
総合評価
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powered by ブクログ上巻では謎に包まれていた様々な事情が、下巻で明らかになっていきました。 小学5年生のトシが大怪我をした日のこと、大学時代のシュンとミッチョの過ごした日々、ユウちゃんの秘めていた思い、シュンが故郷に背を向けていた訳、、、色々なことが、繋がっていく感覚で、時には涙しながら読みました。 幼なじみ四人に加えて、ミウさん、川原さん、シュンの妻子・恵美さんと哲夫くん、シュンの兄・ケンさん、そしてシュンの祖父・倉田千太郎さん、、、みんな心に重いものを抱えながらも、相手を思いやり、時には許し許され人生を生きていく、この小説の中に流れていく情景や交わされる言葉が心に沁みて、重松さんの優しさを改めて深く感じました。 この本に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
20投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ上巻を読み進めるうちに、最後は泣いちゃうだろうな、と思っていたが、やっぱり泣いてしまった。 作者の重松さんって、優しい人なんだろうな。優しい人でなきゃ、こんな優しい人の気持ちは表現できないんだろうな。 国語の教科書に出てくるような、自然で読みやすい文体で、情景描写が美しい。雪国生まれの私には、その空気感が分かる。幼なじみの四人の人間関係も、なんだか、高校生の頃に、こんな感じだったなと思い出したり。 人との関係で悩むことは多いが、大切な人との心の繋がりは、いつまでも大事にしたいと思った。
1投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ俊介の一人息子の哲生が不憫でならなかった。父は息子に自分の運命をどのように伝えるのか、息子は父の死をどう受け止めどう向き合っていくのか、しっかり見届けたかった。北海道の地元を支配する倉田一族に過去何がありそしてこれからどうなるのかも気になるところだった。炭鉱の悲劇によりもたらされた少年時代の俊彦と俊介の確執がどのように俊彦の車椅子生活を至らしめたのかを知りたかった。 以上が自分が持った本作への興味であった。しかし読了しての第一の感想は正直「重い」の一言に尽きる。登場人物たちの関係性が逐一訳ありすぎてひたすら重苦しく、疲れる読書であったことが残念だった。
2投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ下巻の方が重松作品ぽかった。 過去の事故からずっと引きずってる許す事が大きなテーマ。 シュンがそこまで背負うべき罪か?と思って読んでたけど、当時の田舎での事故という背景なら心の闇としてより大きなものになるのかな。 不器用なトシがなんだかんだ最後まで許す事に執着していたように感じた。許してるから!って言えば言うほど被害者のトシが上から言ってるように思えてしまった。
8投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログいい話だった。 本当にいい話でした。 下巻では、北都を訪れたシュンの病状が一気に悪化する。 クラセンとの再会、カシオペアの丘の今後など物語のテンポが上がっていく。 同時にトシとシュンの思い、クラセンの苦しみ、川原さんの迷いなど絡まった糸が少しずつほどけていく。 いつもひょうきんで場を和ませ、とっておきの言葉を残して、さっと身を引き仕事へ戻るユウちゃんに惚れてしまった。 夜空に輝く無限の命の星たち。 どの命も傷つき、削られて、それでも夜空に星は光りつづける。 誰にも傷つけられず、誰も傷つけずに終わる人生は良い人生かもしれないけど、それは幸せだったといえるのだろうか。 温かい涙をたくさん流して浄化されたようでした。
0投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログゆるし、ゆるされ、そして生と死の物語 以下、公式のあらすじ -------------------- 苦しみ、傷つき、やがて輝く星になる。壮大な命の物語 ぼくはゆるしてもらえるんでしょうか。 ゆるされて、しぬことができるんでしょうか。 29年ぶりに帰ったふるさとで、病魔は突然暴れ始めた。幼なじみたち、妻と息子、そして新たに出会った人々に支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと少しずつ向きあい始める。消えてゆく命、断ち切られた命、生まれなかった命、さらにこれからも生きてゆく命が織りなす、あたたかい涙があふれる交響楽。 -------------------- 炭鉱の町として栄えていた北海道の北都市で育った小学生の幼馴染トシ、シュン、ミッチョ、ユウちゃんの4人 4人は水没予定の窪地を見渡せる、「カシオペアの丘」と名付けた場所に、将来遊園地を作る夢を語り合った 30年後、遊園地は実現したが…… トシは市役所の職員として、赤字経営の遊園地の車椅子園長 ミッチョはトシと結婚し、小学校の教師をしながら遊園地の手伝いをしている シュンは東京で家庭を築き、奥さんと小学生の息子と暮らしている中、癌が見つかり余命宣告される ユウちゃんは東京でテレビの仕事をしている カシオペアの丘の遊園地を訪れた事のある家族の幼女殺害事件をきっかけに4人の人生が再び混じり合う トシが車椅子になった理由、シュンが地元を離れた理由、そして抱えている罪悪感の原因 炭鉱の町だった北都を今も牛耳っていたシュンの家系 倉田 そして、その王たる振る舞いをしていた祖父 炭鉱事故での非情にも苦渋の決断 その結果見捨てられた人と達とその家族 シュンとミッチョの再会と別れの経緯 再会していた事をトシに黙っていた事 それぞれが抱える秘密と罪悪感と赦す想い 「ゆるす」こと「ゆるされる」こと。 友情、家族愛、背負ったもの、そして生と死 シュンに必要なのは、トシに許されるよりも、まず自分を赦す事なんだろうな トシもトシで、シュンと倉田を切り分けた上で、許すとまではいっていなくとも、過去の事故を受け入れてはいる 伝聞の情報しか提示されていないけど、恐らく母親も晩年はそうだったのかもしれない 「ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決してゆるしてもらえずに生きていくひとは、どちらかが悲しいのだろう」 どっちも悲しい気もするが、許す側の人間は、その判断を自分に委ねられている分、そっちの方が辛い気がする 許されたい側は、ある意味で吹っ切る事ができる分、まだ逃げ道があるのではなかろうか 正論を吐くトシ それに対するミッチョ 「あなたの言っていることは正しい。でも正しさだけじゃないんだよ、ひとの気持ちって」 簡単に断定してはいけないのだろうけど、トシは強い人なので、自分の正しさを自分で決めてそれを実行できるけど 世の中、そんな人ばかりではないからね シュンの闘病の様子を読んでいて、自分も同じような年齢のため、いつそうなってもおかしくないと実感する 今、何かが見つかって余命宣告を受けるという状況、なくはない年齢なんだよなー なので、シュンの精神的な変化も自分に起こったときのシミュレーションのようにして読んでいた 私も癌が見つかっても結構早い段階で受容まで行くと勝手に思っているんだけど こればっかりは実際になってみないとわからないですね 幼馴染の関係に変化を与える契機になった川原さん 物凄く過酷な状況だよな…… 大切な一人娘を殺された上に、実は妻の浮気相手が犯人だったというのが判明とか 辛すぎじゃね? あと、どことなく流星ワゴンに通じるものがある 一番のMVPはユウちゃんだよなー 川原さんのケアもそうだし、東京でのあれこれ、何よりミッチョが実はという展開、意外だったわー 読み終わった後は、珍しく感想を書けないくらいに打ちのめされた状態だった 奇跡が起こるわけでもなく、物語としては順当な展開なのだけれども 流石は重松清だけあって、そんなありきたりなやり取りの中で感動させる文章なんだよなー
3投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログうんまあ面白かったよ。赦しが大きなテーマになってて、そこに友情や親子の愛や憎しみや惜別やなんやらが壮大にごった煮になっている感じの物語。心揺さぶられる描写はいくつもあったし、特に息子との関係と青春時代のふたりのあたりは泣けた。でもね、末期ガンで余命幾許もない人物を中心に据えての物語はやっぱり嫌いだよ。それを超えてきてくれる程の力はなかった。幼馴染っていいよな、とは思ったよ。俺にはいないからね。我が子と会えたのが一番の幸せってのは同意するし、色々な思いが沸き起こってきたけど、やっぱり物語として許せない思いは強かったな。物語の中で死んでいくのと、そのひとが死んでいくのを物語にするのとは違うと思っていて、後者は好きじゃないよ。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログテーマは許されるための物語でした 何度も何度も泣けてくるシーンが続く、個人的には「東京」が過去と現在が交わり両方の想いがシンクロして心に刺さりまくり、滂沱の涙が…電車じゃなくて良かった その後はもう心が麻痺したみたいで、シュンが最後の瞬間まで頑張っているのを見守るって感じでした こんなに泣かせにくるのはずるいけど、泣けると気持ちがスッキリするので、心のデトックスになる様に思いました 登場人物の中でゆうちゃんが一番好きになった、本当にいい奴ですね
