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自閉症の僕が跳びはねる理由2
自閉症の僕が跳びはねる理由2
東田直樹/KADOKAWA
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総合評価

38件)
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    こんなに「ふつう」に憧れてるのにびっくりした。 「スパゲッティ」 「スパゲッティじゃないよ、やきそばだよ」 みんなみたいな会話ができてる気分になるから決まったやりとりが好きなんだって。 療育的無視って言葉を聞くけれど、無視は無視、傷つくんだ。しかも、やりたくてやってるんじゃなかったりする。難しい。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    自閉症の方が、この世界をどのように見ているか、感じているかの一端に触れることが出来る。特に喋れない自閉症の方が、何を思い、何に悩み生きているかを知れることは非常に大きい。彼らは何も特別な事はなく、私たちと同じように感じ、悩み、楽しんで生きていることがわかった。 この本と出会えて本当にありがとうございました。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    前作を読んでかなり印象が強かったため、続けて読了。 筆者が高校生になって書いているため、気持ちや心理描写がより鮮明に著されており、前作以上に感情を揺さぶられた。同時に自身の息子に重ねて、色々考えさせられた。 度々、立ち返って参照したい一冊。

    0
    投稿日: 2025.03.18
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    1を2、3年ぶりに読み返したあと、2があることを知り読了。 1と比べて一文に含まれる情報が増えていたり、より具体的な表現が増えていたりと、東田さんの(中学生から高校生になっているということなので)成長を感じた。 彼がどのように感じているか、考えているかがとても理解できた。 そして、例えば記憶が線で時系列にならないこと、なんのつながりもなく急にとある言葉や記憶がフラッシュバックすること、気持ちを話そうとした途端に波のように感情が揺れること。これらは少なくとも自分には起こることだと思った。 自閉症の人の感じ方が完全にはわからなくても、想像できるし共感した。 また、時折挟まれる詩や短編の主題や表現が本当に素敵。この感性で人生を生きるのは、本人も書いている通りつらい部分も多いと思うが、逆に喜びも多いのではないかと思った。

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    とってもいい本であるからこそ、胸が苦しくなるそんな想いになりました。 自閉症ってこんなに純粋なんだ。 感じる事が多すぎて書ききれないくらい。 この本は繰り返し何度も読みます。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    良本です。 言葉にする事が苦手な自閉症の著者が、自閉症の世界を言語化してくださってます。相当な苦労があったはず。 息子が自閉症です。 発語が乏しい。ただ、何かわかることはないか。いろいろな先生が書く本はあるが、本書は自閉症の本人がいろいろな自分自身の行動について解説している。息子の行動に思い当たるところも多々ある。 自閉症の子は困った子ではない 困ってる子なんです。 自閉症の子をカットしてる床屋の社長さんがおっしゃってました。まさにその通りの内容です。 ご家族、親戚に自閉症の方がいる場合。読む価値ありです。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    16才 ここまで真摯に、目を背けず、自分と向き合える。なんて強いんだろう。 たくさんの人に、いろんな人に、老若男女問わずに読んでほしい、と心から思う。

    1
    投稿日: 2024.03.21
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    自閉症の方にとってどんな対応、コミュニケーションしたらいいのかわからないって人結構多いと思う。 絵カードなど視覚情報からはいったほうがいいとか言われてるけどからなずしも視覚情報から得て行動できるか、理解できるかっていわれたら全員できるわけじゃない。 障害あるないに限らず人の感情読み取る、汲み取るの苦手な人っていてるとは思う。 自分がもし自閉症者と関わって下さいっていきなり言われてもどう接していいのか分からんし、コミュニケーションもどうすればいいのか悩むし、東田さんの作品って一例とあげてくれてるから参考になる。 他人のことなんか完全には理解できひんし少しでもわかろうとする気持ちが大事じゃないかってこの作品読んで思った

