
P+D BOOKS ヘチマくん
遠藤周作/小学館
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総合評価
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なんだか、寂しいなぁ
『おバカさん』はナポレオンの末裔だった。 今回は、豊臣秀吉の子孫だという、顔がヘチマのように長いヘチマくんが主人公。 失業したヘチマくんが、「人生なるようにしかならない」と流されるまま、 学生時代に一度だけ言葉を交わしたお嬢様の幸せだけを願い、 友人が豊臣家ゆかりの土地購入しようとする手助けをし…。 無私、無欲ここに極まれりという感じだけど、結局最後まで報われない。 それでもヘチマくん自身は、これでいいと思っている。 なんだか寂しいなぁ。 遠藤周作のキリスト教感は、こういうことなんだよな。
1投稿日: 2017.01.29昭和の名作
おバカさんに続いて「ヘチマくん」の復活うれしいです。中学から高校のころ何度も読み返した作品です。人を信じることの難しいさ、大切さを考えさせられます・・・・・なんて小難しいことを考えずに読んでみてください。特に人間不信になったとき、人間嫌いになったとき。「まあ、いいか。」という気持ちになれるかもしれません。なれなくてもこの小説は最高です。
2投稿日: 2016.08.12
powered by ブクログ▼電子立ち読みあります▼ http://shogakukan.tameshiyo.me/9784093522588 太閤秀吉の末裔が巻き込まれた事件とは? ヘチマくんとは、太閤の末孫、豊臣鮒吉のアダ名である。容貌風采ヘチマの如くモッサリとして世知に疎く、底抜けに善良で人を疑ぐることを知らない。 その彼がまきこまれた事件とは、海千山千のバー・マダム菊池銀子と、学友・熊坂とが争う鹿児島・桜島の土地買収競争だった。 遠藤周作が、得意の明朗軽快なタッチで、現代における人間回復を訴えた、「おバカさん」に次ぐユーモア長編作。
0投稿日: 2016.04.11
