
総合評価
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powered by ブクログ今まで読んできた夢野久作の短編集に比べて、グロテスクな印象が強いように思う。 特に「死後の恋」では森の中で発見した仲間の虐殺死体を描き表した場面が素晴らしく、その光景がありありと目の前に浮かんでくるようである。 また「支那米の袋」では主人公が針金を巻かれ、締め付けられてしまったときの表現がヤングという男の冷酷非情さ凄惨さを表しているようである。 また「一足お先に」はドグラ・マグラを短くしたようで物語の終わり方も少し似ているように感じた。
0投稿日: 2025.12.13
powered by ブクロググロテスクだけど幻想的で耽美な世界観が魅力的な七編が収録された短編集で、書簡形式の『瓶詰の地獄』、こちらに語りかける文体が不気味な『死後の恋』、探偵小説でもあり犯罪小説でもある『一足お先に』などどこか難解ながらもいつの間にか引き込まれる作品ばかりだった。
4投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログとっても短いのに切れ味抜群 ドグラ・マグラもいいけど僕はこっち派 青空文庫でも読めるのでホントおすすめ これ国語の教科書とかに載せたら学生に流行らないかな テストで 2人にあったことはなんでしょう みたいな あ、いや、だめか笑
11投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ素敵な装丁に惹かれて読んでみました すぐに幻魔境へ誘い込まれる世界観に 圧倒されました!! 海難事故で遭難し 南国の孤島に 流れついた可愛らしい兄と妹 第1の瓶… 第2の瓶… 第3の瓶… それぞれの瓶には 兄と妹が数年過ごした地獄のような 状況が描かれる 彼らが犯してしまった罪と罰 そして… 彼らに残された運命とは… 抽象的な表現に 想像を掻き立せられ… 余白を残す終わり方がたまらない!! 美しく狂気を孕んだ文章に酔いしれました
1投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ初めて読んだ夢野久作 心理描写や独自の文体で妖艶な雰囲気を醸し出す物語が多い 読んでいてかなりグロテスクな中身でもあるが、それを美しく感じさせてしまう文章の魔力 冗談に殺すを読んだ後に解説を読み、違った見方が出来るのは、かなり文学を勉強したいと思わされる 一足お先に は、1番印象深い 読みすすめていて、物語はどんどん後戻りができなくなるが、一文で状況がバラっと変わっていくのが、文体も相まって最後まで熱を冷まさずに読めた。
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ初の夢野久作。「ネ」の使い方や言い回しが独特の雰囲気、空間に引き込まれた。魔術師っぽいな、ドグラマグラも読んでみたい。
8投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログ『鉄鎚』と『支那米の袋』がお気に入りです。 全体的に、誰も皆、最初は自分の異常性に気付かないものですね。
0投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少女地獄(角川文庫)よりも狂気じみている話が多かった。 『支那米の袋』 袋の中に閉じ込められている様が読んでいて息苦しくなる。 好き過ぎて殺したい…。 『一足お先に』 病室内で放尿し、夫人の服を剥ぎ取り、ハサミを腹に突き刺し…青白い光に照らされる狂った様子がなんとも恐ろしい。 『死後の恋』、『冗談に殺す』が特に好き。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ瓶詰めの地獄が別格で良かった。 最後の手紙でいろいろ想像させられる。 他の小説や映画でも聖書がよく出てくるので、段々気になってきた。 狂気的な女性が出てくる話が好きだけど、少女地獄で感じた狂気の方が好みだった。
0投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ短編なのに想像力が駆り立てられ、かなりの分量の読後感がある。 説明しすぎないところが、深みを与えている。
2投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ近代文学を克服すべく、あれこれ読んでいるうちに出会った夢野久作。湿っぽくて残酷で恐ろしいのにどこかワクワクしてしまう自分がいるような。 いずれドグラ・マグラにも手を出そうかと思います。
1投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ結果的に、わたしにはあまり夢野久作がハマらなかったということがよくわかった。死後の恋のビジュアル感、支那米の袋の臨場感はイイ!と思ったけど、全部の話で話長えよ〜!!って思ってしまうのは、もう相性の問題だと思った。鉄槌の主人公がいちばんサバサバしてて好感が持てました。
0投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログわずか10数ページの『瓶詰の地獄』がよかった。どの短編も江戸川乱歩の世界をもっと過激にした感じ。30年ほど前に読んだ『ドグラ・マグラ』もそろそろ再読したい。
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湿っぽくて独特...。 これが夢野久作ワールドかと知り、ドグラ・マグラを読める自信が全くなくなりました。 いわゆるイヤミスとはまた違った後味の悪さあり。時間経ったらまた読みたくなる気もしてます。 『瓶詰の地獄』はネタバレなしに読んでたら衝撃だったし私には刺激が強すぎたかも。ほとんどの内容を知っていたから読み切れた感は否めない。 『死後の恋』がここまでの三作短編の中で一番グロかった。宝石との描写は芸術的な対比があるけど刺激が強すぎて惨すぎて...宝石を盗んだ男も軍兵も惨い。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ表紙の可愛さを木っ端微塵に吹き飛ばす、独特の作品ばかりが詰め込まれた短編集。 どの話もなかなか読み進められず、ずっと物語の世界に閉じ込められているような気分だった。 あの肌に纏わりつく湿っぽさと陰鬱な思考回路はやっぱり苦手だけれど、夢野ワールドを堪能できる一冊だった。
2投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ瓶詰めの地獄のみ読みたくて、鉄槌の途中で断念 瓶詰めの地獄はもう素晴らしかった。 他の作品はえろグロ、と言った感じでついていけなかった
0投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「瓶詰め地獄」 いくつかの解釈を拝見しましたが、個人的には瓶の順番は2→3→1なのではないかと思いました、地獄ですね。ただ鉛筆が短くなってから書かれたものにしては1は少々長すぎますが…。 人に薦められる作品ではありませんが、僕はとても好きです。
0投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ夢野久作の短編小説集。だいたい、昭和一桁年頃の作品群のようだ。西暦で1930年前後。 相変わらず性的にどこかヘンタイっぽく妙な小説が多い。一人称体の作品は『ドグラ・マグラ』と同様の、延々とトートロジックに吐き出される独白の急流が見られる。この文体や主題の取り方・筋などはとてもケレン味が強く、やはり文壇の王道よりはかなりかけ離れているのだが、この怪しげな欲望の奔流は、単なる娯楽作品という枠に閉じ込めきれるものではない。カルトな芸術である。あまりにもリビドー放出が激しすぎてしばしば日本語が壊れてしまうところが凄い。 1編読み終えてみるとちょっとすっきりしないような終わり方の作品も幾つかあった。
