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powered by ブクログ2100年が、どんな世界か興味がある方は読んでみてください。 初版から少し時間が経っているので、相違点や、通過点が見れて今だから面白い。 かも
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ▶図書館にあり。まさかこれまで在るとは。 ● 2025年3月1日、丸善 丸の内本店で見つけた。3階。これは読みたい。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ昔なら格好良いロボットやAIに興味を持ったところが、年を取ると健康面やより良く生きるという方面に関心が強くなった自分にびっくり。 技術が進歩すればするほど、人間自身の強化、教育が重要という事なのだろうか。
0投稿日: 2021.12.16
powered by ブクログ・2012年に出版された2100年の未来予測。中長期で2030年、2070年、2100年までの間で我々の身近に起こり得るテクノロジー予測。 ・本書のなかでは通勤がなくなる自宅でのリモートワークはまだ実現されていないとなっているが、 2021年現在ではコロナによりテレワークが普及。 ・2030年までに普及されるものとして、インターネットに接続されたコンタクトレンズや自動運転、壁面スクリーンなど。 特にスマホなどの携帯用機器が全てコンタクトレンズに集約され、生活が拡張現実とともになる。 ・外国人同士の言語の障壁は、万能翻訳機とインターネットコンタクトレンズやインターネット眼鏡によって次第になくなると予測。 ・2100年までに実現が予測されることとして、心で物を支配するということ。 すでにその土台はできており、脳卒中で身体付随となった患者の脳にコンピューターをつなげ、思考だけでコンピュータを動かすことはできている。 ・また近いうちに脳の活動を測定するだけで、人が目で見た物の写真を再現できるかもしれないとのこと。 また装置の電極は小型化し、人間は相手の思考を読んで、ただ考えるだけで対象に命令ができるようになる。 ・夢までも録画できるとのことだが、人の思考はあいまいなため、録画できても画像の質はがっかりするものになる可能性がある。 また電極を脳につけて密接になる必要があるため、離れたところから人の心を読むのは難しい。倫理的観点からも許可なく人の意識に入ることは法律で制限されるかもしれない。 ・MRIが硬貨くらいの小型化になり、誰もがいつでも自宅で自分の体内を検査することが可能。 ・テクノロジー進歩の行き着く先は念力(テレキネシス)の獲得。 超伝導体というものを使えば、思考によってほとんど力が要らずに物を動かせる。 さまざま物体の中に小さな超伝導磁石を入れ電流を流すと、強力な磁場が生じて物が動かせる。 ・資金さえ投じれば人間の脳のモデルをコンピュータでつくることも可能。ただし大量の電力と熱が必要になる。人間の脳はほとんど電力も熱も消費しないが、スーパーコンピュータをあっさり上回る。さらに人間の脳は銀河系の自然界がつくった最も複雑なもの。 ・未来はフレンドリーな人工知能の制作と、人間自身がロボットとの融合強化が進んでいく。 ・究極のシナリオは、人類はお荷物の体を完全に捨て去り、人格をコードしたソフトウェアプログラムとなる。全人格をコンピュータにダウンロードする。 ・穴居人の原理という観念。 どんなにテクノロジーが進化しても、人間の脳は穴で暮らしていた頃と変わらない。 ・遠い未来では、遺伝子の老化を遅らせることが可能になり、150歳まで生きられるかもしれない。 ・カロリー制限は延命効果が保証されている唯一の手段。 ・ナノセンサーによって発症する何年も前からガンを見つけ出す ・さらにバイオテクノロジーにより、無傷のDNAを採取して絶滅した生物や、死んだ人間を蘇らせることもできる可能性があるという。 ・ただ病気に関しては、2100年になっても最先端技術で治せない病気は必ず存在する。ウィルスは常に変異してしまうからだ。 ・ナノテクノロジーではナノ粒子を血中に入れて直接がん細胞をやっつける医療革命がおきる ・昔は紙や電気、水などが貴重なものであったが、紙はゴミへ進化し、電気や水は公共サービスとなる。これからはチップがゴミになる時代がくる。 ・仕事もロボットに代替されるものは生き残れない。単純な仲介業者、銀行窓口、経理担当などは仕事がなくなる可能性がある。 ・これからは役に立つ見識を持つ人が勝つ。 ・この本で取り上げているテクノロジーの革命はすべて、惑星文明の創造に向かっている。 ・文明をタイプⅠの惑星規模、タイプⅡの恒星規模、タイプⅢの銀河規模に分けると、現在の文明はタイプ0.7 タイプⅠに到達するのに100年かかる。
