
総合評価
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powered by ブクログ山間に住む人が現実に体験した怪談を蒐集した本。狐火を見た話、絶対に迷うわけがない場所で人が消えた話、子供が神隠しにあった話など、一つ一つの話は、1から3ページほどで短く、明確な起承転結があるわけでもない。ただ、それが、確かに実在する誰かが体験した話として、誰かに向けて語った話だとすれば、世の中には科学だけでは語れない不思議な話がたくさんあるのだと思える。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログやっぱしこういう日本昔ばなし的なやつは日本の財産だから伝承していかないと 別にオチとか教訓とかなくてもいいのよ 脳内で勝手に市原悦子ねぇねと常田富士男にぃにの声で再生されちゃうんだから 完全にサイレントヒルfのせいだけど狐の話はきれいだけどこわい感じで読んじゃう もれなく背景に彼岸花が出てきちゃう 山に唐揚げ持ってっちゃだめは初耳 なんなら登山弁当に唐揚げってあるあるまである 三峯神社の眷属は山犬(ニホンオオカミ)で、獣除けに効くのは、山の獣の最高位であるニホンオオカミを他の獣は恐れて逃げ出すから やっぱしオオカミよな
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログこの本を図書館で借りて読んだことで怪談から俗習、民俗学へと興味の幅が広がっていくきっかけとなった1冊です。 最新刊が出たという情報を見て手元に置いておきたいと思い購入しました。 シリーズ順番に買う予定です。 またぎの方々が語る山の中で本当にあった不思議な話。 初めて読んだのは確か中学生で、山に広がる闇の中には「ナニカ」が蠢いているかもしれないと強烈に感じ、怖さとともにもっと知りたいと思ったことをよく覚えています。 都会は夜も明るいので忘れてしまいがちになりますが、夜って怖いなと改めて感じ、あの闇の中には「ナニカ」がいてもおかしくないよなと。 先日、長野に行って夜車でちょっとした森の中の道を通りましたが、車の中からでも吸い込まれそうな漆黒の闇を見ながらこの本を思い出しました。
4投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ山怪青が面白かったのでシリーズ1作目から読もうと思い図書館で借りてきました。 オチのないただ不思議な出来事の話。 けっこう好き。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ怪談話という訳ではなく、山にまつわる不思議な小話といったところ。 想像が膨らむような話が多くて読み終わったあと、ぼーっと考えこんでしまった。
10投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ物語りとしてはオチが無いんだけど、それがリアルなんだよね。オチが怖ければもうこの世には居ないから。山って面白い。駈けたい
0投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログ思うことあって再度読み直したが、やはり怖い。マタギや木樵の人たちから聞いた話をまとめたものだが、とても怖い。 夜一人で布団の中で読んでいたら、何かが屋根の上やベランダにミシミシッと乗ってきたような音がして、思わず防犯カメラで確認してしまった。何もいなかったが怖かった。夜に読むのはおすすめしない。 でも、2巻も借りてこよう!
3投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ山での怪異を集めた聞き書き。 マタギや猟師、狩猟に関する著作が多い田中さんらしく、マタギから聞いた話が多いです。 山で起こる、説明できない不思議なできごとの数々。それを語る山に住む人々。 暮らしに思いを馳せるもよし、純粋に怪異譚を楽しむもよし。 登場する人たちの見解が出てくるのも面白くて、「疲れてるから」とか「昔から聞いてるからそう思うだけ」とか。こういう言葉が入ると、語る人に途端に親しみを覚えます。ふつうの、隣近所にいるような人が主人公なんだな、と。 そういう人たちを探し歩いた田中さんの苦労にも感嘆する一冊でした。
0投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログマタギや山里に住む人々が語る、山で体験した不思議な話が多く収められているのが新鮮。現代版の『遠野物語』のようです。 30年以上登山をしてきた私ですが、一度もこうした経験はないです。鈍感なんでしょうね。
0投稿日: 2021.01.25
powered by ブクログ普通の怪談話と違い、何か判らない物は判らないまま書いてある。発光体、狐火、魂、足音、気配だけ。本来の怖い経験ってこう言うモノだと思う。姿形は見えないけど、絶対そこに何かいる。って言う体験。続編も読んでたい。
0投稿日: 2020.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
都会が舞台の怪異本はよくありますが、山を中心とする怪異本は珍しく思います。体験者の証言だけでなく、考えも掲載されているので、怪異を信じない人が、それらしい理由を述べているのも面白かったです。
0投稿日: 2019.12.15
powered by ブクログきっと科学的に証明されることの方が多いと思うけど、不思議と証明されてほしくないような気持ちになった 自然への畏敬が感じ取れ、いつまでも語り継がれてほしい話
0投稿日: 2019.10.03
powered by ブクログこの現代でも起こる山の怪異。ということは、やはり、科学的に解明できることなのかなあ、とも、逆に思う。何でも、狐のせいにされている感じもあり、可哀想? 興味深く、読んだ。
0投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ普通にリアルで怖い山の話。 これ読んでたらあおり運転とか、ホントに取り憑かれてしまったんじゃないか?あんなのおかしいもんな。と、思わざる得ないくらい、取り憑かれておかしくなる人が未だに多数いるらしい。 生きて帰れるひとも、帰らぬひととなるひとも。どうにも説明がつかない状況っていうのがホントに存在するらしい。 特に舞台は山。 山そのものも生命を持ってしまっているのか、自然の力にはそもそも抗えないのか、不思議としか言いようのない山に飲み込まれる人たち。そんな話が盛りだくさんの一冊。 マタギと呼ばれる人たちの話がほとんどなんだけど、この人たちの山の生活もまたすごい。すごい。ヤマの申し子だ。ホント。山とともに生きる。まさにという感じ。装備もほとんどなく、自然と一体化して何日も山に潜る。すごい。すごすぎる。山エキスパート。すごい。 尊敬です。
0投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログ山歩きに行ってテン泊なんかすると、周囲は本当に漆黒の闇に閉ざされる。夜中にふと目が覚めて、目の前で手を振ったりしても全く何も見えないほど。 表では時々、ひたひた、かさかさ、などと訳の分からない音がしたり(テントだと増幅されて聞こえるらしい)、外に出るとキラリン☆と何かの目が光っていたりする。 人里離れた場所は、怪異な雰囲気に満ちている。 最近でもそんな調子だもの、昔はもっと、いろんなものがいたり見えたりしただろうなあ、と思わさる。 著者(以前読んだマタギの本を書いた人でもある)が、秋田の阿仁マタギほか全国各地の山人たちから、「山で出遭った怪」について聞き書きした本である。 狐に化かされた話、人魂の話、山小屋にやって来る足音の話などがたくさん出て、寝る前にベッドで読んでいると背筋がゾワゾワくる話が満載なのだが、一番怖かったのは「道の傍らになにか人間でないものがうずくまっていた。その顔を見て腰を抜かし、ほうほうの体で逃げ帰ったあと、3日高熱で寝込んだ。一体どんな顔を見たんだろうか」というような描写が出てくる時である。 とにかく、なんだかよく分からないものが一番おっかない。
