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紙の月
紙の月
角田光代/角川春樹事務所
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総合評価

682件)
3.8
122
262
193
31
2
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    主人公・梨花は、もし過去の選択が違えば客の金を横領などすることはなく、タイに逃亡することもなかったのだろうかと自問する。 本作では、梨花がデパートでの支払いのために客の金を一時借りたことから、夫との生活や若い男性との出会いを背景に、転がり落ちるように次々と横領を働く様が丁寧に描かれている。 こうしてみると、彼女のとった行動のどれもが避けられなかったのではないか、たとえ一時避けられたとしても、やはり同じ結果になったのではないかと思わされる。 人間はどれだけ自分の人生を選択できるのだろう。

    0
    投稿日: 2026.01.16
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    プライドやお金への執着から主人公の人生が破滅していくお話。冷静に考えたら犯罪なのに、少しなら大丈夫だろう、バレる前に戻せば問題ないといった甘い考えや自分への言い訳が、人間の弱さを見せられているようでスリリングでした。そして日常に幸せを感じられず、欲のまま犯罪に手を染めてしまった主人公が可哀想でもあった。それと、ギャンブルや借金に依存する人ってこんな思考なのかな...と思いました。 値札を見ずに買い物したり、他人を見下したり、人の性格まで狂わせてしまう力があるお金って怖い。

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    普通の主婦だった梨花が銀行で働くようになり、裕福な顧客たちから信頼を集め、大学生の光太と出会ったことから、横領に手を染めていく話。 転がり落ちるように、タガが外れていく梨花の様子にヒヤヒヤしまくりで、読んでいるこっちの神経がすり減りそう。 自分と他人のお金の違いがわからなくなっていく様が怖い。 横領する人たちはこういう心持ちなのだろうか。 それにしても旦那の正文のマウントにはイライラするし、光太は光太でどこが良いのか全然わからなかったー!

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    祖母の本棚から。 パートフルタイムで働く銀行員の主婦が1億円を横領。事の真相を追った物語。 物語の全部が嫌な感じで、読んでいくほどに気がささくれるような本だった。 地味にマウントを取り続け、夫婦関係を持とうとしない夫も、お金で変わっていく(のか、もともとそういう気持ちがあったのか…)年下の男も、育った境遇と実生活の違いに嘆く女も、その居心地の悪さから外の女性に癒しを求める夫も… 梨花の人生の転落や、1億円の横領なんて自分とは程遠い話だと思う反面、描かれているもの全てが自分と切り離されたものだと、言い切ることが出来ない苦しさが読み心地の悪さに繋がっているんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    毎週続きが気になるドロドロ系ドラマのようだが、先が気になるだけでなく、色々考えさせられた。 お金は人を変えてしまうし、一方でお金で人を変えることはできないとも思った。 誰しも他人に言えないことがあるだろうし、梨花の話は額が額だけに身近ではなくとも、全くの別世界の話ではないと思えてしまう。 読後も深く考えさせられるところが多く、でも決してイヤな感覚とかモヤモヤではない。 他の角田光代さん作品ももっと読まなくては。

    1
    投稿日: 2025.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫と上手くいかない冷えきった夫婦関係の女性が変わろうと銀行員として働き始めるも、そんな中で光太という若い男に出会ったことで横領してしまい、海外へと逃亡する話。 実話でも似た話ありそうだし、本人にしか分からない胸の内が赤裸々に描かれていた。 どんどんと金銭感覚が麻痺していく様がリアルで、捲る手が止めたくなるほど苦しくなるストーリーだった( ˟_˟ ) 正義感が強い人ほど、歯車が狂うと別の方向に正義感が生まれてダメになるのかもしれない。 なんとなく惹かれて手に取ったけど読んでよかった◎角田さんの小説まだまだ読みたい。

    2
    投稿日: 2025.12.08
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    男とお金に支配されていく主人公の様が面白い。 特にお年寄りのお客さんと信頼関係が出来ているからこそ、ここまでバレずに出来たんだろうね。

    1
    投稿日: 2025.12.07
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    ★★★★★ 今年1かも ★★★★☆ 読んで良かった ★★★☆☆ 悪くない ★★☆☆☆ 途中でやめた ★☆☆☆☆ クソ

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    怖かった〜。 梨花は最初から不正をしようと思っていたわけではなくて、むしろ正義感の強い人だったのに、そんな人がどんどん深みにはまっていく描写が読んでいてハラハラしたし、悲しかった。 横領に手を染めるのは誰でも可能性あることのように思えて、本当に怖くなった。 気をつけよう。 ミリ単位で印刷合わせるのとかは苦手だから無理。笑 お金があっても幸せとは限らないんだな。 角田さんの作品なので犯罪者側を応援してしまうかなと予測しながら読んでいたけれど、今回は早く捕まったほうが梨花がこれ以上不正を繰り返さなくなるから、はやく捕まってほしいと願ってしまった。

    14
    投稿日: 2025.11.18
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    金融リテラシー小説で怖すぎて死ぬ!!!!!! (流石に消費者金融の経験はないが)金銭管理苦手、クレカの支払いに毎月ヒリヒリする身としては、中盤の梨花や亜紀の首が回らなくなってくる描写に覚えがあり、心が非常にザワザワした。 自分が自分以上の誰かになるのに、金を使ったらいかんのだ。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    顧客の金銭を横領した梅澤梨花の物語と思いきや、"お金"という存在に翻弄される女性たちの物語だった。 梨花の報道をきっかけに梨花に思いを馳せる木綿子、和貴、亜紀だが、犯罪こそ起きていないものの彼らを取り巻く環境も梨花とそう変わらない、お金に翻弄される日々だと明らかになっていく。 顧客の預金を横領してしまう、消費者金融の借入れをやめられない、過度な節約をしてしまう、そんな女性たちの描写がリアルで、そこに至るまでの過程も生々しく、他人事ではないのではないかと思ってしまうほどだった。 お金で買える幸せとは何か、買えない幸せとは何かを考えさせられる話だった。 最近本をよく読むようになり、様々な著者の本を読んだが、角田さんの文章は言葉のつっかかりがなく、情景や心情が頭にすらすらと入ってくる読みやすい文章だった。 難しい言葉は多くなく、でも表現は豊かで情景をありありと思い浮かべられるところが良いなと思った。 また角田さんの本を読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.11.12
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    原田知世のドラマで観て面白かったので原作も読みたいと思ってた。原作もやはり面白かった。この話を他人事と思えるか、自分ももしかしたらどんなきっかけで転落していってしまうかわからないと思うかで感じ方も変わってくると思った。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全然共感するポイントも何もなかったけど 実際に逮捕された女性がいるもんね。居るんだよリカみたいな人は。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    ずーんとくるお話。女性なら少し共感できる登場人物がいるんじゃないかな。大きな事件のきっかけって第三者が思ってるよりもずっと些細なことで、何かがきっかけで誰でもそっち側になり得るんだよなと。お金のことっていまだ日本人はあけすけに友人と話すことをしないけど、同じような経験をした事がある人も知らないだけできっと沢山いるんだろうと思う。登場人物みんな幸せになってほしい。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    何かを買うという行為を通じて、自分が何を手に入れようとしているのかを考えさせられる。各登場人物の心理や行動には極端なところもあるけれど、全く別の世界の話ではなくて、何かのきっかけがあれば自分もそちら側に転びうると思うし、共感できる部分も多かった。タイトルの紙の月、の紙はお金のことなのかな・・・?ペラペラで薄い月のイメージが、主人公が、お金を使うことで手に入れられたと錯覚したものや「自分」にリンクしているような気がする。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    恋愛小説と思って手に取りましたが、散財する女の人たちの様子が、ただ描かれているだけのような小説でした。 続きは少し気になり読み終えましたが、スッキリすることもなく終了でした。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    平凡な主婦がちょっとしたきっかけで横領に手を出して身を崩していく、という話でそれ以上はない。興味を惹く事件や背景もなく、平坦な話を複数の登場人物の視点から延々と語られるだけで読み続けるのが辛く、途中でギブアップ。もしかしたら最後まで読めば驚くような展開があるのかもしれないが、そこまで気力が続かなかった。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    不正をして堕ちていく梨花を、あり得ない愚かだと重い気持ちでずっと読んでいた 読み終わってみれば、この物語はそれだけじゃなくて、梨花以外の女たちもお金に翻弄されて、苦しんでいる 平林幸三や名護たま江も多額の財産はあっても孤独で寂しい人生だ 人は幸せを求めて生きている でもお金で買える幸せってその場限りのものでキリがない 宝くじ当たったら何に使おう…なんてワクワクしながら考える 当たるはずないから、現実に戻る(笑) そんな人生 心が空っぽにならないように、形のあるものに価値をおかないように… 人生って落とし穴が沢山ありそうだ

