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現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義
現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義
池内恵/講談社
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総合評価

17件)
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    なんでか積読に入っていた本。 1967年から2001年頃までのイスラム社会の「時代精神の歴史」を解説する。 2002年発行なので、当然ながらそれ以降の情報はない。 ユダヤと西洋に対する敵愾心、国内の問題から目をそらすためにそれを利用する者、知識人ですら陰謀論を信じる傾向。 インターネットの発達によって、それらが改善することはあるのだろうか。

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    投稿日: 2025.02.15
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    人はほぼほぼ脳の中に現実を抱えている事を面白可笑しく論じている点は良いなぁ〜 ただ、筆者が西洋に絡め取られていて現状肯定的に現支配者を擁護する形にしかなってないのが残念。 まぁでも、これから研究者として名を成そうと出版に漕ぎつけた本なんだから当たり前か? 人は自分を生きながらせる使命を松任する為に利己となる訳だがひとりでは生きられないという類的な性質もあり、利他も求められる。 人として生きるのはなかなかに難しい…

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    投稿日: 2022.01.20
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    (「BOOK」データベースより)amazon なぜ今、終末論なのか。なぜ「イスラームが解決」なのか。学術書からヒットソングまで渉猟し、苦難の歴史を見直しながら描く「アラブ世界」の現在。

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    投稿日: 2019.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2002年刊。同時多発テロ前後のイスラムアラブの西欧・国連(平和維持活動含む)・キリスト教への対抗や反抗の根底にある民衆意思を解読すべく、そのバックボーンとなる社会思想を史的淵源から解明しようとする。著者は国際日本文化研究センター助教授。内容は些か偏頗に感じるが(イラク・バース党やペルシア・イラン革命等の、アラブ民衆への思想的意義の指摘が少ない)、テロ行為に向かう彼らの心性の一部を垣間見うる。また、一神教の終末思想につき、イスラムのみならず、ユダヤ・キリストも含めてコンパクトに解説。個人的にこの点は有益。

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    投稿日: 2017.01.20
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    著者の別の書籍が好きだったので。9・11事件直後の本のため内容は若干古いが、充分今にも通ずる。アラブ現代史の原点と言われる1967年6月に起きた第三次中東戦争をどうアラブの民が受け止めたか説明している。大まかに二つの流れがあり、一つがマルクス主義に基づく人民闘争論。提唱者は先の戦争の敗北をプチブルジョア政権に求め、プロレタリアート人民の闘争を呼びかけた。この動きはパレスチナ解放運動にも発展した後、世界各国の革命の失敗により自滅したが、イスラエルを仮想敵とした陰謀論として形を変え禍根は残った。もう一つの流れが宗教信仰回帰主義。「イスラームこそ解決だ」と提唱した楽観的なイスラーム主義が、後のイスラーム原理主義の台頭を促したのではないかと作者は言う。カラダーウィーによって提示されたあくまで諸々の問題が解決した状態の理想論、結果は提示されるが手段は一切明示されない楽観主義がイスラームのパラドックスを現しており非常に面白かった。これらの流れが高まる終末意識・陰謀史観・オカルト思想に繋がったらしいが、現在はどうなっているのか気になる限り。

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    投稿日: 2017.01.06
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    出口治明氏の著作の中で勧められていたことから興味を持ち、読んでみた。 アラブ社会の根っこにある思想を、アラブ世界の著作物等を読み解く中で明らかにしていく。 イスラーム主義=楽観的(理想的社会と現実のギャップを埋める必要性を認めない)で排外的(イスラーム的なものと外来的なものを区別し、後者にアラブ世界の問題点を一方的に帰責する)なもの。 これらは、『コーラン』や『ハディース集』自体には、社会や制度に関する規範が具体的に示されていない一方、イスラーム教徒は、「イスラーム=教徒の全生活を規定する包括的システム」であると信じており、多様な要素を「イスラーム的」なものとして構想できることから生じている。 本書が出版されたのは2002年であり、イラク戦争、アラブの春、ISILの台頭等には当然触れられていないが、現代のアラブ思想(前記イスラーム主義や、イスラーム教がもとより胚胎し、現代でも流行する終末論)が抱える問題点が、これらの事態にも深く関係していることがよく分かる。 アラブ・イスラーム入門としておすすめ。 第9刷にしてわずかながら句読点にミスがあったのは気になったが、難解な記述なども無く、とても読みやすい文章。

