
総合評価
(161件)| 31 | ||
| 43 | ||
| 51 | ||
| 12 | ||
| 7 |
powered by ブクログタイトルの『小説の神様』どこかで聞いたことあるようなタイトル。 文豪で「小説の神様」の志賀直哉と著書『小僧の神様』だ。 当然、物語には志賀直哉も寿司を食べたい小僧・仙吉や寿司を御馳走してくれる貴族議員のAも登場しない。 本書の魅力のひとつは、『小僧の神様』へのオマージュ?とその逆転劇の面白さにある。 当初は二人の作家の青春成長物語だと思っていたが、物語のなかは残酷だった。 「小説には力がある」と信じる美少女作家の詩凪と「小説には何の力もない」と言い切る売れない作家の千谷の二人が合作して小説を書くことになり衝突し紆余曲折しながらもひとつの掛け替えのない作品が出来上がっていく。 中盤あたりまでは卑屈で、情けなくて、女々しい千谷にかなりイライラさせられる。 詩凪はボロボロで自尊心を失っていた千谷が誰よりも救いを求めていると感じ自分の傷を隠してあえて「強い美少女作家」を演じた。 千谷に発していた言葉や二人で紡ごうとしていた物語は詩凪自身への叱咤激励であり心の叫びのようで胸が締め付けられる。 物語で「誰かを救いたい」と願うの詩凪が、ネットの悪意に晒され「救われたい側」に陥ってしまう姿は読んでて痛々しく辛かった。 言葉は凶器にもなるし癒しにもなると改めて感じた。 千谷が彼女の傷の深さを知り救う側へ、そして「世界の誰かがもう泣かないように」願いを込め筆を執る姿に救われる。 この最後の一文はこの物語の最高峰であたたかな気持ちと余韻がしばらく消えなかった。 「あなたは何のために小説を書いているの?」という詩凪の問いが心に残った。 「自分は何のために本を読んでいるのだろう?」と読み手にも問いかけているようだ。 娯楽や気晴らしもあるが、自分に足りないものを満たしてくれる願いや祈り、そんな物語の力を信じているからではないだろうか。最後の一文のように。 現代の作家が古典や文豪、名作をオマージュした本から過去の名作の面白さを教えてくれ、読む切っ掛けを作ってくれるのは素晴らしいと思う。 書くことの地獄、読むことで得られる救い、著者の想いがつまった読書好きに刺さる一冊だった。
44投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログ中学生で作家デビューするも不振に悩む高校生・千谷一也(ちたに いちや)と、同級生の人気美人作家・小余綾詩凪(こゆるぎ しいな)が、編集者の提案で「合作」し、ベストセラーを目指す中で、お互いの秘密や「小説を書く意味」に直面する青春小説です。売れない作家の苦悩と、人気作家の裏にある葛藤、そして読者との繋がりを描き、物語を愛するすべての人に贈る感動の物語です
6投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ千谷にイライラするところもあったけれど、「小説を書く意味」を見つけられて良かった。少し上がって下がるとダメージ大きいよね…。もがき苦しみながらも物語を紡ぐ小説家2人。物語の力を信じたい。
0投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ売れない高校生作家である僕のクラスに来た転校生、小余綾詩凪。圧倒的な美しさでたちまちクラスの人気者となった彼女の正体は、実は人気作家の不動詩凪だった。担当編集者の提案により詩凪と共作することになったが、お互いに住む世界が違いすぎる僕らは、時に励まし合い、時にののしり合いながらもなんとかひとつの作品を作り上げて行く... 傑作「medium」の作者ということで手に取ってみたが、ラブコメやツンデレの合間に創作の喜びや苦しみが語られる、なんともむず痒い作品であった。文章が巧いので読めてしまうが、これを楽しむにはもう少し若く純真な感性が必要であったかと。
7投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
千谷一也 高校二年生。売れない高校生作家。文芸部に所属。三年前に千谷一夜の名前で新人賞でデビューした。一切の素性が不明な覆面作家。 小余綾詩凪 高校二年生。人気作家。一也の高校へ編入。不動詩凪という名で小説を書いている。一也と同時期にデビュー。エンターテイメント性を重視した別の文学賞の出身。その容姿から当時は美少女作家として持て囃された。 河埜 一也と詩凪の編集担当。二十代半ばの女性。小説を書くことを諦めている一也に、二人で小説を書くことを勧める。 千谷昌也 一也の父。売れない作家。専業作家であることにこだわり続けて、あるとき、ぼっくり逝ってしまった。 九ノ里正樹 高校二年生。文芸部部長。一也の友人。一也に小余綾詩凪を文芸部に勧誘するよう、話を持ち掛ける。 成瀬秋乃 小説を書いている高校一年生。一也に小説の書き方を教えてくれるように依頼する。文芸部に入る。本屋の娘。 一也の母 出版社勤務。 千谷雛子 一也の妹。入院中。不動詩凪の大ファン。 水浦しず 小説家。 綱島利香 秋乃の中学からの友達。 古宮 バドミントン部。 矢花 一也が利用するコワーキングスペースのバイト。 春日井啓 作家。 野中 一也のデビューした出版社の二代目の担当者。 船城夏子 四十代半ばのベテラン作家。傑作を多数生み出している著名な作家。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ感情表現が素晴らしく、読んでいて息苦しくなるような場面があった。 書きたくても、書けなくて、すごくつらくて、だけど、書くことを諦めきれなくて、愛おしくて⋯⋯。 読んでよかったと思える作品だった。 暗い主人公やテンポの速くない物語が苦手な人は、あまり好きではないかもしれない。
0投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ色々問題は解決しなかったような気がするけど、小説を読みながら小説を書く人の葛藤を読むなんて面白い体験だった 苦しい描写が多い 書いた作品は残り続けるってそれだけで幸せだな 人それぞれに物語はあるって そうなんだけど、自分は何も残せてないな だから残せる人はいいなと思ってしまう もう一度読みたくなる本
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ小説を生み出すのにどれ程の苦しみがあるのかは、書けない自分は分かりませんが、この主人公甘え過ぎ。 一番苦労しているのは、友人の九ノ里君では?
0投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このところ、書店や作家さんの裏事情?を書いた本を 読む機会が続いて、ホントに大変な世界なんだなと 思いました。 この物語も、作品を作る大変さが描かれており はじめは面白かったのですが 最後までずっと主人公がウジウジしっぱなしで いつまでこの調子で続くんだろう?と 途中からはちょっと疲れ気味に。 ここで描いてあるような「前向きで誰もが憧れる主人公」 を求めているわけではないけれど ちょっとウジウジが長すぎる⁈という気持ちになりました。
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ3.2 好きな作家。 予想していた通りラノベタッチが鼻につき、なかなか好きになれなかったのだけど、半分読んだ頃からだんだんと面白くなり、 小説を書くこと、小説家である苦悩や2人の秘密(?)が明らかになってくると一気に読み終えてしまいました。 小説を書くことに心血を注ぐ2人が眩しかったです。 これを読んでから高校生活を送りたかったです。無理だけれどw
0投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログこの本は、小説家 相沢沙呼の心の叫びなのだろう。 正直なところ、前半の主人公には全く共感できなかった。 ウジウジと後ろ向きで、日向にいる人間を羨むしかできないような、そんな男に見えた。 しかし、中盤も終わりに近付くと、物語は一気に加速して、グレードアップした武器を手にした勇者のようになり心を躍らせた。 なぜ小説家は小説を書くのか、なぜ人は小説を読むのか。 相沢沙呼の出した答えがこの中にある。
0投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ私も趣味で小説を書いています。 読んでいて頭や喉を掻きむしってしまいたくなるほどに一也に共感してしまいました。 小説と必死に向き合って、何回も心を折って、それでも物語から逃げることができない一也と詩凪が愛おしいです。 個人的に九ノ里が凄く良い性格をしていて、友人に欲しいと思ってしまうほどでした。 とても素敵な物語です。
1投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログメディウムと、インバートを読んで、同じ作者なので読みました。 小説家の2人がお互いにきずつきながら乗り越えていく、ボーイミーツガールです。 後半ぐらいから面白くなってきて、終わるんか、これ?と思いながら読んでました。
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ小説を書くってことがどれだけ辛いかって言われても。。。 読者サービスの悪い小説でした。 まるで、批判するなって先に予防線を張っているように感じました。
1投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ小説に力はないと負の感情を持つ売れない作家の千谷一也と、小説には力があると信じる人気作家の小余綾詩凪。 二人で共作をすることになり、衝突しながら、物語を作り上げていく。 自らの生み出す物語が売れないからこそ鬱屈な想いを払拭できない千谷は、小説が売れないことは自分が否定されているように感じ、陽向で生きる小余綾のことを受け入れられず、衝突を繰り返す。しかしその中で互いの苦悩を理解し、合作を作り上げる過程が、苦しみと成長を感じ、不器用な青春を感じた。 言葉の持つ負の力、言葉の不器用さ、言葉の遅さ。これらを感じる中で、言葉を積みあげることで完成される物語を編むことで伝わるものがあると訴えかけるような物語だった。 生きるための養分を小説から摂取している心に、小説を愛する心に刺さる小説だった。
6投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログおそらく、主人公を受け付けることができないという理由で低評価を付ける人がいるだろう。正にこの主人公、千谷の本の評価コメントで書かれたように。正直、私も好きとはいえない。よく周りの登場人物は、千谷を見捨てないなぁとも思った。 千谷の本で描かれた世間から不人気の主人公を、千谷自身がこの「小説の神様」の主人公として表している。作品中に出てくる名のないその他大勢役を、私たちが体験できるというなんとも面白い仕掛けで、私としては大変楽しめた。さらにこのダメな主人公がなぜ書かれるのか、どのような思いで書かれるのかを解説されて、なおこの主人公が受け付けられないとはとても言えないはずだ。
0投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ小説を書く人は、何故書いたのか、何故書いているのか、そして何故これからも書くのか…? 主人公たちが紆余曲折、試行錯誤を延々と繰り返しているようですが、そういうプロセスの苦悶に苛まれずに書くことはできないのだということなのですね。書き上がった小説が本になったのか、売れたのかは書いてありませんが、そういう結果はどうでもよくて、ただ、小説を書き上げ、これからも書き続けていくということでいいのでしょう。
9投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログ小説を介して本気でぶつかり合う様はとても印象的だった。高校生がここまで小説のことで熱く本気になれているのがとても新鮮で青春を感じた。これからも小説から心が元気になる養分を摂取していきたい。
