
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判の良いライトノベルの復刊に興味が湧いて購入。 他人がロボットに見える毬井ゆかりではなく、その友人 波濤学が主人公。「他人がロボットに見えるから何?本人が社会に溶け込みにくいくらいしか問題点なくない?」と思ってたけど1話を読んでそういうことではないのが分かった。 2話も同じような感じで話が進むのかなと思いきや、方向性とスケール感が大きく変わる。大好きなただ1人のために主人公が人間という枠から外れていくストーリーや、相手にどうしたって分かってもらえないクソデカ感情が私は大好きだ。こういう話はなんぼあっても良い。友人や恋人の運命を変えるために人間を辞めたり己を擦り減らす主人公がいる作品を常々探していたのだが、セカイ系は盲点だった。 内面描写と血生臭いであろう場面の描写は正直物足りなかったが、グロ表現に力を入れてないライトノベルならこんなもんかな。 ラストが爽やかに終わったのがよかった。学が戻れた理由がタイトルの「クオリア」に絡められてるのも良い。途中の様々な理屈も私は面白いと思いながら読めた。量子力学を過去に齧ったはずなのに全部忘れてる自分にはショックを受けた。物理の教科書を引っ張り出してこようと思います。
4投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
0投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログ名作と名高いだけある。読んで良かったし、色々思いを巡らせながら読むのに、読了後はすっきりとした気持ちよさが残る。エンタメってこうだよな、って感じ。 企画で書かれた短編と、それを大きく膨らませた長編からなる。どっちにも良さがあるけれど、やっぱり後者がものすごく面白い。 どちらも百合ではあるにせよ、短編の方は、ある女の子が、別の女の子の魅力的な点をひたすら褒めそやしながら話が進んでいったり、仲睦まじさが執拗に描写されるため、語り口としては割とスタンダードというか、ありがちな感じがする。それでも、設定的にも物語的にも、好みな具合のラノベっぽさ(ライトなSF・伝奇っぽさというか)があって、楽しめた。 長編に入ってから、SF色が俄然強くなる。『最後にして最初のアイドル』『〔少女庭国〕』、少し毛色は違うものの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』辺りが好きなら、とっつきやすいかも知れない。規模がぐんぐん大きくなるけど、非常に爽やかなところに着地する。 物語自体もさることながら、個人的にはキャラクター造形も気に入った。男勝りな主人公、ふわふわ小動物系のヒロイン、高飛車勝ち気な幼馴染、天才美少女留学生と、一見わかりやすい属性で構築された女の子たちばかりだけど、大抵がアンビバレントな感情を持つ、一義的でない人間として描かれていた点が良かった。 内容にふれる部分はコメントにて追記予定。
0投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ再読2回目。 昔読んだ時は、あまり意味がわからなかった記憶があるが、今回は比較的理解できた。前半は人間がロボットに見える女の子の話。後半は物理学の量子論などを用いたSF作品。どちらの設定も、作者の独りよがりの意味不明な展開が出てくることが多い印象であるが、本作は、納得感のあるかなり筋の通った展開で素晴らしかった。流石に、難しさは少しあったが。更に、設定から話を広げるとここまでできるだろう、という所の限界までやり尽くしていたのも素晴らしい。
0投稿日: 2023.04.10
powered by ブクログこれは……噂に違わぬすごい名作百合SFだった。 少し変わったゆるふわ日常ものかな?と思わせる序盤から最初の事件への急展開。なるほどこういう方向性……と思っていたら2話目はまた違った話の転がり方をしていく。 長いトライ&エラーの果てに想いが執念へ変わる展開、定番だけど好きです。
3投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログこれはやられた! 人間がロボットに見えるゆかり。そこからこの物語が組み立てられるとは。 第1話の急展開に驚かされるも、それが前提に過ぎないという構成。そして思考と試行を重ねて繰り返す第2話のインパクト。 SFでありラノベであり青春小説である。面白かった。
0投稿日: 2020.06.28
powered by ブクログSF。人間がロボットに見えるゆかりと、その友人の「最強の汎用型」マナブの話。 前半は何でこんな色々説明しているのかと思っていたが、後半に入って情報量が増えてくるにつれ、全体的を通せばこの説明量でバランス取れてるんだなと思った。後半の肝となる展開も分かりやすく書かれていて、きっちり頭に入って来たので楽しめた。結末に向けて、話の内容が加速していくのがとても良かった。 エピローグ後どうなったかも気になるところだが、作者の方があとがきに書かれてるように、この三篇で終わらせておくのが良いのだろう。少し足りないと思うぐらいで丁度いい。
0投稿日: 2019.10.03
powered by ブクログ>クオリアという言葉がある。 >あなたがSF者ならあるいは耳にした(読んだ)ことがあるかもしれない。 >感覚質、と訳されることもあるそれは、ようするに『頭の中で生まれる、感じ』のことで、 >例えば、赤い色を見て赤い、と感じるその『感じ』、 >青や紫を見た時の、その『感じ』のこと。 >嗅覚でも痛覚でも物事に関する感想でも、とにかく何かを感じた時のその印象のこと。 >それは、人それぞれで、完全に共有することは出来ない性質のものである。 >つまり、 >「他人が赤を見ているとき、自分と本当に同じ色を見ているのだろうか?」 ヒロインのゆかりは、生物がロボットに見える。 本当にそう見えているかは、誰にもわからない。 ただ、本人がそういうのを信じるだけである。 というSF。 ライトなふりして、結構ハードなSFで、SF者大喜びです。最高のライトSFのひとつ。 二編の中編とエピローグで、二編目は同じ登場人物で平行世界モノ。 谷川流「学校を出よう!」に雰囲気似ていて、どちらかが好きな人にはもう片方もかなりオススメ。 波動関数とか、コペンハーゲン解釈とか、哲学的ゾンビとか色んなワードが出てきて、中二な方々にもオススメ。 「ねぇガクちゃん。……勘違いならいいんだけれど、これって、ガクちゃんのじゃない?」 「……あのね、ゆかり。何回だっていうけどね、あたしにネジは使われていません」
0投稿日: 2019.09.06
powered by ブクログラノベのSFでは、最高峰ではないでしょうか。 惜しむらくは映像化にあまり向いていなかったことかしらん。(漫画版もおもしろかったけどね)
