
マザー・グースと三匹の子豚たち
桐島洋子/コルク
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総合評価
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行き当たりばったりの1年間のアメリカ生活
『渚と澪と舵』は、桐島洋子が三人の子どもを残し、一人アメリカ放浪までの人生を語った。 放浪体験を活かして、当時のアメリカを描いた『淋しいアメリカ人』で、71年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞する。76年には『聡明な女は料理がうまい』がベストセラーとなり、忙しさから離れるべく、ニューヨーク郊外の緑あふれる避暑地(すごい田舎)、イーストハンプトンで一軒家を借り、1年暮らした。 本書は、その1年間の田舎くらしを、小さなトピックごとに描いたものだ。 家探しからアメリカの田舎で車なしの生活の仕方、子どもたちの学校、停電で凍えて死ぬかと思ったまで、 子豚たちと呼ぶ子どもたちとともに行き当たりばったりの1年間は、ワクワクドキドキの連続だ。 桐島かれんや桐島ローランドのように、すっかり落ち着いたステキな大人たちが、 こんな破天荒な母親のもとで育ったのかと思うと、見る目も変わりそうだ。 来年で80歳を迎える、桐島洋子はここ数年活発に活動している。 まだまだ破天荒っぷりは衰えていないのかもしれない。
0投稿日: 2016.08.21
