
総合評価
(97件)| 20 | ||
| 40 | ||
| 19 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログとってもファンキーでもしかしたら世の中の確信も突いているのかもな本でした! 文体のノリについていければ知的興奮を得られそうな本✨️
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一応経済学という単語がタイトルに含まれているが、必ずしもお金のやり取りにかかる経済に限らず、人々が何をインセンティブにして決断をするか、得するためのインセンティブはどこにあるのかについてさまざまな事象や実験を元に語られている。どこにインセンティブがあるのか、ないのか、どうやったら行動変容を促すことができるのか、特に行動変容に関しては必ずしもソリューションがあるわけではなく、モノによっては非常に長い時間をかけないと変わらないものがある(あった)ということなのだろうか。ただ合理的に判断し、ソリューションを提示しても、車のシートベルトや妊婦の死亡率を低減させるのが難しかったとの記載がある。それだけ人の行動を変えるのは難しく、心情に訴えるのではなく、どういったらインセンティブを与えることになるのかを考えなくてはならないということをこの本では言いたかったのでは無いかと思われる。 P.30 政治と経済学はアメリカでは特に相性が悪い。政治家はありとあらゆる理由をつけて、ありとあらゆる法律を作るけれど、彼らがどれだけいいことをしたつもりでも、彼らの作る法律は本物の人びとが本物の世界でインセンティブにどう反応するかがてんでわかっていない。 アメリカで売春が法律で禁止されると、取り締まりの労力の大部分はお客よりも売春部に向けられた。これはまったくよくあるやり口だ。他の違法行為の市場と同じようにーー麻薬の取引や銃の闇市場を考えて欲しいーー政府はだいたい、モノやサービスを消費する人たちよりも供給する人たちを罰するのを好む。 でも、供給する側を牢屋に放り込めば希少性が生じ、必然的に価格は高くなり、供給する側になろうという人がもっと市場に参入してくる。アメリカの「麻薬撲滅戦争」はどちらかといえばうまくいかなかった。それはまさしく、買う人じゃなくて売る人を標的にしたからだ。麻薬を買う人はどう考えても売る人よりも多い。それなのに、麻薬関係の罪の懲役は、のべ年数で測って90%は売人が食らっている。 P.33 チェザール・マルティネッリとスーザン・W・パーカーはともに経済学者である。2人は10万人を超えるオポチュニダデスの対象者データを分析した。彼らは、生活保護を申し込む人たちがある種のモノについてしょっちゅう実際より過少に申告しているのを発見した。乗用車やトラック、ヴィデオ録画機、衛生テレビ、洗濯機なんかがそうだ。でも、これに驚く人はいないだろう。生活保護を受けたい人たちには、自分は実際よりももっと貧乏だってフリをするインセンティブが働く。でも、マルティネッリとパーカーの発見によると、そういう人たちはその他のモノに関しては課題に申告していた。家の中にトイレがあるとか水道水が来ているとかガス・ストーヴがあるとか床はコンクリートだとか、そういうことだ。(中略)マルティネッリとパーカーは恥ずかしいからだという。どう見ても生活保護を受けないといけないほど貧しい人でさえ、ウチの床は地べたですとウチにはトイレもないですとか、福祉関係の役人に言いたく無いってことだ。 P.38 150年以上も前、フランスの経済学者フレデリック・バスティアは、『ろうそく職人の陳情書』で、「ろうそく、テーブル・キャンドル、ちょうちん、ろうそく立て、街灯、芯切りばさみ、ろうそく消しの製造者」、加えて「獣脂、石油、松脂、アルコール、およびアカリにかかわるありとあらゆる一般の生産者」の利益を代表して陳情すると書いている。 バスティアの陳情によれいは、これらの産業は「国外の敵との破壊的な競争に苦しんでいる。敵はわが国における明かりの生産に比して明らかに有利な条件の下で活動しており、信じがたい低価格でわが国市場を自分の製品であふれさせている」。 この卑劣なる国外の敵とは? 「他でも無い、太陽である」とバスティアは書いている。彼は、全国民が家に日光を入れるのを禁じる法律を作るようにフランス政府に懇願している。 P.81 テロが効果的なのは、直接の犠牲者だけでなく、あらゆる人に負担を強いるからだ。そんな間接的な負担のうち一番大きいのが、また攻撃されるかもという恐怖である。(中略)もっと見えにくい負担も考えてみよう。たとえば時間と自由が奪われることだ。この前空港でセキュリティ検査の列に並んだときのことを思いだしてほしい。靴を脱がされ、ストッキングの足で歩いて金属探知機をくぐらされ、それからよたよた歩きながら自分の荷物をまとめないといけなかったでしょう。 テロの美しいところは(中略)失敗したって成功するかもしれないという点だ。靴を脱いで云々なんて決まった手順をフマされるようになったのは、リチャード・リードというイギリス人のせいだ。この人は靴にいれた爆弾を起動させるのには失敗したが、ぼくたちに莫大な代償を払わせるのには成功した。 P.155 ちょっと見られているというだけでぼくたちの行動は変わったりする。イギリスのニューカッスル・アポン・タイン大学で心理学の教授を務めるメリッサ・ベイトソンという人が、自分の学部の休憩室でこっそりと実験を行った。普段、先生たちはコーヒーやなんかの飲み物の代金を「正直者の箱」に入れて払っていた。毎週、ベイトソンは価格の表を変えた。値段はまったく変わらないのだが、表の上に載っている小さな写真が変わるのだ。奇数の週には花、偶数の週には人の二つの目を乗せた。代金表から人の目が見ているとき、ベイトソンの同僚たちが正直者の箱に入れる額は3倍近くになった。(中略)監視と選択バイアスに加えてもう一つ考えないといけない要素がある。人間の行動は頭がクラクラするほど複雑な、インセンティブ、社会規範、判断の枠組み、過去の実験から拾ってきた教訓の組み合わせに左右されるーつまり文脈というやつだ。ぼくたちが実際やっているような行動をするのは、具体的な状況の下で与えられた選択肢とインセンティブに対し、そういう行動をするのが一番得るものが大きいと思うからだ。こういうのは合理的行動とも呼ばれている。つまり、経済学の考え方そのものだ。(中略)実験室という文脈は避けようもなく人工的なものになる。ある学者が1世紀以上も前に書いてあるように、実験室での実験は人間を「バカなロボットに変えてしまう力がある。「研究者が一番ほしいと思っている結果を報告し、ありとあらゆる手を尽くして彼を手助けしようとけなげに振る舞うバカなロボット」だ。心理学者のマルティン・オルネは、実験室は志位いられた協力とでも呼ぶべきものを助長すると言っている。 P.176 「障害を持つアメリカ人法」(ADA)を考えてみよう。障害を持つ被雇用者を差別から守るべく作られた法律だ。(中略)でも、データをどう見ても、差っぴきすればこの法律のおかげで障害を持つアメリカ人の仕事は減っている。(中略)雇い主は、障害を持つ人だとろくに仕事をしなくても罰を与えたりクビにしたりできなくなるんじゃないかととても心配して、最初から障害を持つ人を雇わなくなってしまったのだ。
0投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ地球温暖化から娼婦の話まで、前作よりも扱う題材が幅広く、興味深いものが多かった。 特に猿に貨幣の概念を理解させる実験の話が面白い。貨幣の概念を理解し人間のような行動を取るようになる猿に驚愕した。 前作でも少し思ったけど、統計では酔った人間に飲酒運転させるよりも、歩いて帰らせる方が事故に遭う可能性が高いので飲酒運転でも車で帰らせた方が実は安全、みたいな話は『ファクトフルネス』っぽい。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログエンタメとして面白かった。 特に面白かったのは、アメリカ男子の性風俗事情(過去)や、アメリカでは飲酒運転をした時の死亡率より、飲酒運転をしているドライバーに轢き殺される確率の方が高いことなど。
0投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ負の外部性の話。 全体として負であることがわかっていても、個々の人間の行動を改めさせることは難しい。 温暖化の話は面白い。 外部性により、一人一人の行動は小さいものでも70億人分のコストとなり重くのしかかる。 また例え温室効果ガスの排出をやめても経済への打撃がすごいだけではなく、即効性がない。 さらに気候には責任の所在をつけにくい。 つまりやめるインセンティブがないに等しい。 一方、温暖化の対処法もありそうで、亜硫酸ガスを成層圏に放出するだけで解決する見込みが高い。 止め方がわからないのではなく、止めたくないから温暖化は進行しているらしい。
1投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログよほどよく考えて行動しない限り、人間は非合理的に動く。感情や損得勘定に任せて行動すれば、逆に進んで損をしに行くというのは非常に興味深い結果だった。本の内容をそのまま鵜呑みにするのも危険だけど、思い当たる節がありすぎるので、もうちょっと賢く行動しようと思いました(小並感)
0投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログすごくくだけた口語調の語り口になってるが、原文がどうなってるのか気になった 行動経済学かと言われるとちょっと外れてる気もするが、科学の領域に至らないトリビア的おもしろエピソード集といった感じか。 大学で行われてる心理学の実験の欠点を指摘している点はごもっともだと思った。 2人の作者の専門が何か存じ上げてないが、人から聞いた話の紹介って感じなので情報としては薄い感じがする。 有名な監獄実験はヤラセだったことも判明してるし、成層圏に亜硫酸ガスを送り込む温暖化対策も局所的な干ばつや洪水を起こす点には触れられていない ただ、タブーなく色んな視点で何でも問題提起する姿勢は良いと思う