1投稿日: 2019.06.21
powered by ブクログ聞き取りしたことを淡々と書いているだけに見えるが、じわじわとその世界に引きずり込まれました。遠野物語みたいな本です。
0投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログなんかこう、自然と人が共存していた時代があったんだなと思う。 今はどうなんだろう。自然は電気に照らされてなくなってしまった。
0投稿日: 2019.05.19
powered by ブクログ読み始めは 不思議な事もあるもんだねー ぐらいだったんだけど、2章辺りから怖くって。 霧の山道でザックを掴む何か、とか涙目になる。
0投稿日: 2019.05.17
powered by ブクログ淡々と怪談のような不思議な話が続く本書。あれ、思ったより怖くないぞ?と思う反面、自分も登山をするので、もし自分が同じ経験をしたらどうかと思うとやはり怖いと思う。表紙の目玉ちゃんが不気味で良い。
0投稿日: 2019.03.26
powered by ブクログすっっっごい、おもしろかった!こわい!! だって、ものすごい昔の話じゃない、まだ生きてる人から聞いた話やで?夜、一人で読んでいたら怖くなって、子どもが寝ている布団に潜り込んで、ぬくぬくしながら最後まで読んだ。 自然の中で暮らしたい。そんな夢みたいなこと思っていたけれど、ちょっと怖じ気づく。子どもが、キツネにさらわれたら、どうしよう?・・・なんて本の一冊読んだだけで思ってしまう自分なんか、おそらくまっさきにキツネや蛇やタヌキに悪さをされるタイプなのでは。
4投稿日: 2019.01.24
powered by ブクログ狐は化かして食べ物を盗んだり迷わせたりするが、狸は音だけで化かして満足するらしい。 山では不思議なこと、常識ではあり得ないことが起こることがあり、山村ではそういった怪異をいろり端などで語り継がれてきた。そういう語り継がれてきた物語が絶滅に瀕しているという危機感から著者が収集した山にまつわる様々な話の集大成。 多くあるのは狐に化かされたというような話。そもそも山でなにか理屈に合わないことが起こると、その多くは狐のせいにされてきたというのがあるようで、これこれこういうことがあった、あれは狐に化かされたんだろうなぁ、という話がおおい。 多くの話が怪異の原因を狐にしているが、それが原因だったと証明されたわけでもなく、著者も語り手の感想そのままでなにか結論を述べているわけではないが、こういうかたちでよくわからない物に遭遇したときの話が語られていたのだろう。 明確に結論があるわけでもないが、山の怪異が日常の隣にあった時代の雰囲気がつたわってくる。
0投稿日: 2018.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者が猟師やマタギから実際に体験した「 山の怪異 」を収集した一冊。淡々と語られる事でより一層山の怪異が身近に迫ってくる。読み応え充分な一冊。続編があと二冊出てるので即買い決定!
0投稿日: 2018.10.22
powered by ブクログマタギや、山で働く人たちの不思議な話。自分で体験したものも、聞いた話もある。 一つ一つが面白いというより、全体としてある文化、世界観が浮かび上がる感じ。私はそんな世界で生きたことはないのに、懐かしくて、好ましいように感じる。自然のただ中に生きる暮らし、すぐそばに樹木と動物の気配を感じる暮らしへのノスタルジーなのかも。
0投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オチのない怖い話、起承転結や因果のはっきりしない怪異譚が大好物なので、楽しくモリモリ読みました。 脳の異常とかで説明できそうな話もあって、そういうのを考えながら読むのも楽しい。 あと現地の語り部たちの雑な解釈がたまらない。「狐の仕業」で一括りにするのも良いし、考えた結果「ヤマドリに夜光虫がついたのが火の玉」となっているのも味がある。 「狐火?ああ、あれは俺なんだよ」というパワーのある発言に出会えたのも最高です。 いいわあ。 再読追記 このシリーズ、「別にオバケを信じていない人にしつこく聞いたら出てきたオチっぽいオチもない不思議な話」感があってすごくすごく大好き。 漁師とかサラリーマンとか警備員とかのバージョンもあったらなあ。 やっぱり山だから良いのかな。 再読追記 やはり良い…狐火の正体がどぶろくの密造に行く人だった話とか特に良い。こういうのが混ざることで全体のリアリティが上がる。 「狐火の噂は知っていたが密造は違法なので言い出せなかった」っていう話。デスヨネー。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ山で語り継がれている不思議な話を集めたもの。背筋が凍るような話が集められているのかと想像していたが、そうでもなかった。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ山人達の山を巡る不思議な体験をひたすら聞いてまとめた本の第一弾。玉石混交の山不思議話。狐・狸に化かされたり、人魂・大蛇・ツチノコ、見えない何か、何でもないところで遭難、神隠し等々。こういう話よりリアルな人間の方が怖いわ、と切り替わったのは何歳位かなぁ。でも面白い。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ怖い話の本だと思っていたら、不思議の話の方が多かった。聞いたことある話があったのは今年のお盆くらいにBSでやっていた番組にご本人のひとが出ていたからだとわかったり、繋がりって面白いなぁと思う。ひとつだけ怖かったのはみんなで見た女の姿だ。目を見開いて口を開けて頭を振り回しながら沢を来るみんなが見た女。なんなんやろう。怖い‼ 次は弐、読みます。
1投稿日: 2018.10.04
powered by ブクログ山には絶対にわからない不思議なことが たくさんたくさんあると思う。 狐もたぬきも頑張れ‼︎ こないだの行方不明になった二歳の子も 狐か天狗に遊んでもらったんだと思う!
0投稿日: 2018.08.22
powered by ブクログ山で起こった不思議が詰まった本。話を作った感がなく、それ故に荒唐無稽だったり尻切れトンボだったり。素朴な感じの本です。
0投稿日: 2018.02.21結構最近の話が多いのがビックリ
怪談本ではない。全国の山村で取材した、何だか分からないけど本当にあった不思議な話を集めた本。未だに狐に化かされる話が結構多いのにビックリ(笑) 怪談ではなく体験集なので、なぜ、どうして?は分からないのでモヤモヤしてしまらな話ばかりだが、それが逆にジワるとも言える。筆者も書いてるが、人間は不思議な体験をすると理由をつけて勝手に納得して、恐怖を紛らわせるようだが、それが正解かどうかはまた別の話。狐憑きの異常行動には、突然の脳出血によるものもあるのではないか?という説は結構、説得力ある気がするが、さて、どうでしょう?