1投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログ夢野久作の短編集。『ドグラ・マグラ』よりも好きかも。相変わらず読後感が悪い(そこが良いんだが)エログロナンセンスの世界。『瓶詰めの地獄』『死後の恋』など評価の高い作品も良かったが個人的には『鉄鎚(かなづち)』が好きだった。悪人だったはずの叔父が次第に弱く軟化してくる様子。対して主人公と、伊奈子の悪魔性が増長するさまは面白い。人間って環境とか、時間が変われば中身も変わるんだよねーとしみじみ。 『一足お先に』は、サスペンス的な要素が面白かったけどオチが弱かったかな? 『瓶詰めの地獄』は短いながらかなり印象に残った作品で、手紙の順が時間と逆行しているのも小説としてストーリーが秀逸。 それにしても今から半世紀以上前にこんな作品が世に発表されていたなんて、日本の文学界ってかなり昔から自由な風潮があったのね。
0投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ純文学というのは、読む度に新しい感情や自分の気持ちに気づく事ができる自分自身を映す鏡のような物だと常々思っているのだけれど 夢野久作の作品は違う 読めば読むほど深みに嵌り抜け出せなくなる 読者すら作品の一部となっていく、そんな感覚すらある 瓶詰の地獄はそんな夢野久作の作風をたった15頁に凝縮したような作品
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夢野久作の幻魔的世界へ! 何回読んだか知れない大傑作『瓶詰の地獄』に始まって、ちょっとゾクッとする『人の顔』を挟み、『死後の恋』後半の圧倒的衝撃と描写力に恍惚と震え上がり、『支那米の袋』でのeroguronansensuに目を離せなくなり、そのまま『鉄槌』を読んでチョット感傷的になったかと思えば、『ドグラ・マグラ』の香りが漂う『一足お先に』と『冗談に殺す』の事件ものがあり、締めは中井英夫の解説……と、これだけで分かる圧倒的充実感! それと、私の角川の本は装丁のイラストが米倉斉加年版なので、雰囲気もバッチリなんですよねェ。たまりませんわ。 収録作の中で好きなのはヤッパリ『瓶詰の地獄』、『死後の恋』、『支那米の袋』かなァ。でも、個人的には、どこまでも続く謎を残す『瓶詰の地獄』と『死後の恋』が飛び抜けて好きです。 『瓶詰の地獄』★5 何回読んだか知れない、個人的には大傑作。あっという間に読み終わるのに、残るものが多すぎて考察が捗る作品。丸尾版コミカライズも読んだけれど、やっぱり原作の煌々とした禍々しさがクセになって戻ってきます。 『人の顔』★4 ゾクッとする短編。おぼつかない口調で恐ろしいことを話し出すチエ子が好きすぎて……。幼いながらも持ち合わせる不気味な魅力と育ての良さがチエ子の会話の節々に見られて、読んでいて虜になる作品。 『死後の恋』★5 これは文句なしの傑作だと思います。初読は前半部分の複雑さというか言い回しがしっくりこなくて進みが遅くなりますが、後半の圧倒的衝撃と描写力には恍惚と震え上がり、そこからはもうこの作品の虜です。夢野久作の複雑怪奇な話の展開とグロデスクな描写が見事にこの作品には収斂されていると思いました。最高! 『支那米の袋』★5 これぞ夢野久作文学の真骨頂! 幻想的な雰囲気の作品と言うよりは『いなか、の、じけん』を彷彿とするような粗野で下劣、ナンセンスな事件の被害者の話ですが、その生々しさと、夢野久作が生涯言っていた「人間の闇」的な部分も垣間見ることができて、個人的にはとても満足の一作です。すべての遊びに飽き飽きて「ステキな遊び」を語るワーニャさん、ものすごく蠱惑的です… 『鉄槌』★4 『なんでもない』で有名な姫草ユリコなど、夢野久作の作品に登場する魅力的な女性像をこの作品にもまた感じますね。マゾヒズムの趣があったり、本文中に「悪魔」と多用されていることからも、安直ながら、そのまま『悪魔』と題のついた谷崎潤一郎の作品を彷彿とさせます。愛太郎が伊奈子に向ける複雑な感情はまた、夢野久作作品には珍しい儚さを感じますね。 『一足お先に』★4 イヤハヤこれは夢か現か・・・・・私とは一体何者なのか・・・・・・・。病院、妹、殺人、不気味な赤ん坊の描写、忘れていた記憶・・・・・・・夢野久作の作品の中で牙城の如く聳える『ドグラ・マグラ』の血腥い臭いが漂う、病院の中で起こった奇妙な体験ですね。完璧な世界観でタイトルの『一足お先に』が秀逸なのはともかく、これは怖い! 特に最後の妹と青木の会話に主人公が全く加わらず、「・・・・・・・」と続くともう! 『冗談に殺す』★3 この作品はやはり冒頭、活劇女優が主人公に見せる残虐な遊戯の描写力と、彼女の心理をうかがわせる明晰な描写に光るものがあると思います。『空を飛ぶパラソル』などに代表される夢野久作の残虐な構成力を堪能できる一作です。
1投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログ夢野久作の七篇構成の短編集。 瓶詰の地獄 ☆☆☆★★ 兄妹の禁断の恋と、それに対する苦悩。順序の分 からない3つの手紙。兄と妹の互いの気持ちがリアルに伝わってきて苦しかった。 人の顔 ☆☆☆★★ 母の浮気を子が知って、それを父に知らせると父 は子を睨み───。この続きがハッピーエンドに 繋がると考えるのは難しそうなのでつらい。 死後の恋 ☆☆☆☆★ これは素晴らしい恋愛作品。‥‥アナスタシヤ内親王殿下‥‥。この7つの作品の中では個人的に一番よかった。FGOでアナスタシアが好きな人は是非。 支那米の袋 ☆★★★★ これは微妙。 鉄鎚 ☆☆☆★★ まるで悪魔な叔父と更にその悪魔度を上回る伊奈子、しかし本当の悪魔はその2人のどちらでもなくなんと自分自身だったという伏線回収。結局最後の「伊奈子の真実」が何なのかが分からなかったが、もしも主人公の母親だとするのなら感動作品になっていただろう。 一足お先に ☆☆★★★ 一言で現すと短編版ドグラ・マグラ。 冗談に殺す ☆☆★★★ 「完全犯罪は成立しない」と主張していた主人公がとある女と出会い関係を深めていくのだが、段々とその女の悪魔のような性格に気づき始めついにはその女を殺してしまう。証拠を完璧に消し去り完全犯罪かに思われたが、一つの鏡がきっかけでその男は完全犯罪に失敗する。そう。「完全犯罪」は成立しなかったのである。
0投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ収録されている死後の恋にある森での戦闘後の場面では、この世の物とは思えないオブジェを文章から想像楽しむ事ができますよ。
0投稿日: 2021.08.18
powered by ブクログ〇瓶詰めの地獄 浜辺に流れ着いた3つのビール瓶。中に手紙が入っており、第1の瓶の内容、第2の瓶の内容、第3の瓶の内容とを題字に、内容が書かれている。 短編で何度でも見返し安いので、久作ワールドを解き明かしたい人にはもってこいかも。 再再再読したい。 〇人の顔 奇妙な子と言われているチエ子と母と父との話。 チエコが不気味な事を言う。 チエコが不気味な事を媒体にしてとんでもねぇ事を暴露する。 チエコは寂しかったんやと思う。寂しくて伝えたくて奇妙やったんやと思う。可哀想。 〇死後の恋 再読する。 〇支那米の袋 読んでいる途中で大事を見つめて、「袋」と書いてあることにゾッとした。そのままゾッとする展開になった。 人の心を懐柔しカリスマ性があり都合が悪くなると人命も厭わず捨てる様はまさにサイコパス。夢野久作はサイコパスに散々な目に合わされたのではないかと思う1作だった。居たので見てたのか。 誘拐気分を味わえる。明らかに殺されるが逃げられないあの恐怖を味わえる。味わいたくない。 時代も時代だしそこそこ有りそうな感じで今まで読んだ久作の中でいちばん怖いかも。寝れない。 〇金槌 心の悪魔の成長の話。本物の悪魔は自覚がない、この一文がポイント。 他人事が悪魔なんだと思う。 父はまともで、叔父と子が悪魔で気があった。超雑だけど大体こんな動き。子の物ともしない所か見物として叔父を見ている感じが見どころ。 〇一足お先に ドグラ・マグラの... ファントムペイン。実際のものと幻想と認知の脳髄の....この感じ...構造か設定か、は大体ドグラと一緒だった。 何がどうでどっちがなんなのか狂わせてくる。嘘かホントか、真かウソかといったような感じ。 これを解き明かせたら、昔のバイトの店長の謎も解き明かせる気がする。暗示とは恐ろしい物だし、潜在意識にあたえる影響は自分の意思ではどうにもならない。 現実と幻想の境界線なんて無いんだよと教えてくれるような話だった。脳が溶けるというか、体が溶けて形を保てないような感覚になった。さすが日本三大奇書のジョブと言ったところ。夢の夢返し! 紅梅焼 〇冗談に殺す オレダヨーーーオーーー 人はやっぱり犯した罪を隠し通すのが無理だと分かる
