな??それは、ないか(^-^;

    78
    投稿日: 2025.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここまでの続き…だけどテイストが少し違ってきてテレビ局のホームページへの書き込み犯の目標とされる人物がなかなか見つからず〜という流れ。 シリーズモノでパターン化された解剖へ至るまでの過程が分かりやすくもあるけれど、一辺倒には語れない遺族の気持ちやら、スタッフたちの感情やらでまたまたシリーズ続きに手を伸ばしてしまう。

    12
    投稿日: 2025.03.30
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    光崎教授の口の悪さが発端となり、またもや不審死体の捜査に明け暮れることになった古手川刑事と、それにふりまわされる真琴たち。 連作短編集として、それぞれの事件を通してもう一つ大きな事件が明らかになってゆくという構図は読んでいて飽きが来ませんし、なにより光崎教授の過去のシーンもあって、とても読みごたえがありました。 恋愛に発展しそうで進展しない二人の関係もまた、本シリーズの魅力ですが、真琴もようやく法医学教室の戦力として頭数に加わるようになってきた印象ですし、そろそろ何かしらのアクションを期待したくなります。

    6
    投稿日: 2025.02.27
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    前作がサスペンスなら今回は本格ミステリだ! 過去の因縁と現在のリンクが見えてくる展開はさすがの一言だし、社会に対して毒を盛り込むメッセージも上手く機能していて巧みである。中山七里の作品はエンターテインメントに徹しながらも社会の問題点を噛み砕いて分かりやすく見せつけてくるところでもある。それでも重くなりすぎず、かと言って軽すぎず。面白かった。

    5
    投稿日: 2025.02.20
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    ああ面白かった。法医学教室の主、光崎藤次郎教授のメスが冴え、そして何と今回は犯人の左頬に拳が叩き込まれる。すげぇ。

    6
    投稿日: 2025.02.11
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     ヒポクラテスシリーズ第4弾。 何の間違いか光崎先生がTV番組に出演。 医療系の内容だし、昼間の放送だし大丈夫だろうと思いきや、光崎先生はTV仕様になんてなれなくて炎上してしまう。さらにはTV局に犯行予告が書き込まれ、、、コレクター事件の時と同様に解剖の件数が増えます。  埼玉出身なのでシリーズを通して知ってる地名が出て来て面白い。

    8
    投稿日: 2025.01.31
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    シリーズ4作目。2人の関係は進展するのか?真琴先生は満更でもなさそうだけど。 5つの短編で構成されてるからサクッと気軽に読める。段々とコンビとして相性良くなってるけど、本物の解剖医さんはあんなに捜査に関わるものなのかな?

    19
    投稿日: 2024.11.30
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     司法解剖がテーマのテレビ番組「医学の窓」に出演した光崎藤次郎は、予算の問題について「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と身も蓋もない言い方をしたことで炎上してしまう。それだけでなく、翌朝放送局のホームページには「親愛なる光崎教授殿」で始まり、「これからわたしは一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」と述べた犯行予告が書き込まれてしまう。  やはり読みとばしてしまっていたヒポクラテスシリーズ第4弾。光崎が助教時代の出来事も絡む、重要な回。犯行予告が書き込まれたことで、一見問題なさそうな死体であっても、万が一を考えて古手川が解剖するように促す→真琴が協力→光崎が解剖→新事実発見という流れ。ちょっと強引すぎて、実際にはこうはならないだろうなぁとは思うけど、解剖しなけければこんなにも真実が見落とされるのかと思うとそれは恐ろしい。今回違うのは、いつもは解剖することにしか興味のない光崎が、遺体となる前のその者の様子を気にするそぶりを見せるところ。最後には光崎の解剖室外の様子も見られて驚く場面も。シリーズ第1作以来の津久場の登場もあり。

    2
    投稿日: 2024.11.07
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    シリーズ4作目。 小手川刑事お手柄じゃない?警察官の勘が冴え渡ってる! しかしどうか法医学にお金をかけて欲しいと思ってしまいますね…

    6
    投稿日: 2024.10.26
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    5つの短編に分かれてて読みやすかった。犯人全然考えてなくてわからなかった。法医学というのは目の前の命を助ける医者というより、死者の声を聞き、今後の似た事態の予防に活かす等、検察とか研究とかそっち系の側面もあるのだと思った。解剖していない(できない)ご遺体も実際沢山あるのかな。お金の話がちょくちょく出てきてたけど、日本のお金は何に使ってるんだろう。法医学にもっと使えないのかな。光崎教授の描写がかっこいい。どれだけ解剖したらこんなに上手くなるんだろう。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    SL 2024.9.21-2024.9.23 シリーズ4作目。 連作短篇集のような構成でとても読みやすい。 真琴と古手川も頑張っているけど、やっぱり光崎教授や渡瀬が登場すると場面が引き締まる。

    1
    投稿日: 2024.09.23
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    シリーズ4作目。 30年以上前、光崎教授が助教授だった時代のある出来事が明らかになる。それが現在の突然死にも実は関係してきて…というストーリー。

    15
    投稿日: 2024.09.06
  • 長編小説と期待していたが

    いつもの飽きさせない展開の長編小説で、最後に中山七里「どんでん返し」での締めくくりを期待していた。しかし内容は短編小説のより集めの感があり、少し残念であった。 ただ、それぞれの短編は面白く、ヒポクラテス短編集としては素晴らしいと感じた。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    復讐や犯人の動機にはムカムカするだけだったけど、本としてはとても面白い。 シリーズものだと忘れてた。第4弾のこちらから。 でもとても楽しめた。 法医学のお金も人も足らない現実。 解剖して始めて分かった本当の死因。 自然死に見える殺人とか実際あるんじゃないかと思うと怖いなぁ。。 シリーズ最初から読みたい。