    5
    投稿日: 2025.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじは知っていたので、もっと光太が策士で梨花を陥れていく展開かと思っていた。以外にもここまでの様々なストレスから梨花が自ら泥沼に嵌まっていく展開が何ともスリリングであった。 光太も徐々に堕落していった様子であったが、最後は何とか自分を取り戻していた様子であり、最後まではっきりとした悪役がいなかったように思う。横領自体は犯罪なのだが夫:正文の何気ない圧にこれまで堪えていた梨花のストレスは自分でも気づかない内に許容量を超えており、同情してしまう部分はある。だからといって皆が犯罪には知るわけではないし、彼女もほんの一瞬魔が差してしまったことで地獄の階段を降りてしまったのだろう。 梨花と旧知の3人にまつわる話が最後に繋がってくるのかと思いきや本線には絡んでこず、お金にまつわる夫婦や家族のエピソードが誰にでも起こりうるリアリティを感じた

    2
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4人の話が繋がるのかと思ったら繋がらなかった。お金に価値を置きすぎている?もしくはお金に価値を感じられなくなった?人の話。 ほんとうに銀行で横領した人もこんな感じで坂を転がるように使ってしまのかな。みんな性愛絡みで転がり始めるのかな、と実際の事件を調べたくなった(今から調べる) お金をじゃぶじゃぶ使える状態だって人間は慣れてしまって幸せを感じなくなるんだろうなあ

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    実は角田さんの小説は初めてです。「韓国ドラマ沼にはまってみたら」というエッセイ本で見て読んでみたくなりました。 まず、つい最近話題になった大手銀行の貸金庫窃盗事件となんて似てるのかと驚き、角田さんの取材力の正確さと10年以上前と、銀行のずさんな体制がほとんど同じことに一層驚きました。 作品は、極端に歪んだ主人公の自分探しの果てを描いたものなんだけど、ある瞬間、もしかしたらふとしたきっかけで自分の心の奥にも湧き上がるかもしれないのかもと思って読みました。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    とても心苦しく恐怖を抱く内容。他者から見れば梨花の異常な行動が、本人はこれが正常と思い込み、どんどん沼に嵌まっていくところが非常に悍ましい。これ以上の異常行動を誰か止めてくれと願いながら読んでしまった。

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    ポケットの中で溶けた飴のような本 簡単に私の口の中で溶け、欲を満たしたもの。それが、酷く執着を持ち拒んで考えだけを私に残す。 あの頃、自分だけが知ってるだとか自分だけが出来た体験が記憶の多くを蝕む。そして相手に対しての感情が湧く。 ミルク系のアイスを食べた後のような高揚感とずっしりと幅をとる胃もたれが交互に襲う。 途中からこの本に纏われることが気持ち悪く感じる。駅のホームに置いてある椅子の裏を触るような、誰かが落としていった湿ったタオルに触れるような、想像するだけで首元まで身が締まる感覚が私を這う。 いくつになっても特別を、陶器のように扱ってしまう。数人にだけ買ってきてくれたお土産や気ままな花が開くように。 他人であるのに私みたい。 そんな感想がつい溢れる。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画も知らずにあらすじ見て読んでみた。 ただ普通の派遣会社勤務の梨花が少しずつ狂っていく様子が読んでいて怖かった。最初は好青年(?)だった光太がだんだんクズ男に成り下がっていくのもよかった。 いくつかの事件を基にしているようで、リアリティもあり、自分に起きたらどうしようという恐怖もあった

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    梅澤梨花 旧姓:垣本。郊外にあるわかば銀行の支店から一億円を横領。高校卒業後は東京の短大に進学。卒業後、カード会社に就職。 岡崎木綿子 旧姓:小田。梨花とM女子学園の中学・高校時代のクラスメイト。高校卒業後は都内の大学に進学した。 ちかげ 木綿子の娘。 山田和貴 梨花と二十年以上前につきあっていた元彼。食品会社の商品管理部。十年前は営業だった。新卒で入った睦実の指導係として、スーパーやデパートの食品部をまわっていた。 木崎睦実 和貴の不倫相手。和貴よりひとまわり年下。 由真 和貴の娘。 賢人 和貴の息子。 牧子 和貴の妻。十年前までは父が会社を経営していたため裕福な生活をしていた。父の死と会社の倒産で築三十年をゆうに経つマンションで住むようになる。自分の過去と子どもたちの現在を執拗に比べるようになった。 羽山 タイで梨花に声をかけてきた日本人。「日本にいられないようなことがあった」とバンコクに来たという丸顔の男。 平林光太 孝三の孫。孝三の家で梨花と初めて顔を合わせた時に名刺をもらい、後日に梨花を誘って付き合うようになる。感情をすぐわかりやすく表に出すタイプだが、それを梨花は愛おしく感じている。 梅澤正文 梨花の二歳年上の夫。食品会社に勤務。 中條亜紀 出版社で働くキャリアウーマン。梨花とは同じ学園出身。大人になってから料理教室で再会して友人となった。七年前、三十四歳の時に離婚した。裁判の末、親権を取られた。 前田曜子 亜紀と何度も仕事をしたことがある女性に人気のコラムニスト。 岩田 編集長。 井上 梨花の銀行の上司。 沙織 亜紀の娘。 佐倉 梨花とさほど年齢が変わらない男性行員。 平林孝三 梨花の顧客のひとり。七十代半ばの老人。十年ほど前に妻を亡くし、息子と娘はそれぞれに家庭を持ち地方で暮らしている。厄介な客を指す支店内の隠語である「クロちゃん」と呼ばれるようになった。 山之内 梨花の顧客の夫妻。九州に転勤になっている息子夫婦に孫が生まれた。孫のために定期預金しようと梨花を呼ぶ。 名護たま江 梨花がパートタイマーだった頃からの顧客。藤が丘で一人暮らし。ボケ始めており、誰かが夜中にこっそり入ってくるからと印鑑と通帳を梨花に預ける。 堤潔子 旧姓:山本。木綿子が七年ぶりに参加したM女子学園の同窓会で受付をしていた。 佐藤奈緒美 旧姓:岸元。 真ん丸い顔で背が低い。梨花が指名手配されたとき、木綿子に真っ先に電話をかけてきた。 山野辺 高校二年時の学年副主任。 石井 家庭科の先生。 立松 国語の先生。 笹倉真弓 中等部と高等部の生徒会長を務めていた。 まこちゃん きっこ ナオ カーコ えんちゃん 伸義 亜紀の元夫。 田辺智恵子 七十歳を迎えた一人暮らしの老女。息子は海外で暮らしている。梨花が偽の証書を渡す。 仁志まどか 光太の恋人。二十二歳の大学生。 真一 木綿子の夫。

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    物語にどんどん引き込まれ、気づいたら読み終わっていた。 梨花の感じるモヤモヤや、高揚感、焦りまでも自分のことのように感じられるほど入り込んでしまった。 自分が何の上に成り立っているのか悟るシーンに圧倒されたし、強く共感した。

    0
    投稿日: 2025.07.03
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    TVドラマの原田知世主演ものを観て、 映画の宮沢りえ主演のものを観て、 それから数年・・・後、 原作を読んでみた。 終始、原田知世さんのせつない表情が頭を駆け巡り、 夫婦のこと、若い恋人とのこと、お金にまつわる様々なこと、犯罪行為に懸命に取組んでしまうこと、海外に逃亡中のこと、 全てがツラく悲しかった。 最後の最後の締め括り方が映像版よりもグッと来てしまいました。 読んでヨカッタ・・・

    62
    投稿日: 2025.06.18
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    ホラーだね!怖かった! 社員と同行してるときのヒリヒリした空気感、めっちゃ怖かった〜〜描き方が上手いな〜〜〜 高額な買い物をしたときの高揚感と万能感、分かるなあ…それ以上に怖さが勝つから買い物依存にはならないけど

