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世に棲む日日(一)
世に棲む日日(一)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

226件)
4.1
76
80
44
5
0
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    頼まれたわけでもないのに走りまわるのを志士というP311 、この一節がとても心に残った。2巻も楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    先日、旅行で萩に行き、明倫学舎や松下村塾跡を訪れた。自分は、もともと歴史に関心が強い方ではなく、歴史小説や司馬遼太郎はほとんど読んだことが無かった。しかし、現地で、多くの幕末や明治の偉人を輩出することになった松下村塾がたった1年余りしか開かれていなかったこと、また、その当時の吉田松陰はまだ20代だったこと(死亡したのも29歳)を知り、この若者がいかにして人々に影響を与えたのか興味が湧いた。そして、旅行から戻ってすぐ買って読み始めた。 第1巻には吉田松陰が黒船に忍び込む直前期までが描かれている。 自分は、吉田松陰を、激情家で強引に物事を進めようとする人物だと想像していたが、ここで描かれる松陰は、どこまでも理想主義者でありながらも、その理想を実現するために、自分に常に厳しく学問を追い求める、現実家たろうとする側面があった。また、自信に溢れるのではなく、自分は凡庸な人間だからこそ、英雄になるためには人一倍研鑽を積まなければならないという、極めて謙虚な面も見られた。 司馬遼太郎の、綿密な取材に基づくリアリティある描写は、空想の中の松陰像をどんどんと活気あるものとし、この後に待ち受ける悲劇がどう表現されるのか、怖くて知りたくないが、でも早く続きを読みたい、という相反する気持ちを強く抱かせてくれた。 最後に、今の政治社会情勢もあいまって、記憶に残った部分を抜き出してみたい。 「かれの攘夷は、奇妙なほどに男性的であった。大型の攘夷は、日本人の対外感情の通性がそうであるように、女性的であった。松陰は、ちがっている。海をこえてやってきた『豪傑』どもと、日本武士が武士の誇りのもとに立ちあがり、刃をかざして大決闘を演ずるというふうの攘夷であった。」 今の時代、日本人ファーストという言葉が耳目を集め、外国人への差別的な発言が広まっている。もちろん、雇用や治安等の具体的な懸念によるものもないとは言わないが、やはり漠とした不安に基づくものが多いように思える。 不安定な時にはそのような声に流さてしまいそうになるが、そうではなく、見識を深め、自らの中に判断基準を持つことで、自信を持って世の中を見つめていける人物であれたらと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    松陰が狂おしいほどに真っ直ぐな男だった 作中の転換点として彼が行った脱藩は、彼の気質を考えるとものすごく彼らしい理由だと納得してしまう。それと同時にこの男に待ち受けるその後の運命をも示唆しているようで切なかった

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    吉田松蔭の話。高杉晋作は出ないか もしかしたら少し出たかも。 思想家。 とても純粋な思想家。 成し遂げるには妥協なき狂気が必要

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    前半は吉田松陰、後半は高杉晋作。どちらも魅力的な人物です。二人とも命がけで、凡人にはとても見倣えるものではありません。読んでいてゾクゾクします。

    2
    投稿日: 2025.08.10
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    全4巻中、1巻は吉田松蔭(吉田寅次郎)が主人公。 松陰は、5歳から骨の髄まで染み渡る教育を施されており、9歳のときには講義をするまでになっていたこと、恐るべしでした。 松陰さん、国防のことを考えながら日本全国を、てくてく歩きます。 日本史の資料集で見た松陰さんは、キツネ目でちょっと気難しそう。その印象は読み進めるにつれ変わりました。師である佐久間象山に、堂々と自説を力説するところ、かっこいいです。 フットワークのいい松陰さん、先見の明があり生真面目な信念の人、うぶで可愛い面もプラスされて描かれ、ファンになりそうです。 1巻の最後で、金子重之助さんと出会い、意気投合してすぐ弟子にします。今後の展開が楽しみです。 以下、印象的な言葉の覚え書き ①「大器をつくるにはいそぐべからざること」「速成では大きな人物はできない。大器は晩く成る」←松陰の生涯の持説 ②学問ばかりやっているのは腐れ儒者であり、もしくは専門馬鹿、または役たたずの物知りに過ぎず、おのれを天下に役立てようとする者は、よろしく世間に出てなまの現実をみなければならない。 ③地理的環境をくわしくみれば、そこに住む人間集団の大体がわかる。 ④「人生において大事をなさんとする者は、和気がなければなりませぬ。温然たること、婦人、好女のごとし」←松陰の好きな言葉 ※婦人、好女にようにおだやかな人柄をもつことにおいて、はじめて気魄を養うことができる。

    27
    投稿日: 2025.07.31
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    イメージしていた吉田松陰さんよりも、かなり不器用で なんだか可愛い人柄が描かれていて驚きました。 武士の世界は厳しいですね。幼少期から、あんな厳しい教育…。真面目で学ぶことが大好きな吉田松陰さん。最後がどうなるかわかっているだけに辛いですが、読み進めていきます。

    25
    投稿日: 2025.07.03
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    はじめて司馬遼太郎を読んだ。 時代の大きな転換期である幕末について日本人としてちゃんと知っておきたい…と思って読み始めたが、狙い通り当時の情景に思いを馳せながら今のところ楽しく読ませてもらっている。 いやほんと、思ったよりも読みやすい文体で良かった(笑) どのくらい実際の史実から脚色されているのかは分からないが、吉田松陰の人柄、ものの見方がよく分かって面白い。こういう人好き。

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    2025/4/27読了(再読) 2013年初読時に登録だけして、感想未記載の本を徐々に潰していく事にした。まずは4分冊で一番ボリュームのある本作から。 幕末動乱期に倒幕派として暴走しまくった長州藩。1巻は、その思想的原動力となった吉田松陰の前半生を描く。果たして彼は「革命思想家」か「テロ煽動者」か? しかし、どうもそんな柄ではなさそうな雰囲気。思い立ったら後先考えずに一直線という、純粋な理想主義者の危うさはあれども、何処かで空回って“間が悪い”。他藩の友人と遊学する際に藩から通行手形を貰い損ね、無しで強行突破したら脱藩扱いで処分される、浦賀沖にペリー艦隊が来たときには他所の用事で情報を得るのが遅くなる、長崎に来たロシア艦に密航させてもらおうと遙々来てみたら艦は帰っていた……etc. 泰平の世なら、頭は抜群に良いけど、うっかりさんな所が愛嬌のある人で済んだかもしれないのに……時代がそうさせなかったとすると、なんか哀しい。

    15
    投稿日: 2025.04.27
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    坂本竜馬の話も良かったですが、吉田松陰の話も好きです。全巻読んだら、『竜馬がゆく』を再読するのも面白そうです。 幼少の頃から真面目に勉強し、既存の思想に縛られず自分の頭で考え、生を超えて公のために人生を捧げる。 平凡な人間にはもちろんできないことだけれど、松蔭が尊敬するたくさんの師匠をも超えて、思想から行動実行している。日本のスーパーヒーローです。 読んでるうちに、自分の中に松蔭の無邪気さが移ってくる。

    0
    投稿日: 2024.11.11
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    珍しく読むのにかなり時間を要した。 この後の展開から、一気に読み進む予感はあるので二巻以降が楽しみ。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    ▼はじめに読んだのは恐らく中高生の頃。その後の30年間くらいの間に少なくとも1度は再読しているはず。ただ、確実にこの10年は読んでいなかったので、軽い気持ちで再読。 ▼やはり、面白い。幕末の、長州藩の、吉田松陰と高杉晋作が主な題材で、第1巻は全部、吉田松陰。ものすごく頭が良くて真面目で憂国の志士。だが同時に底抜けに明るくて礼儀正しくて、あんぽんたんのように人をすぐに信じて騙されて、歩くコメディのようにやることなすこと詰めが甘く不運でことごとく失敗する世間知らずのお坊っちゃんでもある。 ▼司馬さんは証言や手紙から、その「明るく礼儀正しく騙されやすく不器用」というところに愛を感じたんだろうなあ、という奇妙な青春物語になっています。吉田松陰は、一部戦前皇国史観的な考え方の中では、「聖人」だったようで、その名残か、この小説は初出当時一部の人から「松蔭を冒涜している」と怒られ、司馬さんには殺害予告まで来たそう。とんでもない話ですね。

    6
    投稿日: 2023.10.15
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    佐賀をよく言ってくれてる! 松陰さんのこと好きなのだけど、更にもっと知ることが出来て満たされる。何も無い言われる佐賀を剛直でしっかりした人たちと評価されてて、それも嬉しかった。この人のことをもっと知りたい!

