
総合評価
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powered by ブクログとても緻密に描かれており、歴史の授業だけでは到底感じれなかった日露戦争開戦までの経緯と日本人の苦悩、また開戦に向けての準備とロシアの驕りがよく描かれていて面白かった。 途中から話しが横に流れて読みづらい側面もあったが、日本から見るロシアの強大さ。日露戦争に勝ったのは知っていたけど、それがどんなに困難で奇蹟的なことだったのか。 念入りな作戦や準備とロシアから見るとまだまだ弱小新興国の日本に対しての驕りが交わり合ってどう進んでいくのか。 まだまだ8集のうちの3集目でどこに物語は向かっていくのか先が気になる。
16投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ105ページ 『ロシア人は、民族としてはお人よしだが、それが国家を運営するとなると、ふつう考えられないようなうそつきになるというのは、ヨーロッパの国際政界での常識であつた。』 106ページ 『ロシア国家の本能は、略奪である』 108ページ 『忠告しておきますが、ロシア人といのはいつでもその盟約を反故にするという信義上の犯罪の常習者です。伊藤候に、ロシアの冬の快適さにあまり浸らないほうがよろしいとおつたえください。』 なるほど、100年前から言われていたんですね。トランプさんは、本当にプーチンさんとディールが出来ると考えたのだろうか。
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログポイント - 相手を見下し追い詰めると痛い目を見る - 人事は過去の実績や感情ではなく合理的に判断する - 強大な相手にも弱点はあり、研究し、諦めないことで勝機は見える 感想 ロシアとの戦いが始まり、様々な視点で描かれる。 西郷従道の覚悟や、山本権兵衛の徹底した人事などが印象的。 どんな強大な相手にも弱点はあるし、どんなに弱く見える相手にも舐めてかかっては負ける。
3投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ特に印象に残った場面。 1 正岡子規の最期。(正岡子規が好きなので、今後、登場しなくなると思うと残念!) 2 日露戦争に至るまでの、日露英の思惑。 3 広瀬武夫の人間性。(ロシア海軍人へに寄せる思い、友情にグッときました。恋人の女性がロシア語で送ってきた詩に漢詩で返し、ロシア語の訳をつけるなど、粋なことする!と思いました。)
11投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ2025.01.20再読 子規逝く 日英同盟 海軍は西郷従道と山本権兵衛 旅順口封鎖作戦と広瀬 マカロフ将軍戦死 東郷平八郎 まだ旅順口を囲ってる状態
0投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ正岡子規は高浜虚子や碧梧桐などの同郷の後輩に見守られながら死を迎える。その時に虚子が詠んだ「子規逝くや十七日の月明に」という句が印象的。 西郷従道という人物に焦点が当てられていて彼のような上司だったら下の人たちもみんなついて行くだろうなと感じた。海軍には疎い従道が海軍大臣になった際は山本権兵衛に全てを任せ、それを国会で通すことに徹する姿は上司の鏡みたいなもの。これができるのは従道が人を見る目があるからで山本権兵衛が信用に足る人だと確信ていたからからなのか。それのおかげで少ない予算からなんとかロシア海軍に対抗できるように軍拡できたのだから、結果成功だったんだな。 日露戦争前から伊藤博文はロシアに勝てるわけないと思いいっそのこと協商することで難を過ごそうと考え、ロシアのウィッテも日本と戦争するメリットがないと考えていたのが意外。結果的には帝国主義的考えを持つロシア軍人たちに唆されニコライ2世もその気になり日本に対して強気な交渉をしたことで日本側も引けなくなり日露戦争へと発展して行く。この時代の流れ的にはしょうがないのかもしれない。ロシアの南下政策をあのまま見過ごしていたら、日本もタダでは済まなかっただろうし。 そんな中ついに日露戦争が開戦し、真之は海軍の参謀として好古は騎馬隊を率いて朝鮮半島へと出兵する。真之は米西戦争での経験を生かして沈没戦による閉塞を試みるも旅順の硬い守りに阻まれ、また機雷を仕掛けマカロフを破るものの同じことを仕掛けられ日本側も多くの痛手を覆うこととなる。
1投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第三巻は「権兵衛のこと」「開戦へ」「旅順口」など。十七夜に子規は静かに逝ってしまった。一方で、日露はついに開戦。好古・真之兄弟は陸海軍でそれぞれ重要な任務を担うようになる。 「いまら、なんとかなる。日本としては万死に一生を期して闘うほか、残された道がない(p167)」 令和に読み返す「坂の上の雲」。四巻に進もう。
1投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
坂の上の雲、3巻。 以下、ネタバレ。 この巻の序盤で、正岡子規が亡くなった。 子規についての知っていたこと、そのイメージが、この小説によって大きく更新されることになった。 いろんなところへ出掛けて、自分の感覚でこの世界の様々を、見て触れて知って解りたいと思っていたのだろうか。 限られた字数で紡ぐその世界を、写実的であることにこだわったという事実が、夭折した彼を思う時、なんとも切ない。 さてさて、物語は遂に日露戦争開戦へと突入する。 秋山好古は陸軍騎兵のエキスパートに、 弟真之は海軍参謀に。 彼らの活躍はもちろんだが、 今回の巻も周辺の人々についての記述が大変多く、しかも充実している。 小説なら許されるはずのケレンみは本当に少ない。主人公に関わる人々の細かな描写やエピソードを重ねて彼らの人となりを浮き上がらせるような所もあるのだが、その効果以上に、とにかく出てくる人物についての記述がたいへん細かい。こんなにたくさん、よく調べたなぁ…。 だから時々退屈だなと感じる部分も正直あるのだが、海戦の迫力などはその確かな描写でしっかり引き込まれるので、なんだか情緒が忙しかった。 閉塞作戦に携わった広瀬武夫や、 露のマカロフ中将…、 既知の内容の隙間を埋める壮絶な最期だった。 ここから先、陸の戦いが激しさを増してくる日露戦争。 さて、どんなふうに描かれるのだろう…。 続きが楽しみ。
0投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログ日露戦争で勝たなければ対馬と北海道はロシアのものだったなんて考えただけで恐ろしい 30数年前までちょんまげを結っていた弱小国家が精一杯の背伸びして知恵を使って強大なロシアに挑んでいる これからですが。
1投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ日露戦争途中まで。史実に基づいたものなら、本当に為になる作品だなぁ。日露戦争に勝利したことくらいしか学ばなかったから、詳細がわかりとても勉強になったし、何しろ面白い。今の政治家にもこれら軍人の精神を見習ってもらいたいね。今、国のために何をすべきかを——。
3投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログいよいよロシアとの戦いは避けられない気配が濃くなって開戦する。そんな中でも個人間では敵国の知人をリスペクトしたり、国家間でも戦いながらも相手の大将の死を悼む雰囲気もあったというところが示唆深い。
1投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ正岡子規の最期と日露戦争の開戦と、これまでで一番手に汗握る展開で、夢中で読んでしまいました。 にしても、まるでその現場で見聞きしていたかのような詳細な描写、これが司馬遼太郎なのでしょうけど、いったいどのくらいの時間と労力をかけて人物や史実を研究したのかと、純粋にただひたすら感服するのみです。
1投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ▼正岡子規は本編の三人主人公の一人だが、3巻目で死んでしまう。秋山兄弟もそうだけれど、上回るくらいに司馬さんは正岡子規が大好き。その「好き」が泣けてくるような3巻目。それはまた「ひとびとの跫音」になっていく。▼そうだった、十代の頃に「坂の上の雲」を読んで、短歌俳句に興味を持ったんだった。正岡子規の「俳諧大要」とか岩波で買って読んだんだった。
