
総合評価
(144件)| 42 | ||
| 50 | ||
| 33 | ||
| 5 | ||
| 1 |
powered by ブクログ惑星ソラリス この静謐なる星は意思を持った海に覆われていた。 惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。 彼らに一体何が? ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく。 人間以外の理性との接触は可能か? (あらすじより) はい。 海外SFの長編が読みてー!ってなって買いました。 古典的名作ではなく、あまり知られてない作家を狙ったつもりが、古典的名作でありかつ、20世紀最高のSF作家の一人でした。 でも、面白かったです。 あらすじを補足すると 惑星の9割以上を覆う粘性の高い海。 これがどうやら意思を持っているらしい。 しかも、人類より賢くて、物理法則とか無視している(ように人間には見える)所がある。 ステーションにやってきたケルヴィンは初っ端から異様な雰囲気に怯えます。 研究員が明らかに異常をきたしている。 彼らは「何を見ても取り乱してはいけない」と執拗に言います。 訳がわからないケルヴィン 言っている事がわからない、、、 イカれてるのか? この状況で 用心して鍵をかけて自室で寝ると、いつの間にかソラリスからの『お客さん』が来ていたのです。 人知を超える存在との意思疎通は可能か? そんなテーマのようです。 ついでに、作者が旧ソ連統治下のリヴィウ(現ウクライナ)だそうで、大戦時はナチス・ドイツに占領されたりと、得体のしれない人たちとの意思疎通の難しさを書いてるらしいです。 どっかのネットに書いてありました。 途中のソラリス惑星史は眠くなったけど、『お客さん』とのやり取りは読んでてハラハラして楽しかった。 自分ならどうするか想像しながら読みました。
0投稿日: 2018.11.16
powered by ブクログ深い作品なのだろうけどイマイチ入り込めなかった。多分原因はテンポがいいストーリーに慣れてしまっている現代っ子の私にある。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ惑星ソラリス。映画で見たが、この本はポーランド語版からの全訳だそうだ。ケルヴァン博士はソラリス上空の宇宙ステーションに到着した。それは宇宙ステーションで異常が起こっているようだというので、心理学者の博士が選ばれたようだ。ステーションの中にはロボットが動いておらず、乱雑な印象を受ける。他の研究者は自室に閉じこもっているのか、出迎えにも現れない。ソラリスの海は知性を持っているようだ。研究者を逆に研究しているようだ。異星の知性とのコンタクトは人類の想定には合わない。
0投稿日: 2018.10.11
powered by ブクログ初レム。…これは、スゴイ作品に出逢ってしまった…!?私が一番に感じたことは“ヒトは一体何処からやって来たのか?”という問いだ。作者の言いたいことは違うみたいだが…。いろいろな解釈が可能な作品のようだ。ある人はラヴ・ロマンス小説だと言うが——まぁ、私は頭が可笑しいんじゃないかと思うw
0投稿日: 2018.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
会社の先輩のおすすめで出会った本。 サスペンス的な展開に引き込まれ、ロマンスを経て、ハードなSFらしい哲学的な問題に帰結する。 序盤から夢中になって読み進め、これだけ多彩な面を見せられて、飽きるページがない。 人間である視点を通して物事を見ることの難しさについてはぼんやりと考えたことがあったが、それに向き合って、ある程度明確な形を与えてくれる作品だった。
0投稿日: 2018.08.15
powered by ブクログとんでもなく壮大で緻密で理系な虚実。 アウタースペースに関心が向かう事が、実は人間の内面の深い深い所に辿り着く… ニュートリノだけを破壊出来たら凄い事になる。
0投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログ海が造る構造物の映像が自分の頭の中に思い浮かぶことに対して、小説というメディアならではの良さを感じた。映像にするとなにか違うものに成るようになる気がする。また、こうした形而上学的なSFはなんと呼ばれるジャンルなのだろうかと思った。レムの描くような作品を、他にも多く読みたいと思う。
