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観覧車
観覧車
柴田よしき/祥伝社
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総合評価

59件)
3.4
4
23
18
6
3
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    失踪した夫、待たないわ。 スパッと諦める。何か理由があるのだろうから、それを言わずしていなくなったということは探すなということだよね。 そんな思いがあるから、他人の問題にじっくり向き合えるのかも。

    0
    投稿日: 2022.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・観覧車 ・約束のかけら ・送り火の告発 ・そこにいた理由 ・砂の夢 ・遠い陸地 ・終章、そして序章 柴田よしきの、プロ作家としての初めての作品ということもあって、ちょっとまだこなれてない部分もあるけれど、面白く読んだ。 結婚して一年で失踪した夫が遺した探偵事務所を、彼の帰る場所を守るために引き継ぐ唯が主人公。 いくつかの事件は、唯が夫を探すための手掛かりにもなる。 ちょっとネタバレになるので詳しくは書きませんが、単身赴任のお父さんのために娘が作った手作りチョコを送るという妻に、「帰って食べるから送らなくていい」という夫。 これはひどい。 夫の本心は、もう食べることができないから送らなくていいということだったんだろうけれど、却って食べると言われた家族は、彼の帰りをずっと待っていたはずだ。 そこに思い至れないほど追いつめられていた、ということも言えるけど。 それに対して唯は、”男は、嘘をつくのだ。決してついてはならない、嘘を”と憤るのだけど、解説の新井素子が、恋愛経験値が低いけど…といいつつ別の見解を述べる。 ”男って、決してついてはならない嘘をつく生き物なのと同時に、”約束”と”希望的観測”の区別のつかない、単なる莫迦なんじゃないのか?” ああ、なるほど、確かにね。 私も何度か起ったわ。 ぬか喜びさせるな!って。 だけど唯の夫は10年も失踪しているのだよ。 目撃されたこともあるから、生きていると思われる。 なら、なんらかのアクションを妻にしてしかるべきなんじゃないの? 死亡届けを出すのもご勝手にってのはもう、妻に対して無責任以外の何物でもない。 もちろん夫には夫の事情もあるだろう。 だけど、あまりにも自分の事情しか考えてないと思うのだ。 唯の夫も、約束と希望的観測の中で揺れたかもしれないけれど、ひとりの人間の人生を束縛するには、10年はあまりに重いと思うんだよね。

    1
    投稿日: 2021.09.03
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    結婚して一年、夫が姿を消した。その帰りを信じて、 探偵だった夫の後を継いだ下澤唯。夫を待つ唯が遭遇する、 さまざまな男女の切ない恋愛模様。 愛しい人が突然、目の前からいなくなっとしたら…。 ただただ、待ち続けるだろうか。それとも、 いい加減のところで諦め、人生を切り替えて 生きていくのだろうか。 唯は待つことを選んだ。 それは、今でも彼を愛しているから。 夫の居場所を守るように、探偵という仕事を継いだ。 そうして、いつのまにか、十年が過ぎようとしている。 傷、悲しみ…、ハードボイルドの要素が詰まった作品だ。 ぶきっちょな男女が巻き起こす出来事。 その中を、唯は彼らの影響を受けながら進んでいく。 表題作の「観覧車」ほか、6編の男女に絡む物語。 桜と死体の取り合わせは、昔から小説の題材として 見かける。 その中でも、「観覧車」の美しさは心に迫った。 この取り合わせがすぐさま、心に美しい映像として 鮮やかに浮かび上がる。 その美しさは、もろく、はかなく、幻影のようだ。 蓋を開ければ、男と女のどろどろとした感情のもつれや 醜さが事実として隠されているのだが、 登場人物たちが交わす京ことばとあいまって、 柔らかい恋物語に仕上がっている。 夫の行方と、失踪の訳は、 続編「回転木馬」へと引き継がれる。