    0
    投稿日: 2023.02.04
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    1-4巻まで読了。 時代背景はよくわかったけど、肝心の主人公たちがそこまで魅力的でなかったような… 吉田松陰と高杉晋作に期待しすぎたかも。 竜馬がゆくのような波瀾万丈ドラマというより、その時代の詳細な解説のような感じ

    1
    投稿日: 2022.08.07
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    吉田松陰の学びに対する貪欲さと公に尽くす姿勢に敬服する。そうさせたのも玉木文之進の非常な教育があったためでもあろう。5歳で私を捨てることを強いられ、公の奉行者としての自覚を植え付けさせられる教育とは想像もできない。 また陽明学の「実行のなかにのみ学問がある。行動しなければ学問ではない」という思想には頷ける。アウトプットあってこその学びであることは当時の陽明学がすでに証明している。

    1
    投稿日: 2022.06.11
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    面白い。吉田松陰という思想家と、その後の高杉晋作、狂っていく長州藩。様々な人物に対する的確な人物評含めて、自分だったら。。。とか悩みだすと面白かった。 一気に読めた。

    0
    投稿日: 2022.03.28
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    まずは松陰である。小説とはいえ、松陰の無茶ぶりは、当時の完全なる封建制度下の武士階級においてであるから、その無茶度合いを現代人が想像してもしきれない。最初の巻は藩を出て浪人となり江戸へ遊学に行き、佐久間象山を師とし、ペリーの二度目の来日までである。松陰は制度や慣習にとらわれない。正しいと思ったこと、自分が知りたいと考えたことは兎に角行動してしまう。現代においても叩かれるに十分な素質である。しかし、この熱意と暴走は時代に良い方に進み、後に明治維新を成し遂げた人々に伝播していった。

    0
    投稿日: 2021.11.02
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    吉田松陰の生い立ちと書生時代が描かれる第1巻。 描かれるのは、幕末の嵐が吹き荒れ始めるよりも少し前の時代。吉田松陰という人間がどうやって形作られたのか、そして黒船来航をはじめとした時代のうねりの中で彼が何を考えどう動いたのかが詳述されます。 全体的に『燃えよ剣』のような劇的な展開には乏しいけれど、次巻に迷わず手が伸びます。

    1
    投稿日: 2021.10.24
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    吉田松陰についての小説かと思っていたら案外あっさりと亡くなったのでビックリしたが、本作はむしろ高杉晋作を中心とした幕末志士たちの物語である。これらの人物に対しては心酔しているファンも多いが、しかし本当に有能であったかどうかは本作を読んでも評価がわかれるところだろう。もちろん将来的に明治維新が実現したことを考えると、彼ら幕末志士たちもまた「正しかった」。とはいえ、個人的に吉田松陰や高杉晋作は思想家としては正しくとも、政治家としては間違っている部分も多々あったのではないかと感じる。第2次長州征伐における戦術などは無鉄砲の極みで、たまたま成功したからよかったものの、失敗していたらいったいどうなっていたかわからない。2人が亡くなったことでむしろ明治維新が成功裡に終わったという見方すらできるかもしれない。しかし、このような不器用な存在だったからこそ、後世までその人物像に惹かれる人が続出するのだろう。

    1
    投稿日: 2021.08.02
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    吉田松蔭に興味を持って読み始めたけど、高杉晋作やばすぎです。 自分のイメージでは、写真を見たからか、なで肩の三味線を持った病弱の志士のイメージでしたが、すっかり、魅了されてしまいました。

    0
    投稿日: 2021.04.29
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    初めての司馬遼太郎です。 とにかく取材量が半端ないのがわかります。 ドキュメンタリー歴史小説っぽいのは、司馬遼太郎の作風なのか?それともこの小説だけなのか? 先にも述べたように、初めての司馬遼太郎なので判断できません。 やっぱり「普通じゃない人」って、当たり前だけど思考も行動も「普通じゃない」よね(笑) その形成要因も垣間見れて面白いです。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ~全巻通してのレビューです~ 冒頭、「長州の人間のことを書きたいと思う。」という書き出しで始まっています。 長州の人間は理屈好き、議論好きということで、尊王攘夷運動にも熱を上げました。 主人公は吉田松陰と高杉晋作です。 どちらかというと吉田松陰の話の方が中身が濃くて面白かったですね。 読むまでは松下村塾の人ということくらいしか知りませんでしたが、後々の長州にこれほど大きく影響を与えた人ということは知りませんでした。 高杉晋作は私の好きな言葉「おもしろき こともなき世を おもしろく」が辞世の句ですが、どちらかというと若い頃に久坂玄瑞と松下村塾に通った頃の話が面白かったです。 他に伊藤博文(俊輔)、井上馨(聞多)、山県有朋(狂介)など後々明治政府で活躍するメンツが登場します。 本当にすごい藩だったんだな、と実感しました。

    1
    投稿日: 2021.02.27
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    感想書き忘れてたのですが、最高でした。 寅次郎の狂気は純心からきているのです。物事を突き詰めると自然と狂ってくるのです。

    0
    投稿日: 2021.01.13
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    この本は国盗り物語で前半斎藤道三、後半織田信長が主人公であったのと同じように吉田松陰、高杉晋作が主人公として登場する。 龍馬が行くの本の中で維新で活躍した人物は他の時代に生まれてもなんらかの傑出した人物になったであろうが高杉晋作だけはこの時代でなかったら活躍の場所はなかったであろうという記載が確かあった。 山口が産んだ二人の天才の物語。二人とも維新の前に生涯を閉じた、悲しくも美しい物語だと思う。傑作。

    0
    投稿日: 2020.09.14
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    以前読んだときはただ高杉は直感的行動的な人で、短い人生を駆け抜けたという印象があったが、今回は、駆け抜けなければいけなかったというような何か悲しい側面もあるのではと思うようになった。松陰との対比、身分への葛藤や父への想いなど。 龍馬と並んで、その人間性や考えに共感できる人物。

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    “長州の人間のことを書きたいと思う” に始まる本書は、幕末を駆け抜けた志士達を【司馬遼太郎】が描く歴史小説。関ヶ原合戦で西軍の後ろ盾となった毛利家は、江戸末期まで徳川幕府の権勢下で緊縮財政を強いられてきた。萩城下の下級武士の次男・吉田松陰(幼名は寅之助、松次郎、大次郎)は、父親の末弟・玉木文之進が開いた「松下村塾」で苛烈な教育を授けられ、藩主・毛利慶親の目に留まるほどの俊才ぶりを発揮する。九州遊学を認められた松陰は、先達の師や知友を得て帰国する。飽くなき学問探求心は江戸へと向かい、運命の刻が刻まれていく。

