
青の障壁
白井かなこ/ソニー・ミュージックソリューションズ(MPC)
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総合評価
(2件)4.5
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心に届き沁みます。
良い本と出会えました。 推理物やサスペンス物ばかり手にしてましたが、沁みる日常や恋心の本は、ある意味王道ですね。 読み終えて、心が穏やかで幸せな気持ちになれました。これが、通勤電車ではなく、例えば、避暑地で涼しい風のなかで読んだら最高かもしれません。 おすすめ出来る一冊でした。
0投稿日: 2018.08.24香子と未知。名前が象徴していた物語
私にとっては、少々ストーリー展開がワサワサしていて、もう少し整理して欲しかった気がしないでもありませんが、物語の趣旨はよく理解できました。 主人公の香子と未知は、過去と未来を象徴し、また、青の障壁の青とは、青春の意味があるのかな? どんな障害があろうとも、また、どんな理不尽な運命に翻弄されようとも、ヒトは過去を想い出に変え、未来に生きていかねばなりません。青色一色で塗られた看板は、決して一色ではなく、グラデーションで段々明るくなっていました。そうやって生きていくんですね。 内容とは直接関係ないのですが、スマートフォンについて、面白いフレーズがありました。「(スマホは)小道具の一つだけじゃない。それを持つ誰かの人生、そのものかもしれない。」そっかぁ、今の若者はそんな風に考えているのかもしれないなぁ。といまだにガラケーの私は思いました。 また、美術館に展示された仏像には手を合わせて拝まないとの記述もありました。展覧会等に行くと、手を合わせているお年寄りもいるにいるんですが、それにどかこ違和感を感じている自分を、私自身不思議に思っていたところです。これも作者の人間観察力でしょう。感服です。
7投稿日: 2017.03.31
