
総合評価
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powered by ブクログ『岳物語』を読んで、次は『続・岳物語』 …って、思っていたのですが…… いいこと思いついちゃった✨ 『定本 岳物語』 「岳物語」「続・岳物語」って続いて エピローグのような…著者解説的な 「定本 岳物語のあとがき」 が書き下ろしで収録されています。 それと… 「岳物語」と僕 …というタイトルで 岳くん本人 によるエッセイも収録 ねっ 一粒で二度美味しい みたいな… お得感満載 (๑˃̵ᴗ˂̵) 「岳物語」は… 愛息・岳くんとの親子なんだけど… 親友のような、兄弟のような日常を加筆・再編成。 「続・岳物語」は私も初めて読みました 夏は少年にとって大きな脱皮の季節らしい。 「椎名さんはまだ岳にステられてないの?」 なんて言われてきた椎名さん。 岳くんも反抗期ではないにしても、今までみたいに『おとうーおとうー』ではなくなってきている状態。岳くんがお友達と亀山湖に行く "黄金計画"を聞いた時 「あとから二日ばかり行ってみようかな」 なんて言ったもんなら おそろしい顔をして 「やめろよなぁ」「くるなよな絶対」 「おとうなんかきたら最悪だよ、まったく」 なんて言われちゃう始末。 うぅ…辛い。 いつかはくる親離れってのは… わかっているんだけどね…さみしいなぁ。 岳くんの気持ちもわかるの。 岳くんのエッセイには… 中学一年の時 やる気のない岳くんの態度を見かねて 叱ってきた、年配の女性教師が言った言葉。 「がく君、あなたはこれから"親の七光"に 頼って生きていくつもりのようだけど、そんなことではいけませんのよ」 …ちょっと酷くない? 作家の息子という事実は、時には、僕をとても窮屈な気分にさせたのでした…って そう、なるよね。 僕にとって父親とは、とてつもなく偉大な人物です。心から尊敬しておりますし、感謝をしております。 けれども、やはり『岳物語』は愛することが出来ません。 でも、『定本 岳物語』で今まで言えなかった 自分の気持ちを伝えれてよかったね! って…今から28年も前なんだけどね! ひゃははははは 親子のほっこりする話ばかりじゃなくって… 子供の成長や自立…喜んであげなきゃね! さみしいけど親はちょっぴり後ろから見守ってるくらいがちょうどいいのかもね! 『定本 岳物語』 とても おもしろかったです。
39投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ椎名誠の息子岳君と家族、父と息子の物語。 ベストセラーであり、名作と言えるだろう。息子に好きなようにさせ、プロレスごっこをして、カヌーや釣りをして、一緒になって遊び回る。 椎名誠氏の一番の教育方針は、自分のことは自分でする。いいなぁ、こういうの。 だけど、こんなふうに書かれた息子が怒るのは、当然だよね。
1投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若い頃は岳君のおもしろエピソードを笑って読んでいたけど、人の親になるとまた違った目線から読むことができて興味深い。
1投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログ岳物語は続も含めて3回位は読んでいると思います。それなのにこの「定本」を読む理由。それは岳の文章が巻末載っているという事が大きいです。 椎名誠を父に、そして僕の敬愛する野田知佑を友とする岳少年。年代で言うと恐らく僕と同年代だと思います。 直情径行だけれども明るく自分の道を進む彼の姿は、弱腰な少年だった僕にはまぶしく、「ああ、やはり生まれた環境で色々ちがうんだな」と大人ながらに振り返っていました。 しかし考えてみれば大ベストセラーの主人公たる少年に、図らずも抜擢されてしまった彼の心境を慮ると、そんなに単純な事でもないなあと感じています。 僕自身は父親と遊んだ記憶も、二人で出かけた記憶もありません。確か8才くらいの時に帰って来なくなり、10才の頃には離婚して影も形も無くなりました。 元々子煩悩さは皆無の父だったので全く寂しくもなんともありませんでしたが、この本読んでると、父息子っていいなあとしみじみ思います。 椎名さんの岳に対する視線はとにかく優しい。厳しいと自分で思ったりしているかもしれないけれどとにかく優しい。実際うらやましいです。こんな父親欲しかった。 忙しい仕事の最中を縫うように岳と釣りに出かけ、彼との貴重な時間を噛みしめるように文にしたためる父。仕事で、ノリで書いてしまったとはいえ愛が無ければ書かない本でしょう。 そしてこの本の最後にある定本の椎名さんのあとがき、そして岳の文章が胸にずきんと来ます。彼の20才の頃に葛藤と戦いながら書いた文章がとてもいいです。父親の名声のくびきから自然と離れ自分の道を歩いている自信と不安が滲んでいて、そこはかとなく家族の信頼感も書かれています。この文章だけでも過去に読んだ人が再度手に取る価値があります。 あとこの本の良い事は、岳物語、続岳物語で余計だった旅エッセイ部分が削除されて非常にすっきりしている事です。これによって長く読まれるに堪えうる本になっています。