2投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ人間がロボットに見える紫の瞳をもつ少女・鞠井(まりい)ゆかりと、そのクラスメイトで友人の少女・波濤学(はとう・まなぶ)の物語です。 第1話「鞠井についてのエトセトラ」は、「東京バラバラ殺人」と呼ばれる事件にマナブが巻き込まれ、ゆかりが彼女を救うために、彼女の左手を「修理」する話。 第2話「1/1,000,000,000のキス」は、本書の中心になる物語です。アメリカからやってきた天才少女アリス・フォイルが、ゆかりを彼女と同じような特殊な才能をもつ子どもたちを育成する「ジョウント」という組織に勧誘します。マナブは、ゆかりがアメリカのジョウントに行ってしまうことを望んでいないのに、ゆかりを引き留めることはしませんでした。その結果、アメリカにわたって半年ほどで、ゆかりは命をうしないます。マナブは、ゆかりがジョウントの実験の犠牲になったことを突き止めようと決意しますが、そんな折、彼女の左手に奇妙な出来事が起こるようになります。ゆかりがマナブの左手を「修理」するために使った携帯電話を通して、並行世界の自分自身と話ができるようになったのです。 こうして、本書の叙述は並行世界のマナブたちを次々に渡り歩くようにして、ゆかりを死から救おうとするマナブの試みが語られます。最後は、観測原理の外部へと出てしまったマナブに、思いもかけずゆかりが語りかけます。彼女の運命は、彼女自身のものであり、親友のマナブでもそれを奪うことはできないと。そしてマナブは、自分とは違う運命を持ち、自分とは違う世界の質を享受する「他者」としてのゆかりに改めて「出会い」、「友達」となります。 SF的な設定を詰めないでもこういうストーリーを構築できるのは、ライトノベルの強みだろうと思います。その強みを存分に生かした作品だといっていいと思うのですが、そのぶん心理的な方向にストーリーが収束することになりがちなのもまた、ライトノベルの特徴かもしれません。SFファンにとっては、設定の詰めの甘さよりも、むしろその辺りに不満を感じるのではないかという気がします。
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
膨大なSF知識をラノベに落とし込んだ物語。テンポがよく一気に読めた。2話構成+aという収録は、物語の尺とスケールのバランスが少々悪く感じるけれど、それは構成面の悪さではなく、この設定で色々な形の話をもっと読んでみたかったな、というかなり贅沢な感想によるものです。ラノベとしてもSFとしても傑作だと思う。 * 設定の広がり 人間がロボットに見える、という少女の設定を連想式に広げて話を組み上げている。人間がロボットに見える=人間とロボットの見分けがつかず、人間と感覚を共有できない。その悲しみが上手く思春期特有の全能感や少女性と合致していてストーリーが非常にライトノベルとの親和性が高い。ロボットという特異な視点が人間の本質を見抜くという中2病をくすぐる設定に、殺人鬼に誘拐されて解体されるというグロ描写と絶望感もラノベっぽく素晴らしい出来。そのハイライトシーンが上手く紫色のクオリアを持つ鞠井ゆかりとの対比になっているのも面白く、その後主人公の学を救出、そして『修理』というシーンによってゆかりを避ける天上七実の理由という伏線を回収しているのもポイントが高い。とにかくアイデア、テンポ、構成面のバランスがいい。 タイトルにもなっているクオリアに始まり、哲学的ゾンビ、シュレーディンガーの猫、量子論などを盛り込みつつ、分かりやすくストーリーと設定に絡めている。設定をただ書き連ねるのでは無くストーリーで説明するというのが最大の見所であり、キャラクターを中心に語ることにより主眼の話がブレていないのも大きい。 * 不満点 不満はかなり少ないが、ドリルを持つというクラスメイトの設定が放置されていたのが少々もったいない。総合的に1話目の鞠井ゆかりの紹介、2話目のメインという、2つの話を比較した場合、物語構成そのもののスケール感が段違いだったというのが小説一本を通して見た場合若干美観を損ねているのは否めない。あとラノベ特有と言ってしまえばそれまでだが、端折られた描写(他の世界線でのアリスに対する拷問や解体シーン等)が気になる所。一種のセカイ系に属する物語。 * 他の物語との比較 物語そのものは『魔法少女まどか☆マギカ』における暁美ほむらのループや、『シュタインズゲート』における鳳凰院凶魔の椎名まゆりを救うためのループ、『バタフライ・エフェクト』などとほぼ同じストーリー構成である。 【疑問点】何故ループものは『特定の誰か』を助ける構成になるのだろうか? そちらのほうが主人公の絶望感や変貌を表現しやすく、運命に抗うというのは共感を呼び感情移入しやすいためであろう。安易に逆にしたところで、平行世界=無限に生存しているため、誰かを殺す目的だと完全抹消の部分で話が動かなくなる恐れがある。また殺すというのは危機であり、転じて、誰かを救う目的になるためどのみちあまり意味が無い。 全ての世界線を渡って殺し続けてきた人間から逃げる話、というのがあまり見当たらないのも、その世界線で記憶のダウンロードを済ませた当該人物を殺すことにより話が終わるからだろう。そこを解決したのは『スティールボールラン』のヴァレンタイン大統領であり、襲い来る死の運命そのものが敵になった『ファイナル・デスティネーション』だろう。また亜種だが映画の『ザ・ワン』も似たようなシチュである。 結論として今まで読んだどのラノベよりも面白く、興味深い。ループものはセカイ系になりやすいということが分かっただけでも十分過ぎる収穫だった。
1投稿日: 2019.01.21
powered by ブクログ『悪魔のミカタ 魔法カメラ』以来に読む作者の作品だが 主題も主人公もまったく変わっておらず わが道行ってすがすがしい やはり主人公とヒロインの2人で完結していて 恋愛小説としてもせまいが 持ち味というものか
0投稿日: 2018.10.26
powered by ブクログ想像以上のSFものだった/ これラノベである必要あるのか、と/ 純度高すぎてこれを読んで女の子たちかわいい、とはぜったいにならないね/ SF読みと評論家大絶賛ていうのは?ラノベ?という枠があるからであってSFで出てたらそこまで褒めないだろうとは思う/ まどかマギカの元ネタだと思うんだけど、誰もつっこまないの?/ 虚淵は絶対にこれ読んだあとに書いてる/ 泣きも笑いもないし感情が動かない、故あまり面白いとは思わない/ モノローグが下手でうっとうしい/ 以上
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判の良いループものということで積んでおいた本書。 読後感は正直「気持ち悪い」と「ハッタリ」。友人のため色々なものを犠牲にしていく様には圧倒されるけど、そこまでする理由がハッキリせず狂った人を見ているよう。量子論なども説明つかないことをうまく説明するための道具のようでストンと落ちてこない。文章も今ひとつスッキリせず、さらに落ちもない。 ラノベとしては凝った設定で最近の量産駄ラノベと比べるのは悪いレベルなので、好みの問題でちょっと辛辣な評価かもしれない。
0投稿日: 2018.02.01
powered by ブクログ他人を助ける為に、人間には耐え切れない程の業を背負う。 読んでいて、まどかマギカを感じさせます。と思ったら、こっちが先なのか。 もうちょっと登場人物を掘り下げて欲しかった。
0投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログとても可愛い友人は、ちょっと…いやかなり変わっている。 その瞳で見る人物は、すべてロボットに見えるそうな。 そんな彼女との友情話…と、彼女を守ろうとする話と 分岐点の前日の話。 夢落ちのような三段階でした。 2話目は誰が『誰』なのかこんがらがってきましたが 読みにくいという事もなく。 とりあえずあれです。 大人は疑え。
0投稿日: 2017.02.16
powered by ブクログ時系列的にはこっちのが先だが、まどマギを見る前だったらもっと楽しめたんだろうなぁ。いいお話なのだが、期待し過ぎて失敗。
0投稿日: 2016.04.08サクッと読めるハードSF?
