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ホテルローヤル
ホテルローヤル
桜木紫乃/集英社
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総合評価

398件)
3.4
41
128
157
38
9
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    過去の直木賞作品。 道産子なら読んでおかねば、と今更。 道東釧路市の端、湿原に面したラブホテル、ホテルローヤルを巡る短編集。 寂れた街並みに比例するように、物悲しくて寂しい人間模様が描かれる。 美しいとは決して言えない性描写も諸所に見受けられ、好き嫌いが分かれそう。 自暴自棄になりそうな時もあるけど、そういう時は目の前に光が見えてくるまで目を瞑っていようよ、と言いたくなる。 不幸なキャラクターが多すぎる。

    1
    投稿日: 2022.09.12
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    ホテルローヤルという北海道のラブホテル(死語じゃないよね)に関わった人達の連作短編7編。 廃墟となったホテルを舞台に描く「シャッターチャンス」から読み進めると、ホテルの時間の流れが遡っていく。最後は、ホテル建設時の「ギフト」となる。結末が廃墟なのだから、その遡及は物悲しい。 土地柄、漁業の衰退や商店街の寂れなど、ホテルだけでなく、街も疲弊していく。街の疲弊が、そこに住まう女性達も疲弊させる。 各短編の主人公は、自身にあるいは家庭に問題を抱えた女性。彼女達は、その境遇を受け入れている。 不満を訴えるでなく抗うでもない。しかも、僅かな何かに希望さえ見る。 前半4編は、そんな女性の強さを感じていたのだけれど、後半3編は、男性の弱さに流れてしまったような。で、少しまとまりが悪いかも。

    51
    投稿日: 2022.09.08
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    直木賞受賞作ということで読んでみたが、とても良かった。官能的な表現がここまで多い小説というのを初めて読んだため、新鮮な気持ちになった。

    2
    投稿日: 2022.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的に悲しかったです。 お気に入りは「せんせぇ」です。 解説を読んでから2人の結末を漸く知り、暫くは呆然としちゃいましたね。 いつの時代も、人はそれぞれの地獄を抱えて、必死に這いつくばって生きているんだと思っています。 でも、どんな事情があれど、現在の男女の関係や生活にケジメをつけず、夢だなんだと言いふらして愛人を作ってしまうあたりは冷めましたね。 その点、最終章に登場した、オーナーの養父がとても立派に感じました。 この感想も、かなり長生きされている大人からすると、綺麗事…なんでしょうか。

    0
    投稿日: 2022.08.11
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    場末のラブホにまつわる年代記。 田舎だと性ってこんなに生臭そうなのか。寒いところなのに。むしろ寒いから? 少しずつ繋がっている話だけどあんまりそうとわからず、解説読んで「アッ」となった。作品内でわからなかったのでそこはちょっと好きじゃないかなと思った。

    0
    投稿日: 2022.07.26
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    桜木さんの作品は多くは読んでないが、今まで読んできて今回も思うことは"現実感"のある作品 今回短編集で、みんなの行く末までは描かれていないところも含めて、未来はみんなわからない感がありました。

    0
    投稿日: 2022.06.28
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    ラブホテルを軸に、どんどんと昔へ進む短編集。 廃墟になったラブホテルから始まった話は 終わって次の話になると、ちょっとだけ新しく。 最終的に建つ前、になっていきました。 そこまでの間に何があったのか、という想像も 前に読んだ話が未来なので、記憶を探りつつ 思い出しつつ、で楽しかったです。 ただ、救いも楽しい事も、日常範囲内、で 突き抜けるわけでもなく、ただ淡々と。 そういう意味では、ものすごく日常感漂ってました。

    0
    投稿日: 2022.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先日、作者がTVのインタビューを受けていて興味があったので試しに読んで見る。自分でハードルを上げていたせいか若干の物足りなさはあったものの、思い返してみると各章が少しずつリンクしているのが中々面白い。 舞台がラブホテルに関連しており、性的な描写もあるがさらりと表現されており、作者の筆力を感じた。 各登場人物が現実的に描かれており、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。しかし各章のリンクを考えるとより深みを感じる作品である

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    読み終わった後、最近の言葉「エモい」ってこういう気持ちなのかなって。 色々な時間軸の、様々な立場の人達から見たホテルローヤル。しばらく経ったらまた読み返したい。

    0
    投稿日: 2022.06.18
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    桜木さんの別の作品「家族じまい」を読んで他の作品も気になり読んでみました。直木賞受賞作で2020年に映画化もされています。 釧路の眺めのいい立地にあるラブホテルを中央に置いて波紋のような7つの短編小説がまとめられています。恋愛小説ではないと思うのですが男女の繋がりが軸になった7つの人生の岐路のスナップショットが書かれてます。 私の道東のイメージは斜陽。経済が活性化してる訳でもなく、若い世代はより都会へ移動してしまうような勝手な妄想をしちゃいますが、この小説も私のイメージと被ります。少しの閉塞感と、でも、そこで逞しく生きていく人達の物語だなと。でもどの話も決して順風満帆じゃなくてむしろ普通からこぼれ落ちた人達なんだろうな。 星を見ていたは、少し他の作品とは毛色が違う感じ。ホントの極貧の生活を営むミコおばあちゃんの話。これは切なかった。 んー他の作品もまた読んでみたいな。桜木さんの小説はなんか気になります。 私設図書にて

    2
    投稿日: 2022.06.16
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    最初の廃墟でのヌード撮影の話から、時間を遡る様に微妙に関連した短編によるチェーンストーリーは、暗く救いがない話の様で、身近にある話だ。 そしてなんとも言えない独特の読後感。 深い余韻に包まれる不思議な作品。