    11
    投稿日: 2024.07.21
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    ヒポクラテスシリーズ、今回も面白かった。読み始めたら、すっと話に入って一気読み。真琴先生も古手川さんも頼もしくなったけど、やっぱり光崎教授や渡瀬さんが最後に全部持ってっちゃうってパターンが好き。中山先生の作品を読んでると何となく犯人はこの人かなと勘が働くようになったけど、それでもいいのです。面白いから。

    10
    投稿日: 2024.06.24
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    シリーズ第4作。テレビ出演した光崎教授の問題発言をきっかけに、自然死に見せかけた殺人の犯行予告が。県警の古手川刑事は解剖を行うために所轄や遺族の説得に奔走する。「死者の声に耳を傾け」た結果、5件を事件化、最後に殺人予告の真犯人を突き止める。ところで、真琴と古手川はの中はまだ進まないのか!

    1
    投稿日: 2024.05.19
  • 「ヒポクラテス」(法医学ミステリー)シリーズ、第4弾

    「ヒポクラテス」(法医学ミステリー)シリーズ、第4弾。犯行予告があったとはいえ、自然死にしか見えない遺体を始めから解剖ありきで突き進むというのは説得力に欠けているように思えた。ただ、光崎教授の過去に絡めた事件の真相に至るところは、十分楽しめた。

    0
    投稿日: 2024.04.28
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    光崎教授のテレビ番組出演したあと、放送局のホームページに犯行予告とも思える書き込みがあった。自然死に見せかけた殺人を行うというその文言のせいで、普段なら単なる病死や事故死とされるような異状死体を調べなければならない羽目に陥った古手川と真琴。一方で、光崎には犯人の心当たりがあるのではないかという疑惑も。相変わらず目の離せないシリーズです。 今までこのシリーズを読んだ人ならみんな思うでしょう。光崎教授の言うことは圧倒的に正しいですが、彼をテレビに出してはダメだと(笑)。そりゃあこうなるわ。しかしこの犯行予告にはぞっとさせられます。そして解剖率が低い日本の現状もまた、このシリーズを読んでいれば恐ろしく思えますね。 死者の声を唯一聴くことができる法医学者だからこそ、彼らが死者に敬意を持っていることは疑うまでもないのですが。やっぱり「死体を切り刻む」と思えば抵抗があるのかなあ。その心情は分からなくもないけれど。このように見過ごされている死が多いであろうことは、問題ですね。しかし最終話の犯人、本当にいくら事情があっても許せない……。

    1
    投稿日: 2024.03.22
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    「誓い」「憂鬱」「試練」に続いてのシリーズ第4弾! 最終話、何とも言えない後味の悪さでした。 あの光崎教授の過去に迫る作品ということで、これまでとは違った意味でのドキドキ。 法医学ミステリー。五つの遺体が語った内容には、毎回驚かされました。 解剖しないと解明できない死因。世の中にはどれだけ真実が闇に葬られた「死」があるのか、想像するとゾッとする。 解剖に関して、遺族感情としては頭での理解と感情は全く別もの。 死因究明とは言っても、正直小さな子どもが解剖されることには私も自分の身にに置き換えると抵抗を感じるだろうなぁ。 それにしても、身勝手な理由で他人の命を奪う輩の多いことよ…。 シリーズを読めば読むほど解剖について詳しくなっていくような気がするし、安定のおもしろさ。 法医学教室の真琴の成長っぷり(光崎化?)もすごい。 社会問題に絡めてのミステリーなので、感情だけじゃなく頭も使ってる感じがします。 『人は失敗の数だけ学ぶ。失敗の多さに恥じるべきではなく、奮起するべきだ』

    8
    投稿日: 2023.12.25
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    連作短編になっていてそれぞれ事件が起きる。 面白いけど、がつんとくる感じはないかな。 古手川と真琴は付き合うのか相変わらず気になるー。

    5
    投稿日: 2023.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作「ヒポクラテスの試練」の後に読んだからちょっとパンチが弱く感じてしまったかも。 でも、面白い。前作の方が面白かったというだけ。 ひとつひとつの話がほぼ独立しているから 長編が苦手な人には前作より読みやすいかも。 不慮の事故で亡くなってしまった人たちもいたけれど 基本的には人間の私利私欲のために 罪なき人たちが亡くなってしまって。 なんだか切ないシリーズだったかなという感想。

    0
    投稿日: 2023.12.03
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    ネタバレ感のあるものが多かった。 ブレーカーが落ちたことにより、寝たきり老人が熱中症で亡くなる。 給料でトラブルになり、外国人就労者が殺害される。 保険金目当てで、役に立たない息子を殺害する親。 妊娠したことをきっかけに結婚を迫り、経口堕胎薬で殺される外国人女性。 何年も前の幼児性愛者事件を逆恨みして、医者の一人娘を窒息死させた介護士。

    0
    投稿日: 2023.11.28
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    シリーズ第4弾。連作短編でそれぞれに面白いが、少し無理筋で浅い作品もあったかな。光崎教授が産科医の吉住先生へ言った言葉と、最後に犯人へ放った言葉がとても印象的。

    0
    投稿日: 2023.11.16
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    光崎教授を脅すかのような声明文が。蓋を開けたら、数十年前の事件に根ざされていた。 自然死に見えて、解剖すると他殺なのがわかる。今の日本はどれだけ自然死に見える他殺があるのだろうか…そう考えると怖くなる

    0
    投稿日: 2023.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中山七里さんのヒポクラテスの悔恨を読了。 事件性なしの自然死として処理されかける。 古手川と栂野先生が強引に解剖案件にする。その際遺族が抵抗する。 光崎先生が解剖する。 新たな事実発見。真犯人捕まる。 みたいな小話何件か。 #中山七里 #読書記録 #読書好きな人と繋がりたい