0投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ悲しいようであたたかい物語でした。物語の途中でやるせない気持ちになりましたが、最後の場面はあたたかい気持ちでした。シュンもこんな気持ちだったのかな。
48投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログテーマは「ゆるす」こと「ゆるされる」こと。 友情、家族愛、背負ったもの、そして生と死。 本書は電車の中では読んではいけません。 そして下巻です。 故郷には帰らないと決めていたシュンは奥さんと息子とともに北都に戻ります。 そして、トシ、ミッチョと再会。 しかし、症状が悪化して入院を余儀なくされてしまいます。 そんな中、シュンは過去に向き合い始めます。 祖父との関係、トシとのわだかまり、ミッチョとの関係。 自分の余命、炭鉱事故での命、そして、生まれなかった命。 うーん、重い。 シュンの症状悪化に伴い、シュンのかたる言葉が「ひらがな」になっている表現が切ない。 残された日々の中、 「ゆるす」こと「ゆるされる」こととは? 死を目前に家族に残したいもの、伝いたいこと。 生きるということ。 後半を通勤電車で読んでしまったのが失敗。 嗚咽が堪えきれませんでした。 周りのひと、この人、目を赤くしてなにしてんだろって思っていたんだろうな(笑) とってもお勧め
91投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ「許されたくても許されない人生と、絶対に許せないという気持ちを持ち続けて生きる人生のどっちが辛いか」。 難しい… でも前者は自分に選択の権利がないのに対して、後者は許すか許せないか選べるんですよね。 トシは、自分の母親を寂しい人生だったと言いました。 それはシュンやクラセンを許せないまま亡くなったから。 心の底ではゆるしてやりたい相手を、ずっとゆるさないまま生きていくのは寂しいことだから。 誰かを憎んだり恨んだりするのを支えに生きるのって、それはやっぱり寂しいことだから。 本当にそう思います。 自分自身悔しい思いをして、ある人を強く憎む気持ちがあります。 でも、その気持ちだけで生活するのは辛く寂しい。 時間の経過とともに忘れることで、自分のキズを癒して、いつか許すことができる人になりたい。 そんなことを思いました。
26投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ10年後に読んだら今ときっと感想が違うし、20年後に読んだらまた違うと思う。そう思えることを幸せに感じられる読書時間だった。
5投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ感情移入しすぎて、胸が苦しい。 何があっても人は生きていかなければいけないし、生きたくても必ず命は終わる。 気持ちをまとめるのに時間がかかりそうです。 ただ、命は子どもに引き継がれていく。 罪までもが。難しいものですね
2投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログラストは穏やかな気持ちで読めた。 読んだ人はきっと星を眺めたくなるはず。 見るならもちろん満点の星空!
0投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2008年(第5回)。10位。 北都で再開した幼馴染+その家族と、ミウさん、川原さん。 許し、許されるがテーマの小説。 ガン進行はほんとこわい。昼間の空に星は見えないけれど、いるんだよ。
3投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ読了しました。後半戦なのでシュンが死に向かっていくので涙が出る場面が増えます。個人的にはゆうちゃんの語り部分にグッともっていかれました。 大学生のころはシュンで今はトシと結婚しているみっちょが小学生の頃はゆうちゃんのことが好きだったというのがちょっとうれしかったです。 いつもおじゃま虫だと思っていたゆうちゃんが報われたかな、、、と思います。
0投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ静かに読み終えたあとほっとした気持ちになった。北海道の昔の実際にあった事故をもとに書かれた話のようで、知らなかったので調べながら読んでいて、心が痛み、それぞれの気持ちがわかり複雑だった。だけど後悔しても前には進まなくてはならないし、伝えたいときに伝えないといつ死ぬかなんてわからないなと、改めて今ある日々を大切に生きなければならないと思った。 大切な仲間と出会えた主人公の人生は幸せだったと思う。
2投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ幼なじみの4人が遂に思い出の地カシオペアの丘に集結。家族同伴、仕事で出会った人を連れて来たりとそれぞれの人生を歩んでいる中での再会でした。もう4人は昔のままではないことがずっしりと伝わります。 幼なじみ4人組の一人シュンの妻恵理が「ウチは転勤族だったから、幼なじみの友達はいないし、ふるさとっていうものもピンとこないし、、、うらやましい」と言っていますが、私も転勤族だったのでとても共感しました。子供のころのシュンを知らない分を、幼なじみたちが知らない彼との今を大切にする恵理の姿は美しかったです。 後半は「許される」「許す」「許せる」「許されたい」の繰り返しが目立ちました。犯した罪をずっと引きずっている人たち。過去に目が向き過ぎていて、ストーリーの展開が遅く発展性がなかったのが少し残念でした。
0投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ泣けた 一番好きなのはユウちゃん。 人の弱さを肯定して、弱さが好きだと言える強さ。 星は昼間には見えないけど、ある。 死んだ人とは会えないけど、いる。 ゆるすって、ゆるされるより辛いのかもしれない
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ久々の重松作品。 相変わらず涙腺を崩壊させられました。 許す、許されるという大きい核を中心に家族愛や友情を描いており、登場人物が同年代であることから自分に置き換えて読んでしまいました。 シュンが病にかかることから、止まっていた時間が大きく動き出す。普段何気に生活しているが、こういう大きなキッカケがないと人間なかなか動き出すことは出来ないのかもしれない。 4人それぞれが主人公で、各々が一人称で語られることでそれぞれの本音や気持ちが読み取れるようになっている。個人的にはユウちゃんに肩入れしたくなりました。 あと子供はいかん。もう涙腺が。。。 親目線になると、弱くなります。
0投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ美しい文章だった。 どんなに相手から許しを得ても自分が自分自身を許してあげられなければきっと本当の苦しみからの解放はないのだと思う。それはきっと他人を許すことよりずっとずっと難しいこと。
0投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログ下巻は上巻よりさらに重かった ゆるす、ゆるされるって難しい 言葉でゆるすと言われても本心はわからない ゆるしたいけど、ゆるせないのも辛い…
0投稿日: 2022.01.14
powered by ブクログ人が生きていき、死んでいく。 人が許し許される。 離れ離れになってしまった幼馴染たちが、ガンを患うことで、また再び出会う。 過去の出来事を許し許されるのか。 そして死を見つめた人が、どう人生を終えるのか。 そんなことを考えさせられた。 通勤途中で読んでいて、涙が滲んで気恥ずかしかった。
2投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ自分も折り返し地点を回って、そろそろ国立競技場が見えてきました。人は必ず死にます。心筋梗塞でバタッと逝くか、ガンで余命宣告されて嘆き悲しむかこの先の運命は分かりませんね。 読んでるところで、有名な女優さんが自ら命を絶ちました。本当に残念でなりません。子が親より先に死ぬのはキツいです。 さて、本の話しですが、とにかくそんなことを考えながら読んでましたので。。。
14投稿日: 2021.12.24
powered by ブクログ上巻読み終えてすぐに下巻も。人を許す事、許される事は難しい。たとえ相手が許してくれても。こういう気持ちがあるのは、相手を思う気持ちがあるからかなと。
7投稿日: 2021.10.24
powered by ブクログ重くて苦しくなったけど、出会いは人生を変える。みんないつかは消えていくけど、その時にどんな顔が浮かぶのだろうか。後悔がないのは綺麗事だと思う。
3投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ読むのに時間がかかった。長かった。一人称が何度も入れ替わり、理解するのに時間がかかった。でも、それはそれでよいと思う。一人の、いやたくさんの人の人生が描く物語なのだから。
