Reader Store

総合評価

17件)
3.5
2
5
7
1
0
  • リトルのアイコン
    リトル
    "powered by"booklog

    「角川ホラー文庫」ってことで身構えて読んだけど、そこまでホラーじゃなくて安心しました。 伝説の部分とか適当に読んでしまったり、気持ち悪い描写もあったけど次作が気になるという点は魅力だった。

    0
    投稿日: 2021.03.05
  • herbteaのアイコン
    herbtea
    "powered by"booklog

    因習を扱ったホラーではあるのですがあまりおどろおどろしい怖さは感じません。怖さにひいてしまうというより先がどうなるかが気になってぐいぐい読まされてしまいました。前半の日登美の部で置き去りにされた謎が、後半の日美香の部で伏線を回収するように少しずつ明らかになるのですが、日美香があるものを持っていることで凄い武器が手に入ったようで読んでいてドキドキしました。シリーズ一作目ということなので気持ちよくすっきりという終わり方ではないです。是非続きも読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2019.06.14
  • 蛇続き…。

    本作を読む前にレビューしたのも蛇関連だったのですが、またもや蛇を選んでしまいました。 そして山奥や因習など、共通点が多々あって、偶然ではないような気がして怖いです…。 個人的にはこちらの方がとても分かりやすく、サラサラっと読めました。ただし、中身はとんでもなくおぞましいです。個を滅して守り継いでいかなければならないものなど、都心部に住む人には分かりませんが、もしかしたら今もなお、こういった因習を続けている村があってもおかしくないなぁ、とさえ思うのです。 この話、続き読まないわけにはいかないな…。また蛇か…。不気味な話が好きな方、そこそこ楽しめますよ。

    8
    投稿日: 2017.05.04
  • 運命の連鎖

    いやはや、それにしたっておぞましい。 逃げられない運命と運命を管理する人達。 郷土の神の長い手。 ・・・・・・なのですが、この一冊では全く話が完結していません。どうやらシリーズ揃えないと謎の答えや結末を見ることが出来ない模様。 もやもやします!

    1
    投稿日: 2016.12.09
  • tikuoのアイコン
    tikuo
    "powered by"booklog

    長野の奥地に、天照大神~物部氏という、日本の神話から創生に関わった子孫が隠れ住んでおり、その隠れ里で行われる奇祭に、村から離れ住んでいた、日女(ひるめ)の「血」を受け継いだ親と子が関わっていく。 ホラーというよりは、日本書紀を下敷きにした現代版ダークファンタジーで、第一部(親)と第二部(娘)で20年の隔たりが有る。「八日目の蝉」パターン?文章は非常に丁寧で、この直前に安部公房を読んでいたのもあって、読みやすいことこの上なし。 第二部も、第一部の未解決条項をきちんと消化していて、基本的に破綻もなく安心して読める。 ただし2点。一つは登場人物がこれっぽっちも人間味がなく、魅力がないため、ほとんどの人が誰にも感情移入できないであろう。非常に非現実的、非人間的な奇習に対して、ほとんど抗うでもなく、エスカレーターのように突っ込んでいってしまう。反論することが危険で拒否すべきであれば、その部分を描いたほうが、恐怖を掻き立てられるのではないか。 次に、動機が弱いのだな。「物部の頃から続いているから」というだけの奇習で「血を絶やさないために」以外の動機がない。動機がないため、都合よくぽんぽんと人が死ぬのは、過去の伝統以外で説明できないのはいかがなものか。 また、全体に漂う、狙って描かれた不快感(女性の弱い立場、性的な嫌悪感など)のようなものは、ほとんどが有ってしかるべきというものではなく、おそらくは作者の感情と、その正反対の裏返しの2通りであり、普遍的な気味の悪さというところまで消化・馴化できていないと感じる。 「痣」で次作へ繋げたのだろうが、うーん、次読むかなあ?という程度の作品だ。スリリングな展開はなさそうだしね。

    0
    投稿日: 2016.10.27
  • anri0912のアイコン
    anri0912
    "powered by"booklog

    伝奇ミステリシリーズの一作目。 神話をモチーフとした話。 閉鎖的な村に昔から伝わる蛇神信仰。 集団狂気の恐ろしさがジワジワきます。 面白いし、楽しんで読めたのですが 何だか惜しい気がします。 他の方もレビューで書かれていますが、もう少し丁寧に突っ込んでくれていたら、更に心を掴まれただろうなぁ。 高橋克彦の作品をライトにした感じ。 あそこまで口説い方が好み。

    1
    投稿日: 2016.05.20
  • 憂理のアイコン
    憂理
    "powered by"booklog

    このレビューはネタバレを含みます。

    母娘二代の視点から構成されている。 [日登美の部] 恩田陸を彷彿とさせるような、引き込まれる導入部。 民俗学的アプローチは大好きなので高まる期待。 「ヒノモト村」とか、いいネーミング。 しかし物語の前提となる知識説明が長過ぎる。 聞き手である主人公はタクシーの中で寝ているのでは無いかと思った。 内容的には面白いのだが話のテンポが台無し。 日本神話の蘊蓄が読みたいんじゃない、ホラーが読みたいんだ。 その後、ようやく話が進むが主人公に全く感情移入出来ない。 父親と夫、息子を目の前で惨殺されて1ヶ月だというのに、 家族の弔いよりも自身の出生の秘密を知るためにど田舎に引っ越す。 ほとんど死んだ家族に思いを馳せない、フラッシュバックすらしない。 不躾な酔っぱらいの言葉にも「古傷に触れられたような嫌な気がした」だけって… 日登美が普通の女性とは違うことを表現する意図かとも思ったが、 それにしてもあまりに現実感の無い設定で鼻白む。 神事の秘密も容易に想像出来る内容だった。 [日美子の部] 謎解き編のため、流石に話がスムーズに進む。良かった。 不遜でダークなハッピーエンド。個人的な後味はよろしい。 最後に唐突なBL描写があるのは何のご褒美? でも再読はしないな。

    0
    投稿日: 2014.03.10
  • シュナポーのアイコン
    シュナポー
    "powered by"booklog

    本当に怖い過疎った田舎(宗教団体) 日本神話に興味がないとかなり辛いと思うが好物なので問題なかった。 話のスケール大きくなり過ぎな気もする。 ホラーではなくサスペンスでは?