1投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログ「ああ。お父様。お母様。すみません。すみません。...」南海の島からの便りに戦慄が走る。何不自由のない楽園の一部始終。十年という幸福な歳月が心身共に健康な兄妹を翻弄する。明朗な陰鬱、不潔漂う清潔感。数々の作品が心の深淵に瓶詰めにされ打ち寄せた。
0投稿日: 2021.07.13
powered by ブクログ極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る、南国の離れ小島。だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で、世にも戦慄すべき地獄に出会ったとは誰が想像したであろう。それは、今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない…(『瓶詰の地獄』)。読者を幻魔境へと誘う夢野久作の世界。「死後の恋」など表題作他6編を収録。
0投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログ思ってたより全然読みやすくて面白かった。 読む前は気味悪さ、グロさだったり狂気的な内容と思っていたが文体も読み易いし内容も神秘的で官能的。 ついつい引き込まれる。 評価が高いのもうなずけるし他の作品にも興味が沸く。 こういう世界観はいいなと思わされた一作。
1投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ初めて読んだ夢野久作の著書でした。 死後の恋の一周まわって気持ちいいくらいの惨憺たる残酷描写が好きです。 三大奇書にも選ばれている「ドグラ・マグラ」の作者ともあって、私が期待していた通りの文章の奇怪さ、陰惨さ、陰鬱さでした。 特に印象に残ったのは瓶詰めの地獄、死後の恋、支那米の袋。 この短編集はどの話も、「救いようのない」終わり方をします。それでは何の解決にもなっていない、という終わり方です。 特に瓶詰めの地獄は手紙方式ですが、順番になっている割になんだか話が前後しているような感覚でした。 夢野久作という人物は、人は救われない、「救われない」という意味で人生には終わりがないと考えている人なのかもしれない。 私は狂気に満ちたような描写やストーリーが好きです。とても肌に会う作品でした。 残酷描写が苦手な人は気をつけてください。
0投稿日: 2020.10.20
powered by ブクログ「死後の恋」は島田荘司の「ロシア幽霊軍艦事件」を思い出しながら読んだ。 表題作の「瓶詰の地獄」が切れ味としては抜群か。
0投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログ読んでる途中で妊娠が分かって、つわりが落ち着くまでは読書が全然できなかったからかなり間が空いたのやけど、安定期入ったし最後まで読みました。 前回の妊娠中も夢野久作読んだよそういえば。 夢野久作てそんなにたくさん読んでないけど、ハズレがないのすごすぎない???ほんとにどれも面白かったよ。 「冗談に殺す」は探偵モノ以外の江戸川乱歩感があったけど、鏡つうのはこの時代も重要なモチーフやったみたいやし、探偵モノ以外の江戸川乱歩と夢野久作てどっちも幻想怪奇系でちょっと作風似てるよな。みんな変態だよ。みんな。
0投稿日: 2019.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前読んだ『ドグラ・マグラ』が面白かったので、読んでみた。こちらは短編集。独特の不気味さ、気持ち悪さ、猟奇、エログロみたいな雰囲気があって、『ドグラ・マグラ』と似ている。こんなに気持ち悪いのに、引き込まれるものがある。重たくて、怖くて、読むのに精神力がいる。 解釈が難しかったり、色んな"仕込み"がある。一作品読んで、ネットでレビューを見て・・・という感じで作品の世界観を楽しんだ。 全部で7作品あるが、どれも味わいがあって、気持ち悪い。全作品のレビューを書く気力がないので、4つだけ。 「瓶詰の地獄」と「支那米の袋」が特に印象に残った。 そのうちまた読みたいな。 <瓶詰の地獄> ・無人島に漂着した兄妹の書いた、瓶に詰めた3つの手紙。作品は、この3つの手紙で構成される。夢野久作の作品では、この"書簡体形式"が特徴的だとか。 ・11歳の兄と7歳の妹は、10年以上、無人島での生活を続ける。島は自然豊か、食料は豊富にあり、楽園のよう。 ・読み進めるうちに、"地獄"が何かがわかってくる。ゾッとする。 ・3つの手紙がどの順で書かれたかで、異なる解釈ができる。こんな仕掛けを、こんな短編に仕込めるとは・・・。 <人の顔> ・シミュラクラ現象、パレイドリア現象。 日常でも、雲の形や壁のコンセントなんかが人の顔に見えてくることはある。それを考えれば、チエ子の言動も無邪気なものに思える。それなのに、作品から感じられる奇妙さは何だろう? ・母親がチエ子に飲ませたのは睡眠薬か?不倫相手との情事を悟られないため? <死後の恋> ・何というか、エログロ猟奇の気持ち悪い話。死体と宝石の描写が印象的。でも、ちょっときつい。 ・語り手が一方的に語る"独白体形式"。『ドグラ・マグラ』と似てる。他者が登場しないので、語り手が精神に異常をきたしているんじゃないかという気になってくる。 ・なぜあんな殺され方をされたんだろう?語り手の話は本当なのか?そんなことが気になって、読み直したくなる。気持ち悪いのに。 <支那米の袋> ・ロシア人のワーニャが日本の青年軍人に一方的に話す"独白体形式"。 ・ワーニャが話すのは、 - 可愛いから殺してしまいたい - 恋仲になっていたアメリカ人ヤングのこと - 彼から教えてもらった"遊び"(それは日本にもある) - 支那米の袋に隠れて乗った軍艦での恐ろしい出来事 ・こういった話からラストでの伏線回収がすごかった。殺したいだけでなく、死にたかった。 -------------------- 読んでから気付いたが、どの作品も青空文庫で無料で読めるらしい・・・。
0投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログ夢野久作の傑作選。 瓶詰めの地獄は言わずもがな。 死後の恋が好きだった。 そのほかの作品もそうだが、たくましい想像力と描写力を感じる。 そしてどこか狂気的で幻想的。
0投稿日: 2018.08.17
powered by ブクログそれぞれタイプの違う切口から狂気を描いていて読み応えのある1冊でした。 表題作の「瓶詰の地獄」は近代の楽園追放そのもので 純潔な2人が欲に気付いて崩壊していく様は、狂気的でありながら美しさを感じました。 「一足お先に」は解説にもありますがドグラ・マグラの前身的印象を受けました。 尤も、ドグラ・マグラ自体20年に渡り執筆したそうなので既にこの手の構想はあったとは思うのですが このページ数で何重にも掛けられた精神操作のトリックを表現したのは素直に凄いなと思いました。 単純な事件の解決ではなく登場人物すら気付いていない潜在的心理の描写は、殺人などの恐怖とは違ってまるで心を見透かされているような恐怖を表現していて流石だなと改めて思いました。 また余談ですが、解説が中井英夫で流石は「三大奇書」とも呼ばれる傑作を執筆しているだけに、物語の噛み砕き方が面白かったです。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログ夢野久作って読んでも結局よくわからないんだけど雰囲気とか世界観が大好き。『鉄槌』の残酷だけど可愛い台詞がお気に入り。