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    投稿日: 2016.01.31
  • 現代の十字軍アメリカ

    FBをフォローしていると色々参考になる池内氏のデビュー作、なかなかついていくのが大変で正直飲み込めたとは思えない。 1967年6月の第三次中東戦争、いわゆる6日間戦争でイスラエルに敗れたのが現代アラブ史の出発点であり、政治的にも、経済的にも、そして文化・思想的にもそれまでの進路から大きく離れることになる。エジプトのナセル大統領が唱えたアラブ統一は後退し、思想は分極化した。一方はマルクス主義へ向かいパレスチナ解放運動は世界革命の一環として捉えられた。その中で最も極端な行動に出たのが日本赤軍だった。イスラエルに対しては「世界的階級敵」という見方がいつの間にか「世界的陰謀の主体」と言う見方がアラブ世界で拡がり、一方で現体制批判からイスラーム主義が伸長した。 イスラーム原理主義の国際展開を思想的に支えているのが、国際社会を宗教的な善と悪の闘争の場として理解し、イスラエルとアメリカをシオニズムと十字軍と捉えこの悪の勢力の陰謀を絶えず読み込むという認識だ。イラクのクウェート侵攻まで介入の糸口を作るためのアメリカの陰謀だとなる。確かにアメリカの方も自らを十字軍のように規定しているように見える。立場に寄って善と悪は入れ替わっているが。 アラブ世界での終末論の広まりを統計的に示すのは難しい。ユダヤ教やキリスト教では優勢ではない終末論がなぜイスラーム教では日常的に確認されているのか、大きく異なるのがテキストの性質である。聖書が後世に再構築されたものであるのに対し、コーランはムハンマドの言葉をそのままアラビア語で記録されたとしている。コーラン解釈の延長線上にアラビア言語学が成立した。コーランにより7世紀当時の差し迫った週末意識が絶えず意識されるのだ。 コーランによると最期の審判の前に死者は復活し、生前の行いを記録した原簿により判決が下りる。天国にあるのは木陰と泉、果物に美女に酒だ。コーランの天国の描写はムハンマドの時代のアラビア半島の男性の精神的・身体的願望を余すところなく伝えていると指摘している。「天国良いとこ一度はおいで、酒はうまいしねえちゃんはキレイだ」はっはっ。 ハディース集を元にすると終末の前兆はすでに現れてきている。貧富の差の拡大、圧政や不正、イスラーム教徒同士の争いと、非イスラーム教徒の侵入。現代の終末論では湾岸戦争がその前兆と規定される。そして終末の前には偽キリストが現れる。アメリカの傘の下での平和こそが偽キリストがもたらす偽りの平和として捉えられることになる。

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    投稿日: 2016.01.23
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    1967年の第三次中東戦争から2001年の9.11にいたる現代アラブ史。 その後にさらに多くの出来事がアラブ世界を震源として世界を突き動かすことになる、その前史。 これまで私は、恥ずかしながらごく限られた知識で偏見に満ちたアラブ世界像をもっていたのだが、それを大きく更新することができた。これまで理解できないでいた、アラブ世界にみられる観念的あるいはイデオロギー的行動様式の背景を知ることができたように思う。 同著者の『イスラーム国の衝撃』と合わせて読むと、「イスラム国」は決して突然変異なのではなく、ある意味現代アラブ史の帰結として登場したことがわかる。わかると、根の深さを直視すると、解決の糸口は遠のき、暗澹たる気持ちは一層深まる。「アラブ世界が不本意な歴史の展開の過程で行き着いた思想的袋小路」(あとがき)だからである。 この閉塞状況は現代日本に通ずるのではないか。我々もまた、終末論の流行をみることになるのだろうか。

