
総合評価
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powered by ブクログ吉田修一にはなかなか手が出なかったが この1冊はた私に響くところが多く綴られていた やはり巧者だと実感する
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ今まで読んできた吉田修一作品とはまた違う雰囲気ではあったけど、改めて彼の文章が好きだなあと思った。 各章で性別も年齢も異なる人物の目線で語られる構成で、文章の書き方を変えている。本当に別の人が書いたみたいに違う。 5章の短編で、東京に生きる5人の男女を描いている。それぞれが人生の分岐点にいて、でもそれは劇的なものでもなく誰にでも訪れる日常の1ページ。東京には華やかな人生を生きる人もいるけど、ほとんどは"その他大勢"なわけで、しかし彼らにも決してドラマチックではないドラマがある。 そして、同じ時、同じ街に生きていても交わることのない彼らの人生に現れる2人の幼い兄弟。各章の主人公たちには点にしか見えていないその兄弟が、線になって繋がっていく。もしかしたら、そんなふうにして僕たちの人生も成り立っているのかもしれない。見えない繋がりがあって、回り回ってどこかで全く知らない人の人生と影響しあって生きている。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ間を空けずに一気読みすべきだった! それでも不思議な兄弟が出てくる度に話が繋がっていくのがとても面白かった。 最終章ではじんわりと胸が熱くなります。
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ読んでは放置して…だから、前半記憶ないけど、良かった。久しぶりの読書で「そうだ吉田作品こんな感じだったわ」と思い出した。
0投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ私には読み辛く、内容も心に入ってこなく、途中で辞めてしまいました。 最後まで読んだらまた違った感想だったかもしれません。
0投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ誰かを愛するといことが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだ。 親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことが無かったことに気づいた。
1投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログどの物語も、まさに人生といった感じ。これから先どうなるかなんて、予測もつかない。最後の話でどう出てくるかと思っていたら、こうなるとはね。兄弟は人々に何かを気付かせた。助けたと思ったら助けられてたのかも
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ日雇いのアルバイトを無断欠勤でクビになり、無職でだらだらと暮らしていると、以前に付き合っていた圭子のことを思い出す。圭子は職を転々とするろくでなしの自分と付き合ってくれていたが、実は医者の卵であったことが判明。身分も違うことから別れようと言う話になったとき、腹をすかせた兄弟に出会う…。 繋がっていないようで、あるところから繋がる5本の掌編。人生の分岐点で出会う、得体のしれない親を探す兄弟が、普通ならば人生を変えるきっかけになるようなものだが、本作ではそんなことはない。2本目を読んでいるときに「あれ?さっきも出てた?」とひっかかる程度というのが、なんとも良い重み付けをされている作品である。 全体には、いろんな職業でそれぞれうまく行かない、だいたい孤独の人間模様が描かれており、転職だったり仕事をやめたりというよくある人生である。 全体にエンターテインメントとして読める作品で、それぞれは記憶に残るだろう。そこにスパイスとも言えない程度の違和感。読み終えて振り返ると、芥川賞的な純文学の要素もあるんだなと思える程度で、小難しいブンガクなどと気合を入れるほどではないバランス感覚が良い。 すごくいい、傑作(と裏表紙に書かれている)と称えるような話ではないかもしれないが、なんかいい。手元においておきたくなる1冊だ。
0投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ兄弟のくだりは物語としてキーになっていたのかもしれないけど、個人的にはいらなかった むしろない方が良かったくらい 無理やり入れなくても それぞれの話がちゃんと面白いし、女性の心理描写えぐいなー
0投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ吉田修一の連作短篇集『日曜日たち』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- ありふれた「日曜日」。 だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。 都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。 そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。 ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。 ----------------------- 講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に2002年(平成14年)から2003年(平成15年)に掲載され、2003年(平成15年)に刊行された作品です。 ■日曜日のエレベーター ■日曜日の被害者 ■日曜日の新郎たち ■日曜日の運勢 ■日曜日たち <東京>の地図の上で交差する、男と女の5ストーリーズ…… 最高の連作長篇小説! きっといつかは忘れてしまう、なのに忘れようとするほど忘れられない…… ありふれていて特別な、それぞれの日曜日――。 東京ひとり暮らしの男女5人、それぞれの物語に同時代の<生=リアル>を映す、長篇最高傑作! 東京で暮らす5人の若者と家出中の兄弟の日曜日の物語を描いた連作短篇集…… 5つの独立した短篇で構成されており、各話は独立していますが、登場人物や出来事が微妙につながっていて、5篇すべてに謎めいた小学生の兄弟が登場し、仕事や恋愛で一段落した登場人物が、兄弟との出会いをきっかけに人生を見つめ直すという展開、、、 最後の表題作『日曜日たち』では、兄弟のその後が明らかになり、感動的なラストを迎えます…… リアルで淡々とした描写が特徴的で、登場人物の心情や背景が丁寧に描かれている印象ですね。 いつの間にか自分の日常や人生にも重ね合わせて読み進めていました…… 人と人との繋がりや優しさの大切さを感じることができる作品でした。
