
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさかね、まさか。だってあれはもう、十年も前の話。いまさらこんな田舎町に、あの子が戻ってくるなんてありえない。 -ああ、だめだ。その刹那、小柚子はそう悟った。もう逃げられない。たったいまわたしは捕まった、と。誰に、なにに捕まったのかはわからない。でも本能が告げている。おまえは終わりだ。これは終わりのはじまりなのだと、低く嘲笑っている。 みんな死んでしまえ。世界なんて、いますぐなくなってしまえばいい。 降り積もる雪の重たさに、小柚子、弥子、そして京香が抱える重たさに、押し潰されそうになった。 母と娘。難しい。どちらが支配していたのか。されていたのか。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ伊奈美帆子 小柚子 青木弥子 関口慎 辻井 大島 越智百香…京香 加藤先生 中塚先生 葵 戸川苺実 澪 七海 ダイ 田島先生 真鍋
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ櫛木理宇さんの作品をここ最近ずっと読んでいる。家族の呪縛や、性の苦悩、犯罪の底にある劣等感など心理的なテーマがどの作品も一貫してあるように感じる。今作の登場人物も、小柚子は母親とその恋人、弥子は母親と叔父、苺実は恋敵と思い込んでいるクラスメイト、京子は兄妹等々、それぞれが劣等感を抱いており、これだけ思い悩み苦しんでいるのであればその先起こるであろう事件や事故も仕方ないと思わされる。 親友だった小柚子と弥子はどこかお互い気を遣いあっており、弱みを見せることが出来ないでいたことからすれ違いが起こり、お互い助けを求められないまま、アルコール依存症からの放火や叔父の転落事故に結果的に繋がってしまった部分もあるのではないかと思うとやるせない。子供は親を選ぶことは出来ないという不条理を突きつけられた。 苺実みたいな行き過ぎた自己中心的女子も学校にいたなぁ。自分に都合の悪いことがあると周りを敵扱いしていじめたり、悪口をわざわざ本人に伝えて空気を乱したり、友人と思った人に付き纏って振り回したり。女子社会の嫌なところをギュッと詰め込んだような人だなと思った。慎と京子に対してストーカーじみたことをするのはやりすぎだけど、彼女は彼女で劣等感があったんだなと。 アルコールに溺れた小柚子を見て弥子が失望したんじゃないかと思ったけど、最後に「いつかまた、“あの子”といっしょに。」という文があったので、回復したらまた2人で寄り添いあってほしいと強く思う。 作中の状況のようにどんよりとした冬からようやく春になりかけて少しだけ明るさが差したような読後感。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ読後感、なんだろう。 小柚子と弥子と、苺実、京香と慎くん。 それぞれのキャラクターをあまり好きになれないまま読了してしまった。 最初のニュースで、どうなるかは知っていたけど、小柚子の家で亡くなった友人が誰か、とか、小柚子がどうしてそうなったか、とか、少し謎のまま終わってしまったのが残念。 小柚子と弥子が今後どうなっていくのかが一番気になるところかな。
1投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログ女子高生二人の視点で物語が展開していた その他何人かの女子高生が登場して 母親との関係がみなそれぞれだがそこに いろいろ問題が・・・ 最初に新聞記事があり 物語はそこへ向かうんだろうなとはわかりました 精神科医の解説も興味深かった
9投稿日: 2022.02.09
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雪国の雪は美しいものではない。そこに暮らす者を苦しめる白だった。 小柚子と弥子は仲良しだった。二人の関係のバランスを崩したのはクラスで目立つAグループからあぶれて弥子達Bグループに拾われた苺実。そして、突然現れた二人の幼なじみ、京香だった。小柚子も弥子も母親との関係性で互いに明かせない秘密がありその負い目がすれ違いを加速させてゆく。 母と娘の関係は逃れられない呪縛であり、それは憎しみの赤い炎となって焼き尽くす。 新潟を舞台に女性の業が渦巻く暗い物語である。