0投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ彼氏からこの本を貸してもらった。 上下に分かれてる上に1冊が分厚くて読む気持ちにならず、ずっとしまっておいた本。 読もうかな、と彼氏に話をした時、けどこれ癌の話なんだよね、と彼氏が戸惑った理由はちょうど私の母が癌の診断を受けた時だったから。 それからまた読まずにしまっておいた本を、読み始めたのは母が死んで半年くらい経ってからでした。 そうだ、喉に痰が絡んで苦しそうだったな、話す時も疲れていたよな。母も、自分の死が近づいてる事を気づいて最後に私たちに何を伝えようかたくさん考えていたのかな。 シュンの様子と母の様子が重なって本当に苦しくて悲しい気持ちになった。けど、大きな声で泣くのもあの時ああすればよかったって後悔するのも全部良いんだって思える本だった。 明日は母の日。母の事を今日の出来事のように思い出せる本を読んでよかった。
3投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ星の綺麗なカシオペアの丘 その綺麗な星と命は、一緒。 星も命も様々なものがあり、どれも輝いている。 そして、死んだ星や命もその後も輝き続けている。 生きることの希望を感じれた。。 昔からの、自分の内に秘めていたことも 更らに、輝ける未来の為に乗り越え解消していく そんな姿に生きる力強さ、本気でぶつかる良さも 感じれた。 変えようのない過去、消したい過去も 未来のいつかの自分なら乗り越えてくれるはず。 許す、許されるそんな想いを解消できた時 人は心から笑えるんだと。 苦しみながらも、幸せと思える人生を送りたい
0投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ上巻同様、何度も読み返して毎回同じところで号泣してます。シュンがどんどん弱っていく様子は読み進めるのが辛くなります。 辛くはありますが、心にそっと寄り添ってくれる温かさも感じる、今後も読み返したい名作です。
0投稿日: 2021.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゆるす、ということが大きなテーマになっていると感じた。 「倉田」という鉱山を仕切る家に生まれたシュンは、鉱山の事故とトシの事故、ミッチョとの新しい生活に踏み切れなかった、三重の苦しみに悩まされながら生きてきた。 ガンになり、治すのが困難になったことで、過去と向き合い、今まで避けてきた、苦しみの元となった北都市に帰っていく。 徐々に体が弱っていく中でも、ゆるし、ゆるされるとは何かを考え、悩みながら、自分なりの回答が得られたのではないか。 この本を読みながら、自分もよく、ゆるす、ゆるされることについて考えているが、最後の川原さんとトシのやり取りの中でのトシの考え方に共感した。 また、ゆるしについては、考えることがあると思うが、深く悩んだときは、この本を読み返したいと思う。
0投稿日: 2020.10.29
powered by ブクログシュンのガンが段々と体を蝕んでいく。 幼馴染み4人、そして4人に引き寄せられた、『ゆるされたい人』『ゆるしたい人』たち… 息子の哲生に自分がガンであることを打ち明ける場面 シュンの誕生日プレゼントを皆が渡す場面では、涙がじわっと出てきた。 『ひるまは星はみえない でもあさもひるも雨の日もそこに星はある おとうさんも、会えないけどいるから。 あかあさんとてつおのことをずっとみているから』 上巻は序章だったのだと思わされるほど濃い一冊だった。 幼馴染み、心の奥でずっと生き続けている思い出。 大人になると一番遠い関係になる、そのリアルな関係の描かれ方が心にぐさっと来た。
0投稿日: 2019.11.24
powered by ブクログ泣き所の多い作品だった。涙腺が弱いので外では読めなかっただろうと思う。 炭鉱で起こった悲しい事故、炭鉱による繁栄と衰退を経験した北海道の小さな都市を舞台にした物語だった。人を傷つけてしまった者は、ゆるして欲しいと苦しみ続ける。傷つけられた方はゆるしたいけどゆるせない葛藤で同じように苦しむ 。そしてゆるさずに生きていくことは寂しいことなのだ、と気づいている。取り返しの付かないことが起こった場合はそうして生きていくしかないんだと思った。 肺がんと診断されてからのシュンの気持ちの変化や行動などはとても共感できた。今、自分だけが最期を迎えるっていうのはどれだけ受容できても辛いだろうなと思う。この物語でシュンが最も現実味があった。本作は実在する地域や出来事を題材にしているにも関わらず、全員がいい人に描かれていて、全体的にリアル感が薄くなったと思う。
0投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重たい話だけど暖かい話です。 下巻の最後の方は電車では読めないと思い家で読みました。 元気な頃は拒んでいたことも徐々に受け入れていく、死に近づくにつれて変わっていく心模様も自然で悲しい。
0投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んだ後、自分も相手もゆるしたい、と思った。 作中も「ゆるす」という言葉がずっとひらがなだったのが気になったけど、許可や恩赦でもなく、「手放す。自由にする。」という意味なのではないだろうか。(辞書より) この作品の中で、謝り続ける人、ゆるされたい人、ゆるせない人、ゆるしたい人がそれぞれ出てくる。 ひとりの人間の中に、誰かにゆるしてほしい気持ちと、誰かをゆるせない気持ちがあって、時々顔を出したり、押さえ込んだり、忘れながら生きている。 炭鉱事故で夫を奪った倉田千太郎を許せず、トシが半身不随になる切欠となった小学4年のシュンに全ての憎しみをぶつけたトシの母。 炭鉱事故の件や北都を見捨てる決断をした「倉田」を許せないトシ。 愛娘を殺した犯人と不倫していた妻に対し、愛している気持ちと許せない気持ちで苦しむ川原。 炭鉱事件の事で、祖父を許せないシュン。 交通事故で相手をひいた事で、車の運転ができなくなったミウ。 昔シュンと付き合っていて、流産したことを隠していたミッチョ。 自分の好きな祖父が、トシの父親を死に追いやった事実を知らず、無邪気に遊んでいた事を知ったシュン。 何も知らないままケンカをしてトシを半身不随にしてしまったこと、それを謝れなかった事。 人の命を断ち切る決断をした祖父が憎かったのに、ミッチョの子供を産ませてあげる決断を出来なかったシュン。 炭鉱事故の決断をした後、観音様を建てた倉田千太郎。 こうして書くと、俊介が内に抱えていたものが、罪の意識がどれほど深かったのか伺える。 そして千太郎も。 どれだけ気にするなと言われても、仕方なかったと言われても、本人の中で許せなければ、許されないのだろう。 本当に損な性分だ。 最後に色んな記憶が混じった観音内で、ゆるしを乞う千太郎の姿を見て、俊介もやっと祖父を、そして祖父を憎んだ自分をゆるせた。 ガン宣告、余命数ヶ月で過去と向き合って、背負ったまま死んでいくしかないと、つぶされそうになっているシュンに寄り添う、恵理さんと哲夫という家族。 彼らのために生きたい、残された時間を大切に過ごしたい、ゆるされたい。 シュンがゆるされたいと思う気持ちとは別に、家族が愛しいと思う気持ちがあふれていた。 もっと別の幸せなシチュエーションで見たかった。けど、支え合う家族ってこうなのかな。とも思った。 個人的に、一番弱くて、一番強いと思った雄司。 ミッチョのこと好きだったんだね。 でも自分で緩衝役となって、幼なじみを繋げていたんだね。 彼の気持ちもいつか昇華できるといいな。
4投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログ上巻からよりも、さらに濃く怒涛の内容 登場人物の様々な思いが上巻のストーリーも膨らませていく 分かっていたのに、明け方の電話で私も泣いてしまった 小説で泣けたの久しぶり やっぱり重松清、良い! 私のどす黒いもやもやをデトックスしてくれる小説でした
0投稿日: 2019.01.30
powered by ブクログ人は死に直面した時、何を考え何を求め何を祈るのか。「憎しみ続けて生きるのは寂しい」「人は誰もが人を傷つけ、許されたいと願うもの」といった言葉が胸に突き刺さる。主人公やその祖父、家族、周りの幼馴染や知り合った人々にも、少しずつ変化が訪れる。それでも、遺された人たちは、日々の日常を生き続けなければならない。 舞台となった北海道の巨大観音像のモデルは、芦別の観音像か?炭鉱町という設定も合致するが、果たしてそうなのかどうかは不明。
2投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「いままで誰にも語られなかった命を、夜空に置いてあげたい。わたしとシュンの、生まれなかった命を、忘れずにいてあげたい。」なくなってしまった命も、誰かが覚えていたり、懐かしんだりしているうちは消滅してからも星空に瞬く星のようにその命が消えることはないとこに気づいたミッチョ。誰にも語ることのできなかった命について、ミッチョが語ることができてよかった。その命が存在していたことについて愛おしく思うことができてよかった。