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ山での不思議な話。 主にマタギや猟師、またその家族の方に聞いた話を集めたものらしいのだけど全体的に酒に酔って狐に化かされた系の話が多く単なる酔っぱらいの見間違えじゃぁ・・?と思うところも一興。 もちろんそれだけじゃ説明できない話も多く、たった数十年前とは言え夜が明るくなった現代とはまるで違う世界の話の様子が興味深い。
0投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ著者はカメラマンで、マタギに関しての取材も多い方。 不可思議な話を聞く機会もしばしばあるそうなのですが、それに絞ってまとめたもの。 作り話じゃなくて、口伝で伝えられてる話(最近のもあります)なので、 すっごく怖いのがいい~ 後味悪いくらいがいい~ オチがすごいなぁ~ などを求めているホラーマニアには物足りませんが……… 本来不思議なことって怖さ満載!とかオチとかはないものなので、まあリアルです。 一応プロ?の私にとっては 『なんでも狐のせいじゃないよ~』 『それ魂っていうよりは魄だよ~』 『本当であれば明らかにおかしいのになかったことにするのが…もったいないなぁ~』 などのツッコミどころ満載ですが、まあそれもたまにはいいものです。 神隠し系、それも本当に人が亡くなってしまうものは、怪しい系というよりは自然の大きさというか人間の小ささに関わる話なような気もしますが、昔々の話でもなく、普通に最近でもあるのだなぁ~というのがちょっとゾクっときました。 普通に考えれば山で遭難した!ってことなんですけれども、それにしては???なお話もちょこちょこありました。 これ読了したのはもちろん暑い時期!ですが、すっかり忘れてしまっていました。 ちなみに暑い時期に怪談が流行る?のは コワ~イ! ゾクッ!!! っとすることでひやっとするからなんですけれども… これは第一チャクラが怖い思いをするとガッ!っと開くことにより、ひやっとした感じがします。 普段生き死にに関わることはしないので、結構閉じてます(汗) ま、冒険家とか、この本に出てくるマタギの人々はもうちょっと開いてるかと思いますが。 ホラー度高いもの、オチがあるもの、伏線が整っている話を求めてる場合にはオススメしませんが、 リアルな話の中から 『ほんとのところはどうなのかな?』 『それってこういうことでもあるんじゃないのかな?』 って想像をめぐらせるのにはぴったりの本です。
0投稿日: 2017.10.05
powered by ブクログ山で起こった不思議なあれこれの聞き取り記録簿。 山で起こる不思議なことはたいてい狐や狸や蛇の仕業で、ほとんどが不思議な音とか化かされたりするだけで無害なことが多いようです。 ・・・「ほとんど」が。時々人死にでとるがな(泣) これからは、山の暗闇で"がさっ"という音を聴いてもちょこっと怖さ半減かな。だって「ほとんど」無害なんですもの・・・
0投稿日: 2017.09.26まさに現代版遠野物語でした
昔々の話ではなく、ついこの前、こんな体験をしましたよという話を丁寧に拾い集めた一冊です。 だから怪奇小説のように結末がはっきりしているわけではありませんが、まことに不思議な話が沢山収められています。 山というか森林の中というものは、確かに不思議な感覚に陥ることがあります。私も職業柄(実は、元林学職の地方公務員です)、1人で渓流調査に出かけ、大きな岩の上で、弁当を広げることが新人の頃は多々ありました。すると、様々な音が聞こえてくるのは確かなのです。それは川のせせらぎ、風のざわめき、ばかりではありません。そんな不思議な音に包まれていると、何とも形容しがたい感覚に陥ります。多分それは、海に小舟で漕ぎ出しても同じなのかもしれません。 勿論、気のせいだ、頭の中で作り出された幻想だと片付けることもできるでしょう。でも、ついこの間の出来事などが紹介されているこの本を読むと、理屈にあわないことも、やはり確かに起きているんですね。 完全に自然をコントロールすることなんぞ、人間に出来るわけがありません。科学が万能だったと過信した20世紀は、終わりました。自然に対する畏敬の念は、持ち続けなければならないと思います。 この本を読んで、へぇ~、と思うか、まさか、と思うか、そんなこともあるかも、と思うかは読者次第ですが、かなり興味深い内容であることは、間違いありません。
2投稿日: 2017.06.30
powered by ブクログ副題「山人が語る不思議な話」~マタギの村へ行くと,不思議な体験をした人が少なからず居る。昔は子どもの通学路だけを固めて別に除雪などしなかったため,冬になると閉じ込められて,火のある囲炉裏端で不思議な体験を語ったが,今は車を持ち,テレビがあり,誰も語らなくなった。狐火なんて見たことないし,怖い経験などしたことがないという人間も,あれは不思議だったなぁと話し出すのだ。蛇の話も,魂の話も~狸は音だけで満足しているが,狐は…。ベストセラーで続巻も出たと新聞広告で見た! なるほど!
0投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ遠野物語の現代版。 だが、その文章の質も話の深みも狙いも遠く及ばない。当然だが。 こちらはただ、不思議な話が、たまに余計な筆者のコメントをつけて記されているだけ。 本当は遠野物語もそうなのだろうが、その分やはり柳田國男のしごとぶりが光る。 あれは、この本で言う「民話の原石」ではなくて、そのまま民話になっていた。となると、やはり中身の話ではなくて、語り口なんだろう。 とはいえ、もちろんこうした怪異譚の収集は大きな仕事である。もしかしたら50年後にはいっさいが消えて、妖怪のいない国になりうるからだ。 印象に残ったエピソードを。 ・尻尾を光らせてクルクル回す狐。 ・冬の寂しい辻路に突如現れて消えた夜店。 ・魚カゴを引っ張る狐 ・狸のいたずらは大概しょうもなく、かわいらしい(ただ梅干しが欲しくてついてくる) ・山で獣に騙されないようにするためにはニンニクを持っていく。揚げ物は厳禁。 ・歴史ある社を解体したら2メートルある白蛇が出てきた ・じっとマタギを凝視し、14発撃ちこんでも倒れない白鹿 ・最も怖い話は「来たのは誰だ」。シャンシャンと山小屋の周囲をうろつき屋根に登り、ドンと開けた山伏の霊 ・濃霧の日はなにかが起こる ・無風なのに竹林がガラガラガラと音を立てて揺れる。海の日は竹やぶに入ってはいけない ・ぎゃああああっと断末魔のような鳴き声の鳥 ・人通りのない山道に山盛りご飯の器が置いてあり、それが場所を移動している。 ・最も温かい話は「謎の山盛りご飯」の最後の話。父親の思い出を話しながら我が子と山道を歩むうちに、その子どもこそが本当の自分じゃないかと感じた。オヤジさんが自分になったんだと。そして景色もあの時父親と歩いたときのような風景になっていた。まるで夢十夜や内田百閒に出てきそうな美しい話。 ・狐は熊にも憑く ・樹齢数百年の木を伐採すると、木の根元から命の風が吹く。 ・仕留めた狐を引張って持って帰ると、その道にある家が全部火事になった。だから撃ってはいけない。
0投稿日: 2017.05.20
powered by ブクログ遠野物語を意識しながら書かれたのでしょう、そうすることで魅力的な話と取るに足らない話がまぜこぜになっても、本としてこんなもので済ませようとした消化不良の作品。 いくつか面白い話もあり、最後まで読み通せました。
0投稿日: 2017.05.10
powered by ブクログこういう不思議な話は大好きです。自分がいかに知らない世界で生きているのか知ることになるし、自然、謙虚にならざるをえなくなるから。
0投稿日: 2017.05.06レビューに惹かれて読んだら大当たり!