ライトノベルだからと侮ること無かれ。後半はイーガンばりの量子SF的展開になるので何んだコレは!と驚く展開に。内容はナカナカのハードSF…ちょっとしつこいけどね。
5投稿日: 2016.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゆかりの能力の話しかと思ったら、クオリアを軸に量子力学を始めSFガジェットを詰め込んだ、ラノベの顔したちゃんとSFでした。 話しが宇宙全体に広がってどうするんだろうと思ってたら、きちんとお話を畳んで行くのは爽快感を感じる。 もう少しこのお話を読んでいたいと思ったところで終わるあたりがにくい。 ここ最近(2015年時点)の時間ものアニメ(シュタゲとかまどまぎとかシャーロットとか)にも影響を与えている気がする
0投稿日: 2015.09.07
powered by ブクログ平行世界を扱ったSFの佳作と評判らしいですが、これはSFではなくNA(なんでもあり)ですね。 ライトノベルの文体もライトというだけあってびっくりするほど軽い。あらすじかという。
0投稿日: 2015.03.20
powered by ブクログ繰り返しタイムスリップものとして新しく、おもしろいという評を聞いて。たしかに、アイデアとしてはアクロバティックなのに不自然さがなくて、ステキ。要というか、出発点となるゆかりの能力にまるきり説明が与えられていないが、反対に言えば「その一点」だけ飲み込めばいいのであって、すごくよくできていると思う。 見事なアイデアですが、評価が★★★なのは、私が中年男性であり、本書のメインターゲットからずれているのが理由であり、アイデア以外にぐっとくるところがなかったところに尽きます。
0投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログだまされてはいけない(^^;)この作品は、ハードSFである。 美少女、学園もの、ロボット。あらすじにだまされてはいけない。そういう話ではない。 量子力学、多世界解釈、コペンハーゲン解釈、タイムトラベル。万物の理論。こんなキーワードにピンときたなら、迷わず手に取ってみて。 そして、果てしない旅と、その後の、帰還の話。 よくも、こんな作品まで出せるもんだ。懐の深さ、恐るべし、電撃文庫。
0投稿日: 2014.11.01
powered by ブクログネットのレビューでSFものとして高評価だったので購入。 男主人公とヒロインがいて…という最近のラノベに多い設定でなく、 女の子どうしの物語であるのが印象的でした。 あらすじを読んだときは、ゆかりの”目”が物語の主軸なのかな、と思いましたが、 「友達を助けるために無数のパラレルワールドを飛び回る物語」と言ったほうが正しいかもしれません。 第一話の平和な話から急転直下、第二話以降は物語が目まぐるしく展開します。 やや急激すぎる感じもしましたが、怒涛の展開に思わず引き込まれてしまったのも事実です。 「中学生の女の子たちの友情」と「物理学の知識を基にしたパラレルワールド(orタイムリープ?)SF」というギャップが良かったな、と思います。 一巻完結のまとまりの良さも好印象です。
0投稿日: 2014.08.06
powered by ブクログ読む人によっては「難しい」という感想が先に立ちそうだと感じる作品。 しかしその分、世界観の作り込みが凄まじいの一言。 まるでパズルのように進んでいく物語は最後まで一気に読める。名作。
0投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログAmazon経由プレゼントで頂いたので+前から評判が良かったので読む.個人的には最後の方よりも,それまでの物語展開などが美しくてよかった.結末はこれもありかと思ったけど,また別の方向性もそれはそれで楽しそうではあった.
0投稿日: 2014.01.10
powered by ブクログ人間がロボットにみえる女の子とその友達のお話。 前半の話にそこまで意味はない。本番は後半。いわゆるタイムリープ物。 なぜか主人公の性格が90年代ぽいなと思った。
0投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログううーん、面白かったけど、題材の割に世界が狭くてマイナス。内に内に籠もるのは理解しつつも絶望が足りないなあ。
0投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログ絶賛されていたので手に取りました。 SFよりのライトノベル。話はともかく発想と絡ませ方はすごいなぁーと思いました。
0投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログネットで読んだまどマギの感想の中で紹介されていて興味を持った。 まどマギとの類似性に戸惑う(こちらの方が先なのだが・・・)も、よくまとまっており楽しめた。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ2章中盤以降の急展開、そこからラストまでのストーリー。話の広げ方が上手い。キャラクターには魅了されなかったけども、ライトノベルでこのような短編SFを読めることに感謝。勿論、量子や量子力学については説明はあるけどももっと基礎知識をつけて再読するのも楽しみ。
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログ前半はSF(少し不思議)もののライトノベルで、後半は怒涛のパラレルワールドもの、という印象。 後半からの勢いには飲み込まれた。
0投稿日: 2013.10.06
powered by ブクログ物理学の用語や概念,例えば, 量子論の解釈問題(の一部),最小作用の原理 をなんとなく知っていると用語等で混乱せずにすみそう. "1/1,000,000,000のキス"は自分で最小作用の原理を実践している話が描かれている. 数式が絵に見える能力ほしい,と思ったけど,絵心の無い私には数式が数式に見える人間のままでよかったのかもしれない.
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログああ、こういう「たった一つのガジェットを徹底的に使い倒して展開させていく」物語大好き。さらに大風呂敷なら言うことなし。 というわけで、「ロボット+美少女?ふーん」みたいな感じで読みはじめてみたのですが、 第一話を読み終わると、「おお、なるほど」。 第二話を読み進める頃には「そうか、そういうのもあるのか」。 第二話終盤になってくると「もう少し手心をいうものを…」。読者の予想を超え続けるストーリー展開に終始圧倒されっぱなしでありました。 ラスト、ああいう形で終われるのはラノベならではなのかなぁ、と思ったり。もしSFだったらスターチャイルドが出てきたり、虚無ったりしてしまいそうですよね。
0投稿日: 2013.08.08
powered by ブクログひさしぶりに読み返そうと思ったらなくしてしまったようで 買い直しました。 も、もう手放さないんだからっ!
