
総合評価
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powered by ブクログ貫井徳郎さんは骨太で硬派な推理小説家のイメージがあったので、そんな作家が軽いタッチの作品をどんなふうに仕上げたのか興味があった。 残念ながら私が面白いと思えるタイプの小説ではなかった。3篇のうちのひとつだけ読んだ。 先輩のミステリー作家も後輩の刑事も輪郭がぼやけているように感じた。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ『慟哭』のイメージが強い作者による本格×ユーモアミステリーで、性格以外パーフェクトな小説家・吉祥院慶彦と警視庁捜査一課の刑事・桂島の軽妙なやり取りと「被害者は?」「目撃者は?」「探偵は?」といった一風変わったフーダニット、論理的な謎解きという良い意味でイメージを覆すような作品で、企みに満ちた仕掛けも良かった。
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログそろそろ積読も終盤を迎えた貫井さんの作品。 最近では1冊おきに貫井さんというリズム。 登場人物は刑事と作家という関係性の2人が織りなす短編集。 時に被害者探し、時に目撃者探し、時に名探偵探し…。 いやいや犯人探せよって思うかもしれないけど、そこは貫井さんだから。 さまざまな要素で飽きさせない構成はさすがです。 最後はしっかりと…。 面白いのが、会話だけでなく、手記や原稿などを織り交ぜて話が進むということ。 『追憶のかけら』と少し似ている。 とはいいつつ、貫井さんの作品の中ではポップな方。 『悪党たちは千里を走る』のノリが好きであれば、同じ感覚で読めると思う。 そして巻末の解説。 普段、あまり響かないのだが、今回は結構いいなと思った。 というのも、パット・マガーさんが書かれた『被害者を探せ』を本作と紐づけて述べており、そこから貫井さんの凄さをわかりやすく説明、そして何よりそれを強要せず、好きに呼んだらいいのよ、というスタンス。 本当の意味で解説しているように感じた。 葉山響さんという方らしいが、調べてもあまり情報が出て来ず…。 エステ嬢が出てきますがw 解説や書評などをやられてることが多い模様です。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 小説の積読は結構減ってきたので、電子の積読に没頭しようと思います。 ブックオフ行かないように気をつけねば…。
7投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ被害者、目撃者、探偵を探すという 普通のミステリーとは違った楽しみができる本。 色々なトリックが仕掛けられていて 半日かからず読破できるくらい テンポが良い本。
1投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログミステリー作家・吉祥院慶彦は警視庁刑事の桂島から相談された迷宮入り寸前の難事件の数々を解決していく。二人の掛け合いが楽しい。表題作の「被害者は誰?」のほかそれぞれ目撃者、探偵、名探偵は誰?なのかという謎4編。結構な本格推理で面白かったし騙された。
0投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ叙述トリックとアームチェアディテクティブの面白さを組み合わせた短編集。 表題作の騙され感には、苦笑するしかないです。
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ職場で慰労会の幹事を押し付けられ、その参加者が二転三転、メニューも好き嫌いいっぱいあって…というようなどうでもいいような煩雑なことがあって、神経を使うようなこと1ミリもしたくない時に最適な本でした。 ライトでイージーでスッキリ。でも数日で忘れてしまうようなミステリです。 胃もたれするような本を読んだ後のお口直しにはバッチリかと思います。
10投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の作品は「慟哭」「愚行録」に続き3冊目の読了となりました。 ミステリー作家の吉祥院が主演で警視庁の桂島刑事が助演の連作短編集。 まるでホームズとワトソン、それに加えて強烈な個性を放つ吉祥院の謎解き。 いやぁ〜面白い。 説明 内容紹介 豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。 美形で超天才吉祥院慶彦がヤバすぎ!! 豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。 内容(「BOOK」データベースより) 豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。 著者について 1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1993年第4回鮎川哲也賞候補作となった『慟哭』(創元推理文庫)でミステリー界へデビュー。 著書に『転生』(幻冬舎文庫)、『修羅の終わり』『鬼流殺生祭』『妖奇切断譜』(以上、講談社文庫)、『誘拐症候群』『殺人症候群』(ともに双葉文庫)、『神のふたつの貌』(文春文庫)、『さよならの代わりに』(幻冬舎ノベルス)、『追憶のかけら』(実業之日本社)、『悪党たちは千里を走る』(光文社)、『愚行録』(東京創元社)などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 貫井/徳郎 1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1993年第4回鮎川哲也賞候補作となった『慟哭』(創元推理文庫)でミステリー界へデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
