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ダリの繭
ダリの繭
有栖川有栖/KADOKAWA
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総合評価

163件)
3.5
12
57
62
11
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社長の死に関係ないところで個々が抱えた秘密が積み重なって謎が複雑になってるところが、謎解きの難易度上げてて面白いなーと思った 以下、自分を推理間違い反省会。 フロートカプセルに死体を入れたのは、氷かお湯で死亡推定時刻を誤魔化すため?→そんなメフィスト賞じみたことではなかった ヒゲを剃った理由、実は社長以外の誰かに見せかけるためでは?→半分正解だったのが惜しい

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    サルバドール・ダリ、そして各々にとっての繭。 ダリを崇拝した男と彼を取り巻く人々。様々な人間の本当の姿や気持ち、弱さが表に出た時に事件は起こって解決するんだなぁ。どんなに強がってもスマートにかっこつけても動機は人間らしい至極普通なところに良さがあった。

    2
    投稿日: 2025.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    純粋に面白かった。 登場人物すべてに何が秘密にしたいことがあって、それがその人にとっての繭だったってことね。 人として全ての者が持っているであろう繭に、どこか危うさと歪さと安心感みたいなものを感じた。 火村とアリスが本当にくだけた友人である描写がリアルでリアルじゃなくて、オタク心をくすぐられる。 依存してるのかといわれると、どっちともとれない関係がよい。

    0
    投稿日: 2025.07.16
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    火村助教授の嫁力 ラストの愛する人との別れ 有栖川先生のコーヒーのお誘い 謎大き事件よりもロマンチックな演出多めでこういうのも好き

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鳥羽が出てくると聞いて、鳥羽旅行前に読みました。火村達が歩いた観光地の聖地巡礼が楽しかったです。ただ、話としてはとても物悲しくて、登場人物のその後が気になります。

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    面白かった。 タイトルも秀逸。 最後まで犯人が分からなかった。 火村とアリスのコンビが良い味出してる。

    0
    投稿日: 2025.04.18
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    大昔に楽しみに読んでたので 火村英生が気になっての再読なのに 探偵と助手の自語りめんどくせーと思ってしまう矛盾よ… ちょっと長かったけど、推理は面白かったです。 スマホがない時代の感覚が懐かしかった。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズの途中を読んでしまったのか関係性がいまいち。 1人の女性を巡って企てられた殺人。 返り討ちに遭ってしまい犯人と被害者が逆に。 疑わしいことが見つかっても、ピッタリとはまらない感じがもどかしく最後の最後に納得。 シリーズ読んだ上で再読したい。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    サルバドール・ダリの心酔者が奇妙な状況で殺された事件の解決に駆り出された有栖川と火村先生。色恋絡みか?遺産争いか?と一緒に推理しながら読み進める過程は面白かったが、終盤の謎解きはわりとあっさりで物足りなさも。でも、あの奇妙な現場の状況が成立する過程は無理なく書かれていたと思う。有栖川と火村先生のコンビの安定感も魅力的。

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1993年。火村さん。 大阪の宝石会社のワンマン社長が六甲山の別荘で殺された。フロートカプセルなる何かの入った水に浮かんでリラックスする高い機械があるのだが、その中で発見された。ダリ好きの社長はダリ髭をはやしていたが、なぜか剃られていた。死んでからカプセル内に移されたのは何故?いろんな物事がちぐはく。一本ずつ解きほぐしていくと、あーなるほどねー、となる。しかーし。そんな理由で殺すのかぁ、とはちょっと思う~。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    火村シリーズ2作目。 神戸別宅で起きたダリに心酔した宝石チェーン社長の殺害で、繭ともいうべきフロートカプセルの中で発見。 ・・・当時の時代背景なのか、愛憎がちらつくからか、なかなか内容に浸れないまま。うーん。 255冊目読了。

    0
    投稿日: 2024.11.24
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    このシリーズは短編ばかり読んでいましたが、長編も飽きることなく読み切れました。やはり読みごたえがありますね。自分にとっての繭は何だろうなあ…

    1
    投稿日: 2024.11.20
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    有栖川有栖の長篇ミステリ作品『ダリの繭』を読みました。 有栖川有栖の作品は昨年3月に読んだ『英国庭園の謎』以来ですね。 -----story------------- 幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人-サルバドール・ダリ。 宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。 現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。 そして他にも多くの不可解な点が…。 事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。 ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。 ----------------------- 探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの第2作……1993年(平成5年)に刊行された作品です。  ■プロローグ  ■第一章 死の繭  ■第二章 カナリアと犯罪学者  ■第三章 助教授の現場検証  ■第四章 葬儀を終えて  ■第五章 雑踏の猟犬  ■第六章 最低の夜  ■第七章 真珠の目の女神  ■第八章 生者たちの繭  ■第九章 鳥羽にて  ■第十章 きらめくもの  ■エピローグ 幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人サルバドール・ダリに心酔してやまない宝石チェーン社長・堂条秀一が神戸・六甲の別邸で殺された……現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない、、、 そして他にも多くの不可解な点が……事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が辿り着いた意外な真実とは?! 都市を舞台に、そこに生きる様々な人間たちの思惑を巧みな筆致と見事な理論で解き明かした、有栖川ミステリの真髄。 アリバイ崩しに兇器に付いた指紋の謎、そして動機……トレードマークのダリ髭が剃られていたこと含め、伏線が全て回収される終盤の展開が愉しめましたね、、、 関係者の立場が逆転する、驚きの結末も良かった……作家アリスシリーズは面白いですねー 機会があれば、また読みたいですね。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    一 優しく慈愛に満ちた人口の母の胸に抱かれながら、邪悪な殺人計画を練ったのだとしたら、彼にとって繭とは何だったのだろう? 数ヶ月前有栖川先生の火村英生シリーズの1作目「46番目の密室」を読み、すっかり大ファンになりました。 そこでシリーズを順番に読んでいこうと手に取ったのがこのシリーズ2作目「ダリの繭」です。 今回も前回と同様長編ものだったので少し読むのに時間がかかりました… 少しユニークな内容でもあり面白かったです。 やっぱり有栖川と火村のコンビは最高ですね! 3作目も楽しみです!

    72
    投稿日: 2024.06.14
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    作家アリスシリーズ2作目。 今回も、火村とアリスのコンビが謎を推理します。 有栖川さんの小説は、テンポがよく読みやすいです。 最後には全ての謎が解けてスッキリしました。

    1
    投稿日: 2024.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「自分にとっての繭はなんだろう?」と読んだ。 作家アリスシリーズは面白い! やっぱり本格ミステリはいいな〜 正当防衛とは思わなかった! トリックも良かったです!