4投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2012年に発刊された本ですが、非常に面白かった。 当時あったテクノロジーの発展が、かなり広い目で見たpossibleな内容で描かれており興味を引きました。 一方で人類の超人化による更なる長寿命など、一歩間違えたら全く味気のない人生(科学に生かされている)に陥る側面を持っており恐怖を感じた。 人間が思いつくことは実現可能であると説得された感もあり、非連続な未来を思い描くのに役立つと思った。 #読書履歴
1投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログおお〜! ミチオ・カクせんせいです。 ニューヨーク市立大学の教授で、宇宙もののドキュメンタリーでしょっちゅうお目にかかるかたです。 とてもわかりやすく、いままで天文学がやってきたこと、これからの将来について書いてあります。 学校、買い! 2020/07/30 更新
0投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
会社の方に紹介された本です。図書館で予約無しで借りられました。2012年に出版された本ですが、当時は話題になったんでしょうね。 近未来と遠い未来にどんな技術ができあがっているか、今行われている研究をもとに書かれてます。なので、夢物語ではないリアル感があります。 色々驚きましたが、強烈だったのは人間の体に関すること。臓器でも、指でも腕でも自分の細胞から作れちゃう。軽いケガならパッパッと粉を振りかければ、再生してくる。 こりゃ、人間は死ななくなるね!いや、死ねなくなるね。いま、私が私だって思ってる、この意識さえ、脳さえ生きてればいくらでも生きることができちゃいそうです。 地球上で住めなくなるのが、先かも。
0投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ今後100年間で実現可能性のある科学技術をまとめた本。 日本の本と比べて、とにかく内容が濃い。科学の素人でも、何度読んでも楽しめる。素晴らしい内容。
0投稿日: 2019.11.23
powered by ブクログこの本は本当に素敵過ぎる! ・近未来、世紀の半ば、遠い未来に分かれている ・分野が広い ・”2100年のある日”の章がリアル また読み返す!
0投稿日: 2019.09.12
powered by ブクログコンピュータ、人工知能、医療、ナノテクノロジー、エネルギー、宇宙旅行、近未来「現在~2030年」世紀の半ば「2030年~2070年」遠い未来「2070年~2100年」の各段階で、現在のテクノロジーはどのように発展し、人々の日常生活はいかなる形になるのか。世界屈指の科学者300人以上の取材をもとに物理学者ミチオ・カクが私たちの「未来」を描きだす。
0投稿日: 2019.08.23
powered by ブクログ5年で結構変わるんだなあ。といっても今のあちこちで見る予測のベースが多分この本なんだろうと読んでいて思う。
0投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログこれから世界はどうなっていくのか。 科学の進歩の観点から科学者にインタビューしたものを 元に書かれた本。 未来の可能性がわかって非常にワクワクする本です。
0投稿日: 2017.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◆きっかけ Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研究されてきることにも驚いたし、私にはもう話が大きすぎて、ぶっ飛んだ世界だと思ったが、ラストにミチオ・カクという日系アメリカ人が出てきてもう一つの宇宙の話と、そこまで行くための橋の話をしていて、水を使って説明してくれて、なんだかもっとこの人の話か聞いてみたいと思ったので著作を探して。2016/9/16 ◆感想 全9章のうち、とりわけ、2章人工知能の未来、5章エネルギーの未来、7章富の未来、9章2100年のある日(小説) を興味深く読んだ。 2章を読んで、AIが取りざたされる昨今とんな職が残りどんな職が消えるのか、なんてゆう話題も耳にするが、機械が得意とすることと苦手とすることを考えれば良いのだなと思えた。「思考の百科事典」を作成する1984年に開始した突貫計画CYC。2007年までに一般的な人間が世界について知っている、およそ一億のことがらを、マスターするという目標は達成できずに終わったという(p96)。弁護士なんかも、よく消える職種に上がっているのを見るけれど、カク氏は消えないと述べていた。機械はパターン分析や常識が苦手であるとして。 