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メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット
メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット
伊藤計劃/KADOKAWA
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総合評価

115件)
4.2
39
38
16
2
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メタルギアシリーズの総復習にもなる1冊 メタルギアサーガの最終章ということもあり、これまでのメタルギアシリーズのストーリーもまとめられていて、ゲームをプレイしていた時から忘れてしまった内容も思い出すことができた。登場人物も今までのシリーズのキャラが集結しており、まさに総決算といったところ。著者の伊藤計劃氏は大のメタルギアファンだったとされているが、言われてみれば、確かに虐殺器官などメタルギアから影響を受けている世界観だったなぁと今更気づいた。そして今回の作品では、ゲームのストーリーをただ語るだけではなく、作者が感じた思いもうまく織り混ぜられており、伊藤計劃氏の書いたメタルギアを読むことができて本当によかった。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    伊藤計劃さんを知った作品。 そして未だプレイしているゲームのノベライズ。 主人公スネークの物語を 相棒のオタコンが語り部として紡ぐ設定。 この小説を読了したことによって、 本当のエンディングを迎えられたような気がした。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    ゲームはメタルギアソリッド2、3を15年くらい前にクリア済み(だから内容はうる覚え&ストーリーをあまり理解してなかった) ノベライズは最近、1,2,3と続けて読み、本作に至る。 2、3についてはゲームをやったこともあり、当時のプレイの興奮と当時理解しきれなかったストーリー、背景の理解が進む興奮で一気に読んでしまったが、本作は小説としての完成度(文章、内容ともに虐殺器官を思い起こさせる)に興奮して、気づいたら読了していた。 おそらくゲームをプレイしているだけでは気づかない(そこまで上手じゃなく、クリアするだけで一生懸命になっちゃうから)、濃密なストーリーをたっぷり堪能できるのはメタルギアの20年来のファンであり自身も優れたSF作家である伊藤計劃だからこそかな。 そしてあとがきに痺れ、小島秀夫のインタビュー内容で泣く。 私にとってこれは書架のど真ん中に鎮座する小説です。

    2
    投稿日: 2021.02.05
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    伊藤計劃さんの作品だということで、読んでみた作品だが、とにかく長くて大変だった。また、名前を区別することができなかったため、読むのが大変だった。印象に残ったのは機械の冷酷で残酷な攻撃が描かれる戦争の場面だった。

    0
    投稿日: 2020.06.12
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    人気ゲーム作品である『メタルギア・ソリッド4―ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』のノベライズ版です。 「PMC」(民間軍事会社)が世界各地で戦争を繰り広げる世界で、伝説の男と呼ばれる「ソリッド・スネーク」は、その肉体の急激な老化に抗いつつ、彼とおなじく「ビッグ・ボス」の遺伝子コピーのよって生まれた「リキッド・スネーク」を暗殺するという任務に就きます。やがてナオミ・ハンターによって彼の肉体に注入された殺人ウィルスが、世界を破滅にみちびくであろうことが明らかになり、ソリッド・スネークはわずかにのこされた時間を、「オタコン」ことハルとともに戦います。 ゲームの世界設定をていねいにおさらいしながら物語が進められていくので、ゲームについて知らない読者でもたのしめる内容になっています。とはいえ、このゲームの熱心なファンだった著者だけに、たんに元の世界を舞台にした一本のストーリーをえがくだけでなく、さまざまな事件へのリンクをぎっしり詰め込んでおり、本の厚さ以上のヴォリュームを感じます。 十分にたのしんで読むことができた作品ではありましたが、伊藤計劃の作品というよりも、「メタルギア・ソリッド」の熱烈なファンによる作品という印象があり、その点に若干の不満を感じてしまいました。

    0
    投稿日: 2020.05.07
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    伊藤計劃は中二病だ。優しい中二病だ。それをこじらせたまま逝ってしまった。優しさに溢れた中二病的文章をできればもっと読みたかった。 オリジナルの作品よりは残酷、グロテスク描写は少なかった。文章のそこかしこにメタルギア・サーガへの溢れんばかりの愛情を感じた。 人は死なない。生物学的に死んでも、その人の遺した物語が誰かに伝わる限りはその人は生き続ける。それがこの作品のテーマでありおそらく原作ゲームのテーマでもある。そしてこの作品自体が、作者である伊藤計劃の死後発表されたこと、彼の存在感を世に強く刻み付けたことにより、メタ的にこのテーマを踏襲しているようにも思える。 メタルギアシリーズめっちゃやりたくなった。

    3
    投稿日: 2019.07.17
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    一般的なノベライズは、脚本を借りて、それを小説風に移していくようなものが多い。 だが、この今作では、その様な書き方はせずに、ゲームでは映像で映し出されるキャラクターたちの心情を、文章で克明に書いていく。その様な事が出来るのも、著者の伊藤計劃が20年来の小島秀夫ファンだからだろう。この小説も、ゲーム映像を見て、打ち合わせをして、病室で資料もなしに書かれたらしい。MGSに関して、小島監督の思考に関して、膨大な知識を持つ著者ならではの、キャラクターを立たせる事から出てくる作家性は、物語を愛するということが伝わってくる様だ。 著者は一人称視点の物語しか書けないという。第三者とは作者であり、読者であるはずだから、それとは違う神がいるのに違和感を感じるのだろう。なので今作はオタコンの視点から書かれたスネーク達の物語だ。 ゲームと違う点がいくつかあって、まずは敵部隊であるBB部隊を出さなかったことだ。これは物語がコンパクトになって良かった。文章だとシュールになりそうだし。次は、各章の初めに、キャラクター達の過去を書いてくれるので話に入って行きやすい。私はMGSをたくさんプレイしているが、していない人でも分かりやすくなっている。 小島監督は著者に、次はMGS3とPWを一つの小説として書いて欲しかったようだ。 今作は、ただのノベライズではなくて、小説として良いものだと思う。違う視点で物事を見させてくれるので楽しかった。

    0
    投稿日: 2019.02.25
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    未だにPS3は買っていないので『MGS4』も遊んでいないので その小説化したものである本作が ゲームの内容とどのように違うのかわからないが なんともまんまノベライズだと思った ゲームだからアクションゲームだからの 例えば獲得して自分のものにできる「アイテム」は 「宝箱」に入ってマーキングされているというような要素などを ゲームだからそうである要素も 作者が作品のファンだからなのか率直にノベライズしていて ゲームがなんとも気持ち悪い メタルギアというゲーム自体は好き嫌いは別にして大したものである 作者は他作品をみたかんじたいしたものである しかしこの作品は小説としてはまったく駄目だ ゲームのノベライズとしては誠実な出来栄えではあるのかもしれないが

    0
    投稿日: 2019.01.07
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    元となったゲームで遊んだことがないので、純粋に文学作品として読んだ。 やっぱり文章力が圧倒的。 伊藤計劃氏の文章は静かなのに、躍動感が素晴らしい。 世界観やストーリィは原作に依るものが大きいのだろうけど、それを描き出す手腕が本当にお見事。 とりあえず、ゲームをやってみたくなった。 最近、全然ゲームやってないなあ。

    0
    投稿日: 2018.11.13
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    ゲームのノベライズを購入したのは、『ロードス島戦記』以来、約20年ぶりある。 伊藤計劃さんの作品でなければ、今回も購入してなかったと思う。 改めてご冥福をお祈りします。