    1
    投稿日: 2022.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何小説か‥‥というジャンルが分からない。 ミステリーじゃないし、恋愛でもないし。 釧路の湿原に建つ寂れた「ホテルローヤル」にまつわるエピソードを描いた連作短編集。 登場人物(特に男)が、大体ひどい。 物語は段々と過去に遡っていく作りで、すこーしだけそれぞれの登場人物が繋がっている。 最初の話の彼女はその後どうなったのだろう。 心の中でひたすら「逃げてー!」と思ってたら、第1話が終わった。 3話で、三号室のベッドだけが乱れていた理由が明かされる。 娘もその後の人生は幸せに生きられたろうか。 ホテルローヤルで“休憩”した夫婦は? 掃除婦は、また元気に仕事に行ったのか……? 最終話の不倫した二人の行く末だけを読者は知っている。

    0
    投稿日: 2022.05.15
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    ラブホテルに関わった人たちの短編集。女の人の扱いが読んでて辛いとこもあったな、、、映画はどんなふうになってるのか気になる。

    0
    投稿日: 2022.05.13
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    一つのラブホテルとそれに関わる人たち描いた作品。 それぞれが短編になっているので読みやすく、各編にそれぞれつながりがあるところが面白く、思わず読み直してしまった。 ただし、内容は暗めであるため読み終わった後の爽快感は少ない。

    0
    投稿日: 2022.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラブホテルにせよビジネスホテルにせよ、ホテルが舞台となった本でハズレを引いたことがない。 なぜだろうと思っていたが、要するにホテルは常に他人が行き来する場所で、各々の人間模様が詰まっているからでは、と思った。 この本1冊の中にも多様な生活が溢れんばかりに詰まっていて、読んでいて勝手に苦しくなった(主人公たちは皆幸せかもしれないのに)。あと1章でも多かったら読みきれなかったと思う。 著者の描く、リアルな文体が好きだなあと改めて感じた。

    0
    投稿日: 2022.05.06
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    こういうジャンルは少し苦手。ただ、これは割と読めた。各短編が他の編の伏線になっていたり。事件とある短編の関係が分からなかったなぁ。最後の編はわたしにはとてもよかった。

    0
    投稿日: 2022.05.01
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    釧路の湿原に立つラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした短編集。7篇から成り、そこを訪れる人や働く人に焦点が当たっている。 それぞれが少しリンクするところもあり、現在から過去に遡っていくので、読み終わった後パラパラ読み返しハッとすることもあった。 ホテルだけでなく、気持ちもうら寂しく侘しくなる短編集だった。

    8
    投稿日: 2022.04.25
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    さらっと読める直木賞受賞作。 連作短編集で、最終話のギフトでは大吉とるり子の二人にとってはキラキラと希望のあるエピソードになっているが、その行末を知っているのでなんとも侘しい。読了後、虚しさだけが残ってしまった。 この小説が受賞したのにはどんな背景があるのだろう。 直木賞=エンターテイメント性を重視されているとのことでテスカトリポカなんかはまさしく!と個人的には感じたのですが、本作が受賞した経緯などをググり”直木賞とは”を調べるきっかけになったので良かったです。

    22
    投稿日: 2022.04.04
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    直木賞作品なんだ。 どちらかというと、芥川賞向きな作品な気がする。 自分が苦手な作風で、短編2つ目まで読んでやめた。

    0
    投稿日: 2022.03.16
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    ホテルローヤルにまつわるカップル(ではない人もいるが)たちの物語。短編の官能小説か…と思って読み進めていたが、時系列が遡る形式で、つながりを読者に発見させるような手法が素晴らしかった。1つ1つは軽めだが、読み終わるとザワザワしてページを遡ってしまう。映画も見たい。

    0
    投稿日: 2022.03.15
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    重たい空気に包まれ、何度もため息が出た。 なのに何故か?読み終えてしまうのが惜しく思った。 ラブホテル『ホテルローヤル』にまつわる7話連作短篇集。1話は廃墟となったラブホテルから、時間軸は逆に進む。 暮らしに窮している人たち、寂れたシャッター街、寒い湿地の道東の地に、さらに気が滅入る。 ラブホテルという現実逃避的な場所が、エロスというよりは淫欲、背徳感を強くしてると感じた。 それでも目を背けることを許さない作品。 初読み作家、桜木紫乃氏は物語の舞台、釧路ご出身だそう。

    15
    投稿日: 2022.01.31
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    章ごとに過去に遡っていく構成が面白く、読み進めると様々な伏線が回収されていく。ラブホテルが舞台ではあるがいやらしい描写はそれほど多くなく、むしろ出てくる人物の感情や置かれている環境などの描写が丁寧な印象。

    0
    投稿日: 2022.01.30
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    北国のラブホテルを舞台に描かれる短編集。 「バブルバス」の前向きな感じが良かった。 日常を生きるための、非日常。

    0
    投稿日: 2022.01.15
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    現在から過去に向かってストーリーが進む。最初はホラーかと思ったけど、読み進めるうちに、あの場面はここに繋がるんだと面白かった。中でもせんせぇは切なかった

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    ひっそりとしたラブホテルを舞台にその場に関わる人達の物語。「ラブホテル」と聞くと少し疾しい気持ちになるものだと思う。しかし、そこに焦点を当てて物語を展開する作者は面白い。桜木紫乃さん。 「バブルバス」と「せんせぇ」がよかった。

    2
    投稿日: 2021.12.30
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    ラブホテル利用者、経営者を取り巻く人たちの短編集。 それぞれの話が読み返すとリンクしていて、読む毎に味が出るような本でした。 ただ個人的に私好みではないかな、、美しい性描写は好きだけど、老人のはちょっと、、。

    0
    投稿日: 2021.12.28
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    ラブホテルを舞台につながる さまざまな人の話。 どんどん昔に進んで行くので、 あの人のあの一言はこの人のこの話の伏線だったのかと、面白くてどんどん読み進めた。