1投稿日: 2021.09.08
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思ったよりテンポ良く読めた。 4人の少女の心の闇(苺実は種類がちょっと違うが)。 それにしても、小柚子はあまりにも救いが無くて辛い…。 性暴力のトラウマから逃れるために 衝動的とはいえ「母殺し」という手段を選んだのに 結果、また性暴力の被害に遭うなんて。 心を失った小柚子に、弥子はどう寄り添うのか。 その後が気になります。
1投稿日: 2021.08.25
powered by ブクログ閉鎖的なコミュニティでの少女達の日常、葛藤、絶望… 親によって支配を受け続ける少女達の心理描写 、閉塞的な空間でのリアルが生々しい それぞれの抱える背景が胸くそ悪い 突如現れた旧友の存在によってそれぞれの形で完遂する親殺し 一番やべー奴に見えた苺実も、親によって成長と自立の機会を奪われ続けているというのがが面白い 冒頭に繋がる最後の展開は急展開過ぎてちょっと笑ってしまった ほったらかしな辻井君が割と可哀想 多分一番まともだから頑張ってほしいと思う
1投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ皆様、お気づきでしょうか。そうです、ふとした思いつきから始めた女性作家メドレー、早いもので5作品目となりました。知らんがなでしょう、そうでしょう。 前置き 胸糞悪さに耐性のある私だが、決して人の不幸を見て成長する悲しいモンスターという訳では無い。良く言えば、見たくない物を見ないフリで素通りするべからずの精神だと思っている。自信は無いが。 問題定義の投げ掛けとしてのフィクションを自己満にはなりますが好んで追えるのです。 その前提でこの作品を手に取り、彼女等の抱える負の背景とそれに繋がる母親の存在、その中ですれ違う友情と決定的な一撃を振り下ろした歪み。 ...中々重たいお話で期待を持って読み進めたものの、残念ながら読了後に大きな変化は無かった。 若者ならではの直進的な思考回路に、今でいう「毒親」のブレンド。混ぜるな危険信号が鳴り響いている。解説のお言葉を借りて、「母親殺し」が最終的なテーマとなる確実に手に取るべきではない重たいお話でしたが、一概に「なんて悪趣味な話を書くもんだ」と言えない、確実に現実に起こっているであろう闇に、額の皺がドンドン深くなっていった。 だが、この読了後の何も無い感は何だろう。救いようがない...なんか悲しい気持ちになった..というものではなく、纏まりきるまえにシャットアウトされた着地点と浮遊したままの伏線が気持ち悪い。数々の疑問が残る終わりを迎え、居心地が悪い。 なにより悲しいのは血が通ったキャラクター達から途端に失われる「らしさ」だ。 心理的描写が細かかった分、読了後に「彼女達」、そして現実に起こっているであろうこの現状について果たして自分はどう感じるのか。と心の底から楽しみ...と言うと語弊がありますが、この短い読書の先に産まれる自身の感情の未来に期待していた。 しかし途端に彼女達は「物語の中の人」となり愛着は薄れ、日をまたげは彼女達が過ごしたあの日々はフィクションの世界となり、私の記憶から話の全容以外の全てが抜け落ちていった。 心を持ち人間らしさを築き上げた「ピノキオ」の魂を抜き取り、心の通わない人形を破壊して楽しむ様を見せつけられただけのようで、とても残念。
46投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログ最近ハマりつつある櫛木理宇さん。これは初期の作品で、小説すばる新人賞受賞作品。この装丁とタイトルの対比が読欲をそそる。 舞台は著者の出身地、豪雪地帯の新潟が舞台。そこで暮らす女子高生、小柚子と弥子とその仲間たちの物語。冒頭の停電と火事の記事が全て。そこに行きつくまでの過程が雪と共に積もっていき視界不良になる。なんともいえない田舎の家庭の閉塞感や女子高生らしいスクールカーストにリアリティを感じる。雪国の天候、曇天で灰白色の空が気持ちをも陰鬱にさせるのか。最期もなかなかの不穏な読後感。 とても好きな作品だった。
4投稿日: 2020.09.12
powered by ブクログそれぞれに事情を抱える少女たち。大人になるまであと少し、我慢できなかったかな?雪国の灰色の空の描写がどんよりと物語を暗くする。苺実がウザかったなー。
1投稿日: 2020.07.24
