
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少し読むつもりが読み終えていました。一番びっくりしたのはもちろんレイア姫。びっくりした。 とても美しく、言葉が豊かで、耽美な雰囲気を堪能しました。後半はそこからがらっと変わり、本当の「自分」がむき出しにされる……その、むなしさみたいなもの、違和感につらくなりました。レイア姫の暮らしはあまりにも甚大だ…… ラストは何度か読み返すうち、甘いやりとりに思えてきました。おかえりなさい、レイア姫。
0投稿日: 2016.03.06
powered by ブクログひっくり返る本を薦めてもらいよんでみたが、確かにひっくり返った。自分にはあまり合わない話のところ、先に待つ展開に期待し読み進めた甲斐はあった気がする。何を書いてもネタバレになりそうなので話にはふれないが、主人公が盲目というのは、逆に色彩を鮮やかにしている気がする。
0投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ服部まゆみが1998年に発表した長編小説の文庫版。著者の作品は初めて読みましたが、素晴らしく面白かったです。ジャンルとしてはゴシックミステリとなっていますが、ファンタジーだったり、ホラーだったり、色々な要素が感じられました。あらすじで書かれているようなストーリーなのかと思ったら、あっと驚く展開に。本当にびっくりしました。しかし、この作品に関しては、何を言ってもネタバレに抵触しそうになります。著者の他の作品もぜひ読んでみたいと思ったけど、絶版になっている作品が多いようですね。
0投稿日: 2016.02.17奇作、怪作、ほぼ傑作
とても不思議なお話です。奇作、怪作、ほぼ傑作です。 半分ぐらいまでは単調なファンタジーもののように思われますが、急に話が思わぬ方向へ進んで行きます。 だんだん不思議な場面設定が明かされていくのが楽しかったです。 傑作と言い切りたいのですが、大きななぞが解明されておらず、そこだけが残念でした。
2投稿日: 2016.02.15
powered by ブクログ勘繰って読みすぎた! 世界が反転する系の売り文句は罪深いと思う、それに惹かれる側でもあるんだけど 気を配って読んだ以上流石に分かりやすかった… 文章と幼い視点から描かれる世界構成は美しい 前半後半の落差も面白い
1投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ「一八八八 切り裂きジャック」を読後、次の作品を求めていたところ、すこぶる評価がよかったので手にとってみた。 なんとなく展開が読めるなぁと探りつつ、中盤でようやく動きがあってからはラストまで、、、なんかよかった。 主人公の成長と、囚われた想いが現実なのか夢か妄想か、なんとも情緒溢れた作品。
0投稿日: 2016.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙の絵柄で受ける印象と序盤の雰囲気から、異世界を舞台にした小説だろうという第一印象を抱いたのは、多分私だけではないと思います。 ただ、帯に書かれた「すべての世界が崩れ行く快感!!」「見事などんでん返しで〜」を見てしまうと、描かれた作品世界の有様にすら疑惑の念を向けざるを得ません。ましてや主人公が盲目で、語り口調がその一人称であれば、閉ざされた視角情報の外に読み手が想定しづらい「何か」があることは予想がついてしまうわけで… とはいえ、だからといって本作の面白さが損なわれた訳ではなかったと思います。中盤以降、徐々に徐々に私たちの世界にすり寄っていく情報が散見されるようになり、本の半ば辺りでは少なくとも我々と同じ世界の「どこか」のお話であることが明白になります。 しかし、そうすると本作で読者の感情を揺るがしたい——驚かせたり、感動させたり——点はどこなんだろう?と疑問に思ってしまいます。 読み始めの印象と中盤以降の世界がガラリと変わる点は、なんだかんだでインパクトのある要素だと思います。が、それ以降の展開は取り立てて驚くような要素も無く、起伏も薄い印象だったので、本の半分より後ろは流すように読んでしまいました。 話の構成次第では違った印象を受けたかもしれないので、話の順序を入れ替えて、本作を読んだ記憶を無くした上で再読したい、なんて思ってしまいました。
