
総合評価
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powered by ブクログ区役所の生活課に配属された義経えみるさんが主人公の、ケースワーカーの物語。思ったよりも、個別具体的な事例や専門的な内容の入口的なところにも踏み込んだ、意欲的な作品だったな。ケースワーカーさんが、1人100件も担当するというのは前から知っていたけど、こうして物語の形で見てみると、担当することになる生活保護世帯は千差万別。電話を掛けてきて自殺する人もいるのが、かなりキツイなと思った。「生活保護手帳」と「生活保護手帳 別冊問答集」が分厚くて、覚えるのが大変そうだな。どんな内容か、一度読んでみたい。
0投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新卒公務員のえみるは、生活保護のケースワーカーに配属される。生活保護を受ける方にはいろんな方がおり、対応されるのも大変だなと思う。もちろん、そのような状況にならないようにすることが1番なのだが、貧困、虐待、DVなどがありどう対応するのが良いのだろうと思う。 ケースワーカーになる公務員さんの負担もあるし、生活保護をうけなくてもよいような社会構造も必要。誰しも生活保護を受けるようになってしまう可能性がある。考えさせられる漫画だった。
0投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。 えみるはここでケースワーカーという生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして―― 新聞メディアはもちろん、現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ! [生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕! 受給者の人生に体当たりで向き合う中で、相手の人生の思いがけない面を知り、相手が困っていることをどのように知り、相手との信頼関係を築いて支援するかを手探りで考えながら勉強し奮闘するえみるの成長が、リアルな1巻。
3投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。
0投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ命を守る最後の砦 自分の中に「確かなもの」を持ちたい 医者が患者に「かつての暴飲暴食で体壊した」からって、「自業自得だから治さない」とは言わないのと同じです。 非保護者15歳から64歳までの所謂『稼働年齢層』! 催告書 法テラス 自己責任 債務整理 最後のセーフティーネット
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ2014年9月3日発売。 第1話ㅤ生活保護のお仕事 第2話ㅤ福祉事務所へようこそ 第3話ㅤいろいろな人いろいろな人生 第4話ㅤ働かなきゃダメ? 第5話ㅤ働いてもらいます!? 第6話ㅤかくしごと 第7話ㅤダブルワーク
0投稿日: 2022.03.28
powered by ブクログ年末年始に、まとめて7巻まで読みました。 本当に読むことが出来てよかったです。 荒れてしまった部屋の様子の描写、人物のエピソードなどがとてもリアルで、取材協力の大きさも感じました。 CWさん共に、生活保護につながる人達側の事も描いて下さっているのが嬉しかったです。
4投稿日: 2022.02.02
powered by ブクログ福祉事務所生活課に配属になった、新卒の義経えみる。 最初に担当した平川さんという男性の自殺から始まるショッキングな第1話ではあるが、話の重さと絵柄、キャラクターの分かりやすさのバランスがとても良くて変なストレスなく読める。 同じ生活課の同僚の面々も、それぞれ「こういう考え方、スタンスの人もいそうだよな〜」とやけに頷ける、様々な顔ぶれ。 その中で、えみるの直属の先輩である半田さん、頼もしすぎる。 半田さんの言葉一つ一つが、この漫画自体の一つの羅針盤のようだ。
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ福祉事務所に配属された主人公が様々なケースに出会う。 重いテーマをエンターテイメントとして読みやすく漫画にできているところが凄み。 筆者が、下手におちゃらけたり横道にそれたりしないで、正面からがっぷり、生活保護というテーマに向き合っているからだと思う。 しかし、なかなか大変なお仕事ですね。
