
総合評価
(22件)| 4 | ||
| 8 | ||
| 6 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北条と上杉の間で揺れる佐野家。筆頭家老・天徳寺宝衍 は佐野家生き残りのために奔走する。北条を裏切り上杉に味方しようとするが…。「見えすぎた物見」。 豊臣秀吉の小田原征伐。強大な豊臣水軍を前に城に籠もる鯨取りの親方・高橋丹波守の仕掛けた反撃。「鯨の来る城」。 国を取るために北条方の武将・猪俣邦憲に自らの城である名胡桃城をとらせる真田昌幸。「城を噛ませた男」。 武田家家臣・今福親子の家康暗殺計画。娘が出家した寺を訪れる家康を襲う計画をたてるが…。「椿の咲く寺」。
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ短編集ですが、表題作は真田昌幸の秀吉の北条攻めのきっかけにもなった?名胡桃城事件です。 他の短編も戦国時代のギリギリの中で生きている人々の処世とか。 読んだ後は、葉室さんのとは違った感じの「読んだぁ~」な感触です。
0投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ「城を噛ませた男」(伊東 潤)を読んだ。 いいね! 六つの物語のどれもが見事な書きっぷりな訳で、やっぱり伊東潤氏にハズレなし。 懐の深さというか引出しの多さというかそういうところがすごい。 1年くらい前に訪れた関ヶ原古戦場跡は、 土地の記憶なのか、喚くように強い風が吹いていた。
0投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ「見えすぎた物見」(下野国人・佐野家) 「鯨のくる城」(雲見 「小田原攻め」) 「城を噛ませた男」(猪俣能登守邦憲、真田昌幸 「名胡桃城奪取」「小田原城攻め」) 「椿の咲く寺」 「江雪左文字」(板部岡江雪、徳川家康。「関ヶ原の戦い」) 「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。」乱世に雄飛するため、希代の謀略家・真田昌幸が仕組んだ秘策とは?(表題作) 強大な豊臣水軍を前に、城に篭もる鯨取りの親方が仕掛けた驚愕の大反撃!(「鯨のくる城」) 戦国の世、大勢力がふづかる狭間で、ある者は平身低頭し、ある者は乾坤一擲の勝負に出る。
0投稿日: 2018.10.27
powered by ブクログ伊東潤の別の短編集「国を蹴った男」がたいそう面白かったので本書を買ってみがのだが,期待に違わず満足感の得られる一冊. 「見えすぎた物見」関東で北条と上杉の間で苦悩する佐野家が智恵で戦国を生き抜き,その智恵のために江戸幕府に取りつぶされるまで. 「鯨の来る城」秀吉軍を迎え撃つ北条家の家臣の籠城戦. 「城を噛ませた男」真田昌幸の極悪非道な策略. 「椿の咲く寺」旧武田家臣の家康への復讐の顛末. 「江雪左文字」”真田丸”で有名になった江雪斎の関ヶ原の戦いにおける小早川への調略とその後. 江雪斎の話が良かったなあ.
0投稿日: 2018.02.24
powered by ブクログ様々なプロセスを経て蓄積された経験や力。土壇場で発揮する力の大きさはそれに比例する気がする。ダラダラ生きてたらそれなりの力しか出ないだろうな。鯨船の頭、丹波の「底力」と「男ぶり」がたまらなくかっこいい。
0投稿日: 2018.02.14
powered by ブクログ真田丸やってるけど、まさにその辺のお話し。 非情の戦国の世で、さまざまな策をめぐらせる人たちの生き方を描いている。 真田昌幸の読み筋の恐ろしいこと。
0投稿日: 2016.05.11
powered by ブクログ小田原北条氏と豊臣秀吉、徳川家康らの新興勢力の進出の最中、どの武士団も生き残るために戦々恐々としていた。特に、戦場に所領を持つ家にあっては、大きな決断が迫られていた。戦国の世は、その繰り返しであった。この小説でも、秀吉は武士団が勝手に侵略することを御法度とすることにより、敢えて秀吉自身の進出を企てる戦略がとられていた。その時代に、自らの城を乗っ取られたように見せかけ、相手を潰しにかかった戦国末期の事実を基にした小説である。小説の題名も上手い。これぞ本屋大賞。