    0
    投稿日: 2018.10.29
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    【ノート】 ・これを読むことで、少しゲーム内で分かりづらかったことが補完された。 ・このゲームをやり続けてきて、なぜ、アメリカが舞台なんだろうと思っていた。今もまだぼんやりとしか、自分なりの解釈はできていない。このノベライズでは、日本に向けてのメッセージ性を読み取れる箇所もあったが、それは小島ワールドとのシンクロなのか、伊藤計劃独自なのか。 ・脚本ありきでのノベライズだからか、若干、描き方で「おや?」と思う箇所に何度か出くわした。決定的なのは、オタコンの一人称で描かれていながら、時々、三人称的な描かれ方をされている箇所。もちろん、後から聞いた話ということなんだろうが、それを差し引いても、違和感を感じる箇所があった。 ・当然だが「虐殺器官的」な匂いもする。こちらの方、つまり小島ワールドの方がより壮大で、しかも希望があるが。このノベライズを読む前に「虐殺器官」は読んだが、その時に、主人公に感じた雰囲気と、このノベライズでのオタコンに感じた雰囲気が似ているように思った。 ・それにしても、PSの最初のMGSをやった時に、オタコンがここまで重要なキャラクターになるとは思わなかったなあ。

    0
    投稿日: 2018.10.28
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    39:ゲームの内容をほとんど知らないまま作者買いしましたが、ノベライズとしても、小説としても面白く、本編を遊んでみたくなりました。偏見まみれなんですが、伊藤さんが生死や自由について語るのを読むだけで泣けてきます。伊藤さんが書くからこその重さを感じるのです。まったくゲームの内容を知らない方には厳しいかなとも思いますが……。それはまあ、ある程度仕方ないですね。

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    友人に薦められた本。ゲームから入る方が、具体的にイメージを持てて、より読む楽しみが増える気がするが、自分はメタルギアソリッドの世界観をよく知らずに読んだため、寧ろ、伊藤計劃の世界観として本作を味わう事になった。思えば伊藤計劃を知るきっかけも本作からだったのだが、ゲームからのノベライズというアプローチを取っていない虐殺器官やハーモニーの方が小説として正統派な気がして、薦められながらに敬遠していたのだ。 伊藤計劃が亡くなったのが惜しい。本作に限らず、たまに思い出しては、悲しくなる。しかし、その世界観は小説の中に永遠に生きるのだろう、小説家とは素晴らしい職業だ。

    0
    投稿日: 2018.02.23
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    メタルギアを知らない人には少し難解だが、メタルサーガを網羅しておりメタルギア初心者にも面白い一冊。涙なしには語ることができない。

    0
    投稿日: 2018.01.06
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     メタルギア・ソリッドというゲームのノベライゼーション。  幸か不幸か僕はこのゲーム未体験。  ゲームを知っていればもっと面白かったかもしれない。  ゲームを知っていればしらけてしまったかもしれない。    ノベライゼーションなのでどこまでが伊藤氏の創作が含まれているのか判らないが(もしかしたら全くないのかもしれない)文句なしに面白く読めた。  読者を先に先にと導く物語への吸引力に満ち溢れており、魅力的なキャラクターが多く登場するし、伏線もきちんと張られており、おもわず「ハッ!」とするような伏線の回収の仕方も見事だったと思う。  ここはどうかなぁ? と思わせる箇所がないわけではない。  例えば、物語の世界感の説明が若干くどく、説明も長いような気もする。  また、物語は「オタコン」の語り、いわゆる一人称で進んでいくのだが、時に主人公である「スネーク」視線で語られている、あるいは三人称で語られている、と錯覚を起こさせるような場面が所々あった。  視線がふらついてしまう、って感じだろうか。  人によっては、そういった欠点と思われる箇所が気になるかもしれないが、僕はそんなマイナス要素を補って有り余るほどに面白く読めた。  伊藤氏はもうこの世にいない。  本書の主人公である「スネーク」は物語が進む中でどんどんと衰弱していくのだが、そんな姿は癌に犯された伊藤氏自身を投影しているのかもしれない。  ゲームのノベライゼーションであるから、伊藤氏だけでなく、ゲーム・クリエイターである小島秀夫氏も称賛されるべきなのだろう。  いつの日か読み返すだろう作品……本当に面白かった。

    0
    投稿日: 2018.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シャドー・モセスの前までのリキッドの動向がほんのちょっとではあるけれどわかるので、たいへん俺得です。 いつか、このほんのちょっとの密度を高めてスピンオフをぜひ。ぜひ。

    0
    投稿日: 2017.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本はステルスアクションゲーム「METAL GEAR SOLID 4」をノベライズ化したものです。 ゲームの方は、敵に見つからないように潜入するスリルと、映画のようなシナリオがとても人気のある作品です。 小説ではゲームをやっていたときにはわからなかった設定や、キャラクターの心情が補完されているので、500ページ以上ありましたが、終始楽しみながら読めました。本当にこの主人公はカッコいいですし、その相棒との友情も素晴らしく、メタルギアソリッドという作品の良さをさらに高めてくれる良い本です。 その反面ゲームをプレイしていない人は・・・どうなんでしょうね。 実はこの小説の作者、伊藤計劃さんは2009年に亡くなられていますが、メタルギアソリッドを作った小島監督が伊藤さんに向けて後書きを書かれました。 その中で 僕はゲームを作るうえで一つの基準を設けている。それはこのゲームは伊藤さんが喜んでくれるか、というものだ。この基準こそが僕にとっての「伊藤計劃の物語」のひとつである。だから、もうすでに僕の作品には伊藤計劃が宿っている。 という部分がとても印象的でした。 自分に置き換えるなら、今の自分を形作っているのは、家族や、友人、映画、ゲーム、本などの様々な物語です。そして、自分の物語を子供たちや周りの人達に伝えることで今度はその人たちの中で私は生き続けるというように考えたのですがいかがでしょうか? 伊藤さんのデビュー作『虐殺器官』が今度映画化されます。伊藤さんの物語はまだまだ終わりません。

    0
    投稿日: 2017.01.19
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    ゲームのノベル版なので、楽しく読めればいいかなと思っていました。 しかし、メタルギアソリッドの深い物語と伊藤計劃さんの文章で、のめり込んでしまいました。

    0
    投稿日: 2016.06.06
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    しっかり伊藤計劃してる。 メタルギアシリーズに詳しくないので避けていたが、知らなくても十分楽しめた。

    0
    投稿日: 2015.04.15
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    シリーズものとは知らず本書からはじめてしまった。もともと伊藤計劃が好きだったので手に取ったが、まだ初期だからか、ノベライズだからか彼らしい作品ではなかった。しかし、彼があとがきで述べているようにこれはノベライズにもかかわらずなんども読むに耐える文章で、読みごたえも充分だった。

    0
    投稿日: 2015.04.12
  • コナミの大ヒットゲームをノベライズ

    コナミの大ヒットゲームをノベライズした作品です。 なぜこの小説を今頃読んだのかというと。それは、 この作品が伊藤 計劃さんによって書かれていたから なんです。 伊藤さんは、「ハーモニー」「虐殺器官」という 特別なSF作品の著者で、若くして他界しています。 そして、かなり前からこの両方の作品を電子書籍で買って 読んでいたのですが、なかなか読み進めないでいたとき この「メタルギア」が目に留まりました。 たぶん、私自身が今より15歳くらい若かったらこの ゲームにどっぷり嵌っていたでしょう。とても好きな SFミリタリー系のRPGなので時間を忘れて没頭して いたと思います。しかし残念ながら今の私の目と反射 神経では、とてもゲームは無理です。 そのような自分自身の衰えが、作品の主人公である、 ソリッド・スネークの急激な老化という設定とオーバー ラップして、より深い執着心を芽生えさせてくれました。 実際読んでみて作品内容は、期待以上に素晴らしかったです。 全般的に壮大であり緻密でもあり、じっくりと重厚な人間 ドラマを堪能するような進行です。ストーリーはやや難解な 社会派のSFアクションで、深く練られた設定が知的好奇 心をも揺さぶってくれます。 これほど奥深い世界観のゲーム作品だったということを知り 驚いたというのが率直な感想です。今後、関連作品も是非読み たいと思っています。