    3
    投稿日: 2025.06.17
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    めっちゃおもしろかった…!1億円横領というからには、ものすごく大きなことをしたように思っていたけど、ちりつもちりつも…で1億円なのか…瑣末なことが積もり積もって想像もできないくらい大きな山になることをよく表していた。現実味がなくなるほどに。読んでいる間以外の時間も、なにかとても恐ろしい影のようなものがついて回っているような気がしたのは私だけかな。自分が犯したわけではないけど、小さなきっかけで陥ってしまいそうで。捕まった瞬間も、振った瞬間も、バレた瞬間も、何一つ映されていないのがなま恐ろしいというか… そして、夫・光太の発言や態度、行動に本当にむかついた…!特に夫、甘えられるだけ甘えて、何見下してるんだ…なにくそ精神が出てもおかしくないと思った。

    3
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014年に映画化された小説。 大島優子が絶賛されていたっけ。 タモリと宮沢りえの深夜番組で宮沢りえのキュートさに惹かれた。可愛い大人。 宇都宮出張にかこつけて買った一冊だけど、一気に読み切った。ラストどうなるの!?映画では・・・楽しみだな! 以下はお気に入りの文の引用です。 「「安上がりな」よろこびをこそ、梨花は生活に求めていたのだった。」 「釈然としない気分は釈然としないまま、軽い不快感となって梨花の内にこびりついている。」 「当たり前だよ、二人のことだもん」 「ネオンサインに照らされて夜空はぶどう色だった。」 「あのとき白樺並木をともに歩いた自分たちが、この二十数年で、どのくらい離れた場所にきてしまったのだろうか」 「当然すぎて、当然だと思うこともしなかった。だってそんなことを、本当に梨花は頼んでもいないのだ。」

    4
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「お金は人を狂わせる」って 欲張りな人のことだけではなかった ただのきっかけにすぎなかった 梨花が犯罪者なら正文は何なのか 道を踏み外した人間、踏み外させた人間 同罪ではないか 堕ちないでいるためにはどうしたらいいのだろう

    1
    投稿日: 2025.06.08
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    紙の月/角田光代 読了 2024.12.30 【小説と映画版のネタバレを含みます】 舟を編むに続き、映画で知ってる作品の原作小説を読んでみた。数年前に見たきりの映画はあまり明確に覚えていないが、ざっと気づいた相違点。 ・話の始まり/終わりが違う ・小説では主人公以外の別視点の話が3人分ある ・同僚(若い女、キッチリした女)がいない ・募金のために父親のお金を盗むシーンがない ・光太の浮気がバレるシーンがない ・梨花が脱いで顧客に迫るシーンがない ・銀行にバレるシーンがない(バレる直前に逃げた) 終わり方、同僚の存在、視野狭窄になって書類作りをする様は、映画の方が好きだった。 まず、構成に驚いた。小説では逃げたあと、タイでの梨花から始まった。映画では逃げたあとの梨花は最後のワンシーンしか無いので、冒頭が逃げた先からでかなり驚いた。 3ページのプロローグが終わると、知らない人の話が始まった。同級生、友達、元恋人の3人の話が、梨花の話と交互になって、群像劇のように展開されていく。 どの夫婦もうまくいっておらず、女はお金に狂わされている。救いを求めるように買い物に明け暮れたり、裕福だった自分の幼少期を夢見て嘆いたり、正しいことだと戒めて節約したり。 梨花も、最初は数万円の買い物におっかなびっくりしていたのに、GWに高級ホテルのスィートルームに10日も連泊する。高くて買えないと渋るカップルを横目に、値段を見ないでバッグを買う。光太に良く見られたくて、化粧品や服を買い、エステに行く。 返すつもりで借りたお金と、自分の口座と、夫の口座の、違いが分からなくなっていく。いくら持っているのか。次の引き落としの額は。合計でいくら横領したのか。もう、手が付けられない。 光太は梨花に、なにもせがんでなどいなかった。なんでこうなったんだろう。なんでこんなに夢中になっていたのだろう。一億円も盗んで、梨花は一体、何を得たのだろう。 梅澤梨花らしい人物像とはなんなのか、作中で梨花は何度も考える。ほんとうの私ってなんだろう。光太は私を金持ちの妻と考えてる?社長の娘?働いてる私、夫とのつまらない暮らし、光太との楽しい非日常。どれが、ほんとうの私?分からないまま来てしまった梨花は、タイで警察らしき男に見つけられ、安堵にも似た気持ちになる。 ずぶずぶと沼に浸かっていくような質感と、ハッとしたときには戻れないところまで来てしまっている、表現が素晴らしかった。参考にしたい。 梨花以外の登場人物たちを入れようとすると映画では収まらないだろうし、職場の同僚たちのオリジナル要素も良かった。かなり上手い映画化だと思う。小説も映画もどちらもそれぞれの良さがあって好きだ。 展開を知っているから難なく読み進められた。また映画もみたい。 第二十五回柴田錬三郎受賞作

    2
    投稿日: 2025.06.05
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    正常性バイアスを描いている作品だと思いました。 主人公の梨花は、周囲から見ると異常なことをしているにも関わらず、自分ではそれを日常の延長線上だと思っています。 梨花と恋人、夫以外の登場人物もしばしば登場するのですが、本筋である梨花の話が気になりすぎて、サブキャラクターのエピソードにはあまり集中できませんでした。 自分が誰よりも力を発揮できることが犯罪だった場合、どうなるのか……という顛末を見せられているようで、梨花をすごいと思う一方で、かわいそうだとも感じました。 じわじわと転落していく人生を描いた、ホラーのような味わいのある作品です。 角田光代さんの作品は、毎度のことながら展開が気になって一気に読んでしまいます!

    9
    投稿日: 2025.05.30
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    一億円を横領した主婦の話。タイに逃げたところから始まって横領するまでの経緯の話に戻る。他の登場人物から見た主人公の姿などの章もはさみつつ。読みながらなんとなく主人公の自分が自分の一部だとかどことない閉塞感とかが伝わってくる。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    そっちに進んではだめだよと声をかけてあげたくなるほど 泥沼にはまっていく梨花 現実のニュースでも時折横領が報じられるけれど 犯罪なんてこんな感じに起きてしまうんだなと思わせてくれる 久しぶりに夢中で読んだ一冊になった

    19
    投稿日: 2025.05.06
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    読めば読むほど嫌な予感。絶対好転しない未来=破滅へ向かって走り続ける主人公の半生を描いた作品。彼女が小さな悪事に手を染めるたび、低く唸ってしまう。結末はわかっているのに、自ら深みに嵌まっていく彼女から目が離せない。ずっとずっと面白い。映画版のカバー下の表紙のイラストがほんわか系で、内容と全然合ってないのが気になります(笑) 苦しみと不満、不安に溢れた現実を過ごしていた彼女の元に突然現れた若い男。映画を作るんだと語る彼は、キラキラ輝いて見えて。自分を慕ってくれる彼と過ごしたいがため、彼女は生き、努力し、働き、結果的に1億円を横領した。彼女の知人たちも、彼女と似たような苦しみややるせなさを抱えている。彼女との類似性を描くことで、彼女だけが愚かでどうしようもない人間なのではないのだと表現したいのかなと。子どもがいるからと言って、幸せなことばかりでもない。お金があるからと言って、すべてを手に入れられるわけでもない。それでも現実と折り合いをつけて、妥協して、生きていくしかないのだ、と。 一方で、知人たちの話は、彼女の人生のパラレルワールドにも見えてくる。もし彼女がどの人生を歩いたとしても、彼のような人間と会ってしまったら、結局は同じ破滅的結末を迎えるんじゃないかな。それくらいのエネルギーを、彼女は持っている。彼女は遠い世界の人ではない。むしろ「大事にしてくれる人を大事にしたい、力になりたい、必要とされたいからなんでもする」という彼女の姿勢に、共感するところさえある。もちろん人のお金は労働の対価であり、奪うのは絶対に許されないことですが。そのハードルは、目的を前にした人間にとっては案外低いのかも。 今回再読なのですが、最初に読んだ10年前よりも、男の幼稚さが目につきました。若い男に溺れた彼女も彼女ですが、与えられるがまま好き放題過ごしたくせに、いらなくなったら泣き言を言って解放を望む。怒りを通り越して呆れてしまったのは、私も年を重ねたからかもしれないです(笑)