多分面白いだろうなぁと確信めいた期待を持って読み始めましたが、実に面白い。勿論、笑えるという意味でも、役に立つという意味でもなく、ただただ面白い。 さて、本書は山で起きた怪異、不思議なこと、それも基本的には些細な事を聞き取り調査し、その一部を収録したものです。怪談、オカルトに近いエピソード、人命に関わる事例も収録されていますが、基本的には恐怖を煽る内容ではありません。そのエピソードがいちいち面白く、興味深い。ですので、怪談好き、オカルトマニア向きではなく、民俗学マニア向きかと思います。 エピソードに付けたられた筆者の言も、中々だと思いますが、個人的には2点、特筆したいと思います。 一点目は、本書の調査の動機です。少数言語が消滅しているそうです。また、一民族一格闘技といわれる部族固有の体技も消滅しているとか。そのように古来存在した文化がフラット化した世界で失われることに対する焦燥感にも似た思いに駆られて本研究に着手したとのこと。正にその意気や良しと思いました。 二点目は、近親者に関するエピソードに散見される「近親者の幽霊なら驚くものではなかろう」という趣旨のコメントですが、それも同感です。先に鬼籍に入った老妻が、同じく可愛がっていた愛犬の幽霊と一緒に、臨終がせまる夫である老人を迎えに来るなど、良いものだなぁと思います。 最後に、一言、一応、科学を仕事にしている側ですが、これらを非科学的だと井上円了大先生のように切り捨てるのは、些かどうかと思います。科学で解明されている領域は実に微々たるものです。分からないものを、既知の知識で無理やり理論付けする姿勢こそ、科学的でないように思う次第です。 ウチの犬が子犬のとき、散歩をしていたら、葬儀中の家の前でピタッと止まって空中をジーッと見ていたことがあります。こう言うことを、余り簡単に説明らしきものを付けてしまうのは、どうかな、という意味です。
0投稿日: 2017.04.27
powered by ブクログ20170423 話題になっていたので読んでみた。自分も山に登っていた時期があるので怪異に関してはうなづけるところが多い。明治から平成になって日本が元気無いのはこのようなローカル色が消えていってしまったからでは無いかと思う。又たびに出たくなった。
0投稿日: 2017.04.24
powered by ブクログ趣味で山に登り、仕事では夜中に山に行くこともあったので、なんとも言えないイヤーな感じとか、ここは絶対に人智の及ばない何かがある神聖な感じ、霊感のない私でもよく感じていました。 だから単独山行って怖くて出来ないのよね。
0投稿日: 2017.03.24
powered by ブクログ山や山間の村で語られる不思議な話について採集した一冊。 特にマタギや猟師から聞いた話が多い。 名前や地名を伏せて言える所があるが、基本的には人名、地名を載せていることが多く、話している途中で思い出したように次の話が始まること、また主に山中や山間の村での話――それも「実は交通の要衝だった地域」での話、という点で遠野物語を彷彿させる部分がある。
0投稿日: 2017.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マタギを中心にした「山の鉄人」らから集めた怪しい話集。 マタギの名前(仮の人も)と地名とが出され、さらに方言が加わるとちょっと体温や肌触りがリアルなように感じて、楽しいことこの上ない。 中には「不思議なことなど何もない」と言い切る鉄人もいて、そんな人でも理解出来ない不思議な話が一つか二つはあるらしい。 個人的には人間の五感は山に入ると微妙に狂うもので、その狂いの差で出会う怪にも違いがあるのかも、などと考えた。 けれど3部に収録された話はそれとはまた違う不思議な話が多く、やっぱりスーパーナチュラルに説明を加えようとか解明しようとか思うのは野暮なのかしらと楽しみながら読み終えた。
0投稿日: 2016.11.10
powered by ブクログ新聞の書評だかで見つけて、 もともと昔は山岳小説が好きだったし、 (自分ではまったく山歩きなんかしないけど) 「月山」なんか何度も読んだし。 で、これもそんな気分で読みだしたら めちゃ怖いのだった。 山で出会う恐ろしいものたち。 なぜか迷い続けてしまう道。 話が現代なのに、内容はいつの時とも知れず。 雨降る夜中なんかに読むと、ますます怖い。 山の中って、やっぱり普通じゃないんだな。
0投稿日: 2016.10.06
powered by ブクログUFO、オカルト、超常現象の類は全く信じてないけど、山の神や物の怪は確実にいる。 この本の表紙を見たとき、10年前のことを思い出した。 南アルプス甲斐駒ケ岳の東、篠沢大滝と黒戸噴水滝に行こうと自転車に野宿道具一式積んで林道を走っていた。 最初から野宿覚悟で夕方ごろ、そろそろ寝場所を決めるかと林道から外れた沢の終端、砂防ダムの横にテントを立てて飯食って寝た。 野宿すると熟睡できない。 外は完全に闇の中、時折ウトウトしていると、それは突然だった。 ゴォォォオン... テントの真横で、いきなり寺の鐘の音が鳴った。 意味が分からない。 鐘の音は十回ほど立て続けに鳴り、恐ろしさに寝袋を頭を突っ込み丸まっていた。 それ以来、山の神は存在すると信じている。 人間の光が差し込まない、本当の闇の中に息づく何かがある。 かつて、人間は闇の中で生活していた。 妖怪、物の怪が出てくる昔話は数多あるが、それは現代社会からは消されてゆくものだ。 ただし、人間の手が及ばない世界はある。 そこに立ち入った時には、深入りするべきではない。
0投稿日: 2016.10.05
powered by ブクログ素晴らしい表紙。 黒く煤けるお札と、こわすぎて人間のまたぐらに飛び込んできちゃったうさぎがキュンとくる。? 自分の住んでるとこにも何か山の不思議な話はないのかなーと思いましたが、とんと聞いたこともなく。何分丘レベルなので…やはり深山幽谷でないとそういった話はないものなのかなぁ、と残念。
0投稿日: 2016.08.13
powered by ブクログ奥トレで紹介されていて、その日は手に入らなかったので後日手に入れて読んでみた一冊。山の不思議な話、わくわくしながら読みました。世の中にはまだ自分の知らない世界があって、そこでは変なことが起こってる。いつか体験してみたいような、ない方が安心なような。。今みたいに何でも調べるより、聞いた話をそのままにしておもしろがっているのもありだなと思える一冊でした。こういう、あまり聞かない珍しい話を旅をしながら交換できたら、とってもいい旅になりそう。^^アウトドアが好きな人はぜひ読んでみて欲しいです。
0投稿日: 2016.08.11
