Reader Store
最貧困女子
最貧困女子
鈴木大介/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

191件)
3.8
38
65
42
9
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最貧困の中でのセックスワーク。 下手すれば死とギリギリ隣りあわせである生活を送る若い女性達。 これが事実なら何とかして地獄のような惨状から抜け出す方法を考えなくてはならぬのだろうが、何故か彼女達からあまり危機感というものが伝わってこない。 子どもを育てながらその日を暮らすのに精一杯、泣く子どもの前でリストカットをしてしまう。 頑張ってはいるというものの生きるための選択法が根本的に間違っていることさえ気付いていないように思える。

    0
    投稿日: 2016.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだか現実のこととして感じることができない。 きっとそれは自分が恵まれた環境で育ってきて、その環境にい続けることができているからなんだと思う。

    0
    投稿日: 2016.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧倒的。恐ろしい。信じたくない。目を背けたい。フィクションだって思いたい。同じ日本とは、同じ時代とは思えない。まじかよ。もう抜粋したい箇所が多すぎて逆に抜粋できない。これまで読んだ本の中で断トツで1番の衝撃。これでもかというほどの具体例。事例。本音。リアル。

    0
    投稿日: 2016.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    目にしたくないような、貧困女子のお話です。こういう話を男性が書くと、客観性がないような話になりがちですが、シンプルにまとめて、希望も控えめに書いてあって読みやすかったです。 また、当事者女性が感情的にブログ風で書いたような風俗話などとも違っていて良いです。 海外の例なども多少あれば比較できたのではないかとも感じました。読んでいてとても辛かったです。 変な話、株やら、つまらない団体やら、詐欺の方々にまわる年間何億ものお金なんかが一部でも、こういったセックスワーク近辺の環境整備にまわればいいのに…と思います。

    0
    投稿日: 2016.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先輩が貸してくれた本。こんな現実がある事に愕然とした。自分は無力で、だからこそ知らなきゃいけない事がもっとたくさんあると思わされた。

    0
    投稿日: 2016.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貧困に陥っている女性を取材し、その実態を書いている。まともな教育を受けて、仕事があり家族がいる「普通」とされている人たちからは想像も出来ないような過酷な人生がごく身近にある。読んでいて辛くなる。しかし、「どうにか助けられないのか」というキレイ事を書いてはいけない気がした。自分自身が「可愛くもなくめんどくさい女子」を社会からはじき出してしまった側の人間なのだから。

    0
    投稿日: 2016.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読む前から分かってたけど凹む。人は、自分が理解できない悲惨は悲惨とは認めないので、本当に悲惨な人は誰からも支援を受けられない。「自己責任」「努力不足」。本当にうすっぺらい言葉だなぁ。

    0
    投稿日: 2016.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんか、なんとも言えない気持ちに笑 確かに見た目が悪い娼婦や風俗嬢っていうのは性業界でも底辺の立ち位置なんだろうなと。でも、それでも、最低限でも生きていく道はあると思うんだけどなぁ

    0
    投稿日: 2016.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    セックスワークに携わる最貧困女子をひとりでも多く助かるように、社会が考えなければならないと思いました。ほっとけば、心身がむしばわれ、自殺するしかない状況にまで追い込まれる手前で、社会が救わなければ、あまりにやり切れない。

    0
    投稿日: 2016.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ■最も救いの手を必要としているひとは,最も目を逸らしたくなるような場所にいる。単に"援助"というけれど,今目の前で自分が見ているものは,バイアスのかかった現実でもあるわけで……。 ■目を逸らしたくなるような現実を直視するのは,あるいはそれを直視することで自分の心に沸き立つ醜さや利己心を実感することは,相当なストレスです。ですが……それでも,確かにあるものを見て見ぬふりをして排斥することだけはしたくないなと。そんなことを考えた一冊でした。評判どおりの読み応えでした。

    0
    投稿日: 2016.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貴重な取材をしているのだけども、どうもまとめ方が下手で勿体無い印象。それと前著の内容を再利用し過ぎてて残念。「僕は一介の記者に過ぎないので」って言いすぎ。ギャングースの原作には凄く役立ってると思うんだけども、一冊のルポとしては。。。

    0
    投稿日: 2016.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    通常自分の生活とは関連のない人々の現実。何もできない筆者の気持ちや主張がストレートに伝わってくる。 どうしても自分の根底に潜在的にあるであろう選民思想と何ともいえない読後感。 すやすや眠る5歳の娘の横で。

    0
    投稿日: 2016.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「最貧困女子」とは、どんな存在なのか。現場のルポライターが取材を続けて、まとめて一冊。 読んでいて苦しくなりました。家族・地域・制度という三つの縁を失い、何らかの障がい的なものも抱え、社会の最底辺で生きる、セックスワーカーの女性たち。 どうして、ここまで堕ちてしまうのだろうか。 後半の著書の意見は、現場からの生の声だけに深いものでした。 やはり、シングルマザーを筆頭にした家庭の問題から始まり、いつの間にか、その場に辿り着いてしまう存在。 問題は、不可視な状態なのだと認識しました。 差別するのではなく、救う道が必要なのは、明らかです。 心が痛くても、読んで欲しい一冊です。

    0
    投稿日: 2015.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了後の感想としてはまず、よくぞ出してくれました、ということ。著者が取材中に精神崩壊しなかったか、出版後に抜け殻になっていないか、心配です。全国のセイジカの皆様の課題図書に是非。

    0
    投稿日: 2015.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    胸が痛くなる。読んでいてつらい。筆者の言うとおり、貧困とは単に金が無いこととはまた違った状態にあることだ、ということがよくわかる。難も知らずに生活保護たたきをしている連中は本書をぜひ読むべき、だと思う。 あと思うのが、なんで「女子」なんだろうってこと。 女性は体を売るって選択肢があるけど、男性は女性ほどの需要はないよなあ。とすると、もっと悲惨な状況が想像されるんだけど、どうなんだろう。

    0
    投稿日: 2015.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいてハッピーな事は何も書いてありません。 格差社会の連鎖における、女性・売春ワークにフォーカスをあて、傾向分析や細分化をしています。 怖いもの見たさの好奇心で深淵を覗き込むようです。 「彼女らは本当に、救いようがないほどに、面倒くさくて可愛らしくないのだ。」 環境に恵まれなくとも、容姿や性格に問題がなく、離脱できる女子は最貧困には該当しない。 売春ですらセーフティネットではなく、資本主義による格差の縮図、その中でも最下層なのだ。 こんな面倒くさい人間の救済方法なんて、考えるのは骨が折れる。救いもない。 しかし切捨てることが出来ず、方法を考えてしまうのは人情なのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     自己責任論のその先へ…。 制度を拡充させて、連鎖的な貧困を断つ。また、そうした家庭を福祉の網からもらしてはいけない。教育現場は「三つの障害」をきちんと把握する。とくに、学校教育において明らかにボーダーライン上にある子どもに対しての支援を組織として行うべきだ。  社会はもう少しセックスワークに従事せざるを得ない女性に対しての理解を持ってもいいと思う。というか、貧困層がなくなることはないのだから、そうした人たちが救われるような社会構造を目指してほしい。甘え、というのは簡単だけれど、連鎖的な貧困を断つのは難しいし、救われない報われない社会では、閉塞感で息が詰まる。