4投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ日露戦争も開戦した。戦艦、巡洋艦を以て戦う描写はまるでその場にいるのかと間違えてしまうほど細かい。 また貧しい国の日本が大国ロシアと戦争をしなくてはいけなかったのかわかった気がする。
5投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログついに日露戦争突入。正岡子規さんが亡くなられたが、もっと生前の活躍を知りたかった。それは別の本に譲るとして、日本が大国ロシアにどう立ち向かって行ったか、4巻以降からも学んでいきたい。
2投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ今日のロシアの傍若無人ぶりが今に始まったことではないということを知る。史実を知り、今の時代を生きたいと切に思う。
0投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログいよいよ、日露戦争が開戦。 史実として学んだことが、圧倒的な情景の記載とともに描かれ、ワクワクが止まらない。
0投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ感想 苦渋の日露戦争開戦。 ロシアは油断、日本は慎重さが描かれている。 東郷と好古の困難な状況下でも落ち着ついていたところにリーダー性を感じた。
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログいよいよ日露戦争に突入。 これから大変な時代になっていく。 が、小説としてはちっとも面白くない。
0投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ国家存亡を背負う要人 軍は児玉源太郎、経済界は渋沢栄一。 ・2人が涙を流して覚悟を決めるシーンが印象的。 本当はそんなイチカバチカの橋を渡るべかざるなのだが、渡らないとロシアの帝国主義に喰われる中、自らの手で事を成し遂げる精神に感服。 ・一兵卒になってでも最後は戦うという気概。渋沢栄一のセリフ。 なお児玉さんは大将?中将?ながら現場の指揮官(本当はもっと下の役職が担う)に立候補し勤めた。さすがです。 ・なんだかんだ数的優位 戦闘では数的優位をつくる。ランチェスター
1投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ知らない事だらけで、なかなか進まない。 戦艦に興味がなかったが、戦艦三笠は横須賀にあるなぁ〜と思い出す。あーこれに東郷平八郎や秋山真之が乗ってだんだなあ。
2投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログとても面白かった。 ロシアという国がなんとなく分かった気がする。 当時の日本の雰囲気もよく想像できた。
1投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ日露戦争へ突入する頃の国際事情から、緒戦の状況よくわかり、非常に面白い。政治家も軍人も今以上に国際的だなあと感じました。なんか今のロシアのウクライナ侵攻にも重なる所ある。ロシアという国の特性なのかなとも、失礼ながら感じてしまいました。色んな事が紙一重の差でかわり、今があるのだろうなあとしみじみ思いました。
1投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ正岡子規の最後、そしていよいよ日露開戦。 この本を読んでいる時にちょうどロシアのウクライナ侵攻が始まった。 戦争回避のためロシアとの条約締結のために奔走していた伊藤博文に対して、 外務省などは「ロシアは条約を平気で破る。信用ならない。」とその行動を諌めた。 2度の革命を経た、今のロシアでも、外交上の立ち振る舞いは変わっていないように思えた。
1投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログこの巻序盤で正岡子規が逝ってしまい、子規を理由に読み始めたため少し残念に思うもひたすら読み続けます。 同じ松山出身の秋山兄弟の人となりは興味深く、日露戦争に突き進んでいく明治の日本を戦争の面から辿っていきます。
0投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ日露戦争はじまる。浅い歴史の知識だからこんなに深いストーリーがあったことに驚き。それにしても日本無謀と思わざるを得ない。引くに引けない時代であったが故の行動。
0投稿日: 2021.11.06
powered by ブクログ東郷平八郎さんが何をしたか全然知らなかったが、これを読んで東郷さんのことをよく知れた。 正岡子規さんが死んでしまって悲しい。 正岡子規さんの事をよく知りたい。
3投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ大学2年または3年の時、同期から「読んだこともないの?」と言われてくやしくて読んだ。 長くかかったことだけを覚えている。 文庫本は実家にあるか、売却した。 そして2009年のNHKドラマの数年前にまた入手して読んだ。 秋山好古・真之、正岡子規について、初期など部分的に爽快感はあるが、とにかく二百三高地の長く暗い場面の印象が強い。 読むのにとても時間がかかった。 その後3回目を読んだ。 バルチック艦隊の軌跡など勉強になる点はある。なお現職の同僚が、バルチック艦隊を見つけて通報した者の子孫であることを知った。 いずれまた読んでみようと思う。(2021.9.7) ※売却済み
1投稿日: 2021.09.07
powered by ブクログ正岡子規の夭折から始まり、日露戦争開始前の政治的駆け引き・開戦後の旅順大戦まで記された巻。高度経済成長期の日本人がこの本に傾倒した様に、戦争とビジネスには恐ろしいまでの共通点があると感じた。 ・戦争前の敵情視察・戦略立案が明暗を分ける事。 ※ビジネスで言えば、他社/自社を含めた詳細な市場分析・何を強みとして戦っていくかの経営戦略の立案が、成功のキーになる事。 ・単純な兵力差・戦艦差も戦争における重要な要素だが、兵員の士気といった組織力はそれに勝る重要性を孕んでいる事。 ※大企業の方が、コストや販売チャネルに強みを持つ為、中小企業よりも原則市場で有利。一方、それに属する社員が自律的に働ける環境を作らなければ、大規模な自己人材も宝の持ち腐れで終わる。(経営組織論の重要性) ・ロシアに比べ圧倒的に小国である日本は、資金の調達に苦戦した。他国からの融資を獲得する為には、初戦で圧倒的勝利を収めることで、大国ロシアに勝てるという「実績」を作り、信頼を勝ち取る必要があった。 ※VCや銀行から融資を受けるには、企業の将来性だけでは不十分。構築したビジネスモデルが実現可能であるという信頼を勝ち取る必要があり、それは「実績」によって為される。 ・戦争において、敵の優秀な指揮官を仕留める事は、敵艦隊に大きな動揺を与える事が出来、士気を減退せしめる。 ※ビジネス遂行にあたり、「キーマン」を抑えることは何よりも重要。
1投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ貧困に慣れておくとか、習慣づけは大切だなと思う。イギリスも、植民地を増やすにあたり、英国民が色々な地で侵略する際に、美味しいご飯にありつける可能性は少ないから、敢えて自国のご飯をまずくしているというし。 そして、ロシアは寒い国だから、略奪を含めた南下施策が本能であると思う。国が広いが、その比で自国民は多くないロシアだが、日本はロシア以上に人が少なかったんだろうと思う。 自国ができることは、他国もできる。 そういう理屈は当然と思えるようにしておきたい。
1投稿日: 2020.06.14
powered by ブクログ2日、計8時間で読了。 この巻になってくると日露戦争の火蓋が切って落とされ、陸海問わず様々な場所で戦いが起こる。 もちろん「余談ながら」は常にあるが、特に後半は息つく暇も無い程戦いが加熱していき、読書が止められなくなる。 日本が真面目に、急速に国力を増大させ、かつそのスピードがロシアから正しく評価されておらず、いわば「なめられた」状態で日露戦争が始まるが、それにしてもロシアと日本の規模の大きさは比べ物にならず、率直な感想としては、「ほんとにまぁよく勝ったなぁ」と思う。 司馬さんも「歴史にもしはない」と言いながら、「もし仮に負けていれば、北海道はロシアのものだったろう」という言葉を読んで、今北海道日本ハムファイターズがあるのは先祖の皆様のおかげだなぁと改めて思った。 余談ながら、坂の上の雲を読み進めていく内に、自分も日頃の文体が司馬さんのようになっていく。笑 そして、意外とスマホの文字予測変換に熟語がのっていないことに気付く。「逡巡」とか。(自分だけ?)