0投稿日: 2018.07.10
powered by ブクログ一番印象に残ったのは「鉄槌」でした。悪魔のような人たちがゆっくり破滅してゆくようなお話に思えました。表題の「瓶詰めの地獄」は、主人公の思い詰めてゆく心情と美しい風景との対比が際立っていて、「一足お先に」はドグラ・マグラに似たようなどんでん返しの用意のしかたはさすがだなと思いました。夢野久作の文章は不気味ながらもとってもすきです。感想がまとまらない。
0投稿日: 2017.12.04
powered by ブクログ以前ドグラマグラを読み面白かったので瓶詰の地獄も気になり読んでみました。 短編集。短い話だけれどどれも雰囲気がよくグイグイ読ませてくれる。面白かった。 夢野久作の入門編にはドグラマグラよりこちらをお勧めします。
0投稿日: 2017.04.30
powered by ブクログ大正時代のエログロナンセンスが体現されていて、読んでいてうっとりしたりどきどきしたりする。物語の中の矛盾も色んな推測ができて、そこもまた魅惑的。 私は大好きこの雰囲気、世界観。 夢野の作品はどれも(全部読んだ訳ではないけれど)言葉が綺麗で圧巻です。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ短編集でしたが、どの話も不気味で、すごく雰囲気がよかったです。 お気に入りは「鉄槌」です。人間の怖さがよく表現されていて好きになりました。 (2014/04/11)
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログ瓶詰と死後の恋が印象に残る。 冒頭の瓶詰は人は今まで順番が逆くらいにしか考えてなかったが皆様のレビューを見てもっと深い話ということが分かりました。
0投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログ一番好きな話は『死後の恋』。 狂気と美しさと悲壮の入り混じったあの表現は夢野にしかできないと思いました。 夢野久作作品では比較的読みやすい物になっていると思います。
2投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ夢野久作はやっぱドグラ・マグラの印象が強すぎるせいか難解ってイメージがあって敬遠してたんだけど、もったいないことしてたなあって。たとえば表題作、手紙の書かれた順番一つとってもいろんな考察が出来るけどどれも矛盾が生じてしまうんだよな。うまく構成されてる。どういう順番なのかによって文章全体の持つ意味も全然違ってくる、と思う。ちなみに私はやっぱり321の順番かなってとこに落ち着きました。宗教は自然なかたちの人間から離れすぎなのではみたいな、教条主義批判とまで言うとちょっと強すぎる気もするけど…まあ……そういう主張がある、というかあるように読んだ。でも今思ったんだけど宗教がどうこうっていうかそもそも人間は矛盾を孕んでるってほうがそれっぽいかな、宗教はある種の引き金みたいな、まあなんでもいいんだけど
0投稿日: 2015.10.26
powered by ブクログやっぱりこのひとの話はいつもどこかくすぐられるような気がする。 グロテスクで猟奇的な部分が色濃く、ともすればこの色彩の強烈さに一瞬で視覚を失ってしまいそうになる。まるで彼はそういう強烈さをもって何かをひたすらに隠そうとしているみたい。 瓶詰の地獄。果たして地獄は、美しい妹への普通ではない恋情からの背徳なのだろうか。ふたりが背いたのは一体なんだったのか。手紙の差出人は二人→太郎→太郎とアヤコとなっている。言葉づかいを考えるに、第一・第二の手紙が「私」というアヤコではない誰かであることが窺える。第三の手紙はわからない。カタカナ書きだから。アヤコの名前もなぜかカタカナ書き。しかも主語は「私」ではなく「ボクタチ」。第三の手紙の性質が鮮やかにこれら手紙の存在をうやむやにする。もしかすると、そもそも遭難したのはひとりだったのかもしれない。そんなことを想像させられる。この手紙の地獄は、誰かになろうとしてもなれない、孤独にもかかわらず、それを見つめる何者かがどうしたってい続ける。孤独の中で絶えず何者かの視線を感じ続ける。聖書を燃やしても体をいくら傷つけても汚しても、消えない。熱気のようにまとわりつく視線。手紙の主が背こうとしたのは、この視線だったのか…そんな気がふとする。 死後の恋。酒の似合う街ウラジオストク。支那米の袋に似た酒の勢いによる独白。死後の恋とは、死後に発覚した恋なのか、死後への恋なのか。アナスタシア姫の生存説なんて、多分夢野はどうでもよかったのだと思う。実際死んでようが、どうにかして落ち延びようと。死を確実なものとして理解しているなら、最後に語りかける、あのアナスタシア内親王殿下ということばは一体何になる。生を確信しているなら、どうしてあのようなグロテスクで甘美な死を彼女に与えたか。最後にアナスタシア姫と呼ばれる日本人に、話し手はアナスタシアを見出してしまった、このことが問題なのだ。死んでいるはずの人間をそれがアナスタシアだろうが誰だろうが、生きている人間として見出してしまったのだ。このそうな存在は生きているとか死んでいるとか言えるのだろうか。日本軍人が宝石を受け取らなかったのは、死後の恋が持つこの恐ろしい力に気付いたからではないか。 鉄鎚。悪魔は誰か。そんなことに気をとられていると最後にきれいにからめとられる。目に見えぬ鉄鎚を振り下ろす、この存在こそ悪魔だった。鉄鎚によって砕かれることを自覚している者は悪魔などではありえない。砕かれて初めて、悪魔の仕業ということに気付くのだ。振り下ろされるのは、因果も脈絡もなく、しかも無自覚に一瞬でなされる。ひとはそれが存在することを知りつつも、それが何か言うことができない。だからこそ、「悪魔」足りうるのだ。ひとが自覚した悪魔など、悪魔などではない。 一足お先に。語りの重層化がもたらす不思議な空間。これは解剖室の脚が見た夢か、己の夢か、それとも現実か。この現実が仮に解剖室の脚が見た夢だとしても、本当にそうだともそうでないともだれも言えない。疑っても疑っても、疑いきれず、同時に疑える。現実という現象にことばが絶え果てる。 冗談に殺す。ドリアン=グレイによく似てる。彼は自分の絵に刃を向け、自分を殺した。悪に身を落とせば落とすほど、そうでない美しさがより一層輝くという逆説。どちらもどうあっても自分であることから逃れられない。だってはじめから一つのものの裏表だったから。この話では鏡に映る自分に刃は向けず、鏡の自分がその存在を主張する形で終わる。この存在に気付いたとき、鏡を叩き割れずにいられようか。しかし、叩き壊すことは同時に自分を壊すことでもある。誰が見てなくても、自分だけは確かに見ている。ひとはもう為す術もない。
0投稿日: 2015.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★更新中★ ★瓶詰の地獄 敬虔なキリスト教徒のものの考え方とかが私にはあまりよく分からないのだけど、極限状態の中こんなに思い悩んでも清く正しくあろうとする主人公に感銘を覚えた。無人島漂着系作品には、絶対に絡むテーマだけど、こういう方面のお話って初めてだから新鮮だった。 しかし11歳で南の楽園的無人島に漂着して以降、聖書一冊であれだけの文章力と語彙力を身に着けた太郎少年の頭脳が驚異的すぎるやろ。。。と、本筋と関係のないことを思っていた。 つまり、手紙は発見と逆順(第3→第2→第1)で書かれたと勝手に思い込んでいたのだけど、別の方の解釈で 実は手紙は流れ着いた順に書かれたのかも、というのを見た途端怖すぎてどうしようもない。夢に出そう。助けて。。。 ☆人の顔 ★死後の恋 一人の自称元兵士が語る「死後の恋」は、狂気を感じる1本。果たしてこの話は本当なのか、最後にどう解釈するか、読者側に委ねられている感じが強い。そういう話は好きだけど、だけど、本作はちょっときつい。。。 この人の作品は、エログロを仔細に描写してないのにちゃんとディテールを想像させる変なリアリティがあって、今作のようにちゃんとそれを表現されるとむっちゃ辛い。今若干トラウマになりかけてる作品。 ☆支那米の袋 ☆鉄鎚(かなづち) ☆一足お先に ★冗談に殺す すごい淡々としてる。狂気系、なんだけど、見方によっては殺人を犯して無意識の良心の呵責に耐えかねた「私」が狂うだけという?若干滑稽な感じも。動物愛護精神の強い方は途中注意。