0投稿日: 2013.06.17
powered by ブクログ【読了レビュー】お勧めされて買いに行ったら、表紙がすごくて少し買うのを躊躇った。でも内容はライトノベルからスタートするものの、中盤から哲学的なSFへと急展開していく。 認識論。クオリア。シュレディンガーの猫。並行世界。。と、話の拡げ方が面白かった。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても楽しく読むことができました。 一章は「クオリア」「認識」に代表されるように哲学に関する話でしたが、二章は急転し「平行世界」や「過去未来」を扱うSFな話になります。 そこを結局は「あたしの運命を変えられるのは、あたしだけ」という、一章でテーマになった「クオリア」を使って決着をつけています。 私はこの一言にはっとさせられ、感銘を受けました。 マナブがゆかりの瞳を見た時に感じる「紫色のクオリア」はマナブだけの物であり、他の誰にも取って代わることはできない。 だからこそ自分の運命は自分でしか決めることができない。 この作品のタイトルである「紫色のクオリア」とは、そういった作品の根幹であるメッセージを一言で表す、洗練された言葉だと思います。
0投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ【百合風味だよ】百合+不思議系。 人間がロボットに見える少女と、その友人である主人公の物語。 人によって世界の見え方は違う。 展開が予想外の方向へどんどん転がって、読ませられた。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ主軸とキャラはおもしろい。 が、主人公狂っていく流れとか、事件の解決とか、が中途半端で、アイデアを混ぜ込みすぎた感じ。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ正直言ってSF的設定の凝らし方には特別強い興味のあるほうではない上、物語で語られる理屈についてどうこう言える知識もないので、その点については割愛。 別にパクリだなんだというつもりはないが、自分の知る限りさかのぼったところで、小林泰三の玩具修理人のような設定があり、参考にしたのかなという感想を持った。 結局のところこの作品を通して描かれているテーマとして「人と人との違いを受け入れた上での人間関係」ということになるのだろうが、特別ずっしりとしたインパクトを持って読めたわけでもなく、軽く読み流す程度にしかのめり込めなかったように思う。 SF的設定以外の部分での物語の組み立て方にも、特別新鮮さを覚えなかった。 65点
0投稿日: 2012.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
空の青さだったり、血の赤さだったりetc. クオリア(感覚質)は人によって違う。 自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生の話 なんですが、話は思わぬ広がりを見せます。 かわいい挿絵とは裏腹に内容は哲学的でもあり科学的でもある。 そういうの苦手な人は頭いたくなることうけあいである。 ...。あれ?これじつはすごい本なんじゃね? 読んだ時は「ふーむ。なるほど」★3で終わりだったけど。 今はちょっと違うかな。 もう一回読み直します。 ※※※以下ネタバレ雑記 多分シュタインズゲートやってなかったらもっと印象残ってるのかな。 観測者とか過去のやり直しとか平行世界とかネタ的にかぶるんですよね。 あと、あの男は結局なんだったんだ? もう一回読みますw
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判を聞いて購入。 紛れも無い大当たりでした。 1つ目の話は火の鳥復活篇と某ゲームを思いださせるような内容で、ふむ、なかなか面白いな。。とかクオリアかぁ…とか思ってました。 そして、2つ目の話を読んで…気がついたら読み終えてました。量子力学だとか、コペンハーゲン解釈だとか、多世界解釈とか、フェルマーの原理とか出てきて、ふむふむ・・・とか思ってたら怒涛の超展開。 平行世界を利用して、真実を突き止め初めてからはページをめくる手が止まらなかった。そして、過去を変えることを思いつき、さらに過去に戻り、魔法少女である自分の可能性を探し…とこのあたりの時はもうページをめくるのももどかしくなるほどハマり込んで読んでしまいました。最後もよかった。 3つ目の話はこれからどうなるかわからないけど、少なくとも、今まで(の可能性)とは状況が違うということ。ハッピーエンドになってほしいと思った。 おまけの4コマも面白くて、よかった。コミック版も出てるってことで、これは買うしかない…!?
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ同じ色を見ていても、自分と他人とでは違う色なのだという話を、どこかで聞いたことがある。 それと同じように個人個人の「みえ方」は違っているかもしれない。大切なのは、それを互いに受け止めて受け入れることだ。 この本を読んで思ったのは、そういうことだった。 ヒトがロボットのようにみえてしまう、ゆかり。そしてゆかりを大切に思うがゆえに、親友のガクちゃんは時すら超えて世界を変えに変えていく。 けれど最終的に、自分の運命は自分の手で選びとらなければならないと気づき、ガクちゃんは愛おしい日常へと戻る。諦めたのではなく、ゆかり自身やアリスに助けを求め、覚悟の上で新しい道を模索するために。 三章目は、「If」というタイトルになっている。 「もしも、ゆかりが生きているならば」。「もしも、ゆかりが波濤学の隣にいつづけられるならば」。 もしもの仮定の話ではなく、その世界が存在することを私は心から願っています。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログ某ブログで知って。すごい。惹句で「"少し不思議な"日常系ストーリー」とあったが騙された。 1話目は日常系だが、なんとなく舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』と文体が似ている。長くなるので引用は避ける。 2話目は圧巻。イーガンの『宇宙消失』やら『万物理論』との関連は既に色々言われているが、それと同じくらい夢野久作が頭に浮かんだ。とにかく圧巻のワイドスクリーンバロック。読んで良かった。 関係ないが、キッカケになったブログ記事を改めて読んだらそんなに惹かれなかった。よく読む気になったな。GJ。 ●面白かった点 話の広げ方がすごい。量子力学の基本だけしか使ってないのに、勝手理論を混ぜて素晴らしいSFになっている。 文体も気に入った(後半は『好き好き~』と全然同じじゃないです。念のため) ●気になった点 オチがちょっと強引。ラノベという制約もあるのかな。でも瑕疵です。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ人間がロボットに見える女の子の話、と思いきや半分以上は平行世界を飛び回る女の子の話。前者のお話から後者のお話へのシフトの仕方というか絡め方が良くて気持よく読める。 ロボットに見えるが故の副作用的能力が羨ましい。自分はどんなロボットに見えるのか……
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
某サイトでの評価が高く、好奇心で購入。 タイムリープ物のSFライトノベル。一見ありふれた話ではあるが、設定が中々ほかにない独特なもので、デジャブはあまり感じなかった。 読後は少し物足りなく思えたが、きれいにまとまっていたように思える。少しラストがあっけなさ過ぎたかな?