powered by ブクログまさに毒親という言葉がぴったり。 女子同士のドロドロした心の闇も、田舎特有の閉鎖感もあるあるだな~。
2投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログ2020年、4冊目は、まとめ買いしてきた櫛木理宇。 雪深い街に暮らす、女子高生の小柚子と弥子は、小、中、高と一緒の仲。そんな二人でも、それぞれには知らせていない家庭の事情を抱えていた。そこへ小学校の時に転校していった双子の妹、京香が現れる。それをきっかけに、小柚子と弥子の関係に変化が訪れる。 雪国の冬の閉塞感、思春期の不安定さ、各々のイビツな家庭環境、となかなかへヴィーな題材が揃った一作。それが導入で書かれる、そして、大規模停電の夜の出来事へとつながっていく。 へヴィーな題材を取り扱ってはいるし、かなりの閉塞感はあるものの、比較的読み易い。もちろん、「ソレしちゃう⁉️」的なコトが出てきて、顔をしかめる場面もあるが、重くドロドロしたモノはそれ程感じナイ。 ★★★★☆評価は、3.7のややオマケ的な感じ。
0投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログ暗い気持ちになる内容ですが、今は毒親というコトバもポピュラーになり、こんなコドモたちは多いのかもな、って思いました。 自分の中にあるドロドロが出てくる内容かもしれません。 メンタル不安定な人には、読むのがしんどいストーリーかもしれませんね。 それか、逆にスッキリするかも! どっちに出るかは博打みたいになっちゃう気もします。。
0投稿日: 2020.01.05
powered by ブクログ雪深い田舎町の設定が物語の物悲しさをさらに深くする。実際に住んでみないとわからない細かなところまで描写しているのがとても印象的。 複雑な事情を抱えた女子高生が登場し、友人関係で悩み とまではありそうな展開だったが お酒に手を伸ばしたり、犯罪に手を染めていったりする辺りは度を越している。 こんなことあってはいけないと思いつつもページを繰る手がとまらないのは作者の筆力なのだろう。 このあとの作品の残忍さがなりをひそめていたのは幸い。 読むほどに辛くなっていったお話ではあったけれど。
0投稿日: 2019.10.29
powered by ブクログ思春期の危うさ、自由のない世界が書かれてる。親と子の関係って難しい。親はいつまで子供は所有物と思ってしまう節がある。。親も成長しないといけない
0投稿日: 2019.10.20
powered by ブクログ多感な時期の思い込みの極致 雪深い東北のある街で火災事件が起こった。 遺体は母とその娘だと思われていたが娘ではなく娘の友人だった。 高校生の弥子と小柚子は仲が良い、しかしお互いの家庭環境に問題があり、それがしこりとなり段々と大きくなっていく。 思い込みの激しい友だちの苺美 ずっと昔一緒に遊んでいてこの街に帰ってきた双子の京香 小柚子の母とその彼氏の大島 弥子の母と叔父と関口くん 全ての人間が何かと問題あり。小柚子は嫌になり酒に逃げる。弥子は叔父との関係に嫌気がさす。 積もり積もった事が爆発すると自分でも思っていない行動を起こす事になる。 初めて読んだ作家さんでしたが人間のドロドロとした感情の表現がよく書かれています。高校生という何かと色々な事を吸収する時期にキャパをオーバーした出来事に出くわすとどういう状況に陥るか凄く伝わりました。 「日照時間と自殺率は比例するらしいよ」南国に住んでいる自分はこの言葉がなぜか響きました。この作家さんの他の作品も読んでみたいが読んだら落ち込みそう……。
1投稿日: 2019.06.08
powered by ブクログ家庭内に問題を抱えている少女たちが出てくる。 家庭内の問題って、ほかの人からはわかりづらいし、本人も知られたくなかったりする。 想えば自分など、多少小うるさい母親がいたぐらいで恵まれていたのだなあ、とつくづく思う。 なぜか引き込まれて一気読みしてしまった本
0投稿日: 2019.05.19
