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なぜデータ主義は失敗するのか? 人文科学的思考のすすめ
なぜデータ主義は失敗するのか? 人文科学的思考のすすめ
クリスチャン マスビェア、ミゲル B ラスムセン、田沢 恭子/早川書房
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総合評価

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    知的な感じはするし、実際「ヨガはスポーツなのか」のような問いの立て方(というより価値観)が重要というのはそうなのかもしれないけど、私が企業だとしたらこの人たちにコンサルティングされたいとはあまり思わないかも。人文科学をやってるコンサルタントですぐらいな感じに思っておく方がいいかもしれない。 そして人文科学をやっていれば皆この本のようなコンサルタントが全員できるんだということの証明でもない。

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    投稿日: 2025.06.15
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    「問い」の重要性に関する本。 適切な問いにたどり着くためには、人文科学的アプローチによって顧客の立場に立ち、商品(店舗)などはその文化的コンテクストの中でどのように存在しているかを理解する必要がある。 デフォルト思考(いわゆるデータ分析)ではいつまでも自社のドメインレイヤーを変えることができない。 アディダス、レゴなどの事例を折り込みながら、丁寧に説明してくれる。 あとに出た「Sense Making」よりこっちのほうがいいかなぁ。あっちも前半は好きだけど。

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    投稿日: 2019.06.15
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    これ自体が「厚い記述」(?)。。センスメイキングとは何か、一言であらわすのでなく、言葉を割くことで表したような一冊。 センスメイキングは、デフォルト思考と対照的で、仮説を定めず、質的な証拠をもとに、「なぜ」に答える思考方法。 デフォルト思考と補完しあいながらつかうことで、人の行動の背後にあるものを理解するのに役立つという。 具体的にマーケティングの場面では、観察、写真やビデオ、インタビューなどの詳細な記録をもとにパターンを割り出し、またそれを企業のパースペクティブと照らし合わせ、アクションをきめる とのこと。

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    投稿日: 2016.04.04
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    「企業がきわめて不確実で日透明な状況に置かれている場合、あらゆるものを無理やり定量化すれば逆効果になることもある。すでに手元にあるデータだけに立脚してしまえば、まさに今、実際に起きていることについての洞察は全く得られない。」として、レゴやインテルの事例を交え、どういった形で分析や企業の戦略検討を進めていくと良いか、述べている。 その中でセンスメイキングという手法について述べており、最終的には行動経済学的な話にもなってきます。 実践が難しそうな話ですが、内容は面白かったです。

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    投稿日: 2015.11.22
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    人文科学は人の生活の現実に対して、その最も複雑な部分に、そして率直に言って最も面白い部分に向き合う。。人の行動を真に理解できるようになれば、びじねすの展望もこれまでとは違ってリアルに見えてくる。 人文科学、すなわちソフトサイエンスは自然科学とは違って定量的な手法をよりどころとしない。人、文化、人間関係、権力、規範、価値観を研究するには分子や星の研究で必要とされた別のスキルg亜必要だ。

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    投稿日: 2015.09.13