11投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ漫画から学ぶことは多い。受給している人もケースワーカーの考え方もすごくリアリティがある。どんどん読める。
1投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログ公務員として読んでおきたいと思い購入。 配属されたばかりで1人で何件ものケースを受け持ち把握しなければならない為、重たい仕事だと思う一方で 色んな苦労や悩みを抱えながら生活を送っている方々とどう向き合うかは難しいことだと考えさせられました。
3投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログ柏木ハルコさんの漫勉を見て。生活保護やその周辺の制度には前々から興味があったからこれをきっかけに勉強しようかな。主人公のポンコツさに共感しつつちゃんと仕事に向き合いこなす姿に差を感じ落ち込むなど。
0投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログ借りたもの。 新卒公務員である義経えみるが福祉事務所生活課に配属され、様々な理由で働けない人たちの人生に触れてゆく。 主人公の天然っぷりが潤滑剤になるのだろうか…… と、思って読んでいると、生活保護を受けていた担当の人が自殺予告の電話をしてきて、本当に自殺してしまう。 …自殺予告をする人は一種の“賭け”をしていて、助け、あるいは確認しないと本当に死んでしまう場合もある。実は「オオカミ少年」とは訳が違う。しかし、公務員はカウンセラーではない。個々の事情に対応しきれない現実をつきつける。 垣間見る、精神的に追い詰められた人々の姿…… 虐待を受けていそうな児童(その母親は見かけ明るい)、精神障害者、借金……一概には言えない人間の生き様。 他の主人公を含め、新人たちも四苦八苦している。 国民の血税で支払われている…… 最低限の命を守る最後の砦は、蜘蛛の糸のように地上最強の繊維でありながら細くて弱いものだった。
1投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログ譟乗惠繝上Ν繧ウ縲√→縺?→縺??縺咲黄縺瑚誠縺。縺溘?縺九? 縺ゥ縺?>縺?″縺」縺九¢縺ァ逕滓エサ菫晁ュキ繧帝。梧攝縺ォ縺励◆縺ョ縺九?繧上°繧峨↑縺?′縲∵沛譛ィ繝上Ν繧ウ繧峨@縺丈ココ逕溘?證鈴Κ繧呈?繧九¥縲√◎縺励※繝?繝。繝?繝。縺ォ謠上>縺ヲ繧ゅi縺医k縺薙→繧呈悄蠕?@縺ヲ縺励∪縺??よ遠縺。蛻?j縺ォ縺ェ繧峨↑縺?%縺ィ繧貞?縺ォ逾医j縺セ縺吶? 閨キ讌ュ譟??∫函豢サ菫晁ュキ縺ッ霄ォ霑代↑蛻カ蠎ヲ縺ァ縺ゅk縺後?√←縺?@縺ヲ繧ょ現逋り???隕也せ縺九i迚ゥ莠九r蛻、譁ュ縺励※縺励∪縺?′縺。縲ょスケ謇?縺九i縺ョ隕也せ繧堤衍繧九%縺ィ縺後〒縺阪k縺ョ縺梧怙螟ァ縺ョ繝。繝ェ繝?ヨ縺九b縺励l縺ェ縺??
0投稿日: 2019.10.07
powered by ブクログドラマにもなった、生活福祉課の話。 同僚紹介。 あといきなりの初めての衝撃と、仕事に対する心構えのようなものを掴みかける・・・。
0投稿日: 2019.06.02
powered by ブクログ同じ社会に暮らすであろう人たちの生活が色々な面から描かれていた。私たちは日々、様々な環境、状況、精神状態、などの中で生きていて、そこに他人から見て働かせられる想像力なんてわずかなものであることを実感する。 最近読んだ小説の中で、主人公のことを勝手に自分の都合のいいようにあれこれ解釈して周りの人は喋っているけれど、その実、主人公の感じている気持ちなんてまるで置き去りで主人公からすればその人たちがずれているという状況があった。 多数派はしばしば、自分が正しいと考える。けれど、それはひとつの思いこみでしかなくて、視点の偏りでしかない。 そう思うと、理解しよう、してもらおうとお互いが取り組むことは、大切だなと思った。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ医師ならある程度実情にも詳しいかもしれませんが、なんでこいつが生活保護もらってのうのうと暮らしてんだ!?とか、保護課職員もっと頑張れや!とイライラしてしまう人には一読の価値あるかと。漫画としても普通に面白いです
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログ読了。ドラマがあるようなので、買った。面白い。2巻も買うが、ドラマはどのようにできるのか、気になるので録画予約はした。
