
総合評価
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powered by ブクログ読んでいてこんなに高揚感を感じられた作品ってあっただろうか。名作と呼ばれる理由も納得できる。発表から年数は経過しているが読みやすくて途中読み終えるのがもったいなく感じた。読後の余韻は凄まじく少し放心状態になるくらい自分自身の内側に深くめり込んでくる作品だった。各所に散りばめられた伏線が終盤で見事に回収され、点と点が線に繋がる過程が圧巻でした。社会派ミステリーと人間ドラマが高い次元で両立しており記憶に残る一冊となった。
0投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログもう何度も何度も観た大好きな映画の原作。もはや言う必要が無いかもしれませんが、森村誠一の代表作であり不朽の名作。 わたくしこれは、劇場公開時、鑑賞直後に読んで、(観てから読んだやつです)その後かなり経ってから一度再読、そしてそれっきりだったのではないかと思いますが、なんと今回、角川のキャンペーン、「あの頃流行ったベストセラー」に乗っかってつい買い直しちゃいました。(バーコード無しの、当時の文庫も持ってるのにw) さて、観てから読んだ場合、あぁこの人はこうかかわってくるなとだいたい分かりますが、逆の場合、真相が徐々に解明していくに連なって、怒涛の伏線回収になるかと。 あらゆる登場人物の、あらゆる角度からの表現、著者の丁寧な筆致による 各登場人物の心の動き。映像より先に読んで見たかったかもなあと思わせてくれた作品です。 何せ棟居刑事は松田優作感が強すぎて。全く違う印象を受けますね。どちらが正解と言う訳ではなく、映画の棟居、原作の棟居、という解釈をしたい。 麦わら帽子、キスミー、西條八十に、ぬいぐるみのくま。 謎だらけのアイテムが、徐々に、まるでかかっていたもやがなくなって繋がっていく様は、とても心地良い体験ですね。 脳内であの音楽が流れてきてしまうのはもう仕方ないですよね。
1投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログとても50年前に書かれた作品とは思えない傑作だと思います。 最後の伏線回収がすごいのと、それぞれの抱える過去と事件のつながり、人が生きているモチベーションって一体何なんだろう?怒り?悲しみ?名声?お金?愛情?それぞれの登場人物の心情描写が素晴らしい。途中でモチーフになっている詩との絡みがこれまた凄かったです。
7投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ映画・ドラマで幾度も映像化されているヒューマンミステリーのよく知られた作品。映像も原作も知らずに来たのですが、やっとの初読でした。 敗戦から復興してきた昭和30~40年代。都内で発生した黒人青年刺殺事件を巡って、その裏に潜むもの悲しいヒューマンドラマが、日米を舞台に展開していきます。 その中で触れられる、家族・夫婦、人種差別、戦後混乱などにまつわるエピソードに、心をえぐられるような衝撃を受けました。 単純な娯楽エンターテインメント作品とは異なる読後余韻が残ります。 映像化のたびに賛否分かれる評価がなされているようですが、私個人は時をおいて再読してみたいと思いました。(映像を見るかどうかは念頭にありませんが)
2投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログこれが自分が生まれた前に書かれた作品なのか?と思ったのが正直な印象である。最高傑作。歴史に残る作品であろう。
11投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ「日本のキスミーに行く」と言い残しニューヨークを去った黒人青年が、東京の高級ホテルのエレベーターで刺殺体で発見される。 NYと日本で交錯する捜査と、並行して進む、ある女性の失踪をめぐる、夫と浮気相手の奇妙な協働。 全てが繋がる完璧な筋書き。やはり名作。