0投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログこちらもそうだし、世之介もそうで、「人間を読む」吉田作品が好き。 心にできるささくれによく効く、家にひとつ置いてあると安心するオロナインてきな作家さん。
0投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログ東京と男女をテーマに、そこに謎の小学生2が縦軸で全編に絡んでいる短編集 東京という地に生きる若者たちの中にある言い表しようのない空虚を感じることができる。
0投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ東京に暮らす、5人の男女がそれぞれ抱える日曜日の思い出を描いた短編集。 大事件ではないけど、平穏ではない思い出。 こういうものに対する心情を表現するのが本当に上手いと思います。 何の関係もない5人のお話に登場する兄弟が、各編の共通項。 5人の登場人物にハッピーが訪れるのかは分かりませんが、みんな大人だから良しとして最後にほっこりと暖かい気持ちになれる一冊でした。 2時間ほどで読み終えられます。
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログそれぞれの人生で悩んでいる5人の物語。 それぞれのお話の中で小学生の兄弟が関わっていて、ストーリーとしては独立しているが、世界観は繋がっている感じがして良かった。
0投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログ東京で生きる人たち、それぞれの日曜日。 母親を探している幼い兄弟との繋がりがあり、どのお話も特別な事はないけど、だからこそ共感出来る事が多かった。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ兄弟が幸せになってたので、後の話がどよよんとしててもOK。でも4話目の主人公はちょい共感できないわー
0投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログ産後初めての小説だからなのか。 兄弟の描写が、あまりにも切なかった。 物語では、兄弟に関わる大人たちの 背景は描かれているものの、 兄弟についてや両親については 多くは触れられていないのに、 それぞれの登場人物と交わる兄弟の様子が 強く印象に残った。
0投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログ5つの短編からなる本。 共通して2人の兄弟がでてきます。 彼らはどの話の主人公になるわけでもないのですが、登場します。 それが5つの話に繋がりを見出しています。 吉田修一さんの本は好きなのですが どよんとしていて晴れやかな気持ちにはなりません。 だから晴れの日には読みたくなくて、 これも天気の良くない日に読む気になって読みました。 ほんとにどよんとしてるんですが 5つ目のラストで不覚にも涙しました。 曇天の中の光には妙に感動しますね。 吉田修一さんの話に出てくる人たちって、 「キラキラな人生を送るひと」でなくてそれを主人公として物語を書いているのが、誰しもの人生は物語である、と思わされるような感じがするから、好きなのかも。 失業中の男性、女に振り回されてきた男、男にDVをされた過去ある女性など… 今回も本当にその通りでした。 2つめのお話は女子の友情関係、千景の時の流れで変わりゆく価値観など共感できることが多かったです。ラストが不思議な終わり方だけど。 東京を舞台に書いているのも、とっても好きでした。
1投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ話のつながりは弱いけど、それぞれの話は吉田修一らしさが出てて良かった。人間の弱いところを書くのが上手。
0投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ特別、嫌な事がある訳ではないけど……特別、良い事がある訳でもない。何となく嫌だな~疲れたな~って思う日常。そんな生活に、ふと現れて去って行く2人の幼い兄弟。サラッと読めた本だけど、何となく奥が深い作品。うん、何となく……。最後の章の、幼い兄弟が成長して現れ、ピアスを触る場面には、うるっと来たな。。。いろんな色の、誰にでも訪れる「日曜日」。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日曜日たちっていうタイトルの意味がよくわからなかった。確かに、プロットが短編ごとにあって少しだけつながるのですが、つながる意味はそんなになかったのかなって。もっと複雑に絡まるならいいんですけどね。 ただそれぞれの短編は面白くて、リアリティのある登場人物たちで、心情描写はなかなかに納得できるものでした。
0投稿日: 2018.09.01
powered by ブクログ再読。東京で暮らす20〜30代男女5人と彼らの前に現れる小学生兄弟のとある日曜日を切り取った短編集。生き辛そうな彼らにどこか自分を投影してしまう。都会で暮らす息子と上京した男やもめな父親の不器用な交流を描いた「日曜日の新郎たち」は秀逸だが、やはり涙無しに読めない表題作がベスト。積み重なる小さな優しさはやがて大きな優しさへ変わる。
0投稿日: 2018.06.20
powered by ブクログそれぞれの人生に思うところあるが、 最終的に思ってもないハッピーエンド。 嬉しかった。 どのストーリーもじんわりきて それぞれよかったなぁ。 日曜日の被害者は、 たぶん時折思い出してしまう 心に残る痛さがあった。
0投稿日: 2018.05.18
powered by ブクログたまにどこか投げやりになりながら何かを諦めたりしながらも東京で生きてる若者たちの東京讃歌だった。 そんな何気ない日常の中でどこか記憶の片隅に残っていたある出来事。 母親を探してた兄弟は本当に存在するのかな?夢なんじゃないか?と思ったりしたけど。 どんどん繋がるかんじがおもしろかったです。 投げ捨てたくなるような日々の中でもそれぞれの大切な人や、思い出があって。 "東京で生きることはそんなに悪いことばかりじゃない。"