19投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログ普通の探偵小説とは違った視点がテーマとなっている連続小説短編集。 難しくて読めない漢字が多かったけど、内容がとても面白くて読みやすかった。 特に最初の「被害者は誰?」が一番面白かった。 予想してない展開だった。
0投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログううん、帯宣伝にあるようにこれを本格推理小説っていっていいのか?解説の葉山氏も指摘しているように、1940年代に活躍したパトリシア・マガーの作品の換骨奪胎ではないのか。もちろん、作者もそれを承知で書いているので、本格というよりもパロディという趣が強い。 したがって、本書は人物設定やヒネリを楽しむべき短編集だし、そして間違いなく楽しめます。 作者:1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。他の著書に『壁の男』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』などがある。
1投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ短編4作。読者にミスリードさせようと思うとちょっと強引というか作為的になるかな?まあでもさらっと読めて面白かった。
0投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ貫井さん暗めの設定多いけど、吉祥院先輩シリーズはそれを微塵も感じさせない強烈キャラで逆に好き。 「被害者は誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」の4作入ってる短編集だけど、個人的には「探偵は誰?」が1番好きかな。軽く読めるけどどれも面白かったです。
1投稿日: 2020.12.25
powered by ブクログなんとなく目についたから買った一冊。 短編集だった。 今まで読んだ小説は挿し絵がない小説ばかりで絵がある小説はめずらしいかった。 絵のせいか?文章の書き方か?わからないがなんとなかく、小学生向きの小説なのか?と思ってよんでいた。 これまで、重かったり、複雑だったり、下衆かったり、そんな小説ばかり続いていたので、箸休め的な感じで楽しめた。 楽しめた小説だが、物足りなさも感じた小説でした。
6投稿日: 2020.09.23
powered by ブクログ犯人探しではなく、被害者、目撃者、探偵、名探偵は誰かを問う4つの短編。こういうのもあるのね。軽くてよい。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログなんか前にも読んだことがあるような気がした。よく覚えてないんだけど、なんとなく読んだことがあるような…?みたいな感じで読んでいった。 ある家から白骨遺体が出た。犯人は捕まったが、その白骨遺体の身元が分からない。犯人が残した手記には、被害者が3人いた。このうちの誰が被害者なのか。 ある社宅で不倫をしている男。その現場を抑えられ、脅迫された。一方同じ頃、その社宅に住む3家族の家に期限付きの旅行券が送られてきた。誰が送ったのか分からない旅行券。そして、誰が脅迫をしてるのか。 なかなか面白かった。やっぱり、吉祥院先輩と桂島刑事のコンビはどこかで読んだ気がするんだよなぁ。別の短編集かなんかで読んだのかな?まぁ、面白かったからいいか。 2018.9.17 読了
0投稿日: 2018.09.17
powered by ブクログ豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。
0投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ被害者は誰? 目撃者は誰? 探偵は誰? 名探偵は誰? 以上4編の短編集。 4編それぞれに殺人事件が起こる それを解決するのは超売れっ子作家の吉祥院慶彦。 吉祥院慶彦の大学時代の後輩で警視庁捜査一課の刑事桂島は事件の詳細を吉祥院に告げ解決に導く。 と書くと硬い小説のような感じがするが吉祥院と桂島の掛け合いが何かと面白くて殺人事件という硬い内容が若干ゆるく感じた。 4編それぞれ最後にドンデン返しのような感じになっているのではまってアッと言う間に読み終えました。面白かった。
0投稿日: 2018.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お手軽で気軽に読める1冊。 だけどロジックはなかなかに深くて 読み応えもたっぷりで面白い。 貫井さんの作品は「慟哭」以来。 同じ著者とは思えない。 シリーズ化して欲しいなあ。
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ書評サイト「幻影の書庫」で評価が高かったので、買ってそのままにしていたものを、ヒマなので読んでみた。1本目はいいとして、2本目,3本目はアンフェアだと思う。4本目は単純で楽しめた。結論は、なぜそんなに評価が高いのか、よく分からなかった。単なる犯人当てないところがマニアに評価されたのかな。アカデミー賞やM1で一般受けしない点がむしろ専門家には評価されるように。本書で、一番の驚きは、「幻影の書庫」が閉鎖されていたことだ。
0投稿日: 2017.04.28
powered by ブクログさくっと読める短編集。 叙述トリックものだけど一般的な犯人探し小説ではなく被害者が誰なのか?目撃者は誰?だったり、の発想は楽しく読めた。