powered by ブクログ著者が交流のある秋田のマタギたちや、各地の山で暮らす人びとから、実話として聞いた山での不思議な体験談。 それだけにリアリティがあり、怖いと感じる話もありましたが、多くは不思議な現象。 酔っぱらってタヌキやキツネに化かされたとか、狐火や大蛇を見たりとか、不思議な音を聞いたりとか。 きちんと検証すれば、すべて説明がつくものばかりなのかもしれないけど、自然に接するときは、ナメてかかっちゃいけませんよね。 囲炉裏端で語り継がれてきたこのような話が、今はもう孫たちも聞かないと、あまり語られなくなって忘れられていってしまうのが寂しく感じました。
0投稿日: 2016.08.06
powered by ブクログ不思議な、ちょっと怖い話がたくさん。一つ一つに、不思議だなぁ、という以上、なんの解決もないけれど、こういう話の調子こそがまさに語り継ぎの世界であると気づかされる。聞いて受け継いだことは、ただ信じるほかないシンプルな世界。二度と訪れないだろうそのような世界に、つかの間ひたれる。おすすめ。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ著者は阿仁マタギとの20年以上に及ぶ交流から、狩猟採集の現場と、山で暮らす人々の生活を見つめ続けてこられたノンフィクション作家です。 各地を取材してまわると、本来の目的とは異なる話も耳にすることがあるそうです。本書は山にまつわる不可思議なお話を集めたものです。 現代版遠野物語と紹介されていましたが、とても面白い内容でした。怖いとか、恐ろしいといった印象より、なんだか懐かしいという気持ちになりました。山で暮らしたこともなければ、ニッポンの原風景なんてものとも縁遠い生活をしているのにです。 狐狸妖怪の類とされる現象は、きちんと検証すれば、すべて説明がつくものばかりなのでしょうが、そんなことはさておいて、素朴さ、素直さは大切にしたいものですネッ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2016.06.23
powered by ブクログ怪談というより、不思議な話が語られている。狐火の話は、人魂など名前を変え、全国各地で見られているように思う。山登りや里山に縁がない私は、狸や狐をみたことがない。せいぜい蛇を見たことがあるくらいだ。子供の頃に恐ろしく大きな蛇を見て驚いて家に知らせに帰ってまた現場に戻るともういなくなっていて、見間違いだったのかも、と思ったりしたことを思い出した。 不思議なことの語り部も高齢化していて、今後そういう不思議な話を聞ける機会も減ってゆくのだろうと思うと、少し寂しい気がする。
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ借りたもの。 日本各地の山とともに暮らし狩猟生活をする人々――マタギたちが経験した不思議をまとめたもの。 結論や原因を解明するものではなく、小話を集めた正に怪談。 「現代の『遠野物語』」と紹介されていて興味を持つ。 あれも小話集みたいなものだから、正にその通りだろう。 著者は一貫して「狐火」と読んでいる不可思議な光の玉の存在――それをマタギ達は「UFO」「人魂」「蛍」など、様々な言葉で呼んでいた。 地域性があるのは、冬になると閉ざされる山間部の集落で口伝されたイマジネーションも要因なのだろうか…… 著者は特に狐の存在に着目していた。 化かす存在として昔話でも語り継がれているし、日本各地に根付いた稲荷信仰の影響(外来し信者を獲得したためなのか、そもそも化かす存在として狐が身近だったから受け入れられたのか)もあると考えているのかもしれない。 しかし、タヌキやある意味で架空生物である狢、時に蛇によるものともマタギ達は証言する。 信憑性うんぬんよりも、「森に入ると普段とらない行動をとったり、不思議な経験をする」という事に戦慄する。 ベテランの登山家ですら時に迷ったり、見慣れない道ができていたり、不思議な気配や時に幽霊、迷家のようなものまで。 それらは森に入った時に感じる濃厚な世界――小さな生き物の気配や生命力に満ちている。狩猟という緊張状態にいる人は感覚が研ぎ澄まされているので、過敏に影響を受けるのかも知れない。 奇しくも山に子供が置き去りにされ行方不明になっているというニュースが流れていたので、タイムリーすぎて怖かった……
0投稿日: 2016.06.04
powered by ブクログ山で起こった不思議な話。わずか50年前とかの話で、こう言う話って、おじいちゃんおばあちゃんから聞いだけど、今の子供達は、直接聞く時間も無いんだね。実際人から聞くと、インパクトが違うよね。
0投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ山で起こった不思議な話。 怖い話は少ないが、実際の地名や人物名があげられているので、リアリティがある。 怪談というより、もしかしたら民話になり得たかもしれない体験を扱った本。
0投稿日: 2016.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはなぜか経済誌の書評欄に紹介されていて、読んでみようと数か月前に図書館に予約を入れたもの。結構待たされた。 マタギ写真家という著者が全国津々浦々で聞き集めた口述伝承・・・というのも大げさな、たわいのないお話し集。 地域性の分析も系統立てたまとめもなく、章立てはしているが厳密な話題毎の分類もなく、語られる話の内容同様にとりとめがない。それがかえって民話でも怪談でもなく、はたまた寓意を含んだ教訓めいた話でもない単なる身近な者同士のコミュニケーションの一助となるツールだったという感じが微笑ましい。山の中で起こる不思議な出来事について、たいていが狐、狸の仕業とし、科学や現代の常識に照らして説明が付かないことも「それでヨシ!」とする大らかさがよい(中には何でも原因があると、不思議な現象を全て分析して納得してしまう山の人も登場して可笑しいのだが)。 山での暮らし、そこで育まれる文化や慣習が失われつつある。 「山の話?いんやあ、そんな話は孫さしねえ。したって聞かねえべ」と老人は語り、著者は「つまり山の怪異は、語られてこその命脈を保てる儚い存在なのである。」と、その伝承が途絶えることを危惧する。しかし、よくよく読むと伝承することすら不要のたわいのない話が大半だ。先祖から語り継がれる話も確かにあるが、語り部の祖父母たちですら自分たちの体験談が多い。伝承が途絶えるのではなく、家庭内や身内、近隣の中で、話言葉を通じてのコミュニケーションの機会や、共通認識として山の存在感が無くなることの危惧といえる。山の不思議な話はこれからも細々と続くだろうし、場所を都会に置き換えての奇妙な出来事は人々の間で綴られていくと思う。