1投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ戦国時代を舞台にした短篇集。 すごく面白い!上杉、北条の間でゆれる地方領主の生き延び方を描いた作品だとか、伊豆の地方領主、とはいえ実態は捕鯨の親方を描いた作品とか。 歴史上、マイナーな人々を取り上げる腕も大したものだし、それを短く面白い話にまとめる手腕も大したものだと思いました。 最近、歴史ものだとダラダラ長い作品が多いので−資料集を作りたいんだったら山川出版にでも勤めろやと思う。あーゆーのって編集者も何も言わないのかしら...宮城谷某とか!−短編で面白いだけで嬉しくなります。
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ戦国時代の終わり。全五編からなる短編集。乱世に様々な思いを抱いて行動する人達。色々なパターンの話があって、とても楽しめる一冊だった。
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログタイトルは「城を噛ませた男」だけど、短編集なので ここの感想とかそうゆう類のものを書こうかな、と。 見えすぎた物見… 小さい集落である佐野家。そんな佐野家の筆頭家老である宝衍の話。 当時の各勢力に、のらりくらりと応対しているのに対してお家を守るという義の塊なのではないかと。 外様大名として生き残った佐野家だけども、この物見の仕事が出来過ぎる感が遺恨の原因となり 結果的にお家取り潰しという何とも皮肉な話。 宝衍の頑張りも確かによくわかるが、何でも頑張りすぎちゃいかんな…とか。 鯨のくる城… 北条家の傘下である伊豆国雲見の海での戦い話。 鯨漁を主に生活している長、高橋丹波守のとんちにもに似た実に豪快な話。 秀吉の水軍に立ち向かうため、こちらたちの集落も戦わなければならなくなるけど 鯨漁を利用して撃退していくその様が清々しい。 最後の文面に「鯨取りの親方と馬鹿にされながら、伊豆侍の意地をつらぬき、下田城に籠る兵の命を救った上、雲見の地を守り抜いた丹波という男」 スッキリ後味の良い作品。 城を噛ませた男… この本の表題にもなっている作品。 ご存知であろう真田幸村の父、真田昌幸の話。 国を守るため、自分の所有している城を敵方に取らせるという知略でとにかく頭がいい。 真田太平記を読むとこの昌幸の凄さがよくわかるけど、これはこれでまた違う一面が見えるというか。 城を噛ませた男というタイトルに実にふさわしいと言っても過言ではないと思う。 椿の咲く寺… 可愛らしいタイトルに全く似合わない悲しい話。 徳川家康に破られた武田家。その家臣であった今福家の残された人々話だけど、最後の最後に仰天。 こんなのありですか?みたいな。 なんとも言えない残酷っちゃ残酷だけど、全うした彦蔵はすごいなとか。結果的に切ない。 江雪左文字… この本の中で唯一時系と場所が記載してあって、その場面によって異なるような。 人の記録を見てるようなそんな感覚。 北条に仕えて、家康に仕えて関ヶ原でやってやったぜ!話なあるけど これはこれで面白いし、駆け引きと心境が変化していく様というか。 左文字を渡すとことか、小早川秀秋とのやりとりとかもそうだけど江雪のお家が明治維新まで残ったのも初めて知った。
0投稿日: 2014.12.01
powered by ブクログ戦国短編集。 ひとつひとつが味わい深い。 城を噛ませた男。という題名もいい。 戦国モノだけど読みやすい。 マイナーな主人公たちなのもいいわー
0投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作を筆頭に良作揃いの、戦国を舞台にした短編集。解説にもありますが、展開や盛り上がりどころが計算され尽くされていて、抜群の安定感があります。以下、話ごとに軽くコメント。 「見え過ぎた物見」:物理的な意味での「見る」と、先読みという意味での「見る」、二つの「物見」が話に重なってくるラストが絶妙。 「鯨のくる城」:あたかも作者がその目で見てきたかのような、捕鯨シーンの迫力が凄まじい。 「城を噛ませた男」:昌幸の顔が笑み崩れるシーン、ほとんどホラー(怯) 「椿の咲く寺」:五作品の中で、これだけはちょっとロマンチストな印象。彦蔵さんのせいですな(笑) 「江雪左文字」:時代を何度も行き来するので序盤は入りこみにくかったけれど、最後への繋がりで全て納得。
0投稿日: 2014.11.06ハードボイルドだ
