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白い牙
白い牙
ロンドン、深町眞理子/光文社
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総合評価

7件)
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    B933.7-ロン 時が経ってから無性に読み返したくなる本が、この「白い牙(White Fang)」です。この作品は、作者となるジャック・ロンドンが1906年(110年前)に発表し、動物文学の世界的傑作といわれています。 物語は金採掘が盛んだったゴールドラッシュ時代の19世紀末の極寒の北米を舞台にしています。主役となる狼犬が野生の本能を残しつつも、共存関係を築くためのルールを学び、主人から受ける優しさから愛情という感情を知ります。時代背景は古いものの、毎回新鮮な気持ちで読み進めることができ、読み終わった後に心穏やかで爽快感を味わえる1冊です。

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    投稿日: 2021.01.14
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    「野性の呼び声」と対をなす長編。バックが飼い犬から野性に帰る物語だったのに対して、こちらは北米の原野で生まれた1/4犬であとは狼であるホワイト・ファング(白い牙)が主人公。厳しい自然を生き抜くも、人間たちの残虐な扱いから、相当偏屈になってしまったホワイト・ファング。孤高でぶっきらぼうなホワイト・ファングを変えたのは優しいスコット。一途にスコットを慕うさまは、恋してるの?と思うほど。でも犬を飼ったことのある人ならこれが大袈裟ではないとわかる。誰にでも尻尾をふるわけではないのにご主人様の命を救うためなら命をかける。 動物が擬人化されているわけではないのがよかった。子ども向けに訳されたものが昔あったらしいが、深町眞理子訳で完訳のジャック・ロンドンの長編2冊おすすめ(^^)柴田元幸訳の短編集「火を熾す」もドライで印象的な作品です。

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    投稿日: 2020.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自然と言うのは、なんというか厳しい。犬が獲物を狩るような弱肉強食もあれば、人が犬を殴って言うことを聞かせるのもきっと弱肉強食って事なんだろう。このあたり、昔の本はごまかしがなくてすごい。しかしインディアンと白人の差別っぷりもなかなか。これまた今の本じゃこうはいかないだろうなー。

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    投稿日: 2014.02.08
  • 懸命に、そして力強く生きるオオカミの物語

    物語は、狼の群れに囲まれた二人の男たちから始まり、その次に一頭の雌犬そして、本作の主人公<白い牙>へと進んでいきます。白い牙の幼少時代、インディアンやその飼い犬たちとの関係などが描かれていきます。本作の中で描かれるのは白い牙を通して見た、人間の世界と自然です。自然や人間がもたらす残酷さ、そしてあたたかさ。自然と人間が分離してしまった現代において、これに気付かせてくれた素晴らしい小説でした。 注意としては、狼の生態などを扱った生物系の本ではありません。また愛犬家の方には、許せない描写が多々あります。

    1
    投稿日: 2013.12.25
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    昔から大好きな小説でしたが、新訳という事で新たに読んでみました。 確かに、昔の訳より格段にとっつきやすくなっています。 所々以前と違う訳がありますが、どちらが正しいかは原文を読まないと解らないですね(笑) 動物描写は確かに凄いのですが、人間描写になると作者の人種差別や階級差別が感じられてしまいます。が、作者の時代だと仕方ないのかも…と割り切って読みました。1番目の飼主と3番目の飼主の設定が逆転していたら、もっと素直に読めた気がします。 しかし、それを差し引いても、ホワイトファングがかわいくてかわいくてかわいくてかわいくて仕方ないです。モフモフしたい!確実に噛み裂かれますが。

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    投稿日: 2012.07.07
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    昔、読んだはずだがストーリーはすっかり忘れていた。 健気なホワイト・ファングに心を奪われます。 こんな犬を飼ってみたいです。

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    投稿日: 2010.02.27
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    2010.01.17. p.179 第3部 荒野の神々・第1章 火をつくるもの まで読了。病院の待合いや、病院の待合いでばかり読んだので、しんどい印象が大きい。返却期限がきたので、やむなく返却。先に「野生の呼び声」を借りて読んだ方が良かったかな。

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    投稿日: 2010.01.25