
総合評価
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powered by ブクログホラーまんが界の巨匠が自選した作品集。 その世界観はたまらない!! どの話も救いようがないと思えるラスト。 なのに、もっともっといろんな作品が読みたくなる。
0投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ伊藤潤二さんは本当にアイディアマンで、そこから帰納的に流れを考えていくという作風が短編からありありと感じられる。本人も語るようにアイディアが出ない時は相当に苦しい様子である。富江はややワンパターン化し、絵柄の気持ち悪さのアイディア一発勝負に寄っていった感じだが、この作品はフレッシュなアイディアに溢れていてみずみずしい。 体に穴を空ける虫、糸で操られて生活する家族、永遠の夢を見る患者、油を飲む家族、そして当然ながら首吊り気球。次々と家族が外へ出ていく展開は、ギャグ漫画の手法をふんだんに取り入れ、そして気球どうしの接吻という若干居心地の悪いエロまで入り、とにかくこの作品のテンションはものすごく勢いが感じられる。富江も、あの一番有名な絵はこの話に収められていたのか〜と感心した。 こうして自作をサクッと語ってくれるタイプの作家が好きなので、彼の魅力をふんだんに味わうことができた。
1投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログどの作品も子供が読んだら確実にトラウマになる。中古レコードは呪いのレコードをめぐる物語。寒気はネット隆盛期に流行ったハス画像を思い出してゾッとする。ファッションモデルは化け物女がただただ恐ろしい。首吊り気球はどうしたらこんなものを思いつくのかと思うし、あやつり屋敷は落ちが秀逸だ。富江•画家は富江がモンスターなのか、そうでないのか判然としないがゾクゾクする。長い夢はまさに奇想天外。ご先祖様は毛虫を見るたびに一生コレを思い出すのだろう。グリセリドはただただ気持ち悪い。とにかくどれもトラウマ級に最高。
0投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログ端正な絵と名状し難い不気味さを醸し出す作者の傑作短編集。長い夢とか発想が異端だが絵にされるとやっぱり怖い。オチの後の話を想像すると更に怖い。
0投稿日: 2018.05.02
powered by ブクログ伊藤潤二作品は、ただ怖い・気持ち悪いではなく、人間の持つ「気持ち悪いけど見てみたい」と言う相反する欲求を突いて来る。
0投稿日: 2018.03.24
powered by ブクログ伊藤潤二自選傑作集と言うことで、ほぼ伊藤潤二初心者の僕としてはとても伊藤潤二の世界観を堪能することが出来、とても満足のいく内容でした。特に首吊り気球、あやつり屋敷、長い夢が特に個人的にお気に入りで、ホラー漫画としてもとても素晴らしい作品ですが、ぶっ飛んだプロットからこのしっかりと漫画に落とし込む伊藤潤二先生の凄さをとても感じることが出来ました。
0投稿日: 2015.12.08ああ、持ってるのに、持ってるのに...。
伊藤潤二自選傑作集ということでどんな作品が選ばれているんだろうと、目次だけ確認するつもりで試し読みをクリックしたのが運の尽き。目次の所に「自作解説」という文字が...。 いつもどんな構想でこんな奇抜なことを思いつくのだろうと常々疑問に思っていたこともあり思わずそこだけでも読みたいと思ってしまい、収録された作品全ての単行本を持っているにも係わらず買ってしまいました。 自作解説についてはだいたい400文字から800文字と想像してたのより短かったですが、それでも思いついた時の内容、その作品に取り入れた要素の出来事、作品としてまとまるまでの過程等が簡潔に解説されています。また、当時のアイデアノートのコピーもついていました。 そして収録作品ですが、さすがの傑作選です。最初の3作品「中古レコード」、「寒気」、「ファッションモデル」は評価の分かれるところですが、それ以降の「首吊り気球」、「あやつり屋敷」、「画家」、「長い夢」、「ご先祖様」、「グリセリド」。どうですかこのラインナップ!強烈な印象を残すという意味で納得の選抜です。(ちょっと「画家」が分かりにくいかもですが、富江シリーズの一つです。)あと描き下ろしが一点載っていますが、こちらは正直出来はよろしくありません。 計10作品が掲載されています。 初めての方が伊藤潤二という漫画家を知るのには良いのかもしれませんが、ファンとしてはこれだけを読んで、「これが伊藤潤二だ」と思ってほしくないような何とも不思議な気持ちになりました。
6投稿日: 2015.11.04