    2
    投稿日: 2023.08.31
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    先が気になってイッキ読みしてしまった…。中山七里さんの作品はドラマか映画を観てるようでハマってしまう。過去のシリーズ、もう一度読み返そうと思った。

    0
    投稿日: 2023.06.19
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    斯界の権威である光崎に対し、自然死に見せかけた殺人の犯行予告が届く。 真琴は古手川刑事と共に、管内の異状死体を調べる羽目になる。 この二人の関係性が好きすぎてニヤついてしまう瞬間がある。 ただ、解剖によって判明した死の真相には、どんよりさせられる。 珍しく光崎の人間らしい部分が見られるシリーズ第4弾も面白かった。

    0
    投稿日: 2023.06.05
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    シリーズ4作目 海堂尊さんと同じく、死因究明を主軸にしていますが作風はやはり違いますね 今回は犯行予告があり、その解明も含めて5つの案件を扱うという展開です さらにそれぞれに社会問題を絡めてあり、シリーズ中もっとも重い(まともな)作品だと感じました 必ず表れる死の場面における論理と感情の対立 後悔しないための選択とは・・・

    3
    投稿日: 2023.05.21
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    シリーズ第四弾。 真琴と古手川の珍しいアクセル同士のコンビも板についてきた。古手川が猪突猛進なのはカエル男でも立証されてますが真琴もなかなか。真琴が成長することで光崎教授が控えめな登場になりますが渡瀬班長と光崎教授は「最後、持ってっちゃう」存在ですからね。

    2
    投稿日: 2023.05.08
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    ヒポクラテスシリーズ好きです。。。 毎回はっとさせられます。 鉄壁で死体のことしか考えてない光崎教授が少し人間味ある今回のお話。 教授のような人こそ悔しい思いしてきたからこそ強いんだなと思いました。 ひとつひとつのお話が日本の解剖数の少なさの怖さを感じさせる内容で原因不明で死んでいく人が多いこと、この作品に出会わなければこんなに思い悩むことなかったと思うので、中山七里さんに感謝です。 自然死ってなんなんだろう 法医学の世界にもっと力を入れる日本になればいいな

    3
    投稿日: 2023.04.23
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    「老人の声」「異邦人の声」「息子の声」「妊婦の声」「子供の声」 5話収録の連作短編集でシリーズ第四弾。 冒頭で光崎藤次郎まさかのテレビ出演。 それに端を発し翌朝、放送局ホームページに書き込まれたのは自然死に見せかけた殺人の犯行予告。 今回も死者に真摯に向き合い声を聴き、死の真相を解明し最後は犯人に迫って行く。 光崎教授、助教・真琴、歯に衣着せぬ発言をするキャシー、埼玉県警捜査一課の古手川刑事、其々の登場人物が生き生きと脳内に浮かんで来た。 解決までの流れはパターン化されているので新鮮味はないが安定の法医学ミステリー。

    0
    投稿日: 2023.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯行予告の犯人、死体からじゃなく光崎教授の過去から辿れば最後の殺人など未遂で済んだのでは…?ワンパターン化した話が5話続き、最後の犯人もまあ読めて、ふーんって感じでした。 好きなシリーズだっただけにちょっと残念です。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    シリーズ4作目。真琴の成長が著しいですね。今作は光崎教授の過去が掘り下げられていますが、やはりメインは真琴と古手川のコンビ。ややパターン化してきたので、次作は2人の関係に何らかの進展が欲しいところです。

    0
    投稿日: 2023.01.06
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    シリーズ4 浦和医大法医学教室 教授・光崎藤次郎が、司法解剖をテーマにしたテレビ番組に出演した。 助教の栂野真琴の心配をよそに光崎教授は、仏頂面を隠しもせず、司法解剖の問題点を厳しく指摘し「カネさえあれば、全ての異常死体を解剖できる」「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放った。 翌朝、放送局のホームページに「親愛なる光崎教授殿」と名指しで奇妙な書き込みがあった。 「これからわたしは、一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしかみえないかたちで。だが死体は殺されたと訴えるだろう。その声を聞けるものなら聞いてみるがいい」 老衰の疑いで死亡した老人。 ベトナムからの技能実習生の肝臓ガンの破裂死。 バイクによる自損事故死。 フィリピン女性の、熱中症死。 生後間もない嬰児の死。 それらを解剖する、光崎教授。 その光崎教授の様子が、いつもと違っていることに、真琴達は、気がついた。 埼玉県警捜査一課の古手川刑事と、真琴のコンビが、とても、いい感じになってきたが、この作品が、最終なのかな。 次作が待ち遠しいが・・。

    32
    投稿日: 2022.10.25
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    真琴が完全に法医学者として、感情ではなく論理で動いていることに成長を感じた。しかし、人としての感受性を失わず、ひたすら死体を追い求めるキャシーやら光崎とは一線を画す側面も見えて、とても魅力的な人物だな、と今まで以上に思えた。ヒポクラテスシリーズを順番に読んでいくと、登場人物たちの人生が見えてきて、小説を読んでいる感覚もありながら、一緒に時間を共有しているように錯覚してしまう。もちろん、その人たちの人生の切り取りしか見えてないけれど、長いことシリーズ化してくれることによって、点が線になっているように思えてしまう。とにかく、中山七里さんにはこのシリーズをずっと書いて欲しい。 光崎が何故、事件自体に興味を持ち、何を根拠に勘付いたのかは些か疑問ではあるが、彼も人間であり、感情なるものを持ち合わせていたのだなと思った。 人の死によって得られるのは、その人の死因だけだと思っていたが、その死因によって死体が伝えようとしていたことや、物事の真実、次への教訓が得られる。法医学も立派な人助けだし、生活や命も救える。自分の人生で、法医学と関わり合うことはそうないだろうけれども、門戸を叩くチャンスは医学に携わる身としては残されているから、いつの日か覗いてみたい。 古手川との関係には進展が見られなかったのは悲しいが、お互いが本当に理解し合えているような気がして、そして想い合っているような気がして、この点についてはキャシーとお茶でもしながらお喋りしたいな、なんて思ってしまった。