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    投稿日: 2015.03.27
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    2001年のアメリカ同時多発テロの翌年に著された同時に至るアラブ、特にエジプトの社会思想についてまとめた書。第三次中東戦争後のアラブの思想界の苦境と、著者自身、偏りがあることを認めつつも、特にイスラーム教における現代の終末論をまとめているのが特徴。少なくともアラブ世界の一面を示しているのだと思います。

    1
    投稿日: 2013.11.30
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    面白いは面白い。内容は詳細。 だいたい流れも掴めたが、もう少し分析対象の期間を長くして、アラブの思想を概観できると良かった。

    1
    投稿日: 2013.06.01
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    アラブ社会の現代史を簡単にまとめながら、二つに分かれていった思想の潮流を読み解く。 非常に読みやすく、わかりやすかった。 こうして二つに分かれた思想は理どちらも行き詰まり、終末論や陰謀史観が出現する。 終末思想が人々の心をとらえたり、求められたりするようになった、要因を思想史として見る上でわかりやすく、興味深かった。 しかし、この閉塞感や袋小路に陥った理由を思想の問題で言い表すのは、限界があるように思えてならない。 閉塞的になる原因は、エジプト庶民の多くが感じている経済的事情にあるように思える。つまり一向に良くならない雇用問題や貧富の格差の増大などである。 それらはこの本が出てから10年たった今でも、根本的には変わっていないように思える。

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    投稿日: 2013.04.22
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    原宿ブックオフで購入する。数年前に、購入した記憶があるのですが、中身は全くおぼえていません。著者は、イスラム政治思想の研究者です。興味深い著作です。また、非常に巧みな文章です。テーマは、現代のイスラム思想です。僕には、平凡な疑問があります。イスラム原理主義は、アラブ社会の貧困等の諸問題を背景として現れるのでしょうか。それとも、それは、ひとつの要因に過ぎないのでしょうか。National Geographicに掲載された「引き裂かれるパキスタン」では、パキスタンのイスラム原理主義は、イスラム教的背景は関係なく、パキスタンの貧困に由来するように描かれています。そうであるならば、「イスラム原理主義」ではなく、「社会主義」でもいいのではないでしょうか。もちろん、別の旗印でもいいはずです。なぜ、イスラムという仮面が必要なのでしょうか。それが、僕にはわかりませんでした。この本によると、「イスラム原理主義」が、アラブの人々の心を捉える前に、「社会主義」等の思想に、アラブの人たちが魅了されていたことが紹介されています。ただし、ナセル、パレスチナ解放機構等の挫折により、アラブの人々は、それらの思想に失望しました。社会主義等に失望したアラブの人たちは、「イスラム原理主義」に希望を見出したそうです。このようなシナリオなのですが、どうも納得がいきません。戦前、日本の共産党等の左翼が転向して、社会主義を裏味に含んだ右翼になった人たちが数多くいました。ただし、選挙をおこなえば、政権を獲ることも射程圏内にあるイスラム原理主義と異なり、彼らは、大衆を基盤にした大勢力になったわけではありません。政権なんて、問題外でした。この本では、転換前、転換後の思想状況は語られていますが、そのプロセスがよくわかりません。もう一度丁寧に読む必要があるのでしょうか。このころの現代新書は、読み応えがあります。最近の現代新書は嫌いです。

