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総合評価

58件)
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     お食事小説のようなあたたかな食卓を想像させるタイトル。 しかし本書を読んで食欲が刺激されることはない。むしろ衰退してしまう。 『かにみそ』という美味しそうな言葉の響きにみごとに引っ掛かってしまった。 物語は流星群の翌朝、無気力で20代無職の「私」は海岸で小さな蟹を拾う。 しかしその蟹は普通とはかけ離れていた。 奇妙で楽しい暮らしの中、「私」は職場でできた彼女を衝動的に殺害してしまう。 「蟹…これ食べるかな?」 蟹「じゃあ遠慮なく」 何か友達にお菓子食べる?くらいの軽いノリなんだよね。この軽いノリがなぜか怖い。 なんでたろう? おそらく「私」も蟹も罪悪感がないから。 子供が遊び半分で虫の脚や羽をちぎって殺すような感じかな。何か大切なものが欠けている。 もし自分だったら寝ている間に食べられやしないか怖くて寝てられないよ。 だけど物語の中にはさほど「おどろおどろしさ」は感じられないから不思議だ。 この蟹仕草や言動が可愛らしいところがあり、人懐っこくて何か憎めない奴なんだよね。 そのギャップがまた面白いのかも。 極めつけは感動(?)のラストシーン! 蟹がある意味で究極の「おもてなし」をする。 これも愛なのか? 「今までありがとう。元気出せよ」と言わんばかりだ。 最後主人公の「私」はどうなったのか?重い十字架を背負ったのは確かだ。 しばらくは蟹はやめておこう… そんな読後感だ!

    49
    投稿日: 2025.11.21
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    人を食べる蟹が恐怖対象ではなく、愛着が湧くような性格をしている。かわいいと感じてしまうほどである。 ホラーという感じはあまりしない。 物語の終わりが近く感じるにつれ、もっとこの話を読んでいたい。終わって欲しくない。という気持ちが溢れた。蟹に情が湧いてしまった。 切ない。 蟹より主人公の人間の方が怖い。 蟹によって仕事をするようになり、人と接することの良さを知れたのは良かったと思う。 表題作の他に「百合の火葬」という作品も収録されている。幻想的な作品だった。 同じ流星群の降る世界が舞台という「いぬの日」も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    全てに無気力な無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。その蟹は人の言葉を話し、体の割に何でも食べる。奇妙で楽しい暮らしの中、私は蟹の食事代のために働き始めた。しかし、ある日職場でできた彼女を衝動的に殺してしまう。 「蟹……食べるかな、これ」 人の言葉を解す蟹との不思議な暮らしを書いたホラー小説。再読した機会に感想追記します。 「色々と」食べてしまう蟹と交流を書いているのもあり、割と捕食シーンなど詳細に描写されています。グロテスクなのにどこか官能的。 食欲と性欲は深い関わりがあると言われているのも頷けます。 蟹と友情を育み、無気力感を埋めていった「私」と蟹のラストシーンは、ぽっかりとした喪失感が悲しくも力強くて良いです。 ホラー小説なのに、どこか文学味がある。 あと、とにかく蟹が可愛い。友達になりたいなっておもってしまう。でも人間食べるんだよねこの子……。 同時に収録されている『百合の火葬』も良作です。 息詰まるような百合の香りの中で起こる、怪異と成長と喪失の話。美しく息苦しい。

    18
    投稿日: 2025.10.16
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    定職に就かず実家暮らしをする20代男性が主人公。 ある日海で蟹を見つけて、家で飼うことにするが、何とその蟹は言葉を話すことができた。 主人公はある日衝動的に彼女を殺してしまう。 主人公は思う。「蟹、食べるかな、これ」 蟹「じゃ、遠慮なく」 といったあらすじ。 表紙、タイトルがインパクト大。 序盤は蟹が話すことや捕食シーンなどが淡々と特別感もなく描かれていて、不思議な気持ちになりました。 蟹が人を食べますが、わたしたち人間も魚や動物、野菜などの命をいただきます。 蟹からみれば、人間も罪深きもの。 様々な命をいただき生きている命なので、意味ある人生にしなければいけないと思いました。