信長、秀吉、家康、謙信、信玄等々の戦国スーパースターはちょい役程度。主に関東、北条家周辺の漢(あえておとこと読みましょう)たちの物語。といっても北条家の為に云々ではなく、それぞれの信念の元に、貫き通す生き方がカッコイイ。それは鯨捕りの技術であったり、策謀であったり、外交術。 タバコや酒、 ニヒルな科白はないけれど、シビレル一冊。ハードボイルド好きにはお勧め。
2投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログ個人的に、真田昌幸という武将が好きなのだが、表題作で昌幸がとてつもなく卑怯な人間として描かれていたのに衝撃を受けた。確かに戦乱の世のおいては、騙されるのが悪い、という価値観はあったのだろうけれど、本書では義もへったくれもなく、単に嘘をついて騙しただけであったので、読後感が極めて悪かった。収録されている他の作品も読後感はあまりよくないけれど、滅びゆくものとは実際こんなようなことなのかもしれない。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ全1巻。 短編集だけど、著者お得意の、 全編通して同じ舞台っていう群像的なつくり。 今作は関東・北条まわり。 どの話も、基本的には負けた側の物語。 最後の話は勝ったけど、 これもまあ負けからのスタートだし、 負けるが勝ちだし。 著者のこの手のシリーズは 語られることの少ない負け側視点が新鮮で ハッとさせられることが多い。 ただ、帯に書いてた 「伊東潤のブレイク作」的な文句は 言い過ぎだと思った。 個人的には似たような構成の 『戦国鬼譚 惨』とかの方が好き。 収録作では「鯨のくる城」が好きだった。
0投稿日: 2014.07.11
powered by ブクログ短編集。伊東氏はどちらかというとマイナーどころの人物を主人公に書いているイメージがありますが、短編なので知らなくとも読みやすく、初めて読む人にもいいかもしれません。有名どころはタイトル「城を噛ませた男」の真田昌幸。 「椿の咲く寺」は女性が主人公で、たおやかで、でも戦国の世の強さと悲しさを描く作品となっています。
0投稿日: 2014.07.01
powered by ブクログ人は生涯で一度だけ舞台を与えられる。そこでうまく舞いおおせるかどうかが、人の価値を決める。頭は、その舞台で誰よりも見事に舞いおおせた。そして、あっさりと舞台を降りなさった。
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログ腹の底にズーンと響く懸命で骨太な生き方の数々。それは上下の身分を問わない。 自分の生き方や信念を貫いて、結果、それぞれの役目を完遂した人たちの清々しい余韻が残る「鯨のくる城」と「江雪左文字」の読後は快感。 あっさりとしか触れられていないが、「見えすぎた物見」の宝衍の弟の生き様然り、表題作登場の主水然り、潔い決断と覚悟にも頭が下がった。
0投稿日: 2014.05.31
powered by ブクログ戦国時代、しかも、関東が舞台である。 それぞれの話が非常によく考え、練られている。 主人公たちも、お馴染みの顔ぶれと違い、新鮮である。
0投稿日: 2014.04.19「鯨のくる城」一押し
戦国時代の小大名をフューチャーした短編集。「見え過ぎた物見」は北条氏と上杉氏の狭間で「全方位土下座外交」で生き延びようとした佐野氏のお話。表題作「城を噛ませた男」は、真田昌幸の策士っぷりが…ちょっと黒すぎ(笑) 「鯨のくる城」は北条配下の伊豆の、名ばかり武士で実質鯨捕りの高橋氏が、小田原攻めの秀吉大水軍に、鯨の群れをぶつける話で、これが一番痛快だった。
2投稿日: 2013.10.01全方向土下座という手段
146回直木賞候補にもなった本書。戦国時代を舞台に、城や合戦を巡り、知略、奇略、謀略を駆使して戦った人々を描いています。“知略、奇略、謀略”と書いたように、ただの合戦とは一枚も二枚も違います。短編五編が収録されているのですが、「城を噛ませた男」「見えすぎた物見」「鯨のくる城」というタイトルを見ただけで、伊藤潤の他の本を読んだことのある人は、一体どんな戦いが繰り広げられるのかワクワクしてしまいます。知謀・真田昌幸の残酷極まる謀略を描いた表題作は、生き残るということに対する執着と快楽が見事に描かれています。(スタッフI)
0投稿日: 2013.09.20