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    投稿日: 2012.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了—1月9日 【感想】  本書は、現代アラブ社会を取り巻く陰謀説や終末論などアラブの言説空間からアラブ社会思想を読み解くもので、非常に示唆に富む。特にイスラーム主義とイスラーム原理主義の筆者なりの把握の仕方が、今まで当たった書(新書が多いが…)の中でも格段に理解し易いし。また個人的には論文の書き方、特にテーマの把握に関して、場合分けや部分と全体の関係性を意識した、非常に分かり易い書き方だと感じ、としても参考になった。  イスラーム研究者にはイスラームに近代の超克を見いだす過度に入れ込んだ言及が見られる場合もあるが、本書ではあくまで淡々と、イスラーム側(イスラーム主義など)の思想の問題点を分かり易く言及している。問題となったきっかけには深入りせず、むしろムスリム/ムスリマがそれを信仰及び置かれた苦境と結びつけ、どう解釈するのかにテーマを絞っている点がよい。  本書は、2002年に大佛次郎論壇賞を受賞したようだ。賞がどんな種類のものかはよく知らないが、軸を設定し、新書という制約を逆に利用した分かり易さ、把握のし易さの点で読む価値はあると思う。筆者の池内恵さんはこの本を28歳で出版している。イスラームのいくつかの解釈を巡って議論を学会でも議論を提起しているようで、今後の楽しみなイスラーム思想の研究者である。 【まとめ】  1967年第三次中東戦争におけるアラブの大敗を境に、その原因をどこに求めるかによって、思想的分極化が生じた。一方で、急進的マルクス主義の影響を強く受けた「人民闘争」論が生じ、他方で宗教への回帰現象を伴う動きへと分裂した。そして現在のアラブ思想はそれら分極化した言説空間の隘路と言える状況である。 <人民闘争路線からの解釈>   人民闘争論は1967年の敗北の原因を、マルクス主義の歴史解釈で捉え、プチブルジョワ階級の支配の弱さに見る。そしてまさにこの敗北が、これを契機として人民が階級意識に目覚め、民族的な敗北を階級闘争を始めるきっかけとなる重要な政治的営為だったと肯定的に解釈し、民族の自尊心を保った。重要なのは、この人民闘争論に民族主義が加わったこと、また発展途上国の民族主義の成果を通して、「第三世界の人民」こそ西欧中心主義からの支配を脱し、未来を担う主体という意識を作りだしたことだ。このような考えから、パレスチナ解放運動を「世界革命」への一歩として世界史的役割を見いだし、様々な角度から武装闘争を支えることになり一部は世界的な繋がりから、活動が国際的なものとなった。しかし、人民勢力の世界的な衰退とその栄枯を伴にした。 <イスラーム主義からの解釈>  一方で、アラブの大敗を受け、イスラームが解決だとする論調が1970年代から1990年代に生じた。この考え自体に独自の明確な思想体系があるわけではないが、1967年の大敗の理由を、世俗的な側面(支配者や社会における非イスラーム)に求めた。欧米からの「外来的解決」はアラブ社会に解決をもたらさなかったとして、「イスラーム的解決策」提示する。その特徴は、(イスラームの規範が社会隅々に反映された)理想的社会が訪れた「既に解決した」状況を映し出すもので、その「自明」な社会の実現を担うものとして耐えざる「運動」という概念を提示する。それは「部分社会」としての特定の組織•勢力の思想を支えるものであるけれど、現状と理想が適った「全体社会」との間には膨大な隔絶がある。そして、運動と理想社会の大きな隔絶は、運動の絶え間ない拡大によって乗り越えられるという楽観主義に支えられているため、橋渡しをする概念の必要性を認識しない。そのため宗教的信念に支えられ、理想を達成するために「正しい」とされる運動は、現代社会との間に極めて大きな摩擦を生むことがある。一方で、イスラーム原理主義運動と言われるものは、逆にその大きな隔絶を悲観的に捉え、「運動」の外にある「全体社会」そのものを攻撃し、縮小•消滅させ、原理的に、部分=全体と捉えることが出来るという考えにたつ。手段として、非イスラーム的なものの除去のためには武力をも厭わない考えがみられる。 <陰謀論と終末論の融合>   イスラーム主義の運動は、批判勢力やスーダンなど一部政権を担う勢力になった。また外敵への抵抗勢力として、占領や敵との軍事対立の際には非合理的動員を可能にした。イスラーム主義以前にも「外来」勢力に対する「イスラーム的なもの」に世界を二極化する考えがあった。しかしより重要であるのはイスラーム主義の長期的な影響であり、「外来的なもの」と「イスラーム的なもの」との区別に宗教的世界観を持ち込み、前者に「悪」の属性を付与する排外主義的な陰謀論に繋がっていく点だ。  そして、このような陰謀論はオカルト思想を伴った終末論に結びつく。これは「最終的解決」を「来世」と結びつけて実現するというものだ。一般に、コーランにおける終末論は、人知で把握出来ない不可知なものとされる。その教典自体の特質から、初期イスラーム共同体の発展過程に見られた終末観を生々しく保存し、終末の前兆として社会や自然(倫理の退廃、戦乱、自然災害など)の破壊に続き、超自然的な救世主/偽救世主が登場するとされる。そこで偽救世主(ダッジャール)は一時的な繁栄をもたらすも、善/悪の価値を逆転させるものとして描かれている。このような前提のもと、現実に生じる問題(拝金主義など倫理的退廃や湾岸戦争、自然災害)の背後に、アメリカやイスラエルの陰謀を読み込み、それらの提示する表面的な「偽りの善(平和)」を拒絶することになる。  このような陰謀史観は、かつては政権の失政を隠すために支配者側から持ち出されたけれど、最近では反体制側が政権の正統性を否定するために用いられることで拡大再生産されている。この陰謀史観と終末論で興味深いのは、必然的にイスラーム世界が勝利することが描かれつつも、その勝利は最期の審判の後で果たされる「来世的解決」であることを強調することだ。  そして、このような勧善懲悪型の現状把握には対話を進める上で問題が余りにも多いけれど、「終末論」が、現代アラブの苦境を癒すために一定の希望を与えていることもまた確かなのだ。