0投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新訳のようだが、これが初読。なるほど、あのソラリス学文献を引くシーンだけは確かに大変だったのだが、それは自分だけではないようだと、他の方々のレビューを見て少し安堵した。 それはともかくとして何とも美しいSFだった。冒頭から中盤までは、まるでホラー小説か何かと見紛うような恐ろしさがあるが、それが中盤からはロマンスへ変わり、最後にはため息をつきたくなるような感傷と哲学に至り、物語全体が最高の文学として立ち現れてくる。SFというのは少なからず読者の認識へ影響を与えるものだ、というのが個人的な定義ではあるが、本作については、ソラリスという星に関して、そしてこの作品そのものに関して、徐々に異なる姿を目にしていくことになる、というのが素晴らしい体験だった。 「でも、それでは別世界というのはいったい何だろう? 征服するか、征服されるか。人間たちの不幸な頭脳には、それ以外のことはなかった」。我々人間が他者に相対すること、それは敵か味方かという二分法に過ぎなかったのだ。SFという弩級のフィクションにおいても尚。その地平を越えて、敵味方の判断すらできない圧倒的他者というものが存在するということ、そしてそういった完全なる未知との遭遇において、人間は如何に小さな存在かということを、この本は知らしめてくれる。
0投稿日: 2018.05.25
powered by ブクログ『ソラリスの陽のもとに』は昔読んでたいへん面白かった記憶がある。こちらはオリジナルであるポーランド語からの完全版新訳。しかしこれが予想外の難物だった。翻訳自体が以前のものより硬い。その上復活した部分、主に延々と続くソラリス学の部分が極めて読みにくい。その重要性に関しては訳者のあとがきに詳しく書かれているが、読みにくいこと自体に変わりは無い。 物語や設定は、言うまでもなくたいへん面白い。タルコフスキーが映画で前面に押し出したロマンス的な要素が本作の魅力のごく一部に過ぎないことは、あとがきで解説されるまでもない。しかしソラリス学の過剰な情報によって、物語としての面白さがしばしば停滞してしまうのは、正直ツラい。SF小説として素直に読むなら、ある程度の省略がなされている『ソラリスの陽のもとに』の方が面白いのではないかと思う。
0投稿日: 2018.04.18
powered by ブクログ1961年に東欧ポーランドで発表されたSF小説。今読んでも設定等に古さを感じるところがなく関心した。知性をもった海という未知との遭遇を通じて主人公の思考が愛や神について深く掘り下げられいく過程に圧倒された。
0投稿日: 2018.03.22
powered by ブクログ昔の映画(原作者には不評だったらしい)を、観た事があるのですが(会社の先輩が持っていてビデオを借りた) 意味がさっぱり分からなくて ずっと飛ばして観ていた記憶があるもので 正直 自分にはちっとも分からない世界(ストーリー)かもしれないと 覚悟して読んだのですが、面白かったよ 世界観に 広がりがありすぎて ファンが多い作品であることに 読み切ってから改めて 理解できた感じがします。
0投稿日: 2018.03.11
powered by ブクログSFで、しかも人間存在とはなにかというテーマの思考実験でありながら、ストーリーはオーソドックスに読者をひきつける要素をかねそなえていて、よくできているなあと思いました。(2018年1月21日読了)
0投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ原書名:SOLARIS ポーランド語からの直訳で完訳。 海によって送り込まれた過去の恋人とのラブロマンスと思っていたら大違い。人によって様々な読みが可能なハードSFです。 特に膨大な量のソラリス学の振り返りが印象的、思わず読むのがおっくうになりそうな箇所だけど、なぜこの記述がこんなに多いのかを考えることによって、この小説の深みに触れることができると思います。 異星人なえぬ異星生物である海は敵なのか味方なのか?なぜ過去の人物を送り込むのか?それは攻撃なのかプレゼントなのか。海は何の反応も示さず意図もわからない。 星空間の物語と言えば異星人との戦いか友情か、といったステレオタイプを排除し、未知との生物とのコンタクトという問題に取り組んだ一冊です。 個人的には、作者の祖国の当時の支配体制である社会主義との関係を考えたくなりました。 著者:スタニスワフ・レム(Lem, Stanisław, 1921-2006、ウクライナ、小説家) 訳者:沼野充義(1954-、大田区、スラヴ文学)
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログなんか、細かすぎて、よくわかんない。ソラリスという謎の知的生命体とのコンタクトがそもそも不可能であることを、細かい描写で徹底的にリアリズムにこだわりながら、最後までスッキリしない。 確かに宇宙ってそういうものなんだろうなというか、人間社会もこういうものかもしれないと、教えられる一冊。