    5
    投稿日: 2015.03.21
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    伊藤計劃まだ二冊目だけど、すごく強く伊藤計劃らしさを感じた。 とても好きだ。 伊藤計劃を読みたいと買ってきたけど、これまでのメタルギアソリッドのネタバレ的な要素が多分に含まれている気がして、若いシリーズのノベライズを先に読むべきだったのではないかと後悔している。 150214

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    早逝した作家・伊東計劃の手によるメタルギアソリッドのノベライズ作品。 伊東先生が好きなので購入しましたが、ぶっちゃけメタルギア某なるゲームについては名前しか知らず、プレイしたこともないので本作がどの程度ゲームに忠実なのか、そうでないのかはわかりませんでした。が、作品としての面白さ奥深さは超本物。全く予備知識のない自分にはところどころ人間関係や世界観でわかりづらい部分もありましたが、丁寧な解説が差し込んである場合が多いため、読むのに苦労はしませんでした。ただ、その分多少説明的ではあったかな…。それゆえ「虐殺器官」等よりは点数低めにはしてあります。 さて、本作の主役は言わずと知れた暗号名ソリッド・スネーク。悪魔の核兵器「メタルギア」を幾度となく破壊し、世界を破滅から救ってきた伝説の男です。 しかし彼の肉体はナノマシンによる急速な老化に蝕まれ、余命いくばくもない。宿命の兄弟リキッド・スネークを葬るため再び戦場に老いたスネークは赴くが、そこで世界を覆う巨大な真実と向き合うことになる…。 作家になる以前からメタルギアソリッドが好きだったという伊東先生の、深い作品愛を感じます。特有の精緻で機微に富んだ作風は、映像以上に世界観を想像させてくれるのですよ。本当スゴイ。返す返すも惜しまれる作家さんを亡くしたんだなぁと思いましたわ。 ちなみに、本編後に収録されている「あとがき」「伊藤計劃さんのこと」も良いのよ。

    0
    投稿日: 2015.01.01
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    地の文で心情が描写がされるため、 ゲーム版よりも各キャラクターをそれぞれ理解できてよかった。 アクションとかはあっさりめ。

    0
    投稿日: 2014.10.11
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    SFは、それこそ中学生の頃にライトノベルでライトなSFを読んだきり。メタルギアシリーズのゲームをプレイしたこともなく、前知識は<スマブラX>のゲストキャラとしてのスネークと、隠し無線でのオタコンとメイ・リンのみという状況からの入りでした。しかもノベライズなんか全然好きじゃないっていう。しかし、いやはや…めっちゃおもしろい!圧倒的な知識量に複雑な妄想世界を整理して理解して表現。しかも、ただのノベライズ感が皆無。睡眠時間削って一気に読みすすめた。本当におもしろかった!読んで良かった!またじっくり読み返したい〜

    0
    投稿日: 2014.09.30
  • ゲームも楽しいが小説も楽しい

    メタルギアシリーズのゲームは好きですが、それを抜きにしても小説として楽しめました。 もちろん、ゲームのファンであれば、随所にある著者のメタルギアシリーズに対する愛がわかると思います。 もし、ゲームが未経験なのでこの小説を買い控えている方ならこの小説を読むためにゲームを始めても良いと思うぐらいの名著だと思います。 私としては雷電と子供の出会いのエピソードを読んで、自分の子供が生まれた時を思い出して泣きました。 小島監督のあとがきは必見です。

    4
    投稿日: 2014.08.30
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    メタルギアソリッド4のノベライズ本にして、ノベライズ本にあらず。ゲームの焼き増しではなく、これはまさに伊藤計劃の作品だ。もちろん素晴しいゲームシナリオがあるからこその作品ではあるが、それをすばらしい小説に仕上げたものがこの作品。自ら生きること、その意味を深く考えさせられる作品。ベースにはもちろんメタルギアソリッドの物語があるのでだ、そこにはどうしても伊藤氏の「生」や「死」への想いが重なる。それは氏の他の作品にも見られることだ。自らの死を意識した上なのか、作品の重みや言葉の重みが違う。

    0
    投稿日: 2014.06.08
  • ゲームは知らずとも

    伊藤氏の話ということで購入。 ゲームは知らずとも、十分に楽しめました。 物悲しくなりつつも、語り口調に引き込まれ読了。

    5
    投稿日: 2014.05.21
  • 流石の出来でした

    かの有名な伊藤さんが書いた小説。氏はMGのファンらしく、やはり文章が見事で引き付けさせられました。MGS4で語られなかった部分がしっかり描写されているので、MGS4のシナリオが微妙…って方もこれを見たあとだと再評価できる部分があるのではないでしょうか。

    6
    投稿日: 2014.04.08
  • 単なるノベライズではない

    もともとMGSの熱狂的ファンであった伊藤計劃がMGS4をノベライズした本作。単なるノベライズではなくMGSの歴史から主人公たちの考えや想いなどゲームだけでは伝わらない背景や感情を深堀して作品世界を広げている。本作の語り部をスネークではなくオタコンにしている点もGOOD!ゲーム経験者は特に随所に作者のMGSへの愛を感じるはず。。。またゲーム未経験者も本作を読んでぜひ深遠なるMGSの世界へ誘われて下さい。 しかし巻末の小島監督の「あとがき」には泣いたなあ。

    10
    投稿日: 2014.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突然シリーズものを最終回から読み始めたので、まったく入り込めなかった部分もあるが、にしても問題意識はいつもの伊東さんだな、と確認。

    0
    投稿日: 2014.03.16
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    ゲームのノベライズって、どうなの? って思うでしょ? これはちがう! さすが伊藤計劃!すごい本になってます。 ゲームは一度挫折したけど、もう一回やってみようかな…

    0
    投稿日: 2014.02.11
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    「少しでも気を緩めれば、ぼくはたちまち絶望のうちへ崩れてしまいそうだ。もちろん、どうすればいいかは判っていた。過去に二度も大切な人を失って、慣れることはできなくとも耐える術は学んでいたからだ。単純にも目蓋を閉じて呼吸を整えれば、気持ちはある程度落ち着けることができる。肉体に気持ちがついてくるのだ。それはある意味で残酷な、人間の肉体と精神に備わる身も蓋もなさだった。そんな自分の心身を、束の間ぼくは激しく憎んだ。」 「世界はささやかな物語の集合体なんだ」と終わる世界。この置いていかれる悲しみはどうしたらいいのだろうか。僕らには国家、組織、規範、時代に囲われた『内』なる自由しかない。いや、それすらも充分にはないのかもしれない。闘う必然性も術もないまま、ぬるま湯に浸かって肥え死んでいくだけのこの世界のつまらなさからどうやったら抜け出せるのだろうか…。

    0
    投稿日: 2014.01.26
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    ゲームのノベライズと聞いただけで敬遠していましたが、伊藤計劃さんの本を読みたくて購入。ストーリーを全く知らなかったため分かり難い箇所もありましたが、十分楽しめました。綿密な世界構成と確固たる信念を持って行動する主人公たちの描写が素晴らしい。思考放棄の危険性、意識と無意識、戦争等「虐殺器官」や「ハーモニー」にも通じるテーマがこの物語にもたっぷり詰め込まれていました。

    0
    投稿日: 2014.01.18
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    伊藤計劃さんの本がよみたくて、中身を何も見ずにかりました。最初に読んでいると「前ふり」というか「前提知識」の多い内容だな~とおもっていたのですが、ゲームのタイトルの小説化だったのですね。 読み進めていくうちに、全体が把握できましたが、最初の2章くらいはちょっと大変だったかな?という気もします。ロールプレイングゲーム的な感じではありましたが、伊藤計劃さんの世界観がある作品だと思いました。