1投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ読書録「人間の証明」5 著者 森村誠一 出版 角川文庫 p9より引用 “ 食事が豪華であればあるほど、食事本来の目 的から逸脱してくる。だが、人々はその矛盾にほ とんど気がつかない。" 目次より抜粋引用 “エトランジェの死 謎のキイワード 過去をつなぐ橋 おもかげの母 人間の証明" 思い過去を持つ刑事を主人公とした、長編ミス テリ小説。同社刊行文庫改版。 高級レストランへと向かうエレベーターの中 で、一人の外国人青年が亡くなった。彼の胸には ナイフが根本まで突き立てられており、しかしそ んな体でどこからか歩いてきたようで…。 上記の引用は、亡くなった青年が向かったと思 われる、レストランに来る客たちについての一 文。何のために食べるのかを忘れなければ、食事 に対して変な見栄を張らずに済むのかも知れませ ん。 何度も映像化されている、日本ミステリの傑 作。私はTV版の連続ドラマで見てから知ったので すが、話も犯人も分かっていてなお、後書きまで 全て読み通せる作品でした。 初版が1977年と50年近く前で、舞台も昭和40年 代で現代とは色々と違っていたりする部分もある のですけれど、人の感情に訴えかける事というの は、今も昔も変わらないのかなと思わされます。 初版の解説が、「金田一耕助シリーズ」の横溝 正史という所も面白いというか、日本の小説界の 歴史を感じられる部分ではないでしょうか。 ーーーーー
1投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ森村誠一。高層エレベーターの中で黒人が胸にナイフを刺されて死亡した。被害者は別の場所で刺されてかなりの距離を移動していた。犯人は誰か、彼はなぜここまで移動したのか?被害者の住居があるニューヨークの警察にも協力してもらい、捜査を始める。また同時期にとある男の妻が行方不明となる。彼女は誰かと不倫していたようだが、男はその相手を探し求める。 多くの登場人物が現れ、事件を中心に群像劇のように物語が進む。主要人物は全員人間不信で心の奥に闇がある。その上で最後に犯人が見せた人間の証明とは。途中地方まで調べに行くところは正直ダレたが、クライマックスはとてもよかった
0投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ何かで面白いという評判を目にして読んでみた。時代設定は70年代か。ホテルのスカイレストランへ向かうエレベーター内で死亡した黒人男性の事件の謎を、西條八十の詩をキーワードに追っていく。情景描写が豊かで目に浮かぶように想像が膨らみ、実際に自分もその場にいるかのように感じられる。伏線はここまで繋げるとやり過ぎに感じるが、これを差し引いても俄然面白い。失踪した妻の行方を、警察顔負けの捜査で真犯人まで辿り着いた小山田が凄い。因果応報は唯一ジョニーには当てはまらない点が切ない。
1投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ今頃になって、初めて読みました 初めて読んだけれども、動機も犯人も知っています。 被害者が言った謎の言葉「ストウハ」の意味も知っています。 中学校の英語の先生が「アメリカ人の発音でストローハットと言っても、日本人の耳にはストウハと聞こえる」とネタバレしましたからな。 当時はネタバレに寛容だったので。 でも知っていたのはマスコミで流れた部分のみ。 実はいくつかの事件が縄を綯うように互いに絡みながら進んでいく話とは思いませんでした。 で、読んだ感想としては「因果応報」。 これに尽きると思います。 森村誠一と言えば社会派ミステリーで、社会はミステリーと言えば刑事が足で証拠をみつけていく話だと思っていましたが、この作品に関していえば、確かに社会派で、足で証拠を探していますが、ラッキーな偶然が多すぎます。 それというのもこの作品は、通奏低音として「因果応報」が存在しているからと思いました。 表立った意見の被害者と加害者だけではなく、関係者の心の中で消せない、事件とならなかった事件が、その無念を晴らすかのように偶然を連れてきたのかな、と。 作者あとがきで、当時この作品が「情念のミステリー」と言われていたことを知りましたが、確かにこれは情念の物語です。 黒人青年を殺した犯人は、今でいうサイコパスのように描かれていますが、多分心から大切にしていたのが黒人青年との日々だったのだと思います。 その後の人生は犯人にとって何の意味もない、興味もない、形だけの人生だったのかもしれない。 ただその形だけの人生が成功してしまったから、大切だった心から愛していた過去と形だけ成功した現在との相剋の中の一瞬の躊躇が、すべてを終わらせてしまったのではないでしょうか。 だとすると、哀しい物語だなあ。 ママは思い出しはしなかった。 だって忘れてなかったのだから。 読んだ気になってパスしなくてよかったなあ。
3投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログkindle unlimitedにあったので読んでみた。 すごく昔に書かれた本だ。 本屋ではきっと手に取ることのない本も、 kindle unlimitedなら出会える。 (決して回し者ではない。) 全く違う場所での出来事が章ごとに書かれ、 やがて収束に向かう。どんどん読んでしまう。 読み終わってタイトルを見ると、胸が震えた。