0投稿日: 2018.02.24
powered by ブクログSFは食わず嫌いだったが、最近美味しさが少し味わえるようになってきた。 また読み返したいと思う、さすがの名作。
0投稿日: 2018.01.18
powered by ブクログたしかに「高い」と「遠い」の違いは曖昧だな。 こんなに昔のSFなのにしっかり書けてる(^^) スタートレックDS9の可変種を思い出した。 今も宇宙は危険だけど、昔はもっと危険だったはず。 ということは、宇宙をテーマにするとサスペンスになるというのはあったのかも。 とはいえ、当時他にどれ程のSFがあったかだけど。 とにかく古いから、映画「エイリアン」の元ネタにもなってたりしないかな。 映画「未知との遭遇」も似てる。 どうしてそういう観点なのか不思議だったけど、今思えば影響してるかもね。 思い出したけど、マンガだかアニメだかの「サトラレ」も関係してるかもね。 「絵」を文章にしたものは理系に私にはハードルが高い(^^; 今度は記憶を作られた映画「ブレードランナー」のレプリカントを思い出した(^^) 人類が頂点ではないという価値観はロシアらしいという気がした。 自分もそう。 予感はしてた(泣) これはサスペンスとは言わないように思う。 そして、最後がわからない!orz どういうことだろう。。。 人間より「優れた?」存在で、人の心がわかる。 いや、書かれてるように「わかる」のではなく構造が認識できるだけか。 でも人間的になる。 て、これも、模倣の一部みたいなもの??? たしかに、コンタクトがとれるのは「生きてるもの」だ。 石は当然ダメだけど、「生きているように見えるもの」でもダメだ。 ということは、人知を超えた「もの」ということなんだろうか。 そんなものがあるかもしれないことも含めた宇宙を伝えたようとしたのか。 そして、人類はその準備ができていますかという問いなのか。 うん、改めて文章にしてみると少しだけ消化できたような気がする(^^) あとがきを読んでわかった。 絵を文章にした表現は曖昧にするためだったのかもしれない。 もしかしたらしっかり読み解くと批判や風刺がわかるかも。 もひとつ、一般的にはいろんな解釈がされてるのか。 なら、私ごときが完全に消化できるわけがない(笑) たしかに物語としての面白さというか完成度というかがあるのはわかる。 けど、自分もこれの本質は理論や思想だと思う。 そういう意味では映画にして面白いかは微妙かもしれない。 作者にウけなかったのはわかる気がする。 そうか、SFも映像なら伝えやすいが、文章でSFを伝えるのはハードルが一段上がる。 あの文章の表現はその表れなのか。 たしかに、リアリティを出すには必要だ。 自分がそこを軽視しても楽しめたのは、上記したようになんとなく理論とか思想といった抽象的なものとして捉えるようになってたからかもしれない。 人類が頂点ではないという価値観は当時のロシアの環境に対する批判を風刺したものだったのか。
0投稿日: 2017.12.24
powered by ブクログ昔読んだ時よりに感じた不気味さとか恐怖感がなく、温かみがあった。 変な気分になるのは昔と同じだった。
0投稿日: 2017.12.24
powered by ブクログロシア語からの重訳である旧『ソラリスの陽のもとに』を 十何年か前に読んだときの感懐は、 基盤の異なる他者同士は互いにわかり合えないし、 歩み寄れもしない――という話なのかな……だった。 冷戦時代の「東側」で生まれた作品なので、 著者は皮肉と暗いユーモアを込めて、 「鉄のカーテン」で分断された「わたしたち」は「あなたたち」を 心から理解することはできず、 同様に「あなたたち」も「わたしたち」の 真実の姿を決して知り得ない……とか。 しかし「わからないものはわからないのダ!」と 言い切って思考停止するのは もったいない気がしてきたので、 この、ポーランド語の原著からじかに和訳された 新しい『ソラリス』を手に取ってみた。 人が宇宙に進出する未来の地球において「約百年前」に 発見された惑星ソラリスに探検隊が向かい、 この星が重力的に不安定でありながら均衡が保たれ、 有機的な形成物であるゼリー状の覆いとしての海が 存在することがわかる。 研究ステーションが設けられ、 探査に派遣された心理学者クリス・ケルヴィンは、 しかし、施設の荒んだ雰囲気に不審の念を催す……。 言語も違えば、意思や感情を表す身振りも同じではない、 異世界の生命体同士がコミュニケーションを図ろうと、 互いに様々な手段に訴えるが、 異なる表現型での鸚鵡返しの応酬にしかならず、 相手が自分の「鏡」として立ちはだかるばかりで 歩み寄ることはできない――。 