5章を読んで、福島のことがチラチラと頭をよぎった。二酸化炭素について、二酸化炭素の排出をやめても、残念ながら今後数十年は地球温暖化を持続させられるだけの二酸化炭素が、すでに大気中に放出されており、今世紀の半ばまでに悲惨な状況になるおそれもあると指摘している。9章の小説でも、2100年にはほぼ排出されなくなった二酸化炭素だが、過去の二酸化炭素の影響である温暖化に苦しめられる主人公たちの様子が描かれていた。ツンドラが溶けたら腐敗した植物から何百万トンものメタンガスが放出される可能性があり、メタンガスは大気中にとどまる時間は二酸化炭素より短いが、二酸化炭素よりはるかに有害な温室効果ガスなのだという(p294)。 遺伝子工学を用い、大量の二酸化炭素を吸収できる生物を作り石炭火力発電所で繁殖できるようにする(p298)、炭素バンクの創設、今世紀半ばまでに水素時代を迎え、核融合と太陽光エネルギーと再生可能エネルギーの併用によって、今よりもはるかに化石燃料の消費に頼らない経済が実現しているはずだという(p298)。核融合発電(p299)の話は大変興味深かった。早ければ2030年ごろにも核融合発電が実現すると、物理学者たちは確信を増しているそうだ(p300)。2009年、日本の経済産業省が、宇宙発電衛星システムの実現可能性を調査する計画を発表したという。この調査チームがゴーサインを出したら、2015年に小型人工衛星を打ち上げて、宇宙から地球にビームでエネルギーを送る計画となっている(p321)とのこと。本書がアメリカで出版されたのが2011年、日本でこの翻訳書が出版されたのが翌2012年。今2018年。現在この計画はどうなっているのか、気になる。 最後に、9章の小説の最後に記された、ガンディーの言葉が響くのでメモしておく。 p460… それは、人類が惑星文明に到達する前に直面していた問題を思い起こさせる。 非暴力を貫いたマハトマ・ガンディーは、こう書き残している。 暴力の根源 労働なき富、良心なき快楽、人格なき知識、道徳なき商売、人間性なき科学、犠牲なき崇拝、理念なき政治。 (原注に引用元として http://thinkexist.com/quotation/the_roots _of_violence-wealth_without_work/191301.html のアドレスが書かれていたけど、もうページが無くなっているようだった。) 2018/2/22 ◆引用 p16…来る100年を予言する難しさを知るには、1900年の人が2000年の世界を予言したときの難しさをよく理解する必要がある。(中略)こうした科学と変革に対する過小評価は、特許局までもが下していた。1899年、アメリカ特許局の長 官チャールズ·H·デュエルはこう発言している。「発明できるものはすべて発明されてしまった」(中略)科学的発見の能力に対するこのような過小評価は、権威ある『ニューヨーク・タイムズ』紙さえもが、下している(1903年に同紙は、飛行機械の開発は時間の無駄だと、ライト兄弟がノースカロライナ州キティホークで自作機の飛行に成功するわずか1週間前に宣言した。また1920年には、ロケット研究者のロバート·ゴダードを批判し、真空中でロケットは飛べないからそんな研究はナンセンスだと断じている。だが49年後にアポロ11号の宇宙飛行士が月に降り立ったとき、すばらしいことに同紙は、こんな撤回声明を出した。「 いまや、ロケットが真空中で使えることが確実に明らかになった。弊紙は遺憾ながら誤っていたのである」) ここから教えられるのは、未来について賭けるのは非常に危険ということだ。 未来についての予言は、わずかな例外を除けば、つねにテクノロジーの進歩のペースを過小評価している。 何度も言われるように、歴史を残すのは楽観論者であって、悲観論者ではない。アメリカ大統領だったドワイト·アイゼンハワーはこう言った「悲観論では戦争に勝てない」
0投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログあくまでいち科学者の未来像なので仕方ないが、ほとんどの2100年像は、現代の技術の発展、延長したもの。ゲームチェンジ、革新的イノベーションは想像されていない。しかしそれでもいい。たとえば「不老不死が実現」などというと荒唐無稽だが、再生医療がホームメディカル化する、であれば、なんとなくありそうな気がする。DNAセンサーや磁気自動車などは、むしろあればわくわくする。宇宙旅行の未来を考察していてひとつ鳥肌がたったこと。人間が地球外惑星に住めないのは、空気とか重力の問題以前に、時速6500kmのスピードで飛んでくる宇宙物質から身を守る手だてがないため。ならば地下なら住めるのか?まてよ?地下?地下といえば、機動戦士ガンダムでジオン軍が作った月基地グラナダは地下だった。あれはまさしく先見の明?