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログ立派なドリルを持っているらしい加速くんは、どこかの世界線では主人公になってそう。加速くんではなく、最強の汎用機波濤学が主人公に選ばれた時点でラブコメからSFになったのだと思われる。 女性の波濤学だから持ち得る、美少女に対する辛辣な視点にドキリとさせられた。アリスが不憫でしょうがない。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログSFだよって貸してもらって読んだんですがSFでした。少し百合っぽさを感じるけど友情もの。なんとなくなんですが、生きてる自分が並行世界でどんなことをしてたり、今こうやってレビューを書いてる私はどれだけいて、どれくらいいる確率なんだろうなんて。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログラノベらしからぬSFのセンス・オブ・ワンダー溢れる小説。 感想を書くのにネタバレを避けるのが難しい。特にあらすじのことは書かない。 ネタ自体は使い古されたものなのだがラノベの軽い世界でフルスロットルされると驚愕する。 アニメ化を目指す傾向があると思い込んでいたラノベでこういう小説が許されるのかと。 小説・活字媒体でないと、この世界は表現できないだろう。壮大極まりない世界にクラクラする。
1投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかりには、他の生物がロボットに見えるという。 そんな奇想天外な設定でこの作品は刊行時に大きな話題を集め、ライトノベルのみならずSFの読者をもうならせた。 人が見ている赤と自分が見ている赤が同じ赤かどうかは誰にも証明できない、という命題がある。たいていの人は普段からそんな事を気にして生活をしている訳ではないが、気にしだしたら止まらないテーマだ。 この問題について考える上で重要な鍵となるのが「クオリア」という概念。クオリアとは「質感」のことで、赤いものを見た時に感じる「赤い」という感じ、青いものを見た時に感じる「青い」という感じのことだ。でも、一体、この「赤い」とか「青い」という質感は一体どこからどのように我々の感覚にのぼってくるのだろうか。 この自然科学とも哲学ともつかない概念がこの小説でも扱われているが、物語は予想外な方向へ拡がっていく。 他人がロボットに見えるゆかりは幼い頃からそれが原因で世の中に生きにくさを感じている。必死に自分の特質を隠して生きるゆかりだが、そんな彼女に理解者があらわれる。クラスメイトの波濤マナブだ。 ゆかりの眼の事も含め親友として受け入れるマナブ。女同士の友情を育みながら過ごしていく日々。 その中でゆかりの眼の詳細についても語られていく。陸上の得意な子はスピードの出る装備が装着されたロボットに見え、天気を当てるのが得意な子には高性能のレーダーがついているらしい。 また人の絵は人の姿に見えるが、写真に写った人はやはりロボットに見えるという。 そんな細かい部分も含めて、天真爛漫なマナブはあっけらかんとゆかりと付き合う毎日。しかしそんな日々をある惨劇が襲う。 以下物語はどんどん予想できない方向へ突っ走っていく。この導入部からは想像もできないが、平行世界やフェルマーの原理、万物理論などのファクターが次々と登場、やがてワイドスクリーン・バロック(時間と空間を自由自在に駆け巡るSFジャンル)的な壮大なスケールの展開を見せていくのである。 量子力学などの最新科学を取り入れつつ、人と人の心の繋がりという哲学的な問題にまで足を踏み込み、ラストで読者はSFならではの深い感動を味わうのだ。 誰かのために何かをすること。どうしても助けたい人のために必死になること。どうにもならないことをどうにかするための努力。信じられない事だが、本書の登場人物たちはそんな事をやってのけるのだ。 実際のところ、中盤はあまりの絶望感に人の無力さを痛感させられるが、それでも彼女たちはあきらめない。無常感の中に絶対に希望を見失わない。まっすぐにある目的のために出来る限りの力を尽くす一生懸命さにはあ然とするしかない。 豊富なアイデアを惜しみなく投入し、非常に濃密な要素を少ない頁数の中にまとめたスピード感は驚くべきもの。とかく長くなりがちな最近のラノベにおいては見事な手腕だ。所々に、これは都合がよすぎるんじゃないか?と思わせる場面もあり、科学考証に関しては若干甘い点もあるようだが、それでも意外な方法で無茶な事を実現させてしまうハッタリのテクニックというか、大風呂敷の広げ方は読んでいてワクワクさせるものだ。 ライトノベルならではの主人公たちの直線的なひたむきさと、SFならではの思考実験・試行錯誤が融合した物語なのだ。一読の価値ありの傑作。 人がロボットに見える、という設定を聞いて、マンガ好きならある作品を思い出すかも知れない。そう、手塚治虫の『火の鳥 復活編』である。そこで描かれた「人間とロボットの境界線とは?」という疑問はこの作品でも受け継がれており、それ以外にもアルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』やグレッグ・イーガンの『万物理論』など様々な名作SFへのオマージュが散見される。恐らく作者はかなりのSF好きなのだろう。 そんな訳で冒頭で書いたようにこの小説はSF界でも高く評価され、SFマガジン編集部編の『SFが読みたい!2010年版』(早川書房)では、ベストSF2009国内篇で10位にランクインしている。 この年のベストSF国内篇は1位が伊藤計劃の『ハーモニー』、2位が長谷敏司の『あなたのための物語』で、その他にも『魚舟・獣舟』(4位/上田早夕合)、『アンブロークン・アロー 戦闘妖精・雪風』(5位/神林長平)などそうそうたる作品がランクインする激戦。この年にライトノベルレーベルから刊行された作品が10位に食い込んだ事は快挙といって良いはず。 しかも驚いたことのこの小説、イラストを担当した綱島志朗の手によってコミック化されている。あの内容をどうやってコミック化するんだ?! と読んだ人なら興味をひかれることだろうが、なかなかストレートにイメージを損なうことなくコミック化しているようである(2012年2月27日1巻刊行)。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログM氏オススメのライトノベル二作目。 周りの人間全てがロボットに見えるという特殊な眼を持った少女を中心としたSF作品。 前半からシュレディンガーの思考実験などがちらほら。何事かと身構えて読み続けると中盤からジェットコースターのようなストーリー展開を見せる。 全体的に勢いのあるこの物語の中でも特に後半、量子コンピュータ脳を手に入れた主人公の進撃は爽快。きちんとした伏線回収とも相まって読後感は頗る良い。 SF作品としては、何故そうなる?と理解が怪しい場面が幾つかあったが、 如何せん話は、にわか知識しか持たない自分の突っ込める所でない量子力学を利用したものなので、具体的に問題点を指摘出来ない。 だから、無理矢理に見える理由付けも「設定」として楽しむ事にした。 ただ、前述した後半の主人公の快進撃は見ていて気持ち良いが、どうも万能すぎてスリル、緊張感といったものが感じられないのが「設定」以外で唯一気になったところ。 失敗に対する危機感が希薄になったのを利用した失敗ルート(腕を手に入れる過程での重要な人物を殺してしまうと、無限である筈の可能性が相当数収束してしまう、といったペナルティなど)を提示してくれていたらもっと引き込まれる面白さがあったと思う。
0投稿日: 2012.07.26
powered by ブクログ自分以外が「ロボット」に見えてしまう紫色の瞳をもった少女との物語。 作品としてはスゴク作り込まれているなぁという印象は受けましたが、ラノベとして読むとどうしても展開が重くて個人的には好きになれなかった。 構成は2部構成で、前半部で少女の存在を書いているときは結構引き込まれていったけど、後半部は小難しい単語が多く、似たようなことを繰り返している感じがして萎えてきた。 特に最後は精神論のようなことで締めくくられたのはどうもダメだった。
0投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シュタゲかよと思いきやこっちの方が早く発表されていた。 IFの結末が切ない。 多分毬井ちゃんはIFの世界でも脳みそぶん取られて殺されちゃうんだろうけど、その運命を変える努力が許されるのはやっぱり毬井自身なんだよ、っていう結論だよね? 頑張れ!負けるな!;; 毬井の世界=「才能を見抜く眼」を持つ少女の描写を読んでる時は、そっち方面(異能力モノとか)に想いを馳せてしまった。 あとこれ帯に「少し不思議な日常系ストーリー登場!」とか書いてあるけど大嘘つきじゃないかw
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はてなブックマークで話題になっていたのですが、確かにこれは凄いSF短編小説です。 とあるヒロインが人間がロボットに見えるという特殊な力を持っているのですが、 お話の引っ張り方が力技ではあるものの、それゆえに豪快で気持ち良い読後感でした。 また愛を取り戻す百合ものとして見ても面白いかも。
0投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログ1話目のラストといい、2話目が量子論ネタになることといい、小林泰三『玩具修理者』を意識したのかな…。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログとにかくゆかりがかわいい。アリスもかわいい。 マナブが友達のために必死にがんばる姿は涙を誘ったし、細かな設定に感動もした。だけどちょっと話が飛びすぎかな?ってところもあり。え、そこまでやっちゃうの?とか思うところもあった。 でもなんだかんだで一番好きなラノベになった!SF好きなら後悔しないだろうし、別にSF好きじゃなくても楽しめる作品だと思う。 私は漫画読んでないけど、これから読もうと思っている人は読んでみたらいいかも!おすすめです。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログクオリアと量子脳理論を見事に軸に据え、さらに魅力的に描いたストーリー。 専門用語などもわかりやすく説明されている。用語の乱用を避けていたのが逆にわかりにくかったかな。 褒められてるところをよく見る作品です。もちろんどちらかといえば面白かった。しかし期待が大きかっただけに、「ちょっと雰囲気の珍しいSF」、正直そんな感想。