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    宮沢りえさん主演の映画を観て、光太と関係を持つに至った経緯を知りたくて本を読みました 映画では省略されていた、少しずつ彼に惹かれていく描写が分かって良かった。 他の登場人物も、それぞれ違った生活が有って面白かった。会計時金額にびっくりする事とか、買い物の後の高揚感とか、共感出来る所も多くて、まるで自分が大金を使ってるかのような臨場感がありました。 私は到底越えられない壁を越えてしまった梨花も、実は誰にでも起こり得る未来なのかもしれないと、自分を戒めるように読んでいました。 タイでの逃亡生活も良かった。映画とは結構ラストの展開が違ったけど、また良かった

    2
    投稿日: 2025.05.03
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    読んでいてすごく苦しかった。 どうして辞められないのか、罪を重ねていくのか、現実に戻れないのか。誰かに見つかるまでもう自分のことを止められない梨花を見ているのはこっちも辛かった。 自分での何に使ったか思い出せないくらいのお金で梨花は何を手に入れたかったのか。お金との付き合い方を改めて考えるきっかけになった。 人のお金を使ってしまった罪はどのように償うのだろう。

    2
    投稿日: 2025.04.20
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    飽きる瞬間がなく、一気に読み終えました。 あまり本を読まない私ですが、どっぷりハマって読めました。 お金の価値観が合わず別れた前の旦那さんが、お金を本当によく使う人で、その時は私もお札がただの紙切れのように見えた事を思い出しました。 執着がないからこそ、よく使う、そして横領までしてしまったことがリアルに思いました。

    1
    投稿日: 2025.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の心の空白を埋めようと、箍が外れたようにお金を使う主人公。横領の金額も増える一方でした。 しかし私には、他人事に思えない気持ちがありました。 私は自分が管理できない以上のお金は使いませんし、横領もしませんが、それでも主人公を非難する気持ちにはなりませんでした。 自分のどこかの部分が投影されているように思えました。 一線を越えそうになる危うさが自分にも内在されている、だから主人公を頭から避難することができないのだと思いました。

    2
    投稿日: 2025.04.03
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    価値観は生きている環境と些細なきっかけで変わってしまう、抜け出せなくなることにこわくなった。自分自身も一度デパートで買い物をし、高揚感を覚えてしまったらと

    2
    投稿日: 2025.03.22
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    活字を追いながら、原田知世と宮沢りえが頭の中で演技をしていました。 銀行の貸金庫を女性行員が巨額の金額を横領した事件のニュースを見た際、『リアル紙の月』だと思いました…

    8
    投稿日: 2025.03.21
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    主人公が沼にハマっていく様子にハラハラして、どんどん読みすすんでしまう。しんどいのにページをめくる手を止められない。読み終えてしばらく放心状態になる、そんな作品でした。

    1
    投稿日: 2025.03.13
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    無償の愛とは何なのか考えさせられる本でした。見返りを求め、多くを与える事が止められなくなるのは、認知の歪みがある人間が、温情効果により情緒不安を回復させる手段なのではと思いました。

    2
    投稿日: 2025.03.11
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    お金と男が絡むと自分がブレてしまう女性って大変だ。 偽造してお金をゲットできる能力があるなら、もっと賢く生きられるはず。

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    梅澤梨花は少し前までごく普通の専業主婦であった。 夫の正文に小言を言われながらも何の不自由もなく営まれる夫婦生活。 そんな中、梨花は自分らしさを求めて銀行員として働き始める。夫には期待されなくとも営業回りで個人宅を訪れていく中で少しずつ確実に変化してゆく梨花。 お金に翻弄されるとよく言うけど、この物語を通して、お金はあくまでも手段であって、稼ぐことではなく使うことこそが人生の目的になっていると感じる。 気付けば何億というお金を横領しているなんてあり得ないと思っていたが、一度一線を越えてからは歯止めが効かなくなり、それが当たり前となってしまう人間の心理をうまくついているなと切実に感じた。

    1
    投稿日: 2025.03.03
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    お金や対人関係についての価値観を改めて考えさせられる、読み応えのあるお話だった。 「一億円の横領」なんて、その言葉だけをニュースで聞いたら自分とはあまりにかけ離れた世界で全然ピンとこないと思う。 でも、そこに至るまでのストーリーを追っていくにつれ、ごく小さなプライドとか、寂しさとか物足りなさとか、誰にでもあるほんのちょっとした心のぐらつきが始まりだったんだなぁ…とすごく身近なことのように思えた。 ちょっと借りてるだけ、いつか返そう、そう思ってるうちに、知らない間に取り返しのつかないことになってる。なんて恐ろしいんだろう。 一見とんでもない犯罪も、実は始まりは誰にでも起こりうるようなちょっとしたことがきっかけなんだと改めて感じた。

    2
    投稿日: 2025.02.23
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    映画は面白かったですが小説の方が好きです。お金を使ってなにを満たそうとしたのか?お金を使うことについて考えさせられました。

    2
    投稿日: 2025.02.21
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    初角田光代さん 自分では、絶対感じられない主婦目線、女性目線の 心情を知れた。 こんなふうに考えるんだと知れるのが小説の良さ。 1億近くを横領する女性の話だけど、買い物をたくさんしてしまうとか、着飾らないと不安とかそういう時の心情が知れて面白かった

    4
    投稿日: 2025.02.16
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    逃げるまでのうごき、逃げることの恐ろしさが読みとれました。日に日に増大していく嘘、隠し事が金額の数字として表れているのがより恐ろしさを感じさせました。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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    女性が会社のお金を横領するのは現実にたまに事件として取り上げられる 最近でも銀行の女性社員が顧客の金庫のお金を自分のものして使い込んでいた だんだん悪いことをしている自覚がなくなっていくのが怖い

    1
    投稿日: 2025.02.01
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    切なかった、何というかお金にまつわる藪の中、少し群像劇。主人公梨花の話があくまでメインで自然と段々取り返しのつかないところに堕ちていきラストはほぼ捕まって終わるのだけれど、たまに挿入される群像劇側が3人くらいいて、全てバッドエンドを仄めかしながらも全部未完で実はそっちの方が気になったりした辺り、筆者の巧さにしてやられました。 追記:勢いで読み終わったその夜に宮沢りえの映画版を観ながら。梨花と光太がだんだん派手になっていったり、贅沢シーンだったり、顧客が半ボケで買い物しまくって物が増えて行ったり、ともちろん2時間にまとめるには色々端折られていたけど映像の方が一発で響くシーンもあるんだなとほぼ同時に味わったからの発見でした、超面白かった。スイートルーム3泊4日146万円でびっくりするシーンはリアリティがあって、これは一生できないなと少しだけ悲しくなりました、、、何にしても本読んでから映画を見たのは大成功で、やっぱ原作物はまず原作読んでから映像化を見るべきですね。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    最初は「真面目な主婦が、ちょっとした好意からお金を使ってしまう」という小さなほころびから始まります。しかしその一歩が、次第に感覚を麻痺させ、最後には**「自分は誰かのためにお金を使っている」「幸せになるためだから大丈夫」**という自己正当化へとつながっていきます。 主人公・梅澤梨花は、ごく普通の女性。結婚し、銀行でパートとして働き、何不自由ない暮らしをしているはずだった彼女が、若い男に出会い、少しずつ、しかし確実に崩れていく姿は、決して他人事ではないリアルさがあります。 角田光代は、この「日常が崩れていく過程」を実に繊細かつ冷徹に描きます。梨花の心理描写はとてもリアルで、彼女がなぜそうしてしまったのか、読者は「理解はできるけど、共感はできない」という複雑な感情に包まれます。

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何となく誰にも共感できず。主人公の梨花が年下の男の子に猛烈に惹かれる理由がわからず、感情移入できない。他の登場人物は誰しも持っている人間の一面として描かれているのかなと思うけど、何かピンとこない。読む人の生活観や家庭環境にもよるのか..評判が良かったので期待値が上がってしまったのかもしれません。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    「逃げる物語」で有名な、八日目の蝉と少し違って、「逃げるに至るまで」に焦点を当てて描かれている。 皆んな現実の世界では、ギリギリの所で闇落ちしない様に踏みとどまってるのかなぁ。

    2
    投稿日: 2024.12.15
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    面白く読みました。ミステリーによくあるようなご都合主義や不自然なところはなく、地に足をつけて読める。 ただ読み進むにしたがって、梨花の不正の額が増えていくにしたがって、徐々に心苦しくなっていった。読後感もあまりいいものではなかった。

    2
    投稿日: 2024.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    梅澤梨花、同級生や過去に関わった人物のそれぞれの視点に切り替わりながらストーリーが進んでいく。 梨花は顧客の孫であり大学生の平林光太との出会いをきっかけに定期預金証明書を偽装して自身が勤める銀行の顧客の金を着服し始める。自分の洋服やエステに始まり、光太の学費・借金、豪華な食事やマンション、車、ホテルのスイートルームに至るまで非日常がいつしか日常へ。夢の時間を現実に維持し続ける為に躊躇はない。スピードは増す。 心理描写が上手くて、会話の裏側はリアルに感じてしまう。夫婦間のやり取りは自分の日常を読んでいるような…笑。 書店で『八日目の蝉』を手に取っては映画観てるしな…で棚に戻すを何度も繰り返して角田光代さんの作品を中々読めずにいたけど読んで良かった。女性的な柔らかくて繊細な描写がいいなと思いました!