    1
    投稿日: 2024.04.21
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    作家アリスシリーズの二作目でした。 火村さんはカッコ良いですねぇ。惚れ惚れします。ストーリーは読み易く、トリックも中々のものでした。続きが楽しみです。

    1
    投稿日: 2024.04.12
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    アリス×火村シリーズ第2弾。サルバドール・ダリに心酔している宝石店オーナーが自宅で殺された。それも不思議なカプセルの中で。彼には母親の違う二人の弟がいたり、女性を巡って色恋沙汰のような側面も見られ、謎解きよりも心理サスペンスの様相が強い。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2回目の読了。 かなり前に読んでたわけだが、ほぼほぼ覚えてないので再度読んでみた。 作風として時代が違うのはしょうがないとして、それでも少し作らせすぎてる感じがする。バブル時代を彷彿とさせるトレンディドラマっぽさは相当に好みが分かれそう。関西っぽさがないのは、そのあたりの世界観かも。 ただ、逆にそれをポジティブに見てみるといい感じの2時間ドラマっぽさがおもしろいようにも思う。ほどよい密室トリック。遠くの地に解決の糸口があって、そこへでかけていくというロケ感。ミッシング・リンクとは言わないまでも、小出しにされる複雑に絡まった関係性と惚れたはれたの愛憎模様。 最近の作品を読んでみたら、作風なのか時代背景としてのそれだったのか比べられておもろいかもしんない。 ------- 1回目の読了。 2015/11/16

    1
    投稿日: 2023.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルで面白そうとは思わなかったけど読んでみたら面白くてビックリ。 ただ実際に出来るのかちょっと疑問な所はあった。 そしてカナリアが心配になってしまう。 人が皆繭を持ってるなら、私にとっての繭は何だろうと考える。

    2
    投稿日: 2023.06.11
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    なんだかふしぎな話だった。 ミステリとしては、「えー」って思うようなところがそれなりの理由を持って説明されるので、わりとすっきりした感じで読めてよかったし、ダリと繭のイメージが印象的でそこがよかったな。 幻想とか妄想とか感覚とかの揺らぎとか現実との乖離とか、TRUMPシリーズの繭期のイメージもあってすごい不安定でもろい感じがしたんだよね。

    3
    投稿日: 2023.06.01
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    切ない話です。不可解なモチーフ続出の奇妙な事件の陰から、少しずつ悲しみが滲み出てくるような。第十章の、雨の滑走路の場面の、涙が溢れそうな美しさ! あと、鳥羽が出てきて、三重県人の私は、何だか嬉しい。江戸川乱歩繋がりですかね。

    2
    投稿日: 2023.05.13
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    前半はかなりのんびりした感じなので飽きずに中盤まで一気に読むのが良さそう。一度前半途中まで読んで飽きてたので... まだ2作しか読んでいないのですが、有栖川作品、最後が物悲しいというか切ない感じが多いのでしょうか。 最後の描写好きでした。

    1
    投稿日: 2023.03.24
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    作家アリスシリーズの初期長編。 繭を思わせるカプセルの中から見つかった死体をめぐるミステリー。 死体が見つかった現場の異常さや、なぜか切り取られていた死体のひげの謎を中心に物語は展開していきます。 事件の背後にある一人の女性をめぐっての人間模様は、どことなく往年のトレンディードラマ感があり、時代感が楽しい作品でもありました。 前半は証言や動機をめぐって地味目な展開が続きますが、後半から現場の不可思議さの原因が分かったり、凶器が見つかってからのめまぐるしく変わっていく展開が良かった。 次々と有力な容疑者が移り変わっていく様子は、安定感のある運転だとのんびり車に乗っていたら、急に突然ハンドリングが激しくなって、面食らってしまうような感覚。 一方でその転換が楽しく、後半は自分の読むペースも一気に早くなった気がします。 この作品だと繭のイメージも印象的。被害者や容疑者たち、そしてアリスや火村も含めて、みなそれぞれ抱えた心の闇や弱点。 それから身を守ろうとする心象をアリスが繭に例えて思い巡らすのが、しゃれていて、またアリスのナイーブな面がよく現れていて味がありました。 Kindleで読んでいると、他の人がハイライトをつけた文章が分かるのだけど、「アリスと火村の仲の良さがより伝わってくる」会話の場面にたくさんの人がハイライトをつけていたのが、ちょっと面白かった。みんな、好きやわねえ……

    4
    投稿日: 2023.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度読んでも悲しくなる。 その動機も、結末も、明かされる弟たちも恋人も、明かす火村もアリスも、何だか全てが悲しい。 ダリに魅せられ、でもダリにはなれなかった被害者。 繭のカプセルがどうしても怖い。 殺人が起きて、解決までの道のりに大小謎が多すぎるのも、色んな人が疑われて、関係ない秘密も暴露される。事件て色んな人を傷つける。解決して謎という面ではスッキリするのに、悲しさのせいでもやもやしたまま。 でも、きっとまた読むと思う。

    1
    投稿日: 2022.10.09
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    やっぱり短編より長編の方が読み応えがある! 手がかりが少しずつ発見される過程が丁寧に描かれているので引き込まれる。 幾つもの要因が絡まりあう謎にはそれぞれの理由があり、無理なく説明がされていて良い。 最後はしんみりしちゃったけれども、きれいな終わり方だったなぁと思う。 アリスたちの掛け合いもコミカルで、ミステリも楽しかったので、本当に面白かった!

    8
    投稿日: 2022.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず面白かった!やっぱり火村先生と有栖君の掛け合い可愛くて好き。新婚さんごっこは笑ったけど。笑 今作は隣人さんと有栖君の関係性も可愛くて悶えました。 図書館で借りたのですが、全体的に黄ばんでて古そうだなって発行年見たら平成5年だった。私が産まれる前。携帯とかまだそこまで主流ではない頃だったのか、あまり出てこなかったけど、不思議と違和感感じないって凄いなっと。 でも、読んでも読んでも犯人が全くわかりませんでした。トリックも分からない!難しかった。 表紙がずっと怖いなっと眺めてたけど、見ているうちに可愛く見えてきました。不思議。 最後のシーンは切なくて『落ちてこい、飛行機』の一文が印象に残っています。

    1
    投稿日: 2022.04.24
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    火村シリーズ、二個目を読んだ。  前半ちょっとダラダラしがちだが、 最後色々回収されてきれいに終わるけどちょっと地味な印象。リアルというか、現実可能的な、突飛な感じはないのね。 こういうシリーズなのかなー。 私のミステリの読書歴は偏ってるんだろな。 しかし火村氏の過去とか犯罪に対する持論とかもっと知りたくなりました。 火村と有栖川良いコンビだね、 関係ないけど御手洗と石岡君コンビは御手洗は石岡君に意地悪ばかりだからなー。

    0
    投稿日: 2022.04.18
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    徐々に明らかになっていく真相。探偵役の火村からではないところもあり斬新だった。ダリの繭というものを用いた犯罪もアイディアを感じた。

    0
    投稿日: 2022.03.19
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    中盤くらいまであまり読み進まなかったけど、曝露が始まってから推理がどんどん進んだ。 火村さんシリーズも好きで、推理の行動範囲が広まるけど、やっぱ大人になるとどうやっても男女のもつれの類が入ってくる。学生アリスシリーズは青年達の奮闘が面白かったんだよなーと思いつつ、大人の推理を堪能。

