
総合評価
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powered by ブクログ「この思考力の限界こそ、『懐かしい』という感情なのだ」p69 なるほどな。ピカソがなぜアンリ・ルソーの絵、そのこどもっぽさに憧れたのか、その理由がここにある気がするな。 変化し続ける喜びと、停滞の中の喪失と。やはり子どもは偉大だし、その意味で未来に尽くすことに幸せを感じるのも分かるな。 可能性の獣は、常に未来を見据えている。
0投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ復習は、また今度。 再読後、浮き沈み、建て壊れを繰り返し、何かが連鎖していく。 何かなくてはならない自分の輪郭をなぞるような気もする。 1回目は図書館で借りたもの、 2回目は購入後 何かが違う気がする。 自分は危ういのだろうか。こんな本を読むなんて。
0投稿日: 2021.06.23
powered by ブクログささきすばるさんと森博嗣さん夫妻のコラボによる大人向けに書かれたミニ絵本です。うーん、さだまさしさんの笑える血液型の歌「恋愛症候群」ではありませんが、それぞれにO型とB型のお二方の性格・感性がA型の私には少し合わない嫌いがあったのかも知れません。徹底的に暗いという程ではないのですが、でもとてもご陽気とは言い難いダークな雰囲気が全編を覆っているのですね。通り一遍の結末やオチではなく読者の感性に訴え掛けて考えさせるガチガチでなくゆる目の締め方は新鮮で良いのですが、不気味な絵と時折の死の影に気が滅入りましたね。
0投稿日: 2019.03.25
powered by ブクログ【あらすじ】 一度しか読むことができない物語を旅する悪戯王子と猫。彼らが出逢う20の物語は、ときには優しくときには残酷、ロマンティックでしかもリアリスティック。無垢と頽廃を同時に内在する、ささきすばるのイラストと、詩的な森博嗣の文章とが呼応し、次々と展開するイメージ。観念の世界を揺蕩(たゆた)う大人のための絵本。 【感想】
0投稿日: 2018.03.13詩のようなダークで美しいショートショート
森博嗣の詩のようなショートショート。印象的な挿絵と、それぞれが独立したようなどこか繋がっているかのような、ぞくぞくぞわぞわざわざわする世界観。『「似合う?」なんてきかれると、「似合うよ」としか答えられないのが男性の力学だから、…』ぞわぞわする文章は他にたくさんあるけども、どこか森博嗣的なこの感じがいい。
0投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログ20の物語が掲載されている、ささきすばるとの共著の絵本。物語に共通する点は無く、最大で6ページで一話が完結する構成となっている。 絵本と聞くと、こども向けの作品かと感じるかもしれないが、内容は大人向け。 ブラックユーモア、神秘的な内容ありと90ページほどの短い本だが、とても面白い内容であった。
0投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログ大人の絵本というコンセプトに惹かれました。 ささきすばるさんの絵が素敵で森博嗣さんの詩みたいに感じる独特の世界観があります。 泡の連絡、奇遇、クリスマスイブが好きです。
0投稿日: 2015.09.08
powered by ブクログ書架で見つけてなんとなく。表紙の猫が私を呼んだのかもしれない。挿絵を書いているのは森博嗣氏の奥様なんですね。ささきすばるさん、男性だと思ってた。挿絵が綺麗な幻想的なお伽噺のような作品。2012/577
0投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館から借りました 短編集。ファンタジー。 題名は、王子と猫が一回しか読めない物語を旅する、という設定から。 イラストは、シャボン玉のような、メタリックのような、絵が多い。 この中で、一番は、「クリスマスイブ」。 電車で読んでて、目頭が熱くなった。 猫が人間の子に生まれてくる。クリスマスイブに死んでしまって、彼は初めてのプレゼントの中身が知りたくて仕方ない。 神様が許してくれたので、中を見ると。 猫のぬいぐるみが入っていたのだった。 子猫のぬいぐるみは、子供を失った両親のうでに抱かれることだろうと思って、猫はほっとする。 なんか、涙腺開放ツボ直撃でした。