0投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ警察が作家に事件解決を頼むという、浅見光彦シリーズみたいな小説。主人公のイケメン、だれが適任かなとか考えながら読めた楽しい作品。
0投稿日: 2017.03.19
powered by ブクログ容姿端麗、頭脳明晰の売れっ子作家が後輩の刑事の話を聞いて事件を解決するという安楽椅子探偵もの。 中編4編。 被害者は誰? / 目撃者は誰?/ 探偵は誰?/ 名探偵は誰? どれも面白かった。 豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?、加害者の手記をもとに被害者を推理する「被害者は誰?」にはすっかり騙された。 (図書館)
0投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログサラッと読めるライトな一冊。ミステリとしては凝っていて、ストレートなスタイルの短編は一つもないです。ただ、読者を騙すためだけの伏線や必然性に欠ける描写が多く感じました。探偵役が美形で何でも出来てという設定なのですが、砕けすぎたガサツな喋り方とワトソン役の後輩への当たりのキツさから到底美形で想像することが出来ず。正直なところ、好感を持てる登場人物が1人もいなかったです。けれど、適度に驚きもあり技巧的にも凝っていて楽しめるのに、難しく考えずとも読めるというのは凄いです。ベッドタイムに向いています。
0投稿日: 2017.03.09
powered by ブクログ一風変わった視点への挑戦と読みやすさに★4つ。 叙述トリック、探偵のキャラ、その他諸々、 好みが大きく分かれそう(自分は"好き"なほう)。
0投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログ小説家でイケメンで高身長な主人公の所へ、 捜査一課の刑事が事件を持ってくる事で進む短編小説。 毎回「何が謎か?」が変わっていて、しかもそれぞれ 趣向をこらしている。 ・埋められていた女性の遺体は誰? ・不倫現場を目撃していたのは誰? ・事件を解決する探偵は誰? そして最後は、名探偵とは誰? 多種多様でテンポよく進むので飽きが来ず、 最後まで読めた。 人死は出るが終始ポップな雰囲気で進むので あまり文の固さは感じなかった。 ただ、致命的に主人公の小説が下品。 下品なのは良いんだけど「シモネタ言っとけば 下品だろ」感が凄い。 謎を解けば名探偵なんだなぁと逆に感心してしまった。 トリック自体も言われて70%ぐらいは「わかる」 残りは「えー?」って感情が入り交じる。 でも前述のとおり読みやすくライトな路線なので それがネックというより、うん、こんなもんだな。 という風に落ち着く。 トリック自体はトンデモでもないし、 むしろ「探偵は誰?」のような屋敷に集まった中での 殺人なんかも手が込んでる。 なので、素直に言うなら読んでるうちに鼻に ついた所も慣れて楽しめた。というところ。 いろんな角度のミステリが見たい人は是非。
0投稿日: 2016.08.18軽いと侮るなかれ。
貫井さんにしてはライトなテイスト。連作短篇集。表題作『被害者は誰?』豪邸の庭から白骨死体が見つかり、その家から犯行に至る手記が見つかる。その手記を元に被害者を推理する。どの話にもユーモアと騙しが隠されていて、うわまた騙されたーの連続。典型的安楽椅子探偵、吉祥院慶彦は頭脳、美貌、態度も全てスーパーでありつつどこかゲスい。なので、ラストの『名探偵は誰?』で、え?ってなって、うわまたまた騙されたー!! という流れに気持ち良さすら感じた。軽いと思って楽に読んでいたら騙されまくった一冊でした。
7投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
発想が面白いね。犯人探しではなく、被害者とか目撃者とかを探すっていう。 吉祥院と桂島の会話は軽いけども。読みやすかったです。 こういう騙される系は、トリックを知った上で再読したいのだけど。。時間が取れず断念。
0投稿日: 2016.07.06
powered by ブクログ良質な短編推理モノ。 うまく練られているな。 貫井さんの作品っぽくないかな。 悪い意味ではないけどね。
0投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログ退職した同僚の置き土産として 社内に放置されていたので、拝読。 初版は2003年と、少し古めの作品で 表紙のイラスト・デザインから推察して 全く期待せずに読んだのだけれど サクッと読める短編に、 巧妙なトリックがちりばめられた 本格派・良質ミステリー作品でビックリ。 王道とは異なって、被害者や目撃者などを 推理していく一風変わった形式の物語を ミスリードをくぐり抜けつつパズルを解きながら 読み進めていくのだけれど 最終的にぐるんとひっくり返されたりして …ああ、やられた!!となったり。 構成力・文章力の土台がしっかりしている上 作品自体の雰囲気が全体的にからっとしていて テンポが良く、暗くならずにすいすい読めた。 個人的には装丁デザインと表紙イラストと タイトル・煽り文を変えたら、 もっと手に取る人が増えて 評価が上がりそうなのに残念だなーと。 (勝手ながら…) 他の方に倣って、実写化をイメージしてみると 頭脳明晰・容姿端麗だけれど、性格が悪い ベストセラー作家・吉祥院役に、錦戸亮さん 吉祥院の学生時代の後輩で、 自分の手に余る難事件を持ち込む 気弱な警察官・桂島役に、濱田岳さん で、どうでしょう? (桂島役はもう少し背が高いイメージなので 佐藤隆太さんも良いなーと思うのだけれども、 錦戸さんとの年齢差を考慮すると、濱田さんかな…) などと楽しめるのも、この作品の魅力です。 明るい雰囲気のミステリー好きは、ぜひ一読を!