    0
    投稿日: 2013.12.14
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    シリーズの筋書きについて細かく補完はしているものの、やっぱりゲーム未経験者には辛い部分が少々。 とはいえやっぱり読ませます。だってゲームしてみたくなりましたもの。 ナノマシンとか、意識とか、影響を受けたのであろう部分が出てくるとちょっぴり泣ける…

    0
    投稿日: 2013.11.25
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    SF小説界に彗星のように現れ消えた異色作家、伊藤計劃。その生涯最後の作品は名作アクションゲームのラストエピソードをノベライズ。戦争が政治の手段でなくなりワールド・ビジネス化した世界で究極の兵士として造リ出された男の運命と「史上最大のテロ」との戦いの記録を、友人の視点で淡々と語られる回顧録としてストーリーは展開する。計劃の手腕により、主人公のあまりにも男臭い生き様はゲームストーリーの小説化を「まんが小説」に貶める事なく、さらに第一級のサスペンスSF小説として昇華させる。筆者最後のメッセージは「生きる事」と。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    ゲームは1、2、3とプレイしてきましたが4は大まかなストーリーを知っているだけでしたので5の発売が決定したのを機に購入。でも正直ゲームのノベライズということであまり期待していなかったんです。MGSというゲームはストーリー性やメッセージ性が強いゲームですけどやはりゲームは実際にプレイしないと、って思っていたので。でも全くそんなことなかった。お爺ちゃんが頑張り過ぎてて途中読むのが辛くなりましたけどほぼ一日で一気に読み終えました。とにかく皆が報われてよかった。MGS好きな人には是非読んで欲しい一冊。

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    ゲームはダンボールしか判らないけど読んだ。読んでいなかった伊藤さんの最期の本だ。読み終えるのが悔しかった。別の意味で泣いた。

    0
    投稿日: 2013.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゲーム作品のファンとして読み進めたが、その世界感に織り込まれた著書の死生観が痛切に感じられ、小島監督のあとがき 無念さがそれを倍増させた。 “わずかでも自分の面影を見出すことの出来る、年老いた肉親の死。 それを看取るということは、いずれ自分が迎える死の予行演習でもあるのだ。”

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    老い、傷つきながらも戦いへと赴くスネークの「物語」がカッコいい。 久しぶりにシリーズをやり直したくなった。

    0
    投稿日: 2013.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メタルギアソリッドシリーズは1、2、3、4とプレイした経験があったので、わりと読みやすかった。でも、内容は重い感じで読み終えるのに時間がかかった。 ゲームでのあのシーンはそういうことだったのかと思うところもあって、ゲームプレイ済みでも楽しめた。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    ―――戦争経済に支配された世界と、自らの呪われた運命からの解放のため、伝説の英雄ソリッド・スネーク最後の戦いが始まる。 これで伊藤計劃の長編3作品全て読了 PS3で発売された同名ゲームのノベライズで スネークの親友であるオタコンを語り手に置き、“蛇の系譜”を断ち切るために戦ったソリッド・スネークの活躍を描く MGSシリーズのファンはもちろん、やったことない俺も楽しめたし 「民営化された戦争」「ナノマシンによる人体制御」など他の作品に通じる概念も出てきて 伊藤計劃がMGSから受けた影響が見てとれる

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    ゲームを以前に遊んだことがあったから話を思い出しながら読み進める。オタコンの視点で話が進むところは良かったけれど、少ししつこいなーと思う場面も所々にあった。「ハーモニー」を読み返したくなった。

    0
    投稿日: 2012.12.08
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     同名のゲームの原作本・・と ひとくくりに言えない密度の濃さでゲームの世界観を緻密に表現しています。  特に各キャラクターの心理描写はゲームでは語られないことなのでゲームをプレイされる方・興味のある方にはぜひ読んでいただきたいです。  もちろん この本だけでも十分楽しめます(そしてぜひゲームのムービーで映像を確認してください)。  主人公のスネーク視点ではなく相棒のオタコン視点で語られていることでより広く・深くエピソードを理解できます。  洋画のように練られたストーリーと世界観 熱いメッセージはどの世代にも共感を与え日本国内よりも海外からの支持が多いシリーズなので他作もぜひ読んで(ゲームプレイして)いただきたい。  ゲームの各ステージのボス戦であるBB(ビューティービースト)との戦闘はあえて省略。  最後に一つだけ残念なことは MGS1・MGS2・MGS3・MGS-PW・MGS-GZ・MGOなどシリーズ全作品 伊藤 計劃氏に小説化していただきたかったことです。

    0
    投稿日: 2012.11.14
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    ノベライズ、ということでなんというか、伊藤計劃成分は薄味で、物語に重点がおいてありました。もちろんそれがノベライズであり当たり前のことなので読む前から重々承知してたのですが。 メタルギアのノベライズ。ゲームの1作目からのノベライズではなく、急に4作目のノベライズは非常に難しかったのでしょう。詳細に物語のルーツを書いてありますが、それでも伝わり切るものではありませんでした。それはとりもなおさずメタルギアシリーズの、ゲームという枠に収まり切らない物語性を示しているのでしょう。 私はメタルギアシリーズをプレイしたことはありませんが、本作を読んで「自分がこのゲームを理解しきるのは不可能だ」と思うほど伊藤計劃のメタルギア愛が伝わってきました。

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    投稿日: 2012.11.12
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    ゲームのメタルギアソリッド4をノベライズ化した作品ですが、私自身はこのゲームをやったことがないので、正直話について行けない部分がありました。過去の事件との関連性や登場人物間の関係性が理解できていないと、物語世界に没頭しづらいかなあという気はしました。 ただ、そこはさすが伊藤計劃というべきか、それらマイナス面を差し引いても十分に楽しめるミリタリーSF作品になっていると思います。 また単なるミリタリー小説ということでなく、生きることの意味、生きることの尊さが幾度となく語られ、伊藤計劃が書くからこその重みも感じます。 癌に冒され余命幾ばくもない状態で、自らの責務を果たそうと奮闘する登場人物が描かれていますが、これを伊藤計劃がどんな気持ちで書いたのかを想うと、胸に詰まるものがあります。 あとがき、解説の部分まで読んで、ゲームのメタルギアシリーズも是非やってみたくなりました。

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    投稿日: 2012.10.30
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    メタルギアの世界に触れるのが初めてだったので、人物などを 覚えるのに少し時間をとられてしまった。けど、面白かった。

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    投稿日: 2012.10.24
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    壮大な男の一代記。相棒のオタコンが語る過去と現在。こんがらがったが、なぜそういう作りなのかがわかった瞬間、泣けた。 好きだから大切にしたいモノがある。大切にしたいけど好きだから…。こう「好き」が詰まった宝物のような物語。長かったけど、気持ちいい読後感だった。 「毎日の食卓にも、誰かの物語が生きている。この世界は、そんなささやかな物語の集合体なんだ。」たとえ。まずい目玉焼きがでてこようと…。

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    投稿日: 2012.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    PS3のMGS4のノベル版。 この小説にはBB部隊が出てこないので話はわかりやすくなっているのにもかかわらず、このボリュームである。 キャラクターの個性をしっかりと出している伊藤計劃さんは凄い。 そして最後の本編にはなかったオタコンの台詞。 スネークは良い余生を送れていたことがわかって良かった。

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    投稿日: 2012.10.04
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    体裁としてはMGS4のノベライズだけれど、作者あとがきにもあるようにシリーズ未プレイの人でもある程度楽しめる作品。 とはいえ、やはりMGS1~4すべてプレイしていて、かつある程度うろ覚えだと一番楽しめると思う。ゲームデザイン的な設定についても(やや苦しいけど)言及されていたり、シリーズの各種疑問点が整理されていてよい。