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    東田直樹さんの自身の紹介。自閉症のことを理解することができる。ただ、自閉症の全てではないし、人によって違うことを考えておくことは大切。 学校ではよく「視覚支援をすることがいい」とされているが、それが全てで、それだけではいけない。東田さんも視覚支援だけを求めてはおらず、愛情を求めている。

    1
    投稿日: 2022.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1の続きで新たに勉強になったことを記していく ・同時に2つのことをするのが難しい 例えば、相手の顔を見ながら話をするなど 変な方向を向いているのは、相手の声に集中するため ・こだわりは好きでやっているとは限らないから、周りの人が本人を観察して本当にやりたいのか見極めることが大事 ・物事がうまく進むとは限らないのは頭ではわかっているけれど、ハプニングがおきるとその事実だけしか捉えられなくなる。ちょっと待ってと言われても待てないし、どうしようもない ・辛くても、悲しくても、笑ってしまうことがある ・なんでもかんでも褒められて嬉しいわけではない。頑張ったことを褒めてほしい ・記憶は点になっていて線として繋がっていない ・説明してもらって理解できないことよりも、どうせ理解できないだろうとハナから決めつけられることの方がずっと辛い ・パニックになった時1人にしてほしいわけではない。可能であればそばにいてほしい。困ったような悲しそうな態度をされると自尊心が傷つく

    0
    投稿日: 2022.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「パニックになったときはどのようにしてほしいですか?」を参考に、自閉症の子のパニックに対応しました。 『パニックは無い方がいいですが、パニックを起こす原因となっている「そうなるほどの辛い気持ち」が問題なのです。 どこかで、その気持ちを受け止めてもらわなければ、心はくずれてしまいます。』 受け止めたい、そう思うと、私の気持ちが落ち着いて、それが伝播して子どももいつもより早く落ち着いた気がします(^^)

    0
    投稿日: 2022.08.20
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    知らなかったことばかり。 目に見えるもの、表面にあらわれることばかりが全てじゃない。 自分の想像力のなさを思い知る。

    1
    投稿日: 2022.01.13
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    東田直樹「自閉症の僕が生きていく風景」「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕が跳びはねる理由 続」https://naoki-higashida.jp/books/ 業務上必要で読んだ本。通常の形式で会話できない人をつい幼児扱いしがちなことを反省する。成熟した内面世界と知性は表現されないだけでその人の中に存在している(おわり

    0
    投稿日: 2021.10.13
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    新しい発見ばかりでした。自閉症の方はある意味不自由な生活を強いられている感じなのかなと思いました。自分を自分でコントロールすることが出来ないということが、どれほど不便なのかを少しだけですが知ることが出来ました。

    1
    投稿日: 2021.09.16
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    みんな自分と向き合う時間が必要で、少しずつ成長していってるんだなぁ。自分と向き合うって凄く難しいことなのに、こんなにしっかり自分のことを知って向き合えてる東田さんは凄い。

    0
    投稿日: 2021.05.23
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    自閉症の男性が書いた彼の世界の見え方を紹介する本。   福祉施設で働いていて、自閉症の方もいらっしゃるので勉強になった。 自分で自分をコントロールできないことに対してそんなに自尊心を損ねていることを初めて知った。 さまざまな描写が利用者さんと重なって同じような気持ちだったのかなぁと想像した。人それぞれな部分もあるが、どのように関わっていくかを考えさせられた。 コミニュケーションが上手く取れない自閉症の方にやきもきすることもあったけど、もっとおおらかに構えて不安や恐怖を与えない環境づくりをするべきかもしれない。それから、成功体験がたくさん積める場を作りたい。

