
正義の味方の味方の味方
哀川譲、さくやついたち/KADOKAWA
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総合評価
(1件)5.0
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他人を輝かせることに誇りを持てるって素敵ですね
主人公(ヒーローと言いたいけど一応やめておこう)は怪人ジャックランタンこと鳥坂橙也だが、物語の柱となっているのは悪の結社総帥・一ノ院凛奈。 空気は読まない、運動神経なし、でも天才。 そして、人助けが大好きなお人好し。 悪の秘密結社は、最終的に倒されることで正義の味方を引き立てるための存在、つまり「正義の味方の味方」であるというのが持論。(さらにその凛奈の味方が橙也、というのがタイトル。) この、他を価値ある存在にするために自分がいるという基本スタンスが、とっても素敵なのだ。 橙也は、実は相当凄い怪人だったりするのだが、普通の怪人とは本質的にもちょっと違うらしい。 普段はさんざんだが、戦うと格好いい。 正義の味方や怪人が出てくる世界なのに、使われているのが「魔導」というのが意外だが、これも筋の通った世界観につながっている良い設定。 で、正義の味方の学校に通って人助けをさせられることになったものの、所属はある意味ぴったりなDH(ダークヒーロー)学科。 他もワケありらしい生徒ばかりで、これまた個性的なキャラで楽しい。 喋っても口が動かない無表情少女。 魔女にしか見えない自称魔法少女。 サングラスをかけた狼。 ついでに学園長はロリババア:-p 独特のしっかりしたテーマと背景があって、過去は重いけれど物語は明るく前向きで、主人公は強くて格好良くて。とっても私好み。 3巻で止まっているけれど、もっと読みたい。
1投稿日: 2014.11.28
