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ペリー提督日本遠征記 上
ペリー提督日本遠征記 上
M・C・ペリー、F・L・ホークス、宮崎壽子/KADOKAWA
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総合評価

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    656P 小笠原諸島大好きだから小笠原諸島の章超面白かった。 『ペリー提督日本遠征記』読み始めたのだけど、めちゃくちゃ面白い。1856年と来航からまだ日が浅い時期に書かれた記録にもかかわらず、日本という国に関する説明が(当時の学術レベルを鑑みれば)あまりにも的確過ぎて感心させられる。ここまで調べ抜いた上で来航したのかと ●M・C・ペリー:(1794-1858)マシュー・カルブレイス・ペリー。海軍一家に育ち、1809年海軍にはいる。ニューヨークの海軍工廠でアメリカ初の蒸気機関軍艦を建造し、「蒸気軍艦の父」と呼ばれる。アフリカ艦隊司令長官、メキシコ湾艦隊司令長官を歴任、メキシコ戦争で武勲をあげる。郵政長官の要職を経たのち東インド艦隊司令長官として日本遠征を指揮した。 ●宮崎 壽子:1984年の創立以来、出版翻訳および業務翻訳、編集、デザイン、書籍やイベントのプロデュースなどを手がけている。1995年にUNITED STATES JAPAN EXPEDITION 1852-1854 by M.C.Perry(全三巻)の初版本を入手し、初めての完全翻訳本として制作(1997年、栄光教育文化研究所より出版)。 日本人は中国人よりもずっと分りがよく、容貌も気持よく、服装もずっときちんとして清潔である。

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    投稿日: 2024.12.25
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    7/14はペリー上陸記念日 本日のおすすめは、ペリー艦隊が日本に到着し、 幕府に国書を手渡すまでの克明な記録。

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    投稿日: 2019.08.29
  • 太平の夢にまどろんでいた日本の門戸がついにアメリカによってこじ開けれれることになる

    この物語は戦国時代末期、日本が ポルトガル、およびオランダとの付き合いから始まって鎖国時代へと入り、江戸時代末期のペリーによる黒船来航までの歴史的推移が描かれている。 ペリー提督の日誌を中心に歴史家F.L..ホークスが編纂したものであるが、欧米側からの世界の勢力図における日本の位置や日本の商業権益をめぐって 各国がしのぎを削る様子が日本の外側からの視点で描かれ、いかに危うい時代を日本が乗り越えてきたのか 感無量である。 この上巻で黒船来航の第一回目、ペリーが一年後の再来を約して江戸を離れるところまでが描かれる。 日本人としての私は 悔しい思いもしたり、改めて、エキゾシズムをたたえた日本の魅力を感じたり、ページ数の割にあっという間に読んでしまいました。

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    投稿日: 2015.09.06
  • 幕末の日本について新たな側面がみえる

    アメリカ側による幕末日本の記録である。昔,学校でペリー来航を習ったときにどうしてあんなにも強気な態度で交渉に挑んだんだろうかと疑問に思ったことがあったが,その理由の1つが本書を読むとはっきりとする。またキリスト教が邪教として日本で排他されてきた理由を,アメリカ側の視点で考察してあり大変面白い。 この本によると視覚障害者の座が2つ日本にあり,それぞれの伝承があることも記されている。また,ある砂を鼻に入れることで死後硬直を緩和できる薬品が日本にはあったとも書かれている。これらの話は『イザベラ・バードの日本紀行』にも記されており,当時の西洋社会における日本の知識(嘘・真を問わず)の一端を垣間見ることができる。 この本を読んだのちに『イザベラ・バードの日本紀行』,『一外交官の見た明治維新』を読むと話のつながりや時間の経過とともに日本の理解がどう進んだかが分かり,より面白くなってくる。

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    投稿日: 2015.08.16
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    学校で学ぶ歴史だと、いきなり黒船が来航したかの印象だが、そんな単純なことではなく、必然だっまことが分かった。また、当時の江戸幕府は鉄道やパナマ運河の建設など海外情勢も把握していており、そうした事情は学校でも教えてくれればよかった。

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    投稿日: 2014.11.22