    3
    投稿日: 2022.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「これから私は一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えない形で。だが死体は殺されたと訴えるだろう。その声を聞けるものなら聞いてみるがいい」光崎教授に挑戦ともとれる犯行予告が届いた。 老人、異邦人、息子、妊婦、子供、5人の死者が最後に発しようとした声を聞く。教授の過去も明かされ、犯人のねじ曲がった復讐心から生まれた新生児の事件は、とっても悲しくやりきれない思いがした。 ずいぶん逞しくなった古手川刑事と経験を積んだ真琴先生だけど、最後の光崎教授の一喝はお見事!そして父親で産科医でもある吉住に示した自分の信念と、かけた言葉の優しさにも。 全部持っていかれたはその通り。

    10
    投稿日: 2022.09.24
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    「ヒポクラテス」シリーズの第4弾。 1.老人の声 / 2.異邦人の声 / 3.息子の声 / 4.妊婦の声 / 5.子供の声 の5つの短編連作。 やはり今回も一気に読めました。古手川刑事と栂野先生の関係性も最初に比べて深まってきたように感じました。 今回は光崎教授の過去の事も。 お話によっては残酷な部分もありましたが真相が解明されて良かったです。 ぜひ第5弾を、、!

    3
    投稿日: 2022.09.16
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    死体は語るミステリー 法医学の権威 光崎教授が活躍する 司法解剖により死亡の真実を探究することで 死亡原因の判断の誤りを見つけ、真犯人の逮捕につなげる 熊谷市 老人の死 川口市 外国人労働者休憩中の死 秩父市 バイクの事故死 西川口 フィリピン人女性の死 浦和 大学病院で乳児の突然死 司法解剖一体で25万円の費用 県の予算では赤字になる件数が毎年発生している 社会的な課題でもある 未認可の人工妊娠中絶薬と、それを売る店などや、外国人労働者にまつわる社会問題も交えて事件を描いている 教授がテレビ番組で予算 金の問題を主張していると、テレビ局のHPに 教授への挑戦状が書き込まれる 「死体が語るなら、自然死に見せかけて人を殺す 見つけてみろ」 最後の事件で犯人は逮捕されるが 死体が何を語るのか5つの事例で披露される ミステリー小説なので、実際の検死官の著作などに比べれば迫力には欠けるが、その分気楽に読める

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    おなじみの法医学教室の面々+強面刑事が、一見自然死のように見える遺体を解剖して事件の真実にたどり着くお話、オンリーの短編集です。いつものような?大技もそれほどなく、テーマ的にも仕方ないのですが流れが大体同じなので、今回は話へのカタルシスはあまり感じられませんでした。 このシリーズのキャラクタはとても好きなので毎回楽しみにしているんですが…、会話も似たり寄ったりで、もちろん事件は毎回異なるものの、長年つづいた1時間の刑事ものドラマの中だるみを感じてしまいました。 それにしてもフィクションでも新生児の事件や解剖はぞっとするものだな…、と妙な胸苦しさが残りました。

    1
    投稿日: 2022.07.14
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    光崎教授の過去の話も出てきてとても楽しかった。 全4作品を読んだがやっぱり疑問に思うことが1つある。 それは死者の身内の解剖に対するアレルギーだ。 なぜそんなに解剖を嫌がるのだろうか? 解剖について、死体を切り刻む感覚は私にはなく、死因を特定するための手段のため、やらない選択肢はないと思う。 だからこそ本書で出てくる解剖を嫌がる家族の気持ちが分からない。 日本の異常体全てが解剖されるようになることを切に願う。

    1
    投稿日: 2022.07.04
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    「これから私は一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで。」 脅迫文に該当する死体かを確認し犯人に迫る短編5本から構成される長編。 5編ともに死因はいろいろだが、最もわかりやすそうなものが最後に持ってこられていて意外だった。 既に、真琴、キャシー、光崎、古手川、渡瀬のキャラクターが確立されていて、続編が楽しみで仕方ない。

    0
    投稿日: 2022.06.26
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    シリーズ4作目ともなるとややマンネリ感も否めないけど、キャラ立ちがしっかりしているから安定感は抜群。どっぷりと法医学の世界に漬かれる。登場人物みてこうくるなぁとか読めてしまうのもなかなか面白い。反面、読んでいて辛くなるくだりが所々あって。子どもが絡んでくる犯罪は切なすぎる。大人の復讐の材料であっては決してならない。

    2
    投稿日: 2022.06.20
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    ややマンネリ化。登場人物少ないから、すぐにあの人かな〜と犯人発覚。流れがお決まりで安心して読める分、解剖エラーもなく、開けば必ず何か出てくる仕様。キャラ立ちしてるから最後まで読めるけど、新たな発見はない。

    2
    投稿日: 2022.06.10
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    連作風の構成でそれぞれの事案で異なった趣向の謎解きを楽しめる。文章は切れ味があり心地よく、揺るがない登場人物たちの行動に心が揺さぶられました。

    0
    投稿日: 2022.05.30
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    ❇︎ 法医学ミステリー 第4段 老人の声 異邦人の声 息子の声 妊婦の声 子供の声 医学に真摯に向かい合い続ける光崎教授、 キャシー准教授、真琴の法医学教室のメンバーが 死者の最後の声を掬い上げる。 打てば響くような会話のラリーと 流れるように軽快なストーリー展開に 読む手は止まりません。