    0
    投稿日: 2015.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015/11/25読了。図書館から借りて。 ちょっととっぴなアナロジーになってしまうかもしれないが、難民と貧困女子に類似する構造を感じた。本来保護されるべき国家から保護されない、むしろ迫害される難民・避難民と、本来保護を受け、愛されるべき親や家庭から保護されない、むしろ虐待される子どもたち。 「三つ(家族・地域・制度)の無縁」と「三つ(精神・発達・知的)の障害」に苛まれる「最貧困女子」。自らの状況を客観的に認識することを含めて現実を自ら変える力はおろか、助けを求める力さえない人々がいる現実がここにある。安易な自己責任論に陥らずに、絶望的なまでの状況を目前にしてそれでも目をそらさずに、私たちは何ができるのか。不可視化されてしまっている彼・彼女らをどうやって「可視化」できるのか。どんな「居場所」を共有できるのか。 そして、途上国の現実を見て、貧しさの中でも不幸ではない人々を見ながら開発の必要性について疑問に思ってきたことに対する一つのヒントがここにあった。 P49 湯浅誠「貧困と貧乏とは違う」「貧乏とは、単に低所得であること。低所得であっても、家族や地域との関係性が両方で、助けあいつつ、ワイワイとやっていればけして不幸せではない。一方で、貧困とは、低所得は当然のこととして、家族・地域・友人などあらゆる人間関係を失い、もう一歩も踏み出せないほどに精神的に困窮している状態。貧乏で幸せな人間はいても、貧困で幸せな人はいない。貧乏と貧困は別ものである。」 「女性の人権」や「子どもの人権」を語るときの難しさの一つは、「女性」や「子ども」というカテゴリーに含まれる層のあまりの多様さにある。フェミニズムがエリート女性を中心に、「自立した女性」を推進してきたことへの賛否は周知であるが、この「最貧困女子」たちに対して、現在のフェミニズムは力を持つのだろうか。フェミの最前線への勉強はまだ足りないので、もう少し勉強してみたいと思う。 本書を読んで、見えないものを可視化する「人権」というアプローチにこだわりたい理由がわかった気がしたが、同時にそれが、あまりに困難で、心身ともにあまりに力を消耗することであろうことを再確認させられた。だって人間は言葉や文化の通じる同族でいたほうが確実に楽なのだ。そこをあえて恒常的に越えようなんて物好きは、結構並外れた体力と精神力が必要で。だから不可視化できるなら、しておこう、面倒くさいものには蓋、が流れ。でもね、やっぱりどうしても、知ってしまったら、見てしまったら、そのままでよいとはどうしでも思えないから、よっこいしょ、って腰を上げる人が、いっしょにあげてくれる人が一人でも増えるよう、頑張るしかないなぁと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すぐそこにあるにも関わらず未だ自分の中では現実として認知、認識できていないものの輪郭の部分をつかむ、そのためにルポを読んでいる。ジェンダーという枠組みではこれまで直面することのなかった「最貧困女子」の現実。セックスワーク、障がい、関係性の貧困。本市も若年層が抱える問題として先日伺ったばかり。その上で地域のジンケン拠点して何をするのか、何がウザがられずにできるのか。見えないものを見えるようにすること、見えてしまうと大きい。

    0
    投稿日: 2015.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    福祉はどうなっているのだろうと思った。 困っている人が積極的に声を上げてくれないと助けられないという構造になっており、また声を上げたところで個人の意思とは沿わない方向に物事が進むこともある。そして施設によっては暴力の被害にあうことすらある。ということを、この本を読んでわかった。 作者がフェミニストを警戒している理由はよくわからないけれど、作者の提案する恋愛も絆回復の手立てとしてはアリだと思った。ただ、恋愛感情を利用して搾取するような人間がいることも事実。 問題は善悪の基準というか、はた目にはもっといい方法があるように思えるけれど、当人はそれを望んでおらず、むしろこちらからみると絶望的に見える希望を信じている場合、どのように手を差しのべるべきかということ。当人の意思を無視してもよいのか。 とはいえ、子どもがいる場合、負の連鎖を断ち切るためにも福祉が介入して、子どもが最低限の生活ができるようにすべきだと思う。愛情は必要なものだけれど、血のつながった家族だけが与えられるものでもない。 困難だとは思うけれども、作者も提案していたようにもう少しゆるい感じの駆け込み寺があればよいとも思った。書類手続きとかは後回しにして、とりあえず、緊急時に眠れて御飯が食べれるような、心身が脅かされることのない安全な施設。

    0
    投稿日: 2015.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最貧困女子の多くに見られるのは、「三つ(家族・地域・制度)の無縁」と「三つ(精神・発達・知的)の障害」だと著者は言う。 なるほど、貧困におちいっても、家族や地域や制度のお世話になれば、何とか生きていける。 彼女たちには、それがない。 そんな人たちがいることは理解できるが、売春をしてまでも生活保護を受けたくない、という思考回路とか全く理解できない。たぶん、そんな考えができるなら、さっさと生活保護を受けるのだろうけど。 あと、手続きが極端に苦手とか、面倒くさがり、というのも、頭では理解できる。変に無気力な人っているし。制度はあるのに、利用できない人、利用しない人をどうやって救っていくか、というのが問題なわけだけど、「もっと自由に使いやすい制度を」という著者の提案はいかがかと思う。貧困女子に甘すぎみたいな。 頭では救ってあげなきゃというのは理解できるけど、出てくる人たちの言っていることは、ワガママと思えるところもあり難しい。

    0
    投稿日: 2015.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学生時代から10年ほどの間、仲良くしていた女友達がいる。 10代で結婚し、子どもを産み、離婚し、借金返済の為に風俗で働き、心を病み、とうとう生活保護に助けを求めた。 生活保護を受けるところまでは良かったのだけど、それ以降病気を治す気も社会復帰する気もなさそうな彼女に嫌気がさして、疎遠になったのだが。 彼女に対して生活保護を勧めたのは私。 あれで良かったのだろうかと自問自答を続けてきて、この本に手を出した。 これは日本ではなく発展途上国の話ではなかろうかと思いたくなるような荒んだ環境に置かれた女性達のことが書かれていた。 セックスワークが貧困女子のセーフティネットになっているということは、想像に難くない。しかし、容姿に恵まれず、コミュニケーション能力も低いとなると、風俗業界でさえうまく生きていけない。知的障がい者と健常者のボーダーの場合もあるそうだ。育った環境も悪く、帰れるところもない。 福祉に助けを求めればおそらく手を差し伸べて貰えるはずだが、彼女達はそれもしない。手続きのこと等を煩雑に感じてしまうというのだ。行政が彼女達と接触する機会もなく、見過ごされてしまうという。

    0
    投稿日: 2015.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ■凄まじい貧困の「三つの無縁」と「三つの障害」  ▸ 三つの無縁:家族,地域,制度  ▸ 三つの障害:精神障害,発達障害,知的障害

    0
    投稿日: 2015.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただ貧しいのではなく人との縁を失い、あるいは見えにくい障害を抱え、次の世代にさえ自分と同じ道を歩ませる事になるだろう最貧困女子。性産業は賛否両論あるだろうけれど、この日本では他の職業よりリスクの方が大きくなってしまうのではと思う。 文章が冷静だが、意見がはっきりしており読んでいて理解しやすかった。

    0
    投稿日: 2015.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たっかい税金払ってんのに、なんでこういう子たちにお金が行き渡らないのか、読んでて怒りたくなるし、悲しくなる。

