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イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言
イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言
デービッド・アトキンソン/講談社
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総合評価

45件)
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    「徳政令のすすめ」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51921051.html

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    投稿日: 2025.10.20
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    文化財保護と経済成長の話をうまく関連付けようと狙っているが発散しちゃった感じ。最後まで読めばつながりはわかるのだが読むのが少しつらい部分もある。 どちらかに分かりやすく比重をおいた方がよかったかもしれない。

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    投稿日: 2023.11.06
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    日本経済に対する厳しい見方と、現在関わっている文化事業の在り方と 二つのテーマが重なる部分がある様でも有り、ストーリーを難しくしている 日本経済については、戦後「高度成長」を皆で頑張ろうというムードでできた 問題はその後、「サイエンス」を習得することが出来なかった 年功序列の仕組みが、実力主義も革新も否定する 著者は戦後日本の成功の大部分は生産年齢の人口増によるものとする いわゆる「人口ボーナス」である これから逆回転をしようとする日本の前途は悲観と言うこと アベノミクスの経済政策も2−3年で出来るわけはなく、 サッチャーイズムと同じなら、10年かかる 問題は金融が持続可能ではないと言うこと 文化事業の発展はそのとおり ハードからソフトに変えていかなければならない

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    投稿日: 2022.11.05
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    日本の一人当たりのGDPについて調べてみると、この本が出版されて6年も経っているのに、世界における順位は3位も下がっており、数字としては6000ドルほどしか上がっていない。周りの国も上がっているからしょうがない、と思うかもしれないが、そこで、他の国も上がっているから自分達も上げるべきだ、という姿勢で好成績を出している国から積極的に学ぶ姿勢が重要であると考えられる。 日本はご都合主義である、ということに大いに納得した。みんなすぐに隠蔽を試みる...サイエンス誌でも世界で一番データの改ざんが多い国ランキングで、日本は不名誉にも1位を獲得した。科学従事者としても、これらが与える印象は大きく、自分達の論文の正当性が疑われる結果につながるのではないか、と危惧してしまった。これらの根底にあるものが日本人の気質だとしたら恥ずかしいばかりである。 観光業についてはまさにその通りという、気づいているけれど面倒くさいから、一人ではどうにもできないし、という思いで放置していることに気づかされた。英語が公用語でない国でも、英語ツアーを簡単に見つけることができる。それらは主にボランティアではなく、商業的に行われている。そして、内容もかなり充実したもので、5時間ずっと歴史について語ってもらうものだったりすることもある。また、イタリアやスペインでも英語だけではなく、アジア諸語やヨーロッパ諸語のガイドを見つけることができた。こういうところはどんどん見習って、内向的な国ではなく外交的な国になっていく必要があるな、と考えさせられた。 文化財保護について、デービットさんは本当に日本人以上日本文化を愛してくれて、守ろうと必死になってくれている。私も家族で、職人を守る試みとして、華道道具、書道道具、茶道道具、まな板や食器は職人から購入するようにしている。つい先日も近所の神社に一人1マ年ずつ修復寄付をしたばかりである。こういう個人個人の興味が日本文化を救うことに繋がれば良いな、と思う。 個人的には、こういう批判的な本を読むのは日本を客観的に見ることができて面白かった。こういう本を読んで、「いや日本は...」や「外国人に何が分かる」と思ってしまう人は、愛国心が強すぎるあまり、盲目的になってしまっているのかな...?

    2
    投稿日: 2021.01.02
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    アナリストの脳みそがわかって面白い。日本経済が主題で、アベノミクス1つとっても頭ごなしに全否定するわけではなく、良いところは良い、悪いところは悪いとズバズバ切っていきます。いかに日本のニュースに踊らされていたかを痛感した、そんな本です。後半、著者の本業である文化財関連にテーマが移ってしまったのが、少し残念でした。

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    投稿日: 2020.04.04
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    タイトルから妄想 「元ゴールドマン・サックスの凄腕の人が日本の国宝に魅せられて…はたまた日本の美術品か寺社仏閣の修復する会社の跡取り娘と恋愛して苦労しながらも会社を継いでいく苦労話ストーリー」なのかな~と思っていたら… あ~た! もう全然違う内容に読みながらびっくり! (いや…勝手に内容を妄想した私が悪いんだが…) 日本の経済界のバカバカしいところやらからくりやらを説明しつつ「観光大国になるには根本考え直さなきゃムリ~」っていうのを解説している内容だった! でも、ある意味これがおもしろかった。 日本の経済界の大物たちはデータではなくカンで仕事してる話やら、(だから占い師とか頼っちゃって詐欺とかの事件が起こりがちなんだな~)アベノミクスなんて本当は効いてるかそうかなんて今は全くわからないってな話をイギリスのサッチャーさんの話も交えてしてくれてるんだけど、めちゃくちゃ説得力ある。たしかに経済なんて落ちるのは早いけど、1年とかで回復するとか結果出すなんて難しいよね。 あと海外の人が求める「おもてなし」ポイントと日本人が考える「おもてなし」ポイントがずれてるとかの話も納得。 そうか・・・日本の国宝を守っているのはきっと全く別の目で見ているデービッドさんみたいな人たちなんだろな…。 とは言いつつ…日本人としてはなかなか耳が痛い話&胸が痛い話も多く…。文化財の大切さなんてわからないイマドキの日本人も多いんだろな…。

    7
    投稿日: 2020.01.30
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    過去の成功体験にしがみついている場合ではない。 現状を客観的に分析して、変えるべき所は変える。 ―というようなお話。 そう、その通りなのだけれど、それが難しい。 一部の美談を国民全般に拡大する、シンプルアンサーに飛びつく、といった点は、もしかしたら日本人だけではなくありそうな気がするけれど、まあ、そうならないようにしたほうがいいことだよね、と思う。 日本人が誇りにしている「おもてなし」。 それが供給者の都合が優先され、本当の顧客本位ではないという指摘に驚く。 自分があまりおもてなしを受けたことがないので、どうかわからない。 日光東照宮の補修も手掛ける美術修復を専門とする会社の経営者となった著者。 実は、補修に関するあれこれの話があるのかと思って読み始めて、期待が外れてしまったのだが、まあ、それでよしとしよう。

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    投稿日: 2019.12.22
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    なんと言うか、違和感があるのは否めない。ちゃんとした人なのだろうが。日本人に対して媚びへつらうことなく物を言う姿勢はよいと思う。