4投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログ高校生小説家二人による、小説を書く事の意義を描いた物語 中学生で覆面作家としてデビューした千谷一也 作品を出し続けても初版部数は減る一方 ネットの感想を見ては酷評されて、自分が書く意味を見いだせなくなっている高校二年生 そんな中、有名進学校から転校してきた人気作家の小余綾詩凪 担当編集の河埜さんの勧めで、小余綾がプロット、千谷が文章を書くという合作をする事になる 片や出せば売れる人気作家の考えた物語を、売れない作家である自分が文章を書いて台無しにしてしまうのではないかという考え しかし、彼女にも秘密があり…… 物語を綴る意義、物語の力とは?を考える物語 映画を見たので、小余綾さんのイメージがどうしても橋本環奈になってしまう 他のキャストはあまり印象が残ってない そんなわけで、秘密は知ってしまっていたけど、まぁ序盤からすでに訳あり感は満載ですよね 千谷くん、気づけよと思うけど、自分のことで手一杯って事なんだろうな それにしても、文芸部の九ノ里くんが良いやつだなぁ あと、成瀬さんも彼女なりに小説への向き合い方が好感が持てる 一也の考えは偏りすぎ 特に売れる小説の主人公像や物語の展開 それだと、何故イヤミスを好む人がいるかを説明できないでしょ まぁ、ラノベの極一部のジャンルに関しての理論だし、それもさらに変化しているので、そんなに当てはまらないと思うよ 多分、一般文芸を読んでいるように思えるのに、そんな理屈を言ってしまうほどに打ちのめされているという事でしょうね シリーズ化の持論も同様 とある作家さんによると、シリーズ二作目は一作目より売れないとのこと なので、シリーズ化よりも新作を促される事も多いそうな まぁ、もの凄く売れたらシリーズ化、ヒットしなければ新作で再挑戦という意味なのかも知れないけどね メインテーマは、なぜ小説を書くのか、誰に向けて小説を書いているのか? 何故書くのか?というのは作家の業でしょ どうしても書きたい、書かずにはいられないという人がさっかとしてやっていけるんでしょ または、仕事と割り切って書ける人 私の場合は自分が小説を書かなくても世の中には素晴らしい作品が多数あるので、敢えて私が書かなくてもいいかなという程度 物語を摂取するのは貪欲ですけど、それを自分から外に出したいと思えるほどの熱い想いはない 小説を誰に向けて書くのか?という問い 作中では、自分の作品を待っている読者は何人か?と河埜さんに問う一也 これは考え方が違うかな 未だ存在しない潜在的な読者を含め、何人に届く作品を書くかという視点であるべきなのではなかろうか? こんな人に読んで欲しいと思える物語の核があれば必然とそれは導き出されるはず あまりにも売れないので、「売れる小説」という視点でしか考えられなくなっているからそんな発想になるのでしょうねぇ 確かに売れる小説の共通点はあるかもしれないけど、それと同じ共通点を持っていても売れる小説とは限らないという論理学の問題ですよ そう言えば、作家の苦しみを描いたもので、さらにラノベだと「エロマンガ先生」になるなぁと思った アニメしか見てないけど、売れる作家と自分の違いで苦悩するというのは売れない作家にとっては永遠のテーマなのでしょうかね?
2投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ小説家の高校生男女の話。小説家の苦悩が伝わってくる、作家さんって絶対大変よな。卑屈な主人公だと評価されない、って作中で悩んでたけど、好みの問題ではって言ってあげたい。私はどんなタイプの主人公でも楽しんで読める派やからなぁ
2投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログこの登場人物たちには感情と人間らしい温かさが通っている。彼らの抱える苦悩が、怒りが、悲しみが、そして何より喜びがダイレクトに伝わってくるのだ。 売れない小説家と売れっ子小説家が二人一組で競作をする事になる。彼らの創作の行方は果たして。 小説執筆とは文字通り骨肉の戦いである。出来上がらないプロットに泣き、思い通りにならない文章に怒り、思った通りの評価を得られない事に悲しむ。それでも小説家は書き続ける。それが呪いなのか、はたまた諦めない気持ちなのかはわからない。 この本に出てくる人物たちは好感を持てる部分だけではない。時にヘタレで、時に傲慢で、落ち込みやすく単純である。 それでも頁をめくる手が止められないのは彼らの今後がどうなるかを知りたいという展開がよくできているからだ。この本は面白い。温かくて、優しくて、どうしようもなく可笑しい。良い一冊と巡り会えて本当によかった。
1投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ売れない高校生小説家の一也と売れっ子女子高生作家の詩凪が、一作の小説を共作することに。 読者の批判に打ちのめされ自分の全てを否定し卑屈に振る舞う一也。 詩凪はそんな一也に軽蔑の色を隠さない。 何一つ分かり合えない二人を結ぶ"小説の神様"とは? 人はなぜ小説を読むのか? 作家はなぜ小説を書くのか? その答えは読んでのお楽しみ
2投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ正確に書くと星3.1。 小説家が主人公で、主人公が自分の仕事に思うことの節々に現実感があって、もしかして作者が思っていることなのかなと思って読んだ。 ヒロインの性格の変わりようにちょっと違和感を覚えたが、これは人によるかもしれない。 2人の小説がその後どうなったのかと、主人公の小説の変化は書いていて欲しかった。
2投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ学生作家の2人が小説を合作するという設定が好き。作家の気持ち、小説を書くことへの向き合い方などが描かれているのも面白かった。 主人公が悩んでる期間が長かったのが残念。まぁ悩みの部分が作者としては一番伝えたいところだったんだろうなとは思った。
11投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログいかに理想とされる人でもやはり現実は容赦なく何かしらある。それでも前に進む。 …しかし主人公がウジウジ…グチグチ?してんのがちと長く、思わず流し読みしてしまった…。 最後は前向きで良かったです。
3投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ一也と詩凪の掛け合いが、見ていて微笑ましかったです。スランプに陥る作家、千谷一夜の作品をファンとしていつまでも待ち続けてくれる編集の河埜さんと一也の妹、雛子ちゃんの存在が温かかった。 ラストで一也が気づく、「小説とは、◯◯だと思う」のセリフにグッと来ました。シリーズの続きも読んでいきたいです。
10投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ・小説に込められている「願い」のちからと、それを綴る戦いの話し。 ・書店に並んでいる全ての小説と作家の後ろにこれがあるかと思うと、本棚がとても大きく見える。 ・もし、この作家が実はこんな想いをしていないとすると、むしろその想像力に驚嘆する。 1.小説の神様 2.小説の神様 上 あなたを読む物語 3.小説の神様 下 あなたを読む物語 4.小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー
0投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ後半、、というよりほぼ終盤の第五話からようやく面白くなった印象。主人公は内省が多い上にやたら卑屈で自己評価が低いので、気持ちよく読み進めることが困難でした。その調子でまるまる四話分、ほぼ転調もなく続くのでなかなか苦痛でした。もう少しサクッと読めるかなと思っていたので、予想外に体力を使った感じです。 おそらくわざと描いているのだと思いますが、表現が回りくどい上に結論に裏切りがないので、ただ冗長に感じる描写が多いように感じました。それが私にとっては合わないなと感じるポイントでした。 また、直感的に読めない名前を主要人物に採用されているので、思い出すために何度も読み返さなければなりませんでした。そのため、スムーズに話に入り込めなかったです。これは私の記憶力の問題も大いにありますが、海外小説でもないのだから、人の名前くらいもう少し覚えやすいものにしてほしい。 とにかくこんなに苦痛ポイントがあったのですが、結果的に面白かったという不思議。
4投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ相沢沙呼さんのミステリー以外を読んでみたくて。 中学生にして、文芸新人賞を受賞し、小説家デビューを果たした高校生・千谷。彼は、大して売れない小説家だった父親を亡くし、病気の妹の為にも、経済的に小説家として成功が必要だったが、売上は伸びない。自分の作風さえ認められなくなっていた。 そこへ編集者から、人気女子高生作家・詩凪との共作の誘いを受ける。彼女も、バッシングに心病んでいた。 小説を紡ぐ高校生達の苦悩。 小説は、現実に立ち向かう力とする詩凪。 誰の中にも物語があると言う者。 ぶつかり合いながら、二人は合作で次のステージへ上がるんです。 皆んな、苦しんで創作してるんだよってわかってもらえると良いね。
40投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ相沢沙呼『小説の神様』読了。 高校生作家の男女が合作することになり…というボーイミーツガールなんだけど。。『medium』にガツンとやられたので同じ作家のヒット作ということで読んでみた。半分以上読んでも売れない作家である主人公の苦悩・懊悩ばかりで退屈な感はあったけど、きっとこの陰鬱な感情の蓄積も『medium』のように終盤に劇的に相反転するような仕掛けがあるに違いない、と期待して読み進めるも… 全体的に要素が散逸的。ストーリーの肝となる主人公のデビュー作やヒロインとの合作はぼかした言及しかないのでそこを明確に描いて、作中の本筋と絡めてシンクロさせるないし対比させる構造としたほうがエモさが際立ったのではないか。終盤の2人共同での課題解決も曖昧なのですっきりしない、物足りなさが残る。
1投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログ陽向か日陰かは性質に過ぎなくて、結局のところは才の有無が先に来る。だから、タイプ違うキャラのどれに移入しても、結局自分には才が無いと打ちのめされる。認められたいよ。許されたいよ。希望はね。
0投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ主人公が他人に八つ当たりして塞ぎ込む嫌なタイプの人間だったので、あまり感情移入できなかった。(あと応答が「おう」なのが似合わない気がする) と、ブツブツ文句を言っていたが、最後は普通に感動した。
0投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ「medium 霊媒探偵城塚翡翠」がベストセラーとなる3年ほど前に相沢沙呼氏が発表したヤングアダルト作品で、映画化・漫画化もされており、わりあい評判が良かったようなので読んでみた。 主人公は3年前に一般文芸新人賞を受賞し覆面作家として作家デビューしている高校2年の男子。だが今は後輩作家にも販売数を抜かれ、自作の印刷部数は減らされ、新作のプロットにもダメ出しされている。すっかり自信を無くしていた彼に担当が提案したのは、彼と同時期にデビューした売れっ子女子高生作家との合作だった。 ええ~~、ちょっと待って。 中学2年で作家デビュー? 合作相手も同時期デビューの女子で、その二人が今はクラスメイト? いや、設定キビシくない? ラノベのコメディならともかく。 主人公は大真面目に苦悩している。半年前に出した最新作もネットで叩かれゴミ扱いされており、編集に預けてあったデビュー作の続編も出版することを許されず、絶望、自嘲、自虐、嫉妬、怨嗟など負の感情にとらわれているばかりで、教えを請う文芸部後輩女子を八つ当たりの言葉で突き放す。 合作する女子高生作家も、当初はラノベにありがちな毒舌女子として描かれるが、彼女の設定からすればこの描写には違和感しか感じない。 彼女自身に物語の核心となる秘密があることは容易に想像がついてしまうので、ストーリー展開には意外性を感じることもなく結末へと至る。 正直、なんでこの作品が高評価だったのかよく分らない。 続編も出ており、あまつさえ他作家によるアンソロジーまで出ている。商業的には成功していると言えるのだろう。 僕は、何か読み違えているんだろうか?