0投稿日: 2018.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北海道の謎の巨大宗教建造物の物語下巻。許されるために、生きる。しかし、死ぬことによる「許し」には敵わない。ものすごいカタルシスだな。そう思った。人間失うものがなくなると何でもできるっていう背水の陣の便利さ。 人は負い目を背負って生きていくことがある。他人の命を代償に自分が生きていくとき、その重い「思い」を身にまとって生きていくことになる。それは振り払おうと思っても振り払えない。なぜなら自分からにじみ出ている邪念だから。 人は虚勢を張っても、弱みを持っている。だから、邪念に打ち勝とうと思っても、弱さゆえに力尽きる。 最後に人は怯える。孤独に怯える。自分から噴き出す黒い感情で包まれて孤独になることに恐怖する。 その時、人は寄り添う存在を求める。渇望する。渇愛する。そして神にすがる。なにより強い存在に泣きつく。神なら、自分を見捨てずにいてくれる。だから、ボクを見ていて、神様。 クラセンは観音像を北都に建てた。ミウさんは忘れないために、許され続けるために観音像を建てたんじゃないかと言っていたが、どうだろう。 クラセンは北都のみんなが事件を忘れないためにシンボルを建てたのか。そんなのわからない。そこに言及しなかったから、良作。 人って、人を傷つけたり、人の命を奪ったとき、それは相手に申し訳ないから、悲しみ続けるのかというと、そうではないと思う。もっと自己中心的であると思う。 人を傷つけてしまった自分も、傷ついているのである。自分のアイデンティティに「犯罪者」「人殺し」そういう傷跡が深く刻み込まれるのである。 その不名誉が、苦しいのである。二度ときれいな状態には戻れない、喪失感、怒り、焦燥感、そういう自己愛のために苦しむのだと思う。けっこう、他人のことは大事じゃない。やはり自分が大事なのである。 ひどい言い方ではあるが、そんなもんじゃろうと思う。人はそれほど他人を思いやれない。人を思いやれる、自分をスゴイと思いやっているのである。 だから、この物語に出てくる「許されたい人」も、それぞれの相手から許されたいのではないと思う。自分に自分を許してほしいのである。「もう自分を自分で攻めなくていいよ。」そう自分に言ってほしいのである。 だから、自分にできることを全部やってる。償えることをすべてやった達成感のその先に、自分への許しが待っているのである。 川原さんはまさにそうだろう。いろんな土地をめぐって、いろんな人に会って、行動の末に自分を許したかったのである。娘が死んだ原因は、妻の不倫、それはつまり夫である自分の不出来だから、自分を許せない。それを許したい。 クラセンとシュンは死ぬ前に、自分を許して、解放されることができた。死ぬ間際だから、思い切って行動ができたんだろう。そしてさらに良いことに、死ぬという最高のカタルシス、解放を迎えることもできる。 死は、さわやかである。現世の執着から解放されるその様はすがすがしい。だからこの物語の死にはさわやかさがあるのだろう。 シュンの死に際して印象的なシーンがある。 奥さんにアソコを触ってもらうシーン。そして奥さんの恵理はおっぱいを触らせるシーン。 こういうシーンだよな、非常に説得力がある。 生き物なんだから、やはり最後に精力がほとばしるんだな。そして、夫婦なんだからそこに恥じらいなんてなくて、素直につがいとして触れ合う情景が、愛おしい。 しっかし、北の大地というのは、どうしてこうも許されたい者たちが集まるんだろう。許されざる者もそうだし、レヴェナントもそうだし、試される大地ってのは、許しを試してくれるとでも思ってんのかね。
0投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログ重松作品には、長編・短篇ともに「別れ」の情景を描いたものが多いが、そのほとんどは「遺される者」を主眼に据えたものだった。そんな中で本作は、「遺して逝く者」を主眼に据えている。死にゆく者が、人生の最後に何を果たし、何を残すのか。安易な奇跡やハンパな綺麗事でかたづけない、ただじっくりと真摯な目で人間の抱くつらさや苦しさを見つめる、重松作品の真骨頂を見た。
0投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ物語が終わってしまうのがおしいので、ゆっくり読み図書館の返却期限を二週間も過ぎてしまった。 殺害事件の被害者の父・川原さん、病を抱えたシュン、その妻・恵理さん、息子の哲生くん、そしてユウちゃん、それぞれが思いを抱えながら、北都へ帰ってきた。 幼馴染四人の夢であった「カシオペアの丘」での再会から始まっていく。 この読後感をうまく伝えられない自分の言語能力が悔しい。 また何年後かに読み直したい一冊でした。
0投稿日: 2017.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に言うておく。この小説スゲー!このテーマに対してここまでがっぷり四つで向き合える重松さんの、小説家としての強さもスゲー! ただ、安易にレビューを書けない小説でもある。書かれている内容の一つ一つが重くてツラくて美しくて。読む人それぞれに色んな思いが湧きたつ小説なんだろうけど、その思いが湧くまでの哀しさや切なさ優しさがツラい。 こいつら俺と同学年で、今の俺より10歳若いねんで。自分がガンになるのか、親友がガンになるのか、それは分からんけど、これはいつ俺自身に起こっても全くおかしくないドラマ。他人事として読めないから、余計にテーマが重い。 色んな場面が印象的だけど、俺が一番印象的だったのは、唯一エッチのラブシーン。股間に手を当ておっぱい触るシーンで泣きそうになったのは初めてだった。ムッサ良いシーンだった。
0投稿日: 2017.11.25
powered by ブクログほろりとくるどころか、ぼろなき、、、。各自が、自分を許す。恨んだり人のせいにしたり、、でも、、、それぞれみんな自分に罪を着せて、自分で贖罪する方法を探っているのかもと思った。
0投稿日: 2017.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
末期がんを宣告された男性が故郷に戻り、決別した親族や友人たちと向き合う物語です。 必要なエピソードを必要な場面で説明して積み上げ、順を追って物語が進んでいくため、全体をとおしての躍動感のようなものは控えめですが、その分丁寧に分かりやすく描かれていたと思います。 読者それぞれの心に響くであろう言葉が、それこそ夜空の星のように全編に散りばめられており、作者の力量が伺われます。 作中の人物たちほど深く傷つけあった経験は幸いなことにありませんが、主題となる贖罪の重みについては、現実感をもって迫ってきました。 この物語では赦す側と赦されたい側がお互いを理解することのほか、彼らを支える周囲の人間の存在が重要だったと思います。 赦し赦されたい人は共に孤独を抱えているのと同義であり、他者とのつながりこそが解決の糸口なのだということが、一縷の希望として感じられた物語でした。
0投稿日: 2017.09.24
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【あらすじ】 苦しみ、傷つき、やがて輝く星になる。壮大な命の物語 ぼくはゆるしてもらえるんでしょうか。 ゆるされて、しぬことができるんでしょうか。 29年ぶりに帰ったふるさとで、病魔は突然暴れ始めた。幼なじみたち、妻と息子、そして新たに出会った人々に支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと少しずつ向きあい始める。消えてゆく命、断ち切られた命、生まれなかった命、さらにこれからも生きてゆく命が織りなす、あたたかい涙があふれる交響楽。 【感想】
0投稿日: 2017.08.01
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じっくり読める本だった。 今回に限っては、私の感想なんか要らない これ以上、言葉にするのは無粋。 流星ワゴンをTvでみた時も、切ないけどそれだけじゃない感想を抱いたわ。あの感じ。
0投稿日: 2017.01.07
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シュンは最期まで闘ったし 最期まで赦されようと必死だったけど、 ほんとに北都観音で解放されたなって思った。 ミッチョと別れた理由は切なすぎたし 恵理もそれに嫉妬を感じたりもしたと思うけど、そういうのもすべて乗り越えて、恵理がすごく強くなったなと思う。 かっこよかった! シュンがどんどん体は弱っていくのに すごく精神的には強くなっている気がして やっぱり故郷に帰ってよかったんだなと思ったし でも死に場所は東京って言うのも納得。 自分の思うとおりの死って難しいと思うけど、 シュンは生ききって最期を迎えたなと思いました。 途中何回も泣いてしまいました。 辛かった
0投稿日: 2016.07.25
powered by ブクログ涙をぬぐいながら読みました。 読み応え充分で、心の奥にずしっとくるけど読んでよかった。としみじみ思う。好きな本です。
0投稿日: 2016.07.13
powered by ブクログ突然ではない死や過去の事故を何度も振り返ることは悲しみを思い出すあるいは積み重ねることになるのか?炭鉱事故や子供殺害に家族(というか主人公の一人が)が癌によって死に向かっていくという複数の重いストーリーを積み重ねながら、許す、許さない、家族などを取り扱っていく作品。 取り分け子供との関係や支えあってきた妻との関係は涙なしでは読み進めていくことはできなかった。 その技巧に泣かされたのか、ストーリーに泣かされたのか、そこはよくわからないが、40歳の誕生日会のシーンでは号泣というか嗚咽となってしまった...