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログ御伽噺のような雰囲気と内容に 何処か感じる違和感がゾクゾクします。 何かがおかしい気がしつつも 何がおかしいのか、徹底的な間違いに気付かず。 目の見えないレイアに惜しみない愛を注ぐ おとうさま。 広いお屋敷と綺麗な音楽と物語の中で 育てられていくレイア。 間違いに気付いてからも先が気になって 一気に読めました。
0投稿日: 2015.12.29
powered by ブクログ暗く静かな、独特の雰囲気を持つ小説でした。 盲目の王女レイアは別荘の二階で優しい父と二人きりの美しく閉ざされた生活を送っていました。しかしその世界は唯一の真実によって覆されてしまいます。 子供にとって親は神に等しく、与えられるものを選ぶことは出来ず、また一生逃れることも出来ません。 縛られて、苦しんで、それでも父と父から教わった闇を求めずにはいられない。 そんなレイアの心情に同化出来る人、読了後もやもやしてスッキリしない、答えのない物語が好きな人には響く作品だと思います。 ミステリにカテゴライズされていましたが、個人的には叙情的耽美主義小説と言ったほうがしっくりきました。 推理要素があまり無いのでミステリとしては少し物足りないかもしれません。
0投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ久々に本を読みました。割と薄め。 途中まではよかったんですが、オチが弱い。というかあんまり理解する気もなかったこともあってイマイチ釈然としなかったというか、あ、そんなもんなの…みたいな感じです。 確かに色はわからないし、どっちが出てるんだかわからないよなあ、とそこだけ妙に納得しました。なるほど。
0投稿日: 2015.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ものすごく堪能しました。 勢いで書いてしまうと、今年読んだ本のベストをさしあげたいくらい。 主人公はまだ子どもで、そのうえ目が見えないので、この世界のことがいろいろとわからない。 優しいお父さまと、意地悪なダフネ。 そして、許された範囲の中だけの移動。 ほんの幼い頃、まだ眼が見えていた頃に見た色や形を忘れてしまわないよう、お父さまはいろいろと教えてくれる。 その他に数や文字など、世界を理解する元となる知識。 さらに、美しい音楽と物語。 時折殺意さえ見せるほどのダフネの底意地の悪さや、情緒が安定しているとは思えないお父さまなど、多少の不安はあるものの、悲劇のお姫様はけなげであり、世界はとても美しい。 たとえ闇に包まれているのだとしても、与えられるものはすべて本物の美だ。 なのに微かな違和感がぬぐえない。 どこがといえないほどの違和感がずっとつきまとい、ダフネやお父さまがどんなに説明してくれても、微かな不穏が消え去ることはない。 そして、世界の反転。 叙述型のミステリとも読めるこの作品は、何をどう書いてもネタバレになりそう。 違和感の正体を知りたくてぐいぐい読んでいたら、物語の半ば過ぎに世界が反転する。 そういうことだったのかと思う間もなく、畳み掛けられる事実の衝撃。 そうすると今度は、どうやってこの物語を収束させるのだろうという興味で、読書が止められない。 最後まで読んで、この作品のタイトルは「この光と闇」ではなく、「この闇と光」である意味が腑に落ちた。 光と闇、美と醜。 それらを対比させながら本当の幸せ、本当に生きるというのはどういうことなのかを突き付けてくる。 特に第一章はゴシック小説のように美しい世界。 侍女の名前ダフネから、ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」を思い出してしまった。 あれも、美しい世界と気配の怖さが際立つ小説でした。 “しかし、朧とはいえ、形や色を知ったままで過ごしたあまりに長い闇は、美への憧れを増幅し続け、あらゆるものを美化していた。すべては言葉だった。すべてはイメージだった。”
1投稿日: 2015.12.23耽美と倒錯と衒学、そして世界の反転。