    3
    投稿日: 2022.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな言ってるけどカナリアー!餌あげて! 火村英生シリーズはバラバラに読んでしまっているのだが楽しい 無理のない推理というか、犯行のパーツが面白く散らかされていて最後まで楽しめる。 一人称視点と三人称視点が章によって混ざることによる不安定な感じと合わせて各キャラクターの心理描写も巧みなアンバランスのバランスがよい作品だと思う。

    0
    投稿日: 2022.02.16
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    読み終わるのに10日ほどかかった。 白状すると、最初の方は特に引き込まれないというか、ノってこないというか、とにかく寝落ちをしまくった。 でも謎がどんどん深まり火村が「分かんねぇんだよな」と呟くところに同感し、二転三転する犯人像にこの話はきちんと解決するのかと不安になった。残り少なくなるページにやきもきしていたけど、とある真実から一気に急展開。うわあああ面白いとなって読み進めた後、十章の展開ととあるセリフに胸を撃ち抜かれお手上げ。 有栖川有栖の作品は、警察に引き渡す前に犯人に真実を突きつけ、その後犯人が自白するのがお決まり。私はその独白のシーンで有栖川有栖にどっぷりはまったんだけど、これはもうあまりにも美しい最後で、読んだ瞬間ああ……とため息が出ちゃったわ。 そのシーンを見ただけで私はこの作品を読んでよかったと思った。

    1
    投稿日: 2022.01.20
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    kindle unlimited 火村英生シリーズ。 臨床犯罪学者として、犯罪の現場に警察公認で同行するという、おおよそ有り得ない設定。 筆者が同名でワトソン役をしている。 ダリに憧れる有名な実業家が殺され、その不可解な状況について伏線が張られ、結末に向けて丁寧に回収されていく。 安心して読める本格ミステリだった。

    0
    投稿日: 2022.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事態が一転、二転、三転して読みながら翻弄された 犯人を特定する手がかりが出てきても、すんなり事件解決に向かうのではなくて、さらに謎が深まるのも面白い でも、それがちゃんと糸口になっているんだから凄い 「安らかに眠りなさい」の一文が好き

    0
    投稿日: 2021.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フロートとか髭とか、犯人に何かそうせざるを得ないのっぴきならない理由があったのか?!とワクワクしてたけど、まぁそっか、そんな理由はやっぱないか笑(特に髭) 本筋とはあまり関係ないけど(いや見方によっては大アリだけど)、結婚相手を決めるのにインチキ臭い占い師を頼る人がそんなに魅力的かねぇとは思った

    1
    投稿日: 2021.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村&有栖シリーズ第2作(角川文庫1作目)。今回は状況からこの人が犯人だった人以外以内という結論を早めに出すことができた。そこから、動機や方法をある程度推測することができた。孤独な社長は可哀そうにも見えたが、計画を立てるのは完全な悪だし同情はできないし自業自得。また、犯人に関しては追い打ちをかけてしまったのはダメだが、仕方ない部分もあるとは思う。人間の感情の動きなどを読むのはとても楽しかった。

    0
    投稿日: 2021.10.24
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    とても丁寧で、ある種の安心感を抱きながら読むことができ、最後には程よい驚きを味あわせてくれる。 "なぜ遺体にトレードマークの髭がないのか" "いつもと違ってなぜフロートカプセルは50分に設定されていたのか" などの奇妙な謎を残したまま、一つ一つ手がかりを提示していく。 それらの謎が綺麗に解かれる様も鮮やかだし、手がかりを基にした推測で犯人を指し示しながらも、最後には失言によってロジカルに犯人を特定しているところも好印象。 学生アリスシリーズとは少し雰囲気が違うが、このシリーズにも既にハマりかけている。

    5
    投稿日: 2021.08.28
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    「超現実主義」者であるサルバドール・ダリに心酔していた宝石商の社長が殺害されたが…という話。 様々な人間が犯人なのじゃないかと匂わせながら、最終的にたどり着くのは殺人という非現実的な行為をした人物の解明。彼の「繭」の中において、殺人はとても現実的な行為であるのかもしれないけれど、周囲の人間から見たらやっぱり非現実的な行為に映ってしまう。 人が取り扱い、人が裁くものでありながら、その判断を下すための根拠が曖昧で脆すぎる。火村の言う通り、罪というのは人間が都合よく生きるために作り出した不完全な社会システムであり、非常に不確定なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村英生シリーズ第二弾 人間の嫉妬心は怖い。 現実にも似たような感情で殺してしまう事があるけれど、この作品内では計画性を持ってと言うのがまた… 誰かを殺してでも一緒になりたい人がいると言うのは素敵な事の様に思うけれど、それを実際に実行してしまうのはもはや愛情云々と言うより狂気に思える。 しかも最後に分かった事実が事実なだけに、なんとも物悲しい気持ちになりますね。

    1
    投稿日: 2021.04.14
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    推理しながら読むのに楽しかったですね。凶器、アリバイ、血痕などなど要素がたくさんあって犯人誰か考えながら読むのに良いミステリーでした。 学生アリスのが好きですが、火村シリーズもまだまだたくさんあるので楽しみです。

    1
    投稿日: 2020.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家アリスシリーズ2作目。 アリスの友達が事件に関わっており、 火村にも依頼が来て事件が始まる。 この作品は犯人が嘘をついているので、 読み進めないと話が読めてこない。 一人の女性を巡る恋の物語。

    5
    投稿日: 2020.11.06
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    ミステリってほとんど読まないのだが、謎解きがメインのミステリとなると、どうも好みではないかも。 この話に作家のアリスというのが出てくる必要あったのかも、よく判らない。 ジョークのセンスもしっくりこなかった。

    0
    投稿日: 2020.10.03
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    シリーズ作品。 今回の事件は真相が全く読めず。 事件そのものよりも、フロートカプセルの存在が気になる。 気持ち良さそう。入ってみたいな。

    1
    投稿日: 2020.10.02
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    再読。髭の顛末については覚えていたんだけれど犯人が誰だかは曖昧にしか覚えていなかった。犯人が誰なのか二転三転するが肝心の謎解きはあっさりめ。作家アリスシリーズとしては古い作品なのもあってか火村先生のキャラが今とは若干違うように感じられる。

    1
    投稿日: 2020.03.08
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    ミステリーを読んだ感想としては変かもしれないけれど、優しい本だと思った。火村、アリスというキャラの魅力がそうさせるのか。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サルバドール・ダリを愛する社長が殺された。 不可解な状況、ご自慢のダリに倣った髭も消えていた…。 臨床犯罪学者、火村と推理作家、アリスが事件に挑む。 ***** 火村英生シリーズ、2冊目。 シリーズ作品ながらいくつかの出版社から出ていて、時代設定も少し違ったりするみたいだからどれから読んでいいのかが分からない~でも、できるだけ順番(出版順?)に読みたい~と多分これが2作目だと思って読んでいる。 違っていたりして。 さて、私は1作目の『46番目の密室』より本作の方が読みやすかった。 何でだろ。 ダリについては本当に“髭”のイメージしかないので改めて検索してみたら独特…。 小説に出てくるダリの作品を画像検索したりして見てみたけれど、ちょっとグロテスクとも言えるような雰囲気のものもあった。 奇才ではあるんだろうな。 最後の謎解きの方は『46番目の密室』と同じく、ちょっと物足りない感じも受けたけれど、このままシリーズをコツコツ読んでみようかなと楽しみになった。