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    投稿日: 2019.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イギリス人が日本をディスる本。。と書くと著者には他の日本人と同じような反応をしていると思われてしまうだろうか。著者御自身もおっしゃっているが、ディスることが目的ではなく、よくなって欲しいから耳が痛いことを率直に述べて居るのだろうと思う。全てに対して同意をするわけではないが、大半は非常に的を得て居ると思う。イギリスとの比較で劣ってる優っていると指摘するのはいいが、もう少し比較対象を広く見てもよかったのでは?また日本食ブームと思われている事象を海外の日本食屋の数と日本国内の洋食屋の数の比較や、日本人が思う海外で受けた理由と外国人が思う日本食が好きな理由等の差異に外食としての日本食屋と作り手としての日本食が混ざっているようで違和感を受けた。あとサッチャーに興味がでてきた。 P.34 終戦を迎えた時点でおよそ七二〇〇万人の人口だった日本は、そこから爆発的に人口が増えていきます。 このように人口が急激に増えたことにくわえ、日本は空襲を受けて大都市は軒並み焼け野原になったということも関係します。戦前において、すでに先進国としての経済基盤を確立していたうえ、「復興」に向けて建築物やインフラ整備が急がれ山ほど仕事がありました人口も増えて、仕事もある。これでGDPが急成長しないほうがおかしいのです。 P.50 世界銀行のデータによると、女性就業率と男性就業率が同じ国というのは、世界でも四カ国しかないのです。しかも、その四カ国はすべてアフリカにある。ゴールドマン・サックスの分析でもOECDの分析でも、日本より女性就業率の高い先進国は少なくないものの、数千万人以上の人口の国で女性就業率が七〇パーセントを超えている国はひとつもありません。 P.60 そんな苦労の甲斐もあってなんとなく私なりに日本人の「効率の悪さ」というもの正体がぼんやりと見えてきました。 それは「数字に基づいた分析と、細かい改善をしない」ということです。 P.79 日本の経営者は「サイエンス」が足りない P.106 その一方で、日本の経営者には会社への愛情が強いという特徴があります。会社に愛情を注ぐのは悪いことではありませんが、やはりなかには度を超えてしまい、「親バカ」と呼んでも差し支えないように困った方もあらわれてしまいます。 我が子(会社)がとんでもない悪さをしているというのに、それを指摘した教師(アナリストなど)に対して「うちの子に限って」と逆ギレして猛烈なクレームを入れる。何兆円という不良債権を抱えているにもかかわらず、その現実をレポートで指摘した私にたいして「書き直せ!」と怒り狂ったメガバンクの幹部などはそんな”モンスターペアレンツ”の典型でしょう。 P.107 (マーガレット・サッチャーについて) 彼女は非常に有名なこのような言葉を残して居ます。 「私はコンセンサスというものは、さほど重要なものであるとは思いません。あれは時間の浪費の原因のようなものですから」 P.110 ビクトリア時代の人々はすでに、現在われわれが再発見している事柄について語っていたのだ。それは、”援助に値する“貧困と”援助に値しない”貧困の区別である。ともに救済してしかるべきである。しかし公費の支出が依存文化を強化するだけにならないためには、両者への援助はずいぶん違った種類のもでなければならない。われわれの福祉国家で生じる問題は、ある程度は不可避的なものなのかもしれないが、本当に困難に陥り、そこから脱出するまでなにがしかの援助を必要とする場合と、単に勤労と自己改善への意志や習慣を失ってしまっている場合との峻別を忘れてしまい、両者に同じ“援助“を施してきたことにあるのだ。援助の目的はただ単に人々に半端な人生を送ることを許すことにあるのではなく、自らの規律を回復させ自尊心をも取り戻させることにあるのだ。(M・サッチャー『サッチャー回顧録』下、石塚雅彦訳、日本経済新聞社、一九九三年) P.148 ・「おもてなし」ができているかどうかということは、自分が決めるものではなく相手が決めること ・「客」よりも「供給者」の都合が優先されすぎてしまう傾向があるので、考え直して調整をしたほうが良い ・一部の高い評価を、すべての評価にこじつけてしまうと、見直さなくてはいけない問題が見えなくなる P.166 文化財修理の仕事というのは基本的に最先端技術よりも伝統的技術を用います。材料も道具も大量生産のものをつかいません。いわば非常に非効率な仕事と言えます。これは日本の職人を思い浮かべていただければわかると思います。神社を修復する宮大工は、伝統的な道具や技術をたよりに、技術と人力で作業をおこなっています。このように”手間“がかかるというのが、文化財修理の特徴といえます。その”手間”を少しでも省くためには、人を大量に雇わなくてはいけません。つまり非常に良い雇用効果を生むというわけです。さらに効果の中身に目を向ければ、低所得者対策になることは明らかです。職人という技術の仕事に学歴はあまり関係ありません。有名大学を出た、なんてことよりも、身体で技術を覚えていく。そういう意味では、製造業から溢れてしまった若い低所得者の”受け皿“として機能しているのです。

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    投稿日: 2019.01.26
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    2015.5記。 日本の文化に魅せられた金融プロフェッショナルが世を儚んで茶道に没頭し、京都の古民家に隠遁していたところ、請われて文化財修復会社の社長に。その奮闘記。 えーと、本のタイトルから受けるイメージと実際の内容にかなりのギャップあり。僕としては門外漢ならではの鮮烈な日本文化へのまなざし、みたいなものを想定していたが、中身はあくまで日本経済論、すなわち過去の本業(銀行アナリスト)の思い出話、及びそれをベースとした日本企業の体質論。 国宝、はどこに出てくるんだという感じだが、「日本経済はここが問題、とくにこのままでは『観光業』は立ち行かない、文化行政にもっと予算を」というのが主たるメッセージ。 こうなると往々にして「結局は金目当てか」と怒り出す人が出てくるが、「日本の文化財行政はなってない。うちの会社にカネを落とせばずっとかっこよくしてやるぜ」という主張は分かる(英国の文化財保護との比較部分はやや虫がよいが)。本書は、「理屈でなく情緒で」非効率を温存してきた日本に警鐘を鳴らし、しかしだからこそポテンシャルも莫大であることを訴える本、ということができそうだ。

    0
    投稿日: 2019.01.06
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    外国人から見る日本というものの、 確信をついているところが本当にいい 本当に実行すれば、どんなによくなることであろうかと。 しかし、抵抗勢力強いんだような。