    10
    投稿日: 2022.05.24
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    シリーズ4作目。 「これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで。」 この脅迫文を光崎教授の元に送った犯人を追うために。 様々な自然死の謎を解いていく物語。 連作短編の流れになっているので、ひとつひとつの物語としても面白く。 とても引き込まれるように読み終わりました。 脅迫文を追うにつれ探る事になった光崎の過去。 反発し合うように見える古手川と真琴のコンビもなかなか良好で。 シリーズものですが単体としても面白かったと思います。

    27
    投稿日: 2022.05.16
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    図書館で借りた本。 日本の解剖数が他国に比べて圧倒的に少ないのはお金の問題だとテレビ出演で言い切った光崎教授を名指しで挑戦状が来た。自然史にしか見えない状況で人を殺すと言う内容だった。 老衰や病死、事故死にしか見えない死の真相を探る。

    2
    投稿日: 2022.05.04
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    ヒポクラテスシリーズ。面白かった。 が、光崎教授をメディアに出しちゃダメでしょ。大学側が阻止しそうなのに。 今回は真琴の刑事さん的な動きが多かった印象。古手川刑事の「まだ付き合ってない」の「まだ」が気になった(笑)。 おじいちゃんの事件と、最後の赤ちゃんの事件が、特に気の毒だと思った。

    0
    投稿日: 2022.03.25
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    まずはシリーズ最新刊から読んでみました。 医療系ミステリーとしては、やはり知念実希人の天久鷹央シリーズの方が内容が濃くて深いです。 でも、法医学ミステリーと言う点でなかなか楽しめました。海外ドラマのBONESに似てましたが(^_^; 栂野Dr.=ボーンズ、古手川刑事=ブースと言った所でしょうか。 法医学ミステリーでは、椹野道流のシリーズも面白いですが、あちらはホラーミステリーで、こちらは犯人当てのミステリー、毛色は違いますがどちらも面白いので、ゆっくりシリーズ読破しようと思います。

    0
    投稿日: 2022.03.24
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    これ一回読んだことある気がしたんだけど登録されてないのかな 死体は事実を語るのです。 面白い本でした

    4
    投稿日: 2022.03.07
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    シリーズもの逆転読み 法医学つまり解剖医のヒロインと直球勝負の刑事さんを軸に、孤高の神教授と理論助教授(古いか)が絡んで死因を探る物語。 犯人側のというか犯罪の論理性は少な目で偶然要素が多めではあるものの、主題は死者の声を聴くことだからそれでよいんだと思う。 逆から読んでるけど、前の作品とかも読みたいな。

    0
    投稿日: 2022.02.27
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    法医学シリーズ第四弾! ひとつひとつの短編を繋ぎ合わせた長編。 法医学シリーズをまとめ読みした者からすると、ワンパターンの連続のような気がしてならない。 最初の頃はワクワク感もあったが、これだけ続くと陳腐とさえ思えてくる。 新しい展開、新しい着想に期待したい。

    0
    投稿日: 2022.02.23
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    中山七里法医学ミステリーシリーズ第4弾? 今までの作品を読まずにいきなりこれを読んだけど、すごくおもしろくて、過去作も読もうと誓った。 犯人全然わからなくて… 最後の章であれ??とは思ったけど。。 法医学の権威である光崎教授への挑戦的な犯行予告から始まって、いろいろな遺体の声をきいてきて 結末はあまりにも悲しかったな。 本当に当時の犯人とおなじところまで堕ちてしまうというのはすごい皮肉だなと感じた。

    0
    投稿日: 2022.02.10
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    法医学なるものにはこれまで馴染みも知識もなく、ここに学ぶことが多い。そりゃあ医者をめざす皆さんは、病める生者を救わんとの使命感を抱き、勉学に励まれるんであろう。その過程で医者としての進路を死者、それも変死者相手に向けるって、おいそれとは計り知れぬ覚悟に思う。そんな分野に、光崎教授とはまた強烈なキャラを仕立てたもんである。よくもまあ次々と・・・。犯人どもの動機において軽さを否めんのだけれど、小難しい展開にならぬぶんテンポよく読み進むことができる。ヒポクラテスシリーズ4冊目とのこと、また遡って読む本が増えた。

    0
    投稿日: 2022.02.05
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    ヒポクラテスシリーズ、4作目。 光崎教授宛に出された犯行予告をきっかけに炙り出された5つの事件。一見、事故死、病死に見えた事件の裏に隠された真相を暴き出す。 5話の連作短編形式で描かれているので、一話ずつサクサクっと読み進められる。あの手この手で遺体を司法解剖に持っていこうとする小手川の強引さがちょっと気にかかるけれども、そこを真琴が上手く助っ人役として立ち回っていて、二人の絶妙なコンビ感が良き。光崎教授の手腕も切れ味抜群で良し。犯行予告の事件の犯人はちょっと分かり易過ぎたかな。『慟哭』の煽り文句はちょっと大げさに感じてしまった。

    0
    投稿日: 2022.01.26
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    だいたい光崎教授をテレビ番組に出演させること自体が間違っていますよね。 どういう条件だったのか。 古手川くんも変な経験積んで、カエル男のころよりかなり逞しくなってることだし、真琴も巻き込まれながらも成長?してるようです。

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    このシリーズは大好きで、連作短篇のスタイルもお気に入り。ただし一気読みのせいで、各短篇のつながりを見落としているような。話の進行にともなって核心に近づいていっているってのが分からない。そのせいで最終話の唐突感(最終話だから結末をもってきている)が否めない。読み手のせいかな。