1投稿日: 2019.04.23
powered by ブクログオマキザルに資本主義が通じるかという実験でサルも合理的な活動が確認できたうえで、非合理的な行動をすることもわかった。さらに「実は人間もほとんど同じような割合で同じ類の非合理的な行動をするのがわかる」と書かれていたのが印象に残った。
0投稿日: 2019.04.03
powered by ブクログ「ヤバい経済学」を読んで 数年。なんとこの本が、映画になった! 2011年5月28日公開 → 公式サイト それから、この続編を読みたくなった。 ⇒ Myブログ:ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する 日ごろもしかして?と思っても声に出せないことが、ここにはきちんとデータで示してあったりして、やっぱりね!とうれしくなる。 また、思いも付かないようなことが、きっちりクールに書かれているのにも、驚きと敬意のまなざし。 とてもわかった気分になるのは、訳者もいいのだろう。 ・ インテレクチュアル・ベンチャーズ IV 発明企業 ・ ネイサン・ミアボルド (ネイサン・ミアヴォルド) 元MSの天才 ・ エドワード・テラー 米国水爆の父 ・ ローウェル・ウッド ・ ローランド・フライヤー ・ スディール・ヴェンカテッシュ → ヤバい社会学 <== 読みたい! ・ キース・チェン 「オマキザル」を使った研究 2011/6/22 予約 12/13 借りる。12/18 読み始める。1/8 読了
0投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログ経済学と思って読み始めたが、雑学収集てきな読み方になってしまった。それほど各エピソードは面白いということだと思った。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログこれは面白い。 ネタは海外のものばかりだがそうだったのか!と思わされる内容。 明石家さんまの「ホンマでっかTV」的でスイスイ読める。
0投稿日: 2018.10.25
powered by ブクログ8年前に読んだ本(http://bit.ly/1z2cLM3)の続編が出てたと最近知り手に取る。ビッグデータと経済学的アプローチがあれば世の中が実際どーなってるのかわかり次の打ち手も自ずと見えてくるはず…という理屈を理解するのに本シリーズはピッタリ。本書ではより社会的なネタを扱っている。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ前作が面白かったので、思わず買ってしまった。 通常取り上げられないような題材と視点で、経済学を解説していて、面白い。語り口もふざけていて読みやすい。 一貫したテーマは、「インセンティブ」である。自分の最近の大きな関心事である。 行動経済学の実験についても、視点が新鮮だった。 ここでも地球温暖化論が取り上げられていた。もちろん、世の中が騒ぎすぎだと言うほうの立場で。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログミクロ経済学ってなんでも挑戦するんだんあ。どこまでが経済学なのか。心理学であり、社会学であり、動物学であり、環境学でもある。
0投稿日: 2017.04.03人は利益があるから行動する
ポンビキと不動産屋は、どちらが依頼者に利益をもたらしているかとうい話から始まり、地球温暖化にたいする地球工学てき解決方法などの分析がされています。基本的には、人は利益をもたらす場合に、インセンテイヴを感じるというものです。ポンビキの依頼者にたいする膨大な調査、デ-タの収集が行われていることには、驚きを隠せません。
0投稿日: 2016.11.16
powered by ブクログ前作も面白かったが、今回も、面白さは変わらず猿にもわかるミクロ経済学入門、的な本。切り口が相変わらず強烈です。トリビアの類の研究ですが、その視点は確かに今までなかった、と感心。
0投稿日: 2016.07.06
powered by ブクログう〜ん、1冊目が売れ、ブログに書いていたことを1冊目と同じテイストで2冊目を出したが、読者が得られる情報と比べて冗長な部分が多過ぎた。 更に著者達がアメリカ的な皮肉な言い方や言い回しを多用して、それを真面目に翻訳していることから慣れていない日本人に入って読みにくいことこの上ない。 なお、この様な読みにくい翻訳本こそフォトリーディングでキーワードを拾い読みするのに適している。 真面目に熟読してして失敗した。
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログ映画にもなった『ヤバい経済学』の続編。 前作と同じテイストで、既存の常識にとらわれない分析をしている。
0投稿日: 2016.04.20
powered by ブクログヤバい経済学の続編。 前作同様、訳文については好き嫌いがあるかも。 続編になるので、前作の訳文に慣れた分、 前作と比べて理解はしやすかった印象。 自分と引き比べて、人間の行動はインセンティブによって 導かれるという主張には納得できる。
0投稿日: 2016.02.01
powered by ブクログヤバい経済学の続編。前作同様に、基本的に人間はインセンティブによって反応し行動する。おもいやりって綺麗な言葉だけれどもそのおもいやりで相手が思うような反応を示さない場合不機嫌になったり怒ったりしてしまうのであれば、おもいやりとはなんなのだろうかと思う。 自己中心的にでもいいから、よい外部性の影響を与えることができればいいのだと思う。 ケインズの神の見えざる手のような。
0投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさに前作の続編らしい内容でした。 前半部は医療業界の面白い話が色々あった ⚫お医者さんが仕事を止めると死亡率が大幅に下がる (命に関わらない症状なのにどんどん患者には 薬が投与され体にとって有害になること多いため) ⚫治療の結果はかかる費用とほとんど相関していない ・良いお医者さんは無駄に治療コストをかけない等 特に興味深い話は人の思いやりについての話。 独裁者ゲームというテストで20ドルもらった人が、他人に好きな額あげられる場合、 平均総額の20%を人に渡すことが実証されており 人には思いやりで行動するものと考えられてた。 前作に続きこの本でずっと人はインセンティブで動くと植え付けられて来たので、 この結果で人も捨てたものじゃないなと思わせてくれたがそうじゃなかった! その後すこし方法を変えて同じような実験したところ 多くの人がゲームのルールを巧みに利用し お金をねこばばしようとする。 本当はお金を自分の懐に持っておきたいが、 お金を渡すことの自分への満足感、 また実験中人に監視されている状態でずるいことは皆したくない等 結局ここでもインセンティブで人は動くのでした・・・。 為になったところは 本書後半に出てくる海水の表面温度を利用したハリケーン退治の浮き輪作戦や 温暖化対策に亜硫酸ガスを空に放出して冷やしましょう案 など奇抜なアイデアが出てきます。 これらの案は天才的な専門家の人達が、考え抜いて出てきたアイデアですが、 非常にシンプルな理論と方法です。 このあたりを読んでいるときにふと 日々の仕事でも非効率なところや不可能とされているところも突き詰めていくと、 解決方法は複雑ではなく、実はシンプルに改善されるものなのかもしれません
0投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログコテコテの経済学ではなく、数字を使って物事を考えた事例を多く出している。 飲酒運転の危険度が酔っぱらって歩いて帰る危険度のほうが高い。 需要供給の価格の関係などは米国における風俗の実態にも あてはまるなど実社会に経済学の公式を当てはめて考えるヒントになると思う。
0投稿日: 2015.06.06
powered by ブクログ相対年齢効果はバカに出来ない すばらしいお医者さんはランキングの高い大学の医学部に通い、一流病院で研修医を務めている 経験をたくさん積んでいるのも重要 職歴10年分で、一流病院で研修医をしていたのと同じだけの効果がある ERのお医者さんは女の人の方がいい 硝酸塩肥料のおかげで世界は食えている チャイルドシートとシートベルトに機能的な大差は無い インテレクチュアル・ヴェンチャーズ ・ネイサン・ミアヴォルド ・ローウェル・ウッド ・ケン・カルデイラ 主な温室効果ガスは水蒸気だ 二酸化炭素が地球の温暖化の引き金になってきたわけではない 太陽電池は黒くて変換効率が12%で残りは熱として再放射されて温暖化の一端を担う ほんとにバカでかい火山は気候に何らかの影響を与える 温暖化解決は亜硫酸ガスを撒く、これが安上がり 地球工学という考え方 雲は地球を冷やす役割を果たしている 医者といえど忙しいから手が洗われているか確認が必要 外部性は強力 行動変革の化学は難しい サルでもお金の価値がわかる 売春もする
0投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログ続編ではあるが、こちらも大変興味深い話が満載だ。世の中は経済(インセンティブ)で動いているということが良くわかる。フェミニズムによって一番損をしたのは子供達である。なぜなら昔は優秀な女性は教師にしかなれなかった。しかし今では金融とか官僚とかマスコミとか様々な分野に進出している。その為教師の質は一貫して低下しており、子供たちの学力低下につながっている。二酸化炭素は主な温室効果ガスではない。地球温暖化を促進するのは水蒸気のほうが影響は大きい。しかし現在の気候モデルでは水蒸気をうまく数値化できないので、計算していないだけ。ここ数十年の温暖化の主要因は、環境の改善が進み大気中の微粒子が少なくなり太陽光が地表に良く届くようになったからかもしれない。などなど実に面白い因果関係が記されている。是非読んでもらいたい本である。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログヤバい経済学の続編です。 前作と変わらず取り上げるテーマが良いです。 僕が好きなテーマは”サッカー選手になるには何月に生まれると有利?”です。サッカーに限らず、早生まれは若干損なのかもしれません。