    2
    投稿日: 2019.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人ーサルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。 ドラマを観た後に再読。 誰かがレビューか何かで言ってたけど、「繭」っていい表現だな、というのに共感。
「殻」や「壁」ほど固くなく、高くなく。
外からは、透けて見えそうで、見えない。
簡単に破れそうで、破れない。
中にいると居心地がよくて、出たくなくなる。 最後の飛行場のシーンがすごく印象的なので映像で見たかった。本当にある場所らしいので、行ってみたい、と思っていたけど、もうないんだったっけ?

    0
    投稿日: 2019.03.23
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    ドラマ見て犯人がわかってたからか全然進まんかった。。 でも表現の仕方はやっぱ小説ならではの面白さがあるなぁと思いました。しかし、なんとも進まなかったので、ドラマ化されてる他の話は見るの考えようと思います。。 フロートカプセルはいってみたいなぁ。

    1
    投稿日: 2018.09.19
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    有栖川有栖の本って、こんなんだっけ。作家の有栖川と、犯罪者火村が殺人事件を解決するっていう。このシリーズ、読んだ事ある気もするけど、記憶が定かじゃない・・・ 内容は、まあ、ふんふんって感じで、登場人物が多くて分かりづらいなーくらいだったけど、発行が1993年でびっくり。もう25年も前の作品!?でも、フロートカプセルとか、今あっても全然不思議じゃない。

    1
    投稿日: 2018.03.14
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    ダリを崇拝する宝石チェーン店の社長が、神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体には、彼のトレードマークであったダリ髭がなかった。他にも不可解な点が多く……。 読みどころはアリスと火村の新婚ごっこかな?事件が少しずつ解きほぐされていくのが気持ちよかった。それぞれにとっての繭。でもどうしても鷲尾さんが好きになれなくてラストもふーんって感じだったし社長がそこまでするほどか?って感じだったのでやっぱり動機とかはどうでもいい文化なんだな。

    1
    投稿日: 2018.02.19
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    想像していた以上に面白かった。謎解きとしては、それほどびっくりするようなトリックや仕掛けがあるわけでもないのだが、主人公たちの会話の中で何度か登場する「繭」についての議論は、少し文学的で考えさせられる内容で興味深かった。

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    投稿日: 2018.01.27
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    火村英生×有栖川有栖シリーズ2作目です。2016年1月期に斉藤工×窪田正孝でテレビドラマ化された際、第4話で放送されてます。前作より踏み込んで描かれる2人の関係と、有栖の過去も堪能出来ます。論理的に事件を解決する火村の観察眼は見事な物ですが、関係者のアリバイが・・・それ有りなの?と言う感じで私はいただけませんでした。ダリの説明やオタクの説明。退屈な部分もありましたが、長編物はやっぱり面白いです。

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    投稿日: 2018.01.24
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    登場人物たちの人間関係がどれも動機になりそうに入り組んでいて、アリバイもなかなか成立しない。それを現代人の「繭」という観点から紐解いていく統一感が好きだった。ドラマのおかげで図書館に文庫が入荷されて読む。

    1
    投稿日: 2017.11.16
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    火村・有栖川コンビシリーズの1作。本書はこのシリーズの第1作ではないが、私が読んだのはこれがシリーズ最初の1作だった。 私は基本的に文庫化されないと読まないというのは先の『マジックミラー』の感想にも述べたが、本書は第1作の『46番目の密室』よりも先に文庫で刊行された。 というのもこの作品は当時カドカワ・ミステリ・コンペ(通称「ミスコン」)というイベントで文庫書下ろしで発表された作品。確か10人くらいの作家に書き下ろし作品を書いてもらい、読者から優れた作品を選んでもらうといった内容だったと記憶している。この企画は恐らく好評であれば定期的に行われる予定だったのだろうが、結局1回で終ってしまった。また最終的にこの「ミスコン」でどの作品が1位に選ばれたのか寡聞にして知らない。 サルヴァトール・ダリを心酔する宝飾チェーンの社長が殺された。死体はフローとカプセルの中で発見され、彼のトレードマークであるダリ髭が無くなっていた。この事件に犯罪社会学者火村英生とアリスのコンビが挑む。 まず私はこの火村・アリスコンビは『月光ゲーム』、『孤島パズル』、『双頭の悪魔』のコンビと勘違いしていた。従ってかなり期待値が高かった。なぜなら両方とも作者同名の登場人物が出るので、この勘違いは私だけではないと思う、絶対! そんな大きな勘違いの下、読んでいたせいか判らないが、特に印象は残らなかった。髭が無くなるというのはこの作品の前に読んでいた天藤真氏の『鈍い球音』のトレードマークの髭のみ残して失踪するという逆パターンを想起させ、奇抜さを覚えず、逆に二番煎じだなと思ったくらいだ。 この作品でミスコンなる読者投票型イベントで上位を獲得しようともし作者が考えていたとしたら、自分の人気に胡坐をかいた行為であるとしか思えないのだが。 モチーフとなるダリもあまりストーリーに寄与しているような感じではなかったように思う。もう1つのモチーフ、繭を象徴するフロートカプセルは今でも鮮明に覚えている。 本書を読んだ私は当時大学生であったが、工学部に所属していた私はレポートに追われる毎日で、睡眠不足の毎日を送っていた。そんな中、本書に出てきたフロートカプセルはなんとたった20分浸かるだけで、9時間の熟睡と同じ効果が得られる(確か)という画期的な装置と紹介されており、一読、これはぜひ欲しいと思い、今に至る。またその分読書に時間を当てられると思ったりもした。 この本を読んでもう15年以上は経つが、今でもあるのだろうかこのフロートカプセル。結婚し、自分の時間がなかなか取れない日々、もしあればぜひとも欲しいアイテムではあるのだが。 という風にミステリとしての出来よりもこのフロートカプセルに思考が行ってしまう、そんな作品だ。

