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口入屋兇次 1
口入屋兇次 1
岡田屋鉄蔵/集英社
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総合評価

6件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知り合いから借りて読みました。 まるで時代ドラマを見ているようで、イメージとしては「必殺仕事人」を思い浮かべました。 同僚と悶着を起こし、浪人となった夫を仕官させるために夜鷹に身を落としてまで金策に走る妻。 口入屋兇次らの尽力で身売りではなく、経営不振の遊女屋を立て直す仕法家として働き、お金を得ることになる。 そのお金で仕官がやっと叶った思うや、夫は仲間であるはずの男に裏切られ、無残な死を遂げることになった。 兇次は無念の死を遂げた男と彼の妻のために、「復讐」を行うために立ち上がる―。 良い作品だと思います。 生きることの哀しさと更に相反する喜びを描き、涙しそうになったシーンもありました。 余談ですが、数馬とお絹がもう少し互いの心を打ち明け合っていたら、こんな悲劇が起こることもなかったのかもしれません。 ただ、江戸時代の特に武士階級は、現代の私たちのように何でもあけすけに話すということはなかったでしょうから、やはり避け得なかった悲劇なのでしょう。

    4
    投稿日: 2017.05.30
  • 人と人との縁と、心の繋がり

    骨太な画風と作者の過去の作品にBL傾向があることから、パッと見では好き嫌いが分かれると思います。 でもこの作品は過去の作品と違ってBL要素はなく(今のところはですが)、口入屋を始めとして彼に従う周囲のキャラクター達のコミカルさと冷淡さのギャップに、いつの間にか引き込まれていました。 江戸の人情物をコミックで読んでみたい、気分をスカッとさせしたい方が読むには丁度よい作品だと思います。

    2
    投稿日: 2016.06.05
  • 必殺!ハローワーク・KYOJI

    ガッツリ1巻まるごと使っての人情時代もの。江戸中~後期くらいでしょうか。ストーリーはそのまま2時間時代劇に落とし込めるレベルのクオリティです。 今回は、とある訳あり夫婦と、二宮尊徳の報徳仕法などで耳にする仕法術、いわゆる経営コンサルタントのお話でした。 ストーリー解決の兆しが見え隠れする中盤まで主人公が目立たないので何もしないのかと思っていたら、そこからもう一転がりしての主人公ターンでした。なるほど、こういうやつか。 言い回しや時代考証がしっかりしていて雰囲気抜群であり、それを損なわないようになのか、ページの表記も漢数字という心配りが粋ですね。 コミックスで一気読みがおススメです! 余談ですが、作者の岡田屋鉄蔵先生のインタビュー動画みてお茶噴いた。すごい人でした。

    1
    投稿日: 2015.03.05
  • 姿形が美しいです。

    楽しかった!最後は気持ちがスッとします。 筋立てとしては必殺仕事人的であの辺の時代劇がお好きな方は是非。 お絹の気持ちにしっかり寄り添い、丁寧に裏をとる仕事っぷりも心惹かれますが、岡田屋先生の描く着物姿と動きがとてもとても素敵です。

    2
    投稿日: 2015.02.19
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    1巻は浪人の妻が主軸。 未婚と既婚の女性の描き分けとか江戸時代の風俗が丁寧に描かれてるなと思った。 この作家さんの時代物作品すごく好きなんですがキャラが立った頃に話が終わるのが多くて涙を飲んでました。 この本はずっと続いてほしい。 あと、お咲さんとお染さんの名前間違えてるところがあったような。 2016年3月に2巻、4月に3巻が出て完結しちゃったよ。;;

    1
    投稿日: 2015.02.18
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    店頭で表紙を見て購入。なんともまぁ、個性派揃いの必殺仕事人な面々。目つき悪いのもいるよ(笑)兇次もだけど零と四狼が群を抜いてるでしょ。おねぇな拷問師(本業は何なの?)と山犬を操れる坊主とか(笑)話はまるまる1冊夜鷹になろうとした女性の成長物語。夜鷹ではなく、最後は経営コンサルタントになったけどね。しかし、夫婦がお互いを想い、それが表に現れなかったが故に悲劇が起きてしまったのはとても悲しい。因果応報で悪人に鉄槌がくだされたのはスカッとするよ。

    1
    投稿日: 2015.01.23