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新選組 幕末の青嵐
新選組 幕末の青嵐
木内昇/集英社
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総合評価

125件)
4.5
74
32
11
1
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現在、大河ドラマ『新選組!』にハマっている私が、組!が好きなら是非この本も、とSNSのフォロワーさんからおすすめされて読んだ小説。 タイトルにある「青嵐」とは、「初夏の青葉を揺すって吹き渡るやや強い風」のことだそう(コトバンク参照) なるほど、登場人物それぞれ青さがある……! 永倉新八は自分は普通の人間、周りの人達のようになにかに秀でているわけではないと思い込み、序盤の土方歳三は定職に就けず家族から白い目で見られていて…… アイデンティティの揺れや自己評価の低さに共感できる部分があると思った。 そして、自己評価と他者から見た様子のギャップが面白いな……と感じた (例えば、沖田・斎藤は永倉新八のことを肝が据わった人物だと思っている。本人は秀でたものがないと思っているのだけれど……) キャラクターの個性も際立っていて愛おしい。 不思議ちゃんだが本質を見抜く目を持つ沖田総司、 優しくて温和、そして京に馴染めず武州に帰りたいと密かに思っている源さん(井上源三郎)、 仕事が早く段取り良し、実は情に厚く流されない芯を持った土方歳三、 そして周りが悩んでいる時も「俺は人を斬って生きる」と決意し、一匹狼……と見せかけ、組織への想いが段々形作られていく斎藤一……等、それぞれの人物の良さや脆さを存分に感じることのできる小説だと思った。 印象的なシーンも沢山ある。 土方さんが沖田が吐血して倒れているのを見つけてしまい、沖田よりも青い顔をし、まるで土方の方が死んだような有様だと原田左之助視点で描かれるシーン。 アツくなりやすく、そこを斎藤に指摘されたこともある藤堂平助が、油小路の変にて斬られてしまい、「死にたくない」と繰り返しながらも息絶えてしまうシーン。 斎藤の、組への愛着が垣間見えるシーン。 市村鉄之助と土方さんの別れのシーン。 今、大河ドラマ新選組!にハマっている影響から様々な新選組作品を読んでおり、それぞれの解釈を感じ取っている。 この小説は、心理描写が繊細で美しいと思った。 そして、情景描写もとても良い……近藤、土方の故郷である多摩のシーンは、草や土の匂いも感じそうになった。 切なく、哀しく、時に惨いシーンもあるが、読後感は爽やかな小説だった。とても愛おしい。

    0
    投稿日: 2026.01.22
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    年末年始でちょこちょこ読んだ。 登場人物が多く、最初はなかなか入りこめなかったが、人物像が立ち上がってきてからはめっちゃ面白かった。幕末の動乱の熱っぽさもだが、組織の中での個人という視点がめっちゃめっちゃ面白く、現代のビジネス書としても読める。 また、近代以前の日本人の命の軽さにも衝撃。切ったり切られたり、ちょっとしたことですぐ切腹するのってどういう精神構造なんだろう。

    13
    投稿日: 2026.01.05
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    私の初めて読んだ時代小説! 歴史小説であるが故に、登場人物たちの最後の結末はすでに決まっているものだったから覚悟しつつ読み進めていってたが、しんどいものはしんどい。一人一人の内面に焦点を向けて書かれているせいで、知らず知らずのうちにそれぞれに感情移入していくものだから、一人倒れ、二人倒れ……としていくのがまぁ本当に辛いししんみりと悲しい。が、それこそが魅力的であり、好きになるんだろうなぁと。判官贔屓といいたまえよ。 悲劇性を書きたいのではなく、どこにでもいる、それこそ現代にいる様な悩みを抱えた若い人たちが、時代の勝者にはなれずとも、目指したものに進んでいく様がかきたかったのかなぁと勝手に思ったりした。 斉藤さんの、初期の心情と終わり際の心情の変化だったりが、なんだお前、意外と新撰組好きじゃないか。人斬りしたーいとかいってたけど、好きじゃないかこの野郎とおもったり。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    新選組もので王道の土方歳三メインの話ではあるが章ごとに主人公が変わっていく。それでいてそれぞれの書き分けかたが上手く、同じ人物や事柄でも見る視点によって違って見えるという面白さがある。

    27
    投稿日: 2025.11.10
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    自分の中で評価が難しい作品となった。 この小説は一冊の中で読み手が43回も変わる。そのため、一つの話が短いためちょっとした時間でも読める。 また、歴史小説だと読んでいて難しく感じることもあるが、この小説は読みにくいと感じたことが全くなかった。 こういった理由でとても読みやすく、新撰組の歴史も時系列的に理解しやすくてよかった。 しかし、読み手が変わりすぎて感情移入しにくかったところが、個人的にはマイナスだった。 様々な視点から語られるので、新撰組を深く知りたいと思う人にはオススメだ。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    新撰組の誕生から終焉までを、史実に寄り添いながら静かに熱く描いた物語。 派手さはないのに胸を打つ筆致で、新撰組隊士たちの誇りと矜持がまっすぐに伝わってくる一冊でした。

    13
    投稿日: 2025.10.08
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    ★3の中。 みんな大好き新選組。その群像劇。 それぞれ癖の強いキャラクターが魅力的で読まされた。 新選組の話の流れはおぼろげに頭に入っているので、本の厚さのわりにはするすると読める。 司馬遼太郎さんの「新選組血風録」も読んでみたくなった。 「燃えよ剣」はどうかな~。 今作も群像劇形式とはいいながら、土方歳三が家業の薬売りをしていたときから始まり、戊辰戦争後の佐藤彦五郎の元に土方歳三の写真が届くまでが描かれており、実質主人公は土方歳三であるともいえる。 京極夏彦さんの「ヒトごろし」も土方歳三の生涯を描いた物語だったし、もう土方歳三はいいかな(笑) そうそう。 関係ないけど久しぶりに映画館に行ってきた。 「国宝」★2。 途中までは予想通りのストーリー。それで半分。 二人の歌舞伎役者の生涯。 やっぱり歌舞伎はわからんし、残念ながら一度もキレイだと感じられなかった。 爺さんの女形は迫力あった。 「鬼滅の刃 無限城」★2 まあ、マンガで筋は知ってたし。 このペースならあと2回は上映しないとエンディングまでいかないんじゃないか。 どっちの映画もほぼほぼ満員でびっくり。 最前列で観たわ。

    49
    投稿日: 2025.07.28
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    最高でした!ハズレのない木内昇さんの作品の中でも優勝です! 幕末は殆ど覚えてなくて苦手意識がありましたが、読んでいてわかりにくい箇所は全くなく、おもしろくておもしろくて、とてもたのしめました。 本書は登場人物はやたら多いうえに、なんと章ごとに43回も語り手が代わります。 だけどそれぞれが短いので読みやすく、語り手が自身の内面や、新撰組メンバーの印象を説明してくれるので人物像がよく理解できるし、時系列に沿って起こった事柄も簡潔に書かれていてほんとうにわかりやすい。 離れていても、共に戦わなくてもつながっている仲間同士の絆や、会津藩への恩義、武士としての生き様などにグッときてボロボロ泣きました。 終わり方もよかったです。 これを機にまた幕末ものに挑戦してみたいです。

    38
    投稿日: 2025.06.30
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    はじめての幕末ものということでこちらを選んでみました。新選組とその時代を初めから終わりまで粛々と。切なくて苦しくて清々しい物語でした。

