
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タグ爆笑しました! 働く女性代表、しずおさんやゲイでイケメンハニーフェイスでヴィヴィアン着ててツンデレ?で扱いにくいM君や、ワケありのお客様たち。 セレブな世界だけど、高殿さんの文体のおかげでさくさく読めます♪ 最後のM君のオチ?には爆笑。 なるほど、と・・・・。
0投稿日: 2014.07.31
powered by ブクログ高殿円作初読み。 外商に直接かかわりは少なかったがデパートで働いていた経験から言わせると、島田は別としてもっと大変だろうなと思います(笑) 売り場に無茶言う外商さんも多かったわ(笑)
0投稿日: 2014.07.14
powered by ブクログ富久丸百貨店の外商に異動になった静緒(しずお)のお仕事物語。いろいろなお金持ちのお客とのエピソードがあり、テンポよく読める。ストーリーは想像通りだけれど、楽しく読める。
1投稿日: 2014.07.10
powered by ブクログ関西の老舗百貨店の外商部に女性社員として初めて配属された静緒。高卒で製菓の専門学校をでているが、プロのパティシエとしての才能はないと自覚しバイヤーからたたき上げた。老舗百貨店の外商というごく一部の富裕層だけを相手にする商売、庶民にはうかがい知れない世界。 しかし、百貨店って今でもこんな外商があるんでしょうかねえ。外商って、大企業さん向けなのかと思ってた。
0投稿日: 2014.06.30
powered by ブクログこのタイトルを見れば、 どういう主人公で、 どういうストーリーだったか 思い出すことができます。 いつでも読みやすく ビジュアルの浮かぶ高殿さん。 さらさら読了。
0投稿日: 2014.06.29
powered by ブクログ福丸百貨店の外商の女子社員のお仕事物語。 お話としては、「トッカン」の方がおもしろかったと思いますが、主人公の幼いころのデパートの記憶が、妙に自分のものとマッチし、ストーリー全体の懐かしいような雰囲気に泣いてしまいました。
0投稿日: 2014.06.28
powered by ブクログ百貨店の外商という仕事がよく分かり、それだけでも読んでよかったと思うのですが、百貨店という場所で働く人たちの思いに触れ、胸が熱くなります。メインのストーリーに様々な人間模様が絡み合い、同僚や顧客、かつての仲間たちをも巻き込んで奮闘する主人公を、いつの間にか応援していました。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ百貨店の外商が舞台の小説。 外商の売り上げが百貨店全体の3〜4割を占めているというのが凄い。 主人公の働く女に共感するという、外商を使えるような身分になりたいと思った。 女性管理職もこれからは狙い目なのか、そうかもしれない。 百貨店の屋上の小さな遊園地、懐かしいな。 (図書館)
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログ働く女子をデパートの裏事情と昭和懐古とファザーコンプレックスで味付けしました、という感じ。もうひと展開ほしかったな。’15年1月ドラマ化、ちょっとお話が変わっていたけれど楽しめた。
0投稿日: 2014.05.27
powered by ブクログお客様が育ててくれる。正に我々はお客様に育てられている。 お前の能力がないのをカタログのせいにするなって上司に叱られるところとか、もうこれ営業マンのバイブルにしていいとお思います。
0投稿日: 2014.05.16
powered by ブクログ「トッカン」シリーズ(『トッカン―特別国税徴収官―』、『トッカンvs勤労商工会』、『トッカン the 3rd: おばけなんてないさ』)の高殿円のお仕事小説。本作の舞台は百貨店の外商部である。 デパートで年間100万円ほどの買い物をする上客は、お得意様口座を持つことができ、1割引きという特典が付くほか、外商員と呼ばれる「御用聞き」が家に出向く。希望の商品を持って行くだけでなく、贈答品の相談に乗ったり、ケータリング等を請け負ったりする。 そうした外商部に働く側の目から見た、お仕事の「裏側」を垣間見られるエンタメ小説である。 年収1000万を超えるのは全世帯の1割なのだそうだが、本書に出てくるお金持ちは、それより一桁上以上の収入だろうと思われる。