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    投稿日: 2012.09.26
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    ゲームは知らないが伊藤計劃ということで積読していてようやく読む。ゲームの荒く単純な設定に戸惑いながら心を広く持つようにして読み続ける。だが心情表現などの語りのうまさはやはり伊藤計劃と実感する。個人的に気になったのが、視点の問題。語り手の「ぼく」が語り手であると自己申告しているが、三人称神の視点も並行しているのでなんだか変な気持ちを持ちながら読んでいった。終わりごろには慣れてきたが。

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    投稿日: 2012.09.17
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    ゲーム版は、MSX版から『~ソリッド3』までのプレイ経験アリです。「昔はスタローンのパチモンみたいだったスネークが、こんなになっちゃって」と、手にした本書。ゲームプレイの経験の有り無し関係なく、単にファンの為だけのコレクターズ・アイテムにとどまらない、ひとつの作品として成立しています。著者・伊藤計劃氏は『メタルギア』を書くのにうってつけの人であり、この人の書くスネークの物語をもっと読みたい。と思うのですが、それは叶わぬ夢となってしまった事が返す返すも残念でなりません。

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    投稿日: 2012.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おしまれつつも早世したSF作家の作品は全部読んだのではと思っていたが、まさかゲームのノベライズという本作が残っていたので、初読。ゲームの内容は全く知らないので、世界観とか多く登場人物の背景や相関関係など、チンプンカンプンな状態だったので、最初が辛かったが、描かれている背景がつかめ出した段階から、段々と話が面白くなってきた。ただし、確かにゲームのノベライズライクで、主人公を何故か殺さない適役とか、都合よく登場する武器商人とか、如何にもゲームらしい展開で、一つの話としては、どうかという疑問に対し、最後に種明かしをするあたりは、ゲームの世界観を尊重しつつも物語に一定の意味を持たせたあたりは、SF作家らしいノベライズで交換がもてる。

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    投稿日: 2012.08.30
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    伊藤さんの文体で、大好きなメタルギアの世界をもっと読みたかった。もっと早くにこの人の文章を知っておきたかった。 この天才は何故、死ななければならなかったのか。

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    投稿日: 2012.08.22
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    あとがきまで読んで、小島秀夫と伊藤計劃の円環関係に涙が出た。 PSアーカイブでMGS買ってたけど、難しくて挫折中。もっぺんトライしてみようかな。

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    投稿日: 2012.08.04
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    プレステのゲームのノベライズ版。ベースは4。執筆は今は亡き大好きなSF作家、伊藤計劃。 メタルギアソリッドは1しかやったことはないのでこっちの世界観はあまりイメージわかないが、「虐殺器官」「ハーモニー」の世界観を十分に堪能できる。 メタルギアをやってなくても、知らなくても、極上のSFとして楽しめる。 むしろ伊藤計劃の作品を読むなら、メタルギアを入り口にした方が良いかも知れない。 メタルギアの世界観をさらにもっと楽しみたい人は「虐殺器官」「ハーモニー」と読んで行く方がオススメだろう。 それにしてもこの方の早世は本当に残念でならない。

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    投稿日: 2012.06.17
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    あの大人気ゲームメタルギアのノベライズ!! 重厚なストーリー、緻密な伏線、戦場のスリル、ウィットの利いたトーク、あのゲームの世界観全てを00年代最高峰と謳われたSF作家伊藤計劃さんが忠実に再現した小説!!ゲームのファンは必読の一冊! とやたら商業的なあおりっぽくなってしまったが、ほぼ書いてあることは間違いないと思う。興味がある方、ゲームをプレイしたことがある方は是非! 余談だが、現在僕の本棚の隅で渋味を放っているこの本は友人から借りたものである。 友人に神様のパズルという青春SFを貸した際、交換で借りたのだが、一年経っても神様のパズルが返ってくる気配はない。今ではあれは貸し借りではなくトレードだったのだと認識を改め始めている。 これからもこの本は僕の本棚で渋味を放ち続けることだろう。

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    投稿日: 2012.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    外出時にカフェでお茶しながら読んだ。 内容はスネークの老いと弱っていく体に対する 気持ちの持ちようと周りの気遣いみたいなことなんですが 文章が美味かったので、すんなり最後まで読めました ラストのビックボスとの再開。 スネークがいつ死ぬか、その伏線とか あんなに老いているんなら、肉体を捨てて精神だけ 違う肉体で再構成しないと行けないですよね →  義体へとか。 あれも元々は福祉関連のものなわけで、元々が工業系から福祉に転用して、軍事用になり、一般化するんだろうけれど ああ、、話が脱線した。 とにかくこの作者は死を見つめて文章を書いているので 自分の体の老いとか、スネークに重ねて書いたんだろうね。

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    投稿日: 2012.05.01
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    他の作品ほどのめり込めなかった。これは、ゲームによる背景を知っていればより楽しめるのかな?やらないからわからん。

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    投稿日: 2012.03.17
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    その言うや善し。人がまさに死ぬそのときに語ったことは、単なる言葉ではない。それはぼくという存在に根を張って、未来に向け枝を伸ばしていく生命の一部なのだ。 人間はいつだって時間がないんだ。そうやって互いの距離ばかり探り合っていては、結局何ひとつ伝わらない。けれど、ぼくらはいつだって、それをさぼって先送りにしてしまう。 すでに決した過去の過ちを償うことよりも、不確定な未来に道しるべを立てるほうが、どれほど価値ある行いだろうか。重石を地面に下ろすより、持ち上げるほうが辛いのは当たり前だ。 人は誰もが父親になれるわけではない。ある男が父親になる境界、それは愛する人が自分の血を分けた子供を身ごもった時点でも、お腹から子供が生まれ出た時点でもない。自分の子を引き受けて、共に生きる決意を絶対のものとして固めたそのときが、人が父親として生起する瞬間なのだ。 誰かと比べて勝ち負けを九官鳥のように喧しくさえずるのは、確かに馬鹿げているだろう。だが、自分自身に対する戦いには、確かに勝敗が存在するんだ。 父親、母親、わずかでも自分の面影を見出すことの出来る、年老いた肉親の死。それを看取るということは、いずれ自分が迎える死の予行演習でもあるのだ。日常避けてきたその想像を、肉親の死によって否応なく見せつけられること。それによって、人は自分に残された時間を何に用いたらよいのか、真剣に考えざるを得なくなる。 あとがきが、またひとつの物語になっている。境地というものなのだろうか。

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    投稿日: 2012.03.01
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    ゲームをやり終わってからだと、読む楽しみは目減りしちゃうかな。でも作者なりの解釈だったり、少しではあるけど改変も加えられててそれなりには楽しめた。

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    投稿日: 2012.02.08
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    伊藤計劃は本当に惜しい。近未来のミリタリーSFとか暗い感じのSF書かせたら右に出るものはいないんじゃなかろうか。前の虐殺器官は終わりにちょっと「?」って思ったけどこっちはすべてしっくりくる。 しかし、メタルギアシリーズって複雑だ。ゲームやっただけじゃわからん。活字化されて初めて頭で整理できた。 最初から最後まで「敵」だったリキッド、ソリダス、オセロットには彼らなりの思惑と正義があって最終的に帰結する目的はソリッドと同じものに落ち着いたという皮肉。こういう理不尽さみたいなものを描くのが本当に巧かった。