    1
    投稿日: 2019.12.30
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    第1巻は当時の長州藩の雰囲気や松蔭の性格の紹介といった程度でしたが、脱藩の経緯はかなり驚くべきものなので良くも悪くも大人物の片鱗が窺えました。 時代も物語も動き出すであろう第2巻に期待。

    1
    投稿日: 2019.12.14
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    吉田松陰とその弟子である高杉晋作を描いた長編小説で、文庫版は全4巻。その第1巻である本書は、吉田松陰の幼少時代から二度のペリー来航までを描く。吉田松陰を情熱的で理想主義的な青年として描いていて、青春小説としても読める内容になっており、とても興味深い。続きが楽しみである。

    1
    投稿日: 2019.12.02
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    松陰は蘭語や兵学を突き詰めて学んだり人に教えたりするタイプではなく、自分の足で歩き見て学ぶ実践的な人だったのだと思った。そのため、彼は黒船に乗船しアメリカを見ようと思った。生を惜しまずまっすぐに突き進む人だったが、佐久間象山は彼の思想には偏りがあると言っていた。

    0
    投稿日: 2019.09.17
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    旅行で初めて松下村塾に行くことになったので 行きながら帰りながら4冊読みました。再読。 吉田松陰と高杉晋作の物語。 個人的には高杉晋作が好きなので、挙兵から 「面白き事もなき世を面白くすみなすものは心なりけり」 までをもう少し丁寧に描いてほしかったなあ。 なので★は3つまで。。。

    2
    投稿日: 2019.05.17
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    人物等の説明が多く、近頃の時代小説と比べれば明らかに読みにくい。だが、不思議と松陰の身に纏う考え・志が伝わってくるようにも感じました。深いね…

    0
    投稿日: 2019.03.31
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    最近、松陰先生に関連する映像や文章に触れる機会が多かったため、久しぶりにこの小説を読みたくなって何回目か分からないくらいの再読。 松陰先生の人生は、行動だけ見ると破天荒なものが多いけど、長州藩をはじめ日本全体をよくするための行動だったんだよな、ということを改めて感じたりした。また、自分自身が松陰先生の考え方とよく似ているなぁ、とも思ったり。まぁ、先生ほどの激情や行動力は無いんだけどね。2巻以降も楽しみながら再読していきたい。

    0
    投稿日: 2019.02.01
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    「こういう若者が地上に存在したということじたいが、ほとんど奇跡に類するふしぎさというよいほかない」に始まり、その不思議さを解明していくというスタイル。結果、小説のようでいて評論のような印象。松陰はその行動から過激な人というイメージだったが、本著を読む限りでは温和な人物だったらしい。

    0
    投稿日: 2018.10.03
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    司馬遼太郎の名作の一つ。 幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。 「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2018.05.10
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    長州藩出身の吉田松陰の生い立ちから22歳頃までの青春時代を描く。ひたすら前向きで行動的であり、謙虚でありながらも大胆さをも持ち合わせる好人物です。 この積極性と自分の意志を貫く行動指針は学ぶべきと考えますが、才人でなければ途方もないことになりそうです。前向き性は見習いたいと感じました。 人を知るためにその環境と言わず、地理の束縛を受けるであろうことに着目して地理を調べるという発想が面白いです。 本巻の後、黒船にて出国しようとして捉えられることを考えると松蔭にとっても日本の利益にとってもとても残念お思わざるを得ません。

    0
    投稿日: 2018.03.29
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    1巻目だからか… 興味を持てない人の日常を見なくてはいけない行のようで… 続きの巻を読む気がしない。 すまないー

    1
    投稿日: 2018.03.06
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    【感想】 幕末騒乱期を長州藩の視点によって描かれた物語。 龍馬伝でもお馴染みの「吉田松蔭」「高杉晋作」が中心となる長編の第1巻は、吉田松蔭の青春時代を中心に描かれていた。 好奇心旺盛で、打たれ強く、粘り強く、幾度の失敗でさえ決して折れず、子どものように目を輝かせて夢を追い続ける吉田松蔭はこれまで抱いていたイメージとは大いに異なる印象だった。 やや危なっかしいところも多いが、あのように自分の夢のみ懸命に追いかけれる人間はとても眩しい。 また、他と違って相手をリスペクトした上での「攘夷」は、読んでいて非常に爽快!! 実際周りにいると大変そうだが、非常に参考になって魅力的な吉田松蔭。 次巻からは高杉晋作も登場するのでとても楽しみだなー 【あらすじ】 時は幕末。 嘉永六(1853)年、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕か、をめぐって、国内には、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れる。 長州萩・松本村の下級武士の子として生まれた吉田松陰は、浦賀に来航した米国軍艦で密航を企て罪人に。 生死を越えた透明な境地の中で、自らの尊王攘夷思想を純化させていく。 その思想は、彼が開いた私塾・松下村塾に通う一人の男へと引き継がれていく。 松陰の思想を電光石火の行動へと昇華させた男の名は、高杉晋作。 身分制度を超えた新しい軍隊・奇兵隊を組織。 長州藩を狂気じみた、凄まじいまでの尊王攘夷運動に駆り立てていくのだった…… 骨肉の抗争をへて、倒幕へと暴走した長州藩の原点に立つ吉田松陰と弟子高杉晋作を中心に、変革期の青春群像を鮮やかに描き出す長篇小説全四冊。 吉川英治文学賞受賞作。 【内容まとめ】 1.吉田松陰のアグレッシブさと屈託のなさ、数多くの失敗にまみれても尚動き続ける粘り強さはまるで少年のよう 2.後年あれほど名を連ねた吉田松陰は実は遅咲きで、ペリー来航後の数年まで大きな活躍や他人からの尊敬などを成していなかった。 3.長州藩は若者に対して実に甘く、この事が幕末の騒乱にて若者に藩論を牛耳られてあわや藩解体にまで追い詰められる原因となった。 【引用】 「中国者の律儀」という言葉が、戦国期に流行った。 正直をむねとし、人を騙さない。 少なくとも毛利氏の外交方針はその律儀を建前としたがために同盟国に信頼され、威を上方にまで奮った。 関ヶ原という大変動期を切り抜け損ね、敗北者側に味方したため、広島を追い出されて防長ニ州(今の山口県)に閉じ込められて、幕府に窒息寸前にまで追い詰められた。 「とうてい家を維持できない、これならばいっそ城も国も幕府に差し上げます」と絶望的な訴えをしたが、幕府は無視した。 p102 後にあれほどの感化と影響力をその後輩に与える松蔭が、同輩に対しては何の影響も与えず、彼らにからかわれることはあっても、後に彼が後輩から得た尊敬のかけらほども、得ていない。 他藩士の間でも、松蔭の評価はその程度だった。 p130 「われ酒色を好まず、ただ朋友をとって生(いのち)となす。」 人間の本義のため、友との一諾を守る。 p135 長州藩の上司の風として、若い者に対し実に甘い。 この藩が幕末騒乱期にあって若い過激派によって牛耳られ、あやうく藩が解体する寸前まで加熱したのは、この藩の年長者たちのこういう寛大さに原因している。 p225 不思議な性格で、いつでも自分の前途には楽しいことや頼もしいことが待ち受けているように思い込んでいる。 だから松蔭には暗さというものがない。 p243 ここ数年、日本中を歩き回って、海岸を見、山岳を見、国防の事を考え続けた。 日本中の人物という人物には、あらかた会ってしまったような思いがある。 しかしながら、ついに回答を得ない。 (この上は、国禁を破って外国に渡る以外にないのではないか?) 非常な暴挙である。 p256 松蔭は、違っている。 海を越えてやってきた「豪傑」どもと、日本の武士が武士の誇りの元に立ち上がり、刃をかざして大決闘を演ずるという風の攘夷であった。 敵を豪傑として尊敬するところが松蔭にはある。 p301 「長崎へ行ってみたところ、惜しくもロシア艦は去った後であった。」 別に落胆の様子はなく、顔色も声の張りもいきいきしている。 このあたりが松蔭の特徴であった。 失敗すればまた新たな企画を考えるというたちで、このため失望や退屈をする暇がなく、今ももう次の行動企画に心を沸き立たせていた。 p308 「自分はどうも人の悪が見えない。善のみを見て喜ぶ。」 「人生において大事をなさんとする者は、和気がなければなりませぬ。温然たること、婦人・好女のごとし。」