0投稿日: 2014.09.17物の見方は決して一つではないのだよ。
普段、あまりこういうものは読まないのですが 放り出すことなく楽しめました。 目次を見てお分かりかとは思いますが、 実例と統計に基づいた、ユニークな題材が取り上げられていて、 そのなかで経済学に触れられるようになっています。 経済学という学問に肉薄する本というよりは 物の見方に対する示唆を与えてくれる本です。
1投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログ一言で言うと、人はインセンティブで動く。もう一言付け足すならば、直観に反していたとしても、それは見えなかったインセンティブが働いていたせい。 前著とテーマは変わらずネタが増えただけだが、そのクオリティに劣るところはない。テレビの普及により進む女性の社会進出、女性の社会進出による教師の能力の低下、酔っぱらい運転と酔っぱらい歩きの危険性の比較、売春婦のインセンティブと政策の失敗、テロの経済的効率と統計によるテロリストの見つけ方、選択バイアスを除外した医者の評価方法、地球温暖化とエコ信仰、売春するサル。 どれも一級の面白さであるが、どれか1つを勧めるならば、間違いなく地球温暖化の章を選ぶ。なるほどと思わされる記述が多々ある本書だが、膝を打つほど我が意を得たのは次の一文『気候変動という恐れは、罪の意識と自己嫌悪をほしがる私たちの心を満たす。また、人の心にいつもある、技術の進歩は神罰を受けなければならないという思いを満たす。気候変動の恐れはこの重要な点で宗教に近い。』人に振る舞いを変えるように”訴えかける"コストは低いが、それが受け入れられて実現するまでのハードルは恐ろしく高い。それでも理想を夢見て訴え続けるのか、リスクとリターンとコストとインセンティブを計算して迂回路を探すのか。地球温暖化に関して言えば、その道筋は既に用意されている。
0投稿日: 2014.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
○米国シカゴ大学の経済学者(教授)であるスティーヴン・D・レヴィット氏と米国のジャーナリストであるスティーヴン・J・ダブナー氏の共著の第2弾。 ○世の中のありとあらゆること(教育から犯罪まで)について、経済学的なアプローチにより、その本質(因果)を明らかにしていく内容。 ○第1弾に比べ、さらに幅広い分野における内容の研究を記載。 ○特に、売春の話し、自然公園の指定等への対応の話しなどは、印象的。人は、やはりインセンティブで動いているのだなぁと改めて感じた。(だからこそ、インセンティブを持たせる施策が重要。) ○内容的には、相変わらずおもしろく興味深い内容であるが、新鮮さとしては、第1弾の方があった気がする。 ○なによりも、自分の経済学に対するとらえ方・印象が変わった気がする。
0投稿日: 2013.10.07
powered by ブクログ前作より好きかも。例えば法律作ったせいで余計状況悪くなったとか、サルも売春を覚えるとか、かなりショックな内容も含まれているが、バランスの取れた議論はできてると思う。
0投稿日: 2013.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これが今の経済学なのかと気づかされた。統計学とか社会学、心理学との境目がなくなってきたように思う。 なお、まじめな学術論文集に面白い邦題をつけるのは、売れるのだからしょうがないとはいえ、いい加減にしてほしい。
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ・ミクロ経済学の話で 普通は取り上げない題材を取り上げていて面白かった。 自分が熟読したのは売春婦の話と地球温暖化の話 ・売春婦の話は大学の講義では 絶対に出ないという意味で新鮮だったwww 昔は売春婦の賃金は高かったけど 無料の婚外セックスが増えてきたから 需要が減り、安くなったというのは面白い 個人的に思うのは 日本の風俗産業も風俗嬢の賃金は昔に比べると減っただろうが、 同じように出会い系などの影響があり、 需要が減ったのかもしれない 風俗系のアルバイト雑誌なども街に無料であったりして 供給側の敷居も下がって供給過多になったのかもしれない それとポン引きがつくことのメリットが 不動産会社よりもメリットを上回っているというのは 不動産会社の人、カワイソスwww 自己管理してまるで起業家のように成功している 売春婦はすげえと思ったwww ・地球温暖化の方は外部性の話で 温暖化について知らないことが沢山あった ○実は二酸化炭素より水蒸気の方が問題 ○海面が上がっているのは実は水自体が熱膨張しているため ○ピナトゥボ山の噴火によって亜硫酸ガスが成層圏に達して 地球が寒冷化した。そしてこれは今までの人間の活動による温暖化が相殺されうるくらい効果がある 火山の噴火で地球の気候がこんなに変わってしまうもんだとは 思わなかった そしてこのメカニズムを応用して人工的に 成層圏に亜硫酸ガスをばら撒くというアイデアが面白かった でも何やら政治的な思惑が色々あるらしく 安価で実現可能なのに実際にはなかなか行われない ここに関してはインセンティブが関係しており、 インセンティブがないことは人はやりたくない、 人間の行動をインセンティブなしに 道徳やスローガンで変えるのは非常に難しいということだった 意外と今ある諸々の社会問題も 実際には科学で簡単に解決されるけど、 それをやりたいという勢力のインセンティブが貧弱で それをやられては困るという勢力のインセンティブが強力だったら ダラダラしてしまっているのかもしれない。。 何か人間ってげんきんで残念だなwww
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログ日常生活で浮かぶ疑問を統計分析するとどうなるのか?代替指標を上手く設定して分析する様子はとても面白い。
0投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログミクロの視点から事例・データを用いて、世間一般に流布している通説を切り、一見関係のない事例を結びつける。訳文が非常にユーモラスに書かれているため、読みやすい。
0投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログ1章2章は面白いが後半は話がダラダラすぎて退屈だった。外部性のお話などは分かりやすかった。実例を使った援助交際ビジネスのお話は特に興味深く勉強になった。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ前作よりはもっと固い。エスコートサービス(要は援助交際、高級娼婦)のハナシは実にマジメなビジネスモデルのエピソード。 後半のテーマは、重要な問題がとっても簡単な技術で解決できることがある、てこと。特に、地球温暖化対策についての議論はマジメな意味で興味深い。原書の刊行はクライメート事件の前だけど、その辺は訳者後書きでフォローされてる(念のため、地球温暖化が概ね人間の影響で進行してる、ということに反対する専門家はいない)。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログ前作をしのぐ面白さ。今回も地球温暖化問題の通説に大胆にも勝負を挑んでいる。だいたいアル・ゴアなんて大金持ちで環境問題やってますっていうのがもう信じられない。本書にもある通りことさら大きなもんだいになっているが、実はもっと簡便+経済的な解決方法があるという鼻あかしがこの本のだいご味だろう。
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログ「ヤバい経済学」の続編。前作を上回るのは難しいと思いきや、全然そんなことはなく。全然、面白かった。夢中で読んでしまった。そっか、こういうのも経済学だったなら、経済学の方に進んでもよかったのにな、て思った。(11/5/19)
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログこれを読むと「経済学ってなんだろ?」と思う。 結局のところ、人が何に価値を感じて対価を支払うか、ということなんだろうか。欲望そのものというか……幅広いわー。
0投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログミクロ経済学的アプローチで雑多な社会事象を分析。目を引く意外な結論をたくさん紹介していくのも前作と同じ手法で,二番煎じ感が強め。 人間の行動は,インセンティブに対する反応である。ただ,その反応が傍から見てると思いもよらない行動であったり,不可解な行動だったりすることもある。本書では,売春婦,テロ,医療,環境問題等をこういう視点で分析してゆく。 前作に比べて,ちょっと物議を醸すような話が多く,何だか胡散臭い話も載っていた。飲酒運転の話で,同じ距離移動するなら,運転した方が千鳥足で歩くより人命損失のリスクが小さいとかいう話とか,あんまり政治的に正しくないよなぁ…。 胡散臭い話は,ハリケーンや地球温暖化をとても安く簡単な方法で抑制できますよみたいなやつ。両方とも長大な筒を使うアイデア。海面と海底で海水を入れ替えるとハリケーンの発生が減らせるとか,成層圏に亜硫酸ガスを放出することで気温は低下するとか。 どちらもものすごく手軽にできて安くつくらしい。でもこういうのってなかなか取り入れられないんだよねみたいなこと書いてる。たくさんお金を使う対策じゃないとみんなが潤わないからねえみたいに言ってて,ちょっと陰謀論めいたものを感じた。ほんとに実現可能性あるのかね?