    1
    投稿日: 2015.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    可視化されない、所得の底辺にいて 制度、近隣の人ら、○(3つの縁)から断絶された女性たち。 さらには、虐待された過去があったり、 行政の手続きが極端に苦手だったり、 親世代から、地域ぐるみでのセックスワーク者だったり。 日本にもいるんだなぁ…と。 海外の貧困とは質がちがう気がするけど、 やっぱりなんとかしたほうがいい人たちだとは思う。 著者は見たものを基本書くだけで、 具体的にこうしたらいいというのはないのだけれど、 (いい恋愛をしたら?てのはあった) いっぱい救われない子達を見て、見る方も 精神限界だと書いている。 本文中なるほどと思ったのをふくめて私も考えてみると、 ・夜中もやっていて、行っても行かなくても縛られない学童保育があるとよい (高学年になると、学童は必ず行くものとしては不要だけれど 家庭に問題がある場合の一時避難所としてや 食事の提供としての機能があるとよい …しかし、そういうのって学童とは別の施設に求めるべき? ・セックスワークの正当なありかた 提供がわの女性の権利をまもる 体に害がなく、社会保障があり、正当な報酬がある 本書では、未成年の売春や、学校・地域とか彼氏があっせんするという規模での抜けられない売春組織、障害者の風俗など、衝撃のレポートが多い。シングルマザーのセックスワーカーも。 仕事自体としては著者はまったく否定していない。 私は、確かになくなる業界ではないのだろうと思うけれど やはり女性がもっと権利を守られてサービスを提供するのでなければ、セックスワークはないほうがいいと思う。 体を使って、危険をおかしてする仕事としてならば 受けて側が高い報酬と敬意を払うべきだし、 違法なものとして隠れて行われたり 年少者がやるからいけない。 子どもは絶対だめ。子どもは徹底的にセックスワークから守られるべきで、 その世代の貧困はイコール虐待…というか家庭に問題があり保護されるべきだから 行政がなんとかする。 小遣いが必要なら健全に稼ぐべき。 愛着障害なら、いい恋愛をする。 安く買われるもんじゃないと思う。 頭のよさはやっぱり大事で、しっかり生活していけるだけの知力、健康な心身、環境が必要。それには教育と、家庭がだめだった場合の行政的に適切なフォロー、助け合う国民性が戻ってくること???

    0
    投稿日: 2015.09.12
  • 提言は理解するが説得力が弱い

    Webで紹介されていたのに興味を持って読んでみました。 ルポ部分はいいと思います。 しかし、後半の提言はアイデアの一つとしては良いと思いますが、説得力に欠けると思います。 説得力に欠ける理由はただ一つ、裏付けるデータが無いからです。 福祉にせよ政策にせよ、それは集団に対して行われるべきで、ただそこにそういう人がいるというだけでは誰も動けないのではないでしょうか? 筆者は学者では無いと断っていますが、今後この問題を更に掘り下げるのであれば適切な人物と共同であたって光をあてるべきだと思います。

    0
    投稿日: 2015.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    風俗オーナーの「女の財産は女である事」という台詞が印象的。ブス・デブ・精神障害の3点セットは女として扱われず、結果風俗でも雇ってもらえず、個人経営のサバイバル系へと堕ちて危険な目にあう。精神障害は生活保護が貰えるので生きていけるハズなのに、その知識も事務処理能力もない程無知。結局他人とうまくやれない人間が孤立し、堕ちていくという当然の結論が示されている。それが病気レベルだと仕方ないのだが。 また、Wワークの人の「昼間の一般企業はセクハラ・パワハラが酷くて、風俗店の方が働きやすい」という台詞も印象的。女を労働力として大切に扱う風俗店に対し、モノ扱いしている一般企業の実態が浮き彫りになっている。 貧困は幼少期の環境が大きく影響しているようなので、解決策としてまずしなければならい事は親に虐待受けたら教師か近所の人か交番に通報する事を徹底的に教育する事。そして大人になってカネに困って生活できなくなったら役所に相談にいく事を徹底的に教え込む事。この2点を確実に実行するだけでもかなり救われるような気がする。

    0
    投稿日: 2015.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年76冊目。 働く世代の単身女性の1/3が年収114万円未満だと言われている。 しかし、月収10万円でも充実感を得ながら暮らしている女性たちがいる一方、本書が語る「最貧困」の女性たちは、単に「低所得」なのではなく、家族・地域・制度との縁を失って泥沼にはまってしまっている。 そして、世の中から可視化されない場所でもがいている。 インタビューで描かれているの数々の事例は想像していた以上に辛かった。 この事実が紛れも無く「日本」にあることを忘れない。

    0
    投稿日: 2015.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の不幸から自らの幸せを噛みしめるのは卑怯だ。 だが、この読み終えた後の「自分と関係なくてよかった」感はなんだ。親がそんな人でなくてよかった。そんな環境に身を置くことがなくてよかった。そんな人が周りにいなくてよかった。 止めどなく 異次元 の話にしようとしている。 自分の想像力すら届かなかった世界に恐怖している。

    0
    投稿日: 2015.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽い興味本位で手に取ったら、重くてショッキングな本だった。 この本によると、日本で働く単身女性の3分の1は年収114万円以下だという。そのような女性たちの中でも、10代から20代の若年層で貧困にあえぐケースにスポットを当てて取材し、一応作者なりの改善策を提示してある。 貧乏なのは個人責任と言い切れない、不幸というか不遇な場合もたくさんある。そもそもシングルマザーの母親が売春で娘を育て、その娘が性産業に踏み入れてしまうのは、仕方がないとは言えないが、ありうるシナリオである。一度性産業に入るとなかなか抜けられない理由も説明がある。 ショックだったのは、障害がある女性がセックスワークで生計を立てざるを得ないというケースや、生活保護を受けることによる差別を恐れてその日暮らしの売春を続ける若い女性の生き方だ。たとえば手続きの仕方が分からないなど、行政の目の届かないところにいる彼女たちは、保護が受けられないという。 経済的に豊かと思われる我が国で、こんなことが起こっているというのは、とても考えさせられる。

    0
    投稿日: 2015.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    信じられない話だった。風俗に手を染めるのは最後の手段かと思うが、ここに出て来る彼女らにはそれしか生きる術がないのがショックだった。彼女らが育ったような家庭は、悪い意味で地元では有名だと思うので、早い段階で行政が子供らに手を差し伸べられるのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2015.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはすごい。 価値観のどうこうではなく、現実はこうなのだと。淡々としているわけでもなく、筆者自身にも答えはない。 貧乏と貧困の違い。さらに、筆者の考える際貧困とはなんなのか。 さらに、セックスワーク自体の現実が何なのかにも考察は及ぶ。 綺麗事では読めない。

    0
    投稿日: 2015.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    漠然とはこの様な世界があることは知っていても、ここまで深刻な問題であることは、この様なレポートを読まなければわからない社会の影の部分。親から子へ、その子からさらにその子へ負の連鎖が続く悪循環。決して放置しておいて良い問題ではないが、自分に何ができるのかと考えても答えは出てこない。辛い内容だ。