    10
    投稿日: 2018.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕末に活躍する長州藩の志士、高杉晋作や桂小五郎が学んだ「松下村塾」を営んでいた吉田松陰の物語。この人については、小学生の頃静岡県の下田に行った際、この人の史跡がある神社(だったと思う)に行き、名前を憶えていてどのような生き方をした人なのかなという興味を持ったため。今回読んでみて、「思慮深い人に見えて、行動原理は稚拙な考えを持つ実は子供っぽいという人」という印象を持った。松陰の人柄よりも、長州藩の色々な所(考え方や伝統)が詳しく書かれていて、なるほどなあと思った。引き続き、作品の続きを読んでいきたいと思う。

    1
    投稿日: 2017.09.18
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    おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり わずか80人でのクーデター。 高杉が死ななければ、日本はどのようになっていただろうか。

    0
    投稿日: 2017.09.03
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    同僚に激賞され、読み始めた。竜馬が行く、翔ぶが如く、に続いて読む司馬幕末長編。その2作でも長州の話はちょいちょい出てたけど、語りの視点が変わるとまた全然別の面白さがある。

    0
    投稿日: 2017.08.04
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    2015年、大河ドラマ「花燃ゆ」が始まった時に、関連図書で平積みなっていたので買ったまま、2年間積読。そういえば、花燃ゆも見なかったな。 積読本整理で手にしてみたら、司馬遼太郎の世界に引き込まれました。 1巻は吉田松陰中心。歴史上で有名な人ですが、知っているようで知らないものだと思いながら読みました。 萩にも行ってみたくなりました。

    0
    投稿日: 2017.04.18
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    p.264 松陰はそれらしい。 なにごとも原理にもどり、原理のなかで考えを純粋にしきってから出てくるというのが思考の癖であり、それがかれを風変わりにし、かれを思考者から行動者へ大小の飛躍をつねにさせてしまうもとになっているらしい。

    0
    投稿日: 2017.02.25
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    吉田松陰の革命家としての芽が出るまでの話が中心。 まだこの刊ではこのシリーズの本当の面白さは味わえない。

    0
    投稿日: 2016.11.11
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    このくだりが面白すぎた。 松陰という若者は、婦人というものにはまだ詳しく通じていない。 「おりつどの」 と丁寧にいった。 娼妓に対するような態度では無い。 それにおかしのはこの娼妓はおりつではない。 「わたしはおりつではありません。 おはまと申します。きっと国元におりつさまといういい方がまってらっしゃるのですね。」 「それは違います。 いつもこうなるのです。婦人にはおりつどのと呼びます。わたしの好きな名前です。」 松陰は狂が好きであった。 人間の価値の基準を狂であるか否かにおく癖があった。 人間には精気がある。 その量は決まっている。 松陰によればこの精気は抑圧すべきである。 やがて溢出する力が増し、ついに人間は狂に至る。 松陰はこの狂を愛した。 自分は本来愚鈍である。 しかしながら非常の人になりたい。 このため欲望を抑えるのである。

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    投稿日: 2016.09.01
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    松蔭とはこういう人だったのかということが分かる。人の善なる部分しか見ないところには好感する。それいしても人を信じすぎる。

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    投稿日: 2016.07.13
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    「長州の人間のことを書きたいと思う」 有名な書き出しからはじまる大河小説の第1巻。主人公は長州藩の若き思想家、吉田松陰。作者によると、彼が松下村塾を開いたことが長州藩にとっての大きなターニングポイントだったとのこと。確かに松下村塾卒業生の顔ぶれは豪華。高杉晋作に久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋などなど。彼らが長州藩を代表し、明治維新に多大な貢献をしたことは間違いない。が、本小説では教育者としての松陰の存在感は薄い。 吉田松陰は師として人に教え、人を動かす才能よりも、人に影響され、自分が動かされる人間だった。そんな「師」らしからぬ松陰の態度が結果的に、松下村塾で自由な風土を産み、多くの志士たちを排出した。 と、作者は語る。しかし、描かれている吉田松陰は頭脳明晰だが、お坊ちゃん的な世間知らずで、純粋すぎる過激思想が目立つ。友人と旅行したいだけで脱藩したり、ペリーの黒船に小舟で乗りこもうとしたり、自ら進んで牢獄に入ったりと。偶然、多くの弟子が歴史に名を残したから良かったものの、そうじゃなければ奇人変人で終わっていた。 たいした人物には思えなかったんだけど、司馬遼太郎ファンだと、この小説で吉田松陰を尊敬できるのか?

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    投稿日: 2016.06.14
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    読書中に頬のかゆさを掻くということすら私情である、というこさのである。…だからなぐるのだ。 「大器をつくるにはいそぐふがらなざること」 「速成では大きな人物はできない。大器は晩く成る」 自分自身になんとかめどがつくまでは、人間にとって、そのもっとも蠱惑なものに目をむけまいとしているだけである。 象山先生の威風に接することによって、心がゆるがぬようにしたい 「狂」 「人生において大事をなさんとする者は、和気がなければなりませぬ。温然たること、婦人、好女のごとし」 おだやかな人柄をもつことにおいてはじめて気魄を養うことができる。

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    投稿日: 2016.05.30
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    1,2巻は、松陰について書かれています。3,4巻は、高杉晋作と革命...。息もつかず読んでしまう本です。

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    投稿日: 2016.04.30
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    吉田松陰のまっすぐさに共感。ここまで自分の意志を貫ける人物は、幕末だからこそ生まれたのだろうと思う。

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    投稿日: 2016.03.08
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    新年は司馬遼太郎で始めたいと思い読み始める。吉田松陰の話し。まず、純粋であること、超前向き思考であること、優しいこと、信じやすくお人好しであること、穏やかであること、第1巻でそこまでわかる。ただ、この人物に漂う匂いは奇人。世に名を成す人はイカれていなければならないと思っているが、松陰から香る狂気の匂いに引き付けられてあっという間に読んでしまった。なぜだかこの前の電気グルーヴのドキュメンタリーを思い出した。次の巻では、いよいよ高杉晋作が登場する。楽しみ。

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    投稿日: 2016.01.03
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    幕末は好きだったけど案外知らなかった吉田松陰と高杉晋作。 読み終わって印象に残ったのは… 吉田松陰の純粋さ。 高杉晋作の出番までのもどかしさ。 かな。 あと、幕末といえば長州藩ってよく聞くけど、実際何が起きてたのか分かってなかったけど本作を読んだら大変なことになってたことがよく分かった。 次は薩摩絡みの本が読みたいな〜。