月々100万にも達するような買い物は、年収1000万ではちょっと手が出ないだろう。 本書の舞台、関西の老舗百貨店・富久丸外商部の顧客は、芦屋の高級住宅地に住むような人々である。 主人公の鮫島静緒は、長身できつめの顔立ち。高卒でケーキ店の営業として働いていたところを、富久丸に引き抜かれ、さらにはそこで手腕を認められて、男の城と呼ばれる外商部で働くことになる。 さまざまな事情を抱え、難題もふっかけてくるお得意様とどう渡り合っていくかが読ませどころである。 「トッカン」シリーズに比べると、幾分落ち着いた筆致で安定感が感じられる。 劣等感を抱えつつも、媚びず、自分の持ち札で何とか勝負していく主人公が心地よい。 ちょっとウェットなトーンが混ざるのも、J-POP的というか、浪花節的というか、気持ちよく涙が流せる感がある。 「上流階級」というタイトルはちょっとナナメに外れている感じもするが、知らない世界もうかがい知れて、しかもエンタメ、軽めに読めて十分楽しめる1冊だと思う。
1投稿日: 2014.05.04
powered by ブクログ百貨店の外商が舞台の小説。マニアック業界を取り上げているので大変興味深かった。基本年百万以上買えば外商がつくみたいだが、その中でも上には上がいるんだなぁという印象。登場人物も魅力的で面白かったのでこの人の他の作品も読んでみようと思った
0投稿日: 2014.05.02
powered by ブクログあらためて、仕事ひとつの中にいろいろなことが詰まっているんだなぁと思いました。ハラハラしたけど、面白かった!
0投稿日: 2014.04.30
powered by ブクログ百貨店をイメージすると華やかな売り場の人たちが頭に浮かぶけれど、その中の外商部はVIP対応のエリート外商員揃い。 普段目にすることのない外商の世界を感じることが出来るのは純粋に楽しかった。 恋愛話に走ることなく、主人公の鮫島静緒が一心不乱に仕事に没頭する様は、スパッと爽快。 自分のしたいことをどんどん実現していく力って、恋愛でも仕事でもすごく魅力的だなと思った。 桝屋が最初は嫌な坊っちゃんで続くかと思いきや、まさかのカミングアウトと、だんだんと息が合っていく様はなんだか微笑ましい。 この二人の今後どういう人間関係になっていくのかなと想像するとちょっと面白い。笑
0投稿日: 2014.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
仕事をテーマにした小説というのは自分とは違う世界が見えるので読んでいるとわくわくする。今回の作品は百貨店の店員の物語。接客・販売・営業というのはお客様と接する機会が非常に多い仕事なのでいろいろ大変だなと思う。自分自身も経験があるのでそういうのを思い出したり。『トッカン』もそうだがいろいろな苦悩があるんだなと改めて実感。鮫島さんのようなサバサバとした女性がすごく好き。この作品も登場人物のキャラが濃い。良い味が出ている。
0投稿日: 2014.04.21
powered by ブクログ主人公の仕事に対する姿勢とか、恋愛観とか、身につまされるかんじがした。明日から頑張ろ、って思える良い本だった。
0投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログマンガ「リアクロ」を思い出させるデパートを舞台にがんばる女性の物語。高卒製菓学校卒ばついちのあらフォー女性が、製菓の世界から引き抜かれたデパートで未知の外商で奮闘していく様がよかった。 元だんなとか、元戦友、元クラスメイト、今同僚、今顧客、今上司とかがまた個性的で(ゲイとかもいるし)生き生きしててどんどん読み進めたくなる。 働く女性におススメの一冊となりました。
0投稿日: 2014.04.14
powered by ブクログ今までと畑違いの所へ配属されたのは、外商部。 それは上客の元へと、品物を持っていく係。 こういう仕事があるのは知っていましたが…なんて人間関係が 面倒そうな部署かと言いたい。 とはいえ、ここに所属されるためには、記憶力と気配りが要りそうで 普通に目指すには無理そうです。 嫌な同僚に、同職種の元夫。 そして元々の職場の方々。 これを読むと、ものすごく人間関係大事かもしれない、と 考えさせられるものがあります。 つながりとコネは大事です。 思わぬ同居に、思わぬ仕事…いや、わがまま? 仕事に対しての態度を考えさせられるものがありますが ここまでするの外商の根性、褒め称えたいものです。 葬式の手はずまでしてくれるとは。 ある意味年がら年中サンタさん?w 主人公たる女性が、仕事相手に対してむっとする事はあれど 壁を破壊する勢いで進んでいくので 悲壮感は一切なし。 最後の方の事件では、すっきりするものがあります。 が…こういう人、本当にいたら上司に怒られる、だけで 終了するわけがないですね…。 現実の外商さんはどんな感じなのだろう? と思いますが 確実に知り合う事はないかと思われます。
