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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 26
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 26
理不尽な孫の手、シロタカ/KADOKAWA
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総合評価

12件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ついに最終巻。 ギースとともに姿を現したヒトガミ最後の使徒――闘神バーディガーディ。 不死魔族の再生能力を持ち、ラプラスが作り上げた伝説の鎧「闘神鎧」をまとった最強の敵。 ルーデウス一行は避けられぬ決戦へと挑む。 序盤から圧倒的な力の差が描かれる。闘神鎧の一撃でルーデウスの魔導鎧が瞬く間に粉砕され、戦況は絶望的。だが、ヒーラーであるシルフィが前線へ駆けつけ、ロキシーが届けた「零式」によって形勢が徐々に変わっていく。 最終決着をつけたのは、ルーデウスの魔力を込めた王龍剣を振るうエリスの渾身の一撃。長い戦いの集大成としてふさわしい、総力戦だった。 ✓ヒトガミとの思想的決着 物語の根幹であった「ヒトガミ」との対立は、もはや単なる善悪ではない。 ずっと孤独だったオルステッドが、ルーデウスに心を動かされて本気を出す姿は、まるで“男が男に惚れる”ホモソーシャルな絆そのもの。 ヒトガミに象徴される「自分しか信じられない孤独」と、ルーデウスが体現する「他者と生きる覚悟」との対比が鮮やかだ。 作者が言う“本気”とは、大切なものを守るために何かを擲つ覚悟のこと。その定義が、最終戦の中で明確に浮かび上がる。 ✓ギースという「もう一人の主人公」 死に瀕したギースとの対話は静かで痛烈だった。 彼の無力感やあがきには共感できるのに、それを理解しながらも突き放すルーデウスの姿が切ない。 「理解できるが赦せない」という距離感こそ、この物語の成熟を象徴している。 ✓世界の終わりと、その後 戦いが終わり、ヒトガミもラプラスも舞台から退く。 フィットア領消滅の真相、そして異世界転移の経緯がついに明かされるくだりでは、長年の謎が静かに回収されていく。 巻末にはルーデウスの偉業をまとめた“世界の年表”や“人物録”が収録され、物語を生きた証が一つの歴史として残される。 それらが、あくまで“後世の人が編纂した記録”という形なのがまた巧い。ところどころ違和感のある記述が、まるで実在した人物の伝説のようで、余韻を深めている。 ✓読後の余韻 最終決戦としてはやや静かで、派手な盛り上がりよりも「終わりの温度」を大切にした印象。 ヒトガミを倒すわけでもなく、バーディガーディもギースも“憎みきれない敵”として描かれるため、勝利の爽快感は薄い。 しかし、だからこそこの結末は「人生の終幕」として美しい。 大勢の家族と仲間に囲まれ、満ち足りた人生を終えるルーデウスの姿に、長くこの物語を追ってきた読者として心からの満足を覚える。 壮大な旅路の果てにたどり着いたのは、戦いの勝敗ではなく、「誰かと生きた」その証。 “異世界に行って本気を出す”とは、こういう生き方だったのだと、静かに胸に落ちる。 読み終えたあとの静かな余韻と、長い旅を共に終えたような充足感。 このシリーズを最後まで読んだ者にしか味わえない幸福が、確かにそこにあった。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    人生を楽しむ生き方を教えてくれる小説。 遂に完結してしまいました。 正直終わってしまうと寂しくなりますね。 総合的に評価すると読みごたえのあるファンタジー小説でした。 巻数を進めるごとにこの世界にのめり込めて毎回読むのが楽しみでした。 また、最後の内容がとても人生的に必要な考え方だと思います。 ・配られたカードで人生を戦う意味 ・簡単に手に入れられるものは脆い意味 ・一つのことを極める意味 ・誠実に人と付き合う意味 本巻の「最後の夢」を今までの苦労や葛藤など色々な出来事があったからこそかなり感動的でした。 シリーズの中で一番は魔法大学編が一番好きでした。 フィッツ先輩が出てきてから猛烈に楽しかったです。 (推しの意味もわかった気がします。) もっと早い時期にこの作品を読むべきでした。 人生を本気で楽しく生きていたいと思います。

    14
    投稿日: 2024.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙が良いです 一人からずっと連なる家族 ここまで増えたんだね エンディングとなる最終巻 彼の人生としての大団円 生まれるところから 終わるところまで 描かれている物語 一人の歴史が終わるけど 世界の歴史は終わらない 一作として描かれる一場面 こういう最後の場面を迎えたとしたとしたら 幸せだったのか そうでなかったのか 少しだけ、 もう少しだけこのままでありたいって思える時間