    1
    投稿日: 2025.05.27
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    先日、燃えよ剣を読んで、なんとなぁ〜く新選組の時代背景や、人の名前が分かりました。 出来ればこの記憶があまり薄れていないうちに、もう一冊読んでみたいなぁと思っており、みんみんさんやひま師匠が最近よく読んでおられていた木内昇さんの作品を読んでみました。 木内昇さんは、「かたばみ」がとても読みやすく、良い本だったので。 女性作家さんということもあるのか? 想像通り大変読みやすかったです。 物語は、土方歳三、佐藤彦五郎、沖田総司、清河八郎、近藤勇、鵜殿鳩翁、山南敬助、山岡鉄太郎、芹沢鴨、斎藤一、井上源三郎、永倉新八、原田左之助、武田観柳斎、藤堂平助、伊藤甲子太郎、それぞれに焦点をあてながら、時代の移り変わりや、登場人物の関わりが描かれていきます。 燃えよ剣と違うのは、人と人との関係性がより詳しく、歴史的背景の方はかなり早足に描かれていた気がします。 さて、私が知りたかった永倉新八さん。 こちらの本では、登場回数多めでした♪ 私と似たとこあるかなぁ?と意識しながら読んでみました。 ◯身長6尺、およそ182センチ。 デカっ。私は169センチ。 デカいのが一緒♪ ◯酒好き。私はビール好き♪一緒♪ ◯機嫌に上がり下がりなく冷静  私も機嫌が悪いことが殆ど無し♪  いつもビールでご機嫌♪ ◯池田屋たった1人で半分以上の志士を片付ける。強いっ!  私も小学生時代は一番強かった♪  中学以降は人と戦ったことなし(笑) ◯面倒なことを押し付けられがちなのに、肝心な時は外される  嫌って言わないから面倒な仕事は漏れなく私に来る(⌒-⌒; ) 一緒♪ かなり似た一面をお持ちの方でした(*´∇`*) 初期からの新選組メンバーは、やっぱりカッコいいんですよね! その他大勢じゃなくて、いざって時のゾロやサンジみたいに、頼りになります! 燃えよ剣では山南敬助は土方歳三目線で語られていた為あまり好きではなかったのですが、この本では、もう少し人間味が感じられて少し好きになりました(*^^*) 燃えよ剣とはまた違う一面の新選組に触れられ、とても興味深く読ませて頂きました(*´꒳`*)

    130
    投稿日: 2025.05.11
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    短編集?で、読みやすかった。 久しぶりの新選組もの。やっぱり脳内で、大河ドラマの新選組!キャストで再生されるあたり、あの大河の影響は大きい。。 そしてやはり土方歳三はかっこいいなぁ。。

    4
    投稿日: 2025.05.05
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    学生のころなんとなく本屋で買った作品だったけれど、読みやすくて、『かっこいい新選組』がダイレクトに感じられた記憶がある また読み返したい一冊

    3
    投稿日: 2025.05.03
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    人気の新選組ものではあるが、史実である討ち入りや合戦の場面をドラマティックに描くのではなく、それぞれの隊員の目線や感情を綴り、それを紡いでいきながら時間の経過も自然に描いていく構成は新鮮で、作品世界に引き込まれました。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    視点が次々変わるけれど全体的に爽やかでさらりとしていて大変読みやすかった。 永倉と藤堂の人物像が今まで読んできた新選組の描写と少し違い面白かった。山南が好きなので丁寧に書いてくれていてとても良かった。

    3
    投稿日: 2025.03.30
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    今まで読んだ新選組の小説の中でも、最も感動した中の一冊になった。 新選組の隊士達が生きている、性格を感じる、一緒にその光景を見ていたような錯覚を覚えるくらい、文章が息づいていた。 余談だが、作家ごとに人物像に差異はあるのに、武田観柳斎がクソ野郎ということだけは統一見解なのがツボる。よっぽど嫌なやつだったんだろうな。

    7
    投稿日: 2024.06.23
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    幕末を描く作品は、『竜馬がゆく』に代表される倒幕派と、新選組や会津を題材にした佐幕派に別れる。しかし、どちらの派も日本国を思う気持ちは同じだったのではないか。土方歳三を主柱にしたこの物語は、新選組発足前の土方、近藤らの青春から、彼らの目線で幕末の動乱を、あたかも主要なチャプターをスキップするように語られていく。史実を踏まえつつ、小説として彼らの想いをいかんなく表現した作品だった。ただ、歴史小説をものするなら「四六時中」ではなく「二六時中」という表現にこだわってほしかったな。

    4
    投稿日: 2023.10.15
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    複数の人物の視点から新選組の内情や隊士たちの心情が語られる事で、物事の経緯や心の機微まで細かに知る事が出来た。16人の立場から捉えた時勢の動きが、新選組という組織を浮き彫りにさせていて、その手法がすごいなと思う。しかし、細かく語られる事によって物語に余白がなくなり、「この時この人物はどんな心境でこの道を選んだのかな?」など考える機会が制限されてしまう事が私には合わなかった。同じ題材を扱っていても作者によって主軸としているテーマが異なり、興味深いなと感じた。

    2
    投稿日: 2023.07.08
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    数ある新選組を題材に扱った時代小説の中でも、最もおすすめの一冊。 近藤勇が試衛館(天然理心流道場)の4代目師範の時代から、土方歳三が戦死したと言われる箱館五稜郭の防衛戦(戊辰戦争の最後の戦場)までを描いた小説。 ■本書のここがおもしろい! 時代小説では通例、主人公たる史人にフォーカスし、主人公目線でストーリー展開されていきますが、本書はその主人公が章ごとに変わっていきます。 ある時は近藤勇の視点、またある時は斎藤一・藤堂平助等の隊士、そして時には敵方であった清河八郎等々、様々な史人の視点で物語は進んでいきます。 これがかなりおもしろい。 片側だけでなく、やる側/やられる側、双方の視点が書かれているのです。 かつ本書は、視点が変わりながらも時系列が遡ることがないため、とても読みやすい。 (「遡って◯◯年」とか「一方その頃」というのがなく、常に時間軸が先に進んでいる。) ■総論的な主人公は土方歳三 主人公がころころ変わるとは言え、物語は一本筋が通っていて、読んでいて一貫性があります。 それはきっと、物語の中で常に「土方歳三」がキーマンとして扱われているからだと思います。 敵方/味方問わず、物語の中では常に土方歳三の一挙手一投足が取り上げられます。 特にエピローグは、さながら司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」の如く。 土方歳三ファンも必見の一冊です。 ■最後に 本書は、物語として大変おもしろいのは言うまでもなく、時系列がはっきりしてて、かつ視点が多岐に渡るので、幕末の歴史変遷を理解するのにも大いに役に立ちます。 (若干史実と異なる点もありますが、そこは小説ということで…) 全体の構成は、司馬遼太郎さんの「関ヶ原」に似ているかなと思います。 石田三成をベースに家康をはじめ、各地の藩主の目線でストーリーが展開される辺りが特に。 (あの書籍も1600年前後の歴史を理解するのにとても役に立ちます) ぜひ読んでみては。

    3
    投稿日: 2022.09.25
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    章ごとに語り手が変わるのが、それぞれの考え方の違いが浮き彫りになる点や、それぞれの隊士の葛藤や他の隊士に対する感じ方が面白かったです。でも、話が結構飛びがちなので、この本はある程度、新撰組を知っている人でないと、楽しめないとも思いました。印象的なのが山南の描かれ方。他の本はもっと活躍してるのに、この本ではかなりの冷遇ぶり。でもやはり沖田と山南の最後のシーンは、しっとりとしていていいなぁと、思いました。最後の方の斉藤と土方の関係も良かったし、新撰組好きにはオススメの一冊です。

    2
    投稿日: 2022.07.03
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    「浪士組」の章で、早くも挫折。そもそも歴史小説が苦手な私。これなら大丈夫と勧められ挑戦。 ・・・「上洛」?「天領」?「御落胤」? 1ページで3回も?マーク。今はスマホ片手に読めなくないけど、はてなが多すぎる。 歴史のお勉強し直そう!

    1
    投稿日: 2022.02.05
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    文句無しの★★★★★。1人の隊士を主人公とする作品ではなく、佐幕派倒幕派問わず様々な視点で幕末の世を描いているため、新撰組を主観的にしか見てこなかった私としては佐幕派の人間視点でみる新撰組はとても新鮮で面白かった。 そして、鳥羽伏見あたりでは斎藤一がとにかくカッコいい。どこにも属さず飄々としている様に描かれていたのが意外にも情に厚く、今まで読んできた新撰組を題材とした本の中で最も好きな斎藤一像になった。 ♡ 読了:2021.3.17 ♡

    3
    投稿日: 2021.03.17
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    貧しい百姓に生まれ、長男でもなかったので実家も継げず、自分探しに明け暮れていた若者たち。が、時代は幕末だった。幕府に代わって朝廷が支配する世の中が来るかもしれない。何でもアリの動乱の時代。ひょっとしたら武士になれるかもしれない。自分で自分の生き方を決めることができるかもしれない。若者たちはわずかに見える希望の光を頼りに、幕末の嵐の中へ飛び込んだ。 近藤勇、土方歳三、沖田総司など新選組の主要メンバーを主人公とした短編作品をつなぎながら、新選組の存在価値を追求していく連作小説。 新選組とは不思議な集団だ。個性の強すぎるメンツが思うままに行動し、入隊と脱退を繰り返し、組織内での抗争もあった。頼りにしていた幕府もなくなった。戦いも剣から銃に代わった。それでも新選組は存在し続けた。その最も大きな要因が土方歳三。彼は幕府のためでも出世のためでもなく、自分のやりたいことをやりたかった。それが新選組という組織の強化と維持だった。 なぜ、土方は新選組にこだわったのか。その理由はとくにない。なぜ山に登るかと問われた登山家が「そこに山があるから」と答えるようなものだろう。