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    投稿日: 2017.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家アリスシリーズ2作目。 火村の33回目の誕生日を祝してフランス料理店で食事をしていた有栖たちは、宝石チェーンのオーナー社長・堂条秀一が若い女性を伴って来店したところを見かける。 後日堂条は、彼が繭と呼んでいたフロートカプセルの中で遺体となって発見された。 画家ダリに心酔していた彼が似せていたトレードマークの髭を剃られ、現場には堂条の下着しか残されていない。 有栖のもとに警察から問い合わせの電話が入る。 大学時代の知人で、友人の結婚式で顔を合わせたばかりの吉住のアリバイを確認するためだった。 事件推定時間に友人・吉住には明確なアリバイがない。 しかも、吉住は堂条の弟で事件現場となった山荘にもたびたび出入りしていたという。 もともとの犯行計画。 どんなことをしても手に入れたいもの、他人には譲れないものがあったとしても、人はそう簡単に犯罪に手を染めるとは思えない。 やはり計画を思いついた時点で、歪んだ感情は狂気に支配されていたのだろう。 自分の態度がはっきりしなかったからと謝っていた・・・彼らにとっての女神。 本当に何の計算もなかったのか。 二人の男の間で、強い意図はなかったとしても、彼女にも事件の責任の一端がある。 そう思うのは女だからだろうか。 鳥羽のみやげ物屋にあった手作りの女神像。 ひとつひとつが手作りのため、よく見れば違いははっきりとわかる。 計画そのものが杜撰なこともあり、「殺す」という目的だけに目が行き、完璧な計画だと思っていたのは犯人だけだった。 すべてが思い通りになると、傲慢にも思い込んでいた男の最期を火村はどう受け止めたのだろう。 誰かを自分だけのものにしたい。 誰にも渡したくない。 それは愛ではなくて執着だ。 正当防衛が認められればいいと思ってしまった。 過剰防衛だとしても、情状が酌量されればと考えてしまった。

    3
    投稿日: 2017.04.19
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    殺されるのは一人だけであるにも関わらず、読み進めていると状況が二転三転。 その情報の出し方が上手くて、最後までぐいぐい引っ張られた。

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    投稿日: 2017.03.09
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    シリーズを追って読んでいる本。 繭の話が印象的だった。 もう、誰もあなたを傷つけない。 安らかに眠りなさい。

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    投稿日: 2017.02.07
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    読みごたえがあった。種明かしも不自然さは感じられず、なるほどなと思わされた。全く意味の分からない事象が解き明かされるのは心地よい。

    1
    投稿日: 2016.11.05
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    作家有栖川有栖と友人火村による、宝石会社社長殺人事件を解決する顛末。 とあるフランス料理店で偶然見かけた、ダリ髭の有名社長が、見かけた直後に別荘で殺害される。社長には美しい秘書がおり、また莫大な遺産を持っていたことから、容疑者は関係者に絞って捜査が始まる。 一応、有栖川本人を「私」として、一人称視点で描かれる部分もあるのだけど、結構ポンポンと視点を飛ばしてくるのは、ひとつ前に読んだ樋口有介の作品と同じ。ただし、あちらよりは文章が練られている分、読みやすいことは読みやすい。 とはいえ、結構長い話に対して、なかなか核心に届かない展開にはかなりヤキモキされる。 後半以降の解決に向かうところでも、相当無理のある展開が繰り返されるので、いっそのこと最後の最後で「というのは偽装でした」としてくれたほうが良かった。 限られた登場人物の聞きこみが中心となっており、ホームズやポワロのようなクラシックな殺人事件ものであり、そういうものだと思って読んでいればそうかなとも思うのだが、もうちょっとダイナミックだったり、トリッキーなトリックでもあるのかと深読みしてしまったので、ちょっともの足りず。 また、途中に数々挟み込まれる私小説のような部分の意味合いも結局生かされていないため、正直、冗長感がある。

    2
    投稿日: 2016.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石チェーン社長の死体が"繭"の中でトレードマークのダリ髭をなくした状態で発見された事件に火村・有栖が挑む本作。髭の謎に早々と検討がついたものの完答ならず。大阪空港と神戸の山奥の邸宅で交互に明かされるクライマックスの情景とエピローグが美しくて好きよ。

    1
    投稿日: 2016.07.09
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    火村アリスシリーズ・・・の割と初期のほうなのかな?長編です。 物語の核となる「フロートカプセル」というものがどういうものなのか今一つピンとこなかったのでネットで検索して・・なるほどこういうものなのか。閉所恐怖症気味の自分にはちょっと怖いな・・とかどうでもいいことを考えながら読了。 おもしろかったです。1アイデアで勢いで書かれている短編も嫌いじゃないんですが長編の読みこまされる感じが自分好み。 最後のほうまで真相が「どうなってんだろう?」と悩ませてくれたのも楽しかったです。

    1
    投稿日: 2016.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    福島旅のお供として文庫本。火村英生シリーズ。読み始めて気づいたけど、これもドラマになったやつだ。ところどころしか覚えてなかったから普通に読めたけど。火村とアリスが新婚のような朝食をとる話だった。やっぱ火村と有栖川の関係がいいよな。結局優子がどっちつかずの態度をとるからこういうことになったのではないか。しかし、繭、気持ちよさそうだよなぁ。私も入ってみたいわ。

    2
    投稿日: 2016.04.28
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    幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

    0
    投稿日: 2016.04.03
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    この度再読。当時読んだときの印象が鮮烈なダリの絵の装丁版で再購入。 細部は読み返すまで覚えてなかったのにダリ氏の繭であるフロートカプセルへの憧れと、ラストシーンの切なさだけは印象的でずっと残ってたなあ。 この作品は「繭」ってのがキーワードになっていて繰り返し登場する。 被害者の、火村先生の、アリスのそれぞれの「繭」。 「朱色の研究」でも思ったけど著者はメインのモチーフを作品に取り込むのがすごく上手いよね。 そしてあえてつっこんでおきたいのは、のっけから二人でフランス料理で記念日を祝い、伝説の新婚ごっこを繰り広げる火村先生アリスコンビの夫婦っぷり。公式がすさまじい。笑 (2016.2.22)

    1
    投稿日: 2016.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アリスの内面がいろいろ書かれてるところは、キャラクター性が出ててよかったです。あと、何より最後の飛行機を見るシーンが素敵すぎた…!「落ちてこい、飛行機。今、彼と私の上に落ちてこい。」胸がヒリヒリします。

    1
    投稿日: 2016.02.20
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    初めての有栖川有栖小説……面白かった。 世界観がしっかりしているのがよかったし、かなりのめり込んで2日ほどで読了。これだけで火村シリーズを語りたくないので、もう少し読んでみたいと思います。読了後のスッキリ感がなかったのがちょっと残念で、★ひとつ減らしました。