0投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ天才探偵とワトソン刑事というありがちな組み合わせ。探偵役が小説家というのも比較的よく見る設定。 推理部分もほぼ勘で、緻密なものでない(勘で当てるから天才なのか?)ので、ミステリとしては微妙だが、最後の「名探偵は誰?」の布石だと思えばなかなか効果はあるのかもしれない。
0投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人ではなく,被害者,目撃者,探偵等を当てるという一風変わったミステリが並ぶ短篇集。探偵役は,ミステリ作家の吉祥院慶彦。大学時代,「太陽に吠えろ!研究会」というサークルで後輩だった桂島という刑事が持ち込む謎などを解決する安楽椅子探偵モノだ。 収録されている4つの短編は,いずれも小粒ながら及第点以上のデキ。基本的には叙述トリックを使った,ぼーっと読んでいても楽しめる,驚けるミステリだ。 白眉は,「被害者は誰?」。犯人の手記から,白骨死体で見つかった死体が誰の死体かを推理するというプロットだが,手記を書いていたのが男性ではなく女性であり,犯人ではなく被害者の手記であることから,白骨死体が犯人の妻のものであることが推測されるというオチ。性別がはっきりしない文章で性別を誤解させるというトリックは,使い古されたものだが,真相を知ってから文章を読み直し「なるほど」と思える部分を探す楽しみもあって結構好きなのだ。 登場人物の性格の悪さもいい。こういう,人の悪さがにじみ出た読後感の悪いミステリも好みだ。 ただ,性別を誤解させるトリックの作品が白眉と言える程度なので,及第点以上とは書いたが,その程度のデキ。さらっとこのクラスのミステリを書けるとすれば,貫井徳郎はなかなかの才能の持ち主だとは思うが,この作品の評価としてはトータルで★3程度か。
0投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログこの著者の本を読むのは『慟哭』以来4年ぶりとかですが、どっちかと言うと社会派よりという印象がありました。しかし、読んでみれば本格のエッセンスが詰まった罠に満ちた良短編集でした。 冒頭の表題作は、ありがちな仕掛けですが、その使い方が効果的かつ巧みで、まんまと引っかかってしまいました。 そのほかの短編も、罠自体はシンプルなのに、リーダビリティが抜群なため、すらすらと読めてしまい、結果的にあっさりと騙される。というパターンが多かったです。 そして、厭な人を描くのが抜群に巧い!読んでるこっちが殺意が湧いてくるレベルです。 解説にもあるとおり、息抜きがてら読むのに適した本だと思います。
0投稿日: 2015.09.19
powered by ブクログ2012.2読了。 4作の連作短編。 最初は、名探偵がただ推理して事件を解決していくだけの話かと思い、それだけじゃつまらないじゃないかと思っていたら、思いっきり裏切られた。桂島も読者も騙される。
0投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログパット・マガーの「被害者を捜せ」はかなり昔に読んだ本でしたが、このタイトルを見て、それに挑戦してみた国産ミステリかと嬉しくなって買いました。 短編集で、被害者当て、目撃者当て、探偵当て×2という趣向が凝らされたミステリで、軽いタッチでおもしろく読めましたが、レベル的には中の上といったところでしょうか。意外性を出すために、ちょっと無理をしすぎている感じ。でも、このシチュエーションを成り立たせるためのストーリーの工夫ぶりには素直に賞賛を送りたいと思います。 僕としては、一番短い最終話が一番好きでした。
0投稿日: 2015.07.07
powered by ブクログ「愚行録」のような作風を期待していたが、まったく正反対で明るくコミカル。 軽く読むにはいいかも。最後の方は眠かったけど。
0投稿日: 2015.06.03
powered by ブクログ各短編ともに趣向が凝らされてて楽しめた。ただどの短編もしょーもないなって感じで軽く読めた。吉祥院先輩と桂島の関係すごく好き。
0投稿日: 2015.04.01
powered by ブクログ豪邸に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。 「ABC」殺人事件で登場していた吉祥院慶彦シリーズ? 4作すべて、綺麗に騙された。 貫井さんらしい、捻りの効いたミステリー短編集でした。 個人的ベストは「探偵は誰?」。 収録作 「被害者は誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」
0投稿日: 2015.01.19
powered by ブクログ豪邸に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。
0投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ短編ですがなかなか面白い。警視庁捜査課の桂島とミステリー作家の吉祥院慶彦のやりとりが面白くて癖になる。もちろん一つ一つのお話も面白い。
0投稿日: 2014.08.19
powered by ブクログ久々の講談社文庫で活字に慣れるまでに時間がかかった。 容姿端麗、頭脳明晰の人気作家、吉祥院慶彦。大学の後輩である警視庁捜査一課の桂島くんが持ち込む事件をサラリ?と解決。 登場人物にリアリティがなくて世界に入りきれず。トリックというかトラップな仕掛けもなんだかなあ。 以前ならもっとすんなり驚けたのかな。 どのお話も途中に手記や小説や別視点が挿入されているけど、これが読みにくい。 解説でそこまでマニアックだろうか?と書いてるけど十分マニアックだー。 最後の吉祥院は颯爽としていてようやくかっこいいと思えたけど。
1投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログ楽しい作品。解説にある通り、まさにその通りで性悪な名探偵とちょっと苦労者の刑事が繰り広げるコミカルな推理の短編集。意外性にビックリもしたし、後味スッキリ。読みながらキャストを勝手に考えるのも楽しかった。吉祥院先輩は山ピー、桂島は小池徹平かな?