    0
    投稿日: 2021.12.21
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    現代から過去に遡り、一つのラブホテルにどのような人達が絡んでいたのか。色々な人間模様があって面白かった。お客も従業員も全員ドラマがある。不幸に押しつぶされた人もいれば、歯を食いしばって生き抜こうとする人。ラブホテルはエロスだけではないということを、この本で教わった。最後に創業者は、何故あの言葉を残して死んだのかを考えた。自分の人生のピークの言葉で、その時は夢も希望もあった楽しい時だったから出た言葉なのではないだろうか。それ以降は、、、夢と希望で溢れている男を見るのが切なくなったので、最後は胸が痛かった。

    1
    投稿日: 2021.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ごめんなさい。こういう小説の世界観や面白さが私には、理解できません。なので、☆2。 実家に転がっていた本です。 直木賞受賞作という帯がかかっていたので、手に取って読みました。 全てがもやっとする内容で… 全く共感できない。イラっとする… 私が大人になりきれていないのか…。 私が面白いと思う本に、☆5を付けて… その本に☆2を付ける方の書評を読んで… そう思うのか~と、残念に感じていました。 逆の立場になると… 人の嗜好は人それぞれだと、実感しました。

    0
    投稿日: 2021.12.09
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    連作が読むごとに過去を遡っていくように構成されてて、当初のイメージである寂れたホテルの周りにかつてあった色や人がしだいに層になって塗り重なって(元々あったけど明らかになって)いって更新されていく感じがおもしろい セックス、人の気持ちの描写が、細かく鋭く比喩の使い方も相まって独特な感じ

    3
    投稿日: 2021.12.05
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    第149回直木賞受賞作品。 釧路湿原の高台に建つラブホテル『ホテルローヤル』が舞台。 バブル崩壊と人口減少により活気がなくなった道東の街で、社会のいわばあまり日の目をみない裏ともいえるラブホテル。もう寂寥感しかないような設定。読む前はラブホを利用する男女の客の悲哀を描く作品かと思っていた。 第一話は、既にラブホは廃業され廃墟化した建物にあえて訪れるカップル一組。非常に冷めた感傷の女性の視点から描かれる。 読み進めると分かるが、本作はホテルローヤルに関わる人たちを、絶妙に巧く繋げた連作短編集だった。しかも冒頭の作品から後半になるに連れて、時系列は過去に遡るという凝った設定。 登場人物の背景は、経済的、物質的には恵まれているとはいえないので、虚しさ寂しさを増長させる。かとらといって救いようのない話ではない。出てくる男性はいずれも情けないが、女性はいずれも逞しいのだ。だからなのか読了後には心の底にほんのりと暖かさを感じるものだった。

    11
    投稿日: 2021.12.05
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    第149回直木賞受賞作。 人生いろいろある。 スポーツで大成した人もいれば、ウシジマくんみたいな世界ではいつくばっている人もいる。 そこそこ幸せだったり不幸せだったりする人たちは、もっとたくさんいる。 ここに出てくる人たちは何か事情があったりして、少し窮屈な生活をしている。 ホテルローヤルに広がる、ちょっと不幸せな人たちのわびさびを感じる小説です。 以下抜粋 - 両手両足を伸ばし、裸で眠ることがどれだけ自分たちにとって贅沢なことか。うら寂しい思いが恵の心を占めている。(P.107) - 大吉の脳裏に再び、女房子供が笑って贅沢をしている様子と、赤ん坊を抱いたるり子の姿が浮かんだ。虚しい想像だと思ってみても、まだ諦めるところまではたどり着けない。台所に立ったまま二杯目の焼酎を飲んだ。(P.194)

    5
    投稿日: 2021.11.17
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    先に映画観た 廃れたラブホテルが舞台となり、ホテルの 経営者とお客さんたちがホテルを通して 繋がり離れていく物語 原作は7つの短編それぞれに主人公がいて 必ずしもホテルローヤルが中心ではない 映画はホテルの経営者の娘が主人公で、 ホテルを中心にそこを通り過ぎるお客さんや 清掃のおばちゃん、経営者のストーリーで 詰め込みすぎた印象 やっぱり原作のほうが面白い バブル期にオーナーが夢を描いてオープンした、 非日常空間の希望と衰退 プライベートのない夫婦の小さな幸せとか 満たされない女子高生と先生とかエッチ屋さんとか、みんなそれぞれにドラマがある 女子高生と先生の「せんせぇ」としがない看板屋が ホテルローヤルに夢を託した「ギフト」が好き

    1
    投稿日: 2021.10.20
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    2021/10/11 うーん。暗いな。 直木賞受賞とのことで読んでみたけどうーん。 ホテルローヤルていうラブホテルに関係する男女が描かれてるんだけど、まあラブホテルだから性的なものが描かれてるんだけど,その描写もあんまし好みじゃなかったし,みんな自己中心的というか。登場人物ひとつも好きになれなかったなぁ〜

    0
    投稿日: 2021.10.11
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    ラブホテルを舞台に、現在から過去に遡っていきます。 北国の田舎街、湿原を見下ろす場所にポツンと建つ、そのホテルで繰り広げられる人間模様。。。 漁業、炭鉱で元気な街に陰りが見え始め、バブルに突入、あっという間にその泡は消えてなくなり、残ったのは時代遅れの三原色の看板のみ。その看板も今では見る影もない。 一つ一つが、少しずつ繋がるチェーンストーリー、深みが増します♪

    0
    投稿日: 2021.10.02
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    釧路近郊が舞台のよう寂れたラブホテルを舞台にした7つの物語。ラブホテルという舞台のせいもあるだろうし、北海道って書きようによってすごく荒涼として人々のつき合いもドライな感じがするんだけど、そういう空気がうまく含まれている。東京が舞台ではなかなかにあわないであろう幸薄い人たちの物語。