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    投稿日: 2015.12.13
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    松陰、走る。とにかく走る。走って走って、そして奇跡とも思える出会いの数々。松陰というと伝記的には「学問」のイメージばかりが強いが、この頃はどちらかというと「冒険者」のイメージ。おそらくその目には日本の将来しか映っていなかったのだろう。まるで竜馬を彷彿させる。

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    投稿日: 2015.11.07
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    この時代の日本人の考え方と現代の日本人の考え方の違いが感じられておもしろかった 松陰の生い立ちから、人はどのように思想を形成していくのか、わかったような気がする

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    投稿日: 2015.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「志操と思想をいよいよ研ぎ、いよいよするどくしたい。その志と思いをもって一世に跨らんとしている。それが成功するせぬは、もとより問うところではない。それによって世から謗られようとほめられようと、自分に関することではない。自分は志をもつ。志士の貴ぶところはなんであろう、心をたかく清らかに聳えさせてみずから成すことではないか」

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    投稿日: 2015.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中途半端に読んでいたので、再読した。 松陰の考え方で理想を追い求めるところは、良い悪いは別にして参考にしたいと思う。思想家とは、あらゆる理想がある中で、自己実現に対する理想が最も強いのではないかと思う。

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    投稿日: 2015.08.22
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    評価は最終巻にて 最初なのでまだ狂ってる感じはあまり無いです むしろ田舎の純朴少年と言いたくなる松陰(笑) 説明が多いけど飽きる事無く読めます

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    投稿日: 2015.08.08
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    吉田松陰先生のまだ、駆け出しの頃の物語。 最初とあって説明やらが多い。でも、ここを読まないと後が分からないから少し我慢。 にしても松陰先生は、やることがクレイジー(笑)本文中にも"過激"と何度か書かれているがまさに、その通り。 なのに真面目で人が良いから、面白い。 本文中にも松陰先生の起こした行動が面白くて、思わずゲラゲラ笑ってしまう場面もあった。 1巻はペリーが再び日本にやってきた所で終わっているが、はてさてこの先はどうなるやら。 続きを読むとしようではないか。

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    投稿日: 2015.07.10
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    司馬遼太郎の小説を始めて読破(笑) 説明が多くて、小説というか解説という印象です。 しかし、周囲の話をちりばめることにより、 全体の深みが増している気がします。 吉田松陰先生、身近にいたら結構困ったやつかもしれません。でも、惹かれるな~

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    投稿日: 2015.05.09
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    大河ドラマ「花燃ゆ」の影響で手にとった。ドラマでは分かりづらい吉田松陰の行動の意図が見えてくる。松陰本人曰く、狂暴。1巻では生いたちからペリー来航まで。

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    投稿日: 2015.04.19
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    吉田松陰爆発。 どのようにあの過激な尊皇攘夷をするかの子供からの過程の巻。まあ、それにまつわる人の紹介もあるので結構楽しい。 NHKの大河ドラマのふくほんとして最適。

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    投稿日: 2015.04.04
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    (2015.01.11読了)(2013.06.15購入) 【杉文とその周辺】 この物語は、長州藩の物語です。第1巻は、吉田松陰を中心に述べられています。 吉田松陰の母のことから始められています。本を読むのが好きだったようです。大河ドラマの「花燃ゆ」でも、杉家の人たちは、どなたも読み書きができるようです。 松陰は、杉家から吉田家に養子に出されたのですが、養父が早いうちに亡くなってしまったので、松陰は、杉家で育てられています。 学問は、叔父の玉木文之進にたたきこまれています。 青年になると、九州遊学が許され、いろんな人にあって、学んでいます。宮部鼎蔵もその一人です。 江戸遊学が許されたときは、南部藩の友人たちと東北旅行を企画し、手形をもらうのが、出発予定に間に合わず、友人との約束を優先して、脱藩して出かけてしまいます。 ペリーが日本に来た時には、密航を企てるのですが、ペリーの出航に間に合わず、長崎のロシア船に目標を変更し、長崎に行きますが、こちらも間に合わず、次の機会を待ちます。 ペリーが再度日本にやってきました。 【目次】 松本村 玉木文之進 長門の海 平戸へ 島の城下 山鹿屋敷 帰国 桜田藩邸 手形 脱藩 泣く話 売られる 家郷 追放 天涯の旅 春半ばなり 金剛山 象山 浦賀へ 浦賀 過激者 長崎へ 岸頭 最初の弟子 ●書き出し(9頁) 長州の人間のことを書きたいと思う。 ●松陰(11頁) 松陰吉田寅次郎は藩の行政者でもなく、藩主の相談役でもなく、ないどころか、松下村塾の当時のかれは二十七、八の書生にすぎず、しかも藩の罪人であり、その体は実家において禁錮されており、外出の自由すらなかった。この顔の長い、薄あばたのある若者のどういうところがそれほどの影響を藩と藩世間に与えるにいたったか、それをおもうと、こういう若者が地上に存在したということ自体が、ほとんど奇蹟に類する不思議さというよりほかない。 ●松下村塾(22頁) 玉木先生は藩士である。しかし無役で(のち役についた)、いつも家にいる。時間がふんだんにあるため、 「松下村塾」 という家塾をひらいた。松下とは村名の松本からとっているから、要するに松本村学校というふうな命名であり、それ以外の哲学的な意味などはない。村学校だから百姓の子も魚屋の子も通学しえた。 ●公のため(25頁) 玉木文之進によれば、侍の定義は公のためにつくすものであるという以外にない、ということが持説であり、極端に私情を排した。学問を学ぶことは公のためにつくす自分をつくるためであり、そのため読書中に頬のかゆさを掻くということすら私情である、というのである。 ●なまの現実(73頁) 「古学ばかりの世界に密着しすぎると、現今ただいまの課題がわからなくなる。また、格調の正しい学問ばかりやっていると、実際の世界のうごきにうとくなる」 ●長州藩(96頁) 勉強ずきなこの藩は、当然ながら中央指向型であり、なにがなんでも江戸をめざしたがり、江戸の学問・武術の水準に追っつきたがる。長州藩は、本州の西のはしにある。はしにあるという距離感からのあせりがそうさせるようであり、この時代、江戸に近い関東の諸藩など、眠っているのも同然であった。 ●萩から江戸まで(98頁) 江戸の遠さはどうであろう。萩を出てから三十五日という日数を重ね、六郷川を渡ったのは四月九日である。 (多摩川は、六郷川といっていたのかな? 六郷橋とは言っているけど。) ●朋友(130頁) われ酒色を喜まず、ただ朋友をもって生となす。 人間の本義とはなにか、一諾をまもるということだ。 大いなる義の前には、一身の安全などはけしつぶのようなものだ。 ●東北旅行(151頁) 松陰の東北旅行は、正月二十日に水戸を発したあと、会津、新潟、渡海して佐渡、さらに新潟にもどり、秋田、弘前、青森にいたり、そのあたりで冬はすでにすぎ、盛岡、仙台、米沢から関東に入り、日光、足利、館林をへて利根川の堤へ出、堤上をあるくうちたまたまその船頭が江戸へゆくというので乗せてもらった。 ●月代(162頁) 罪を得れば月代を剃らぬというのがかれの当時の習慣である。 ☆関連図書(既読) 「吉田松陰」奈良本辰也著、岩波新書、1951.01.20 「吉田松陰」古川薫著、光文社文庫、1989.06.20 「吉田松陰の東北紀行」滝沢洋之著、歴史春秋出版、1992.12.25 (2015年3月24日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 嘉永六(1853)年、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕か、をめぐって、国内には、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れる。この時期骨肉の抗争をへて、倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ吉田松陰と後継者たる高杉晋作があった。変革期の青春の群像を描く歴史小説全四冊。