0投稿日: 2014.06.20
powered by ブクログとにかくこの人から学ぶことは多い。ミステリーというか叙述トリックに秀でているし、何より語彙が豊富だ。語彙の豊富さは多彩な表現を可能にするし、それは筆者の伝えたいことをより仔細に表現することに直結する。 無論、挙措を挙げて迎合しかねるトリックもある。女性が男性の言葉遣いで日記を書くのは不自然極まりないし、それは日記の日の目を見るものではないという特徴だけで補えるものではない。それでも、独特のユーモアで書き連ねられた登場人物たちのやり取りも合間って、貫井徳郎の遊び心が垣間見れたのがよかった。
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ14/423 名探偵と気弱な捜査一課の刑事。2人がコミカルなやりとりをしつつ事件を解決していく連作短編。 たのしいよー。軽くて読みやすいよー。
0投稿日: 2014.04.23
powered by ブクログあれ?あれ?っと何度も前にさかのぼって読まなくてはならない。まんまとだまされてしまった。狂気的な内容はないが、だまされた感はほんのり味わえる。 狂気的内容が好きな私にはすこし物足りなかった。
0投稿日: 2014.02.23
powered by ブクログ貫井徳郎にしては軽い作品かと思って読んだが、 四編の小説はいずれもクセモノ。 一筋縄にはいかず、仕掛けがあって面白かった。
0投稿日: 2013.11.08
powered by ブクログ今まで重い作品ばかりだったので、コミカルなキャラと明るい雰囲気に面食らいました。漫才みたいな掛け合いはあまり肌に合いませんでしたが、よく練られたプロットですし、トリックの使い方に著者のセンスを感じました。 ベストは【名探偵は誰?】 ですが、単独で読むとオチが解らない気がしました。
0投稿日: 2013.10.01
powered by ブクログ貫井さんの小説にしては、かなり軽い読み物。 探偵役の小説家も「美形・根性悪・ベストセラー作家」という非の打ちどころがないキャラクター。 しかし、内容はしっかりとしたトリックで読ませる。 読みやすいのに、面白い! 短編仕立てなのも読みやすい。 ミステリー初心者にもマニアにもおすすめできる一冊です。
0投稿日: 2013.06.19
powered by ブクログ2 『論理学園事件帳』というアンソロジーに、本作の「目撃者は誰?」が収められている。その冒頭には作者のメッセージが記されているのだが、その中で、パット・マガーの作品の中では『目撃者を捜せ!』は出来が良くないとの評価だが、自分は『目撃者を捜せ!』こそがマガーの最高傑作だと思っている、というようなことを述べている。これを読んで、ああこの人とは趣味や感性が全く違うんだなあと感じたものだ。この作者の作品を読んだのは本作で2つ目だが、抱いた印象は以前読んだときとほとんど変わらない。たった一つの仕掛けの上に築かれた物語。しかし、その仕掛けが早々に見抜かれると、途端にその物語は全壊し、白々しいただの茶番になってしまう。それはシリアスだろうとユーモラスだろうと同じこと。多くの作家がするように、仕掛けを増やすなり、捻るなりすればいいのに(と簡単に言うのも気の毒だが)。自らの創作に課したハードルが少し低過ぎやしないだろうか。それでも以前読んだものより多少は良いかなとは思えた分まだマシか。
0投稿日: 2013.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
殺されて庭に埋められた死体の身元がわからない。刑事である主人公が頼るのはミステリ作家の吉祥院先輩。美辞麗句がよく似合う先輩は口は悪いが頭はいい。残された手記を読んだ先輩はすぐに殺されたのは妻だと断定する。その根拠は?他三篇収録。貫井作品としてはマイルドな印象。
0投稿日: 2013.05.13
powered by ブクログ色んな作風を書く作家さんで、飽きずに読める。 基本的には、重たい作品が好きだが、たまにはこんな作品で息抜きもよし。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログミステリーとしては通常の犯人捜しではなく捻った内容。探偵役の売れっ子作家のキャラが、「こんな人おらんやろ!」って言う感じだが刑事との会話は俗っぽく、非常に読みやすい。まともに読むとだまされるが、「あーなるほど」、「あーやっぱり」って感じの短編集。楽しく読める。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ慟哭が面白かったので 貫井作品購入してみましたが・・ ・・・ん?こ、これは・・・ どうもさっぱり読みすすめることができません^^;; とりあえず積読しときま・・ この人の作品って 慟哭以降に評価高い作品あるのかな・・?
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ長編だとばかり思ってたら短編集でした。あっと言う間に読了。読みやすかったです。短編だけにアッサリって感じですかね。探偵役が顔と頭がよく性格が悪いって、最近多い気がしますが気のせい??