1投稿日: 2020.05.27
powered by ブクログ主人公の一人、正岡子規が亡くなりました。 そして、日露戦争開戦。国同士が対立していても、互いの国民同士の間には友情なんかもあった話が意外でした。 それにしても、登場人物が多くて難しい。
0投稿日: 2019.10.15
powered by ブクログ190919 中国大連出張行く前に読んだほうがよい。 歴史がわかるとすごく、その国の文化が興味深く味わえる。
1投稿日: 2019.09.19
powered by ブクログ”年末から読み始め、徐々にのめりこんできた。物語は、いよいよ日露戦争へ向けて進んでいく…。 --- T: P:明治人の気概を知る O: --- ・就寝前フォトリーディング→済(110504夜) <読書メモ>”
0投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログ日清戦争から10年、南下してくるロシアの脅威に恐れおののく日本。その時代俳諧の世界に数々の偉業を成し遂げた正岡子規が、逝った。
0投稿日: 2019.08.11
powered by ブクログ少しも長いと思わせることもなくサクサク読める。作中に出てくる通り話が逸れることもあるが、不要な情報は無いと感じる
0投稿日: 2019.02.10
powered by ブクログついに戦端が開かれた日露戦争。 日本としては、避けては通れない超大国ロシアとの戦争。 ロシア側は、完全に日本をみくびっていた。 軍事大国に対して、一進一退の攻防を繰り広げる日本。 秋山兄弟の活躍がクローズアップされる。 この物語の主役の一人である正岡子規が早々と病気で亡くなってしまう。 正岡子規をこの物語に登場させる意味があったのか。
0投稿日: 2018.11.02
powered by ブクログ日露開戦。戦艦ペトロパブロフスクの触雷沈没と旅順艦隊司令官マカロフの死の描写は、非常に映画的で、この巻で最も印象的なハイライトであろう。
0投稿日: 2018.09.07
powered by ブクログ安部晋三 現 内閣総理大臣が歴史上の人物で部下にしたいと上げていた児玉源太郎。 日清戦争から日露戦争の勝利までの戦略立案・実行を指揮した立役者。 一方、ロシアに目を向けると、ウィッテやクロパトンキンといった名将なども名を連ねる。 正岡子規の死に直面した河東碧梧桐なども描かれている。 意外と伊藤博文 初代内閣総理大臣は臆病な人だと感じた。
0投稿日: 2018.08.17
powered by ブクログ日露戦争の開戦 ロシア軍部は日本を侮り、国民からも反戦争の雰囲気が醸成されているなか、最初から日本が連戦連勝とはいかない、さすが腐ってもロシア。 ・ロシアは他国との同盟をしばしば一方的に破棄している ・国家間の人種問題的課題は、平時にはさほど露出しないが、戦争という政治心理的にぎりぎりの状態になると、自制心がゆるむ ・優れた戦略戦術というのは、素人にも理解できるほどの簡明さを持っている。玄人にしか理解できないような、哲学的で難解なそれは、まれに存在しても敗北側のそれである
0投稿日: 2018.07.28
powered by ブクログまずは正岡子規の死。この人は日露戦争の前で亡くなるのだ。なんでこの人に焦点を当てたの?という疑問は第3巻を読み終えても答えはない。 それはともかく、いよいよ日露戦争開戦。まずは東郷平八郎率いる日本海軍の連合艦隊がロシアの極東艦隊と対決。秋山真之は参謀として作戦の立案を担当。この海戦描写がメチャクチャおもしろい。さすが、司馬遼太郎の戦争群集劇。 海戦を繰り広げる軍艦がまるで人間のように考え、行動し、死んでいく。序盤の海戦でこれだけテンションを上げてしまうと、その後の対バルチック艦隊戦でこれ以上の盛り上がりを期待できるんだろうか。と、要らない心配をしてしまう。 そんな明快で豪快な海戦に比べて、地上戦は地味で日本陸軍の拙さが目立つ。特に弾薬不足は顕著。それを補うため、兵士個人の精神、忠誠に頼ることにした陸軍を著者は思いっきり批判する。 やっぱり、司馬遼太郎は自身が属していた日本陸軍が大嫌いのようだ。これぞ、良くも悪くも「司馬史観」ってやつだ。
0投稿日: 2018.07.23
powered by ブクログいよいよ日露戦争が開戦。 明治後期の軍人たちが活躍している様子が描かれていた。 個人的には山本権兵衛が好き。
0投稿日: 2018.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読むのにちょっと時間がかかったのですが 日清戦争後から日露戦争に向かうまでいかに 日本が処していったのかが描かれた巻。 冒頭で主人公の一人である正岡子規が死んでしまい 軍事的な話の合間に挟まれる閑話休題のような 子規にまつわる話がなくなったのは少し寂しい気がします。 しかし日露戦争といえば日本がロシアに勝った戦争であり 最初から華々しい感じだったのかと思いきや なかなか日本の思ったように戦争が進まず モヤモヤした感じで終わりました。 日本史では日本はロシアに勝ちましたというだけで 終わりますが現実はそんな単純なわけないですよね。 それでも司馬遼太郎の描き方なのかこの時代の日本の 次から次へと出てくる人材の豊富さにワクワクしました。 この巻の中で特に印象に残ったのは広瀬武夫とマカロフの死のシーンでした。 そして東郷平八郎と秋山好古の器の大きさ。 名将とはかくあるべきなのかと思い知らされました。
0投稿日: 2017.12.28