3投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログそれぞれに心に傷を負った二人が、葛藤を経て小説を作り上げる話。 やや都合がよいストーリーだったり、主人公がやたらひねくれていたり、前半はなかなか進展しなかったりと、多少ストレスは感じる。 しかし終盤の、それぞれの過去を乗り越えて心を通じ合わせる様は思わず心を揺さぶられるものがある。小説は願い、という言葉が印象に残った。
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ若くしてデビューしたものの、ヒット作を生み出せず苦しむ一也が、美少女転校生で人気作家でもある詩凪と共同で小説を作ることになる。一也がひたすらネガティブな姿勢であるところや、セリフが現実離れしすぎてるところに読みにくさがあったけど、小説を生み出そうとする一也や詩凪の苦しみには作者の気持も込められているのかなぁと想像した。普段から作家の偉大さは認識しているつもりだけど、改めてゼロから物語を生み出すことの大変さ、それを受け取る側も大切に読んでいきたいと思いました。
1投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログすごく正統派な青春小説。密度が濃くてとてもよかった。シチュエーションの見せ方が良くて、喧嘩のシーンとか特に好き。 メディウムの時は大仕掛けにやられたけどこの作品は構成は定番?な感じでヒロインの秘密も想像の範疇って感じでした。この作品の魅力はくさくて真っ直ぐなストーリー。理不尽や不幸に対する感情を吐き出してぶつかって最後には救われる物語。相沢先生の作品は救いがあるのがいいですね。これが願いなのか。 度々出てくるラノベ関連の話。意識して作られてるのかmediumと比べてかなりラノベチック。かける幅の広さに驚きです。また、mediumっぽい仕掛けが作中の小説にも出てきていて伏線のようになっているのは面白いですね。 とてもよい読了感。大満足です。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログこんなに好きなものに没頭できるってすごいことだと思った。悩んだり苦しんだりしたことないから共感できなかったけど… でも主人公の2人が「できないことをお互いに補い合う」ところは、なんだが夫婦の形や家族の形みたいだな〜と思いました。
3投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログ「星一つ」 経験したからこそ。 どれだけ頑張っても手が届かない場所は誰にだってあるだろうが、勝負にすら出なければ結果は敗北のままなのでは。 最悪な出会いをしてしまった二人だが、今後どうやって共闘することになるのかきっかけが気になる。 「虎は震えている」 売れる事が大切で。 自身の全てを否定してでも価値観を見出したいのであれば今のままでいいだろうが、視野が狭くなってしまいそうだ。 何故そのような考えになってしまったのか、理由を知ることが出来たからこそ今を理解したのかもな。 「物語への適正値」 現実など忘れたい。 空想の世界だからこそ望む主人公の姿はあるかもしれないが、全ての作品において必要かといわれたら微妙だよな。 何人が非難した作品だったとしても、好きだと言ってくれる人がいたのなら変わる必要はないと思う。 「物語の断絶」 全てを終わらせて。 遊びではなく仕事として請け負うものなのだから、目標とされる一定の数値を超えなければ何もかも失うんだろうな。 どれだけ綺麗事ばかり並べたとしても、そこに辿り着けない者がいたら理想論にしか聞こえないよな。 「小説の神様」 抱える物は違えど。 インパクトのある売り込み文句は惹かれやすいかもしれないが、同時に作品の評価も同レベルに落ちてしまうのでは。 検証や比較を行うのは自由だが、そこから勝手な推測だけで人を傷つけてしまってはいけないだろう。
0投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
千谷くんの心情とその描写が、読んでいてとても胸を締めつけられました。 小説家の仕事の苦悩が細かく描かれていました。 小説や物語を読む時、大切に読んでいきたいと改めて思いました。
14投稿日: 2021.12.06
powered by ブクログほぼ全編を通して繰り返されるネガティブな言葉に少なからず挫けそうになったのは確か。でも読みきれて良かった。 小説を好きになれて良かった。 続編でてるのかな? そちらのほうが楽しめるような気がするなー。 それとサブキャラ達のスピンオフがあるなら、むしろそっちが気になるところ。
1投稿日: 2021.12.02
powered by ブクログ初めての相沢沙呼作品でしたが、相沢さんの作品というのはこんな感じなのでしょうか? わたしには合わなかったようです。 主人公の高校生作家、千谷一也のウジウジさが後半まで続くので、なかなか読み進められませんでした。 映画にもなっているようなので、読まれる方の好みで人気のある作品なんでしょうね。 いいな〜と感じた登場人物は九ノ里ですね。
13投稿日: 2021.11.30
powered by ブクログ相沢作品だし、結構、話題にもなっていたので、期待して読んだが、イマイチ。途中、ちょっとした謎解きはあったが、そこだけかなあ。
0投稿日: 2021.10.31
powered by ブクログ【感想】 ・読後感は良いが、読むモチベーションを維持するのがしんどい話ではあった。 ・ヒロインはラノベのテンプレ的キャラだが、主人公はあまり例がないほど鬱陶しいダウンモードの男子高校生。たかだか三年間くらいの失意でギャグかってくらい落ち込むなんて贅沢なやっちゃなあ。 ・小説をバカにするような言動は小説を書くことに入れ込みすぎているからだろう。ほとんど「僕には小説を書くことしかない」と言ってるようなもんやけど。 ・小説でいくらかは稼げる高校生ってそれだけでけっこうたいしたもんやけど、そこに気がつけよとかつい思ってしまう。何言ってんねん、まだまだこれからやんって。最近の人なら「オレはまだ本気出してない」とか言ってそうなもんやけど、そうじゃないだけ、マシかもね。 ・ただ、ヒロインがとても困難な状況だとわかった途端に生き生きし始めるのは、助けたいからとは言うもののちょっとさもしいかもね。 ・「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と「冴えない彼女の育て方」と「エロマンガ先生」を思い出した。なんとなく。 【一行目】 春になった自覚がないのだろう。 【内容】 ・歌を忘れたカナリアが諦めモードのわりには苦しみまくっているがもがいた果てにもうなんとか一度歌い始めようとするお話。美少女とともに。 ▼簡単なメモ 【春日井啓/かすがい・けい】作家。「僕」と同じ文学賞出身。てがけるジャンルは広い。面倒見のよいタイプ。「僕」にコワーキングスペースを勧めてくれた。 【九ノ里正樹/くのり・まさき】「僕」に声をかける数少ない人物の一人。文芸部部長。中学生の頃は生徒会長だったらしく広い人脈を持つ頼りになる男。 【河埜/こうの】編集者。千谷一夜のファンでもある女性。 【古宮優子】バドミントン部部長。 【小余綾詩凪/こゆるぎ・しいな】同級生にして作家。著作はよく売れている。エンターテイメント系の文学賞出身。ペンネームは「不動詩凪」。キャラ的にはラノベによく出るテンプレ的美少女。気の強い人をバカにしたような態度を取るが実は意外に普通で優しかったりモロかったりする。で、だいたい主人公のファンだったりする。 【小説の神様】小余綾詩凪には見えていて「僕」には見えていないもの。ある意味小説家の条件かもね。 【千谷一夜/ちたに・かずや】主人公で語り手の「僕」。本名は「一也(いちや)」でおそらく名字はペンネームと同じ。常にダウンモードの高校生。中学二年生のとき一般文芸のそこそこの新人賞でデビューした覆面作家でなかなか本が売れないので落ち込んでいる。今では売れないと意味がないと言うようになったのは自虐モードの行き着く先だったろう。メンタルはとても弱い。父親も作家。《最低最悪のあなたより、今はあなたの綴った物語の方を信じることにしたわ。》p.86 【千谷昌也/ちたに・しょうや】一夜の父。売れない作家だった。 【綱島利香/つなしま・りか】成瀬の友人。小説を書くなんてダサいと思っている。「僕」いわく「陽向の彼女」。 【成瀬秋乃/なるせ・あきの】「僕」に小説の書き方を教えてくれと頼んできた一年生。主人公がプロの作家だとは気づいていないが、文芸部の部誌に書かれたものを読みファンになったらしい。 【人間が書けていない】「僕」がよく吐くセリフ。詩凪などの浮世離れしたチートキャラに対して吐き捨てる。 【野中】編集者。あまり感情を見せない。 【雛子】「僕」の妹。病気で入院中。彼女と対するときだけ主人公はわりと普通の安定した姿を見せる。 【プライド】《僕はプライドよりお金を大事にする男だぞ。》p.46 【真中】成瀬の中学時代の友人。孤立するタイプだったが小説を書いていて成瀬には読ませてくれ影響されて成瀬も書くようになった。綱島利香と軋轢があった。 【矢花】「僕」が利用しているコワーキングスペースの従業員。
1投稿日: 2021.09.17
powered by ブクログ主人公のペンネームの「千谷一也」が、千夜一夜物語からきているのがオシャレ。ヒロインの「こゆるぎしいな」もなにか由来があるのかもしれない。 物語の2/3のあたる部分までが、主人公の卑屈でネガティブな、小説を書けない理由のモノローグの繰り返しばかりなのがちとキツイ。 最終章で一気に逆転してハッピーエンドになるのだがそこまで耐えられるかというところがポイント。大人よりも中高生に読んでほしい青春小説。
0投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんなに辛くても、どんなに悲しくてもペン先を躍らせなければならない。気分が乗るまで待つことは、誰にでもできる。けれど、気分が乗らなくても書くということは。それは、小説家にしかできないことなのだから。 「君は、小説には力があるって言っていたよな」 「それは、現実に立ち向かうための力だと思う」 売れなければ、読まれなければ。どんな作品だって、存在しなかったのと同じことなのだから。 「小説は、、、。きっと願いなんだと思う」 「自分の気持ちをはき出せない人間が、小説なんて書けるわけないだろう!」 「ねぇ、父さん、どうしてみんな、本を読んでまで、涙を流したいんだろう」 「違うんだ。そもそも、小説っていうのは、泣かないために読むんだよ」 「明日からの自分が、もう涙を流さないでいいように、小説を読むんだ。ページを捲ることで、生きるために必要な養分をそこから得ていく。もし、物語を読んで涙を流すことがあっても、それは切なさや、やるせなさからくるものじゃなくて、この先ずっと、この胸に刻まれる温かな感情であって欲しい、、、」 刀を、研ぎ澄ませ。感情に深く切り込んで、鮮烈な文章を読み手に与えろ。