0投稿日: 2018.07.15
powered by ブクログ東京都のいわゆる公務員に採用され、福祉保健部生活課(福祉現業)、すなわち福祉事務所に配属された主人公:義経えみる。彼女の仕事は生活保護事業。様々なケースが、取り上げられる。
0投稿日: 2017.12.30
powered by ブクログ図書館に5巻があったので(最近、図書館には漫画ばかり置かれているような気もする)借りた この世界を知らない人が中学生にも見える主人公と一緒に知っていくのにはちょうどいい本のような気もするけれど、現実はこんなに甘くないだろうし、でもそんな現実を描いたら誰も読みたくないだろうし、と思った 「知る」ことは一歩だから 『ブラックジャックによろしく』系の漫画かな
0投稿日: 2017.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生活保護をここまで掘り下げた企画が、よくも通ったものと。社会福祉事務所という局所化したなかでの保護費削減にはげむのは正しいとは思うのですが、非常識な使い方の政務活動費を平気で通すのも公務員という矛盾。結局は、弱い者いじめに近いんじゃないかとも思えたのでした。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログ区の職員として生活保護の仕事に就いた新人女性の物語。生活保護に関するいろんな問題がわかりやすく描かれている。世間一般での生活保護への知識と想像力の無さを補う一歩になりそうだと思えるのは、漫画としてまず面白いから!
0投稿日: 2017.09.08
powered by ブクログ生活保護の仕組みを生活課新人の義経えみるの活躍?と共に学ぶことができる。 2〜4巻を読んだが、なんて厳しい仕事なんだ。。。
0投稿日: 2017.05.17
powered by ブクログこれと言って内容が面白い訳ではない。が、扱っているテーマが生活保護という、他にない、重たい感じ。 多くの人が、普段触れ合うことのない世界を垣間見ることのできる作品。
0投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログ同業他社としてわかるあるあるがいっぱい。 こういうジャンルがいっぱい広がっていくといいよね。不正受給って全体からしたらすごく少ないからね。 主人公がこれからどうやって人の痛みのわかる人間に成長していくか楽しみ。 個人的にはヘンクツな栗橋がすき。訳ありなかんじがして。。。
0投稿日: 2016.04.03
powered by ブクログ今就職活動とか言うものをしつつ、公務員試験を保険としか考えていない学生たちはこれ読んで出直してきたほうがいい。
1投稿日: 2016.03.07
powered by ブクログ生活保護を支援する役所の生活課に勤務することになった若者の物語です。 「生活保護なんて年収がx千万円以上ある私には関係ないない」と思っている人も、そんなに低くない確率で転落?の可能性があると思います。←アフラックか? だって、確か生活保護受給者は200万人を超えているから。 交通事故の年間死者数は多めに見積もっても5,000人。その400年分ですから。 独り暮らしで認知症になったら、、、。 ということでそこには人生のドラマがありネタには欠かないはず、、、なのですが、この1巻目はそれほどドラマチックではないです。 でも面白かったので既刊(3巻まで)ポチりました。安定の柏木ハルコ作ですしね。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生活保護の実態と問題点。色々と浮き彫りになる内容だった。受給することに罪悪感のある方も居て、一部のTVで観る様な生活保護費でパチンコに行っちゃうようなタイプの人間だけではないのだなと先入観で決めつけていたことに反省した。結局の所、受給者も支給者も人と人との関係性もあって難しいんだなと思った。まあ、要は働ける人は働こう。
0投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログブッククラブ仲間から勧められて読みました。生活保護課のケースワーカーを主人公とした漫画。最近、生活保護を受けている方と接する事が多く、色々考えさせられます。それぞれの方には今に至るものがたりがある。そこにプロとしてどう向き合っていくか。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログあらすじ見て気になったので読んみた。生活保護のケースワーカーとして働くことになった子の話。 いろいろ覚えることも多い上に、コミュ力高くないと大変な仕事というのがよくわかった。 そのうち、ドラマ化するんじゃないかなと思う。