    0
    投稿日: 2015.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    普段知ることのない貧困女子の現状を知りました。鈴木さんは、ルポに価値があり、提言は感情的で思いつきに過ぎています。また、女子を性産業に引きずり込む仕組みは仁藤さんの「女子高生の裏社会」の取材が的確でした。本書の重要な指摘は、成人になった重度の知的障害者は放置されていいのか?という点ですね。

    0
    投稿日: 2015.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分がこれまで持っていた「弱者」へのイメージがガラガラと覆された。 本人や家族の責任ではなく、社会全体で考えていきたい問題。

    0
    投稿日: 2015.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    支援が必要(あったほうが良い)な人がいる、支援が必要な人(と作者が思ってる人)を捕捉出来てないという事実は理解出来たし納得感があるけど、どこまで支援すべき(主に金銭的な面)なのか、どうやって支援すればいいのか(この本で書かれている所の縁の不足と障害)がよくわからない。そして正直な所、なんで支援しなければいけないのかが腹落ちしない。生活保護支給と同様に難しい問題ですね。

    0
    投稿日: 2015.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    同時進行で「日本の大課題子どもの貧困」池上彰 編 を読んでいた。 子どもの貧困については、いろいろな問題が複雑に絡み合っていることがよく分かった。 一度、貧困の状態になるとそこから抜け出すのは相当の労力が必要であることが悲しい。 ‶「貧困」と「貧乏」は違う”というのは覚えておきたい重要なキーワードだと思う。 あと仕事柄痛感するけど、最近役所の書類を読めない人が多い気がする。子どもはもちろん、親も。 貧困の状態にある人が役所から遠ざかってしまう一因に書類の複雑さを上げているが、視点が興味深い。 他にも、著者の独自の視点があって興味深い内容が多かった。 子どもの貧困、最貧困女子と言われる存在を可視化していくことは社会の重要な課題だと考える。

    0
    投稿日: 2015.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事柄こういう情報は入って来やすいけど…。どれもこれも印象的だったけど、高卒で地元にとどまる子が、収入の問題で風俗で働く、というのは、かなり印象的。高卒同士の結婚では、自立した家庭が収入面の問題からなかなか作れないという現実。この現実は重い。凄い勢いでアメリカ化している。

    0
    投稿日: 2015.06.19
  • 思考停止中

    自分にとっては、「最貧困女子」全く別世界に住んでいる方々でした。 そしてまた、自分にとっては知らない世界ばかりで現実感が伴ないませんでした。 想像力が足りないのでしょうか? 著者の最後の提言がまた分からない。昔でいう赤線(公娼制度)を復活させればいいということでしょうか? 現在思考停止中の上に、今後このことを考えることもないと思います。私はこういった状況に同情できたり、憤ったりする善人ではないので。

    2
    投稿日: 2015.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    低所得に加え、3つの無縁(家族、地域、制度)、3つの障害(精神、発達、知的)から貧困に陥ると説く。 風俗で収入を得る人の中には、二つのタイプがある。 風俗を仕事とする人の中には、中卒などで体を売ることでしか、お金を稼げない場合がある。 一方で、ウリは素人、風俗はプロと言われるように、職業意識高く風俗で生計を立てている人もいる。指名を得続けるために、自分を磨く努力をする人。 後者のタイプを知ると、頭の中がぐちゃぐちゃになる。 この話に関連した、ユダヤ人にノーベル賞が多い理由も興味深かった。土地や建物を持たないユダヤ人は、頼れるものは知識しかないので、宗教のシステムとして教育を取り入れている。 ただ人間は衰えるもの。人生スパンで考えたら、目先の収益でしかないように思える。 次に、人間は暴力性を持っている。突発的な衝動で暴力も振るうこともある。でも、子供の中には暴力を振るわれたって、親と一緒にいたいと思う子供だっている。そういった子にはどのようなケアをすれば良いのか。 あとは、被害者が、加害者になる構造もあるよってこと。虐待を受けていた子が、万引の常習犯になることとか。 自分の子供には、生きる方法、利用できる制度とか頼れる親戚のツテとかを教える必要があるな。 雇用を生み出せる人になりたいって切に思う。 特に、学童保育。安心できる場所の提供。でもそれには資金が必要。 助けてと言える人と言えない人。なにか自分にできることはないかと考える一方で、親から世襲した風俗家系といった貧困という社会構造の大きさをまのあたりにした。

    0
    投稿日: 2015.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初耳情報豊富で読み応えのある一冊。酷い現実を可視化し、テレビ、ネットメディア等で拡散し、対策を講じないと。

    0
    投稿日: 2015.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少し前に、現代の日本でセックスワークをしている人はみな自由意思でやっているという発言をされた方がいましたが、本書を読むべきでしょう。著者の鈴木大介氏を初めて知ったのはTBSラジオのDig(もしくはSession22)という報道番組だったと思います。テレビやラジオなどの媒体には積極的に出ていらっしゃらなかったようですが、パーソナリティの荻上チキ氏の知り合いと言うことで出演されたとのことでした。 セックスワークの現場にいる女性たちが、どのような境遇に生き、生きてきたのかそのときも話されていましたが、本書はその集大成なのではないでしょうか。 著者は「三つの無縁」と「三つの障害」から人は貧困に陥るといいます。 三つの無縁とは「家族の無縁・地域の無縁・制度の無縁」です。 そして三つの障害とは「精神障害・発達障害・知的障害」です。 著者が現場の取材を通して発見したこの「三つの無縁」と「三つの障害」がいかに貧困を生み出すのか、読む価値はあると思います。

    0
    投稿日: 2015.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自己責任論で片づけられることの多い売春について、特に若い女性の実態と原因について、可視化を訴えるルポ。 その原因は、3つの無縁(家族・地域・制度からの)と3つの障害(精神障害(鬱・総合失調症)・発達障害(ADHD・自閉症)・知的障害)がキーポイントと分析する。 男性に限らず女性も、単なる差別意識から脱して、まずその絶望的現実を知るところから始めなければならない。

    0
    投稿日: 2015.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    去年、今まで見た女性とは違うタイプの女性たちに短期間接することがあって貧困女子って何?しかもそれに「最」が付くのは?となんとなく気になって借りてみた。 内容が想像を超えて重い。辛い。読んでいて苦しいけど中断するのは憚られた。星をつけられない。 彼女たちは年をとってからどうやって生きていくのだろう。

    0
    投稿日: 2015.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015.5.14 読んでいて苦しくなるエピソードがたくさん……。 でもこれが現実なのか。 本当に必要なセーフティーネットが、全く足りないんだな……

    0
    投稿日: 2015.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現実を知ることは行動につながる、もしくは行動の衝動に駆られるということがよくわかった。 女性を取り巻く貧困問題の深刻さがよりリアルに伝わってきた。 こういった現実に目を背けずに、まずはその現実と向き合うことを、これからも大切にしていきたい。

    0
    投稿日: 2015.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見えない世界の話。日本は平和なようでいて、ひどい格差社会になった。なかでも、無縁の貧困女子という存在。

    0
    投稿日: 2015.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    p.104  路上に彷徨い、現金収入のあてもない家出少女の側からすれば、彼らセックスワークの周辺者は、いわば「路上のセーフティネット」だった。ここで忘れてはならないのは、本来の居所から飛び出してきて、もしかしたら保護者から捜索願を出されている可能性もある少女にとって、自力で賃貸住宅を契約したり、自分名義の携帯電話を入手したり、履歴書に住所を書かなければならない一般的なアルバイトをすることは、ほぼ不可能だということだ。彼ら「路上の支援者」はこうした少女らの状況を、よく理解している。そして言うまでもなく、彼らは少女を地元に強制送還しようなどとはしない。彼らは最終的に搾取者になろうとも、少なこともこの時点では少女らにとって非常に肌触りの良い、私的なセーフティネットを提供してくれているのだ。