    52
    投稿日: 2025.09.15
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    かにみそと百合の火葬の2本。かにみそが圧倒的に良かった。無気力な無職の青年が、不思議な蟹と交流することにより働くようになったり、ハートフルな展開が胸を打つ。まるで寄生獣のミギーじゃないか。そんな序盤から急にホラー方向へ舵を切るのも面白い。蟹と青年の友情も切ない。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    タイトルと可愛い装丁からは予想もつかない、まさかのホラー。触れ込みでは「泣けるホラー」とも書かれていて、気になって手に取った。 蟹と私のポップな会話がめちゃくちゃ面白い。あらゆるものを食べ、音楽やテレビを楽しみ、大きさを自在に操る蟹。人間の味を覚えた蟹は一人で家を抜け出し、人間を捕食する。主人公を食べない理由を尋ねると「親友だから」。蟹との関係、人間としての道徳心、色々なものに揺れる主人公は最後にある決断をする。いや〜泣けるよこれは。マンガ的設定なのに、バカバカしさが気にならなくなり、二人の友情物語を楽しく読んだ。 あらすじ 主人公は、無気力で無職の私。 ある日、浜辺で蟹を見つける。観察していると砂を食べて、栄養を吸収し、要らなくなったものをだんご状にしていた。 目で追っていると急に蟹の動きがぴたりと止まり、目が合っているような感覚に。観察しているはずが、相手も私を観察している。 手を差し伸べても逃げない、撫でても逃げない、手を差し伸べてみると掌に乗った。 それから私と蟹の暮らしが始まる。 私の方に向けてハサミを振ってくる蟹。欲しいのか、と思い食べていた魚肉ソーセージをあげると貪った。鶏ももをあげると喜んで食べた。雑食の蟹は二ヶ月もするとかなり大きくなった。私は蟹の旺盛な食欲を満たすため、派遣の仕事を始めていた。 私は、職場で出来た彼女を衝動的に殺してしまう。そしてふと思いついた。 「蟹……食べるかな、これ」。 すると蟹は言った。 「じゃ、遠慮なく……」

    3
    投稿日: 2025.05.24
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    表紙がかわいい、ホラー小説とネットの紹介読んで気になって図書館で借りた。長くはないのでスラスラ読めた。ホラー的描写は、蟹が人を食べる描写くらいで、そんなに怖くない。面白かったけど、最後はなんかせつなかった。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    海辺で拾ったカニ。 食欲が止まらないカニは何でも食べてしまう。 昨晩衝動的に殺してしまった彼女も食べてくれないかな。。 ほっこり系の表紙とは裏腹に内容はグロい。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    ずっと気になっていた一冊。なかなか見つからないのでネットで購入。 「泣けるホラー」というけれど、泣けないし全然怖くない。でも蟹はとても可愛い。 水槽を空けるために今飼ってる熱帯魚を窓からぶちまけて殺したり、散々罪を重ねておいて「え、今更?」ってタイミングで罪悪感に駆られる主人公の方がヤバい。「百合の火葬」はよくわからなかった。

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    『かにみそ』『百合の火葬』の二本立て。 無気力な青年が海辺で拾った蟹と生活する『かにみそ』。 蟹はなんでも食べてどんどん成長するが肉を特に好んで食べ、人の言葉を話し、主人公と意気投合していた。 ある日主人公が恋人をうっかり殺してしまい、蟹にその死体を食べさせたところ蟹は人の味を気に入って、主人公と蟹はたびたび『狩り』へ出かけるようになった。 モンスターホラーだけど、蟹の人柄が憎めないせいでちょっとコメディの匂いがするし、ラストはちょっと感動してしまった。 『百合の火葬』は不気味に増殖し人を惑わせる百合の話。母性というものに恐ろしさと切なさを感じてしまう作品。

    1
    投稿日: 2024.09.01
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     どこか欠落した感情がある主人公が不思議な蟹と出会い奇妙な友情を育んでいく表題作『かにみそ』と、異常な成長をする百合の恐怖を扱った『百合の火葬』の二編が収録されていて、どちらもスプラッタだったりホラーだったりしつつもどこか物悲しさや切なさが入り交じった作品になっていた。

    1
    投稿日: 2024.08.24
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    日本ホラー小説大賞も受賞し「泣けるホラー」として有名になった小説、かにみそ。 2つの話がはいっていて、ひとつは何でも食べ喋るカニのお話。もう1つは人を誘いこむ百合の花のお話。 どちらも共通しているのは人の弱い心と、その葛藤。そして決断。 個人的には百合の話が好きで、両親が死んだ後に知らない女の人が家にきて共同生活する大学生の男の子の 話です。百合は多少の言葉をはなし、甘く彼らを誘います。百合は町中に広がり、また無気力になる人が増えていき… 百合から得られるもの、失うものを描いたミステリアスな内容で、めちゃ引き込まれました。 変わったホラーを味わいたい人はすぐに読んで欲しい1冊です!