1投稿日: 2024.08.22映画も観ていないけど
作者の作品は初めて。ブームとなった映画も観ていない。いくつものストーリーが一つに収れんしていく構成は見事だし、惹き込まれた。終盤になってタイトルの意味も分かり、深さも感じた一方で、犯人が落ちるところが今一納得感がなかったのも正直な感想。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母が若い頃に読んで衝撃的だったと話していたので、すぐに買って読んでみた。 棟居刑事の子どもの頃の描写が読んでいてつらくて、一瞬諦めそうになった気持ちを堪えた甲斐がありました。全部繋がった。 設定が所々変わっていそうだけど、映画も観てみたいと思いました。
0投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログ映画鑑賞して、原作気になったから読了。 映画だと八杉恭子ひとりにフィーチャーしてたけど、原作だとたっぷり各人物の話があって、経緯がよくわかった。 大筋は一緒だけど、映画版は設定が大分変わってた!棟居は渡米せんのかーい。 (映画は映画でよくまとめられてて良かったけど。) あと、”人間の証明”っていう題の意味が理解できた。 やっぱり、西条八十のむぎらわ帽子の詩は良いなと思った。
1投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ推理に、情念といった人間的要素を加えている本。 構成が極めて美しく、交響曲が最後ハーモニーを解決するような構成。私にとっての麦わら帽子はなんだったであろうか。
0投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに読後に感無量の気持ちを味わった。 読むきっかけは著者の森村誠一さんの訃報のニュースをテレビで見たことから。自分より半世紀以上年上の方が書いた本、特に当時は戦争について興味を持っていたので悪魔の飽食を読むつもりだったのだが、こちらの方が先に目につき何気なく手に取った。 昔の人が書いた本だから読みにくいだろうかという心配は驚くくらい杞憂に終わった。 インターネットとスマホがないことを除けば全く不自然なことはない、どんどんと物語に入り込んでしまう巧みで魅惑的な文体。読みづらいなどと感じることは一切なかった。ああ世間は惜しい人を亡くしてしまったと思わされた。 作中にもある通り、西条八十の麦わら帽子の描く世界は誰の瞼の裏にも写る幻の母親だろう。初めて詩読んで感動してしまった。 そして本作で描かれる実際の母親「八杉恭子」はそんな一面を持ちつつも冷酷である。しかし文明やSNSが発達した現代では、子供を売りにSNSで有名になることを狙うなど、誰もが八杉恭子になり得る、またなりやすい時代となってしまった。 彼女は最後、非常に母親らしい一面をみせて終わったが、現実はもっと酷なのではないだろうか、救いがないのではないだろうかと、最後に思ってしまったのは欧米化し機械的になってしまった現在に生きる故のものだろうか。 また棟居の過去父親が殺された際の描写は非常に生々しく、文章なのに脳裏に焼き付く。薄まってきたところで最後にもう一度同じように描写されうっと生々しさにやられる。しかしこの描写は、戦争・戦後を経験した著者の実体験に近いものがあるのかもしれない、と感じた。実際戦後は米兵による性犯罪は多かったと聞く。そのような背景を考えるとフィクションとも割りきれず、嫌な不快感だけが作中の加害者たちに残った。 しかし、それだけで終らせないのがこの著者のすごいところなのかもしれない。作中でアメリカで独自に、積極的に捜査を行ってくれた割りに好感を持っていた刑事がその加害者だったことを知ったとき、言い表せない感情に苛まれた。許しがたいのに憎みきれない、これこそが人間の持つ二面性、人間の証明なのかもしれない。 シリーズもののようなので、ぜひ全て読んでいきたいと思う。もちろん悪魔の飽食も読みたい。
0投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。被害者は「日本のキスミーに行く」と言い残して数日前に来日したという。日米合同捜査が展開され、棟居刑事は奥深い事件の謎を追って被害者の過去を遡るが、やがて事件は自らの過去の因縁をも手繰り寄せてくる―。人間の“業”を圧倒的なスケールで描ききった、巨匠の代表作にして不朽の名作。
1投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログ原作、角川映画楽しく観たし読んだのですが、今だにタイトル『人間の証明』がわからない。どういった行動が『人間』の『証明』なのか。