0投稿日: 2014.04.03
powered by ブクログこんな世界があるのかとびっくりした。庶民にはご縁が無いが、相手のことを考えるスタンスは全てに通じると思った。
0投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログ『トッカン』の著書によるお仕事小説。デパートの外商部に勤める静緒のがんばりがテーマ。 彼女を後継者に指名したカリスマ的存在の羽鳥や金持ち坊っちゃんのライバル桝家など脇役も活躍。 楽しく読んだ。
0投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログ百貨店女性外商の活躍story。 外商で買い物をする上流階級の華やかさに溜息の出る思いがする。 そしてその上流階級の欲求にとことん尽くそうとする外商の存在にもにも驚きを感じる。 ネット時代の今、百貨店、そして外商の在り方は時代と逆行しているのかもしれないが、そんな “ 夢の宝石箱 ” があってもいい可と思う。 憧れてはいないけれど。
0投稿日: 2014.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【ネタバレ】百貨店の外商部という、我々一般庶民には余りなじみのない部署で活躍する女性の物語であるとともに、一人の女性に人生を捧げた男の物語とも言えそうです。外商部に関する諸々も興味深し。
0投稿日: 2014.03.11
powered by ブクログ小説版「リアル・クローズ」ともいえる、いつかTVドラマになりそう・・・。[リアル・クローズ]と違って、この主人公はありとあらゆる「販売」を愛していて、あがいている、現代の日本女子版の「カーリー」のような高殿円らしい作品。 ヒギンズ教授のいない、自前で頑張るイライザは、自分の仕事にも共感できるところなので、深く頷いてみたり。 「なぜ女だけ、仕事と人生とを切り分けて言われるのだろう。」 「値札のつけられない人」になる、というのはかっこいい目標だな、と思ったり、初志貫徹して職人になる道を選ぶ外商の神様がかっこよかったり。
1投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログ百貨店という業態そのものが過去とは違うものとなっているということと、これほど商品に関する情報が手軽に身近に得られ、比較が容易になっている時代に外商という商売の仕方が継続しうるのかとは思うが、こういう時代だからこそ、人とは違う扱いをされるということに優越性をもつステータスフォルダーが外商を利用するのかもしれないなと思う。ただし、それがイコール上流階級ではないだろうと思うので、タイトルは時代に合わせたほうがよかったのではないかな。
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログ高殿さん初読み。とても読みやすかった。自分とは縁もゆかりもない百貨店の外商、お仕事小説としても楽しめました。
0投稿日: 2014.03.02
powered by ブクログ上流階級と外商さん、どちらともご縁がナイので、どこまでリアルかわからないのだけど、興味深くて面白かった。 「ゆりかごから墓場まで」百貨店のお世話になる人たちがいるんだなぁとか、そんなことまで百貨店が取り仕切るのかとか、驚きっぱなし。 産まれた時には名前入りのあれやこれや、入学・卒業の際にはお祝いのあれやこれや、結婚の時にも同じく。うん、これは想像できる範疇。 リフォーム。これも最近はいろんなところが取り扱うようになっているので、うん、まあアリかも。 お葬式。……これには本当に驚いた! 兵庫の田舎のパン屋さんで洋菓子を売っていたのが自分の原点となっている主人公の静緒が、叩き上げで男社会の外商に配属されたことや、パワハラ上司やタチの悪いお客を蹴り飛ばす様は痛快です。 