0投稿日: 2021.05.25
powered by ブクログ悩む描写が何度もあって少し嫌になったがその中でも3人の立場が違う視点の悩みや描写の仕方でどこか魅力的で神秘的な雰囲気を感じて良かった。
0投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログ続編から読んでしまった為に一番のロジックがネタバレになってしまった。第四話~五話あたりの千谷のうじうじっぷりはかなり読みづらい。多分彼の小説が受けないのと被せてあるんだろうけど。ただ、その悩み続ける様子が書き続ける苦しさを体感させてくれるし、必要なのかな。 小余綾の濡れた洋服にムラムラするくらいの表現しかなかったので、小学校図書館でも大丈夫そうです。
0投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ私自身、仕事と家庭の事情で本を読めなくなった時期がありました。自分の置かれてる状況下で本を読んで良いのか?何度も何度も本を開いては閉じるを繰り返していました。積読の中から小説の神様があったので、少しだけ読み進めました。特に主人公がもがいている様が、どこか自分自身と重なったのか応援したくなりました。小説と向き合ってどのような答えを導き出すのかを知りたくなり、それを知ることで僕自身も小説を何故読むのかを知れると思いました。そして答えが出て、今僕は別の小説を読み進めています。この本には感謝してます。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログう~ん、これは少し、構成で損しているのではないかと思いました。 青春ものということもあるかもしれないが、文体が時折、軽い感じになるのが気になる上に、とにかく負のオーラを纏った主人公に感情移入出来ない。 と思ったら、急にヒロインと意気投合みたいな感じで、第三話を読み終えた時点で、読むの止めようかなと本気で思いました。 しかし、第四話に入ってからの急展開で、雰囲気がガラリと変わり、軽い文体もほぼ無くなり、物語の世界に一気に入り込めました。 ちなみに、私は「小余綾詩凪」が「千谷一也」に文庫本を叩き込むシーンにグッときたのですが、この時点では、まだ小余綾の真相を知らなかったので、それも含めれば、また違った感動を得ることになります。 そして、この作品で印象的だったのは、小説を書くことと、自分自身を好きになることや認めてあげることが、繋がっていること。もちろん、小説を書くことの出来る素晴らしさや大変さも実感したのですが、誰の中にも伝えたいことや想いがあること。そこには、辛いことや苦しいことや、しょうもないこと、何でも含めていいんだよ。他人が何と言おうが、あなたの中から湧き出してくるもの、全てがあなた自身の物語として認めていいんだよ。と言われているようで、自己肯定の大切さを感じました。 なので、出来れば、最後まで読んでほしいと思います。 それから、主人公の一也の序盤の感情移入のしづらさは、作中作なのかもしれません。物語の中で一也が、自分みたいな主人公の物語なんて、誰も読みたくないだろうと言っていたことに対して、相沢さんが意図的にやっているのかも。 もちろん、小説の素敵なところが、この作品に書いてあることだけではないとも思いますが、やはり、青春を謳歌している方々には、共感出来る点が多いのではないか、とは思います。
11投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログさわやかな、やる気を起こさせる、そんな皆が読みたがる本がいいのだろうか? 私もそんな一般的な読者だ。 少ない読者でも出版できるといいのだけど。 誰たが読みたがる本しかないのは良いとは言えない。
1投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログmidiumを読んで相沢沙呼さんの読もうと思ったが、すごく良かった! 主人公の千谷は、卑屈でどうしようもないけど、小余綾が根気強く、引っ張っていいコンビだと思う。 小説愛に溢れてる。 同時に小説家の苦しさもわかる。 成瀬ちゃんが、友達に勇気を出して小説が好きなことを打ち明けるところに感動した。 あと、妹さんの思い。 恋愛としてどうなるか結末も知りたかったが想像に任すところも。 第2弾は、連作になるし、ないかな。 読みたい。
0投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ「なにかを持っている誰かが、常に羨ましい。その人の周りには、自然と人が集まる。人気のゲームや漫画、あるいは大きな声で快活におしゃべりする方法とか、他人の顔色を窺わなくても人と会話ができる術だとか、道具なんて持ち合わせなくても絶対的に人を惹きつけてしまう器量の良さだとか。人の輪を自分の周りに作るための術を持っている人たちが、羨ましくてたまらなかった。」 ずっと主人公がグズグズしててくどいなと思ったけど、共感できる想いもあった。 他人のことが羨ましく思うのわかる。でも嫉妬というより憧れ。そういう憧れる部分がある人と仲良くなりたい。
0投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説を書く高校生たちの物語。 mediumが面白かったので同じ作家さんの本を読んでみた。 この小説の登場人物の苦悩や葛藤を考えると、小説を書く人や自分を表現している人はすごいなと改めて思った。ネットの流行で出版業界が衰退しているのに加え、誹謗中傷が簡単に書き込めるようになってしまった。自分もこうやって読んだ本の感想を書かせてもらっている立場なので、書くときは作者へのリスペクトを忘れず美しい言葉で書けたらいいなと思う。
3投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログ表紙の印象からライトな雰囲気を想像してたけど全然そんな事はなく、書き手である登場人物の(あとたぶん著者自身の)苦悩や葛藤、小説への重く深い愛を感じた。 繊細な心理描写が丁寧に描かれていた。
2投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログ本屋大賞候補となった『medium』が面白かったので、相沢さんの他の作品も読んでみたいと思い、評価の高かったこの作品を手に取りました。 小説が好きな人には是非手に取って欲しい本です。 私たちは小説を読む側ですが、書く側の気持ち、小説を書く大変さ、辛さ、そして面白さがよく分かります。 これまで読書をしていて、この本は面白いかそうでないかでその本を評価してしまっていたけど、この本を読んで、作者が本に込めた願いや想いについても考えてみようと思いました。 また、作家さんは、主人公たちのような苦しみや葛藤を味わいながら執筆しているのだろうか、そうならば沢山の作家さんに小説の神様が微笑んで欲しい、そして、私も作家さんの想いや願いを汲み取れる読者になりたい、と心から思いました。
0投稿日: 2020.12.14
powered by ブクログ主人公は売れない高校生作家の千谷一也(ちたにいちや)と一也の高校に転入してきた人気作家の小余綾詩凪(こゆるぎしいな)。 一也の父はやはり売れない作家でしたが、他界していて、入院中の妹の雛子がいます。 一也は雛子の入院費の足しに小説を書いているという事情があります。 一也は詩凪になぜか共作を持ち掛けられます。 詩凪がプロット担当で、一也が文章を書くことになります。 書いていくうえで、二人はことごとく対立しながら話し合いを進めます。 詩凪のつくった主人公のことを一也は、まるでダメな自分のことのように感じてしまい「僕が主人公の物語。僕に物語はなくていい。誰も読みたがらない」と言い拒否し続けます。 以下ネタバレですので、お気をつけください。 詩凪は「自分の作品のテーマを理解せずに読み手の心を震わせることなんてできないでしょう」と言います。 「君は成功者だ。勝利者なのだ」 「ねえ、あなたは、本当に、なんのために小説を書いてるの?」 「僕は、読み捨てられる小説でいいから売れたかった。彼女の言っていることは理想ばかりだ」 そして、一也と詩凪は共作を一時止めてしまいますが、一也は詩凪がこの一年、一作も本を出版していないことに初めて気づきます。 詩凪の秘密に気づいた一也は、再び詩凪と共に作業することを選びます。 「物語には嘘ばかりが書かれている」 「小説はきっと願いだと思う」 「違うんだ。そもそも小説っていうのは泣かないために読むんだ」 「明日からの自分が、もう涙を流さないでいいように、小説を読むんだ」 「わたしの物語をどこかで読んでくれた誰かが、もう悲しい思いで泣かなくていいように、そう願いを託しながら小説を書いているの」 そしてついに一也は書き上げます。 一也はその次に必ず詩凪のための物語を書きます。 一也のデビュー作は主人公が、傷ついたヒロインを助ける話でした。 高校生作家の物語ではありますが、小説とは何かということを、新鮮な気持ちで考えさせられる物語でした。
50投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ2人のやりとりは面白かったけど、物語としてはちょっと物足りない 小説を読む事が、生きるために必要な養分をそこから得ていくというのは共感できるが、明日からの自分が涙を流さないでいいように、っていうのはイマイチ
1投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ最近本屋大賞候補になった「medium」を読んだところだが、本作も映画化されると知って読んでみたが、どちらもやはりライトノベルレベルだった。アニメ化なら分かるけどわざわざ実写化する程の作品かと疑問を感じた。最近は邦画界は安易に漫画やラノベを映画化して駄作を連発し過ぎだ。