    0
    投稿日: 2021.05.04
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    重度の自閉症である著者が自らの世界の見え方、体験などを語る。時間の観念や、刺激にどう反応するとか、僕の世界と全然違う。自閉症の子と接する機会があるなら是非読んで欲しい。相手を知ること、理解しようと努める時に良い関係が生まれると思う。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    自分で自分を奮い立たせるってことある。 最後の文中にもある。13歳の時に書いた前作よりも、ひとつひとつの文章が長くなった。それは、自分自身を励ますため。胸の内をありのままに語ることで、明日を生きるために、自分を奮い立たせたかったからです、と。 誰かに聞いてほしい時ってある。答えがほしいわけではなく、共感、慰めでなく、話す相手がほしい時。ありのまま話せばどこかで心繋がった、と思う嬉しい勇気が出る瞬間。 そんな一筋の訴えを感じました。 文章の所々、心に残る表現があります。 ・この社会は、たくさんの人々で構成されています。その中で自閉症の人も生きているのです。 ・もし、みんなが自閉症の僕たちのことを、かわいそうな人たちとだけ思うなら、僕たちは何のために生きているのかわからない。 ・家族が僕のために頑張ってくれている姿を見て、僕も自分にできることを探して生きていかねばならない、と思うようになった。 (自分にできることを探す、私も未だに考えています) 限られた表現の術のなか、その中から外の世界を見る視点は感性が研ぎ澄まされていると思いました。 春色のリボン 春色のリボンをきれいに結ぼう 少しおめかしして でも恥ずかしがらずに 色は空色がいい どこまでもすみきったライトブルー 僕の心は 春の草原 かわいらしい花々が咲き誇る 誰かに贈れなくても  リボンがうまく結べなくても構わない 自分のためにリボンを結んだら 僕はもう 春の蝶

    19
    投稿日: 2020.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ●内容 ・前回と同じく一問一答式 ・物語はないが、合間に詩が書かれている ●学び ・話をする相手は風景にくっついているもの →場所が変わると誰か分からない事が多い、何度も会えば覚えていく ・声に対して反応できない、人の声だからと意識を向けられない ・声は向こうからやってくるもの、自分から探す事はできない ・見ながら聞くことは難しい、見る時間と聞く時間を分けて欲しい ・ウォークマンを聴く事で安心できる、雑多な音は不快 ・乗り物に乗って流れる景色を見るのが好き ・なんでも口に入れてしまうのは安心するから、悔しい時も気持ちを落ち着ける ・時間の流れが分からず不安、開始時間と終了時間で時間のけじめが欲しい ・こだわりは好きでやっている事ではない ・じっとしている事は難しい、そうしたいけれどできない ・情報収集して問題を解決する事は困難 ・大騒ぎしている時は、少し離れて見守って欲しい  治まったら気持ちを聴いて共感(代弁)する ・問題行動を無視する事は、本人の心に与える影響のバランスが大事 →なんでもかんでも無視は心が傷つくので、「これだけは」の時だけにする されて嫌な事 ・何も分かってないと思われ、無視されたり自分の事を話されたりすること ・自分がいる前で、親や兄弟が大変だと話をされること ・こうするのが本人の為だと勝手に思われ、意見されること ・奇声、こだわりなど迷惑をかける行動をやりたがっていると思われること 援助して欲しいこと ・笑顔で接する ・分かりやすく、はっきりした口調で話す ・指示は1回に1つだけ ・危ない時や悪い行動はそうする前に注意して止めて欲しい ・自分の言いなりにはならないで欲しい ●感想 ・全てが著者の言葉であるなら、本当にすごい事だと思う ・そうでなくとも、自閉症児と接する機会のある身として参考になる事は  多々あった  特に、声を掛けても反応がない事の多かった理由が分かり、合点がいった

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    投稿日: 2020.11.14
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    言葉で話すことだけがコミュニケーションではない。色々なコミュニケーションを試して欲しい。仲間として僕たちを受け入れて欲しい。それは人間として平等にということだ。 心に刺さった。自閉症の人は言葉で伝えることがどれだけ難しいことか少しわかったような気がした。

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    投稿日: 2020.10.18
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    自閉症の人も自分らとなんら変わりない考え方を持っている。しかしそれが自分で表現することができないことに辛さを覚えている。自閉症であることに誇りを持っている。まっすぐで素直で素晴らしいと思った。