    3
    投稿日: 2020.08.09
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    まるで筆者により新選組の人物に声を吹き込ませたような(拍手) 司馬遼太郎『新選組血風録』もいま一度読みたくなった。

    1
    投稿日: 2020.05.25
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    わたしはひどく歴史オンチで、誰が誰でなにしたのかさっぱりわからないので、驚くべきことを発見。 土方歳三と、坂本龍馬ってなんとなーく似たような印象でよくわからんけど、二人とも同じか似たような感じの人だろうなーと、思ってた。 この本読んで、全然違うやん!って自分に突っ込みいれそうになった。笑笑 あーそうだそうだ、函館の人だ!と思ったし、坂本龍馬は  なんじゃきー とかの人かーあーそうかーそうかーって多分、あんまりわかってないけど、なんとなくわかりかけてきてた。 土方歳三よりの本だもんで、榎本武揚が出てきて!この人!わたし本郷新の銅像探してわかなと歩いてるときに、結構でくわした!この人の像!!!!と、興奮した。↑今頃。 なんだろなーなんか偉そうな、きっと偉い人?なのかなーわからんなーウマとか乗ってーいけてるーぅーとか思ってたら、歳三と一緒に来た人だったんだねー へー 本郷新は知ってたけど、榎本武揚知らなかったよ。 ↑彫刻家 ホント、わたし、歴史弱いなぁ。なんだかなー何なんだかなーもう少しわかったら多少は面白いのかなー 土方歳三と坂本龍馬の違いわかっただけでとてもためになったわ。うん。

    0
    投稿日: 2020.02.07
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    登場人物がはっきりと描かれているので感情移入できた。時代の流れを様々な人物の視点で描き、視点が変わると見方も変わる。心情にも力を入れていて、だんだんと歴史の流れの中で燃え尽きて行く人の生命と残された者の切なさが心にズンと来る。この時代の武士の生き様というものはやるせないような、憧れのようなかっこいいという気持ちを抱く。

    3
    投稿日: 2020.01.02
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    新選組 隊士 一人一人を知る事が出来る構成。 土方さんの、情の深さを読みながら感じると、泣けて来た。不器用故に生きづらさを抱えていたのだろうなと思いながら…。

    2
    投稿日: 2019.08.18
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    僅かなページ数で視点が変わるので新撰組の人物相関が判っていないと戸惑う気がしますが…。新撰組の本を読んでて好きなら相当楽しめると思います。しかし、土方…不器用な男だ(-_-;)

    2
    投稿日: 2019.04.02
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    色んな隊士の視点で書かれているが、とても読みやすいわ 濃密。時代の変わり目。多くの人が死ぬ。 なんとなく、良い印象がなかった人物が今回、意外と良い人だったのかもしれないと変化したり。 解説にもあるが、見える部分だけ見ていてはいけないなと。 それにしても土方は本当にかっこいいし、沖田はさっぱりしていて気持ちがいいし癒される。

    0
    投稿日: 2018.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    志を持った男達の生きざま!すっかり虜になってしまった。 新選組のメンバーが順番に語り手となり、他のメンバーのことや時勢について語る。 同じ時勢のことも語り手が変わると違った印象になるのも面白い。 メンバーそれぞれの個性もよく分かりクスッとなったりニヤリとしたり、切なくなって泣けてきたり悔しくて憤ったり、と様々な感情が次々にわき上がる。 幕末の時代の波に翻弄された若者達。 初めは全員が揃って志を高く持ち、先へ、これよりももっと先へ…と突き進めると信じていたはず。 けれど思惑は人それぞれで、不器用な若者達の野心が手探りで交錯し絡まっていく。 「なにも持っていないということは、実に強い。こうした動乱の時期こそ、なにも持たぬ者からなにかが生まれてゆくのかもしれない」 何も持っていなかった若者達が様々な葛藤を経て何かを掴み新たに生み出し、それにより時代も動く。 「周りから馬鹿だと言われようが、これと思えるもんがあるなら、とことんやり通したほうが面白ぇさ。そうすればきっと、はっきり景色が見えるんじゃねぇか、と思ってさ」 己の全てを新選組に捧げた男・土方。彼にはどんな景色が見えたのだろうか…。 新選組がとても身近な存在に思えた作品だった。

    11
    投稿日: 2018.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新撰組ファンとして読んでよかったと心から思う小説だった。 ”よくあそこまでやったという崇敬と、さぞ大変な仕事だったろうという痛みと、きっとあれでよかったのだという願いと。”これは小説の最終章、佐藤彦五郎によって語られる言葉である。『幕末の青嵐』を読み終わったあと、私はまさにこの言葉のように複雑で一言では言い表せない感情に襲われた。 それぞれの視点で描かれるこの小説では、近藤や土方を筆頭に新撰組に関わった人物達がとても色鮮やかに描かれている。視点の主によって人物への印象がことなり、それによって人物に深みを与えている。 始めはどこか心の距離があった試衛館のメンバーの間に、強い情が生まれていくのがよく分かり、それがとても嬉しいと同時に彼らの行く末を思ってとても辛い気持ちになる。油小路以降、ひたすら悲劇的な展開で読むのが辛かったが、それでも止められないのが新撰組の不思議な魅力である。 それは彼らを見ているとこの結末が必ずしも悲劇的なだけだったとは思えないからだろう。特に土方は権力にも時勢にも媚を売らず、自らのやりたいことをやり遂げたのだ。土方のあの最後をただ悲観するのは土方に対する冒涜だろう。 小説の最後に語られる佐藤彦五郎の言葉は新撰組への愛に満ちており、作者がいかに新撰組に愛情を抱いているかがよく分かる。本当に読んでよかった。

    4
    投稿日: 2017.10.17
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    十代から新撰組に興味を持っていました。きっかけは栗塚旭さんの「燃えよ剣」。司馬遼太郎さんの原作を読みました。続けざまに「新撰組血風録」「新撰組始末記」を読みました。テレビドラマの「新撰組始末記」大河ドラマの「新撰組」などなど。 最近は少し飽きたなあと感じていたのですが、この作品は面白いです。切り口が斬新です。登場人物たちの主観でストーリーが展開して行きます。筆者が登場人物像を、しっかり持っており筆を進めています。当然、後半に進めば悲しくはなってくるんですが登場人物が、実際にその様に感じていたのではないかと思わせます。

    3
    投稿日: 2017.08.09
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    「燃えよ剣」とは違う土方歳三に会えました。 歴史の勉強にもなるので、子供に読ませたい本です。 新撰組という新しい組織を、前に進めよう確立させようと苦心している様子に、今の自分の仕事状況と重ねて大変共感でき、良い本に巡り会えたと思っています。

    2
    投稿日: 2017.05.02
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    同じ人物でも事柄でも見る人が違えば立っている立場が違えば印象も評価も変わる。 視点が次々に変わるのでとても立体的で解りやすい。 新選組に限らずだけど、史実と史実をもとにした小説はまた別物と思っているので、数ある説のひとつをとっているというところに特に個人のこだわりはないから、たとえば池田屋で沖田総司が喀血してもしなくても、竜馬暗殺が誰の手によるものであっても、別にいいんだ。 それよりも隊士たちがみんなあの時代を生きて生き抜いたってとこがとても泣ける。

    6
    投稿日: 2017.04.09
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    読んで良かった~!! 土方歳三、近藤勇、佐藤彦五郎、沖田総司、山南敬助、井上源三郎、斎藤一、等々複数の視点から描いた新選組。それぞれの矜持や思想が違っているのも面白いし、近藤への評価もいろいろなのが新鮮で興味深かったです。そういうこともあろのだろうなぁと思わせる書き方、それぞれの人物の個性も活きていて、その人物がよりリアルに感じられました。特に終盤は泣けました。副長好きの私ですが、沖田や山南、斎藤、永倉にもグッとくるものがあり、とても良かったです。 お薦めです。