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    みんなに見守られながら。 表舞台で堂々としていた時期は少ないからこそ、知り合い以外が裏で暗躍する彼の活躍を知ることは不可能に近いだろ。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とうとう完結。ウェブ小説からのノベライズは結構打ち切りされているので、少し心配してはいたけど、余裕の完結。蛇足編も出るみたいだしうれしい限り。 シルフィがカッコ良すぎる。彼女は闘気をうっすらとはいえ纏える。魔道具も活用し高速で移動し、ルディのできない無詠唱回復魔法で駆け回って前線を支える。現時点の世界でおそらくシルフィしかできない役割だ。 ギレーヌとイゾルテもかっこいい。高レベルの水神流は圧倒的だなぁ。まぁバーディとは相性悪いけど。 封印のあたりはなんか少しあっさりしてるように感じた。ウェブ版はもっとボリュームあったような、いや気のせいだろうか。 最後のアレクサンダー・レイバック。一度ぐらいは仲間を信じて戦ってみたいって、ジーンってくるよね。ルディの努力が認められた感じで。戦いの方はまぁさすが社長。苦戦のくの字もなく、圧倒的だぜ。 戦いが終わり、自宅に戻り休日にする。カラーイラストになってるけど、シルフィもエリスもロキシーもかわいい。 ルディは甲龍暦481年に亡くなってる。最後は長く眠っていたとなっていたけど、エリスの亡くなる頃は元気そうだ。けど、家にいたっぽいので、477年頃は一線を退いでるんだとおもう。まぁ70歳だしな。 467年の60歳まで活動してたとして、約20年後の485年の人物録の時点で、すでにいろいろ間違った認識になっている。 まぁ最終決戦後は、ナナホシのためにセブンスターを使って行ったせいもあるとはおもうけど、歴史の裏側、真実の歴史を目撃し続けた読者としては、ちょっとニヤニヤしちゃう感じではあるよね。 あとがきの日記は、ウェブ原作にはなかったはずなので、ちょっとおもしろいよね。まぁ冊数がかなり多いので、言語学者がちゃんと解析すれば解読可能だとはおもうけどね。歴史的事実は数多く残ってるだろうしね。 エピソードゼロは、少し悲しいお話し。 ヒトガミが封印されたシーンにいる人物が気になるね。 記述順で、 オルステッド 17、8の東洋系の少年。 青い髪の少女と白くて大きい狼 20代の東洋系の男性 若者、老人、エリス似の赤髪三つ編み剣士など、8人だとおもったけどもっと大勢。 10代の東洋系は秋人だろう。 青髪少女と狼はララとレオだな。 最後の東洋系の男性が問題だ。日本人っぽいけど、異世界人がたりない。ナナホシと秋人の子供?いや生理もないって言ってたので、おそらく子供はできないんじゃないかな。秋人とリリアの子供?いやーナナホシはなんか嫉妬深そうだし、難しいんじゃないかな。ララと話しをしてるので、ララの子供?いや日本人遺伝子ないしなぁ。えっ秋人との子とか?いやーナナホシ泣くわ。 そういえば、決戦の場にナナホシはいなそうなので、秋人は戦えるようになったということだろうか。いや魔力がないのに難しいか、魔法はもちろん、闘気も魔力の一形態だったはずだし。あれっそうか魔力がないとは限らないのか、昔の人族は魔力がない人も多かったけど、ある人もいた。同じようにナナホシはないけど、秋人は持ってるって可能性もありえる。一部闘気を纏えるとか魔法を発動できる人が仙人とか言われていたとか?んーどうだろうな、なくはないか。 どちらにしても、530年冬までに倒せないとループなので、500年に誕生した秋人を修行して戦えるようにするのは、10年ぐらいは必要だろうか。いや夢にエリスの曾孫のフェリスがいたね。ルディが亡くなる481年で5歳ぐらいだった。剣士という記述なので、少女ではないんだろうから、大人版エリスっぽい感じか。20代だとしたら、501〜511年。エリスが20歳あたりで剣王になってるから、この世界の強いやつは人族の20代でもかなり強いからな。秋人登場して10年というのは案外あってるのかもな。 そういえば、5歳の頃のフェリスが重力魔法でルディが支えてるところを中空に手をついて着地してるけど、中空に手を作って、支えられてもできないよね。 フェリスも重力魔法とかつかえるんだろうか、いや風魔法でもできそうではあるか、えっ5歳で。ルディがパウロと戦った時に風魔法の応用つかてたけど、6、7歳だったはずだから、ものすごい才能だ。エリスとルディの子孫だし、その間にエルフとかなんらか入ってたら、なくはないのか。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    アニメで続きが知りたくて全部読みました。 なぜ異世界に転生されたかという点があっさり。 アニメまでのストーリーが好きですね、 ルディよく頑張ったよ。 空回りが多かったけどね。