    0
    投稿日: 2018.05.24
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    私立探偵だった夫【貴之】が急に妻【唯】の元を去り失踪してしまう。 唯は探偵事務所を継いで、探偵の仕事をしながら夫の帰りを待つ… 依頼を受けて、探偵としての仕事をこなしていく唯。いくつかの依頼があって、少しずつ探偵として事務所をなんとか守ろうとしていく。 ミステリーとしては弱いけれど。 秘密を暴いていくような職業故、人間の心理や闇みたいなのも描かれていてなかなか深いなと思いました。 今作ではなぜ夫が失踪したのか、わからず。

    0
    投稿日: 2015.11.27
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    柴田さんのおばんざいシリーズが好きなので他のテイストのものも読んでみたいなぁと思い手に取るも、う〜ん。しっくり来なかったなぁ。本書で完結するとばかり思っていたので、旦那の失踪の理由が明らかにされないなんて…って。表題作の、女性が観覧車に2ヶ月近く毎日乗る理由を知った時は驚愕だった。鳥肌モノ。…に比べて物語の大きな核となる旦那失踪については薄味と言うかなんと言うか…。続編出てるみたいだし失踪の理由は知りたいからたぶん読むけど、もう少し楽しみたかったなぁと言うが本音。

    0
    投稿日: 2015.09.20
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    続編(回転木馬)を先に読んでいました。 切ないけれど、優しいほう(ばんざいやシリーズなど)の柴田さんらしさのあるお話でした。

    0
    投稿日: 2015.08.07
  • 失踪したパートナーを待ち続けられますか?

    探偵業を営む夫が突然失踪し、妻である主人公が慣れないながらも探偵を続けていきます。 夫が戻ってきたときの帰る場所を必死に守りつづける1人の女性の姿がそこにあります。 筆者のあとがきにもありますが、本作では夫の足どりを掴み、解決するまでには至りません。 10年もの間、夫のかえりを待ちわびることが果たしてできるのでしょうか。 この物語をどうやって終わらせるのか、非常に興味深いところです。

    0
    投稿日: 2015.08.05
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    読み終わった後の素直な感想はこの本好き! ただ、貴之の失踪理由が凄く気になる。 最後には会えるのだろうか? この失踪がどのような結末を迎えるのか気になるので続編 回転木馬に期待!

    0
    投稿日: 2015.06.19
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    あぁ、探偵って仕事、心がすさみそうだ。中途半端に終わったけど、きっと唯は失踪した旦那の亡霊をずっと追いかける事だろう。私なら、待てるかなぁ、そんなに長く。数年後には先に進んでいそうだ。

    0
    投稿日: 2015.05.27
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    前半は、このヒロインは更年期なの?ってイライラくらいで読めたけど、「砂の夢」エンディング以降はヒロインが気持ち悪くてどうにもこうにも…続編読むか躊躇う… 新井素子さんの解説は、安定の新井さんの文章だったから笑ってしまったw

    0
    投稿日: 2015.04.12
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    切ない。 本の帯に「めっちゃ切ない」と書いてあったけど、帯の感想って あまりあてにしないし、正直「ケッ」て思ってしまうことがあるのだけど これは本当に切なかった。 ある日突然失踪した夫を待ち続ける唯。 “彼が自分を裏切っていないのなら生きていないだろう、そして彼が生きているとしたら 自分を裏切っている” そんな状況だとわかっていながらも、諦観しながら、けれどひたすらに彼の帰りを待ち続ける。 立ち止まってしまう弱さ、待ち続ける強さ、それがたまらなく哀しい。 心にそっと広がる感傷。余韻が残る作品。