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    投稿日: 2020.07.13
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    会話ができない自閉症の高校生が書いた本。 側から見ると謎の多い自閉症、頭の中ではいったいどんなことが起きているのか。 そして自分の頭の中で、もしかしたら同じようなことが起きているような、気がする。そんな本。 とても簡素な言葉で綴られていた。一気に読んだ。

    0
    投稿日: 2020.05.01
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    前著から3年...16歳になった著者の成長記録。対処スタイルが少しずつ身についていく様に感動。と同時に自身に問いかける。差別、蔑視する考えがちょっとでもないか?自信を持って“YES”と言える自分であるか...。まだまだ定期的なメンテナンスが必要なのが現実。それでも良いと言える社会の寛容さが共生社会を実現するはじめの一歩であるし、最終的にはそんな言葉が不要な社会になることが求められているように実感した一冊。

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    投稿日: 2020.04.25
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    遺伝子や脳のささいな違いで 様々な障害や病気があって、 だけどそれぞれ同じような症状なんだから それを正常に戻すこと、 出来そうなのに。

    0
    投稿日: 2018.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

     自閉症である東田直樹さんが高校3年のときに書いたもの 本人が一つ一つの文章が長くなった。とあり、そういえばそうかと思った。前作よりもスッと入りやすくなった気はした。  最後にあった「子牛」が自閉症の自分と照らし合わせているような気がして胸が苦しくなった。  成長した東田直樹さんを知ることができます。  東田さんの今後のご活躍を期待しています。

    0
    投稿日: 2018.04.04
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    所蔵あり  B378-ヒガ-2 300557675 「自閉症である作者の感覚は私達とは大きく違います。新鮮で驚きの多い自閉の世界を知ってみませんか?」 素敵なコメントをありがとうございました!  (黒板書架「感覚を深める」特集コメント ”感覚がテーマです。おすすめ本と、おすすめポイントを教えてください”より)

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    投稿日: 2018.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東田さんの言葉選びがすごく好きです。詩を読んでいると色鮮やかな情景が浮かんでくるようで、気持ちがのびのびします。特に、詩『虹の中の黄色』が好きです。 詩集も出版されているということなので、ぜひ読んでみたいです。 読んでいて不思議な感覚だな、よくわからないなと思うこともあれば、その気持ちわかる!と共感することもあり、目まぐるしく気持ちが動きました。本を通して東田さんとおしゃべりをしているような気分になります。

    0
    投稿日: 2017.09.20
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    タイトル通りの続編。前回は13歳の時に書いたものだけど、これは16歳になってから。表現力が低いからって中に秘めているものまで低いとは限らないってことをつづっている。自分が考えていることと、でもコントロールできないということはなかなか理解しにくいけれど、そのジレンマと常に戦っているのは本人なんだよね。読めば読むほどなるほど、と思うことと、どう理解していいのかわからなくなってきていることを、私の中ではどう折り合いつければいいのやら。

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    投稿日: 2017.05.15
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    同タイトルの1に続けて。東田直樹さんの書く日本語はとても素直で、ストレートに響く。流れるように読めるので、まだまだ他の本も読んでみようと思う。 【いちぶん】 自閉症の子が生まれたからといって、悲しんだり同情したりされたくないのです。人の人生の幸、不幸は、その人が決めるべきものです。みんなと同じことができないことが不幸なのではありません。人間として、自分らしい生き方ができないことが、悲しいのです。

    0
    投稿日: 2017.03.04
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    一冊めでは、自閉症に対する自分の偏見を認識させられたが、この二冊めでは以前ほどの驚きは既にない。 本の内容がつまらないという意味ではなく、自閉症の人でもこれぐらいは書けるという考え方に自分自身が変わったからだと思う。 自己分析の本として素晴らしいと思う。