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    完結おめでとうございます。 ルーデウス・グレイラットの物語は終わっても、この世界の物語は続いて行く感じがとてもいいです。 おばさん目線で読んでてルーデウスの前世が出しゃばり過ぎに感じてイヤでしたが、アニメ化での視点?が楽しく感じられ、世の男性読者はこんなふうに読んで楽しく思ってるのかなと目からウロコな気分です。

    0
    投稿日: 2023.11.13
  • 父親にオススメしたいです

    ラノベを読むのは初めてでした。 アニメ一期の続きが気になり、勢いでアニメ以降の巻を購入しました。 家族が増えてからのルーデウスの心理描写は同じ父親として共感でき、感情移入しているうちに読み切ってしまいました。 妻が何人いるのは羨ま…失礼、違う境遇かと思いますが小さい子供の父親におすすめしたいです。 育児で大変かと思いますが息抜きにいかがてしょうか。 アニメ二期も毎週楽しみにしています。

    1
    投稿日: 2023.07.29
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    無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 26      シリーズ最終巻、これで全て読み終わった。感想としては、このシリーズは結構面白かった。途中、中弛みと思った巻もあったけど、全体通してみれば山あり 谷ありで楽しく読めた。 この小説は、ライトノベルの昔からある典型的なパターンで、異世界転生ヒーローもの。私としては、こういうヒーローものは、あまり好きではないのだけれども。 と言うのも転生物って現世で間違って死んでしまい、お詫びとして凄い能力を授かって異世界に転生するというパターンが多い。結果、主人公は圧倒的に強い!武道が出来て、頭が良く、女性にモテて、両親、友人など周りの人全てが超一流の人達、これでもかと言うくらい全てを持っている。 こう言う主人公なら、どんな敵でも、そりゃ負ける訳ないよなーと思ってしまう。       でも、このシリーズの主人公は強いことは強いが、もっと強い人や魔神、龍神などゴロゴロ出てくる。しかもこの主人公スケベで、神や人にころころと騙される。ヒーローのくせに、そりゃ情けないだろうと突っ込みたくヵ所も、結構ある。 このシリーズは大人気で、累計1千万部の発行数があると聞く。 異世界転生ヒーローものでは、よく読まれ発行部数も2、3千万を誇るものがあるとか。「ざまあ系」とか「悪役令嬢もの」とか、或いは「人間以外の物に転生」するものとかをネットでよく聞くが、こういったオーソドックスな「異世界転生ヒーロー物」もいいよなーと思う。

    0
    投稿日: 2023.07.25
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    戦神鎧をまとったバーディガーディ、ギースとの最終戦。 ルーデウスの死と甲龍歴500年の勇者召喚儀式とループ。ナナホシ、シノハラアキト、再生の神子リリア。 付録でほぼすべての主要キャラのキャラクターデザイン。

    0
    投稿日: 2022.12.24
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    終わってしまった。最終決戦、しんどかった。読んでてもしんどい。ギースと闘神鎧装備のバーディガーディVSルーデウス組。まあ、ラストは好みではないが(完全勝利が好きなので)、最終章は結構すっきりとした爽やかな読了感だった。 おまけのアスラ王国人物録やキャラクターデザイン集も良い。 なんか、知らんまに未完で消えていく良作もあったりして、モヤモヤすることも多いが、こうしてキッチリ完結するって、なんてすばらしいんだろう、と思うわね。

    10
    投稿日: 2022.12.03
  • 名作が完結

    この作品は本当に名作でした。 アニメ化でこの作品の存在を初めて知った人の中には、サブタイトルや転生前の主人公のイメージから毛嫌いするようなコメントも見ましたけどね。 でもそんな否定派の数とは比較できない程多くの人が、愛した作品だと思います。 私は大好きでした。 ライトノベルを好きになったのは、この作品から。 それからすごく沢山の作品を読みました。そのきっかけになった、面白さを教えてくれた作品です。 終わってしまうのはとてもさみしいけど、そう思える作品に出会えたことが嬉しいです。表紙の絵もいいですね。 お疲れ様でした。

    2
    投稿日: 2022.11.28