    0
    投稿日: 2014.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この大阪弁がまず全然馴染めなかった 関東の人が無理やり関西弁をしゃべっているようにしか聞こえてこなかった。 そして、中途半端な終わり方・・・ 続編があるようだが・・・ 旦那がどうしていなくなったか、それだけがものすごく気になる・・・ あとがきで、 男ってついてはならない嘘をつく生き物なのと同時に約束と希望的観測の区別が つかない、単なる馬鹿なんじゃないのか? 女は約束をする時、現実を考え、実現の可能性が低いことは約束しない。 男は実現可能性の低いものでも約束してしまう。 言われた女はそれを約束だと思い、結果それが裏切られた時嘘をつかれたと思っ てしまう。 ってのがあって、すご~く腑に落ちた☆ 納得~☆ 1

    0
    投稿日: 2014.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館にて借りました。 お初の作家さんです。 探偵事務所を営む夫が失踪し、帰りを待ちながら探偵業をこなす妻・唯。 京都が舞台なので、実家の近所がよーく出てきてそれは楽しかったです。 謎はおとなしめで、密室がどーのーより失踪した「理由=謎」を追うみたいな感じ。 作中に八瀬遊園が出てきて懐かしかったです。 数年前に廃園になったなーと思いながら読みました。 しかし主人公が30歳位なので、雰囲気が暗い・・・。 多分作風なんでしょうね、これが赤川先生だったらもっと読みやすかったのに。 続きが「回転木馬」として出ているみたいなので、面白くなってくれたらいいな(笑)

    0
    投稿日: 2014.01.08
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    短編連作集。 最初の「観覧車」でびっくり。愛するって悲しい事なのだと印象づけた。そして、失踪した夫を待つ唯の毎日も悲しい。 最後にまだ夫の失踪の謎は解けずきちんと続編を用意すると作者が言っているので、それを待ちたい。

    0
    投稿日: 2013.12.31
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    失言の1つや2つしてしまうこtがあって当然です。ですが世間はそれを許してくれません。たった一言、無意識に口をついて出た言葉のために、翌日からの仕事がすべてキャンセルされてしまうような残酷なことがこの業界では日常茶飯事なんですよ。。生往相に出演しない、生のインタビューには答えない、それもタレントの自己防衛手段なんですよ。

    0
    投稿日: 2013.11.26
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    私立探偵を営む夫が突然失踪し、「いつか帰ってくるだろう」と信じる気持ちと、「裏切られたのでは」という猜疑心に挟まれながらも、夫が帰って来た時の居場所を残しておきたい一心で、素人の唯が事務所を維持します。その姿が切なくて痛々しかったです。 最後の章は、何故貴之が姿を消したのか、おぼろげながらようやく分かってきます。ただはっきりしない部分が残っているので消化不良な感じでした。

    0
    投稿日: 2013.08.10
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    ある日突然行方不明になった夫の跡を継いで探偵になった女が主人公の連作短編集。 男を待つ女の心理がよく描かれていて、読んでいて胸が痛くなりました。 京都や新潟の描写も見事で、旅に出たくなりました。 主人公・唯が成長していく過程も見もの。 すべての女性に読んでいただきたいです。 きっと共感するはずです。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    失踪した夫を待ちながら、探偵事務所を細々と続ける女性の話。 短編集だけど、少しずつ話が繋がっていて、先が気になる。しかも、旦那さんがなぜ失踪したのかが分からずじまいで、続編を早く読みたい。

    0
    投稿日: 2013.01.31
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    すっごいモヤモヤする。でも、それはほめ言葉。気になりすぎて続きが読みたいような、読みたくないような。好きな小説はいつも、主人公にしあわせになってほしいと、思ってしまう。唯よ、幸せになってくれ。