0投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
次々と変わる視点。読みながら糸があらゆる方向に繋がっていくのを感じてとてもわくわくした。 人間不信の棟居が、最後母の情を信じて証拠なし犯人を落とす。それがとても胸に来た。自分が親になって読むとまた違う感じ方をしそう。
1投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ「ストウハ」、「キスミー」というキーワードが何とも言われぬ哀愁と情愛を含んだ西條八十の「母さん 、僕のあの帽子、どうしたでせうね。 ・・・」という詩によって見事に紬合わされていく。 何十年振りかの再読だけど、読後の感動は今回も変わらない。 ♫「Mama,Do you remember〜」(^_^)v
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ映画を鑑賞後に読みましたが、それぞれの良さがありますね。捜査の論理は映画の方が優れているように思いましたが、小説は人物描写が優れていると思いました。脇役的な登場人物も背景から心情まで丁寧に描かれています。時代背景や家庭環境など、さまざまな重荷を背負って生きてきた人たち、そしてその中で事件を起こしてしまった人たち。それも悲しい人間の姿なら、人の心さえ失わなければ、いつか立ち直れるのもまた人間、という、希望を失わない作者の思いが感じられます。
4投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログずっと昔から読みたいと思っていたが、救いがない作品だった。DNA鑑定やNシステムが無い時代の捜査は大変だったなぁ。
2投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ今更ながら初めて読んだ。原作では序盤から場面があちこち飛ぶのでややこしい気もするが、それらのストーリーがひとつに繋がっていく面白さがある。 奥の深い作品。読んでよかった。
1投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログかなりの長編小説だったが寝るのも惜しんで一気に読みたくなる本だった。 ややご都合主義的な点はあったが、幾多の人間のストーリーが次第に繋がっていく様は見事だと思った。 人間の弱さ、醜さ、卑しさの中に残る一抹の愛が印象的だった。 登場人物が多いので、人物相関図を描きながら読むのもおすすめです。
2投稿日: 2022.02.26
powered by ブクログ子どもの頃に映画のテレビCMで何度も聞いた「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」の詩だが、想像以上にストーリーに重要な意味を持っていた。
1投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ2021.12.18.読了 うーん。。。 初版当時、角川が大々的なコマーシャルをうって売り出していたのをよく覚えている。 ママぁ〜ドゥユーリーメンバー♪というコマーシャルソングが毎日TVから流れていた。 当時は幼かったこともあって小説を読むには至らなかったが、最近になってブックオフ検索で引っかかったので、今更ながらだが読んでみることに。 ん。。。。。 当時誰もが知っていた人間の証明。イマイチ! 古さとか昭和とかそういうものはあまり問題ではなかった。むしろ戦後の時代背景がキーポイントになっていて興味深いほどだ しかし、1/10くらい読んだところでまさかこの人がこういう理由で殺したんじゃないよね?的な予感が的中してしまう。 哀しいかな、流行作家。 でも、最近よくある結果サイコパスでしたー!みたいな小説よりはずっといい。 最後の1ページはなかなかよかった。 小田山と新見の行は必要だったか?あの関係には流石に苦笑しかない。 当時としては斬新な内容だったのかもしれないが今更読んでみると重厚感がなく、意味があるとは思えない脱線も多く、オススメの作品とはいえない。
1投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ小さい頃、父親の本棚にあったハードカバーのを読み、面白く三部作全て読んだ。 棟居と、アメリカの刑事と、棟居の父親と、ジョニーと、八杉恭子が本当に絡み合って戦争の大変な時代を想像させてくれる感じにすごいなぁと当時思った。 そして、親と子の色んな関係とか思いとか人それぞれあるのだし、やっぱり慕うところも切ってもきれないものもあると感じた。 あのホテルは、もうストウハには見えないのかな?