powered by ブクログ【あらすじ】 日清戦争から十年・・・ じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。 「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。 しかし、両国の激突はもはや避けえない。 病の床で数々の偉業を成し遂げた正岡子規は戦争の足音を聞きつつ燃え尽きるようにして、逝った。 【内容まとめ】 1.明治には、国民所得の驚くべき低さという宿命的な暗さが付きまとう。 2.ロシアと日本の戦争に対する準備は正反対。「Giant Killigno」の理由は準備の怠りと相手の軽視 3.この頃の人物たちは、当たり前だが「武士道」や「反骨精神」を心に持って生きている。 【感想】 ようやく物語は日露戦争に突入! しかし、今はまだ8分の3巻しか終わっていない・・・ この物語はこの後どう続くんだ? 長い。長すぎる! 長いのは良いけど、わき道にそれてばっかりじゃキツイぜ?!笑 上記にもあるが、この頃の日本人はしがみ着く思いを持って外国に対峙しているように思える。 負けるかもしれない、でも祖国のために負けるわけにいかない。 そんな緊張感と焦りを持ちつつ、現実から決して目を背けずにこの無謀な戦いに挑んでいる。 それに比べ、今の日本はどうなのか? 何故か高飛車な態度で生きて、中国やアジア諸国にツバを吐きつつアメリカや欧米国にはヘイコラよろしくやっていて、謙虚というよりもはや卑屈な態度で日々生きている人が多い。 時代が変わって人が変わるのは仕方ないとは言えども、こんな世の中になるために昔の人は血を流したのか? この頃の人間が今の日本を作る為に奔走したことを思うと、今の自分たちを見ると、どう思うだろう? 日本人である事に些かの情けなさすら感じてしまうな・・・ 話が逸れたが、、、 戦国モノと違って近代の戦争はスケールが大きい! 1人の力や戦略ではなく、色んな策略・謀略に富んでいて、面白い! が、文字で読むのが難しい!!笑 これは小説で読むにはもう少し根性が要るな? あと5巻!楽しみだぜ。 【引用】 p9 「秋山の天才は、物事を帰納する力だ。」 あらゆる雑多なものを並べてそこから純粋原理を引き出してくるのが真之の得意芸。 熱心さも度はずれたもので、「一生の大道楽」と人には言っていた。 p42 明治28年に日清戦争が終わり、1年間の総支出は9160万円ほどだった。 しかし、翌年明治29年は当然民力を休めねばならないのに、総支出は2億円あまりである。 軍事費が占める割合も、32%→48%に。 明治の悲惨さはここにある。 我々が明治という世の中を振り返るとき、宿命的な暗さが付きまとう。 つまり国民所得の驚くべき低さがそれに原因している。 p68 要するに、日露戦争の原因は、満州と朝鮮である。 日露戦争にもし日本が負けていれば、朝鮮はロシアの所有になっていたことは疑うべくもない。 ただ、日本は海ひとつへだてているために、所有まではされなかったに違いない。 p96 ・ロシア陸軍大佐ワンノフスキーの日本観 「日本陸軍がヨーロッパにおける最弱の軍隊水準にまで辿り着けるだけの道徳的基礎を得るまでに、あと100年はかかるであろう。」 日本陸軍の装備や作戦能力ではなく、軍隊道徳的について論じている。 当時の日本軍隊において過剰すぎるほどの要素は忠誠心と服従心でしかないのに、そのごく明白な事実すら、観察する能力を欠いていた。 またこのワンノフスキー報告が、その後のロシア軍部の日本観の基礎となった。 →ロシアは日本をクソ舐めてた p139 好古の日記 「ロシア帝国というのは、外交ひとつにしても嘘が多くて、何をしでかすか得体の知れぬ国であるが、しかしロシア人はその国家とは全く違った好人物だけである。 特に酒宴でのロシア人の気分のよさは、世界一かもしれない。」 p180 ・戦前の日露間の外交について 劣等民族である黄色人種へのサディスティックな外交は、この時だけでなく太平洋戦争やむしろ現代でもくすぶっているのでは? 日本が調子に乗っちゃいけない、今もなお白人たちは劣等民族と思っている。 日露戦争というのは、世界史的な帝国主義時代の一大現象。 窮鼠猫を噛むかの如く、追い詰められた者が生きる力ギリギリのものを振り絞ろうとした防衛戦であった。 そんな用意周到な日本に対し、ロシアの準備不足は日本を舐めてかかりすぎたから。 大東亜戦争では、日本はこの頃の気持ちを忘れてやや哲学的に作戦を立てすぎていた。 p317 「これが、日露騎兵の第1戦なのだ。 常に最初の戦いが大事であり、ここで負ければ日本の騎兵の士気に影響し、悪くゆけば負け癖がついてしまうかもしれない。 ここで退却すればロシア騎兵に自信をつけさせ、今後の戦闘で彼らはいよいよ強くなるだろう。」 戦術的に退却が妥当であることはよくわかった上で、この局面この段階での退却が全てを失う事になることを案じていた。 「旅団長閣下が、最前線の機関銃陣地で不貞寝をしている。」 「もう戦闘は1時間半も続いている。 敵がやがてくたびれるはずだ。」 とにかく自分や兵隊の体がちぎれようと吹き飛ぼうと、この現場から退かないというのが、好古の唯一無二の戦法だった。 戦場での司令官は、あまり鋭敏であってもいけない。 反応が鋭敏すぎると、かえって事を誤る。 こういう極所には、わざと鈍感になるしかなかった。
6投稿日: 2017.12.19
powered by ブクログ日露戦争開戦。 戦争に対する視点の設定として、こう言う表現も有るのか、とちょっと不思議な感じを受けた。 戦争する前に、ロシアの軍人との交流があったり、開戦した戦艦に他国の軍人が観戦していたり。 相手を知った上で戦ったり。 血生臭い表現と言うより、体育祭の騎馬戦とか、サッカーの試合でも見ている様な読後感。 軍人たちの生き方、特に現場の指揮官達にフォーカスしていて、戦争は悲惨という部分が3巻の中では受けにくい。何人死んだとか、機雷によって戦艦が破壊されて血みどろで死んだマカロフの描写もあるけど。 自分達が使った作戦を相手にやられて引っかかるとか、不思議な事が普通に起きたり、、 現場で命を落とした多数の人とその家族の息遣いみたいなものを一切消し去って純粋に戦いの趨勢にフォーカスしているのは、文学作品だからと割り切って読もう。
1投稿日: 2017.08.25登場人物を通して色々学べる素晴らしい歴史小説
第三巻では、とうとう日露戦争に突入します。 歴史小説として、日本人からの立場だけでなく、 ロシア側の挿話や人物像を読むことができました。 多くのリーダー、社長が この本を進める理由もわかります。 登場人物それぞれの特徴が事細かに書かれており、 色々な人に小説を通して接することができる 大変有意義な本です。 まさに小説の醍醐味です。 この他にも、「坂の上の雲」は、 司馬遼太郎さんの文章の素晴らしさ を感じることができる本です。 是非お勧めです。
1投稿日: 2017.05.14
powered by ブクログ日露戦争に突入。 両国の国民性や軍人たちを個性豊かに描き、且つまるでドキュメンタリーのように戦いの様子が臨場感と緊張感をもって綴られている。 この作品に巡り会ったおかげで遠い過去に起こった日露戦争という出来事が、その背景から経過、結果まで完全に記憶に留まることになりました。学生時代の歴史の勉強が年表と人名の暗記ではなく、こんな内容だったならよかったのに。