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ貫井作品の中では異色の部類かも。いつもは人間の闇の部分が描かれ、少し重いイメージがあるが、今回は少しコミカルで軽快なタッチで描かれている。自称天才の名探偵吉祥院慶彦が活躍?する安楽椅子方式のミステリー。随所のトリックでは貫井作品らしさもみせ面白い短編集。
0投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログ「被害者は誰?」 豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに被害者の特定を試みるが・・・。警視庁の桂島刑事から相談される迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。 メインキャラクターは捜査一課に籍を置く刑事桂島と彼の大学時代の先輩である吉祥院。桂島が難事件を抱えた時、助けを求めにいく相手が彼ということです。さて、この吉祥院は凄まじい人物。まず容姿端麗、次に頭脳明晰、そして職業はベストセラー作家。 それもただのベストセラー作家ではない、いきなりデビュー作で文壇の今後を変えてしまうインパクトを与えてしまい、次作も当然のように前作を上回るセールスと評価を獲得してしまうのだ!まさに才能の塊!そんな吉祥院は小説を書くだけあり謎が大好きであるので、どんなに忙しい時でも難事件があればすぐさまそれに飛びつくのです。 スタイルは本格ミステリではなく手軽に読めるミステリという感じ。「被害者は誰?」は表題作で以下の短編が収録されています。そこで吉祥院がきれきれ! しかし、本格派好きには物足りないかもしれないですね。私は聞いただけで推理して事件解決というタイプはあんまり好きではないですw 被害者は誰? 目撃者は誰? 探偵は誰? 名探偵は誰? 「名探偵は誰?」は驚きの展開が用意されていてびっくり!時間軸はどうなっているんだろうか?もしや最初からということはないはずだけど。また、個人的に「被害者は誰?」はまさに3人とも殺しても良いのでは?というレベルに到達。 ちなみに、推理は比較的論理的に進行していきます。吉祥院は桂島からの情報だけで推理していきますが、読者も推理出来るかもしれません。 また、解説はお勧めです。マガーという女性作家が紹介されていますが、貫井氏のような加害者ではなく被害者や目撃者に的を絞った推理物を書いた先輩の様。 彼女の作品を是非読みたいと思いました。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
容姿端麗・頭脳明晰な売れっ子ミステリ作家の吉祥院と彼の大学時代の後輩の桂島刑事が主人公です。 このコンビは、非の打ち所のない探偵といじられ役の助手という感じで、軽めのミステリでは割とよく見かける設定かと思います。 表題作ほか3編の4作品からなる短編集は、それぞれ「○○は誰?」という題がついています。 ○○な人を探すのです。 それは被害者であったり、目撃者であったり、探偵であったりします。 文章が軽く、話がコンパクトなので、空いた時間にさらっと読めます。 叙述ものとして面白く、謎解きを楽しめた1冊でした。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログ連作短編集。どのストーリーも一風変わった設定で思いのほか面白いし、先が気になってやめられない。 吉祥院先輩と桂島のやり取りも軽快。 中でも一番気に入ったのは「目撃者は誰?」
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログ『謎解きはディナーの後で』や『田舎の刑事の趣味とお仕事』のようなテイスト、昨年ブレイクしたユーモアミステリーでしょうか。よく練られたストーリー、気軽に楽しめると思います。「被害者誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」の四編構成なので、隙間時間の読書にも最適。
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログ刑事の桂島が相談を持ちかけるのは、容姿端麗、頭脳明晰、だけど本性はけちで、口の悪い気分屋の売れっ子作家・吉祥院慶彦。白骨化した被害者や不倫の目撃者などを当てる一風変わったミステリー短篇集。 *** 何と言っても、作中作の形式の表題作が秀逸。他の三篇は若干見劣りするけれど、吉祥院と桂島のコミカルな掛け合いや巧妙なミスリードから、読者を楽しませようとする作者の意図が伝わってきて、好印象。
0投稿日: 2012.02.15
powered by ブクログミステリーを読む時に心がけているのは「考えないこと」。金田一少年の事件簿とか、謎解きがお約束になっていたものは比較的考えていたけど、小説の場合は一切犯人などを考えない。それは真相がわかった際に「騙された!」と思えるのが快感に感じるからだと思う。 貫井徳郎はそんな「騙された!」を作るのが得意な推理小説家の1人。「慟哭」や「プリズム」などレベルの高い本格推理小説が得意な作家。 そんな貫井さんがむしろライトな感じで書いた小説が本作。ただし、中身は本格的な推理小説で「騙された!」を味わうことのできる良作ばかり。アクの強い探偵モノというと、ストーリーで魅せることが多いがきっちりと本格ものに仕上げてくるのが著者の力量だと感じた。
0投稿日: 2012.02.03
powered by ブクログ天才推理小説家が、事件を容易く解決する短編小説。どの短編も仕掛けがあり、読者の意表をつく。気軽に楽しく読めて、何も残らない、気分転換に最適な小説。
0投稿日: 2012.02.03
powered by ブクログ軽いタッチながら手が込んでいて、だまされまいと思っていてもついだまされてしまいます。個人的にはなにげに最後の「名探偵は誰?」が一番好き。
0投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログ連作短編集。 被害者の分からない殺人を手記を読みながら当てたり、別の事件では目撃者を推理したり、昼食を賭けての探偵当てなど、各話趣向が凝らされた、ちょっとコミカルタッチのミステリーですが、推理論はちゃんと納得出来る物だったと思います。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログすっごい読みやすかった! 2日で読んだ。 寝る前に読む本を探して、読んで すっかりだまされました! でも、だまされても心地いい。 えぇ~、そんなのアリ!?みたいなのも面白かった。 貫井さんの本は初めて読んだけど ほかの本も読んでみたいなと思いました。
0投稿日: 2011.12.08
powered by ブクログ面白かった。最初の短編を読みだした瞬間に前に読んだことがあることに気付いたけど楽しめた。 吉祥院シリーズを他にも読みたい。
0投稿日: 2011.11.30
powered by ブクログ見事な叙述トリックを駆使した一冊。まず、犯人探しをしないという趣向が面白い。そして作品をただの色物にしない綺麗な論理展開は素晴らしいの一言。吉祥院先輩は京極堂シリーズの榎木津を思い出しました。性格悪くて態度がでかいけどイケメンな名探偵、嫌いじゃないです。
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログミステリーとしてはライトめ。 この方のガチ重い本を読んだ後にはちょっと軽い印象を受けますが軽いがゆえに全体的に読みやすかったです。
0投稿日: 2011.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今までに見たことのない新感覚ミステリー。 故にトリックも斬新なことこの上なし。 全体的にコミカルで、漫画感覚に気軽に読める作品。
0投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログやや、名探偵の掟。っぽく、読み口はあくまで軽く、謎解きはディナー…と似てる。と思いました。 楽しく、さらっと読むのに最適!