0投稿日: 2018.05.11
powered by ブクログ連作短編集が好きということもあり、デビュー作から順番に読んできて1番好きかもしれない。明るいばかりではない人生のかけらがあるときふいにすれ違う。「そう、嫌なことばっかりだったわけではないと」
0投稿日: 2018.03.15
powered by ブクログ連作短編集を偏愛する人間だが、この作品の美しさとさりげなさには特に打たれた。ある意味、理想の連作短編集。
0投稿日: 2018.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2018.1.30 1番最初の、日曜日のエレベーターがよかった。 「誰かを愛するということが、だんたんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだと知ったのだ」の一文にグッときた。 2人の関係や立ち位置が、行き交うエレベーターのように、上下にすれ違っていく様が読み取れた。 それぞれにそれぞれの、日曜日がある。当たり前のことなんだけど、誰かの日曜日を想像するなんてことはしてこなかった。いま、隣にいる人の日曜日を、人生を少しでも想像できれば、それくらいの余裕があれば、世の中も自分も丸くなれる気がする。
0投稿日: 2018.01.30
powered by ブクログ吉田修一さんの本は8冊目。 表紙には連作短編集と書かれていますが、連作の意味がじわじわとわかってきます。 後半になればなるほど、じわじわ良い感じ。 特に、最後の表題作でもある「日曜日たち」はホロリとします。 『日なた』や『7月24日通り』と同様の読み心地。 吉田さんのこういう感じの本、好みです。
8投稿日: 2018.01.30
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。 短編より連作の方が集中力が途切れなくて好きです。どの話も風合いが違っていて硬軟取り揃えた中で、同じ差し色として小学生の幼気な2人が出てくるのですが、その存在感が絶妙。皆悩みが有って自分の事ばかり考えているようでいて、少年たちが気になってしまうあたりでとても親近感が沸いて一気に感情移入させられます。感情移入が読書の全てではないけれど、重要なファクターで有るのは確かですからね。 吉田修一氏はとても人間を描くのが上手いと思っています。どの人間にも善と悪、優しさと卑しさが同居していることを描くのに長けています。明るいだけでも暗いだけでも無く、薄暮の寂しさと優しさに似ているような気がします。
0投稿日: 2017.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでてすごく幸せな気分になるわけではないのに、むしろちょっと切ないような気持ちがあふれそうになるのに、途中で本を閉じると早くあの物語のなかに戻りたいと思わされる、吉田修一のそんなところが好きだ。 この本も。 それぞれの短編の中に共通して出てくる男の子の兄弟。 最後の話で、うぅぅ・・・と涙が出る。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログ5つの連作短編。 友情とか家族とか恋人とか。 そんな関係には疲れたり、時には離れたくなったり、またある時は逆に恋しくなったすることもある。 そんな彼らの中に現れる二人の兄弟。 彼らが話を繋いでいく。 2017.7.6
0投稿日: 2017.07.06
powered by ブクログ最後の「日曜日たち」とくによかったです。 数年後の偶然の再会で、東京に住むお互いの顔を見る。 ことばは少なくても、ちゃんと気持ちが伝わってくるような描写が素敵でした。 ◻︎ この子たち、たったのふたりで、それもこの東京で、自分さえどうにもならなかったこの街で、いったい誰が、何をしてくれるというのか。
0投稿日: 2017.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とびきり幸せでも、とびきり不幸でもない普通の男と女たちの何気ない日常を切り取った5つの短編。 5つの短編の主人公それぞれの人生は交差しないものの、すべての物語に、九州から家出してきた小学生の兄弟がかかわり最後に掲載された表題作へと連なっていく。 それぞれの物語を味わいながらも、兄弟の行く末が気になる。 そして、ラストでは心が温かいもので満たされ、この作品の本当の主人公はこの兄弟だったのでは…と思う。 吉田さんらしい、冷めた目線に隠れた他者への温かさが心地よい。特に、「日曜日の新郎たち」は秀逸。 みんな頑張って生きている。みんな、幸せになって欲しい。そんなことを素直に思えた作品だった。
0投稿日: 2017.05.16
powered by ブクログ連作短篇集。これは大変面白かった。 それぞれの主人公が抱える想いも、短篇集ならではの切なさを感じさせる。どんな人にも必ず自分の人生に対する想いがあるのだと感じさせる。そしてその主人公が出会う兄弟。少しずつこの兄弟に関する話が繋がっていき、最後の主人公との関わりの中で彼らの話も結末を迎える。 あの兄弟の未来が明るいものであるのだろうと、希望を持たせる終わり方だったのは良かった。
0投稿日: 2017.05.03
powered by ブクログこういう地味で苦味があってでも涙がきらっと光るような希望がある話は大好きだ。 「日曜日の新郎たち」が特に好きである。 健吾と幸喜ののんびりした会話など特に。
0投稿日: 2017.04.13
powered by ブクログどの話もどことなく親近感が持てる話。 パレードや静かな爆弾のような余韻は 持てなかったけれど、それぞれにいい話ではあると思う。 日曜日の新郎たちの 「忘れようとすればするほど忘れられん。人間っちゅうのは、忘れたらいかんものを、こうやって覚えたおくもんなのやろなぁ」 っていう科白がすき。最後の一説もすき。
0投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ吉田修一の初読み。 映画化された「悪人」の原作者だったなぁ、という程度のy予備知識のみで。 連作短編。 まあまあ面白かったかと。 共通して出てきていた“小学生の兄弟”のハナシがすっきりとまとまったという点は、好印象♪ 2編目のヒロインの最後の台詞だけ……意味が分からなかった(苦笑)。 とりあえず、あらすじ見て面白そうだと思えるのがあれば、長編も読んでみようかとは思えた。 ★3つ、7ポイント半。 2016.08.07.古。