だが、ケルヴィンは個人的な悲しみを乗り越えて、 諦めなければ、いつかはわかり合える日が来るかもしれない、 けれど、絶対に努力が報われる保証もない……と悟る。 そんな話。 旧版が既に手許にないので実地に比較できないが、 この新版の訳者あとがきによると、 旧版には元のテクストであるロシア語版において、 当時(1960年代初頭)のソ連の政治体制に忖度して 削除された箇所があったとか。 それでかなり印象が異なる気がするのかもしれない。 が、やはり「わからないものはわからないのダ!」 とはいえ、理解が困難な文化・価値観だからといって、 決して相手が我々より劣っていることにはならず、 わからないなりにも敬意を以て尊重すべきだし、 一方で、相互理解の無理強いも禁物―― そんなメッセージを受け取った。 思わず噴き出してしまったのは、訳者あとがきで、 二度も映画化された小説だが、 二作品とも各監督の好みによって 別のテーマに置き換えられてしまって、 原作に忠実な内容ではない――と、 作者があまり快く思っていないらしいとわかったところ。 私は不勉強にしていずれも未見だが、 本作の主題は確かに「望郷の念」でも「純愛」でもなく、 作中のソラリス学研究にまつわる文言、 ignoramus et ignorabimus ――我々は知らないし、知ることもないだろう(p.42) のとおり、「ディスコミュニケーション」なのだろうと感じた。 これから録画した『100分de名著「ソラリス」』を観て、 NHKテキストを読む予定なので、 その後では、 また違った感想を持つかもしれないけれども。 -----以下、ネタバレ臭が漂うので、ご注意願います----- ソラリスの海が睡眠中の来訪者の脳をスキャンして、 当人にとって最も重要と思われる故人を実体化する。 ケルヴィンは、愛していたが互いの想いを きちんと汲み合えないまま自死に追いやってしまった 亡妻の複製に、今度はきちんと向き合おうと思う。 だが、コミュニケーションを促進させるための実験として、 彼の覚醒時の脳電図に従って変調したX線を ソラリスの海に照射したところ、 海は来訪者の脳内に生き続ける死者を実体化させる能力を失った。 同僚のサイバネティックス学者スナウトは、 死者のコピーは自分たちの脳の一部を映した 鏡のようなものだと言う。 だとしたら、目覚めているケルヴィンの思考波が 海にダメージを与えたということは、 結局、彼が愛していると言い張る妻も 仕事の邪魔をする重荷に過ぎず、 別れに苦悶し、涙を流しながらも、彼は本当は どこか安堵した気分になったのではないか。 男にとって「鏡のような海」とは他でもない身近な女で、 二者の間には厳然とした壁が 立ちはだかっているということなのでは……。
4投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログスタニスワフレム 「 ソラリス 」100分de名著 より。地球外生物もののSFとしても、SF要素のある恋愛小説やサスペンスとしても 面白い。人間、生命、神を問うような深読みもできる 名作 深読みのカギとなるのは、ケヴィンとハリーの心理学的な交流、人間とソラリスの海との物理学的なコンタクトを とう捉えるか だと思う ソラリスの海が 神を意味するなら、人間と直接交流しないのは 同じで、媒介者として ケヴィンの記憶から ハリーを再生した ということになる。ケヴィンとハリーの交流は 相互理解まで至ってから 途切れたことは、人間が入れないタブーを犯したのかもしれない ソラリス学の記述が 結構あるが、ストーリーの中の意味が わからなかった
0投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログ地球の物理法則ではありえない公転軌道を描く星、ソラリス。その秘密はどうやらソラリスを覆う「海」にあるらしい。研究の末「海」には不可思議な能力といえるものが備わっているようだ。「海」は生物なのか?意思はあるのか?あるとしたらどんな意図が? 宇宙にいるのは「宇宙人」であるという人間主義的なSFに一石を投じる作品。僕らが理解できる文化や思考がある、意思疎通が可能な存在としての地球外生命体、ではない存在があるとしたら…。 ソラリスの海はどうやら人間の思考を読み取り、大事な人を作り出すことができるらしい。主人公がそんな星に降り立つところから物語は始まる。 話はなんだかホラーぽく始まり、ロマンス小説やら、学説の変遷やら、冒険やら、哲学やら、一貫はしてない感じ。壮大ととるか読みづらいととるか。 それにしても登場人物が他人の話を遮る遮る。死ぬとか殺すとかあと愛してるとかそういうワードが出そうになると?核心に迫ろうとすると?「それ以上言うな!」とか「もううんざりだ!」みたいな。あれはなんでだろうなぁ。行間を読み相手の言いたいことを察するみたいのが流行りなのか。ポーランドが共産主義の頃だから? 主人公が過去の思い人と心を交わしていく様は面白かったなぁ