    0
    投稿日: 2021.09.21
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    ずっと薄暗くて寂しい、虚しい印象。 廃墟となったホテルローヤルが、歴史を遡って描かれていくのはよかった。 だけど私はどの登場人物も好きになれず、楽しめなかった。

    11
    投稿日: 2021.09.12
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    ホテルローヤルに関わる人々を切り取った短編集。ある編で登場した人物が他の編でも語られることがあり、頭の中で関係図というか、系譜が組み上がっていくのが面白かった。 全編を通してラブホテルが持つ空々しさや虚しさが漂っていて、世界観に浸ることができた。

    1
    投稿日: 2021.09.02
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    ラブホテルを経営し始めて廃業するまでのストーリーとその家族や従業員や関わりのある人々の行き詰まった生活の中でのちょっとしたラブホテルにまつわる性が描かれている。生々しい性描写はないのだけど、登場人物が抱えた苦悩や哀愁とエロがイメージできる。前向きに頑張るとかそんな綺麗事でなく、人間にとって生きることと性は切っても切れなくてギリギリの生活の中で生きぬくために不可欠なことだったりするのかなぁと思ったりした。

    1
    投稿日: 2021.08.28
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    直木賞受賞作。 釧路のラブホテルを舞台にした全7編。 現在から過去に向かって話が進む。 萎びたホテルから感じられる空気感が良かった。 ホテルの清掃員などにスポットを当てる発想が素晴らしい。

    2
    投稿日: 2021.08.22
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    後半の話になるほど、先に結末がわかっているだけあってなんとも言えない寂しさが感じられました。 年季の入ったラブホテルの派手なのに寂れたイメージが、作品に合っていると思います。

    0
    投稿日: 2021.08.11
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    初めて桜木紫乃さんの本を読みました…う〜ん、素晴らしい!秘めやかにクスリと笑わされる話(「本日開店」「バブルバス」)から、喉元がグッとしまるような苦味を感じさせる話(「シャッターチャンス」)、切なさを振り切るかの様に滑稽に勢いよく転がってく話(「ギフト」)、(「星をみていた」はまだ何と言葉で表せばいいかまとまんないけどこれまたすごい話だ)、等とにかく、読後の心にいろいろな足跡を残してくれる作品。 「切なく(寂しく)可笑しい」というより、生きてる人達の「ひたむきさ」を誠実に書き上げたというのがしっくりくるかも。それが、ラブホというちょっと後ろめたい、日陰の、でも高揚感も同時に感じさせる場所が舞台となることで、暗く、Deepな世界で輝いてるように見える。

    0
    投稿日: 2021.08.09
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    『いいかミコ、なにがあっても働け。一生懸命に体動かしてる人間には誰もなにも言わねえもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていればよく眠れるし、朝になりゃみんな忘れてる』

    0
    投稿日: 2021.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画の予告で気になって映画は見ずに原作で読みたいと思って手に取った作品。父、大吉の借金と勢いで始まったホテル営業は後に経営が傾き、母のるり子は男を作って出て行く。娘の雅代の代になり、客の高校教師と女子生徒が無理心中によって廃業に追い込まれ、廃虚と化した「ホテルローヤル」 ホテルを舞台にしているが、いやらしさは全くなく、むしろそれぞれの時代にドラマがあり哀愁が漂い、主人公一人一人の生活や金銭面のリアルさがダイレクトに伝わり、それぞれの短編を読み終わると、なんだか切ない気持ちになった。 印象に残ったシーン バブルバスより 妻恵から「あそこ、入ろう」と誘われた時の夫真一の心情。 この五千円があれば、5日ぶんの食費になる。息子と娘に新しい服の一枚も買ってあげられる、舅に内緒で近所の中華飯店へ行って、家族四人で一人千二百円のセットメニューを頼める。一ヵ月ぶんの電気代。あれもこれも。引き換えにできるすべてのことを思い浮かべていた。

    0
    投稿日: 2021.08.02
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    北海道 道東の果てにある ひっそり佇むラブホテルローヤル。 錆びれたこんなホテルって どの町でも見かける。 煌びやかな場所にはない。 錆びれたとこにあるお陰で選ばれるホテル。 一度は行ったことがあるかもしれない。 けど、生涯人には話さない、話せない いっときの秘事だったりするから この物語に引き込まれ 覗き見気分で読み始めた。 弱さを赤裸々に、 耐える強さも赤裸々に 描かれてた。 故郷の北海道を思い浮かべて なんともしんみり読み終えた。

    3
    投稿日: 2021.07.30
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    日常と非日常。 ホテルローヤルでは日常からの逃避した非日常が繰り広げられる。 誰にだってそういう場所が時には必要。 日常が辛いものなら尚更。

    0
    投稿日: 2021.07.24
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    切ない話ばかり。一話目が終わりの物語で、最終話が始まりの物語。最終話だけは、波乱含みながらも未来の幸せを主人公が信じている、明るさと活力に満ちたエンディングで希望が残る。でも読者は既に登場人物の末路を知っているのでやるせない。全編を通して、ホテルローヤルがたどった歴史が浮かび上がり、つられてなんとなく、自分自身の来し方を過去に向かってたどってしまった。では自分はこの後、どんな人生を作り出すのだろうか?そんなことを考えさせられてしまった作品でした。

    1
    投稿日: 2021.07.22
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    異なる時代、異なる登場人物のストーリーをホテルローヤルを通じて描いていて、それぞれの物語を読み切るといった感じでした。一貫してどこか退廃した部分を持つ主人公に興味をもちました。