0投稿日: 2016.08.07いくつか類似の予測本を読んだが、その中でもベスト
説明が抜群に分かりやすく、ギリシャ神話や馴染のある映画の印象的な場面から語り始めるのでとっつきやすい。 何が解明されていないかを示し、その説明がつけられたらノーベル賞が待っているぞと叱咤する。 実現を阻んでいるのは、物理法則や工学的な技術の問題ではなく、コストなどの経済的な要因によるものが多いようだ。 それでもおよそ100年というスパンで考えれば、やがて時が解決してくれる問題でもあるのだろうが、その成果は科学知識を一変させ、ひいては生活や生き方を一変させる。 どんな仕事が生き残るか? という第7章「富の未来」は、これから就職を控える学生や指導する学校関係者の方に是非読んでもらいたい。
0投稿日: 2016.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アインシュタイン 「科学は、物事が何であるかは決められるが、どうあるべきかは決められない。だから、科学の領域を超えた価値判断が依然として不可欠なのだ。」 科学が問題を解決しても、それはまた高いレベルでまた別の問題を生み出すだけである。いわゆる諸刃の剣 一番深いいところ ガンディー 暴力の根源 労働なき富 良心なき快楽 人格なき知識 道徳なき商売 人間性なき科学 犠牲なき崇拝 理念なき政治
0投稿日: 2015.12.15
powered by ブクログコンピュータと人工知能の章を重点的に読んだ。 人工知能を使って何をするか? といった問いは人工知能自身が見つけるのは難しい。意思決定に関わる仕事はこれからも残っていくと思った。そのために普段から自分の頭で考えることが大切。
0投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログSF映画に登場する未来の生活に空想を膨らませたことはないでしょうか。本書では最前線にいる科学者へのインタビューを基に,テクノロジーがどのように発展し,人々の生活はどのようになるのか,来る100年の予測について書かれています。もしかしたら未来の科学ライフを実現するのは本書を手に取ったあなたかもしれません。 *推薦者(工教)H.M. *所蔵情報 https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00370161&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
0投稿日: 2015.04.17
powered by ブクログ300人以上にインタビューした最先端の研究に基づいているので、あくまで予測であるとはいえ、結構説得力がある。技術的な話が長く続くのは退屈でもあったが、7章以降の社会面への影響の考察が興味深かった。文明のランクを、惑星規模、恒星規模、銀河規模でタイプ分けしているのはぶったまげたが、その指標として、エネルギー量、情報量、エントロピーといった候補をあげているのは議論としておもしろかった。 スター・トレックや禁断の惑星などのSF系の映画がたくさん登場する。また、歴史や物理学を学ぶことの意義を改めた。さらには生物学も有用だろう。 今までムーアの法則が成り立っていた理由のひとつは、シリコンウエハーに照射する紫外線の波長をどんどん短くすることができたから。この小型化は、原子のサイズに近づくに従って、限界を迎えるため、2020年頃にムーアの法則は成り立たなくなる。 イスラム文明が凋落を始めたのは、イスラム学者が知識とは宗教の知識だけを意味すると解釈してイスラムの教えや解釈、イスラムの法や慣習の議論に時間を費やし、科学を研究しなくなったため。 19世紀初頭、蒸気エネルギーと産業革命が生んだ富の余剰によってロンドン証券取引所の機関車株がバブルをまねき、1850年の恐慌を引き起こした。実際の鉄道敷設の全盛期は、1880〜1890年代だった。20世紀初頭には自動車株のバブルが起きて、1929年の世界恐慌を引き起こした。アメリカやヨーロッパで電化や道路舗装が進んだのは、1950〜1960年代だった。情報革命の全盛は、これから訪れる。 人工知能は、パターン認識と常識という障害があるため、この2つの能力を必要とする仕事は未来も残る。仲介業者、窓口、経理担当などは仕事を追われるが、芸術・芸能、リーダーシップ、分析、科学などの創造的な資質を必要とする仕事は残るだろう。これまでの商品資本主義は、知能資本主義に取って代わる(レスター・サロー「資本主義の未来」)。
0投稿日: 2015.02.21
powered by ブクログ「未来を詳細に想像することは今何をやるべきか考える時のヒントになるし、単純にワクワクするのでとてもおすすめ。」
0投稿日: 2015.01.20
powered by ブクログふるえ本より ミチオ・カク著 斉藤隆央訳 ¥2600・NHK出版 ノーベル賞受賞者など世界最高峰の現役科学者たちが、2100 年頃の未来を実際の研究成果からリアルに予想。自分で設定し た年齢から年をとらなくなる? 人間の体と洋服がネットワー クで繋がる? SFの世界を超える未来に驚きと感動をおぼえ ること間違い無し。