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    投稿日: 2018.10.15
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    本書の発刊は2014年6月であるが、その1年後の2015年6月発刊の『新・観光立国論』を先に読んでいたため、内容の重複も多かった。 日本のGDP全体に占める観光産業は2%であるが、世界平均は9%である。 したがって観光産業はまだまだ伸びしろがあり、そのためにはきちんと日本文化を伝えるサービスを提供するべきである。 京都には約200万人の外国人観光客が来るが、大英博物館は年間420万人が訪れる。京都でさえまだまだ伸びしろがあるのだ。 日本の文化財保護は単に保護することを目的としてきた。 客を楽しませる観光資源であるという発想がなかったのだ。 しかも、観光産業は女性の比率が高いため、観光産業が元気になれば、女性の雇用が生まれる。また、シルバーガイドなどを活用して、高齢者にも雇用を生む可能性がある。 日本優先のプロダクトアウトのおもてなしはダメだ。客人に合わせ、客人に仕える気持ちで、外国人観光客に楽しんでもらうための仕掛けを埋め込む必要がある。

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    投稿日: 2018.07.11
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    p.144 みながわかりきっている問題を積極的に解決していくという姿勢やプロセスは、「変わらない」と絶望している国民にとってはその問題解決の効果以上に希望が持てるという心理的なプラス効果がある。 → 「変わりたいけど、変えられない」と皆が半ば諦めている課題を解決してみせることで、根強いファンができる。 p.147 この教えから見えるのは、「客の都合」を無視するような「傲慢な主人」ではありません。「客」のために万全を期してあらゆる準備をし、心地よい体験を演出するという、自らの頭で極上のサービスを考える「心遣いの主人」ではないでしょうか。 → ありとあらゆる状況を想定して準備ができる人こそ、お客様に感動を与えることができる。 p.148 一部の評価を、全ての評価にこじつけてしまうと、見直さなくてはいけない問題が見えなくなる。 → 良い評価を得ても、全てが満点だったと勘違いしてはならない。必ず改善すべきポイントがあるものである。 p.186 一人当たりの落とす金額が少ないと言うのは、日本人の観光客であっても、海外の観光客であっても、素直に文化財のサービス度合いに見合った対価が払われているからと考えるべきではないでしょうか。 → 感動を与えるほどのサービスであれば、みんなそれ相応の対価を払ってくれる。価格が安いということは、安くなる相応の理由がある。

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    投稿日: 2018.05.27
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    そういう視点があったのか、と刺激になった。GDPが高いのは、人口が多いから、って、目からウロコくらいの納得感。観光というのは、正直うといし、この人の現職の宣伝でもあるのかな、なんて思っていたけど、イギリスの状況を聞くに、たしかに検討すべき分野だ。日本にはまだまだ伸びしろがある。べつに俺が日本のことを考えなくても、なんて思うところもあるけど、でもなんか気持ちの明るくなる本だった。もっと数字とか、分析ということを意識していかないとね。

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    投稿日: 2017.10.12
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    本書は著者のベストセラー新観光立国論の前身ともいえる内容である。本書では軽く流していた内容を新観光立国論では細かい数値を元に論理を積み上げて行く。全く同じ文面が並ぶため、新観光立国論を読んだ方は読む必要性はない。

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    投稿日: 2017.02.16
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    「モノよりコト」の意味を日本人は分かっていないのかもしれない。「コトのためのモノ」に対する投資が必要ということへの理解は特に薄いかも。この著者、日本はワーカーは優れているがマネジメントがショボくて活かしきれていない、奇跡の高度成長も人口爆発の賜物、と切って捨てているけど、至極納得。

    1
    投稿日: 2016.12.27
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    日本人は自分たちを客観視するのが苦手であり、フェアな批評批判が不得意な傾向があると思います。感情とか、空気とか、そういうことにとらわれてしまい思考が停止してしまうことが多い。 必ずしもそのことが悪いわけではないけれど、政治とかビジネスのある局面などでは、冷静にフェアにものごとを判断し、受け入れる姿勢をみにつけていくことが大切だと思います。 難しいけれど、、、(笑)。

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    投稿日: 2016.12.10
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    イギリス人から見た日本人の良いところ、また、日本人の技術は素晴らしいと言いながらも客観的な数字で見ると決してそうではないといった現実。これから見えてくるのはもっと数値化することで精神論や曖昧さを無くし色々なことが効率化できるのではと。 実際に会議では結構長時間使いながらも中身が有るように思えないのは事実であり、数値を用いることで結果が見えて少しずつでも改善されていくように思う。 一方著者が文化財の保護と観光に力を入れることで日本経済の成長率や雇用機会が増えると述べている。確かにそうだと思うが、この方が文化財の会社を経営しているからかもしれないが、何か自分寄りの解釈が強すぎるようにも感じた。