1投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログ夢野久作の短編集。夢野氏は凡人が手を出してはいけない小説家なのじゃないかと思っていた。元気のあるときに読まないと物語世界に引きずり込まれそうだ。
1投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログ夢野久作を読むには「本棚にしれっと混ざった状態でしばらく寝かせて、その背中を見慣れた頃に気持ちを練り上げて高揚させていって、そして一気にずぶりと沈むように読みたい」という個人的な様式があって、今回わりと上手くいったように思う。 気持ち悪くて、とても気分が良い。 特に好きなのは『死後の恋』と『支那米の袋』、『一足お先に』だけど、『鉄鎚』『冗談に殺す』のちょっと違和感がある不快なざらつきもクセになる。 また読もう。
1投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ妖しい魅力を感じるタイトルに、カドフェスのポップなブックカバーに騙され?て、予備知識なしで買ってしまい、途中で後悔した本。 しかし、読み進めていくうちに、夢野久作の魅力にすっかり引きこまれてしまった。 想像すると陰鬱な気分になるほどのグロ描写に、人間の底なしの暗部を覗きこむようなヒヤリとした感覚を覚えるストーリー、「トテモ」「サア」などカタカナを多用した独特の文体、そして狂気にみちた、夢野ワールド。 もしこういう作品だと事前に知っていたら、読まなかっただろう。 そう考えると、予備知識なしで手に取ることができてよかった。 表題作、「瓶詰の地獄」は、瓶詰されて流れ着いた3通の手紙の内容を並べただけのものであるが、内容について様々な解釈ができる。 わずか十数ページで、これだけの劇的な展開と、心理描写と、謎に満ちた作品が、他にあるだろうか。 冒頭のこの表題作で、あっという間に夢野ワールドに引きこまれた。 しかし、3作目の「死後の恋」のあまりに生々しい描写に、引きこまれた心を凄い力で叩かれた。 そのくらいの衝撃だった。読み進めたことを後悔したほどだ。 それでも読むのをやめられない魔力のようなものが、夢野作品には宿っている。 その他の作品ももれなく強烈でお腹一杯状態だったが、この作品は別格だった。 こういうジャンルの本を好んで読もうとは全く思わないが、夢野作品は、目を背けたくなるのになぜか読んでみたいと思わせる中毒性がある。 私にとって新しい世界を拓いた1冊。 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-444.html
1投稿日: 2015.02.07
powered by ブクログ妹に気持ち悪い本ばっかり持ってると言われる、わたしの貴重な蔵書の一つ。 カバーはもっと気持ち悪い絵が書いてあるものを持っている。 さすが、夢野氏の描く小説はひと味違う。 特に『鉄槌』は秀逸。 最後まで真相の解明がされず、何故そのオチになったのか、伏線が全くない。 釈然としない読了感だけが残る。 これを良しとしない読者には、つまらない本かもしれない。 確かに、伏線をばらまいておいて後できっちり回収していくものも、ミスリードしておいてどんでん返しするものも、それはそれで面白い。 ただ、そういうストーリーは一度読んだらもう面白くないし、あくまでも組み立てられた小説でしかない。 現実はもっと複雑だし、明らかにされない真相なんて山のようにある。 小説だけれども、かなり現実に近い。 そんな気がする。 『死後の恋』、『支那米の袋』、『一足お先に』、もちろん表題作『瓶詰の地獄』どれも素晴らしい。 きっと、また読む。
1投稿日: 2015.02.02
powered by ブクログ夢野の独特な世界を中編や「ドグラ・マグラ」のような大長編で読むのはなかなか疲れるが、このセレクションは支離滅裂度も低く読みやすい粒よりの短編をチョイスしたもの。「瓶詰の地獄」は時系列を無視した三通の手紙を並べた手法が斬新。映画の一場面のような「支那米の袋」「死後の恋」が味わい深い逸品。
0投稿日: 2014.12.02
powered by ブクログ初めての夢野。作家の評判だけはちょこちょこ聞いていたんでそれなりの覚悟はあったんですけど、こう、元気ある時じゃないと読むのキツイですね。出来上がった傷に泥塗られたみたいな読後感あります。褒め言葉です。 表題作と『一足お先に』が好きでした。
1投稿日: 2014.10.27瓶詰めされる恐怖
これまで数限りなく存在した日本の小説家の中でも、特異な位置を占める夢野久作。 代表作『ドグラマグラ』は、日本三大奇書のひとつとまで言われている。本書も、夢野久作作品の中でも人気の高い一冊。 ある兄妹が海で遭難した末にたどり着いた島から送ってきた、三本の瓶詰め手紙による書簡形式で構成されている。 超えてはいけない一線への恐れと罪の意識、そして欲望との葛藤。 とても短い短編ながら、時系列の操作と揺れ動くこころの描写の巧みさはとても読み応えのある作品であり、 その時間軸の操作によって、幾通りかの読み方が可能にもなっている。 想像力をフル稼働させて読んでみてほしい。
2投稿日: 2014.10.27
powered by ブクログ全七編すべてが気味の悪い短編集でした。 なにかの作品を読んでいたときに、夢野久作「瓶詰の地獄」て出てきたので手にとってみたけど、ここまで気味が悪いとは想定外。 面白いけど、何度も読み直したい作品かと聞かれればチョット……と苦笑いしたくなる。 角川の方針で、執筆当時のままの掲載なので人種差別用語、障害者差別ともとれる表現がありますが、当時はこれが普通の言葉として使われていたということを考えると、あえてそういう表現を改訂しない姿勢は格好良い。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ初読。 ひとことで言えば『きみわりー短編集』。タイトルの瓶詰の地獄から、この『きみわりー』感じがまとわりついて離れない。でも不思議と不快ではなく、あっという間に読みきってしまえるのが夢野マジック。グロを越えた美しさとか小難しいことは置いといて、純粋に面白い作品。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読破しました 瓶詰めの地獄、人の顔、死後の恋、志那米の袋、鉄槌、一足お先に、冗談に殺す 全七編が収録された短編集。個人的には有名なドグラマグラ、少女地獄よりずっと読みやすく好きです。入門に最適。 それぞれが強烈に夢野久作の個性が出てて素晴らしい。 乱歩好き、エログロ、怪奇、推理もの好きな方は是非とも夢野久作読むべし。読むべし。ハマる。 昭和初期の文体も美しく、短編は内容の濃さの割にはテンポ良く読めます。そして、なかなかに、えぐくて薄暗いです。 一人称で口語体の小説が結構多いんですがこれらもまた作品に深くのめり込めて良いです。 「瓶詰の地獄」 代表的な作品のひとつですね。20枚という枚数の少なさに、夢野久作の饒舌さ、無駄のない文体が遺憾無く発揮されています。 その美しい文章に、意識が持っていかれます…… 読まなければ損です。サイケデリックで、背徳的で、美しくも物悲しい光景が、鮮やかに浮かび上がってきます。 「死後の恋」 あまりに凄惨、あまりに猟奇的。そして、狂気。 一人称の小説なので、主人公の語り口を読んでいるうちにじわりじわりと後ろめたい気持ちが生じてくる。 そして、あまりにも凄惨な、トチ狂っている、大どんでん返し。 恐怖の感情を効果的に植え付けられました…… 「志那米の袋」 とても病んでいる。そしてエロティックです。エログロに分類されると思いますが、そんな単純でもないですね、倒錯しきってます。 ロシア美人の一人称の口語体も悩ましく艶やかで美しい。ウーン、良い。 ラストのネタばらしも、インパクト大。 「鉄槌」 ここまで顔色の悪そうな、共感は全くできないが魅力の感じる、冷淡な男主人公は初めて見たかも。強烈。 面白かったです。 ラストの解釈が色々生じそうな作品ですが、私の解釈は、 伊奈子の死に顔を見て、彼が唯一信じている自己の「電話の天才」が初めて発揮されなかったのを自認せざるを得なかった、それが「目に見えぬ鉄槌で心臓をタタキ潰された」ほどのアイデンティティクライシスであったのかなという解釈です。 「一足お先に」 そのタイトルの意味も、読了後ですとまた随分気味の悪いように聞こえるようになるまでの、夢野先生らしい怪奇小説。 すっかりトリックにまやかされます。