0投稿日: 2016.08.07
powered by ブクログこの人のはいつも最後ハッとさせられるんだけど(ネガティブに)、今回のはポジティブにハッとだったから、よいか。
0投稿日: 2016.06.30
powered by ブクログ短編集。何気ない日常を切り取るのが上手い吉田さん。 これは〝重松清〟風のテイストだった。 現在(今)を決して活き活きとは生きていない男女が過去の出来事を回想しながら、今日を生きる話。 単独ストーリーですが、過去に共通して登場する子どもが重松氏っぽい。 幸不幸を決めるのは他人ではないけれど、それでも明日は誰にもやってくる。 別に日曜日にこだわらずともよいけど、人生には日曜日は必要だね。 すれ違いのカップル。恋人に先立たれた男。 女に振り回されて職さえ捨ててしまう男。 友情が破たんする女友達。 先が見えず年齢だけ重ねる派遣社員。 どこにでもありそうな悩み、誰にでもありそうなエピソード、其処彼処にありそなシチュエーション…そんな何気ない毎日を繰り返しながら生きている。 結局、今の自分ってものは、過去の自分の積み重ねでしかない。今とあの日は繋がって、繋がって…そしてこれからもずっと。 そうやって、毎日を生きていかなくちゃならない。 だからどうした?と云うのがない。 だけど、なんかいい! 生きるって多分そゆことなのかな。 2016.05.16今年の17冊目
1投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ東京に住む5人の生活を描写した短編集だが、それぞれを幼い兄弟がキーパーソンとしてつないでいる。 すごくダメじゃないけど、ちょっとダメな人たちをリアルに描いており、身に覚えがあろうとなかろうとなんだか切ない感じになる。
0投稿日: 2016.01.08
powered by ブクログどの短編にも家出かと思うような兄弟が出てくるのでこの兄弟がキーパーソンなのかなと思いながら読み進めると 最後の最後で意外な結末が。あまり生きることに意欲的ではないような登場人物ばかりの物語が続くのでこのラストにほっとした。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ人生の夏休み。 そこまでの特別な日ではなくても、惰性で過ごしているつまらん毎日の中で、次の一歩を踏み出すための、ちょっとした息継ぎの日が、人生には何回かある。 それは、人生の日曜日なのかもしれない。 前に進めなかったり、現実を変えていく勇気が持てなかったり。 変わらなければいけないことはわかっている。 でも。 少し休んで、遠回りするかもしれないけど、心を平らかにして、また次のつまらん毎日たちへ向かって歩く準備をする。 そんな日が、人生には何回かある。 そんな「日曜日たち」 職務怠慢で仕事を首になり、現在無職の男、渡辺。(日曜日のエレベーター) 強盗被害に遭った友達の話を聞き、自分に置き換えておびえる女、夏生。(日曜日の被害者) 母が亡くなりひとり暮らしをしていた父が訪ねてくる、健吾。(日曜日の新郎たち) 流されるように生きることでしか女性に愛を伝えられない男、田端。(日曜日の運勢) 同棲中の男から暴力を受け続けていたことをきっかけに自立支援センターで働くことになった乃里子。(日曜日たち) 5つの短編を繋いでいるのは、小学生の兄弟ふたり。 うんと幸せな話も、うんと不幸な話もそこにはない。 “これから十年住んだアパートの鍵を不動産屋に返し、十五年暮らしたこの街をあとにする。嫌なことばっかりだったわけではないと乃里子は思う。そう、嫌なことばっかりだったわけではないと。”
0投稿日: 2015.08.02感情移入は
この作品はちょっと感情移入がしにくかった。短編といっても,お互いに少しずつ関連のある内容が展開されています。 この人の作品の特徴とも言える空気感がでています。
0投稿日: 2015.03.23
powered by ブクログ日常的な出来事を綴った短編集。一番最後の物語が一番良かった。ページも少ないし気負いしなくて読める良い小説でした。
0投稿日: 2015.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すっと終わるがリアルな短編。 それぞれが繋がるかと思いきや、 小学生の兄弟が繋がっているのみ。 降りたことある駅名が次々出るのもリアル。 最後の派遣女性が一番生々しく響いてきた。 セリフ少なくおじぎだけの弟が不思議な余韻。
0投稿日: 2015.01.11温かくてユーモアもある
吉田修一さんは、「最後の息子」のころから大好きです。長編もいいのですが、私は個人的に短編が好き。 今回の作品、温かさがにじみ出る章もあれば、文章のリズムからしてユーモアがあってそれが下品ではなくて本当によかったです。すでに3回ほど読みました。
3投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログ吉田修一の短編集。 それぞれ、生活環境も違う若者たちの日曜日を描く短編。 それぞれの若者たちのブリッジ的な存在となる幼い兄弟。 読み進めていくと、その2人の幼い兄弟の結末も見えて来る。 そこはかとない若者たちの日常がやけにリアルなのである。 悲しむ者、思い出す者、何かを得る者、 様々な日常。でも紛れも無くある事実として過ぎ去る時間。 それを幼い兄弟の存在がまたさらに締め付ける。 だからこそ、最後のページを読んだ時に思う感情もあるのだろう。
0投稿日: 2014.10.08
powered by ブクログ最後泣けたなぁ。。色んな人生が交錯して、時に交わったりすれ違ったりする模様に引き込まれた。あの兄弟の結末がちゃんと書かれていて、それだけでもう満足!笑
0投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログ「誰かを愛するということが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだ」