    0
    投稿日: 2024.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーというよりは筒井康隆のシュール小説っぽい。 猫を飼ってる人間としては、手の中に小さい命を預かることの恐ろしさみたいなものは身に覚えがあって、ラストシーンのしんどさはよくわかるつもりだけど……うーん、ホラーなんだろうか。 ホラー小説大賞ってことで手に取ったから、出会い方が悪かったかもね。

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かにみそ たった100項と少しのお話、だけど 気付けば蟹の魅力に惹かれ 蟹が好きになっていた ずるいよ、こんなに可愛いなんて 苦しかった。怖いだとか、グロテスクだとか。そんな言葉では表現できない作品である。言葉に詰まる。なんと言えばいいのかわからなくなってしまいそう。 殺すも、殺されるも、どちらも愛かもしれない 終わりなんて来てほしくなかった、逃げてほしかった 例え世界の理からは外れていたとしても、罪だとしても。それでも生きていて欲しかった 魅力的すぎるんだよねぇ、蟹さん。大好き。 ぜんぶ食べて。おまえに食べられるなら、悪くない。 だってこのままじゃいられないからさ。 生きることは食べることだよ。そうでしょ?

    0
    投稿日: 2024.02.06
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     これは大学生の時に読んだ作品ですね。人を殺した後、遺体はどう処理したら良いでしょうか? 蟹が食べてくれたら!?この作品、カニバリズムから来ているのでしょうか。 もう一度読んでみたくなりますね。 '2210/2 '2311/19

    0
    投稿日: 2023.12.30
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    蟹が出てきます・・・。怖い蟹です(;'∀') 考えられないような動きをする蟹に恐怖を覚えました・・・。作中の表現にとてもリアリティがあり、想像できるのがより一層怖く感じさせる作品だと感じました

    2
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣けるホラーと知り、図書館で借りて読みました。 『かにみそ』 かにが可愛い。人外好きにささりました。 個人的にはホラーではなく奇譚かなと。 かにが喋った所から急にファンタジーを感じてしまいましたが、するすると読めました。 他のお話も読んでみたくなりました。面白かったです! 『百合の火葬』 和風ホラー。ホラーが読みたくて借りましたが、こちらがホラーでした。今の自分にはこちらがハマりました。 ゲームみたいな展開。自分は好きです。 美しく可愛らしい、悲しみをまとった清野さん。ある日またひょっこり主人公の所へ帰ってこないかな。そして穏やかな日々を過ごしてほしいです。

    0
    投稿日: 2023.11.02
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    すっごく疲れた時に一気読みしました! 蟹かわいい!蟹かわいい!って呼んでたのにたっぷり休んでから読み直すと、あらまぶきみ。

    2
    投稿日: 2023.09.19
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    2本の小説が書かれた本。 どちらも愛情不足でそだった男性が主人公のお話。どんな関係にもいつか別れが来るということを教えてくれた。読み終わるとちょっぴり切なくなりました。

    1
    投稿日: 2023.08.30
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    中編2篇。 表題は、カニと人間のハートフル物語(※ただし人語を話すカニ)生きるとは食べること。みんな生きている。それぞれの道理で、常識で生きているのだから仕方ないね。 「百合の火葬」は美しくおぞましい。狂おしいほどの百合の香りに飲まれてしまいそうよ。「かにみそ」よりホラー味が強いけど、どちらも物悲しさが漂うなあ。

    0
    投稿日: 2023.03.31
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    どんなものでも食べる、人語を話す蟹。主人公はそんな蟹を面白がり、飼い始める。 設定も面白いし、蟹のキャラクターも楽しかった。 一方、同書に収録されている『百合の火葬』は、気味の悪さが際立つホラーだった。 それぞれ毛色の違うホラーで、楽しく読むことができた。

    0
    投稿日: 2022.12.18
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    泣けるホラーとの事。 期待して読んだが、全然、全く泣けない。 てか、どこに泣く要素が? 同時に収録されてる 百合の火葬 も? 最後まで読んだけど、解説者の方、物凄く褒めてました。 結果的にハズレ。 ‘22.08.10読了

    0
    投稿日: 2022.08.10
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    文学的なかにみそ 海辺で蟹を拾った。ある日、恋人を殺し、蟹に食べさせた。その蟹はどんどん大きくなり、どんどん人を食べるようになった。 表題のかにみそと百合の火葬の中編小説2本です。表紙のポップな感じとは裏腹に、静かに文学に触れているような感覚になりました。怖いというよりは、ある意味で耽美的でもあって、ホラーというには良い意味で違和感がある作品でした。