    6
    投稿日: 2016.12.15
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    本作は現代風の言葉で綴られているので読みやすいですが、 ある程度、新選組の動きを知っていた方がいいとは思います。 新選組の上洛前からの話をそれぞれの章に区切って 隊士や主に幕府側の人物によって語られてますが、 章によって、目線が変わるところが面白いんです。 語り手の隊士などの心の呟きやら、目線から その隊士だけでなく、他の隊士の輪郭がハッキリしてくる。 作品によって、描かれ方は色々なんだろうけど その隙間を埋めたり、印象が少し変わったりと 別の意味でも楽しめました。

    4
    投稿日: 2016.12.01
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    ハードカバーを持っているのですが、すぐ読み返せるように文庫版も持ってます。久しぶりに読み返してみて、やっぱり良い本だなぁ…と。 山南さんや平助の最後、最終の彦五郎さんの語りが切なくて何回読んでも泣いてしまう。

    0
    投稿日: 2016.07.09
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    浅田次郎著『一刀斎夢録』に続いての新選組もの。 子母澤寛『新選組始末記』、司馬遼太郎『新選組血風録』に肩を並べると言ってもいい新選組物語。 この作品は、何よりも、登場する新選組の隊員がそれぞれにカッコよく魅力的で、時には哀切に、青春をそして人生を駆け抜ける男として鮮やかに描かれている。(作者自身が歴女目線?) まとめとして、新選組の後援者ともいえる佐藤彦五郎に次のように回想させている。 「あの男たちはただ武士に憧れて、自分の力で道を切り開いていっただけだ。損得を考えず、激しく移り変わる時勢の中で変節せず、これと信じた仕事をがむしゃらにやり遂げただけだった。」 いまだに歴史ミステリーの一大項目として、坂本龍馬暗殺事件がある。この作品では、見廻組の佐々木只三郎説をとっている。一方、浅田次郎は『一刀斎夢録』で、斎藤一に自分が坂本を倒したと言わせている。その他さまざまな犯人説があり、歴史ファンの論争もまだまだ尽きないようだ。

    1
    投稿日: 2016.07.07
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    それぞれの性格等がイメージ通りだった。藤堂の死からがだんだん読むのが辛くなる。。カッとなりやすく、損しやすい。真面目で、常に先の事を考えて、目先の事を片付けるのが面倒など、この本の藤堂さんは少し自分と似ている部分がある笑

    0
    投稿日: 2016.07.03
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    一つの歴史上の出来事を様々な人物の視点から描かれているのでとてもおもしろいです。ただの紙の上の文字が立体となり、自分の周りを回っているように感じました。新選組の小説でよく表現されている、近藤さんは素直で武士という夢に一直線、土方さんは目的のためなら手段を選ばない策士家、沖田さんは剣の腕は立つが、どこかふわふわしているというイメージの根本の部分がこの小説ではまるで本人の口から聞かされているようにわくわくしながら感じ取れました。 初めて新選組の小説を読む方も、何冊も読んでいる方にもおすすめの一冊です。

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    投稿日: 2016.03.23
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    新選組の末路を重々承知していても山南の最期あたりからは泣けて泣けて仕方ない。視点が変わるからそれぞれの思いが垣間見える。特に永倉が語る油小路は読むのが辛いほど。実際に彼らが存在した時代があったのかと思うとなんとも切ない気持ちになるけど、みつの「それでも弟の生きた姿を、心の底から羨ましいと思っていた」って言葉に少し救われた気がする。 はぁ、それにしても久々に徹夜して読んだ。木内さん、恐れ入りました。

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    投稿日: 2015.10.12
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    司馬遼太郎「新撰組血風録」がとても面白くて、新撰組にはまり、「燃えよ剣」を読んで、まだ読み足りなくて、ブクログの新撰組ものの中で、評価の高かったこちらを手に取りました。 上記二作が、人物描写や人間関係においても、事実より、かなりフィクション寄り(実在しない人物も結構出てきます)に感じられたのに対し、こちらは、ドラマ性は減少するものの、より実在しそうな人間像を描いています。 始めの方は、ちょっと地味なので、それほど興奮しませんでしたが、読むにつれて、引き込まれていきました。 ある程度、新撰組の歴史と、メンバーの名前を知っている人向けかもしれません。 そういう意味で、私の読んだ順は、自分にとっては正解だったと思います。 特に面白かったのは、藤堂平助や、永倉新八、斉藤一、伊東甲子太郎の辺りでしょうか。もし現実にこういうことがあったのなら、すごいな、と感心します。 「新撰組血風録」「燃えよ剣」と比較すると、かっこよさは、そこそこかもしれませんが、実在した人々の話だけに、大げさでなく、いくらか等身大な登場人物の「本当っぽいドラマ」に熱くなる書き味です。 結局、実際の新撰組の存在が、歴史の大筋に関わりがあったのか、わからないくらいなのに、なぜこんなに惹かれるのか、不思議ですが。

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    投稿日: 2015.03.24
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    そこにいたのは、どこにでもいる若者たち。 新撰組の群像劇。それぞれの目から見た、新撰組の一連の流れが描かれている。土方、沖田、近藤、永倉、芹沢、井上、原田、藤堂、山南、斉藤、武田、伊東などメジャーどころだけじゃなくて、例えば土方の義理の兄である佐藤彦五郎や、浪士組を企画した側の清河八郎、幕府の山岡鉄太郎(後に江戸城無血開城に奔走する山岡鉄舟)とか間接的に新撰組に関わってくる人の視点もある。 芹沢なんて大抵悪役だけど、芹沢視点だと、色々とくすぶっている不器用な乱暴者。お互いへの評価も面白い。創作だからできることではあるけれど、全面的に認めていたわけではなく、でも嫌いではなかったり、嫌いだと思っているのは自分の鏡だからだったり、親しく思っていたり、距離を感じていたり、そういうゼロと一の間の割り切れない気持ちが描かれているのがいい。歴史上の人物だって、現代の若者(であるわたしたち)と同様に、将来を思っていらだったりくすぶったり夢を見たりしていたのだと。 だいたい、誰かが何か事件からひとつ自分の教訓(もしくは意志)を得る。しかし、次の登場人物はそれを否定する。たとえば、自分の力を使って役立ちたいと、そのためには清河についていこうと決意した山南が、清河に裏切られて消沈するのを、次の語り手の土方が冷ややかに評する。また、組織と個人の板挟みになった山岡が、学問や家柄や地位などに縛られない近藤たち新撰組を強いものと憧れを持てば、次の語り手である芹沢は、組織に属さず後ろ盾のない状態での自分の無力を嘆く。決して一枚岩でもなく、誰かの意志だけで好転しない、むしろ大きな世の中の流れに個人が飲み込まれていく様がよくわかる。だから、語り手がどんどん変わると、光の当たり方がどんどん変わって、次々と読まされてしまう。ただし、まったく知識なく読んだら何が起こったのかわかりにくいかもしれないが。 惜しむらくは、それぞれのキャラクターに今までの下敷きが見えるところ。当たり前かもしれないけど、どこかで見た「新撰組」から外れていない。意外な人はいない。やはり司馬遼太郎の影響からは逃れられないのだろうか。

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    投稿日: 2015.03.04
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    新撰組の歴史小説。登場人物が入れ替わる描かれたかは、隊士それぞれの考え方や視点を垣間見ることができ面白かった。

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    投稿日: 2015.02.14
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    新撰組の人物の視点を変えながら、物語を追っていく歴史・時代小説。 ひとりひとりの心情が鮮やかに描かれ、登場人物に命が吹き込まれていくようだった。これが処女作なんてすごい! 特に「覇者の風招きの項」山南の所、「油小路」永倉新八の所なんかは悲しかった。 青嵐の如く若い隊士たちが駆け抜けていった爽やかさ・切なさを感じる。一番好きな新撰組小説かもしれない。 普段は平行読みしてるけど、今回は1冊に集中して読んだ。新撰組小説はのめり込んで読むのが楽しい。

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    投稿日: 2015.02.05
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    新選組もので評判が良いようなので読んでみました。時間軸に沿いつつ、その度に語る目線の人物が変わる形です。土方や沖田といった新選組の主要幹部が中心ですが、武田観柳斎や幕府方の鵜殿や山岡、多摩の佐藤彦五郎なども出てきます。 最初はそれほどでもなく、期待しすぎたかなと思ったのですが、山南の死から一気に面白くなりました。そこから最後までなら星4つ。決して一枚岩ではなく、またそれぞれの思うところ従うところも違う人間たちという糸が絡み合って「新選組」という一本になり、それが更に時間というより太い軸に撚り合わされていく。そんな印象です。 目を引くのは永倉と斎藤。奇しくも史実で生き残った二人。心の在処がわかってくるこの斎藤は好きです。最後に土方に言う台詞がいい。