0投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ【本の内容】 ありふれた「日曜日」。 だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。 都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。 そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。 ふたりに秘められた真実とは。 絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ出てくる人物は、訳ありな人ばかり。過去を引きずってたり、殻を破れなかったり。でも、人生悪いこと、辛いことばかりじゃない。淡々と過ごす日常の中でも、何かが少しずつ変わっていく。時が心を浄化させてくれ、穏やかになれる日がくる。最後はホロリとさせられた。
0投稿日: 2014.07.24
powered by ブクログ連作短編集。ありふれた日常の中でちょっと触れ合った二人の兄弟。成長したふたりの姿が頼もしい。 「日曜日の新郎たち」がよかった。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログ短編集のようで、長編ぽい。 1つ1つの話はなんか切ない終わり方で、 いまいちすっきりしない。 でもラストはすごく好き。 読後感はさわやか。
0投稿日: 2014.05.15
powered by ブクログ初めての吉田修一さん。 不思議な小学生の兄弟の存在が、別々の物語を繋ぐ。 こういう、主人公自体は関わりないけどどこかしら繋がっている短編集は凄く好みだったので良かった。 なんかホッとする。優しい感じ。 吉田修一さんの他の作品にも手を出してみようかなーと思います。
1投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ2021/11/21再読了。 5つの小品がおさめられた短編集。 「国宝」が私には「吉田修一」カラーが薄すぎた気がしたので、こちらを再び手に取ってみたけれど、 やはりこの一筋縄でないかない、毒があちこちにばら撒かれている感じの方が好き。 最後の「日曜日たち」で伏線が回収されて、多少前向きな気持ちをもって読み終われるのも良いかも。 少し泣けたのは7年歳をとったせいかな。 2014/2/16読了。 「パレード」以来の、吉田修一。 何なんだろう、この空気。 やっぱり「パレード」と同じ匂いが濃厚に漂う。 幸せ♪…な空気が薄くて、口をパクパクして、新鮮な空気を吸いたくなるような…そんな作品。 決して暗いだけではないのだけど。 でもこの感じ、何故か好きで癖になる。 不思議。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ現実的、社会的な重い話もあって、読んだあとは虚しくなったり、もやもやした。 最初読んだ時、どの話にも同じ小さい兄弟が出て来たんだけど、正体が分からないためかなんだか不気味で怖く感じた。 最終話で事情がわかり、成長した彼らも描かれていて良かったと思った。 この中で好きなのは新郎の話かな。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
有隣堂のPOPで購入した本。吉田修一、 もちろん初めての作家である。 とある日曜日のお話が5編収録された短編集。各編でそれぞれ主人公 が違うのだが、共通しているのは20~30台の男女。正直、皆あまり うだつの上がらない感じ。 彼・彼女らのなんてことの無いエピソードが淡々と描かれているだけ なのだが、読んでいると何故だか胸が苦しくなるタイプ。20台前半 の頃の僕が考えていたことがそのまま文章になったような気がする程 のリアリティを有し、細かな表現の中にもドキッとする文言が多々ある。 よって、切なさに拍車がかかる。 5つの物語は全編に共通で登場する2名によって交錯するのだが、 ここでのオチの付け方が実に見事。最終的にはカラッとした清涼感に 包まれることと思う。 後で調べてみたら、この作家はなんと芥川賞受賞者。その割には最後 まで抵抗なく読めた。全ての芥川賞受賞作家が、みんなこの人みたい だったら良いのになぁ、と(^^;)。
0投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログ連作短編集とは言うけれど、 幼い兄弟が共通して登場することによって横に繋げているだけで、 その兄弟が物語の肝要な部分を占めているとは思えませんでした。 連作短編集にする必要があるのかとも感じます。 「だから何?」と口をついて出てきそうな読後感です。 私には合わなかった1冊です。
0投稿日: 2014.01.24
powered by ブクログ短編なんだが、作品間には微妙なつながりがある。それぞれ悲しい感じがしたり、涙ぐんだりするような作品。 吉田作品らしく、特に何かの問題が発生するとかではなく、あくまで日常的な部分から、興味をそそる作品となっている。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログ人の日常を描いた短編小説。吉田修一の作品の中でも極めて日常。かなり日常。 各短編に必ず出てくるサブストーリーがある。なんとも無しに読み続けるうち、繋がりがある事に気付き、ラストには実はそこがメインじゃないかと感じさせるような面白さがあった。 タイトルように、週末にのんびり読みたい本。
0投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログ今よりちょっとだけ、暮らしが良い方向に変われれば。絶望するほどではないけれど、何となく倦んだ毎日。 最終章では少しずつ物語が開けてくるような感触、何気ない日々の連続を巧みに読ませる筆致はさすが。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ何気ないありふれた日常の短編集(連作)。さりげなく毎回登場する不思議な兄弟がいっけん無関係な人たちと何らかの接点を繋げていく作風で読んでで小気味いい。ラストの『日曜日たち』では鳥肌がたつくらいジーンとさせられた。家族や兄弟ものはどうしても感情移入してしまうよ…。
0投稿日: 2013.08.28
powered by ブクログ5人のそれぞれの日曜日達が、 2人の兄弟で少しだけ交わろうとしている。 誰かを介して、また誰かと誰かの物語があって、 それって紙一重で、でもありふれている。 そのありふれた日常こそが、 かけがえのないものなんだと思わされた。
0投稿日: 2013.08.27
powered by ブクログ何か特別な言葉をかわし感動の再会、という感じでもなく、ただお互いに強く頷く最後の描写が非常によかった。 言葉では良い表せない様々な感情が互いあったのだろうなーと。 「そう、嫌なことばっかりだったわけではないと。」という一文が気に入った。 きらきら輝いている登場人物が出てこないところが身近に感じられ、ほっこりする作品だった。