お仕事小説と呼んでいいのかは疑問だけど、ドラマ化したら楽しそう。 (トッカンの原作者さんだと知り、納得!) 英国紳士然とした伝説の外商・葉鳥さんについてはもう少し書き込んでほしかったところ。 クリーム王子は立ち位置がわかりにくい。単なる戦友にして親友なのか、彼側の気持ちがイマイチ読み取れない。 そんな中で、登場時は小憎たらしいライバル同僚の枡家が非常によいキャラ。ラストでは思わず応援。 ああ、彼のことはいろいろ書きたいけれど、ネタバレになってしまうので自粛。 本作を読んだ方と、彼の可愛さについて語り合いたいものです(笑) お菓子も好きだし、兵庫県民なので店のモデルや土地名に覚えがあったりで楽しい読書になりました。
10投稿日: 2014.02.10
powered by ブクログ人間を階級で分けるなんてちょっと嫌な気分ですけど、それは単なる私のねたみでしょうか? でもまあ到底自分には関係のない世界をのぞいてやろう、という興味は沸きますね。 洋菓子のバイヤーなどをしていた、主人公がある百貨店の外商に引き抜かれ、外商部員として上流階級の人たちを相手に奮闘するうちに自分自身も成長していくという物語。 いや~外商部というのもあることは知っていましたが、それを利用する人たちって、すごい。 まず百貨店には無いものがないんですって。「ありません、できません」は禁句。宝石貴金属は言うに及ばず、冠婚葬祭の物品からそれぞれの式執行まで、あるいは住宅の建築、リフォームや子供のレアなおもちゃなど、ありとあらゆるもの・・・ 「あれが欲しい」「あれ持ってきて」で外商は奔走するわけです。 けれどこれには条件が一つだけあって、それは「金に糸目をつけない」 なんと下品で魅惑的な言葉・・・ 無理難題でも、誠意でもって対応するとお客様もそれにこたえてくださる、というように何代もにわたっての長いつきあいが続くともうそれは仕事というより、人生のパートナーのように思えます。 外商部員は、日々お客様の要望に応えるため奔走する合間にも、上流階級の人たちと付き合うために、高い教養、広い知識を日夜勉強するのです。人間何事も、付け焼刃ではすぐにはがれてしまうのです。 偶然見つけた本でしたが、本当に面白かったです。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログ全くご縁がない上級階級の世界を垣間見ることができ楽しかった 外商さんって,ここまでしはるんやなぁと 年間利用額を知ると,一瞬自分でも使えるのではと思ったが 月額に計算しなおすと,やはりきつい 生活に,ゆとりがあるひとのための制度なんやと,重々わかりました でも,のぞきみはおもしろい
0投稿日: 2014.01.25
powered by ブクログ「百貨店の外商」といえば、「たまに耳にはするがどんなことしてるのか知らない」お仕事の代表格である。 少なくはなっているが確かに存在する「上流階級」に向け、百貨店で扱うような「もの」だけでない、さまざまな「サービス」「心遣い」を提供していく。外商という仕事の多様性に驚いたのと同時に、難問奇問を解決しつつ成長していく主人公・静緒の活躍ぶりに、何度も胸のすく思いがした。 続編を、ぜひ読みたい。期待して待つことにしよう。
0投稿日: 2014.01.22
powered by ブクログ百貨店外商部に突然配属された女性の奮闘記。 ノルマが月一千万円を超えるという、庶民にはなじみのない外商の仕事がとにかく面白かった。上流階級のまさにゆりかごから墓場までなんでも面倒をみなければならず、オールラウンドな知識が必要な激務である。 ヒロイン静緒をはじめ、同僚や退職を控えたカリスマ外商員などキャラが立っていて好感が持てるし、山あり谷ありのストーリーも楽しい。『トッカン』に続き、素敵なお仕事小説。
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ知人から借り本。面白かったです。高卒バツイチ・アラフォーの主人公が百貨店初の外商部員として奔走しますが、仕事に前向きで一所懸命なところが大袈裟にデフォルメされる事無く描かれ好感が持てました。ライバル関係にある同僚との係わり合いも意表をついて可笑しかった^^。トッカンのぐー子も飛び蹴りしてたけど、作者さんは蹴り好き?続編出ないかな~?