    0
    投稿日: 2021.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    期待が高かった故にちょっと思ったほどではないかなという印象。 個人的には現実逃避がテーマだと思う。 自分の弱さや汚さを受け入れるために幸せだと思い込んで周りに利用される人や、受け入れられずに虚勢を張って周りが離れていく人の集まり。 ラブホテルという異様な設定だから尚更現実逃避感を感じるのかもしれない。 うーん、何でこんなに有名になったのかはちょっとわからないかも。普通に面白かったけど。

    0
    投稿日: 2021.06.09
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    直木賞受賞され、文庫本になってからずっと積読されてた本。笑 ラブホテルを舞台にいろんな人たちをみていく作品。 みんな少し不幸。 時間軸が逆なので結末を知りつつ読み進めることになり最後のギフトはなんとも言えない気分になります。 2021.5.21

    0
    投稿日: 2021.05.21
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    不覚ながら、あとがきでようやくホテルローヤルを閉める原因となった"あの事件"の身元がわかってなんとも言えない気分になった。

    0
    投稿日: 2021.05.20
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    冒頭の話からぶっ飛んでてひくけど、読み進めていくと、人間の奥深いところにある、普段は気づかないような深層心理がゆさぶられる。上部ではない人間模様に、考えさせられた。

    1
    投稿日: 2021.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん。これが直木賞かぁ,という感想。巧いとは思うけど,そこまでかなぁ,この要素いるんかなぁ,と思いながら読み進めることに。ミコさんの話とか,共感するところはあるのだけれど。『家族じまい』の方が断然好きかな。

    0
    投稿日: 2021.05.10
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    登場人物の全員がどこかしら不幸で哀れ。誰にも感情移入できないのに、読後にその人の人生やその後に想いを馳せてしまう。時系列が逆になっているため、2回続けて読んでしまった。直木賞受賞作と後で知って納得。好きではないがすごい一冊。

    2
    投稿日: 2021.04.25
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    直木賞作、どうよって事で読んでみた。初めのうちは、重苦しく低俗な人達の描写にイライラする感じがあったけど、後半に行くに従って、全体の構成とか緻密な表現が後残りする不思議な本だった。ホテルローヤルを舞台に、だんだんと時代が遡っていく構成。だんだん進んでいくパターンは見かけるけれど、これは斬新と思った。主人公が変わっているけれど、どこか繋がっているあたりもよく出来ているなぁという感想。

    0
    投稿日: 2021.04.23
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    7つのショートストーリーの登場人物がちょっとずつ関係していて、チェーンストーリーと言っていいのかな。 そして時の流れが逆にさかのぼっている。 直接的には何も書いていないのに ああ、なるほどって変に納得する。 面白い構成だと思った。

    0
    投稿日: 2021.04.17
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    2021/4/6 読了 1つ1つの短編が時間が遡って話が繋がっていく。 どれも寂しく切ない感じがあったが、また読みたくなる話しばかりだった。

    1
    投稿日: 2021.04.06
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    解説に感動。 社会の隅にいる人間にスポットが当てられ、 現実味を帯びてるようで読みやすいが、現実にはなさそう。

    0
    投稿日: 2021.04.02
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    「ホテルローヤル」ホテルはホテルですが ラブ、がつくという(笑) なので、描写の中にも所々R18なものが 挟まれていました。 しかも、2話ではお寺の住職の奥さんが お布施のために檀家の方と…という あり得ない設定。 この本はちょっと受け入れられないな、と思っていましたが、 読んでいると、 R18な描写もあるけれど 釧路の自然の描写など とても文学的な表現もあり、 1話ごとの設定、登場人物が それぞれ違っていて個性的で だんだんと次を読むのが楽しみになっていきました。 この本は現在から過去に遡っていく形式で書かれていて最後に全てが繋がった時 なんか最後まで読んで良かったなという 充実感でいっぱいになりました。 いつも思いますが、ほんとにいろんな作家さんがいて いろんな作風があって 読後感もいろいろあって 一冊一冊がとても楽しみです。 この本に出会えたこと、また新しい出会いに感謝だなって思いました。 映画になっているみたいで (私の好きな伊藤沙莉ちゃんが出ていました) 劇場で観れなかったのが残念ですが また、DVDで観てみたいと思います。

    8
    投稿日: 2021.03.23
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    ラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にする短編集。 物語は以下の7話で構成されている。 ・シャッターチャンス ・本日開店 ・えっち屋 ・バブルバス ・せんせぇ ・星を見ていた ・ギフト

    0
    投稿日: 2021.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    チェーンストーリーになっていて、非常に面白かった。普通はモブにされてしまうであろう清掃員を主役にした短編があり、ポイントが高いなと思った。家族でも知らないことはあるし、全てを知っているわけではないのだと学んだ。 一番印象に残っているのが、シャッターチャンスの「貴史の口から将来の話がでたのが今日でなければ、と思った。」という文である。事務員の美幸の心情なのだが、何事にもタイミングというものがある。タイミングを間違えてしまったら、上手く行っていたものがふと消えることもあるのだと思った。

    1
    投稿日: 2021.03.18
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    時系列が逆になっているのが面白い。寂れたホテルにもこんな時代があったんだ…と読むこともできるけど、こんな時代があったのに……とも読めてしまう。なぜあの部屋だけが使用された痕跡が残ってるのか…心中した二人に何が…読み進めるほど謎が解けてくるのも面白い

    2
    投稿日: 2021.03.13
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    伊藤沙莉さんのラジオで監督と裏話されてるのを聞き、映画を見て今、原作読み終わりました。 一つ一つの描写がとても丁寧で読みやすかったです。 ラブホテルに来るに至るまでが映画よりも細かく書かれているように感じたので、それを踏まえてもう一回映画見てみたいです。

    0
    投稿日: 2021.03.13
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    ラブホが舞台で、しかも短編のような話が続くので、ホテルがを舞台にしたエッチ系な話が延々と続くのかと思って読んでいたら、後半で一つ一つの話が実に見事に絡み合っていき、「あれっ、あれっ」と何度も前のシーンを読み見返してしまう傑作である。時に、ぞくっとくるものがあり、本当に素晴らしい作品に出会えた。