0投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んで、経済学についての基礎的な考え方を身につけることができたように思う。インセンティブについてはゲーム理論に関する本で学んだが、この本では身近な出来事をわかりやすく解説していたので、より理解を深めることができた。人は必ずしも自分の利益を一番大きくするためだけで行動するのではなく、思いもよらない些細な誘因で積極的に行動することが多くあるということがよくわかった。この本でも触れていたが、経済学の理解を深めるために、心理学についても学んでみたいと思った。
0投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログ行動経済学とか環境問題とか最近のトピックを取り上げてるのはよいと思う。 出てくる諸々のお話は真偽はともかく読んでて楽しい。 でも「どっかの偉い人によるとこの問題はこうすれば解決できます」って引用を積み重ねるのは経済学者の仕事なのだろうか。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログヤバい経済学の続編 「供給者を取り締まることで、希少性・価格が上がり、参入者を増やすため、麻薬や銃・売春を取り締まるには供給者よりも消費者を取り締まるべき」 なるほどね
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログ日本では荻上チキがやってるようなことを、アメリカではスティーヴン・D・レヴィットという人がやっていた。レヴィットは『売春』や『裏社会』や『相撲』まで、経済学がこれまで採り上げなかったフィールドを経済学に採り上げることで名を馳せた人で、私なんかは経済学界のアナール派じゃないかなと思ったりする。 で、二冊目の『超ヤバい経済学』では、売春婦の経済学から地球温暖化の解決方法までが語られる。ポイントは『誘因』という概念と、「解決策は予想しなかったところからくる」という点と、「皆が思う解決策では解決しない」という点。これは地震以降の電力不足にも当て嵌まることじゃないかなと思う。例えば誰もが節電を呼び掛けるが、節電では電力不足という問題は解決しないだろう。節電は問題の軽減と先送りにはなるけれども、根本的な「不足」を補うものではないからだ。で、「解決策は予想しなかったところからくる」というのは「どういうところ」かというと、主に技術方面からだったりする。 日本は科学技術立国を指向してはいるけれども、実際は「科学技術」に対する穿った見方が少なくない。科学技術が世の中を変えるという点に否定的な立場を取る人は、インターネットに反発的な感情を抱いている人が多いことからも見て取れる。でも、車が出来て世の中が大きく変わったように、科学技術が世の中を変えることは今までも良くあった。そういうことを真摯に受け止めないと、日本は「理念」という点で世界に大きく立ち後れてしまうんじゃないかなぁと思う。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ今回も面白かったです。ゼンメルワイスも登場しているのが驚きでした。それにしても、本文もさることながら、訳文が素晴らしい!
1投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前読んだ『ヤバい経済学』に続き、続編。様々な出来事を経済的なアプローチで分析している。 ・売春婦とサンタクロースは一緒だった! ・思いやりを経済的に分析してみる。 ・プナトゥボ火山とアルゴアさん の3つの話がとても面白かった。特に最後の「温暖化」のトピックはその問題に対する手法も多く、読んでいてとても楽しかった。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ前作が研究発表の色彩が濃いのに比べ本作はエッセイの感が強い。 行動経済学のインパクト大な結論につきまとう「そうは言っても実験環境は現実とは違う」という違和感についてきちんと言及しているのは胸がすく。行動経済学者は漏れなく福本伸行を読むように。 人類は、もう文明が行き詰ったと思った所にうまいことイノベーションをしてきて切り抜けてきたのだなぁ、と。そろそろ次のそれが出てこないといけない時期。
1投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログなかなか面白い。良書。学校の講義に飽き飽きしている経済学部の学生は読んでみるといいかもしれない、肩の力が抜ける。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ「経済学」と銘打ってはいるけれど、難しい用語・言い回しは一切なし。 この本のテーマは「あなたの多数派だと信じ込んでる数字、ホントに根拠がありますか」ってことだと思う。 偶然かもしれないけれど、地球危機説への懐疑とか「繁栄」と同じ主張がチラホラ。案外、わたしたちは数字のトリックに陥っているのかもしれない。考えるのが面倒だから、よく見かける主張に乗っかってしまう。だけど、世の中を理解するには、もう少しきちんと数字をみなきゃいけないようだ。 この本はそれに気づかせてくれる。
0投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログ語っている内容もさることながら、語り口がイイ。テンポがあって、ユーモアがある。軽さがある。笑いながら、うまいこと言うな~と感心しながら気持よく楽しく読める。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミクロ経済について楽しく書いてある本。 飲酒運転より飲酒して歩く方が死ぬ確率が大きいとか。 数字をしっかりと見て現実をみるようにしよう。
0投稿日: 2011.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・売春婦(と不動産)に見るお金の話 ・テロと病気から見る危機管理の話 ・ジェノヴェーゼ事件と実験から見る人の思いやりの話 ・ゼンメルワイスやシートベルトなど問題解決策の話 ・地球温暖化と地球工学の話 冒頭にあるように「人はインセンティヴに反応する」のを思い知らされた。 いつだったか読んだ「人は感情で動く」ってのがまさにそれなんだろうと思った。データやよりよい解決法があっても、プライドが邪魔したりめんどくさかったり長期的な利益を考えらなかったりで、今の方法を取りつづける。そうやって上手くいってないことって、この本に載ってるようなこと以外にも沢山あるんだろうと思う。 みんなもっとデータを元に理性的に判断を下せるようになろうぜって啓蒙するのは大切だけど、完全に教化するなんて絶対に無理。だからこそ社会を変えたい人は、分からない人でも用意した選択肢を選ぶよう、インセンティヴを上手く設計するようにすることが大切になるんだろう。あとはそう、統計的に判断できる人が少ないのだから、他人より優位に立とうと思った時、統計思考が大きな武器になるはず。 しかし地球工学の話はいつ聞いても夢があっていい。この本の流れとはちょっとずれてるような気もしたけど。(そしてその割に結構長い)
0投稿日: 2011.11.22
powered by ブクログ「超ヤバい経済学」は2006年出版された「ヤバイ経済学」の続編である。 内容は数字から身近な疑問を分析するといったもので経済学の知識は全く必要ない。また、前作よりも社会的な問題に切り込んでいる印象を受けた。 構成はおおよそ以下の通り。 ・売春婦とデパートのサンタの共通点 ・自爆テロと生命保険 ・思いやりとインセンティブ ・大きくて難しい問題を安くて簡単に ・地球温暖化問題を安くて簡単に ・サルにお金の使い方を教えたら 特に売春婦、地球温暖化問題、サルにお金の使い方を教える、という話が面白かった。地球温暖化問題への対処では、地球工学という聞きなれない言葉が出てくる。「そういうアプローチがありうるのか!」と目からウロコが落ちること間違いなしなので、地球温暖化に懐疑的な人も、地球温暖化を防ごうと頑張っている人も、どちらの方が読んでも面白いと思われる。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログかつて、インドでは女性の不公平がとても大きく、政府もそれを改善しようと様々な努力をしたが、結局すべて失敗に終わった ある一つの簡単な事実が浮き彫りになったとたん、しかもそれが状況を改善しようとしているわけでもなかったのに それは「テレビが見れるようになった地域は不平等が改善されている」という事実 センメルワイスの感染対策、馬の糞の解決法、自動車を安全にした簡単なアイディア、ネイサン・ミアヴォルトの安上がりな温暖化対策方法。 そうした、一見なんでこんなに状況が変わったのか全くわからないけれど、それを「データ」というものに語らせその背後にある相関関係を見ることによって、状況を把握する それが、まさにレヴィットに限らず計量分析が行っているアプローチだ 著者らは「世界を変えたいと思ったら、まずは世界がどういうふうになっているかを見ないと」という まさにそんな方法がうまくいった例をいろいろ掘り起こしてきてみせてくれる本だ 正直前作よりおもしろい 今回はほぼレヴィットとは直接関係ない話が多くて、一般の科学書的なノリになっていたけど、逆に僕としてはそちらの方がよかった 特にネイサン・ミアボルドの章はいろいろ批判もでているが、その姿勢というか発想がすごい好きで、そもそもあまりネイサンをフィーチャーする本にであったことがなかったので特に興味深く読めたと思う ただ、個人的には日本語版は結構読みにくくて訳が好きではない まぁ好き嫌いの問題なんだろうけどなんかなぁ・・・