    54
    投稿日: 2024.11.29
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    主人公と過去に関わった男女のエピソードもカネに振り回される内容であり、明日は我が身だといい教訓になります。。 1990年代後半のバブル残り香的雰囲気も味わえる良書です あらすじ ただ好きで、ただ会いたいだけだった―――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花四十一歳。二十五歳で結婚し専業主婦になったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった・・・・・・。

    24
    投稿日: 2024.11.25
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    ずっと読みたいと思っていたのに忘れていたのを、図書館で見かけて思い出して手に取った。 冒頭の梨花の逃亡先のタイの描写。すごくうまい。あのねっちりした空気感とかにおいとか日差しとか思い出す。これは期待通りだと思って読み進めたら。 知っていたはずなのに銀行の横領の話だったのを思い出した。苦しくなって読み続けられない。 かつて私は銀行に勤めていた。もちろんお金をごまかしたことなんてないし、横領の話を聞いたこともないけど、胸が苦しくなってページを閉じた。 かつてドラマ化されたとき、宮沢りえがやっていたような気がする。それも見ていないのに、イヤな気持ちがよみがえる。なぜかな、こんなにイヤな気持ちになるのは。

    4
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金って怖い。この本を読み終えて最初に思ったことがこれ。 あることをきっかけに、人生ってこんなにも簡単に狂ってしまうのかと思った。 私も、あの時あれをしていなかったら、あの時あれを選んでいたら…と思うことはたくさんあるけど、それらが合わさって今の自分ができていると思うと、全て自分の責任だし、これからはもっと考えて物事を選択したいと思った。 タイトルの意味が分かるような分からないような…。梨花は最終的にどうなったのか…。結末を読者に委ねる系は、読後感が私的にはあんまり良くないかも。 でも、角田さんの作品は何か惹かれるものがあるから、つい手に取っちゃうし、もっと色んな作品を読んでみたいと思う。ちょっと生々しい描写はあるけどね…。

    5
    投稿日: 2024.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とりあえず最後まで読んだけど、 結局何がしたかったのか、よくわからなかった。 登場人物みんなお金に振り回されていて、馬鹿だな思った。 そして梨花がなんの償いもしないのが許せない。

    15
    投稿日: 2024.11.08
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    銀行から一億円を横領した女性の物語、というあらすじを見て、伊坂幸太郎氏の『ゴールデンスランバー』のような話を想像した。しかし本作は終始しっとりとした雰囲気を纏っており、いい意味であらすじから連想するようなエンタメに富んだものではない。 だがそれも束の間。中盤から物語が加速するにつれて、物語はスリリングな展開を孕んでいく。 自分は一体何者で、いつまで味も素っ気もない生活を送るのか。じわじわと行き場のない不満をその身に燻らせる専業主婦・梅澤梨花。 彼女は理想の夫である梅澤正文と味気ない日常を過ごす中、銀行員の仕事中に出会った大学生・平林光太と出会う。光太と逢瀬を重ねるうちに、徐々に梨花の人生の歯車は狂い始める。正確には狂うのではなく、梨花の元々噛み合っていなかった歯車が、形を取り戻していったと言うべきか。 高校の同級生が一億円を横領した。そんな想像もつかないような事件。梨花の高校時代の同級生たちの視点で語られる事件は、専業主婦やサラリーマンとして普通の生活を送る彼らの視点も相まって、妙なリアリティがある。 同級生たちは各々の生活の中で、学生時代の梨花の姿を振り返る。一億円を横領した彼女は一体何にそれを使ったのか。彼女に会うことができるなら自分は何を尋ねるのか。高校時代の彼女はどんな人だったか。すでに梨花は国外へ逃亡しており、同級生らがそれを知る由はない。 序盤のしっとりした回想から始まり、お金に翻弄される現代人であれば誰しもが震え上がるような終盤が待ち受ける本作だが、ある種人生の教本的な捉え方もできる。実際、私も過去に痛い目を見たことがあり、消費者金融の怖さは身に染みて理解しているからだ。取り返しがつかなくなる前に、一度立ち止まって現状を俯瞰してみるべきなのだ。 梨花の話だけではない。彼女のかつての同級生たちも、お金という名の怪物に振り回され、穏やかな生活の中に不穏な影を見出している。特に、借金まみれの生活を送る中條亜紀のエピソードをラストに持ってくるのが印象的で、娘の母にも友にもなれなかった、どうしようもない彼女の現状が自分のことのように思え、冷たい手で胸を鷲掴みにされたような気持ちになる。メンタルが脆くなっているときに読む小説ではないなと思いながら、切なさと悲しみでため息が出た。 「魔が刺した」「選択を誤った」といった、あらゆる人が遭遇するであろう人生の分岐点。勢いに任せず、深呼吸して立ち止まる大切さを教えてくれた。

    31
    投稿日: 2024.11.06
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    メディアで見る事件って分かりやすく下世話に色々あたかも見たかのように色々書かれるけど実際は色々な小さな言葉や気持ちが積もって重なってるんだろうなと改めて思った。

    6
    投稿日: 2024.10.23
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    元気な時じゃないともっていかれる系のお話しです。家族のこと、お金のこと、凄く心配になります。私の友達も元銀行員、あの頃はお金が紙切れに見えていたと言っていたし、実際横領もあり、揉み消されたそうなので、本当にこういう話しがあるんだろうなぁと思いました。

    8
    投稿日: 2024.10.23
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    初の角田光代さん 普通の主婦が不倫をきっかけに金融詐欺に手を染める... その人の視点と周囲のさまざまな人の視点が入り混じりながら 複数人の人生が描かれていく。 あまりハマらずだった、、、

    5
    投稿日: 2024.10.13
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    八日目の蝉はかなり昔読んだ記憶があり、二作目になるはず。 長編で、ところどころ難しくて感じるところもあったけれど、お金が人を変えてしまうというリアルを目撃したような、それでも誰にでも起こりうることなのかもしれないなぁと思ったり。 それにしても、主人公の旦那の上から目線は好きになれなかった!犯罪を擁護するつもりは全くないけれど、きっと寂しさから犯罪や浮気に走ってしまったんだろうなということは想像ができる。 お金があれば確かに幸せ。余裕もできて、生活も潤う。でも、お金では買えない自分の宝物たちと過ごす尊い日々は当たり前ではないのだと改めて気づいた。

    5
    投稿日: 2024.10.10
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    横領して人が落ちて行って、開き直るとはこんな感じなのかなー。 確かにせがまれてないけど、この子に施したい。。 何がきっかけで堕ちていくのか、きっかけなんてちょっとしたもんだけど、それが大きな事になったりすんだよなー。 全然感想になってなくてすいません! みんな読んでみて!