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    投稿日: 2014.12.11
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    率直に言ってしまえば「記憶」の部分はいらなかったのではないかと思う。それまで引いた視線で書かれていたものが、突然作者視線に変わってしまった。だからあの「美しい終わり方」にも違和感が拭えない。特に仙台藩の役人が土方の印象を書き残した部分のあとに、作者の本音が強烈に出ているように感じた。「藩」という大きな組織で領民の事も考えねばならない役人と、土方では考え方が異なって当たり前だということを作者は突然忘れてしまったかのようだ。 あとは作者になぜこういう終わり方を選んだのかを尋ねてみたい。 追記:まぁ考えてみたら、所詮「史実を元にした創作物」なのだから、こんなにムキになる必要もなかったかと と自己ツッコミしておきますw

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    投稿日: 2014.10.23
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    とても感動した。一人の人間の生き方に。人と人との関わり方に。 攘夷、開国、佐幕、倒幕、色んな思想が交錯し変転する時代の英傑たちも、時に悩み時に流され、自己と向き合いながら精一杯に生きた生身の人間として感じられて、その人間味にとても惹きつけられた。 本当に残酷な時代…若い力を奪っていって。でもその時代が新選組や坂本龍馬や勝海舟や色んな立場の人間を生み出した。今もその歴史の上にある。 彼らを一目見てみたかったな、彼らの生きた世界に憧れてならない。

    0
    投稿日: 2014.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新撰組モノの中でもかなりおもしろいという薦めもあって読み始めた。普段、新撰組モノは新撰組の成り立ちから終焉までを描いたり、一人の隊士に焦点をあてた物が多い。しかしこれは10ページ程度で、物語を語る主観者が入れ替わりながら話が進んでいく。知っている事件や物事も、見る視点が変わればこうもう変わってくるのかと、作者の書き分けのうまさに感心した。ひとりひとりがみんな主役になっていくことで、新撰組というものが色鮮やかに描かれていた。作者は男性だと思い込んでいたが、女性だというのにも驚かされた。

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    投稿日: 2014.10.02
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    短編連作形式なので、長編の歴史小説に比べ、肩の力を抜いて読める作品です。 近藤・土方・沖田と言った有名どころはもちろん、あまりピンでは主人公にならないような人も語り手になっているので、そのあたりがとても新鮮でした。(誰が語り手かは書きませんが、私は目次を見るだけでも興奮しました。) 内容も、頻繁に視点が変わりますが飽きが来ないし、語り手ごとの微妙な感情・意識の違いがじんわりと伝わってきて、読後はあったかい気持ちになりました。 ただ、作中の時間軸が若干分かりにくいので新撰組をほとんど知らない方が読むにはちょっとハードルが高いかもしれません。多少なりとも史実の流れを分かっている方にオススメしたい作品です。

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    投稿日: 2014.09.24
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    新選組の歴史を知った上で読むととてもいいです。章立てに主人公も変わり、また事件そのものよりも人物の内面にフォーカスされて描写が続きます。若くして国事(と私念)に入り込むとこうなるのかと改めて感じます。

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    投稿日: 2014.09.03
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    色々な人物に焦点を当てて、物語を書いていていたのでちょっと変わってて面白かった。新選組物の小説の中でも楽しめる小説だった。

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    投稿日: 2014.08.12
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    次々変わる主格に目線や心情がリアルに伝わってくる。激しくうねる時代、地に足つけて懸命に自分の思いを貫いて、新撰組という大きな旗を支えた人達の思い。リアル、ではなく生々しくといった方がしっくり来る、ドキュメンタリーを見てるようであった。

    0
    投稿日: 2014.07.20
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    新選組の始まりから終わりまでを土方、近藤、沖田、斉藤、山南、芹沢ら16人の人々の視点から描く。 それぞれが迷い、悩み、幕末という時代を生きぬいていく。

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    投稿日: 2014.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは楽しめました。とても読みやすく納得しながら読み進められました。 出来事が起きた経緯や理由がわかりにくいところ(たとえば山南さんの脱走、切腹とか)も、この本の語り方は自然にスッと入る感じが読んでいて気持ちよかったです。

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    投稿日: 2014.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数年前に読んだので細かいところは忘れてしまったけど素晴らしかった印象が強い。 再読してからまた感想を書こうと思う。

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    投稿日: 2014.06.14
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    2014/03/18 内輪で絶えずもめ事が起こっていて、人々からはその冷酷さを恐れられ、挙句の果てに幕府からも見捨てられる。 大きな歴史の中で見ればちっぽけな存在の新選組なのに、でもその不器用な人間らしい姿を、儚くて愛おしく感じてしまうのかも。 みんなの最期がとても哀しい。

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    投稿日: 2014.03.18
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    新撰組の小説は3冊目でした。3冊目に、この本を読んでさらにいろいろなことがわかりました。沖田総司と燃えよ剣を読みましたが、他の隊士のエピソードも知ることができました。 山南敬介のところは何回読んでも切ないです。 隊士それぞれのエピソードも、切ないですが、潔くってかっこいいです。 新撰組はかっこいいです。

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    投稿日: 2013.11.24
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    一度、新撰組の最初から最後までをきちんと書いた小説を読みたいと思ってた私にとってこの本は当たりでした。 結構分厚いんだけど、視点が次々に変わるので飽きないし、それによって展開も理解しやすい。 やっぱり最後が最後だから読後切ないけど、より新撰組のことが好きになりました。

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    投稿日: 2013.11.24
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    急ぎ足にて(地虫も)読了。 偉人たちの人間らしさが感じられた気がします。 沖田さんの最後が、私は良かったと思います。

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    投稿日: 2013.09.21
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    新撰組の人物側から捉えた視点は面白いが、いかんせん細切りになりすぎ感情移入できずに終わってしまった感。

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    投稿日: 2013.09.01
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    いやぁ、おもしろかった! とにかく誰かにオススメしたくなります!! 500ページを超える分厚い本を手に取ったとき、おもしろそうだと思いながらも気後れしたのが、うそのよう。 読み始めたら、とにかく面白い。 芹沢鴨の一件が絡んでくるあたりから展開が加速して、山南敬助が追い詰められ脱走するところまでくると、本を閉じることができなくなる。 新撰組やその周りの人々、一人ひとりスポットライトをあてながら、彼らの目線でそれぞれの出来事が語られ、物語が紡がれていく。細かく語り手が変わることで見えている側面がくるりと変わって、ミステリーを読んでいるようでもある。 物事を表面的に見ていたり、良い面だけを見て満足していたり、欺いていたり、欺かれていたり。とにかく次が知りたくなって、目が離せない。 今まで新撰組に対して関心を持ったことは無かったように思う。 大河ドラマ「八重の桜」を見ていて、悲劇的な印象ばかりが残る戊辰戦争の中で、斉藤一を演じていた役者の鋭いまなざしと寂しげな瞳の中の光が妙に気になり、新撰組に興味を持った。 配役によるイメージや脚本での描かれ方、人物に対する解釈によって、歴史上の人物への理解はずいぶん違ったものになるのでは、と予想していたけれど、この本の中の斎藤一は当初のイメージが重なる部分が多かった。 土方さんの参謀ぶり、沖田さんの天真爛漫さ、永倉さんの正義感が強くまっすぐなところなど、それぞれが持つ魅力が存分に描かれ、新撰組は「ただ乱暴な人切り集団だったのでは?」という私の先入観をあっさりと覆してくれた。新撰組初心者にもキャラクターの造詣がわかりやすくて、助かる。 近藤勇は、「リーダーとしての統率力に秀でた人」というより単純で素朴で表裏のない人で、思っていたよりずいぶん表面的なものに囚われている人に映った。だからこそ、感情をストレートに表現できない土方さんにとって、全力で支える価値のある大切な人。そこに魅力を感じた人たちは彼だけではなかったようで。 土方さんは最初に登場したときの何者にもなれない焦燥感にじりじりする様子と中盤のぶれなさの対比が興味深い。許しがたい部分も持ち合わせ、多くの人たちから恐れられているのに、一本筋の通ったところが彼の本質を知る人を魅了し、信頼を得る。彼の信じるものは、頭でっかちな『学』ではなくて、経験と観察に裏打ちされた事実のみ。 ナイーブで優しい性格を素直に表せない人。正直、近くにいたら面倒くさい人だと思うけど、本で読むとすごくまっすぐな人。周りが立ち位置を変えるからよくない評価を受けているけれど、本当は彼が絶対的な立ち位置にいる。そのことを知っている人が彼について好意的に語るシーンがとてもいい。 ひょうひょうとしていて相手を油断させるほどでありながら、物事の本質をさりげなく見極めている沖田さん。 三谷さんの「新撰組!」を見ていないので、詳しくないんだけれど 山南さんは確か堺雅人さんが演じていたはず。う~ん、納得! 本書だと若干浅い感じも漂うし弱さも隠せないんだけど、堺さんの瞳の奥がすーっと深い感じにぴったりだったのではないかと思います。 こうやって書いてくるとずいぶん息苦しそうな話に思えるけど、時折ニヤリとさせる場面もあり飽きさせない。 ままならなさ。せつなさ。 『幕末の青嵐』というだけあって、いっときも留まっていられない時代の流れの中で、精一杯生きて、自分たちの存在を必死で肯定した青春群像劇なのである。 「俺は人物が並みだから、こんな仕事ばかりお鉢が回ってくる」と永倉はつい呟いた。傍らで聞いていた斎藤は(中略)独り言のように言った。「普通でいられる奴が、一番強い。・・・(中略)生き残るには、普通でいることだ」(P171) 彦五郎は、彼らの奔放な生き方に憧れながらも、自分の暮らしもまた豊潤だと信じている。・・(中略)・・・どこまで行っても手に入らぬと思い込んでいた美しいものは、存外、自分のすぐ近くにあるものだった。 それを知ったとき、今まで感じたことのない確かな幸福が、その人物のもとを訪れる。 (P255) 「でも存外、よかれと思ってしたことが仇になることもあるんです。人が違えば感じ方や考え方が違うのは当たり前で、相手のことを全部わかったような気になっちゃ間違いがおきます」(P313) 気持ちのうえではどこにも属さぬと決めていたが、俺にも存外甘い部分があるとみえる。(P418) あの激動の中で自分を失いそうになりながら、精一杯生きた人たちの言葉には重みを感じる。 今まであまり手に取ることがなかった歴史系の小説が俄然気になりだしました!

