
総合評価
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powered by ブクログどんでん返しの著書 今回はどんなどんでん返しを見せてくれるのか、と期待しながらページをめくる。 ほぅ、そう来ましたか! と思ったところにさらにかぶせて、そうだったのか! と中山七里ファンにとっては身を通したい作品であった。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ刑事主体ではない面白さ!映画を見ているような緊迫感。 映画の撮影の様子が事細かに描写され、知らない世界を垣間見れる楽しさが溢れてます。その中にポツポツ浮かぶ事件。 あくまで主体は映画制作であることからブレない面白さがあります。大森監督のカリスマ性と、それに魅了されていくスタッフ、キャストの様子が手に取るよう。 これまでの刑事メインのストーリーとは一風変わった面白さがありました。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ映画製作にまつわる様々なことが興味深く、一つの作品を作り上げていく、その過程の面白さに惹きつけられます。 更にミステリ要素も加わり、エンターテインメントとして申し分なく、作者の引き出しの多さに、改めて感服しました。
4投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ映画好きには堪らないのかも知れないが、ちょっと映画撮影に関わるところが長いように感じた。事件も落下事件が2件と少なく、警察も本腰を入れない。やっと終わり頃に殺人事件。犯人もなるほどというところ。途中で挫折しかかったが、読み終えてホッとした。 ドンデン返しは、殺人者まで出した映画をウルトラCで公開に漕ぎつけたことだろうか。
72投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログカエル男とリンクしてて面白かった。こんな書き方あるんやなーと。そして殺人事件ではあったけど、今回はそれ以上に映画の方が気になった。こんだけ殺人事件の場面が短いミステリーもなかなかないよ。そもそもミステリー?
1投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログ唯一無二、天上天下唯我独尊… こういう、人を言うんやろな。 映画以外は、何も出来ん監督やけど、それに関しては、超一流! やり方もハラスメントだらけやけど、凄い作品作れる! そういう人の周りには、スタッフを含め一流が付く。ある種の家族。 内容も、撮ってる作品が、 「連続殺人鬼カエル男」やん!これ! (ここでは、『災厄の季節』ってタイトルやけど、『このミステリーがすごい!』大賞に応募した時に使ってた『連続殺人鬼カエル男』の旧題みたい) 渡部警部とか、古手川刑事も登場! この作品を作る経緯が『連続殺人鬼カエル男』の感想で、みんなから、映画化は無理って、言われたみたいで、なら、自分で作ったる!って事で、この作品できたっぽい。 なので、ファンには嬉しい。 私個人は、映画も好きなんで余計に嬉しい! 映画作成完了までには、普通でも色々あるんやろうやけど、ミステリーなんで、血は付きもの〜!w それを乗り越えて! お得意の大どんでん返しもあって、ミステリーとしても楽しめる!ってミステリー小説なんやけど(^◇^;) やっぱり、映画ファンとしては、苦難を乗り越えて、凄い作品を創ろうとしてる熱い人らの方に目がいってしまう! 解説にもあるように、 映画ファンのためのミステリー小説 や! 感動させて貰いました〜!(^_^)v 「正気じゃ作れない。狂気でも作れない。映画は、本気で作るんだ!」 ************* 土曜日は、映画館で 「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」 観て来た〜 ガガさん参加の影響か、ミュージカルっぽくなってないか? しかし… うわ〜! こんな終わり方なんや〜! 衝撃や… なんか、ガガさんに踊らされてるみたいな… まさに、ピエロやん〜! これは、これで良いのかも? (・x・ ) 。oO (考え中…) でも、こら、賛否両論あるわな! 次は、観るのは、 確定 「TRAP」 「ヴェノム」 「グラディエーターII 」 悩み中 「ボルテスVレガシー」 「ソウX」
93投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ映画の作成はこのような順序を辿っていくのかと、初めて知った。 映画本編のストーリーも、「なんか聞いたことのあるストーリーだな」と思っていたが実際に著者の『連続殺人鬼カエル男』であることを解説を読んで知った。こちらも読みたいと思う。
1投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ面白かった。芸術を創り上げる過程とそれに携わる人々の心象風景を丁寧に描く。ドビュッシー シリーズにも共通する感動がありました。 ミステリーとしての鋭さはイマ一つかもしれませんが、主人公大好きです。