0投稿日: 2017.12.10
powered by ブクログ私の好む作風とは違うし、思想というか哲学というか難しいのだけど、こういう提示もあるかという感じ。 それは後記にあった作者インタビューでやっとわかったんだけど。 そもそもは映画を勧められて、原作見つけたから読んでみた。 途中でこれはエイリアンなのか、次には2001年宇宙の旅か、と思い、それからあれなんだなんだといううちに静かに終わってしまった。 映画は作者意図とは違う「映画」のようですね。 なにを汲み取って映画にするかは製作者次第だし、あくまで「原」作と思えば2つの3つのそれぞれの作品として楽しめるのではと思われる。 ソダーバーグ監督のジョージ・クルーニー版見たい。
0投稿日: 2017.10.26
powered by ブクログ人のコンタクトを拒絶してきた海が人に触れた方法は、深層心理を目の前に創造すること。 宇宙の向こうにこういう星が本当にあるのかもしれない。
0投稿日: 2017.09.28
powered by ブクログ「海」に覆われた惑星「ソラリス」では、さまざまな不可解な現象が起こる。そのさまざまな現象を通して、「海」自体が意識を持もっていて、それらは何らかの意図の元に行なわれているらしいことがわかってくる。しかしそれが何なのか、どういう意図があるのかサッパリわからない。「海」や訪問者は、そもそも生物なのか、生物とそうでないものとの違いは何なのかなど、哲学的な所に想いを馳せる作品。 結局ソラリスの「海」とは何なのかは、具体的な理解は出来ない。理解は出来ずとも、それでも拒絶せずに、何とか理解しよう受け入れようとする姿勢が、何も解決しないラストに穏やかな雰囲気を運んでくる。
0投稿日: 2017.09.21
powered by ブクログ皆さんは「知的生命体」というと、どのようなものを想像しますか。 人型だったり、海洋生物や昆虫のような姿だったり……。そしてそれらが友好や敵意を示してくる、というのが一般的なイメージではないでしょうか。 この作品に登場する「知的生命体」はソラリスという惑星を覆う海です。何か明確な意思を示してくることもありません。 謎の解明や派手な闘いなどを期待して読むとがっかりするかも知れませんが、不思議と読み進んでしまい心に残るストーリーです。 (イカ☆リング)
0投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログハードSF。厳しい結末は気に入った。咀嚼には少し時間がかかりそうだけれども。 映画化2作品に対して著者はいずれも不満だったそうです。想像世界のリアリティを執拗なまでにシミュレートするハードSFの思考は、映像的であっても、一般向きの映画界には馴染まないということでしょう。(未見ですが、見なくていいかも。) 小説は、主人公の気持ちの動きが直接読める、そして考え方は色々に解釈できるところがいいと思う。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり名作には名作と言われるだけのパワーがある。読み終わった時あまりの壮大さに圧倒されてしまった。なぜこんなものすごいものを今まで私は読んでいなかったんだ? 人間とは絶対的に違う知覚外の圧倒的知性が現れた時人類はどうするのか?そもそもSFによくある未知の知的生命体とのコンタクトという事自体、人類意外の知的生命体もまた交流可能な人間的生命体であるという、人間至上主義的な狭い考え方であると突きつけてくる。その絶望的な事実に葛藤しながらもそれでも絶望しない終わり方、圧倒的絶望の中でも希望を見出そうとする終わり方もとてもとても胸に来るたまらない終わり方だった。 思考実験的な面白さを失わずに、様々なジャンルのエンターテイメント性も失っていない本当に本当に素晴らしい本だった。
0投稿日: 2017.01.07想像力の地平線
ソラリスの海。未知の異文化、異生物の超克性の美しさに魅了されます。 物語の骨格も上手いし、肉づけも上質。 古典SFを評価するときは、時間というものを考慮に入れて多少、構成がまずくても高評価にしてしまうのですが、この作品はほとんどそういう割引もなしに、古びていないような気がします。 SFも魔法とブラックボックスに頼るファンタジーだと言われるとそうかもしれないなあとは思いますし、SFというジャンルそのものが終末期であり、斜陽を迎えていると言われればそうかもしれません。 それでも、この作品は美しいロマンを読者に与えてくれます。 現在的解釈をこの作品に加えれば、電脳空間の顕在化であり、マジックリアリズム的なSFと現実の転倒であり、論理SFと黄金時代のSFに対するカウンター性を持つ作品で、不条理文学の先駆けだともいえるでしょう。 古典は主だったところを必ず読むべきだとつくづく感じます。 星5つ。