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    投稿日: 2013.08.16
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    初★歴史長編小説! そして私は日本史の知識どころか、新選組のこともよくわからない位だったので、読み進められるか不安だったけれど… 読みやすい!登場人物の個性が楽しい!激動の時代展開!(前半は難しく感じたものの) すぐに引き込まれました。 実に様々な隊士達の視点から物語が紡がれているのだけど、視点が変わる故の違和感、読みにくさはなく、むしろ面白い。男達それぞれが抱くその想い、その姿勢、その信念には本当に心を動かされました。(展開というより内面の描写が物語の主という印象) そして感情の描き方が素晴らしいです。 ここまで登場人物の気持ちを生み出し、なり切る筆者の筆力に感服。とても自然だし…ホント、深いです。自分も一緒になっていろいろ考えさせられます。 結末は切ないながらも爽やかな読後感で、 良かった!

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    投稿日: 2013.07.15
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    色々移り変わる事件を、事件ごとに語る人物が変わり、色々な人目線で読めたのがよかったです。 やっぱり、最後は切ないです。

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    投稿日: 2013.07.14
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    新選組の物語。章ごとに語り手が変わり、十六人がそれぞれ、己の見た新選組の組織・人・事件を語る。 前章で胸中をつまびらかにしていた人を、次章で外側から見て語るようなこともあり面白かった。 「武士になりたい」という夢を持った人、その人に憧れた人、その人たちについていくことに決めた人・迷う人たちの、夢・努力・葛藤を描いた力作。

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    投稿日: 2013.04.01
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    16人の多視線で描かれた新選組の始まりから終焉まで。歴史的事実を連ねるのでは無く、それぞれの登場人物の内面の思いや悩みを書いていく構成なので、青春小説のような風合があります。(個人的には昔見た大河ドラマの「新選組!」みたいな感じです。)

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    投稿日: 2013.02.09
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    新選組短編書籍の中で1番好き。文久〇年〇月…からプログラム式で始まるのではなく、ポイントとなる事柄に関わった隊士が語り手となってリレー形式で進んでいき、藩主やら縁人名がそこまで複雑に出てこないからとても読み易かったです。 木内昇っていうからてっきりお年を召した男性かと思ってたらのぼりさんと読む女性作家さんなのですね。知らなかったー!!

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    投稿日: 2013.01.13
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    司馬さん以外の歴史小説を読んだのは初めてで、個人的にはこれは画期的なこと。読まず嫌いだっただけだが、司馬さんほど楽しめなかったらどうしようという贅沢な恐怖があったからだ。 母に薦められた『茗荷谷の猫』が面白かったので他の作品も…と思って出会ったのが本作品。本当はもう一つの無名隊士に焦点を当てた新選組モノのほうに興味を持ったのだが、司馬『燃えよ剣』の内容もすっかり忘れてしまったことだし、メインストリームから攻めることにした。 隊士及び関係者たちが、短い章ごとに代わる代わる主格となって語っていくスタイルで、とても読み易い。テンポも良い。悪役っぽい芹沢鴨や伊東甲子太郎も含めて、それぞれ頑張ってるな、という群像劇らしい感じになっていて、どの人物もきちんと印象に残る。(それは大河ドラマの『新撰組!』を見たあとだからかもしれないけど…。) 多摩時代からの仲間同士のつながりを重く描いているのも、大河ドラマにちょっと似てるかなあ。うろ覚えながら、『燃えよ剣』では流山で歳三と勇が袂を分かつシーンは、人と人とが同じ考えで同じ方向を向いて歩き続けて行くことはできないんだな…という思いで読んだ気がするが、大河も本作品もそういう描き方ではなかった。歳三の勇への思いと、勇の歳三への信頼と、それが通じ合って結果勇は官軍の元に行く。 大河がバーモント甘口、燃えよ剣がジャワカレー辛口とすれば、木内昇の本作品は、バーモント辛口かなあ(笑)

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    投稿日: 2012.12.15
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    新選組やそれに関わる人々が、代わりばんこで語り部となり、物語が進んで行く。それぞれの人物が、様々な人間から語られるので、その人物像がより多元的かつ複雑で、リアルに浮かび上がる。 新選組の物語というよりも、彼らの人間そのものを味わうという、全く新しい小説。 そして、新選組が、それに青春をかけた青年たちの生き様が、鮮やかに描かれている。 久しぶりに、興奮を禁じ得ない一冊。

    0
    投稿日: 2012.12.02
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    「新選組」という物語が幾人もの語りから紡がれていく。信頼の誕生や小さな綻びなど、人物像が緻密に丁寧に書かれている、素晴らしい作品。単行本を持っていたのに読んでいなかったので、文庫を購入し読了。

    0
    投稿日: 2012.11.21
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    一人一人の人物の、 物事の考え方や志、個性など、人物像がしっかりと描かれていてとても素敵だと思いました。 きちんとそれぞれの人物の考え方が確立されているからか、とてもそれぞれ魅力的で、惹かれてしまいます。 多視点をうまく使って、ひとつの物事でも別の人の視点ではまったく違った見解になっていたり、 感心してしまいました。 とにかく新選組隊士一人一人、個性が出ていて とっても格好いい! 生き生きとした新選組を見れました。 なによりこの小説の沖田総司さんの物事の捉え方がとても素敵で、好きです!魅力的!