    0
    投稿日: 2015.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シングルマザーや家出少女といった人々についての、いくつかの前作をまとめたもの。それでも十分に伝わると思う。 最貧困に陥った原因が「自己責任」や「努力不足」でないことが。そして、自分自信もそういう境遇とそれほど遠くないところにいるということが。 著者の本を読んだことがない人は「彼女たちがどうしてこうしないのだろう」という疑問がひとつひとつ否定されていくと思う。 家出に至る経緯を読んで、自分なら家出しないでいられるか想像してほしい。 最貧困女子を非難する人々の無理解が、より一層、彼女たちを苦しめている。 また、福祉の側も努力はしているが、やまれぬ理由により機能しない部分が大きいことも、多くの人にしってほしいと思った。 家出少女が欲しいものを提供してくれるセーフティーネットがある。ただそれは公ではなく、本当の助けにはならない。一時的な助けでしかなく、最貧困にはまる道の始まりでしかないのがつらい。 対応策はいくつか提示されている。 草の根から少しずつでも動く。一方で、助けが必要な側と(公的に)助ける側の橋渡しが必要なのだろうと思う。 助ける側は、いくつかの手を差し伸べているが、 それが、助けが必要な側の欲しいものと合致していない。そこが難しいところだと思う。 最後にさらりと触れられる、財布にあるものを入れている母親についての記述は、あまりにも切ない。

    0
    投稿日: 2015.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ショッキングな内容。 貧困問題化に対する関心が徐々に高まる中で、目を背けてはいけない内容。 サバイブのためには、そうせざるを得ないというのか。。 援助者サイドから見ると、子どものことを本気で考えるなら、客観的に見ればありえないと一笑に伏される内容であっても、本人にしてみれば生活がかかってる。 その感覚のスレ違いは、援助を拒む充分な理由になり得るだろうと思うから、考えを改めないといかんなと思った。 また、万引きの繰り返し等、軽微な触法行為は、軽微だからといって甘くみずに、初期段階で福祉の網に引っ掛かってもらえたと思って丁寧に対応していくことが求められていくんだろうなと思った。

    0
    投稿日: 2015.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなかツライ内容です。 平均年収がドンドン下がる中、生きるために「風俗業」にもカテゴライズされないアングラなカタチで「食」と「住」と「心の安らぎ」を得る女性達を取材し、彼女たちがソコに至った背景とその後を記したルポルタージュ。著者は最後に彼女たちを救うための施策を述べているが、現実的には大変むずかしい。 日本が将来たどる道によっては、ココに記された女性たちは決して特別ではなくなるかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を読むまで売春を行う女性は身勝手で自己管理のできない人間だと思っていた。しかし彼女らの実態をこの本を通じて知り、ショックを受け、自分の間違った考えに恥ずかしさを感じた。限界まで生きた女性や小さい頃に闇を抱えてしまった女性、その他にも本当か疑ってしまうような事があった女性がこの世に多く存在していると考えると自分の存在がやるせなくなる。 セックスワークが社会化されていないことに驚きも感じた。

    1
    投稿日: 2015.04.06
  • 「世の中で、最も残酷なことはなんだろうか?」

    本書で「最貧困女子」として扱われている女性は、 貧困のため、性労働によって、糊口をしのがざるをえない人々である。 実は、これは可視化されにくい問題である。 何故なら、日本のメディアにおいて、性労働に関わる女性は 東電OL事件のような「心の闇」として、また、SNSを用いた子どもの「非行」 など、どちらかといえば倫理的な文脈で論じられているため、 「貧困」の問題であるという認識は持ちにくかったからだ。 しかし、著者は、そうやって見えにくくなっていること自体に危機感を感じ、 実際にどのような境遇で育ち、今どのように生活しているのか、 何人かの極限状態にある女性たち、また彼女たちの周辺にいる 闇金業者や性労働事業に関わる男性への取材をしている。 その中には知的障害や精神障害、発達障害を抱えている男女が少なからずいるということを指摘している。 これは、障害者差別につながる恐れもあるため、多くの本では取り上げることを避けてきた問題である。 だが、知的障害や発達障害を持つ子どもが親から虐待を受けることは普通の子どもよりも多いし、 健康に生まれても、親の虐待により、抑鬱状態になる子どももいる。 家出したり、施設から逃げ出したりした子どもたちに、 「自分の居場所」であると感じさせるものを提供したのが、 性労働事業者であるというのは、悲劇としか言えない。 強制連行されたわけでもなく、事業者との間に疑似恋愛関係のようなものを求め、 そうした仕事から抜け出せなくなっていく少女たちがいるということ。 しかし、「未成年」でなくなれば、市場価値が一気に下がり、その後は・・・。 逃げ出したくなるようなところを、よく取材したと思い、素直に感心する。 障害を利用する形で性産業に組み込まれているのだから、 「差別を助長する」などといって見て見ぬ振りをするわけにはいかないだろう。 著者はあとがきで 「世の中で、最も残酷なことはなんだろうか?」と問いかける。 「それは、大きな痛みや苦しみを抱えた人間に対して、誰も振り返らず誰も助けないことだと思う」 という。 「助けてくださいと言える人と言えない人、助けたくなるような見た目の人とそうでない人、 抱えている痛みは同じでも、後者の痛みは放置される。これが、最大の残酷だと僕は思う」と。 これは、確かに。つらい状況にあること自体つらいが、それが「つらいこと」だと思われない、 それは一番つらいことだろう。 本書で扱われているような人について、直接できることは少ないが、 彼女たち、また、彼女たちと関わりながらも、何もできずに忸怩たる思いでいる教師やケースワーカーたちのつらさ(これについては別の本を読む必要があるだろうが)について考える。 それが読者として最初にできることかもしれない。

    19
    投稿日: 2015.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    想像以上の貧困の現場が、実は自分の生活圏とそう遠くないところにあるというのは衝撃でした。しかも同じ女性。社会から見えなくされており、あらゆるセーフティネットから抜け落ちてしまってる人にフォーカスが当てられています。 身近に最貧困女子はいないため、どうしても「他人事」としてしか読めなかったけど、今もこういう人たちがいるということを知ることができたのはこの本の価値だと思います。

    1
    投稿日: 2015.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ショッキングでしたね。いい悪いではなくそういう現実があるということがまず。想像以上です。 こういう現実があるということを社会に知らせるということは大変大事なことだと思います。ではどうしたらか?というところに結論が達しなかったところがちょっと残念ですが、簡単に結論の出せることではないということでしょう。 知的障害は目にわかりにくい障害だと感じていますが、ここに書かれている知的障害の女性の話にはやりきれないものを感じます。 福祉の問題でしょうが、問題が複雑で見えにくくなっている現在。最貧困女子が増えないことを願うばかりです…。

    4
    投稿日: 2015.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本当にこれが日本なのか、というのが一番大きな感想。 貧困というものにもさまざまな意味があり、全ては人や地域とのネットワークに掴まれているかどうかにかかっているようである。 恵まれない容姿ながら、二束三文のセックスワークに明け暮れ、好きになる男性から虐待を受ける女性。その反面、地域の同じような友達と常に協力しながら節約生活を工夫して楽しんでいる女性。この二人の収入はほぼ同じなのだ。