0投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々のこの作家さんの本。 どの本を何度読んでも 主人公の魅力のなさに 読み始めは不安になるが、 最後はしっかり感動させるし、 読後感は最高にいい。 魅力の無いようにみえるけれど 結局普通に暮らしている人たちはこんなもんだし、 だからこそありふれた日常が リアルでうまい。 この本も素敵でした。
0投稿日: 2013.07.01
powered by ブクログ借り物だったこともあり、気楽にさくさく読めた。とてもよかった、とまではいかないが、読んでよかったくらいは思える感じ。このひとの本は、読み進めやすいかも。
0投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログ吉田さんの本、初挑戦。 パレードとか悪人の人なんですね。 日曜日が題材の短編集。 一見バラバラですが、ある兄弟たちがすべてのお話に登場します。ちょっとずつ繋がってる感じ。 手軽にサクサク読めました! 吉田さんの他の本にもチャレンジしてみたくなりました。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログそれぞれに事情や不運や葛藤を抱えながら、 一歩を踏み出す連作小説。 2人の子供がキーになると思いきや…。 全体的にぼんやりとしたいまいちな印象。 吉田さんの作風はまだ自分が青いからか、 あまりすっと入ってこないのです…。 申し訳ないです…。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ読後感が良い。なかなかに好みでした。特に物語全てに現れる兄弟の別れとその後を描いた表題作は秀作。嫌なことばっかりだったわけではない。心に明かりを灯す一冊。
1投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何気ない日曜日。 この吉田修一氏の何気ない日常の描きが大好き。 大好きという高い評価の言葉が似合わないくらい平平凡凡で単調で緩やかに進むストーリ性が薄いこの感じ。
0投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログどこにでもいる男女たちの ありふれた日曜日。 だけど彼等にとっては 特別な日曜日。 私なんぞの日曜日でも 吉田さんならうまく小説にしてくれちゃうんじゃあないかと思ってしまう。 そんな一冊。
2投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ医者の卵と付き合うフリーター男子、女友達の決裂に巻き込まれた女子、やもめ暮らしになった父親の来訪をうけ戸惑う男子…。 どの短編にも共通して、突如として登場する幼い兄弟がいる。ご飯をおごったり、道案内をしたり、関わり方はまちまちだが、何となくそんな出来事も忘れかけた頃、そういえばこんなことがあった…とふと思い出す。その瞬間、それぞれの日常が少しだけ方向転換するような、不思議な役割を果たす。 その兄弟の謎が解けるのが最後の「日曜日たち」。 兄弟のその後もだが、主人公の意外にも力強く生きる現在がよくて胸にせまった。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログとても普通な人たちの、煮えきらないようなそうでもないようなちょっと不幸な平凡な日常の短編小説。と思ったら最後ちょっと救いがあって、読後感はよかったです。おとこでもおんなでも、恋人がいてもいなくても、負け犬に見えちゃっても、目の前の日々を苦しんだりめんどくさがったりしながらも積み重ねていけばちゃんと何かしらの結果は出るから大丈夫だよ、と励まされた気分になりました。来週からまた、がんばろう。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログなにか喉に骨が引っかかっているような そんな気持ちにもなるけど、 最後はいい日曜日だったってことで
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ5作品に登場する、母親を探す小学生の兄弟。 全く関連性のないと思っていた5作品が、この兄弟によってつながっていた。 都会に暮らす若者たちが、日々苦悩しながら生きていく。 ちょっと辛いな。 でもラスト、この兄弟によって救われたかも…。 「嫌なことばっかりだったわけではない。」 この言葉が象徴的でした。
1投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログラスト2ページで、涙がでた。 謎に包まれていた可哀想な兄弟に救いのある結末で、それだけで東京に暮らす自分も救われたような気がした。
1投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログ「もっと簡単にいえば、誰かを愛するということが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、 だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだと知ったのだ。」 「何かを忘れずにいたいと健吾は思う。何かを忘れずにいるということが 絶対に不可能だと思うから、ますます何かを絶対に忘れたくないと思う。」 「ただ、強引さというのは、度を越すとロマンティックになる。」
2投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ途中で正直飽き飽きしてしまったというか。 作者らしいなとは思ったが。 ただ最後の「日曜日たち」で、ああ最後まで読んで良かったと思う。 ほんの小さなどこにでもある生活を描くのがひたすら巧いと脱帽。
1投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログバラバラな5人の若者の「日曜日」ストーリー。 単なる短編集ではなく、”連作”短編集っていうんだね。それぞれの過去をつなぐのは小学生の兄弟。 こういう形式も好きだなー。 リアルな若者男女の日常と、それを繋ぐ線となる兄弟。わたしたちの周りにも、もしかしたらこんな線があるのかな、あったら素敵。
0投稿日: 2012.03.14