    0
    投稿日: 2013.01.12
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    失踪した夫を待ち続ける女性のお話。 とても切なく、もどかしい。 このお話の中では、結局、夫の失踪の謎は何も説明されない。 うーん、続きがどうしても気になる、ニクい設定だなぁ(笑) ぜひ、続きを読んでみたい。 ところで、主人公は下澤唯という名前の女性なんだけど、これまた、ニクいなぁ(上手いなぁ)と思ってしまう。 名前の「唯」。 「ただ…」とか「それだけ」といった意味がある言葉。 たまたま近くにあった辞書を引くと、もうひとつ、「ひたすら」という意味がある。 ひたすら、待ち続ける。 弱さや色んな感情と戦いながら、やっぱり、まだ「待ちたい」気持ちがあるんだな、彼女の中では終わらせられないんだなと思うと、彼女の心情を考えれば考えるほど、物語に引き込まれていく。 なんだか、「やられた」と思った。

    0
    投稿日: 2012.12.10
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    くらーい話でした。 連鎖小説ですが、一つ一つの話は謎解きが簡単すぎてすぐに分かっちゃいました。 最後は唐突な感じで終わってるし、、、あんな終わり方だと、とりあえず続きは気になるので、これから続編の回転木馬を読んでみようと思います。 続編は、納得の行く終わり方だったらいいなー。

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    突然すごいところで終わったから 「えっ?」って思ったけど、 続編あるんやね。 悲しい結末しか待ってなさそうやけど、 このままじゃ気持ち悪いし読んでみよ。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    全体で一つの流れのある短編集。明るい話ではないけれど短編なので気楽に読めました。だんだんと話に引き込まれていって、ラストの短編までつながっていく感じが面白かった。

    0
    投稿日: 2012.07.29
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    全編通して切ない。 突然いなくなった夫を待ちながら、探偵事務所を維持していく主人公。 いろんな依頼の中で、夫を想う自分の心を見つめ続ける。 この作品の続きが「回転木馬」である。

    0
    投稿日: 2012.03.09
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    連作短編集/失踪した夫が残した探偵事務所を守るため探偵をする妻/この1冊に約7年が詰まってます/関西弁の会話/ミステリーよりも主人公の生き方にスポットを当てて/近いうちに続編である『回転木馬』を読みたい/

    0
    投稿日: 2012.01.07
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    謎解きと考えるとだいたい途中ですぐ解けてしまって面白くないけれど、関西が舞台なので入り込め、夫婦、家族って、、、といった人間模様も読むことができ楽しめる。

    0
    投稿日: 2011.09.20
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    失踪した夫を待ち続ける下澤唯。 いつ、夫が戻ってきてもいいようにと、 夫の探偵事務所を守りつつ、女探偵として仕事をこなす日々。 さまざまな人々との出会いが、彼女の人生を変えていく。。。 帯にあるように、切ない唯の気持ちと、 ここに登場する、いろいろな思いを胸に秘めた人々の気持ちを思い、 何度も目が潤んでしまった。。。 ただ。。。 もし夫が失踪しても。。。。 私は10年も待てないかも~(笑)

    0
    投稿日: 2011.08.09
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    「めっちゃ、切ない」のオビに惹かれて買った一冊。 確かに切ない。旦那の仕事をやりながら帰りを待つ主人公。仕事の依頼者やその周りの人間たち。 でも話が出来すぎていて、ちょっと人工的な切なさだったかも。

    0
    投稿日: 2011.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    失踪した夫を、探偵業を続けながら待ち続ける主人公。主人公が待ち続ける中で請け負った事件を描く連絡短編集。 舞台が滋賀・京都(最後は佐渡やけど)がベースなので、町並みがリアルに想像できるだけにそれだけでも親しみを覚える。 (ただし、関西弁の文章表記が嫌だという人には向かないかも;;)