0投稿日: 2017.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好古の訪欧から日露開戦へと物語は進む。そして、海軍の旅順海戦、陸軍の鴨緑江会戦・遼東上陸迄。 そして、静かに子規逝く。 一方、戦場になる清国、また韓国の思惑や視座が、これまでのところ、本作で描かれることは皆無。 著者が本作全般で宣うように、露に比して日本が弱いのは史的客観的には事実だろう。が、日本の国土が戦場でない中、それだけじゃ足りないんじゃないか、という感しか残らない。 とはいえ、著者の(昭和)陸軍への恨み骨髄節が徐々に露わに。陸軍の某将を称して「勇猛の裏にあるものは単に軽率でしかない」には、余りの辛辣さと的確さに爆笑。 8巻中の3巻目。
0投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ついに鴎外が死に、日露戦争に突入の3巻。結果はわかっていながらも日本軍の攻守にはらはらします。太平洋戦争の時と違って精神論よりも現実的な思考が功を奏しているのでしょうね。逆にロシアは2巻で語られた一部の人物による楽観で劣勢に立たされて。 相変わらず深い取材と考察で綴られる圧倒的な内容に脱帽。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ正岡子規の死。それと同時に緊張が高まる、ロシアのアジアへの南侵攻。艦隊勤務となる真之。 日露戦争前のロシア、ヨーロッパ、日本の多角的視点から開戦までを捉えている。 そして開戦。海軍による黄海での制海権の獲得に至る、仁川、旅順開戦。度重なる閉塞作戦。陸軍一軍、二軍の上陸。 太平洋戦争とは違う合理主義的な考え方が、軍部上層部にあり、哲学、精神論は二の次。 個人的には、ヴィッカーズ社から回航してきた戦艦三笠、同型艦朝日。いよいよ6隻の戦艦を主体とした日本海海軍連合艦隊が佐世保が出港していくシーンはとても好きです。
0投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ日露戦争が始まる。 戦争の細かな描写があり、だれだが何した何された、あの船がどうしたこうした。 自分的にはそこまで細かな描写は興味ないため、斜め読み。 そんな中で、絶対に勝てそうもない状況です。 歴史の教科書で、日露戦争を勝ったとした学んでなかった為、ここまで力の差があったのかと愕然をした。 長引けば負ける。 そりゃそうだ。物の量が違うのだよ。太平洋戦争でもそうだったけど。そりゃそうだよ。 戦争の基本は、倍以上の兵力で臨む。 ナポレオンも信長もそうだったと。 それが、日露戦争で勝てちゃったから、また勝てるんじゃないって太平洋戦争へ。奇跡は二回も三回も続きません。 信長は、桶狭間は少人数で買ったけど、その後は、兵力を大量に投入したそうな。 さてさて、どうしたら日露戦争を勝っちゃうのか。 続きを読みましょう。
1投稿日: 2016.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わかっててん。 正岡子規が若くで亡くなるんは、読みながらも読む前からもしっとってん。 やのに、何でこんなに読んでてつらいんやろう。 鼻水やら涙やらで顔がぐちゃぐちゃになってしまった。 司馬遼太郎さんの書く文章ってほんまにすごい。 ただ、正岡子規が死んでから秋山兄弟が出てこないシーンがすごく増えた。 もっと集中して読みたかったけど、集中できてなかったようであんまし覚えてない。 名前も大量にあがるもんやから、誰が誰やったかわからんくなってもうた。 これは全て私の頭が悪いせい。 もっとかしこければ、もっとこの小説楽しめるのに…
0投稿日: 2016.04.13
powered by ブクログ日清戦争に勝利したのもつかの間、ロシアの南下政策が日本に影響を及ぼし始める。そんななか、子規が病没。やがて、恐れていたロシアとの戦いの火ぶたが切られ、秋山兄弟は再び戦地に赴く。 主人公のひとりである子規が3巻目にして早くも亡くなってしまった。壮絶な闘病生活の描写が痛々しい。日露戦争、旅順、満州など、おぼろげにしか知らなかった言葉が理解できるようになった。
0投稿日: 2016.02.03
powered by ブクログ子規の死。 そして、日露戦争開戦。 人の心の熱量が伝わってくるストーリーにぐいぐい引き込まれます。 いずれ敵同士になる諸外国の方々との交流の場面も相変わらず興味深いです。 ページを繰る手がとまらなくなる、熱い展開が続きます。
1投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いよいよこれから! 負ける国では、上層部の政治的な抗争で一枚岩じゃないのが感じられた。 日本は、何だかんだで、国のためにという意識は皆持っていたように思った。
0投稿日: 2015.10.25
powered by ブクログこれを言ってしまうと元も子もないのかもしれないけど、そもそも秋山兄弟と正岡子規を、敢えて一つの作品にまとめる必然性って、果たして何なのでしょう。そんなに交流が深かったようにも思えないし、同時代を生きた同郷の人物っていう以上の意味合いが、正直見出せないのです。そうこうしているうちに、まだ物語の序盤だというのに、子規は早々と退場してしまったし。もっと言うと、日清戦争の描写にしても、ところどころ件の兄弟の話題も交えつつ、総合的には色んな人物を登場させながら進めざるを得ない訳で、いっそ主人公なしでも良かった気がしなくもないのです。もちろん、筆者の中でも名作の誉れ高いだけはあって、物語そのものは面白いと思うのですが。これから先の展開についても、そこまでワクワクしない自分がいるのも、これまた事実なのであります。
2投稿日: 2015.09.24
powered by ブクログうーむ、確かに日露戦争は自衛戦争であったと読めなくもない…のか!?万策尽くしても追い込まれた日露戦争、自ら暴走、孤立していった太平洋戦争、過程の違いを書いているだけで、悲惨で自滅的戦争であったことに違いはないように捉えられると思う、けど。司馬氏の太平洋戦争感のインタビュー見ているので贔屓目すぎるかな?