powered by ブクログ短篇集。 つながりの無い話の中に 同じ幼い兄弟が必ず出てくる。 最後が救われて、ほわっとする。 いい短篇集だと思う。 この人の書くものは好きだなあ、多分。
1投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログhttp://john615hkt.blog.fc2.com/blog-entry-46.html 妻夫木聡、深津絵里出演の映画『悪人』の原作の芥川賞作家、吉田修一による作品。2002年から2003年にかけて「小説現代」に掲載された5つの短編集をまとめたもの。「パークライフ」、「東京湾景」などのような著者の過去の作品からもわかるように、著者は東京で暮らす若者を描くことに長けており、この世代独特の、やるせなさ、自分の存在意義、不安などを見事にこの作品でも描いている。ただ「嫌なことばかりではない」と作者は見事に伝えている。 ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議だ小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡み合い交錯しあう、連作短編集の傑作。 裏表紙より引用 この作品は「日曜日のエレベーター」、「日曜日の被害者」、「日曜日の新郎たち」、「日曜日の運勢」、そして表題の「日曜日たち」の5つの短編集で構成されている。5人の主人公の若い男女は何の関係もなく、それぞれおかれている状況も様々だ。ただ短いストーリーの中で5人は小学生の兄弟たちと出会うことになる。 私は友人に薦められてこの本を読み始めたのだが、二番目の「日曜日の被害者」の途中で本書に飽きていた。たんたんとそれぞれのストーリーが進んでいく印象で、どうも盛り上がりにかける作品と感じていた。ただ友人に「最後は絶対に読んで良かったと思うから、読んでみてくれ」と言われたので、仕方なく読むことに。「この本紹介してくれてありがとう」と感謝することになる。 それぞれの作品の中で登場する、小学生の兄弟の状況が、短編を読みすすめるにつれてわかってくる。なぜ小学生がたった二人で、洗濯もしていないような汚らしい格好で東京にいるのか。一見何にも関係ない5人のストーリーが少しずつ、繋がりを持ち始めて、最後に小さなよろこびに変わる展開は読んでいてハッピーな気分にさせてくれる。若干中だるみする事は否めないが、ぜひぜひ読んで欲しい一冊だ。個人的なことだが、来年から社会人になる私にも「嫌なことばかりでない」と元気づけさせる一冊となるのかもしれない。 ところでこの作品が映像化したら面白いと思ったのだが、すでに読んだことのある方はどうだろうか。兄弟はお笑いコンビのまえだまえだ主演で。実際の兄弟の子役ってあんまりいない印象なので、結構いろんな映画に出ている気がする。他の5人はかなり難しいな…。「日曜日のエレベーター」の渡辺は少し髭を生やした劇団ひとりでいかが?
1投稿日: 2012.02.23
powered by ブクログある兄弟と接点のある人たちのそれぞれの日曜日について 吉田さんの作品はどこか救われない印象がありましたが どの話も手放しのハッピーエンドではないけれど さっぱりとして後味がいい印象でした 親切など結構だと強がる人が、実はどれほど その親切を必要としているか これまで考えたことさえなかったのだと気がついた。 相手のためだと思いながら、結局、自分のために いつも引きさがっていたのだ、と。 大学生でこんなことに気づけたら果てしなく大人な気がした
1投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログこの作家は、人の気持ちの行間を見事に文章で 表現する。何気ない雰囲気、日常の中に物語が展開されている。 最後の終り方もHappy end?で良かったかな。。 他の本も是非読んで見ようかな。
1投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女性誌に連載されるからエルメスとか出してみたんだろうなあ。ブランドのPRおねーさんというとどうしても林真理子のコスメティックと比べてしまってチンケな感じになってしまう。
0投稿日: 2011.12.08
powered by ブクログ残念ながら、好きではなかった。 じめじめした雰囲気はよく出ているけれど、「各章の登場人物の過去をつなぐ小学生の兄弟」というのが、なんか、話を台無しにしている気がする。 小学生兄弟のせいで、それぞれの物語に一本の芯が通っている感じになってしまっていて、吉田修一の特有の「え?いったい何の話だったの?」みたいな感じが失われている。
1投稿日: 2011.11.25
powered by ブクログ「連作」と銘打ってるからどう繋がってくのかと思って読んでたけど そんなにどんどん繋がってるって感じではなくて、最初は拍子抜け。 だけど「日曜日の新郎たち」の【男家族の絆】みたいのがすごいグッときて、泣けた。 最後の章で「こう落としてくるのかー」と思ったけど、最初の方にそういう繋がりを持たせたのは何の意味があったのかなー?という疑問が残ってしまうのが…気になりどころ。。。
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログ2011/11/07読了 大人になるのは苦しいことなんだと思ってしまう。今が自由であるならば余計に。その息苦しい中で、恋とか仕事とか、生き方を模索する休日の話。 物語の中の悩む大人はほぼヘタレである。 うじうじしている。実際に自分がそうなってしまう予感はあるけれど でも煮え切らない彼らの姿はあんまり好ましくない。 けれども、人間ってだいたい、そんな感じなのかもしれないね。 そのなかでふと出てくる小さな兄弟。ほんの小さなきっかけを無自覚に作り、去ってゆく風のような存在。最終的にその子たちがどうなったかは、ほんの少しだけしか語られないが。 ふとしたきっかけ、小さな邂逅。そんなものが積み重なり、大人になってゆくのだろう。 引っ越し屋の少年、よかったなあ。 何だかんだ言って、人は、落ち着くところに落ち着くのだろう。
1投稿日: 2011.11.08
powered by ブクログ短編集ですが、読み進めると、とある兄弟が必ず出てきます。 彼らは母に捨てられ、父から暴力を受け、九州から東京まで二人だけで逃げてきた兄弟。各々の話では、彼ら兄弟に一瞬絡む大人たちの大人の日曜日が綴られます。無職の男。女同士の微妙な関係。やもめになった父と彼女を死なせた息子。女に人生左右される男。DVにあう女の行き着く場所。 最終話のDV女で、兄弟のその後の行く末が書かれている。ほんの一瞬をシェルターで共有した彼らの再会に、思わず泣かされる。 男と女特有の息苦しい話に息が詰まるが、ちょこちょこと登場する幼い兄弟の軸が、物語全体の生臭さを人間くさく変えててくれてる。