powered by ブクログ2012年に小説すばる新人賞を受賞した、櫛木理宇の初期作品。 『キャリー』のように、母親に抑圧されて暮らす少女が、いつ精神を崩壊させるのかと読者をハラハラさせる物語。 共に母親に抑圧されて暮らす小柚子と弥子、この仲の良い2人の少女に、莓実、京香というもう2人の少女が関わってくることで、閉塞感たっぷりの物語は更に閉塞感を増していきます。 雪の降り積もる冬の新潟を、暗く描いているのも、母娘の物語の閉塞感を更に重苦しく演出してましたね。 ヒロインの一人・弥子が夢野久作『少女地獄』を読んでいたり、冒頭が新聞記事だったり、弥子が背が高いことがコンプレックスだったりと、『少女地獄』「火星の女」を思わせるところ、現代版『少女地獄』を目指したかのようにも思えます。とすると、莓実のモデルは『少女地獄』「何んでも無い」の姫草ユリ子かな、とか想像するのも楽しい作品です。クライマックス・シーンが、オカルト要素無しの『キャリー』、という感じなのもとても良かったです。
0投稿日: 2019.05.15
powered by ブクログ第25回小説すばる新人賞受賞作。衝撃作だと思う。 ”女子高生”というものが、非常に不安定なのは知っていたが、鬱屈が熟成され、飽和し、そして爆発する。そのギリギリなラインを存分に感じられる。 解説は読まない方が良かった。
0投稿日: 2019.04.23
powered by ブクログ雪深い田舎町に暮らす女子高生たち。 彼女たちは各々、家庭に事情を抱えていた。 “母親”と“娘”という、難解で切実な事情が…。 櫛木理宇さん初読みですが、とても描写が上手で、臨場感があり、面白い!特に、弥子と叔父の対決シーンなんて、映画を観てるような感覚になる。 表題について、匂わせるような表現は本文中にはないものの、いろんな意味で捉えられそうで、そこも良かった。
0投稿日: 2018.09.28
powered by ブクログ雪の無い生活に憧れる登場人物たちの気持ちは良くわかる。彼女達が思うほど雪は嫌いじゃないけれど、やっぱ無い暮らしに憧れるよね。かなりデフォルメされたエキセントリックな人物ばかり登場するのがいまいちかな。読んでいる間に感じた疑問や思ったことにに巻末の解説が応えてくれた。
0投稿日: 2018.07.10危うい世代の揺れる深層表現が見事でした
物語の冒頭、ある新聞記事が掲載されます。うんうんこういう手法あるよね、と思いながら読み進めていったわけですが、ホラー小説、いやミステリー小説であることを忘れてしまうくらい、登場人物達の行動、深層心理に魅せられていきました。これは残酷な青春小説であるかもしれません。 ラストはたまっていた物が爆発する感がありますが、男はあそこまで残酷にはなれないかもしれないなぁとも思いました。 ウィキペディアを見ても作者の好きな作家には名前が挙がっていませんが、私の愛読書でもあります夢野久作が物語の中に出てきたことに、ちょっと驚いたかな。しかし、少女に夢野久作を読めと言われたら、ちょっとひいてしまうかもなぁ。 タイトルの赤と白は、燃える赤と、新潟の雪の白だと思いますが、閉塞感溢れる境遇と思春期の不安定な心情とが引き起こしてしまった悲劇なのかもしれませんね。litsのレビューにもありましたが、私もレクサスの男にも鉄槌を下したいですな。
0投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログ精神的に少し参っている時に読むのではなかったと少し後悔。 17歳にしてアル中という何とも言えないミスマッチさがホラー。 母と娘ではなく、女と女の関係として見ている母親も恐ろしい。 だいぶ神経がすり減りました。
0投稿日: 2018.02.26後半の怒涛の展開に読むのが止まらなくなりました。
ホーンテッドシリーズで櫛木さんの作品に入って、重めのホラー作品も読んできました。 本作では、わりと普通の女子高生(一部おかしな人もいますが)が登場人物です。でも、家庭環境は普通…ではなく、大人でも頭を抱えたくなるような問題をはらんでいます。 しんしんと降り続く雪のように、静かに物語は進みます。そして、降り積もった雪の重みに耐えかねたかのように、一気に破局がおとずれます。運命の分かれ目となる夜、次々に巻き起こる感情のうねりに圧倒されてしまいました。 遠からずこうなることはわかっていたんです。重みに耐えていただけで、問題は何も解決されていなかったのだから。でも、どうすることもできない。そのやるせなさが物語の底流に常に流れています。 櫛木さんの小説では、勧善懲悪の懲悪の部分は結構きっちりしていて、悪行(意識的か無意識に課は問わず)を重ねていた人たちは、ほぼ破滅します。中には過酷すぎるんじゃないかと思う登場人物も。個人的には、レクサスの男にもなにか天誅が下るとよかったのですが…。 終章のやりとりもあり、読後感はそれほど重くはないです。でも、胸の底に重いものが残る、そんな小説でした。楽しくはないかもしれないけど、丁寧で面白い小説だと思います。