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログガンにかかった主人公が死ぬ前に過去の人達と再会し償いをしようとするお話。 別作品の「十字架」も似たようなテーマだった気がするんだけど、 「許す」っていうことについて様々な人の視点、角度から追及されていた。 ガンで最終的に死んでしまうってのは寧ろ物語のおまけであって、メインは「許す」とは。 ただそこは重松さんなんで描写や盛り上げがすごい。 おまけといえど十分に涙腺やられる。 そんなシーンの盛り上げの上手さもあって、一番印象に残ったのがお医者さんの以下の台詞。 「あなたが、あなたをゆるせばいいんですよ。」
0投稿日: 2016.04.30
powered by ブクログとても切ない…とても胸が痛む… でも、とても優しい。 色々な思いを背負った青春時代。 シュンはそれを全部受け入れて 優しい最期を迎える事が出来た。 死が近づいている事を受け入れた人間は とても強くなれるのだろうか…
0投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ内容や感想は、上巻で書いたとおり。 号泣するものではないけれど、優しく、静かに、涙せずにはいられないお話です。
0投稿日: 2016.02.18
powered by ブクログ本屋大賞、2008年10位。バラバラになっていた幼馴染が一人の死を前に集結する話。何だか自分には会わない。テーマや心の動きがナイーブすぎてあんまり共感できず、感情移入していけない。まあ、純粋な部分を切り出して、まじめに答えを出そうとする、一種のおとぎ話なんだけど、中途半端に社会的な部分とからめてるし、なんといっても女々しい。話が無駄に長いところもつらい。途中で「としまえん」ってとこでは一瞬、うるっと来たけど、盛り上がりもあんまなかった。
0投稿日: 2015.10.10
powered by ブクログ幼馴染の話。下巻。 バラバラになった幼馴染が再開し、物語が始まる。 癌になり、余命数カ月の幼馴染に対し、ライバルだったトシ、大学時代再開し同棲していたミッチョ、いつも陽気なユウちゃん。 死んで行く前に、過去にあった事故等許しを得て、再び幼馴染になる。 死んで行く前に、自分と知り合えて、幸せだったと思われて、自分の人生に意味があったんだと感じる。 死んで行くって、こういうものなんだなと、考えさせられた一冊。
0投稿日: 2015.08.19
powered by ブクログ2008年本屋大賞10位 廃坑の町に生まれ育った幼馴染み四人組。 大の仲良しだからこそ芽生えてしまった罪の意識。そして大人に。 39歳という若さで宣告される末期ガン。 死を目の前にして過去を許す/許されることはできるのだろうか、というお話。 下巻は初っ端から号泣しまくり(T ^ T) 「贖罪」というとてつもなく重苦しい話ではあるけれど「何という優しい話だろう!」に一票投じたいw みな互いに相手を思いやるとても素敵なお話でした。 ユウちゃん最高!
0投稿日: 2015.08.09
powered by ブクログ「流星ワゴン」とも共通するが、人が過去とどう向き合うかが一つの主題。その中で許されたい過去、許したい過去を様々な人生と命を通して描いている。今回は「やり直しの旅」よりも重い「贖罪」が強調されたが、決して暗い話ではなく、それ故に登場人物の優しさや温かさが身に沁みる話であった。印象的な言葉は哲生の名の由来「生きる事について考える。だから哲学の哲に生きるで哲生」という台詞。その答えは人それぞれだろうが、個人的にミッチョさんの「誰も傷つけたり、悲しませたりしない人生は無い」という言葉が最も腑に落ちた。その様な人生を許し、人に許してもらえる生き方が出来れば。 次々と読み進められる文章力と心情の絶妙な描写に著者の力を感じた。
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログ死にゆく者は、何を残していけるのか。 残される者は、どう受け取ろうとすればいいのか。 許されたいのに許されない人と、許したいのに許せない人は、どちらがつらいのか。 重松清は、書きこみすぎなんだと思うんだよなあ。 全部きちんと書いてあるので、私の心の持って行き場がなくなってしまった。 俊介の最後の誕生日。 次の誕生日が来ることはない。 みんなそれを知っていて、誕生日を祝い、プレゼントを渡す。 一人一人の心の動きが、丁寧に書きこまれ過ぎていて、これ以外の解釈は許されないほどに書き込まれていて、息苦しい。 そして、30年前に下された、祖父倉田千太郎の苦渋の決断。 子どものころの俊介にとって、それはあまりに非人道的で許されない行為だったかもしれない。 けれど、大人になってからもずっと許せない、家族を捨てることになっても許すことができない、それほど言語道断のことなのだろうか。 だって、他にどうしようもなかったのだから。 ほかにも背負っていたものがたくさんあったのだから。 それは言い訳に過ぎないとしても、孫がそこまで祖父を責め続けなければならないことなのだろうか。 何よりも祖父自身が自分を責めているというのに。 4人の幼馴染の関係も、ユウちゃんと川原さんのつながりも、ミウさんの関わり方も、どれもこれも少し作り物めいて感じられてしまって、私にはちょっと…。 輪郭だけ書いてくれたら、私の解釈で読むことができたと思うのだけど、きっちり書き込まれ過ぎたがゆえに、読書が私から離れてしまった感じ。 むーう。 難しいのぅ。 好みは人それぞれだからのぅ。
0投稿日: 2015.07.08
powered by ブクログ友達が大学の時に読んでて、面白いよって言ってたのを何年かぶりに思い出して読みました。 それぞれに色んな思いを抱えて生きてきた幼なじみの四人が大人になって、再会を果たして、、 抱えてきたものの重みは、簡単には拭えないし、許しを乞いながらも、許されることへの抵抗もあるのかなぁ。
0投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログゆるす人とゆるされたい人の再生の物語。 自分の大切な人に最後になにを伝えたいか、自分に置き換えて考えてみたら何か切なくなった。 とくに下巻は涙が出るシーンが多かったが、シュンの誕生日の病室でプラネタリウムの中で哲生くんが号泣する場面が最も泣けた。 非常に重いテーマではあるが、救いがあってよかった。 2015/05
0投稿日: 2015.05.24
powered by ブクログ読み終わりたくなかったけど読み終わりました。 生まれること。生きていくこと。死にゆくこと。たくさん考えるとってもとっても暖かい物語でした。
0投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログ2015/4/9やっぱりいいなあ。この人の本。流星ワゴンが頭から離れないんだけど、「生きるとは」を考え抜いて書いた本なんだと思う。面白い。シュンさんが死んじゃうことをどうしても周りの人が認められなくなるところも、なんとなく実際そうなんだろうなあ。と思ってしまう。昔の彼女ミッチョとの思い出が気になりながら上巻にはかかれず。
0投稿日: 2015.04.09
powered by ブクログ個人的には「その日のまえに」の方が良いと思いました。この話は少し長すぎかな。もう一度読んでこの話の良さを再確認したいと思います。
0投稿日: 2015.03.19
powered by ブクログ年を取っていくのも、いつか死ぬのも悲しいけど、わるくはないのかなと思わせてくれた ユウちゃんみたいな大人になりたいし、哲生くんみたいにわめいてほしい その為に、今をしっかり生きるしかないんだな 泣けた
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ人を許すということ、許されるということ。 長い間ずっともがき苦しんできた人たちが ある男性が余命宣告されることによって一気に動き出す。どうしてこういった状況になるまで封印したままだったんだろう。読んでいて悲しすぎる内容だった。 残された人たちはどうなっていくんだろう。 大自然の中で星とメリーゴーランドが印象的に登場するのはとても素敵だったんだけどね。
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログ許したい人と許されたい人。出てくる人が、背負ってるものが重い人ばかりで、共感しづらい。 子供の頃、あんなひどいこと言ってゴメン!ぐらいの許されたい人の私は、この輪の中に入りづらい。心は広くないので、一生許さないと思ってることを、わざわざ許したいと思い、悩まないし。