    0
    投稿日: 2022.05.21
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    おすすめの小説だというのを見て買った一冊。 かにの話と百合の話の2つの話の小説だった。 蟹の話は、クソみたいな青年が、拾った蟹を育てて行くにつれて、まともっぽい人間に成長していく話だった。 蟹は友達は食べないと言っていたが、青年は友達を食べてしまう。 なんかいい話みたいな感じで話は終わったが、重大な問題が残ってるんじゃないか?と感じた話だっだった。 百合の話は母親の愛情を知らない青年が、ふらっと現れた女性を母親じゃないかと思いながら接する話だった。  こちらの話はいい感じで終えた話だった。 喋る蟹に百合。 それらに触れて他人が成長していくいい話だと思うが、現実離れしていてマンガみたいな話だなとも思った小説でした。

    3
    投稿日: 2022.03.04
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    【購入きっかけ】 「短編 ホラー」で検索すると上位にヒットするので購入。 【感想】 表題作「かにみそ」は面白かった。 主人公と蟹の対比がいい。死んだ人間をただの食糧とみなす蟹に対し、主人公ははじめこそ蟹が人間を食べる様子を楽しんでいたが、やがて罪悪感に苛まれ、このままではいけないと思う。また、蟹は主人公を「友達」だといい友達はぜったいに食べないと誓う。一方、主人公は蟹を食べてしまいたいと思うようになる……。 ハンターハンターのキメラアント編よろしく、「けっきょく一番怖いのは人間ですよ」っていうオチなわけだけど、これはホラーなのか?と言われると結構微妙な気がする。個人的には蟹との友情と別れを描いたSFものという認識。 同時収録されている「百合の火葬」はちゃんとしたホラーだった。幻想的な雰囲気でなかなかよかったのだけど、話が冗長で退屈してしまった。 というわけで☆3つ。 【どういった人におすすめできるか】 今晩の夕食が蟹鍋の人。

    0
    投稿日: 2022.02.17
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    人語を話し大きくなって人を食うカニが登場。それだとホラーっぽいけど、主人公とカニの友情を中心に最後は切ないお話し。生きるために命を奪い食べるという、人が避けられない行動についても考えさせられます。

    0
    投稿日: 2021.11.18
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    文章が下手だとは思わなかったけど、 私にはつまらなかったな。 カニが可哀想とか、 他の方は書いていたけど。 まあ、自分の本棚には要らないわぁ。

    0
    投稿日: 2021.11.05
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    異世界に誘われた時、ごく普通に自分もその事実を受け入れるだろう。 そして共生する。 でも共生なんて最初はできないよ。 初めて知る奴なんだから。 だから、最後も、きっと、相容れない。 だから、きっと、悲しい気持ちになる。 怖さなんて、二の次だよ。

    0
    投稿日: 2021.10.31
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    2話目の百合の火葬…子への愛、母への愛が沁みる話でした。自分の母親をちゃんと好きだって言えること、素敵です✨ かにみそもですが、そんなホラーな小説ではないです…切なさの方が勝ちます。

    0
    投稿日: 2021.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知人の紹介で読んでみる。 好きか嫌いかで言えば間違いなく好きなのだが…。 「私」が出会った「蟹」は何かの例えではなく人語を解しフレンドリーでコミュニケーション力の高いまさに親友と呼べる蟹である。 ただし、人を食う。 蟹なので罪悪感とかは無い。 やがて私は蟹の人でなし(当たり前だが)な面に嫌悪を抱くようになり、○ってしまう。結局、一度は友情を育んだ仲であっても人間の本質である’食欲’に負けて殺めてしまう所、かつ妙に前向きに食い食われるシーンこそが本当にホラーなのだと思う。 2話目「百合の火葬」は1話目の「かにみそ」に比べればシンプルな恐怖を感じる話。儚さ・美しさを漂わせた怪異。 なるほど、流星群が引き起こした奇跡みたいなものなのかもしれない。 自分のメモを読んでいて我ながら面白そう。 再読したい。 5刷 2021.3.28