0投稿日: 2011.10.19
powered by ブクログう~ん、軽く読めるミステリーです。 ずっしり重たいものを読んだ後なのでなのさら、あまり心に残らない感じでした。深く考えたくない時にはさらっと読めていいかも。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ軽いタッチでまあ話はそれなりに面白かった。でも、唐突に話が解決したり、読者に犯人を考えさせる内容ではないので推理小説と思って読むとがっかりかも。主人公とその先輩のやり取りを楽しむ話。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ短編が4本あり、それぞれが普通とはちょっと違うミステリー。 今度こそ見抜くぞ、と思っても毎回「こう来たか!」というかんじでうまいことだまされる。さらっと読みやすく、おもしろかった。 ただ、探偵役の吉祥院慶彦のキャラクターはあまり好きになれない。。
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログ今まで読んだ貫井さんの作品とは違って、軽いカンジ。でも、それぞれの事件の内容に引きこまれて、おもしろかった。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログ安楽椅子探偵です 被害者は誰?って、もちろん勝手にワトソン役にされるし、部屋の片付けまでさせらる 最後は(ネタバレ)〇〇トリックとサービス満点ですよ
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログ探偵物です。 その探偵が、「頭脳明晰、容姿端麗のミステリー作家」なんですが、これがまたいい性格してんの。 こういう癖のある探偵は好きだなー。 短編集ですので、サクサクいけます。 個人的には2作目の「目撃者は誰?」が一番好み。ラストの「名探偵は誰?」もいいですね。 色々やらかしてくれて、満足。 構えず、気楽に楽しめるミステリーです。
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログミステリーと言えば、一体誰が?という謎解きを自分なりにすることが楽しみの一つとして挙げられまずが、この本はそれをより味わえる作品だなあと思いました。自分も謎解きに参加している気分で読むと楽しいです。 蛇足ですが、吉祥院先輩の本名が非常に気になる。
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログ「被害者は誰?」を読了ー。サクサク読める短編集でしたが、トリックは結構素直な感じなんで、あまり意外性はなかったですね。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ出だしが気に入らず、半年くらい放置していた本。でも、読む本がなくてじっくり読み出したらサクサクと読めて楽しめました。 加害者(犯人)ではなく被害者や目撃者を推理するなんて「新鮮!」と思っていたけれど、解説によると、第二次世界大戦直後にアメリカの作家が同じ手法の作品を発表して当時、話題になっていたらしい。なるほどねー。 解説にもあるけれど、ミステリーとしてでなくドラマとして気楽に楽しめた本でした。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ色々と仕掛けがあって楽しめました。 登場人物、キャラとしては魅力的なんですが、本当にこんな人いたら嫌ですね(笑)
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ読みにくいわけではなかったのですが、2週間ぐらい読み終えるまでかかりました。 そのせいか、印象が薄くて。。。 まあ、それぐらいの作品だったということです。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
守山:2011.7.10自己購入 書店で高評価だったので購入しました。4部構成の短編推理小説ですが犯人探しではなく誰が被害者?誰が目撃者?等など違った視点で推理を読者がするという面白い設定。まぁ~ちょっと後半になればマンネリ化して少々尻つぼみかなー
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログお嬢様の目は節穴ですか?の執事が小説家の先輩になった感じです。で、こっちの方がちょっと面白いです。暇つぶしに最適です。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログどの話にもしっかりとした引っ掛けが用意されていて読みごたえがあります。同時に、全てを短編としてあっさり読むことができ、良いとこ取りのちょうどいい感じといえます。 ただ、挿し絵と、登場人物達の性格の悪さがたまに傷かな。
0投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログ推理小説というよりはシンプルに楽しめるコメディタッチのミステリー。 とはいえ、いろんな意味で謎ときや状況設定がしかけられていて、読んでいて「そうくるか!」と思うことも多々。そもそも「被害者は誰?」という設定自体がトンデモなくおもしろい。 安楽椅子探偵吉祥院先輩と、捜査一課桂島クンのキャラクターが面白いので、肩ひじ張らずに純粋に面白がって楽しめる本。吉祥院先輩は、竹野内豊さん(BOSSの野立さん)のイメージで読むと個人的にはぴったりでした。