    10
    投稿日: 2024.10.09
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    蟠りが残る、というのはこのことだと思った どの人物も、思いの核をバスタオルで包んでいる 罪を犯すことと、当たり前のような日々の生活とは、とても近いことなのだと思った

    2
    投稿日: 2024.09.26
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    個人的に猟奇ホラー小説なんかよりもよっぽど怖かった。フツーの人がズブズブと沼にハマっていく恐怖‥‥本気で怖かったからもう読みません(ただし傑作の看板に偽りなし)。

    29
    投稿日: 2024.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    専業主婦から銀行のパートを始めた梨花が、一億円を横領する話。どんどん梨花が(側から見れば)狂っていく様子にハラハラ、、、最後の100ページは一気に読んだ。 学生時代にボランティアで学生にしては多額の寄付をしていたようなちょっといきすぎた正義感をもっていた梨花。ごくごく真面目な性格、専業主婦をしていたものの子供を諦めて銀行でのパートを始め光太に出逢う。 梨花は誰かにお金や品物を与えることで満たされる人なんだろう。そうしているときだけ本当の自分になった気がして快感を得られるのだろう。そうして得た快感なんてドラッグで得たもののように長続きはしないしすぐに麻痺していく。。 『お金というのは、多くあればあるだけ、なぜか見えなくなる。なければつねにお金のことを考えるが、多くあれば、一瞬でその状態が当然になる。』こうなってしまったら怖い。 ものすごく冷静に緻密に丁寧に罪の意識なく横領する姿、繰り返しても変わらぬ日々にどんどんとエスカレートしていく姿、どうしてこんなに真面目で冷静なのにこんなことになってしまうのだろう。と思うくらいには梨花の生活や考えることがどこにでもいるアラフォー女性のようで感情移入させられる。 光太との関係性が噛み合わなくなっていく中で、大学をやめたことを知らなかった梨花に、梨花さんって本当ぼくに興味ないんだからと言ったこと、これが本質だって感じた。正文との子供の話をちゃんと腹割って話さなかったこと、違和感を感じてもそれをきちんと言語化できず向き合わなかったこと、相手を見て向き合って関係性を築いていくことが梨花にはできなかった。相手に物を与えることだけで良い関係が成り立つと思い込み、その行為によって自分も満たされる。自分自身を真に見てくれているわけじゃない梨花に対して最終的に光太がここから出してって懇願するところ、、、なんとも言えない感情になる。 梨花以外の登場人物も、いずれ梨花や他の人と交わるのかなと思ったらそんなことなかったけど、着地はみんなお金の使い方を通じて見る自分の在り方だった。最後の章では考えさせられるセリフばかり。 『将来の安泰を考えるあまりに、お金にふりまわされるような生活って馬鹿らしくないか?』 ーーーお金にふりまわされないために、そんなものがなくなって生活できるんだって教えるために子どもを締めつけた木綿子に放った夫真一の言葉。節約志向に走ることだって、人生を狂わせる要因のひとつになり得るということ。 『きみのいう自由とかゆたかっていうのは、どうしたってお金でしかはかれないもんなのか。これがあるからこの子たちは幸せだって言えるものを、お金じゃなくて、品物じゃなくて、おれたちが与えることは無理なのか。』 ーーー身の丈にあった生活を楽しんでいたはずの牧子が段々と自分の幼少期との経済的ギャップを感じて堕ちていく姿と、それに向き合えず不倫をしながらまたその相手のお金の使い方に別れを選択する和貴。この和貴のセリフをちゃんと自分の言葉として言える人間でありたいと思う。 『この子が悪いんじゃない、唐突に亜紀は思う。私が、着飾ることでこの子の友だちになろうと思ったから。この子に何か買い与えることで母親になれると思ったから。人と人との関係に、何かかたちになるものが必要だと思ったから。自分が何ものかになるのに、自分が自分以上のだれかになるのに、目に見えるものが必要だと思ったから。私がそう教えたから。だからこの子は、私とおんなじことをしているだけなのだ。』 ーーー離婚して離れた娘に対して素敵な女性として見られようとするあまり、物を買い与えてくれる都合の良い人になってしまったことに気づいた亜紀。 あらすじ見てちょっと自分とかけ離れ過ぎてる話かなと思ったけど、リアルすぎてこれは自分の物語だった。お金との向き合い方を考えさせられる。この感情をうまく表現できる力がわたしにはない、と思わされる小説!

    7
    投稿日: 2024.08.18
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    古本屋で気になって手に取った小説。積読してたのをやっと読了。 人間の、お金やモノで愛情を推し量ろうとする感情が描かれた作品。私もついつい、そんなことをやってしまってないか、改めて考えさせられる。 そして過去の後悔を考えた時に、今一つ一つの自分の選択が今の自分を作り出している、ということを改めて感じさせるフレーズも印象に残った。 ・その日何色の服を着たとか、何時の電車に乗ったとか、そうしたささいなできごとのひとつひとつまでもが、自分を作り上げたのだと理解する。 ・自分が何ものかになるのに、自分が自分以上なだれかになるのに、目に見えるものが必要だと思ったから。 もっとこの人の小説をたくさん読みたいと思った。

    12
    投稿日: 2024.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    些細な始まりから、どんどん膨れ上がってしゅう収拾つかなくなるまでに大きくなった。 管理できるお金の範疇を越えてもなお、浪費が加速してて、読んでて苦しい感じがあった。 お金だけでない複雑な心理が見事に絡み合っている。 相手が問題なのではなく、自分自身を見つめ直すべきところがある。相手を見ているようで見ていなかったり、話を聞いていなかったり、自分の感情に蓋をして伝えあおうとしなかったり…. 中には、エゴや周囲から優位に立ちたい思いに浸うような買い物もあった。自身の隠れている弱さを、お金を使うことで一瞬で紛らわせて、あたかも問題根本が解消したような気分になる… なんかこう、心の弱い部分にお金が住みこんでしまって、お金の万能感に蝕まれて抜け出したいけど抜け出せない、人間の弱さを見つめ続けたストーリーだった。 梨花は誰もの心にそうだとも思う。 難しいけど良い本だった。

    5
    投稿日: 2024.08.05
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    タイトルの意味が最後に分かるような、そんな本。理解できるようで、理解するのが難しい、そんな感覚を覚えた。

    3
    投稿日: 2024.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    パート銀行員梅澤梨花の多額横領事件。 不倫の恋がメインに据えられて入るが、恋の内容というよりも、横領に到る彼女の生活の中の欠乏と、大人になるまでに培ってきた性格と、横領を可能にした環境、消費行為の魔力などの、周辺事情の方が深刻な問題だと思う。 角田さんによる人間の欲望の描き方は、非常にクリアでよく見える。よく見えるから、転がるように悪化していく事態がもどかしい。やめろやめろと思いながら読み進め、そしてところどころに自分を見出してハッとする。怖い。 自分が欲しいものはなんなのかを、本当に分かっているか。 欲しいものは手に入らないと言うことを納得しているか。 欲しいという気持ちを誤魔化していないか。 代替えの幸せを作っていないか。 どれか見失うと、簡単に魔は萌す。 梨花は子供が欲しいということも、社会人として尊重してほしいということも言わなかったし誤魔化してしまった。隙間を埋める為の恋をしてしまった。その恋を続けるために他人のお金を利用した。 梨花だけでなく、木綿子も亜紀も節約や買物といった形は違えど金銭的な行為を代替えとしたし、和貴の場合はその様な状態の妻を持つ側の人として、浮気で目をそらした。 自覚していてもいなくても、心が問題から逃げようとすると不具合が出る。 誰もが苦しい。 苦しいけど、踏ん張って乗り越えるしかない。自分との戦いは避けて通れる道がない。 この作品では主にお金に逃避した人のバリエーションだったけど、現代だとなんだろうか。私は今、戦えているだろうか。 宮沢りえさんが好きなので映画を観たし素晴らしかったけど、原作も良い。 オーディブルの朗読は始めは甘ったるく感じたけどだんだんキャラクターとマッチして気にならなくなった。 そして角田光代さんの凄さを再認識した。

    10
    投稿日: 2024.07.11
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    面白かった。 主人公の梨花だけでなく、梨花を知ってる人たちも出て来て同時進行で進んでくので ページを捲る手が止まらなかった。 確かにお金で得られた快感って気持ちいいんだよね。認められてるみたいで これを払える財力があるってことだから。 最初は少しでも力になりたいっていう所からかもだけど、段々と変わってくるところが これからの主人公の道を示してるようで怖かったな。