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    投稿日: 2011.12.24
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    ユダの裏切り 銀貨30枚 陶器職人の畑=ポッターズ•フィールド ソリッド•スネーク オタコン 戦場 奇特な技能 意識と痛覚を切り離す コンバット•ハイ=戦場高揚 スニーキング ナオミ•ハンター sneakは「こそこそする、こっそり入る」という意味の英語で(音もなく歩けるゴム底の靴をsneakerというのはここから来ています) しょうろうびょうし生老病死は等しく課せられた生命のプルトコル=段取り ターミネーター【terminator】1 終結させるもの。2 コンピューターの周辺機器を数珠つなぎにするときに、電気的な整合のため終端につける器具。終端抵抗。 終末ターミネータ遺伝子 才能ギフト 羊のドリー テロメア ギーク=コンピュータオタク レジスタンス(Resistance)もとは「抵抗」「障害」を意味する。 ジンバブエ共和国 、通称 ジンバブエ は、 アフリカ南部の 共和制 国家。首都は ハラレ。 アフリカ大陸の内陸部に位置し、 モザンビーク、 ザンビア、 ボツワナ、 南アフリカ共和国に隣接する。イギリス連邦の元加盟国。 フランク•イェーガー ジョニー•アキバ 小島 末期癌

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    投稿日: 2011.12.10
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    一人の蛇の話 伝説の話 そして 悲しき運命に捕らわれながらも最後まで自分の責務(任務)を果たした。 老兵の話 感動します。

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    投稿日: 2011.12.01
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    伊藤計劃さんが書いた、というだけで手に取った本。 ゲームは見たこともなければ内容も知らない。 そんな状態。 前の話を知らなくても、この一冊を読めばある程度分かる。 オタコン、というキャラクターの視点で話は進む。 伊藤計劃さんにしかできない視点だったと思う。

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    投稿日: 2011.11.20
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    MGSの世界の素晴らしさが詰まっていて、涙なくしては読めなかった。 それぞれの抱えた運命をどう戦っていくのか。小島秀夫と伊藤計劃の友情の証みたいだよね。

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    投稿日: 2011.11.11
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    やはり読み進めると文章にゲームのイメージがリンクして画像が浮かんでくるのが面白かった。逆に物語としての新鮮さに欠けドキドキ感は起こらないのが残念。やっぱりゲームをしてないと分からないかもね。

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    投稿日: 2011.11.02
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    ゲームのノベライズ、しかもやったことも見たこともないゲーム。 手に取ったのはひとえにこれが、伊藤計劃氏のものだったからに他ならない。 そしてそれは、どんなノベライズよりも異彩を放っている。 ゲームをしたことのあるものにはおそらくもっと、迫るものもあるのだろう。 でも、そうでないあたしにも、これは来る来る! ヒーローであるボスのクローンとして運命づけられた、ソリッドとリキッド。 そして同様に武器としてかりそめの命を与えられた、雷電。 科学者のオタコン、吃音の天才科学者サニー、 自分を賭して世界を変えた、ナオミ。 世界観と武器と時代設定とマシンと、 すべての造形の描写がじっくりとこだわり抜かれていて、重たい。 想いってすごい。 一言でいったらこれは、最良で最高のオタクの結晶なんだろう。 作品の向こうにある、伊藤氏の想いとその運命に、泣きながら読了。

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    投稿日: 2011.10.30
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    伊藤計劃によるメタルギアソリッドのノベライズ。ゲームをしたことがなくても楽しめました。急速に老いていくスネークの苦悩、それでも自分の役割を全うしようとする姿の描写が凄かったです。そして「虐殺器官」「ハーモニー」と重なる設定がありますが、共に単なるオマージュ以上の作品へと消化されていたことがよく分かりました。ただ、設定が凝縮され過ぎててちょっとのめり込めない感じがしたのが残念。

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    投稿日: 2011.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1日で読んじゃった。 正直、MGSをゲームでやったことないので前知識ゼロで読んだ。 MGSの世界観ってここまでディティールにこだわってるんだねー。 でも文章だけで伝わってくるREXとかRAYとかの生物兵器がどんなものかが想像できない。 けど実際にゲームで出てくる姿を見ると落ち込みそうだから見ないだろうな。 スネークのイメージなんて完全にバトーだ(確か声優一緒なんだっけ?)。

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    投稿日: 2011.09.27
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    9月12日読了。小説家を志す前からファンだったという著者による、人気ゲーム(私にはクリアできなかったが・・・)のノベライズ作品。歴戦の勇士ソリッド・スネークは、遺伝子の急速な老化を受けてなお、世界を混乱に落とそうとする宿敵リキッド・スネークとの決着を着けるため闘う。大ファンというだけあり、他の著作以上に「熱さ」が伝わってくる。他の作品ではクールな印象もあったが、この前のめりな感じがこの人の地なのか?私はチョイとゲームを遊んだだけの身だが、「ID登録された銃」「ナノマシンによる神経増幅」「スマートスーツによる筋肉強化」とはスーパーヒーローを作るためのものではなく、むしろ「スマートな兵士」を量産するための技術と考えるべきなのか・・・恐ろしい。雷電復活しすぎ。

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    投稿日: 2011.09.12
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    人がたくさん出てくる。ゲームをしたことがあれば、なんとなく分かるけど、そうじゃないと少し難しいかもしれない。 でも面白かったよ。

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    投稿日: 2011.09.01
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    伊藤計劃が信者的に愛した小島秀夫の物語。「メタルギアソリッド」は、ぼくの中では戦争アクションゲームというジャンルとして抵抗があった。しかしそれは大きな思い違いだった。小島秀夫がPS3で一番新しい「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」で描こうとしたテーマは反戦であった。 また、このメタルギアのステルスアクションと称されるゲーム性は、いかに敵と遭遇せず、敵を殺さずにミッションを遂行するかというゲームであり、このゲーム性自体が先のテーマを象徴している。そういえば「4」が出た当時、興味本位で体験版をDLしプレイしてみたが敵を前にして速攻死んでしまった記憶があるが、つまるところ戦わないことがこのゲームの肝であったのだ、といまになって理解できた。 それを知るやいなやプレイせざるをえない衝動にかられ一気プレイしたが、このゲームの奥の深さは只者ではないし、「4」がPS2でリリースされた「2」の続編でありシリーズ全体に絡んでしまっている以上、今度発売されるPS3のHGリマスター版のシリーズ作品をぼくは多分プレイすることになるだろう。 メタルギアソリッドのノベライズは、伊藤にとって自身を体言化したファンタジーだと思う。死を宣告されたスネークが世界の存亡を賭けて戦う。それを支えるオタコン。どちらも伊藤自身を描いてるのだと思う。 つまり、伊藤がスネークの死を宣告されても自分の宿命に対して立向う姿を、自身と投影していたと思うし、それに対するオタコンが客観的な伊藤の気持ちだろうと思う。 そういう意味では、自伝的な性格も持つことになったこの作品は、伊藤の遺作として相応しいかもしれない。まあその後ハーモニーがでるんだけどね。 病気と立ち向かうことは、生きるということの証であり、いわば戦争だと思う。だから、伊藤は戦争というテーマを自然と受け入れたのだと思うし、それは同世代的によくわかる。またメタルギアソリッドのストーリーは親殺しによって成長する主人公が描かれ、いわゆるエディプスの異型ではあるが、死を抱え、宿命付けれながら、それでも生きることを選択し懸命に生きることの意義を全うしようとするスネークの姿勢はそのまま伊藤計劃の生き様を踏襲しているようで泣けてくるのだ。

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    投稿日: 2011.09.01
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    大好きな小島監督の「メタルギア」シリーズ。しかしながら近年の作品は時間が取れなくてなかなかプレイできずじまい。スネークの物語がどのような結末を迎えたのかどうしても知りたくてこの小説を読むことにしました。 ゲームシリーズに興味のない人には少し取っ付きが悪いかもしれませんが、読み終わる頃にはきっとゲームシリーズにも興味を持ってしまうに違いありません。小島監督の作った世界観、そして伊藤さんの文章の力に引き込まれること間違いなしです。 また、僕はこの小説で初めて伊藤さんの作品に触れ、他の作品にも強い興味を持ちました。そういった意味では良い出会いをくれた作品です。残念なのは、伊藤さんは極めて少ない作品を残し既に他界してしまわれているということです。 そういった意味では、ゲームシリーズのファンの方にもこの作品はオススメです。小島監督の盟友とも言える伊藤計劃という作家との出会わせてくれます。 そして、この物語と伊藤さんの人生という物語が重ねあわせて感じられる時、この作品はやはり伊藤計劃という作家の集大成の一つであることを確信できます。