1投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログ夢野久作の短編集を読むのは2作目ですが、なんとなくこの人の物語はパステルとかグラデーションとかじゃなく原色、しかも濃いやつ一色ってイメージがあります。原色でもパキッとしたのではなく錆ついたようなもので。
2投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログ不思議なお話が多くて、個人的にはなかなか面白かったです。 「鉄槌」がお気に入り。悪魔だとか、人間の悪意だとか、そんなものがたくさんあって読んでいて楽しいです。
0投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夢野久作、三冊目読了。エログロの作品群は好き嫌いがはっきり分かれるだろう。自分は結構好き。しかし解説にも書かれているがこんな小説を書いた夢野久作の精神はどうなっていたのだろうか。想像を絶する恐ろしさ。特に印象に残ったのは「瓶詰の地獄」、「死後の恋」、「鉄鎚」。
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ青空文庫で読了。『ドグラマグラ』を読もうと思うが、なかなか手が出せずにいたので、まず他の作品をと思って読んでみた。 『瓶詰地獄』は二人の葛藤というか狂っていく様が秀逸。他はそれなり。
0投稿日: 2014.06.04
powered by ブクログドグラマグラから入ったんで肩肘はって挑んだが意外に読み易かった。 夢野ワールド炸裂でたまに狂いたいって時に読み返してみたい。
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ表題作の「瓶詰めの地獄」は読み返す度に違う印象。一度目は、謎に包まれたようなモヤモヤとした読後感で、しばらく考える。 もう一度読み返す。 三つの手紙の時系列の矛盾と、手紙の書き手と、真実の内容がどれなのか、読み手によって如何様にも取れるところも面白い。 どれが本当?もう二人とも狂ってしまっているのだろうか。 夢野作品中毒になる作品の一つ。 他に「人の顔」「支那米の袋」が好きだった。 探偵、ミステリ要素のあるものより、狂気や暗、美的なものを感じる作品が好きなので、この三つが特に、でした。
1投稿日: 2014.03.07
powered by ブクログ構成が秀逸です。特に書簡体や独白体の使い方が巧みで、何を信じたら良いのか混乱してしまいます。狂気に満ちたあやふやな世界観が堪りません。 3つの紙片を組み合わせてストーリーを完成させる【瓶詰の地獄】は、どの組み合わせでも矛盾が生まれますが、有り得ると思えてしまうところが凄いです。 【一足お先に】は曖昧模糊としていて結末が読めないところがお気に入りです。
0投稿日: 2014.03.05
powered by ブクログサディズム、禁忌、狂気、やれば引かれるけど、描けば惹かれる、 そんなところか。 ひとつひとつが短く読みやすい。 そして、それぞれに幻、魔、暗、狂、悪。 「瓶詰の地獄」 二人の関係について結論はひとつなのだろうが、 書き手(署名)には注意する必要があるのか。 「人の顔」 無邪気が暴くxxx 「死後の恋」 ロシア革命のxxx 「支那米の袋」 語り手の物語ではなく 語りきかせる目的 「鉄鎚」 難しい。確かに語り手の根本は、本人が認識している悪魔 かもしれないが、途中は単に無感覚な冷笑家とも言えなくもないし、 最終的に本人が気付いて選んだ結果は人間的であるともいえなくも ないし。 「一足お先に」 何が正しいのか。タイトルは無関係。 「冗談に殺す」 ラスト一行が針の振り切れた瞬間
1投稿日: 2013.12.10
powered by ブクログ夢野久作短編集。 短編だけあって、一つ一つの話はページ数が少ない。 なのに凄く濃い。濃度100パーセント。 なかでも『死後の恋』が良かった。 主人公が長々と独白する形式で、ロシア革命直後のウラジオストックで語る話。 とあるシーンが凄く印象的。 凄惨で血みどろで、ちょっとしんどいんだけれども、文章によってありありとその場面が描かれてた。 結末も良かった。 全体的に不気味。 そういう雰囲気が好きな人は是非。
2投稿日: 2013.11.27
powered by ブクログ船が難破し遭難した兄妹は流れ着いた美しい無人島で生活することになる。食べ物もなにも不自由はしないそんな生活をしていた二人は時がたつにつれ地獄を味わうことになる。 おすすめされて読んだ本ですがとても面白かったです。ブラックな雰囲気が魅力的な作品でぐいぐいとひきつけられます。
0投稿日: 2013.10.29
powered by ブクログ初夢野。 7編の作品を収録した短編集。 独白体の文章が狂気じみた雰囲気を醸し出してていい。 印象的なのは表題作「瓶詰の地獄」、「死後の恋」、「鉄槌」。 食料豊かで穏やかなパラダイスのような南国の無人島がヒトのつくった倫理・理性によって地獄と化すという表題作の歪み方はステキでさえある。 ところで何が驚きかと言えばこの夢野久作、活動時期こそ昭和に入ってからだが、江戸時代が終わって20年かそこらの生まれなのだ。 1936年に47歳の若さで病死しているが、彼が昭和の戦争を見ていたらどんな作品が生まれたろう。
3投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログ夢野久作の短編集です。 短編のため読みやすく、夢野久作らしさが端的に表れている作品が集められているため、代表作の「ドグラ・マグラ」よりも、夢野久作という作家を知るにはいいかもしれないです。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ表題作や「死後の恋」の評価が高いが、個人的には「金槌」「一足お先に」の推理小説風のものがよかった。夢野独特のキチガイ趣味、幻想的な雰囲気が存分に楽しめた。『ドグラ・マグラ』よりはこっちの方が軽快で入門にはいいかも。
0投稿日: 2013.06.10
powered by ブクログはじめて夢野久作の作品を読んだ。猟奇的でぐいぐい話にひきこまれた。 でも?なところも多々あるので読みおわったひとと作品について話してみたい
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ船で漂流した2人の兄妹のお話 初めは食べる物もあり過ごしやすい気候の島にたどり着いた事に喜ぶ二人だったが… 読み終わった後の切ない感じが意外と好きだった作品
0投稿日: 2013.03.29
powered by ブクログ海難事故で無人島に漂着した推さない兄と妹の話。 この島での生活は、美しい自然と豊富な食料を簡単に入手でき毎日楽しく生きて行く事ができた。 しかし、だんだん子供から大人に成長するに従い、二人きりの生活が地獄に変化して行く。その心の変化を綴った記録。 兄から見た心の変化が、自分の事として感じられた。
0投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ表題作はいまでもちょくちょく読んだりする。身悶えするほど悩ましく、構成もたまらなくおもしろい。大学の講義で読んで、自分から読みにいく、文学の面白がり方を教えてくれた大事な本。
1投稿日: 2012.11.15