    0
    投稿日: 2011.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ≪内容覚書≫ 夫、貴之が失踪して、5年。 妻の唯は、夫が戻ってくると信じ、調査事務所を引き継いだ。 夫を待ちながら、さまざまな調査を引き受ける。 そして、ある調査の最中に、唯は、貴之の姿を見かけた…。 唯の調査の短編連作集。 男女の関係がテーマ。 ≪感想≫ …完結、して、ない……。 「回転木馬」まで読まないとダメな作品。 一つ一つのお話は、面白い。 奥さんのために、和菓子を買いに行った旦那さんの話は、 ちょっとほろりとした。 個人的には、唯のようには生きられない。 唯には共感できない。 多美子さんの方が共感できるし、一緒にいて楽しそう。 たまにすごく腹も立ちそうだけれど。 ただ、唯のように、悩みながらも、 夫を信じようとして、ひたすら生きるのも幸せなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2011.03.09
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    連続短編で、妻がいなくなった夫の探偵事務所を切り盛りしつつ 夫を見つけて追いかける…というものだと。 持ち込まれた依頼、下請けになった依頼。 そして見つけた夫と思わしき人影。 最後の落ち(?)には驚きと言うか何と言うか…。 失踪する人じゃない、と言い続けられたせいなのか ものすごい違和感と納得がありました。 淡々とした状態で事件が始まり終わって行くので はらはらする事もなく、読み終わる、という感じでした。 結局、待つのか『死亡』させるのか…。 どちらを選ぶのだろう、という疑問だけが残りました。

    0
    投稿日: 2010.12.23
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    おもーい。 主人公の立場になったら自分はどうするだろうと思うけど、重い・・・。 主人公のちょっと媚びた感じがイマイチ。 でも仕方ないのかなとも思うということはよく心理を描けてるということか?

    0
    投稿日: 2010.12.22
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    せつない…男と女の短編集。 謎を解ききらない、中途半端なラストはどうよ。 回転木馬読まなきゃダメだな。

    0
    投稿日: 2010.12.01
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    知人に借りて読んだ、柴田さんの1作目。 最初、関西弁が・・とちょっとひっかかっていた部分もあったけれど、 読み進めていくうちに、かなり引き込まれました。 唯の苦悩、寂しさが、少しずつ頭の中に蓄積されてきて、 切なさが溢れてきました。夫の失踪の真実はいかに? 続編があるとの事なので、そっちもぜひ読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2010.10.25
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    とっても好きな本で、柴田よしきを読むきっかけになった本なので、読んだのはもうずっと前なんだけど登録します。

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    投稿日: 2010.10.03
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    続きが気になる! でも続編があるらしい。 唯の成長を描いたらしいけど、全然成長した感じがしない。 ていうか、この作者さん絶対ナルシストw

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    投稿日: 2010.08.17
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    失踪した夫の帰りを待ち続ける女探偵のおはなし。 恋愛ミステリー。 待ち続ける彼女の気持ちが痛くてせつなくて、ぐいぐい読めた。 ただ、ちょっと2時間ドラマ的な節回しが多いかなー。そこがちょっと残念。

    0
    投稿日: 2010.08.05
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    失踪した夫を待ち続ける下沢唯。夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。手掛かりは白石和美という愛人。が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。彼女の心を占める虚無とは?静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。

    0
    投稿日: 2010.05.27
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    読み勧めるにつれて、主人公の夫の失踪についても触れ始めて徐々に面白くなっていくのだが、終章があんまりにも・・・中途半端・・・。

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    投稿日: 2010.03.14
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    失踪したダンナの帰りを待つ、女探偵の話。 「待ち続けることは、信じ続けること。  信じていたかったから、目をつぶっていたのだ。」 「知らない方が幸せだなんて、そんなのは嘘だ。」 探偵っていう仕事は、知らない方がいいことを知っていくことで。 ダンナを待ち続けながら、彼女が得たのはそういうこと。 ラストが不完全燃焼(><) 結論が示唆されてはいるんだけど・・・。 (2006.06)

    0
    投稿日: 2009.12.08
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    『ワーキングガールウォー』以来の柴田本。 どうやら柴田文学とは波長が合いそう。 この続編を探してしまった。