    0
    投稿日: 2013.09.07
  • くろうまのアイコン
    くろうま
    "powered by"booklog

    かつて蘇我氏との勢力争いに敗れて落ち延びた物部氏の末裔が 長野県の奥深い村で大神信仰を守り続けており、 そこでは古来から続く陰惨な祭りが現代まで受け継がれており・・・ といったやや気宇壮大な感のある伝奇神話ミステリーのシリーズ第1作。 「おいおいホントかよ(笑)感」のある神話の新解釈や神社の縁起、 蛇神信仰など民俗学的なウンチクなどは楽しめるのだが 作者の頭のなかに膨らんでいく神話と絡めた壮大な大河ストーリーに 作者自身が興奮しながらそれを書き記していくことに いっぱいいっぱいな様子が伺えやや物語の進め方にぎこちなさがあるというか 文章そのものがストーリーを展開させるためだけにあって 読み進めていく中でのワクワク感やドキドキ感の演出まで 行き届いてないような印象を受ける。 もっと筆力がある作家が丁寧に書けばもっと面白くなった気がする というとちょっと言い過ぎだとは思うけど、ちょっともったいない感じは否めない。 いやまあ、でも面白いです。

    1
    投稿日: 2013.04.27
  • いまりのアイコン
    いまり
    "powered by"booklog

    蕎麦屋を営む幸せな一家に起きた凄惨な事件。 父、夫、息子を住み込みで働いていた少年に殺されてしまった。 ふとしたことから自分の出生の秘密を知ることになり、残された娘と、亡き母の故郷・日の本村へと帰ることになる。 その村ではある祭りがあり……… 後編は時代も主人公も代わり、またまた出生の秘密を知った主人公がまたまた母の故郷・日の本村へ。 そこで暴かれる祭の秘密。 自分に流れる血の秘密。 主人公は志し新たに生きる決意をする…… って終わりかい!って思ったらどうやら続編があるようで。 早速図書館で予約しました。 おもしろかったけど、最初の事件が印象的すぎて、後半はちょっとパンチに欠けたかな。 想定内だし。 続きが気になります

    0
    投稿日: 2012.02.27
  • Otetsukiのアイコン
    Otetsuki
    "powered by"booklog

    日登美と日美香の二部構成。 途中、蛇神の説明部が少し読みにくかったものの面白く読み進める事ができたと思います。三部作との事なので、続きも読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2010.10.16
  • あおさわのアイコン
    あおさわ
    "powered by"booklog

    ラスト納得いかん!!と思ったらこれシリーズだったんですね;;続刊読まないと…。日登美さんが不憫すぎです…。閉鎖された村の風習というテーマは結構好きです。

    1
    投稿日: 2010.09.27
  • ゆみみゆのアイコン
    ゆみみゆ
    "powered by"booklog

    (ちょいネタバレ) えっ消化不良。 とかって思ったら、どうやら続編がある?のか? 謎だのなんだの、真相はほぼ思い当たる範囲内。 ということは、読者が求めるのは「いつ、その謎がドカーンと披露されるか!」という部分な気がする。 そういった意味では非常に中途半端。 雰囲気が良かっただけにモッタイナイ…… ホラーというより伝奇ミステリー? で、続編はこの「蛇神」に出てきた人たちはもう出てこないのかしらん??? つーか、最後の最後、まさかの実の兄弟萌え^^; アタクシ、こういう内容大好き、むしろ大好物ですけど。 この作品に果たしてこの要素は必要だったんですかね……? すっごい取って付けた感。なんでこの展開??? これでは王道のBLではありませんか(て、王道のBLを良く知らんけど)。

    0
    投稿日: 2010.09.10
  • xmayumixのアイコン
    xmayumix
    "powered by"booklog

     あまりの面白さに、途中で止めることができず…。 ストーリーは、自分のルーツの村に帰ってきたら おどろおどろしい事に巻き込まれるっていう、よくある話?です。 でも、やっぱり構成が上手いんだろうなぁ。 途中で止められないってことは。 角川ホラー文庫だけど、ホラー的な要素は弱いかな。

    0
    投稿日: 2009.10.27
  • BEAのアイコン
    BEA
    "powered by"booklog

    蛇神シリーズ第一弾。 ホラーと言いつつ怖くない。 面白いです。 ******* 再読記録 ******* 2009.05.27

    0
    投稿日: 2009.05.28
  • 古元のアイコン
    古元
    "powered by"booklog

    蛇神、翼ある蛇、双頭の蛇、暗黒祭と続くシリーズ作の第1作。遠く離れた日の本村で古くから信仰された神社から端を発する集団狂気。そして、日女と呼ばれる巫女たちのサーガ。 謎は謎過ぎて、得体の知れない不気味さをかもし出しているときが一番おもしろいという推理小説の醍醐味を味わえる一作。とにかく四部の中で本書が一番不気味!

    0
    投稿日: 2007.06.24
  • 白紅茶のアイコン
    白紅茶
    "powered by"booklog

    信州のどこかで行われているという祭。 それは現代において、禁忌と呼べるものだった。 過去と現代が入り交じり、その祭が今まさに行われる。

    0
    投稿日: 2007.04.11