そのパフォーマーが狐や狸でなくなり、山の豊かな自然を舞台にしてないことで味気ないものにはなるだろうけど(狐、狸をキツネ、タヌキと、生物学的なカタカナ表記とせず漢字としたところに著者のセンスを感じた。が、それは編集側の成せるワザだったか?)。 現に、狐や狸のほうも時代に合わせて進化を遂げている様が本書の語りの中にも見受けられる。 マタギたちは言う、 「最近の狸はチェーンソーの真似もするんですよ。斧からチェーンソーに山仕事が変わってきたら、いつの間にか狸もそれをまねるようになってね」 あるいは、著者がよくカーナビに騙されるというのも実に時代だ。 そのうち山怪はインターネットを駆使し、SNSの投稿やGoogle Earthの画像に衛星経由イタズラを仕掛けてくるに違いない。 こうした身近な不思議な話は祖父母からの伝承が無くても、こらからの時代も誰もが体験する機会はあるだろう。想像力を働かせて不思議な話に仕立てることも出来る。現に自分も子どものころに「開かずの踏切」という飛び込み自殺のあった近所の踏切の怪談話をデッチ上げたが、それがまことしやかに近所に伝わっていて後年苦笑いしたものだ。想像力とちょっとしたイタズラ心があれば、いつでもこの手の話は出来上がっていくと思う。 なので、話の内容、その伝承が途絶えるという目線でなく、それを語り合う機会、コミュニティの消失、マタギという職業や、山村の風習、生活が失われていくことを、こうした楽しい語らいが消えることを憂いつつ問題提起する内容であって欲しかったなと、少し残念に思う。そうした文化と共に「タテを納める=猟をやめる」「バンドリ = ムササビなどの夜行性動物を撃つ猟(現在は禁止)」「瞽女(ごぜ)」など、業界特有な専門用語や時代性を帯びた言葉が無くなること、そちらの方が淋しい。 百歩譲って考察が少ないのは良いとしても、著者がひたすら門外漢な感じと言うか、そういった霊感あるなしの問題ではない感性の乏しさを感じさせるのも本書の残念なところ。奈良の天川村のエピソードで山菜採りに出掛けた爺ちゃんが行方不明になる例を引いた箇所。地元の人は狐のせいだと感じ「かやせ~、かやせ~」と呼び声をあげて山を探し歩く。「かやせ」とは「返せ」の意味だ。著者は「いったい誰に向かって、何にむかってかやせと言っているのだろうか」と問うが、マタギを取材し多くの時間を共に山で過ごしていて、この感覚が理解できないのが解せない。この場面は、あぁ、そうだよなぁ、「かやせ~」だよなぁと私なら素直に思える。「誰」とか「何」とかを問うところじゃないんだよ、そこは。この一文が妙に興醒めさせられた。これは自分が奈良県人だからではないと思うのだがどうだろう。 拙いまとめと考察の本書ではあったけど、遠い昔に思いを馳せたり、子どものころ経験した自分の数々の「山怪」話(奈良の田舎育ちなので似たような例はいくつか持っている)を想い出せたのは楽しかった。上記天川村の話や吉野を中心に奈良が舞台の話もいくつか出てきたし、貴重な一冊だとは思う。
0投稿日: 2016.03.29
powered by ブクログ地方の山に伝わる不思議な話、奇妙な話を集めたもの。一話一頁で収まるくらい短いのが多い。 海でカジカをとって腰のカゴに入れて歩いていたら何度もカゴを引っ張られるのでそのたび振り返っても誰もいなかったよ、みたいにオチがあるわけでもないこんなことがありました的な話。 もしかすると文章を読むより、人の口から聞かせてもらった方が良いのかも。
0投稿日: 2016.03.16
powered by ブクログ狐に化かされる話とか、山で見た幽霊とか、著者が聞いた山での不思議話。ひとつひとつの話は短いし、オチがあるわけでもない。ちょっとした酒飲み話という感じではある。 話し手の中に何人か合理主義者がいて、燐が燃えたのだろう、○○を見間違えたのだろうと説明をする。聞いている著者がでもその時間には、と反論をする。怪談であってほしいんだろうな。まあ気持ちはわかるけれど。
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著したのが本書である。 その内容は怪火や怪音や怪人といった妖怪めいた話から何が何だか解らない話まで、実にバラエティに富んでいて、しかも都会ではまず採れない話ばかりだ。時代も戦前戦後の話もあれば、あの震災以降に起きた話もあり、山中異界が決して過去の出来事でないことを再認させてくれる。 面白いのはほぼ隣り合う地域なのに、怪火を一方は狐火と判じているが他方は人魂と判じている。行方不明になった人がとんでもない所で見つかった話は一方は拐かした相手を狐と判じ、他方は天狗と判じている。比較文化学・比較民俗学に興味がある人にも興味深い内容ではないだろうか。 また、怪火や怪音を体験した人が「不思議なことを体験したことはない」または「不思議なことなど何もない」と言う。本人にとってはそれは狐か狸のしわざか、リンが燃える様や虫の光や音の反響や空耳だからと自分なりの解釈で結論がついているから「不思議でもなんでもない」のだ。語る方には不思議でもなんでもない、しかし聴く方には不思議な出来事。これもまた文化の違いである。 体験者本人が不思議と思っていないのだから、これまでも「不思議な話、怪談話探してます」では収集できなかった話も数多くあっただろう。怪談収集のアプローチについて再考させられる本でもある。
0投稿日: 2016.02.20
powered by ブクログ本を読むのは大好きだけど絵本読み聞かせの思い出のようにこんなお話こそ誰かの言葉で話してもらう方が絶対伝わること大きいはずです。 感情たっぷりの話し方ではなくて朴訥な喋り方で…語りって偉大。 霊とはまた違う山に住むいろんな存在は怖さと共に不思議さがあります。 自然の力を含め人には太刀打ちできないことを認めて敬いつつ共存していければと思ってしまいます。 ちょっとだけ狐にいたずらされたいと願うのは甘いかな?見えない何かを信じる人でいたいです。
0投稿日: 2016.02.06
powered by ブクログ秋田・阿仁をはじめ各地の山で暮らす人々から聞いた不思議体験談。会話文の入り具合のバランスが良く、程よく地方の言葉をそのまま表記してある部分に臨場感を感じ好ましい。新潟からは秋山郷、魚沼市大白川、奈良の天川村の話もでてきて興味をそそる。怪談のカテゴリーに入っていたが、怖い話でもない。不思議な事は面白い。
1投稿日: 2016.01.27
powered by ブクログ著者の田中康弘氏が、交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、 山で働き暮らす人びとから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。 話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、 かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。 山の怪談。現代版遠野物語。