0投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説の神様 僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・子余綾椎凪(こゆるぎしいな)。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女のいう“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春! 日陰にいる主人公と、日向で輝くしいな。主人公の千谷くんは、自分の小説が売れない原因を考え続け、葛藤し、なぜ小説を書いているのかわからなくなる。そんな中、しいなと合作で小説を作ることになる。しかし彼は、彼女を自分と正反対のタイプだと思いつづけ、すれ違い続ける。それでも2人は共に協力しあってお互いの弱点を補い、小説を完成させていく。 私は、この物語でやはり、「小説の神様」というキーワードに惹かれました。自分が、自分にしかかけない小説を書いているんだ、という実感。体が震えました。こうやってお互いがお互いの弱点を補いつつ、共に進んでいく、とても後味の良い、いい話でした。面白かったです。
0投稿日: 2020.11.11
powered by ブクログ私は普段小説を読まない人間なので、少しずつ読み進めていきましたが、簡単な言い回しが多かったので読みやすかったし、私が知らない小説家の一面が知れた気がしたので良かったです。
0投稿日: 2020.11.07
powered by ブクログ美しい文章を綴る売れない小説家が主人公って事で、この本の文章はどうなんだろうって、小説の文章について評価してみたのは初めてだったが、読めない漢字が多い気がするって事以外は、評論家でも小説家でも無い自分にはわからなかった。 ネットで酷評される小説家の話なので酷評はしないがコミック版の方が良さそうだ。
0投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログよかった。青春な感じ。この人の文章が上手いのか、最後の方は繰り返しでクドイが、それが心地よい。キャラも良い。「氷菓」が思い浮かんだ。サンドリヨンとメディウム読んだあとでよかったかも。
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログ小説家の気持ちが良く分かる、一冊だった。 何気なく読んでいた本をもう一度 読み直すべきだと思った。 本が嫌いな人には良く分からないと思う。
0投稿日: 2020.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【感想】 傑作だろう。傑作だと思う。一般的な人気もある。漫画化され,映画化もされている。しかし,そういった一般的な評価とは関係のないレベルで,たまらなく好きな作品である。 そもそも作者の相沢沙呼のファンである。相沢沙呼との出会いは,「午前零時のサンドリヨン」。どうして,そこまで好きになったのかは分からないが,大好きな作品である。とにかく文体が肌に合うのだ。とはいえ,欠点もあった。相沢沙呼が描く作品の,ヒロインはともかく,主人公にさほど感情移入ができない。そういう訳で,物語全体の雰囲気と文体,そして,どの作品にもあるどこか底意地の悪さを感じさせる部分に引かれている。 で,この作品である。この作品の主人公はかっこいい。この点が他の相沢沙呼の作品とは違う。これまで読んだ相沢沙呼作品の主人公は,かっこ悪いのである。この作品の主人公,千谷一也も,かっこ悪い部分があるのだが,中学2年生で,新人賞を取ってデビューしている小説家である。売れない小説家であるが,売れない小説家でも小説家ですらない高校生よりはかっこいい。 そして,ヒロインの小余綾詩凪。相沢沙呼の作品のヒロインはかっこいい。このヒロインもその例にもれずかっこいい。しかし,か弱い。弱さを隠し持ったかっこいいヒロインと,かっこよさを隠し持った主人公。なんかもう,がっちりはまった感じである。 千谷と小余綾が一緒に物語を作っていく姿が,分かりやすい起承転結で描かれる。出版界の,特に小説の厳しさがにじみでている作品でもある。小説内で,千谷が売れる小説を書きたいといっているのは,いやというほど分かる。お金は大切なのである。小説内で,小余綾が語る理想論ははなもちならない。 そういった相沢沙呼らしいひねた目線も持ちながら,まさに王道の起承転結で話は進む。衝突から始まって,意気投合。上手くいきそうに見えたところで,転。千谷のデビュー作の続編が出版されないこととなり,小余綾も物語の最後が思い描けない。しかし,最後はその壁を乗り越えて二人の物語が完成する。チープといえばチープ。どこにでもありそうな,まさに王道の話。しかし,相沢沙呼の文体で,かつ,千谷と小余綾だけでなく,九ノ里,千谷雛子,成瀬秋乃といった,たまらなく魅力的なキャラクターが織りなす物語は至上である。 どんでん返しもなく,分かりやすい起承転結でハッピーエンド。どこにこんなに惹き付けられるのか分からない。しかし,いい。読み終わるのが惜しいと思った小説は久しぶり。ちょうど,少し前に空色メモリという同じように高校の文芸部が舞台の作品を読んでいて,そちらもかなり好きな作品だったけど,こちらはそれ以上。 何がいいのか。やはりキャラクターである。全員たまらないくらい魅力的で,でも,なんとなく仲良くなれそうな人物として描かれている。こういう人たちとはうまくやっていけるのである。 読み終わるのが惜しい作品だったので,続編があるのは嬉しい。同時に,不安でもある。ここで終わってほしかったという気持ちすらある。それくらい至上のデキだった。点数としては当然★5。こういう小説を,ここまで好きになれる小説を,またいつか読みたいものである。 売れない高校生作家,千谷一也は,転校生の人気作家小余綾詩凪とチームを組んで,二人一組で小説を書く。千谷一也の小説は売れない。 〇 メモ 〇 第一話 星一つ 登場人物の紹介的な位置付け。千谷と転校生である小余綾は,教室で千谷から「小説は好きですか」という質問をしたことがある程度の関係だったが,文芸部の部室で,言い合いをする。 その後,編集者の河埜の紹介で,千谷と小余綾は一緒に小説を書かないかと提案される。 〇 第二話 虎は震えている 千谷と小余綾はケーキ屋で小説の打合せをする。小余綾がプロットを考え,千谷が文章にする。小余綾が考えるプロットは全部で5話の構成。推理小説的なテーマを内包しつつ,あえてロジックに着目せずに人間の愛しさ優しさを描くための道具。デキはいいが,千谷はやや違和感を覚える。ここで,ミステリ的な仕掛けが組み込まれる。この伏線が後で生きてくる。 千谷は小余綾のプロットを文章にするが,あえて売れるために自分の文章ではなく簡潔ですっきりした中身のないスカスカの文章で描く。 千谷一也は入院している妹を見舞う。妹のためにケーキを買いに行き,偶然に小余綾に出会い,妹に会ってもらう。小余綾は,雛子と話,雛子から千谷の話を聞き,千谷の偏った考えの理由をしる。そして,自らが読んだ千谷の小説を信じ,雛子のためにも自分の作品を千谷に託してもよいと伝える。 〇 第三話 物語への適正値 千谷は,改めて小余綾のプロットを文章につづり,小余綾にメールを送る。小余綾のメールの返事はそっけない文章でしかない。このメールの文章も伏線となっている。千谷はそのデキに不安を感じる。しかし,この段階では小余綾にその違和感を相談できていない。 小余綾の書くプロットの第三話には女子バトミントン部が出てくるので,千谷の提案で,バトミントン部の取材をする。 その後,千谷が知るワーキングスペースで千谷と小余綾は仕事をする。その中で,千谷は自分の思いを伝える。この主人公のままではダメだ。自分がこの主人公を描くと,読者が望まない人物になってしまう。このプロットは面白い。読んでもらうために,主人公の造形を変えてほしいと。 千谷は,部室で,成瀬への小説の指導をする。千谷は,売れるための小説の書き方を指導する。千谷は,成瀬に自分のような思いをしてほしくないと思って指導するが,成瀬は自分のような人間が物語の主人公になってはいけないのかと涙する。小余綾は,千谷にバドミントンの勝負を挑む。千谷が勝てば共作の主人公の造形を変えるという。 バトミントンの勝負は千谷が勝つ。小余綾は,「わたしは……。こんな大切なものをくれるあなたの中に,物語がないなんて思わない。」,「だから,わたしはあなたの物語を読みたいのー」と,自分の思いを告げる。 千谷は,自分を書き続けなくてはならないということに気付く。主人公の変更はなし。強くなくてもいい。失敗しても,嫌われても,挫折を繰り返してしまっても。 君は,主人公になってもいいのだと,ページを捲る誰かへ,そう伝えるために物語を描く。 〇 第4話 物語の断絶 第3話を書く千谷のところに,第4話のプロットが完成したと小余綾から電話が掛かってくる。今からそっちに行って話したいと。雨の中,夜中に小余綾が千谷の家に来る。夜を明かして二人で小説を描く。物語で言えば起承転結の承。二人の仲がぐっと縮まり,千谷は小説を描く楽しさを思い出す。小余綾は,千谷のデビュー作のファンだという。千谷は,そのデビュー作をシリーズ化させてもよいと思っていた。そのデビュー作の3作目を書きたい。こんど文庫化されるデビュー作に,そのような思いを持つ。 夕食後,サンドボックスというワーキングスペースで,千谷は先輩の小説家である春日井に出会う。春日井は,一般文芸とライトノベルの中間地点の読者層をターゲットとした新レーベルで刊行した「木陰亭奇譚」が売れず,打ち切りが決まったという。 千谷のもとにも連絡がある。千谷がデビューした出版社の二代目の担当者である野中から,千谷のデビュー作の続編は本にできないと告げられる。ここがこの小説の転。千谷のデビュー作の物語は断絶する。 千谷はショックで小余綾との共作もできず,学校にも行かない。九ノ里のおかげでなんとか学校に行き,成瀬に出会う。小余綾との対面。千谷は小余綾に思いをぶつける。結果として,二人は解散。二人の物語も断絶する。 〇 第5話 小説の神様 千谷は雛子を見舞う。小余綾も,千谷との関係が断絶する前に,雛子のことを見舞っていたという。 千谷は,九ノ里から,小余綾について書かれたウェブサイトなどを教えてもらう。千谷は見ないようにしていたから気付いていなかったが,小余綾は「舟城夏子」という作家の作品の盗作騒ぎでかなりのバッシングを受けていた。千谷は,小余綾が国語のテストで,一種のパニック障害になっていることに気付き,保健室に連れていく。小余綾は半年くらい前から,誰かに何かを伝えるために文字を書こうとすると頭が真っ白になる。 九ノ里からデビュー作が大好きだと言われ,成瀬から,先輩は小説を愛していると言われ,千谷は小余綾のために,一緒に物語を考えようという。千谷は,最初から感じていた違和感について伝える。この物語には願いがないのだと。 小余綾は,千谷に,ある小説家のエッセイについての話をする。