0投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログ日露戦争が始まった 好古は陸軍の騎兵旅団として参戦 真之は海軍の参謀として参戦 正岡子規は東京で病死 窮鼠猫を噛む 日本がロシアに戦争をしかけたのはまさにそんな状況だったらしい。物資の圧倒的な差がよく表現されている
0投稿日: 2015.08.14
powered by ブクログ【読書その105】気がついたら今年2015年も読書冊数が100冊突破。最近のマイブームは坂の上の雲。本当に恥ずかしながら初めて読む。3巻目の本書では、正岡子規の死去に涙。
0投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ第3巻。日清戦争に勝利したものの、三国干渉などロシアの南下の脅威が高まり、ついに日露戦争に至る。この間、敵の敵である英国との同盟を成功させたり、膨大な費用をかけて海軍の船を増やしたり、と日本は国力増強に力を注ぐ。一方で窮乏生活を強いられた国民が、それでも開戦を強烈に支持していたというのは、日本人の国民性のあらわれかもしれない。
0投稿日: 2015.07.11
powered by ブクログ名将たちのリーダーシップと、様々な人物の死に様の壮絶さが印象的だった。戦争は何が起こるか分からない。
0投稿日: 2015.03.31
powered by ブクログ子規が死ぬ。 日露戦争始まる。 閉塞の実施計画のところで、 志願者のなかから、もっとも肉親の係累の少ないものという基準で選ばれた…ってところ。 なんだかせつない。
0投稿日: 2015.02.20
powered by ブクログ子規が死んでしまった(;O;) 本当に若かったんだな、と思った。 日本政府は和平を狙って戦争に臨んだことが分かった。 海戦は、戦艦もろともたくさんの人が死んでしまうもので、とても残酷な戦いなのだと思う。
0投稿日: 2015.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
俳句に命を掛けた正岡子規の人生に幕が降りた。本業の新聞をそっちのけで俳句に力を注ぐ有様に凄みを感じました。 病室の窓からの風景から日本全国の風景を想像する姿を読み、人間の心は本当に自由なのだと思いました。 また、日露戦争が始まりまずは旅順の話。 陸軍と海軍の意思疎通のズレにやきもきしてしまいます。
0投稿日: 2015.01.08
powered by ブクログ日露戦争前後の時代を描くパート。主題の秋山好古、真之の話の合間合間に余談、あるいはさまざまな背景知識が語られています。 いわゆる司馬史観で、太平洋戦争の指導者を愚劣とののしるあまりに明治期の人物を持ち上げるきらいはありますが、それにしても維新を乗り越えた人々の器量の大きさが目立ちます。 のちの海軍大将山本権兵衛を見出した、時の海軍大臣西郷従道の大器量について。老荘的な大人の風があります。これぞ将に将たる器といえましょう。 ○薩摩的将帥というのは、右の三人に共通しているように、おなじ方法を用いる。まず、自分の実務いっさいをまかせるすぐれた実務家をさがす。それについては、できるだけ自分の感情と利害をおさえて選択する。あとはその実務家のやりいいようにひろい場をつくってやり、なにもかもまかせきってしまう。ただ場をつくる政略だけを担当し、もし実務家が失敗すればさっさと腹を切るという覚悟をきめこむ。 ○山本サン、私が海軍のことがわかるようになると、ミナサン、おこまりになるのではないかな。 私は海軍のことがわからない、ミナサンはわかる。ミナサンがよいと決めたことを、私が内閣で通してくる。それでよいではありませんか。
0投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子規ついに没し、秋山兄弟は日露戦争で陸海戦に立つ。 小人物の日常話から、きゅうに大物政治家や軍人の外交へと話のスケールが大きくなる。世界史、戦争史的に見ればおもしろい読み物であるのだが、人情味が薄れているために興味を失った。三巻で挫折。 この開戦中のことは映像で観たほうがよろしかろうと思う。
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログロシアの南下政策に対する脅威に対して日露戦争が始まり、旅順の攻防が始まろうとしている。昔、映画にあった「203高地」の前章に当たるか。 著者の「ついでながら」は相変わらずだけど、案外、重要な事だったりする。」 旅順を巡る大攻防戦が描かれそう。
0投稿日: 2014.10.01
powered by ブクログ宿敵ロシアと遂に開戦。大山巌元帥率いる満洲派遣軍は、まず、鴨緑江を越え、黒木第一軍の敵前渡河作戦で緒戦大勝利。奥第二軍、乃木第三軍、野津第四軍も遼東半島から、大連、金州を攻略。しかし、これは苦戦の序章に過ぎなかった。
0投稿日: 2014.07.31
powered by ブクログいよいよ日露が衝突する第三巻。 日本、ロシア、それぞれの外交の謀略が交差するのが読みごたえがありました。軍国主義が世界の主流だった時代、そうした外交の読み合いというのが国の命運を左右するもので、登場人物それぞれの知略や状況判断に国家の命運をかけて臨んでいる姿が行間から伝わってきたからだと思います。 そしてこの小説での日本軍の冷静な戦況の読みには感嘆の想いでした。6:4で日本が勝つ戦況に持っていくだとか、兵士に命を賭すような作戦を立てることは負けを意味している、だとか精神論では戦争はできないだとか、太平洋戦争での無謀さからは考えられないような考え方で動いていたのが意外でした。こういう考え方が後の太平洋戦争でも残っていれば、もっと日本の被害は減らせたいたのかなあ。 司馬遼太郎の歴史認識が色濃く出ている、ということで、これだけで一概にこのころの日本軍はましだった、ということはできないですが、こういう見方もありだなあ、と思いつつ次巻に進もうと思います。
0投稿日: 2014.06.15
powered by ブクログここら辺から日露戦争中の話に入ります。 日露主要軍人の人間模様は面白いけどかなり主観も入っているようだし、 戦術についての記述はあまり興味がないから読み進めるのが結構大変。
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子規の死から日露開戦を経て、二戦艦が沈没した所まで。 病床ながら最後まで、美を追求し続けた子規の儚い姿がいたたまれなかった。印象的だった点は、日露戦争期とWWⅡとの軍事首脳部の違いを論じた箇所。 後者が戦略性を失い哲学性・神秘性を持った思想を有していたのに対し、前者は合理主義的計算に基づいていた。それは当時の一般教養であった朱子学の合理主義立場から神秘性を排する思考法があった為だ、という指摘は興味深い解釈だった。 しかし重火器の認識不足や奇襲・強襲が中心の基本思想など、彼らを合理主義と論ずるには疑問が残った。
0投稿日: 2014.04.12
powered by ブクログ3人いるうちの主人公の彼が逝きました。 まだ3巻(全8巻)なのにびっくり。 好きだったから、ショックです。 日露戦争、明治時代、 知らなかったことてんこもりで でも知らなさすぎて、読んでいても 頭の中で絵として想像するに限界あり。 そういった意味で、NHKのドラマ化はおもしろいです。 日本という国家について、 真剣に考える男がたくさん出てきて 文明開化のおもしろさがわかります。
0投稿日: 2014.04.07
powered by ブクログいよいよ日露戦争開戦。 大国ロシアとの戦いの中での 陸軍・海軍の見どころ満載。 やっぱりそこは秋山兄弟はすごいなぁーと(個人的ですが特にこの巻は好古さんの印象が強い) 海軍は三笠の出番があって、だいぶ興奮した! 横須賀の三笠行って良かった! あと、正岡子規の亡くなるとこらへんが悲しい… 儚い。本当に。 日本がここからどんな運命を辿るのか、日本・ロシアから見た この戦争と人を通して解説しているような そんな感じ。 だから話が途中で飛ぶのね…と。 とにかく続きが気になります。
0投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログ坂の上の雲第3段。 ついに迫る大国との戦い。来るべき舞台を前に、将として着実な力をつけていく秋山兄弟。そして、病床においても戦い続ける子規の運命。 思えばこの時期は、日本という国が数々の奇跡を起こした時期である。日英同盟に、日露戦争。どちらも、途方も無い世界の巨人相手に、常識では考えられない成果を得た史実であった。その裏にあった準備と駆け引き、そして根底の心意気。やはり、このシリーズは良い。 天下取りの三条件。日本の命運は如何に。 「いま日本は天ノ時、地ノ利、人ノ和をもっともよく得た最上の時期にあり」