1投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ生活保護受給者を担当して自立を促していくケースワーカーの仕事は、精神的にも過酷な仕事である。 ・自殺する人 ・精神的な病を抱える人 ・借金を抱える人 ・自立する気持ちがない人 など、様々な状況に寄り添わなければならないからだ。 ケースワーカーの仕事には福祉職だけでなく、事務職・行政職で採用された職員が担当することもある。
0投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ生活保護のケースワーカーという仕事。主人公の子は完全に社会人になり立てで、悩みも別に友達に相談されるタイプでもないのに、いきなりのケースワーカー。 自分ひとりで何か解決できるわけでもないけど、のしかかってくる仕事や責任は重い。仕事につきたてのころに見えなかったものが見えてきて、ああそうだったなあ、と膝を打ちながら読む。いい本でした。
0投稿日: 2015.07.11
powered by ブクログ新卒公務員の義経えみるは、福祉事務所で生活保護を担当するケースワーカー。生活に困窮した人を目の当たりにし、翻弄され試行錯誤しながら、と同時に同期の頑張りに焦りを感じつつ必死に食らい付いていく。 主人公が新人ケースワーカーという視点だからなのか、ケースの一つ一つが、浅く描かれているような感が。それは、多くのケースを紹介するという作者の意図なのか? 読む視点によって、感じ方が色々と出てくるだろうなあと思った。 今後の主人公の成長が見どころのような印象を受けた。
0投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生活保護が社会問題として取り上げられてから、こんな風にマンガにもなって風刺している。 リアルって一番物語になりやすいけど、 マンガでは是非フィクションをやってほしいと思ってしまう。 現実はもっと厳しいです。
0投稿日: 2015.04.19
powered by ブクログ生活保護がテーマの漫画はこれまで聞いたことがないが、逆によくこのテーマで漫画が描けたと思う。現場感覚で淡々と描かれていて好感が持てる。が読後感は軽くはない。
0投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログ生活保護を取り扱った漫画をはじめて読んだ。 なんだかぼんやりした主人公で、しっかりしていないけど、これから成長するのかな?
0投稿日: 2015.03.24
powered by ブクログこの作家、いぬが絡んだエロい漫画描いていた人だよね。いつの間に社会派になったんだろ。 取り敢えず2巻も読もう。 おいらの仕事では今は無くなってしまったが、家庭訪問というものは確かに色々な人間の生活が垣間見えて勉強になる。 漫画では女の子一人で家庭訪問していたけれど、実際にはどうなんだろ。人手不足でそうならざるを得ないこともありそうだな。
0投稿日: 2015.02.16
powered by ブクログ福祉事務所の新人担当職員が主人公。 生活保護の実態に迫る社会派の漫画。 人間ひとりひとりにそれぞれいろんなことがあるということが描かれていて興味深い。
0投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログ著者の漫画はこれまで何個か読んできましたけれども、今回のは…今までにない感じ…がしますねっ! ヽ(・ω・)/ズコー 基本的に何か取材をしてそれを題材に漫画をお描きになっているように思われるんですけれども…まあ、それはさておき(!)、生活保護の事とか名前だけでその中身まではあまり知られていないと思うんですけれども、そういうことを勉強するという意味で有意義な漫画家と思いました! ヽ(・ω・)/ズコー 生活保護受けるくらいだから大分…というか、かなり生活に困窮されているキャラばっかし出てくるんですけれども…まだ一巻なのでこれは序の口、なのでしょう…。 今後、どういった悲惨なケースが出てくるのか…楽しみでもあり、恐怖でもあります…。 おしまい…。 ヽ(・ω・)/ズコー