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    投稿日: 2016.12.07
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    1985年来日 バブル時代 日本への興味→日本経済と金融機関をアナリストとして分析→不良債権指摘して中傷→茶道 日本文化へ興味 GDPは人口と相関 高度経済成長→爆発的な人口増があったため、技術力があったからではない。 イギリス人としては、フランス経済のほうが順位が上にあるのは気に入らないが、人口の差なので仕方がない。 1人当たりのGDPは低い→人口の影響の理由 中国が世界一のGDPになるのは時間の問題 「日本がドイツを抜いて世界一の技術立国になった」→科学的根拠なし 信仰に近い サッチャー レーガン 経済を上向きにさせるまでに5から7年 アベノミクスを1年で批判→シンプルアンサーを求めすぎ 早すぎる 農業改革→GDPの1%の産業で経済成長に寄与できない。 メガバンク頭取発表 富裕層向けのプライベートバンキング・数万人規模の組織で人員は5人→日本人アナリストは評価→非科学的なことを大真面目で語る日本人 本当の意味で日本の生産性を測る指標 購買力平価で見た国民一人当たりの国内総生産 日本25位 弱点の改善 ×産めよ増やせよ×外国人労働者→外国人が栄進するキャリアの可能性が少ないので無理 ○ウーマノミクス GDPへの効果は薄い→日本が抱える作業生産性が悪いという課題が解決する可能性 日本のGDPに対する輸出量15%→200カ国以上で下から8番目→明らかに自動車産業のみの輸出 小西美術工藝社 文化財の漆塗りや彩色の修繕 漆→75%が中国産 国産を用い技術の継承 ほとんど人件費であり材料費は小額 文化財修繕業 客観的な評価が少ない世界、検査なし→職人のモチベーション低下→悪徳業者 鎌倉市 世界遺産不登録を勧告→街がゴチャゴチャ、ごみ、渋滞☆なぜか鎌倉は魅かれなかった・大仏/鶴ケ岡八幡宮とお店の横丁…退屈・見飽きた風景 経営もアートからサイエンスへ 日本の会議の話=苦労話が多い 国際比較という罠 ワールドカップでごみ拾い→日本の花火大会後は? Ladies first根本は自力でドアを引けない、女性は弱いから男性が守る、子どもをたくさん産んでほしいから大事にしなくてはいけないという考え→英国 女性の社会進出遅れ 貴族院に女性1963年 お茶のペットボトル→社内で総スカン 市場調査をきちんと行っていない 産業によって外資系があまり参入していないので、競争が激しくない→他に選択肢がないので仕方なく選んでいる×「品質世界一なので選ばれている」 高校時代の音楽の先生「人は好みを知らない。知っている物の中から好んでいるだけ」 和食ブーム 魅力を勝手に日本人が考えている→×季節感、繊細 ○消化しやすい、洗いものが少ない、調味料が場所をとらない☆簡単料理できる。すし=乗せただけ 供給者側の理屈を押し付ける日本人の特徴 社内の会議 「悪い方と比べてどうする」 過去をすぐ忘れる→茶髪、ひげ→今は普通 重役出勤 プレゼンで「頭取が徹夜で数字を頭に入れました」→普段は頭に入っていないことに驚き 銀行の不良債権指摘 「銀行-不良債権からの脱却」1994年日経新聞社 食品偽装ホテル、オリンパス、朝日新聞の従軍慰安婦報道→経営者には甘い 大臣盗聴のイギリス新聞社 1843年創立→廃業 日本の経営者 先入観、カン、「信長に学ぶ」、「竜馬を目指す」→経営者がまずすべきは生き様を真似るなどではなく、数字を見ること。 サッチャー「私はコンセンサスというものを、さほど重要なものであると思いません。あれは時間の浪費の原因のようなものですから」 決められない政治、経営 合意形成型政治を終わらせた人物 大戦後の英国 34年にわたり、雇用、社会保障、マクロ経済政策まで組合や経済団体と話し合い→党派を超えた常識 インドの独立、植民地解放→市場を失う 石油発見→ポンド高で国内産業が設備投資できず、悪循環→製造業の倒産 真面目に働くが数字に基づいて分析して実行することのできない体制=今の日本と同じ→政治手法の限界→ストライキ、国家機能停止→サッチャーの登場 民主主義では過半数が絶対 国益のためにしばしば強行される政治運営には女王までもが懸念→行き詰っていたイギリス経済の復活に大きく貢献 日本 既得権益が明らかに国益に悪影響 農業 和を持って…→東洋、日本だけの特徴ではない→英国の30年前=既得権益によって経済が低迷 「大半の民主主義」から「過半数の民主主義」へ 根回し社会は高齢者に有利 顧問・相談役→年2回少し話を聞いてもらえれば十分、口出しは有害 戦後 戦前のGDPの半分からスタート→戦前の高い生産力→何をすべきかが見えていた時代☆今もよく考えれば、何をすべきかはわかるはず 五輪招致レースのお・も・て・な・し・スピーチ→単語を区切って強調する言い方→相手を見下している、バカにした態度ととらえられる。 法人が提供するサービス→評価は低い、臨機応変が効かない、堅苦しい 東京オリンピック イスタンブールー政治不安 マドリード→財政的不安 前回欠点とされた情熱のなさ→皇族の隣席、歴代メダリストの熱心なアプローチ ×日本のおもてなしが評価された→自国が外国人に無愛想だと思っている国はない 箱根の名門老舗旅館 3時前にチェックインさせず、レストランも使用不可 海外の一流ホテル→何かしらの対応はしてくれる 日本=供給する側の都合が優先 客の都合に合わせるという概念が欠如 客がいるのに閉店を知らせる店→欧州では珍しい、おもてなしの心がないと評価される。 日本のクレーム対応は説得→×「うちのサービスを理解してもらう」○クレームによって仕事のやり方を変える。 供給者側の都合 ガラケー おもてなし 利休七則→客を快適にするためにいかに主人が心遣いをすべきか、相手の好みを察する、相手が求めているものを先回りして、それをもてなす お茶の基本はもてなすための臨機応変→裏千家 組織を大きくするために型が協調されすぎ 日本 1人当たりの文化財修理予算は低い 英国 文化財=国民共有の財産、所有者は預かっているだけという基本的考え方 地域振興の起爆剤 新しい箱モノより文化財の修理と利活用が圧倒的に経済効果がある☆文化財がない場所は?観光客を呼べる文化財は少ない? GDPに対する観光業の貢献度 世界平均9% 日本2% 日本にはお金を落とさないアジアの観光客多い。 文化財の説明少ない→茶室(a tea-ceremony roomのみ) ゆるキャラ→文化財に金を落とす外国人観光客は興ざめ 日本の観光行政 人が楽しむ文化財よりも人が入らない文化財の保護優先→観光立国を掲げるのであれば改めなければいけない。

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    投稿日: 2016.07.24
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    ネットニュースでアトキンソンさんの事を知り、急速に興味がわきました。 日本のいい印象と悪い印象、アナリストという仕事での経験を全て持っているからこそ書ける、とてもバランス感覚のいい発言だなと思いました。日本の文化財にかけるお金は本当に少なすぎる!これを参考にして、アトキンソンさん以外の会社も頑張っていかなければならないのではと思わされました。。

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    投稿日: 2016.05.11
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    著者が書かれた別の本「新観光立国論」があまりに面白かったので、読んだ本です。結論を言うと、主張している内容は「新観光立国論」とさして変わらず、著者の意見を詳述し、論旨の構成も整えられているという意味で「新観光立国論」の方が面白く、特に本書を読む必要はなかったと思いました。 、、と言っても、私が本書に期待していたことにあまりページを割かれていないというだけで、「新観光立国論」と比較しなければ充分に興味深い本です。 本書を読む前に期待していたのは、超一流の投資銀行で成功した著者が、全く異質の文化財補修の会社で経営者になり会社を再建するまでのプロセスの詳細ですが、そこが本書のメインではなかったです。。