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログバツイチアラフォーが百貨店の外商に挑むお話し。 外商ってなんぞや?という人も多いと思うのだけれど、女子にはあこがれの響きがあるのではないかと思う。私も高校時代の大好きなひとの話しに出てきたその単語の明るさを鮮明に覚えている。 高殿さんは関西の方なので、物語の舞台も関西圏です。 このお話を読んだ時に「人生に寄り添えるお客様を」といったカリスマ外商羽鳥さんの言葉が「人生に寄り添える作家を」と言った気がして。高校生の頃から高殿さんのお話が好きで。ファンタジーも歴史物も。そういう風に年を重ねることが出来る作家さんがいて、とても幸せだなと。うちの母親は好きな作家が自分より先に他界していくことが寂しくて仕方なかったようですので。 桝屋やケーキ屋とのロマンスを夢想してもいいのかもしれないけれど、ここはやはり、という気がする。 読んでとても持ちが良くて。頑張ろうかなっておもう。 傷ついても弱くても失敗してもなんで生きているのかわからなくても日々は続いていき苦しいことや悲しいことも相応の対価のように求められる。 それでもいきていくのだね。愚かしいとは知りながら。 高殿さんらしい人物描写と情景/人物の描き方が大変深みのある作品になっています。 …アラフォーで一人も悪くないかなって思わせてくれちゃうのが、難点かもなあ(笑)
0投稿日: 2013.12.11
powered by ブクログ(No.13-57) お仕事小説です。 『鮫島静緒(さめじま しずお)は、冨久丸百貨店芦屋川店勤務の外商員。男っぽい名前だけれど女性。 ちょっと前まで結婚していたが、ただいま独身。子供はいなかった。というよりそのことでいろいろあり・・・離婚。友人は「ダンナを断舎離」と。 百貨店は女性が多い職場だが、外商員はほぼ全員男性。静緒は冨久丸百貨店で初めての女性外商員として抜擢された。しかも大卒でなく専門学校卒の中途採用だったのに。当然風当たりは強い。 実は冨久丸のカリスマ外商員・葉鳥が自己都合で辞表を提出。人事部は後任を育てるという名目で1年間雇用を引き延ばし、葉鳥氏の跡継ぎ候補として全国の支店・系列店から優秀な店員が10人ほど集められた。その紅一点が静緒。 跡継ぎ候補は葉鳥氏からお客様を数名ずつ譲られ、今までと同じ又はそれ以上のお買い物をしていただく。さらに自分でも新しい顧客を開拓。 1年後も外商として残れるかは、成績しだいという厳しさ。 今まで上流階級とは無縁だった静緒は必死で勉強し、お客様に気持ちよくお金を使っていただくべく努力を重ねるのだった。』 デパート(百貨店)には外商というものがある、ということを知ったのはいつ頃だったかなあ。 母を通じてだったかもしれないな。今とは違ってデパートにもっと重みがあった時代。母の友人宅で外商が出入りしているお宅もあったでしょう。家はそういうことはなかったけど。 私は子供のころも今も、それほどお買い物に興味がない。デパートにわくわくして出かけた、という記憶はないなあ。昔は、買う必要があるもののために行くくらいの感じ。今はデパートより、イオンだわ~。 ここに描かれる百貨店は、静緒の視点しかも外商としての視点なのですが、それでも先の見えない業界の苦悶する姿を見ることが出来ます。 景気はそれほど良いとは言えない。でもお金があるところは実はあるのだ。そのお金をどうやって使ってもらうか、静緒のやっていることは戦いと一緒。 戦いながら、「わたし何やってるんだろう」と時々後ろめたくなったりする静緒です。 あまり縁のない百貨店外商の内幕を知ることが出来、カリスマ・葉鳥氏、天敵・桝家、課長・邑智(おおち)、上流階級のお客様たち、など面白い人がたくさん出てきて、楽しく読めました。 続編出来そうじゃない?書いて欲しいな。
2投稿日: 2013.12.09