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログネットでおもしろいと評判を聞いて買っただけだったが、本当に面白かった。 ただのタイムリープ物のラノベと思うなかれ。 そんじょそこらのSFよりよっぽどSFしていた。 様々な専門用語が出てくるが、全く知識のない文系の自分でもスラスラ読めるほど分かりやすく話の中に説明がなされていた。 これだけおもしろいタイムリープ物はなかなかないと思う。 まだ読んでない人は是非読むべきである。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判を聞いて購入した本作ですが、確かに面白かったです。 この手のジャンルに触れるとどこかで聞くことになる、「量子論」や「シュレディンガーの猫」等のその手の単語もばっちり含まれています。 良かったなと思うのが、それらの単語が、今まで触れてきた作品の中で一番しっくりくる説明や例えをなされていたこと。 私は根っからの文系人間なので、この手の単語は説明されても本当にちんぷんかんぷんなのですが、この物語の中では結構楽にイメージが出来ました。分かりやすかったなあと。 物語としては、やはり学が一番最初に死んでしまった場面から一気に読み進める手が止まらなくなりました。 この手の物語は物語が動き出すと本当に先がきになってしまいます。 ただ、終盤は、個人的には、うーん、なんだかはぐらかされたような気もしないでもない。 私はハッピーエンドと解釈しましたが、これはユカリ自身が自分の運命を変えたという認識でOK? それとも「その時」が来ていないだけなのでしょうか。 まあ人間、誰でもいつかは「その時」は来るのでしょうがね。 ぼやかされているだけに、やはりその辺り色々と考えてはもやもやしてしまいます。タイトルが“If”なのも意味深だなあと。 後半は物語のスケールがどんどん大きくなっていき、でも不思議とひたすらにそれを受け入れられる展開だったなと個人的には思います。 理論的には説明されていない部分も多いので「どうして?」とか「何故?」とその辺りを気にしてしまう人は気にしてしまうでしょうが。その辺りで評価は分かれそうです。 ただ作品全体に漂う「雰囲気」は私は好きです。
0投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログ読んでない人間には語る言葉がない。野暮。取っ掛かりを見つけづらい作品ではある。 けれど、読んでほしい。そして、考えてほしい。クオリアを伝える術は持たないけど、自分のクオリアを感じてほしい。 これまで何百冊とライトノベルを読んできて、一番面白いといえる作品。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ表紙からは想像できないほど、レベルの高いSF。 牧歌的な雰囲気から突如エグい展開になったので驚いたけど、後半は更に思わぬ方向に行って更にびっくり。こんな話だったんだ…。 クオリア、平行世界、量子力学、、、と難解な概念に触れながらも失速しない物語の疾走感がすごい。特に後半、多重世界の無限ループは圧巻。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ最近ループものが多い中で注目されていたので読んでみたものの、ちょっと食傷気味なのか特に強い印象は持たなかった。終盤の時空を縦横無尽に行き来する描写は、映像表現の方が映えるのかなあ。脇役にもっと活躍してもらいたかった。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ不確定な「わたし」、でも揺るがない「わたし」。それは何か。 生きているものがすべてロボットに見える女の子とその友人。 同じものを見ることはできないし、感じることもできない。 ふたりの物語を通して見えてくるものが、その答えなのかもしれないと思います。
0投稿日: 2011.12.30
powered by ブクログループ物の傑作としてシュタゲと比較される『紫色のクオリア』読んだ。 表紙がこれなので購入時に悩んだ…が、 確かに怒涛のSFで伏線もきっちり回収する傑作。 主人公は明確な目的に向かってぶれないんだが、 私は思い悩むオカリンの方が好きだ。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ量子力学の視点で平行世界を扱った物語。ラノベというよりSFと呼んだ方がしっくりくる文章と構成で、ハヤカワ文庫で大原まり子でも読んでいるような、そんな感じだった。アマゾンの評価が高いので気になって読んでみたが、2009年出版、そうか、『Steins;Gate』や『まどか☆マギカ』より先にこんな物語が存在していたのか。この二作を知っていたら必ずやどこかで重ね合わせて思い出すであろう。
1投稿日: 2011.10.21
powered by ブクログうえお久光「紫色のクオリア」読了。これ、もしかしたらシュタゲの元ネタなのかもしれん...と思うくらいに、話の構造がシュタインズゲートに似ている。話として洗練されているかどうかは別として、よくこんなアイデアが出てくるもんだと感心。 「少し不思議な日常系ストーリー」という帯の文句とは随分と印象が異なる。かなり不思議な、(時間的な面で)スケールの大きいお話。そして、物理学の小ネタは、訳わからんが面白いやね。 シュタインズゲート以前だったらもっとこの話に驚いただろうなぁ。シュタゲはこの話よりも後発で、似たアイデアなわけだけれど、一方でそれをドラマとして見せる技量はものすごかった。「紫色のクオリア」も、アイデアのユニークさについて十分に評価されるべき作品。
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ一つ目の話は、事件はあれどおおむね平和に読めたのですが、 二つ目がすんごい・・・。 SFとしての評判を耳にしてよんでみたんですが、これはすごい。 SFはほとんどかじったことがないので、色々と圧倒されましたが、それでも面白かった。結末読むまでとまらなくなります。 紫のクオリア。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ100ページくらい読んで、おもしろい能力ものだなーと思ってたらそこから二回くらいサプライズがあってびっくり。後半のアレの途方もなさというか果てしなさにぞくぞくした。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログシュレーディンガーの猫とフェルマーの原理をテーマにした、人間がロボットに見えるという毬井ゆかりを中心にしたすこしふしぎな物語。 最初は日常パートになっており、短編ながらも結構だらだらとゆりゆりしてます。どこがSFなのかと思ってました。途中で事件が起きるところから物語は急展開。ひさびさに最後まで一気読みした作品となりました。 一度下げておいてぐっと上げてきたので、差が大きすぎて自分の中での衝撃は相当のものでした、やられた。 (ゆかりをまゆりになぞらえる方が多いと思います。 Steins;Gateが同時期の2009年10月に発売してるのも不思議な縁ですね)
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログループものジャンルとして、すごく参考になる作品かと。ただその一方で、常識的な感覚からはあまりにもかけ離れているキャラクターの思考や欲求に、この手の作品に触れる時に、いつも戸惑いを覚える。 究極的な行動を取らせつつ、それに読者が共感できるような展開を合わせこむのは、難しい。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログライトノベルとして考えないほうがよい。幾度と渡る思考実験においてそれが真実であるという不確かな自己観察性。平行世界という無限の人生。それは人の観念。感情という眼には見えない他者不観測的概念。シュレディンガーの猫の正当性と斉一性はいずこ。匣の中の函数の数式はどこにあるのか。「目」に見えるモノはそこにあり、どこにある。彼女を守るための壮絶なるトライアンドエラーの果てに何を見るのか。嗚呼!このレヴューを書かない私は今頃何をしているのだろうか。
2投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある警告の一文を区切りとして始まる圧倒的なスピード溢れる展開。パラレルワールド、ループ物として押さえておかないといけない一冊です。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログラノベらしいのですが、ラノベにしては色々と実験的な要素があり面白い作品です 哲学論平行世界などがテーマになりいろんな可能性を考えていくお話です。一読しただけではよくわからないので2周目をオススメします。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログ良作。 私が見ているものとあなたが見ているものは同じであって違う。異なるクオリアである。 そして今この瞬間を確定できるのは一体どんな”存在”であるのか。 私たちにはわからない。 だからこそ、私が信じる道をすすむのだ。
0投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログ「他の生き物がロボットに見える女の子を中心とした話」ということを念頭に入れて読んだが、それだけでは無い様々な要素を上手くまとめていた。 伏線の貼り方も上手いし、キャラクターもそれぞれが可愛いししっかりしている。 素晴らしかった。
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログ壮大な量子論の思考実験をラノべの形にまとめ上げた作品。「無限の可能性」というのを実際にやってみるストーリーはぐいぐい引き込まれた。でも、一点豪華主義というか、キャラ立ちとか文章力とか、ストーリー以外は割とフツーな感じ。とはいえ想像以上の秀作でした!