    0
    投稿日: 2009.11.07
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    下澤唯の夫貴之は三年前に失踪した。 彼らの結婚生活は1年。唯は夫の行方を捜しながら夫の残した探偵事務所を続けている。 そんな彼女を気遣い何かと救いの手を差し伸べているのが兵頭風太。 彼は京都府警捜査一課の警部補は唯の同級生であり、夫貴之の後輩に当たる。 《観覧車》 遠藤祐介の妻冴子から夫の行方を捜して欲しいという捜査の以来。 遠藤が出社しなくなってすぐに不倫相手の白石という女も会社を退社。 唯は白石のあとを追う。 彼女は毎日観覧車に乗る他にはただ無為に時間を過ごしているだけという感じを受ける。 遠藤は会社の不正を一心に背負う形で自殺をしていた。その現場を60日の間白石は観覧車から見守り続けていたのだ。 60日たったその日、白石も車の前の身を投げ出して自殺を図ってしまった。 《約束のかけら》 神保登喜子から嫁桂子の浮気調査を依頼される。 しかし、真相は登喜子の息子功が本人も気付かないほどの接触事故を起こした。 それを目撃し、後を追ったのが工務店を営む佐田だった。女癖の悪い佐田は神保の妻に目をつけゆすった。 神保の妻は佐田と関係を持つようになったが、功との子どもを妊娠5ヶ月で流産。とても仲の良かった姑の登喜子に相談し、2人で唯を証人に仕立てるように、浮気調査と偽って佐田を殺害する。 《送り火の告発》 人気女優相澤ミナミが婚約者(脚本家の友沼章二)の素行調査を依頼。 京都に愛人を囲っているということで、婚約を解消。 8月16日、京都の送り火の日友沼の弟武男が殺害された。 ミナミがデビューしたての頃、武男と共演したことがあり、その後武男と付き合うようになった。 しかし、ミナミが章二との婚約解消を巡る経緯の中で、幼稚なミナミを知的で教養ある若手女優に見せかける有能なマネージャー田上美代子を強請る。 田上はミナミを守るため、自分の果たせなかったスターへの道をミナミに託すため、ミナミの生中継中に武男を殺害したのだった。 《そこにいた理由》 蓮沼正治は60歳を超えてから隣町に住む元小学校教諭の高沢真知子と浮気。その調査を依頼されたが、専業主婦の妻はきつくお灸をすえるだけで、元の生活を続けていた。 その1年後再び妻から浮気の調査依頼。 浮気の形跡がないまま過ぎていたが、ある日近所の小料理屋で真知子とあっているところを突き止めた。 しかし、6月1日、胸の痛みを押して散歩に出かけた正治は心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人となった。 奇しくもその日は真知子の再婚の日であった。 正治はどこへいこうとしていたのか? 正治が倒れた先にあるのは、独身の頃、妻が好きだといっていた和菓子屋があった。 6月1日、暑気払いによいと評判の和菓子を妻のために買いに行こうとしていたのだった。 《砂の夢》 菅原将夫は早くに妻に死に別れ一人娘の由紀恵(17歳)との二人暮らし。 その由紀恵が突然失踪。 元印刷会社の社員だった後藤啓一と一緒だったのではないかと行方を依頼された新潟の川崎探偵事務所から唯は応援を頼まれた。 後藤は新潟にいた。 後藤の後を追い佐渡に渡ろうとした時、夫の貴之を見かけた。 しかし、探偵としての仕事を・・・ 唯の招待がばれて後藤に夜の砂丘へと連れ出された。 後藤から打ち明けられたのは事の真相。 後藤は幸恵が中絶するためだけに利用されたと思い込み、幸恵が許せなくて東京から新潟まで連れてきて、大阪の風俗に売り飛ばしたのだった。 《遠い陸地》 川崎探偵事務所の川崎多美子に夫の行方を捜すように依頼し、一緒に夫の行方を追い求めて、佐渡へ。 頼りないが、わずかな手がかりをつかむ。 その後、多美子からの報告書を受け取る。 夫のことがわかったらしい。