    0
    投稿日: 2022.01.17
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    今回はテレビの発言で恨みをかってしまった光崎教授への挑戦状により、自然死に見える殺人を見つけるという無謀なことに立ち向かう シリーズ進むにつれて栂野さんと古手川刑事の関係が気になる

    0
    投稿日: 2022.01.10
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    二度出てくりゃ流石に怪しい 今回は短編の形をとった連作。 一つ一つの事件に関連性はない。。。が、一つの下地をもとに繋がっている。 古手川と真琴のバディもの感も出てきたけど、セリフの通り美味しいところは教授が全部持ってった。 2022.1.8 3

    0
    投稿日: 2022.01.08
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    法医学シリーズ 光崎教授の法医学には金がかかるというテレビでの発言に挑戦状が届く。一人殺すから見つけてみろというもの。 そこから物語は始まる。 短編連作というか事件が連続して起こり最後に真犯人が登場する。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    法医学についての番組が組まれることになり、光崎はゲストとして出演した。それを放送当日に知ることになった真琴とキャシーはハラハラと見守るが、やはり光崎は爆弾を落とした。曰く『カネが全てだ』、と。それは周囲の人間には既知の言葉だが視聴者にはそうではない。批判は殺到し、ついにテレビ局のホームページに見過ごせない書き込みが登場する。『自然死にしか見えない形で人を殺すから、それを見つけて見ろ』古手川は死亡事件を浚い倒すことになり、そして今日も光崎教室に訪れるのだった。 長編というよりは連作短編に近い。古手川くんまじで過労死気をつけるんやで。基本的な流れはどの話も同じなので水戸黄門みたいになってきたけどやはり真相が明らかになるとスッとする。今回は外国人と貧困、が頻出ワードかな。真犯人はあまりにも明らかでどんでん返しという特徴からは外れるけど、最後の教授の言葉は胸が空く思いだった。

    0
    投稿日: 2021.12.26
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    TVの医療番組に出演した際の発言がネットで炎上してしまった光崎教授。更には,光崎を挑発・揶揄する殺人予告がTV局のHPに書き込まれる。不十分な司法解剖予算に汲々としている埼玉県警だが,この殺人予告のせいですべての自然死と思われる遺体についても解剖せざるを得なくなる。 事件は光崎が蜷川元教授の下で助教授だった頃に起きた事件に繋がっていく。 日本での司法解剖実施率の劣悪さについては目を覆うばかりである。これが曲がりなりにも経済的に発展を遂げた先進国の姿だろうか。恥ずかしい限り。実際にこのシリーズの登場人物たちのように奮戦してくれている人々がいるのかはわからないが,死因が究明されず,真犯人がのうのうと社会生活を送っている可能性があると思うと恐ろしい。果たして安全な国と言えるのだろうか。 バイク事故の話の中で,AIによる画像診断の話が出てきて,画像診断における医師による見落としの問題に触れられ,画像診断への不信感が表明されていたが,ヒューマン・エラーを排除するためのAIなんだがわかっているのだろうか。効果的に学習さえされていれば,人間と違ってAIに見落としはありえない。AIが見つけられなかったとしたら,それは学習の問題であって,AIの欠陥ではない。

    0
    投稿日: 2021.12.24
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    主人公は大学の法医学に籍を置く女性で、教授ががテレビでコメントした内容に反発するように犯行予告が投稿されました。自然死に見える殺人をする予告でした。 短編のようで、いくつかの事件に対する犯行を暴いて行きます。 最後もなかなか面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ第3作。文庫化されたので購入。エキノコックスという日本だと北海道などに生息する寄生虫が肝臓がんを引き起こし、それがパンデミックに発展するのではということになり調査が行われていく。その中に都議会関係の人間たちという共通点があり、それをたどっていくことにより真相が突き止められた。あくまでも架空の人物とはいえ同情もわかない人間たちだったのですっきりした。

    0
    投稿日: 2021.12.17
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    連作短編集。 光崎教授の出番は少ないのに、すごい存在感です。 「自然死にしか見えない殺人事件」とあったので、解剖まで持っていけば死因の解明をしてくれていましたが、解剖の承諾を得る過程で古手川刑事と真琴先生の奮闘が短編ならではのスピード感で書かれています。 弱者が虐げられている事件が多く後味がいいものではありませんが、死者の声を聞く法医学教室の先生方には頑張ってもらいたいです。

    19
    投稿日: 2021.12.11
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    シリーズの前作は読んでませんが、面白くてすぐに読み終えました。古手川と真琴の掛け合い、キャシーの絡み、そして光崎のカリスマ性が際立ってました。シリーズを遡って読みたいです。

    5
    投稿日: 2021.12.04
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    読みやすい短編集でスルスル最後まで読み終える。あの人怪しいよな〜と予想した人がアレで滅多に推理の当たらない私としてはとても嬉しい!! シリーズ物は安定感があって良い。 そしてら光崎は相変わらずカッコいい。

    11
    投稿日: 2021.11.30
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    章ごとにまとまってるので読みやすい。 犯人はすぐわかったけど、 教授の言うとおり、 そこを攻撃してはならない。 恨みがつのるとヒトも鬼となる。 その鬼を生んで、 無垢な者の命が失われたからこその悔恨。

    0
    投稿日: 2021.11.30
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    過去の1つの事件を背景に、いくつかの事件を短編にして絡めた構成。 見過ごしてしまうかもしれない部分から、巧妙?に事件を解明していくプロセスは全容が分かると案外単純だが、解剖に持っていくまでの遺族側と警察・解剖医とのやり取りが興味深い。 不器用ながらブレない芯を持っている登場人物には好感が持てる。 生きている人の声は何もしなくても聞こえるけれど、亡くなった人の最後の声は、耳を傾けないと聞こえない。 そうだ。そうだよね。 こういう医師も必要。法医学の地位が世の中でもっと確固たるものになるといいな。 