0投稿日: 2014.01.21
powered by ブクログ2巻までとはだいぶ毛色の違う雰囲気でした。 日露戦争に突入し、躍動感が出てきたためか、読むスピードも速くなりました。 1・2巻で諦めなくてよかった、と思いました。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログ帝国主義時代、亜細亜に侵略して来た大国ロシアに対抗し、生き残るためには戦うしか選択肢がないような時代。 必死に日本の活路を開くために奔走した男たちの姿が目に浮かんで来る。ロシアとの戦いが始まった第三巻。 歴史上の登場人物が何を思い、どう生きてきたのかこれからが楽しみになってきた。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ明治と言う時代を秋山兄弟と正岡子規の三人を通して描く。 この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってくる。
0投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「この小説をどう書こうかということを、まだ悩んでいる」 著者自身がこのように言っているように前巻は、横道にそれた記述が多く、間延びした感があったが、日露戦争が開始され、話に勢いが出てきて、面白くなってきた。 そんな中で主人公の一人であったはずの子規が死んでいく。 「そとに出ると、十七夜の月が、子規の生前も死後もかわりなくかがやいている」著者が伝えたかったのは明治のこの時代の大きな物語であり、それを表現するための秋山兄弟、正岡子規だったのだろう。 日露戦争に至る経緯が詳しく記述されており、時々、主人公が物語から消えてしまうことがあるのはそういう理由からかもしれない。 好古とロシア将校の宴や広瀬少佐とヴィルキツキー少尉との戦争を超えた友情など、当時の軍人たちの人間的レベルの高さを感じる。自分も己の本分は失わずに、でも、人との縁は大事にできる人間になりたい。
0投稿日: 2013.07.27
powered by ブクログ3巻は日露戦争の前哨戦 「一撃撤退という戦法はロシア陸軍伝統の戦法であり、敵の補給船が伸びきったところで大反撃に出る。ナポレオン・ヒトラーもこれに屈した。」 戦法とか戦略って民族色が出るものなのかしら
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログ子規が死に、日露戦争が開戦した。 この時代、「世界の国家や地域は、他国の植民地になるか、それがいやならば産業を興して軍事力をもち、帝国主義の仲間入りするか、その二通りの道しかなかった」という歴史的背景は頭に入れておこう。
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ正岡子規の死と日露戦争開戦の第三巻。日露両国様々な登場人物を描くことで、戦争の様々な側面が見えてきます。外交、財政、国民の士気まで、近代戦争というものが国家の総力戦であることがよく分かります。
1投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ読んでいて思っていたことをツラツラと。 ◆過去の事実を研究して、原理原則を抽出する。そうして自らの知の体系を築き上げる。過去を研究する際に必要なのは要所をつかむことである。 ◆トップは部下に多くを語るべきか? 士気が高い者には多くを語る必要はないかもしれない。一方で士気に欠ける軍隊には戦略を共有して、一つ一つの戦術や行動に意味を与えてやる必要があるのかもしれない。 ◆戦術と戦略は異なる。 ◆部下を殺してしまう作戦は作戦ではない。そういう作戦しか立てられないのであれば作戦家はいらない。 同じくリストラ策で首切りしたり従業員の給与を削減したりするのはしか、作戦とはいえないだろう。そんな戦術は高給どりの経営者じゃなくても思いつくものだ。
0投稿日: 2013.01.02
powered by ブクログ「子規が死んでからがね、辛いよ。一回つまんなくなってやめた。でもドラマが始まって、もう一回読むかってなって、そこからが面白いね。日露戦争の様子を初めて細かく再現したんだって。面白い時は、電車から降りてもベンチに座って読んだりした」。 私が司馬遼太郎好きと知った先輩に、坂の上の雲を読んでると言ったらこう語ってくれました。 確かに、子規が死んでからが長かったです。 三巻はマカロフの章が面白かったので、私は弟の淳さん向きかしら。 東郷平八郎はまだターンしません。信さんの騎馬は少ししか出てこない。多くは振り返らず、すぐに四巻に突っ込んでしまいました。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログp216「二人の希世の名将が心血を注いで作戦を練っているという感動的な光景であった」僕はこのような映画のような”光景”を自分の人生にいくつ作れるのか?
0投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ3巻目読了! 日露戦争が遂に開戦! 開戦までは正直、対して面白くなくこの先読んでいけるのかと不安になったが、しかし開戦してからは面白く、各軍の作戦などがうまいこと成功するとこなんかはワクワクした! これからどう日本とロシアの戦略が展開していくのかとても楽しみ!
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログ東郷海軍司令官、マカロフといった司令官の器の大きさが非常にかっこよかった一巻だった。特別に優秀ではないけれども人格のある人、そんな人を目指すのも悪くない。星4つ。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログこの3巻では、本格的に日露戦争が始まる。 この内容を見て、初めて、戦争の現実を実感した気がする。 それは悲惨さとかの部分ではなくて、戦争に赴く人々が、普通の生活から、本当にその延長に戦争があるという現実感。 戦争という中にも、普通に人がいて、相手国にも人がいて。 意識を通じあってる。 この内容が、小説ではなく、実在する過去であるところがすごい。
0投稿日: 2012.07.19
powered by ブクログ続き。 正岡子規が死んじゃった。人が死ぬときってあっけない。それまでは非常に苦しむ。いろいろ思い出すな。 海での戦いの作戦作戦が面白かった。続きが気になるけど、図書館に行けなくて保留中。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログとうとう日露戦争に突入。 ロシアという超大国に戦争を挑まなくてはならなくなった日本人の気持ち、恐怖や決意、様々な感情が、現在を生きる僕の胸にもつき刺さります。 この時の日本人の感情は、真之と同期で、生涯の友人だった森山慶三郎の言葉にあらわれています。 「私はただうつむいてだまっていた。涙がこぼれて仕方がなかった。この時脳裏を去来したのは、ロシアに負けるかもしれぬということであった。 二年前に公用で渡欧し、そのときポーランドを過ぎてその亡国の状を見た。戦勝者のロシア人が、どの町でもその町の主人のような態度でポーランド人を追いつかっているのを見たが、その光景が思い出されてならず、日本もあのようになるのではないかと思うと、感情の整理がつかなくなり、涙がとめどもなくなった。」 この戦争に負けたら、日本がなくなるかもしれない。 そんな覚悟を持った当時の日本人の姿からは、多くの勇気や教訓を与えてくれます。 決して戦争を肯定する訳ではありませんが、このような覚悟をもった人々がいたことによって今の日本があることは、日本人として知っておくべきだと思います。