4投稿日: 2018.10.27
powered by ブクログ先日読んだ『岳物語』は意外に面白くなかったが、この本には岳本人のあとがきがあると知って読んでみた。 結論。『続岳物語』は素晴らしい。 親子がうまくいっている時より、ギクシャクし出した頃の方が小説の深みが増しているし、椎名誠の筆力も上がっている。 正続つづけて読むと、少年の成長がよくわかる。書き手の父親は変わらないだけに、より印象に残る。 岳本人のあとがきも大変良かった。岳さんは、いい息子である。グレなかった上に、父親を恨んでいない。まっとうに育って、椎名誠も心の荷が降りただろう。 それにしても沢野ひとしの発言には腹が立った。 父親は一日10分子どもの相手すれば充分って、母親はそれ以外の時間はほとんど相手していることはどう思ってんの? 昭和の父親はある意味ほんと無責任だね。
0投稿日: 2015.05.10昔読んだ人も初めての人にもおススメ
椎名誠さんご本人のセレクトでは上級編に位置付けられていた本書。でも私はこれに異を唱えます。SFやアウトドア、出版の話に興味のない読者でも、親と子の普遍的なテーマを扱った『岳物語』なら気軽に手に取ることができるし、何より彼の著作の中で一番多く読まれ、教科書にも載ったベストセラーであることが、これぞ椎名誠の入門書であることを物語っていると思うからです。 ちなみに本シリーズは岳本人には大不評だったそうです。 てっきり、思春期の盛りの黒歴史を暴露されて怒っているのだと思っていましたが、巻末に添えられた「“岳”本人のエッセイ」を読むと、父親である椎名誠も私たち読者も、ある種の思い違いをしていたことがわかります。 なるほど、だから嫌だったんだなあと、「岳物語が嫌いな理由」がストンと胸に落ちてきました。
10投稿日: 2015.04.12
powered by ブクログなんとなく読み返したくなって。 いまや三児の父となった岳少年。エネルギーのままに全速力で駆けている子ども時代が、永遠にここにしまわれている。岳君自身によるあとがきや、シーナ隊長の他の本でも書かれているとおり、そのことで父を恨んだり距離を置いたりした時期があるというのは、ファンとしては胸が痛むが、まあ当然の成り行きなのだろう。 それでもこれは本当にいい本だと思う。岳君が「この物語とは関係なく自分の人生は続いてく」と書いているように、現実のシーナファミリーとは別のものとして、ここで書かれた家族の姿は永遠だ。 蛇足だけど…。前から思っていたのだが、椎名さんや岳君が出会った学校の先生って、つまらない人やいやな人ばっかりのようだ。なんでかなあ。とても残念。
0投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログこんな家族のありかたがあるのかと驚かされる内容。文章は面白いのですが、やはり共感というか理解はできないですね。
0投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログ小学校の時、初めて読んで、それから何度か読んで、今回久しぶりに読みたくなり。 小学校の時は、岳が父親による散髪を初めて拒否した文章にとても共感した覚えがある。親の気まぐれで切りたくないっ、自分で決めたいって。 もう少し大きくなってからは、岳が野田さんという大人の友達を持っている事にとても憧れた。 そして、今、子供が2人いてさらにお腹に男の子がいるワタシが読んだら、シーナ的子育てに感心し、そしてこれから産まれてくる男の子との生活がヒジョーにワクワクどきどきしたもので、そして男の子との密な生活はあっという間なんだなという事を思い知らされた。 家族がほんとに密な時間、どれだけその時間を面白がれるか。 そんなテーマを自分の中で見つけることができた。
0投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ知り合いにおすすめしてもらった本。 わたしにはそこまで感動やらはなかった。 だけどこーゆう家族がいるものなんだなぁと思った。
0投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログ父子関係、こうあるべし! すべての息子を持つ父親に、読んでほしい本です。 [03.5.31]
0投稿日: 2010.05.01
powered by ブクログ椎名誠は、なかなかおもしろい。私生活を書いて、お金儲けをできるなんて、いいなぁと思うけど、何でもない当たり前のことをおもしろおかしく書くこと、それも才能の一つなんですよね。さて、「岳物語」は、子育て奮闘記です。椎名さん、実は娘さんもいるようなんですが、この本のおかげで、息子1人しかいないように、勘違いされている方が多いとか。
0投稿日: 2008.12.15