    2
    投稿日: 2021.11.22
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    連作の短編集を読んでいる感じ。光崎教授宛てに来た自然死に見せかけて殺人をするという犯行予告。自然死か殺人か、事件性のある遺体を調べていくという展開はなかなか面白い。次から次へと不審死を探っていくけれど、自然死でも色々な出来事があったり人間模様があったり。今回はさほど驚くような展開はなかった感じか。何となく怪しい人物もすぐにわかる感じでちょっとラストは盛り上がりに欠けたか気がするが栂野&古手川コンビがいい感じではある。

    3
    投稿日: 2021.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解剖医は、遺族の声より先に死者の声に耳を傾けるべき。 生きている人間は放っておいても喋る。 本作はヒポクラテスシリーズ4作目だったが、過去作読んだことなかったので、これを機に読んでみたくなった。 1.老人の声 浦和医大の光崎教授のテレビ出演のクレームに混じって、自然死にしか見えない殺人を侵すという予告がテレビ局に届いた。 その直後、老人が自宅で死亡した。解剖する必要があるのか? 老人宅に同居している夫婦の言動に懸念を抱いた古手川刑事は司法解剖を決める。その結果熱中症ということがわかったが、これは殺人なのか事故なのか? 2.異邦人の声 技能実習生が休憩中に倒れて亡くなった。肝臓がんと処理されそうになったが、解剖の結果、殴打の跡が見つかった。 3.息子の声 山道で自損事故かと思われる遺体が発見された。 問題なさそうに思われたが、両親がいち早く荼毘にふしたいと、懇願のような雰囲気があり、怪しい。 死んだ息子には高額な保険がかけられていた。しかし解剖をする理由が見つからなかった。そこで刑事の古手川は自らを実験台として同様の事故を起こしてみると遺体とは状況が異なる。この結果を受けて解剖に回されることになった。 その結果農薬による毒殺ということがわかった。両親の犯行であった 4.妊婦の声 西川口の路上で、女が嘔吐、下腹部から流血して死亡したが、熱中症として処理されるところだった。 しかし、実際は粗悪な堕胎薬の服薬によるものだった。 なんで妊婦ってサブタイトルにつけてしまったのか? 5.子供の声 光崎教授がいる浦和医大の産婦人科で、婦人科教授の吉住の生後5日の赤ん坊が死んだ。 吉住の家族は解剖に反対したが、吉住の妻が光崎のかつての上司 蜷川教授の娘ということがわかり事態は急転、祖母の介護者 宍戸がかつての事件の関係者だった。 結末は宍戸が蜷川と光崎への復讐のために計画したものだった。

    2
    投稿日: 2021.11.06
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    ヒポクラテス シリーズもの。 短編、真夏の事件。 それぞれの短編が、一つの大きな事件の犯人を追っている。シリーズの誓いや憂鬱の構成と同じ。 『老人の声』は、私も真琴と同様に経験者なので、真琴と同じタイミングで、真相わかった。 真夏ならではの事件。親の心理としてはわかる… 『息子の声』も酷い話。 そこまでして?って思う。 最後の事件の真相がわかると、本当に犯人のクズっぷりがわかる。 光崎が最後の方に犯人に放つ言葉。 まさに、それ。

    2
    投稿日: 2021.10.21
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    シリーズ第4弾。 5話からなる短編集。 法医学とは。 解剖医とは。 警察も臨床医も解剖医も関わる人達がこうあってほしいという願いがこめられたシリーズ。 どうにかしてあちこちの膿を出し必要なところへ予算をつけてほしいものです。

    2
    投稿日: 2021.10.19
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    このシリーズを読んで初めて知った、解剖に絡むお金の問題。今回はテレビ出演した光崎教授の発言に対し書き込まれた、自然死に見せかけた殺人の犯行予告という形で話が始まる。自然死とされ司法解剖に回されないご遺体を何とか解剖し、声を聞こうと古手川刑事と助教授真琴が奮闘。老人、異邦人、息子、妊婦、子供。無念の遺体の叫びが浮き上がるたびやるせなくなった。光崎は本当に凄い。私は彼が犯人にかけた言葉より、吉住に最後にかけた言葉が重かった。被害者が子供のケースは本当に胸が痛い。

    0
    投稿日: 2021.09.28
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    シリーズ第4弾は連作短編集。これはこの形式じゃないと成り立たないストーリーで面白かった。解決までの展開が素晴らしい。光崎の過去が事件の発端になっているが、反省しても後悔しない姿勢に感銘を受けた。

    8
    投稿日: 2021.08.30
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    本来ならば、司法解剖を受けるべき不審死も 今の日本では予算と人手の関係で事件性なしと判断されてしまっているそうだ。 それって何ごともなかったように、殺人犯を野に放っているのと同じことなのよね、、、怖いじゃないの。 捜査一課の刑事と法医学研究室助教のコンビが 死者の声を聴こうと奔走する姿が爽快です。 そして最後に水戸黄門の様に登場する光崎教授 マジかっこいい。

    0
    投稿日: 2021.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     埼玉の浦和医大法医学教室のシリーズ、最新作。  日本の司法解剖の問題点についてテレビで述べた光崎教授、その放送局のホームページに彼に対して奇妙な書き込み『自然死にみせかけた殺人予告』があり、そのせいで不審死を捜査依頼してくるおなじみの埼玉県警捜査一課の小手川。5件の死者の声を聞き、死因を特定するのに奔走する法医学教室助教の真琴と小手川、とってもいいコンビ。光崎に対する挑戦状、かつて事件を未然に防げなかったその過去は光崎にとっても不本意な結果。身内を亡くした被害者家族のやり場の無い思いが行き着いた先、でもラスト、ブレない光崎が放った言葉は流石、小手川の「全部持っていかれた」に納得。