    0
    投稿日: 2021.03.28
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    角川ホラー文庫から出版され、2013年の日本ホラー小説大賞、優秀賞受賞作品。食事をして人語を解す不思議な蟹との泣けるホラー!と、銘打たれていたのでそういえばホラー小説ってあんまり読んだことないな(乙一の「夏と花火と私の死体」くらいかな)、どんなんだろう、と思って読んだんですが、これはもはや純愛小説ではないかと。 何事に対しても無気力で流されるように漠然と生きていた主人公が、偶然浜辺で出会った蟹ちゃんとの生活の中でどんどんと変わっていく、そんな主人公の成長もありつつ、もうとにかく蟹ちゃんが可愛い。まじで。本当に蟹ちゃんが可愛すぎて、終盤の主人公の気持ちとシンクロしてしまう。そんな苦しさもありつつ、読み終わった後にはどこか決意めいた余韻を残される、美しくて切ない純愛小説、という印象でした。 ただ、割と途中にグロテスク?な描写もあるので万人にはオススメできないなー残念。 一緒に収録されている「百合の火葬」、こっちは割とホラー寄りなのかな?まあホラー小説の定義がわからないので何ともいえないのですが! しかし、この倉狩聡という作家、特殊な技巧を凝らした文章というわけではないのに兎にも角にも描写が上手い。どこかファンタジーめいた情景のはずなのに、匂いや質感も伴って想像ができる文章を書く。淡々としているのだけれど、不足しているわけでもなく、過剰でもない。上手いなーと思いながら読んでました。

    0
    投稿日: 2021.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蟹が人間を食べる話。 かなりグロい話かと思いきや、 蟹の人柄(なにそれww)が良くて 何だか可愛くて普通に読み進められた。 最後・・・切ない! 個人的には書下ろし併録の中編  「百合の火葬」 の方が好き。 こちらは植物である百合の花が人間を惑わす話。 どちらも素晴らしい話だった! 自作の「いぬの日」も期待ができそう。

    0
    投稿日: 2020.05.19
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    泣けるホラー、なるほど。と最後に思えた。 カニのちょっと生意気な、しかし優しい、ツンデレな所もかわいい。 食べることはやっぱり大切だ。

    2
    投稿日: 2019.11.26
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    かにみそ面白いです‼‼  蟹の話し方は大人みたいだけど(自分的にば)蟹との会話を読んでいるとなんだかほっこりしますε-(´∀`*)ホッまるで自分が5歳児と会話をしているような、、、百合の火葬という話も収録されており満足感倍増!!!オススメですのでぜひ!!!  面白い小説を探している方やお金に余裕のある方! ぜひ買ってみてください!!!!  あっ これホラー文庫ですよ

    2
    投稿日: 2019.08.23
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    これもホラー特集。ホラー小説優秀賞を取ったからというより、どこかの書評で勧められていたから入手したものか。中編2作から成るけど、表題作が特に秀逸。カニとの不思議な友情も面白いし、あまりスプラッタを感じさせない描写も良い。最後のほろ苦い別れも含め、読まされる作品でした。これだけだったら満点でも良かった。もう片方の百合の話も、それなりに楽しめはするんだけど。

    2
    投稿日: 2019.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かったです。 切なくなるホラーでした。 体の大きさを自在に変えて、人を食べる、喋る蟹と主人公の日々「かにみそ」。 蟹めっちゃいいやつで、無気力な主人公がどんどん「生きよう」という方向へ変わっていくのが蟹のおかげというのが切なくて… 蟹との別れが悲しかったです。蟹が「体が必要としてるものってね、甘いんだよ」と言った通り、蟹はすごく甘かったんだろうな。 「百合の火葬」の方が怖かったです。 群生している白い百合と、その側で自失している人たちを想像するとゾッとします。 蟹は怒ってる人を食べたくなり、百合は悲しい記憶を吸う。 切ないけれど、とても好きな空気のお話でした。 「ねぇ、寒いとさみしいってきっと語源が一緒だよね」

    2
    投稿日: 2019.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    匂い系と聞いて。確かに妖しい関係ではあるけど、蟹は“蟹”であり、時折少女に比喩されているからか、男同士のあれこれを想像する余地もなかった。お互いが食べられても良いなんて究極の何かであるのは確かなのだが。 ちょっと残念なのは色々と説明不足で雰囲気で押し進めているような。サイコパスも人の子でしたか…

    0
    投稿日: 2018.05.27
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    「かにみそ」「百合の火葬」の二篇。 カニや百合の花が人を襲うという、モンスターパニック映画じみた設定。しかし、モモンスターパニック自体ではなく、モンスターを通じた心の交流を描いている内容に驚いた。 「かにみそ」では、友達(カニ)と悪事に興じるうちに、感受性に乏しい主人公が共感能力を取り戻し、悪友と決別しようとする過程が描かれている。 「百合の火葬」では、母親を知らない主人公・母親になりたい女性・子供のように無邪気な百合の花(ただし人を襲う)を通して、親子の情愛を描いている。 話の外見はホラーだけれども、内容を読むと異種生物を通した人と人との心の交流という部分に注力されているのが分かり、そうした部分をホラーというジャンルで描こうとしていることに大変驚いた。罪もない人が犠牲者になっていく部分は大変ホラーっぽかったけど。