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ一流の物理学者さんが、コンピュータ、バイオ、ナノ、エネルギーなど各分野の専門家に突撃インタビュー。今後100年間に実現できそうなテクノロジーについて、3段階の実現レベルでまとめた素晴らし本。 たぶん、現状実験室で実現できているのは今後30年、こうしたらいいんじゃね?ていう案状態なのは50年後、夢物語なのは100年後なのかなあ、と勝手に理解しました(-_-) 内容のグレイトさはぜひ読んで!てとこやけど、文明論も考察してるのが興味深かった。テクノロジーの発展に伴い、今後国の垣根がなくなって惑星文明に移行するやろうけど、うっかり道を踏み外して破滅の道に落っこちる危険性もあるよ、と。特にこれからの100年は、正しく科学を理解することが重要なので、教育はものすごく大事! てことで、100年後のお話から、今の私らの足元にブーメランで戻ってくる構成が、ほんと秀逸やなあ、と思いました。
0投稿日: 2014.03.16
powered by ブクログミチオ・カク 氏自身が著名なサイエンティスト(リーマン予想で有名になった「超ひも理論」)だけあって、事実に基づいた未来予想が面白い。各分野の著名な専門家へのインタビュー・ディスカッションを基に100年を「近未来」「世紀の半ば」「遠い未来」と三区分に分けてまとめあげられている。 「100年後はどうなっているか?」の予想というより「今の技術だとここまでは出来そう」という線形に近い。だからこそワクワクさせられる。 各章、分野の興味はあるだろうが、個人的には「コンピュータの未来」「ナノテクノロジー――無から万物?」「人類の未来――惑星文明」あたりがおすすめ。 政治経済系の未来予想はネガティブ過ぎてゲンナリさせられるものが多いが、こちらはリアリスティックかつポジティブ。未来予測はこうあるべきだろう。
0投稿日: 2014.02.27
powered by ブクログ2100年までの未来の予測の本である。次の項目を近未来、世紀の半ば、遠い未来の3つに分けて説明している。予測しているのは理論物理学者である。予測の内容は多くの科学者のインタビューに基づいている為、単なる夢物語りではない。 1.コンピュータの未来 2.人工知能の未来 3.医療の未来 4.ナノテクノロジー 5.エネルギーの未来 6.宇宙旅行の未来 7.富の未来 450ページ以上あり、かなり多くの内容を網羅している。SF映画を引用して説明されている箇所も多く興味を持って読める。ターミネーター2に出てくる形を変えるロボットの実現方法もナノテクノロジーの部分で触れられている。気になるエネルギーは最終的に核融合と太陽、再生可能資源から供給される。 これらの予測に続いて、2100以降については人類の未来の文明をエネルギーの消費量でランク付けして説明している。それには以下の3つがある。 タイプ1.惑星規模の文明で、一つの惑星に降り注ぐ恒星のエネルギーを消費する。 タイプ2.恒星規模の文明で、一つの恒星の全エネルギーを消費する。 タイプ3.銀河系規模の文明で、数十億個の恒星のエネルギーを消費する。 タイプ3はスターウォーズの世界だ。 そして、最後は2100年のある日を描写している。SF映画のようにロボットに囲まれ、情報にはコンタクトレンズを通してアクセスしている。意外なのはその世界の多くの都市が水没していることである。登場人物は水害から都市を守る仕事をしているのだ。 地球温暖化については「5.エネルギーの未来」で解決方法が紹介されているが、技術的な問題ではなく、政治や経済の問題のようだ。筆者はこれを2100まで解決しないと考えているらしい。放射能汚染は技術的な問題でコントロール不能だが、温暖化は政治、経済的にコントロール不能なようだ。放射能汚染が数万年後に及ぼす影響を心配するより温暖化でそこまで人類がもつかを考えた方がよいかもしれない。
0投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログ我ながらよく読破したかもー難しかった。けれど、それを上回るワクワクがあった。こんな未来が本当に来たらすごい。科学的には可能らしい。『科学は知識の組織化。知恵は生の組織化』。科学の進歩で人類は新たな問題を抱えることも忘れてはいけない。科学を使いこなす知恵を育てる大切さにも言及しており、興味深い。
0投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログ自分達がどれだけエキサイティングで重要な時代に生きているか、思い出させてくれる。 現在の延長線上にある未来がこれだけ面白そうなら、ほぼ確実に現れる、想像もしないブレイクスルーによって、どんな飛躍がもたらされるか。 我々の世代の役目は、後の世代がそれが出来るように地球を持たせること、なのかもしれない。 結果、出てくる材料は意外とありきたりだが、面白く読ませる筆者の力量。 学生時代にこれを読んでいたら、書かれているどこかの業界に飛び込んでいっただろう。
0投稿日: 2013.10.28
powered by ブクログ2012年に出版されたこの本では、旧来の宇宙文明論に加えてインターネットやソーシャルメディアも加えて書き直したものである。 SFと言えば荒唐無稽と思っていたが、百年後の未来を常に考えて次の一歩を踏み出すためには、ありそうな未来、あるべき未来の姿は政治家と共に我々市民も考えるべきなのだろう。 近視眼的な療法ばかりでは滅びに向かうだけだ。
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ図書館で借りてさわりだけ読みましたが、かなり興味深い内容でした。 2週間では読み切れないし、資料として持っててもいいかも。 電子版出てないし、ハードカバーってかさばって通勤とかで読めないし、誰得??