powered by ブクログ収録作品は全て青空文庫で読みなおし。外出先からならi読書というアプリも便利です。 (瓶詰の地獄/人の顔/死後の恋/支那米の袋/鉄鎚/一足お先に/冗談に殺す) 特に印象的だったのはこの3作品… 「死後の恋」 臨場感のある恐怖というのか…残虐ななかに夢野氏流の美学が込められた作品。宝石って好きだけどいわくつきのものも実在するよね… 「瓶詰地獄」 無人島に流れ着いた幼い兄と妹は、一縷の望みを託して瓶に詰めた手紙を海に流しますが…豊かで美味なる自然の恵みに満ちた楽園とも呼べるような島で彼らが陥った地獄とは。。。 「支那米の袋」 今も昔も悪い男に騙されてこんな目に遭わされる女がどこかにいるような気がして怖すぎます。週刊実話とか暗黒ビジネスの都市伝説っぽい。
1投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログこの短編集自体が瓶詰の地獄。 死後の恋、支那米の袋などはおぞましい描写にも関わらず細部まで想像させられてしまい、終いには美しく思えてくるから怖い。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログ矛盾を考え出すと止まらない。でも、島にいたこと自体が妄想ていうオチじゃなくあってほしい。であればどのへんから狂ったのか。探りながら何度でも読める。
0投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログ神保町の古本屋で発見し購入した。夢野久作の作品を読むのは今回がはじめてで、どんな人なのだろうとわくわくしながら読み始めた。夢野久作は本気で人を殺したかったんだろうな、そんなどうしようもない思いを小説に託したんだろうなと思った。死から遠ざけられ、生に安住している現代人が夢野久作をこえる作品を書けるのだろうか。難しいだろうな。
0投稿日: 2012.07.02
powered by ブクログ短編集。表題作を含めミステリとしてはいまいちだけれど、雰囲気はとても好き。他のモ読みやすいのでおすすめ。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログドグラ・マグラがよかったので、短編も読んでみた。 久作さん、そういう風に生れついた人なのか。人、殺したいと思ってるんじゃなかろうか、と感じてしまう。 女を袋詰めにして船に乗せる話とか、ロシアの王女?の話とか、時代を感じさせるものが多く楽しかった。 最後の方に載ってた、殺人鬼として扱われたい男の話を読んでいたら、ふとカフカの「王からの使者」を思い出した。
2投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログ神様。神様。 あなたはなぜ私達二人を、 一思いに虐殺してくださらないのですか……。 (瓶詰の地獄/人の顔/死後の恋/支那米の袋/鉄鎚/一足お先に/冗談に殺す)
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ夢野久作大先生の作品。 どろどろどろどろどろどろどろどろ どろどろどろどろどろどろどろどろ……。 まあ、実際そんなしませんけどね。 「化物語」の戦場ヶ原ひたぎの 好きな作家さんです。 短編集なので結構読みやすい。 ……ドグラ・マグラよりね。 僕的に好きなのは、 「瓶詰の地獄」 「冗談に殺す」 かな。 森博嗣「夏のレプリカ」 にも引用されているね。 水銀を脳味噌にぶっかけた印象。 タユヤな蜃気楼に出会った印象。 大音量の階段ライト「宮益坂の憂鬱」 を聞いた心持ちだ。 登場人物の気持ちをt検定にかけたい。 『……殺しても……いいのよ』
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログパーツは耽美なのに、寄せ集めるとただただ不気味。 創作の中の偏執は良いものとして描かれる事も多いのに、滲んでくる嫌悪感が癖になる。
1投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログ夢野久作はドグラ・マグラがあまりにも有名ですが、 わたしはこれが一番好きです。 短編だからこその余韻が生きる作品が多く収録されています。 また、タイトルが天才的。 「死後の恋」「冗談に殺す」 なんて素敵すぎますね。 解説の、中井英夫が引用する猟奇歌は トラウマティックでしたが…。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ性。投瓶。幼児。異国。死。男装。悪魔。電信。変態性欲。幻肢。薬。宝石。夢遊病。遺伝性。片輪。殺人芸術。鏡。オホホホホホホホホ。 女。 "……彼女は暗黒の現実世界に存在する底無しの陥穽(おとしあな)である……最も暗黒な……最も戦慄すべき……。……陥穽と知りつつ陥らずにはいられない……"(「鉄槌」) 地獄を人間存在自体の中に見出してしまったモダニズムの、その先には何があるのだろう。自己の内なる深淵に無限に堕ち続けるしかないのだろうか。 「瓶詰の地獄」は、身体の内から暗く重い熱が喉を塞ぐように込み上がってくる傑作。
1投稿日: 2011.07.09
powered by ブクログ何故か登録していなかった 受験期に読む カタカナの不気味な使い方が素敵 鉄槌?の話がやばい 美しい男は美貌の女を翻弄した後に醜く死ぬべき
0投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログ「瓶詰の地獄」★5 わずか13ページでこれはスゴイ。夢Q作品は青空文庫で読めるがぜひこれは本で読んでほしい。 「人の顔」 「死後の恋」 ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ2世とその一族の死をめぐる話。 絶賛されている理由がすばらしい(笑) 「支那米の袋」 「鉄鎚」 「一足お先に」 こういう、ストーリーが二転三転する話は好き。でもちょっと荒いか。中井英夫曰く「冴えたオチとはいいがたい」。。。 「冗談に殺す」 どれも強烈なインパクトの短編ばかり。解説が中井英夫ってのもうれしい。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「瓶詰地獄」青空文庫で読了。 漂着した無人島で有り余る幸福環境に生殺しにされていくっていうアレが、地獄と呼ぶには美しすぎるね。 「キチガイ地獄」に出てくる原始的生活といい、夢野氏はやはり原点回帰の思考をお持ちだったのかしらん。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログどれも秀逸。強烈な狂気にあてられて不快感と酩酊感を催す。人間の腐った部分に焦点を当てた話が多く、長時間読んでいると精神的に不安定になる。 「瓶詰めの地獄」「人の顔」「死後の恋」が好き。
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログ短編とは思えないこれらの話の深さ。表題作は特に秀逸かと。 人間の奥底にある暗いものを見せつけてくれる。怖いけど読みたい。
0投稿日: 2011.03.19
powered by ブクログ「……オレダヨオーオー」っていう「冗談に殺す」の最後の台詞が頭の中でワンワン響いた。「瓶詰の地獄」は本当にトラウマ……
0投稿日: 2011.01.27
powered by ブクログ<>夢野久作ジーニアス。‥どれも印象的な短編だった。一番すごかったのはやはり表題作「瓶詰めの地獄」で、個人的に気に入ったのは「人の顔」かな。
1投稿日: 2011.01.12
powered by ブクログ極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る、南国の離れ小島。 だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で、世にも戦慄すべき地獄に出会ったとは誰が想像したであろう。 それは、今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない...