    0
    投稿日: 2016.01.26
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    日本への愛が伝わってきた。 海外出張から帰って来る旅に日本賛美のテレビ番組に違和感を感じていた気持ちを代弁してくれた。知り合いの宮司から人となりは伺っていた。 「ステレオタイプの身方をする国民」とは島国根性丸出しの我々のズバリ痛いところをついてきた。

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    投稿日: 2016.01.19
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    外人アナリストが日本の経済を文化祭に絡めて解説する本 日本人の分析には数字が足りないは同意。 おもてなしに関する誤解に関して、供給側のことしか考えていないというのは違う。おそらく上司に言われたことを守らなければならないという日本人の勤勉さが裏目に出ただけだ。 観光業に力入れるべしは同意。 輸入増やすべし はもう少し裏付け欲しい。 本筋ではないが、日本の高度経済成長が人口によるものだというのは納得感。

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    投稿日: 2016.01.19
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    日本の高度経済成長は、爆発的な人口増加があったから。松下幸之助や本田総一郎のようなすばらしい経営者が居て、メイドインジャパンの自動車や家電が世界を石鹸した、日本人の職人手金あものづくりが大きな原動力になって日本を牽引したというのは、妄想に過ぎない。  GDPで技術大国ドイツを抜いたから、日本の技術の方が優れているというような考え方が当たり前のように語られているが、一人当たりのGDPでは、日本が1881ドルに対して、ドイツは2989ドルと、明らかにドイツの方が高い。日本の技術がドイツに勝ったというのは、数字として証明できない。 OECDのドル基準実質GDPの購買力平価換算で、日本は1939年、戦前すでに世界第6位だった。 終戦を迎えた時点でおよそ7200万人の人口だった日本は、そこから爆発的に人口が増えていく。戦前すでに先進国としての経済基盤を確立していたうえ、戦後復興に向けて建築やインフラ整備が急がれ、山ほど仕事があった。人口も増えて仕事もある。これでGDPが急成長しないほうがおかしい。 14億の中国のGDPがアメリカを追い抜いて世界一になるのは時間の問題。日本の高度経済成長が、技術立国の「日本でしか起きなかった奇跡」と語る人が多いが、妄想に過ぎない。 効率の悪さ。IMFにより一人当たりの購買力平価(PPP)でみた国民一人当たりの生産性では、日本は25位。ドイツは17位、アメリカ10位である。 日本の男性就業率が80%なのに対して、女性の就業率は62%。ウーマノミクスを実行して女性の就業率が男性並みになれば、日本は最大12%GDPを増やせる。しかし、女性就業率が70%を超えている国は無い。実際のウーマノミクスの効果は、それほどではない。 輸出入に機会がある。日本の輸出はGDPで15%。輸入は12%である。そのうえ、輸出は自動車産業に偏っている。これで貿易大国というには無理がある。輸出を増やした場合、可能な限り輸出入均衡を保つというのが国際社会の暗黙のルール。日本はこれまで守ってこなかった。輸出入によっていろいろな交流が生まれ、国内の刺激になる。 観光業に機会。観光業は世界的に9%であるのに、日本は2%。観光業は国内を消費してもらうという考え方で、輸出にカウントされる。 スケーラビリティ。 農業というが、GDPの1%しかない産業で経済成長が果たせるとは到底思えない。500兆円のGDPを成長させるというのは容易ではない。世界を見渡してもこのような経済規模の国は少ない。ものすごく巨大な船。シンガポールに学べというが、シンガポールは東京23区ほどの面積に人口も日本4%、500万人で、GDPが30兆。シンガポールでカジノがで効果があったからといって、日本がまねをしてカジノをやっても効果は小さい。 1億円企業がやれば利益が倍増するのを真似て1兆円企業が期待できることはない。日本がシンガポールから学べるものは少ない。

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    投稿日: 2015.11.03
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    耳が痛いし、カチンと来る所も無いではないが傾聴すべき点は多い。大企業であるほど、偉くなるほど無能になる(というか、無能な人間が多くはびこっている)、根っからのフォロワー気質でリーダー資質の無い日本人像。まるでWGIPのようだが、多くの優れたリーダーの必要な現代に国としてリーダーを育てられない仕組みは亡国的とさえ言えるだろう。 観光立国ありき、のような後半には疑問も残るが、観光立国とかオ・モ・テ・ナ・シを題目にすると金儲け根性が出てしまうので、若者の雇用の受け皿としての「職人」の市場を拡大するという見方にすると俄然期待感が増す。

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    投稿日: 2015.10.25
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    著者は本書と、あと2冊を立て続けに書いているのだが、最初の一冊としてこれは妥当だろう。 なぜ外国人が日本文化を語るのか、なぜ日本を豊かにしたいのか、なぜ一般的に言われていない結論が導き出されているのか。 2015年6月に出版された“新・観光立国論”には彼の言いたいことが詰まっている。そちらにも著者について書かれてはいるが僅かである。 彼を知るためには、先ずこれから読むべきである。 なお、同じく講談社α新書から出ている“イギリス人アナリストだから〜”は“新・観光立国論”の内容薄いバージョンなので、あえて買う必要は無いと思われる。

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    投稿日: 2015.09.24
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    元ゴールドマンサックスのカリスマアナリストとして日本の金融再編に多大な影響力を与えながら、日本の国宝・重要文化財を守る江戸時代より続く老舗企業の経営者へと転身したデービッド・アトキンソン氏が、オックスフォードの日本学とゴールドマンサックスの財務分析を駆使し、「日本」の経済と文化を深く考察。日本人だけが知らない「日本の弱みと強み」をわかりやすく解説する。

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    投稿日: 2015.05.25
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    固い内容かな?と心配していたのですが非常に読みやすい 日本の文化財も経済の切り口から守れる事。日本の観光業が文化財を上手に活用していない事 等々が非常に分かりやすく書いてある。読み進んでいて楽しささえ感じる。 また日本人のそれなりのポジションに就いてしまった人たちに共通している 数字を分析をしない 面倒くさくてやらない 机上論 事なかれ主義 etc... 外国人から&アナリストの視点を通して面白いほど端的に書かれていて逆に小気味良い感じすらした。  本当に成長したければ 分析と実践 事なかれ主義ではダメという事! 良い本☆