0投稿日: 2011.11.12
powered by ブクログ前作を読んだので買ってしまった。相変わらずの内容で、ミクロ経済学の亜流のような感じ。人はインセンティブに引っ張られるということで、効率的市場仮説なんてどこかに行ってしまった。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ前作に続く第二弾。 個人的にはこちらのほうが読みやすかった。 人はインセンティブに反応するというのは間違いないが、どう反応するのか事前に予測するには非常に難しいと思わせる一冊。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ前作がおもしろかったので、借りてみた。「えっ! こんなことが数字でわかるの?」という驚きは薄れたが、一つひとつのエピソードの面白さは相変わらず。著者ブログなどでは、反論/反反論も読めるのだとか。英語が読めれば読んでみたい。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ経済学の本というよりは、社会現象をデータを使って解明することを目的とした本。前作の延長線上だが、個人的には前作の方が鋭い切り口が多く、興味深かったように思う。
0投稿日: 2011.08.12
powered by ブクログ何年も前に「ヤバい経済学」を読んで、すごくおもしろかった!のを思い出して「超~」も読んでみた。この人たちの最新の研究結果をどんどん知りたくなった。
0投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良くも悪くもヤバイ本である。というのは面白すぎるし、それがゆえに自らの研究する時間や意識を奪ってしまうから。おそらくこの本を読んだ人はヤバイ経済学を読んだと思うが、それならばこの本を読む必要はない。扱っていることは多少、二番煎じであるし、ところどころ整理されていないところがある。とにかくコノシリーズに貫かれる主張は、人々はインセンティブによって行動して、それを研究するのが経済学であるということ。ネタばれは今回はしたくないので、特に書かないけど、布団の上で読んだらよさそうな本かな。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めは、翻訳の文章があまりにもくだけた表現だったのでかなり違和感があった。 誕生日でスポーツ選手になれるなれない確率が大きく変動する、つまり、子供の成長の左派と手も大きく同級生でも早く生まれた方が有利に働く。能力のうち何割が「生まれつき」で何割が「育ち」かを実証研究している心理学者によると「出来るようになろうって長いこと練習しなくても並外れた成績が出せる人が誰かいるって言う確かな証拠は、実はびっくりするぐらい見つかってないんだよ。」 囚人のジレンマ実験はいろいろな設定があるのを知った。 独裁者ゲーム、電気ショック実験、監獄実験 1970年代には地球の寒冷化が問題になっていた。 正の外部性。ある事象が他の対象に対してあたえるよい影響。 オマキザルを使った行動経済学的実験、お金の観念、「損失回避」の観念、思いやりの行動
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ前作ヤバイ経済学に続き斬新な目線でデータを分析していく。 ヤバイ経済学の面白いところはただ単に目から鱗の解析をしていくだけで話を鵜呑みにするのではなく ”そりゃ違うだろうってものもあるかもしれない。実際のところ、そういうのがなかったら、ちょっと残念だな。” とあるように自分たちの主張にも疑いの目をもって読んで欲しいと思っているところだ。 実際にヤバイ経済学では話を鵜呑みにしていたが 超ヤバイ経済学ではちょっと違うでしょと突っ込む事も出来 読んでいるうちにとりあえず疑ってみる視線を持つことを習慣にできると思う。
0投稿日: 2011.06.01
powered by ブクログ前作にあったインセンティブという軸がやや薄まった印象。 じゃ、つまんなくなったのかっつーと、単純なおもしろさで言えばむしろおもしろくなった感はある。 しかし、それは、まあ、取り上げられた個々人の研究のおもしろさではあるんだけど。 ジョン・リストの研究、ミアヴォルドのアイデア、キースチェンの実験。どれも相当に刺激的。脳汁がでる。 経済学はインセンティブの学問である、っつー前作みたいな感じじゃなく、いろんな研究や事業を取り上げるコラム的なものではあるけど、これはこれでありなのかなとは思う。おもしろいのはおもしろいから。でも、直球を見てみたい。荒れ玉が多くとも直球中心で組み立てた投球を。なにか新しい地平を切りひらいてくれるんじゃないかなっていう、さ。
0投稿日: 2011.05.21
powered by ブクログ面白かった。それが正直な感想です。小学校のときに「(ルパンの)五右衛門の斬鉄剣で銃弾を切れるか?」「ライダーキックの威力はどのぐらいか?」をテーマに扱った空想科学読本と似た印象を受けました。読んでいて苦痛を感じることはないです。 経済学と銘打っていますが実際はそのなかで、ゲーム理論や情報の非対称性や統計学についての分析が主です。金利や為替や失業率についてのマクロ経済的な考察でなく、ミクロ経済を話の中心に据えた本です。本著最終章で述べていますが、スポットライトがなかなか当たりにくい学問領域なのでそういう意味では経済学について明るくない人にこそ是非読んでいただきたい。ですが、ひとつ注意なのが訳者の望月さんも指摘していますが地球温暖化に関してはミスリーディングがところどころあるというところ。地球環境問題はマクロ経済政策と同じくして、説明変数や制約が多いため幾つかのデータだけでは明確な答えを導きだすことが難しいということです。この本はそれについて賛否両論が起きているようなのでそこについては慎重に読み進めてもらいたいですね。 第一章の立ちんぼ(娼婦)の経済学的考察はつかみとしては最高だった。一世紀前の売春婦は今よりも手取りが高かった、逆に今の売春婦は手取りが低い、それはなぜか?高級売春婦だと一軒家を建てるほど稼ぐこともあったそうです。これは是非本著を読んで答えを探してもらいたいです。ヒントは、売春婦のライバル(競合相手)は誰か?ということです。経済学者で、ある種下賤なテーマをえらぼうとする人は少ないので興味深いチャプターではあります。 第三章の『身勝手と思いやりの信じられない話』についても面白かった箇所が幾つか。ここでは逆選択やモラルハザードについて実際にあった刑事事件を例に人間行動の非合理さを説明しています。ボランティアや寄付活動での慈善行為についても言及があり、人がしばしば行う「利他的な」行動というのはたいてい「利己的」であり思いやりがあるという評価を得る功利的な側面があるという指摘も新鮮な議論でしょう。先の100億円寄付するといった孫正義の内心は果たして?この章を読むとアンケート調査や、最近なら世論調査などの信憑性について客観的な見方が身につくかも知れません。 第四章から最終章にかけて人間行動のトレンドを変えることの難しさをゲーム理論や行動経済学の立場から説明しています。人は癌になるとわかっているのになぜタバコを吸うのか?死亡率が高いと気づいているのになぜ飲酒運転やシートベルトをせずに乗車するか?地球温暖化に向かっているのになぜ人はそれでも今の社会を変えられないのか?ミクロ経済学の大きなテーマのひとつである、外部性もところどころ絡んできているのが面白い。これを書いている今、世間では福島原発が放出している放射線による被曝をおそれ東北の野菜を食べたくないという人が多数います。又、その前にはオイルショックよろしくトイレットペーパー(や食料)の買いだめが発生しています。風評には根拠がない、食料の供給は足りている、だからみなさん冷静にと蓮舫さんがお願いしようが集団のモーメントを変えることが難しいことを政策立案者は勉強するべきです。そして一般人である我々もそれについて一般教養として勉強して損はないと思われます。 経済学とはなんぞや?ゲーム理論や統計学について軽く知りたい人は是非読んでみていただきたい