    0
    投稿日: 2012.10.08
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    これ本当に良かった。 史実に基づいているので、想像力が膨らむ膨らむ!!! 新選組小説の中で一番好きかもしれませんってぐらい好きです。 新選組隊士の幹部クラスの短編集って言う発想が面白いですね。 これ読んで土方さんもっと好きになりました←

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    投稿日: 2012.09.05
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    読後感が非常に素晴らしい作品。 幕末ものはどうしても“重く“なりがちだが、登場人物一人ひとりの心情、雰囲気を生き生きと描かれていて、一気に読み進めることができた。 うまく言えないが・・、 幕末の混乱は政局そのものだけではなく、人間一人ひとりの考えや想いも混乱させていたのだなと改めて感じた。 ただ、一人ひとりが自分は何をすべきかを真剣に考え、時代に真摯に向き合おうとする強さがある。 今の世の中は、若者に限らず、全体があまりにもひ弱だ。

    0
    投稿日: 2012.07.15
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    新撰組の小説初めて読みました。 土方をはじめ、新撰組の様々な人たちが魅力的に書かれています。 私は大河ドラマを見てから、新撰組が好きになりました。 少し登場人物のイメージが違ってましたが、とてもおもしろかったです。 山南さんが死ぬ場面など涙の場面もありました。 ひとつひとつが短編なので、読みやすかったです。 最後の章で土方、近藤、沖田の回想が印象的でした。 新撰組のファンの人もそうでない人にも読んでほしい作品です。 きっと好きになると思います。

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    投稿日: 2012.06.25
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    この厚さの文庫を1日で読み切ったのは久しぶり…面白かった。視点が43回も変わるのに、いや変わるからこそ、大局がつかみやすいしそれぞれの動きの理由も納得出来る。こんな書き方の小説は初めて読んだ…かも。それぞれの人物に即して粗暴な言葉で語ったり、人物から離れて淡々と事件の顛末を語ったり、の地の文も読んでいて面白い。混乱しないようにそれを使えるのが、これぞ文才だなぁって感じがする。 それにしても本文中、大いに和らげたとしても血なまぐさい場面はいくつもあったはずなのに、この爽やかというか切ないというか、妙な清々しさのある読後感は何ぞや。他の新撰組関係の本と描写の異なる部分は、それはどちらが正しいのかあるいはどちらも正しくないのか、分からないけれどそれぞれの著者の味わいが出て非常に面白い。山南の切腹前後と斎藤が会津に残る際の下り、個人的に白眉!そして解説に悉く言いたいこと言われてしまったわ…すっきり。(笑 これは本当に買ってよかった!

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    投稿日: 2012.04.20
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    色々な人にスポットを当てて、新選組そのものを浮かび上がらせる。何だか、読んでいて切なくなってきました。 本当に、滅美のために・・・。信念のために。

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    投稿日: 2012.04.16
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    読みやすいのに読み応えがあり、印象に残る言葉が幾つも胸に迫る。油小路以降の描き方は見事としかいえない。ほかの作品もぜひ読んでみたくなる。

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    投稿日: 2012.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多摩時代~歳三の死後までが書かれていますがなんといっても特徴は各章ごとに視点(語り手)が変わること。 歳三や近藤さんはもちろん、芹沢や観柳斎などの隊士からの視点も描かれています。 それから新選組隊士以外にも、佐藤彦五郎や山岡鉄太郎からも語られたり。 土方さんファンとしては、それぞれの語り手から語られるさまざまな角度から見える歳三像が話が進むにつれどんどん形をなしてきて、 やっぱり最後にはいとしく切なくなるのです。   土方さんだけでなく、みんなの内面がすごくリアルに描かれていて引き込まれます。 ものすごく淡々と描かれているのに熱いものをかんじます。 読み終わりにぐわああああ・・・となりましたよ。 最期の彦五郎さん語りの章はほんとに切ないです。 またいい本に出会えました。 そしてまた歳さまに惚れました。

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    投稿日: 2012.03.30
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     久しぶりの新選組小説。期待以上でした。心情を描くって素晴らしい。土方像と斎藤像はかなり好みだった。後半になるにつれて解き明かされていくような斎藤一の心のうちと土方歳三との以心伝心みたいなもの。素晴らしく素敵だった。  土方さんが北へ行く様子が主に市村鉄之助と佐藤彦五郎の記憶に寄って書かれているのが斬新で面白かった。何故か実際に佐藤彦五郎の話に耳を傾けているような心地がした。

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    投稿日: 2012.03.12
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    木内さん、良いですね。 処女作だそうですが、見事です。 新選組の結成から五稜郭での土方の死まで、主要な事件を背景にした短い章ごとに、主人公を変えながら新選組の隊員たちの姿が描かれます。 章の主人公が誰かによって、隊員の印象が変化します。例えば近藤勇は無能者に見えたり、人格者に見えたり、人情家に見えたりします。しかし、そうしたブレが不自然では無く、むしろ多視点化による深みになっています。 事件は背景、描きたかったのは幕末の動乱を生きた若者たちの姿だったようです。新選組ですから事件は血なまぐさいのですが、その中で生きた若者たちの姿は、どこか爽やかで暖かで。 見事な文章と相まって、気持ちの良い読後感でした。

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    投稿日: 2012.03.01
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    物語の進み方が面白かった。16人(正確には17人かなw)の視点が1話ごとにころころ変わるのも珍しいし、なによりかなりころころ変わるのにまったくぶれない。歴史小説初めて読んだけどこんなに面白いなんて!終わりの締め方の上手さも最高だった!直前まではどう締めるんやろか?と思う流れやったんに、まさかこんな終わり方するとは。やられた。途中悲しい場面も多々あって悲しくて泣くこともあったけど、1番最後に清々しい涙が溢れた。無意識に笑顔で涙流れた。満たされた。 やっぱり沖田さん、斎藤さん、土方さんが好きだなー。沖田さんの思考は面白い!それを存分に引き出してるようだった。本物もこう言ってそうで楽しかった。斎藤さんは土方さん以上の不器用さが愛おしかったw冷静なのに、自分のことにうとすぎる。土方さんは数々の新選組関連書籍等で讃えられるだけあって本当にすごく惹かれた。思想を持たない強さは、土方さんだから引き出せたことなんだろーな。 新選組という組織を内面から描いていて、すごく真っ直ぐな小説でした。

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    投稿日: 2012.02.10
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    凄い作品に出会いました。新選組の主立ったメンバー16人それぞれの視点による全43章。解説や他の方のレビューにも有るように、一人称の話で主人公が16人も登場すると大抵は展開に破綻をきたすものですが、この作品はそれを見事にまとめきっています。且つ、最後まで読み手を夢中にさせて離さない筆力に感服しました。数ある新選組物の中で文句なしに一番です。それどころか、今まで読んだ作品の中でもベスト3に入ります。

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    投稿日: 2012.02.04
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    歴史小説が苦手だったけど、すごく読みやすい。 武士としての生き方に感嘆する。 近藤、土方、永倉、沖田、斎藤、井上、原田、藤堂 それぞれの生き方、信念は違えど、それを信じて疑わない心。 ぶれずに己の志を突き通すこと。 その中に、血を越えた同志としてのつながりや信頼がある。 もう、心が揺さぶられまくりの一冊。 現代だからこそ大切にしたいものに気づかされる。

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    投稿日: 2012.01.24
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    新選組のそれぞれの隊士たちにスポットをあてたこの物語は、史実に忠実なだけでなく、各々の思想・感情を細やかに、鮮やかに、描き出している。 歴史の授業として学ぶだけでは、「こういう事件があった」と知るだけで終わり、実感するというのはなかなか難しい。だが、この小説ならば、「こういう事件があった」よりも「こういう人物たちがいた」ことを、リアルに感じられる。 歴史小説になれていない方には、なかなかとっかかりにくいだろうが、興味を持ったのならば、少しずつでも諦めずに読んでほしいと思う。そうすれば、最後の1ページの情景が頭の中に鮮やかに浮かび、良い読後感を得られることだろう。

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    投稿日: 2011.12.08
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    新選組ものは最期が切なくて泣けてくるので読み終わるのがイヤなんだけど…。秀逸な作品だった。イメージが違うなあと思う人物像もあったが、どの人物像も時代の雰囲気も生き生きと現実感を持って迫ってくる。武田観柳斎の人生観(処世術ではない)に納得してしまうのは、中年の証拠か?土方がなぜ近藤にあそこまで尽くしたのかが描かれてないような気がするのが不満かな。土方もだが、斎藤もまた筋を通した生き様でかっこ良かった。終章が素晴らしい。2011.11.28

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    投稿日: 2011.11.30
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    登場人物からの感情や思考を通して、新撰組の姿が描き出されている。少々厚い本だか、一気に読めてしまう。女流作家ならではの細やかな描写が小気味良い感覚を与えてくれる。

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    投稿日: 2011.11.25
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    こちらでの評価が高かったので思わず購入☆ くるくるとスポットが当てられる人物が代わり、新撰組とその周りの人たちの心情だとか人柄が細やかに書かれています。 この本の沖田さんが好きです。読んでて泣きそうになるシーンがちょくちょくあり大変でした(笑) 沖田さんと山南さんの最後のやり取り、平助が死ぬところ、そしてラスト…みんながそれぞれに一生懸命生き抜いた姿にぐっときます。 引き込まれて一気に読めちゃいます。かなりオススメです*