0投稿日: 2018.01.17
powered by ブクログ小説すばる新人賞の受賞作。新潟の雪深い地域を舞台にした、心も体も冷え冷えする物語です。 エピローグで紹介される2つの記事。1つは真冬の中越地方を襲った大停電。もう1つはその停電の夜に起きた民家の火災。発見された遺体は2体で、同家に住む母娘のものかと思われたが、母と娘の同級生の遺体だった。物語に登場する娘の同級生は数人いて、遺体はいったいどの少女のものなのか、最後までわかりません。 登場する少女たちはみんな、母親と歪んだ関係。小柚子(こゆず)の母親は男を取っ替え引っ替え。過去に小柚子は母親の相手から性的虐待を受けたこともあるけれど、それを誰にも言えません。酒の味を覚えた彼女は17歳ですでにアル中。弥子(やこ)の母親はひきこもりの弟(=弥子の叔父)を溺愛し、彼の面倒を見させるために弥子を産んだのだと断言。しかし、小柚子も弥子もそんな母親に従順。それが事件を引き起こします。 話中に出てくる映画は『ピクニック at ハンギング・ロック』(1975)。ピクニックに出かけた女子たちが行方不明になってしまうあの映画はものすごく不気味で、観てから何十年経った今も忘れられません。この小説もそんな不気味さを兼ね備えていますが、後々まで心に残りそうかと言えばそこまでではない。重さがくっいてきたら、もっと読み応えがあるかもしれません。
1投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ以前読んだ『寄居虫女』よりは、ひねってない話なんですが…出てくる少女4人の家庭がみんな壊れてます。こんな異常な環境で、心穏やかに過ごしていけるはずもなく…少女たちの互いの関係のちょっとした行き違いをきっかけに雪崩式に恐ろしい結末へ…ページをめくる手が止まらないのはさすがです。 その結末を残酷と見るべきか、人それぞれだと思いますが、私はどんな形にしろ、終わってよかったんだと思いました。あの状態が続いていく方が彼女らにとっては地獄だったでしょう。 あえて言うならあの停電の日一日で全てが一度に起きるっていうのはちょっと行き過ぎかなと思いました。
0投稿日: 2017.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
病床に伏せていた一週間で読んだ本。 雪で閉ざされた田舎町を舞台に、身勝手なことしかのたまわない大人(主に母親)から抑圧されまくっているせいで夢も希望もない日常を送る女子高生たちが、そのフラストレーションを大爆発させるまでの行程を描いた話。 正直、読後感のいい小説ではないっす。だけど、僕はスカっとした。登場する大人の大部分がそろいもそろってクズばかりで最終的にそいつらみんなヒッドい目に合うから、ざまぁみろ、って思えるってところが、そういう要因を作ってるんだと思う。特に小柚子の母親は逝ってよし。 だけど、病気のときにこんな小説読んだら余計に具合悪くなるわwww
1投稿日: 2017.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「209号室」がそんなに胸くそ悪い感じではなかったので、胸くそ悪さを求めてもう一度図書館へ。 いやあコレはなかなかに胸くそ悪い。 とにかく大人たちの気持ち悪さに腹立たしさ。 とにかくこいつら死んじゃえばいいのにと思いながら読む。 何人かは死んじゃったし、何人かは不幸になったのでだいぶスッキリである。 あとは京香と弥子がこの街を出て少しでも幸せになれればいいなと。 まあ色々消えないものはあると思うけど。 小柚子はまあ正直どうでもよい。 あまり好きではないタイプ。 こうやって好き勝手思っていいのが小説のよいところである。
0投稿日: 2017.01.22絶望少女×2