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログ社会科学って印象が強かったけど、これも経済学の一部分なんだろう。 物事を多角的に観察してみると、こんなにも本来とは異なった答えが導き出されるんだなぁ。 ただ、多彩な情報を基に導き出される考察には、最初からバイアスがかかってるんじゃないだろうかっていうのもあった。 著者と訳者のウィットに富んだ文章が面白い。こーゆう文章って日本人には出来なさそうだなあ。欧米人だからこそって感じがする。
0投稿日: 2011.04.26
powered by ブクログ経済学は全く知らないのだけれど、心理学や人間の行動に関する部分が主で面白かった。経済の話ではない気がするけど、面白いからどうでもいいや。
0投稿日: 2011.04.23
powered by ブクログ本書では統計学的テクニックを使って社会の細々とした現象にメスを入れる。常識が覆される。前作に引き続く第2弾だが前より少しヤバいかも。英語が得意なら著者らが関わるインターネット上のコンテンツをいろいろ見ることもできる。賛否両論あるようだ(特に地球温暖化の章)。 以下はamazon.comの紹介文のクイズを日本語化したもので本書で扱っている内容が見て取れるだろう。 問1:インドの田舎の女の人の生活をよくするのに有効な援助をするならどれ? A. 男女産み分けの中絶を禁止する B. ケーブルテレビや衛星テレビを普及させる C. 女児を捨てなかった母親に補助金を与える D. インド人用(小さい)コンドームを市場に出す。 問2:シカゴの売春婦が最も儲ける曜日は? A. 土曜 B. 月曜 C. 水曜 D. 金曜 問3:緊急医療室に運ばれてあなたの命が医師の良し悪しで決まるとき、医師の良さと関係ないのはどれ? A. トップランクの医学部の出身かトップレベルの病院で研修を受けたか B. 女医である C. 同僚から高く評価されている D. 治療費が高い 問4;ガンに対する化学療法が一番効くのはどれ? A. 肺がん B. 黒色腫 C. 白血病 D. すい臓がん 問5:心臓病による死が半減したのは何のおかげ? A. 安価な薬 B. 血管形成手術 C. 移植 D. 検査 問6:3歳以上の子供を致命的な怪我から守るためにチャイルドシートは普通のシートベルトより優れている A. はい B. いいえ 問7:地球温暖化ガスを削減するのに個人ができる最良の方法は? A. ハイブリットカーを使う B. 週に1回くらいハンバーガーを食べる量を減らす C. 地産地消する 問8:地球温暖化を止める最も有効な方法は? A. 消費を減らす公共的なキャンペーンをする B. 二酸化炭素排出枠(cap-and-trade)に対して合意する C. 火山を噴火させる D. 植林する 問9:19世紀には出産の際に産褥熱によって母と子が死んでしまう危険が高かったが、その原因はなにか? A. 妊婦が着ていたタイトなペチコート B. 分娩室がある病棟の瘴気 C. 医師が衛生的予防しないこと D. 分娩室で母親がすぐに起き上がること 問10:9月11日のテロの余波でないものはどれ? A. 航空交通の現象とそれに伴うインフルエンザ蔓延の抑制 B. ワシントンで警察がテロに対する警戒の為に人員を割かれたため他の犯罪が増えた C. 心理的効果のためアルコールの消費が抑えられ、交通事故が減った D. 国境警備の増強のためメキシコやカナダからマリファナが入ってこなくなったため、カリフォルニアのマリファナ農家が儲かった 答1:B 答2:A 答3:C 答4:C 答5:A 答6:B 答7:C 答8:C 答9:C 答10:C
0投稿日: 2011.04.05
powered by ブクログ・前作「ヤバイ経済学」の計量経済学(統計分析)のテイストが面白かったですが、今作ではそこに行動経済学テイストが加わり更に楽しめました。 ・独裁者ゲームの実験結果に対する「人には思いやりの心(利他性=不合理性)がある」という一般的な解釈に対して、観察者の存在が被験者の行動を歪めている可能性を示唆し、やっぱり「人はインセンティブに反応して行動する(合理性)」という主張は、とても新鮮に思えた。 (この変の話は、「観察(の為の光)が、観察対象の微小な粒子に影響を与えてしまう」という量子力学を彷彿とさせて興味深い) ・腎臓移植の為の臓器売買市場を作るという(経済学者が好みそうな)案はアメリカでは否決されたが、なんとイランには実在する。 つまりアメリカでは腎臓移植を受けられずに死ぬしかない人も、イランでは助かるのだw ・18世紀に流行した産褥熱の原因はなんとお医者さんだった。 当時、医者は死体解剖した手をロクに洗わずに、赤ん坊を取り上げていた為、妊婦が細菌感染症に掛かっていた。 その為、出産の死亡率は、産婆より医者の方が高かった。 しかも、当時、手の消毒と産褥熱との相関関係に気付いたゼンメルワイスによる指摘があったにも関わらず、(今も昔も、医者という人種はプライドが高く、他人の忠告に耳を貸さない)大多数の医者は、「因果関係が不明だから」「そんな簡単な方法で、こんな難しい病気が防げる筈がない」とその忠告を無視していた。(パスツールにより、細菌が発見されるのは数十年後) ・「障害を持つアメリカ人法(ADA)」の為に、雇用者は障害者を雇用すると解雇しにくくなると、障害者の雇用を敬遠し、逆に障害者の就職が難しくなっている。 →日本の非正規雇用規制の話にそっくりw ・地元で取れた食品を食べると、温室効果ガスは増える。 食べ物絡みの温室効果ガスの80%は生産時に排出される。そして、大農場は小規模農家より生産効率がずっと良い。 →日本のフードマイルや地産地消は、逆効果。 ・人は普通、将来の問題を避ける為に大金を投じるのを嫌がる。特に、問題が起きる可能性がとても不確かなときは特にそうだ。 日和見を決め込むにも一つもっともな訳があってそれは将来、今よりもずっと安く問題を回避できる方法が見つかるかもしれないからだ。 ・太陽電池は表面の色が黒く熱を吸収する為、逆に地球を暖めてしまう。(吸収する熱エネルギー(極大) > (極小)発電する電気エネルギー) ・地球温暖化を防ぐには、発電所などが排出する亜硫酸ガスを細いホースで成層圏へバラ撒けば良い。しかも、この方法はとても安い。 (巨大火山の噴火で、亜硫酸ガスが成層圏まで噴き上げられた結果、太陽光が遮られ気温が1度低下した自然現象の応用)
0投稿日: 2011.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
行動経済学的な観点から世の中の出来事を論じるという本。彼らはそれをsuperfreakonomicsと呼んでいます。 もとマイクロソフトの大金持ち技術集団が行っているアースエンジニアリング(地球のうえに排ガスをまけば地球温暖化解消!とかを考える人たち)の話に一番興味を惹かれました。やはり技術集団は世界征服とかを企まないと一人前じゃあない。 書籍としてみると、私にはsuper freakonomicsとはなにか?ということが今ひとつ感じられなかったので(骨太のテーマ感?)これくらいの評価にしておきます。ただ、飛行機とかに閉じ込められたときに読むには良い本です。山形浩生好きなら一応抑えておきたい。一派の人が訳してるので。
0投稿日: 2011.03.01
powered by ブクログ今話題の相撲八百長疑惑を統計データを元に分析し、限りなくクロに近いとずいぶん前に指摘していた著者の続編。 行動分析の精度の話とか相変わらず面白い切り口で行動経済学の基礎を展開していくが、やや論文調なところもあって読み物として手軽さはさほどない。値段も高めだし。
0投稿日: 2011.02.25
powered by ブクログ前作と同様、非常に読み応えがあり面白い。 物事を客観的に見る癖をつけることで何が事実が見えてくる。そんなことを気付かせてくれる。
0投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログ・前作に引き続きおもしろい ・身近な事例で惹きつける才能欲しい ・読みながら色んな事例で思うところあったけどまとめる気力なし ・こういう本は細切れじゃなくメモ片手に一気読みしないとだなあ
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログ感想はこちら → http://mdef.blog29.fc2.com/blog-entry-108.html
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの「ヤバい経済学」の続編です. 自爆テロをやるなら生命保険に入ったほうがいい理由は? 酔っ払い運転と酔っ払って歩くのはどちらが危険か? ゾウとサメではどちらが危険か? といった疑問から世の中を見ていこうという本です. 第五章の地球を冷やすにはどうすればいいかが興味深かったんです. ヒントは宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」です.