0投稿日: 2015.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初みたとき絵本かと思った。 薄いし挿絵もたくさん載っていたから。 だけど読んでみると詩集だということがわかる。 森博嗣の詩はどれも深いものばかりだった。 その中でもピンッときたものだけ書いておく。 『僕は一生懸命走った』 弱虫ペダルに変換して読んだけど少し悲しくなる最後だった。 「もう走っていないことが、少し寂しいんじゃないかな。」 大人になって年をとって、走れなくなった時、みんなはこう思うんじゃないかな? 『練習』 面白いと思ったし深いとも思った。 人生で練習なんてできない。一度間違えればもうそこで終わりじゃないか!と思った。 『汚染』 自殺をしようとしている男が先生と呼ぶ人に向けて送った手紙のような詩。この詩も深くて悲しい詩だった。 『かぶり』 猫をかぶるとか羊の皮をかぶった狼とか言うだろう、これはそういった詩だった。 私ももう思い出せないほどにたくさんの皮をかぶった。だからドキッとしたし、面白いとも思った。 最後のページの著者紹介がちょっと面白かった。 一方は作家で一方はイラストレータなのにどちらもトーマという名の犬を飼っているとこだけ同じなのだ。
0投稿日: 2014.08.13
powered by ブクログ森博嗣氏とささきすばる氏の作品。 夫婦である両氏の作品で読んでみたいと考えていてようやく読めた。 詩的な文章に独特の世界観をあらわす絵がすごく印象的。 不思議な感じがおもしろく、そして一度読んだら消えてしまうという設定から丁寧に読んでしまう雰囲気があった。 文字が溶けてしまうというのが、読むことで自分に溶け込んでいく。 一度溶け込んでしまうと意識しようにも自分という主観でしかとらえられなくなるような、自分の一部になってしまって顕在化できないような、そんな意味で消えてしまうということなのかなとなんとなく感じた。
0投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログ絵本。 スバル氏との共著。スバル氏の絵がとても好き。他の絵本とはティストが違って、強いタッチで鮮やかな色使い。幻想的な絵、特に目をもつキャラクタには、その瞳に引き込まれそうになる。 お気に入りは「練習」「七番目の女」「ボートラボ」。文章は森先生らしく、時に不思議で、時に切れる。短いからこそ、ぐっと迫るものも。ボートラボは素敵なワールド。 なるほど、練習か。確かにできるに越したことはないけど、なかなか難しいのが難点。 「恋の練習をせずに恋に落ち、結婚の練習をせずに結婚した」
0投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログ不思議な雰囲気で始まり、不思議な雰囲気のまま終わった。 森さんの作品で猫が多いのは珍しい気がする。奥さんの影響があったりするのかな。
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ子猫の冒険物語。 好きな物語:「連続ドラマ」「ジェットコースタ」「スパイ」 「作られたお話」感が、あまり好みじゃなかった。 であればアイソパラメトリックのように、 ザクザク書かれた突飛的短編集の方がすごく好き。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログあまり本は持たない方だ。読んだらすぐに売ってしまう。これは数少なく本棚にすーっとしまわれていた本。スカイクロラを読み終わった次の日になんとなしに手を取ると、森博嗣さんが著者でびっくりする。 スカイクロラの輪ペンも感じさせず、あまり面白くなかった。私が歳をとったせいだろうか?恐らく十年以上。絵は幻想的でこの詩と合っている。私も詩が書きたくなった。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログ森博嗣で検索して特に調べず借りたら絵本でした。 夫婦の合作なのね。内容とは全然関係ないけど、プロフィールに両方「トーマという犬を飼っている」と書くことで夫婦だと表してるのがなんか好き。 すばるさんってこんな絵書くんだ。 詩と短編小説の間くらいの文章。 まぁまぁ面白かったかな。 なんとなく、船で海の上で研究してる話が好きでした。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ森博嗣ささきすばる夫妻による所謂大人の絵本。 『読んだら文字は消えてしまう』『文字が溶けてしまう』という表現は森博嗣らしい。文字は読めば頭の中で映像に還元される。“映像読み”らしい表現だ。 ゆっくり熱いコーヒーでも飲みながらリラックスして読むのが似合う。
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログ図書館の児童書コーナーにて、発見した森博嗣氏の名前。 (失礼ですが)森氏と児童書というのがどうしても結びつかず、 さらに表紙の雰囲気がとてもスタイリッシュだったので、 好奇心に駆られ、借りてみることに。 溶けてしまうから一度しか読めない物語。 どれも不思議な短篇だった。 添えてあるイラストも、不思議で少し不気味でもあるけれど、どこかしら惹きつけられる。