その小説家は,息子から,「ねぇ,父さん。どうしてみんな,本を読んでまで涙を流したいんだろう」と問われ,「違うんだ。そもそも,小説っていうのは,泣かないために読むんだよ。」。千谷は,小余綾とほとんど同時に同じ言葉を口にしていた。 千谷は小余綾との物語を完成させ,小説の神様を見た。 〇 エピローグ 千谷と小余綾の小説は完成した。小説は二人の手元を離れ,校正の手が入る。夏休み。千谷と小余綾は教室で顔を合わせることもない。成瀬は実家の書店の手伝い。千谷は小余綾と何週間も会っていない。 家族の付き合いで,海外旅行に行っていた小余綾が戻ってくる。小余綾は,千谷の手首を掴み,強引に立ち上がらせる。「決まっているでしょう。」,「わたしたちの,次の物語を作りにいくのよ―」 〇 千谷一也 主人公。千谷一夜という名前で小説を書く。中学2年生のときにそれなりに名のある一般文芸の新人賞でデビューした売れない小説家。父親も作家 〇 小余綾詩凪 主人公,千谷一也が通う高校に転校してきた美少女。不動詩凪という名前で小説を書いている。千谷と同時期にデビューした作家であり,エンターテイメント性を重視した千谷とは別の文学賞の出身。水浦しずという名で文庫本で本を出す。 〇 千谷雛子 主人公である千谷一也の妹。入院中。不動詩凪のファン 〇 九ノ里正樹 文芸部の部長で,千谷一也とは中学校時代からの知り合いで友人 〇 成瀬秋乃 千谷一也が通う高校の1年生。文芸部が作った冊子に載った千谷の作品を読み,小説の指導をしてほしいと考え,文芸部に入部 〇 河埜さん 千谷と小余綾の担当編集者 〇 千谷一也の母親 出版社勤め。 〇 千谷昌也 千谷一也の父親。対して売れない小説を書き続け,家族に借金ばかりを残して死んでしまう。 〇 台詞 〇 もうね,お兄ちゃんを見ているとね,お金を払わずに作品を読むのが心苦しくて……。こんなんじゃファンを名乗れないから,お小遣い全部使ってでも,これからは文庫本をきちんと揃えていくよ! 〇 あえて言うなら,自分が,物語を綴る生き物だということを,どうしようもなく宿命付けられているのだと,そう感じる瞬間のことかしら……。 〇 研ぎ澄まされた日本刀のように,読み手の心へ深く切り刻んでくる。 〇 わたし,小説が好き。大好きよ。
0投稿日: 2020.10.28
powered by ブクログ小説を書く人が何人か出てくる。 何度も何度も小説をなぜ書くのか、書いてどうなるのか、書いてどうしたいのかが問いかけられる。現実問題、売れないとお金にならないし。売れそうなものを書けばいいのか? 小説を読むのが好きだし、さらっと読んでいるが、作者の本音の一部を登場人物に言わせてるような気がしてくる。読後感は、よかった。
4投稿日: 2020.10.08
powered by ブクログ主人公のうじうじがくどい。 ずーっとうじうじしていても、その苦悩が深掘りされていくのなら、純文学のように読むことはできるのだと思う。 ただ、同じペースでずっと「書けない、書けない」と続けられると鬱陶しくなる。 起承転結はあまりはっきりしていないし、冗長な表現は多いし……。 純文学をやりたかったのだろうか? それにしてはたまに出て来るラノベ的な表現には違和感を覚える。 それと「双眸」という表現は使いすぎだ。 主人公と詩凪がいるシーンではほとんど必ず出て来る。 作中作は表現があいまいだから進捗度がつかめず、主人公の苦悩についていけない。 そして長い。 この内容で400ページ弱は長い。 作者はこの物語で何を伝えたかったのか? 主人公が「小説に力なんてない」と言うくらいだから、きっと最終的には小説の力を伝えたいのかと思って読んでいた。 タイトルも似ているし、瀬尾まい子の「図書館の神様」みたいになるのかと。 ネットのレビューを見て挫折した主人公が登場する小説を、ネットで酷評するのはなんだか心苦しいけれど、結局、ストーリ性もメッセージ性もからっぽだった。
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ現在(2020年10月)公開中の映画の原作。ちょっと主人公が鬱陶しいところがあるが、話としては分かる。映画も見てみてもいいかなと云う気になった
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ物語を創造するときの、産みの苦しみ、みたいな苦悩の感情とか、悩み続けて負のスパイラルに落ち込み、このままでは鬱病になって、ひどい時には自殺まで考えてしまうのではないか。 そんな、陰々滅々とした気分が、なかなか抜けないまま読み終えた。 希望のあるラストだけど、あまり同調できない。
0投稿日: 2020.09.19
powered by ブクログ「小説を書くこと」と 「小説を読むこと」は違う 「小説を読むのが好きな人」なら 楽しめる内容だと思う。 どの作者も最初は、初めから万人のために書くわけではなく、誰かのために書き始めるのだろう。 情熱の火で暗闇を照らして、 自分を信じて前に進むしかない。 どこかに、誰か伝わる人がいると 信じてひたすら進むしかない。 情熱の火が消えたら 暗闇の先も見えず、何もできない。 好きなモノを「嫌い」にしないと やりようがない気持ちってのが 痛い程わかる… 自信がなくなり、成功している方法に飛びつく、自分を見失う。 小説家としてデビューしたものの ネット上のレビューで酷評 売上部数も伸び悩む状態 物語が書けなくなってしまった主人公は、その火が消えてしまっているところから始まる。 そして、同時期にデビューした天才作家であり頭脳明晰、誰からも好かれる顔を持つが美少女作家と出会い、二人で作品を創ることになり… 「ボーイミーツガールモノ」で 「作家モノ」と分類することができる。 主人公視点の描写は男子高校生のアレ でヒロインに「卑猥」と叱られても仕方のない感じでしたけど、小説への想いは二人ともとてつもなく熱い。 プロの作家として見てきた「現実」と物語がもたらす力を信じる「理想」がぶつかり合いながら、前に進んでいく 二人の熱量に、「小説を書きたい人」なら、読むのが苦しい、辛い… でも、更に心の火がもっと燃えるかもしれない。そんな物語。 ・苦労して書いた作品も、その数分の一の時間で読んだ読者の評価に左右されてしまう。 普段、このレビューもそうですが 好き勝手書かせてもらってます。 その弊害にも触れるし、出版業界の問題にも触れる。押さえるところはちゃんと押さえていて素晴らしい。 同じ講談社タイガの「絶対小説」 の混沌ぶりも「創作の想いの爆発」という印象を受けたけど、この作品も二人とも想いが破裂し合いつつ、新たな希望を膨らませてラストに向かって行くのが苦しいけど心地良かった。 九ノ里は、いい奴… 成瀬ちゃんも、いい子… 主人公の妹は、痛いオタク…
29投稿日: 2020.08.18
powered by ブクログ“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!(e-honより)
0投稿日: 2020.07.21良いところもある
全体的に、いいところもあり、それなりに評価できます。この時代の若い小説家としての苦悩もよく表現されているし。 ただ、イラッと来るところも多いので、途中で投げ出しちゃう危惧もありでしょうか。
0投稿日: 2020.07.05
powered by ブクログ主人公の小説を書くことに対する苦悩が自分に刺さりまくってかなり前に買ってから読んだり休んだりもう一回最初から読み出したりを繰り返してようやく読了した。読んでて苦しくなるところが多かったけど最後まで読むことでその苦しさも良い方向に受け止められそうな気がした。面白かった。彼らの物語の続きを読みたいと思った。
0投稿日: 2020.06.03
powered by ブクログ学生というと、何かのプロを目指すために苦悩しているという場面が多いですが、この作品では、プロになった後の苦悩が描かれています。ガチな言葉のぶつけ合いが作者の思いかのように体の奥から叫ばれていて、グイグイ世界観に誘われていくようでした。心の葛藤が、結構深いところまで描かれていて、濃厚な青春小説を読んだ印象でした。 言葉の表現が絵を描くかのように多種多彩で、言葉のチョイスも独特で面白かったです。 小説家ならではの苦悩が描かれていますが、役者やミュージシャンだけでなく、様々な分野でも共通して言えるかと思います。 「隣の芝生は青く見える」という諺があるとおり、どうしても他人と比較してしまいます。自分は自分とわかってはいるが、なかなかそういう風にはいきません。どうやったらスランプから脱出できるか、なかなか答えが一つというものはありません。この作品では、本音のぶつけ合いや過去の出来事が解決の糸口になっています。 他にも時間が解決してくれるや原点に立ち返るなど、一人一人答えは様々です。 でも、一番大事なのは、一人で抱え込まないことと思いました。どうしても一人だと一点で集中してしまい、間違った答えになるかもしれません。それだけでなく、色んなアンテナを張ることで、自分の知らなかった一面を発見できるのではないかと思います。 映画化されるということで、どう映像化されるか楽しみです。
0投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ小説家の苦悩、思いという普段あらわに表には出ない側面が新鮮で面白かった。題材が高校生というのもあり精神的な未熟さ、社会の不条理さへの葛藤という描写が多くあり自分と重ね合わせて読んでしまった。 主人公の自分の思いや考えを諦めるために正論を並べてるという行為は普段自分が無意識的にやってしまっている行為でもあり読み進めていく中で考えさせられる部分、ハッとする部分がいくつかあった。 文章は読みやすく、場面を連想させてくれるのであまり本を読み慣れていない人、特に高校生にお勧めできる。 逆に歳を重ねすぎると青臭くて楽しめない人もいるのかもしれない。 個人的にはとても面白かった。
0投稿日: 2020.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家はなんのために物語を紡ぐのだろう。 書きたいものを形にしたいけど、売れなければ書くことも出来なくなる。 ▲出版不況のなか、ジレンマや怒りや、ときには希望にも振り回される現代の作家や作家の卵の今を知れた。 ▽思春期の男の子だからかもですが、前向きにも後ろ向きにもぶれていた気がした。