5投稿日: 2016.11.24ソラリス
海底2万カイリ、2001年宇宙の旅に続き、力作のSFを読みました。達成感があります。 やはり、読んでおくべき1冊だと思います。読んでおきましょう。よろしく。
1投稿日: 2016.10.08
powered by ブクログソラリスという惑星でのお話。ソラリスにいる研究員の身に現実ではありえないことがそれぞれにおこり、変わり果てていく。人間以外の理性との「コンタクト」の物語である。 人間が今までに考えたことのない理性について人間は対応できるか、理解できるかという問いは衝撃的だった。人間がいないところで人間の常識を持ち込めるのかというのはこの世界のコミュニケーションについても同じことが言えるかもしれないと思う… あと無意識について罪はあるのかというよくある葛藤もある。無意識って怖いなーどうしようもないなー
0投稿日: 2016.09.01
powered by ブクログ2016/08/19 SFだけど、なんだろう、哲学フィクションみたいな? 俺がここに来たら誰出るのかなぁと。 一人称で理論的に長く話されると、ちょっとした論文を読んでいる様な気持ちになる。 この星、というか未知なものとの不交流、みたいな。難しい。
0投稿日: 2016.08.19ソラリスの不思議な"海"のことを想像するのが楽しい
存在するかしないかはさておき、 知的生命体といえば外見はどうあれ 人間に準じた形態の生物を想像してしまう。 人間と似たような思考回路を持ち、 私達が合理的と考える行動様式を取ると予測する。 ここに描かれているのは惑星ソラリスの "海みたいなもの"とのコンタクトである。 それは生命体かどうかもあやしく、 挙動は長年の"ソラリス学"の研究成果もむなしく、 意味不明である。 いかなる意思疎通方法も持たない 絶望的に遠い”他者”とのコンタクトの描写が 素晴らしい。
1投稿日: 2016.05.13
powered by ブクログ・アメリカのソダーバーグ監督版映画では”ラブロマンス”が主題となっていたが、原作ではそれは部分的要素に過ぎず、”ハードSF”の王道と言える重厚硬派な作品だった。訳者あとがきにもあったが、ソ連共産主義的SF(=人類の進化や未来ユートピア到達の美談)でも、アメリカ的SF(=映画のお決まりパターンに倣う展開)でもない。 ・人間中心主義や人間形態主義(anthropomorphism)的に、「未知なるもの」「他者」を自分たちの観念に当てはめて理解/拡大解釈しよう(出来る)とする態度への懐疑を投げかけている。ここでいう「他者」は、作中ソラリスの海に限らず、我々の現実では例えば未来のAIやロボットにしても当てはまりそうだ。 ・ソラリスの海の物理学的な解析や観察など生態詳説な描写がストーリー進行描写(登場人物同士の会話やシーケンス)以上に多く感じられた。作中内の架空の文献の披露ーこれまでのソラリス研究の系譜ーがかなりの頁に渡って語られる入れ子構造は”メタ・サイエンス・フィクション”の様相。頁いっぱいにぎっしりつめ込まれたこうした描写は読みづらさもあるが、この作品の世界にリアリティを与えている。
0投稿日: 2016.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルが有名な本なので手に取ってみたが、かなり読みづらい本だった。特にソラリスという惑星特有の現象を文字から想像するのはかなり難しかった。この本のメインテーマが、理解できない他者とのコンタクトなので、そのような難解さがあるのではないかと想像した。さらにソラリスとのコンタクトだけでなく、ラブロマンスや恐怖小説てきな要素もあるため(解説より)、読みながら本筋を捉えることが出来なかった。 難解ではあったが、これまで主にアメリカのSFしか読んだことが無かったので、東側のSFは毛色が違っていて面白かった。たしかに、この作品と比べるとアメリカのSFは人間中心的な感じがする。地球外の生命体と交渉するということは、実はかなり楽観的な考え方、人間の性質を普遍的に適用しているということに気付かされた。深読みをすれば宇宙規模での民主化、アメリカニゼーションの表れともとることができる。
0投稿日: 2015.11.27