0投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログ狐が見せた?市の話が面白かった。あとは、右と左が逆に見えるから迷うんだという話。鬼市もそうだし、ドラえもんにも鏡の話もあったし、この不思議な話は、ずっと、そして世界のどこでもあるみたい。本の中で狐火はデフォルト、山で亡くなった人の幽霊とか、自分が死にそうになるとか、死んでしまったとか、異界に触れられる。
0投稿日: 2016.01.07
powered by ブクログ著者はフリーランスカメラマン。礼文島から西表島まで、全国を股に掛け、主にマタギなどの狩猟を取材する。 本作はそんな取材の際に、あちこちの山人から聞いた、山に関するちょっと怪しい物語。 タイトルは「やまかい」と読むのかと思ったら「さんかい」と読ませるらしい。 1つ1つの話はごく短い。 突然現れる白い道。勇んで進むといつの間にやら藪の中。 ふっと現れて個室トイレを使う女。去っていく後ろ姿を見ると足がない。 狐に取り憑かれた家。狂った息子の背中をどやすと息子はおとなしくなったが、今度は母が大暴れ。オオカミを祀る神社からお札をもらうと異変は収まる。 悪天候の中、たどり着いた小屋に近づいてくる錫杖の音。シャン・・・シャン・・・。止んだかと思ったら一瞬後にドン! 小屋までもが揺れる。 別段、オチはない話もある。不思議だが、結局何だったのか、最後までわからない話も多い。 笑い話で済むような話もあるが、実際に人の命が失われることもある。 不条理だけれど、そんなこともあるのだと何となく人々が納得してしまっていることもある。 そしてこれが「現代に」あったことだというところが本書のミソだろう。 しんと静まる山の中に、一人取り残されたような、何だか心許ない話なのだ。 怪談と呼ぶほどは怖くない。呪いや祟りと呼ぶほどおどろおどろしくない。 見間違えたのだとか錯覚だとか、説明を付けようとすれば付きそうなものもあるが、むしろ謎は謎のまま放置しておきたいような、そんな気もしてくる。 この感覚はどこか、遠野物語にも似ている。 生身の体で山に一歩踏み込んだとき、人は無防備で、あまりにも無力なのかもしれない。 闇のしじまに目を凝らし耳を澄ます、そんな心持ちがする。
2投稿日: 2015.11.20狐に化かされたこと、ありますか?
山の近くで暮らす人々から、奇妙で怖い実体験をまとめた本書。とろえどころのない話ばかりなのに、不思議なリアリティを感じさせます。 著者が訪れた秋田の集落では、雪の季節はみんな家にこもり、囲炉裏端で山の話が語り継がれてきました。しかし、収録の人口も減少し、テレビなどの娯楽も増えてきた今、こうした話は静かに消えようとしています。そうした”語り”を残そうとまとめられたのが、この『山怪』です。 気がつけば全裸で沢に入っていた人もいれば、山の中で存在するはずのない真っ白で美しい道に遭遇した人も。 語られる怪談は数ページの短い話ばかりなのだけれど、そのほとんどに分かりやすいオチはありません。 実体験ならではの、答えがないモヤモヤとした恐怖。ただの怪談ではなく、山の持つ不思議な魔力を感じさせるお話たちが詰まっています。
8投稿日: 2015.11.19
powered by ブクログホラーとか怪談ではなく、民俗学的な山の怪の記録です。 山にいると、少々の物音とか怪しい気配とか、 「動物だよね」「鳥じゃね?」「風かな?」 で、大概済ませちゃうけど、実は……? とかちょっと思った。 もう少し注意力と想像力を働かせてみよう。
0投稿日: 2015.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山に暮らす人々が語る不思議な話。謎の発光物体、遭難、神隠し、変死…。説明の付かないことが何でもかんでも狐のせいにされていて、キツネがなんだか可哀相。なぜ狐がそういう役回りになるのか民俗学的に興味深い。猟師の飲み会での喧嘩がエスカレートして銃撃戦になるっていうのが恐かった。
2投稿日: 2015.10.24
powered by ブクログ私の自宅の後ろは山になっていて小さい頃、山に面した部屋で寝ていた。深夜に目が覚めると裏山から赤ちゃんの泣き声のようなけたたましい声が時折聞こえて怖かったのを思い出した。親に話しても鳥だろうと済まされたが、鳥としたらなんの鳥なんだという疑問があった。 それに似た話も出てくる本書は、聞いた話をそのまま載せているので、まとまりが無く起承転結も無い。読者としては、そのあとが気になるが仕方ない。 不思議な現象に巻き込まれた当人も健在な場合もあって、特に子供が神隠しにあって生還した方には現在の住所まで訪ねていって話を聞いてもらいたかった。 本書にまとめられた話は、マタギなど山人が居なくなれば消えてしまう話なので、後世に残すという意味で、貴重な一書と思う。
1投稿日: 2015.10.24
powered by ブクログ山での怪 と言っても怪談というわけではなく、どちらかといえば噂や風聞を集めている本。 なぜ怪談でないかといえば、怖がらせるための話ではないからであって、変な話で終わるものもあれば人が実際に死んでいる話もあり、生半な怪談よりも不可思議さを感じさせる。 きっと何事にも理由はつくのだ、と思いつつもその不可解さにじんわりとした読後感が残る。
1投稿日: 2015.10.13
powered by ブクログほとんどが現在70代~80代の人が子供の頃(明治末から昭和戦前)、大人から聞いたり、自分が体験した話。 その頃の山村ならば、本当に魚などの生ものを、狐・鳥などの野生動物にかすめ取られることもあったかもしれない。 その頃の山村には、地縁・血縁のコミュニティーがまだ色濃く残っていただろう。それは注意力散漫と周囲から笑われたかもしれない。そこで「狐にだまされた」という言い訳が考えだされ、コミュニティーもそれを許容し、物語化していったのだろう。 本書で語られる、道に迷ったり、行方不明になったり、自殺、突然死。冷静になって考えれば当たり前に起こりえることだと思う。特に疲れていたり、酔っぱっらっていれば。 しかし、コミュニティーの存在した山村では、それらを狐のせいにすることで円滑な生活が営まれたのだろう。 カーナビだって故障することもある。どこかにしまった物を探そうとすればするほど見つからないことがある。人もまた同じでは。 幻視・幻聴・幻影。ただ、それが山とその周辺領域で起こるのは事実である。やはり山には何かがあるのだろう。神域。
1投稿日: 2015.10.07