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログ1章と3章が面白かった。 特に3章のように、一度受け入れられた実験結果を、再度仮説を立てて見直し、より深い洞察を得ている所は(著者らの研究結果ではないが)、学者の鏡のように感じた。 その他の章の内容も、ふざけた感じの文章になってはいるが、仮説を立て、その仮説を確かめるための実験の内容を真剣に考え、それを愚直に実施して得た結果に基づき語られているので、単なる理論やべき論と違い、説得力がある。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログ前作に続き、統計経済学の手法で、社会問題に迫る快作。 ただし、今回は最初から話題が「ヤバ過ぎ」かもしれない。
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログいろいろな事例が紹介されていて楽しい。発想の転換と言ったら手垢のついた言葉だけど、考え方を広げることはやっぱり重要だなと思った。 人はインセンティブがないと動かないとのこと、人を動かすにはやっぱり仕組みづくりをしないといけないんだなと思わされた。エコもポイントとか減税つかないとなかなか推進されないし。(買い替え自体エコじゃなさそうだけど) あと、国家はコストの高い解決法しか思いつかないと書いてあったが、同感!
0投稿日: 2011.02.06
powered by ブクログ前作に比べると目から鱗が落ちる思いはあまりなかった。文体が独特なため、文章の読みにくさが目に付いた。(おそらく和訳が悪いわけではない)
0投稿日: 2011.02.02
powered by ブクログ面白いとの声に惹かれて先日購入、本日読了。もっともらしい意見に対して豊富な統計等のデータに基づき別の意見をサジェストする、それも面白おかしく。個人的には統計漫談を自称するパオロ・マッツァリーノの方が好みですが。 興味深かったのは昨今流行りの行動経済学を扱っている章。行動経済学では、近代経済学が前提とする「インセンティブで行動する合理的経済人」の姿に対して心理学の手法(つまりは実験なわけだが)を用いることで、その反証を目論むわけだが、実験自体に潜むバイアスを多くの実験では考慮できない。 多くの行動経済学の本では、密室で行われた実験の結果から人間の非合理性を暴き出した気になっているが、実はその確かさも合理性経済人の姿と同じく疑ってかかれ、ってことだな
0投稿日: 2011.01.29
powered by ブクログ面白かった。経済学とか意識せずに読めて、退屈しない。ふとした身近な現象、行為などに目を向けると、それらが経済学的にも意外に理にかなっているんだなってことがわかり興味深い。
0投稿日: 2011.01.17
powered by ブクログとても興味を惹く内容で、一気に2回読んでしまいました。人間の行動には必ずインセンティブが働いている、という命題に対して、様々な切り口から裏付けを行っています。第5章の地球温暖化云々は話が専門的すぎてちょっと難しいところがありましたが、基本的には平易で分かりやすい言葉・題材で綴ってあります。ユーモアセンスもなかなかあり、とても面白い1冊でした。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ一般に合理的と思われていることにいかに落とし穴があるかを思い知らされる本。個人的には前作の方が好きだが、今回も面白いです。
0投稿日: 2010.12.26
powered by ブクログ科学者とつるんでのアプローチ部分はとても面白い読み物だった。企業家マインドの高い科学者たちが、どういうふうに世界をよりよく変えるのか(どれだけ変えていく力があるのか)、是非今後も追っかけてほしい。 これを読んで、マクロ経済学者って世の中で本当に役に立っていて必要なの?って疑問がいっそう増しました。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログベストセラーの第二弾。前作は映画化された。今回も快調。望月氏の翻訳もテンポよし。超面白い。どちらかというと男性向けか。
0投稿日: 2010.11.29
powered by ブクログ行動経済学をおもしろく 書いた本。 経済、社会、統計の裏側。 事実は人にこういう風に 曲げられたり、勝手に曲がって いくのかなーと。 本を通して 人は経済活動の根底にある インセンティブに反応する ってことを強調してる。 社会の多くの問題解決に対する インセンティブをどうやって 生み出していけるかが 経済社会の大きな鍵の一つだと 改めて実感。
0投稿日: 2010.11.26
powered by ブクログ飲酒運転と千鳥足の危険度、テレビの普及⇨インドの女性のDVの減少、馬のウンコの解決⇨自動車の普及、売春婦低価格化⇨タダでSEXの増加、テロリストを見つける作戦⇨口座の動き、38人の傍観者事件の真相、囚人のジレンマの戦略的協調の真相(人の目があるところでの行動)、意外に簡単な原因⇨出産時の死亡、チャイルドシートの効果、地球温暖化の解決方法⇨亜硫酸ガスを成層圏にばら撒く(ブディコの毛布作戦)、サルにお金の使い方を教える
0投稿日: 2010.11.21
powered by ブクログミクロ経済学、行動経済学、統計なんかを使って身近な現象の裏側を見せてくれる。売春の経済学、テロリストを統計で捕まえる方法、殺人を通報しなかった?住人達、シートベルトの効果、安く簡単に地球を冷やす方法、などなど。またしても話しはあっちこっちに広がるが、前作に引き続き根底に流れるテーマは「人はインセンティブに反応する」。砕けた文体の訳も読みやすく内容にマッチして素晴らしい。
0投稿日: 2010.11.14
powered by ブクログ規格外が活用されない規格社会が失うもの - 読んだものまとめブログ http://t.co/zxWOZSR via @sadadad54
1投稿日: 2010.11.13
powered by ブクログインドの女性はとても過小評価されている。そのため、人口を見ると女性は男性よりもだいたい3500万人少ない。妊娠して女の子だとわかったら中絶するんだ。生き延びて大人になっても女性は不公平な扱いを受けている。 女性たちがずっと牛耳ってきた労働市場もある。売春市場だ。売春のビジネスモデルは単純な前提に成立している。有史以前から世界中どこでも男はセックスを求めてきた。値段が成立したら重要を満たす。そのための供給する女性。 テロが効果的なのは直接の犠牲者だけでなく、あらゆる人に負担を強いるから。そんな間接的な負担のうち、一番大きいのが、また攻撃されるかもという恐怖。もっと見えにくい負担として、時間と自由を奪われる。空港のセキュリティチェックを見よ。 クジラはアメリカが19世紀に大国にのし上がる原動力となった。クジラは余すことなく最後のひとかけらまで何かに使える。だから成長著しい国にとってはクジラは万屋のようなものだった。何にでも使えた。 宗教的熱狂と科学的複雑性を引っ剥がしてしまえば、地球の温暖化の核心に横たわるのは信じられないぐらい単純なジレンマだ。経済学者はそれを外部性と呼ぶ。
0投稿日: 2010.11.13
powered by ブクログ経済学のツールを武器に世の中の見方をちょっぴり変えてくれる良書、「ヤバい経済学」の第2弾。売春婦の経済学からテロリストを探し出す効率的なアルゴリズム、最後通牒ゲームと独裁者ゲームの欠陥、安価な解決法と温暖化問題、そして猿の経済学まで。前作から一環している経済学のツールを使った分析に基づく理論展開は実に面白い。そして、今回も望月氏の翻訳は実に見事。こちらに話しかけるような、ノリの軽い訳出は本のスタイルに見事に合致してる。今回も、いや今回の方がいろいろヤバいです。表題にちょっとでも惹かれたのであれば、迷わず読むべし。