2投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログドラマを先に見て、原作を今、やっと読んでいる。 三巻は明治三十年代前半から、三十五年九月の子規の死、日露開戦後、明治三十七年五月のマカロフ提督戦死のあたりまで。 子規の妹、律がどのように描かれているのか、興味を持って読んだ。 ドラマではかなり大きく取り上げられていたが、本書ではほんの僅かしか登場しない。 ドラマであんな大きな扱いになったのは、関川夏央が関わったためか? 日露戦争を揶揄する漱石を、律が嗜めるシーンがあって、本当にそんなことがありえたのか、とびっくりしたけれど・・・もちろん、これは原作にはない。 正直、戦記としての部分に、あまり興味があったわけでないので、読むのが幾分つらいところがあったが・・・ 開戦を避けるための外交努力を続けた伊藤博文や、東郷平八郎が日露戦争以前はほとんど公には評価されていなかったことなど、初めて知ったことは多かった。 子規や秋山兄弟はもちろん、山本権兵衛や、児玉源太郎といった人々の風貌やたたずまいが伝わってくるような気がするのが面白かった。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ噂に違わず面白い。 正岡子規が亡くなり、日露戦争が始まります。その中で秋山兄弟をはじめとした、各武官が描かれます。 日露戦争が1904年、太平洋戦争が1942年。たった40年後ですね。 どこでどうボタンを掛け違えていったのでしょうか。
0投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ植民地主義が盛りの時代、日本が江戸から明治に変わり、世界から見て三流国であった日本が、今もこうして存在する背景に、日本に攻め入る圧力を、当時の先人達の危機感、思いと幸運によって、偶然にも排除できたということを、この小説を読むたびに感じ入る。
0投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
NZのMhutに一週間缶詰のときに一気に読みました。 なんと全8巻のうち、3冊目にしてあの人はこの世を去ってしまった・・・。 日本人ががむしゃらに生きた時代の熱気をこの作品からは常に感じます。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ日清戦争をどうとらえ 日露戦争をどうとらえるか。 あまり深く考えてこなかった自分でも 違和感を拭えない。 もう少し読み進めていきたい・・・。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ日清戦争から日露戦争へ。このとき互いに親睦関係にあったロシアの軍人と日本の軍人が、それぞれ騎士道精神、武士道精神で、開戦前に互いの無事と健闘をたたえあう、あるいは書簡を送るシーンが多々描写されている。かつて世界でこのような精神で戦争をした二国間って他にあるのか?美しき古き良き時代だったのかもしれない。
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正岡子規も主人公の一人だと思っていたがここで死にます。 子規は、一生懸命で、病気と向かい合い死んでいった。 生き方として尊敬に値する人であります。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遂に日露戦争開戦。山本権兵衛、小村寿太郎、伊藤博文、西郷従道、東郷平八郎…etc。名だたる人物たちが、複雑に絡み合いながら日本が開戦に向かっていく様子が何ともいえない。旅順での戦闘は、今後どうなっていくのだろうか。 この巻で印象的だったのは、 「19世紀からこの時代にかけて、世界の国家や地域は、他国の植民地になるか、それがいやならば産業を興して軍事力をもち、帝国主義国の仲間入りをするか、その二通りの道しかなかった。…日本は維新によって自立の道を選んでしまった以上、すでにそのときから朝鮮の迷惑の上においておのれの国の自立をたもたねばならなかった」 と書かれている。当然、今の時代からすれば、何て迷惑な思想だ(特に中国、韓国にとって )と思うのだが、作者はこうも書いている。 「当時の国家と国際社会に割り込ませて国家のありかたの正邪をきめるというのは、歴史は粘土細工の粘土にすぎなくなる」 結局、どこの国が悪かったのかを決めることはできないし、当時に生きない限り感じることは不可能かもしれない。今の時代を生きる私にとってはそういう思想で成り立っていた時代だったのだと理解するしかない。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログ日英同盟〜日露戦争(@旅順、鴨緑江) 日英同盟:当初は日独英の三国同盟。しかし、ドイツ皇帝カイゼルがロシアの脅威を感じ、脱退。結果、日英同盟になる。英国は極東におけるロシアの拡大に懸念を感じており、日本を駒にその問題を解決しようとした。 日本の対応:軍部や世論は日露開戦に前向きな様子。海軍大臣であった山本権兵衛はロシアとの戦争に向けて軍部のリストラや戦艦の増強などあらゆる海軍の改革を担ってきたが、日露開戦には慎重。陸軍次官の児玉源太郎は戦費調達のため渋沢栄一などのところにかよい、財界の了承を取り付ける。 伊藤博文は最後まで日露同盟にこだわったが、結局破綻した。 日露開戦:海軍は三笠を中心とする戦艦6隻。一方のロシアは本国のバルチック艦隊と、旅順の極東艦隊の二本柱。まず、旅順の要塞を囲い込み戦略により封鎖。その間、陸軍は日本海を渡り、仁川や大連に兵をおくる。それぞれ北上し、満州で合流。遼陽や奉天といった敵の本拠地を狙う。敵の極東司令官はアレクセーエフ。皇帝ニコライ2世と同様、日本をなめていた。 ロシアの作戦の一つは「一撃撤退」仁川以降、ハルビンくらいまで戦線を引下げ、敵の補給経路が長くなりきったところで全力で戦う。ナポレオンや後のヒトラーも敗北したロシアの得意技。 この頃の軍部の基礎思考には、海軍では艦隊の積載トン量ベースでの戦闘の試算、陸軍では兵の数と兵器の質による試算がベースになっており、後のWW2のように精神面を試算に入れることはなかった。その点、合理主義を旨とする朱子学の影響か。しかし騎兵や飛行機といった斥候部隊を使いこなすことは、日本にはついにできなかった。日本の軍部の基本戦略に漸進的な戦術というものはほとんどなく、源義経や楠木正成が得意とした奇襲攻撃が美学としてある。 軍事作戦は本来、素人でもわかるもの。この頃の優れた作戦というものは、軍事に関する素人でも理解できた。後のWW2の際の作戦のように素人に理解できないものは、常に敗者の作戦となる。 東郷平八郎司令長官は鈍感。開戦後に戦艦2隻を失った際にも微動だにしなかったと言われている。それに対して参謀である秋山真之などは敵の一挙手一投足に常に敏感に反応し、作戦をねる。 戦争において緒戦を勝利するということは非常に重要。日露戦争で言えば、外債の売れ行きといった戦費調達の面もあったが、それ以上に兵士の士気や軍部上層部の姿勢にまで影響するため。そのため、陸軍の大連上陸では3000人というこれまででは考えられなかったような犠牲を出しながらも撤退はしなかった。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログ子規がもう死んでしまった。ドラマではあんなに引っ張ったのに… 早くも日露は開戦する。バルチック艦隊の到着を待ち、ひたすら持久戦に終始する旅順艦隊を東郷率いる日本艦隊はなんとか港の外まで誘い出して、少しでも戦力を削ぎたい。しかしバルチック艦隊の到着を待ちさえすれば勝利が確実なロシアは誘いに乗らず、じりじりとした神経戦が続く。そこで真之は米西戦争から学んだ自軍の船を湾の入り口に自沈させ敵艦隊を湾の内部に封じ込める作戦を進言し、東郷はこれを実施する… 一方陸軍は北進し、ロシア軍との会戦に備えるが、ロシアが急造した野戦要塞の火力にさえ苦戦する有り様だった。旧式の銃と機関銃の戦いで、砲弾量も比較にならないほどお粗末なくらいしか陸軍はもっていなかった。それでも日本軍が敗走しなかったのはロシアは局地的な戦闘は望まず、ある程度奥地に日本軍を誘いこんでから、圧倒的な戦力で壊滅させる気であったからだ。撤退は作戦の内だった。 折々に挟まれる、ロシアの騎士道精神と日本の武士道精神のエピソードが面白い。 しかし、どこまで読んでも日本が勝てる要素が無い。 この時点での正確なデータをもとにシュミレーションしたとして、日本の勝ちを予想するPCがあったら、まずHDが壊れたか、ウイルスに感染した事を疑うと思う。
0投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログこの話を読んでいると猿と呼ばれていた後進国の東洋人であるにもかかわらず、一部の軍人はヨーロッパの社交界などで人気を博していたような描写がたびたびある。秋山好古も敵であるロシア軍人ととても仲良くなるし、広瀬武夫なんて「こんにちにいたるまで、広瀬ほどヨーロッパ婦人のあいだでいわゆるもてた男もいない」ということだから羨ましい。写真も見たけどそこまでハンサムじゃないと思うのは嫉妬だろうね。戦の方はだいぶ白熱してきました。4冊目は如何に?
0投稿日: 2011.12.14