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか凄くどろどろしてる。ただの幼馴染4人の友情話なら良かったんだけど、そこに恋愛の三角関係とか、三角どころじゃないくらい複雑で、シュンもトシもミッチョも、シュンの奥さんも皆可哀想に思えてしまう。ラストもなんだか盛り上がらないというか、まぁこういう作家さんなんだろうけど、個人的に肌に合わない。 上巻は良い感じだったんだけどなぁ
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログユウちゃんの話は明るくて正直で。 シュンの家族のふれあいは悲しくて温かくて。 その二つでとても泣けました。 よくある題材だけど、決してチープではありません。お涙頂戴でもない。人間の良さも弱さも描いた丁寧なお話。
0投稿日: 2013.11.13
powered by ブクログずーっと重たい。だからよけいに上下巻あることが長く感じた みんなの呼び名がだんだん変わっていくのがよかったなぁ。変わっても、変わらないものがあるのだと思えた
0投稿日: 2013.08.12
powered by ブクログ許しを乞う者と許す者どちらも苦しい気持ちを持っている。 きっと許されることはないと思いながらも自分を許して欲しいと思うシュン。 かつて鉱山を守るために坑道に残った人たちを見殺しにした祖父はどんな気持ちで過ごしてきたのか... そして、最期に近づきつつあるシュン。 すんごい泣いた。 涙で目がかすんで文字が読めなくなるくらいに。 妻子を残し死ぬ無念さや心配... あらゆる感情が混じっていた。
0投稿日: 2013.07.08
powered by ブクログ「トシ・シュン・ユウちゃん・ミッチョ」仲良し4人組がこの丘の夜空の下で誓い合った思い出の場所。大人になったらこの丘に遊園地を作ろう。40歳を目前にして癌は悪性だった。人生の「終わり」を突きつけられたその日、俊介はテレビで遊園地になったふるさとの丘を見つける。封印していた記憶が甦る。「帰れない・・・でも、帰ろう、俺たちの丘へ」。 重松さんの本は、ストーリー、構成、いろんなものはすごいけど、「追い込もう、どうだ、感動したか、泣いたか」でかえってはいりこめない。行間がなく、描かずに読者に想像させる余地が少な過ぎる。
0投稿日: 2013.06.25
powered by ブクログひとは誰に赦しを乞い誰に赦されるのか? 神やひとに赦されるのではない。 他でもない自分自身に赦しを乞い、生きて死ぬのだ。 一人きりになれる場所で読まんと恥ずかしいな
0投稿日: 2013.06.17
powered by ブクログシュン、トシ、ミッチョ、ユウちゃん。 小学生の頃、一緒に夜空を見上げた幼なじみが、39歳になり、いろいろな思いを抱えて再会します。 子どもの頃はこんな未来を、誰も想像しなかったでしょう。 人生は予測不可能で、どうしようもないこともある。 私は今、大学生。 この物語でいうと、ちょうどシュンとミッチョとユウちゃんが大学で東京に出てきて…ってところ。 まだまだ先はわからない。 来年どこにいるんだろう? 再来年どんな毎日を送っているんだろう? 10年先は?20年先は? 今の私にはわからないけど… 出会えたことの喜びと 命の温もりを感じながら、 年を重ねていけたらいいな。
0投稿日: 2013.04.11
powered by ブクログ夜中まで読んで久々泣きました。 哲生が泣くところで。 傷つき傷つけ合ったからこその関係になれたのかな。
0投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログ好きだからこその葛藤や悲しみ、喜び、憎しみ。 人が本当の愛を知るのはいつだろう。 ずーっと小さい頃から知ってるのに分からないのか、大切なものが増える度に少しずつ知っていくのか。 きっと私はまだ小さな好きしか知らない。 子供であり、母であり、妻であり、孫であり、女であり、人である。 そんな日が来たらもう一度読み直してみたいと思う作品。 その時に感じる何かに期待を込めて、少なめの☆3つで。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ静かに静かに人生を振り返って、 一人一人が赦しを乞う物語。 大きく動いた年の終わりの最後に、 思い返りながらゆっくり読むにはぴったりの一冊でした。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ上下巻通して一気読みでした。テーマは「過去を許して受け入れる」って事かな・・・切なくて、悲しくて、そして楽しい人生。過去には戻れないもんな~。許して受け入れるしかないんだろうな。。。
2投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説の冒頭から主人公の余命宣告。これだけでわたしのハードルが上がる。 人の生き死が関係する話は悲しいに決まってる、と。 読み進むうちに気づく。主人公はシュンだけではなかった。特に病状が悪化したあとの語り手がユウちゃんに代わったところが1番キた。 四人の友情、秘められた恋心を1番痛感させられた。 ユウちゃんはいい男だ。初登場からどんどん見違えていく(笑) 子どもの頃のミッチョがトシよりシュンよりユウちゃんを好きだったっていうのは意外だった。 キーワードはゆるす、ゆるされるということ。 死生観をまじえながらも、根底にあるのはゆるされたくて苦しんでいる人の話、だった。 ゆるせないまま人生を終えることは寂しい。トシが実母について語った言葉が胸にしみた。 クラセンさんの言葉をもっと聞きたかった。聞かなくてもわかるけど、やっぱり聞きたかった。シュンとの対話をもっと聞きたかった。周りの憶測ではなく、彼の言葉が聞きたかった。 ミウさんは、正直苦手だ。上巻で星を一つ減らしたのは彼女の存在がだいぶめんどくさかったからだ(笑) 話に必要だったんだろうか? 巡り合わせが多すぎて、ちょっと蛇足かなと思えた。川原さんの一件だけで十分重かったから、下巻でふえーんって泣き出した時には場違いな腹立たしさすら覚えてしまった…ぐぐ。 哲生がどんどん大人になっていくシーンも切なかった。車椅子生活のトシの立ちションを手伝い、友達になるシーンが好きだ。転校先で親友を作り、父の誕生日で等身大に戻って泣きじゃくり、そして父の葬儀ではちゃんとお父さんからのバトンを受け取って母を支える、その姿が眩しかった。 シュンの意識が混濁してくるあたりで、彼の言葉や思考が平仮名で表記され出したあたりはほんと泣きそうだった。アルジャーノンに花束を を思い出してよけい泣きそうだった。 ガンで死ぬということ。それについてもかんがえ、家族が欲しいと急におもってしまった。家族っていい。そして友達ってやっぱりいい。 わたしが死ぬ時どれだけ周りの人に何かを残せるか。幸せだったと思えるか。悔いのない人生を、なんて考えるのはまだ早いと思ってたけど、シュンの発病した年齢とわたしの年齢、ふたつしか違わないって気づいてひやっとした。 ゆるせない人がわたしにもいる。 その人はゆるされたいとは思っていないとおもうし、わたしに憎まれていることすら分かっていないとおもう。 順当に行けば向こうが先に逝く。 わたしはゆるす準備をしなくてはいけないな、と少し焦る。 亡くしてからでは遅いもんなあ。
4投稿日: 2012.12.03
powered by ブクログ反則的設定で押し切り終わった。 良いエンターテイメント作品だとは思うが、心に何か引っかかるものがないですな、この作品については。 何せ当方、天の邪鬼な面があるので、このような見え見えのお涙頂戴的展開はあまり評価しない口です。
0投稿日: 2012.11.10