    1
    投稿日: 2021.03.08
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    7つの物語が重なっていないようで重なっている、チェーンストーリー。 面白いのは現在から過去へと展開していくところ。 桜木紫乃作品は今作が初めて。 読み始めた最初の物語、いきなり嫌いなタイプの男性が出現…これは最後まで読めないかもしれないと心が折れそうになる。 が、物語の内容の好みは置いておくとして、桜木紫乃という人の文章はとても読みやすく、無駄がないと感じる。そのあとは一気読み。 地方都市の片隅、煌びやかな人生など夢見ることができない日常の中で、それでも健気に働くことをやめない登場人物の姿に胸打たれた。

    21
    投稿日: 2021.03.06
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    昨年あさイチに桜木紫乃さんが出演されていた時に知って購入したまま。ようやく読み終えました。 物語の時間の流れが現在から過去にさかのぼり、廃墟となったホテルの寂しさや悲しさ、そこで過ごした男女の様々な感情が次々と露わになってきて、なんとも切なく、それでいて前向きになれる物語でした。 映画のキャスティングにワクワクしたけど、まだ観れずじまい。「せんせぇ」のまりあを演じるのが伊藤沙莉ちゃん、こんなにぴったりな俳優さんはいないと思います。

    0
    投稿日: 2021.03.02
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    映画を観てから本を読んだので、映画のイメージを引きずったまま読んでいました。映画では一つのストーリーとして描かれていましたが、小説はホテルローヤルが舞台でない周辺での物語や、もちろんホテルローヤルが舞台になっている物語などが短編集の様に描かれていて、映画よりも、一人ひとりの人生の奥行きが深く描かれていました。 ホテルローヤルというラブホテル。時代を遡りながら、物語は進んでいく。 作者の桜木紫乃さんが、「積極的に逃げるというのは、前向きと同じ意味があると思う」とおっしゃっていました。そんな、積極的に逃げて前を向こうとしている人たちの物語でした。

    7
    投稿日: 2021.02.27
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    つまりラブホテルなのだが、ラブホテル(密室)に訪れる人々のあれこれって覗いてみたいよね…と言う邪で卑しく下劣な私の期待には応えてくれませんでした。いやホントお恥ずかしい。いやホントごめんなさい。 7話からなる、ホテルローヤルという時代と関わってきた人々の物語。1話1話には「なんだかなぁ。」と正直、物足りなさを感じていたのだけれど、読み切ってしまった後からじわじわ来る。 男の単純さ滑稽さ、女の強かさ割りきり…。 ホテルローヤルで清掃パートスタッフのミコは、60歳になってもまだ母の言葉を繰り返し思い出す。 『ミコ、誰も恨まずに生きていけや』 誰もが豊かではない中で折り合いをつけて必死に生きてゆくさまは切なくて虚しくて苦しい。 今年の4冊目 2021/02/26

    14
    投稿日: 2021.02.26
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    直木賞受賞作品 2020年に映画化されてるんですね ・ 「ホテルローヤル」というラブホテルを舞台にした短編集です 本作の面白いところは時系列を遡るところですね 最初の章では廃墟となっている「ホテルローヤル」から始まり、最終章はどういった経緯で「ホテルローヤル」ができたのかが描かれています 人間の心の奥底のザラザラした部分が巧みに描かれていて何だか落ち着かない気分になりました ・ それにしても… 個人的には直木賞受賞作より本屋大賞受賞作の方が好きだな〜

    0
    投稿日: 2021.02.24
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    直木賞受賞作。 時間の流れが、現在から過去へと逆になっている、珍しい構成の物語。 個人的には「バブルバス」が好き。 「ホテルローヤル」という場所は、弱い人間たちの本当の意味の「隠れ場所」になっている。 ー 川本三郎 ー 2021年読了、8冊目。

    0
    投稿日: 2021.02.17
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    桜木先生 お初です だらだらとしない スパッと終わる 短編集が サクサク読めて あっという間に 完読 どのストーリーも ガツンガツン来るけど バブルバス すきだわぁ あんか可愛い奥さんに なりたい笑

    0
    投稿日: 2021.02.13
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    北海道の田舎にあるラブホテル、ホテルローヤルにまつわる人たちのお話。貧しく必死に働きながら生きている。え、でも、これ直木賞?!あんまり。

    0
    投稿日: 2021.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    性にまつわる話が何話も続くので、正直しんどかった。ラブホテルにまつわる話なので、致し方ないのですが…。 最後2話あたりから、ようやく物語に入り込めるようになった。寂しく、悲しく、虚しい話ばかりだったけど、ラストページは少しだけほっこりした。 直木賞受賞の理由はどんなところにあるのだろう…。

    0
    投稿日: 2021.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長年気になっていて映画化もされたし、と思っていたらようやく読めました 思ったほどいやらしさはなく、ダメ男ばっかり出てくるのに嫌気はさすけど、(特に1話目の彼氏、最低笑)面白く読めました 重い話ばかりでもなくなんだか笑っちゃうような人間の弱さみたいな部分もあって、私は読後感良かったです 映画もいつか見てみたい 

    0
    投稿日: 2021.01.24
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    暗い話の短編集 話題になってたので購入したが あまり面白いとは思わなかった 1回読んだら、それっきりで良いかな。 予告を見たが、映画は面白ろそう

    1
    投稿日: 2021.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞作品読むキャンペーン一冊目。 著者があさイチに出演していて興味を持ったので読んでみた。短編のストーリーが重なって、一つの作品になるタイプで面白かった。

    0
    投稿日: 2021.01.09
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    舞台が地元なので特に思い入れが深かったです。小説を読んでから映画を見ました。映画はバラバラの短編小説を上手に繋げたなと感じました。 ラブホテルは日常を忘れさせてくれる、よい意味で理性を失える場所だけど、その場を提供している人たちの機械的な心や葛藤とは大きな隔たりがあると思いました。 性や愛は人間を育てるし狂わせるもの。年齢も環境も関係ないんだなーって。釧路は大人の哀愁めいた恋が似合う街。

    1
    投稿日: 2021.01.01
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    なるほど… これが直木賞作品か まあ、賞を取った作品が必ずしも面白いとはかぎらないからね… ラブホテルを題材にした小説だから もう少しグロさやエグミみが欲しかったかなぁ ちょっと物足りなかったです 唯一、「本日開店」は面白かった!