0投稿日: 2011.11.23
powered by ブクログ全ページカラーの贅沢な文庫。 森博嗣の奥様のささきすばる氏がイラストを担当。もう、それだけでひとつの世界が創りあげられていて、涙が出そうです。 一度読んだら消えてしまうお話、というのが、とてもロマンチック。でも、ただ甘いだけじゃない、ただロマンチックなだけじゃない。 非現実的でいてとても自分に近いような、自分の側にいるひとが一番遠く感じるような。相対するはずのものを含有した世界観は、森博嗣独特のものなのかなと思う。 ひとつのレーベルに甘んじることのない、複雑そうにみえて、「ただそのままで在る」というとてもシンプルな佇まいは、文章から香ってきそう。 楽しい時間を過ごせます。
0投稿日: 2011.08.31
powered by ブクログ森博嗣の文と、奥様ささきすばるのイラスト。キレイな仕上がりの本です。ショートショートは、ちょっと難しい。短いだけに込められる感情は大きいかも。
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログとにかく感情移入できない1冊。 それぞれの物語は一度読むと消えてしまい、つながりもなく、主人公がどこにいるかも分からない。 この本が伝えたいことを感じることができなかった。
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログときどき難解だけど、唐突にするっと入ってくる言葉がたくさん。 この薄い本によくもこれだけの読み応えを詰めたと思う。 そして絵本の本懐、絵がキレイ。
0投稿日: 2010.06.04
powered by ブクログ一度しか読むことができない物語を旅する悪戯王子と猫。彼らが出逢う20の物語は、ときには優しくときには残酷、ロマンティックでしかもリアリスティック。無垢と頽廃を同時に内在する、ささきすばるのイラストと、詩的な森博嗣の文章とが呼応し、次々と展開するイメージ。観念の世界を揺蕩う大人のための絵本。 「泡の連絡」「奇遇」「かぶり」が好き。
0投稿日: 2010.03.13
powered by ブクログささき氏のイラストがめちゃくちゃ綺麗!! 森氏の絶妙なバランスの物語に驚嘆!! 一度読んだら囚われる。 でも一度読んだら物語は消えてしまう(←そういう設定である)。 そんな幻想世界に浸ってみませんか?
0投稿日: 2010.02.22
powered by ブクログ森博嗣の短編作品とささきすばるの絵が組み合わさった絵本。 20の短編それぞれがリアリティがあるようでないような そんな幻想的なものも含まれていて、面白い。 「夢の街のアパート」「かぶり」「6番目の女」の読後感が好きだ。 絵は作品に合っていると思うものも、そうでないものもあった。 こればかりは個人の好みで分かれるので、できることなら 書店で一度見てから購入する方が良いと思う。
0投稿日: 2010.01.18
powered by ブクログSS小説。 王子と猫がめぐるお話たちは、 奇妙なようで日常じみていて ふしぎと惹きこまれます。
0投稿日: 2008.05.16
powered by ブクログ大人の絵本とあるが、まさにその通り。 散文的に語られる物語、幻想的でどこかエロティックな絵、どちらも申し分ない。 この作品を言葉にするのは無理だ。 ただ読んで感じるしかない。
0投稿日: 2008.04.05
powered by ブクログ一度しか読むことができない物語。その20物語を悪戯王子と猫が旅する。 すばる氏の絵もとても素敵で、物語としても絵本としても楽しめる作品でした。 私が好きなのは、「汚染」と「かぶり」かな。
0投稿日: 2008.01.27
powered by ブクログ最近読書をするテンションになれない為、そのリハビリになるような何かをと探していた時に偶然目にした作品です。まずそのタイトルに釘づけ。王子と猫て!きんきちゃんファンとして避けては通れなかったのさ。ご覧の通り装丁の素敵さも気に入り、我が家へと連れ帰りました。 短編集・・・と言うよりは散文集や詩集って言った方がしっくりくるかも。無邪気で残酷な文章が多数綴られているのですが、わたし個人としましては文章よりも寧ろそのイラストが印象的な作品です。どれもこれも甲乙つけがたい程に素敵。色彩豊かであるにもかかわらず、決して毒々しくなく、恐いくらいに静かな印象を受けました。ささきすばるさんは森博嗣さんの奥様だそうなので、彼の作品のイラストをお描きになっているのだろうと思うのですが、彼女単独のイラスト集も見てみたいかも。もしくは今回のような大人の絵本を是非。
0投稿日: 2008.01.17
powered by ブクログ文章は多分好みじゃないんだけど、長さや構成、イラストがいい。ちゃんと文庫で絵本として成功しているんじゃない?