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    投稿日: 2011.08.30
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    ゲーム版とは異なる、オタコン視点でのストーリー。 伊藤さんの素晴らしい物語に圧倒。亡くなられたことが本当に残念。

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    投稿日: 2011.07.11
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    メタルギアシリーズの総決算。オタコンが語り部という設定が生かされており、スネークのボロボロっぷりがオタコンの心情も加わって痛いほど伝わってくる。そして、それでも戦いを止めることができない彼らが哀しく、熱い。視点がコロコロ変わり、読みずらいように感じたり、多少不満点はあるけれど、スネーク最後の物語に相応しいお話でした。

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    投稿日: 2011.07.09
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    METAL GEAR SOLID4は未プレイ メタルギアシリーズは話が複雑で理解するのが難しいところもあるのだが、この小説ではとてもわかりやすく全シリーズ補完されているのでメタルギアシリーズ未プレイの人でもまったく問題なく読めるようになっている。 オタコンを語り手として書かれているので自分としては物語に入り込みやすかった。 登場人物一人ひとりの「物語」をしっかり胸に受け止めることができたと思う。

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    投稿日: 2011.07.01
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    メタルギアの世界観を改めて完全俯瞰できる。ゲームで忘れたり、意味が分からなかった箇所も、この小説で理解できた。と同時に、メタルギアの世界の奥深さ、ストーリーの複雑さ、緻密さに驚かされる。そして、このストーリーを書き上げた著者のすごさ。 著者はMGSが大好きだったから、そのストーリを一冊に完璧に完成させた。一歩も道をはみ出さず書き上げた故に、それが少しだけ読後に寂しかった。虐殺器官とあわせて読みたい。虐殺器官が著者の世界観を完全に推しだした作品なら、本書はゲームの世界観を完全に再現した形式美の作品だ。

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    投稿日: 2011.06.21
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    老眼のおじいちゃんがいろいろがんばるお話。 下の二作品とくらべると若干読みづらくて読み進んでないです。

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    投稿日: 2011.06.17
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    ゲームはシリーズ中1,2はクリア済み。3,4は途中まで、というプレイ状況で読みました。伊藤さんの思い、小島監督の思い、登場人物たちの思いがたくさんたくさん詰まってます。読めて良かった。そしてもっと伊藤さんの書く本をこれからも読みたかった。 この小説で色々感じたことを思いながら、ゲームも時間がかかってもいいから、ちゃんと最後まで見届けよう、と思いました。

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    投稿日: 2011.06.02
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    戦争が抑止される時代から管理・制御される時代に変わった近未来の物語。戦争は地球上から無くならず、戦争は経済の一部となり世界を支えるようになっていた。戦力が売り買いされ兵士、すなわち人命までも合理的に値段がつけられる中で、あがき生きる意味や戦争の意味を見出そうとするスネークたち。人が戦うということを考えさせられる。 ゲームを買う前に読んでしまったのですが、あまりにも面白く、読破後PS3とソフトを買いに行きました。もしゲームを持っていなくて登場人物や場所などの雰囲気が想像しにくい人はゲームの公式サイトの予告編を見てみるとすごく読みやすくなる思います。もちろん最初から少し絵や図などの要素も入っていたら読みやすくなっていたと思います。 また小説ならではの細かい表現や独自のシーンなども少々入っていてゲームをやりこんだ人も楽しめるようになっていました。あと語る視点がオタコン中心なところもゲームと違って面白い要素だと思います。削られたシーンとしては、ゲーム内でボスとなっているBBが出てきません。

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    投稿日: 2011.05.10
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    メタルギア4のノベライズ版です。 が、只のノベライズではありません。むしろ解説書と言った方が正しいかもしれません。 それ位、キャラの行動の意味や台詞の意味をわかりやすく、それでいてあからさまな説明口調にはなっていない形で描かれています。 また、ゲーム以上にスネーク達の思いが鮮明に描かれており、ゲームとはまた違う感動が味わえます。 MGSへの深い愛と理解があってこその芸当だと思います。 ただ、オタコンが見聞きした事を物語るという性質上、たまに急にスネーク視点が入り込み、読みづらい時があります。 それも、あまり人と喋りなれてないオタコンが一生懸命誰かに語っている感がリアルにあっておもしろいのですが。 それにしても、ここまで理解している方が既に旅立たれているのは残念な限りです。 出来る事なら、1〜3までノベライズ化したモノを見たかった。 最後に。 自らの意志で戦い抜き、散っていった一人の戦士に、敬礼。

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    投稿日: 2011.05.02
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    伊藤計劃氏によるメタルギアソリッド4のノベライズ。 同『虐殺器官』、『ハーモニー』を読了したため本作を手に取りました。 私はMGSを何作か少しだけプレイしたことがあっても、4は未プレイ。 それでも、十分に楽しめる作品でした。 伊藤作品らしさが随所に見られつつも、描かれているのはMGSの世界。 ただのノベライズというより、伊藤計劃によるMGS。 そんな雰囲気がありました。 あとがきで執筆の背景を知りましたが、本作はとにかくすごいですね。 ただその一言です。 願わくば、MGSシリーズ全てをノベライズしてほしかった。 シリーズ物として本作を読みたかった。 読後はとにかく、その気持ちでいっぱいになりました。

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    投稿日: 2011.05.01
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    メタルギア自体は全くプレイした事はないんですが。 つか私に全く向かないゲームだと思うので(笑) 伊藤計劃がノベライズってことで。 ゲームの世界観は分からないけれど、小説としての世界観はものすごくナイーブで残酷。 伊藤計劃の世界なんだろうなと。 確かにあとがきにあるように「虐殺器官」の素地が含まれているというか。 最近内紛が多く勃発したけれど。 ツイッターという機能も虐殺器官になりえるんだなぁと思った。 って、メタルギアの感想ではないのか? オタコンのビジュアルが意外に良かったので安心した(笑) 気になったのでHPを見に行ってしもうた…。

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    投稿日: 2011.04.13
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    すっかりゼロ年代至上の作家を称されるようになった、伊藤計劃によるメタルギア・ソリッドのノベライズ。小説他映画演劇において様々なジャンルあれど、至上の作品はどのジャンルの作品でも敬意に表すべき。ゼロ年代における最高の作家、つまりゼロ年代におけるシェイクスピアが伊藤計劃なのだ。

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    投稿日: 2011.03.04
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     伊藤計劃さんの小説の中で一番「物語」って感じがしたんですが、「虐殺器官」や「ハーモニー」の主軸が徹底した論理だったのに対し、こっちは「スネーク」という登場人物を主軸に据えていたからかなあと思ったり。  元々ファンだったというだけあって世界観にも共通点が見られ、原作ゲームを未プレイなのにすんなりお話に入ることができました。でもMGS3のあらすじは知ってて良かった。アレ知ってるのと知らないのとじゃ親世代への感情移入度が段違い。まあMGSシリーズはずっとソリッド・スネークが主人公だと思ってたので途中混乱しましたが(生半可な知識による失敗例)  サニーちゃんとナオミさんが好きです。我ながらわかりやすすぎる。

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    投稿日: 2011.03.03
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    大好きなゲームが初の小説家。PS3を持っていないのでできなく残念な気持ちになっていた時にノベライズ化。ゲームに負けないくらい面白い。細かい設定、今までの流れ、大満足です。 『戦争は変わった』