1投稿日: 2021.12.17
powered by ブクログそれぞれの登場人物が最終的に棟居の生い立ちの中に関係していることがわかり、途中の段階でも物語の展開が気になって一気に読みました。
1投稿日: 2021.10.19
powered by ブクログ棟居刑事は刺殺された黒人の事件を捜査するが、次第に過去の因縁や様々な人間の業をも手繰り寄せてくる。 緊張の高まりに伴って、徐々に謎が明らかになり、最後には周到に用意された意外性が待っている。 名優、松田優作さんが出演してる映画版もいつか観てみたいな。
2投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ『女妖記』西条八十を読んでネットを関連検索したら さんざん聴いたので耳に残っている 「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」 が飛び込んできて 『人間の証明』森村誠一をまだ読んでいない事に気づき、やもたてもたまらず。 やはりおもしろかった。ほんと、話題が爆発している時には読まない天邪鬼。 有名な霧積温泉がキーワードだが、ここにも富山の八尾町が登場して おわら節がでてくるのが偶然の妙。 ***** 感想は古い文庫本で読了したもの
4投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ有名タイトルだが読んだことがなかったので改めて。 初版が1977年とのことで、さすがに古さは感じるものの、最後まで一気読みできる面白さは不朽の名作たるゆえんか。
0投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ「人間の証明」のタイトルが出てきたときはゾクッとしました。 犯した罪は許されないし、犯人が殺人を犯してまで守りたかったものは全て喪ったけれど、人間だと証明はされた。 母の思い出だけに縋って日本までやってきたのに、生活と地位を守りたい母に殺されてしまうのは悲しい。松本清張「砂の器」に動機が似ている気がします。 全ての人間を憎む棟居さんを始めとする警察の執念も凄かったけれど、まさか棟居さんの父親が彼女を庇ったことで亡くなった原因の女の子が八杉恭子で、父親を殺した米兵のひとりがアメリカで事件を追ってくれていたケン・シュフタンだったなんて…因果因縁、と思いました。 妻に蒸発された男が、妻の不倫相手を突き止めることから始まるエピソードはいきなり始まって何の話?となりましたが、こちらも男と不倫相手の執念がすごい。メインの事件との絡みも。 古い作品なので男女観など相容れないものがありましたが、面白く読みました。西条八十の詩が印象的でした。
1投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログ「麦わら帽子」の詩の印象が強烈にあったが、映画の印象だったようだ 原作は初めて読んだが、力強いミステリーであっという間に読み終わった
1投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログこれは凄い小説だ。 読後、思わず心の中でつぶやいてしまった。 「Mama do you remember?」という印象的な音楽と、黒人の子ども、そして風に舞って落ちてゆく麦わら帽子のシーンを、昔TVで見たことを鮮烈に覚えているが、映画も観ておらず、小説も読んだことがなかったが…。 特に最終章に向かうクライマックスは、登場人物のモノローグで語られ、少しずつ真実に迫ってゆき、最後に一つの大きな物語を終結させる。 読み手は結末に向け、隠された真実を刑事と共に追い続けるかのような気持ちになってくる。そして徐々に明らかにされてゆく過去、それぞれの切羽詰まった思いに胸を打たれてしまう。 とりわけ、人間の情愛、怨恨、欲望や自己保身が計算されたように交差し響き合う後半部分は、引き込まれるかのように読み進んでしまった。 いつの時代にも共通する人間の哀しさと、自分の中にもある醜さを呼び起こされるような作品だった。 本書の初版は1977年。50年近くも経過した作品とは思えない。 考えてみると、「事件発生に続く後半の謎解き」という流れは、本書への解説として寄稿している横溝正史の作風にも通じるものがある。この頃はこのような骨太な作品が多かったように思う。 文句なしの星5つだ。
6投稿日: 2020.06.01
powered by ブクログ全体的にストーリーの組立が良く出来てるなーと思いました 最初読んでる内はどう言う風に進んで行くんだろう?と思ってましたが、登場人物それぞれの人間性が出てきてリアルな展開に引き込まれていきました 最後はまさにタイトル通り「人間の証明」となり、今一度人の心の底にある物を改めて考えさせられる内容でした 「全て失ったが1つだけ残したものがあった」この一文がこの作品のタイトルに込められた思いの全てを表しているんだろうなと深く心に刻まれました 事件の真相ばかりに気持ちが行ってましたが、終わりに向けての複数の伏線の回収も見事でした ただ、難しい表現が多かったのと、性的な表現が好きじゃなかった、、、と言うか多く感じたので☆-1で