よかった。偶然に手にした本だったのに、また作家読みすべき作家が増えてしまった。 この耽美と倒錯と衒学の世界、皆川博子さんの作風と似てる気がしてたら、解説が皆川さんだった。やはり。絶対読者層かぶってるだろうな。 ぼんやりとほの暗く、「閉じた」雰囲気を持つ物語。終盤、半ば無理矢理に開かれた物語世界の枠が最後に再び閉じられたようでもあり、あるいは枠そのものが溶けてしまったようでもあり。そこから広がる新たな世界の色は、眩しい光なのか甘い闇なのか。不安と希望が融け合うことなく綺麗にくっきり半々づつな幕引きが見事。 ・・・と、感想がやたら抽象的になってしまうのは、何を書いてもネタバレになってしまいそうなので・・・。
1投稿日: 2015.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
愛情と憎悪が入り交じるとても綺麗なお話。 展開は予想できるが、章の配分によって章があることを忘れ、唐突に話が終わって新しい章に移る瞬間は一瞬混乱する。 タイトルの意味もしっくりきて、幸福なのか不幸なのか、どちらにも決められない何とも歯痒い思いが残った。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログゴシックミステリという聞き慣れない単語につられて読了。光よりも「この闇」を先をに持ってきていることから一筋ではいかない作品だろうなと思っていましたが、前半と後半でこうも雰囲気が変わる作品も珍しい。 盲目の少女が主人公だったので、ミステリーとしてはなんでもできてしまいそうだなと少し熱が冷めつつも読んだ。大興奮、というわけではなかったけれど、闇が光で、光が闇というのをうまく描いた作品だと思う。それでも前半がだらだらしてしまっていて退屈に感じてしまった。必要なんだろうけれども…。ミステリーとして期待したら少し期待はずれに思えてしまう。
1投稿日: 2015.09.02
powered by ブクログ表紙の絵の美しさで購入した本。 ジャケ買いを信用してないのと、絵の感じが少しマンガ感があった(好きな絵だけど)ので、あまり期待はしてなかった。 でも中身も綺麗な本でした。 危惧していた薄っぺらさもなく、むしろ根底にあるであろう真意に自分ははたどり着けてないんだろうな、と思うくらいには重厚なものでした。 というか作者がもう亡くなっているというのにも驚き。銅版画家だったんだね。 共感という面において、あまり自分に刺さるものが無かったので個人的評価が落ちてしまいます。 絵画の知識があれば、「父」の胸の裡やレイアの感動、衝動が、もう少しは理解できるんだろうな。
0投稿日: 2015.07.07
powered by ブクログかなり放置してたけど、読むとあっと言う間で面白かった。結末は全然よめなくて推理力の足りなさのおかげで楽しめました。
0投稿日: 2015.06.11
powered by ブクログめちゃくちゃ懐かしくておもわず購入。新装版です。巻末が皆川博子さんによる解説に替わっていました。(豪華!)叙述トリックの走りというか、これにちょっとしたトラウマを(良い意味で)与えられた人って割といるんじゃないかしら。結局、実は真相がはっきりしてないところが(良い意味で)気持ち悪くて、読み終わっても終わってない気がする。
0投稿日: 2015.06.09
powered by ブクログ世界観に引き込まれます。前半と後半で異なる世界が描かれています。子どもだった主人公が、残酷なまでに唐突に、現実を突きつけられ大人になる過程が、スッと頭に入る文章で語られていて一気に読了しました。 真ん中から謎がどんどん解かれていくので、ラストはもっと大きな返しがあるのかと思っていましたが…しかしあえてぼやかす終わり方も含め、美しい世界観に耽らせてもらえたので、評価は☆5つです。 ★再読 2021.8.22 あまりネタバレしたくないので語れないのですが、目の見えない闇の世界でイメージしていた極上の美、光……それはもしかしたら、ほんとうに幻想だったのかもしれません。実在しない夢物語だったのか。あるいは本文がしめすように、何から何まで「おとうさま」が仕掛けた罠だったのか? 私はあまり古典や絵画に詳しくないのですが、作中には有名な物語や絵画も多数登場し、またそれぞれわかりやすく説明されているので、読むにあたって混乱はせず、世界観は伝わってきました。その方面の専門知識があれば、もっとおもしろく読めるのかもしれない。 盲目の世界を描写する表現力はさすが。 読後感がなんともいえず耽美。 おもしろくて一気に読みました。 何回読んでも評価は☆5つ!