    0
    投稿日: 2016.12.29
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    先日、NHKの番組で観た「命のバトン」の話に感銘を受けて手に取ってみました。 前評判に偽りのない内容で、自閉症を抱える人のもどかしさや不安を まるで自分のことのように感じることができました。 この作品のよいところは、ただやみくもに自閉症の大変さを主張するのではなく、 ものごとを客観的に見た上で、冷静に意見を述べていることだと思います。

    0
    投稿日: 2016.12.23
  • 大人になるということ

    13才の彼が16才になり、成長していました。障がいを持たない人は、自分を含めてですが、自分と同じことをできない彼らは身体だけ大きくなって、心は成長せず止まったままだと勘違いしているのではないでしょうか。まるで永遠に大人になれないピーターパンのように。 コミュニケーションを取るのが苦手な彼らはそんな誤解を受け、拒絶され、諦められることに深く傷つきます。傷ついていないように見えても、それは表面上のことです。 彼が自閉症のみんなの気持ちを代弁して、このような文章で伝えてくれること、それはとてもとても意義があることです。私は、私と同じように偏見を持っていた人に、この本を読んでもらいたいと強く思います。 彼らはピーターパンではない。 私たちと同じなのです。

    10
    投稿日: 2016.12.10
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    独自の思考で 目から鱗の箇所だけでなく、なんて本質を突いたことを言うのか…という箇所が数多くあった。 それはもう、質問が馬鹿げたもののように思えるくらい。 NHKのドキュメンタリーを見てから前作、今作と読み進めたからこそ彼が頭の中に浮かびながら読めるけど、そうでなかったら 「本当に重い自閉症の人が書いたのか?」と疑ってしまうくらい、素晴らしい言葉。 そして、鋭すぎるくらい研ぎ澄まされた感性。(本文も素晴らしいが詩が本当に素敵。)

    0
    投稿日: 2016.08.22
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     自分でもよく分からない、記憶できない、前例のないこころのゆらぎを、よく言葉にできたなぁと感心する。しかしながら、私の想像を遥かに超える困難さなのだろう。  前作に比べ語彙は豊富になり、実感した言葉を顕しているように感じた。  繰り返し出てくる「僕の場合は」という単語。著者は自閉症にもいろいろなケースを把握し、その中で社会の一員として生きている実感を得ているのではないだろうか。  なんというか、圧倒された。  気持ちを言葉にすることに、伝えることに難しさを感じる人に薦めたい。

    1
    投稿日: 2016.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生まれて一度も言葉を伝えたことのない人間が、筆談で相手に伝える、第2弾の高校生編。前作と比べて、大人になっているなと思った。どこかに障害を持った人は、優しいのかな、と思う。章と章の間の詩が、凄くいいなと思った!

    0
    投稿日: 2016.07.27
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    13歳のときの作品の続編は高校生になって改めて答えるもの。数年の成長の間に見方や考え方が深まったり変わったりしたものもある。 多くの症例をみてきた専門家や身近に接してきた親から見た「自閉症」理解というのも助けにはなるけれど、当事者の感覚や感情を直接知るに如くはなく、こうした作品が読まれ理解が進むことで、東田さんをはじめとした自閉症者の人生が幸多いものとなるように、祈らずにいられない。

    0
    投稿日: 2016.07.22
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    これはさすがに冗長じゃないですかねー。 1巻目と合体してよりぬきしてくれれば良かったと思わせてしまう。

    0
    投稿日: 2016.07.07
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    前作にあたる『自閉症の僕が跳びはねる理由』と同じことも書いてあります。それは著者の言っている「点」の記憶の話を理解していれば、かえって「なるほどなあ」と感じられる部分かと思います。 何しろ文章が洗練されているし、自分の経験や、ほかの人からの話では知り得ないことが書かれているので目からうろこの連続。人や自然との接し方について、考えさせられることの多い良書でした。 自分以上にこの本を必要としている人がたくさんいると思うので、「1」とともに絶版せず、安価で簡単に手に入る環境を存続してほしい文庫本です。

    0
    投稿日: 2016.06.23