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重松清さんの上下巻に渡る長編小説。重かったけど間違いなく傑作。 主人公達は、40歳の男女4人。 北海道の小都市・北都が舞台。小学4年生の彼らは「カシオペアの丘」と名付けた丘で、星座を眺めながら夢を語り合った。 そして30年後、それぞれ別々の道を生きていた。 ミッチョとトシは結婚して、北都に「カシオペアの丘」と名付けた閉園間近な遊園地を細々と続ける。そしてそこでとっても残忍な事件が起きてしまう。 その事件をきっかけに、報道マンとしてユウちゃんが二人のもとへ訪れ、久々の再会を果たす。 一方、東京で生活するシュンは、結婚して妻の恵里、小学4年生の息子・哲生と幸せに暮らしていたが、突然、肺ガンを宣告され、余命がわずかしかないことを知る・・・。 病気で徐々に弱っていくシュンと、学生時代に密かにシュンと付き合っていた過去をトシに隠しながら、車いす生活のトシを支えるミッチョが交互に物語を語る。 かつてのライバル同士で、昔のある事件を期に疎遠になってしまったトシとシュンも、病気をきっかけに再会を果たす とっても暗くて苦しかった。4人の他にも過去に傷を負う人々が沢山登場する。 物語のテーマは、「許すことと許されること」だと思う。 過去の罪を背負いながら長い間葛藤を続けるトシとシュンと、彼らの家族同士の因果がとても痛々しい。 電車の中、会社の休憩時間、読みながら、泣きそうになるシーン、何度もあった。 とくに強がりながらも哲生君が泣き出してしまうシーンがホントに胸が痛くなった。 何故神様は罪もない良い人たちを地獄に突き落とすのだろう。。小説なのにそんなことまで思ってしまった。 ユウちゃんが全体の中でもとっても良い味を出している。彼がいることで重い空気が和らぐ。 そして、3人の男の子にモテモテなミッチョが少しうらやましいと思った。
2投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ・幼馴染のミッチョ、トシ、シュン、ユウ ・癌になったシュンとその奥さん、息子 ・娘を妻の浮気相手に殺された旦那 ・トラウマから車の運転ができなくなった女性 ・炭鉱事故で、トシのお父さんを生き埋めにする判断をしたことで、その他大勢を救ったシュンのおじいさん ・ミッチョとシュンの過去 死ぬ時にこうやってたくさんの人に囲まれたい。大切な人の過去や、自分以外の人と過ごしている時間を共有することはとっても魅力的に感じるけど、難しくて悲しいこと。そんなことをしなくてもお互いを信じていられるようになるのが大人。恋人だってそう、友達だってそう。 どんなお話にも家族愛が入ってるのが重松さんの良いところ。父親の癌を知って、一度は「パパ」から「お父さん」に呼び方を変えた息子が、父親が死ぬ間際にまた「パパ」と呼ぶところが好き。
2投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ泣いてしまった。 本を読みながら泣いてしまった。 感動とか、そういう類の涙ではなくて、自分がまだまだやりたい事がありながら、大切な人を残して先に逝かねばならない、それも、「寿命以外の逃げられない病で死ぬ。それも近いうちに」という状況の中で、刻々と迫る命のリミットの身近さと、やりたい事の多さ、見たい未来の叶わない願いに・・・。 初めはなかなか入って行かなくて、ぼち・・・ぼ・・・ち・・・読んでいて、本によってすっと入れる時と、中々入れない時とがあって、すっと入れない時はたいがい途中で読むのを止める私なのに、何故か読んでしまって。 そしたら入り込みすぎて、出てこれなくなるぐらい・・・。
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ家族を置いて死んでいかなければならない人、置いて行かれる人の内面を丁寧に描いた作品。高校の先生が亡くなった時と状況が似ていて、どんなことを思っていたのだろうとか、いろいろ考えてしまった。良い作品ではあったけど、読むのが少しつらかった。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ大好きな重松作品の中でも「my Best」作品!! いろんな事を考えさせられたけど、数年後にもう一回じっくり読んで見る。 素敵な作品に出会えた事にただ感謝!
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログタイトルがすき。 穏やかで、暖かくて、それでいて、哀しくて、苦しい。 そんな作品。 自分がこの世から消えて、星になる時、誰に、何を残すのかな。 何を思うのかな。 今は、分からない。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ仲良し4人組は細やかな心の襞をそれぞれに伸ばす。傍で見ていてもどかしいくらい。まどろっこしい。でも、そんな4人だからこそ永遠のライバルであり、仲良しなのだろう。少しずつ秘密が明らかになる。予想される終局へ過去をなぞりながら静かにゆっくり進む。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログ幼児体験が人生に与える影響は大きい。それは認める。 けど・・・それにしてもガキばっかり。 トシというヤツが、もう少し割り切れた人間なら、この話はグンと幅を持ったはず。 ミッチョという女子は、そのまま女子だ。どうしようもない。 いつまでも、そこに居ろ!と思ってしまう。
0投稿日: 2012.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メインの登場人物は少ないですが、それぞれの抱える痛みや想いを重ねながら描かれています。ある日、自分の死が分かった時、どうするのか、誰に会いたいのか、何を話すのか...。僕は笑顔でみんなに感謝の「ありがとう」を言えたら良いなと思います。しかし、まだまだそんな日のことを考えず、いろんな景色も見たいし、まだ出会っていない人と会いたいと思います。 明日は偶然にも誕生日。決して運は良いとは思いませんが、命と日々の暮らしに感謝し、沢山の先駆者・仲間達に感謝します。
1投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ※上巻と同じ内容です。 かつて炭鉱で栄えた北海道の街、北都。夜中に家を抜け出し星を見に行った4人の少年少女は、この丘をカシオペアの丘と名付け、将来遊園地を建てることを約束する。 そして少年たちは大人になった。 う~ん、泣ける。特にラストちょい前の誕生パーティのシーンはたまらない。 やっぱりこの人の連載モノはいいねぇ。 いい作品に巡り合えた勢いでちょっと重松論を書いてみる。 実はこの著者、長編が苦手というか長いものを書くと必ず中盤がダレる。 そのせいもあってデビュー後しばらくはまったく評価されていなかった。個人的にはビフォア・ランはもっと評価されてもよかったと思うけど。 その後「見張り塔から、ずっと」等の短編集を発表して、キレのある短編を書く筆力の高い作家として認知されはじめたが、長編はというと「舞姫通信」や「四十回目のまばたき」等のやっぱり中盤がダレる作品。 とはいえ短編のクオリティの高さと圧倒的な筆力で評価は着実に上がっていった。当時の書評や解説では、上手い上手いばっかり言われていて、内容に踏み込んだものは少なかったように思う。 そんな中、著者が連載を持つことになる。連載時の作品名は「マジカル・ミステリー・ワゴン」。これが見事にはまる。 連載という性質上、次回へのヒキを作らなければならず、そのヒキにより中盤がダレることがなくなった。 元々ストーリーや設定には人を引きつけるものがあったし、ストーリーテリングでは当代随一の作家。中だるみさえしなければ面白くないはずがない。この作品は加筆、改題の後単行本化され、著者の出世作となる。改題後のタイトルは「流星ワゴン」。 個人的には関根勤がTV番組で紹介していたことが印象深い。女子アナの好きな作家を聞かれた時の回答が、村上春樹から重松清に変わっていったのもこの頃。 女子アナはさておき、実はいまでも重松清は長編の苦手な作家だと思っている。映画になった「疾走」も中盤はダレてしまっている。 やはり連載→改稿→単行本化がこの人にとってはベストじゃないだろうか。 話をカシオペアの丘に戻す。 上手・下手で言えば本作は改稿は流星ワゴンより上手い。相当丁寧に加筆、改稿をしたのだろう、連載モノのぶつ切り感をあまり感じさせない。またストーリーの面白さ、筆力の高さについては前述の通り当代随一。 ただしプロットに関しては流星ワゴンとの類似性を感じる、というか非常に悪い言い方をすれば二番煎じ。そのため評価は星4つ。 いや、それでも充分面白いんだけどね。
1投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログなんか読み終わって感じてんけど、死というこについて、老いることについて、ばくっと!やけど逃げないよう考えるようにします、
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
許すことは、簡単そうで難しい。 許せないもの、やっぱり。 許したということは簡単だけどね…。 外では読みづらい、泣きの一冊でした。