    2
    投稿日: 2024.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画→小説の順で見た。 映画版で学生時代に募金をしないクラスメイトに腹を立てた梨花が父親の財布から金を抜き取って募金するエピソードがすごく印象的だった。 梨花の行き過ぎた正義に賛同してしまったからだ。 その無欲で正義感の強い梨花が狂っていく様が恐ろしかった。序盤の手持ちのお金がなくてお客から預かった金から5万円抜き取って会計したシーンも、すぐにお金をおろして元に戻したとはいえ、ものすごくハラハラした。この本は心臓に悪い笑 客のお金に手を付けたのも、はじめは光太の借金返済の為だったのに、当り前のように自分の家のローンまで返済に充てようとしててオイオイオイオイ、って声が出そうになった。 光太との出会いが梨花を狂わせたのだろうが、誰だっていつどこで何がきっかけでタガが外れるわからない。他人事じゃないのがまた怖い。 梨花は与える事でしか愛情とか喜びを表現できない人なんじゃないだろうか。 多分、これからもずっとそうなんだと思う。 梨花を取り巻く人達の話がまた面白かった。 木綿子は娘のためにと節約生活を強いるが娘が反発し、買い物依存症の亜紀は離れて暮らす娘への罪悪感から貢ぎ続けるも最後は金づる扱い。 当たり前だがみんな価値観が違う。 あと、登場人物の金遣いが荒くて驚いた。 単に出てくる人達が皆金遣いが荒いだけなのだろうが、今の時代では信じられない… あと、契約社員とはいえ、月給30万稼いでも夫に対等に見てもらえないとかどんな時代?

    5
    投稿日: 2024.07.06
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    銀行員の主婦が一億円横領し、ひと回り以上年下の男に貢ぎ人生破滅する物語。 自分自身浪費家ではないし散財の経験もないけど、物語を読み進めるに連れて、主人公と共に嫌な焦りを感じ苦しくなった。角田光代さんの心理描写や情景描写の凄さを思い知らされる作品。 本書は“お金は人を狂わせる”を軸に話が構成されていて、散財だけでなく度を超えた節約も然りで、お金の執着が招く恐ろしさを感じた。 本当に欲しいのは自尊心や承認欲求なのに、お金や物が欲しいと錯覚してしまい闇に落ちる。犯罪に手を染めるきっかけは日常に潜んでいて、誰にでも起こりうる事に恐怖を覚えた。この抗い難い誘惑に立ち向かうには、自分自身の弱さを受容する必要があると考えさせられた。

    15
    投稿日: 2024.07.04
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    終始ハラハラするストーリーであっという間に読み切ってしまった、、! 普段真面目で自分の欲求を抑え込んでる人のほうが、些細なきっかけでたかが外れたように堕ちていってしまうのかも。 自分の身の丈にあったお金の範囲内で、本当に幸せと感じるモノや体験にお金を使いたいなとおもわせる本でした。

    1
    投稿日: 2024.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話のテンポが良く、夢中になって読み進めてしまいました。 もちろん梨花さんの話が一番面白いですが、他の方のお話も、お金や結婚生活にまつわるお話で、とても興味深く読ませていただきました。 しいて言えば、梨花さんの不正が暴かれた後の旦那さんや光太くん、いつも好成績だった梨花さんを知っている銀行のメンバーや訪問先のおじいちゃんおばあちゃん達の反応や対応の様子を見てみたかったです。 また、金づかいが荒い人の考え方がよく分かりました。お金をカタマリのように見ている、借りた金額を把握できていないが、いつか返すつもりでいる。 今は荒くなくても、身近にまとまったお金があればそうなってしまう可能性がある。 この本を読んで、自分自身もお金の使い方を見直そうと思いました。 角田光代さんは他にも結婚生活などに関する小説をいくつか出しているみたいなので、他の作品も読んでみたいです。

    4
    投稿日: 2024.06.24
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    金に狂わされたやつの話 序盤は少しは同情できるものかとおもったら きっかけは案外よくありそうな話で、これはりかさんが純粋に悪いよねと思い、何の話を読んでいるのだとなった。 台湾での現在のストーリーでこれからどうなるのかが気になったのにそこにたどり着いた過去の話が9割で、それで終わった。 教訓としては、少しの悪を働くとそれで徐々に感覚が麻痺して、大きな悪でもその罪悪感が薄れていくこと。 つまり、「最初の小さな悪を防ぐ」ことが大事。 自分は金の使い方がシビアだから、云十万の金を使うことなんかほとんどないし、使ったとしても、結構後悔する。要は社会のせいではなくて、自分のせいだと思うが間違いか??

    13
    投稿日: 2024.06.20
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    日常生活からギリギリ見下ろせそうな崖を描くのが巧みすぎて驚いた。横領や消費者金融は関わりはなくとも、そこに至るまでの気持ちには覚えがある。ヒヤヒヤしながら読んだ。 自分と重なりかける度に、「私はこの人物と、この状況ともしかしたら近かったのかもしれない」という恐怖と、後一歩先には何が起こっていたのかという恐怖で心を抉られる本だった。 大人になると嫌でもついて回る金銭の話。使い過ぎても使わなさ過ぎても幸せにはなれない。生活と切り離せるものでないと分かっていても、厄介で嫌になる。

    3
    投稿日: 2024.06.18
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    お金がないと手に入らない物 何が手に入ったのか 何を失くしたのか 最後はその親子関係で余韻 なんともいえない余韻

    1
    投稿日: 2024.06.12
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    めーーーーーちゃめちゃ怖かったw 金融機関に勤める身としては、 下手な殺人ミステリーなんかよりリアルで、ハラハラで、めちゃくちゃ怖かったw でもものすごく引き込まれて、 元ネタ探したり、クチコミ読んだり、映画調べたり、影響が大きい物語でした。 いやーー表現難しいけど面白かった?でいいのか?w怖かったな……w

    2
    投稿日: 2024.06.09
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    まず、構成が読みやすい。人物ごとに分けられているので視点がはっきりしていて読みやすさが明瞭になっている。 お金というもので、人が変わる恐ろしさや、 男性関係で堕ちていってしまう女性の話。今でもよく耳にする話題に似ていると思う。 お金がある事はいい事でもあるが、それで人を変えてしまう武器にもなる事を教えてくれた作品。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金がない、罪を犯してバレてない、そんな誰もが感じたことがあるジリジリとした焦燥感が身を焼いてくるような作品。読んでるストレス値がいい意味で高かった。 お金に振り回されてる色々な人が出てくるのは面白かった。 でも、主人公が罪悪感を感じることの遅さと、そこから転げるように終焉に向かうのが、なんだかバタバタして嫌だったなーという感想。主人公と共感するポイントは低いかも。 好きな人にお金を使ってしまうのはわかる。でも焦りや罪の意識を感じないのは、主人公がとってもお金持ちの出身だからなのだろうか。お金があって、それの元手や経路を考えないで、ただ使うものとして育った人の価値観だったのかもしれない。そういう意味で言うと、彼女は最後バレそうになるまでお金に振り回されず、あくまで使う方として生きていれたと言える。 後味は完全に悪かった。

    0
    投稿日: 2024.06.07
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    前に銀行で働いてたから、お金を扱う仕事をしていた身としては物凄く背中がぞわっとするお話でした。 角田さんの文章は私にとって凄く読みやすいので、読んでいる間にいつも角田さんの本を読んでる事を忘れてしまう。 お金で何もかも解決できると思いたくないなぁ。 地に足つけて日々の暮らしをしっかり生きて、たまーに贅沢しながら年をとりたいな。

    2
    投稿日: 2024.06.03
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    面白かった。終始ハラハラしてしまった。 毎日ではないけど、何かに満たされない気持ちは凄くわかる。 横領はよくないことは分かってるけど、何故か応援してしまっている自分がいた。 色々と考えさせられたけど、読んで良かった。

    1
    投稿日: 2024.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新しい読後感。絶望感とゆうか人間の愚かさとか弱さみたいなものを感じた。とりあえずどこまでも暗すぎて笑う。気分が落ちてる人には絶対おすすめしない。こういう読後感は初めてだったけど個人的にあんまり好きじゃなかった。 なんてゆうかどこまでも救われない主人公がどんどん破滅に向かって突っ走っていく様がもうやるせなさすぎて読んでてあららららって声に出したくなる。 こんな暗ーい話どんな映画になってるのか見たくないけど結構気になる。 お金って怖い。人を変えちゃうもんね、色んな意味で。