3投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログこれは映画を愛する人、いやモノづくりを愛する人達の話だ。 正直この話のあらすじを読んだ時、このタイミングで読むのはどうかなぁとちょっと悩んだんですよね。 話の方向性は違うけれど、モノづくりに関するニュースが取り上げられたりしてるこのタイミングだとちょっとくるものがあるかなぁって。 でも読み終わってから「この話をこのタイミングで読んで正解だったな」と確信しました。 この作品、ミステリー作品ではあるんだけど途中からミステリーとかちょっとどうでも良くなっちゃうというか(言い方悪いけど本当にそうなの)、憧れだった世界で夢と現実のギャップに燻る主人公の成長物語の方がグッときてしまったというか、まぁとにかく熱いんですよね、登場人物がみんな熱い。 映画の業界の話やら専門用語も詳しく解説してあるし、合間に出てくる現実作品のエピソードもとても面白い。 作者の中山七里さんはかなりの映画好きだとどこかで読んだのだけれど、その知識が存分に発揮されている作品だと思います。 あとね、別の作品に出てくるやたら印象強い彼女もまた現れるんですけどね、これがまぁ「お前!お前!本当にお前は!!!」って感じの憎たらしさを全面に押し出してるんですよね……でもこれがまたいい役なんだよなぁ。 でもごめんやっぱ1回痛い目見て欲しい。 私達が何気なく取捨選択して眺める映像作品。 一生かかっても観られる数ではないその作品ひとつひとつにこういう物語が隠れているものなんだろうなぁ。 「映画は水物」という表現が作品中に出てくるんだけれど、本当にその通りだと思います。 実際ふんだんにお金をかけて作った作品がすぐに上映打ち切られたり、低予算のインディーズ映画が大ヒットを飛ばしたりとかありますもんね。 全てのモノづくりに関わる人達がこのくらい真剣に作品と向き合ってくれているんだと信じたい。 そんな作品です。
8投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログこの小説はミステリーではない。映画に己の全てを捧げてきた者のか哀歌である。 鬼気迫る映画の撮影現場の緊張感。そこにはテレビ界でどれだけ視聴率を取ってきたかは関係ない。あるのは、映画を観る者が心を揺さぶられるか否かだけ。 久々に大スクリーンの映画を観たいと思わせてくれた。
2投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログどんでん返しミステリー!とあらすじに書いてあったので、読みました。 絶対真犯人当ててやるわぁ!と意気込んで読み進めたものの分からず。笑笑 なるほど〜となったので、私は好きです。
2投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログ映画界の巨匠、大森監督が手掛ける「災厄の季節」の制作に参加する助監督の宮藤くん。軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲は難敵ばかり。映画制作の情熱とミステリの融合、ドタバタありで面白かったです。作中映画「災厄の季節」は「カエル男」のことで、その撮影風景の描写も楽しかった。
2投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログ自分の小説を映画化する人々の群像劇を書くってのがまず面白い。まさか人死があるとは思ってなかったけれど、この謎解きはメインじゃない。 映画を作るしくみなどの知らない世界を覗くことができて、思った以上にするする読める。 中山七里さんはカバー範囲広いね。
1投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ映画人のプライドや気合いには尊敬を覚える、がそれをそれとして是正しようとしないのは、元ブラック企業で働いていた身としてはどうにも。だから殺人という歪みが起こるんだと思う。映画の内容を見ていないからわからないけど、そこまでの価値を見出せなかった。現実の世界では殺人でもなく、単なる予算削減やテレビ化でもなく、やり方を見つけ出してほしい。と、懐疑的な気持ちだったので⭐︎2だったけどここまで書いて、単にプライドがあるからいいんだ!の向こう側を伝えたくて書いてるとしたら、と思い直して1つ足した。
1投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ中山七里は映画にも詳しいのか。彼のカバーエリアの広さというか知識の深さは驚くばかりだ。 テレビドラマの映画化ばかりで碌な邦画が出ない昨今、海外はサブスクで数億円の巨費を投じたものもあり、もはや邦画は劇場で観るものではなくサブスクでの放映を待つものになってしまった。黒澤などの過去の巨匠をイメージさせる本作の監督をはじめ、今では絶滅した「頑固一徹な巨匠」へのノスタルジー溢れる作品となっている。 ミステリ要素としては普通。伏線の張り方も謎を解きやすくなっている。