    0
    投稿日: 2018.05.09
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    自分を誰よりわかってくれる大切な存在が、許されない性を持っているとき、どうするのか――せつなく苦いホラーです。

    0
    投稿日: 2018.01.28
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    表題作、無邪気な蟹がどんどん怪物化してゆく不気味さがとてもよい。イノセントさが他者にとっての脅威になってゆくというのが、すごく皮肉で好き。そしてラスト、ずっと不気味だった蟹のイノセンスが涙を誘う。別に悪意があったわけではなくて、心のままに無邪気に生きたというだけだった。そしてそれが心底邪悪な行動だったんだよなー。 食べることと殺すことって美談みたいになりやすいけど、すごくグロテスクに書いていて、うまいなーと。 表題作でないほうの百合の花の話は今ひとつよくわからない。確かに百合ってグロいなーと思うことはあるけど、そこだけで話を膨らませるのはさすがに無理でないか?

    0
    投稿日: 2017.11.26
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    泣けるホラーと謳われているけれど、ホラーというか、むしろ怖いどころかなんだろうなぁ、どっか青春小説とかまたは恋愛小説を読んでいるみたいな雰囲気があって、個人的にはそっちの方のが印象として強かった。もちろん冷静に考えれば、人食い蟹(今思ったけど、これカニバリズムとかけてるのかな?)だなんて、めちゃくちゃ怖いけど、それよりも蟹の愛嬌にやられた 笑 百合の火葬の方が何か泣けるホラーというの合ってるんじゃないかなぁと。まぁ、かにみそと百合の火葬合わせての謳い文句だろうけど。 どちら共に「流星群」をきっかけに、日常に変異が表れてて、あとがきにも書いてあるようにこの「流星群」の日というのが、3.11らしいのが感慨深いような何か、考えさせられる 熱湯に飛び込んだ蟹、そして食べられちゃう蟹がやたらに切なくて、そして何だか妙にエロくて、う〜ん、だけどもしかして蟹は震災後の地震に対する慣れ、麻痺的な感覚を表してる存在であり、その妙でおかしい感覚と別れなきゃ…という、そういうメッセージがあると考えると、面白いなぁ… 短く、結構手軽に読めるので、何読もうかと悩んでる人なんかにはおすすめしたい小説

    0
    投稿日: 2017.02.28
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    「かにみそ」 なるほど、かにみそってここからね。 第20回日本ホラー小説大賞の優秀賞を受賞した「かにみそ」。読者賞「ウラミズ」と競り合っての受賞とのことで、更に選考委員に貴志祐介、宮部みゆき、高橋克彦、荒俣宏、って荒俣宏!?荒俣宏ってホラー小説書いてるの?とかて、でもってユニークな題名でどうやってホラーと結びつけたのか気になり手に取りました。 職を転々として今は無職の私は、朝浜辺で見つけた蟹。顔を近づけても撫でてもつついても逃げない蟹を家に持ち帰り、飼い始める。次第に興味が湧いてきた私は、新たな餌、綺麗な砂と蟹に買い与えるが、蟹はどんどん大きくなり、遂には言葉を発し始め、人を喰らうことに固執する。 蟹が話すだけでもホラーだが、あのデカイハサミと何より不気味な真っ黒な目をチラつかせながら音も立てずに綺麗に人を喰い、肉団子を放り出す。不気味この上ない。 しかし、この蟹よりもホラーなのは、20過ぎの私であるのを見逃してはならないと思います。蟹を買うために水槽にいた熱帯魚を庭土に捨て、熱帯魚が跳ねる姿を思い暗く笑う、蟹が吐き出した肉団子を家族の夜ご飯の肉団子の野菜あんかけに紛れ込ませる、蟹を連れ帰りながらも飽きたらばらばらにすればよい 等、明らかに常軌を逸しています。蟹を人喰い蟹にさせるのも私であり、蟹の最後を作るのも私。 人を殺すことを蟹で体現しているような様には、ぞくぞくさせる怖さがあり「生きることは食べること」と言い放つ蟹を見事に食べ上げ、生き生きとした衝動と感じる私には、底が見えない恐怖を抱えている様に思えます。蟹に隠れた私にあるこの怖さこそホラー。