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    投稿日: 2015.03.24
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    吉田松陰は奇人、と認められるが、読み物としてそうなのか、実際、そうなのか(「実際」は著者もわかるわけがないが)・・・。

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    投稿日: 2015.03.07
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    「花燃ゆ」を見始めて、20数年ぶりに再読。 以前も思っていたけど、高杉晋作の登場後が面白い。 2巻以降も、順次再読予定です。

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    投稿日: 2015.03.04
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    だいぶ昔に一度読んだことがあったけど、大河の影響で再読。 以前より年をとってから読んだにしては難しい単語に四苦八苦。 歴史に明るかった時の方が知識もあり、すらすら入ってきたことを思うと、幕末の知識がかなり抜け落ちてしまったのか。 この巻では松陰が密航を企てるところまでで、まだ実行はしておらず。次巻で彼の人生が大きく動くことと思われる。

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    投稿日: 2015.03.01
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    時代や環境が必要とする人物を育てる。 まさに天がそのように吉田松陰を準備したと読んだ。 黒船来航のこの明治維新に繋がる時代はいつも劇的で興味深い。 吉田松陰がどんな人物であったか、司馬遼太郎から見たものであるが、初めて知る。

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    投稿日: 2015.01.30
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    「花燃ゆ」からの再読。 史実と創作の区別がつきにくいです。 非常に行動的な松陰先生です。 いまのところ「花燃ゆ」は見る気がしません。

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    投稿日: 2015.01.28
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    この時期に、この作品を読むと言うことは、「大河ドラマ」の予習であり、復習でもあり、ミーハー以外の何物でもない。どんな時代であったのか、司馬史観であることは重々承知の上で読んでいる。旅をするなら徒歩で、という時代に、これだけ日本各地を、旅しながら見聞を広め、勉学に励んでいた当時の若者たちはいかに忙しかったことか。そして、そういう旅に出ることができる身分の人たちがどれだけ贅沢者であったことかと思う。残り三冊。大事に読んで行きたいです。

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    投稿日: 2015.01.25
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    松陰先生があまりにもピュアボーイすぎてしばしば読むのが止まりました。純粋培養された青年の行く末を知っているからこそ読み進めたくないというか。あと現在と江戸時代の違いにしばし思いふけってみたり、歩いて観察して学ぶ松陰先生の姿勢に現代の便利さが忘れてしまったものを感じてみたりしていました。

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    投稿日: 2015.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大河ドラマの「花燃ゆ」に合わせて、30年ぶりにきちんと再読しました。主人公は吉田松陰。巻(一)は少年時代の松陰から、ペリー提督が浦賀に来航した時の物語。松陰は長州藩の下級武士である杉家の次男として生まれましたが、叔父の吉田家の養嗣子となっていました。しかし5歳の時に叔父が他界したため、吉田家の務めである山鹿流兵学師範の後継者となる道を歩みます。このため松陰は5歳からスパルタ教育を受けることになります。ドラマの初回にて、松陰が叔父の玉木文之助に、講義中に虫が痒くてかいたところ、平手打ちをくらいましたが、小説でも松陰は母親が死んだほうがいいと思うくらいの折檻を受けています。文之助は公(藩のために兵学を修める)を優先し、私ごとを行うことは厳しく戒められました。しかし文之助は弟子が病気の時はおろおろするするぐにらい心配したり、節句の休みの時は弟子と一緒に遊ぶという一面ももっています。  さて松陰ですが、子供のころからの厳しい教育の成果か、10歳の時には藩主の前で初めて講義を行い、その後5回、藩主の前での試験を経て18歳で藩学明倫館の兵学師範となりました。20歳の時には山鹿流兵学を学ぶため平戸に留学し、その他長崎や熊本も訪問し土地の著名な人物と会い勉強しています。  その後、松陰は希望により江戸に出てさらに学問を深めることになります。しかしこの江戸留学中に藩法を犯した罪で、家禄没収となります。ところが、ここからが不思議なところですが、松陰はハグクミという立場で再び10年間の江戸留学を命じられます。松陰の才能と性格が藩主に愛されていたからでしょう。この決定はその後の日本にとって大きな意味がありました。江戸では西洋兵学を学ぶため佐久間象山の門下に入りますが、わずか留学の5ケ月後に、ペリーが4隻の蒸気船で浦賀に来るという日本史上の大事件が起きます。この時、象山が既に浦賀に向かっていたため、松陰は走って浦賀をめざします。松陰はわらじの鼻緒が切れて素足になっても走り続けます。どうしてか?象山や松陰はペリー来航の前から清国などが欧米列強の植民地となっていることを知っていました。ですからことの重大性を認識していたのです。そして松陰の公は、すでに長州藩のことではなく日本全体のこととなっています。実際に西洋の軍艦を初めて見た松陰は、日本に勝目の無いことを実感したのでしょう。公のため、次に長崎に来航したロシア軍艦に乗り込み、ロシアにて学ぶつもりでしたが、乗り遅れました。もちろん捕らえられれば、死罪はおろか、家族や藩に類が及びます。しかし松陰は、公のためには生死を含め、私はありません。この様な行動をみれば、松陰は単純な攘夷論者ではなく、どうすれば勝てるかを考える実践的な兵学者であったことがわかります。巻(二)、ペリーの2回目の来航へ続く。

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    投稿日: 2015.01.08
  • 世に棲む日日(一)

    桂小五郎や高杉晋作が武の腕も兼ねていたのに比べ、学一筋のガリベン侍だった吉田松陰の青春時代を描く。第一巻は脱藩してまで行った東北旅行、佐久間象山への師事、黒船来航まで。これと思ったら良く考える前に行動する人物だったらしく、外見は侍にしては女性的だったらしい。お滝という松陰の母親が実にユニークな人物として描かれている。

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    投稿日: 2015.01.07
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    2014.1.2 吉田寅次郎松蔭の話。 行動派ながら、どこか、さっぱりとした男なのか。洋式の軍を揃えることを提唱している現実派なのか。将軍に手紙を上程するとは、

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    投稿日: 2015.01.03
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    長州藩をはじめとする維新推進の大きな力となった多くの志士達を輩出し、その精神的主柱となった松下村塾・吉田松陰や高杉晋作など長州藩士の物語。一巻は松蔭の生い立ちからこのような若者を育んだ長州藩・萩の様子、当時の江戸や京都の状況、佐久間象山など交流のあた人物等が詳細に描かれていて、いかに松蔭という人物が形成されたかが分かる。今度の大河は松蔭の妹を主人公に描かれるということなので予習にちょうど良い。

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    投稿日: 2014.12.14
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    明治維新の黎明、吉田松陰と高杉晋作の話。黒船以来の状況の変化に、倒幕か佐幕かで人々の価値観は刻々と揺れ動き、その度に高杉晋作の扱いが英雄にも敵にもなるのが面白い。長州藩vs英仏蘭米や長州藩vs幕府軍の戦いがあったという史実はやはり驚異。

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    投稿日: 2014.10.27
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    吉田松陰や高杉晋作を中心として、長州藩から見た幕末の動乱を描いた作品。 この本を読み登場人物のイメージが大きく変わり親しみがわきました。歴史が苦手な人でも楽しく読めます。 「おもしろき こともなき世を おもしろく」