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ相沢沙呼初挑戦。小説家という人種の生々しい実態が垣間見ることができた気がする。 小説家とは繊細さをさらけ出し傷つきながらも文章に還元していくというイメージ+青春の多感な感受性ということで硝子細工のような美しく切ない物語となっている。 この作品が提示している小説の力、小説を書く意味はもちろん広く受け入れられる見解なのだろうけども、一読者の立場から現時点の自分が小説に期待するものは少し違うとも思えた。個人的には自分には想像もできない世界、それは絶望・悪意に満ちた世界のほうに偏っているきがするけど、を疑似体験することで揺れ動く感情の機微を自己陶酔するためといった側面が強いように感じている。これは年齢や環境に影響受けていると思うし、十代二十代のころはもちろん違う目的で読書に耽っていた、と思われる。(もっと純粋な動機で)どうであれ、自分にとって小説とは何かを見直す良い機会となりました。
1投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ思わず小説を書きたくなる 途中まではなんだかな〜と思いつつ 勧められた本だったから最後まで読んだけど 途中でやめずに良かった 所々の台詞が刺さる これは映画も楽しみ
0投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ重めの作品ですが、すごく面白かったです。出版(業界)のリアルな現状にも言及していて、共感できる部分が多かったです。 何で本を読むのか?物語は人の心を動かすのか?という感覚的な部分を改めて文字として認識できるのは読書好きにはたまらないなと思います。 すごく好きな作品です。
0投稿日: 2020.05.11
powered by ブクログ趣味が読書しかない私は、この小説とても気になっていました。小説の神様…小説家の苦労、イメージで理解してても、こう文字で知らされると、本当に感謝しかないですね。そのおかげで、いくつもの素敵な小説読めるんですから。一也と詩凪、それぞれの悩み、葛藤、苦しみ…特に詩凪は、そんな状況でも、一也を鼓舞していたと知った時は、凄い切なくなった。2人の小説読んでみたい!刊行されないかしら(笑)
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログラスト100ページ弱に救いがあって、そこを読むためにこの物語があるって感じた。けど、そこまでが苦痛、ただただ、苦痛。たぶん、そこに至るまでにページを捲る手を止めてしまう人が多いんじゃなかろうかと思う。そしてこの作者の物語を二度と読むまいと感じてしまう人も居るのではないか…と。
0投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ主人公は作家になったけれど伸び悩んでいる高校生で、葛藤しているシーンが多く、読むのがつらい所も多かったが、その分作家という仕事の大変さがリアルに伝わってきた。 本を読むのが好きな人は普段見えない作家さんの努力を知ることができるので、楽しめると思います。
0投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ現実に立ち向かう力。 夢、願い、希望。 想いを紡いでいくための 言葉を綴っていくための とても大切な何か。
0投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
創作する苦しみ、辛さ、そして愉しさに共感する。苦しんで、もがいて、傷付いてようやく辿り着く境地がある。そうして生まれたモノには、きっと何かが宿っている。それに触れた人の人生をささやかに、時には大きな影響を与えていく。それは言葉かもしれないし、違うものかもしれない。 小説は、物語は、素晴らしい。そう思える青春物語。
0投稿日: 2020.04.21
powered by ブクログ若き高校生作家、千谷一也(ペンネームは千谷一夜) 彼は売れ行きの伸び悩みや、作品の口コミサイトでの酷評ぶりに耐えかね、自分の物語を愛せないでいた。 そんな時に転校してきた美人作家、小余綾詩凪(こゆるぎしいな)(ペンネームは不動詩凪) 「わたしには小説の神様が見える」 人気作家である彼女は物語に必要とされる人間だった。 そんな2人がタッグを組んで作品を作ることになる。 ぶつかり合う才能、自分を受け入れられず常に弱気な一夜、それを叱咤する詩凪。 彼らの物語の行方や如何に!? 小説家と言う職業の苦悩が良く描かれていました。 やはり、読者からの評価が良くも悪くも彼らの全ての様です。 たった少しの自分の作品を愛してくれる人の為に物語を綴る。 作家とは孤独な生き物ですね。 だから好きな作家さんはもっと応援しないとと思いました! 読者からの励まし、それが彼らの次作の原動力になるはず! 話は変わりますが、青春モノに限界を感じました。 もう、わたしの歳には響かない、物足りないようです。 これもひとつのステップなのかな?
2投稿日: 2020.04.17
powered by ブクログ「辛くて、辛くて、たまらない……。わたし、今まで、小説って楽しいから書くものなんだと思っていました。どんな作家も、書くのが楽しくって仕方なくて、だからあんなにも楽しい物語が生まれているんだって。教えてください。千谷先輩。物語って、どんなふうに生まれるんでしょう──」 売れない高校生作家と美少女人気作家のふたりが、一冊の合作を作ろうとする物語。 タイトルとあらすじだけ見て、「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 -Time to Pray-(時雨沢恵一)」みたいな話かなと思いましたが違いすぎた。 これは、魂の叫びだ。 全編が、子どもたちの慟哭で出来ているような、そういう小説だ。 映像化作品特集から、凄く熱い感想をhttps://booklog.jp/users/heavycandy/archives/1/4062940345拝見して、読んでみました。ありがとうございます。 主人公は売れない作品を書き続けることに疲れて、でも物語を書きたくて、何度も何度も倒れ、立ち上がり、泣き言を言う。ウダウダして前に進めない主人公を読みたいだろうか?そう問いかける主人公を読む我々はまさに今、ウダウダして前に進めない物語を読んでいる。 それが辛くて幾度も本を閉じてしまう。 読者はもちろん、彼が最後には書けるだろうと思っている。だからページを捲ることが出来る。 ある程度本を、特にヤングアダルトジャンルの本を読んでいる人は「売れ筋」の小説が定形化して似通ったものになっていることはよく分かっていると思うけど、それ以外の本も是非売れて、欲しいなと…思うのです。 小説の神様って、なんでしょうね。
11投稿日: 2020.04.02
powered by ブクログ小説の神様(講談社タイガ) 著作者:相沢沙呼 講談社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
0投稿日: 2020.03.30
powered by ブクログmediumが面白かったので、手に取りました。 表紙などがラノベっぽいし、高校生で同じクラスにプロの小説家が2人って… ゴメンなさい。 私が間違えてました。 ライトではありませんでした。 特に後半のドロドロした心の葛藤など、結構ヘビーでした。 ネット民、怖いなぁ〜と。 続編も読みたい。
1投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
漫画で言うとバクマン。を読んでいるときのような、 業界の内情を覗き見て、どこまで本当なのだろうとドキドキするような 感覚に陥る。 多かれ少なかれ、相沢先生の実体験も混じっているのだろうかと 邪推してしまった。 ただ、他の方のレビューでも見かけたが バクマン。は作中で傑作が描かれる。 こんな作品なら本当に面白そう、読んでみたいと思わされた。 だが大抵のこういう系統の物語は、作中で傑作が描かれない。 「素晴らしい作家が傑作を書いた」という一行でそれが事実になるのが 小説の良さでもあるのだが、本当にその作家が素晴らしくて 書いた作品が傑作なだという説得力にはどうしても欠けてしまう。 実際に傑作を生んでいる天才たちの苦悩、 学生でありながら働いているならではの苦労 その両方が書かれている物語に比べると、傑作部分が曖昧なので 勤労学生の大変さが主軸になってしまってはいる。 同じところをぐるぐる回ってばかりで、テンポ良く話が展開するわけでもなく、 問題が解決したわけでもないが、 迷った末に一歩踏み出す物語。 好き嫌いは分かれるかもしれない。 自分は本や映画など創作物に触れるとき、 泣きたいとも、泣かないためにとも思っていない。 ただ、面白い物語を見たいだけだ。 だから、『泣ける』という帯には嫌悪感があるし、 この登場人物たちの考えとも全くイコールではない。 小説を読むことが、現実に立ち向かう力になるというのはわかる。 小説だけでなく、自分の好きなものに触れることは 力になるだろう。 物語を紡ぐ意思と、それを待ってくれている人がいる限り物語はきっと続く。 でもそれは綺麗事だ。 待ってくれている人がいるかどうかは見えないことも多い。 たった一人しか待っていなかったら、プロとして発表する意味はない。 それでも、本が売れない現代だからこそ 自分でサイトで本を売ったりフリマに出たりという方法は取れるだろう。 プロ作家がコミケに出て、商業で出せなかった本を売るというのは そこまで珍しいものでもない。 売れたいから書くのか、書きたいから書くのか。 売れるというのはそれだけ多くの人に届けられるのが利点でもあり 届かない物語を綴ることに意味があるのか。 素人でも悩むだろうに、プロとして書いていて 打ち切りに遭えば、打ちのめされるのはわかる。 千谷のキャラは嫌いではないし、気持ちもわからなくもない。 リアルだと言えるのかもしれないが、どうしてもヘタレ過ぎには感じてしまった。 悪夢に魘され自傷行為をするのは、最早精神を患っているので 母親は優しく手当していないで病院へ連れて行ってあげるべきだと思う。 詩凪のキャラの方が好きだし、強気に振る舞っていたという いかにもラノベのヒロイン的な感じは好きだ。 小説が書けなくなった、ではなく文字が書けなくなったというが 構想を話すことはできる。 なら、音声入力ではどうだったのだろう。 何故か文字が書けなくなるほど追い詰められたのに、 千谷に話すことはできた。 実は千谷の父のことも千谷のことも知っていたから。 ご都合主義と言えなくもないし、顔を晒して活動していたのに クラスの他の誰も彼女の正体に気が付かない。 そんな数年で面影が無いほど顔は変わらないし 若い子達は基本的に小説を読まない、が下敷きになっていて 小説を読む成瀬が特殊なだけ。 