6投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログ前半の盲目のレイア姫と国王である父、ダフネや兵士といった登場人物とのやりとりや、異国情緒の雰囲気を漂わせる内容から、後編の日本現代にいきなり行き戻されるのはそうきたかとハッとさせられた。 前半の盲目のレイア姫主体からなるストーリーは人間の触覚や聴覚からなる描写が多い中、題名の光と闇という、視覚からなる描写も含まれていて、読んでいてレイアがとても繊細な感性を持っている事が伝わってきた。 途中までは全てレイアの妄想かと思っていたが中々斜め上の展開で良かった。
0投稿日: 2015.05.04何も知らないで読むべき
ストーリーもなにも知らないで読んだからこそ楽しめた。 読み進めて退屈になってきたところで、 あれ?なんか変だ。と。モノクロだった世界が急にグルグル変化して、この世界に吸い込まれた。 そして、すぐに再読した。
6投稿日: 2015.05.04
powered by ブクログ素晴らしいの一言に尽きる作品。前半に散りばめられた伏線と、後半につれて明かになっていく事実。久々に一気読みしてしまった。 だがしかし、欠点がなかったかと言えばそうでもなく、なんだか凄そうなミステリーかと思いきや、ラストはあっさり目で、途中から何となく解ってしまい、そのまま予想通りの展開に落ち着いてしまった。 それでも文体や雰囲気は極上で、魅力的な作品。作者は既に他界しているのが残念でならないです。
1投稿日: 2015.04.15
powered by ブクログいろいろと想像をかき立てられる本。 森の奥、父の愛情と柔らかな絹のドレスに包まれて暮らす盲目の姫。 ゴシックの香りが濃密に漂う文体、言葉選び。 そして、そんな生活が突然変化を遂げる。 ゴシックが好きじゃないという人にもお勧めの1冊。
0投稿日: 2015.04.13
powered by ブクログ前半のどこか異国な感じから、中盤でいきなり現実に戻されて驚き、 そうきたか〜と読み進めていると、また最後で、え、はっきり謎解きさせない訳?と、ちょっともやもや。 それにしても、幼少期の影響って大事なのねと。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログ裏表紙を読んでから読みはじめてしまったので、驚きが9割減というか、そういう描写があるんじゃないと思いながら読んでしまった。 客観的にみたら、心酔する相手がだいぶアレだと気づくのに何年かかるのだろうか心配しておく。
0投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログうわ〜美しいミステリーだ。一気読みした。 これ、男性は好きだろ。ストックホルム症候群。最後が曖昧?きっと王国は続くんだよ。 いやぁ面白かったなぁ!
0投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログ盲目の王女レイアは、父王の愛と美しいドレスや花に囲まれて育てられていたがある日一変してしまう。混乱の中、驚愕の真実が・・・ 一見ファンタジーと思えるのに、後半からガラリと変わっていった。読んでる私も、どういうこと!?ってなりながら読んでたなぁ・・・ 幻想と現実が混ざった不思議な作品だった。
0投稿日: 2015.03.20
powered by ブクログ挿絵のない小説はこれだから、たまんねえ!! たまに「あれっ?」となってチラチラと読み返したりはしたものの 一気に読んで、読んで、……寝不足だ。 この後の2人を想像するとゾクゾクする。
0投稿日: 2015.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二時間ほどで読み終えました。 ネタバレなしで感想は無理なのでご注意。 「感触」と「想像」に満ちたレイア姫の独白で、盲目であることはすぐに伝わってきます。 目が見えない、という表現を使わずに、誰もが察することのできるかたちで描写しているのを読んだとき、この本を買おうと決めました。 あらすじとしては、 森の奥深くで国王である「父」と盲目の「レイア姫」はひっそりと暮らしている。魔女のような「ダフネ」はいつも沈丁花の香をさせ、レイアを叩いたり、殺してやる、と、罵ったりする。 レイアは、誰にも見つからないように閉じ込められている。父親は、国を隣国に奪われた元国王で、ずっとレイアの側にもいられない。暴動を起こそうと企てている。レイアは、文字を覚え、音楽に親しみ、知的好奇心を強く、すくすくと育っていく。五歳から、十三歳まで。 レイアの誕生日―ワルプルギスの夜が訪れると、父はたくさんの贈り物をくれる。薔薇の形のボタンがついたドレス。可愛い犬。そして本。 だが、日々は突然に終わりを告げる。 ダフネに連れられ、レイアは外に連れて行かれる。墓地で発見されて、本当の両親だという人たちが迎えに来る。手術をして、目が見えるようになった。美しいものばかりに囲まれて夢想の世界に生きていたレイア、玲は、現実の世界の醜さに辟易とする―――。 