powered by ブクログストーリーとしては極めて静的で、ほぼ全ての出来事がある惑星上の小さなステーションの密室の中で展開する。それも、主人公のごく限られた視点でのみ語られるため、全体像は読者の想像に委ねられる。 静かな心理戦とも言えるサスペンス調のストーリーの軸とは別に、主人公が愛読する「ソラリス学」文献の記述が目を引く。わけのわからない謎の惑星生物に対する科学者たちの実証と仮説の数々が積み上げられていく様子が、年代記の形で執拗ともいえるページ数を割いて紹介される。惑星に起こる(人間にとっては一切無意味な)謎現象の詳述も圧巻である。一部、起こっていることが複雑すぎて文章から読解するのを諦めざるを得ない(作者もわかってないんじゃないの)ところすらある。著者はこうした無意味な叙述にこそ快楽を見出す人なのだろう。 そして、その無意味さ、空虚さ、ナンセンスは、そのまま未知の生物とのなんらかのコンタクトを成功させんとする主人公との先達の科学者たちに立ちはだかる大きな大きな壁となる…。 ストーリーラインではなかなか感情移入しづらい作品だが、それはむしろ掲げられている大きなテーマ、未知の存在とのコンタクトを捉えるうえでは好都合だ。クライマックスの「神」をめぐる対話など、人間的感情論をさし挟むことで誤読を招く恐れさえある。 3人の乗組員たちは、この地獄の密室から逃げようと思えばいつでも逃げ出せたのである(主人公のみ事情が異なるが)。このあたり、ストーリーラインだけを追っていると不可解にも思える。それでも惑星に留まり続けたのは、やはり奇跡のコンタクトへの希望を捨てきれなかったからではないか。
2投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ意思を持った海に覆われた惑星”ソラリス”。そこに派遣された心理学者のケルヴィンはそこで変り果てた研究者たち、そして出会うはずのない人と出会う。 ホラー的な幕開けから始まり、そこから恋愛のロマンスが展開され、さらにファーストコンタクトのハードSFとなり、そして観念的、哲学的な問いかけと共に閉じられる。およそ380ページの小説にこれだけのものが詰めこまれています。そしてそれぞれの展開で読ませるのがこの小説のすごいところ! さすがオールタイムベストに選ばれる作品だけあります。 訳者あとがきによると、旧版の翻訳では、ソラリスの海の活動を記録した章が大きくカットされていたそうです。「この章があるかどうかで読み方が大きく変わるのでは」と訳者の方が書かれているのですが、それには大いに同意しました。この章がなければたぶん僕は、この本のロマンスの部分が一番強く印象に残ったのではないかと思います。 ソラリスの活動の記録の書き込みはかなり詳細で独特の表現もあり、段落分けも少なく正直読むのはかなり苦戦したのですが、この章があるからこそ、理解不能な知性としての「ソラリス」の存在が確かに感じられると思います。そして理解不能な知性に対し、あまりに無力な人間の姿も。 あとがきに収録された著者のインタビューなんかを読んでいるとこの本の本当の主題は、おそらくそうしたところにあるのではないかと思われます。 そうした問いかけに対し、直接的な回答があるわけではないのですが、最後の文章を読んでいると決して著者はそうしたテーマに対し、絶望だけを抱いているわけではなかったのだな、と感じました。 宇宙開発が進むうちにいつかこの小説のような、人間とは全く違う知性と出会う時がくるのかなあ。それが何をもたらすのか、怖くもあり、でもどこかで楽しみでもあり、そんなことを思わせてくれるSFでした。
1投稿日: 2015.09.30どのようにも読める不思議な物語です。私の読み方は…
旧訳は読んだことはなかったのですが、今回ポーランド版原典から全訳がされたと聞いて手に取ってみました。もちろん、SFに(ハードSF)に分類されるのでしょう。おそらく私はコンタクトものとして読んだと思います。というのも、読んでいる最中では自分がどのように感じて、理解して味わっているのかわからず、読了してようやく自分がどのように読んだかが分かったからです。蛇足ながら書かせてもらうと、物語とは全く関係なく、そんな話も出てきませんが、「ひも理論」を思い出しました。つまり、ひもはまだ理論的にも実証的にも完成していない考え方ですが、もし人間の理解を超えた宇宙の仕組みを直接的に理解してしまう何かが存在し、それと接触した人類はどのような行動を取り、何を考えることになるのだろうか?という妄想です。そもそも「人間の理解を超える」というのはどういう意味なのか。そんなことを考えさせられた作品でした。お奨めします。
8投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ映画でも観たが、映画で訳が分からない箇所が記述されていて良く分かった。こういう感じの作品は無いように思う。