    1
    投稿日: 2016.02.19
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    推理作家・有栖川有栖は大学時代からの友人で二人の母校である英都大学で社会学の准教授を務める火村英夫は、フィールドワークと称して警察の協力という名目で事件現場に出向き犯罪者を狩る。"人を殺してみたいと思ったことがある"という彼は、そちら側におちるのを踏みとどまった自分が、飛びたっていった人間を叩き落とすのだ、という火村を、私は密かに彼がそちら側に惹かれて一緒に飛び立つことを恐れている。せめて手を伸ばせるよう、彼のフィールドワークに同行する。 ダリを崇拝する宝石商の社長が別宅のフロートカプセルの中で死んでいるのが発見された。彼は秘書の女性のことで会社の宝石デザイナーと三角関係だった。そして彼には腹違いの弟が二人いる。愛憎のもつれか、遺産争いか。社長のトレードマークだったダリと同じ髭が切り取られ、衣服も凶器も持ち去られた。果たして犯人は? 作家アリスシリーズ二作目。 ドラマを見て、前々から気になっていたこのシリーズ、というか有栖川さんの作品についに手を出してしまった。これからこの楽しくて少しひりひりする関係の二人と摩訶不思議なミステリの世界をたくさん歩けるかと思うと、うれしくて踊りだしそう。でも本の置き場にまた頭痛を抱えたな、と。これ有川さんの本を買った時も思ったな。本屋さんで売り切れていたので、二作目から。

    3
    投稿日: 2016.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

     学生時代からのつきあいなんだから、君らもう新婚じゃなかろう。  再読。  フロートカプセル、入ってみたい。  こう、なんだろう、有栖川作品、好きなんですよ。好きなんですけど、感想書くとなるといつも困る。どう書いていいのか分からない。悪い言い方すれば、「ここすげかった!!」って強く印象に残るところがないんだよなぁ。要はすごくきれいにすっきりまとまってる、ってことなんだけど。  アリスと火村のかけあいがやっぱり面白い。火村ってあれよな、普通におちゃめなおっさんだよな。  推理においても、飽くまで常識的に考える火村先生が好きです。  正直何年前に読んだかも覚えていないもので、内容もトリックも犯人もすこんと忘れてましたが、まあ凶器が発見された時点でその先を推測することはできました。それが長池さんの家に残っているのだとすれば、買った人物は誰か、それがあの家にあったことを考えればおのずと分かりますよね。  ちょこちょこ入る火村の薀蓄が面白い。これ、1993年に発行されてるんだよね。二十年以上前。オタクの話だとかを今、火村先生にしてもらったら少し違う内容が聞けるかもなって思った。  ダリの作品はいくつかなんとなく知ってる程度。一度ちゃんと画集とかでいいから作品を見たい。  抜粋は作中で一番笑った掛け合い。 「(略)いや、お前が短絡的なんじゃなくて、それが策略だとしたら、真犯人の思考が短絡だって言ってんだぜ」  同じことじゃねぇか。  それな。

    1
    投稿日: 2016.02.07
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    【再読】ドラマ#4の予習として。ビーンズ版も持ってるけどまだ一度も目を通してなかった角川文庫で(初読みはハードカバーだった)。キャラ読み党としてはとても大好きな話。それだけに実写化は複雑。新婚ごっこを期待しても、実写ヒムアリでは萌えないだろうな。あと、1時間にまとめるには無理がありそう。嫌な予感……。 この話(新婚ごっこ)は本当に好きな話なのでコミカライズしてほしいなー。

    1
    投稿日: 2016.02.04
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    再読。 タイトルも表紙もとてつもなく印象的な作品。 これを手に取った17,8年前の事もすごく覚えている。 当時住んでいた自宅近くの小さな書店で購入。 内容も同シリーズのどの作品よりもかなり細部まで覚えていた。 ダリ髭のジュエリー会社の社長、 六甲の別荘とフロートカプセル、 美人秘書を巡る三角関係、 奇妙な夢、 真珠の瞳の人魚、、、 けれどまぁ器用なまでに犯人とトリックは忘れていた。 さすがに読んでいる途中で思い出したけれど。 本格ミステリと呼ばれるタイプの小説の好きな所は(例外もあるかもしれないけれど)矛盾点が極めて少なくアンフェアな結末になることはほぼ無いだろう、という安心感。 今回の様に再読の時や先の展開が気になって考える間もなく読み進めてしまう時などはこの安心感が嬉しいし、余裕があれば自分でも推理しながら読み進めることもあるので、さりげなく、且つ丁寧に手掛かりを提示していく手法が非常に好ましい。 なかなか自力で解けることは少ないんですが。 次は同じ時期に購入した次作「海のある奈良に死す」を、と思ったけれど、間を飛ばして「絶叫城殺人事件」を読みます。

    1
    投稿日: 2016.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家アリスシリーズ、第二作。前作はあまり面白かった印象が残ってないのですが、こちらはとても面白かった!犯人まで辿っていく推理運びはやはり流石ですね^^ 一番印象的なのは「第八章 生者たちの繭」のキャラクタの作家・有栖川有栖の執筆に対しての想いでした。心の中をまんま覗けたような気がして、より有栖川さんが好きになりました!このシリーズも学生アリス同様、楽しめそうだ(≧∇≦)♪

    1
    投稿日: 2016.01.06
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    シリーズ第2作。 ダリ好きの社長が、変な状況で殺される。 捜査の過程で現場の状況が大きく変化する。 結果的には一捻りある事件が、周りの動きでよくもまあ不可解になったものだ。 この日の関係者の動きは、慌しすぎる。 ダリの繭に即した関係者のエピソードが全体を上手くまとめている。 探偵役とワトソン役の絡みは、特定層を狙い過ぎなきらいがあるが、あまり気にしても詮無きこと。

    1
    投稿日: 2015.08.31
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    初、有栖川有栖さん。 軽妙なテンポで進むので、とても読みやすい。ダリの美術館に行ったあとだったので、ダリと被害者の対比を楽しむことができたかな。

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    投稿日: 2015.08.26
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    久しぶりの有栖川有栖の長編作品。 じっくり迫っていく構成はやはり好きで、火村とアリスのやり取りもいつも通りで、安心して読めた。 犯人やトリックに期待しすぎると拍子抜けするんだろうなぁと思ったりもしたが、これが有栖川有栖の作品の特徴なんだと思う。 複雑なトリックなんかよりも、どうして犯罪を犯してしまったのか、犯人に寄り添う感じが良い。 新婚ごっこに関しては、もうご馳走様でした…!と言う感じ。(笑)

    1
    投稿日: 2015.07.20
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    火村英生シリーズの2作目の長編。 【あらすじ】 画家ダリに心頭する宝石チェーン店の社長が、六甲の別荘で殺害された。遺体はリラックス効果を得られるという水浴カプセルの中で発見され、社長の特徴的だったダリ風の髭は剃り落とされていた。 事件の容疑者と顔見知りだったアリスは、火村とと共に捜査に協力することになった。しかし、凶器の痕跡と殺害時刻の推定により、捜査は混迷を見せ始める。 【感想】 画家ダリのエピソードを交えながら、社長の言動と社員の人間関係が紡ぎ出される。なぜ社長がダリに心惹かれのか?という状況設定は咀嚼できなかったが、上手くストーリーに反映されていると思う。ただ、元々の動機・・・殺害を企てることになった焦燥感は今ひとつ感じ得なかった。 トリックに関しては、奇妙な遺留品が使われているので惑わされやすいが、それを除くと単純な構成になっていると思う。 1990年代に執筆された小説のため、今読むと人物描写に少し古臭さを感じる(別にそれが悪いわけではない、念のため)。終盤に出てくる伊丹空港(今は大阪国際空港か)の秘密の場所はなかなか良いところです。ググると場所や行き方を紹介するWebサイトがあるので、天気のいい日にお出かけしてみては如何でしょうか?