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    投稿日: 2014.08.30
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    吉田松陰の 子供から ペリー来航の時期まで。 司馬遼太郎は オンナにうぶなオトコが好きなようである。 竜馬 大村益次郎 土方歳三 そして 吉田松陰。 吉田松陰は ペリー来航のときまで 童貞であったらしい。 その後は どうなるのかわからぬが、なんとなく そういうオトコが 書きやすいのだろう。 松蔭の おりつこと おはまとの やりとりが面白い。 肥後 葉山佐内。家老 山鹿万介。 松蔭は 山鹿流の兵学の家を継いだ。 佐久間象山は 妾が 3人。 最初は お菊であったが、現在は お蝶、お雪、おますの3人。 こういうオトコを 俗人と見ていたに違いない。 松蔭 は イメージとは ちょっと違った。 直情のオトコだった。 脱藩を 友達との約束を守るために いとも簡単に成し遂げる。 藩のルールよりも 友情の方が大切なのだ。 ペリーの黒船がくることで 吉田松陰の中におおきな変化が生まれた。 このままでは、大変なことになるという想いだった。 長崎に ロシアの軍艦が来たと言って、 江戸からひたすら 長崎に向かうのである。 そして、肥後では 友人である宮部鼎蔵とあい、横井小楠ともあう。 しかし、ロシアの軍艦は クリミヤ戦争のために 松蔭が 長崎に 着く 3日前に 長崎を出港していた。 齟齬をしたのである。 松蔭は いつも時代の流れに 齟齬をするのだ。 松蔭 そのころ 23歳。青春である。 松蔭は言う 『地を離れて人なく、人はなれて事なし。ゆえに人事を論ぜんと欲せば、まず地理を観よ』 松蔭の考え方の基本だった。

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    投稿日: 2014.07.20
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    前半は吉田松蔭、後半は高杉晋作がメインの話。話自体の面白さもそうなのだけれど、司馬遼太郎という人は歴史や政治体制についてものすごく通じた作家だったんだなぁ、と。頭良すぎる。

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    投稿日: 2014.05.26
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    司馬節ともいうのか、所々で「竜馬がゆく」を思い出す表現が見受けられます。1巻はまだ吉田松陰がどんな人物なのかを表現する内容となっています。まだ平和な時代で幕末の動乱期と比べると少々退屈でした。

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    投稿日: 2014.04.09
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    歴史上の嗜好では主に新選組を読み漁っていましたので、対極する倒幕側の幕末を見てみたいと思い手に取りました。 長州の異端児、吉田松陰とその門下生で明治維新の立役者高杉晋作の生涯を描く。 山鹿流兵学の家出でありながらも、諸国遊学の折で見聞きした自国と諸外国の軍事技量を危惧していくと共に、勤王主義思想を強めていく松陰。 第1巻は松陰幼年期からペリー再来航迄収録。

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    投稿日: 2014.03.20
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    吉田松陰。名前は知っているけど何をした人かわからない人物。思想家という「括り」(?)もよくわからない。来年の大河ドラマの予習のつもりが読むきっかけ。 長州の風土、松陰を取り巻く家族を含めた人々。また、他の潘との比較で解りやすく描かれていて、面白かった。

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    投稿日: 2014.03.02
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    今年初の司馬遼太郎長編作品は、これ。司馬遼太郎氏の幕末モノは「竜馬がゆく」「花神」「最後の将軍」「酔って候」「人斬り以蔵」「燃えよ剣」「新選組血風録」など数多く読んで来たが、まだまだある。本シリーズを終わったら越後長岡藩の「峠」も読みたいし。 さて本作品は、吉田松陰と高杉晋作という幕末の長州藩士2人を主人公に据えた青春グラフィティ。青春というのは、2人とも二十代で逝去しているからそう呼んでみた。読むきっかけは、来年の大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公が吉田松陰の妹:文(ふみ)ということで、その予習をしておこうと思ったため。が、文ほとんど登場せず。 本巻では高杉晋作はいっさい登場せず、松陰が日本全国あちこち旅をしながら知己を得て成長していく様が描かれていた。今まで多くの小説やドラマにおいては、吉田松陰というと「既に完成した君子」という描かれ方がされていたが、本書では行動的でありながらいつも何故かタイミングが悪いという、愛すべきキャラに仕上がっていた。そのためか、非常に読みやすく、ページがどんどん進み、ものの数時間で読了。 本シリーズはさくっといきますか。「翔ぶが如く」では時間がかかり過ぎたし。 さて、興味深かった会話を引用したい。 「何故、史書を」 「歴史を読み、智者、豪傑、英雄、仁人の事歴をつぶさに見ることによって、おのれの志気を激発しようと思っております。」 「歴史を読んで寅次郎のごとく勝手に考える。それでは必ず間違いが起こる。孔子も、思うて学ばざればすなはちあやうし、と申された。学問の目的は、物事の理論の究明にあるのだ。理論の究明に習熟せねば、必ず行動において誤る。人の世は複雑である。特に人が何事か行動を起こそうとする時、眼前の世の現象はいよいよ複雑で何がどうか分からぬほどであり、学問なき者はそこで目惑い、足もつれ、泥酔者のごとくであり、狂人のごとくである。そういう中にあって己の居るべき位置を決め、己の踏み出すべき足の方角を決めるのが、平素の理論究明の習練である、という基本を忘れるな」 吉田松陰とその師匠:佐久間象山との会話である。歴史書を、単なる英雄豪傑の影響を受けたいという松陰に対して、物事の理論を究明せよという象山。なるほど。私が歴史小説を読むのは、松陰のレベルに留まっているのが現状であるのだが…。 もう一つは、松陰のキャラクターを描いたもの。 「別に落胆の様子はなく、顔色も声の張りもいきいきしている。この辺りが松陰の特徴だった。失敗すれば、新たな企画を考えるというたちで、失望や退屈をするいとまはなく、次の行動企画に心を沸き立たせていた。」 →吉田松陰を一言で表現すると、楽天的と言えるのだろう。

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    投稿日: 2014.02.22
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    吉田松陰と高杉晋作を中心とした長州の人々を描いた作品。第一巻は、松陰の生い立ちから黒船来航まで。 もともと幕末ものは好きなので、今後の展開が楽しみです。

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    投稿日: 2013.12.24
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    童貞のいい人とイマイチ何したかよくわからない人の話。 実はとってもスゴイ人。 至誠にて動かざる者は、未だこれあらざるなり。 動けば雷電の如く発すれば風雨の如し。いちいちカッコいい。

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    投稿日: 2013.10.31
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    幕末期の日本は実に混沌としていた。吉田松陰の生き様は先行き不透明な今の時代の我々に大いに参考になる。 情熱と好奇心の塊の松陰から学ぶことは多い。 南九州短期大学:英米文学分野 教員 隈元 正行

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    投稿日: 2013.10.15
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    吉田松陰と高杉晋作を中心に書かれた幕末を舞台にした歴史小説。全体を通して、松陰の弟子を1人の人間として尊重し、絆を大切にする姿勢に感服です。会社も教育現場も、何らかのコミュニティの上に立つ人に必要なものではないでしょうか。

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    投稿日: 2013.10.07
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    吉田松陰の話 松陰と高杉晋作の師弟の話 イメージでもってた吉田松陰とはぜんぜん違う人物像だった。狂のイメージ、方向性が違った。 あと、司馬遼太郎の本ってぜんぶこんな書き方なのか?