0投稿日: 2010.11.10
powered by ブクログ「売春婦の価格設定」の話に始まり「サルでも売春する」って話で終わる、ヤバい本。前作「ヤバい経済学」よりも医療系のネタが数多く見られ、医学生でも楽しく読めるんじゃないかと思います。著者のアプローチや訳者の文調については読み手の好き嫌いもあるかと思いますが、僕はこういう自由な考え方好きです。
0投稿日: 2010.10.28
powered by ブクログ書評を読むと、やはり衝撃的?名デビュー作の第一作「ヤバい経済学」には及ばないようですね。 読者も、著者の感覚に慣れてくるからでしょう。 でも、読みたいですね。
0投稿日: 2010.10.23
powered by ブクログ経済学って何ができるの?と思う人は読むとよいと思う。 人ってインセンティブで動くんだよね。というのがよくわかる。 要は、煽ったもの勝ちってやつですよ。
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログ飲酒しているときは歩いて帰るより、運転した方が安全?インド人のHIV感染率が高い理由。など、数字から見える雑学といった感じ。
0投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログ世の中がどのような仕組みで動いているのかをさまざまなアプローチ(データ、実験)で追求する。 ゲイリー・ベッカーの「経済学的アプローチ」を引き継いでいるとのこと。 銀行口座のやり取りからテロリストを抽出する。99%の正確さではまったくNGなんだそうだ。ある銀行で99%の正確さだと、50万人にも及ぶテロリストでもない一般人が「この人テロリスト?」となってしまう。←しかし、ある秘密の変数を見つけて、50万人→30人(この中の5人は確実にテロリスト)に絞り込むことができたとのこと。 「思いやり」について 家族間の思いやりでさえ「戦略的要素」がある。そうだろうな。 思いやりを測定する「独裁者ゲーム」の結果、「にんげんにはこんなに思いやりがあったのか....」 しかし、....(うーむ面白い) 新聞記事、警察の発表でさえ、そうすべきインセンティブがある。 これに関しては、最近の日本の新聞や検察庁の動きについて特に感じる。
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ期待を裏切らない面白さ。 原著も良いのでしょうが、翻訳も素晴らしいんだろうね。 前作よりはより専門的な内容。 その分難易度が上がったかな。 銀行の取引履歴からテロリストをどう見分けるか? 生まれた月、年によって子供の能力に影響が出るのはなぜか? などなど、相変わらず面白いテーマが満載だった。 後半の行動経済学の実験の下りも面白かった。 昔から疑問に思っていた。 あんな整備されて、監視者もいる状況での実験結果と実際の市場での行動が一致するものかと。
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ「ヤバい経済学」の続編。前作よりはちょっと社会科学よりの内容になっており、そのせいかすっきりしない結論も多いが、インセンティブの考え方でヒトの行動をバサバサと斬っていくのは痛快でもある。この頃は類書も多いが、「ヤバい」シリーズが一番安心して読める。トピックは売春の損益、テロリストの見分け方、思いやり行為の動機、温暖化問題。ノーベル賞をあと一歩で受賞し損ねた人に比べ、受賞者は約二年ほど寿命が長いとか、災害救護の寄付は新聞報道が700語増えるごとに18%増加する、みたいな薀蓄も面白いし翻訳もよい。独裁者ゲームや寄付行為についての章が面白かった。これらの結果から人間の本性みたいなものについて考察するのはそもそも問題の立て方として間違っており、人間はもともと善くも悪くもなく、インセンティブしだいでどちらの行動もとりうるという。独裁者ゲームについては研究室での心理研究なので、観察されているという意識が結果を左右するし、寄付行為も税控除などがその動機の大半だという。
0投稿日: 2010.10.02
powered by ブクログ本日の一冊は、人間の「インセンティブ」と、それが経済・社会に 及ぼす影響を取り上げ、一躍ベストセラーとなった『ヤバい経済学』、 待望の最新刊。 アメリカにおいて中絶の合法化が犯罪を激減させたという話にはじ まり、相撲の八百長をデータで証明するなど、刺激的なトピックが 満載だった前作に引き続き、今回も過激なトピックがいくつも用意 されています。 酔っぱらった時は、千鳥足で歩いて帰るよりも飲酒運転した方が安 全、インドでHIV/AIDSの感染率が高いのは、インド人男性 のペニスが小さいから、稼ぐ売春婦になる方法など、とんでもない トピックが続き、前回同様、刺激的な内容になっています。 、社会心理学の教科書では決まって出てくる「ジェノヴェーゼ 嬢殺害事件」の信憑性を疑うあたりは、さすが。 読めば、知的態度が叩き込まれる、そんな一冊に仕上がっています。 ただ、「人間理解」「洞察」という点で画期的だった前作に比べ、 今回の作品は、「意外な事実」に終始している感があり、また紹介 されている事例も、社会心理学の教科書などを読んでいる人には、 既知の内容が多かったように思います。 酔っ払って車を運転すると、しらふのときの13倍も事故を起こしや すい。それなのに、いまだに酔っ払って車に乗る人がたくさんいる。 アメリカでは、死亡事故全体のうち30%以上は少なくとも1人、酔 っ払い運転が絡んでいる 酔っ払い運転2万7000マイル当たり、逮捕は1件だけだ 1マイル当たりでは、酔っ払って歩くと酔っ払って運転するのに比 べて死ぬ可能性は8倍もの高さになる インド人男性の約60%はペニスが小さく、世界保健機関の規格で作 られたコンドームが合わない 人が数え切れないぐらいいろんな点で非典型的である複雑な世界で あっても、基本を見つけることには大きな価値がある。それに、平 均的に起きることを知っておくといい出発点になる 政府はだいたい、モノやサービスを消費する人たちよりも供給する 人たちを罰するのを好む。でも、供給する側を牢屋に放り込めば希 少性が生じ、必然的に価格は高くなり、供給する側になろうという 人がもっと市場に参入してくる 毎年の夏、7月4日の独立記念日の前後になると、ワシントンパー クはピクニックやパーティに集まった親族一同やなんかの大人数の グループでいっぱいになる(中略)ワシントンパークの売春婦の需 要は毎年この時期になるとロケットみたいにすっ飛ぶ。そして、売 春婦たちは、いい事業家なら誰だってやることをするのだ。料金を 約30%引き上げ、残業として取れるだけ客を取るのである。とても 興味深いのは、そんなふうに需要が跳ね上がるせいで、特殊な種類 の労働者が現れたことだ。1年の間ずっと売春とは無縁の生活を送 り、この売春婦が引っ張りだこの時期だけ他の仕事をほっぽって春 売りに精を出すのである 女性は男性より、受講するファイナンスの講座数が少ない。他の条 件が全部同じ場合、ファイナンスの知識があるかないかは生涯賃金 と強い相関を持つ 断食月にお母さんのおなかにいた赤ん坊は、発育に影響が出る可能 性が高いのがわかった ある要因一つがあればメジャーの選手になる可能性はそこらにいる 男の子の800倍にもなるのを知っておいたほうがいい。こんなに強力 に影響するものっていったいなんだろう? お父さんがメジャー・ リーグの選手であることだ 近年、ゴミの回収代金をゴミの分量に基づいて決めるようになった 政府があちこちにある。ゴミが1袋増えればその分回収代金が高く なるようにすれば、それがゴミを出さないようにするインセンティ ヴになるんじゃないか、そう考えたわけだ。でもこういう料金体系 だと、ゴミを袋がパンパンになるだけ詰めこむとか、単純に森に捨 てに行くとかといったインセンティヴも生まれる
1投稿日: 2010.09.22