0投稿日: 2011.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタバレ ・・・ ・・ ・ クオリアの話かと思ったら、まさか量子論SFだったとは! 脱帽です。
0投稿日: 2011.03.15
powered by ブクログ最初すごく難しく感じた…。 恥ずかしながらクオリア、という言葉をこの本ではじめて知りました。 あらゆる可能性の話。途中少しかなしくなる。
0投稿日: 2011.02.14
powered by ブクログ友人に薦められて読んでみましたが、期待を裏切らない面白さでした。 非常に贅沢なSF小説です。手塚治虫、テッド・チャンの作品、steins;gateやら様々な作品を思い起こさせる設定ですが、最終的にキレイにまとまっています。ラノベといって侮るなかれ、です。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分以外のすべての生物がロボットに見える女の子。そんな独特なクオリアを持つ不思議ちゃんを中心とする平和な学園コメディー……のはずだった。 早速ネタバレだが、不思議ちゃんは■される。それを赦せなかった友人による復讐劇、それがこの物語の主軸となる。内容としてはシュタインズゲートに近い。大切な人を救うためにあらゆる可能性を四苦八苦しながら彼女が平和に暮らせる世界線を探していく。 コペンハーゲン、エヴェレットなど量子論を踏まえた物語であるが、説明もわかりやすくすらすら読める。科学と読者の距離感がちょうど良い作品なのかなと思った。 一般的に不思議な力で誰かを救う物語は主人公(男)が大切な女性を救うものであるが、本作品は女性が女性を救うという点で新鮮だった。
1投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログラノベほど軽くはなくてSFというほど重くもない。すこし(S)不思議系(F) イラストと帯文とあらすじを合わせても、この本の内容を10%も説明出来ていません。 読まないと解らないこの本のスゴさは後半から! 2010年度版『SFが読みたい!』国内編ランキング10位! オススメです!
0投稿日: 2010.12.03
powered by ブクログクオリア。 それは、赤を赤と感じる感覚質。 人を人であると。自分を自分であると。魂を魂であると。。。 「百聞は、一見に如かず。」 シュレディンガーの猫は、箱を開けるまで、 死んでいるのか、生きているのか分からない。 どちらの可能性もあるし、いやどちらの世界も存在するのか。 では、生きていると観測するのは。死んでいると観測するのは。 それを確定するのは、人間のどの観測装置なのか。 。。。鞠井ゆかりには、ニンゲンがロボットに見える。 あえて言うなら、似非科学小説だろうか。 ハードSFと見せかけて、実は神話的世界観な話。 突き詰めて、突き詰めて、でもやっぱり、 人は信じるところに、生きるってこと。 ラノベらしい結論といえば、そうなのかもしれないな。 いろんなアイデアを科学から借りたけど、 結局は、一番平凡なとこにしか落ち着かない。 作者自身が、ストーリーは作れても、 科学やクオリアについて思考しきれてない印象。 結局、紫色の瞳は、なんなのかほとんど描かれないし、 その一番の謎を解決しようとしないで、 周りをぐるぐるかき混ぜただけ。 そして、人が一番安心出来る、 作中で殺人犯が言ったところに落ち着くことになる。 > いまだに自分たちには、魂があり生命があると思っている > 自分達が特別だと思いたい人間。 人間は特別な存在で、確固たる存在で、 その魂によって運命を切り開かなければならない。 そんな、誰もが信じたい妄想、希望。 それが世界の摂理なんだという、所謂セカイ系の分法に。 思考拒否して、読者のクオリアが一番安心する場所に。 文章は精彩さに欠く印象が強い。 地の文も会話も説明調が多いし、 かと思えば、なんの脈絡の無い文章が続く。 遠まわしに、キャラを引き立てたいのだろうけど、 文章力というか持って行き方が、上手くないので、 読んでいて、面白くないし、萌えもしない。 端的にいうと、回りくどい。 主人公は科学的な知識で自分の受け入れられない運命を、 理解しようとし、あらゆる知識を集めて見るのだけれど、 自分の思うような解決はしない。 なぜだか分からない主人公に、友人は一言、 あることを「信じる」ということが必要なんだと言う。 主人公は、それを受け入れる。 結局のところ、主人公は、何一つ自分で思考出来ていない。 借り物の理論、借り物の考え、借り物の公式。 自分がどうすれば良いか、だけしか思慮出来ず、 それがどういうことなのかの答えを借り物で済ませる。 思考拒否。自分は凡人だ、まだ中学生だからと言い訳して。 そして、簡単に結論される。分からないことは信じればよい。 人間の思考には限界があって、 それを超える事は信じるしかないのだからと。 違う。主人公は知識を得ただけで自分で考えてなどいない。 自分の限界、人間の限界を借り物の知識で規定したに過ぎない。 そこに気付かなければならない。 思考拒否して、ただ信じればよいという心地良さに、 すがるのは、本当に自分で運命を切り開くことだろうか。 「鞠井に関するエクストラ」は「玩具修理者」 「10億分の1のキス」は「時をかける少女」+「ひぐらしのなく頃に」 共感覚と自閉症(サヴァン症候群)
3投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ「彼女を救う為に何度も世界を改変する」、ラノベ版「バタフライ・エフェクト」に「並行世界のわたし」を加え、さらに「紫の瞳」という特殊能力をプラスしているという、とにかく設定のうまさを感じる話。ありがちなラストにもう一捻りさせたことで、(たとえご都合主義であっても)完成度が高まっていると思います。あと百合はいいものですね
0投稿日: 2010.11.02
powered by ブクログ感覚質、クオリアという切り口で世界ってなに? ってクエスチョンを調理した秀作。 ラノベの皮をかぶったハードSF。 2章以降の出来は名作SFと並べても劣ることはないだろう。 ただ、一点だけ、読み切りと言う都合上仕方ないんだろうけど、1章ラストの登場人物は蛇足に感じた。 事故なり何なりで十分。
0投稿日: 2010.10.06
powered by ブクログ序盤では、少し物足りなさを感じたが中盤以降は量子力学をベースにしたSF展開に(...若干何でもありな感じはしますが)。終わり方もすっきりとして非常におもしろかったです。 複雑な設定にも関わらず置いてけぼりにならなかったのは筆者の力量のおかげでしょうか。 「うえお久光」という方の他作品も気になります。
0投稿日: 2010.09.28