0投稿日: 2013.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
460頁超ありましたが、読了しました。 テクノロジーベースでの未来像をまとめた本。 全体としては楽しめたと思います。 冒頭からコンピューティング環境の充実していく様に始まり、医療、エネルギー、果ては人類の未来と話はかなり広くなりますが、その分内容は少々考察の薄い展開に。 基本的に、現在研究・開発中のテクノロジーをベースにその先を考察していくので、想像力豊かな人だと、読む前からイメージできてることがおおいかも。 特に、現在のノイマン型ベースではそのうちアーキテクチャ上の限界にたどり着くだろうことから、量子コンピュータやその他の演算装置の研究開発には興味深いですね。どんなに頑張っても、原子レベルでレジスタ組むレベルまで行ったら終わりですから。 あ、原子レベルで制御できるってことは、入出力デバイス側は凄いことになりそうで楽しみですね。でも、そのあたりはあんまり書いてなかったなあ。 特に、後半のSF中心で文化レベルの整理を行う試みについては、賛否両論あるんじゃないかな。SF好きとしては違和感少ないけど。
0投稿日: 2013.07.15
powered by ブクログ難しい内容もありましたが、将来、科学によって、生活がどう変化するか、知ることができました。 その中で、地球温暖化への対策が今のところ見つかっていないようで、非常に不安になりました。また、SF映画の色々な場面も、近未来に可能になることがわかり、興味深かいものがありました。
0投稿日: 2013.06.30
powered by ブクログ以前、本書の著者、物理学者ミチオ・カクが司会を務めた未来の科学技術を予想する科学番組シリーズをNHK-BSで放送していて、とても面白く見た のがあるのだが、本書はいわば、その発展版。取材を元に、2100年までにどのように科学とテクノロジーが進化していくのかを具体的に予測した 一冊。 著者が描き出す未来は希望に満ちているといっていいものだが、完全に薔薇色ではなく、そこにまた制約があることも描き出している。 科学とテクノロジーがいくら発展しようとも、我々が原始から持つ「穴居人の原理」が邪魔する。たとえば、我々はバーチャルなものより 実物に重きを置く。オフィスがIT化すればペーパレスが実現するといわれながら、結局、さらにプリント枚数が増えているという現実がそれを 物語っている。 コンピュータの処理能力が進化していく一方で、ソフトウェアがそれに追い付かないだろうというという指摘には深く頷けた。 著者がいうように、ソフトウェアは、人間がノートと鉛筆を持ちながら1行ずつ書いていくしかないからだ。コードを書く人であれば、 同意してもらえるだろう。 未来における「富」とはなにかという著者の主張も非常に示唆に富んでいる。将来の進路やビジネスを考える一助になるだろう。 著者が本書を書いた理由に、アメリカの若者の科学離れがあるそうだ。全米の大学で物理を教える教授のうち、約半数は移民とのこと。 しかし、日本も決して他人事と傍観できる状況ではないことは周知の事実だ。原書は2009年発刊のため、福島原発事故は本書に含まれていないが、 ポスト311にある今の日本人が読む価値のある本といっていいと思う。
1投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログニューヨーク市立大学の理論物理学教授で、ひもの場の理論創始者の一人でもある著者による一冊。 高校時代から230万電子ボルトの量子化速度装置をガレージに作らせて欲しいとお母様に懇願、家のヒューズを全部ぶっ飛ばしながら達成してしまうギーク(失礼)ぶりを発揮。現在に至るw。 前半は究極の命題「機械は意識を持ちえるか」が展開される。アジモや産業機械(商業機械の稼動において日本は世界30%のシェアを誇る!)は残念ながらゴキブリ程度の知能しか持たないが、限界かのように見えるムーアの法則をローレンス・リヴァモア研究所で1,000平方mの敷地を占めて稼動するIBMのマシン”ブルー・ジーン”に適用した場合、どうだろう。 本書によれば、意識とは「環境を感知し、認識する」「自己認識する」「目標とプランを設定して未来に備える」の3つの機能を有することらしい。そんなスカイネットを髣髴させる展開のほか、食糧事情に対するアプローチ、細菌戦がもたらす緊張状態、プログラムできる原子組織”catom”の存在など、正直エアバックに搭載されているナノテクノロジーすら理解出来ていなかった自分には、まだ見ぬ世界が、ここまで自分の将来に登場してこようと、すでに扉を押しているとは夢にも思わなかった。 海外で博士号を取られた方と、Ph.Dって称号は何でなんだろうね、なんて話をしたことがあったが、本書を読んで納得。哲学なき科学はナイフでしかないからだろう。そんなリヴィン・オン・ジ・エッジ感がヒリヒリ得られる一冊。
0投稿日: 2013.05.27