11投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ中山七里の作品は、ちょこちょこ読んでいるので(全部は多作すぎて追い付かない)、色んな登場人物にウフフってなりますね 一応「ミステリー」のくくりになってますが……ミステリーはどちらかとお話の味付け程度で、それよりも「映画制作」という現場を書いたお話だなぁと思いました。 いくつか事件は起こるけど、その犯人よりは映画制作そして上映如何のゆくえの方が気になってページを繰る手が止まらず。そして、読みながら願ってしまうことは「事件の解決」ではなく「映画が完成すること、できれば大きく評価されること」になってしまう。なんなら、映画制作に差し障るなら事件解決しなくてもいいけど……くらいな気持ちになる。そして、おそらくそれは作者の思惑通りな気がする。 なので、いわゆる「ミステリー」を求めて読むと、ちょっと物足りないかも。(でも、それは本の売り出し方の問題な気がする) 私はこういう、自分が知り得ないお仕事の裏側を知るのが好きなので、とても楽しく読めた。 映画にかんするちょっとした蘊蓄とか、専門用語とかも出てきて、それがまた楽しい。 映画制作現場の熱気とか焦燥とか……そういったものにあてられて、私ももっと本気で何かに取り組みたい気持ちになった。
1投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ作者の映画へのこだわりが感じられる物語 ミステリーとしては、ありがちな展開ですが、映画作りの熱い想いを感じられる物語です。TVドラマ制作をちょっとこき下ろしていますが、それはご愛敬ということで(笑) 映画製作の現場をそのまま経験できるような展開です(笑) 伝説の映画監督の大森が「災厄の季節」を映画化 しかし、幹事会社のプロデューサーがいろいろ口出し、配役変更と、さまざまな軋轢を生みます。 そんな中、撮影中に事故が..ありがちな事故、事件? その真相は? 犯人は? 映画は無事作成できるのか? といった展開です。 冒頭にコメントしたとおり、ミステリー色はイマイチですが、映画への熱い想いが心打たれます。 こういうベタな展開好きなんです!」 「災厄の季節」は「連続殺人鬼カエル男」です。 なので、カエル男読んでから、こちらの作品を読むのがお勧め。
34投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ映画業界の裏側を少し覗かせてもらえたという思い、何かに本気で取り組むことの大切さを改めて感じさせてくれました。 いくつもアクシデントが起こるなか、一本の映画を完成させることに全力で挑む人達の姿に心から「素晴らしい」と讃えたい。
2投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ映画作りのお仕事小説とミステリーが一緒になった作品。一粒で二度美味しい。 物作りに熱くなる群像劇で、非常に面白かった。 ミステリーとしてもなるほどー、と思えた。 やっぱり中山七里さんの作品は信用できる。
5投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ素直に面白かった。 映画作りってこんなに大変なのか。 これからはもう少し丁寧に映画を観ようと思うくらい映画愛と情熱に溢れたミステリーだった。 エンタメ作品としてもめちゃくちゃ楽しませてくれるため、否応なしに上がっていくテンションを抑えるのが大変。 文句なしのラストには拍手したくなった。
3投稿日: 2022.08.12
powered by ブクログタイミングよく?現実の世界で映画界で騒動が起きている。 だから確信を持って分かってしまった展開。 もっと前に読めばよかったな。 そしてやっぱり 作品に罪はない。 言いたくなる気持ちは分かる。
2投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
七里さんの作品ではお馴染み、宮藤刑事、その宮藤刑事のお兄さん!が主人公。もちろん宮藤刑事も登場しまくりますね。『スタート!』いやぁ起きる起きる。カチンコの音と共に事件が次から次へと。ずっと積読になってたけど『スタート』の掛け声と共に一気に読みました。軽く、でも七里さんワールド満載。映画のタイトルは『災厄の季節』そうです、あの作品ですね。(にまにま) これ読んだらカエル男がまた読みたくなるなぁ。憎いぞ、七里さん。
3投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ連続殺人鬼カエル男を読んだ直後に読む面白さったら。 でも先に関テレのドラマ版カエル男のホームページで配役見ちゃったのは失敗だったな。それぞれの俳優のイメージが全然浮かばなかった。。。 まあ浮かぶ必要はないんだけど。 大森監督は名前からして大林宣彦かななんて思ったけどキャラは大島渚っぽいね。勿論テレビの中のキャラしか知らないけど。 青春小説の趣が強いけど、この人のはダークなものの方が好みかな。さて満を持してカエル男ふたたびを読むとするかな!