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    投稿日: 2015.05.21
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    読み終わってこんなにすっきりした本も珍しい。 著者のデービッド・アトキンソンさんは、元ゴールドマン・サックスのアナリスト。日本の不良債権を暴くレポートを発表して注目を浴びます。 発表当時は物議をかもしましたが、その後の経緯を見ればどちらが正しかったかはっきりします。アトキンスさんのレポートがかわいく見えるくらい、日本の不要債権はとんでもないことになっていたわけですから。 現在は、国宝や重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社の会長兼社長を務めています。 そんな日本通の著者が、辛口で日本の問題点を指摘してくれています。人によっては感情的に不快になるのかもしれませんが、僕はすっきりしました。意味不明に繰り返される日本礼讃にうんざりしていたからです。   <目次 > 第一章 外国人が理解できない「ミステリアスジャパニーズ現象」 第二章 日本の「効率の悪さ」を改善する方法 第三章 日本の経営者には「サイエンス」が足りない 第四章 日本は本当に「おもてなし」が得意なのか 第五章 「文化財保護」で日本はまだまだ成長できる 第六章 「観光立国」日本が真の経済復活を果たす つづきは⇒ http://amba.to/1zX8OIG

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    投稿日: 2015.05.05
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    文化財の修復等を手がける小西美術工藝の社長であり、かつてはゴールドマン・サックスのアナリストだった英国人による日本への提言。 「ごもっとも」とうなずく事多し。 日本が自らの抱える問題点から目をそらしている現実を冷静かつわかりやすく指摘。 「おもてなし」「技術立国」などの、自己陶酔Wordに対して「本当にそうなのか」と分析しているところとか、けっこう面白いです。 苦言って大事。

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    投稿日: 2015.04.03
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    著者の主張は「おわりに」に集約されている。 観光資源を他国並みに活用すれば、GDPで7%上乗せできるという主張はデータと経験に裏付けられており、説得力がある。 企業経営が感覚的、情緒的で合理的でない、サービスが受益者目線でなく、供給者の都合を優先しているなど、極めて正しい指摘と思う。 それにしても文化財保護の国家予算が80億ちょっとというのは、余りにも少なくないか。

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    投稿日: 2015.03.28
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    てっきり保護や修復のことがあるのかと思いきや、 日本企業、それも文化的な業務をされておられる筆者が、 アナリストとしての経験をもとに、物ならぬ日本の経済の修復について書かれた本でした。 タイトルに「国宝」ってあるから、物の修復の話だと思って買ってしまい、読み進めてものすごーくガッカリしています。 タイトルのつけ方がお上手ですね、講談社さん。 文化にお金を払わない国だということは知ってるから、お金返して(笑)。

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    投稿日: 2015.03.03
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    外国人から見た日本のおもてなしにまつわる誤解や、日本の高度成長の秘密の真実など、興味深いものであった。

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    投稿日: 2015.02.09
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    転機が訪れたのは、1937年のナショナルトラスト法改正。買取だけではなく貴重な資産の所有者とナショナルトラストが保存の契約を結び、両者が協力して資産を保護し、管理することを認めた。所有者には相続税の減額などの特典が与えられることとなり、大規模改修や土地をナショナルトラストに寄付する所有者が増えた。チャーチルや「ピーター・ラビット」の原作者であるビアトリクス・ポーターという著名人も、所有する屋敷や土地を提供した。

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    投稿日: 2015.01.18
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    サブタイトルのGDP8%の話は全く出てこず、日本の経済・社会的な価値観の否定に終始している。 日本の経営者は数字を語らず、サイエンスがないとこき下ろしているが、彼こそその批判は感情的、主観的。投資銀行のアナリストも、人によっては怪しい商売をしているのだが、その前職の時の話で、銀行を始めとしたクライアントをバカにしたような論理的でない話(彼の主観)を書きつづり、自分の仕事ぶりをアピール。興銀の実名を出すところなどは、彼のモラルを疑う。老舗旅館、レストランをこき下ろすところも、アーリーチェックインを断った従業員から「部屋は空いているが入れない」と言われ、宿泊客限定レストラン(というのもいまどきあるのか?)も「食材もあり、席も空いているが宿泊客しかだめ・・」と断られたらしいが、わざわざ断るときに正直にそのように言う従業員は日本はもちろん、世界を探してもいないと思う。正直、売名行為ではないかと思う。残念な本。

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    投稿日: 2015.01.12
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    日本人の「おもてなし」に関する誤解や、日本人がそれを勘違いして使っているという点が非常に興味深かった。 特に、日本人ではなく、日本という国家として考えた場合は、必ずしも高評価の「おもてなし」になっていないという指摘にはドキっとさせられた。するどい分析だと思う。

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    投稿日: 2015.01.09
  • シンプルアンサーに頼らず数字に基づいた分析と改善を積み重ねるしかない