powered by ブクログ東北の訛りは聞き取りにくいのによく本にまとめたなあと思った。内容は子供の頃よく聞いた祖母と友人の世間話と似ていた。(出身青森)自然・山には説明出来ない不思議があり、畏怖しなければならないものと知らず知らずに刷り込まれてたのかもと思った。
2投稿日: 2015.10.02
powered by ブクログこのレベルのレポートは、せいぜい個人のブログで綴られればよく、山渓ともあろう会社が出版すべきではない。摩訶不思議に肯定も否定もないけれど、無理やり拾い集めた狐憑き、狐火、あるいは大蛇に関する現代の四方山話を仰々しく後世に伝えるだなんて。とてつもない山奥に限らず、そこらの田舎、いや街中であっても転がっているちょっぴり怖い話に過ぎない。マタギに語らせたってことでしょ。我慢して読了。
0投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログ売れているという評判を聞き購入したが、内容がまとまっておらず、話がとんで読みにくかった。 地域、またはテーマで整理して欲しかった。
1投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ山であった怖い短い話が、集められた本です。 怖いというより、不思議な話で、 落ちや起承転結はなく、伝承のまとめ本です。
0投稿日: 2015.09.20
powered by ブクログ面白かった。 長年東北などのマタギを取材しているカメラマンである著者が聞いた、民話や昔話と言うほどではない(しかしそれ故に消えようとしている)「山人が語る不思議な話」。 誰も入っていないはずの山で、木を切るチェーンソーの音がする。 前まで来た足音と開けた音がしたのに、開いていない扉。 日々通って慣れ親しんだ山で、なぜか迷った話。 「これはこういうことだろう」というオチがあるわけでもなく、(「あれはリンが燃えてるんですよ」、だとか「亡くなったばかりの家族のしわざ」「狐のしわざ」という人もいるけれど)ただ、不思議なことがあった、という語りを集めている。 中には、どう考えても酔ってたからでしょ、というようなお話もあるが、それはそれで面白い。 昔は祖父や祖母の語るこういった話を聞いて、それが民話などの形に熟成されていったが、今はまず少子化で子どもがいないし、子どもたちはゲームに夢中、語る祖父祖母もテレビに夢中でそもそも語る機会がないそうだ。 この本は貴重な話の集積になるかもしれない。 山ですれ違ったがほかの人間には見えなかったという、編み機を片手にぶら下げた女の話に対する、「いったいどれだけ編み物好きなのだろうか」という著者のツッコミ(?)や、「狐火の正体は俺だ」と語る話の構成、「おわりに」で書いている怪異譚に対するスタンスなど、むやみに全て肯定せず、かといって否定するでもない著者の受け止め方にも好感が持てた。
4投稿日: 2015.09.20
powered by ブクログ著者が東北から九州まで各地の山を訪れ、山にまつわる不可思議な話をその土地の人々から聞き取り本にまとめたもの。狐狸、山の神、妖怪、タマシイ、あるいはそれ以外の説明のつかない「山妖」。かつてテレビも無かった時代は囲炉裏端で大人が子どもたちにこういった話を聞かせるのが生活の楽しみでもあった、と言う。今は失われつつある伝承であり、人々が山と共に生活をしていた様子が伺える。山から恵みを受けるとともに、山で生きることの危険さからこのような伝承が生まれたのか?それとも本当に山で暮らしているとこのようなことが起こるのか?どう捉えるかは読み手次第。
1投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ帯にもある通り、これはまさに現代版の遠野物語のようだ。 付喪神や八百万の神などという言葉があるように、古来より身の回りの様々なものに"神"を見出してきた日本人だが、特に"山"に対しては、その畏敬の念はまた別格であるように思う。 寺の一つ一つが何某かの山の名を負っていることからもそれは感じられる。 収められている小咄の中には、人智を超えた不思議な現象の他、単なる笑い話のような小ネタも含まれているが、それらも込みにして、ああ山ではこういったことが起きるんだなあ、と自ずと腑に落ちる。 都市部ではあるが、私の家のすぐ近くにも山が広がっており、頻繁に入ることがあるので、これからはもう少し神経を尖らせて通ってみようか、などと思ってみたり。
1投稿日: 2015.09.12
powered by ブクログ様々な山で起こった不思議な現象を、その土地の人々から直接聞き出しまとめた力作。後書きで著者が語るように、まず聞き出す作業が難しかったのは想像できる。山の中でチェーンソーで木を切る音やダンプが走る音が聞こえたのに、実際にはどこにもそんなものは存在しない。それを狐や狸の仕業だと人々は結論付ける。読んでいてゾクゾクする話ばかりだ。昔は冬になれば囲炉裏を囲み一日中年寄りらがいろいろな話を語り合っていたそうだ。そうした物語を無くしてはならないという著者の熱意がこもった素晴らしい本だった。
1投稿日: 2015.09.09
powered by ブクログ本当に恐いです。 地味に恐いです。 阿仁マタギや各地の猟師、山びと達から、実話として聞いた、奇妙で恐ろしい体験談集。 昔から、山は恐いところでした。 灯りのない頃、山は真っ暗なところでした。 山には獣がいます。山は神様も居ます。 山は彼らの縄張りでした。 山びとは、彼らを認め、彼らを尊重し、そして上手に付き合ってきました。 でも、それは、とても恐いことなのです。 自然を怖れ、自然と共存する。 そうやって、日本人は山深い里で暮らしてきたのです。 本書を読んで、いままで普通に遊びに行ってた場所が、恐い場所に変わっても、その責任は負えません。 だって、山はもともと恐い場所なのだから。
2投稿日: 2015.09.01
powered by ブクログ読み進めていくと「つまりは遠野物語なのだな」と装丁の帯を見るとそのままのことが書かれていた。 まあそうかそうか。 修験者のくだりがひたすら恐ろしいではないか。いやだなあ。避難小屋つかえないわ。 テントも怖い。もう怖いわあ。まんじゅう怖いわあ。 いやだわ。
0投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ<目次> はじめに 第1章 阿仁マタギの山 第2章 異界への扉 第3章 タマシイとの邂逅 おわりに <内容> マタギを追いかけているフリーのカメラマンが、その取材で聞いた話から、「山の怪」にしぼって取材しまとめたもの。『新耳袋』や『九十九怪談』のテイストが濃厚です。淡々と語られる話。驚かそうという気はありませんが、ふとゾクっとする感じ。山なので取材された側は、「狐」だ「狸」だと言ってますが、山には”何か”がいるんですよ…。
1投稿日: 2015.07.28