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    投稿日: 2011.11.12
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    談話室で紹介されていて興味を持った本。新選組を扱うと、時々大昔の少女マンガのような美化過剰なものもあるが、これは本当に面白い。くるくると視点が変わるため、同じ人間でも人によって感じ方が変わるのがよく描かれ、人物にリアリティが出ている。他の本も読んでみたい。

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    投稿日: 2011.10.28
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    男臭い物語なのだろうと勝手に思っていたが、読んでみて驚いた。とにかく登場人物の心情が丁寧に書かれており、心の内に住まう葛藤や不安などが繊細に書かれていた。彼らがそれぞれに剣を振るう理由、それがほんの少しだが見えた気がした。自分の年齢とほぼ変わらない彼らが自分の信念にすごく真っ直ぐに生きていることが胸に響いた。自分はなにをやっているのだろう。彼らが眩しすぎて思わずそんなことを思ってしまった。ずっと大切にしたい一冊になった。

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    うわ〜面白かった!「仁」がきっかけで幕末に興味が湧いて、直木賞を取った「漂砂のうたう」もすごく面白かったので「茗荷谷の猫」に続き読んだ木内さん作品。新撰組を扱った作品は数多くあるんだろうけど、読んだことのない私は、この作品のおかげで新撰組が大好きになりました。 近藤勇、土方歳三、沖田総司くらいしか知らなかったけど、斎藤一と永倉新八がいいですね。20代の若者がよく大志を持って働けたなあ〜と幕末の有名人に対して思っていたのですが、その動機は友情や信頼に依るところが大きかったんだと強い【絆】に感動しました。

    1
    投稿日: 2011.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章ごとに主役の隊士らが代わり、それぞれの視点で歴史が進んでいく。 でもやっぱり本当の主役は土方だったと思う。 最後の彦五郎の語り記憶は泣きに泣いた。 斉藤と土方との絆や信頼が見えたり、市村と土方の別れ。 あとこの話の沖田はちょっと文学的?哲学的?な雰囲気。 山南さんと沖田のやりとりも印象的です。

    0
    投稿日: 2011.10.19
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    読み終わるのが勿体なくて、ちまちま読み進めてきたのに、後半になると一気に引き込まれて、とうとう読了してしまった。 とても丁寧に人物が描かれていると思う。面白かった。

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    投稿日: 2011.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     人間臭い新撰組隊士が読める本。  総勢18人の視点をとっかえひっかえしつつ、幕末を駆け抜けて行った新撰組を多角度から描き出します。  同じ人物・物事を観るときも、違う複数の人々の視点から肯定的にも否定的にも観ることができて面白かったです。  新撰組というと、なにかと美化されたり英雄視されたりしがちですが、彼らとて醜い部分を多分に持った人間たちであり、微妙な思想の違いも持っている。しかも時代は激動の幕末。  そんな時代の中、居場所を求めて集まった若者たちの悩みや葛藤、交錯する思惑が巧妙に書かれています(まあそれでも多分に美化されているわけですが)。  中でも印象的だったのが、芹沢鴨。  豪胆で荒々しい性格の裏には、他人の目が気になって仕方ないという小心者の面が隠れていた、というのには、ほぅ、と思ってしまいました。  あとは、沖田と斎藤、剣豪で共通するが性格はまったく似ていない二人が、「土方は間違わない」という部分で一致していることも印象的でした。思想がない代わりに、人を色眼鏡なく見分けることができるのですね。  そして、誰よりも悪しざまに言われるのは、まあ、言わずもがなの土方。当然と言えば当然か。  でも、ひたすら不器用で素直じゃないところや、特に古株のメンバーはそれも踏まえて、口では色々言うけどちゃんと評価しているんだよ、という風に書かれていたのが良かったです。面と向かって言わなくても、信頼が成り立っているというのが素敵。  あとは、人のことは信頼するのに、自分が信頼されてるってことは考えてない、といったことを言われていたところも。  後半は時勢を書くことに追われて、人物の心理描写が疎かになるのが惜しいところです。  著者さんは、新撰組の日陰にある人々のことも書いておられるようなので、そちらもぜひ読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2011.10.11
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    まんま、新選組のはなし。主となる人物がくるくると入れ替わっていきます。面白かったー。読みやすくて、気付いたら夜中の3時。新選組だから最後はさみしいけれど、読み終わってするっと楽しかったなあと思えた。読み込みたい一冊。

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    投稿日: 2011.10.02
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    ただ歴史として話が流れていくだけではなくて、色々な人の視点から描かれている。それぞれの人のそれぞれの思いがああそうだったのかと思わされるものばかりでとても面白い。 2011/9/13

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新撰組の出来事が順序たてて描かれているのだけど それが、新撰組それぞれの人間の口を借りて語られている ストーリーとしては、分かっている内容なのだけど その人の口から出る話は、意外だったり悲しかったり いつの間にか夢中になって読んでいた ここでもやはり山南敬助の切腹場面では涙が出た 沖田総司の孤独には胸が塞がれる思いがした そして、やっぱり土方歳三 泣ける〜 こんなにおもしろいとは思わずに読み始めて すごく得した感じ

    2
    投稿日: 2011.09.11
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    人生で初めて約600ページもある文庫本を読み終えた。いつもなら途中で飽きてしまうことが多い自分としては快挙であると同時にこの作品に出合えたことに感謝する。この小説は、名前の通り“新撰組”の歴史を描いた俗に言う【歴史小説】である。しかし、一風変わったところは、新撰組内で起きた歴史をそれぞれの隊士目線で書き進められているところである。そして、著者は新撰組に関する参考文献を多読し、リアルな新撰組隊士を描きたかったに違いない。歴史小説の醍醐味は、歴史上で起こった事件に対して、その時、その舞台に立っていた本人たちはどんな“心情”で臨んだのか…?それを想像し、そこを楽しむことが歴史小説の醍醐味だと自分は感じている。そしてこの小説は、その隊士の心情が存分に描かれている。そこには、著者が参考文献を多読したという裏付けもあっての描写である。つまり、等身大の隊士を描きたかったのである。この小説で一番惹きつけられるのは“鬼の副長”と呼ばれた土方歳三の人物像だと思う。局中法度の設立・芹沢鴨暗殺・山南敬助の切腹・伊東甲子太郎暗殺など、それを行った際の土方の考え、心情が非常によく描かれている。そして、隊士目線で書き進んでいるため、みんなが土方に抱いていた感情までもが各隊士目線で描かれている。『こんなおもしろい小説はない。』と心の底から思った。そして、この新撰組という組織は、現代の組織とも当てはめることのできる教訓やヒントいわゆる“先人の知恵・経験”が詰まっている。今後この小説を超える作品に出会うことができるのか?と思わせた1冊。ぜひ読んでみてほしい。

    2
    投稿日: 2011.09.09
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    全部自分の中に理由がある。だから絶対間違わない。時勢なんかに邪魔されない。見た目には邪魔されていても、根っこのところはなににも邪魔されない。 沖田総司のこの言葉が心に響きました。こんな風に生きられたら、どんなに素敵だろう。

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    投稿日: 2011.09.04
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    すごく面白かった!隊士ひとりひとりの心情が丁寧に描かれていて、今まであんまり好きじゃなかった人物まで、かなりの興味を持って読めました。土方が格好良いのは勿論ですが、斎藤がかなり格好良い。沖田はかなりの不思議ちゃんに描かれてて、なんかそれが面白かったり切なかったり。あーほんと面白かった!

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    投稿日: 2011.08.21
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    新撰組の活躍に焦点を合わせた小説は数多くあると思いますが、この小説は面白かったです。 各章毎に異なる新撰組のメンバーの視点で歴史的なエピソードが語られます。 ひとつの事象でも、見る人間が異なると別の印象を持つように、この小説では新撰組の姿がいろいろな角度から見ることができるような気がします。 「栄光無き凱旋」でも同様に思いましたが、やはり複数の視点で、ひとつの物事を見ると、その物事があたかも立体的に、リアルに見えるように錯覚します。 これが小生にとっては、本当に面白い。 3Dは映画やテレビだけのものじゃないですねー。

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    投稿日: 2011.08.18
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    主点がコロコロ変わるけれど、物語をしっかり理解できるのがすごい。 人物像もなかなかおもしろくて一気に読める一冊です。

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    投稿日: 2011.08.06