    いやあこれは爽快、バブル崩壊後に日本にメガバンクは四つあれば良いと書いた元アナリストで、現在は寺社仏閣などの文化財修理会社小西美術工藝社社長のデービット・アトキンソンさんの日本社会への提言。日本はまだまだ遅れた部分がある、だからそこを伸ばせば成長できるとこういうストーリーだが日本社会へのだめ出しっぷりが気持ちいい。 例えば非科学的なことを大真面目に語るミステリアスジャパニーズ現象の数々 メガバンクの頭取がプライベートバンキング部門を新設するとコミット、どれだけ人員を割きますかという問いへの答えは「5人!」、しかし日本人アナリストは「買い」推奨(笑)なぜかというと「頭取の目つきがいつもと違っていた!」だ。日興銀の頭取は合併を主張し、その根拠として「利益も少ないし、含み益はあるけど人も店舗も少ない、しかし実態を無視して株価は高い」と説明するアトキンソンさんに「この興銀の廊下から壁から。これまで日本経済を支えてきた産業界、経済界の人々のパワーが出ている。それが利益に反映されていないだけだということが、株が高い理由です」だと。元々銀行幹部はアナリストは「俺が言ってることを黙って書けばいいんだ」という態度だったらしいがそれは外国企業には通じないわなあ。 そんなアトキンソンさんの日本の現状の基本認識はこうだ。日本の一人当たり購買力平価GDPは世界25位、上位は主に人口が少なくはっきりした収入源のある国が並ぶ。人口が1千万を越えてくると資源国の順位が高い。そして先進国ではアメリカ53143$で10位、ドイツ43332$で17位フランス、日本、イギリスが36千$台で24〜26位だ。世界一の技術大国だというならアメリカやドイツに並んでいないとおかしい。世界一の技術を誇る業界はあっても平均するとそこそこだということだ。そしてこれから少子高齢化は進むのでGDPは下がっていく。 ウーマノミクスはどうか。女性就業率が62.5%から男性並の80.6%に増加すると710万人の雇用と12.5%のGDP押上効果が見込めると言うのだが数千万人の人口規模の国で女性就業率が70%を越えている国はひとつもない。他の先進国のGDP押し上げ効果は日本と変わらないと言うことは現実的には日本の女性就業率はそれほど劣っていない。就業率ではなく「重要ポストへの登用」による新しい価値観の導入の方が意味があるのではという見立てだ。 GDPに占める輸出入の割合が小さいのは成長のための大きなポイントになる。輸出ですら世界シェア3.9%でドイツの半分以下だ。しかも明らかに自動車に偏っている。そしてここからが本題で観光業には大きな可能性があるが日本は観光客が望むものを理解しているとは思えない。「お・も・て・な・し」を勘違いするとせっかくの資源が無駄に終わるよと言う話。少し早くついてもチェックインさせない客の都合より自分たちの都合を優先する高級旅館があったりする。また銀行の話に戻ると「クレームに対応するのではなく、行員は説得する役割です。」クレームを入れる人は「誤解している」らしい。アトキンソンさんは裏千家で茶道をやっておりお茶の基本は「もてなすための臨機応変」だという。普通の町の人の小さな親切の方がおもてなしとしては本筋なのだ。 イギリスでは観光客の多くが文化財を見に来るのに日本の文化財保護予算は余りにも少ない。しかもアトキンソンさんの修復には国産漆を使いましょうと言う訴えはなかなか受け入れられなかった。ただコストを下げろといのではだめで、観光客はその世界を取り巻くストーリーを体験しにくるのが「文化」なのだと。そして観光業が雇用も経済成長も呼ぶのだ。日本の予算はイギリスの1/10しかなく入札が無防備で工事終了後の検査制度がなく、つまりちゃんとした仕事もやっつけ仕事も入札金額でしか評価されていない。 アトキンソンさんの重要な指摘は「シンプルアンサー」を求める人が多いことだろう。アベノミクスで景気が良くなるとかもそのわかりやすい例だ。逆にすぐに効果がないと切って捨てるのも同様なのだが。サッチャーもレーガンも効果が出るまで5〜7年はかかっていた。5年度の税収は予算を上回り54.5兆だとか。新規国債の発行は4兆円減らして37兆円。そして文化財保護費用は81億ほどで、観光業収入は149億ドルとマカオの1/3以下。だからといってカジノやIRに飛びつくのが「シンプルアンサー」だ。観光地でお金を落とす国民で日本に来ているのはアメリカと中国くらい。オーストラリアやヨーロッパのリピーターが来る様な施策が必要だ。外国人観光客が日本で食べたい料理はステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼き、お寿司と言う順。イメージとの違いはやはり数字に基づいた分析と細かい改善を積み重ねていくしかない。

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    投稿日: 2015.01.07
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    日本に魅せられたイギリス人の元外資系アナリストによる一冊。 さすがアナリストだけあって、随所にデータに基づいた現状分析とそれに対する処方箋が明示されていますのでいちいち「ごもっとでございます」と思う内容が多いですね。 著者のような第三者的な視点でデータに基づいたりして話を進めるというのは、私は比較的好みですのでここ数日の生活での待ち時間の長い場面を利用してあっと言う間に読むことが出来ました。 日本文化のことだけではなく、観光に関することだけではなく、経済のことだけではなく。 上記の内容はもちろんですが、それらの周辺部分にまで及ぶ幅広い内容がこの一冊に凝縮されています。 年末年始のお休みに、サラリと読まれてみてはいかがでしょうか? 付箋は21枚付きました。

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    投稿日: 2014.12.24
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    イギリス人による日本の観光業への提言。ジャパニーズは数字を見ないご都合主義だと言い放ち、表面的なおもてなしをも否定する。批判覚悟の主張ばかりではあるがその内には日本愛が感じられる。日本という国を忘れてしまった日本人にこそ読んでもらいたい一冊。

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    投稿日: 2014.12.12
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    アナリストと文化財補修者という二つの立場から語られる日本に、日本人ながら圧倒されてしまいました。日本人の見えていなかった日本、世界における客観的な日本の立ち位置というものが如実に語られています。自分にとって将来の指針となる一冊になると感じています。この本に出会えて良かった。

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    投稿日: 2014.12.11
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    数字に基づいた痛烈な日本の企業風土批判などは耳が痛いながらも痛快。しかし本当に読みたかった文化財に関する内容が最後の1/4だけだったのが残念。

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    投稿日: 2014.12.09
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    コンピュータの発達によって仕出しに代わっていき、全てが数字化されてきた。このアナリストはすごいという抽象的な評価ではなく、会社がデータを集めて分析したものが評価されるようになった。たとえば、このレポートでお客様からどのくらい注文があって、推奨した株がどうなったか、お客様は儲かったかは当然で、レポート数、頻度、質、周囲の評価、お客様の表か、訪問数、電話の数まで数値化されていきました。