    2
    投稿日: 2015.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくある流行り物のルポかと思ったが、骨太の作者の魂の叫びが伝わってくる作品だった。 最近、少子化が問題と言われる一方で、シングルマザーの貧困も良くニュースになる。どうしてこのような事態が発生するのかピンと来ていないことが多かったが、この本を読んで良く分かった。 良く分かった、というより想像以上に事態は深刻であった。 特に負の連鎖、というか親や家庭環境がそのまま子供の将来に影響してしまうのは、やはりおかしい。 日本にはこういうことを断ち切って、子供は子供の人生を歩むことができる様々なシステムがあるはずなのに、それが機能していない。少なくともまともに教育を受けられない環境にある子供は、強制的に親から引き離すべきだろう。 その一方で児童養護施設は子供のためにならないと聞く。海外では里親制度が充実しているという。やはり、社会全体で取り組まなければ、改善されないのだろう。

    1
    投稿日: 2015.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題になっているからなのか、登録数がすごい。発売してからそんなに時間が経っているとはいえないのに。 うーん、重いなぁやっぱり。読んでる途中、どうしようもないなぁと思ってしまった。それでも、いまある社会の現状を書く、という仕事はとても尊いことなのです。

    0
    投稿日: 2015.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ものすごいタイミングで母から借り受けた新書。 新書自体めったに読まないのでなんていうかまあ。 確かに本当に福祉の手が差し伸べられるべき貧困というものも存在しているのだと思うけど やっぱり甘えてるんじゃないっすかねぇ、と言いたくなってしまう。

    0
    投稿日: 2015.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著書の既刊の本や、その他の関連書籍と比べて、特に目新しい内容があるわけではない。 でも、こういうルポは定期的に刊行され、注目を集めるべきものだと思う。

    0
    投稿日: 2015.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分で自分の人生をコントロールできず、 セックスワークにすがり、 さらにその状況が外から見えづらいという、 隠れた社会問題を描いた好著。 とくに、以下の点は個人的に非常に良いと思う。 ・著者が丹念に取材していること、 ・何かしら取材対象に手を差し伸べようとしていること(また、それができない苦悩が伝わってくること) ・ただ状況を総括するだけでなく、どうすべきかまで考察、提言していること 本書で紹介されている女性は、ややもすると、 「いろいろと手の打ちようはあったのでは」 と思われがちだし、著者が懸念しているように、 きちんと理解されないと むしろ攻撃の対象にもなりかねない。 そうではなく、自分ではどうにも出来ない状況がある、 ということを心にとめておくべきなのだろう。 なお、状況は違うが、「どうにもならない沼にはまる」のは、女性だけでなく男性も同様だ。 これを読んだところで、ほとんどの人は すぐに何かができるわけではないだろう。 それでも、まず多くの人に知ってもらうことは必要だと思う。 とても意義深い本だ。

    0
    投稿日: 2015.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ○ノンフィクションライターの鈴木大介氏の作品。 ○「貧困女子」と「最貧困女子」との違いを中心に、どこの世界からも「見捨てられた」女性たちの苦悩と現実を、実際の取材を通じて明らかにしたノンフィクション作品。 ○他の作品同様、丁寧な取材と考察がなされており、特に、著者自身が感じた苦悩がものすごく表現されている。 ○行政任せではなく、身近にこのような世界が繰り広げられていることを認識して、何かできることはないかと、著者と同様に悩んでしまった。

    0
    投稿日: 2015.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    元貧困女子からすると、あの環境から一抜けするのは至難の技で、私も一歩間違えていりゃ、あの中にまだいたんだろうなあと思った。お金がないだけで、貧困になるわけじゃない。頑張れば、公的支援をうければ、という無責任で正しい意見が適切ではないことをわかりやすく書いてくれた、ありがたいっ、と思った。元貧困女子として。

    0
    投稿日: 2015.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先日読んで少なからずショックを受けた「家のない少女たち」の著者。「最貧困」と呼ばれるにふさわしい、すさまじい話が続いて、気が滅入った。 ただ前著では感じなかった違和感が少し。かなり極端な例なのではないかとも思ったのだ。彼女たちを救わなくていい、という意味ではないが、むしろ「働く世代の単身女性の3人に1人が年収144万以下」という状況、特別な事情がなくても(1/3が相当する状況を特別とは言えないだろう)それだけの人が余裕のない状況でなんとかやっている、というほうがぼくには深刻に思えたのだ。ちなみに男も「20~34歳の独身者男性の3割弱が年収200万円未満」だそうで、大した違いはない。 本書に登場する「プア充女子」の言い分も説得力があった。収入が低い(程度問題だが)=貧困ではない。著者のいう「3つの無縁、3つの障害」が重なったときに貧困が現れる。サポートするとしたらこちらからなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    凄まじい世界。 可視化されていない最貧困層の女子達を、なぜその境遇に固定されるのかまでわかりやすく分析してある。 アンダーグラウンドなセックスワークが彼女たちの唯一でギリギリのセーフティーネットとなっている現実。 精神障害や周囲からの孤立、制度や個人的な救いの手も上手くつかめない彼女たち。 貧困や虐待の連鎖。 彼女達が求めているのは安心してゆっくりと眠れる場所だというのが、切なく印象的であった。

    0
    投稿日: 2015.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たくさんの人が読むべき!ってこんなに思った本は初めてかも。それから、ああ私そういえば福祉学んでいたんだったって思い出させてくれた本。 登場する少女たちと自分を比較して、今の何不自由ない暮らしに感謝しろって言いたいわけではなくて、不可視化されている"最貧困"について知ってもらいたい。

    0
    投稿日: 2015.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3つの無縁と3つの障害による凄まじい貧困。私が知らなかっただけで、かなりの女性がこんな状況にあるというルポに驚愕。いったいどうさたらいいんだろう?

    0
    投稿日: 2015.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    職場の飲み会などがあるたびに、自分のコミュニケーション能力の低さ、人間的な魅力の低さを痛感してしまう。そんな自分が嫌になり、翌日は一日中ブルーな気持ちでいることもある。 絶えず周囲と自分を比較しながら生きるのが、人の性だ。本書にあるような、「最底辺の人々」に比べれば、自分の状況はずっとマシかもしれない、贅沢言ってはいけないよ、と自分に言い聞かせながら本書を読んだ。まあそのような本であった。 本書がでっち上げの作り話ではないことを前提に、鈴木氏の取材力には敬意を払いたい。しかしながら、鈴木氏の考察的な部分については、よく理解できず、飛ばし読みとなった。