    2
    投稿日: 2024.05.25
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    映画を先見てたので内容わかりつつ読みながらもやっぱりハラハラして怖かった。 自分を形成する何かが今の自分になったわけではなくて、最終的にどの選択でも今の自分になっただろう的な部分がよかった。 あとやっぱり罪を犯すのはしんどいから、助けてってなるよね。

    1
    投稿日: 2024.04.22
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    ■映画→小説の順で読みました。 映画をみたけど、アラフォーが大学生に恋する?過程がどうしても雑すぎて理解できず、原作を読みました。 ストーリーはスリリングで面白く(面白いと言っていいのか分かりませんが)、原作では主人公の梨花視点からだけでなく、梨花に関わったことのある人たち視点の展開があるのが映画とは違い、読みごたえがありました。 ただ、読み終わっても共感できる点はなく、こんなに価値観の違うつまらない夫なら、さっさと離婚した方が勝ちなんじゃないかと思いました。 銀行で働ける能力もあるし、なにが問題だったのだろう? 欠点をあげるとすれば、自分も他人も本当に大事に扱えてないことかな…。お金は生きていくために必要だけど、労働の対価であって何でも使えば幸せになるわけではない。

    9
    投稿日: 2024.04.16
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    対岸の彼女がおもしろくて、2冊目の角田光代。 なんで今まで読んでなかったんだろうと思える大御所の作家さん。今知ることができて良かった。 この小説も良かった。 1人1人の描写がとにかくリアル。自分はこんなことに絶対ならないと思っているけど、一歩踏み外したら同じことになるかもしれないと怖くなった。

    18
    投稿日: 2024.04.08
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    女性としてきっと誰もが共感できる部分がある作品だと思う。 私自身も大人になり、周りも持っているから、自分で働いたお金だしという理由をつけて学生時代のアルバイト代では到底買えなかった化粧品やブランド物を多く買うようになってしまった。 浪費分を生活費で節約するわけでもなくなっているところがある。 自分も気をつけなければ...と教訓になった。

    10
    投稿日: 2024.03.31
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    主人公が犯罪を犯すまでのちょっとしたきっかけや心の動き、というか心のか叫びが聞こえてきそうなくらいに表現が伝わりやすく描かれています。 ただ、同著者の八日目の蝉(この作品を読んだあとしばらく他の本を読んでも気持ちが切り替えれなかった)と比べてしまうと感情移入まではしなかったかな。

    25
    投稿日: 2024.03.30
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    痺れた。 “一億円もの横領”と聞くと、その犯人は新聞やテレビを隔てた向こう側に思えるけれど、そうではない。 丁寧に描かれた物語がずっしりと質量を持って胸に届いた。 主人公の梨花は少しずつ、ほんの小さなことの積み重ねで道を狂わしていく。その胸に抱く葛藤がこちらにも伝播してくるようだった。 自分はそうはならない、とは言い切れない。 梨花の中の何かが自分の中にもあるのだと、ひやりとした。 ☆4.2

    3
    投稿日: 2024.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙の綺麗な絵に惹かれて買ったが、中身は表紙からは想像できないようなシリアスな話でびっくりした。 会社のお金を横領したという事件は度々聞くが、このような裏があったのだと思った。梨花はいつからおかしくなったんだろう。梨花と光大の関係は初めからママ活みたいだなと思っていたが、親子でもないのに服や家を買い与え家賃も払ってあげる関係はグロテスクだった。 女が買い物をしてストレス発散をする気持ちは十分にわかる。だが何事にも加減というものがあり、梨花はその加減もわからなくなり、感覚も麻痺しもう手がつけられない状況にあった。買い物依存症かな?と思ったけど、それより深刻だと思った。

    4
    投稿日: 2024.03.24
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    なんで?どこかで歯止めが利かないの?自分なら絶対そんなことしない!と思いながら読んだけど、でも堕ちるときは「あっ」という間なんだと怖くなった。孤独の中で、心地よい居場所にしがみつく様はリアルに感じられた。横領する人の大半は「孤独」の隙を突かれたのかとさえ思う。最後まで「なんで?」という気持ちとやるせなさが残った。

    2
    投稿日: 2024.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    角田光代さんはうまいな~。本当にそう思いました。 実際のところ、私はそんなに角田光代ファンではなく、積極的に角田作品を読むわけでもないし、読んでも、特に小説だと「この作品好き、また読もう」とはならないのですが、「うまいな~」と思わされる作家さんです。 本書は、意図せず同僚から貸してもらったのですが、「八日目の蝉」を読んだときを思い出すように、物語に惹き込まれました。読んでいて楽しいわけでもなく、すごく悲しいとか絶望感があるとか、それこそ感動する、というような大きな感情の動きは起こらないのに、読むのをやめられない。淡々とした語り口なのに、まぁ惹き込まれる。 梅澤夫妻の嚙み合わない感じとか、経験したはずもないのに、妙にわかるというか、これは修復の難しいタイプの夫婦関係だとか、そもそも価値観が違いすぎるんじゃないか、とか思いながら、ふと梅澤梨花は本当に普通のどこにでもいる主婦だったんだと思いつく。そんな人がどうしてあんなに大きな事件を起こし、身を転落させることになるのか、それが淡々と無理なく書かれているため、こんなことは誰にでも、まさに自分にも起こりうることなんじゃないかと思い当たって、いやいやまさかそんな、と頭を振ることになる。普通に見えた梅澤梨花だけどきっと理性で行動できないようなどこかひとつネジが緩んでいたところがあるんだ、または、育った環境に問題があったんだ、そうじゃないと普通の人はこんなことにはならないと必死で思おうとする。そこで、はたと考える。「普通の人」って何よ、どんな人よ、と。 ひとつのポイントは「お金」か。一歩踏み外してしまうとどこまでも痛みを感じなくなるのは「お金」のせいか。「お金」を前にした人間の弱さを痛いほど感じる。それは、梨花以外の登場人物からもわかる。これって、そういう時代、つまりバブルで世の中が浮かれていたからあり得ることで、どちらかというとその後の経済が落ち込む時代に成長した私には、梨花や亜紀の散財の仕方がどうもわからない。そういう意味では自分の価値観に安堵する。 しかしながら、お金だけでもない気がする。この梅澤梨花はどうも自分を初めから見失っている。カード会社にいる自分は自分の一部であって、本当の自分ではない、正文の妻である自分は自分の一部にすぎず、本当の自分ではない。理想の自分を見つけようともがいた結果がこの転落だとしたら、やはり、人間の弱さを感じずにはいられない。 本当にドンドン苦しくなるお話でした。男に貢ぐためだけに横領したわけではない。おそらく光太はきっかけにすぎず、夫の単身赴任もきっかけにすぎず、自分がいつでも自分でない気がする梨花には何でもきっかけになったのではないか。最後に梨花はやっと理解する。全てが「自分」なんだと。 自分探しをしている果てに他人のお金を使い込んだ、なんてひとことでいうとなんて陳腐なんだ。でもこの物語は決して陳腐ではない。 自分の軸をしっかり持とう、と思いました。

    61
    投稿日: 2024.03.19
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    旦那と過ごしている時間も、光太と過ごしている時間も、ずっとどこか空っぽ。 梨花にとって本当に価値のあるものはなんだったのだろう。 読後はなぜか落ち込んだ。 解説にあった「ほんとうの梨花、には手が届きそうで届かない」からだろうか。 それにしても旦那がくそ笑

    20
    投稿日: 2024.03.17
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    後半にかけて加速して面白かったがしんどかった〜。 なんでこんなにジクジクと嫌な気持ちになるのか考えていたが、おそらく買い物をした時の満たされる気持ちと後ろめたさを知っているが故、リアルに感じたのだと思う。 少しのご褒美、少しの贅沢、相手への愛情を金額で示すこと。手元のお金が減る焦燥感。 1億円の横領なんて普通に生活してるとまず有り得ないが、自分の浪費がエスカレートした先に、数字を弄って事実を直視しない様なことを絶対にしないと言い切れるのだろうか。背筋が寒い。

    3
    投稿日: 2024.03.13
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    終盤につれて出てくる人物は、主人公りかを通じて”経済力で人をコントロールしようとする”という点で共通していることが浮き彫りになる。自分とは関係のない世界に生き、一見破天荒な行動を起こす人物の奥にある心理は自分にも共感する部分があり、惹き込まれた。

    2
    投稿日: 2024.03.09