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    投稿日: 2014.11.22
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    著者は、ゴールドマンサックスでパートナーを務めた後、文化財の修 繕・補修を行なう小西美術工藝社の社長に就任するという、異色のキ ャリアを積んだ方。ゴールドマン時代は、金融機関の不良債権の実態 を暴き話題になったそうです(驚くべきことに、銀行からは猛烈なク レームや脅しを受けたそうです)。また、小西美術工藝社の社長にな ってからは、旧態依然とした会社の体質改善に成功。まだ40代。こう いう方を真のエリートというのでしょう。 本書は、金融と文化財という、二つの世界から日本を眺めてきた著者 による、日本論・日本人論であり、文化財保護や観光活性化に対する 具体的な戦略提言の書です。凄腕アナリストだっただけに、データに 基づくわかりやすい分析はお見事。あまりマスコミで語られることの ない、日本経済の実相がよくわかります。そして、実際のデータを確 認することなく、感情論や精神論で物事を判断してしまう日本人のヤ バさも。本書を読むと、いかに自分達の視野が狭く、偏ったものの見 方をしているかを思い知らされます。 後半部では、日本の文化財保護の実態と観光の問題点が語られます。 オリンピック・パラリンピックの招致に成功し、「お・も・て・な・ し」で盛り上がる日本ですが、それがいかに実体のないものなのかも、 指摘されます。そして、英国の政策などを参照しながら、文化財保護 を通じた雇用創出、観光活性化、地方創生戦略が提言されます。非常 に納得感のある提言です。観光立国に向けた具体的な処方箋と言える ので、観光や地域経済に関心のある方、必読です。 外国人が見た「ここが変だよ、日本人」的な本はあまたありますが、 本書は、それらとは一線を画します。著者に、高い知性と教養、そし て日本文化に対する深い敬意があるが故だと思います。 私達自身のことをよく理解できるようになる好著です。是非、読んで みて下さい。 ===================================================== ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文) ===================================================== 三百年続いた日本企業の改革に成功して感じたのは、 「やるべきことをやれば日本の組織は劇的に改善する」 ということです。 イギリスのマーガレット・サッチャー首相だろうが、アメリカのロ ナルド・レーガン大統領だろうが、先進国の経済を上向きにさせる までは5?7年はかかっています。まず徹底的にマイナス面を出し 切って、改善して、そこからようやく経済が上向いていくという非 常に長いスパンの話なのです。 これに手をつけたら、すぐに結果がでてバラ色の未来が待っている、 というような「シンプルアンサー」を求めている人があまりにも多 いような気がしています。 「すぐに良くなる」「すぐに悪くなる」という単純明快な「シンプ ルアンサー」を求めている限りは経済改革というものがうまくいく わけがないのです。 数字に基づいた分析をおこない、細かい改善をひとつずつすすめて いけば、成果というものは必ず現れます。 日本人ならではの良いところも、もちろんあります。日本人は恐ろ しいほど前向き。いや、もはや「忘れっぽい」と言ってもいいかも しれません。日本のサラリーマン文化も然りです。 「過去にとらわれない」「変化に対して前向きに対応できる」 これは非常に良いことだと思います。可能性に制限がないからです。 社長さんたちの多くは「信長に学ぶ」とか「坂本龍馬を目指す」み たいな話が大好きで、よく勉強会もされていました。(…)しかし、 経営者がまずやるべきことは「生き様」を真似るなどではなく、 「数字」を見ることではないでしょうか。 「おもてなし」について重要なポイントは二つあります。ひとつは、 海外では「おもてなし」を受けたかどうか、評価をするのは客であ って、供給者側が決めるものではないということ。そして、もうひ とつが、日本人が自画自賛する「おもてなし」と、外国人観光客が 評価をする「おもてなし」は違う場合があるということです。 残念ながら、日本は「技術大国」「おもてなし」など自画自賛ばか りをしているご都合主義がゆえ、社会のなかに蔓延するこのような 「効率の悪さ」に気づいていません。 (英国では)文化財保護を産業政策のひとつに位置づけて、文化財 の保護予算を増やしてきたのです。予算が増えたことで、英国文化 を守ることができたのはもちろん、文化財保護にまつわる様々な仕 事が生まれたことで雇用促進につながりました。特に地方経済が活 性化して、治安まで改善したのです。 海外のさまざまな国のデータでは、文化財などに興味のある観光客 は一日10万円を消費するというデータがでています。では京都を 訪れる外国人観光客一人当たりの消費額はいくらなのかというと、 1万3000円弱なのです。 (「ゆるキャラ」は)文化財にカネを多く落とす外国人観光客から すれば逆に興ざめしてしまうような「子どもだまし」の観光PRと いう印象を異だいてしまうかもしれません。 海外において文化財保護の基本はPreservationとPresentationの 両方といわれます。つまり、保存しながら、それをどう人にアピー ルするかということです。 忘れてならないのは「自然保護」です。日本は一平方キロメートル あたりの植物と動物の密集度が世界一だと言われています。 これは間違いなく日本の財産です。この自然を見たくてやってくる 何千万という外国人観光客に楽しんでもらいつつ、それを維持して いく整備も今後は求められていくのではないでしょうか。 地方は歴史と文化と自然の宝庫ですから、文化財を中心とした観光 戦略というのは真の地方創生戦略になるのではないでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 欧州各国にとって、観光は極めて重要な産業です。先日訪れたオー ストリアでは、観光が第一の産業と位置づけられていました。 オーストリアに行って感心したのは、どこの町も綺麗だったことです。文化財の 維持修繕にお金をかけているということもあるのでしょうが、観光と関係のない 仕事についている普通の市民が、「綺麗にしておかないと、観光客が来てくれ ない」と言っていたところを見ると、市民一人一人の力が大きいのではないかと 思いました。 どの地方都市に行っても文化財がある状況を見て、一緒にいた日本人の一人 が、「過去の遺産で食っている国だ」と嫌味を言っていましたが、その過去の遺 産をきちんと守り、綺麗に保つ努力をしていることについては、思い至らなかった ようです。 オーストリアの次に行ったドイツの農村の美しさも印象的でした。農業がちゃん と生きていて、その日々の営みが美しい風景を生み出している。そして、家や 道も、とても綺麗に手入れされていて、それが独特の美しさを生み出している。 暮しと結びついた美しさというのは、本当に特別ですね。 日本では失われつつある美しさが、ドイツにはまだきちんと息づいている。その ことにショックを受けると同時に、農村もここまで美しくなれるんだ、という希望 というか目標をもらった出張でした。

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    投稿日: 2014.11.07
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    快刀乱麻。「肯定も否定もせず、ただおかしいと思うところは指摘する」と念を押した上で、圧倒的な客観性とデータによって日本の経済を分析します。辛辣に事実を突きつけられますが、日本の良い所、悪い所を発見し、新たな歩みを始めるための希望も授けられます。オススメです。

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    投稿日: 2014.11.01
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    日本人は技術力があると言われているのは、本当なのかをサイエンスする必要がある。著者のデビッドは、例えば日本のGDPを見るとこう分析している。世界には242か国あり、人口が一億人以上の国は11あると言う。日本はその10番目。人口で考えれば、中国に抜かれのは当然となる。など、日本人には、分析する習慣がないので、感情論になる傾向が強い。なるほど。また、東京オリンピックのおもてなしの考え方は、上から下を見る見方だと喝破している。しかしながら、分析を深めれば、日本にはまだ伸びしろがあるとデビッドさんはまとめている。 がんばろ!

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    投稿日: 2014.10.28