    0
    投稿日: 2017.02.12
  • 寄生獣のミギーっぽいシュールなホラー…

    表題かにみそと、百合の火葬の2編。 表紙の蟹を頭に載せたトボケた青年の 絵から想像するよりも、グロいところあり。 ただし話しがシュール過ぎてグロさは 気にならない。 とはいえ、ゾクリと薄ら寒さを感じる 作品でした。 蟹は主役級だが「みそ」は関係ないな【笑】 百合の火葬は逃げた母や、化け物百合、 最後までよくわからん不気味なオバサンと、 僕から構成されるキモい話し。 しかしまぁ、今ひとつ。 あとがきでものすごく絶讃されているけど、 僕には平凡でシュールなホラーでした。 2編とも共通で、読み終えた後に、寂しさを 感じる作品でした。 また読みたい←という気持ちになる本では ないですね。 この話しでは泣けない【笑】 ※少しだけ、漫画の寄生獣を思い出しました。

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    投稿日: 2017.01.21
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    蟹が可愛かった。あとがきで貴志祐介評が「ホラーっていうより…」という内容だったけど、個人的にこれまで読んだ角川ホラーの中で3本の指に入るくらい怖かった。下手にホラーホラーしてる入りじゃなかったのが大きかったのかも。

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    投稿日: 2016.12.13
  • かにみそ食いたい

    かわいい表紙&ホラーという事で気になり読んでみました。 書籍説明には記載されていませんが、 ・かにみそ ・百合の火葬 の2編が掲載されています。 タイトルのかにみそは、食欲旺盛な蟹と何か感情が欠落している青年の話。 どこかシュールな感じでしたが、最後は切なくなります。ホラーを期待すると微妙な感じです。 百合の火葬は、父親を亡くした青年とその葬式に現れた女性の話。 こちらも切なくなる話であり、かにみそと違ってホラー感はあります。 百合の匂いが分からないのですが、この話を読むと嗅いでみたくなりました。そんなに甘い匂いなのでしょうか?

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    投稿日: 2016.11.27
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    変なタイトルと、西島大介の可愛い表紙絵、そして「ホラー」という組み合わせの妙で、つい読んでしまった。  蟹が人を食べ始めると、タイトルから結末は見えるので、驚きはないし、別に「泣ける」こともないが、蟹のキャラクターが、ごく普通の人間の青年という感じで、なかなか面白かった。「喧嘩両成敗」って、食欲に負けたくせに、かっこつけちゃって。  この作品だけなら、たまたま上手く書けたのかもという気がしないでもないが、「百合の火葬」を読むと、人間描写も構成力もちゃんとあることがわかる。こちらの方が好感が持てた。 特に好きでもないし、人にも薦めないけど、読みやすく、時間つぶしには良い。

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    投稿日: 2016.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーなのにこのイラスト、そしてこのタイトル!毎回見かけるたびに気になっていた。カニ可愛い。 読み進めるとどんどんカニが愛おしくなってくる。生きるために食べる。食べちゃいけないなら死ぬしかない。シンプルな発想だけど、友達のためになりたかったんだろうなと思うと切ないね。食べることもまた愛か。

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    投稿日: 2016.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人喰い蟹と、無気力青年のハートフルストーリー♡ 人喰い蟹になったキッカケは主人公が衝動的に殺人を犯してしまった死体の処理から。。 証拠隠滅。とかではなく、、「蟹、これ食べるかな?」と、ただ思った事がキッカケ。。 それをキッカケに、蟹は人間狩りを始める。 ただ食欲を満たすために。。 主人公に全く共感は出来ない。 でも、蟹が、、めちゃ可愛い。。♡ これは表紙のイラストのせいだと思われる。 ここまで表紙のイラストに左右される作品もなかなか無いのでは?? これがもし、普通に怪物の蟹が描かれていたら? それか、抽象的に濁されていたら? 可愛い。と思えたかどうか。。 いつの間にか、めっちゃ蟹に感情移入。 ラストは号泣。( T_T ) もう、泣く絵文字で表せない程ʬʬʬ ものすごく泣きました。胸が痛くなるくらい。 本を読んで、ここまで泣いたことがあるかどうか?? それを職場で話したら、「どんな本?」と聞かれたので「人喰い蟹の話」と言ったら、 ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!と驚かれた。 そうだよね(ノ∀`笑) 切ない系ホラーでホロリ(゜-Å)ホロリ とか、聞いてたけれど、、そんなものではない私の感情移入っぷり! だって蟹は悪くない。 生きていくため。食べるんだ。 あ、なんか寄生獣を思い出した。 寄生獣でも号泣したな私。。 もしかして、ちょっと変わってる??ʬʬʬ