0投稿日: 2015.07.26
powered by ブクログ新訳が気になりつつ、国書刊行会版はちょっと高いので手が出なかったのだけど、おお、文庫になってる!ありがたや。 「ソラリスの陽のもとに」は、ずーっと文庫棚の一番上に並べてある。初めて読んだ時のインパクトをよく覚えている。SFって何かというのは難しい問題だと思うが、私は世界認識の変容を迫ってくるものが一番SFらしい気がする。そういう意味で「ソラリスの陽のもとに」はまことに名作。 旧訳版には原作からカットされた部分があったとは知らなかった。その新たに訳出された箇所の中で、特に「怪物たち」の章の描写が異様な迫力で圧倒された。ストーリーにはほぼ無関係な異星の海の姿が、これでもかというほど執拗に描かれている。ソラリスの海が作り出す想像を絶する形成物「ミモイド」。何のために、またどうやって、それを作り出すのか人間には全く理解できない、その生成と消滅のありさまが、何ページにもわたって延々と描かれる。それはひどく「リアル」で、しんしんと胸に迫ってくる。すごい。 「ソラリス」は実に様々な解釈がされる作品だ。解説で紹介されているその一端を読むだけでも、あまりに多方面からの読み方があって、目眩がしそうになる。これだけ色々語られるSFもあまりないだろう。私は今回も、旧版を読んだ時と同じく、「生命」や「知性」、「人間」について新たな光を当てる卓抜したファーストコンタクトものとして読んだ。最後にいらんことを付け加えると、これは「ロマンス」じゃないと思うよ。
7投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ2015/06/13 購入。例のポーランド語原典からの完全翻訳版。後ろの30ページ以上もある訳者本人の解説が面白い。
0投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログ昔々にソラリスを読み、LD(レーザーディスク)まで買ってタルコフスキー版映画を見たソラリス。そのソラリスを新訳かつ完訳(って言うのかな?)で読む時がくるとはね…。 旧訳の記憶は、タルコフスキー版「ソラリス」で上書きされているので大きなこと言えないけど、今回の『ソラリス』は事細かく「ソラリスとは何か?」に書かれている印象があります。完訳だからかもしれないけど。 この新訳を読んでいる時に頭に浮かぶイメージはタルコフスキー版「ソラリス」の絵なんで、それはそれで困ったな。
0投稿日: 2015.06.06素晴らしい!!必読!!
素晴らしい!!必読!! ようやく電子書籍にも価値ある本が増えてきた気がします。
3投稿日: 2015.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
意志を持つ海に覆われた謎の惑星ソラリス。ステーションに派遣された心理学者ケルヴィン。謎の死をとげたギバリャン。ステーションに駐在する科学者スナウトとサリトリウス。ステーション内で起きる不思議な現象。黒人の女を目撃してからケルヴィンの周囲にも不思議な現象が。10年前に死んだ妻のハリー。ある日目覚めるとベッドの脇にいたハリー。ソラリスの海とのコンタクト。
0投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログポーランド語オリジナルからの新訳版。既訳はロシア語からの重訳で、ポーランド語→ロシア語の翻訳の際、削除された部分があったそうだ。 『ソラリスの陽のもとに』と『ソラリス』を比較してみると、既訳で強く感じた叙情性が薄れ、思考実験を強く指向していたことが解る。ファーストコンタクトものと言うと、友好的かどうかを問わず、意思の疎通が出来ることを前提としているSFが多い中、全くそれが不可能なである『海』という存在の大きさには矢張り圧倒される。 個人的には新訳の方が好みだが、エンタテイメント性は既訳の方が強いと思われる。
1投稿日: 2015.04.18
powered by ブクログ新訳で再読。内容はそれほど変わらないが、表紙や文体、追加部分を考慮して新訳の方がやや硬質な印象か。いずれにせよ、人間が理解することも意思の疎通も不可能な完全なる他者、ソラリスの海を巡る本作の素晴らしさは揺るがない。ソラリスが示すのは所詮人間の持つ愛というのは自分の理解できる範囲にしか届かない自己愛でしかないのでは?という問いであり、例え宇宙の彼方へ届こうとも自らの弱さからは決して逃れられないという事実である。他者を理解しようと試みること、その到達不可能な困難さと向き合い続ける中でしか本当の愛は生まれない。
3投稿日: 2015.04.14