0投稿日: 2010.12.30
powered by ブクログある日、手紙の入った3本のビール瓶が海岸へ打ち上げられた。 その手紙には、天国のように美しい無人島に漂流した兄妹の、地獄の日々が綴られていた。 『ボクタチハ、タッシャニクラシテイマス。ハヤク、タスケニキテクダサイ』
1投稿日: 2010.12.18
powered by ブクログ12月8日読了。夢野久作の短編集。エログロとか狂気とか言われる作者だが、直接的な描写や行間ににじみ出るような悪意などの要素は多くなく感じる。(この本だけかもしれないが)むしろ後書きにもあるとおり、愛する美しい女性を殺したい・あるいは殺されたい、我を忘れて狂気に耽溺したい、というような「憧れ」を強く感じる・・・短編の中では、確か「あやかしの鼓」で読んだ「死後の恋」の語り口・描写・オチが秀逸。他の短編は、完成度としてはイマイチかな。
0投稿日: 2010.12.08
powered by ブクログ夢野久作短篇集。 決してミステリー文学ではないものの、近い感覚で読み進めることができる。 夢野久作独特の湿気た不気味さで満ちており、良い意味で先が読めない。 また読後タイトルを見返すと、改めてその秀逸さに気づく。 個人的な好みは「瓶詰めの地獄」「人の顔」「支那米の袋」「鉄槌」。 「冗談に殺す」を読み残している。
0投稿日: 2010.12.05
powered by ブクログ<瓶詰地獄>iPadの青空文庫で読了しました。10分かそこらで読める少ないページ数のなかに、一瞬で読み手をドキリとさせる構成の妙は素晴らしいの一言。
0投稿日: 2010.11.17
powered by ブクログ表題の『瓶詰の地獄』がめちゃくちゃ面白い。 一体どういう話なんだ?と考え1日がたった。 わずか20頁の話にこんなにも費やす時間が心地よくある。 【以下私見】 まず、手紙だが大方の読み通り、3→2→1の順だと思う。 1の手紙には『1番初めの手紙を読んで両親が助けにきてくれた』とあるがこれは間違いだ。 時系列で考えると、 無人島に漂流 3の手紙 2の手紙 妹との近親相姦 救助船をみて1の手紙を書く 自殺 1の手紙は救助の人には発見されずに海に流される 浜辺で発見され3通の手紙が開かれる となっているんだろう。 兄は罪の意識があったようだが、はたして自殺する気はあったのだろうか? 1の手紙の真ん中で、書き手が替わってるとしたらどうだろう? たいして長くない1の手紙で、『お父さま』と『お父様』と二通りあるのが引っかかる。 手がふるえて、涙で手紙を書けなくなる所で兄から妹に書き手が替わる。 前半部に比べ後半部がメルヘン的?詩的な表現が多くなっている事、妹は聖書で読み書きを学んだので『さま』は漢字を使うであろう事、2の手紙で兄は罪の意識は深いが自殺をあまり考えていない所などからそう判断。 (おそらく兄はちゃんとしたクリスチャンで自殺には抵抗がある。2の手紙の最後で自殺ではなく神様に2人を殺してくれるよう願っている点。妹は途中自殺しようとしてた節がある。) 以上のことから考えるに、実は無理心中なのか?とゾクゾクした。 鉛筆とか3の手紙の妹の名前がカタカナとか謎が残るが、まぁコジツケで説明できなくもないのでスルー。 とにかくオモシロい。 表題意外はまぁ普通かなぁ。。。
2投稿日: 2010.11.16
powered by ブクログ夢野久作といえば『ドグラ・マグラ』ですが(事実、確かに奇書!)、作品の持つ吸引力でいうなら、私は『瓶詰の地獄』をお薦めしたいです。ページ数にして10ページあるかないか、そんな短い一篇が文章構成でかくも力を持つのかと驚かされます。オバケとかスプラッタとかとは異なるゾッする感じです。
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログ読んでいるとなんだかいろんなことがどうでも良くなるというか蝋燭に灯った火を一日中みて過ごしてもいい気分になるというか。全然内容はそういう脱力系ではなくて、ひとつひとつが怪奇的幻想的で面白い。だがその一方で段々と目がくらむというか、霞むというか浮遊している感じになる。
0投稿日: 2010.09.15
powered by ブクログ「ドグラマグラ」で挫折しても読みきりました。 夢野の文章は耽美ですね。 難しいけれど、目眩がしそうな話だけど、時間が経った後読みたくなります。
0投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログ作品を読んでいると、高所恐怖症の人間がわざわざ塔の上に登り、下を見下ろしているような、怖いもの見たさの不思議な倒錯感を覚える。 最後の解説を書いた人にも驚いたが、年代を考えると頷ける。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ「瓶詰の地獄」「死後の恋」「支那米の袋」が特に好き。夢野さんが描く、女のマゾ性は本当にリアルで美しい。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログ短編集。どれもサスペンス調が強くて、だまされてばかりだったけど素敵な作品ばかりだった。 個人的に一番好きだったのは、タイトルにもなっている「瓶詰めの地獄」。「死後の恋」「支那米の袋」「一足お先に」などもすきだが、瓶詰めの地獄は秀逸。 しかしどれも本当に短い作品なのだけど、20ページかそこらの短い文章であれだけの物語を構成できるなんてさすが。 最後の「冗談に殺す」は、正直よく意味が分からなかった。 しかし、「少女地獄」「ドグラ・マグラ」などでも思ったが、夢野久作のタイトルのセンスは本当に素敵。 あと角川文庫シリーズは大好きな米倉斉加年さんの挿絵で本当に素敵過ぎる。
0投稿日: 2010.04.17