    0
    投稿日: 2015.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第一章を読んで、かなり衝撃を受けた。親親戚から見放され、孤独のなかアルバイトで生活を繋ぐ女子、貧しくとも地元に根をはって、コミュニティーの中で支え合って生きていく女子。 貧困にもいろんな貧困があることがわかった。 お金がないのは「貧乏」。お金も仲間も制度も無いのが「貧困」。貧乏は、貧しくとも精神的には豊かに暮らせるけど、貧困は草も生えない。第一章を読んだだけでどっとつかれた。社会の闇に消されていく弱者が赤裸々に描かれていると思う。 第二章も重かった。貧困女子の発生は生い立ちの不幸さから始まるが、軽度の障害を併せ持つと不幸しか生まれない。学力、コミュニケーション能力の欠如は現代社会で生きていくのは難しいことが改めて分かった。 女子は離婚を機に発達障害に気付かされたり、その障害が様々な困難を生んで、精神を病んでいくタイプもあるそうで、転落しても這い上がれるかは結局その人のもつ地頭の良さによるのだろうなと思った。 ただ、現代だから特にこういう現象がおきているわけではなく、昔から技術もなく知識もない人は定職につけないわけで、その上コミュニケーション能力のない人は村八分になり遠ざけられてたんだと思う。 国民全員が豊かな暮らしを、という考えは素晴らしいが、実際は難しい。 次に驚いたのは、未成年の少女が売春にはまっていく過程だ。先輩や同級生から声をかけられれば、お金がほしかったり、泊まるところが欲しい子にとっては渡りに船だろう。最初は軽い気持ちでも、次第に抜けられない負のスパイラルに巻き込まれていく。頭がよければ、組織のドンとして搾取する側に回れるかもしれないが、知恵のない子は奪われるのみ。そしてまた草も生えない世界が広がる。売春にも格差があり、ブスでバカの二重苦は生きていくすべを奪われる。恐ろしい現実。

    1
    投稿日: 2015.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    脳ミソが足りてないんじゃないかと思われる行動の数々。 しかし、貧困とは、人をそうさせてしまうものなのだよ、、、笑! 行政や福祉などの社会的制度が、少女のニーズと食い違っているのにはひどく同感!!家出少女を家に連れ戻すバカどもよ!!!

    0
    投稿日: 2015.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とてもヘビーだった。ただただ衝撃が大きくて、そういう状況がある、という事実はわかったけど、何をすべきなのか、何ができるのか、まで考えられない。 本の内容に星を着ける立場にはないと思いながら、たくさんの人(男性も女性も)に読んでもらいたいので星4つ。(内容如何ではなく、こんな現実には星5つはつけられないので4つです。。。) あとがきの内容には強く共感します。

    1
    投稿日: 2015.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画プレシャスを思い出した。子供にとって、親が与える世界が全て。その世界が酷すぎて、抜け出そうとしても、いく場所がない。必要なのは、親 家族 家庭 教育に代わる何か?

    0
    投稿日: 2015.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    収入が少ない貧困女子、プア充女子の影に隠れて見えない最貧困女子。家族・地域・制度の縁をなくし、精神・発達・知的障害のため安定した職や支援者につながらない。多くはセックスワークで日銭を稼ぐしかない状況にある。 働く単身女性の1/3が年収114万円未満、改めて指摘されれば結構衝撃的な数字だけれど、収入が生活レベルではないというのも、今更ながらに。

    0
    投稿日: 2014.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    教育の現場にいたとき、仙台では、貧困はあまりないと思っていた。しかし、ないのではなくて、自分のアンテナが低いだけだった。 愛着が形成されていなかった子ども、虐待を受けてきた子ども、教育の力でできることを探す。

    1
    投稿日: 2014.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!

    1
    投稿日: 2014.12.23
  • リアル闇金ウシジマくん

    闇金ウシジマくんは、徹底した取材に基づいて描かれているらしいが、まさにあの世界を地で行くルポルタージュ。 家族縁、地域縁、制度縁を失ってセックスワークに従事せざるを得ない過酷な状況をつぶさに見せつけられる一冊。本当に追い詰められた事例がわんさか出ていてまともに感情移入してたらとても読んでいけない。 いろいろ、不満はあれど、自分の与えられた家族縁が大概恵まれていたのだと認識させられるという意味では、読む価値のある一冊だと思う。 著者は、かなり社会正義を感じている方らしく拙いと前置きしながらも何とか改善の道筋を探ろうとしている。おそらく取材を通してかなり精神的にも疲労したに違いない。 大変申し訳ないが、「こういう世界もあるのねー」ぐらいで構えておかないとつらすぎる内容。

    6
    投稿日: 2014.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    凄まじい現実。基本的人権とは程遠い世界で、過ごす幼少期を乗り越えると、「容姿」というスクリーニングで、さらに底辺のスパイラルの少女期を過ごし、福祉から完全に隔たった状況となる。そして、その負のスパイラルは、次世代へ受け継がれ、自助努力さえ許されない。

    0
    投稿日: 2014.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1日1日を生きるのに精一杯。明日はいったいどうなるのかさえ分からないけれど、でもどん底の底辺に居続ける人達が現実にいる。 著者と同じく、自分も彼女たちを救うことは出来ないだろうと読み終わってからのどん底感が半端ないです。

    0
    投稿日: 2014.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    NHKのクロ現でも報道されたが若年女性の貧困は深刻化しているが、この“ルポ”では、それ以上の貧困化がこれでもかというくらいに出てくる。読んでいて途中でげんなりするほどであったが、一気読みした。「人は低所得に加えて『三つの無縁(家族の無縁・地域の無縁・制度の無縁)』『三つの障害(精神障害・発達障害・知的障害)』から貧困に陥る」と著者は述べるが、私もいたく同意する。このために貧困からはい上がる為の術を持たずに這い上がれない。虐待歴もあったり、親も同じような状態であったり、ましてや崩壊家庭で育つ場合もあり、貧困は自己責任では片付けれない問題である。貧困女性はセックスワークに吸い寄せられることが多いらしいが、最貧困女性は、その底に陥る。本書で残念なのは、前半は淡々と事実をルポされているが、後半で解決策を述べようとするあまりに少し感情的になってしまっているきらいがあるところである。こうすればいいというのはないだろう。まずは事実を伝えるだけで十分だと思う。

    1
    投稿日: 2014.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    会社帰りに本屋で買い、帰宅して一気読み。読み始めたら止まらなかった。「貧困女子」「最貧困女子」「プア充女子」などの分類から、貧困や虐待に喘ぎセックスワークへと組み込まれていく女性の姿を描く。変な考察がなく、取材したありのままの最底辺の女性の生活を知って欲しい、読者に一緒に考えて欲しいという姿勢に好感をもった。 「最貧困女子」の姿は、正直なところ想像できない。母親や義父に虐待を受けて、まともな教育を受けていなくて、接客や一般的な生活上の手続きができなくて、生活保護などの社会的制度も知らない。地方から東京へ出てきて、住むところも寝るところもお金も食べるものなくて。そんな状態で、生活の基本たる衣食住を与えてくれるセックスワーカーはどんなにありがたく感じることか。 若気の至りの10代で終わりではなく、20代30代になってもその日暮らしで先の見えない生活を繰り返す。それはどんな気分なのだろう。心が麻痺しているのだろうか。 一番衝撃を受けたのは、以下の部分。 p117 どれほど悲惨な生い立ちを抱えていようと、「デブで不細工で性格のゆがんだ少女」は、初めから彼らの救済対象にはならない。 女は女であること、生まれ持った顔からは一生逃げられないのだ。 どうすればいいのだろう。私に何かできるのだろうか。今この時間都内で、まさに取材されたような少女がいて仕事をしていることが想像できない。日本って、そんな国だったっけ?闇を見ている気分だ。