「ホーンテッド・キャンパス」シリーズで有名な著者による、小説すばる新人賞受賞作。同じホラーでも、本書には幽霊も怪奇現象も出てきません。代わりに人間の心に潜む闇が描かれているのですが……正直「ホーンテッド~」の数倍は怖いかと。全体的に雰囲気も暗く、負の感情てんこ盛りの絶望系ホラーとなっています。 明るい話じゃないことは冒頭から想像がつくのですが、それでも引き込まれて読み進んでしまうだけの魅力が本書にはあります。端正な文章に、作り込まれた人物造形、丁寧な情景描写……。特に雪の描写は印象的で、新潟出身の著者ならではだと思いました。 弥子と小柚子の境遇に関しては読むのが辛いシーンもありましたが、意外にも読後感は悪くありません。救いのあるラストが、それまでの苦しさを和らげてくれた気がします。 「ホーンテッド~」みたいなにぎやかホラーもいいけど、個人的にはこういうのも好きです。
8投稿日: 2016.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
櫛木理宇にはまってる。 親の責任。親になるのに資格作るべきだよな。→極論。またはカウンセリングを各家庭に置くべきだよ。日本だめになるぜ、このままじゃ。→極論。
0投稿日: 2016.08.27
powered by ブクログ雪降る街で起きた火事。そこに17歳の少女の死体が。 過去の出来事が原因で人を心から好きになれない小柚子、サバサバしているようで自分に自信がない弥子、兄に腎臓を提供するために産まれたと親に言われた双子の姉妹…、死んだのは誰で、何故? 思春期のヒリヒリ感。
0投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログ重い灰色の雲に覆われ、降り続ける白い雪。絶望的な閉塞感に心が壊されていく女子高生たち。第25回小説すばる新人賞受賞作。 少女たちの表の顔と心の闇の深さの対極が尋常でない。子を守るべき母親たちの無責任と非常識さも大概だが、大なり小なり母娘の関係ってこんな感じなのだろうか。精神科医・斎藤環さんの解説がショッキング。
0投稿日: 2016.06.30
powered by ブクログ読み終わった後味はけして良くない。 でも、こんなことはたくさんあると思う。 もっと何でも話せると良かったねーと思う。 でも、好きだから話せないことって本当にたくさんあるのだ。 この子達はどうやって生きていくのだろう? くびきを逃れて、強くたくましく生きて欲しい。
0投稿日: 2016.05.31
powered by ブクログ3組の母娘間と、4人の女子高生間の不安定な関係を描いた作品。 ただでさえ不安定なものが、がたがたと崩れ落ちていき、冒頭でしるされた不幸な結末を迎える。 彼女たちがまだ女子高生ということだけが救いかな。
0投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログどこまでも深い闇。読んでいて息苦しくなる。彼女らの未来に救いが訪れることを願ってしまう。それにしてもホーンテッドマンションと同じ著者だとは未だに信じられないぐらい作風が違うのにも驚いた。 あらすじ(背表紙より) 冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。同級生たちの前では明るく振舞う陰で、二人はそれぞれが周囲には打ち明けられない家庭の事情を抱えていた。そんな折、小学生の頃に転校していった友人の京香が現れ、日常がより一層の閉塞感を帯びていく…。絶望的な日々を過ごす少女たちの心の闇を抉り出す第25回小説すばる新人賞受賞作。
0投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなかすさまじい内容でしたね。メンタル状態があまりよろしくないときには、読むのは避けたほうがいいかも(これほめてますよ、それくらい真に迫っていたということ) 母と娘の関係は本当に難しくて、自身も実体験をしているし、親であっても捨てていいとも思うこともあるし、親だからこそ捨てられないというのも事実。 血縁は人間関係の中で最も汚いものだから(私個人の考え方です。そんなことはないと断言できる方が私はうらやましい) ホーンテッド・キャンパスシリーズとは全く違う世界観で、さすがに驚きましたね。
1投稿日: 2015.12.30
powered by ブクログ「ホーンテッド・キャンパス」シリーズは主人公のピュアさで見逃しがちだが、人の悪意を描くのに長けた作家さんだと思っていましたが、まさに本領発揮。親の呪縛から逃れるためには殺すか捨てるしかないのか、女子高校生たちのそれぞれの結末がせつないです。
0投稿日: 2015.12.19