2投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログ公的な立場にあるから私憤や個人的な反論は許されない。それを知悉したうえでの揚げ足取り。人間が心底残忍になれるのは凶器を手にした時ではない。大義名分を手にした時。大義名分と己の正義を手中にした者は、誇らしげに人を刺す。それが刃でも言葉でも構わない。相手が言葉を持たぬ者でもかよわき者でも構わない。己を突き動かす熱情が冷めるまで延々と牙を剥き爪を立て続ける。描きたかったものは善人たちが隠し持つ悪意に他ならない。善良が邪悪に、被害者が加害者に一転するにはほんの些細なきっかけで足りる。
4投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログThe veteran film director fell ill and the director's substitute came to him. I'm worried whether I can do it, but in such a case, it is important to take courage and take on the challenge. When opportunities come around, it means that you can do it.
0投稿日: 2020.05.19
powered by ブクログ自慢じゃないけど(自慢です)、去年は劇場で映画を300本観ました。それでも年間に公開される総数からすると3分の1にも満たない程度しか観ていないわけで、毎日どこかの撮影現場で大なり小なりこんなドタバタが起こっているのかと思うと愕然とします。 エンドロールでよく目にする「◯◯製作委員会」をいつも謎に思っていた私は(調べろよ(^^;)、それがどういうものかわかってスッキリ。 しかしなんぼドンデン中山センセの作品であっても、ミステリーとしてはイマイチと言わざるを得ないから、映画をあまり観ない人にはイマサンぐらいかも。
1投稿日: 2020.02.10
powered by ブクログ伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る!若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中、スタジオで予期せぬ事故が発生!暗雲立ち込める状況で、完成に漕ぎ着けられるのか―。映画への情熱と、どんでん返しの妙が織りなす、一気読み確実のミステリー! 原作小説の映画化というのは、いいアイディアだが、撮影現場のリアリティがさほど感じられず、残念。
1投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログ他の方の書評にもあるように、劇中劇は「カエル男」なので、そちらを先に読んだ方が良い。中山サスペンスの真骨頂であるどんでん返し的な展開には欠けるが、結びはちょっとほのぼのとして、「静おばあちゃんにおまかせ」や「秋山善吉工務店」のような作品に通じるものがある。
1投稿日: 2019.11.10
powered by ブクログ中山七里作品の色々な人が登場。映画の原作は「カエル男」だし、話のみだけど「さよならドビュッシーの女の子」、「作家刑事毒島」で殺害される曽根、御子柴シリーズの宝来弁護士。中山七里の他の作品を読んだ人にはオススメ
1投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2018年22冊目。 ・・・・。 コレ、「連続殺人鬼カエル男」読んでない人にはちょっと入り込めなかったんじゃないかなー、と。 もともと「厄災の季節」として応募した作品が、「連続殺人鬼カエル男」になったってのも知ってたけど、あのストーリーを踏まえた上で読まないとなんか、ミステリーなのか映画作りの裏側を描いた作品なのかビミョーだったんじゃないかと。 ミステリー的には先が割と読めたのでアレだけど、あぁ、あのシーンを映像化するのならそうだよな・・とかいろいろ考えながら読めてそれはそれで楽しかった。 また、他の作品のサブキャラがちょいちょいでてくる中山七里作品の醍醐味も堪能しましたww
1投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ映画作りというか、物作りは熱い魂のぶつかりあいなんですね。実際はどうなのかわからないけど、テレビ局が絡むと、面白い作品が作れない理由が分かった気がします。 日本映画、頑張ってほしいけどなぁ。 ミステリー的には、あってもなくてもいいけど、スパイスにはなっているかな。
1投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログ映画界の巨匠が手がける撮影現場を舞台にしたミステリー。 といっても内容は大衆受けに徹した商業主義の象徴であるTV局が手がける映像ビジネスへの問題提起、日本から失われつつある職人的プロ意識への賞賛が中心で、「お仕事小説」の要素が濃い作品でした。 スポ根に通じる熱さに溢れた内容に、仕事へのスタンスを改めて考えさせられたかも。