0投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログ「被害者は誰?」 「目撃者は誰?」 「探偵は誰?」 「名探偵は誰?」 と、タイトル通りそれぞれが別の形の変則フーダニットを扱った4つの短編を収録ており、よりゲーム的にその要素を抽出した内容となっています。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログ豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比! 本格推理の傑作。 さくっと読めてしまうのが良いですね。ミステリを知らない人にもオススメできる1冊だと思います。
0投稿日: 2010.06.07
powered by ブクログ貫井徳郎は好きな作家の1人。 とにかくサプライズ!! 短編集なので、読みやすい。 本格推理なんかが好きな人にはお勧めできないが、どんでん返しが好きな人にはぜひ。
0投稿日: 2010.03.04
powered by ブクログ短編4作品で進んでいるので、それほど頭を使わず…と言いたいですが 全てにおいて騙されました。 はて? という感じはするというのに、そこを無視して読んで行くので 推理力はまったく上がっていきません(笑) 作家の先輩と、刑事である後輩。 後輩が守秘義務を破って事件の内容を聞かせ 先輩が解く…という単純な状態なのですが面白いまでに騙されてます。 思い込みて恐ろしい! という所ですが、一番驚いたのは 最後の短編。 大量の疑問符が脳内を行進し始め、何度最初とそこまでを往復したか…。 これこそ、最初にものすごい違和感を覚えたというのに!! しかしこの先輩、安楽椅子探偵ですね~w
0投稿日: 2010.02.09
powered by ブクログ貫井徳郎は私が最も好きな推理作家の一人です。 作品の読みやすさはピカイチ。 サプライズも言う事なし。 本作は週刊アスキーの連載で読んでいましたが、 改めて読んでみても楽しめる作品でした。 貫井さんにはもっともっと作品を書いて欲しいです。
0投稿日: 2009.11.24
powered by ブクログ人気ミステリー作家と捜査一課刑事が事件を解決していく連作短編集。 本格ミステリーを期待したけど、トリックそのものより、ユーモアを優先して描いているところが、かなり微妙。 やはりミステリーはミステリーとして楽しみたい! 最近、こういった作品に当たりやすい傾向にあるため、しみじみそう思った・・・
0投稿日: 2009.06.01
powered by ブクログ全体的にポップな感じで文章はあんまり好みではないけれど、謎解きは面白い。映像のない小説だからこそのトリックに、構えていても結局やられる。
0投稿日: 2009.05.01
powered by ブクログかるぅ〜く読める推理短編小説!! 主人公の刑事と学生時代の先輩でいまや超有名推理小説家の探偵との推理劇。 小説家探偵の性格がものすごく悪いんですが、 なんだか憎めない。やり込められる主人公の刑事がかわいそうながら思わず笑みがこぼれる。 そんなやりとりが読めます。 事件の内容もなかなか凝ってるので楽しめるかと。 同じ作家、貫井さんの「愚行録」を先に読んでいたので、 ものすごいくらい話なんじゃないかと構えて読んだので、 なおさら読みやすく、親しみやすい感じでした♪ ハズレなし、気楽に読みたいときにどうぞ〜!
0投稿日: 2008.11.01
powered by ブクログうーん・・・ライトタッチで読みやすい線を狙ったのかなあとは思うけど、普段の貫井さんが好きな私には微妙でした。
0投稿日: 2008.10.30
powered by ブクログ・エンターテインメントとしてとても面白く読めました。 ・テンポ良く読めるので、気張らず読みたいときにオススメ。 ・トリック好きなら直ぐに気がつくかな。
0投稿日: 2008.07.27
powered by ブクログ頭脳,外見を兼ね備えたミステリー作家・吉祥院慶彦。 大学同期の刑事から相談される難事件の数々を解き明かす。 「気分は名探偵」に収録されていた短編と同様の設定である。 犯人の手記から被害者を推理する表題作を含む短編集。 「目撃者は誰?」,「探偵は誰?」など趣向を凝らした設定。 この探偵は性格が悪く,その辺に笑いの要素も含まれており, 斬新な設定と併せて,気軽に楽しめる作品に仕上がっている。 惜しむらくは,読者の予想を裏切ろうとし過ぎて, 少し強引なプロットになってしまっている。 しかも,それに慣れると結末は予想できてしまい, 表題作以外は,結末をすぐに予想できてしまった。
0投稿日: 2008.03.08
powered by ブクログ普通のミステリーと違って、章ごとにある人物を探すのが話の核になっていて新鮮だった。ミステリーとしてはイマイチだったけど。
0投稿日: 2008.02.20
powered by ブクログなにやらマニアックなミステリーをベースにした作品云々とか・・・ なんて、むつかしことはわからなくても、楽しめました。 連作ミステリーというのが嬉しいです♪
0投稿日: 2008.02.15
powered by ブクログ意外と面白かったです。 5つの短編から成るのですが、毎回同じ刑事と作家が出てきます。 肩の力を抜いて読めるミステリです。 個人的に1話と4話が好きかな。
0投稿日: 2007.08.30
powered by ブクログ貫井さんの暗くて重い作風が好きなんですが、これもこれで好きです。 吉祥院慶彦と桂島のキャラが面白かった。
0投稿日: 2007.05.30
powered by ブクログミステリものだったんで初めて読んでみた作家さん。 短編3集。どれも売れっ子イケメンミステリ作家が後輩である刑事の事件を話を聞いただけで、いとも簡単にからくりを読みとき、解決してしまうという話し。 事件の内容になると、そっちの犯人などが一人称になって書かれているので、作家と刑事が出てくる場面に違和感を感じたりする。 どうして、この作家がわざわざ解決する意味があるんだろう?って。 刑事も何もしてないし。って。 ミステリの格になってるカラクリじたいは、面白かったりするのに。 なんかマネっぽくて。 最後の1集はリタイア。
0投稿日: 2007.03.31