    1
    投稿日: 2014.12.31
  • アリスファンにオススメ

    火村&アリスシリーズの初期長編。シュールレアリスムの芸術家、サルバドール・ダリがモチーフになっていて、物語のそこかしこにダリの作品やエピソードが織り込まれています。読み終わるころには、ちょっとしたダリ通になっているかもしれません。 事件の舞台となるのは六甲山にある被害者の別宅です。被害者が経営していた会社や警察署でのシーンも多いですが、基本的には関西の限られた地域内で物語が進みます。捜査自体も関係者への聞き込みが中心となっているため、最近の作品に比べるとやや動きが少ないように感じました。 とはいえ、本書はシリーズファン、特にアリスファンにとって読み逃せない1冊となっています。アリスに関する重要なエピソードが書かれているのですが……詳しくは読んでみてのお楽しみ。個人的にはラストシーンが印象深くて好きです。

    5
    投稿日: 2014.12.05
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    久々に「どこにあっても本を手放せない状況」に陥ってしまった本。 推理が徐々にときほぐれていく感覚もよかったが。 男二人がフランス料理で誕生日会とか。 男二人で夜通し飲み明かすとか。 新婚ごっことか。なんか、こう、なんか……うん! ごちそうさまでした!

    1
    投稿日: 2014.08.22
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    『でっちあげすれすれのマーケティングに乗って、虚飾まみれの情報を垂れ流しながら、どんなモラルを築き、実践すればいいのか?社会の風潮に違和感を訴えるだけでは何にもならない。行動を起こすこと。それにはプラカードもシュプレヒコールもいらない。各自が、モラルを意識した生活の実践を始めることが肝心なのだ。』 散りばめられた謎はどれも地味だけど、それを組み立てて行く推理は秀逸。面白かった。

    2
    投稿日: 2014.07.20
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    有栖川有栖の作家アリスシリーズ2作目、『ダリの繭』を読了。 シリーズ1作目よりも、やや難易度は低かったと感じた。それでも十分すぎるほど混乱してしまったのだが。 一番悩んだのは、なぜ被害者のトレードマークとも言える髭が無くなっていたのか。これは難しかった。真相はなかなか予想外だった。 印象に残ったのは二転三転する推理。やはり考えられるいろんな可能性を吟味しなければならない。 そして事件だけでなく、アリスが初めて小説を書いた時の話なども織り交ぜられていて、長編ながら読者を飽きさせない。 作家アリスシリーズは他にも既にたくさん刊行されているので、この調子で順に読んでいきたい。もちろんその合間に他の作家の作品も読むのであしからず。

    1
    投稿日: 2014.07.19
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    遺体発見時に、被害者自慢の「ダリ髭」がなくなっているという不可思議。こういうのが最後に解き明かされるのが好き。

    1
    投稿日: 2014.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     図書館で借りました  推理。  アリス(男・小説家)と火村(男・助教授)が新婚さんごっこをしながら、事件を解決していく・・・(やや曲解)。  普通の推理。  ダリを崇拝していた男が殺される。トレードマークの髭がなぜかなくなっていた。  終わりの方にいくに従い、さらに混乱が生じていく。  血まみれの洋服をもって右往左往していた男は犯行時にフロートカプセルという瞑想機械に入っていた。  凶器が、社員の男の家にあるものに似ていて、でも指紋は彼のではなく、別の男のもので。  見つかっては、ねじ曲がり。  なんでこんなに複雑に?  と、関係者達があたふたしていると、なんと正解は~。  ああ、社長。なんて迷惑な男なのだろう。  心が病んでそうな人たちてんこもりですが、一番やばそうなのは、有栖川家の隣人では?(彼女は推理と無縁)  飼っている「囀らないカナリア(雌)」に名前をつけない若い女性。最初雌雄で飼っていたが、雄が死んでしまい、それから何度か雄だけ買ってきたものの、みんな死んでしまった、と。だからもう哀しいから雄は飼わない。  ・・・アリス、その女を部屋に上げるのは、待て(ぁ  ささやかに猟奇な香りがその女からしてますよ?? 

    1
    投稿日: 2014.03.28
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    火村シリーズ2作目、だと思います・・・。 なにしろいろいろな出版社から新書だの文庫だの多数でてるので。 発行日順に読んでいくことにしました。 まず最初、ワープロという単語に時代を感じました。 ワトソン役の有栖(アリス:推理小説家)が使ってるんですが、 今はもう聞かないなぁ〜。 それに、大阪球場跡地! 劇団四季のドームシアターに住宅展示場。 そういえばそうでした。 あれはいつまでだったかな、すっかり忘れてました。 サルバドール・ダリに傾倒していた宝石商のオーナーが殺されます。 トレードマークのダリ髭を剃られ、カプセルの中に全裸で発見されました。 店はチェーン展開もしていて資産額が大きく、家族関係も一癖あり、 警察側は有りがちな考えに傾きかけますが、 火村は担当刑事からアドバイザーとして呼ばれ、 アリスは事件関係者の中にサラリーマン時代の知り合いがいたりして、 この同級生コンビが関係者に話を聞いていくうちに、 各自の普段隠されていた一面が見えてきます。 犯人側の因果は何となく理解できますが、 被害者側がちょっと弱かった気がします。 最初に死体として登場しただけなので影が薄いのは仕方がないとして、 人物像がぼんやりしていて、事件を重く受け止められないというか。 謎解きの醍醐味は事件関係者とのやり取りでしたが、 個人的には被害者の心理が一番ミステリーでした。

    0
    投稿日: 2014.02.20
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    作家アリスシリーズ二作目。 まだまだ結末が読めません(笑) 髭のない秀一=秀二だとばかり思って、秀一と秀二が入れ替わる形で死んでいたのが秀二。犯人が秀一と予想していたのだが(^=^; 事実は小説より奇なりってことですかね。。。。。

    1
    投稿日: 2013.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。作家アリスシリーズ2作目。 サルバドール・ダリ、フロートカプセル、象徴的に用いられる繭、と魅力的なキーワードが散りばめられていて好きな作品です。 アリスが小説を書き始めた日のエピソードも印象深いです。 作中で語られるコクーニング現象のくだりは何度読んでも面白い。 「私の小説。私の繭よ」の一文は本当にぞくりとさせられますね。 先生の紡いだ繭にこれからも拍手を送り続けたいです。 私にとっての繭は何だろうな。 余談ですが、「ミステリ作家のためのオカルトロック名曲集」のオリジナルテープが聴きたい(笑)

    1
    投稿日: 2013.12.20
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    幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が……!?事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なメッセージに挑む! ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。 琴線に触れたセリフはこちら。 「仕事なんてものは、急ぐといえば急ぐ、というものばかりでしょう? 特にこの貧乏性でせわしない国においては」