0投稿日: 2017.08.10
powered by ブクログカエル男を先に読んでいないと、ちょっともったいないかも。ここまで事件が起きると、現実的には撮影を継続するのは難しいかもしれない。こういう映画の現場はもう珍しいのかもしれませんが、普通に仕事をしている身としてはなかなか味わうことのできない世界です。中山七里作品としてはミステリーの要素はやや薄いですが、物語としては面白かったですね。
0投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログ映画の制作現場を舞台にしたミステリーは少ないと思うので、題材として興味を惹かれる。映画全盛期の制作現場んお雰囲気って、こんな感じだったんだろうなあということが伝わってきて、楽しい。だが、映画への思い入れが強すぎたのか、無事映画制作がうまくいくのだろうか、というところにどうしても目が行きがちであり、謎解きに付け足し感が否めない。映画好きにはよいと思うけれど、どんでん返しを含めた筆者のミステリファンには少し肩透かしではないか。
0投稿日: 2016.04.02
powered by ブクログ私は映画の撮影現場は知らないが、 テレビドラマのスタッフとして働いたことはある。 だから、うっすらとだが、この世界観は実感できる。 作者は、実に丁寧に映画の制作現場を描いており、 予備知識のない方でも充分臨場感が感じられる。 その上でさらに、業界用語をトッピングしたりして、 ちょっと知ってる人の心もくすぐる(^ ^ 基本的にミステリではあるが、 映画制作現場の「お仕事小説」として読んでも、 文句なしに完成度が高いと思う。 後半は、やや予定調和的なところも無くはないが、 それで興ざめするほどではなく、充分許容範囲。 むしろそれくらい「救い」がないと... どんよりしたまま終わってしまったら後味が悪い(^ ^; 例によってミステリなので、あまり細かく書けないが、 とにかく「読んで損はない」ことは保証します(^ ^
0投稿日: 2015.08.26
powered by ブクログ「さよならドビュッシー」を読んで結構面白いと思ってはいたのですが、その後はこの著者の続編を読むことなくしばらく経ってしまいました。この本は本屋で平積みになっていたのを見かけ、たまたま手にとって解説を読むと面白そうだったので、何気なく買ってみたものだったのですが、結果としては当たりでした。 ミステリーの仕掛けとしてはそこそこ。事件や殺人があって、論理的にその犯人を当てるという本格としての基本は押さえられていて、意外な結末というものもありますが、この本の真のおもしろさは、そっちの部分ではありません。「映画制作」の現場に襲い来る難題のサスペンスとその解決リアリティがすばらしく、そちらの方がむしろ「ミステリ」としてのおもしろさを持っているように思いました。 やはりこの作者のミステリだという作中劇の「災厄の季節」も読んでみたくなりました。
0投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはミステリーとしてよりは映画製作の裏話としての意味合いのほうがよほど楽しい。ただし、映画製作のことがわからない読者のために狂言回し的に主人公を利用しているが、本来、主人公はそんな素人向けの解説をする立ち位置ではないため、そのあたりのリアリティがないのが残念。作者特有のグロイシーンはかえる男に拠っているので本作では調節的なところはないが、このところの低調よりはよほど良かった。
0投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログミステリーと言うより、映画製作を書いた小説というか…読みやすく楽しめるが、犯人探しにドキドキする内容ではない。
0投稿日: 2015.06.18
powered by ブクログ大物と呼ばれた監督が、映画を撮ることになった。しかし、製作委員会であるテレビ局が出張ってきたり、事故があったりして、なかなか大変な撮影現場。予算もなくなりかけた頃に、なんと殺人事件まで起きてしまうという話。 なんか事件は複雑のように見えたが、最後のオチというか殺害動機がイマイチだった。そして、黒幕的な人も出てきたし、芸能界ってこんなかんじなの?みたいな。 しかし、撮った映画はちょっと見てみたかったなと思った。 2015.6.9 読了
0投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログこれがドビュッシーやラフマニノフ、ソナタと同じ作家の作品か…と思うほどつまらなかった。レビューはそんなに悪くないのだから、相性や好みが合わないだけなのでしょう。ラストもいかにもって感じで、まるで素人作品のように思えた。
0投稿日: 2015.05.06どんな映画の仕上がりだったのかな?