主人公の妹は難しい病気で入院しており 医療費を稼ぎたいから小説を書く。 追い込まれて『書きたい』だけで書けない為の設定なのかもしれないが 少々無理がある。 確かに事実は小説より奇なりで、そういうこともあるかもしれないが 小説にしてしまったら都合が良すぎる『人物が書けてない』設定ではある。 ただ、ラノベだと思えばそこまで気にならないところでもある。 ここまで炎上騒ぎになっていて、当の舟城は何も言わなかったのだろうか。 もし、盗作ではないと思っていたら、況して相手は子供なのだし 自分のファンに向けて冷静になれと発言するなり 逆手に取って不動との対談でも組んでもらって仲良くするなり できたと思う。 それがなかったのは、舟城も盗作だと思っていたからなのか 担当者から絡まないよう釘を刺されていたのか。 物語に力なんてない、という言葉は傷つくし 詩凪と千谷の喧嘩を見て、後輩の成瀬が間違わずに 『小説を愛するが故の怒り』だと認識したのは凄い。 救われる思いもした。 が、もう少しその辺りの、千谷が歪んでまるで持論のように 詩凪や成瀬に言うようになってしまった経緯に説得力が欲しかった。 唯一好きなキャラクターは九ノ里だが、彼にしても 美味しすぎるというか、何故なんでも知っていてうまいところに 適度なやり方で絡んでくるのかの説得力はない。 続編を読むと、二人の合作は好評だったようだが これだけ苦悩として描かれても、ならば結局外部から見れば 問題もなくトントン拍子に売れている感は否めないと思う。 映画化されるというので読んでみて、 現在の出版業界への問題提起というよりは でも頑張って書いたら誰か見てくれているかも、という感じなので やっぱりぐるぐる悩んだ末に同じところに戻ってきている印象。 面白かったしところどころぐっとくる台詞もあった。 九ノ里は映画はだいぶキャラを変えていそうで、 佐藤流司さんなら原作通り九ノ里も演じられるだろうに 何故キャラを変えたのだろうか。監督の意図なのだろうか。 詩凪が橋本環奈さんなのはかなりイメージ通りで 映画は観に行くつもり。楽しみにしている。
1投稿日: 2020.03.17
powered by ブクログ高校生作家たちの青春小説といった感じだろうか。 作家の気持ちが代弁されていると思うが、私は創造的な才能は無いので凄く羨ましくもあり、関わらなくて良かったという安心感もある。 ただ私は高校生くらいから本を読むようになり世界は広がったと思う。「物語に力なんて無い」という主人公のセリフが作中にある。その通りで小説に「チカラ」は無い、が能力はある。それは現実逃避だったり憧れだったり気晴らしだったりするかも知れないが影響を与える能力だと思う。漫画や映画に比べると映像がない分インパクトは弱い。でもそこには想像力を使うという余白がある。その自由度が良い。
1投稿日: 2020.03.07
powered by ブクログmediumの著者の相沢沙呼さんの本とういうことで読みましたが、、。最初は主人公の千谷君の心理描写などから、重苦しい本だと思いながら読んで行ったのですが、途中から千谷君が小説を書くのが楽しいと思っている様子が見えて、最初に感じたイメージを覆されました。 10代ならではの不器用さが目立った青春小説で、最後の方では涙してしまう程の感動だったと思います。
1投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ大好きな作品。 青春小説が好きな小説家志望としては かなり楽しく読めたし 私も作家にやはりなりたいなぁ と感じました。
1投稿日: 2019.11.02
powered by ブクログ評価が高いので読んでみました。結果、面白かったんですが、どうにもヒロインが好きになれず…。男の人が書くヒロインっぽいなあと思って調べたら、作者は男性なんですね。名前のイメージから女性だと思っていました。後輩の女の子は可愛いです。
1投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログ中学生の時に小説家デビューした男女が主役。 かなり、重い(- - 苦しい(- -; 小説に限らず、何か「物を生み出す」人には 共通の悩みを深く、赤裸々に描き抜く。 「産みの苦しみ」「スランプ」など、 避けては通れぬが「直視したくない」苦しみを これでもかと言うほどに突きつけられ、 正直、読んでいてかなり辛い(- -; ざっくり言ってしまえば「ハッピーエンド」になるが、 それは「オマケ」みたいなもので。 悩み、苦しみ、もがき、ぶつかり、戦い抜く様が この本の真骨頂と言えるのでは(^ ^; 終盤、小余綾の「問題」が発覚するのは、 展開としてはちょっと安易な気もしたし... それで発奮する一也も単純で(^ ^; 少年漫画の世界か(^ ^; 九ノ里がいい味出してるが、スーパーマン過ぎ(^ ^; 成瀬さん、もう少し絡んで発展するかと思ったが(^ ^; 雛子はどうなったか、後半忘れられてるような(^ ^; ...などと、ツッコミどころは数あれど(^ ^; 楽しく読ませていただきました(^ ^
1投稿日: 2019.03.23
powered by ブクログ高校生の売れない作家の主人公と、同級生で売れている作家の少女が合作で小説を綴っていく作品。 主人公の小説が好きな故に書きたくても書けない心の葛藤が見えるのと、周囲にいる人々の小説への純粋な思いが描かれています。 すべての小説家は同等の悩みを持って執筆しているのかもしれませんね。また、自分は小説に力をもらって生きていることも実感しました。
1投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログ紅玉いづきの吟遊詩人探偵とか、王城夕紀の青の数学みたいな雰囲気。くるしくても、くるしくても。 そして、この小説のレビューには大変書きにくいけど(笑)アラサー女が読むには主人公が卑屈すぎてしんどかった。大人は諦めることも、それでもあがいて前へ進むことも、自らの責任において選択して行動できるから。このレーベルの読者層には感情移入しやすい苦悩であり葛藤だったのかな、どうかな。
1投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特な文章と言葉遣いだなと思った。 詞を書くのが趣味だった中学の頃、 みんなが知ってる言葉を使いたくなくて、 国語辞典を開いていろんな言葉を紡いだ。 そんなことを思い出す言葉たちだった。 だから、第4話を読むまでは、正直、拙いなっと思った。 でも、第4話。 主人公、千谷の想いが言葉が感情が爆発する。 今まで、言い訳がましかった彼が、同じ言葉なのに、彼の感情が流れ込んでくる感じがした。 その時、思ったのは、 千谷の感情は、作者相沢さんの感情でもあり、この物語の作者は千谷でもある。 作者の他の本を読んでないからわからないけど、 彼女の独特な文章がその時、初めて、この物語に、私に合致した。 話の展開も、小余綾と千谷の作品に合わせたのだろうか? 最終話は、少しあっけな感が否めず、勿体無い感は否めないけど、小余綾と千谷が目指した最終話のように、光が見える終わりだった。 どの物語でもあるように 春日井さんや九ノ里、彼らのように陰で支える人達が好き。 いつも、私はそういう人達に好かれて支えてもらえる主人公が羨ましい。
0投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログ+++ いつか誰かが泣かないですむように、今は君のために物語を綴ろう。 僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。 物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは? そして合作の行方は? 書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春! +++ 中学生でデビューした作家が同じクラスに二人もいるというのは、奇跡としか思えない設定ではあるが、もしそんなことがあったとしたら、普通に考えて、意気投合するか反発しあうか、完全に無視するかのどれかだろう。だが、彼らの場合はそのどれでもなく、二人でひとつの物語を紡ぐことになる。本作は、さまざまな要因を含みつつ、それをひとつずつ呑み込んで消化し、それでも消化しきれないものは少しでもかみ砕いて、二人でやっていこうとしっかりと思えるまでの物語である。自分と自分の編み出した物語を愛せるようにならないままでは、どうしたって二人でやっていくことはできなかったのである。自分たちの立ち位置を見極めたここからが、彼らの始まりなのだと思わされる一冊でもある。
1投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ続編を読む前に初めの物語を再読。やっぱりこの人の小説と、この話が好きだな。 最近の沙呼さんの苦労や苦悩にSNSでも触れてるから、最初に読んだ時よりも強く印象に残った。 自分も人の気持ちを描いた小説は大好きだから、素直に受け取っても沁みるんだけど、生きる物語として読んでも感じられるものがある話だった。次は続編。
0投稿日: 2018.09.25
powered by ブクログ☆4.5 正直、前半は主人公やヒロインにイライラし読み進めたくなくなるが期待以上の作品。最初は文学少女の二番煎じかと思い読みながら辟易していた。しかも小余綾がテンプレヒロイン過ぎて、この作家のようなラノベ脳にはやれやれだぜと思ってしまった。しかし、彼女がテンプレヒロインとして描かれる理由が分かると納得しかない。金太郎飴のように量産されていく美少女は無意味な存在でしかないが、この作品では小余綾は小余綾でなくてはならない。 「文芸部なんて幽霊部員の巣窟でしょ」と口にする輩にこの作品を読ませたい。後半の熱量に圧倒され、ページをめくる手が止まらなかった。愛しい作品。無理に恋愛感を強めず、あくまで「物語を生み出すこと」に軸を置き続けて最後まで書き切ったのも好印象。 勿体ないのは、友人である九ノ里と後輩の成瀬さん、病弱な妹の存在や展開が都合良すぎる。どうしても、ご都合主義だと否めない。
2投稿日: 2018.07.19
powered by ブクログほかにない熱量を感じる小説。売れない高校生作家の叫びに胸がつまる。慕ってくれる後輩に売れる本を書けという言葉をぶつける主人公が痛々しくてつらいです。自虐的な主人公が苦悩と絶望の先に何を見出すかは読んだ人だけがわかる。伝えることの物語でもある。
0投稿日: 2018.03.17