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    投稿日: 2011.02.26
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    僕自身は「メタルギア」の世界観を全く知らないんですけど… 伊藤計劃さんものなので購入しました。 だからかもしれないですが、前半の過去の世界観、サーガを織り交ぜた展開は、実はついて行けなかったと言うのが本音です。でも、中盤当たりからドラマの動きの中心が絞られてきてからは、心地よく(笑)読み進めることができました。 あとがきで伊藤さん自身が書かれているギミック、「オタコン」目線で物語を紡ぐ事。これはきっと「メタルギア」の世界観を知っている方に取っては、とても新鮮で俯瞰的に読む事ができるのかもしれないですね。でも、初心者にとっては、ちょっと厳しかったかな(もちろん、僕の読解力・暗記力の問題)。初めてこの世界に接する人にも楽しめる書籍であること、この使命感というか重責、そして伊藤さん自身の「メタルギア」に対する愛情が、逆に作用してしまっているのかなと感じました。ホント、申し訳ございません。小説の醍醐味である「感情移入」、読み手としての自分の置き所が難しかったです。 とは言え、伊藤さんがお持ちになっていたと僕が感じている世界観はとてもよくあらわれていると思います。「ハーモニー」に受け継がれるモノ、「人」やそれを取り巻く環境が「デジタル化」される事の意味、「究極の平和」とそこに置ける「個人」の有り様と国家(という概念も無いのかな)など、楽しむ事ができました。 本音を言えば、上下巻にわけて頂き、サーガの部分を「伊藤計劃」さんの文章として書いて頂けたら、もっとのめり込んだのかもしれません。もちろん、その時の状況は理解していますが。 と言うわけで、僕としてはちょっと渋めの感想です。ほんと、吸いません、あっ、僕はヘビースモーカーなんですが(笑)、もとい、すいません。 ------------------------------------------------------------------------------------ webKADOKAWA紹介文より。 ソリッド・スネーク、最後の物語。 戦争経済に支配された世界と、自らの呪われた運命からの解放のため、伝説の英雄ソリッド・スネーク最後の戦いが始まる。全世界でシリーズ2750万本を売り上げた大ヒットゲーム完結編を完全小説化! スネーク、最後の物語(ミッション)。 第30回 日本SF大賞受賞(『ハーモニー』)作家 伊藤計劃による「メタルギア ソリッド4(ゲーム)」を超えた傑作(ノベライズ)、登場! 暗号名ソリッド・スネーク。悪魔の核兵器「メタルギア」を幾度となく破壊し、世界を破滅から救ってきた伝説の男の肉体は急速な老化に蝕まれていた。戦争もまた、ナノマシンとネットワークで管理・制御され、利潤追求の経済行為に変化した。中東、南米、東欧――見知らぬ戦場に老いたスネークは赴く。「全世界的な戦争状況」の実現という悪夢に囚われた宿命の兄弟リキッド・スネークを葬るため、そして自らの呪われた血を断つために。 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200912000570

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    投稿日: 2011.02.18
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    初めて読んだ伊藤計劃作品がこれでした。伊藤計劃さんからメタルギアシリーズへの深い愛を感じる作品です。勿論土俵が違うので、単純な比較はできませんが、単体としての出来栄えはゲーム本編をも上回っているように思います。

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    投稿日: 2011.02.08
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    伊藤計劃が書いた、というのでなければ読まなかったと思うが、だから読んだ。ゲーム自体をやらないのでわからない部分はあるが、この人の文体だなと感じた。あとがきが普通の著者なら書かない部分に達しているのに感動。こう読んでもらいたい、こう思って書いた、という率直な表現が嬉しい。あとがき先に読めばよかった…。

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    投稿日: 2011.02.07
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    ゲーム・ドラマ・映画のノベライズ化の殆どは、「物足りなさ」「文章にしただけ」「イメージと異なる」といった印象が強い。 そして、メタルギア2・3・ピースウォーカーをプレイし大好きなだけに、ノベライズは、負の印象があったが、「虐殺器官」を先に読み、作家を信用して、読み始める。 この作品は、実に素晴らしい。 (原作であるゲーム(GOP)をプレイした事がないのだが)原作の重厚な内容を作家独自で集めたと思われる「現実社会の情報」をイイ感じに織り交ぜており、あっという間に読了。 見所としては、 作者の闘病生活経験があるせいか、主人公(スネーク)のナノレベルでの生命の危機に関する描写は、秀逸。 難点は、 メタルギアのプレイした事がない人が読むには、ちとハードルが高いので☆4.

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    投稿日: 2011.01.19
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    メタルギア大好きだから発売当日に買った作品。とにかく面白い。原作と違うとこあるが、面白い。スネークやオタコンの心情が面白すぎる。伊藤さんにはご冥福をお祈りいたします。この作品しか読んでないけど伊藤さんの作風に心奪われた。

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    投稿日: 2011.01.16
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    私はメタギアをプレイしたことが無く、ややわかりにくい印象を受けた。おそらくゲームをプレイしている人には作中のシーンが鮮明に思い浮かんだり、ニヤリと出来る所があり楽しめる作品になっているのかもしれないが、プレイしたことない人には真にこの作品を理解するのは難しいのではないかと思う。 その点でこの作品はこれだけでは完結しておらず、不完全な作品なような気がしたので評価を厳し目にさせていただきました。

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    投稿日: 2011.01.05
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    伊藤計劃氏がノベライズをしたので購入。個人的には、キャラクターの心理描写が若干くどいと感じた。ゲームを既にやった人はあまり買う必要がないと思う。 しかし、伊藤氏のメタルギアへの愛情はよく伝わってきた。

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    投稿日: 2010.12.27
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    ゲームノベライズ。 ゲーム未プレイでも充分楽しめましたが、やはり過去の事件の時系列や人物等は分かりずらく、後半説明がくどく感じる所もあります。

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    投稿日: 2010.12.24
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    好きだけれど死んだ作家は全部読まない(阿部工房、三島由紀夫、トルーマン・カポーティなど)という個人的な決まりがありした。もう新作が絶対読めないのが悲しすぎるからです。けれど、伊藤 計劃はどうしても我慢できなくなってしまい、初めてこのきまりを破ってしまいました。 あー、もうこの作家の本は読み切ってしまったのか…という悲しさが残ります。 内容的には、メタルギアを全然知らなかったので、はじめの方はなかなか作品世界に入りずらかったのですがナオミ救出シーンのあたりからぐいぐい引き込まれていきました。 この作品は伊藤 計劃作品で唯一のハッピーエンド(だと思います)だったなぁ…と感慨深くなりました。 蛇足ですが、読み終わった後Google画像検索でそれぞれのキャラを見てみたら、自分の想像と全く違ったのでちょっとおもしろかったです。特に雷電。

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    投稿日: 2010.10.20
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    サニーサイドアップで人の営みという物語は伝えられ、生き続ける。 ゲームの方は知らないけど、これは最高のノベライゼーションでしょう。

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    投稿日: 2010.10.09
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    伊藤計劃さんのゲームのノベライズ。 そんじょそこらのノベライズと次元が違う。 ゲームのタイトルは知っているけどやったことない。 なのにぐいぐい引き込まれた。面白い。 最後は胸にじーんときます。 SF文壇はほんとうに惜しい方を亡くしましたね……(涙)

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    投稿日: 2010.10.08
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    ゲーム・メタルギアソリッド4のノベライズ。近未来SF 諜報 戦争 アクション。 伝説の男ソリッド・スネーク最後の戦いを親友であるオタコン(ハル・エメリッヒ博士)が語ります。 シリーズ集大成であり完結編ともいえる本作ですが過去作品を知らない方や忘れた方も楽しめると思います。 そして小島秀夫監督の「あとがき」も必読。

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    投稿日: 2010.08.28