夢物語のような前半部から、レイアが現実世界に連れ出される落差はなかなかの見もの。 誘拐のあたりまでは想定内でしたが、レイアが男の子だとは予想外でした。 最後の二章くらいの展開は、犯人らしき人物の独白の章(レイア2)、そしてその次の章で「レイア2は玲による物語だ」と明かされます。 最後に玲と対峙する「父」は、それは玲の誘拐されたという実体験と、その人物を繋げて描いた妄想にすぎない、と悠然と言います。 そして玲は、絶対に彼が自分の父だと主張する。 「善」と「悪」を両方持ち合わせているアブラクサスのように、「虚」と「実」もまた入り乱れているこの物語。 幻想的で、耽美で、緻密に練られた美しい物語です。 物語の中に出てくる文学や音楽もきれい。 ゴシックやミステリと呼ぶのが正しいのかは微妙ですが、面白かったです。 ただ、後半の展開が怒涛で余韻が残らないことが難点かも。 前半が美しく濃密なだけに、後半入れ込んで読めないですよね。(たぶん、そこのギャップを狙って書いてるんでしょうけど)
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ幼少時に盲目に見舞われながらも、父王から光の娘と呼ばれ、文学や音楽、絵にまでも想像で触れてきた美しき王女に降り掛かる突然の大どんでん返しに驚き。現実よりも先に美しいものを知ってしまった者の現実に対する見方の変化が新鮮。そして自分が突然平凡であることを突きつけられるとはなんと残酷な。一気読みしてしまったが、宙づりにされた結末がもやっとする。
0投稿日: 2015.03.05
powered by ブクログ皆川博子さんが書評をしたためていらっしゃったので購入したが、期待以上の作品だった。そこかしこに謎と美が散りばめられ、明かされるときになってはじめて仰天、というかはっとさせられる作品だ。これ以上は何を書いてもネタバレになってしまうので沈黙するが、あらゆる意味で糸に絡め取られるような作品である。
1投稿日: 2015.03.05
powered by ブクログ終わり方が予測していなかった展開でとても驚いた。途中で疑問に感じた文章はでていたが、最後まで読んでやっとストーリーの全貌が見えた。光と闇、被害者と加害者、正義と悪、血のつながりと他人。少しファンタジーでもあり、少しミステリーでもある不思議な一冊。
0投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログ盲目のレイアは城に囚われた身でありながら、父の深い愛情によって育てられる。しかしある日突然レイアは城の外に連れ出されてしまい…。 序盤は西洋の昔話のような囚われの身の姫の日常が描かれ、レイアが父によって様々な芸術を知り教養を深めていき、目が見えないながらも美しさを知っていく様子が綺麗で、 また父をレイアが父を心から尊敬し、また愛している様子が心理描写や二人のやり取りから見てとれて、 レイアが不幸な境遇ながらとても美しい世界に生きていることが伝わってきます。 そして後半からが急展開! ミステリとしてのトリックも印象的ですが、それ以上にしっかりと描かれているのが環境が変わってからのレイアの心情です。前半の甘美で醜いものが排除された世界を読んでいるからこそ、その心情が非常に伝わってきます。それは単なる過去への懐かしさという感情ではなく、もっと崇高な美しい世界への郷愁と、失われた世界に対する喪失感をとても美しく描かれいているように思います。 今の社会や生活に疲れている時にこの本を読むと、さらにレイアの感情が伝わってくるのではないでしょうか。
1投稿日: 2015.01.26
powered by ブクログ皆川博子さんの解説に惹かれて読み読み。ネタバレ読みやらないように一気読み。 主人公の目が見えないので聴覚・嗅覚・触覚についてたっぷり描写されてる。視覚情報が無いのに耽美な空間だと分かるのにうっとり。 視覚情報があると今度は情報量に驚き。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログ絶対に自分の好きな世界が広がってる確信があり、年末に表紙買いをしたので初めて読む作家の作品。 文章が、表現が、とても美しくて読み進めるのが勿体ないと感じた序盤。 あれ?なんで?と違和感を感じ始めた中盤。 事の真相が見えた時に、そういうことか!!とそこから最後までは駆け足で読み進めたけど、結末が少し物足りなく感じてしまったので−☆1つ。 久しぶりに美しい文章に出会えた。
1投稿日: 2015.01.09
powered by ブクログずっと読みたかった本。しばらく絶版状態だったが、最近になってようやく復刊。待っていてよかった。本作は著者の教養に裏打ちされた何とも言えない美の世界を感じ取れる作品だと思う。「闇」と「光」の反転した物語、たっぷりと堪能させていただきました。 本編の方は完璧なのだが、文庫本の帯、そして裏表紙のあらすじの書き方は絶対いただけない(平成26年11月25日発行版)。悪いのは著者ではなく編集者だけど、あえて星をマイナス1とさせていただいた。角川書店さん、増刷したら直してください。(ついでに他の絶版本の復刊も)