まず、作者の映画への愛と知識、さらに天才とはこういうものだ、というメッセージが先にあって、おまけに推理がついている、という感じのお話でした。 事件も犯人も、普通の感じで地味めでした。 最後に軽めのどんでん返しがありましたが、あっさりと終わりました。 ただ、映画製作においてのせめぎ合い、のようなものが延々と描いてあるのですが、それが結構面白かったです。 この監督は、○○がモデルかな?とか、この俳優は○○がイメージかな?なんて想像しながら読むのも楽しい。 どんな映画版「カエル男」になったのかなぁ?などと考えてしまいました。
3投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログ立て続けに中山七里を制覇。 映画にまつわるお話。そしてら安定のどんでん返しがやはり爽快すぎる。彼の作品を読むと手を下さない殺意っていうのがあってぞっとするシーンが必ずある。そのどんでん返しが堪らなく面白い。 有川浩、原田マハ、坂木司に続いて大好きな作家さん。
1投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ映画を撮る現場の雰囲気を味わえて面白かった。ちょうどカルメンの立ち稽古に入っていて、舞台での表現に通じるものを感じた。映画好きにお勧めです。
0投稿日: 2015.03.26
powered by ブクログ日本の巨匠がメガホンを取る。 ――これが遺作になるかもしれない。 スタッフの誰もがそう思う中で進められる撮影は,クランク・インから問題発生で思うように行かず……。しかも,撮影中に事故が起きて……。 中山七里さんの本を読むのは初めて。どうやら作中の映画の原作は中山さんの作品だそうで。そちらを読むことで二重に楽しめそう。 この作品で特に気に入っているのが「本気で」映画撮影をする登場人物たち。大人になると,加減がわかってしまったり,情熱が覚めてしまったり,「本気」を出せる場面も少なくなる。でもこの登場人物たちは,そんな乾いた人生を送っていない。常に「本気」。それがすごくカッコイイ。現実問題,中々難しいけど,寝食忘れて没頭するって仕事につけるのは幸せだし,そういう気概で仕事できること自体が凄い才能。 妥協のない,理想の大人像がここにある。
0投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログ自身の作品である、「連続殺人鬼カエル男」を(作中は新人賞投稿時のタイトルである「厄災の季節」)この作品で映画化!映画作りに携わる人たちの物語。 自分の作品を他の小説の中で映画化する、という奇抜さに惹かれて購入。「カエル男」は先に読んでいたほうが楽しめます。 映画製作の裏事情や苦労、監督以下、製作に関わる人達の映画にかける情熱が伝わってくる。 これを取材なしで書いたというんだから凄い。
0投稿日: 2015.02.16映画版「カエル男」??
まず、作者の映画への愛と知識、さらに天才とはこういうものだ、というメッセージが先にあって、おまけに推理がついている、という感じのお話でした。 事件も犯人も、普通の感じで地味めでした。 最後に軽めのどんでん返しがありましたが、あっさりと終わりました。 ただ、映画製作においてのせめぎ合い、のようなものが延々と描いてあるのですが、それが結構面白かったです。 ちなみに、この本の中で、同じく中山七里さんの小説「連続殺人鬼カエル男」の映画を撮影していることになっています。 この監督は、○○がモデルかな?とか、この俳優は○○がイメージかな?なんて想像しながら読むのも楽しい。 どんな映画版「カエル男」になったのかなぁ?などと考えてしまいました。
4投稿日: 2014.09.30