0投稿日: 2007.11.21
powered by ブクログ久しぶりに森氏の本を読んだ。 プロローグを読んだ後は、今、ピンと来る話を選んで飛ばし飛ばし読んでいる。 大げさな語り口調でないのに、煌めきとか渋みを感じるのも「大人向けの絵本」の煽りに相応しいかも? イラストが強烈だと思ったけれど、文も静かなようで熱い。 「6番目の女」と「天使のように白い」には、ほほぅと思った。 次はどのページを開こうか。楽しみだ。
0投稿日: 2007.09.03
powered by ブクログやー相変わらず森先生の不思議ちっくな、頭がすっと整理される文はいいですね! すてき。 ささきすばる氏のイラストも好みだった〜。いいなあ。
0投稿日: 2007.04.27
powered by ブクログ断片的な20の物語。 短く、読みやすいです。極彩色のCGによるイラストレーションは可愛らしくもあり、見る人をサイケデリックな世界に誘うようでもあります。 こちらは文庫版。あっという間に読めるので、電車の中で読むのにぴったりだと思います。
0投稿日: 2007.03.28
powered by ブクログ尊敬する森博嗣さんと、才能溢れる奥様ささきすばるさんの挿絵による大人の絵本。 ぼーっとしたい時など枕元に置いて読んでいます。
0投稿日: 2007.02.06
powered by ブクログ文章を書いている森博嗣が好きで、本屋で手にとってみて、絵もとても綺麗で良いなぁ、となんとなく買ったのですが、 とても良かったです。 絵本のような構成で描かれる短編が20 そのどれもが、何かを考えさせ、感じさせる、とても印象に残る本でした。 まだ大人になりきれてはいないけど、 自分が将来 どんな大人になりそうかを予想できる。 そんな途中に居る僕が読んで、物語を体験して、自分についていろいろ考えさせられる。 そんな「大人の絵本」でした。 2時間程度で読み終えれて、とても読みやすかったです。
0投稿日: 2006.12.25
powered by ブクログギクッとする表現がたくさん詰まっています。 頽廃的でどこか恐ろしいのに、読んでいるうちにこの世界観に陶酔してしまう。
0投稿日: 2006.10.30
powered by ブクログそんなに気合入れて作ってなさそうなのに、独特の雰囲気の小噺が20個入ってます。不思議な話ばかりです。
0投稿日: 2006.10.20
powered by ブクログ森先生の文章とささきすばる氏のイラストのセンスは相変わらず素晴らしい。二人のコラボ絵本類の中でも秀逸。王子の設定が乙です。
0投稿日: 2006.08.13
powered by ブクログ初森センセイ。森博嗣はどれも分厚いので絵本から入ってみました。感想はまさに大人の絵本。帯に書かれていた「無垢で退廃的」の通り。絵は猫と王子が本当に旅してて可愛かったです。
0投稿日: 2006.07.21
powered by ブクログ綺麗な絵と少し不思議な物語。 大人の絵本みたい。 静かな感じ 金魚バチに入った裸の女の人の絵が一番好き。
0投稿日: 2006.06.23
powered by ブクログ森博嗣・ささきすばる夫妻の初コラボレート作品。 絵本というよりは詩集に近いかも。 文章もイラストも大好きです。
0投稿日: 2006.05.12
powered by ブクログ絵本です。でも、絵本と言うより、短編集って感じで読みましたよ。 私的には かぶり がお気に入り☆
0投稿日: 2006.04.12
powered by ブクログ"一度しか読むことができない物語を旅する悪戯王子と猫。彼らが出逢う20の物語は、ときには優しくときには残酷、ロマンティックでしかもリアリスティック。無垢と頽廃を同時に内在する、ささきすばるのイラストと、詩的な森博嗣の文章とが呼応し、次々と展開するイメージ。観念の世界を揺蕩う大人のための絵本。" 森博嗣・ささきすばる夫妻の初コラボレート作品。絵本というよりは、小説と詩の中間の文章に挿絵がついているといった印象です。文章とイラストが絶妙にマッチしており、2者が作品世界をより崇高なものにしています。物語の内容は哀愁を感じるものからクスッとくるものまで幅広くありますが、全体的に儚い印象です。 『アイソパラメトリック』の姉妹本です。
0投稿日: 2006.03.31