powered by ブクログiPHONE・アンドロイドスマホの爆発的な普及により、世界の企業地図が大きく変動しているいま、テクノロジーの未来をどう見ているのか、興味があり「2100年の未来」を見てみたくなった。著者も日本人のようだし、超紐理論の科学者みたいだし。 コンピューターはノートになり、スマホになり携帯可能になってきた。インターネットを常に閲覧できるようになった。今後はコンタクトレンズにすべての機能が入る。勿論音声対応で入力もハンズフリー。また超小型MRI帽子をかぶり、脳波で機械を操作できるようになる。ロボットはあらゆるところに導入され単純労働から人間は開放される。しかし、画像認識や常識判断は相変わらず苦手で人間を超えることはできない。遺伝子治療は医療を進歩させる。遺伝子操作で老化を止めたり、デザイナーチャイルドを創造したり、新しい生き物を創造することも可能になる。まるで神の領域に達したようだ。ナノテクは分子・原子レベルになり、量子コンピューターが完成する。 自己構築型のマイクロキューブCatomが何にでも形や機能を変えることができる。新商品を買わなくても、現在の機能から新しい機能へプログラムをダウンロードするだけで変形するスマートCatomだ。エネルギーや宇宙探査などは意外と常識的だ。社会体制の未来はハードの商品資本主義からソフトの知能資本主義へ大きく舵を切る。優秀なソフトウエア人材を育成した国が勝利を収める。今世紀に生きる我々は人類史上最もエキサイティングな時代に生きている。惑星文明Ⅰにたどり着けるか、その前に朽ち果てるか、大きな岐路にある。 以下は、メモ。 1.コンピューター インターネットの普及・無線通信の高速化でユビキタス世界が実現した。この先、コンタクトレンズサイズの通信端末により、目の前の物を見るだけでインターネットの情報を取得することができる。MRIの小型化により帽子のようなものをかぶるだけで脳のどの部分が活動しているのかがリアルタイムで分かるようになり、思っただけで、外部の機械を動かすことができる。正にテレキネシスだ!スマホはテレパシー、ARはテレポーテーション。超能力が科学の力で現実のものになる。 ムーアの法則によりコンピューターは進化してきたが、今世紀半ばでムーアの法則の終焉が来る。トランジスタの小型化が原子サイズになるためだ。コンピューターは全てのものに埋め込まれ表から姿を消す。 2.人工知能 ロボットが人間より賢くなることは今世紀中はないだろう。人間との融合。 3.医療 ゲノム解読が10万円になり遺伝子に合ったゲノム治療が普通に行われる。幹細胞による臓器再生。老化の克服。遺伝子操作でデザイナーチャイルド、マイティーマウス遺伝子(筋肉2倍)など新しい体を作り上げる。 4.ナノテクノロジー 分子サイズの機械。量子コンピューター。ターミネーター2のような変形金属catom。何にでも変形できるレプリケーター。 5.エネルギー 最終的には核融合エネルギー。宇宙太陽光発電。 6.宇宙旅行 宇宙観光。宇宙エレベーター。火星基地。恒星間探査機(太陽帆・核融合ラムジェット・反物質ロケット) 7.富の未来 世界は商品資本主義から知能資本主義へ。人材の教育が必要。 8.人類の未来 惑星文明タイプⅠ:太陽から地球に降り注ぐ光=10の17乗ワットのエネルギー消費。現在の人類はタイプ0.7、もうすぐタイプⅠの瀬戸際。 惑星文明タイプⅡ:太陽の全エネルギー=10の27乗ワットを消費。『スタートレック」の惑星連邦のレベル 惑星文明タイプⅢ:銀河規模の数十億個の恒星エネルギー=10の37乗ワットを消費。「スター・ウオーズ」の帝国。
1投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログつい先日リリースされたばかりのGoogle Glassは、普段メガネの人にとってメガネとGlassを同時に装着できない困ったシロモノらしい(視力矯正機能が早く付けばいいのに)。この本の冒頭では、さらに進んだ"インターネット・コンタクトレンズ"も登場します。省電力だし、しかもディスポーザルでしょうし、TPOにより使い分け可能になると思われます。 最終章"2100年のある日"の描写でもコンタクトレンズは朝から活用されています。カーツワイルの本と同様、とても面白い語り口です。 それにしてもコーヒーはその時代になっても朝食の定番なんですね。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ2100年の世界には実現されているであろう科学技術について、現在の研究内容を元に想定し、まとめた一冊。 夢のある内容です。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログ誰にお勧めしたらいいかわからない本。 ちょっと科学に興味のある人であれば、ごく当たり前のことの羅列に過ぎない。科学に興味のない人であれば、一つ一つの内容が薄いので結局何を言いたいのかよくわからないと思う。
0投稿日: 2013.04.09
powered by ブクログ西暦2100年、科学は限りなく神に接近する。 考えられないほどのスピードで進歩を続ける人間社会だが、だからこそ最後に記されたマハトマ・ガンジーの名言が心に残る一冊である。 その名言とは・・・ 「7つの社会的罪 〈Seven Social Sins〉」 1.理念なき政治 〈Politics without Principles〉 2.労働なき富 〈Wealth without Work〉 3.良心なき快楽 〈Pleasure without Conscience〉 4.人格なき学識 〈Knowledge without Character〉 5.道徳なき商売 〈Commerece without Morality〉 6.人間性なき科学 〈Science without Humanity〉 7.献身なき信仰 〈Worship without Sacrifice〉 幾ら科学が進歩しようが、このポイントを押さえておかないと、時代の移行に取り残されるのだろう! そんなことを知らされた一冊である。