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    投稿日: 2012.01.09
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    イスラムの現在おかれている思想的現状を 終末論にとり憑かれたものとして描いてしまった本。 筆者の、「こんな風に書きたくないんだけどさぁ」っていう 泣き言というか、うめきが聞こえてくる。 現実はどうか知らない。 これは興味深い資料となるけど、ちょっとこの書き方では 紙幅の問題があるとしても、現実をこれで知ったつもりにはなれない。 まぁ、そう思わせてくれるのが、筆者のうめきなんだけれどもね。 それにしても、死者が這い出してくる終末の刻は 確かに今の全体的なネットワークの包囲網を思わせるところがある。 (これは勝手な意見だけれど) 富めるほど終末が近づくと言う。 そして、獣が現れるというのなら、まぁ、すでに僕らは動物化してるらしいし 終末の刻は通り過ぎてしまったのかなと思うんですけれど、どうでしょう。

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    投稿日: 2011.02.10
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    イスラム原理主義が生まれる過程はわかりやすく、 イスラム社会とアメリカの対立を理解する上で、役立つ。 現代でも「終末論」が絶大な影響力を持つことに驚きを感じたが、イスラム教の特性やノストラダムスの大予言を思い起こせば、納得できる。

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    投稿日: 2010.12.20
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    [ 内容 ] なぜ今、終末論なのか。 なぜ「イスラームが解決」なのか。 学術書からヒットソングまで渉猟し、苦難の歴史を見直しながら描く「アラブ世界」の現在。 [ 目次 ] 序 アラブ社会の現在(狭まる世界認識 悪化する世相) 第1部 アラブの苦境(「一九六七」の衝撃―社会思想の分極化 「人民闘争」論の隆盛 パレスチナへの視線 ほか) 第2部 高まる終末意識(終末論の流行 セム的一神教と終末論 『コーラン』の終末論 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2010.11.23
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    出版年からも分かるように、9.11に触発されて出されたもののひとつだと思われる。 9.11についてはほとんど述べられていいないけど。 『ハディース集』なるものがイスラム教にあるとはしらなんだ。 イスラム教の教義や、世界観について。 イスラムのあまりよろしくない部分を多く取り上げている。

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    投稿日: 2008.03.27