0投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生の最終章がじっくりと描かれている。それぞれの立場からの思いが丁寧に語られていると思いました。自分の気持ちを、伝える言葉にし、活字にするとこんな風になるのだろうか?と思いました。普段は、感じたものがすーっと過ぎていくことが多いように感じます。そして、伝えずに過ぎてゆくことも多いように思います。
0投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログ非常に綺麗な終わり方であった。 『死』を克明に描かなかった・・・この物語ではそのほうが良かったであろう。 離れ離れだった皆が「死」を待つ人に会うために自然に一箇所に集まり、 「死」を待つ人は、自分を許すために皆に会う。 許してもらうための物語。 題材としては泥沼の人間関係を描くこともできただろうが、 そうはしなかった。 だから皆美しかった。 登場人物も情景も美しすぎる。 私は恵理さんが、哲夫君が大好きだ。 ただ死を待ち、弱っていく夫を、父親を、逃げずに正面から受け止めて、 成長していった。 恐らく死を受け入れてからが、彼らにとって最も幸せだったのだろう。 重松作品の中でも特別で大切な作品となった。
0投稿日: 2012.01.13
powered by ブクログ『言葉はすべて、ほんとうのことを伝えるためだけにつかいたい』私の一番胸に残った言葉。 悲しい話は読みたくない。だけど、悲しいだけじゃない。今日から私も、空を見上げて星を見上げて、考えてしまいそう。
2投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後編。自分が死ぬ時、何が心残りと思うだろう。 どんな人たちがどんなふうに悲しんでくれるだろう。そんなことを考えさせられた。 物語が進むにつれ、主人公の容体が悪くなる。 胸が痛くなるような表現が多かった。 ・大きな声で歌う。アニメの主題歌を、次々に歌っていく。勇気をもって戦うヒーローの歌だ。正義の味方の歌ばかりだ。友情がある。夢がある。負けるな、と歌う。頑張れと歌う。 (中略) 勇気を持て。正義は必ず勝つ。明日のために走り続けろ。 主人公が子供に「パパがんなんだ。」と打ち明けるシーン。 主人公の前で泣かずに、この行動をとった子供が健気。泣けた。 ・あえないけど、いるから 子供に言うセリフ。ひらがなであることが、弱弱しさと優しさを感じる。 ・ゆるさないつもりだったら、もう最初から何も聞かなくていいんだ。 怒ったり恨んだり憎んだりするのは、何も知らなくてもできるし、知らない方が憎みやすい時だってある。 ⇒人を憎むのは憎しみを相手にぶつけるだけでいい。 本当に許すのは難しい。 ・ゆるしたことって,覚えてないでしょ。ゆるさなかったことは,やっぱり忘れないじゃないですか。だから,ひとをゆるすってことは,忘れるってことなんだとおもうんですよ。 ⇒なるほど。 ・ 向き合ってよ、とは言わない。絶対に。うつむいてしまうこと。背中を向けてしまうこと。避けて通ってしまうこと。黙り込んでしまうこと。忘れたふりをしてしまうこと。そんな、人の心の弱さを、私は認める。 ⇒今は向き合えないことも、いつか向き合えたらいいと思う。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ命は そこにあった命は いまも輝いている。 ゆるしたいこと ゆるされたいことを かかえている、 今生きている命も輝いている。 この愛しい者たちを慈しんで輝く命がそこにある。 そのことを 胸の奥に持ち続けながら 日々を暮らして行きたい
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ人をゆるす。人にゆるされる。 すごく難しいけど、でも、ゆるしたいし、ゆるされたいと思いました。 この本に出会えて良かったです。
1投稿日: 2011.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が余命わずかだと知り、決して戻らないと決めた故郷にもどる。生きること、死ぬこと。悲しい過去。幼馴染との再会。家族。許す、許されることの難しさ。 重いテーマを登場人物のそれぞれの視点に切り替わりながら、心理描写たっぷりに描かれています。 だけど、ちょっとキレイすぎるなぁ。あと、文章がくどく感じるところあり。余命わずかという状態を推しすぎというか、美化しすぎというか、キレイにまとめすぎ。のんび~りじっく~り読むのがいいのかも。 北海道で満天の星空を見てみたいと思えます。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ読んで良かったなあ、辛かったけど。これが一番の感想だ。これ、簡単にレビューなんて書けそうにないような。 許されたい人、許したい人が出てくる。ミッチョ・トシ・シュン・ユウちゃんの4人の幼馴染たちが抱える過去と向き合っていくことを軸にして、許したい人や許されたい人たちがカシオペヤの丘に集まってくる。 許したくても許せない人、許されたい人。心の内面をすごく丁寧に書かれているわけではないのに、読んでいて何だか苦しかった。きっとそれは、読み手である私自身もまた、彼らと一緒に自分の心の奥底と向き合ってしまうからだ。とても小さなことから大きなことまで「許してほしい」そう思った瞬間は自分にもたくさんある。 彼らが過去と向き合っていく姿を読みながら思う。人間、生きていたら誰にだって色々な事がある。忘れたい事、どうしても許せない事、向き合いたくなこと、考えたくないこと・・・・、でもどうしても向き合わないといけない瞬間が人生のどこかであって、そうして自分なりの答えを見つけて乗り越えないといけないのかもしれない。それが「自分を許すこと」でもあるのかもしれない。 シュンが病魔に冒されてどんどんひどくなっていく描写は辛かった。私も人の親だ。シュンの哲生への気持ち、恵理への気持ちが辛くて辛くて。守りたい人たちを置いて死んでいく人の辛さは想像を絶すると思う。残していく大切な人たちに、大切な何かを残したいというシュンの気持ちが苦しかった。きっと自分もいつかそういう時を迎えたら同じように思うんじゃないだろうか。ただそれが何か、今の私にはまだわからないけど。仮にわかったところで、今の私がそれを思ってもとても薄っぺらくて軽いものに思えてしまう。その時にしかわからないことがあるんだと思う。今の自分に出来ることは、今ある日常、あたりまえと思っている日々を大切に生きることで、その先に初めて、大切な人たちに残していける大切な事がわかるのかもしれない。 ストーリーはとても出来ていて読みやすかったが、本当に読んでいて辛かった。シュン、辛かっただろうなあ。シュンだけではなくて、この話に出てくる人達の一部はあまりに立場が過酷過ぎると思う。川原さんなんて、もうかわいそう過ぎる。 みんな辛かっただろうなあ。 本当、これだけ重いものを背負っていて「許し」「許される」ことって出来るのだろうか。人間ってそんなに強くはないと思うけど、でも、それくらい強くあってほしいとも思う。 「許す」ことって、とてもとても難しいのかもしれない。他人に対してだけではない、自分自身に対しても。口で「許す」ということは簡単だ。でも本当の意味で「許す」事って難しい。でも、人生が終わるいつかその日が来た時に、許してあげれたら、許されることが出来るのなら、きっとすごく救われるだろうなあ。人間は誰だって「許されたい」んだと思う。 ・・・と何だかよくわからないレビューになってしまいました。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ生きるということ、生きたということ、生きていくこと。 ゆるすこと、ゆるされること。 どちらも苦しいし、難しい。 そして自分自身をゆるすこと。 そんな様々な苦しみや葛藤の末に人間は本当に優しく、安らかな気持ちになれるのだろうか。
1投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ北海道が出てくる事に惹かれて購入。 名作。 自分に重ね合わせて、何度も「ジ~ン」とした。下巻は特に言葉に表せない感動の連続。人間くさくて、絆を感じる。それは決して安い感じのものではなく、人を引き込む文章なのだ。 何度も何度も、いろんな人の顔が浮かんだ。自分にとって大切な人だけど、今は会えないでいる人に会いたくなった。
0投稿日: 2011.11.12