0投稿日: 2013.04.05
powered by ブクログ未来のことを分野に分けて説明されていてできるだけ分かりやすく読めるようになってました。 それでも読むのに集中力が必要で、結構時間がかかりました。 エネルギー関係のところは本当に考えさせられます。 ぜひ、読んでみてほしい一冊
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ最近読んだ本の中では最高の内容 世界を変えることができるのは科学とテクノロジーであり その視点から未来予想することは極めて正しい行為だと思う 巷の未来予測本のつまらなさと憂鬱さと胡散臭さに比べて 圧倒的に面白いし未来に希望が持てる
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
科学が2100年にどこまでになっていて、宇宙開発とかコンタクトレンズ型ディスプレイとか具体例を用いて説明してる。そういう事はあまり興味がなかったし、その時に驚きたいと思ったので最初の方の章は割愛した。だから富の未来の章にある、その科学の進歩によってどう資本主義が変わるのかっていうところが一番興味深く読むことができた。アメリカがよく映画とかでやっているようにロボットに人間の仕事が奪われて格差がさらに拡大して暗い未来が待ってますよーっていうようなことが書いてある(そこまで露骨ではないが)商品資本主義だったり、工業だったりといったものが終わる。そしてそういう社会で仕事をこれからもしていくためには、機械が出来ないこと、いわゆる知能資本分野の仕事をしていくしか無い。創造性、芸術的才能、変革、リーダーシップ、分析力などのことを指して知能資本というみたい。でもやっぱりおかしい。今まで人間がやっていた部分を機械化したんだからその分人間は裕福にならないとおかしいだろ。社会生活と資本家や権力者だけが裕福になって肝心のその社会生活を享受すべき人々のほうが世界中で職にあぶれている。資本主義が根本的に非効率的に働いてるとしか言い用がない。100億人の人間が全員創造性、芸術的才能、変革、リーダーシップ、分析力を駆使して仕事をする社会なんてのは考えにくい。そもそもの時点でいろいろと間違ってるとしか言い用がない。答えのある問題にだけ取り組んでいればよい科学者はなかなか気楽な職業だな。
1投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログはじめに―来る100年を予言する 1 コンピュータの未来―心が物を支配する 2 人口知能の未来―機械の進歩 3 医療の未来―完成以上 4 ナノテクノロジー―無から万物? 5 エネルギーの未来―恒星からのエネルギー 6 宇宙旅行の未来―星々へ向かって 7 富の未来―勝者と敗者 8 人類の未来―惑星文明 9 2100年のある日
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・科学は知識の組織化、知恵は生の組織化。―イマヌエル・カント 専門なだけあり、核融合技術についての付近が一番深く感じた。
1投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ今から100年後の科学技術はどこまで進歩しているか、という壮大な夢を語る書物。前書きでレオナルドダビンチは彼の死後400年を経て実現した空飛ぶ機械、即ち飛行機やヘリコプターを予言し設計図まで描いていた、1860年台の小説家ヴェルヌは百年後のガラス張りの摩天楼、エアコン、テレビ、インタネットのようなものまで通信技術の発展を予言していたとあり、いかにも本書にもそうした荒唐無稽なほどの未来技術が語られるのかなと期待したのだが。 残念ながら著者が2100年の科学として取り上げたものは人工知能、ロボット等既存技術の延長線にあるものばかりで、今から100年(正確には90年だが)もの時を経ているわりに技術的な飛躍が無く、驚きが欠ける題材選びになってしまっているのが本書のなんと言っても物足りなさだ。勿論、一つの技術のブレークスルーが大変な時間と努力を要するのは理解するのだが、今有る技術の延長だけでは夢も希望もないではないか。 個人的には100年というのはとてつもない長さの時間であり、今は技術の萌芽しか見えないものが一体全体どのようにして実用化され、更に発展して想像も付かないものになっていくのかを知りたい、と云うか夢想したいのだ。どうせ100年後など誰も知りはしないのだから、ウソでもいいから突拍子も無い技術の世界を語っても良いではないか。そういや昔読んだ同じ著者の本「サイエンス・インポッシブル」では透明人間になる方法とかワームホールを利用したタイムマシンの製造方法とか楽しいものがあったはずで、それの続編と思って期待していたのだがやや期待を裏切られた感じだ。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ2100年までに科学技術がどのように発達するか予測した本。この本がただのSFと違うのは今の最先端科学について取材した上で予測しているというところ。 これも同じ科学者である筆者の力量によるものかもしれない。
0投稿日: 2012.10.14