    21
    投稿日: 2020.12.28
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    高台の上にあるラブホテルを舞台に そこに関わる人たちの物語が繰り広げられる。 解説を読んでゾワッとしたのははじめて。

    0
    投稿日: 2020.12.13
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    直木賞受賞作 釧路湿原の端にあるラブホテル ホテルローヤルをめぐる短編集。 ○○賞受賞作にしては面白く、さらっと読めた。

    0
    投稿日: 2020.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今月公開される映画の原作、直木賞作品。 7編の短編ですが繋がってます。1話目、私は一体何を読んでるんだ??と思ったんたけど、読み進めると北海道のホテルローヤルが絡んだ出来事が過去に遡って描かれていることが分かってきます。あぁ、これがあの、とか、少しずつ繋がってきて…でもどれもあまり幸せではなくて(^_^;)虚しい気持ちに…。でも後からなんだかジワジワくる面白さ。なんだろう。これは多分面白かったんだな。一気読みだったし!

    1
    投稿日: 2020.12.11
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    面白い。寂しさもあるが、それ以上に優しい。 映画化と聞いて手にしたが、この空気感をどこまで出せているのか、気になるところ。

    0
    投稿日: 2020.12.07
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    ホテルの清掃員が星を眺める話が好きでした。あそこから見た星、旦那さんにおぶってもらって見たはきっとどんな眺めより素敵なんだと感じます。

    0
    投稿日: 2020.12.05
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    作者の語りたいことが分からない。 短編のようで、全てが繋がっているという作風は好きだけれど、感情移入ができなかった。 例えれば、廃墟みたいな作品で、寂寥感と諦めと少しの希望と。

    0
    投稿日: 2020.12.03
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    気になっていたけど読みそびれていた本。7つの物語が、ホテルローヤルを軸に時間を行き来して繋がっていて、面白く読めました。そしてどのお話も切なくて、不条理を受け入れて生きている男女の気持ちのドライな部分に妙に共感できた私でした。   いいかミコ。何があっても働け。 一生懸命に体動かしてる人間には誰もなにもいわねぇもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていればよく眠れるし、あさになりゃみんな忘れてる。    幸せにするなんて無責任な言葉どこで覚えたの。そんなもの、生活をちゃんと支えてから言いなさいよ。幸せなんてね、過去形で語ってナンボじゃないの。  なんだかズキッとしました。

    16
    投稿日: 2020.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラブホテル「ホテルローヤル」の廃墟でのお話から始まる短編 この最初のシャッターチャンスの読後感が良くなく物語には入り込めず 寝る前に読むのには向いてないなぁと思いながら読みはしまめました。 時代を遡りながら、施設育ちの美しくない女性の「本日開店」やホテルローヤルを継いだ娘の「えっち屋」、本日開店の時に出てきたお寺に法事をすっぽかされた夫婦の「バブルバス」 ホテルローヤルで自殺した先生と高校生の自殺前のお話「せんせぇ」 ホテルローヤルの掃除婦の切ないお話「星を見ていた」 最後はホテルローヤルの創設者田中大吉のお話「ギフト」 どれも暗い話だが、最初のお話の読後感とは違い気がついたらラブホテルて繋がる物語に入り込んでいました。 以前読んだターミナルを思い出しました。

    0
    投稿日: 2020.11.29
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    筆者が何を言いたいのかが最後まで読んでもよくわからなかった。共感ができる場面が少なかったと思う。淡々と読んで淡々と終わった感じ。

    0
    投稿日: 2020.11.29
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    映画を見た後で原作を読んでみた。 いつも思うことですが、やはり本で読む方がいいです。2時間足らずの映画にするのが如何に難しいかとも言えると思います。

    0
    投稿日: 2020.11.28
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    作者の描写が、私の読解スピードだと理解できず、いわゆる合わない本だと感じてしまった。しかし、ラブホテルというおもしろい題材で、いろいろな人間模様を、最終的には感動的に著しているのはすばらしい。

    0
    投稿日: 2020.11.23
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    前に読んだのが7年前。 あまり入り込めなかったのは、今に比べたら、読むときのいろいろな感情が足りなかったんだと思う。 『シャッターチャンス』は、いまの状況を見ないようにするために、予防線のように使う「挫折」が、下手したら自分のようで恐ろしい。 『えっち屋』の、べったり影の張り付いたような、知らん振りの探り合いが、自分のなかの漠然とした後悔とつながる。具体的に何をしたわけでもないんだけど。 『バブルバス』のように、日常に楽しみを作る余裕がない(空気がない)から非日常を作る、というのはいいと思う。 『せんせぇ』の最後の決意が、やけに爽やかに書かれているように感じてしまうのはなぜだろう。それだけに、揺るがずに向かって行ったのだろう。悲しいけれど。まりあは、いつ決めたんだろう。 『星を見ていた』嫌なことがあっても、流れに身を任せてきた者の安らかさ。受け入れてきたからこそ、どこかで受け入れられるのか。 『ギフト』では、広さを知らないが故の強さと限界を感じた。 限界がある中でオープンしたホテルローヤルが、人それぞれの限界を超えることなく、やるせない暮らしの中でのちょっとした明かりを見せる。 生きてるんだもの、明かりを見つけて生きるしかないよなぁ。 割り切っていきましょう。