0投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ本屋でお試し一話を読んで続きが気になり購入。生活保護かあ…。いろいろ知らないこと多いな。とは言え新人でいきなり100世帯のケースを持たされるって大変そう…。支出は押さえたいけれども本当に必要な所には出し惜しみしてはならない。その辺りの加減が難しそうですね。 とは言え主人公みたいな頼りないケースワーカーさんが付いたら困るなあ…。相談に行ってちょっとわかりません、じゃあ一大決心して行く人も心が折れるのではないかと。自分が軽んじられてるような気がするし。重たいテーマなので難しいですがいろいろ考えさせられます。
2投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ受給者もいろいろ。ケースワーカーもいろいろ。主人公の目を通して、生保を語る上で無視できないヤ◯ザさんとか外国人(ほとんどが中韓)受給者の問題点などにも切り込んでいって欲しいです。
0投稿日: 2015.01.04いつ自分ゴトになるかわからない、ことを肝に命じる。
【日本国憲法第二十五条】すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 国民の生存権と国の役割について書かれたこの憲法からタイトルが取られた本書。 区役所に職員として勤務することになった新卒の義経えみるは、福祉保健部生活課にケースワーカーとして配属される。 生活保護を扱うこの部署で、いきなり100人を超える受給者を担当することになったえみるは、 巻き込まれるように受給者の家庭を訪れ、様々な現実を目にしていく。 片親で生活に苦しむ人も、バブル期にブイブイいわせて遊び、倒産して受給する人も、 ケースワーカーにとっては同じ対象。 いかに仕事に戻り、社会復帰するのか。 生活保護に甘んじている人もいれば、受けるべき人がプライドの高さゆえ拒否し落ちていく… コミカルに描きながらも、対象となる現実は冷たく、鋭い。
5投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログ生活保護を扱う、福祉保健部生活課に新卒で配属された主人公の仕事モノ。生活保護の実態が書かれ、考えさせられる一冊。 著者としても「花園メリーゴーランド」等、力のある著者で、話としてもしっかりしているし、話に入って行ける構成になっている。
0投稿日: 2014.12.15
powered by ブクログ取材を相当してるっぽいので間違ったことは描いていないと思うが、福祉事務所の人ってこんなに積極的に熱く話すのかなぁというのは思う。
0投稿日: 2014.12.05
powered by ブクログ医療現場においても生活保護制度を利用している患者さんに遭遇することがある。 まず本書の帯にある「生活保護って何?」から学んでみよう。
0投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログ内容の簡単な説明は他に任して私は自分の経験に照らして感想を書く。 とは言っても、経験を軽々しくは書けない。私は彼らの人生をどられくらい知っているのか、自信がない。ただ、労働組合運動で10件ほどのケースに接してみて思うのは、例えばパチンコで生活保護費のほとんどを使ってしまって困っているという話を聞いて、軽々しく不正受給だとか、受け取る資格がないとか、生活態度を改めるべきだとか、人に話したり、SNSで書くべきではないということだ。そのことが仕方ないことだとは、私も思っていない。しかし本人に優しく厳しく注意出来るのは、本人と深く関わっている支援者だったりケースワーカーに限ると思うのだ。 私がビックリしたケースにこういうことがあった。ある生活保護受給をしている青年で、仕事も決まったばかりの彼が、新しい給料が出るまでの生活費の1-2万円を借りれないかと言って来たのだ。私は意外だった。彼はたまたま職を失っているけど、側からみても他の受給者の世話を献身的に行い、性格もいいホントに好青年だったのだ。労組としてそういう金銭援助は禁じられているとしても、ポケットマネーで貸すぐらいは何とでもなりそうだった。しかしその時の労組専従はキッパリと断り冷たく突き放した(ように見えた)。彼はもともとパチンコ依存症とでも言うべき理由で受給者にまでなったというのだ。金はなくとも餓死しない知恵はあるだろう、というのが専従の考えだった。つまりは厳しく当たらなければならないケースだったのである。私は自分の考えの甘さを恥じた。 不正受給は件数で全体の2%、金額では全体の0.4%にすぎない。一方、利用することか可能な人が利用している割合(捕捉率)は2割程度だ。あとの8割は利用していないのだ。 我々納税者は、しなければならないのは、不正受給を糾弾することでも、生活保護費の増大を嘆くことでもない。