    0
    投稿日: 2009.08.15
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    失踪した夫を探している女探偵の連作。設定は甘く、主人公は弱く、展開は緩い。それでも文章はしっかりしてるし、うまくバランスがとれて読み易い。ただ、終章は中途半端過ぎる・・続編待ちかな? 心理描写や推理ではなく、情景のイメージを持たせようとしてる気がする。映画じゃなく、むしろコミック的感じ。若い女性向きなんだろうな〜

    0
    投稿日: 2009.07.29
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    帯にめっちゃ、切ないと書いてあったので久しぶりに図書館ではなく買ってみました。 はじめましての作家さん。 夫を待ち続ける探偵、下澤唯の物語。 恋愛ミステリーというジャンルらしいです。 こういうミ、ステリーはわりと好きかも! テンポよく進むのですらすら読めて面白かったです。 ホントに切ないです! 号泣という切なさではなく、じーんとくる切なさ。 主人公が一途ですごくいい! ただ男の人から見れば重いのかな…。 これから…というところで終わってしまうのが残念。 続編の「回転木馬」を早く読みたいです。 夫の失踪の原因が気になる〜。 不完全燃焼だったので★は−1です。 指輪……指輪。 結婚のしるし。 きっと幸せにする、その約束の、しるし。 あたしだって待っている。待っているのに。 約束は守られなかった。 君をきっと幸せにする。 その約束は、守られなかった。 指輪。破られた誓いの、悲しい形見。

    0
    投稿日: 2009.05.20
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    k_95: 連作短編集。読みかけたまましばらく他の本を読んでたりしたんですが、再挑戦。途中からががっ!とおもしろくなってきたところで終ってしまった。この気持ちをどうしてくれるのよ!て感じです。既に続編が出ているみたい。早く文庫本にならないかなあ。

    0
    投稿日: 2009.04.01
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    せつない。 夫が失踪し、ひとり残された女性が、夫を探しつづけながら生きていく物語。 主人公の強さともろさが浮き彫りになっている。

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    投稿日: 2008.12.14
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    なんの前触れもなく失踪した夫を待つ為に夫のやっていた探偵事務所を継ぐ妻。最後の方で、偶然夫を見かけ、ただ待つだけから一歩近づいたとこで終わるんだけど、実は私、これの続編「回転木馬」を先に読んじゃってるんだよね。しかし、柴田さんの書く女性はみんなタフだよな。

    0
    投稿日: 2008.11.09
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    失踪した旦那を待ちながら探偵をする奥さんの話。 奥さんのラストよりも、個々の調査依頼のドラマに感動というかもっていかれました。 悲しいけれど温かいような。 唯さんには幸せになってほしい。でもなんとなくモヤモヤ。

    0
    投稿日: 2008.10.31
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    女の探偵が主人公。 「観覧車」の最後の時点で大体のラストは予想がつきますが 続きの「回転木馬」も読みたいなー。 ちなみにこれは珍しく表紙買い。 まぁ柴田さん好きなので、表紙買いしても失敗はないかなと思い。

    0
    投稿日: 2008.10.18
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    柴田よしき作品に出てくる女性達はいつも切ない。 忍耐強くて、凛としてて、哀しみを自分の中だけに抱えたまま、微笑う。 彼女達は自分のためだけにもはや泣くこともできない。 我慢しすぎて、悲しすぎて、どこかが麻痺しているから。 だから他人の哀しみに関わり、その余波でほんの少し自分の涙を流す。 幸せになって欲しいのだ。 彼女達のような人には! お願いだから。

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    投稿日: 2008.04.22
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    4/10 柴田よしきのデビュー後初の短編から7年の間にぽつぽつ書かれたもの、というのが読んで納得。「なまじ強い女だからこそ悲しい」という解説にも納得。彼女の描く女性像ってどうにも好きだ。緑子シリーズを早く読みたいという気持ちがなぜか再燃。