    0
    投稿日: 2021.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【収録作品】一 老人の声/二 異邦人の声/三 息子の声/四 妊婦の声/五 子供の声  光崎教授の話は予想どおり、逆恨みというか言いがかり。 一話は犯人が余計なことを、と思う。二~四話は現代社会の世相を反映している。五話はひどすぎる。  犯人(に限らないけれど)は、自分を正当化する言い訳がほしかっただけなので、光崎教授の一喝は見事。

    5
    投稿日: 2021.08.16
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    このシリーズも何作目になるのだろうか。最初の方はWOWOWのドラマで見たものだから、読み出したのは前前作ぐらいからである。今回は真琴と古手川の事件簿みたいに短編が続くが、徐々に光崎教授の過去に起こった事件に絡んで行き、殺害予告を起こしていた意外とも思える人物が炙り出される。いつものように軽快な文章は澱みなく読め読者には優しい作家である。しかし予算がないからと言って司法解剖もなされず病院においても死亡解剖などほとんどされない日本のお寒い状況、これで見逃されている殺人もあるのだろうなあ。

    4
    投稿日: 2021.08.11
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    今までの3作に比べると文章も筋書きもわかりやすくなった印象。 早い段階で犯人の予想が立ってしまったけれど、それでも最後まで楽しめた。

    0
    投稿日: 2021.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ふふふ。法医学ミステリー、このシリーズももう4弾目。読み出すとサラリの読めちゃうシリーズ。そして目下第一に気になる事は真琴と古手川の二人の行く末になってるな。(ニヤリ) 今回も事件は誰かの悪意に振り回される。『昨日の今日で早速だよ、真琴先生』古手川刑事が浦和医大法医学教室の扉を叩いたその時、事件は始まる。古手川と共に真琴と光崎そしてキャシーの手からはどんな犯罪も逃れられないのだ。

    3
    投稿日: 2021.08.09
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    ヒポクラテスシリーズもそうだけど 中山七里のシリーズものは 登場人物に重きを置いて、魅力をさらに深めようとするあまり 内容が疎かになったり、臭い表現が多くなってる気がする。。

    0
    投稿日: 2021.08.07
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    「これから一人だけ誰かを殺す。」 ヒポクラテスシリーズ!!! さすが、綺麗な連作になっていた。 相変わらず教授がかっこいい・・・。

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    投稿日: 2021.08.06
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    光崎教授にも悔恨があったんだな。 被害者の家族は悔しいが復習の矛先が間違っている。 5日しか生きていない赤ちゃんを殺すなんて酷すぎる。 解剖して全ての真実を突き止める光崎教授と真琴先生に幸あれ

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    投稿日: 2021.08.03
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    浦和医大シリーズ④これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで。短編のようで、繋がってる。

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    投稿日: 2021.08.02
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    短編集かとも見えるが、全体を貫く流れもある。 作者は起承転結をつけるのがうまいので、こういう手法もありかと思う。(宮部みゆきはこのスタイルの大家) ほぼ栂野助教と小手川刑事の2人だけで話は進むが、ふたりの仲が進展するわけではない。

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    投稿日: 2021.07.28
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    +++ これから一人だけ誰かを殺す。 自然死にしか見えないかたちで――。 斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。 悪意に潜む因縁とは!? 斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。 早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。光崎は犯人を知っているのか!?やがて浮かび上がる哀しき〝過ち〟とは……? 死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ慟哭の第四弾! +++ 第四弾は、老人・異邦人・息子・妊婦・子供のご遺体の声を聴く物語である。そこに、光崎教授の過去にかかわりのありそうな脅迫文書が絡み、話をややこしくしているが、これらの事件のどれもが、もし脅迫文書がなければただの事故として片付けられていたのでは?と思えてしまうのが恐ろしくもある。筋書きは、死亡事件発生→遺族が解剖を拒否→何とか説得→光崎の見事な手腕で真相を暴く、という水戸黄門ばりの定型と言ってもいい印象ではあるが、それはそれでありだと思う。ただ、光崎に関わる要素が強いにもかかわらず、当の光崎が、あまりに淡々と描かれていて、その心の奥底を覗くことができなかったのが残念な気もしてしまう。ちらっと人間味を見せてほしかったかも。とは言え、今回もお見事でした、というシリーズである。

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    投稿日: 2021.07.19
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    シリーズ第4弾。 浦和医大の光崎がテレビ出演をしたことをきっかけに、テレビ局に「自然死にしか見えない形で、一人だけ殺す」と言う強迫状が届いたことをきっかけに、5つの死が連作短編集という形で描かれる。 埼玉県内で、死亡事案があると駆けつける埼玉県警の古手川。その古手川に振り回される光崎の法医学教室の真琴。 病死や事故死にしか見えないのに、何とか遺族を説得し、解剖に持ち込む二人のコンビネーションが何とも言えない。 一転、解剖では光崎の華麗なメス捌きと、死者へのリスペクトが描かれる。 法医学は唯一、死者の声が聞こえる場所。 本当の死因を知ることが、全ての人に必要なのかは、個人的には正しい答えは分からない。 でも、光崎や真琴、キャッシーの死者に対する姿勢は尊いと感じる。 どんでん返しが得意な中山七里なのに、今回はかなり早めの段階で犯人が分かり、どんでん返しはないまま、ラスト。 ラストまで古手川が頑張って来たのに、最後の最後で渡瀬の手柄にしたのが、どんでん返しだったのだろうか?

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    投稿日: 2021.07.19