1投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ初めて読む作家。著者である服部まゆみと長野まゆみと勘違いしていた。いつもと違うなと思ったら服部まゆみだった。内容は耽美だが、好きな作品とは言えず…。こんな耽美もあるんだなという感じで捉えてみた。苦手意識が先行し、読むのに一苦労。
0投稿日: 2015.01.02
powered by ブクログう…うーん… 好きな人はハマるのだと思うけど、耽美の世界にのめりこめなかった。この叙述トリックは面白いけど、いかんせん読後感が好きになれない。 主人公の苦しみがずっとまとわりつく。 面白いんだけど、明るい作品が読みたかったかな。。
0投稿日: 2014.12.29
powered by ブクログ休みの日に面白い本がないか探していて、あらすじを読んで直感で買った本。 暇潰しにと思ったけれど一気に読んでしまった。 ファンタジーが好きであまり先を考えずに読まない自分にとって後半のどんでん返しは凄かった。 作者の文章の書き方がすごく好きです。 最後の結末はなんだかもやもやするのでなんとも言えない気持ちにもなりましたが。 またもう一度読み返したいと思う一冊。 また機会があれば作者の違う本を読んでみたい。
0投稿日: 2014.12.13
powered by ブクログ談話室で目にとまって、読みたいなと思っていた本。 本屋を何軒か探してもなくて、ここになければおしまいだ!というくらい大きい本屋でやっとみつけました。 「レイア 一」を読んでる時からあった、若干の違和感。 帯にもかいてある「大どんでん返し」で驚きはしましたが、次にもっとすごいのがくるはず!と思っていたのでちょっと拍子抜けしてしまいました。 この本はどんでん返しやミステリを楽しむのではなく、世界観を楽しむものなんだな、と思いました。
0投稿日: 2014.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の言葉さえなければ、気持ち良く驚けたのに。大まかな真相は序盤から薄々予想できてしまった。それでも続々と明らかになる細かな真実が、逆に光を覆うかのように謎を残す。 新しい一歩を踏み出せたかのようで結局逃れられない終わり方は地味に怖かった。
0投稿日: 2014.12.10
powered by ブクログどんでん返されて驚きました。 え?このタイミングのこの台詞。 ミステリ好きですが、どんでん返しがなくても綺麗な世界はとても心地よかったです。 題名が“この闇と光” “光と闇”ではないんです。なるほど、と思います。 あらすじや帯を見ずに、読み進めることをおすすめします。
0投稿日: 2014.12.07
powered by ブクログあーなんか耽美文脈で聞いた名前だなー。 →検索で評判を見ようとしてなんとなくネタバレを見てしまう。 →解説の皆川博子も警告してくれてるじゃん、俺の馬鹿。 →でも、よかった。
0投稿日: 2014.12.04
powered by ブクログラストが気に入らないが、傑作。 もう少しエグく重い意味や理由が欲しかった。 ただそれだけ、みたいなのは納得できない。
0投稿日: 2014.11.29
powered by ブクログ再刊。 旧版で読んだときも続きが気になってしょうがなかったが、再読でも変わらなかった。内容はけっこう覚えていたんだけどね~。 内容については触れない。この本は何を言ってもネタバレになってしまうw 二、三、気になる点が無いわけではないが、作品の面白さを損ねるものではない。 解説は皆川博子。ファン層がけっこう被ってると思うw
0投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログ森の奥深くで過ごす囚われの盲目の王女・レイアのお話。 仄暗いお話。 絶対裏切られるものかと思いながら読んだのにうらぎられてしまった。 光と闇は、どちらが心地いいのだろう。
0投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なにをいってもネタバレになる小説。 これを読んだ学生当時、わくわくしながら読んだ覚えがある。 が、逆に「おおいなるトリック」と銘打たれていたために、逆に表現に注意して読んだ結果、かなり初期の方で真相がわかった。 これはかなり不幸なことだと思う。 作者が注意して繊細に織り上げられた物語は、真相を隠すべく絢爛たる文章で飾られている。 その舞台装置だけでうっとりと楽しめる。 これこそがおおいなるトリックであるとわかっていても、閉塞感、父と王女の間にある森茉莉の『蜜の部屋』に似た淫靡な雰囲気、盲目の王女の『視点』で語られる世界の退廃的な美しさに陶酔できたほうが絶対いい。 レビューや広告を目にせず、ふらっとこの本を読めた読者は最後読み終わったときの、喪失感を味わいつくせる僥倖をかみしめてほしい。 ただ、タイトルがこれしかないといえばそうなのだけれど、あまりに直接的過ぎてそっけないかな、と今も昔も思う。
3投稿日: 2014.11.24