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    投稿日: 2016.08.23
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    かにみそは、怖いというよりは、救いを感じる。 不思議なお話だけど、蟹と主人公の絆が偽善すぎるほど美しいところも現実離れしててかえっていいと思う。 百合の火葬は、不思議すぎて頭が追いつかない…。結局、百合は人に何をもたらしたの? ぼやけすぎたラストにもやもやした。

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    投稿日: 2016.08.23
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    文庫本を購入。切ないホラーファンタジーのジャンルになるかな。海辺で拾った蟹を育てるうちに喋り出す。しかも賢い。生物原理に基づいて生きるために肉も食うようになり人間も食べ始めるのだが…最後は切ない展開で感傷に浸る余韻が残る。百合の火葬の話も切ない。百合の花が意思を持っていて、人間の記憶など吸い取り老化させてしまう不気味な話だが最後は自己解決で終わる。人間模様は切ない話である。

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    投稿日: 2016.07.29
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    タイトルと表紙絵に胡散臭さを感じながらも敢えて読んでみる。本の中身は無気力に生きる青年が喋るカニを通じ、人として『脱皮』する話。『決心のきっかけは理屈ではなくていつだってこの胸の衝動から始まる。流されてしまうこと抵抗しながら生きるとは選択肢たった一つを選ぶこと。決心は自分から思ったそのまま…生きよう。』どっかの歌詞の様なオチではあるがどこか残酷でエロチックで不思議な友情奇譚は決して悪くはない。でもって何が一番ホラーか?というと、著者が女性だったという事を付け加えておこう。

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    投稿日: 2016.06.16
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    『泣けるホラー』という触れ込みと、 タイトル&表紙の絵とのギャップが良かった。 私は泣くまでには至らなかったけど、 切ない気持ちになりました。 オチは想像通りだけど、それを含めても、 面白かったと思う。

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    投稿日: 2016.06.04
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    角川ホラー・カニとフリーター(ニート?パラサイトシングル?)の友情奇譚・カニの行動にヒヤヒヤする場面もあるが、総じてカニの愛情に満ちた言動で癒される・最後が切ない・泣けるホラーが理解できる 書き下ろしの「百合の火葬」は親子の関係を綴ったもの・怖いというより、不思議な感覚に引き込まれる

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    投稿日: 2015.12.09
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    タイトルと装丁に思わず書店で3度見した。 この絵柄、表題、それなのに角川ホラー文庫。 なんという戦略、恐るべし。ギャップのオンパレードか。 中身は2編収録で、かにみそともう一編。ともに化け物が登場するタイプのホラー。 興味深いのは、じわじわと気味悪く内面に渦巻くのが、けしてモンスターへの恐怖ではないところ。 もちろん気味が悪いのは悪いのだけど、化け物自体よりもその周辺にいる人間たちの在り方にぞわりと鳥肌がたっていく。 泣ける物語というよりは、私の中では後味悪く内臓を蝕んでくれるような心地よさのあるものだった。 よい意味で狭い範囲の中でまとまった話。 しっかりと練りこまれたシナリオで、飽きがくる前に次の展開に飲まれてしまうので、短いながら満足感ある読み応えを感じる。 また、しっとりとした独特の書き味がまた幻想的で、素敵な奇談。 読了後だけでなく、読み進める間に考え込まされることも多く、時間をかけて夢中になれた。

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    投稿日: 2015.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「かにみそ」展開の飛躍がすごいのにばたばたすることなく、静かで不思議な雰囲気の胸にしみる感じの幻想譚に仕上がってます。蟹の妙にリアルでかわいらしい描写に引き込まれます。 「百合の火葬」も切ない話。

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    投稿日: 2015.10.28
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    かにみそは主人公が彼女を殺すまでの流れがあっさりしすぎている感はありますが、全体としては成長物語系のいいお話。静かに進んでいく雰囲気ホラー。百合の火葬は未読。

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    投稿日: 2015.10.25
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    第20回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。 『泣けるホラー』として単行本が出た時、そこそこ話題になっていたが、『泣ける』というよりは実は『良い話』系なんじゃないかと思う。オチは予想の範囲内だが、如何にも現代的な無気力タイプの主人公の造形は良かった。

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    投稿日: 2015.10.24
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    評価されてるらしいけど、あんまり……かにみそってタイトルからして結末が読めてしまうから、残念。 百合の火葬も途中まではよかったけど、うーん。とりあえず、かにみそも百合の火葬もタイトルが微妙だと思う。百合の火葬って、なんでこのタイトルになっちゃったの?

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    投稿日: 2015.10.17