    0
    投稿日: 2020.11.22
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    なぜか北海道の寂れた町の話がすき。 時代を前後しながらホテルローヤルを軸に各短編が繋がっている。どの話もよいけれど、最後の『ギフト』を読むと、またそれぞれの短編を読み直してみたくなる。

    1
    投稿日: 2020.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    救いがない話も多い。どこにも行けない人々をバッサリ。最近読んだ、現代の地方都市で暮らしていた若い人のブログを思い起こす。「現代とは思えない」という例えを付けようとして、それこそがまさに格差なのだと思いを致す。 映画の公式サイトでキャストやストーリーの確認をしてみた。原作の雰囲気とは違う路線を狙ってるのか。別物だと思った方が良いのか。原作を読んだ人がキャストやストーリーの説明だけをとりあえず読むと、全然違う意味だが面白がれるかも。えっ、それをそうしてしまうつもりなのか!?それは全然違う設定ではないのか!? 映画未見。現時点ではサイトを見た結果、観ない選択になっている。原作を読んでいない人にはどう響くのかはわからない。

    0
    投稿日: 2020.11.17
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    こういう小説はあまり好きではない。登場人物も全員好きになれない。それは多分、自分が見たくない(もしくは知りたくない)男女の内面をきちんと描いているからだと思う。何にせよ、読んでいて楽しい小説ではない。

    0
    投稿日: 2020.11.15
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    サクッと読めました。 全体的に暗い雰囲気ですが、ホテルローヤルを通じて7つのストーリーが繋がっていくのが面白かったです。

    1
    投稿日: 2020.11.08
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    釧路の湿原を見渡す小高い丘に建つ「ホテルローヤル」。 経営する家族、出入り業者、働いている家族、利用者(お客)の物語。なにがどうなったより、読み終えてなんとも哀愁さ(現実は変わらないという人生の厳しさ)を帯びていた。認めざるをえないもの。 読むのに手間取ったところがいくつかある。私の読解力不足。三歩すすんで二歩(というか一歩)戻って確認し、読み込むみたいな。 読んでいて不思議な気分になったのは、現在から過去へ時間が流れてるのだとわかった。 好みでは、「星を見ていた」が良かった。60歳になる山田ミコさんがかわいい。ありのままに必死で生きてる感。働いて働いていれば人生報われる、人は優しくしてくれる。ミコと正太郎、素敵な夫婦だ。 「本日開店」では微妙な気分になった。 響いた所。 受けとることを拒否するひとの心の在処に、気づかぬふりをして通り抜ける。考えても考えても答えの出ない日々を、これからもずっと歩いて行かねばならない。 (生きてゆくってのは、答えがあることばかりじゃない。わからないまま、でも、前に進む。と自分に言い聞かせる。) 先日、朝の情報番組に桜木紫乃さんが出演されていて、嬉しかった。とても素敵なかただった。 これからも読みすすめていきたい。

    22
    投稿日: 2020.10.30
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    これぞ直木賞って感じで如何にも直木賞の選考委員が好きそうな作品。 文章が非常に洗練されてて構成もいい。 題材的に性描写の場面が多々出てくるが安っぽいいやらしさはないんだけどエロスを十分感じさせるというかそのさじ加減が絶妙。 確かに内容は暗いし明日への希望も無いように感じなくもないが、なぜか読後感がズーンという感じにならない。 何処かしらに優しい気持ちになるようなエッセンスがちりばめられていて知らぬうちに感情がそれに触れているのか。 この手の幸薄い内容の作品って最近結構あるがその中ではとても好感がもてる。

    1
    投稿日: 2020.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ホテルローヤル」という名のラブホテルを舞台とした、7人の登場人物の「性」を描いた短編小説となっている。 面白かったのは、短編が進んでいくにつれて時間が過去へと遡っていくこと。 始めは「廃墟」として登場した「ホテルローヤル」は、物語が進んでいくにつれて若返っていき、最後の短編ではオーナーである大吉の「希望」として建てられたことがわかる。 マイナスのイメージからスタートしたホテルが、時間を遡りプラスのイメージへと昇華されていく過程は面白かった。 しかし個人的には、登場人物たちの一癖ある性癖についていくことができず、星2つの評価。 文章の「感じ」は、とても文学的な印象を受けた。 男性器を指す隠語が多数出てきて、題材が「性」でなければ、国語の教科書に乗りそうな文章だと思った。

    0
    投稿日: 2020.10.04
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    ホテルローヤルを舞台にした7つの短編集 北海道の湿地帯にある今は廃墟となったラブホテル 従業員や利用客、オーナー家族による物語。 読みやすく1日で読みきれた。 全て切なく寂しいんだけど、それほど響く話はなかったかな。来月映画化するみたい。

    0
    投稿日: 2020.10.03
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    北海道の湿原を背にするラブホテルにまつわる人々を描いた7つの短編集。 ホテルの経営者とその家族、従業員、出入りの業者、利用客の男女のそれぞれの人生と日常の人情味あふれる切ない物語。

    1
    投稿日: 2020.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オムニバスストーリー。 廃墟になったホテルローヤルから始まって、時間は遡っていく。 ホテルローヤルを訪れる人々の人間模様が描かれているのかと思って読み進めると、そんな単純なものではなかった。 あれ?ホテルローヤル出てこなかったな。と思ったら、あぁ、そうかぁ切ないなぁと。 生きていくのはそれだけで困難だし、人の心は変わっていくし、それでも誰かと繋がっていたいのだと思い知らされる。 誰にでもどんな人にも物語があるのだな。

    0
    投稿日: 2020.09.23