    2
    投稿日: 2014.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本はしんどかった。予想以上。 親を選んで生まれてくることはできないけれど、成長の過程でチャンスをつかめる可能性もあるんじゃないかと思ってました。いやー、最低限の教育さえ受けられず、現実を生きるための知識も技術もないまま、ひとり立ちしなきゃいけないとなれば、いったい何ができるのかって話です。 生きるって何だろうと考えちゃいました。

    0
    投稿日: 2014.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    周辺に、底辺に追いやられていく構造、その軌跡を描き、恋愛、居場所づくりなど、ここだけは考えてみた方がいい、という書き口もあることがすごい。 別の著者の『デフレ化するセックス』で指摘されていたことに肉声を与えている感じがした。とても辛い内容だ。 最底辺のセックスワーカーについては、鈴木氏のような男性の方が書けるのか、興味本位ではないか、と疑いの念を抱きつつ、本書を手に取ったが、彼女らは女性集団から排除されているという指摘に目が覚めた。 ・住民税未納によって、住民票が削除される場合がある ・住民票の置けるネットカフェ ・「三つの無縁」というチェック項目と「三つの障害」という原因 ・「制度側の人間」「大人」は頼れない。 ・「徘徊条令」が困窮状態を緩和するインフラをカットした。宿泊場所、現金と仕事、携帯電話、隣にいてくれる誰か。 ・貧しさより寂しさ ・居場所ケア ・「少女自身による独立」という選択肢。施設でも親でもない。 ・「補導はチャンス」

    0
    投稿日: 2014.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「若年女性の貧困問題を可視化すべき」という著者の提案は非常に良い。法的な問題や社会制度の問題は「専門家に任せたい。」とする姿勢も悪くない。 本書の内容にリアルに触れたことがある人ならば終章を読めば頷けると思う。 論旨や対策が弱いという方も多いかと思うが綿密な取材がそれをカバーしている良書。

    0
    投稿日: 2014.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を、池袋のサンマルクで読んでいるとき、ガラス張りの喫煙スペースから、女性の罵声が聞こえた。今年はやりのニット帽子をかぶり、一見はありふれたかんじの30代。激しい貧乏ゆすりと、コントかと思っちゃうほどに高速でタバコをスパスパ。罵声の内容はまわりの客にたいして無差別に「ふざけんな」「息をするな」「服に金かけんな」「はげ」「ぶす」などなど。本の中と、境目がわからなくなってしまった。でも、本の中といっても決して異世界ではなく、2010年代の日本なんだよね。それをリアルと受け止め、改善の行動を起こせるか、だ。

    0
    投稿日: 2014.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルどおりの、経済的に困窮した女性の実態を記した本。 この内容が、全員に当てはまる というステレオタイプは避けなければならないが、こういう人たちもいる という事は理解しなくてはいけない。

    0
    投稿日: 2014.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    享楽のための性ではなく、生のための性の売買という現実が具体的に紹介されているのが重苦しい。 私的セーフティーネットというのは、おそらく日本だけでなく世界でも貧困を生き延びていくためには、ある。 日本でも格差が確実に広がっている事がわかる。

    0
    投稿日: 2014.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    セックスワークがカジュアル化してるなんてのは少なくとも何十年も前から言われていて、おそらくその前にも言われてたと思うので今さら、って感じだが、貧困と弱者の切り捨てが進む中でそれが最低限のセーフティーネットになっていること、そしてそれが皮肉にも当事者のニーズに最も近いという現実には唸らされた。

    1
    投稿日: 2014.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を読んでから、私は某無料エロ動画サイトにお邪魔し、3大NGとされるエロ動画を拝見しました。 そのNGとされるものの一つに出ている人の半数は、知的障害を抱えている、という文があったためです。 見たものの一つ(サンプルですが)は、「出演女優は話すのが苦手な恥ずかしがり屋さん」という注釈がついていました。 もう一つは、注釈は入っていなかったけれど、言葉を話すシーンは全く入っていませんでした。なんか、勝手なイメージなんですが、きちんとしたAV女優さんだったら、喘ぎ声聞いてても、意味のある言葉を発したり、『感じてる』と思わせるような声を発するような気がするのですが(わたしはそういうものを基本的に観ませんのであくまでイメージです。)、絶叫に近い大声、といった感じの叫びが単調に延々発せられているイメージでした。 もしかしたらな、なるほどな。と思いました。 こうした興味本位の行動をとっている私は最悪です。 とはいえ、そういった類のビデオに出演している女優さんは、余程性的な興味が旺盛なのだろうとか、お金に困っていたのだろうかとか呑気に思っていた自分が、とても恥ずかしいです。 彼女たちには他に、生きる道がなかったのかもしれないのだと。 女は、「知性か、気立てのよさか、可愛げがあれば、生きる活路を見いだせる」のは、なんとなくそうだろうなと、思います。ただわたしは、「どんな女も、どこかしらこの3つの要素のどれかに特化して、生きる術を身に着けていくんだろう。もしくは、平均的に3つのバランスをうまく高めていって、うまく生きていくんだろう」と思っていました。すべての女は、およそどれかに属されると。 そうではない現実があるのだと、シビアに書かれていた一文を、引用せずにはいられませんでした。 わたしは、その個人の3つの要素はどうであれ、(まぁ、この本読めるくらいの知性は養ってこれたのはありがたいのかもしれない。) 高くない給料でも定職に就き、セイフティネットとしての実家があり、生きるか死ぬかの相談はできるかわからないけれど、ひとまず困ったときに相談できる友達がいる。 ほんとに困窮したときに、恐らく行政に頼る方法があるのだという情報を集められるくらいの知識もある。 恵まれているのだ。 わたしはとても、 恵まれているのだ。 父が、働かないのが、なんだ。 兄嫁が、理解を超えるのが、なんだ。 祖父に真夜中起こされるのが、いったい何なんだ。 幸せなのだ。 グチをぶつける相手がいるだけ、 幸せなのだ。 人の不幸を知り、わが身の幸福を思うなんて、愚かしさの極みだ。 ただ、今一度自分の立ち位置を確認し、 困っている人はいないかと、手を差し伸べる側にいるべき人間なのであれば、 できる限りのことをしたいと思う。 わたしは地元の教員。 できることは、あるはずだ。

    8
    投稿日: 2014.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壮絶な貧困状態にある若年女性という見えないものを可視化したルポとしては興味深いものがあった。それを救わなければならないという著者の主張も分かる。その主張は、著者の正義感によるもので、純粋なものだが、自身のルポ取材の対象への思い入れが強すぎて、かえって読者を冷めさせてはいないだろうか。 たしかに、ここで明らかにされた最貧困女子に社会的・組織的な支援が必要ということには同意できる。ただ、これを放置することは絶対的な悪だとまでいうのは、どうだろうか。本書の文脈として理解できないわけではないが、ならば、アフリカや中東で飢餓や紛争により瀕死の状態にある人を救うことも絶対的に必要であろう。 こういうルポを書くには、対象への思い入れが必要なのだろうと思うが、その思い入れが強く、その救済を声高に叫ぶほど、視野狭窄に陥っているように見えてしまうという感想を持つのは、自分だけだろうか。

    3
    投稿日: 2014.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代日本の再貧困層、家族・地域・制度の3つの縁から断絶し、セックスワークに従事する女性を取り上げたフィールドワーク。正直なところ、重い読後感であるが、これはまぎれもなく今の日本で進行している事態であり、なにかの方策を打たなければ、今後も再生産、拡大されていくであろう事象だ。

    2
    投稿日: 2014.10.07