命の危険に晒されているあと8割の国民の生存権を守ること、増え続けている生活保護費の元凶になっている穴だらけのセーフティーネットの責任を追求し再構築を求めることだろう。「その財源はどうするのだ」と必ず反論が来る。だからこそ私は「責任」を追求しろ、と言っている。 受給者の就労意欲について、我々がコメントするようなことなど一つもない、というようなことがこの漫画の様々なケースを見るとわかってくる。それこそ、ケースワーカーや支援者の専門的な支援に感謝して期待したい。 いや、一つ我々にも出来ることがあった。受給者は一人一人様々なケースがあることを、この秀逸な作品を通じて「知る」ということである。私も数件だけと、具体的なケースを知らなかったら、こういう確信は持てなかったのだから。
18投稿日: 2014.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ケースワーカーから「ビックコミックで生活保護を取り扱った連載が始まった」と聞いたのを思いだして、コミック1巻を購入。アマゾンも楽天も売り切れ。近所の本屋に一冊だけ置いてあって、側GET1! 作者、取材していて、その圧倒的な現実に驚き、消化しきれず、事実を羅列してる感じ。ネタはまだまだいっぱいあるので、一つの事例を掘り下げて、ドラマを続けていって欲しい。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ生活保護をテーマにしながらあえて主人公のケースワーカーをKYキャラにするとはさすが!よく観察しているんだけど、うまくアウトプットできないタイプ。目が離せないわ!
0投稿日: 2014.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連載開始当初から公務員クラスタ、特にウチらケースワーカーの間でかなりの話題になっていた柏木ハルコさんの「健康で文化的な最低限度の生活」の第1集が販売されましたので購入してきました。 東京都東区の東部福祉事務所に配属された新人ケースワーカー・義経えみるの奮闘を描く物語。 「これから死にます。」配属された初日の終業時間ギリギリにかかってきた一本の電話に揺れる第1話から、ケースワーカーが直面する「どうしたらええの?」をリアルに表現しています。 生活保護を題材にした漫画はこれまでにも「陽のあたる家」があるのですが、視点がケースワーカーというのは漫画ではこれが初めて(なはず)。 生活保護を巡る視点というのは、受給者を視点に受給者をバッシングするか、行政をバッシングするといったものが多く、どちらのスタンスでも現場のケースワーカーは心をすり減らされるため、いつも「キツいなぁ」と思っていたのですが、この漫画では比較的フラットにケースワーカー側、受給者(ケース)側から描かれていて好感を抱きました。 例えば、第4話で保護受給前に作った借金を保護費から返済していることを隠していたケースで、福祉事務所の窓口に行くことを「まな板の上のコイ」「ヘビににらまれたカエル」「針のむしろ」と言うのはケースワーカー側にも理解できる感覚です。 と、いいつつも……実はワタクシ、連載開始から3話まではコンビニで立ち読みしていたのですが、以降は「単行本にまとまってからでいいや」と放置してしまいました。 第1集ということもあるのでしょうが、一つ一つのケースの踏み込みが浅く、「ケースワーカーあるある」に留まっている感が否めないなぁ、というのが正直な感想。それだけ、踏み込んじゃうと一話で描けないという所なのかもしれないのですが、少しずつで良いので、薄く広くでなく「ここを描きたいんだ」というのが見えてくるといいんだけどなぁ……。 かなり現実からするとマイルドになっていますが、ケースワーカーという仕事を知るにはちょうど良い一冊だと思います。 第2集も楽しみです。
2投稿日: 2014.09.04
powered by ブクログ憲法25条で定められた「健康で文化的な最低限度の生活」を守るための人々、生活保護のケースワーカーたちの奮闘の日々! 切羽詰まった状況の中にいるたくさんの人の問題を捌きつつ、それぞれの人生を扱う難しさがよく出ています。面白いです。
0投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログテーマが重い。主人公の義経えみるは、生活保護を受ける人と真摯に向き合うにはどうするべきなのか考えなくてはいけないけど、案件がありすぎて一人に入れ込みすぎることはできない。新人のイチ公務員にできることは何なのか。公務員の仕事の大変さも読み取れる。
0投稿日: 2014.08.30