    1
    投稿日: 2013.12.16
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    推理小説のオチはなんとも・・ってとこだけど、 ダリの生涯に絡めた展開とか、 「繭」という表現とか、 推理小説という枠ではなくて有栖川作品が好きだ。 自分にとっての繭はなんだろなー。

    1
    投稿日: 2013.11.26
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    登場人物達にとっての「繭」-逃避場所(シェルター)についての話が印象的でした。特にアリスのエピソードは辛く、哀しくなってしまいます。私にとっての「繭」とは何なのか考えさせられました。

    1
    投稿日: 2013.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全ての人は繭の中に存在しているのかもしれない。この灰色の世界から身を守るために、閉じこもろうとしているのかもしれない。そして、繭の中から新しい生き物へと生まれ変わろうとしている。 ただ、新しい変化が心地よいものを生み出すとは限らない。自ら望んでいたものが美しいものとは限らないのだ。 ダリの髭を真似た有名人が殺害された。ただ、その死にはいくつもの疑問がある。一体、誰が犯人なのだろうか?と、いつもの火村先生と 有栖 が疑問を解き明かしていく。 どちらかと言えば、謎・トリック自体に奇抜さはない。確かに驚かされるような展開は無い。それでも、人間の奥底に潜む心理が描かれているような気がする。繭をモチーフに見事に人を現している。そんな風に感じられた。

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    投稿日: 2013.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品は好き。嫌いなところや文句をつけたいところがちょっと見当たらない、というなかなか稀有な作品。 解明されてしまえば単純な謎なのだが、丁寧に作られ、書かれていて、最後まで楽しめる。主役コンビがただの善人ではなく、奥行きや陰翳を持った存在として描かれているのもいい。 欲を言えば、筒井康隆『ロートレック荘事件』のように、ダリ作品の図版が挿入されていたら最高だったんだけど。 冒頭の文章を読んですぐ、ディーン・R・クーンツ『ミッドナイト』、貴志祐介『十三番目の人格』を連想したが、本格的なアイソレーション・タンクではなくフロート・カプセルだった。そういうのもあるんだな。

    3
    投稿日: 2013.09.15
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    作家シリーズ二作目。 ミステリーとしては並だけど、シリーズを読む上で火村とアリスのキャラクター(繭)を知るためには大事な一作だと思う。 思うんだけど作家シリーズの犯行動機は恋愛絡みが多い。だから切なくなるし、やるせない読了感が多い(´・ω・`)

    1
    投稿日: 2013.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰しも人知れず自分だけの繭(シェルター)を持っている。それに誰も触れてはいけないー 読んだきっかけは、綾辻行人からの流れで有栖川作品で適当なのを探していたのと元々ダリに興味があったため。関西弁のミステリーはいまいちしっくり来ない。 ダリはそこまで出てこないが事件の真相には深く関わっている感じ。相変わらず犯人は最後まで分からず。推理力ないなー(苦笑)

    1
    投稿日: 2013.08.07
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    最初は、作者本人が、出てくる推理小説って、何なの!?この人、可笑しいの?と気持ちてきに引いていた部分もあったけど、読んで見ると、とても面白くて、作者本人が出てくるから、真実味があっていい感じになるんだな…っと読んでいて思いました。 自分の想像していたのと180゜違う結末で、色々と読んでいて驚いた部分が、多かった、そんな作品だった。 面白かったので、この続きも読めたら読みたいと感じました。

    1
    投稿日: 2013.07.11
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    現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見された死体。 有栖川有栖と火村英生シリーズ第2作。

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    投稿日: 2013.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村シリーズ フロートカプセルの中で死んでいた男。 宝石チェーン社長の彼の特徴でもあるダリ髭が切られていた。 うーんと、読み終えてから時間が経ってしまったので 感想がすんなり出てこない。 誰が犯人だと仮定してもすべてがうまくはまらない。 視点の転換、というか。 あぁー、なるほど。という感じ。

    1
    投稿日: 2013.02.11
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    作家シリーズのお気に入りベスト3作品の1つです。 繭に関する言葉遊びが各所に散りばめられているので、探してみるとなかなか面白いかと。 火村とアリスがお互いに「理解はできる」と繰り返す件が大変お気に入りのシーンです。わりと遊び心の入った作品かな、と思います。 ただ、ダリにかけた謎解きに対してオチが若干インパクトに欠ける気がしなくもないです。。

    1
    投稿日: 2013.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ダリも好きだし作家シリーズのファンでもあるので、満足。 いや、それだけじゃないけど。 いつものように怪しそうな人たちが出てきて、アリスの迷推理という消去法で云々 何度も読んでるので伏線も回収もラストもほぼ覚えてるけど、一番印象に残るのはやはり冒頭のお誕生日・・・あ、これもネタバレなのかな。

    1
    投稿日: 2012.09.21
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    まず、ダリという人物をよく知らないのでちょっととっつきにくい感じはしたけど、次から次に怪しい人物が出てきて最後まで飽きずに読み進められた。

    1
    投稿日: 2012.08.31
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    有栖川有栖の本はこれで四冊目。 火村シリーズしか読んでないけど。 やっぱり主人公2人に味があっていい。他の登場人物がかすむ。シリーズ物はこれだからいいよね。この2人が主人公の本がまだ何冊も読めるという幸せ。 はっと驚くトリックといった類のものはない(多分)けど、登場人物の掛け合いが楽しく、すいすい読んでしまう。 本格推理を豪語している作者には失礼なのかな笑 火村シリーズはライトという噂なので、今後は他のシリーズも読んでいこう。

    1
    投稿日: 2012.08.30
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    火村と有栖の絡みが面白く、事件解決までの流れも非常に好きなんですが、やはり真相の平凡さに拍子ぬけした感は否めない。 作者の手法というか狙いは理解してるつもりですが… 楽しく読んでただけに余計に、というのはあります。 ただ最後の終わり方は好きですよ。

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    投稿日: 2012.08.15
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    温泉旅館で再読。この作者の、別の短編集「暗い宿」を再読したばかりだったので、旅先で本が読みたくて持参した。 作家アリスの小説を書き始めた思い出は、初めて読んだ中学生だか高校生だかのころには、あまり共感できなかったけれど、この年になってわかるようになってきた。 というか、若い頃、思春期の女の子特有の、ある種の残酷さそのものなのかも。 小説家っていうのは、本当にいろんな立場のいろんな人のいろんなものの見方を「理解」することができるんだろうなぁ。 作中の火村とアリスの「理解できる」という共通の口癖には共感した。 私もそうありたい。目指しているけど、たどり着けているかな? 20191007 再読 「理解できる」口癖、今も私の人付き合いの指針になってる。モットー。 「理解できる」というよりは、「理解したい」と思って過ごしている。理想とする大人になるために。 こうやって、肥やしになって読んだ人に定着していく。心の栄養だなってしみじみ思う。

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    投稿日: 2012.06.30