powered by ブクログその人の特徴、潜在能力、適正が、ロボットという形で目に見える不思議ちゃんの話か~ って思ってたら、気付いたらがっつりSFしてました。 無限の自分、無限の可能性、無限の世界。 子難しい理論だとかは知らなくても、すごく楽しめました。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログもともと雑誌のコラボ短編を読んでいたけど、 文庫化しているのをいまさら知って即日読了。 可愛らしい挿絵が付くのになんかえぐい設定がおおい作家だという認識をあらたにした。 友だちと友だちでいたいために自分に出来る範囲でできるかぎりのことをする少女「達」。 平行世界とかのSF要素を抜きにしても引き込まれる文章で、 SF要素が加わるともうジェットコースターだった。 続きを読みたくもあるし、ここで終わる美しさがいいとも思う。
0投稿日: 2010.05.20
powered by ブクログこれは萌え小説の皮をかぶったSFだった。面白い。 説明がコンパクトな上に濃い。この作家さんの小説を読むのが初めてなので、こういう文体の作家なのか、短編のために作られた文体なのかがいまいち判別がつかず。 最初読んでいる時は「主人公なんで女性なんだろう。普通なら男性じゃないか? 時代って奴かなー」と考えていたけど、計算されてた。 ライトノベルへの偽装といい、萌えといい、計算している作家さんだなぁ。今度別作品読んでみよう。
0投稿日: 2010.05.13
powered by ブクログ非常に評価し辛い作品。 なんというか、色々とおかしなトコがあるんだよなぁ。特に1章。でも設定は良い、しかし上手く言いたいことが伝えられてないというか、作者が自己完結している感じがする。ということで評価しにくい。まぁ、★3てとこかなぁ。
0投稿日: 2010.04.14
powered by ブクログ平行世界論をあつかった作品は多いが、この作品の扱い方は新しい。 クオリアという個と個を分かつフィルターを通して、平行世界を語り、物語を作る。 ライトノベルの軽快さがありながら、世界のあり方について深い考察がなされている。世界のあり方についてとことん考えまくって作られているように思う。 物語としては小松左京の『果てしなき流れの果てで』を思わせるが、あれよりも考察は深いし、面白い。 えぐい描写をさらりと書く作風もいいかんじだった。
0投稿日: 2010.04.08
powered by ブクログ並行世界と自分とはを、テーマにしたSFです。登場人物の一人称で進んでいくせいか、細かいことを気にせず読み進められました。硬いSFにとっつきにくい人には、お勧めかも。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ「毬井についてのエトセトラ」は並、「1/1,000,000,000のキス」が面白かった。イラストがJINKIの人なのが嬉しい。
0投稿日: 2010.03.15
powered by ブクログラノベじゃなかったら、この内容を理解するのは難解そう クオリアとか、専門用語的なものがでてきて小難しいなと思ったがこの作品のおかげで興味をそそられた
0投稿日: 2010.02.04
powered by ブクログ自分以外の人がロボットに見える紫色の瞳を持つ毬井ゆかりとその親友波濤マナブの物語。 序盤は緩い異能モノかと思っていたけど「1/1,000,000,000のキス」に入ってからの展開がなかなかでした。 しっかりSFやってます。 おまけ四コマも良し。
0投稿日: 2010.01.16
powered by ブクログ物語の始まりでは、自分以外の人間の姿がロボットに見えるちょっと不思議な女の子が登場。友達のことをスーパー系のデザイン・換装・汎用性と表現したり、ある男の子にドリルがついていることを打ち明けたときに、ドリルはロマンだという話が出たり、ロボ好きに共感できるネタが多数登場。 そのまま、SF系の青春群像劇が続くのかと思いきや・・・。 途中で話ががらっと変化。 後半ではパラレルワールド、並行世界をテーマとした話にシフトしていきます。 後半は文章の流れがよく、自分がSF的な話が好きなのも手伝って、ぐいぐい引き込まれました。 物理学とか脳科学とか、いろいろ小難しい内容の話が出てくるので、人によっては拒否反応が出るかもしれませんが、一応わかりやすく説明がされているのであるていど敷居は低くなっていると思います。 「シュレーディンガーの猫」とか有名な話を聞きかじったことがあるとより入り込みやすいと思いますが。 自分は良い作品だと思いましたが、独特な切り口なので人を選ぶ作品だと思います。 コアなSF好きな人にはオススメです。
0投稿日: 2010.01.01
powered by ブクログちょっと意外な仕掛けを使った展開と、ほんわかした結末のSF小説です。 続きが気になってしまい、最後まで一気に読み終えてしまいました。 題材に癖があるので、人によって好みは分かれそうですが… SF好きな方にはお勧め出来るかも知れません。
0投稿日: 2009.11.21
powered by ブクログちょっとしたキーワードすら口走るとネタばれに繋がりそうなのであんまり言いたくありません。とにかく読者にガンガン読ませる本。先が気になって仕方ない。
0投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログ面白かった。 多世界解釈からあんなふうに話を膨らませるとは、その発想がすごい。 シリーズ化もアニメ化も眼中にないところが並のライトノベルと違っていさぎよい。 ゆかりが自分の姿もロボットに見えていればより本格的にクオリアを突き詰めたということで星五つあげたいところだが自分は人間に見えるというところで星四つ。 たとえばある人は人の顔がガミラス人のように青く見えていたとする。ところが、肌色の絵の具もこの人には青く見える。だから青い絵の具で青く顔を描いたはずなのに、他の人から見ればその絵は普通の肌色の人の顔に見える。その人が人の顔が青く見えることは、誰にも分からないし説明できない。そういう自分も、今見えている世界が他の人も同じに見えているとは限らない。 こんなややこしいネタを読みやすくて楽しめる小説に仕上げたところはさすが。一点上記の部分のみ惜しいと思うが、ではどうすればよいのかという代案は浮かばない。
0投稿日: 2009.09.08
powered by ブクログ書評サイト「Something Orange」ほか激賞のため、在庫調べて買いに行った。 「JINKI」の綱島志朗と組んだ絵物語がスタートで、つまり「ロボと娘っこ」というテーマが与えられての一題噺なのだと思われる。そのアイデアの必然性を、後半の急展開であまり支えられていなかったな、と思えてしまう。ゆかりが女神であり、マナブがその信者であるという関係が最後に至ってあまり変化しなかった(ように思える)こともマイナス点かも。 佳作ではあるが。
0投稿日: 2009.07.30
powered by ブクログ予想外だったので、6点つけても良いくらい。美少女とロボットものから、まさかの急展開で不思議ストーリーへ続くが、この展開の仕方が面白くて良かった。
0投稿日: 2009.07.28