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    投稿日: 2008.04.11
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    連作短編。 連作短編を読んで「オチは?」って思ったのは初めてかもしれん(苦笑)1番大きな謎が解決してませんから!・・・これって続編があるってことなのかなぁ。そうでないと全然解決しとらんよ。 主人公である唯は失踪してしまった旦那をずっとずっと待ち続けていて。彼女のその感情を切ないと感じる人が多いのかもしれないけど、わたしは何故だかかまったく共感できなかった。彼女の生き方を格好良いとは思えなかったし、切なさも伝わってこなかったなぁ。なので、余計にミステリとしての部分だけでも明確な結論が欲しかったのかも。 消化不良な1冊でございました。

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    投稿日: 2008.03.14
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    密室殺人のあとは切ないお話を読みたいなーと思い、「これは切ないです!」というポップに惹かれて手に取りましたが、女探偵と刑事が事件の謎を解いていくお話だったという・・・。 解説が新井素子さんだったのはびっくり(笑)これも何かの縁かなー。

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    投稿日: 2008.02.25
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    夫が急に失踪し、彼が戻るのを待つためだけに探偵事務所を引き継いだ唯。かつかつの収入でやっていく彼女だが、引き受けた事件を追う間にも、夫の失踪への疑念が影を落とす―――実際に連載が長期にわたったことも影響しているのか、作中でもかなりの長い時間が流れる。夫への思慕のあまりにぐらぐらと揺らぐ彼女の有りようがあまり好きにはなれないので、★3つ…

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    投稿日: 2007.08.12
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    失踪した夫を待ち続ける下沢唯。夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。手掛かりは白石和美という愛人。が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。彼女の心を占める虚無とは?静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。 以前に読んだ回転木馬の前の話。アレだけでも十分読めましたが、ちょっと気になっていたのでこっちも借りてみました。こっちは短編集です。回転木馬よりも読みやすかったですが、どっちかっていうと、緊迫した状態が続く回転木馬のほうが私は好きです。

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    投稿日: 2007.08.01
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    失踪した夫の事務所を継ぎ、探偵家業を始めた女性が探偵をしながら夫を待ち続ける、連作短篇集。 失踪から10年、ようやく夫が失踪した真相に少し近づけたところで終わってしまったので「回転木馬」が早く読みたい! 期待以上に面白かった。

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    投稿日: 2007.04.23
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    恋愛ミステリーといえば良いのだろうか。 それぞれが短編になっているので楽しめた。ただ、全体の主人公である、私立探偵の唯の私情はおもしろくないからどうでもよい。最後の方はわけがわからない。終わり方もどうもしっくりこない。 『男は、嘘をつく。決してついてはならない、嘘を。』 :目次: 観覧車/約束のかけら/送り火の告発/そこにいた理由/砂の夢/遠い陸地/終章、そして序章

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    投稿日: 2007.01.27
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    京都の某場所をあげてかかれている。身近すぎて非常に興味深い☆☆前のバイト先がでてきたときにはびっくりしたって!!笑

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    投稿日: 2006.01.09
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    柴田よしきさんの「観覧車」がようやく本になり、とても嬉しい。 彼女が受賞しデビューが決まってから、初の連載だったのだが、 掲載誌がなくなり、頓挫していた作品のひとつでもあった。 それ以来、続きはどうなるんだろう・・・と 10年近くも待たされ続けた作品だから、 店頭で見つけた時の喜びはひとしおだった。 その間に私は年をとり20代になったが、作品中でも時間が進行していた。 主人公の唯にも同じく10年と言う歳月が流れており、 また、悲しい結末が待ち構えていた。 「むちゃむちゃ好き。まだ。」終章を読むのが辛かった・・・。 女の情愛も未練も・・・少しだけ怖くなった。 次にこのシリーズが完結を迎える時はハッピーエンドを願わずにいられない。

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    投稿日: 2005.08.01