5投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2回目の読了。初読の20代前半に読んだ際はテーマを理解しておらず、推理小説ばかり読んでいたこともあり証拠不十分で母性に訴えた落としというものが気に食わなかった。 だが今回の読了では、実際に確実な証拠が揃った事件など殆んどなく、殺人事件では加害者の多くが近親者ということから、現場ではこういった落としが多く行われているのではないかとリアリティを感じられた。 全体の構成は伏線が見事に回収されていて素直に面白い。 が、浮気相手がやけに協力的だったり、戦後の混乱期についてはやや理解し難いところがあり、この作品の面白さを理解するには自身の人生経験や想像力がまだ不足していると感じた。
2投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログお、面白そうだな、という感覚が読めば読むほど削がれていく感じでした……。あとまあ、男性作家の書く男女関係のテンプレートみたいな。女から見たら胸クソ悪いだけのやつ。伏線しいて回収したとこまではいいけど回収の仕方は平凡。
0投稿日: 2017.11.26
powered by ブクログ名作の誉れ高き本作だがいまいちピンと来ず。作品としては十分に面白いとは思うが、どうもストーリー同士の関連や伏線に唐突感やとってつけた感が否めない。利己的かつ刹那的な判断を繰り返した者とそれに人生を狂わされた者たちとのストーリーであるが、重厚な人間ドラマと言うには一歩及ばず。サブストーリーを絞り、棟居とジョニー、八杉の心情にもう少し深く入り込んだほうが味わいが出たように感じる。
0投稿日: 2017.07.31反世俗という最も格好をつけた世俗的な若者達の姿
「人間の証明」を読み直したいと思いながらなかなか読み始めることができなかった。そんな時、数日前の夕食時のことだが娘がこんなことを言った。大学に行く途中の橋の上で3歳くらいの女の子の帽子が川に落ちてしまってね「お母さん取って」と泣く女の子となだめるお母さん。微笑ましくて女の子が凄く可愛かったよ。ジョー山中さんの歌が聞こえてくるようでこんな偶然ってあるんだなと思って読み始めた。人間全体に復讐するために刑事になった棟居刑事がまだ若く尖った感じだが被害者が外国人であるため士気が上がらない捜査本部を引っ張っている。 本当の意味で豊かになろうとしている日本とニューヨークの華やかさとスラム街。家庭問題評論家として有名な母は親子の断絶を批判していたが自分の家庭も崩壊寸前であった。仕事を持つ母親の外の顔と内の顔の違い。豊かさとともに現れた反世俗という最も格好をつけた世俗的な若者達の姿。子供時代の悲しみが染みこんだ熊のぬいぐるみを大学生になっても持ち歩く恭平が哀しい。40年経った現在からみて明らかに時代の転換期であった当時の社会問題を作者が的確に読んでいることに驚く。作家になれた嬉しさがあふれている作者あとがきも素晴らしい。
0投稿日: 2017.06.28
powered by ブクログ2013年6月から真面目に読書を始めて200冊目!! 古いながらも映画やドラマその他もろもろ映像化された名作!! 読破して理解した。淡々と物語と進む…でもどうつながっていくのか… 冷静に興味をそそりながら最後は安心と共に悲しい気持ちになった複雑な作品。 私はオススメします。200冊目に相応しい作品でした!!
6投稿日: 2017.05.13遂に読破
何年も前から一度は読みたいと思っていたけど、厚みに気圧され、回避していた本ですが、今日読み切りました。 「悪魔の飽食」を読んだのは、30年以上前で、それ以上前に書かれていて、映画にもなったけど、食指がなかなか動かなかった作品ですが、一気に読み切りました。松本清張に通じるものが有り、いい作品です。 一応推理小説なので、ネタあかし出来ないので、詳細は書きませんが、あの詩が西条八十のものとは知りませんでした。
0投稿日: 2016.05.01
powered by ブクログ今年の夏、碓氷鉄道記念館 シェルパ君 ガイド車掌 霧積川を越えるとき 西条やその詩 人間の証明 読みたいと思った。 映画やTVでも見たことがなかった。
0投稿日: 2016.03.06映画化されテレビドラマ化もされた傑作です。
この小説は700万部の売り上げを誇る日本最高峰のドラマで、映画もヒットしたし3度テレビドラマ化もされています。 森村誠一先生の大傑作です。読んでいる途中で涙が止まらない場面もあり・・・森村誠一さんがこの小説を書く前に出版社から 「どうか、作家としての証明になるものを書いて欲しい」と言われ書いた小説なのだそうです。 戦後の日本は戦後経済成長を遂げましたが、日本人の心は果たして昔より豊かになったのでしょうか・・・ 読み終えた時にあなたはきっと、最近の小説では味わえなかった深い感動にきっと涙することでしょう。
4投稿日: 2015.04.05