1投稿日: 2011.11.08
powered by ブクログ「悪人」が最大のヒット作なんだろうけど、俺の中での吉田修一最高傑作はこれ。芥川とったパークライフも素晴らしいが。
1投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログこれは連作短編集なのですが、何より「日曜日のエレベーター」にビックリ。 医大生の女と、社会人の男のカップル…まさに私じゃんって(笑) 医大生の女性が出てくる小説なんてなかなか無いのでそれだけでも嬉しかったです。 一応最初から最後まで2人の兄弟を軸にちょっと話はつながっているのですが、 最後がいい形で終わっていて読後は爽やかでした。
1投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログ「たとえば、誰かに親切にしてやりたいと思う。でも、してくれなくて結構だ、と相手は言う。だったら仕方が無いと諦める。考えてみれば、ずっとそうやって、自分の思いをどこかで諦めてきたような気がした。親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことさえなかったのだと気がついた。相手のためだと思いながら、結局、自分の為にいつも引き下がっていたのだ、と。」
2投稿日: 2011.09.13
powered by ブクログ最初はなかなか話に入りこめなかったけど、 読み進めていくうちにちょっとずつ引き込まれた。 結末は心がほっこりし、この感じ、個人的には結構好き。 でも、それぞれの登場人物に好感が持てないところが残念。 がしかし、吉田さんは、このやるせない感じ、理想と現実のギャップに阻まれ、もがいている感じの表現がやはり秀逸だなーと思う。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ色んな人の日曜日のお話w 劇的な何かがある訳でもなく、単純な物語が淡々と続いていく感じ。 でも全ての篇に共通する「兄弟」の存在が物語に色を付けている。 ただ、疲れた人ばっかり登場するので、読んでる方もちょっと疲れるかも。 人によって結構評価が分かれそう・・・
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ一人ぼっちの日曜日、酔っ払った父親が泊まりに来るちょっとうざったい日曜日、さびしく引っ越ししていく日曜日、それでもええやん、しゃーないやんと励ましてくれるような短編週。たんたんと寂しさを描きながら、悪いことばかりじゃなくって、良いこともあったよねと思わせてくれるのが、吉田修一は上手いな。
1投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ「日曜日」という言葉の持つ華やぎとか開放感とはまるっきり無縁ながら、都会の若者たちのそれぞれの日曜日がリアリティを持って描かれていて面白く読めました。 舞台は東京。 田舎から進学や自活のために東京に出てきた若者たちの、いつの間にか自分の思いとは違ってしまっている「今」。それは、ちょっとした怠惰のせいだったり、若さにうかうかしているうちに次のステップに乗り遅れていたせいだったり、でも、そんな自分を時に客観的に眺めながらも、生きて行くしかないんだよね・・という、沈まないタッチが救いでした。 日曜日のエレベーター 日曜日の被害者 日曜日の新郎たち 日曜日の運勢 日曜日たち と連作5編。その中のメインの人物たちは交錯することはないのだけど、九州からリュックをしょってお母さんを探しにやってきた小学生の兄弟2人がその人物たちと関わることによって、この連作が一つのお話として時間軸が明らかになったり、そんな弱い彼らのおかげで逆に若者たちが何かコツンとしたものを得たり。 村上春樹チルドレンとも言われる吉田修一だけど、そういえば、私、あんまり読んでこなかったなぁ、なんて。(「パレード」「悪人」くらいかな。「最後の息子」はついこの間読んだばかり。) 遅ればせだけど、少し、追いかけてみようかな、と嬉しくなっているところです。(*^_^*)
1投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ『日曜日たち』 いい題じゃないですか。 吉田修一にはまるきっかけ。図書館で借りて、本屋へGO! 終わりが気持ち良い。 連作短編っていうのかな? 謎解きではないけれどそういうことね!という感じ。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログ前の小説と一緒 内容はいい 引き込まれる でも メッセージが欠ける。 そして 表紙の人が平井賢っぽい タイトルの 【日曜日たち】 の意味がわからない。 こういうときはレビューだね。 やっぱり 最終的にドンッ!! って小説が記憶に残るよなぁ イニシエーションラブとか 虐殺機関とか フィニッシュは大切だなぁ。
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ再び、吉田さん! 短編集みたいな感じで進んで行くのだけれど・・・どの話にも或る登場人物がいて不思議な感じで進んで行った。 全5話でそれぞれの話では吉田ワールド炸裂してるけど・・・結局、最後は共通して登場してきた人物たちのハッピーエンドで締めくくられていて、良かった。 ラッシュライフとも似てる気がした。 こういった感じで別々の話をくっつけるって凄く難しいのだろうけど、良く出来てるなぁ~って思う話って実はなかなか無い。と思う。 阪急電車もそれっぽいけど、あれは、面白かったな。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ痛みや苦みを抱えている、どこにでもいる人たちの連作短篇。そして少しずつ語られていく幼い兄弟のお話。すぐ読めて、余韻があって、きっと長くは残らない物語。
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログ上を見上げるこの表紙がなんだか気になってしまい、買ってしまいました。 その先に見えるものはいったいなんだろう、この人は何を見つめているんだろう。 なんだか自分の姿をすごく重ねてしまったのです。 最後の最後の一文が何だか自分に言っているような気がしました。
0投稿日: 2011.06.05