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    投稿日: 2013.09.23
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    幕末明治の時代は、国際情勢の中で日本の取るべき道を模索した人物達の熱意・狂気が人から人へと伝播し、やがて幕府という旧体制を打ち崩して明治という世へと流れ込む激流のような時だったように思える。 江戸時代は江戸だけでなく全国各地に海外事情や西洋技術、その他の兵学や儒学に通じた教養人が暮らしており、吉田松陰も全国を旅して彼らと交わり、知識や見識を吸収した1人だった。その過程で彼は狂気とも言える熱情をさらに純化させて、それをまた自分と同年代の若者に語り、心の中に狂気の種を植え付けていった。 そういう熱狂の中で明治という世は生まれたんじゃないかと、 私はこの作品を時々読み返して思いをめぐらす。 国防意識は何も黒船来航の後からにわかに吹き出してきたのではなく、西洋の学問を極めた一部の教養人たちの深刻な問題意識が人から人へと広がっていくプロセスの中でグツグツと煮えたぎるように熱く論じられてきた。作中に登場する、松蔭が教えを受けた師匠たちは彼以上に熱狂的だ。 松蔭は彼らの狂気を自分の身体に凝縮し、同年代の長州の若者達に伝えて明治維新へと駆り立てた。それを可能にせしめた資質とは、ひとえに純粋さだ。それは自分の事は全く思考の埒外に置いて、世の中はどうあるべきでそのために人は何をすべきかを本気で考えて行動で実践できるということだ。 純粋さと狂気が、どのように1人の人間の中で共存するのか。 それはどのように他者に伝播して社会を動かす胎動となるのか。 吉田松陰という人物を通して司馬先生は描こうとされたのは、 そういうことなのではないかと私は考えている。

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    投稿日: 2013.09.16
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    一巻は吉田松陰の幼少からペリー来航までの話。吉田松陰は歴史の授業で名前を知っている程度。 後半から高杉晋作が登場するので新作目当てで読み始めました。 読むにあたり松陰の真っ直ぐな心にどんどん惹かれました。 この時点で24歳。私より年下です。やる気を貰いました。

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    投稿日: 2013.08.22
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    司馬遼太郎の作品。 実は司馬遼太郎の作品を読むのは初めてじゃないかなぁ; 幕末、吉田松陰、高杉晋作の話。一巻はまだ吉田松陰の話。書き方は論調的で第3者的視点から分析している感じです。城山三郎と少し似てるかも。

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    投稿日: 2013.06.26
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    三つ子の魂とやらではないが幼少からの環境が狂を信奉する純真無垢な人物を作り出したようです。 結局敵討ちなどしなかった松陰の尊敬する江幡五郎なる大言壮語な皮肉屋が実に現実的な存在感。 忘れないよう口舌の詩人森田節斎の名言。どぶろくも酒と思えば酒の味。

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    投稿日: 2013.06.19
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    寅次郎の思想家としての成長期を追っている一巻はペリー艦隊が二度目の姿を現したところで終わります。 幕末の動乱を引き起こしたきっかけを目の当たりにした寅次郎の次の行動目標が決まる。

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    投稿日: 2013.05.30
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    玉木文之進叔父に叩き込まれた「公」「私」という考え方。蚊にさされたから掻く、なんて、それは「私」であるぞ、と幼い松陰先生を殴ったという。そういう生い立ちが彼の人格を形成したのだなぁ。これが一番印象的でした。 松陰“先生”。長州人としてはどうしても敬称をつけてしまうデアリマス。そんな先生も、少年~青年だったのだなァ。

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    投稿日: 2013.05.20
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    司馬遼は初。当時の状況、温感、匂いなんかが伝わってくるようで、のめり込んでしまう。 松陰の人柄はなるほど人を惹きつけて離さなかったのだな、と得心が行った。 文之進によるスパルタも、大きな愛があったからこそ「公に尽くす人財」を生み出せたのだな。

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    投稿日: 2013.05.16
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    幕末、吉田松陰虎次郎のお話。 虎次郎の成長過程が一巻目。 教育が、玉木先生のスパルタと、母親のお滝の松蔭への信頼が頭に残りました。 温厚な松蔭が、思想の中では、自ら狂を求め、後に明治維新まで誘発する強さに奮えました。

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    投稿日: 2013.04.26
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    若き日の吉田松陰。諸国遊学、脱藩、士籍剥奪、そして天涯の身に。当時、諸国を遍歴し、各地の学者を訪ね歩くことが、学問を深めるために欠かせない過程だったことが分かる。 からりとした楽天性、思想の純化、知行合一、ラディカリズム、時折垣間見える「狂」への親近感、飛躍した行動に駆り立てる内なる衝動。これらが吉田松陰という人間を紐解くキーワードとして語られる。 そして黒船の来航。松陰と周囲の人々の人生を決定的に変えていく「幕末」が始まる。

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    投稿日: 2013.04.22
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    「筋金入りの長州男児」革命を起こす 物語の後半は幕末の立役者、高杉晋作の大舞台! こちらの晋作さんが、もうかっこいいのなんのって 芸者遊びがやめらんねぇなんて一面を持ちつつ、三味線や扇子片手に、幕府相手にのるかそるかの大喧嘩! 派手な外面とは反対に繊細な心も持ち合わせ、絶妙な詩をつくったり、人知れず悩んだり・・・ 絶対絶命に陥ったときでも、絶対困ったとは言わず、活路を切り開いていく姿には本当に勇気をもらえる 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 かの有名な時世の句が、読後だとより一層心にひびいてくる 全四冊  前半は、彼の師 吉田松陰の物語 後半は、晋作さんと一緒に、読むひとも激動の長州にまきこまれていく このふたりを通じ、「いかに一生を飾りいかに死ぬべきか」という武士の生き様をしみじみと感じます あぁ、この大河ドラマやってくれないかな

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    投稿日: 2013.04.17
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    たてまえと、実情嘆願。 吉田松陰の青春期。 幕末好きながら、長州藩の尊王攘夷時期の動向について無知である事を徐々に感じて来ている。

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    投稿日: 2013.03.26
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    誕生からペリーが2度目に来航するところまで 友人との約束を守るための脱藩、佐久間象山のこと 各地の知識人(江戸時代は各藩に偏在した)を訪ね歩く旅 先月に萩旅行したので、地理的な部分が分かる 小さいころの叔父の教育は体罰につぐ体罰 漢文の素読には藩により独特の節があった 「軽信の人」「齟齬した」変な格好での歩き方などなど 当然といえば当然だが人間くさい あだ討ちするといった友人 脱藩をかばった友人など それぞれの未来が少しずつ語られる 24 体罰 31 叔父のその後 104 せいぜい3000石、禁煙論 144 泣く 175 志士の日本史教養は「日本外史」一冊のみ 220 詩文では食っていけない 228 人気の北進一刀流、横に学塾開いた 268 学問書生と剣術書生←桂小五郎 298 日本人が好色なのを知っていて幻灯で閨房の秘儀、長崎に来たロシア船

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    投稿日: 2013.03.04
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    ペリー黒船が来てやっと面白くなってきたところで終わってしまった。 次巻も楽しみ。 やはり司馬遼太郎さんの調べあげた史実に基づいた文章表現は素晴らしいと思う。

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    投稿日: 2013.02.20
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    暑い日、顔にしたたる汗にハエがたかる ついに我慢できず顔を掻いてしまう松陰 しかし玉木文之進は見逃さなかった 松陰の運命やいかに!?

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    投稿日: 2013.02.13
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    自身が小学生の時の松蔭像。 二十歳前後でさらに獲得した松蔭像。   様々な松蔭像があったが、どれも間違いではなく、 この作品で一つに統合されていく。

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    投稿日: 2013.01.22